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JP2003098175A - 測定対象物の測定用チップ,測定対象物の測定装置及び測定対象物の測定方法 - Google Patents

測定対象物の測定用チップ,測定対象物の測定装置及び測定対象物の測定方法

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Publication number
JP2003098175A
JP2003098175A JP2001289809A JP2001289809A JP2003098175A JP 2003098175 A JP2003098175 A JP 2003098175A JP 2001289809 A JP2001289809 A JP 2001289809A JP 2001289809 A JP2001289809 A JP 2001289809A JP 2003098175 A JP2003098175 A JP 2003098175A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measuring
reaction
substance
sample
chip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001289809A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Isomura
哲 磯村
英士 ▲高▼山
Eiji Takayama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2001289809A priority Critical patent/JP2003098175A/ja
Publication of JP2003098175A publication Critical patent/JP2003098175A/ja
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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定対象物の測定用チップ,測定対象物の測
定装置及び測定対象物の測定方法において、測定用チッ
プの製作を簡便化でき、測定を効率的且つ精度良く行な
え、さらに汎用性を拡大できるようにする。 【解決手段】 検体中10の測定対象物を測定するため
の測定用チップ1であって、チップ基板2と、チップ基
板2上に設けられ検体10を流通させる溝状の第1流路
5Aと、チップ基板2上に設けられ該測定対象物の競合
物質に結合した標識物質12を流通させる溝状の第2流
路5Bと、第1流路5A及び第2流路5Bが集合してチ
ップ基板2上に形成される溝状の反応流路5Cと、反応
流路5Cに設けられ該測定対象物と該競合物質とが競合
して特異的に結合する特異的結合物質が固定された反応
部位5Dとをそなえて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗原抗体反応のよ
うな特異的な反応を利用して検体中の測定対象物の量を
測定するための、測定対象物の測定用チップ,測定対象
物の測定装置及び測定対象物の測定方法に関し、詳しく
は、測定対象物に特異的に結合する特異的結合物質、又
は、測定対象物と競合して特異的結合物質と競合する競
合物質を、検体を流通させる反応流路中に固定化して測
定を行なう、測定対象物の測定用チップ,測定対象物の
測定装置及び測定対象物の測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、抗体−抗原反応を利用した免
疫測定のように、検体中の測定対象物を測定するための
技術が開発されている。このような技術としては、例え
ば、イムノクロマトグラフ法がある。イムノクロマトグ
ラフの基本原理は次の通りである。すなわち、クロマト
グラフ媒体(例えばニトロセルロース膜等の多孔質膜)
において、マーカにより標識された物質(標識物質)が
固定された第1部位と、測定対象物に特異的に結合する
特異的結合物質が固定化された第2部位とを形成し、測
定対象物を有する液体試料を、第1部位に供給して、測
定対象物と標識物質とを反応させる。そして、この反応
により生じた測定対象物と標識物質との複合物を、毛細
管現象を利用して第2部位に移動させて、この第2部位
に、特異的結合物質−測定対象物−標識物質の複合体を
形成させ、固定化された標識物質による発色に基づいて
測定対象物量を測定するのである。
【0003】このようなイムノクロマトグラフの原理を
応用した技術の一例としては、特開平5−133956
号公報に開示された技術(従来技術1)や特開平9−1
84840号公報に開示された技術(従来技術2)があ
る。従来技術1では、移動層を構成するクロマトグラフ
媒体上における標識粒子の展開移動を、酸素原子含有極
性基を有するビニル系水溶性ポリマの存在下において行
なわせるようにしている。これにより、標識粒子を確実
に且つ速やかに展開移動させることができ、さらに、検
出試薬による標識粒子の感作による効果が長期間持続し
て標識粒子と測定対象物との反応が確実に生じるように
なるので、試料中の測定対象物の濃度が低い場合でも短
時間内に且つ確実に測定対象物を検出できる。
【0004】また、従来技術2では、標識物質と特異的
結合物質とを第1部分の液層中で反応させて複合体を液
層中で形成させ、この複合体を毛細管現象により第2部
分に運ばせて判定部で捕捉させ、判定部における標識物
質に由来する発色の程度に基づいて測定対象物量を測定
するようになっており、このように標識物質と特異的結
合物質とを液層中で反応させることにより、かかる反応
に要する時間を短縮できるようにしている。
【0005】さて、上記のように毛細管現象を利用して
測定対象物を流通させるイムノクロマトグラフ法に対
し、圧力制御や電気浸透力によって測定対象物の流通を
制御しつつ測定を行ないうる測定方法として、内壁に特
異的結合物質が固定されたキャピラリ内に検体を流通さ
せる技術がある。かかる技術としては、例えば、特開昭
60−133368号公報に開示された技術(従来技術
3)や、Biosensors & Bioelectronics 13 (1998) 825-
830(A multi-band capillary immunosensor, K.Misiak
os, S.E. Kakabakos)に開示された技術(従来技術4)
がある。
【0006】従来技術3では、標識物質を捕捉する標識
物捕捉物質を固定した不溶性担体及び標識免疫反応試薬
を保持させた不溶性担体をキャピラリ内に充填し、この
キャピラリ内に検体を吸入して免疫反応を行なわせ、反
応生成物又は標識免疫反応試薬を標識物捕捉物質と結合
させて不動化し、不動化された標識物質を介して検体に
含まれる測定対象物の量を測定するようになっている。
【0007】従来技術4では、特異的結合物質がコーテ
ィングされたキャピラリ内に、蛍光標識された測定対象
物を含む検体を充填し、特異的結合物質と測定対象物と
を反応させた後、未反応物質を洗い流し、このキャピラ
リに特定の波長の光線をキャピラリの軸方向に対して略
垂直に照射し、キャピラリの端部から測定される蛍光量
により、検体中の測定対象物量を測定するようになって
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術1,2のようなイムノクロマトグラフ法で
は、検体の流通を毛細管現象を利用して行なわせている
ため、検体の流速を、検体中の測定対象物,標識物質及
び特定結合物質における反応に適した所定の流速に制御
できないという課題がある。さらに、測定対象物の展開
の場となるクロマトグラフ媒体は一般的に多孔質膜によ
り構成されることが多く、多孔質膜は、透明性が低く、
また、分光分析における光の散乱が大きいため、特異的
対象物と測定対象物との反応物量を正確に測定するのが
困難であるという課題がある。
【0009】また、上述した従来技術3,4のようにキ
ャピラリ内に検体を流通させる技術では、キャピラリの
横断面は閉断面であるため、キャピラリ内の所定の箇所
に限定して、標識物質や特異的結合物質を固定化するこ
とは困難であり、同様に、分析系に適した表面処理をキ
ャピラリ内壁に施工するのが困難であるため、製作に手
間が掛かってしまうという課題がある。また、閉空間で
あるキャピラリ内に特異的結合物質を固定化する方法と
しては、例えば光反応を利用したものがあり、この方法
では、キャピラリ内に特定の光を照射して特異的結合物
質を固定化するようになっている。しかしながら、この
方法では、キャピラリの外壁をなすチップ基板が透過性
のものに限定されてしまうという課題がある。
【0010】また、PCT−WO93/24231号公
報には、チップ基板上に検体を流通させるための溝部
(バリア部)を設け、この溝部において特異結合物質及
び標識物質を所定位置に固定化した後、チップ基板上に
蓋部を積載して溝部を閉断面の横断面を有するキャピラ
リとして構成する技術が開示されている。この技術で
は、溝部の形状(深さや幅長や経路等)を詳細に設定す
ることにより、検体中の測定対象物,特異結合物質及び
標識物質間における反応に対して溝部内の検体の流速を
最適化するようにしている。また、溝部に蓋部を積載し
てキャピラリを構成する前に、特異結合物質及び標識物
質を開放状態の溝部に固定するので、製作を容易に行な
える。
【0011】しかしながら、この技術では、検体中の測
定対象物の種類に応じて(即ち、測定対象物の種類毎
に)、検体の流速が最適な物となるように溝部の形状を
設定/製作する必要があるため、汎用性が極めて低いと
いう課題がある。また、この他、公知の技術として、チ
ップ基板に設けられた一本の溝に、特異的結合物質を固
定化した反応部が形成された測定用チップがある。この
技術では、この溝に、先ず、検体を流して、反応部にお
いて検体中の測定対象物と特異的結合物質との複合体を
生成させ(ステップ1)、その後、溝に標識物質を流通
させて、反応部において測定対象物−特異的結合物質−
標識物質の複合体を生成させ(ステップ2)、反応部に
結合した標識物質量を測定して測定対象物量を測定する
技術がある。しかしながら、この技術では、先ず検体を
流通させた後、標識物質を流通させるので、操作ステッ
プとして2ステップ必要となり、作業効率が悪いという
課題がある。
【0012】また、一般的に、液相と固相との反応の速
度は、液相と液相との反応の速度に比べて極端に遅い。
上記技術では、ステップ1では、反応部に固定された特
異的結合物質(固相)と検体(液層)とが反応し、ま
た、ステップ2では、反応部に固定された特異的結合物
質及び検体中の測定対象物の複合体(固相)と、標識物
質(液層)とが反応する。つまり、液相と固相との反応
が2回必要になるため、測定に要する反応時間が長く、
効率が悪いという課題がある。
【0013】さらに、一つの溝を、検体の流路及び標識
物質の流路として兼用するため、流路内における検体の
流速と標識物質の流速とを最適なものに両立するのが困
難であり、測定効率が低くなってしまう場合もある。ま
た、上記の各従来技術では、図10に示すように測定対
象物52を中心として第1の特異的結合物質51と第2
の特異的結合物質53とが結合され、ひいては、標識物
質54が反応部50に固定される。したがって、測定対
象物52が同時に2つ以上の特異的結合物質と結合でき
ることが必要条件となる。つまり、測定対象物が2つ以
上の特異的結合物質と結合しうるものに限定されてしま
い、このため汎用性が低いという課題がある。
【0014】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、測定用チップの製作を簡便化でき、測定を効
率的且つ精度良く行なえ、さらに汎用性を拡大できるよ
うにした、測定対象物の測定用チップ,測定対象物の測
定装置及び測定対象物の測定方法を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の測定対象物の測定用チップは、検体中の測定
対象物を測定するための測定用チップであって、チップ
基板と、該チップ基板上に設けられ該検体を流通させる
溝状の第1流路と、該チップ基板上に設けられ該測定対
象物の競合物質に結合した標識物質を流通させる溝状の
第2流路と、該第1流路及び該第2流路が集合して該チ
ップ基板上に形成される溝状の反応流路と、該反応流路
に設けられ該測定対象物と該競合物質とが競合して特異
的に結合する特異的結合物質が固定された反応部位とを
そなえて構成されていることを特徴としている。
【0016】請求項2記載の本発明の測定対象物の測定
用チップは、検体中の測定対象物を測定するための測定
用チップであって、チップ基板と、該チップ基板を被覆
する被覆部材と、該チップ基板と該被覆部材との間に形
成され、該検体を流通させる第1流路と、該チップ基板
と該被覆部材との間に形成され、該測定対象物の競合物
質に結合した標識物質を流通させる第2流路と、該チッ
プ基板と該被覆部材との間に形成され、該第1流路及び
該第2流路が集合して形成される反応流路と、該反応流
路に面して該チップ基板及び該被覆部材の少なくとも一
方に設けられ、該測定対象物と該競合物質とが競合して
特異的に結合する特異的結合物質が固定された反応部位
とをそなえて構成されていることを特徴としている。
【0017】請求項3記載の本発明の測定対象物の測定
用チップは、検体中の測定対象物を測定するための測定
用チップであって、チップ基板と、該チップ基板上に設
けられ該検体を流通させる溝状の第1流路と、該チップ
基板上に設けられ該測定対象物と該測定対象物の競合物
質とが競合して特異的に結合する特異的結合物質に結合
した標識物質を流通させる溝状の第2流路と、該第1流
路及び該第2流路が集合して該チップ基板上に形成され
る溝状の反応流路と、該反応流路に設けられ該競合物質
が固定された反応部位とをそなえて構成されていること
を特徴としている。
【0018】請求項4記載の本発明の測定対象物の測定
用チップは、検体中の測定対象物を測定するための測定
用チップであって、チップ基板と、該チップ基板を被覆
する被覆部材と、該チップ基板と該被覆部材との間に形
成され、該検体を流通させる第1流路と、該チップ基板
と該被覆部材との間に形成され、該測定対象物と該測定
対象物の競合物質とが競合して特異的に結合する特異的
結合物質と結合した標識物質を流通させる第2流路と、
該チップ基板と該被覆部材との間に形成され、該第1流
路及び該第2流路が集合して形成される反応流路と、該
反応流路に面して該チップ基板及び該被覆部材の少なく
とも一方に設けられ、該競合物質が固定された反応部位
とをそなえて構成されていることを特徴としている。請
求項5記載の本発明の測定対象物の測定用装置は、請求
項1〜4の何れかの項に記載の測定用チップと、該測定
用チップにおける該検体及び該標識物質の流通を制御す
る流通制御手段と、該反応部位に結合した該標識物質に
関する測定を行なう測定手段とをそなえて構成されてい
ることを特徴としている。
【0019】請求項6記載の本発明の測定対象物の測定
用装置は、検体が流通する測定用チップと、該測定用チ
ップにおける該検体の流通を制御する流通制御手段と、
測定手段とをそなえてなる測定対象物の測定装置であっ
て、該測定用チップが、チップ基板と、該チップ基板に
設けられ該検体を流通させる溝状の反応流路と、該測定
対象物の競合物質に結合した標識物質と該検体とを混合
させるべく該反応流路内に設けられた混合部位と、該反
応流路内において該混合部位よりも該検体の流通方向下
流側に設けられ該測定対象物と該競合物質とが競合して
特異的に結合する特異的結合物質が固定された反応部位
とをそなえて構成され、該測定手段が、該反応部位に結
合した該標識物質に関する測定を行なうことを特徴とし
ている。
【0020】請求項7記載の本発明の測定対象物の測定
用装置は、検体が流通する測定用チップと、該測定用チ
ップにおける該検体の流通を制御する流通制御手段と、
測定手段とをそなえてなる測定対象物の測定装置であっ
て、該測定用チップが、チップ基板と、該チップ基板を
被覆する被覆部材と、該チップ基板と該被覆部材との間
に形成され該検体を流通させる反応流路と、該測定対象
物の競合物質に結合した標識物質と該検体とを混合させ
るべく該反応流路に面して該チップ基板及び該被覆部材
の少なくとも一方に設けられた混合部位と、該混合部位
よりも該検体の流通方向下流側において該反応流路に面
して該チップ基板及び該被覆部材の少なくとも一方に設
けられ、該測定対象物と該競合物質とが競合して特異的
に結合する特異的結合物質が固定された反応部位とをそ
なえて構成され、該測定手段が、該反応部位に結合した
該標識物質に関する測定を行なうことを特徴としてい
る。
【0021】請求項8記載の本発明の測定対象物の測定
用装置は、検体が流通する測定用チップと、該測定用チ
ップにおける該検体の流通を制御する流通制御手段と、
測定手段とをそなえてなる測定対象物の測定装置であっ
て、該測定用チップが、チップ基板と、該チップ基板に
設けられ該検体を流通させる溝状の反応流路と、該測定
対象物と該測定対象物の競合物質とが競合して特異的に
結合する特異的結合物質と結合した標識物質と該検体と
を混合させるべく該反応流路内に設けられた混合部位
と、該反応流路内において該混合部位よりも該検体の流
通方向下流側に設けられ該該競合物質が固定された反応
部位とをそなえて構成され、該測定手段が、該反応部位
に結合した該標識物質に関する測定を行なうことを特徴
としている。
【0022】請求項9記載の本発明の測定対象物の測定
用装置は、検体が流通する測定用チップと、該測定用チ
ップにおける該検体の流通を制御する流通制御手段と、
測定手段とをそなえてなる測定対象物の測定装置であっ
て、該測定用チップが、チップ基板と、該チップ基板を
被覆する被覆部材と、該チップ基板と該被覆部材との間
に形成され該検体を流通させる反応流路と、該測定対象
物と該測定対象物の競合物質とが競合して特異的に結合
する特異的結合物質と結合した標識物質と該検体とを混
合させるべく該反応流路に面して該チップ基板及び該被
覆部材の少なくとも一方に設けられた混合部位と、該混
合部位よりも該検体の流通方向下流側において該反応流
路に面して該チップ基板及び該被覆部材の少なくとも一
方に設けられ、該競合物質が固定された反応部位とをそ
なえて構成され、該測定手段が、該反応部位に結合した
該標識物質に関する測定を行なうことを特徴としてい
る。
【0023】請求項10記載の本発明の測定対象物の測
定方法は、請求項1〜4の何れかの項に記載の測定用チ
ップを使用して測定対象物の測定を行なう、測定対象物
の測定方法であって、該検体を該第1流路に流通させる
と略同時に、該標識物質を該第2流路に流通させ、該反
応流路において該検体と該標識物質とを混合させる第1
のステップと、該検体と該標識物質との混合物を該反応
流路の該反応部位と接触させる第2のステップと、該反
応部位に結合した該標識物質に関する測定を行なう第3
のステップとをそなえて構成されていることを特徴とし
ている。
【0024】請求項11記載の本発明の測定対象物の測
定方法は、請求項6〜9の何れかの項に記載の測定対象
物の測定用装置を使用して測定対象物の測定を行なう、
測定対象物の測定方法であって、該検体の流通状態を該
流通制御手段により制御しながら該検体を該反応流路に
流通させることにより、該反応流路に配置された該標識
物質と該検体とを混合させる第1のステップと、流通状
態を該流通制御手段により制御された該検体と該標識物
質との混合物を、該反応流路において該反応部位と接触
させる第2のステップと、該反応部位に結合した該標識
物質を測定する第3のステップとをそなえて構成されて
いることを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。なお、以下でいう『溝』或
いは『溝状の流路』とは、その横断面に開放部を有する
ものを意味する。 (A)第1実施形態の説明 まず、本発明の第1実施形態としての測定対象物の測定
用チップ,測定対象物の測定装置及び測定対象物の測定
方法について説明する。図1〜図3は本実施形態の測定
対象物の測定用チップ,測定対象物の測定装置及び測定
対象物の測定方法について示す図である。
【0026】本実施形態の測定用チップ1は、図1
(A),(B)に示すように、チップ基板2と、膜状部
材3と、インジェクションボード(蓋部,被覆部材)6
とを下からこの順に積層/重合して構成されている。イ
ンジェクションボード6は、膜状部材3を介してチップ
基板2の表面2Aを覆い、チップ基板2,膜状部材3及
びインジェクションボード6の間に後述する閉断面形状
の流路5(流路5A〜5Cからなる)が形成されるよう
になっている。
【0027】チップ基板2は、ここでは、厚さ1mmの
ポリメタクリル酸メチル(pMMA)の板を60mm×
40mmに切断して製作されている。また、膜状部材3
には、厚さ約20μm(=後述する流路5A,5B,5
Cの深さ),幅40mmの市販の紙製両面テープが使用
され、下方のチップ基板2及び上方のインジェクション
ボード6に接着している。
【0028】また、膜状部材3には、ここでは、Y字形
状の孔部4が貫設されている。孔部4の分岐部分4A,
4B及び主部分4Cの流路幅はWA,WB,WCはいずれ
も2mmに設定されている。また、分岐部分4A,4B
の長さLA,LBはそれぞれ14mmに設定され、主部分
4Cの長さLCは30mmに設定されている。なお、流
路WA,WB,WCの幅は、通常は、0.1μm以上、3
mm以下、好ましくは、1μm以上、1mm以下であ
る。また、流路長さLA,LB,LCの内、LA,LBに関
しては、通常は、100μm以上、100mm以下、好
ましくは、1mm以上、50mm以下である。また、流
路長さLCに関しては、通常は、1mm以上、1000
mm以下、好ましくは、3mm以上、500mm以下で
ある。
【0029】そして、膜状部材3をチップ基板2に積載
することにより、チップ基板2上に溝状の流路(開放部
を有する流路)が形成される。つまり、膜状部材3の孔
部4とチップ基板2の表面2Aとから、検体や検体中の
測定対象物を標識する標識物質等を流通させる溝状の流
路が形成されるのである。なお、ここでいうチップ基板
2上の溝状の流路とは、このように膜状部材3をチップ
基板2に積載することによりチップ基板2上に形成され
るものだけでなく、チップ基板2に直接形成される溝を
も含む。
【0030】そして、さらに膜状部材3上にインジェク
ションボード6を載置することによりこの溝状の流路が
密閉され、上述したように閉断面形状の流路5が形成さ
れる。インジェクションボード6についてさらに説明す
ると、インジェクションボード6は、チップ基板2と同
じく、厚さ1mmのポリメタクリル酸メチル(pMM
A)の板を60mm×40mmに切断して製作されてい
る。また、インジェクションボード6には、測定用チッ
プ1への積載時に、流路5Aの上流端に連通するように
検体10を注入するための注入口6Aが、流路5Bの上
流端に連通するように標識物質12を注入するための注
入口6Bがそれぞれ貫設され、同様に、検体10と標識
物質12との混合物を排出するために排出口6Cが、反
応流路5Cの下流端に連通するように貫設されている。
インジェクションボード6を蓋部として測定用チップ1
に積載して流路5を閉断面形状とすることにより、この
流路5内において後述するシリンジポンプ7により検体
10及び標識物質12を安定して流通させることができ
るようになっている。
【0031】なお、注入口6A,6B及び排出口6C
は、幅2mmの流路5にあわせて、直径2mmに形成さ
れている。また、インジェクションボード6の材質とし
ては、ここではポリメタクリル酸メチルが使用されてい
るが、チップ基板2に適用可能な材質として後述するも
のであれば使用できる。流路5は、このような各流路5
A〜5C、即ち、検体が注入される第1流路(以下、単
に流路ともいう)5Aと、標識物質が注入される第2流
路(以下、単に流路ともいう)5Bと、これらの流路5
A,5Bが集合して形成される反応流路5Cとからな
り、反応流路5Cには、測定対象物の検体中の測定対象
物と特異的に結合する特異的結合物質が固定化された反
応部位5Dが設けられている。
【0032】また、ここでは、反応流路5Cに対する流
路5Aの傾斜角θAと反応流路5Cに対する流路5Bの
傾斜角θBとは同じ角度に設定されている〔θA=θB
図1(B)参照〕。第2流路5Bから注入される標識物
質12は、図2に示すように、測定対象物の競合物質1
2Aと結合している。ここでいう競合物質とは、測定対
象物の特異的結合物質に特異的に結合しうるものをい
い、また、特異的結合物質とは測定対象物に特異的に結
合しうるものをいう。つまり、競合物質とは、測定対象
物と競合して特異的結合物質と特異的に結合する物質を
意味しているのである。
【0033】競合物質は、一般的には、測定対象物の誘
導体や類似体が挙げられるが、測定対象物の特異的競合
物質と特異的に結合するものであればこれに限定され
ず、測定対象物と構造が大きく異なる物質や、測定対象
物そのものであっても良い。そして、図2に示すよう
に、第2流路5Bから注入された標識物質12と、第1
流路5Aから注入された検体中に含まれるに示す測定対
象物11とは、流路5A,5Bの合流部位(混合部位)
5Fで混合した後、特異的結合物質13が固定された反
応流路5Cの反応部位5Dに流入する。この特異的結合
物質13は、測定対象物11及び競合物質12Aの両物
質と結合しうるので、この時、反応部位5Dでは、測定
対象物11と競合物質12Aとが競合し、ひいては測定
対象物11と標識物質12とが競合して特異的結合物質
13に結合するようになっている。
【0034】このため、検体中の測定対象物11の濃度
が高いほど、反応部位5Dに固定化される測定対象物1
1の量が増加し、反応部位5Dに固定化される標識物質
12の量が減少することとなる。したがって、標識物質
12を介して測定対象物11の濃度を測定することがで
き、測定対象物11が例えば透明であるため測定対象物
11を直接測定が困難な場合であっても、標識物質12
を介して測定対象物11の量を容易に測定できるように
なっている。
【0035】なお、このように、標識物質12を介して
測定対象物11の濃度を測定する場合、検体中の測定対
象物11の濃度Cと検出シグナル(反応部位5Dに固定
化された標識物質量を表すシグナル)のレベルLとの相
関関係は図3に示すようになる。つまり、上記の測定対
象物濃度Cが高いほど検出シグナルは低いレベルで検出
されることとなる。
【0036】このように標識物質12(詳細には競合物
質12A)と測定対象物11とを競合させて特異的結合
物質13に結合させることにより測定対象物11に関す
る測定を行なうことを競合法という。一方、従来技術と
して図10を用いて説明した測定方法では標識物質と測
定対象物とを競合させずに測定が行なわれるので、この
測定方法を競合方法と対比させて非競合法という。
【0037】なお、上記競合法において、測定対象物,
特異的結合物質及び競合物質の混合や反応の順序によっ
ては、一般に阻害法と呼ばれることもあるが、ここでは
阻害法も含めて競合法と称している。以下、チップ基板
2,膜状部材3,測定対象物11,特異的結合物質13
について、さらに説明する。
【0038】先ず、チップ基板2について説明すると、
チップ基板2の材質には、上述したように、ここではポ
リメタクリル酸メチルを使用しているが、固相として十
分に堅固なものであればこれに限定されない。好ましく
は、ガラス及び樹脂であるが、金属や半導体やセラミッ
クス等を使用することもできる。また、チップ基板2
は、膜状部材3とともに流路5を構成するので、検体1
0や標識物質12や競合物質12Aに対して安定した材
質であることが好ましい。
【0039】さらに、膜状部材3とともに流路5を構成
するチップ基板2の表面2Aに所定の表面処理を施すよ
うにしても良い。このような表面処理は、検体10や標
識物質12や競合物質12Aに応じて適宜に施工される
ものであって、例えば、チップ基板2が疎水性であり、
検体10,標識物質12及び競合物質12Aが水溶性の
ものであれば、酸・アルカリによる親水処理(表面改
質)が考えられる。また、反応部位5Dに固定化される
固定化物(本実施形態及び後述の第2実施形態では特異
的結合物質13、後述する第3実施形態及び第4実施形
態では競合物質12A)が蛋白質であれば、蛋白質を結
合すべく、例えば、カルボジイミド,マレイミド,スク
シンイミドによる表面処理が行なわれる。さらに、非特
異吸着(非特異物質が吸着してしまうこと)を抑制すべ
く、例えばアルプミンや界面活性剤や人工高分子による
表面処理を行なうようにしても良い。
【0040】或いは、表面処理を行なう代わりに、自己
組織化膜,LB膜,無機薄膜又は有機薄膜をチップ基板
2の表面2Aに貼り付けて、流路5内において所定の表
面物性が得られるようにしても良い。次に、膜状部材3
について説明すると、膜状部材3は、ここでは上述した
ように市販の紙製テープにより構成されているが、樹脂
フィルム,紙,金属板,ガラス板等によりなる厚膜又は
薄膜であれば、これに限定されない。また、ここでは、
膜状部材3は両面に接着剤が塗布された両面テープによ
り構成してチップ基板2やインジェクションボード6に
貼り合わせるようにしているが、膜状部材3の結合方法
は、膜状部材3やチップ基板2やインジェクションボー
ド6等の材質等に応じて適宜選択されるもので、接着剤
による接着の他、溶剤・溶解溶媒による貼り合わせ(例
えばプライマによる樹脂接合),拡散接合,陽極接合,
共晶接合,熱融着,レーザ溶融,圧着等がある。或い
は、膜状部材3,チップ基板2,インジェクションボー
ド6の各相互間に、粘着テープや圧着テープや自己吸着
剤を介装するようにしても良い。
【0041】また、膜状部材3,チップ基板2,インジ
ェクションボード6のそれぞれに凹凸を設けこれらの凹
凸をはめ込んで結合したり、膜状部材3,チップ基板
2,インジェクションボード6をクリップで挟み込んで
結合したりする等、物理的に結合しても勿論構わない。
また、膜状部材3の厚みは、即ち流路5の深さであり、
上限としては、一般的には400μm以下であり、好ま
しくは200μm以下である。流路5を流通する検体1
0及び標識物質12は、流路5の底部に固定された固定
化物(本実施形態及び後述の第2実施形態では特異的結
合物質13、後述する第3実施形態及び第4実施形態で
は競合物質12A)と接触し結合するので、流路5が深
いほど流路5の底部の固定化物と接触しない検体10又
は標識物質12が増加してしまうため、膜状部材3の厚
み(流路5の深さ)を上述のように200μm以下に設
定するのが反応効率の点から好ましいのである。
【0042】また、膜状部材3の厚み(流路5の深さ)
は、膜状部材3の製作の容易性及び流路5の底部に固定
された固定化物の厚みを考慮すると、0.1μm以上で
あるのが一般的である。次に、検体10及び測定対象物
11について説明する。検体10としては、主に医療診
断を目的としたものと環境分析を目的としたものとがあ
り、医療診断用としては、生体由来の血液,体液,尿,
涙等であり、環境分析用としては、海や河川の水,大気
を溶解させた溶液等である。また、測定対象物11とし
ては、それに対して特異的に結合する物質(特異的結合
物質)が存在するものであれば限定されず、例えば、蛋
白質,有機物質,脂質,糖,ペプチド,ホルモン,核酸
等である。
【0043】次に、特異的結合物質13について説明す
る。特異的結合物質13は、測定対象物11に応じて適
宜決定されるものであり、例えば、イムノグロブリン,
その派生物であるF(ab′)2やFab′やFab,レセプタや酵
素とその派生物,核酸,天然又は人工のペプチド,人工
ポリマ,糖鎖,脂質,無機物質及び有機配位子,ウィル
ス,薬物等である。
【0044】また、固定化物(本実施形態及び後述の第
2実施形態では特異的結合物質13、後述する第3実施
形態及び第4実施形態では競合物質12A)のチップ基
板2(反応流路5C)への固定化方法としては、固定化
物を物理的にチップ基板2に吸着させる方法と、固定化
物を化学的にチップ基板2に結合させる方法とがある。
物理的な固定化方法としては、固定化物を固相(チップ
基板2)に直接接触させて固定化する方法と、先ず他の
物質を固相に物理的又は化学的に固定化し、この物質を
介して固定化物を固相に吸着させる方法とがある。ま
た、化学的な固定化方法としては、固定化物を固相に直
接結合させる方法,固相の表面に存在する官応基を化学
的に活性化させてから固定化物を結合させる方法,スペ
ーサ分子を物理的又は化学的に固相に結合させこのスペ
ーサ分子を介して固定化物を固相に結合させる方法があ
る。
【0045】また、固定化物をチップ基板2(反応流路
5C)にスポッティングする方法としては、例えば、ス
ポイトによる滴下,インクジェットプリンタの原理を利
用したノズル孔による噴射又は滴下,先細状のピン先に
よる塗布及びスタンプ等がある。さて、本実施形態の測
定装置は、図1に示すように、上記測定用チップ1と、
流路5における検体10や標識物質12の流通を制御す
るシリンジポンプ(流通制御手段)7と、反応部位5D
に結合した標識物質12を測定する図示しない測定手段
とをそなえて構成される。
【0046】また、ここでは、上述したように検体10
等の流通を制御する流通制御手段7としてシリンジポン
プが使用されている。シリンジポンプ7は、外径6mm
のシリコンチューブ7A,PDMS(ポリジメチルシロ
キサン)材により構成されるプレート7Bを介してイン
ジェクションボード6の排出口6C(反応流路5Cの下
流端)に接続され、検体10と標識物質12との流通を
制御するようになっている。流通制御手段は、検体10
と標識物質12との流通を制御できるものであれば、シ
リンジポンプに限定されず、例えば、陽圧式ポンプや陰
圧式ポンプをインジェクションボード6の注入口6A,
6B又は排出口6Cに接続するようにしても良い。
【0047】又は、流通制御手段として、流路5の上流
端及び下流端にそれぞれ電極を取り付け、これらの電極
に異なる電圧をかけることにより検体10及び標識物質
12に電気浸透流を生じさせるようにしても良い。或い
は、流通制御手段として、加熱装置を測定用チップ1に
設け、この加熱装置により流路5に沿って温度勾配を生
じさせるようにしても良い。つまり、かかる温度勾配に
より、流路5に沿って検体10及び標識物質12に比重
差を生じさせ、この比重差により検体10及び標識物質
12を流通させるのである。
【0048】又は、流通制御手段として、注入口6A,
6B及び排出口6Cに電極を取り付けるとともに注入口
6A,6B及び排出口6Cの周辺に金属をコーティング
することにより、流路5の検体10や標識物質12等に
直流電場をかけてイオン(測定対象物11,標識物質1
2等)を電気泳動させるようにしても良い。この場合、
検体10の溶媒や標識物質12の溶媒の移動はないの
で、インジェクションボード6により流路5を密閉する
必要はない。したがって、インジェクションボード6が
不要となるので、測定用チップは上記チップ基板2及び
膜状部材3から構成されることとなり、チップ基板2及
び膜状部材3により形成される溝(溝状の流路)が、第
1流路5A,第2流路5B及び反応流路5Cとして機能
する。
【0049】さらに、流通制御手段は、上述した各方法
を複数組み合わせて行なうようにしても良い。さて、測
定手段は、標識物質の物性に基づき標識物量を測定する
ものであれば何ら限定されず、例えば、吸光,蛍光,エ
バネッセント励起蛍光,燐光,化学発光を測定するもの
や、表面プラズモン共鳴,水晶振動子等を利用したもの
が挙げられる。或いは、標識物質12が酵素等の触媒で
ある場合には、その基質を加えて反応させ、生成物を検
出することで測定を行なうこともある。また、光音響測
定法(特定の光を照射して、放射される音波を測定する
ことにより物質の量を測定する方法)を用いることも可
能である。
【0050】本発明の第1実施形態としての測定対象物
の測定用チップ及び測定対象物の測定装置は、上述のよ
うに構成されているので、以下に示す手順(本発明の第
1実施形態としての測定対象物の測定方法)により測定
対象物の測定が行なわれる。最初に、競合物質12Aに
結合した標識物質12の調整について説明する。標識物
質12と競合物質12Aとの合成物としては、ここで
は、タイロシン固定化EuLTX(Ag−EuLTX)
が調整される。
【0051】先ず、粒径0.21μmのEu錯体を含む
ポリスチレン粒子(EuLTX)を1%に調整し、1−
エチル−3(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジ
イミド塩酸塩(EDC)を加えて1時間反応させた後、
未反応のEDCを遠心にて除去し、タイロシン溶液を加
えて1時間反応させる。そして、未反応のタイロシンを
遠心にて除去し、BSAを加えて粒子を安定化する。
【0052】そして、30分反応させた後に遠心して精
製水で洗浄を行なった後、0.05%アジ化ナトリウム
液に分散させて、Ag−EuLTXが調整される。次
に、図1(A)において、チップ基板2に膜状部材3を
貼り合わせた後、チップ基板2と膜状部材3とにより形
成される反応流路5Cにおいて、抗タイロシン(マウス
1gG)を特異的結合物質13として滴下し、常温・常
圧で30分間乾燥させた後、さらに常温で真空乾燥を1
5分間行なって反応流路5Cに固定化し反応部位5Dを
形成する。
【0053】そして、インジェクションボード6を膜状
部材3上に貼り合わせた後、検体10として、タイロシ
ン標準品を100μLだけ注入口6Aから流路5Aに滴
下するとともに、Ag−EuLTXを純水で100倍に
希釈し、このAg−EuLTXを100μLだけ注入口
6Bから流路5Bに滴下する。次に、インジェクション
ボード6の排出口6Cに接続されたシリンジポンプ7を
作動させて、注入口6A,6Bの検体10及び標識物質
12を含むAg−EuLTXを50μL/分で吸引して
反応流路5Cに向けて流通させる。検体10中の測定対
象物11と標識物質12(Ag−EuLTX)とは、合
流部位5Fで混合され(ステップ1)、その後、反応部
位5D上に移動して、測定対象物11と標識物質12と
が競合的に反応部位5Dに固定化された特異的結合物質
13と結合する(ステップ2)。そして、上記手順と同
じ手順により、各流路5A,5Bからそれぞれ100μ
Lの純水を吸入して流路5を洗浄する。
【0054】そして、図示しない測定装置により、反応
部位5Dに波長が365nmの紫外線を照射して、反応
部位5Dに結合した標識物質12に起因する赤色の蛍光
量の測定を行ない、この蛍光量に基づいて検体10中の
測定対象物11の濃度を測定した(第3ステップ)。し
たがって、本実施形態の測定対象物の測定用チップ,測
定対象物の測定装置及び測定対象物の測定方法によれ
ば、以下のような利点がある。
【0055】つまり、シリンジポンプ7により、検体1
0及び標識物質12の流速を所定流速に制御できるの
で、検体10及び標識物質12の流速を、検体10中の
測定対象物11,標識物質12及び特異的結合物質13
間の反応に最適な流速にして反応時間を短縮でき、この
点からも測定を効率的に行なえるという利点がある。さ
らに、測定対象物11の種類に応じてシリンジポンプ7
により流速を適宜に調整することにより、様々な種類の
測定対象物11を一つの仕様の測定用チップにより測定
できるという利点がある。
【0056】さらに、シリンジポンプ7により、例え
ば、検体10及び標識物質12の混合物が反応部位5D
に到達する前に一旦流通を停止して、反応部位5Dの特
異的結合物質13と接触する前に検体10及び標識物質
12とを十分に混合させたり、検体10及び標識物質1
2の混合物が反応部位5Dに到達した時点で一旦流通を
停止して、反応速度の遅い固相(特異的結合物質13)
−液層(検体10及び標識物質12の混合物)間の反応
の効率を向上させることが可能となる。さらに、本来な
らば反応部位5Dで特異的結合物質13に結合する測定
対象物11及び標識物質12が未反応のまま反応部位5
Dを通過してしまう可能性がある場合には、シリンジポ
ンプにより、反応部位5Dを通過した測定対象物11及
び標識物質12を逆流させて再び反応部位5Dと接触さ
せることも可能である。
【0057】また、後述するように、固定化物(特異的
結合物質13)の流路5への固定化が容易であり、測定
対象物11及び標識物質12の流通を多様に制御できる
ので、測定対象物11,標識物質12及び特異的結合物
質13の反応系を、高度に設計でき、また、多様に設定
できるという利点もある。さらに、流路5は閉断面構造
を有してキャピラリとして機能するので、従来から広く
使用・開発されているキャピラリを用いた測定方法にお
ける分析技術や流路制御等の様々な技術をそのまま流用
できるという利点もある。
【0058】また、従来技術の課題として上述したよう
に、イムノクロマトグラフでは原理的に流路(測定対象
物の展開の場)の材質が限定され、キャピラリを用いた
技術では特異的結合物質をキャピラリ内に固定化するた
め流路の材質が製作上限定されてしまうが、本測定用チ
ップ1では、流路5を構成するチップ基板2やインジェ
クションボード6の材質を幅広く選択できる。
【0059】これにより、透過波長やバックグラウンド
ノイズ等の点で分光測定における最適化が可能であるば
かりでなく、例えば、表面プラズモン共鳴のようなチッ
プ基板2に対して表面膜処理を必要とする検出系の使用
や、チップ基板2に水晶振動子のような検出素子の組み
込みを実現できる。さらに、流路5がチップ基板2とイ
ンジェクションボード6との間に構成されているので、
チップ基板2とインジェクションボード6とを組み付け
る前は、未だ反応流路5C(流路5)は開放状態である
ため、反応流路5Cを形成する固相壁面(ここではチッ
プ基板2の所定個所)に容易に固定化物(本第1実施形
態では、特異的結合物質13)を固定して反応部位5D
を設けられるという利点がある。
【0060】また、図8を参照して従来技術として説明
した非競合法では、上述したように複数の特異的結合物
質と同時に結合しうる測定対象物だけしか測定できな
い。これに対し、本測定用チップでは、上述したように
競合法により測定が行なわれ、図2に示すように測定対
象物11は反応部位5Dに固定化された特異的結合物質
13とだけ結合できればよい。即ち、1以上の特異的結
合物質と同時に結合しうる測定対象物であれば測定を行
なえる。したがって、より多種の測定対象物について測
定を行なえるという利点がある。
【0061】なお、上述の実施形態では、チップ基板2
に孔部4が貫設された膜状部材3を貼り付けることによ
りチップ基板2上に流路5を設けるようにしているが、
膜状部材3を貼り付けずにチップ基板2に溝(溝状の流
路)を直接形成するようにしても良い。このように、チ
ップ基板2に溝を直接形成する方法としては、例えば、
切削,研磨等の機械加工や、リソグラフィーを用いて形
態制御した後、ドライエッチング(例えば電子ビーム,
X線照射,DRIE),ウェットエッチング,放電加
工,レーザーアブレーション等のように溝部を形成する
方法や、先ずフォトリソグラフィーによって溝部形状を
マスクに描画してから、この描画に基づいて上述のドラ
イエッチング,ウェットエッチング,放電加工,レーザ
ーアブレーションによりチップ基板2の所定の部位を除
去して溝部を形成する方法や、さらに、スタンパ,圧縮
成型,射出成形等を使用した転写技術がある。
【0062】或いは、チップ基板2を成型する際に同時
に溝を成型することもでき、このようなチップ基板2の
成型方法としては、例えば鋳型による成型がある。ま
た、光硬化性を有する樹脂を使用して光造形によりチッ
プ基板2及びかかる溝を同時に成型することもできる。
このような場合、溝の設計と、チップ基板2及び溝の製
作とを、コンピュータ制御により同時に行なうことも可
能である。
【0063】また、上述した方法を組み合わせてチップ
基板2に溝を成形するようにしても良い。また、上述し
たようにチップ基板2の材質は広く選択できるので、こ
のような溝加工には、この他の公知の微細加工技術を使
用できる。なお、このようにチップ基板2に溝を直接形
成する場合も、膜状部材3をチップ基板2に貼り付けて
流路を形成する場合と同様に、溝の深さは、上限は、反
応効率の点から、400μm以下、好ましくは200μ
m以下であり、下限は、加工の容易性や、底部に固定さ
れる特異的結合物質13の厚みを考慮すると、0.1μ
m以上にするのが一般的である。
【0064】また、この場合も、流路WA,WB,WC
幅は、通常は、0.1μm以上、3mm以下、好ましく
は、1μm以上、1mm以下である。また、流路長さL
A,LB,LCの内、LA,LBに関しては、通常は、10
0μm以上、100mm以下、好ましくは、1mm以
上、50mm以下である。また、流路長さLCに関して
は、通常は、1mm以上、1000mm以下、好ましく
は、3mm以上、500mm以下である。また、図1
(B)に二点鎖線で示すように、ある特殊な条件下での
測定を行なうべく、例えば緩衝溶液を検体10に注入さ
せるための緩衝溶液用の流路5Gをさらに設けても良
い。また、図1(B)に二点鎖線で示すように、反応流
路5Cにおいて、反応部位5Dの下流側に流路5Hを設
けても良い。この流路5Hを適切に設けることにより
(具体的には、流路の幅,深さ,反応流路5Cに対する
傾斜角度等を適宜設定することにより)、流路5Cと流
路5Hとを介して、未反応の検体10と標識物質12と
を分離して回収することも可能となる。
【0065】また、上述の実施形態では、標識物質12
の量を反応部位5Dにおいて測定するようにしている
が、検体10及び標識物質12の流通の完了後に、標識
物質12を反応部位5Dから分離して回収し、この回収
した標識物質12の量を測定するようにしても良い。標
識物質12を反応部位5Dから分離するには、例えば、
標識物質12に近似した物質を反応部位5D上に流し
て、この物質と標識物質12とが置き換えられるように
すれば良い。或いは、競合物質12Aに近似した物質を
反応部位5D上に流して、競合物質12Aが標識物質1
2と一体にこの物質と置き換えられるようにしても良
い。
【0066】このような態様が好ましい場合としては、
チップ基板2や膜状部材3等の材質が分光測定に適して
いないため、標識物質12をチップ基板2から分離させ
る必要がある場合である。また、上述の実施形態では、
検体10を流通させる流路5Aの幅WAと、標識物質1
2を流通させる流路5Bの幅WBとを同じ長さに設定し
ているが、幅WAと幅WBとを異なる長さに設定して流路
5Aと流路5Bとで流路断面積が異なるようにしても良
い。流路5Aを流通する検体10と流路5Bを流通する
標識物質12との流量に大きな差がある場合には、この
ように流路5Aと流路5Bとで異なる流路断面積に設定
するのが有効である。
【0067】つまり、例えば、100μLの検体10と
1μLの標識物質12とをそれぞれ流路5A,5Bに流
通させて測定を行なう場合、検体10と標識物質12と
を均一に混合させることが精度良く測定を行なう上で重
要となる。そして、検体10と標識物質12とを所定の
割合で均一に混合させるためには、この場合には、検体
10と標識物質12とを単位時間当たりに100:1の
割合で混合部位5Fに流入させる、即ち、流路5Aにお
ける検体10の単位時間当たりの流量(以下、これを流
速という)FAと、流路5Bにおける標識物質12の流
速FBとの比を100:1にすれば良い(FA/FB=1
00/1)。
【0068】本実施形態のように、流路5Aの検体10
と流路5Bの標識物質12とを、1つの流通制御手段
(シリンジポンプ)7により合流部位5F側から吸引す
る場合には、特に、流路5Aと流路5Bとで流路断面積
を同一にして、検体10の流速FAと標識物質12の流
速FBとに大きな差を設定することは技術的に困難であ
るが、流路5Aの幅WAと流路5Bの幅WBとを異なる長
さに設定して、流路5Aと流路5Bとで流路断面積が異
なるようにすることにより、検体10の流速FAと標識
物質12の流速FBとの比を100:1にすることがで
きる。したがって、検体10と標識物質12との間で流
量に大きな差がある場合でも、検体10と標識物質12
とを所定の割合で均一に混合させて精度良く測定を行な
うことができるのである。
【0069】これに対して、従来技術として上述したよ
うに、特異的結合物質の固定された反応部位を有する一
本の溝に、検体,標識物質をこの順に順次流通させる公
知技術では、検体中の測定対象物と標識物質とを効率的
に反応させて精度良く測定を行なうためには、検体,標
識物質が、反応部位と接触して反応しうる時間(=検
体,標識物質が反応部位を通過する時間)を適切なもの
にそれぞれ設定することが重要となる。
【0070】しかしながら、この従来技術において、特
に、例えば上記ケースと同じく100μLの検体と1μ
Lの標識物質とを使用して測定を行なう場合のように検
体の量と標識物質の量とに差があり、且つ、検体と標識
物質とについて反応部位での反応時間が同程度必要な場
合には、検体の流速FA′と標識物質の流速FB′とを異
なるものとする必要がある(この場合、FA′:FB′=
100:1)。
【0071】例えばシリンジポンプのような流通制御手
段を設けることにより、この流通制御手段で検体の流速
と標識物質の流速とを個別に制御して、検体の流速F
A′と標識物質の流速FB′とを異なる値に設定すること
は可能であるが、本例のように、かかる流速差が大きい
場合には、1つの流通制御手段によりこのような広範囲
での流通制御は技術的に困難である。
【0072】異なる流路間において、各流路の流路断面
積を互いに異なる面積とすることで、同一の流通制御手
段により各流路の流速を大きく異なる速度に制御するこ
とは一般的に行なわれていることであるが、この公知技
術では、検体及び標識物質の流路が共用であるため、当
然ながら、検体,標識物質のそれぞれについて流路断面
積を変更することはできない。勿論、検体の流通を制御
するのと標識物質の流通を制御するのとで異なる仕様の
流通制御手段を使用することにより、検体と標識物質と
を大きく異なる流速で制御することも可能であるが、2
種類の流通制御手段が必要となってコスト増加を招くた
め現実的ではない。
【0073】したがって、本測定用チップでは、分岐し
た流路5A,Bを有するので、測定に使用される検体1
0と標識物質12との流量に大きな差がある場合でも、
測定を精度良く行なうことが可能なのである。なお、こ
こでは、流路5A,5Bの深さは、いずれも膜状部材3
の厚みで決定されるため、流路幅WA,WBを異なる長さ
で設定することにより流路5A,5Bで流路断面積が異
なるようにしているが、流路をチップ基板2に直接設け
るような場合には、流路5A,5Bにおいて、流路深さ
を異なる値で設定することにより流路断面積が異なるよ
うにしても良いし、勿論、流路深さ及び流路幅を共に異
なる値で設定しても良いし、流路幅だけを異なる値で設
定しても良い。
【0074】或いは、反応流路5Cに対する流路5Aの
傾斜角θAと、反応流路5Cに対する流路5Bの傾斜角
θBとを異なる角度に設定することにより、検体10が
流路5Aから反応流路5Cに流入する際に受ける抵抗
と、標識物質12が流路5Bから反応流路5Cに流入す
る際に受ける抵抗とが異なるようにして、検体10と標
識物質12とで流速が異なるようにすることも可能であ
る。 (B)第2実施形態の説明 次に、本発明の第2実施形態としての測定対象物の測定
用チップ,測定対象物の測定装置及び測定対象物の測定
方法について説明する。図4及び図5は本実施形態の測
定対象物の測定用チップ,測定対象物の測定装置及び測
定対象物の測定方法について示す図である。なお、上述
した第1実施形態と同じ部材については同一の符号を付
し説明を省略する。
【0075】本実施形態の測定用チップ21は、図4
(A),(B)に示すように、チップ基板2と、膜状部
材3と、インジェクションボード(被覆部材)6とを下
からこの順に積層/重合して構成されている。インジェ
クションボード6は、膜状部材3を介してチップ基板2
の表面2Aを覆い、チップ基板2,膜状部材3及びイン
ジェクションボード6の間に閉断面形状の反応流路15
が形成されるようになっている。
【0076】チップ基板2は、ここでは、厚さ1mmの
ポリメタクリル酸メチル(pMMA)の板を60mm×
20mmに切断して製作されている。また、膜状部材3
には、厚さ20μm(=流路15の深さ),幅15mm
の市販の紙製両面テープが使用され、下方にはチップ基
板2が、上方にはインジェクションボード6がそれぞれ
接着されている。また、膜状部材3には、ここでは、幅
(=流路幅)2mm×長さ(=流路長さ)30mmの長
方形の孔部14が貫設されており、膜状部材3をチップ
基板2に積載することにより、膜状部材3の孔部14と
チップ基板2の表面2Aとから溝部が形成され、さら
に、インジェクションボード6により、膜状部材3を介
してチップ基板2の表面2Aを被覆させることにより、
インジェクションボード6と上記溝部とから閉断面形状
の反応流路15が形成される。
【0077】なお、膜状部材3の厚み(流路15の深
さ)は、上述した第1実施形態と同様に、上限は、反応
効率の点から、400μm以下、好ましくは200μm
以下であり、下限は、製作の容易性や、底部に固定され
た特異的結合物質13の厚みを考慮すると、0.1μm
以上にするのが一般的である。また、流路15の幅は、
通常は、0.1μm以上、3mm以下、好ましくは、1
μm以上、1mm以下である。また、流路15の長さ
は、通常は、1mm以上、1000mm以下、好ましく
は、3mm以上、500mm以下である。
【0078】インジェクションボード6は、チップ基板
2と同じく、厚さ1mmのポリメタクリル酸メチル(p
MMA)の板を60mm×20mmに切断して製作され
ている。インジェクションボード6には、測定用チップ
1への積載時に、反応流路15の上流端に連通するよう
に検体10を注入するための注入口6Dが貫設され、同
様に、検体10と標識物質12との混合物を排出するた
めに排出口6Eが反応流路15の下流端に連通するよう
に貫設されている。なお、注入口6D及び排出口6E
は、幅2mmの反応流路15にあわせて、直径2mmに
形成されている。
【0079】反応流路15には、標識物質12が配置さ
れた標識部位(混合部位)15Aが形成され、その下流
側に、特異的結合物質13が固定された反応部位15B
が形成されており、標識物質12は第1実施形態と同様
に図3に示すように競合物質12Aと結合している。こ
れにより、反応流路15を流通する検体10は、まず、
図2に示すように標識部位15Aで、競合物質12Aと
結合した標識物質12と混合される。その後、この混合
物は、反応部位15Bに流入し、検体10中の測定対象
物11と標識物質12(詳細には競合物質12A)と
が、反応部位15Bに固定された特異的結合物質13と
競合して結合するようになっている。
【0080】反応部位15Bを形成すべく特異的結合物
質13をチップ基板2にスポッティングする方法及びチ
ップ基板2に固定する方法は、第1実施形態の反応部位
5Dにおける特異的結合物質13のチップ基板2へのス
ポッティング方法/固定方法と同一である。また、標識
物質12(競合物質12Aも含む)の反応流路15への
スポッティングは、特異的結合物質13のスポッティン
グ方法と同様で、例えば、スポイトによる滴下,インク
ジェットプリンタの原理を利用したノズル孔による噴射
又は滴下,先細状のピン先による塗布及びスタンプ等に
より行なわれる。また、標識物質12は、検体10が標
識部位15Aを流通する際に検体10と混ざって下流側
の反応部位15Bへと流れていかなければならないた
め、特異的結合物質13とは異なり、チップ基板2には
比較的低い結合度で固定されている。固定化方法として
は、標識物質12をチップ基板2に直接吸着させる方法
や、チップ基板2に他の物質をコーティングし、そのコ
ーティング膜に標識物質12を吸着させる方法や、標識
物質12を他の物質と混合して吸着させる方法がある。
【0081】そして、本実施形態の測定装置は、図4
(A)に示すように、このような測定用チップ21と、
流路15における検体10や標識物質12の流通を制御
するシリンジポンプ7と、反応部位15Bに結合した標
識物質12を測定する図示しない測定手段とをそなえて
構成される。本発明の第2実施形態としての測定対象物
の測定用チップ及び測定対象物の測定装置は、上述のよ
うに構成されているので、以下に示す手順(本発明の第
2実施形態としての測定対象物の測定方法)により測定
対象物の測定が行なわれる。
【0082】先ず、Ag−EuLTXを上述した第1実
施形態と同様に調整する。そして、図4(A)におい
て、チップ基板2に膜状部材3を貼り合わせた後、チッ
プ基板2と膜状部材3とにより形成される反応流路15
において、所定位置(ここでは、反応流路15Cの下流
端から上流側に10mm離隔した位置)に、抗タイロシ
ン抗体(マウス1gG)を、特異的結合物質13として
2μLだけスポッティングするとともに、所定位置(こ
こでは、反応流路15Cの上流端から下流側に10mm
離隔した位置)に、Ag−EuLTXと10%スクロー
ス溶液とを9:1の割合で混合した溶液を2μLだけス
ポッティングする。そして、常温・常圧で30分乾燥さ
せた後、さらに常温で真空乾燥を15分間行なって、反
応流路15に、標識部位15A及び反応部位15Bを形
成する。
【0083】そして、インジェクションボード6を膜状
部材3上に貼り合わせた後、検体10として、タイロシ
ン標準品を20μLだけ注入口6Dから流路15に滴下
する。次に、インジェクションボード6の排出口6Eに
接続されたシリンジポンプ7を作動させて、注入口6D
の検体10を10μL/分で吸引する。検体10は、シ
リンジポンプ7により流通を制御されながら流路15を
流通し、標識部位15Aで標識物質12と接触すると検
体10と標識物質12とが混合される(ステップ1)。
そして、検体10と標識物質12との混合物が、反応部
位15B上に移動すると、測定対象物11と標識物質1
2とが競合して反応部位15Bに固定された特異的結合
物質13と結合する(ステップ2)。そして、検体10
の流通が完了した後、流路15に20μLの純水を流通
させて流路5を洗浄する。
【0084】そして、図示しない測定装置により波長が
365nmの紫外線を反応部位15Bに照射して、反応
部位15Bに結合した標識物質12に起因する赤色の蛍
光量の測定を行ない、この蛍光量に基づいて標識物質1
2の濃度を介して検体10中の測定対象物11の濃度を
測定した(第3ステップ)。また、検体10としてタイ
ロシン(測定対象物)を含まない溶液を使用して、上記
と同様の手順で測定を行なったところ、上記の測定より
も強い蛍光量が測定され、本測定の正当性が検証され
た。
【0085】したがって、本実施形態の測定対象物の測
定用チップ,測定対象物の測定装置及び測定対象物の測
定方法によれば、以下のような利点がある。つまり、チ
ップ基板2とインジェクションボード6とを組み付ける
前は、未だ反応流路15は開放状態であるため、反応流
路15Cを形成する固相壁面(ここではチップ基板2の
所定個所)に標識物質12(競合物質12Aを含む)及
び特異的結合物質13を容易に固定できるという利点が
ある。
【0086】また、シリンジポンプ7により、検体10
及び標識物質12の流速を所定流速に制御できるので、
検体10の流速を測定に最適な流速にでき、反応時間を
短縮して測定を効率的に行なえるという利点がある。ま
た、検体10の流通を停止させたり逆流させたりできる
ので、適宜に流通状態(流速,流通方向等)を制御で
き、測定の態様が広いという利点がある。さらに、流速
を適宜に調整できるので測定対象物11の種類に応じて
シリンジポンプ7により流速を適宜に調整することによ
り、様々な種類の測定対象物11を一つの仕様の測定用
チップにより測定できるという利点がある。
【0087】そして、このように、標識物質12及び特
異的結合物質13の反応流路15への固定化が容易であ
り、検体10の流通を多様に制御できるので、測定対象
物11,標識物質12及び特異的結合物質13の反応系
を高度に設計でき、また、多様に設定できるという利点
がある。さらに、流路15は閉断面構造を有してキャピ
ラリとして機能するので、従来から広く使用・開発され
ているキャピラリを用いた測定方法における分析技術や
流路制御等の様々な技術をそのまま流用できるという利
点もある。
【0088】また、上述したように、イムノクロマトグ
ラフやキャピラリを用いた技術では、流路の材質が限定
されてしまうが、本測定用チップ21では、流路15を
構成するチップ基板2,膜状部材3及びインジェクショ
ンボード6の材質を幅広く選択できるので、分光測定に
おける最適化が可能であるばかりでなく、例えば、表面
プラズモン共鳴のようなチップ基板2に対して表面膜処
理を必要とする検出系の使用や、チップ基板2に水晶振
動子のような検出素子の組み込みを実現できる。
【0089】なお、上述の実施形態では、チップ基板2
に孔部14が貫設された膜状部材3を貼り付けることに
よりチップ基板2上に反応流路15を設けるようにして
いるが、膜状部材3を貼り付けずにチップ基板2に溝部
(流路)を直接形成するようにしても良い。このような
溝部の形成方法は、第1実施形態においてチップ基板2
に直接溝部を形成する手法と同様である。また、溝部の
深さも第1実施形態と同様で、上限は、反応効率の点か
ら、400μm以下、好ましくは200μm以下であ
り、下限は、加工の容易性や、底部に固定された特異的
結合物質13の厚みを考慮すると、0.1μm以上にす
るのが一般的である。
【0090】また、この場合も、流路15の幅は、通常
は、0.1μm以上、3mm以下、好ましくは、1μm
以上、1mm以下である。また、流路15の長さは、通
常は、1mm以上、1000mm以下、好ましくは、3
mm以上、500mm以下である。なお、流通制御手段
7は、上述した第1実施形態と同様にシリンジポンプに
限定されず、例えば、陽圧式ポンプ,陰圧式ポンプを使
用しても良い。或いは、流路15の上流端及び下流端に
それぞれ電極を取り付け、これらの電極に異なる電圧を
かけることにより検体10に電気浸透流を生じさせるよ
うにしても良い。
【0091】又は、流通制御手段として、注入口6D及
び排出口6Eに電極を取り付けるとともに注入口6D及
び排出口6Eの周辺に金属をコーティングすることによ
り、流路15の検体10,標識物質12及び競合物質1
2Aに直流電場をかけてイオン(測定対象物11,標識
物質12及び競合物質12A)を電気泳動させるように
しても良い。この場合、検体10の溶媒や標識物質12
の溶媒の移動はないので、インジェクションボード6に
より流路15を密閉する必要はない。したがって、イン
ジェクションボード6が不要となるので、測定用チップ
は上記チップ基板2及び膜状部材3から構成されること
となり、チップ基板2及び膜状部材3により形成される
溝(溝状の流路)が反応流路15として機能する。
【0092】又は、流通制御手段として、加熱装置を測
定用チップ21に設け、この加熱装置により測定用チッ
プ21に生じた温度勾配を利用して検体10及び標識物
質12を流通させるようにしても良い。或いは、これら
の方法を複数組み合わせて行なうようにしても良い。 (C)第3実施形態の説明 次に、本発明の第3実施形態としての測定対象物の測定
用チップ,測定対象物の測定装置及び測定対象物の測定
方法について説明する。図6は本実施形態の測定対象物
の測定用チップ,測定対象物の測定装置及び測定対象物
の測定方法について示す図である。なお、上述の各実施
形態で説明したものについては同一の符号を付しその説
明を省略する。また、図1についても流用して説明す
る。
【0093】第1実施形態の測定用チップ1では、図2
に示すように、反応部位5Dに特異的結合物質13が固
定され、第2流路5Bからは、競合物質12Aが結合さ
れた標識物質12が注入されるようになっている。これ
に対し、図6に示すように、本実施形態の測定用チップ
1′では、反応部位5Dに競合物質12Aが固定され、
第2流路5Bからは、特異的結合物質13が結合された
標識物質12が注入されるようになっている。
【0094】この他の測定用チップ及び測定装置の構成
は第1実施形態と同じく図1に示すように構成されてお
り、その説明を省略する。本発明の第3実施形態として
の測定対象物の測定用チップ及び測定対象物の測定装置
は、上述のように構成されているので、以下に示す手順
(本発明の第3実施形態としての測定対象物の測定方
法)により測定対象物の測定が行なわれる。
【0095】最初に、特異的結合物質13に結合した標
識物質12の調整について説明する。標識物質12と特
異的結合物質13との合成物としては、ここでは、抗タ
イロシン抗体固定化EuLTX(Ab−EuLTX)が
調整される。先ず、粒径0.21μmのEu錯体を含む
ポリスチレン粒子(EuLTX)を1%に調整し、1−
エチル−3(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジ
イミド塩酸塩(EDC)を加えて1時間反応させた後、
未反応のEDCを遠心にて除去し、抗タイロシン抗体溶
液を加えて1時間反応させる。そして、未反応の抗タイ
ロシン抗体を遠心にて除去し、BSAを加えて粒子を安
定化する。
【0096】そして、30分反応させた後に遠心して精
製水で洗浄を行なった後、0.05%アジ化ナトリウム
液に分散させて、Ab−EuLTXが調整される。次
に、図1(A)において、チップ基板2に膜状部材3を
貼り合わせた後、チップ基板2と膜状部材3とにより形
成される反応流路5Cにおいて、予めBSAに結合され
たタイロシンを競合物質12Aとして滴下し、常温・常
圧で30分間乾燥させた後、さらに常温で真空乾燥を1
5分間行なって反応流路5Cに固定化し反応部位5Dを
形成する。
【0097】そして、インジェクションボード6を膜状
部材3上に貼り合わせた後、検体10として、タイロシ
ン標準品を100μLだけ注入口6Aから流路5Aに滴
下するとともに、Ab−EuLTXを純水で100倍に
希釈し、このAb−EuLTXを100μLだけ注入口
6Bから流路5Bに滴下する。次に、インジェクション
ボード6の排出口6Cに接続されたシリンジポンプ7を
作動させて、注入口6A,6Bの検体10及びAb−E
uLTXを50μL/分で吸引して反応流路5Cに向け
て流通させる。検体10中の測定対象物11とAb−E
uLTX中の標識物質12とは、合流部位5Fで混合さ
れ(ステップ1)、その後、反応部位5D上に移動し
て、標識物質12の内の測定対象物11と結合していな
いものが反応部位5Dに固定化された競合物質12Aと
結合する(ステップ2)。つまり、合流部位5F及び反
応部位5Dにおいて、標識物質12に結合した特異的結
合物質13に対し、測定対象物11と競合物質12Aと
が競合して結合するのである。
【0098】次に、上記手順と同じ手順により、各流路
5A,5Bからそれぞれ100μLの純水を吸入して流
路5を洗浄し、図示しない測定装置により反応部位5D
に固定された標識物質12の量が測定される。この測定
では、検体中の測定対象物濃度が低いほど、多くの競合
物質12Aが特異的結合物質13を介して標識物質12
と結合することとなる。つまり、検体中の測定対象物濃
度が低いほど、競合物質12Aを介して反応部位5Dに
固定される標識物質12の量が多くなるのである。した
がって、第1実施形態と同様に、図3に示すように測定
対象物濃度Cが高いほど標識物質の検出シグナルのレベ
ルが低くなる。
【0099】本実施形態によれば、第1実施形態と同様
の効果が得られる他、以下のような利点が得られる。つ
まり、本実施形態の検出チップ1′では、検体10中の
測定対象物11と標識体12との反応(第1のステッ
プ,液相と液相との反応)、及び、測定対象物11及び
標識体12の複合体と、反応部位5Dに固定化された競
合物質12Aとの反応(第2のステップ,液相と固相と
の反応)が行なわれる。これに対し、特異的結合物質が
固定された反応部位を有する一本の溝に検体,標識物質
をこの順に順次流通させる上述の従来技術では、検体中
に含まれる測定対象物と反応部位に固定化された特異的
結合物質との反応(ステップ1,液相と固相との反
応)、及び、反応部位に固定化された特異的結合物質−
測定対象物の複合体と標識物質との反応(ステップ2,
液相と固相との反応)が行なわれる。
【0100】即ち、かかる従来技術では、液相と固相と
の反応を2回行なわせなければならないのに対し、本発
明では、液相と固相との反応を1回行なわせるだけで良
い。液相と液相との反応は、液相と固相との反応よりも
反応速度が高く、したがって、本発明によれば、従来技
術に比べ、測定に要する時間を短縮して測定を効率的に
行なえるという利点がある。
【0101】(D)第4実施形態の説明 次に、本発明の第4実施形態としての測定対象物の測定
用チップ,測定対象物の測定装置及び測定対象物の測定
方法について説明する。図7は本実施形態の測定対象物
の測定用チップ,測定対象物の測定装置及び測定対象物
の測定方法について示す図である。また、上述の各実施
形態の説明に使用した図4を流用して説明する。
【0102】第2実施形態の測定用チップ21では、図
5に示すように、競合物質12Aが結合された標識物質
12が混合部位15Aに固定され、反応部位15Bに測
定対象物11が固定されている。これに対し、本実施形
態の測定用チップ21′では、図7に示すように、特異
的結合物質13と結合した標識物質12が混合部位15
Aに固定され、反応部位15Bに競合物質12Aが固定
されている。
【0103】この他の測定用チップ及び測定装置の構成
は、第2実施形態と同じく図4に示すように構成されて
おり、その説明を省略する。本発明の第4実施形態とし
ての測定対象物の測定用チップ及び測定対象物の測定装
置は、上述のように構成されているので、以下に示す手
順(本発明の第4実施形態としての測定対象物の測定方
法)により測定対象物の測定が行なわれる。
【0104】先ず、Ab−EuLTXを上述した第3実
施形態と同様に調整する。そして、図4(A)におい
て、チップ基板2に膜状部材3を貼り合わせた後、チッ
プ基板2と膜状部材3とにより形成される反応流路15
において、所定位置(ここでは、反応流路15Cの下流
端から上流側に10mm離隔した位置)に、予めBSA
に結合されたタイロシンを、競合物質12Aとして2μ
Lだけスポッティングするとともに、所定位置(ここで
は、反応流路15Cの上流端から下流側に10mm離隔
した位置)に、Ab−EuLTXと10%スクロース溶
液とを9:1の割合で混合した溶液を2μLだけスポッ
ティングする。そして、常温・常圧で30分乾燥させた
後、さらに常温で真空乾燥を15分間行なって、反応流
路15に、標識部位15A及び反応部位15Bを形成す
る。
【0105】そして、インジェクションボード6を膜状
部材3上に貼り合わせた後、検体10として、タイロシ
ン標準品を20μLだけ注入口6Dから流路15に滴下
する。次に、インジェクションボード6の排出口6Eに
接続されたシリンジポンプ7を作動させて、注入口6D
の検体10を10μL/分で吸引する。図7を参照して
説明すると、検体10は、シリンジポンプ7により流通
を制御されながら流路15を流通し、標識部位15Aで
標識物質12と接触すると検体10と標識物質12とが
混合される(ステップ1)。そして、検体10と標識物
質12との混合物が、反応部位15B上に移動すると、
標識物質12の内の測定対象物11と結合していないも
のが反応部位5Dに固定化された競合物質12Aと結合
する(ステップ2)。つまり、混合部位15A及び反応
部位15Bにおいて、第3実施形態と同様に、標識物質
12に結合した特異的結合物質13に対し、測定対象物
11と競合物質12Aとが競合して結合するのである。
【0106】そして、検体10の流通が完了した後、流
路15に20μLの純水を流通させて流路5を洗浄し、
図示しない測定装置により波長が365nmの紫外線を
反応部位15Bに照射して、反応部位15Bに結合した
標識物質12に起因する赤色の蛍光量の測定を行ない、
この蛍光量に基づいて標識物質12の濃度を介して検体
10中の測定対象物11の濃度を測定した(第3ステッ
プ)。
【0107】また、検体10としてタイロシン(測定対
象物)を含まない溶液を使用して、上記と同様の手順で
測定を行なったところ、上記の測定よりも強い蛍光量が
測定され、本測定の正当性が検証された。本実施形態で
はこのように測定が行なわれ、第2実施形態と同様の効
果が得られる。 (E)その他 なお、本発明の測定対象物の測定用チップ,測定対象物
の測定装置及び測定対象物の測定方法は上述した実施形
態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形することが可能である。
【0108】例えば、上述の各実施形態では、反応部位
5D,15Bはそれぞれ図1(A)及び図4(A)に示
すようにチップ基板2に設けられているが、反応部位5
D,15Bは反応流路5C,15を形成する固相壁面に
設けられていれば良く、図8(A),(B)に示すよう
に反応部位5D,15Bをインジェクションボード6に
設けても良い。このようにインジェクションボード6に
反応部位5D,15Bを設けるのが好ましい場合として
は、例えば、流路5,15を機械加工によりチップ基板
2に直接形成する場合である。つまり、この場合、チッ
プ基板2の素材として、抗体(第2の特異的結合物質)
の固定化効率にとらわれずに機械加工し易い素材(例え
ばpMMA材)を選択でき、一方、インジェクションボ
ード6の素材に上記固定化効率の良いポリスチレンを選
択することが可能となるのである。
【0109】また、電気化学測定等を行なうべく特に何
らかの素子(例えば電極)をインジェクションボード6
に埋め込む場合は、このインジェクションボード6の構
造がより複雑になってしまわないように、また、素子の
集積度を上げるために、特異的結合物質13は、チップ
基板2に固定化される(反応部位5D,15がチップ基
板2に設けられる)のが望ましい。
【0110】同様に、上述の第2実施形態及び第4実施
形態では、標識部位15Aは図4(A)に示すようにチ
ップ基板2に設けられているが、標識部位15Aは反応
流路15を形成する固相壁面に設けられていれば良く、
図8(B)に示すようにインジェクションボード6に設
けても良い。また、上述の各実施形態では、チップ基板
2とインジェクションボード6との間に流路5を形成す
るにあたって、チップ基板2上に膜状部材3を使用して
(或いは直接に)溝5を形成した例を示したが、図9
(A)に示すようにチップ基板2ではなくインジェクシ
ョンボード6に溝6aを設けても良い。
【0111】このように溝6aをインジェクションボー
ド6に形成するのが好ましい場合としては、例えば光学
的な観察をチップ基板2側から行なうべくチップ基板2
に透明度の高い石英を用いる場合である。つまり、石英
(チップ基板2)はエッチングや掘削等により溝を形成
するのが困難であるため、インジェクションボード6の
素材にエッチングや掘削等を行ないやすい樹脂材を使用
すればインジェクションボード6に溝6aを容易に形成
できるのである。
【0112】いずれにしても、溝を、チップ基板2及び
インジェクションボード6のどちらに設けるかは、チッ
プ基板2及びインジェクションボード6の材質や測定系
等に併せて適宜選択されるものである。勿論、図9
(B)に示すようにチップ基板2及びインジェクション
ボード6にそれぞれ溝2a,6aを設けるようにしても
良い。
【0113】また、測定対象物の測定装置として、測定
手段の出力結果を出力する印刷機やモニタ等のような測
定結果出力手段をさらにそなえて構成するようにしても
よい。また、上述の第1実施形態及び第3実施形態で
は、反応流路5Cに、特異的結合物質が固定化された反
応部位5Dを1箇所だけ設けた構成としているが、互い
に異なる種類の特異的結合物質が固定化された反応部位
を反応流路5Cに複数設けた構成としても良い。この場
合、これらの複数の反応部位を、チップ基板2及びイン
ジェクションボード6の何れか一方だけに設けるように
しても良いし、チップ基板2及びインジェクションボー
ド6の両方に設けるようにしても良い。
【0114】同様に、上述の第2実施形態及び第4実施
形態では、反応流路15に、特異的結合物質が固定化さ
れた反応部位15Bを1箇所だけ設けた構成としている
が、互いに異なる種類の特異的結合物質が固定化された
反応部位を反応流路15に複数設けた構成としても良
い。この場合、各特異的結合物質に応じた標識物質が反
応流路15に固定化されて複数又は単数の標識部位が形
成される。各標識部位は、対応する特異的結合物質が固
定化された反応部位よりも上流側に設けられる。この場
合、これらの複数の反応部位及び複数の標識部位を、チ
ップ基板2及びインジェクションボード6の何れか一方
だけに設けるようにしても良いし、チップ基板2及びイ
ンジェクションボード6の両方に設けるようにしても良
い。
【0115】また、上述の各実施形態の測定用チップ
1,1′,21,21′は、それぞれ1つの流路5,1
5をそなえて構成されているが、測定用チップを、標識
部位や反応部位等を有する流路5,15のような流路を
複数そなえて構成しても良い。この場合、互いに異なる
形式の流路が混在する構成であっても良く、例えば図1
に示すY字の流路5や直線状の流路15が1つのチップ
基板に混在する構成でも良い。
【0116】また、本発明の測定対象物の測定用チッ
プ,測定対象物の測定装置及び測定対象物の測定方法
は、生体由来の試料(例えば血液や体液)に含まれる測
定対象物を測定/検出する医療診断や、海・河川や大気
等に含まれる環境汚染物質を測定/検出する環境診断
や、各種研究に用いられる測定等に幅広く適用できるも
のである。
【0117】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び2記
載の本発明の測定対象物の測定用チップ及び請求項10
記載の本発明の測定対象物の測定方法では、検体を第1
流路に流通させるとともに、測定対象物の競合物質と結
合した標識物質を第2流路に流通させ、検体と標識物質
とを反応流路で混合させる。この検体と標識物質との混
合物は反応部位に流入し、反応部位において、競合物質
を介して標識物質と測定対象物とが競合して特異的結合
物質と結合する。
【0118】したがって、検体の測定対象物濃度が高い
ほど反応部位に結合する標識物質の量が減少することと
なり、この関係を利用することにより反応部位に結合し
た標識物質について測定を行なうことで測定対象物に関
しての測定を行なえる。非競合法による測定では測定対
象物は複数の特異的結合物質と同時に結合する必要があ
ったが、本発明における測定では、測定対象物は1以上
の特異的結合物質と同時に結合できればよく、したがっ
て非競合法による測定よりも多種の特異的結合物質に関
する測定を行なえ、汎用性を拡大できるという利点があ
る。
【0119】さらに、検体と標識物質とを第1流路と第
2流路とにそれぞれ同時に流通させることにより、検体
と標識物質とを一つの流路に順次流通させるのに比べ測
定に要する時間を短縮でき、測定を効率的に行なえると
いう利点がある。また、特異的結合物質を反応流路に固
定して反応部位を設けるが、少なくとも製造中において
反応流路は外方が開放された状態となるので、この開放
部から反応流路に特異的結合物質を固定するのが容易に
なって、製作を簡便化できるという利点がある。また、
チップ基板の材質を広く選択できるので、分光測定にお
ける最適化を図って測定精度を向上させることができ、
さらに、チップ基板への種々の検出素子の組み込みが可
能となるという利点がある。
【0120】請求項3及び4記載の本発明の測定対象物
の測定用チップ及び請求項10記載の本発明の測定対象
物の測定方法では、検体を第1流路に流通させるととも
に、特異的結合物質と結合した標識物質を第2流路に流
通させ、検体と標識物質とを特異的結合物質を介して反
応流路で反応させる。これにより、反応流路には、検体
中の測定対象物と標識物質との結合物と、測定対象物に
対して過剰に供給され測定対象物と結合しなかった標識
物質とが混在することとなり、そして、この混合液が反
応部位に流入すると、測定対象物と結合しなかった標識
物質だけが特異的結合物質を介して反応部位の競合物質
と結合する。
【0121】つまり、これは、反応流路において、標識
物質に結合した特異的結合物質に対し、競合物質と測定
対象物とが競合して結合することとなる。したがって、
請求項1記載の測定対象物の測定用チップ及び請求項2
記載の測定対象物の測定用チップと同様に測定対象物は
1以上の特異的結合物質と同時に結合できればよく、多
種の特異的結合物質に関する測定を行なえるようにな
り、汎用性を拡大できるという利点がある。
【0122】また、検体中の測定対象物と標識物質との
反応が液相同士の反応となり、液相同士の反応は、反応
速度が高く反応率も高いので、反応時間を短縮して測定
を効率的に行なえるという利点がある。さらに、検体と
標識物質とを第1流路と第2流路とにそれぞれ同時に流
通させることにより、検体と標識物質とを一つの流路に
順次流通させるのに比べ測定に要する時間を短縮でき、
この点からも測定を効率的に行なえるという利点があ
る。
【0123】また、競合物質を反応流路に固定して反応
部位を設けるが、少なくとも製造中において反応流路は
外方が開放された状態となるので、この開放部から反応
流路に競合物質を固定するのが容易になって、測定用チ
ップの製作を簡便化できるという利点がある。また、チ
ップ基板の材質を広く選択できるので、分光測定におけ
る最適化を図って測定精度を向上させることができ、さ
らに、チップ基板への種々の検出素子の組み込みが可能
となるという利点がある。
【0124】請求項5記載の本発明の測定対象物の測定
装置によれば、流通制御手段により、検体と標識物質の
流通を制御するので、検体及び標識物質の流速を、測定
に最適な流速にして測定を効率的に行なえるという利点
がある。また、適宜に流通状態(流速,流通方向等)を
制御でき、広い態様で測定を行なえるという利点があ
る。さらに、測定対象物の種類に応じて流通制御手段に
より流速を適宜に調整することにより、様々な種類の測
定対象物を一つの仕様の測定用チップにより測定でき、
汎用性を拡大できるという利点がある。
【0125】また、測定用チップの製作が容易であり、
且つ検体及び標識物質の流通を多様に制御できるので、
測定対象物,標識物質及び特異的結合物質の反応系を、
高度に設計でき、また、多様に設定できるという利点が
ある。請求項6〜9記載の本発明の測定対象物の測定装
置によれば、請求項1〜4記載の測定対象物の測定用チ
ップと同様に競合法により測定が行なわれるので、測定
対象物は1以上の特異的結合物質と同時に結合できれば
よく、多種の特異的結合物質に関する測定を行なえるよ
うになり、汎用性を拡大できるという利点がある。
【0126】また、流通制御手段により、検体の流通を
制御するので、検体の流速を、検体中の測定対象物,標
識物質,特異的結合物質及び競合物質の間の反応に最適
な流速にして測定を効率的に行なえ、また、適宜に流通
状態を制御できるので、広い態様で測定を行なえ、さら
に、様々な種類の測定対象物を一つの仕様の測定用チッ
プにより測定でき、汎用性を拡大できるという利点があ
る。
【0127】また、請求項5記載の測定対象物の測定装
置と同様に、測定用チップの製作が容易であり、且つ検
体及び標識物質の流通を多様に制御できるので、測定に
かかる反応系を、高度に設計でき、また、多様に設定で
きるという利点がある。請求項11記載の本発明の測定
対象物の測定方法によれば、検体の流通を流通制御手段
により制御して、検体の流速を、検体中の測定対象物,
標識物質,特異的結合物質及び競合物質の間の反応に最
適なものとすることができるので、測定を効率的に行な
え、また、適宜に外部から流通状態を制御できるので、
広い態様で測定を行なえ、さらに、様々な種類の測定対
象物を一つの仕様の測定用チップにより測定でき、汎用
性を拡大できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態及び第3実施形態として
の測定対象物の測定用チップ及び測定対象物の測定装置
について示す図であり、(A)は測定用チップ及び測定
装置の構成を拡大して示す模式的な斜視分解図、(B)
はインジェクションボード(被覆部材)を外した状態の
測定用チップの構成を拡大して示す模式的な平面図であ
る。
【図2】本発明の第1実施形態としての測定対象物の測
定用チップ,測定対象物の測定装置及び測定対象物の測
定方法における測定原理を説明するための模式図であ
る。
【図3】本発明の測定対象物の測定用チップ,測定対象
物の測定装置及び測定対象物の測定方法にかかる検体中
の測定濃度と反応部位における標識物質の検出シグナル
との関係を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態及び第4実施形態として
の測定対象物の測定用チップ及び測定対象物の測定装置
について示す図であり、(A)は測定用チップ及び測定
装置の構成を拡大して示す模式的な斜視分解図、(B)
はインジェクションボード(被覆部材)を外した状態の
測定用チップの構成を拡大して示す模式的な平面図であ
る。
【図5】本発明の第2実施形態としての測定対象物の測
定用チップ,測定対象物の測定装置及び測定対象物の測
定方法における測定原理を説明するための模式図であ
る。
【図6】本発明の第3実施形態としての測定対象物の測
定用チップ,測定対象物の測定装置及び測定対象物の測
定方法における測定原理を説明するための模式図であ
る。
【図7】本発明の第4実施形態としての測定対象物の測
定用チップ,測定対象物の測定装置及び測定対象物の測
定方法における測定原理を説明するための模式図であ
る。
【図8】(A),(B)は本発明の他の実施形態として
の測定用チップの構成を拡大して示す模式的な斜視分解
図である。
【図9】(A),(B)は本発明の他の実施形態として
の測定用チップにかかる流路の模式的な横断面図である
〔図1(B)のX−X断面及び図4(B)のY−Y断面
に相当する図である〕。
【図10】従来の非競合法の測定原理を説明するための
図である。
【符号の説明】
1,1′,21,21′ 測定用チップ 2 チップ基板 2a,6a 溝 2A チップ基板の表面 3 膜状部材 4,14 孔部 4A,4B 分岐部分 4C 主要部分 5 流路 5A 第1流路 5B 第2流路 5C,15 反応流路 5D,15B 反応部位 5F 合流部位(混合部位) 5G,5H 流路 6 インジェクションボード(被覆部材) 6A,6B,6D 注入口 6C,6E 排出口 7 シリンジポンプ(流通制御手段) 7A シリコンチューブ 7B プレート 10 検体 11 測定対象物 12 標識物質 12A 競合物質 13 特異的結合物質 15A 標識部位(混合部位)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検体中の測定対象物を測定するための測
    定用チップであって、 チップ基板と、 該チップ基板上に設けられ該検体を流通させる溝状の第
    1流路と、 該チップ基板上に設けられ該測定対象物の競合物質に結
    合した標識物質を流通させる溝状の第2流路と、 該第1流路及び該第2流路が集合して該チップ基板上に
    形成される溝状の反応流路と、 該反応流路に設けられ該測定対象物と該競合物質とが競
    合して特異的に結合する特異的結合物質が固定された反
    応部位とをそなえて構成されていることを特徴とする、
    測定対象物の測定用チップ。
  2. 【請求項2】 検体中の測定対象物を測定するための測
    定用チップであって、 チップ基板と、 該チップ基板を被覆する被覆部材と、 該チップ基板と該被覆部材との間に形成され、該検体を
    流通させる第1流路と、 該チップ基板と該被覆部材との間に形成され、該測定対
    象物の競合物質に結合した標識物質を流通させる第2流
    路と、 該チップ基板と該被覆部材との間に形成され、該第1流
    路及び該第2流路が集合して形成される反応流路と、 該反応流路に面して該チップ基板及び該被覆部材の少な
    くとも一方に設けられ、該測定対象物と該競合物質とが
    競合して特異的に結合する特異的結合物質が固定された
    反応部位とをそなえて構成されていることを特徴とす
    る、測定対象物の測定用チップ。
  3. 【請求項3】 検体中の測定対象物を測定するための測
    定用チップであって、 チップ基板と、 該チップ基板上に設けられ該検体を流通させる溝状の第
    1流路と、 該チップ基板上に設けられ該測定対象物と該測定対象物
    の競合物質とが競合して特異的に結合する特異的結合物
    質に結合した標識物質を流通させる溝状の第2流路と、 該第1流路及び該第2流路が集合して該チップ基板上に
    形成される溝状の反応流路と、 該反応流路に設けられ該競合物質が固定された反応部位
    とをそなえて構成されていることを特徴とする、測定対
    象物の測定用チップ。
  4. 【請求項4】 検体中の測定対象物を測定するための測
    定用チップであって、 チップ基板と、 該チップ基板を被覆する被覆部材と、 該チップ基板と該被覆部材との間に形成され、該検体を
    流通させる第1流路と、 該チップ基板と該被覆部材との間に形成され、該測定対
    象物と該測定対象物の競合物質とが競合して特異的に結
    合する特異的結合物質と結合した標識物質を流通させる
    第2流路と、 該チップ基板と該被覆部材との間に形成され、該第1流
    路及び該第2流路が集合して形成される反応流路と、 該反応流路に面して該チップ基板及び該被覆部材の少な
    くとも一方に設けられ、該競合物質が固定された反応部
    位とをそなえて構成されていることを特徴とする、測定
    対象物の測定用チップ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかの項に記載の測定
    用チップと、 該測定用チップにおける該検体及び該標識物質の流通を
    制御する流通制御手段と、 該反応部位に結合した該標識物質に関する測定を行なう
    測定手段とをそなえて構成されていることを特徴とす
    る、測定対象物の測定装置。
  6. 【請求項6】 検体が流通する測定用チップと、該測定
    用チップにおける該検体の流通を制御する流通制御手段
    と、測定手段とをそなえてなる測定対象物の測定装置で
    あって、 該測定用チップが、 チップ基板と、 該チップ基板に設けられ該検体を流通させる溝状の反応
    流路と、 該測定対象物の競合物質に結合した標識物質と該検体と
    を混合させるべく該反応流路内に設けられた混合部位
    と、 該反応流路内において該混合部位よりも該検体の流通方
    向下流側に設けられ該測定対象物と該競合物質とが競合
    して特異的に結合する特異的結合物質が固定された反応
    部位とをそなえて構成され、 該測定手段が、該反応部位に結合した該標識物質に関す
    る測定を行なうことを特徴とする、測定対象物の測定装
    置。
  7. 【請求項7】 検体が流通する測定用チップと、該測定
    用チップにおける該検体の流通を制御する流通制御手段
    と、測定手段とをそなえてなる測定対象物の測定装置で
    あって、 該測定用チップが、 チップ基板と、 該チップ基板を被覆する被覆部材と、 該チップ基板と該被覆部材との間に形成され該検体を流
    通させる反応流路と、 該測定対象物の競合物質に結合した標識物質と該検体と
    を混合させるべく該反応流路に面して該チップ基板及び
    該被覆部材の少なくとも一方に設けられた混合部位と、 該混合部位よりも該検体の流通方向下流側において該反
    応流路に面して該チップ基板及び該被覆部材の少なくと
    も一方に設けられ、該測定対象物と該競合物質とが競合
    して特異的に結合する特異的結合物質が固定された反応
    部位とをそなえて構成され、 該測定手段が、該反応部位に結合した該標識物質に関す
    る測定を行なうことを特徴とする、測定対象物の測定装
    置。
  8. 【請求項8】 検体が流通する測定用チップと、該測定
    用チップにおける該検体の流通を制御する流通制御手段
    と、測定手段とをそなえてなる測定対象物の測定装置で
    あって、 該測定用チップが、 チップ基板と、 該チップ基板に設けられ該検体を流通させる溝状の反応
    流路と、 該測定対象物と該測定対象物の競合物質とが競合して特
    異的に結合する特異的結合物質と結合した標識物質と、
    該検体とを混合させるべく該反応流路内に設けられた混
    合部位と、 該反応流路内において該混合部位よりも該検体の流通方
    向下流側に設けられ該該競合物質が固定された反応部位
    とをそなえて構成され、 該測定手段が、該反応部位に結合した該標識物質に関す
    る測定を行なうことを特徴とする、測定対象物の測定装
    置。
  9. 【請求項9】 検体が流通する測定用チップと、該測定
    用チップにおける該検体の流通を制御する流通制御手段
    と、測定手段とをそなえてなる測定対象物の測定装置で
    あって、 該測定用チップが、 チップ基板と、 該チップ基板を被覆する被覆部材と、 該チップ基板と該被覆部材との間に形成され該検体を流
    通させる反応流路と、 該測定対象物と該測定対象物の競合物質とが競合して特
    異的に結合する特異的結合物質と結合した標識物質と、
    該検体とを混合させるべく該反応流路に面して該チップ
    基板及び該被覆部材の少なくとも一方に設けられた混合
    部位と、 該混合部位よりも該検体の流通方向下流側において該反
    応流路に面して該チップ基板及び該被覆部材の少なくと
    も一方に設けられ、該競合物質が固定された反応部位と
    をそなえて構成され、 該測定手段が、該反応部位に結合した該標識物質に関す
    る測定を行なうことを特徴とする、測定対象物の測定装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜4の何れかの項に記載の測
    定用チップを使用して測定対象物の測定を行なう、測定
    対象物の測定方法であって、 該検体を該第1流路に流通させると略同時に、該標識物
    質を該第2流路に流通させ、該反応流路において該検体
    と該標識物質とを混合させる第1のステップと、 該検体と該標識物質との混合物を該反応流路の該反応部
    位と接触させる第2のステップと、 該反応部位に結合した該標識物質に関する測定を行なう
    第3のステップとをそなえて構成されていることを特徴
    とする、測定対象物の測定方法。
  11. 【請求項11】 請求項6〜9の何れかの項に記載の測
    定対象物の測定用装置を使用して測定対象物の測定を行
    なう、測定対象物の測定方法であって、 該検体の流通状態を該流通制御手段により制御しながら
    該検体を該反応流路に流通させることにより、該反応流
    路に配置された該標識物質と該検体とを混合させる第1
    のステップと、 流通状態を該流通制御手段により制御された該検体と該
    標識物質との混合物を、該反応流路において該反応部位
    と接触させる第2のステップと、 該反応部位に結合した該標識物質を測定する第3のステ
    ップとをそなえて構成されていることを特徴とする、測
    定対象物の測定方法。
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