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JP2003114229A - マイクロチャネルチップ,マイクロチャネルチップを使用した測定装置及び測定方法 - Google Patents

マイクロチャネルチップ,マイクロチャネルチップを使用した測定装置及び測定方法

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Publication number
JP2003114229A
JP2003114229A JP2001307946A JP2001307946A JP2003114229A JP 2003114229 A JP2003114229 A JP 2003114229A JP 2001307946 A JP2001307946 A JP 2001307946A JP 2001307946 A JP2001307946 A JP 2001307946A JP 2003114229 A JP2003114229 A JP 2003114229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
channel
substance
reaction
chip
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001307946A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Isomura
哲 磯村
英士 ▲高▼山
Eiji Takayama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2001307946A priority Critical patent/JP2003114229A/ja
Publication of JP2003114229A publication Critical patent/JP2003114229A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロチャネルチップ,マイクロチャネル
チップを使用した測定装置及び測定方法において、製作
を簡便化でき、測定を効率的且つ精度良く行なえ、さら
に汎用性を拡大できるようにする。 【解決手段】 検体10中の測定対象物を測定するため
のマイクロチャネルチップであって、チップ本体と、該
チップ本体に設けられ該検体を流通させる微小な第1流
路5Aと、該チップ本体に設けられ該測定対象物と特異
的に結合する第1の特異的結合物質を有する標識物質1
2を流通させる微小な第2流路5Bと、該チップ本体に
設けられ第1流路5A及び第2流路5Bが集合して形成
される微小な反応流路5Dと、反応流路5Dに設けられ
該測定対象物と特異的に結合する第2の特異的結合物質
が固定された反応部位5Eとをそなえて構成され、第1
流路5A,第2流路5B及び反応流路5Dが立体的に配
置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗原抗体反応のよ
うな特異的な反応を利用して検体中の測定対象物の量を
測定するための、マイクロチャネルチップ,マイクロチ
ャネルチップを使用した測定装置及びマイクロチャネル
チップを使用した測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、抗体−抗原反応を利用した免
疫測定のように、検体中の測定対象物を測定するための
技術が開発されている。このような技術としては、例え
ば、イムノクロマトグラフ法がある。イムノクロマトグ
ラフの基本原理は次の通りである。すなわち、クロマト
グラフ媒体(例えばニトロセルロース膜等の多孔質膜)
において、マーカにより標識された物質(標識物質)が
固定された第1部位と、測定対象物に特異的に結合する
特異的結合物質が固定化された第2部位とを形成し、測
定対象物を有する液体試料を、第1部位に供給して、測
定対象物と標識物質とを反応させる。そして、この反応
により生じた測定対象物と標識物質との複合物を、毛細
管現象を利用して第2部位に移動させて、この第2部位
に、特異的結合物質−測定対象物−標識物質の複合体を
形成させ、固定化された標識物質による発色に基づいて
測定対象物量を測定するのである。
【0003】このようなイムノクロマトグラフの原理を
応用した技術の一例としては、特開平5−133956
号公報に開示された技術(従来技術1)や特開平9−1
84840号公報に開示された技術(従来技術2)があ
る。従来技術1では、移動層を構成するクロマトグラフ
媒体上における標識粒子の展開移動を、酸素原子含有極
性基を有するビニル系水溶性ポリマの存在下において行
なわせるようにしている。これにより、標識粒子を確実
に且つ速やかに展開移動させることができ、さらに、検
出試薬による標識粒子の感作による効果が長期間持続し
て標識粒子と測定対象物との反応が確実に生じるように
なるので、試料中の測定対象物の濃度が低い場合でも短
時間内に且つ確実に測定対象物を検出できる。
【0004】また、従来技術2では、標識物質と特異的
結合物質とを第1部分の液層中で反応させて複合体を液
層中で形成させ、この複合体を毛細管現象により第2部
分に運ばせて判定部で捕捉させ、判定部における標識物
質に由来する発色の程度に基づいて測定対象物量を測定
するようになっており、このように標識物質と特異的結
合物質とを液層中で反応させることにより、かかる反応
に要する時間を短縮できるようにしている。
【0005】さて、上記のように毛細管現象を利用して
測定対象物を流通させるイムノクロマトグラフ法に対
し、圧力制御や電気浸透力によって測定対象物の流通を
制御しつつ測定を行ないうる測定方法として、内壁に特
異的結合物質が固定されたキャピラリ内に検体を流通さ
せる技術がある。かかる技術としては、例えば、特開昭
60−133368号公報に開示された技術(従来技術
3)や、Biosensors & Bioelect
ronics 13 (1998) 825−830
(A multi−band capillary i
mmunosensor, K.Misiakos,
S.E. Kakabakos)に開示された技術(従
来技術4)がある。
【0006】従来技術3では、標識物質を捕捉する標識
物捕捉物質を固定した不溶性担体及び標識免疫反応試薬
を保持させた不溶性担体をキャピラリ内に充填し、この
キャピラリ内に検体を吸入して免疫反応を行なわせ、反
応生成物又は標識免疫反応試薬を標識物捕捉物質と結合
させて不動化し、不動化された標識物質を介して検体に
含まれる測定対象物の量を測定するようになっている。
【0007】従来技術4では、特異的結合物質がコーテ
ィングされたキャピラリ内に、蛍光標識された測定対象
物を含む検体を充填し、特異的結合物質と測定対象物と
を反応させた後、未反応物質を洗い流し、このキャピラ
リに特定の波長の光線をキャピラリの軸方向に対して略
垂直に照射し、キャピラリの端部から測定される蛍光量
により、検体中の測定対象物量を測定するようになって
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術1,2のようなイムノクロマトグラフ法で
は、検体の流通を毛細管現象を利用して行なわせている
ため、検体の流速を、検体中の測定対象物,標識物質及
び特定結合物質における反応に適した所定の流速に制御
できないという課題がある。さらに、測定対象物の展開
の場となるクロマトグラフ媒体は一般的に多孔質膜によ
り構成されることが多く、多孔質膜は、透明性が低く、
また、分光分析における光の散乱が大きいため、特異的
対象物と測定対象物との反応物量を正確に測定するのが
困難であるという課題がある。
【0009】また、上述した従来技術3,4のようにキ
ャピラリ内に検体を流通させる技術では、キャピラリの
横断面は閉断面であるため、キャピラリ内の所定の箇所
に限定して、標識物質や特異的結合物質を固定化するこ
とは困難であり、同様に、分析系に適した表面処理をキ
ャピラリ内壁に施工するのが困難であるため、製作に手
間が掛かってしまうという課題がある。また、閉空間で
あるキャピラリ内に特異的結合物質を固定化する方法と
しては、例えば光反応を利用したものがあり、この方法
では、キャピラリ内に特定の光を照射して特異的結合物
質を固定化するようになっている。しかしながら、この
方法では、キャピラリの外壁をなすチップ基板が透過性
のものに限定されてしまうという課題がある。
【0010】また、PCT−WO93/24231号公
報には、チップ基板上に検体を流通させるための溝部
(バリア部)を設け、この溝部において特異結合物質及
び標識物質を所定位置に固定化した後、チップ基板上に
蓋部を積載して溝部を閉断面の横断面を有するキャピラ
リとして構成する技術が開示されている。この技術で
は、溝部の形状(深さや幅長や経路等)を詳細に設定す
ることにより、検体中の測定対象物,特異結合物質及び
標識物質間における反応に対して溝部内の検体の流速を
最適化するようにしている。また、溝部に蓋部を積載し
てキャピラリを構成する前に、特異結合物質及び標識物
質を開放状態の溝部に固定するので、製作を容易に行な
える。
【0011】しかしながら、この技術では、検体中の測
定対象物の種類に応じて(即ち、測定対象物の種類毎
に)、検体の流速が最適な物となるように溝部の形状を
設定/製作する必要があるため、汎用性が極めて低いと
いう課題がある。また、この他、公知の技術として、チ
ップ基板に設けられた一本の溝に、特異的結合物質を固
定化した反応部が形成されたマイクロチャネルチップが
ある。この技術では、この溝に、先ず、検体を流して、
反応部において検体中の測定対象物と特異的結合物質と
の複合体を生成させ(第1のステップ)、その後、溝に
標識物質を流通させて、反応部において測定対象物−特
異的結合物質−標識物質の複合体を生成させ(第2のス
テップ)、反応部に結合した標識物質量を測定して測定
対象物量を測定する技術がある。しかしながら、この技
術では、先ず検体を流通させた後、標識物質を流通させ
るので、操作ステップとして2ステップ必要となり、作
業効率が悪いという課題がある。
【0012】また、一般的に、液相と固相との反応の速
度は、液相と液相との反応の速度に比べて極端に遅い。
上記技術では、第1のステップでは、反応部に固定され
た特異的結合物質(固相)と検体(液層)とが反応し、
また、第2のステップでは、反応部に固定された特異的
結合物質及び検体中の測定対象物の複合体(固相)と、
標識物質(液層)とが反応する。つまり、液相と固相と
の反応が2回必要になるため、測定に要する反応時間が
長く、効率が悪いという課題がある。
【0013】さらに、一つの溝を、検体の流路及び標識
物質の流路として兼用するため、流路内における検体の
流速と標識物質の流速とを最適なものに両立するのが困
難であり、測定効率が低くなってしまう場合もある。ま
た、上記従来技術では、何れも、測定対象物の種類に応
じて特異的結合物質を選択し、この特異的結合物質を、
クロマトグラフ媒体やチップ基板等に固定化させる必要
がある。このため、このような測定用の媒体を測定対象
物の種類毎に個別に製造しなければならず、この点でも
汎用性が低いという課題がある。
【0014】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、マイクロチャネルチップの製作を簡便化で
き、測定を効率的且つ精度良く行なえ、さらに汎用性を
拡大できるようにした、マイクロチャネルチップ,マイ
クロチャネルチップを使用した測定装置及び測定方法を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明のマイクロチャネルチップは、検体中の測定対
象物を測定するためのマイクロチャネルチップであっ
て、チップ本体と、該チップ本体に設けられ該検体を流
通させる微小な第1流路と、該チップ本体に設けられ該
測定対象物と特異的に結合する第1の特異的結合物質を
有する標識物質を流通させる微小な第2流路と、該チッ
プ本体に設けられ該第1流路及び該第2流路が集合して
形成される微小な反応流路と、該反応流路に設けられ該
測定対象物と特異的に結合する第2の特異的結合物質が
固定された反応部位とをそなえて構成され、該第1流
路,該第2流路及び該反応流路が立体的に配置されたこ
とを特徴としている。
【0016】請求項2記載の本発明のマイクロチャネル
チップは、検体中の測定対象物を測定するためのマイク
ロチャネルチップであって、チップ本体と、該チップ本
体に設けられ該検体を流通させる微小な第1流路と、該
チップ本体に設けられ該測定対象物の競合物質を有する
標識物質を流通させる微小な第2流路と、該チップ本体
に設けられ該第1流路及び該第2流路が集合して形成さ
れる微小な反応流路と、該反応流路に設けられ該測定対
象物と該競合物質とが競合して特異的に結合する特異的
結合物質が固定された反応部位とをそなえて構成され、
該第1流路,該第2流路及び該反応流路が立体的に配置
されたことを特徴としている。
【0017】請求項3記載の本発明のマイクロチャネル
チップは、検体中の測定対象物を測定するためのマイク
ロチャネルチップであって、チップ本体と、該チップ本
体に設けられ該検体を流通させる微小な第1流路と、該
チップ本体に設けられ該測定対象物と該測定対象物の競
合物質とが競合して特異的に結合する特異的結合物質を
有する標識物質を流通させる微小な第2流路と、該チッ
プ本体に設けられ該第1流路及び該第2流路が集合して
形成される微小な反応流路と、該反応流路に設けられ該
競合物質が固定された反応部位とをそなえて構成され、
該第1流路,該第2流路及び該反応流路が立体的に配置
されたことを特徴としている。
【0018】請求項4記載の本発明のマイクロチャネル
チップは、請求項1〜3の何れかの項に記載のマイクロ
チャネルチップにおいて、該第1流路と該第2流路とが
略鉛直方向に沿って相対的に接近/集合し該反応流路を
形成するように形成されていることを特徴としている。
請求項5記載の本発明のマイクロチャネルチップは、請
求項1〜4の何れかの項に記載のマイクロチャネルチッ
プにおいて、該チップ本体が、複数の積層部材を積層す
ることにより形成されたことを特徴としている。
【0019】請求項6記載の本発明のマイクロチャネル
チップは、検体中の測定対象物を測定するためのマイク
ロチャネルチップであって、チップ本体と、該チップ本
体に設けられ該検体を流通させる微小な第1流路と、該
チップ本体に設けられ該測定対象物に特異的に結合する
特異的結合物質を有する標識物質を流通させる微小な第
2流路と、該チップ本体に設けられ該測定対象物に特異
的に結合する連結物質を流通させる微小な第3流路と、
該チップ本体に設けられ、該第1流路,該第2流路及び
該第3流路が集合して形成される微小な反応流路と、該
反応流路に設けられ該連結物質と特異的に結合する固定
化物質が固定された反応部位とをそなえて構成され、該
第1流路,該第2流路,該第3流路及び該反応流路が立
体的に配置されたことを特徴としている。
【0020】請求項7記載の本発明のマイクロチャネル
チップは、請求項6記載のマイクロチャネルチップにお
いて、該第1流路,該第2流路が略鉛直方向に沿って相
対的に接近/集合し該反応流路を形成するように形成さ
れていることを特徴としている。請求項8記載の本発明
のマイクロチャネルチップは、請求項6又は7記載のマ
イクロチャネルチップにおいて、該チップ本体が、複数
の積層部材を積層することにより形成されたことを特徴
としている。
【0021】請求項9記載の本発明の測定装置は、請求
項1〜5の何れか1項に記載のマイクロチャネルチップ
と、該マイクロチャネルチップにおける該検体及び該標
識物質の流通を制御する流通制御手段と、該反応部位に
結合した該標識物質に関する測定を行なう測定手段とを
そなえて構成されていることを特徴としている。請求項
10の本発明の測定装置は、請求項6〜8の何れか1項
に記載のマイクロチャネルチップと、該マイクロチャネ
ルチップにおける該検体,該標識物質及び該連結物質の
流通を制御する流通制御手段と、該反応部位に結合した
該標識物質に関する測定を行なう測定手段とをそなえて
構成されていることを特徴としている。
【0022】請求項11の本発明の測定方法は、請求項
1〜5の何れかの項に記載のマイクロチャネルチップを
使用した測定方法であって、該第1流路での該検体の流
通、及び該第2流路での該標識物質の流通を開始して、
該反応流路において該検体及び該標識物質を混合させる
第1のステップと、該検体及び該標識物質の混合物を該
反応流路の該反応部位と接触させる第2のステップと、
該反応部位に結合した該標識物質に関する測定を行なう
第3のステップとをそなえて構成されていることを特徴
としている。
【0023】請求項12の本発明の測定方法は、請求項
6〜8の何れかの項に記載のマイクロチャネルチップを
使用した測定方法であって、該第1流路での該検体の流
通、該第2流路での該標識物質の流通、及び該第3流路
での該連結物質の流通を開始して、該反応流路において
該検体,該標識物質及び該連結物質を混合させる第1の
ステップと、該検体,該標識物質及び該連結物質の混合
物を該反応流路の該反応部位と接触させる第2のステッ
プと、該反応部位に結合した該標識物質に関する測定を
行なう第3のステップとをそなえて構成されていること
を特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。なお、以下でいう流路が立
体的に配置されたとは、第1流路,第2流路及び反応流
路(第4実施形態及び第5実施形態ではさらに第3流
路)が同一水平面内に完全には配置されていないこと、
換言すれば、第1流路,第2流路及び反応流路(第4実
施形態及び第5実施形態ではさらに第3流路)の少なく
とも1つの流路において、少なくとも該流路の一部が上
記水平面から外れた位置にあることを意味する。 (A)第1実施形態の説明 まず、本発明の第1実施形態としてのマイクロチャネル
チップ,マイクロチャネルチップを使用した測定装置及
び測定方法について説明する。図1〜図3は本実施形態
のマイクロチャネルチップ,マイクロチャネルチップを
使用した測定装置及び測定方法について示す図である。
【0025】本実施形態のマイクロチャネルチップ1
は、図1(A),(B)に示すように、チップ基板2
1,膜状部材32,中間基板22,膜状部材31及びイ
ンジェクションボード(蓋部,被覆部材)6とを下から
この順に積層/重合して構成されており、これらの複数
(ここでは5個)の積層部材21,32,22,31,
6によりチップ本体が形成され、また、このチップ本体
に後述する閉断面形状の微小流路(流路5A〜5Dから
なる)5が立体的に配置されている。
【0026】基板21,22及びインジェクションボー
ド6は、ここでは、厚さ1mmのポリメタクリル酸メチ
ル(pMMA)の板を60mm×40mmに切断してそ
れぞれ製作されている。また、膜状部材31,32に
は、厚さ約20μm(=流路5A〜5Dの深さ),幅4
0mmの市販の紙製両面テープがそれぞれ使用されてい
る。これにより、膜状部材32を介して基板21,22
が接着され、膜状部材31を介して中間基板22とイン
ジェクションボード6とが接着され、この結果、積層部
材21,32,22,31,6が一体に組み付けられる
こととなる。
【0027】また、膜状部材31には切り抜き部31A
が貫設され、膜状部材32には切り抜き部32Aが貫設
されている。中間基板22には穴部22A,22Bが設
けられており、これらの穴部22A,22Bは、中間基
板22が膜状部材32に貼り合わされた際に、下方の膜
状部材32の切り抜き部32Aの両端32Aa,32A
bに接続されるように位置設定されている。
【0028】さらに、穴部22Bは、上方に膜状部材3
1が貼り付けられた際に、この膜状部材31の切り抜き
部31Aの所定位置(図1中で右端から30mm)に接
続される。また、穴部22Aは、膜状部材31に設けら
れた穴部31Bに接続され、この穴部31Bは、インジ
ェクションボード6が上部に貼り付けられた際にインジ
ェクションボード6の穴部6Aに接続されるようになっ
ている。
【0029】加えて、切り抜き部31Aの両端部は、上
部にインジェクションボード6が取り付けられた際にイ
ンジェクションボード6の穴部6D,6Bに接続される
ようになっている。穴部6Aは、検体10を注入するた
めの注入部であり、穴部6Bは標識物質12を注入する
ための注入部であり、穴部6Dは、検体10や標識物質
12の混合物を排出するために排出部6Dである。
【0030】このような構成により、注入部6A,穴部
31B,穴部22A,切り抜き部32A,穴部22Bか
ら検体10を流通させる流路(第1流路)5Aが形成さ
れ、注入部6B、及び切り抜き部31Aの穴部22Bと
の接続部5Fよりも上流側〔図1(a),(b)中で右
側〕から標識物質12を流通させるための流路(第2流
路)5Bが形成され、切り抜き部31Aの上記接続部5
Fよりも下流側〔図1(a),(b)中で左側〕によ
り、流路5A,5Bが合流してなる反応流路5Dが形成
される。さらに、反応流路5Dに面してインジェクショ
ンボード6には検体10中の測定対象物と特異的に結合
する第2の特異的結合物質13が固定化されている。即
ち、反応流路5Dには第2の特異的結合物質13が固定
化された反応部位5Eが設けられている。
【0031】このように、流路5B,5Dの主要部は膜
状部材31に形成され、流路5Aの主要部は膜状部材3
2に形成されている。つまり、流路5B,5Dと流路5
Aとが異なる水平面に形成された立体的な配置となって
いるのである。さて、測定対象物が、同時に同種類の特
定結合物質を2個以上結合できる場合、又は、同時に互
いに異なる種類の特定結合物質を2種類以上結合できる
場合には、反応部位5Eに固定化された特異的結合物質
と、特異的結合物質を有する標識物質とに同時に結合で
きるため、測定に有利な物性を有する標識物質を介して
測定対象物を測定できるようになっている。
【0032】つまり、図2に示すように、流路5Bに注
入される標識物質12は、検体中の測定対象物と特異的
に結合する特異的結合物質(第1の特異的結合物質)1
2Aを有し、第1流路5Aから注入された検体中に含ま
れる測定対象物11と、流路5A,5Bの合流部位(混
合部位)5Fにおいて特異的結合物質12Aを介して結
合する。さらに、この測定対象物11と標識物質12と
の結合物質は、反応流路5Dの反応部位5Eにおいて測
定対象物11を介して特異的結合物質(第2の特異的結
合物質)13と結合する。
【0033】したがって、反応部位5Eには、標識物質
12(特異的結合物質12A),測定対象物11及び特
異的結合物質13からなる複合体が固定されるので、測
定対象物11が例えば透明であるため測定対象物11を
直接測定が困難な場合であっても、標識物質12を介し
て測定対象物11の量を容易に測定できるようになって
いる。
【0034】なお、インジェクションボード6を蓋部と
してマイクロチャネルチップ1に積載して流路5を閉断
面形状とすることにより、この流路5内において後述す
るシリンジポンプ71,72により検体10,標識物質
12を安定して流通させることができるようになってい
る。また、各流路5A,5B,5Dの流路幅WA,W
B,WDは、ここでは2mmに設定されているが、通常
0.1μm以上、3mm以下、好ましくは1μm以上、
1mm以下である。また、流路長さLA,LBは、ここ
ではそれぞれ14mmに設定されているが、通常100
μm以上、100mm以下、好ましくは1mm以上、5
0mm以下である。また、流路長さLDに関しては、こ
こでは30mmに設定されているが、通常1mm以上、
1000mm以下、好ましくは3mm以上、500mm
以下である。
【0035】また、膜状部材31の穴部31B、中間基
板22の穴部22A,22Bは、それぞれ幅2mmの流
路5にあわせて直径2mmに形成されている。以下、基
板21,22,膜状部材31,32,インジェクション
ボード6,測定対象物11,特異的結合物質13につい
て、さらに説明する。先ず、基板21,22及びインジ
ェクションボード6(以下、基板21,22,6とい
う)について説明すると、基板21,22,6の材質に
は、上述したように、ここではポリメタクリル酸メチル
を使用しているが、固相として十分に堅固なものであれ
ばこれに限定されない。好ましくは、ガラス及び樹脂で
あるが、金属や半導体やセラミックス等を使用すること
もできる。また、基板21,22,6は、膜状部材3
1,32とともに流路5を構成するので、検体10や標
識物質12に対して安定した材質であることが好まし
い。
【0036】さらに、構成する基板21,22,6の流
路5を構成する面に所定の表面処理を施すようにしても
良い。このような表面処理は、検体10や標識物質12
(後述する第4実施形態及び第5実施形態ではさらに連
結物質15)に応じて適宜に施工されるものであって、
例えば、基板21,22,6が疎水性であり、検体10
及び標識物質12(後述する第4実施形態及び第5実施
形態ではさらに連結物質15)が水溶性のものであれ
ば、酸・アルカリによる親水処理(表面改質)が考えら
れる。また、反応部位5Eに固定化される特異的結合物
質13が蛋白質であれば、特異的結合物質13を結合す
べく、例えば、カルボジイミド,マレイミド,スクシン
イミドによる表面処理が行なわれる。さらに、非特異吸
着(非特異物質が吸着してしまうこと)を抑制すべく、
例えばアルプミンや界面活性剤や人工高分子による表面
処理を行なうようにしても良い。
【0037】或いは、表面処理を行なう代わりに、自己
組織化膜,LB膜,無機薄膜又は有機薄膜を基板21,
22,6の流路5を構成する面に貼り付けて、流路5内
において所定の表面物性が得られるようにしても良い。
次に、膜状部材31,32について説明すると、膜状部
材31,32は、ここでは上述したように市販の紙製テ
ープにより構成されているが、樹脂フィルム,紙,金属
板,ガラス板等によりなる厚膜又は薄膜であれば、これ
に限定されない。また、ここでは、膜状部材31,32
は両面に接着剤が塗布された両面テープにより構成して
基板21,22,6に貼り合わせるようにしているが、
膜状部材31,32の結合方法は、膜状部材31,32
や基板21,22,6等の材質等に応じて適宜選択され
るもので、接着剤による接着の他、溶剤・溶解溶媒によ
る貼り合わせ(例えばプライマによる樹脂接合),拡散
接合,陽極接合,共晶接合,熱融着,レーザ溶融,圧着
等がある。或いは、膜状部材31,32,基板21,2
2,6の各相互間に、粘着テープや圧着テープや自己吸
着剤を介装するようにしても良い。
【0038】また、膜状部材31,32,基板21,2
2,6のそれぞれに凹凸を設けこれらの凹凸をはめ込ん
で結合したり、膜状部材31,32,基板21,22,
6をクリップで挟み込んで結合したりする等、物理的に
結合しても勿論構わない。また、膜状部材31,32の
厚みは、即ち流路5の深さであり、上限としては、一般
的には400μm以下であり、好ましくは200μm以
下である。流路5を流通する検体10及び標識物質12
(後述する第4実施形態及び第5実施形態ではさらに連
結物質15)は、流路5の底部に固定された特異的結合
物質13と接触し結合するので、流路5が深いほど流路
5の底部の特異的結合物質13と接触しない検体10又
は標識物質12が増加してしまうため、膜状部材31,
32の厚み(流路5の深さ)を上述のように200μm
以下に設定するのが反応効率の点から好ましいのであ
る。
【0039】また、膜状部材31,32の厚み(流路5
の深さ)は、膜状部材31,32の製作の容易性及び流
路5の底部に固定された特異的結合物質13の厚みを考
慮すると、0.1μm以上であるのが一般的である。次
に、検体10及び測定対象物11について説明する。検
体10としては、主に医療診断を目的としたものと環境
分析を目的としたものとがあり、医療診断用としては、
生体由来の血液,体液,尿,涙等であり、環境分析用と
しては、海や河川の水,大気を溶解させた溶液等であ
る。また、測定対象物11としては、それに対して特異
的に結合する物質(特異的結合物質)が存在するもので
あれば限定されず、例えば、蛋白質,有機物質,脂質,
糖,ペプチド,ホルモン,核酸等である。
【0040】次に、特異的結合物質13について説明す
る。特異的結合物質13は、測定対象物11に応じて適
宜決定されるものであり、例えば、イムノグロブリン,
その派生物であるF(ab′)2やFab′やFab,
レセプタや酵素とその派生物,核酸,天然又は人工のペ
プチド,人工ポリマ,糖鎖,脂質,無機物質及び有機配
位子,ウィルス,薬物等である。
【0041】また、特異的結合物質13のインジェクシ
ョンボード6への固定化方法としては、特異的結合物質
13を物理的にチップ基板2に吸着させる方法と、特異
的結合物質13を化学的にチップ基板2に結合させる方
法とがある。物理的な固定化方法としては、特異的結合
物質13を固相(インジェクションボード6)に直接接
触させて固定化する方法と、先ず他の物質を固相に物理
的又は化学的に固定化し、この物質を介して特異的結合
物質13を固相に吸着させる方法とがある。また、化学
的な固定化方法としては、特異的結合物質13を固相に
直接結合させる方法,固相の表面に存在する官応基を化
学的に活性化させてから特異的結合物質13を結合させ
る方法,スペーサ分子を物理的又は化学的に固相に結合
させこのスペーサ分子を介して特異的結合物質13を固
相に結合させる方法がある。
【0042】また、特異的結合物質13をインジェクシ
ョンボード6(反応流路5D)にスポッティングする方
法としては、例えば、スポイトによる滴下,インクジェ
ットプリンタの原理を利用したノズル孔による噴射又は
滴下,先細状のピン先による塗布及びスタンプ等があ
る。さて、本実施形態の測定装置は、図1に示すよう
に、上記マイクロチャネルチップと、流路5における検
体10や標識物質12の流通を制御するシリンジポンプ
(流通制御手段)71,72と、反応部位5Eに結合し
た標識物質12を測定する図示しない測定手段とをそな
えて構成される。
【0043】シリンジポンプ71,72は、外径6mm
のシリコンチューブ71A,72A,PDMS(ポリジ
メチルシロキサン)材により構成されるプレート71
B,72Bを介してインジェクションボード6の注入口
6A,6Bに接続され、検体10と標識物質12との流
通を制御するようになっている。流通制御手段は、検体
10と標識物質12との流通を制御できるものであれ
ば、シリンジポンプに限定されず、例えば、陽圧式ポン
プや陰圧式ポンプをインジェクションボード6の注入口
6A,6B又は排出口6Dに接続するようにしても良
い。
【0044】又は、流通制御手段として、流路5の上流
端及び下流端にそれぞれ電極を取り付け、これらの電極
に異なる電圧をかけることにより検体10及び標識物質
12に電気浸透流を生じさせるようにしても良い。或い
は、流通制御手段として、加熱装置をマイクロチャネル
チップ1に設け、この加熱装置により流路5に沿って温
度勾配を生じさせるようにしても良い。つまり、かかる
温度勾配により、流路5に沿って検体10及び標識物質
12に比重差を生じさせ、この比重差により検体10及
び標識物質12を流通させるのである。
【0045】又は、流通制御手段として、注入口6A,
6B及び排出口6Dに電極を取り付けるとともに注入口
6A,6B及び排出口6Dの周辺に金属をコーティング
することにより、流路5の検体10及び標識物質12に
直流電場をかけてイオン(測定対象物11,標識物質1
2)を電気泳動させるようにしても良い。この場合、検
体10の溶媒や標識物質12の溶媒の移動はないので、
インジェクションボード6により流路5を密閉する必要
はない。インジェクションボード6を設けない場合、中
間基板22に特異的結合物質13を固定して反応流路5
Dに反応部位5Eを設ければ良い。
【0046】さらに、流通制御手段は、上述した各方法
を複数組み合わせて行なうようにしても良い。測定手段
は、標識物質の物性に基づき標識物量を測定するもので
あれば何ら限定されず、例えば、吸光,蛍光,エバネッ
セント励起蛍光,燐光,化学発光を測定するものや、表
面プラズモン共鳴,水晶振動子等を利用したものが挙げ
られる。或いは、標識物質12が酵素等の触媒である場
合には、その基質を加えて反応させ、生成物を検出する
ことで測定を行なうこともある。また、光音響測定法
(特定の光を照射して、放射される音波を測定すること
により物質の量を測定する方法)を用いることも可能で
ある。
【0047】本発明の第1実施形態としてのマイクロチ
ャネルチップ及びマイクロチャネルチップを使用した測
定装置は、上述のように構成されているので、以下に示
す手順(本発明の第1実施形態としてのマイクロチャネ
ルチップを使用した測定方法)により測定が行なわれ
る。最初に、標識物質12の調整について説明する。標
識物質12は、ここでは、抗ヒトFSH−αサブユニッ
ト抗体固定化EuLTX(Ab−EuLTX)で構成さ
れる。
【0048】先ず、粒径0.21μmのEu錯体を含む
ポリスチレン粒子(EuLTX)を0.05M MES
(pH6.0)にて希釈し、1%懸濁液を2mL(ミリ
リットル)調整し、1−エチル−3−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(EDC)を加
えて室温で1時間反応させた後、この溶液を遠心して未
反応のEDCを除去し、所定量V(ここでは2mL)の
0.05M MES(pH7.0)でEuLTXを分散
させてから、抗ヒトFSH−αサブユニット抗体(以
下、単に抗体ともいう)を所定量M(ここでは0.8m
g)加え、室温で1時間反応させる。そして、この溶液
を遠心して、未反応の抗体を除去し、BSA含有トリス
緩衝液(0.3%BSA, 0.1M Tris, p
H8.0)を加え、粒子を安定化する。この時、抗体濃
度C1は0.4mg/mLである(C1=M/V=0.
8/2=0.4)。
【0049】そして、室温で30分攪拌してから遠心し
て精製水で洗浄を行なった後、0.05%アジ化ナトリ
ウム液に分散させて、標識物質(Ab−EuLTX)1
2が調整される。なお、この時点で、未結合の抗体濃度
C2は、0.15mg/mLであり、したがって抗体の
固定化率Rは62.5%である〔R=(C1−C2)/
C1×100=(0.4−0.15)/0.4×10
0〕 そして、インジェクションボード6に膜状部材31を貼
り合わせた後、インジェクションボード6及び膜状部材
31の切り抜き部31Aにより構成される反応流路5D
の所定部位(ここでは、反応流路5Dの下流端から上流
側に10mm離隔した位置)に、測定対象物11〔ここ
ではhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)〕に特異的に
結合する5.0 mg/mLの抗hCG抗体を、特異的
結合物質13として1μL(マイクロリットル)滴下し
常温・常圧で30分乾燥させた後でさらに常温で真空乾
燥を15分間行なって反応流路5Dに固定化し、反応部
位5Eを形成した。
【0050】そして、膜状部材(両面テープ)32を中
心にして中間基板22,膜状部材32,基板21を組み
付けた後、これを、反応部位5が形成された上記インジ
ェクションボード6に膜状部材31(両面テープ)を介
して組み付け、マイクロチャネルチップを組み立てた。
その後、検体10として、6%のウシ血清アルブミン中
に調整された1IU/mLのhCG標準品を10μLだ
け注入口6Aから流路5Aに滴下するとともに、Ab−
EuLTXを純水で100倍に希釈して標識物質12を
調整し、この標識物質12を10μLだけ注入口6Bか
ら流路5Bに滴下する。次に、各注入口6A,6Bに、
プレート71B,72Bを介してシリンジポンプ71,
72をそれぞれ接続した後、シリンジポンプ71,72
をそれぞれ作動させて、注入口6A,6Bの検体10及
び標識物質12を10μL/分で反応流路5Dに向けて
流通させる。検体10中の測定対象物11と標識物質1
2とは、合流部位5Fで混合され結合し(第1のステッ
プ)、その後、反応部位5Eに移動して、反応部位5E
に固定された特異的結合物質13とさらに結合する(第
2のステップ)。そして、上記手順と同じ手順により、
各流路5A,5Bからそれぞれ100μLの純水を50
μL/分で流通させて流路5を洗浄する。
【0051】そして、図示しない測定装置により反応部
位5Eに365nmの波長の紫外線を照射したところ、
反応部位5Eに標識物質12に起因した赤色の蛍光が目
視により観察され、検体10中の測定対象物11が含ま
れていることが測定された(第3のステップ)。したが
って、本実施形態のマイクロチャネルチップ,マイクロ
チャネルチップを使用した測定装置及び測定方法によれ
ば、以下のような利点がある。
【0052】つまり、本発明では、検体10中の測定対
象物11と標識物質12との反応(第1のステップ,液
相と液相との反応)、及び、測定対象物11及び標識物
質12の複合体と、反応部位5Eに固定化された特異的
結合物質13との反応(第2のステップ,液相と固相と
の反応)が行なわれる。これに対し、特異的結合物質が
固定された反応部位を有する一本の溝に検体,標識物質
をこの順に順次流通させる上述の従来技術により測定を
行なおうとすると、反応部位に固定化物質を固定化し、
この反応部位(固相)に、測定対象物11及び標識物質
12を順次流入させて反応させることとなる。
【0053】即ち、かかる従来技術では、液相と固相と
の反応を2回行なわせなければならないのに対し、本発
明では、液相と固相との反応を1回行なわせるだけで良
い。液相と液相との反応は、液相と固相との反応よりも
反応速度が高く、したがって、本発明によれば、従来技
術に比べ、測定に要する時間を短縮して測定を効率的に
行なえるという利点がある。
【0054】また、シリンジポンプ71,72により検
体10及び標識物質12の流速を所定流速に制御できる
ので、検体10及び標識物質12の流速を、検体10中
の測定対象物11及び標識物質12の反応に最適な流速
にして反応時間を短縮でき、この点からも測定を効率的
に行なえるという利点がある。さらに、測定対象物11
の種類に応じてシリンジポンプ71,72により流速を
適宜に調整することにより、様々な種類の測定対象物1
1を一つの仕様のマイクロチャネルチップにより最適な
流速下で測定することが可能となる利点がある。
【0055】さらに、シリンジポンプ71,72によ
り、例えば、検体10及び標識物質12の混合物が反応
部位5Eに到達する前に一旦流通を停止して、反応部位
5Eの特異的結合物質と接触する前に検体10及び標識
物質を十分に反応さたり、検体10及び標識物質12の
混合物が反応部位5Eに到達した時点で一旦流通を停止
して、反応速度の遅い固相(特異的結合物質13)−液
層(検体10及び標識物質12の混合物)間の反応の効
率を向上させることが可能となる。さらに、本来ならば
反応部位5Eで特異的結合物質13に結合する測定対象
物11及び標識物質12が未反応のまま反応部位5Eを
通過してしまう可能性がある場合には、シリンジポンプ
により、反応部位5Eを通過した測定対象物11及び標
識物質12を逆流させて再び反応部位5Eと接触させる
ことも可能である。
【0056】ところで、一般的に標識物質12は検体1
0に対し分子量が大きく、このため、検体10と標識物
質12とは混合しにくい。そこで、本マイクロチャネル
チップ1では、流路5を立体的に形成し、流路5A,5
Bを略鉛直方向(略鉛直方向とは鉛直方向に対して)即
ち流路深さ方向に沿って接近/集合させる構成として、
検体10と標識物質12との混合が十分に行なわれるよ
うにしている。
【0057】つまり、マイクロチャネルチップでは流路
が微細であるため、流路5A,5Bから反応流路5Dに
流入した検体10と標識物質12とは二層に分離した状
態で反応流路5Dを流通し、検体10と標識物質12と
の境界面における相互の分子拡散により混合する。した
がって、図3(a)の平面図に示すように、流路5A,
5B,5Cを同一水平面に形成した場合、検体10と標
識物質12との混合は、かかる混合の際に、標識物質1
2が検体10側に拡散移動する距離(混合距離)D1
と、検体10が標識物質12側に拡散移動する距離(混
合距離)D2とが短いほど、即ち反応流路5Dの流路幅
WDが狭いほど効果的に行なわれる。この一方、反応流
路5Dを流れる検体10の流量が多いほど分析感度を向
上させることができ、このため、反応流路5Dの断面積
を大きくすることが好ましい。
【0058】したがって、混合性能及び分析感度を共に
確保しようとすると、反応流路5Dの深さを大きくしな
ければならない。しかし、基板に細く深い流路を形成す
るのは極めて困難であり、このような流路を製造するた
めには高価な設備が必要となってしまい、さらには、基
板の材質も限定されてしまうため、高精度の測定を行な
うべく上記形状に反応流路5Dを構成することは現実的
に困難である。
【0059】これに対し、本マイクロチャネルチップ1
では、流路5を立体的に形成し、流路5A,5Bを略鉛
直方向(即ち流路深さ方向)に沿って接近/集合させる
ことにより、図3(B)の側面図に示すように混合距離
D1,D2は流路深さ方向に沿ったものとなる。したが
って、混合距離D1,D2の縮小による混合性能の確保
及び流量の確保による分析感度の確保を両立させるため
には、反応流路5D(詳細には混合部位5F)の深さを
浅くして幅を広くすれば良く、このような形状は安価な
設備により容易に製造でき、チップ本体の材質も広い範
囲で選択できる。即ち、検体10と標識物質12との混
合が十分に行なわれ、高精度の測定を行なえるようにな
るという利点がある。
【0060】また、二次元的な加工を施された積層部材
21,32,22,31,6を積層してマイクロチャネ
ルチップ1を形成することで、マイクロチャネルチップ
1全体としては流路5を3次元的に構成しているので、
複雑な3次元形状の流路5を一層容易に製造できるとい
う利点がある。また、上述したように、特異的結合物質
13の流路5への固定化が容易であり、測定対象物11
及び標識物質12の流通を多様に制御できるので、測定
対象物11,及び標識物質12の反応系を、高度に設計
でき、また、多様に設定できるという利点もある。
【0061】さらに、流路5は閉断面構造を有してキャ
ピラリとして機能するので、従来から広く使用・開発さ
れているキャピラリを用いた測定方法における分析技術
や流路制御等の様々な技術をそのまま流用できるという
利点もある。また、従来技術の課題として上述したよう
に、イムノクロマトグラフでは原理的に流路(測定対象
物の展開の場)の材質が限定され、キャピラリを用いた
技術では特定の物質(例えば特異的結合物質13)をキ
ャピラリ内に固定化するため流路の材質が製作上限定さ
れてしまうが、本実施形態のマイクロチャネルチップ1
では、流路5を構成するチップ基板21,22やインジ
ェクションボード6の材質を幅広く選択できる。
【0062】これにより、透過波長やバックグラウンド
ノイズ等の点で分光測定における最適化が可能であるば
かりでなく、例えば、表面プラズモン共鳴のようなチッ
プ基板2に対して表面膜処理を必要とする検出系の使用
や、チップ基板2に水晶振動子のような検出素子の組み
込みを実現できる。さらに、積層部材21,32,2
2,31,6によりチップ本体が構成され、これらの積
層部材21,32,22,31,6に形成された切り抜
き部や穴部により積層部材21,32,22,31,6
の相互間に流路5が構成されているので、これらの積層
部材21,32,22,31,6を組み付ける前は、未
だ反応流路5D(流路5)は開放状態であるため、反応
流路5Eを形成する固相壁面(ここではインジェクショ
ンボード6の所定個所)に容易に特異的結合物質13を
固定して反応部位5Eを設けられるという利点がある。
【0063】また、ある特殊な条件下での測定を行なう
べく、例えば緩衝溶液を検体10に注入させるための緩
衝溶液用の流路をさらに設けても良い。また、図1
(B)に二点鎖線で示すように、反応流路5Dにおい
て、反応部位5Eの下流側に流路5Hを設けても良い。
この流路5Hを適切に設けることにより(具体的には、
流路の幅,深さ,反応流路5Dに対する傾斜角度等を適
宜設定することにより)、流路5Dと流路5Hとを介し
て、未反応の検体10,標識物質12を分離して回収す
ることも可能となる。
【0064】また、上述の実施形態では、標識物質12
の量を反応部位5Eにおいて測定するようにしている
が、検体10及び標識物質12の流通の完了後に、標識
物質12を反応部位5Eから分離して回収し、この回収
した標識物質12の量を測定するようにしても良い。標
識物質12を反応部位5Eから分離するには、例えば、
標識物質12に近似した物質を流して、この物質と標識
物質12とが置き換えられるようにすれば良い。
【0065】このような態様が好ましい場合としては、
チップ基板2や膜状部材31,32等の材質が分光測定
に適していないため、標識物質12をチップ基板2から
分離させる必要がある場合である。また、上述の実施形
態では、検体10を流通させる流路5Aの幅WAと、標
識物質12を流通させる流路5Bの幅WBとを同じ長さ
に設定しているが、幅WA,WBを相互に異なる長さに
設定して各流路5A,5Bとで流路断面積が異なるよう
にしても良い。流路5Aを流通する検体10と流路5B
を流通する標識物質12とに大きな差がある場合には、
このように流路5A,5Bで異なる流路断面積に設定す
るのが有効である。
【0066】つまり、例えば、100μLの検体10と
1μLの標識物質12とをそれぞれ流路5A,5Bに流
通させて測定を行なう場合、検体10と標識物質12と
を均一に混合させて検体10と標識物質12とを反応さ
せることが精度良く測定を行なう上で重要となる。そし
て、検体10と標識物質12とを所定の割合で均一に混
合させるためには、この場合には、検体10と標識物質
12とを単位時間当たりに100:1の割合で混合部位
5Fに流入させる、即ち、流路5Aにおける検体10の
単位時間当たりの流量(以下、これを流速という)FA
と、流路5Bにおける標識物質12の流速FBとの比を
100:1にすれば良い(FA/FB=100/1)。
【0067】このように検体10の流速FAと標識物質
12の流速FBとの比を100:1にするには、流路5
Aの幅WAと流路5Bの幅WBとを異なる長さに設定し
て、流路5Aと流路5Bとで流路断面積が異なるように
すれば良い。これにより、検体10と標識物質12との
間で流量に大きな差がある場合でも、検体10と標識物
質12とを所定の割合で均一に混合させて精度良く測定
を行なうことができるのである。
【0068】これに対して、従来技術として上述したよ
うに、特異的結合物質の固定された反応部位を有する一
本の溝に、検体,標識物質をこの順に順次流通させる公
知技術では、検体中の測定対象物と標識物質とを効率的
に反応させて精度良く測定を行なうためには、検体,標
識物質が、反応部位と接触して反応しうる時間(=検
体,標識物質が反応部位を通過する時間)を適切なもの
にそれぞれ設定することが重要となる。
【0069】しかしながら、この従来技術において、特
に、例えば上記ケースと同じく100μLの検体と1μ
Lの標識物質とを使用して測定を行なう場合のように検
体の量と標識物質の量とに差があり、且つ、検体と標識
物質とについて反応部位での反応時間が同程度必要な場
合には、検体の流速FA′と標識物質の流速FB′とを
異なるものとする必要がある(この場合、FA′:F
B′=100:1)。
【0070】例えばシリンジポンプのような流通制御手
段を設けることにより、この流通制御手段で検体の流速
と標識物質の流速とを個別に制御して、検体の流速F
A′と標識物質の流速FB′とを異なる値に設定するこ
とは可能であるが、本例のように、かかる流速差が極端
に大きい場合には、流通制御手段を用いてもこのような
広範囲での流通制御は技術的に困難である。
【0071】異なる流路間において、各流路の流路断面
積を互いに異なる面積とすることで、同一の流通制御手
段により各流路の流速を大きく異なる速度に制御するこ
とは一般的に行なわれていることであるが、この公知技
術では、検体及び標識物質の流路が共用であるため、当
然ながら、検体,標識物質のそれぞれについて流路断面
積を変更することはできない。
【0072】これに対し、本マイクロチャネルチップで
は、分岐した流路5A,5Bを有するので、測定に使用
される検体10,標識物質12との流量に大きな差があ
る場合でも、測定を精度良く行なうことが可能である。
なお、ここでは、流路5A,5Bの深さは、いずれも膜
状部材31,32の厚みで決定されるため、流路幅W
A,WBを異なる長さで設定することにより流路5A,
5Bで流路断面積が異なるようにしているが、流路をチ
ップ基板2に直接設けるような場合には、流路5A,5
Bにおいて、流路深さを変えることにより流路断面積が
異なるようにしても良いし、勿論、流路深さ及び流路幅
を共に異なる値で設定しても良い。 (B)第2実施形態の説明 次に本発明の第2実施形態のマイクロチャネルチップ,
マイクロチャネルチップを使用した測定装置及び測定方
法について説明する。図4及び図5は本実施形態のマイ
クロチャネルチップ,マイクロチャネルチップを使用し
た測定装置及び測定方法について示す図である。なお、
上記第1実施形態で既に説明したものについては同一の
符号を付しその説明を省略する。また、第1実施形態の
説明に使用した図1も流用して説明する。
【0073】本実施形態のマイクロチャネルチップは、
第1実施形態のマイクロチャネルチップと同様に図1に
示すように構成され、第1実施形態のマイクロチャネル
チップに対し、第2流路に注入される標識物質の構成が
異なる。つまり、第1実施形態のマイクロチャネルチッ
プは、図2に示すように、標識物質12が第1の特異的
物質12Aを有し、反応部位が第2の特異的結合物質に
より構成されていたのに対し、図4に示すように、本実
施形態のマイクロチャネルチップは、標識物質12′が
測定対象物11の競合物質14を有している。
【0074】ここでいう競合物質とは、測定対象物の特
異的結合物質に特異的に結合しうるものをいい、また、
特異的結合物質とは測定対象物に特異的に結合しうるも
のをいう。つまり、競合物質とは、測定対象物と競合し
て特異的結合物質と特異的に結合する物質を意味してい
るのである。競合物質は、一般的には、測定対象物の誘
導体や類似体が挙げられるが、測定対象物の特異的競合
物質と特異的に結合するものであればこれに限定され
ず、測定対象物と構造が大きく異なる物質や、測定対象
物そのものであっても良い。
【0075】この他は、第1実施形態と同様に構成され
るので説明を省略する。本発明の第2実施形態としての
マイクロチャネルチップ及び測定装置は上述したよう構
成されているので、以下に示す手法(本発明の第2実施
形態としての測定方法)により測定が行なわれる。最初
に、標識物質12′の調整について説明する。標識物質
12′は、ここでは、タイロシン固定化EuLTX(A
g−EuLTX)で構成される。
【0076】先ず、粒径0.21μmのEu錯体を含む
ポリスチレン粒子(EuLTX)を1%に調整し、1−
エチル−3(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジ
イミド塩酸塩(EDC)を加えて1時間反応させた後、
未反応のEDCを遠心にて除去し、タイロシン溶液を加
えて1時間反応させる。そして、未反応のタイロシンを
遠心にて除去し、BSAを加えて粒子を安定化する。
【0077】そして、30分反応させた後に遠心して精
製水で洗浄を行なった後、0.05%アジ化ナトリウム
液に分散させて、標識物質(Ag−EuLTX)12′
が調整される。そして、図1(A)において、インジェ
クションボード6に膜状部材31を貼り合わせた後、イ
ンジェクションボード6及び膜状部材31の切り抜き部
31Aにより構成される反応流路5Dの所定部位(ここ
では、反応流路5Dの下流端から上流側に10mm離隔
した位置)に、抗タイロシン(マウス1gG)を特異的
結合物質13として滴下し、常温・常圧で30分間乾燥
させた後、さらに常温で真空乾燥を15分間行なって反
応流路5Dに固定化し反応部位5Eを形成する。
【0078】そして、膜状部材(両面テープ)32を中
心にして中間基板22,膜状部材32,基板21を組み
付けた後、これを、反応部位5Eが形成された上記イン
ジェクションボード6に膜状部材31(両面テープ)を
介して組み付け、マイクロチャネルチップを組み立て
た。その後、検体10として、タイロシン標準品を10
0μLだけ注入口6Aから流路5Aに滴下するととも
に、Ag−EuLTXを純水で100倍に希釈して標準
物質12′を調整し、この標準物質12′を100μL
だけ注入口6Bから流路5Bに滴下する。
【0079】次に、各注入口6A,6Bに、プレート7
1B,72Bを介してシリンジポンプ71,72をそれ
ぞれ接続した後、シリンジポンプ71,72をそれぞれ
作動させて、注入口6A,6Bの検体10及び標識物質
12′を10μL/分で反応流路5Dに向けて流通させ
る。図4に示すように、検体10中の測定対象物11と
標識物質12′とは、合流部位5Fで混合され(第1の
ステップ)、その後、反応部位5E上に移動して、測定
対象物11と標識物質12′とが競合的に反応部位5E
に固定化された特異的結合物質13と結合する(第2の
ステップ)。
【0080】この際、検体中の測定対象物濃度が低いほ
ど、多くの競合物質14が特異的結合物質13を介して
標識物質12′と結合することとなる。つまり、検体中
の測定対象物濃度が低いほど、競合物質14を介して反
応部位5Eに固定される標識物質12′の量が多くなる
のである。そして、上記手順と同じ手順により、各流路
5A,5Bに100μLの純水を注入して流路5を洗浄
した後、図示しない測定装置により、反応部位5Eに波
長が365nmの紫外線を照射して、反応部位5Eに結
合した標識物質12′に起因する赤色の蛍光量の測定を
行ない、この蛍光量に基づいて検体10中の測定対象物
11の濃度を測定した(第3のステップ)。
【0081】したがって、標識物質12′を介して測定
対象物11の濃度を測定することができ、測定対象物1
1が例えば透明であるため測定対象物11を直接測定が
困難な場合であっても、標識物質12′を介して測定対
象物11の量を容易に測定できる。なお、このように、
標識物質12′を介して測定対象物11の濃度を測定す
る場合、検体中の測定対象物11の濃度Cと検出シグナ
ル(反応部位5Eに固定化された標識物質量を表すシグ
ナル)のレベルLとの相関関係は図5に示すようにな
る。つまり、上記の測定対象物濃度Cが高いほど検出シ
グナルSは低いレベルで検出されることとなる。
【0082】このように標識物質12′(詳細には競合
物質14)と測定対象物11とを競合させて特異的結合
物質13に結合させることにより測定対象物11に関す
る測定を行なうことを競合法という。一方、図2を用い
て説明した上記第1実施形態の測定方法では標識物質と
測定対象物とを競合させずに測定が行なわれるので、こ
の測定方法を競合方法と対比させて非競合法という。
【0083】なお、上記競合法において、測定対象物,
特異的結合物質及び競合物質の混合や反応の順序によっ
ては、一般に阻害法と呼ばれることもあるが、ここでは
阻害法も含めて競合法と称している。本実施形態のマイ
クロチャネルチップによれば、第1実施形態のマイクロ
チャネルチップの利点に加え、以下のような利点があ
る。
【0084】つまり、図2を用いて説明した第1実施形
態(非競合法)では、複数の特異的結合物質と同時に結
合しうる測定対象物だけしか測定できないのに対し、本
マイクロチャネルチップでは、上述したように競合法に
より測定が行なわれ、図4に示すように測定対象物11
は反応部位5Eに固定化された特異的結合物質13とだ
け結合できればよい。即ち、1以上の特異的結合物質と
同時に結合しうる測定対象物であれば測定を行なえる。
したがって、より多種の測定対象物について測定を行な
えるという利点がある。 (C)第3実施形態の説明 次に本発明の第3実施形態について説明する。図6は本
実施形態のマイクロチャネルチップ,マイクロチャネル
チップを使用した測定装置及び測定方法について示す図
である。なお、上記各実施形態で既に説明したものにつ
いては同一の符号を付しその説明を省略する。また、各
実施形態の説明に使用した図1も流用して説明する。
【0085】上述した第2実施形態のマイクロチャネル
チップでは、図4に示すように、反応部位5Eに特異的
結合物質13が固定され、第2流路5Bからは、競合物
質14を有する標識物質12が注入されるようになって
いる。これに対し、図6に示すように、本実施形態のマ
イクロチャネルチップでは、反応部位5Eに競合物質1
4が固定され、第2流路5Bからは、特異的結合物質1
2Aを有する標識物質12が注入されるようになってい
る。
【0086】この他のマイクロチャネルチップ及び測定
装置の構成は第1実施形態と同じく図1に示すように構
成されており、その説明を省略する。本発明の第3実施
形態としてのマイクロチャネルチップは上述のように構
成されているので、以下に示す手順(本発明の第3実施
形態としての測定方法)により測定が行なわれる。
【0087】最初に、標識物質12の調整について説明
する。標識物質12は、ここでは、抗タイロシン抗体固
定化EuLTX(Ab−EuLTX)で構成される。先
ず、粒径0.21μmのEu錯体を含むポリスチレン粒
子(EuLTX)を1%に調整し、1−エチル−3(3
−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩
(EDC)を加えて1時間反応させた後、未反応のED
Cを遠心にて除去し、抗タイロシン抗体溶液を加えて1
時間反応させる。そして、未反応の抗タイロシン抗体を
遠心にて除去し、BSAを加えて粒子を安定化する。
【0088】そして、30分反応させた後に遠心して精
製水で洗浄を行なった後、0.05%アジ化ナトリウム
液に分散させて、標識物質(Ab−EuLTX)12が
調整される。次に、図1(A)において、インジェクシ
ョンボード6に膜状部材31を貼り合わせた後、インジ
ェクションボード6及び膜状部材31の切り抜き部31
Aにより構成される反応流路5Dの所定部位(ここで
は、反応流路5Dの下流端から上流側に10mm離隔し
た位置)に、予めBSAに結合されたタイロシンを競合
物質14として滴下し、常温・常圧で30分間乾燥させ
た後、さらに常温で真空乾燥を15分間行なって反応流
路5Dに固定化し反応部位5Eを形成する。
【0089】そして、膜状部材(両面テープ)32を中
心にして中間基板22,膜状部材32,基板21を組み
付けた後、これを、反応部位5Eが形成された上記イン
ジェクションボード6に膜状部材31(両面テープ)を
介して組み付け、マイクロチャネルチップを組み立て
た。その後、検体10として、タイロシン標準品を10
0μLだけ注入口6Aから流路5Aに滴下するととも
に、Ab−EuLTXを純水で100倍に希釈して標準
物質12を調整し、この標準物質12を100μLだけ
注入口6Bから流路5Bに滴下する。次に、各注入口6
A,6Bに、プレート71B,72Bを介してシリンジ
ポンプ71,72をそれぞれ接続した後、シリンジポン
プ71,72をそれぞれ作動させて、注入口6A,6B
の検体10及び標識物質12を10μL/分で反応流路
5Dに向けて流通させる。図6に示すように、検体10
中の測定対象物11と標識物質12とは、合流部位5F
で混合される(第1のステップ)。その後、反応部位5
E上に移動して、標識物質12の内の測定対象物11と
結合していないものが反応部位5Eに固定化された競合
物質14と結合する(第2のステップ)。つまり、合流
部位5F及び反応部位5Eにおいて、標識物質12に結
合した特異的結合物質12Aに対し、測定対象物11と
競合物質14とが競合して結合するのである。
【0090】次に、上記手順と同じ手順により、各流路
5A,5Bにそれぞれ100μLの純水を注入して流路
5を洗浄し、図示しない測定装置により反応部位5Eに
固定された標識物質12の量が測定される(第3のステ
ップ)。この測定では、検体中の測定対象物濃度が低い
ほど、多くの競合物質14が特異的結合物質12Aを介
して標識物質12と結合することとなる。つまり、検体
中の測定対象物濃度が低いほど、競合物質14を介して
反応部位5Eに固定される標識物質12の量が多くなる
のである。したがって、第2実施形態と同様に、図5に
示すように測定対象物濃度Cが高いほど標識物質の検出
シグナルのレベルが低くなる。 (D)第4実施形態の説明 次に本発明の第4実施形態のマイクロチャネルチップ,
マイクロチャネルチップを使用した測定装置及び測定方
法について説明する。図7及び図8は本実施形態のマイ
クロチャネルチップ,マイクロチャネルチップを使用し
た測定装置及び測定方法について示す図である。なお、
上記各実施形態で既に説明したものについては同一の符
号を付しその説明を省略する。
【0091】本マイクロチャネルチップは、図7に示す
ように構成され、図1に示す上述の各実施形態のマイク
ロチャネルチップに対し第3流路5Cが追加された構成
となっており、3つの流路5A,5B,5Cが合流して
反応流路5Dが形成されている。この追加された第3流
路5Cは、第2流路5Bと略同様に構成されている。つ
まり、図7に示すように、インジェクションボード6
に、穴部6Aの図中で右側に穴部(注入口)6Cが形成
され、膜状部材31に、穴部31Bの図中で右側に穴部
31Cが形成され、中間基板22に、穴部22A,22
Bの図中で右側にそれぞれ穴部22C,22Dが形成さ
れ、さらには、膜状部材32に、切り抜き部32Aの図
中で右側に切り抜き部32Bが形成されている。そし
て、注入口6C,穴部31C,穴部22C,切り抜き部
32B,穴部22Dから第3流路5Cが形成され、第3
流路5Cは穴部22Dにおいて第2流路5Bに合流して
いる。
【0092】本マイクロチャネルチップでは、図8に示
すように、第1流路5Aから検体10が注入され、第2
流路5Bから、測定対象物11に特異的に結合する第1
の特異的結合物12Aを有する質標識物質12が注入さ
れ、第3流路5Cから連結物質(ビオチン化抗体)15
が注入され、反応流路5Dの反応部位5Eには上記連結
物質15と特異的に結合する固定化物質(ここではアビ
ジン)16が固定化されている。
【0093】連結物質15は、測定対象物11に特異的
に結合する第2の特異的結合物質13とビオチン15A
とが結合して構成され、ビオチン15Aは、反応部位5
Eに固定された固定化物質としてのアビジン16と特異
的に結合するものである。連結物質15及び固定化物質
16は互いに特異的に結合しあう組み合わせであれば良
く、このような組み合わせとしては、本実施形態のよう
にビオチンとアビジンとの組み合わせが入手のし易さか
ら好ましい。
【0094】また、穴部(注入口)6Cには、外径6m
mのシリコンチューブ,PDMS(ポリジメチルシロキ
サン)材により構成されるプレートを介してシリンジポ
ンプ(流通制御手段)が接続されている(何れも図示
略)。なお、流路5Cの流路幅WCは、ここでは2m
m、通常0.1μm以上、3mm以下、好ましくは1μ
m以上、1mm以下である。また、流路長さLCは、こ
こでは14mm、通常100μm以上、100mm以
下、好ましくは1mm以上、50mm以下である。
【0095】この他の構成は、上記実施形態と同様なの
でその説明を省略する。本発明の第4実施形態としての
マイクロチャネルチップ及び測定装置は上述したよう構
成されているので以下の手法(本発明の第4実施形態と
しての測定方法)により測定が行なわれる。つまり、図
8を参照して説明すると、インジェクションボード6に
接続された各シリンジポンプを作動させて、注入口6
A,6B,6Cから検体10,標識物質12及び連結物
質15を反応流路5Dに向けて流通させる。検体10中
の測定対象物11,標識物質12及び連結物質15は、
図8に示すように、合流部位5Fで混合され相互に結合
し(第1のステップ)、その後、反応部位5E上に移動
して、反応部位5Eに固定された固定化物質16とさら
に結合する(第2のステップ)。そして、上記手順と同
じ手順により、各流路5A,5B,5Cに100μLの
純水を流入させ流路5を洗浄する。
【0096】そして、図示しない測定装置により反応部
位5Eに波長が365nmの紫外線を照射したところ、
反応部位5Eに標識物質12に起因した赤色の蛍光が目
視により観察され、検体10に測定対象物11が含まれ
ていることが測定された(第3のステップ)。したがっ
て、本実施形態のマイクロチャネルチップ,測定装置及
び測定方法によれば、上記実施形態の利点のほか、以下
のような利点がある。
【0097】つまり、測定対象物11が変わると、これ
に応じて特異的結合物質12A,13も異なる物質とな
るが、本発明では、特異的結合物質12A,13を含む
物質は、標識物質12と連結物質15である。即ち、測
定対象物11によらず、反応部位5Eに固定する固定化
物質16を一定とすることができ、ひいては一つのマイ
クロチャネルチップにおいて測定対象物11の種類を自
由に変更できる(同一マイクロチャネルチップで多種の
測定対象物11を測定できる)利点がある。
【0098】具体例を挙げると、反応部位5Eに固定す
る固定化物質16としてアビジンを使用するのであれ
ば、上述したように測定対象物11としてTSHを測定
する場合には、標識物質12として抗ヒトFSH−αサ
ブユニット抗体、連結物質15としてビオチン化した抗
TSH抗体をそれぞれ用いることでTSHを測定でき、
測定対象物11としてhCGを測定する場合には、標識
物質12として抗ヒトFSH−αサブユニット抗体、連
結物質15としてビオチン化した抗hCG抗体を用いる
ことでhCGを測定できる。
【0099】なお、本実施形態では、測定対象物11
が、第1の特異的結合物質12A及び連結物質15(こ
こでは詳細には第2の特異的結合物質13)と同時に結
合できることが条件となる。また、第1の特異的結合物
質12Aと第2の特異的結合物質13とは互いに同じ物
質であっても良いし、互いに異なる物質であっても良
い。
【0100】また、上述の各実施形態では、連結物質1
5及び固定化物質16としてビオチン化抗体及びアビジ
ンを使用した例を説明したが、ウサギ抗TSH抗体及び
ヤギ抗ウサギIgG抗体のような三次抗体を使用しても
良い。具体的には、この場合、図9に示すように、測定
対象物11及び標識物質12が、ウサギ抗TSH抗体
(連結物質)15′及びヤギ抗ウサギIgG抗体(固定
化物質)16′を介して反応部位5Eに連結されること
となり、ウサギ抗TSH抗体15′が、上記実施形態に
おける第二の特異的結合物質13及びビオチン15Aを
兼ねている構成となる。
【0101】このように三次抗体を使用する方法は、ビ
オチン及びアビジンを使用する程には高い汎用性はない
が、三次抗体を使用すれば、抗体そのものを連結物質1
5として用いることができるので抗体にビオチンを結合
させるステップを省略でき、測定系の調整を簡便化で
き、さらに、抗体に修飾を加えることによる活性の低下
を避けることができるようになる利点がある。 (F)第5実施形態の説明 次に本発明の第5実施形態のマイクロチャネルチップ,
マイクロチャネルチップを使用した測定装置及び測定方
法について説明する。図10は本実施形態のマイクロチ
ャネルチップ,マイクロチャネルチップを使用した測定
装置及び測定方法について示す図である。なお、上記各
実施形態で既に説明したものについては同一の符号を付
しその説明を省略する。
【0102】本実施形態のマイクロチャネルチップは、
図10に示すように構成されており、第4実施形態のマ
イクロチャネルチップが1つの測定系統を有していたの
に対し、3つの測定系統を有して3種類の検体に対し同
時に測定を行なえるようになっている。具体的には、検
体10を流通させる流路5Aが平行に3列設けられてお
り、各流路5Aには、注入口6Bから分岐して形成され
標識物質を流通させる流路5Bが合流し、注入口26か
ら分岐して形成されpH調整用バッファを流通させる流
路25が合流し、さらに、注入口6Cから分岐して形成
され連結物質15を流通させる流路5Cが合流するよう
になっている。また、流路5A,5B,5Cが合流して
形成される反応流路5Dには、それぞれ反応部位5Eが
設けられている。
【0103】そして、ここでは、流路5A,5C,25
は同一水平面内に形成され、流路5Bは上記水平面から
外れて形成されている。また、注入口6A,6B,6
C,26にはそれぞれ図示しないシリンジポンプが接続
されており、これらのシリンジポンプと、上記マイクロ
チップと、反応部位5Eに結合した標識物質12の量を
計測する図示しない測定装置とにより本実施形態の測定
装置が構成される。
【0104】本発明の第5実施形態としてのマイクロチ
ャネルチップは上述したように構成されているので、上
述した第4実施形態のマイクロチャネルチップの利点に
加え、3つの異なる検体10に対する測定を同時に行な
えるという利点がある。図10に示すマイクロチャネル
チップと機能的に等価の構成を平面的に構成しようとす
ると(各流路を同一水平面内に配置しようとすると)、
例えば図11に示すようになるが、図中にXで示す箇所
に流路の交差が生じてしまう。即ち、このように平行に
設けられた3つ以上の各流路に対し、1つの注入口から
注入された試薬を分岐させて供給する場合、試薬の種類
は2種類までに限定されてしまう。本実施形態のマイク
ロチャネルチップでは流路を立体交差させることにより
このような規制にとらわれることなく3つ以上の各流路
(ここでは3つ)に3種類以上(ここでは3種類)の試
薬の供給することを可能にしている。 (H)その他 なお、本発明のマイクロチャネルチップ,マイクロチャ
ネルチップを使用した測定装置及び測定方法は上述した
実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々変形することが可能である。
【0105】例えば上述した第1実施形態〜第5実施形
態では、平面形状の積層部材6,31,22,32,2
1を積層することによりマイクロチャネルチップを構成
したが、UV硬化樹脂などの光硬化樹脂を用いたりし
て、マイクロチャネルチップを一体物として造形するこ
とも可能である また、上述の実施形態では、基板21,22に切り抜き
部31A,32A等が貫設された膜状部材31,32を
貼り付けることにより基板21,22上に流路5を設け
るようにしているが、膜状部材31,32を用いずに基
板21,22,6に溝(溝状の流路)を直接形成するよ
うにしても良い。例えば、図12(A),(B)に示す
ように流路5B,5Dをインジェクションボード6又は
中間基板22に直接形成したり、図12(C),(D)
に示すように流路5A,5Cをチップ基板21又は中間
基板22に直接形成したりしてもよい。或いは、図12
(E),(F)に示すように、流路5C,5Dをインジ
ェクションボード6及び中間基板22の両方に直接形成
したり、流路5A,5Cをチップ基板21及び中間基板
22の両方に直接形成したりしてもよい。
【0106】流路をインジェクションボード6,中間基
板22,チップ基板21の何れに設けるかは種々の条件
に応じて適宜選択される。例えばインジェクションボー
ド6側から反応部位5Eに固定化された標準物質12の
量を光学的に測定すべくインジェクションボード6に透
明度の高い石英を用いる場合は、石英(インジェクショ
ンボード6)はエッチングや掘削等により溝を形成する
のが困難であるため、中間基板22にエッチングや掘削
等を行ないやすい樹脂材を用いられこの中間基板22側
に流路が形成される。
【0107】このように、基板21,22,6に溝を直
接形成する方法としては、例えば、切削,研磨等の機械
加工や、リソグラフィーを用いて形態制御した後、ドラ
イエッチング(例えば電子ビーム,X線照射,DRI
E),ウェットエッチング,放電加工,レーザーアブレ
ーション等のように溝部を形成する方法や、先ずフォト
リソグラフィーによって溝部形状をマスクに描画してか
ら、この描画に基づいて上述のドライエッチング,ウェ
ットエッチング,放電加工,レーザーアブレーションに
より基板21,22,6の所定の部位を除去して溝部を
形成する方法や、さらに、スタンパ,圧縮成型,射出成
形等を使用した転写技術がある。
【0108】或いは、基板21,22,6を成型する際
に同時に流路を成型することもでき、このような基板2
1,22,6の成型方法としては、例えば鋳型による成
型がある。また、光硬化性を有する樹脂を使用して光造
形により基板21,22,6及びかかる流路を同時に成
型することもできる。このような場合、流路の設計と、
基板21,22,6及び流路の製作とを、コンピュータ
制御により同時に行なうことも可能である。
【0109】また、上述した方法を組み合わせて基板2
1,22,6に流路を成形するようにしても良い。ま
た、上述したように基板21,22,6の材質は広く選
択できるので、このような流路加工には、この他の公知
の微細加工技術を使用できる。なお、このように基板2
1,22,6に流路を直接形成する場合も、膜状部材3
1,32をチップ基板21,22に貼り付けて流路を形
成する場合と同様に、流路の深さは、上限は、反応効率
の点から、400μm以下、好ましくは200μm以下
であり、下限は、加工の容易性や、底部に固定される特
異的結合物質13の厚みを考慮すると、0.1μm以上
にするのが一般的である。
【0110】また、この場合も、各流路WA〜WDの幅
は、通常0.1μm以上、3mm以下、好ましくは1μ
m以上、1mm以下である。また、流路長さLA,L
B,LCは、通常100μm以上、100mm以下、好
ましくは1mm以上、50mm以下である。また、流路
長さLDに関しては、通常1mm以上、1000mm以
下、好ましくは3mm以上、500mm以下である。
【0111】また、上述の各実施形態では、反応部位5
Eはそれぞれ図1(A)及び図7(A)に示すようにイ
ンジェクションボード6に設けられているが、反応部位
5Eは反応流路5Dを形成する固相壁面に設けられてい
れば良く、チップ基板22に反応流路5Dに面して設け
ても良い。反応部位5Eを、インジェクションボード6
及びチップ基板22のどちらに設けるかは、種々の条件
に応じて適宜決定されるものである。例えば、流路5を
機械加工によりチップ基板22に直接形成する場合は、
インジェクションボード6に反応部位5Eを設けるのが
好ましい。つまり、チップ基板22の素材として、第1
の特異的結合物質等の固定化効率にとらわれずに機械加
工し易い素材(例えばpMMA材)を選択し、一方、イ
ンジェクションボード6の素材に上記固定化効率の良い
ポリスチレンを選択するのである。
【0112】また、電気化学測定等を行なうべく特に何
らかの素子(例えば電極)をインジェクションボード6
に埋め込む場合は、このインジェクションボード6の構
造がより複雑になってしまわないように、また、素子の
集積度を上げるために、反応部位5Eがチップ基板22
に設けられるのが望ましい。また、マイクロチャネルチ
ップを使用した測定装置として、測定手段の出力結果を
出力する印刷機やモニタ等のような測定結果出力手段を
さらにそなえて構成するようにしてもよい。
【0113】また、上述の各実施形態では、反応流路5
Dに反応部位5Eを1箇所だけ設けた構成としているが
反応部位を反応流路5Dに複数設けた構成としても良
い。この場合、これらの複数の反応部位を、チップ基板
22及びインジェクションボード6の何れか一方だけに
設けるようにしても良いし、チップ基板22及びインジ
ェクションボード6の両方に設けるようにしても良い。
【0114】また、上述の実施形態では、検体10に測
定対象物11が含まれているか否かをオンオフ的に検出
するようにしているが、検体10中に測定対象物11が
どれだけ含まれているかを標識物質の蛍光量等から定量
的に測定するようにしてもよい。また、本発明のマイク
ロチャネルチップ,マイクロチャネルチップを使用した
測定装置及び測定方法は、生体由来の試料(例えば血液
や体液)に含まれる測定対象物を測定/検出する医療診
断や、海・河川や大気等に含まれる環境汚染物質を測定
/検出する環境診断や、各種研究に用いられる測定等に
幅広く適用できるものである。
【0115】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明のマイクロチャネルチップ及び請求項11記載の本
発明のマイクロチャネルチップを使用した測定方法によ
れば、反応部位に固定された標識物質に関して測定を行
なうことにより測定対象物に関する測定を容易に行なう
ことが可能となるまた、検体及び標識物質を第1流路及
び第2流路にそれぞれ流通させてこれらの検体及び標識
物質を反応流路で合流させて結合させるので、検体中の
測定対象物及び標識物質の反応が液相同士の反応とな
る。液相同士の反応は、反応速度が高く反応率も高いの
で、反応時間を短縮して測定を効率的に行なえるという
利点がある。
【0116】さらに、検体及び標識物質を第1流路及び
第2流路にそれぞれ同時に流通させることにより、検体
及び標識物質連結物質を一つの流路に順次流通させるの
に比べ測定に要する時間を短縮でき、この点からも測定
を効率的に行なえるという利点がある。また、第1流
路,第2流路及び反応流路が立体的に配置されているの
で、上記混合距離を、鉛直方向、即ち深さ方向に沿って
形成することができ、この場合、反応流路を浅くするほ
ど高い混合性能が得られることとなる。反応流路を浅く
するのは加工が容易になる方向であり、したがって、反
応流路を浅く形成し、一般的に混合しにくいといわれる
検体と標識物質とを十分に混合することが可能となる利
点がある。
【0117】請求項2及び請求項3記載の本発明のマイ
クロチャネルチップ及び請求項11記載の本発明のマイ
クロチャネルチップを使用した測定方法では、競合物質
と測定対象物とが競合して特異的結合物質と結合し、検
体の測定対象物濃度が高いほど反応部位に結合する標識
物質の量が減少することとなり、この関係を利用するこ
とにより反応部位に結合した標識物質について測定を行
なうことで測定対象物に関しての測定を行なえる。
【0118】非競合法による測定では測定対象物は複数
の特異的結合物質と同時に結合する必要があったが、本
発明における測定では、測定対象物は1以上の特異的結
合物質と同時に結合できればよく、したがって非競合法
による測定よりも多種の特異的結合物質に関する測定を
行なえ、汎用性を拡大できるという利点がある。請求項
4及び請求項7記載の本発明のマイクロチャネルチップ
では、第1流路と第2流路とが略鉛直方向に沿って相対
的に接近/集合し反応流路を形成するように構成されて
いる。検体と標識物質とが混合するのに必要な分子の拡
散移動の距離(混合距離)が短いほど検体と標識物質と
が混合し易いが、本マイクロチャネルチップでは、上記
混合距離が、鉛直方向、即ち深さ方向に沿って形成さ
れ、したがって反応流路を浅くするほど高い混合性能が
得られる。反応流路を浅くするのは加工が容易になる方
向であり、したがって、反応流路を浅く形成し、一般的
に混合しにくいといわれる検体と標識物質とを十分に混
合することが可能となる利点がある。
【0119】請求項5及び請求項8記載の本発明のマイ
クロチャネルチップでは、複数の積層部材を積層するこ
とにより形成されるので、二次元的に加工を施した積層
部材を積層することにより立体的に流路を配設すること
が可能となり、容易に製造できるという利点がある。ま
た、素材を広く選択できるので、分光測定における最適
化を図って測定精度を向上させることができ、さらに、
種々の検出素子の組み込みが可能となるという利点があ
る。
【0120】また、反応流路に反応部位を設けるが、少
なくとも製造中において反応流路は外方が開放された状
態となるので、この開放部から反応流路に反応部位を設
けるのが容易になって、マイクロチャネルチップの製作
を簡便化できるという利点がある。また、マイクロチャ
ネルチップの製作が容易であり、且つ検体,標識物質な
どの流通を多様に制御できるので、測定対象物及び標識
物質などの反応系を、高度且つ多様に設定できるという
利点がある。
【0121】請求項6記載の本発明のマイクロチャネル
チップ及び請求項12記載の本発明のマイクロチャネル
チップを使用した測定方法によれば、標識物質,連結物
質及び固定化物質の内、測定対象物の特異的に結合する
のは、標識物質,連結物質であり、したがって、これら
の標識物質,連結物質を測定対象物に応じて変えること
により、反応部位に固定する固定化物質を変えることな
く1つのマイクロチャネルチップにより多種の測定対象
物の測定を行なうことが可能になるという利点がある。
【0122】請求項9及び10記載の本発明のマイクロ
チャネルチップを使用した測定装置によれば、流通制御
手段により、検体及び標識物質などの流通を制御するの
で、検体及び標識物質などの流速を、測定に最適な流速
にして測定を効率的に行なえるという利点がある。ま
た、適宜に流通状態(流速,流通方向等)を制御でき、
広い態様で測定を行なえるという利点がある。さらに、
測定対象物の種類に応じて流通制御手段により流速を適
宜に調整することにより、様々な種類の測定対象物を一
つの仕様のマイクロチャネルチップにより最適な流通状
態で測定でき、汎用性を拡大できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのマイクロチャネ
ルチップ及び測定装置について示す図であり、(A)は
マイクロチャネルチップ及び測定装置の構成を拡大して
示す模式的な斜視分解図、(B)はインジェクションボ
ード(被覆部材)を外した状態のマイクロチャネルチッ
プの構成を拡大して示す模式的な平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態としてのマイクロチャネ
ルチップ,測定装置及び測定方法における測定原理を説
明するための模式図である。
【図3】本発明の第1実施形態としてのマイクロチャネ
ルチップ,測定装置及び測定方法の効果を説明するため
の図であり、(A)は流路5A,5B,5Cを同一水平
面に形成した場合の混合距離を示す模式的な平面図、
(B)は流路5A,5B,5Cを立体的に配置した場合
の混合距離を示す模式的な側面図である。
【図4】本発明の第2実施形態としてのマイクロチャネ
ルチップ,測定装置及び測定方法における測定原理を説
明するための模式図である。
【図5】本発明の第2実施形態としてのマイクロチャネ
ルチップ,測定装置及び測定方法にかかる検体中の測定
濃度と反応部位における標識物質の検出シグナルとの関
係を示す図である。
【図6】本発明の第3実施形態としてのマイクロチャネ
ルチップ,測定装置及び測定方法における測定原理を説
明するための模式図である。
【図7】本発明の第4実施形態としてのマイクロチャネ
ルチップ及び測定装置について示す図であり、(A)は
マイクロチャネルチップ及び測定装置の構成を拡大して
示す模式的な斜視分解図、(B)はインジェクションボ
ード(被覆部材)を外した状態のマイクロチャネルチッ
プの構成を拡大して示す模式的な平面図である。
【図8】本発明の第4実施形態としてのマイクロチャネ
ルチップ,測定装置及び測定方法における測定原理を説
明するための模式図である。る。
【図9】本発明の他の実施形態としての連結物質及び固
定化物質の構成を説明するための模式図である。
【図10】本発明の第5実施形態としてのマイクロチャ
ネルチップ及び測定装置の構成を示す模式図である。
【図11】本発明の第5実施形態としてのマイクロチャ
ネルチップ及び測定装置の効果を説明するための比較例
の構成を示す模式図である。
【図12】(A)〜(F)は本発明の他の実施形態とし
てのマイクロチャネルチップにかかる流路の模式的な横
断面図である
【符号の説明】
5 流路 5A 第1流路 5B 第2流路 5C 第3流路 5D 反応流路 5E 反応部位 5F 合流部位(混合部位) 5G,5H 流路 6 インジェクションボード(積層部材,被覆部材) 6A,6B,6C,6E,26 注入口 6D,6F 排出口 10 検体 11 測定対象物 12,12′ 標識物質 12A 第1の特異的結合物質 13 第2の特異的結合物質 14 競合物質 15,15′ 連結物質 16,16′ 固定化物質 21 チップ基板(積層部材) 22 中間基板(積層部材) 22A,22B,22C,22D 穴部 31,32 膜状部材(積層部材) 31A,32A,32B 切り抜き部 32Aa,32Ab 切り抜き部の端部 31B,31C 穴部 71,72,73,74 シリンジポンプ 71B,72B プレート 71A,72A シリコンチューブ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検体中の測定対象物を測定するためのマイ
    クロチャネルチップであって、 チップ本体と、 該チップ本体に設けられ該検体を流通させる微小な第1
    流路と、 該チップ本体に設けられ該測定対象物と特異的に結合す
    る第1の特異的結合物質を有する標識物質を流通させる
    微小な第2流路と、 該チップ本体に設けられ該第1流路及び該第2流路が集
    合して形成される微小な反応流路と、 該反応流路に設けられ該測定対象物と特異的に結合する
    第2の特異的結合物質が固定された反応部位とをそなえ
    て構成され、 該第1流路,該第2流路及び該反応流路が立体的に配置
    されたことを特徴とする、マイクロチャネルチップ。
  2. 【請求項2】検体中の測定対象物を測定するためのマイ
    クロチャネルチップであって、 チップ本体と、 該チップ本体に設けられ該検体を流通させる微小な第1
    流路と、 該チップ本体に設けられ該測定対象物の競合物質を有す
    る標識物質を流通させる微小な第2流路と、 該チップ本体に設けられ該第1流路及び該第2流路が集
    合して形成される微小な反応流路と、 該反応流路に設けられ該測定対象物と該競合物質とが競
    合して特異的に結合する特異的結合物質が固定された反
    応部位とをそなえて構成され、 該第1流路,該第2流路及び該反応流路が立体的に配置
    されたことを特徴とする、マイクロチャネルチップ。
  3. 【請求項3】検体中の測定対象物を測定するためのマイ
    クロチャネルチップであって、 チップ本体と、 該チップ本体に設けられ該検体を流通させる微小な第1
    流路と、 該チップ本体に設けられ該測定対象物と該測定対象物の
    競合物質とが競合して特異的に結合する特異的結合物質
    を有する標識物質を流通させる微小な第2流路と、 該チップ本体に設けられ該第1流路及び該第2流路が集
    合して形成される微小な反応流路と、 該反応流路に設けられ該競合物質が固定された反応部位
    とをそなえて構成され、 該第1流路,該第2流路及び該反応流路が立体的に配置
    されたことを特徴とする、マイクロチャネルチップ。
  4. 【請求項4】 該第1流路と該第2流路とが略鉛直方向
    に沿って相対的に接近/集合し該反応流路を形成するよ
    うに形成されていることを特徴とする、請求項1〜3の
    何れかの項に記載のマイクロチャネルチップ。
  5. 【請求項5】 該チップ本体が、複数の積層部材を積層
    することにより形成されたことを特徴とする、請求項1
    〜4の何れかの項に記載のマイクロチャネルチップ。
  6. 【請求項6】検体中の測定対象物を測定するためのマイ
    クロチャネルチップであって、 チップ本体と、 該チップ本体に設けられ該検体を流通させる微小な第1
    流路と、 該チップ本体に設けられ該測定対象物に特異的に結合す
    る特異的結合物質を有する標識物質を流通させる微小な
    第2流路と、 該チップ本体に設けられ該測定対象物に特異的に結合す
    る連結物質を流通させる微小な第3流路と、 該チップ本体に設けられ、該第1流路,該第2流路及び
    該第3流路が集合して形成される微小な反応流路と、 該反応流路に設けられ該連結物質と特異的に結合する固
    定化物質が固定された反応部位とをそなえて構成され、 該第1流路,該第2流路,該第3流路及び該反応流路が
    立体的に配置されたことを特徴とする、マイクロチャネ
    ルチップ。
  7. 【請求項7】 該第1流路,該第2流路が略鉛直方向に
    沿って相対的に接近/集合し該反応流路を形成するよう
    に形成されていることを特徴とする、請求項6記載のマ
    イクロチャネルチップ。
  8. 【請求項8】 該チップ本体が、複数の積層部材を積層
    することにより形成されたことを特徴とする、請求項6
    又は7記載のマイクロチャネルチップ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜5の何れか1項に記載のマイ
    クロチャネルチップと、 該マイクロチャネルチップにおける該検体及び該標識物
    質の流通を制御する流通制御手段と、 該反応部位に結合した該標識物質に関する測定を行なう
    測定手段とをそなえて構成されていることを特徴とす
    る、マイクロチャネルチップを使用した測定装置。
  10. 【請求項10】 請求項6〜8の何れか1項に記載のマ
    イクロチャネルチップと、 該マイクロチャネルチップにおける該検体,該標識物質
    及び該連結物質の流通を制御する流通制御手段と、 該反応部位に結合した該標識物質に関する測定を行なう
    測定手段とをそなえて構成されていることを特徴とす
    る、マイクロチャネルチップを使用した測定装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜5の何れかの項に記載のマ
    イクロチャネルチップを使用した測定方法であって、 該第1流路での該検体の流通、及び該第2流路での該標
    識物質の流通を開始して、該反応流路において該検体及
    び該標識物質を混合させる第1のステップと、 該検体及び該標識物質の混合物を該反応流路の該反応部
    位と接触させる第2のステップと、 該反応部位に結合した該標識物質に関する測定を行なう
    第3のステップとをそなえて構成されていることを特徴
    とする、マイクロチャネルチップを使用した測定方法。
  12. 【請求項12】 請求項6〜8の何れかの項に記載のマ
    イクロチャネルチップを使用した測定方法であって、 該第1流路での該検体の流通、該第2流路での該標識物
    質の流通、及び該第3流路での該連結物質の流通を開始
    して、該反応流路において該検体,該標識物質及び該連
    結物質を混合させる第1のステップと、 該検体,該標識物質及び該連結物質の混合物を該反応流
    路の該反応部位と接触させる第2のステップと、 該反応部位に結合した該標識物質に関する測定を行なう
    第3のステップとをそなえて構成されていることを特徴
    とする、マイクロチャネルチップを使用した測定方法。
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