JP2003112040A - 表面に有機樹脂微粒子が付着した熱膨張性マイクロ粒子の製造方法、この製造方法で得られる熱膨張性マイクロ粒子および膨張済みマイクロ粒子 - Google Patents
表面に有機樹脂微粒子が付着した熱膨張性マイクロ粒子の製造方法、この製造方法で得られる熱膨張性マイクロ粒子および膨張済みマイクロ粒子Info
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- JP2003112040A JP2003112040A JP2001310273A JP2001310273A JP2003112040A JP 2003112040 A JP2003112040 A JP 2003112040A JP 2001310273 A JP2001310273 A JP 2001310273A JP 2001310273 A JP2001310273 A JP 2001310273A JP 2003112040 A JP2003112040 A JP 2003112040A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】加熱発泡工程での凝集、融着が大幅に改善され
た、表面に有機樹脂微粒子が付着した熱膨張性マイクロ
粒子の製造方法、これにより得られた熱膨張性マイクロ
粒子および膨張済みマイクロ粒子を提供する。 【解決手段】低沸点の有機溶剤と重合性単量体と重合触
媒とを含む懸濁液中に、この懸濁液成分に溶解せず、前
記重合性単量体を懸濁重合して得られる熱膨張性マイク
ロカプセルの粒径より小径の有機樹脂微粒子を分散させ
る工程と、得られた有機樹脂微粒子分散懸濁液の前記重
合性単量体を懸濁重合させて、熱膨張性マイクロカプセ
ルおよび有機樹脂微粒子を含有する混合分散液を得る工
程と、この混合分散液を熱膨張性マイクロカプセルが膨
張しない乾操条件で乾燥させる工程とを備えていること
を特徴としている。
た、表面に有機樹脂微粒子が付着した熱膨張性マイクロ
粒子の製造方法、これにより得られた熱膨張性マイクロ
粒子および膨張済みマイクロ粒子を提供する。 【解決手段】低沸点の有機溶剤と重合性単量体と重合触
媒とを含む懸濁液中に、この懸濁液成分に溶解せず、前
記重合性単量体を懸濁重合して得られる熱膨張性マイク
ロカプセルの粒径より小径の有機樹脂微粒子を分散させ
る工程と、得られた有機樹脂微粒子分散懸濁液の前記重
合性単量体を懸濁重合させて、熱膨張性マイクロカプセ
ルおよび有機樹脂微粒子を含有する混合分散液を得る工
程と、この混合分散液を熱膨張性マイクロカプセルが膨
張しない乾操条件で乾燥させる工程とを備えていること
を特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に有機樹脂微
粒子が付着した熱膨張性マイクロ粒子の製造方法、これ
により得られた熱膨張性マイクロ粒子および膨張済みマ
イクロ粒子に関する。
粒子が付着した熱膨張性マイクロ粒子の製造方法、これ
により得られた熱膨張性マイクロ粒子および膨張済みマ
イクロ粒子に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂を外穀とし低沸点溶剤を内
包する中空微粒子である熱膨張性マイクロカプセルは、
低沸点の有機溶剤と重合性単量体と重合触媒との混合液
を懸濁させ、重合性単量体を懸濁重合させて得ることが
一般的である。そのため、生成した熱膨張性マイクロカ
プセルは分散液として得られるとともに、通常水中で重
合させていることから相当量の水分を含有している。よ
って、使用にあたっては、熱膨張性マイクロカプセルを
乾燥させ水分を除去しなければならない場合があるが、
水分を除去すると熱膨張性マイクロカプセル同士が凝集
してしまうといった問題点があった。
包する中空微粒子である熱膨張性マイクロカプセルは、
低沸点の有機溶剤と重合性単量体と重合触媒との混合液
を懸濁させ、重合性単量体を懸濁重合させて得ることが
一般的である。そのため、生成した熱膨張性マイクロカ
プセルは分散液として得られるとともに、通常水中で重
合させていることから相当量の水分を含有している。よ
って、使用にあたっては、熱膨張性マイクロカプセルを
乾燥させ水分を除去しなければならない場合があるが、
水分を除去すると熱膨張性マイクロカプセル同士が凝集
してしまうといった問題点があった。
【0003】特に、外殻が乾燥条件における加熱温度で
も軟化してしまうような熱可塑性樹脂によって形成され
ている場合、マイクロカプセルの凝集が顕著であった。
しかも、マイクロカプセルが凝集した状態で熱膨張させ
ると加熱によりマイクロカプセルの外穀樹脂が軟化し、
それによって膨張したマイクロカプセル同士が熱融着し
て強固に凝集するといった問題点があった。そこで、生
成した熱膨張性マイクロカプセルの分散液中に炭酸カル
シウムやタルクなどの無機微粒子を分散させ、しかる後
に水分を除去することで熱膨張性マイクロカプセルの凝
集や熱膨張したマイクロカプセルの熱融着の発生を低減
させることが提案されている。
も軟化してしまうような熱可塑性樹脂によって形成され
ている場合、マイクロカプセルの凝集が顕著であった。
しかも、マイクロカプセルが凝集した状態で熱膨張させ
ると加熱によりマイクロカプセルの外穀樹脂が軟化し、
それによって膨張したマイクロカプセル同士が熱融着し
て強固に凝集するといった問題点があった。そこで、生
成した熱膨張性マイクロカプセルの分散液中に炭酸カル
シウムやタルクなどの無機微粒子を分散させ、しかる後
に水分を除去することで熱膨張性マイクロカプセルの凝
集や熱膨張したマイクロカプセルの熱融着の発生を低減
させることが提案されている。
【0004】例えば、特開昭63−286238号公報
では、膨潤性合成フッ素からなる層状鉱物の水性コロイ
ドを未膨張状態の熱膨張性マイクロカプセルの分散液に
分散させた後、分散液を乾操させており、特開平2−1
64440号公報では無機微粒子を分散させた懸濁液中
で重合性成分を懸濁重合させ熱膨張性マイクロカプセル
を生成させた後、分散液を乾燥させている。
では、膨潤性合成フッ素からなる層状鉱物の水性コロイ
ドを未膨張状態の熱膨張性マイクロカプセルの分散液に
分散させた後、分散液を乾操させており、特開平2−1
64440号公報では無機微粒子を分散させた懸濁液中
で重合性成分を懸濁重合させ熱膨張性マイクロカプセル
を生成させた後、分散液を乾燥させている。
【0005】しかしながら、これら熱膨張性マイクロカ
プセル表面に無機微粒子を付着させた熱膨張性マイクロ
粒子の場合、無機微粒子がマイクロカプセルの外穀を構
成する熱可塑性樹脂よりも硬く、乾燥工程を経るなどす
るうちに表面に付着した無機微粒子が外穀樹脂に埋没し
てしまいマイクロカプセルの凝集や熱融着を低減させる
効果が低下するといった問題点があった。
プセル表面に無機微粒子を付着させた熱膨張性マイクロ
粒子の場合、無機微粒子がマイクロカプセルの外穀を構
成する熱可塑性樹脂よりも硬く、乾燥工程を経るなどす
るうちに表面に付着した無機微粒子が外穀樹脂に埋没し
てしまいマイクロカプセルの凝集や熱融着を低減させる
効果が低下するといった問題点があった。
【0006】そこで、熱膨張性マイクロカプセルの脱水
ケーキに、微粒子や液体をブレンドさせ、乾燥させるこ
とによって、発泡(熱膨張)時の粒子同士の熱による融
着や凝集を防止する方法が検討されている。例えば、特
開平03−273037号公報では、熱膨張性マイクロ
カプセル(発泡性熱可塑性樹脂微小球体)の湿潤ケーキ
に、該熱膨張性マイクロカプセルの外殻を構成する熱可
塑性樹脂の軟化点または融点より高い軟化点または融点
を有する、自由流動性粒状または繊維状固体である表面
遮断被覆剤とを混合して発泡時のカプセル同士の熱によ
る融着や凝集を防止することが試みられている。
ケーキに、微粒子や液体をブレンドさせ、乾燥させるこ
とによって、発泡(熱膨張)時の粒子同士の熱による融
着や凝集を防止する方法が検討されている。例えば、特
開平03−273037号公報では、熱膨張性マイクロ
カプセル(発泡性熱可塑性樹脂微小球体)の湿潤ケーキ
に、該熱膨張性マイクロカプセルの外殻を構成する熱可
塑性樹脂の軟化点または融点より高い軟化点または融点
を有する、自由流動性粒状または繊維状固体である表面
遮断被覆剤とを混合して発泡時のカプセル同士の熱によ
る融着や凝集を防止することが試みられている。
【0007】また、特表平06−509125号公報で
は、熱膨張性マイクロカプセル(発泡性熱可塑性樹脂微
小球体)のスラリーもしくは湿潤ケーキに該熱膨張性マ
イクロカプセルの外殻を構成する熱可塑性樹脂の軟化点
または融点より高い軟化点または融点を有する表面遮断
液体を混合して発泡時のカプセル同士の熱による融着や
凝集を防止することが試みられている。
は、熱膨張性マイクロカプセル(発泡性熱可塑性樹脂微
小球体)のスラリーもしくは湿潤ケーキに該熱膨張性マ
イクロカプセルの外殻を構成する熱可塑性樹脂の軟化点
または融点より高い軟化点または融点を有する表面遮断
液体を混合して発泡時のカプセル同士の熱による融着や
凝集を防止することが試みられている。
【0008】しかしながら、これらのように、熱膨張性
マイクロカプセルの湿潤ケーキに表面遮断被覆剤を添加
すると、混合が不均一となる。したがって、得られる熱
膨張性マイクロ粒子(微小球体)は、マイクロカプセル
の表面に表面遮断被覆剤が不均一に付着している。その
結果、発泡時にマイクロカプセル同士の表面の接触面積
が大きくなり、熱による融着や凝集の防止効果が弱くな
る問題がある。また、マイクロカプセル同士の接触面積
を小さくする目的で表面遮断被覆剤の添加量を増やす
と、発泡時に表面遮断被覆剤が断熱剤として働き、発泡
倍率の低下を招いたり、表面遮断被覆剤の増量により、
本来の目的である基材の軽量化といった観点からも不都
合があった。
マイクロカプセルの湿潤ケーキに表面遮断被覆剤を添加
すると、混合が不均一となる。したがって、得られる熱
膨張性マイクロ粒子(微小球体)は、マイクロカプセル
の表面に表面遮断被覆剤が不均一に付着している。その
結果、発泡時にマイクロカプセル同士の表面の接触面積
が大きくなり、熱による融着や凝集の防止効果が弱くな
る問題がある。また、マイクロカプセル同士の接触面積
を小さくする目的で表面遮断被覆剤の添加量を増やす
と、発泡時に表面遮断被覆剤が断熱剤として働き、発泡
倍率の低下を招いたり、表面遮断被覆剤の増量により、
本来の目的である基材の軽量化といった観点からも不都
合があった。
【0009】また、湿潤ケーキと表面遮断被覆剤とを均
一に混合し、粒子表面に被覆剤を付着させるとともに、
表面遮断被覆剤を含有した状態で長時間の攪拌を行いな
がら乾燥すると、やはり、微粒子がマイクロカプセルの
外殻を構成する熱可塑性樹脂中に埋没してしまい、その
結果、熱による融着や凝集の防止効果か弱くなる問題が
ある。
一に混合し、粒子表面に被覆剤を付着させるとともに、
表面遮断被覆剤を含有した状態で長時間の攪拌を行いな
がら乾燥すると、やはり、微粒子がマイクロカプセルの
外殻を構成する熱可塑性樹脂中に埋没してしまい、その
結果、熱による融着や凝集の防止効果か弱くなる問題が
ある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、加熱発泡工程での凝集、融着が大幅に改
善された、表面に有機樹脂微粒子が付着した熱膨張性マ
イクロ粒子の製造方法、これにより得られた熱膨張性マ
イクロ粒子および膨張済みマイクロ粒子を提供すること
を目的としている。
事情に鑑みて、加熱発泡工程での凝集、融着が大幅に改
善された、表面に有機樹脂微粒子が付着した熱膨張性マ
イクロ粒子の製造方法、これにより得られた熱膨張性マ
イクロ粒子および膨張済みマイクロ粒子を提供すること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の請求項1に記載の表面に有機樹脂微
粒子が付着した熱膨張性マイクロ粒子の製造方法(以
下、「請求項1の製造方法」と記す)は、低沸点の有機
溶剤と重合性単量体と重合触媒とを含む懸濁液中に、こ
の懸濁液成分に溶解せず、前記重合性単量体を懸濁重合
して得られる熱膨張性マイクロカプセルの粒径より小径
の有機樹脂微粒子を分散させる工程と、得られた有機樹
脂微粒子分散懸濁液の前記重合性単量体を懸濁重合させ
て、熱膨張性マイクロカプセルおよび有機樹脂微粒子を
含有する混合分散液を得る工程と、この混合分散液を熱
膨張性マイクロカプセルが膨張しない乾操条件で乾燥さ
せる工程とを備えていることを特徴としている。
るために、本発明の請求項1に記載の表面に有機樹脂微
粒子が付着した熱膨張性マイクロ粒子の製造方法(以
下、「請求項1の製造方法」と記す)は、低沸点の有機
溶剤と重合性単量体と重合触媒とを含む懸濁液中に、こ
の懸濁液成分に溶解せず、前記重合性単量体を懸濁重合
して得られる熱膨張性マイクロカプセルの粒径より小径
の有機樹脂微粒子を分散させる工程と、得られた有機樹
脂微粒子分散懸濁液の前記重合性単量体を懸濁重合させ
て、熱膨張性マイクロカプセルおよび有機樹脂微粒子を
含有する混合分散液を得る工程と、この混合分散液を熱
膨張性マイクロカプセルが膨張しない乾操条件で乾燥さ
せる工程とを備えていることを特徴としている。
【0012】本発明の請求項2に記載の表面に有機樹脂
微粒子が付着した熱膨張性マイクロ粒子の製造方法(以
下、「請求項2の製造方法」と記す)は、熱膨張性マイ
クロカプセルが分散された分散液中に、この分散液成分
に溶解しない有機樹脂微粒子をさらに分散させて混合分
散液を得る工程と、この混合分散液を熱膨張性マイクロ
カプセルが膨張しない乾燥条件で乾燥させる工程とを備
えていることを特徴としている。
微粒子が付着した熱膨張性マイクロ粒子の製造方法(以
下、「請求項2の製造方法」と記す)は、熱膨張性マイ
クロカプセルが分散された分散液中に、この分散液成分
に溶解しない有機樹脂微粒子をさらに分散させて混合分
散液を得る工程と、この混合分散液を熱膨張性マイクロ
カプセルが膨張しない乾燥条件で乾燥させる工程とを備
えていることを特徴としている。
【0013】一方、本発明にかかる表面に有機樹脂微粒
子が均一に付着した熱膨張性マイクロ粒子は、請求項1
または請求項2の製造方法で製造されることを特徴とし
ている。
子が均一に付着した熱膨張性マイクロ粒子は、請求項1
または請求項2の製造方法で製造されることを特徴とし
ている。
【0014】他方、本発明にかかる膨張済みマイクロ粒
子は、請求項1または請求項2の製造方法で製造された
本発明にかかる表面に有機樹脂微粒子が均一に付着した
熱膨張性マイクロ粒子を熱膨張させた粒子である。
子は、請求項1または請求項2の製造方法で製造された
本発明にかかる表面に有機樹脂微粒子が均一に付着した
熱膨張性マイクロ粒子を熱膨張させた粒子である。
【0015】本発明において、請求項1および請求項2
のいずれの製造方法においても、熱膨張性マイクロカプ
セルは,従来公知の方法で製造することができる。例え
ば、低沸点有機溶剤を熱可塑性樹脂からなる外殻中に内
包したもので、低沸点有機溶剤と重合性単量体と重合触
蝶とを、水を主成分とする媒体中に懸濁させてから重合
させるか、重合性単量体を、低沸点有機溶剤を懸濁させ
た水性媒体中に徐々に添加しながら重合させる、あるい
は、重合性単量体と低沸点有機溶剤の混合液を徐々に反
応系に添加しながら重合する方法等がある。
のいずれの製造方法においても、熱膨張性マイクロカプ
セルは,従来公知の方法で製造することができる。例え
ば、低沸点有機溶剤を熱可塑性樹脂からなる外殻中に内
包したもので、低沸点有機溶剤と重合性単量体と重合触
蝶とを、水を主成分とする媒体中に懸濁させてから重合
させるか、重合性単量体を、低沸点有機溶剤を懸濁させ
た水性媒体中に徐々に添加しながら重合させる、あるい
は、重合性単量体と低沸点有機溶剤の混合液を徐々に反
応系に添加しながら重合する方法等がある。
【0016】なお、請求項2の製造方法においては、有
機樹脂微粒子を分散液に直接添加しても構わないし、あ
らかじめ別途有機樹脂微粒子を水などの溶媒に分散させ
ておき、この分散液を、熱膨張性マイクロカプセルの分
散液に混合するようにしても構わない。また。請求項2
の製造方法において、熱膨張性マイクロカプセルの分散
液は、水分を除去してスラリー状としても構わないが、
できるだけ流動性が高い方が好ましい。すなわち、水分
を除去しすぎてケーキ状などになり、流動性が乏しくな
ると、有機樹脂微粒子を均一に分散させることが難しく
なる。さらに、請求項2の製造方法において、熱膨張性
マイクロカプセルの分散液は、熱膨張性マイクロカプセ
ルを重合させた重合液をそのまま使用しても構わない
し、予め得られた熱膨張性マイクロカプセルを水などの
溶媒に再度分散させて得るようにしても構わない。
機樹脂微粒子を分散液に直接添加しても構わないし、あ
らかじめ別途有機樹脂微粒子を水などの溶媒に分散させ
ておき、この分散液を、熱膨張性マイクロカプセルの分
散液に混合するようにしても構わない。また。請求項2
の製造方法において、熱膨張性マイクロカプセルの分散
液は、水分を除去してスラリー状としても構わないが、
できるだけ流動性が高い方が好ましい。すなわち、水分
を除去しすぎてケーキ状などになり、流動性が乏しくな
ると、有機樹脂微粒子を均一に分散させることが難しく
なる。さらに、請求項2の製造方法において、熱膨張性
マイクロカプセルの分散液は、熱膨張性マイクロカプセ
ルを重合させた重合液をそのまま使用しても構わない
し、予め得られた熱膨張性マイクロカプセルを水などの
溶媒に再度分散させて得るようにしても構わない。
【0017】熱膨張性マイクロカプセルの粒子径は、特
に限定されないが、1μm〜50μm程度が好ましい。
に限定されないが、1μm〜50μm程度が好ましい。
【0018】低沸点有機溶剤としては、例えば、エタ
ン、エチレン、プロパン、プロペン、ブタン、イソブタ
ン、ブテン、イソブテン、ペンタン、イソペンタン、ネ
オペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の低分子量炭化水素
及びCC13F、CC12F2、CC1F3、CC1F2−
CC1F2等のクロロフルオロカーボン、テトラメチル
シラン、トリメチルエチルシラン等のシラン化合物など
が例示され、ブテン、イソブタン、イソブテン、ペンタ
ン、イソペンタン、ネオペンタン、ヘキサン、ヘプタン
等、沸点−50℃〜150℃の低分子量炭化水素が好ま
しく、沸点−30℃〜100℃の低分子量炭化水素がよ
り好ましく、沸点−20℃〜50℃の低分子量炭化水素
がさらに好ましい。すなわち、沸点が低過ぎると製造時
の取扱が困難となり、沸点が高過ぎると熱膨張させると
きに必要な熱量が大きくなり不利であるとともに、熱膨
張しなくなる恐れがある。
ン、エチレン、プロパン、プロペン、ブタン、イソブタ
ン、ブテン、イソブテン、ペンタン、イソペンタン、ネ
オペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の低分子量炭化水素
及びCC13F、CC12F2、CC1F3、CC1F2−
CC1F2等のクロロフルオロカーボン、テトラメチル
シラン、トリメチルエチルシラン等のシラン化合物など
が例示され、ブテン、イソブタン、イソブテン、ペンタ
ン、イソペンタン、ネオペンタン、ヘキサン、ヘプタン
等、沸点−50℃〜150℃の低分子量炭化水素が好ま
しく、沸点−30℃〜100℃の低分子量炭化水素がよ
り好ましく、沸点−20℃〜50℃の低分子量炭化水素
がさらに好ましい。すなわち、沸点が低過ぎると製造時
の取扱が困難となり、沸点が高過ぎると熱膨張させると
きに必要な熱量が大きくなり不利であるとともに、熱膨
張しなくなる恐れがある。
【0019】重合単量体としては、(メタ)アクリル
酸、イタコン酸、シトラコン酸、マレイン酸、フマル
酸、ビニル安息香酸;それらのエステル類、アミド類、
ニトリル類;スチレン、メチルスチレン、エチルスチレ
ン、クロロスチレン等のビニル芳香族類;塩化ビニル、
酢酸ビニル等のビニル化合物;塩化ビニリデン等のビニ
リデン化合物;ジビニルベンゼン、イソプレン、クロロ
プレン、ブタジエン等のジエン類などが例示される。こ
れらの重合単量体は単独で用いられても良いし、複合し
て用いても構わない。なお、上記の重合単量体のうち、
(メタ)アクリル酸とそれらのエステル類、ニトリル
類、ビニリデン化合物等、重合物あるいは共重合物が熱
可塑性でガスバリア性を有するものを単量体として用い
ることが好ましい。
酸、イタコン酸、シトラコン酸、マレイン酸、フマル
酸、ビニル安息香酸;それらのエステル類、アミド類、
ニトリル類;スチレン、メチルスチレン、エチルスチレ
ン、クロロスチレン等のビニル芳香族類;塩化ビニル、
酢酸ビニル等のビニル化合物;塩化ビニリデン等のビニ
リデン化合物;ジビニルベンゼン、イソプレン、クロロ
プレン、ブタジエン等のジエン類などが例示される。こ
れらの重合単量体は単独で用いられても良いし、複合し
て用いても構わない。なお、上記の重合単量体のうち、
(メタ)アクリル酸とそれらのエステル類、ニトリル
類、ビニリデン化合物等、重合物あるいは共重合物が熱
可塑性でガスバリア性を有するものを単量体として用い
ることが好ましい。
【0020】熱膨張性マイクロカプセルの乾燥方法は、
加熱時間が熱膨張性マイクロカプセルの熱膨張に必要な
時間より短く、加熱温度が熱膨張性マイクロカプセルの
熱膨張に必要な温度より低く、且つ混合体が乾燥するの
に十分な時間及び温度で乾燥できる条件を満たす乾燥方
法であればいずれの方法でも良い。中でも、遠心分離機
により予備脱水を行い、その後90℃以下で振動乾燥、
気流乾燥、静置乾燥などを行う方法が好ましい。
加熱時間が熱膨張性マイクロカプセルの熱膨張に必要な
時間より短く、加熱温度が熱膨張性マイクロカプセルの
熱膨張に必要な温度より低く、且つ混合体が乾燥するの
に十分な時間及び温度で乾燥できる条件を満たす乾燥方
法であればいずれの方法でも良い。中でも、遠心分離機
により予備脱水を行い、その後90℃以下で振動乾燥、
気流乾燥、静置乾燥などを行う方法が好ましい。
【0021】熱膨張性マイクロカプセルより小さな有機
樹脂微粒子(以下、「微粒子A」と記す)としては、本
発明の効果を失わない限り、特に限定されないが、たと
えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、シトラコン
酸、マレイン酸、フマル酸、ビニル安息香酸;それらの
エステル類、アミド類、ニトリル類;スチレン、メチル
スチレン、エチルスチレン、クロロスチレン等のビニル
芳香族類、ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパン
等のビニル基を二つ以上有するジビニル化合物等を単量
体として、乳化重合法、ソープフリー重合法、分散重合
法、懸濁重合法、ミニエマルジョン重合法等により重合
された微粒子であることが好ましい。
樹脂微粒子(以下、「微粒子A」と記す)としては、本
発明の効果を失わない限り、特に限定されないが、たと
えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、シトラコン
酸、マレイン酸、フマル酸、ビニル安息香酸;それらの
エステル類、アミド類、ニトリル類;スチレン、メチル
スチレン、エチルスチレン、クロロスチレン等のビニル
芳香族類、ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパン
等のビニル基を二つ以上有するジビニル化合物等を単量
体として、乳化重合法、ソープフリー重合法、分散重合
法、懸濁重合法、ミニエマルジョン重合法等により重合
された微粒子であることが好ましい。
【0022】微粒子Aの粒子経は、0.001μm〜1
0μmであることが好ましい。すなわち、微粒子Aの粒
子経が、大きすぎると視覚的に不純物として目立ってし
まい、小さすぎると熱膨張性マイクロカプセル同士の接
触面積の低減が望めなくなり、その結果凝集、熱融着を
防止する効果が薄くなる。
0μmであることが好ましい。すなわち、微粒子Aの粒
子経が、大きすぎると視覚的に不純物として目立ってし
まい、小さすぎると熱膨張性マイクロカプセル同士の接
触面積の低減が望めなくなり、その結果凝集、熱融着を
防止する効果が薄くなる。
【0023】また、混合分散液中の熱膨張性マイクロカ
プセルと微粒子Aとの混合割合は、混合分散液中の熱膨
張性マイクロカプセルと微粒子Aを乾燥状態の重量に換
算した時に、熱膨張性マイクロカプセル100重量部に
対し、微粒子Aが0.01重量部〜100重量部とする
ことが好ましい。すなわち、熱膨張性マイクロカプセル
100重量部に対し、微粒子Aが0.01重量部未満だ
と、熱膨張性マイクロカプセル同士の接触が頻繁にな
り、凝集、熱融着を防止する効果が薄くなり、100重
量部を超えると、熱膨張性マイクロカプセル微粒子より
も多くなるので、本来の軽量化材等としての効果が弱く
なる恐れがある。
プセルと微粒子Aとの混合割合は、混合分散液中の熱膨
張性マイクロカプセルと微粒子Aを乾燥状態の重量に換
算した時に、熱膨張性マイクロカプセル100重量部に
対し、微粒子Aが0.01重量部〜100重量部とする
ことが好ましい。すなわち、熱膨張性マイクロカプセル
100重量部に対し、微粒子Aが0.01重量部未満だ
と、熱膨張性マイクロカプセル同士の接触が頻繁にな
り、凝集、熱融着を防止する効果が薄くなり、100重
量部を超えると、熱膨張性マイクロカプセル微粒子より
も多くなるので、本来の軽量化材等としての効果が弱く
なる恐れがある。
【0024】なお、微粒子Aを懸濁液あるいは分散液に
添加するときの微粒子Aの状態は、乾燥状態であっても
良いし水などに分散された状態であっても良い。また、
懸濁液あるいは分散液には、微粒子A以外に必要に応じ
て着色剤等の添加剤を加えても構わない。微粒子Aも複
数種添加しても構わない。
添加するときの微粒子Aの状態は、乾燥状態であっても
良いし水などに分散された状態であっても良い。また、
懸濁液あるいは分散液には、微粒子A以外に必要に応じ
て着色剤等の添加剤を加えても構わない。微粒子Aも複
数種添加しても構わない。
【0025】
【作用】混合分散液中に熱膨張性マイクロカプセルと有
機樹脂微粒子とを分散させておき、この混合分散液を乾
燥させることにより、熱膨張性マイクロカプセルの表面
に均一に有機樹脂微粒子が付着した熱膨張性マイクロ粒
子を得ることができる。得られた熱膨張性マイクロカプ
セルはその表面が均一に有機樹脂微粒子で覆われている
ので、熱膨張性マイクロカプセルが表面に露出しにくく
なるので、熱膨張性マイクロカプセルの外殻樹脂同士が
接触することはほとんどない。したがって、マイクロカ
プセル同士の凝集や熱膨張したマイクロカプセルが熱融
着する恐れがほとんどない。
機樹脂微粒子とを分散させておき、この混合分散液を乾
燥させることにより、熱膨張性マイクロカプセルの表面
に均一に有機樹脂微粒子が付着した熱膨張性マイクロ粒
子を得ることができる。得られた熱膨張性マイクロカプ
セルはその表面が均一に有機樹脂微粒子で覆われている
ので、熱膨張性マイクロカプセルが表面に露出しにくく
なるので、熱膨張性マイクロカプセルの外殻樹脂同士が
接触することはほとんどない。したがって、マイクロカ
プセル同士の凝集や熱膨張したマイクロカプセルが熱融
着する恐れがほとんどない。
【0026】また、有機樹脂微粒子は無機粉末ほど硬く
ないので乾燥工程においてマイクロカプセルが凝集しな
いようかき混ぜながら乾燥させた時に大きなせん断カが
加わっても外殻樹脂に埋没することがなく、また外殻樹
脂との密着性にも優れていることから外殻樹脂から脱す
ることも少ない。
ないので乾燥工程においてマイクロカプセルが凝集しな
いようかき混ぜながら乾燥させた時に大きなせん断カが
加わっても外殻樹脂に埋没することがなく、また外殻樹
脂との密着性にも優れていることから外殻樹脂から脱す
ることも少ない。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を、その具体的な
実施例を比較例と対照させながら詳しく説明するが、本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例を比較例と対照させながら詳しく説明するが、本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0028】(実施例1)アクリロニトリル2845重
量部(以下、「部」とのみ記す)、メタクリル酸メチル
465部、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
5部、n−ペンタン64部、アゾビスイソブチロニトリ
ル17部、からなる油相を作製した。次いで、脱イオン
水7300部、固形分20%のコロイダルシリカ分散液
1260部、重クロム酸カリウム(2.5%水溶液)4
5部、ポリビニルピロリドン8部、塩化ナトリウム22
00部、塩酸8.5部からなる水相を作成した。上記油
相と水相を混合したのち、ホモジナイザーを使用し、6
000rpmで5分間ミキシングを行ない、4〜5kg
/cm2の加圧下、60℃で20時間反応させ、熱膨張
性マイクロカプセルの分散液Aを得た。得られた分散液
A中の熱膨張性マイクロカプセルの平均粒径は10μm
であった。
量部(以下、「部」とのみ記す)、メタクリル酸メチル
465部、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
5部、n−ペンタン64部、アゾビスイソブチロニトリ
ル17部、からなる油相を作製した。次いで、脱イオン
水7300部、固形分20%のコロイダルシリカ分散液
1260部、重クロム酸カリウム(2.5%水溶液)4
5部、ポリビニルピロリドン8部、塩化ナトリウム22
00部、塩酸8.5部からなる水相を作成した。上記油
相と水相を混合したのち、ホモジナイザーを使用し、6
000rpmで5分間ミキシングを行ない、4〜5kg
/cm2の加圧下、60℃で20時間反応させ、熱膨張
性マイクロカプセルの分散液Aを得た。得られた分散液
A中の熱膨張性マイクロカプセルの平均粒径は10μm
であった。
【0029】また、攪拌機、窒素導入管及び還流冷却器
を備えた2000ml容のセパラブルフラスコに、イオ
ン交換水1044g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム10%水溶液24gを入れ、窒素気流下、一定の
かき混ぜ状態のもとで70℃に昇温し、30分経過後に
重合開始剤としての過硫酸アンモニウム0.6gを加え
た後、滴下ロートを用いて、ジビニルベンゼン120g
を滴下速度0.7g/minで滴下し、重合を行った。
を備えた2000ml容のセパラブルフラスコに、イオ
ン交換水1044g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム10%水溶液24gを入れ、窒素気流下、一定の
かき混ぜ状態のもとで70℃に昇温し、30分経過後に
重合開始剤としての過硫酸アンモニウム0.6gを加え
た後、滴下ロートを用いて、ジビニルベンゼン120g
を滴下速度0.7g/minで滴下し、重合を行った。
【0030】反応系の温度を70℃に維持し、約3時間
で滴下を全量終了し、さらに3時間後、重合を完了さ
せ、有機樹脂微粒子の分散液Bを得た。得られた分散液
B中の有機樹脂微粒子の平均粒子径は0.08μmであ
った。上記分散液A100部と分散液B7.5部を混合
し、得られた混合分散液を遠心分離機で予備脱水し、そ
の後、40℃に保った静置乾燥機で乾燥し、乾燥状態の
熱膨張性マイクロ粒子からなる粉体Aを得た。
で滴下を全量終了し、さらに3時間後、重合を完了さ
せ、有機樹脂微粒子の分散液Bを得た。得られた分散液
B中の有機樹脂微粒子の平均粒子径は0.08μmであ
った。上記分散液A100部と分散液B7.5部を混合
し、得られた混合分散液を遠心分離機で予備脱水し、そ
の後、40℃に保った静置乾燥機で乾燥し、乾燥状態の
熱膨張性マイクロ粒子からなる粉体Aを得た。
【0031】上記粉体Aを電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、熱膨張性マイクロ粒子は、有機樹脂微粒子が熱膨張
性マイクロカプセルの表面に均一に付着していた。ま
た、粉体Aを170℃に保ったオーブンで1分間加熱
し、熱膨張性マイクロ粒子の熱膨張性マイクロカプセル
を発泡させ、膨張済みマイクロ粒子からなる粉体Bを得
た。この粉体Bは手で容易にほぐれた。また、この粉体
Bを電子顕微鏡で観察したところ、有機樹脂微粒子が膨
張したマイクロカプセルの表面に均一に付着しており、
さらに、膨張済みマイクロ粒子同士の凝集・熱融着はほ
とんどみられなかった。
ろ、熱膨張性マイクロ粒子は、有機樹脂微粒子が熱膨張
性マイクロカプセルの表面に均一に付着していた。ま
た、粉体Aを170℃に保ったオーブンで1分間加熱
し、熱膨張性マイクロ粒子の熱膨張性マイクロカプセル
を発泡させ、膨張済みマイクロ粒子からなる粉体Bを得
た。この粉体Bは手で容易にほぐれた。また、この粉体
Bを電子顕微鏡で観察したところ、有機樹脂微粒子が膨
張したマイクロカプセルの表面に均一に付着しており、
さらに、膨張済みマイクロ粒子同士の凝集・熱融着はほ
とんどみられなかった。
【0032】(実施例2)実施例1の熱膨張性マイクロ
カプセルの重合前の懸濁液(油相、水相混合物)100
部に実施例1で得た分散液B15部添加したのち、ホモ
ジナイザーを使用して6000rpmで5分間ミキイシ
ングを行い、4〜5kg/cm2の加圧下、60℃で2
0時間反応させ、熱膨張性マイクロカプセルと有機樹脂
微粒子との混合分散液を得た。
カプセルの重合前の懸濁液(油相、水相混合物)100
部に実施例1で得た分散液B15部添加したのち、ホモ
ジナイザーを使用して6000rpmで5分間ミキイシ
ングを行い、4〜5kg/cm2の加圧下、60℃で2
0時間反応させ、熱膨張性マイクロカプセルと有機樹脂
微粒子との混合分散液を得た。
【0033】この混合分散液を遠心分離機で予備脱水
し、その後、40℃に保った静置乾燥機で乾燥し、乾燥
状態の熱膨張性マイクロ粒子からなる粉体Cを得た。上
記粉体Cを電子顕微鏡で観察したところ、熱膨張性マイ
クロ粒子は、有機樹脂微粒子が熱膨張性マイクロカプセ
ルの表面に均一に付着していた。
し、その後、40℃に保った静置乾燥機で乾燥し、乾燥
状態の熱膨張性マイクロ粒子からなる粉体Cを得た。上
記粉体Cを電子顕微鏡で観察したところ、熱膨張性マイ
クロ粒子は、有機樹脂微粒子が熱膨張性マイクロカプセ
ルの表面に均一に付着していた。
【0034】また、粉体Cを170℃に保ったオーブン
で1分間加熱し、熱膨張性マイクロ粒子の熱膨張性マイ
クロカプセルを発泡させ、膨張済みマイクロ粒子からな
る粉体Dを得た。この粉体Dは手で容易にほぐれた。ま
た、この粉体Dを電子顕微鏡で観察したところ、有機樹
脂微粒子が膨張したマイクロカプセルの表面に均一に付
着しており、さらに、膨張済みマイクロ粒子同士の凝集
・熱融着はほとんどみられなかった。
で1分間加熱し、熱膨張性マイクロ粒子の熱膨張性マイ
クロカプセルを発泡させ、膨張済みマイクロ粒子からな
る粉体Dを得た。この粉体Dは手で容易にほぐれた。ま
た、この粉体Dを電子顕微鏡で観察したところ、有機樹
脂微粒子が膨張したマイクロカプセルの表面に均一に付
着しており、さらに、膨張済みマイクロ粒子同士の凝集
・熱融着はほとんどみられなかった。
【0035】(比較例1)実施例1で得られた熱膨張性
マイクロカプセルの分散液Aを遠心分離機で予備脱水を
行い、その後、40℃に保った静置乾燥機で乾燥し、乾
燥状態の熱膨張性マイクロカプセルからなる粉体Eを得
た。この粉体Eを電子顕微鏡で観察したところ、熱膨張
性マイクロカプセルの凝集体が多数見られた。
マイクロカプセルの分散液Aを遠心分離機で予備脱水を
行い、その後、40℃に保った静置乾燥機で乾燥し、乾
燥状態の熱膨張性マイクロカプセルからなる粉体Eを得
た。この粉体Eを電子顕微鏡で観察したところ、熱膨張
性マイクロカプセルの凝集体が多数見られた。
【0036】また、上記粉体Eを170℃に保ったオー
ブン中で一分間加熱し発泡させ、膨張済みマイクロカプ
セルの粉体Fを得た。この粉体Fは容易にはほぐれず、
スポンジ状の弾力を持つ膨張済みマイクロカプセル集合
体となり、さらに電子顕微鏡で観察したところ、膨張済
みマイクロカプセル同士が凝集または熱融着している様
子が多数見られた。
ブン中で一分間加熱し発泡させ、膨張済みマイクロカプ
セルの粉体Fを得た。この粉体Fは容易にはほぐれず、
スポンジ状の弾力を持つ膨張済みマイクロカプセル集合
体となり、さらに電子顕微鏡で観察したところ、膨張済
みマイクロカプセル同士が凝集または熱融着している様
子が多数見られた。
【0037】(比較例2)実施例1で得られた分散液A
100部と,無機微粒子である平均粒径3μmの炭酸カ
ルシウム25部とを混合し、得られた混合液を遠心分離
機で予備脱水し、その後、40℃に保った静置乾燥機で
乾燥し、粉体Gを得た。この粉体Gを電子顕微鏡で観察
したところ、熱膨張性マイクロカプセル表面に炭酸カル
シウム微粒子か付着している様子と、炭酸カルシウム微
粒子が熱膨張性マイクロカプセル内に半ば埋没している
様子が確認でき、さらに熱膨張性マイクロカプセル同士
の凝集も多々見られた。
100部と,無機微粒子である平均粒径3μmの炭酸カ
ルシウム25部とを混合し、得られた混合液を遠心分離
機で予備脱水し、その後、40℃に保った静置乾燥機で
乾燥し、粉体Gを得た。この粉体Gを電子顕微鏡で観察
したところ、熱膨張性マイクロカプセル表面に炭酸カル
シウム微粒子か付着している様子と、炭酸カルシウム微
粒子が熱膨張性マイクロカプセル内に半ば埋没している
様子が確認でき、さらに熱膨張性マイクロカプセル同士
の凝集も多々見られた。
【0038】また、上記粉体Gを170℃に保ったオー
ブン中で一分間加熱し発泡させ、膨張済みマイクロ粒子
の粉体Hを得た。この粉体Hは容易にはほぐれず、スポ
ンジ状の弾力を持つ膨張済みマイクロ粒子集合体とな
り、さらに電子顕微鏡で観察したところ、膨張済みマイ
クロ粒子同士が凝集または熱融着している様子か多数見
られた。さらに、膨張済みマイクロ粒子を構成するマイ
クロカプセルの表面に炭酸カルシウム微粒子が埋没して
いる様子や、膨張済みマイクロ粒子か割れたと見られる
ものや、発泡工程前に内包物が抜けたためと見られる、
発泡していない粒子が確認できた。すなわち、上記割れ
た粒子や未発泡粒子は炭酸カルシウム粉末が熱膨張性マ
イクロカプセルの壁面を傷つけたために生じたものであ
ることかわかる。
ブン中で一分間加熱し発泡させ、膨張済みマイクロ粒子
の粉体Hを得た。この粉体Hは容易にはほぐれず、スポ
ンジ状の弾力を持つ膨張済みマイクロ粒子集合体とな
り、さらに電子顕微鏡で観察したところ、膨張済みマイ
クロ粒子同士が凝集または熱融着している様子か多数見
られた。さらに、膨張済みマイクロ粒子を構成するマイ
クロカプセルの表面に炭酸カルシウム微粒子が埋没して
いる様子や、膨張済みマイクロ粒子か割れたと見られる
ものや、発泡工程前に内包物が抜けたためと見られる、
発泡していない粒子が確認できた。すなわち、上記割れ
た粒子や未発泡粒子は炭酸カルシウム粉末が熱膨張性マ
イクロカプセルの壁面を傷つけたために生じたものであ
ることかわかる。
【0039】
【発明の効果】本発明にかかる熱膨張性マイクロ粒子の
製造方法は、以上のように熱膨張性マイクロカプセルと
有機樹脂微粒子とを分散液中で混合するようにしたの
で、熱膨張性マイクロカプセルの表面に均一に有機樹脂
微粒子が付着した熱膨張性マイクロ粒子を得ることがで
きる。また、有機樹脂微粒子は無機粉末ほど硬くないの
で乾燥工程においてマイクロカプセルが凝集しないよう
かき混ぜながら乾燥させた時に大きなせん断カが加わっ
ても外殻樹脂に埋没することがなく、また外殻樹脂との
密着性にも優れていることから外殻樹脂から脱すること
も少ない。
製造方法は、以上のように熱膨張性マイクロカプセルと
有機樹脂微粒子とを分散液中で混合するようにしたの
で、熱膨張性マイクロカプセルの表面に均一に有機樹脂
微粒子が付着した熱膨張性マイクロ粒子を得ることがで
きる。また、有機樹脂微粒子は無機粉末ほど硬くないの
で乾燥工程においてマイクロカプセルが凝集しないよう
かき混ぜながら乾燥させた時に大きなせん断カが加わっ
ても外殻樹脂に埋没することがなく、また外殻樹脂との
密着性にも優れていることから外殻樹脂から脱すること
も少ない。
【0040】そして、得られた本発明の熱膨張性マイク
ロカプセルは、その表面が均一に有機樹脂微粒子で覆わ
れているので、熱膨張性マイクロカプセルの外穀樹脂が
表面にほとんど露出することがない。したがって、マイ
クロカプセル同士の凝集や熱膨張したマイクロカプセル
が熱融着する恐れがほとんどない。
ロカプセルは、その表面が均一に有機樹脂微粒子で覆わ
れているので、熱膨張性マイクロカプセルの外穀樹脂が
表面にほとんど露出することがない。したがって、マイ
クロカプセル同士の凝集や熱膨張したマイクロカプセル
が熱融着する恐れがほとんどない。
【0041】そして、この熱膨張性マイクロ粒子を熱膨
張させた本発明の膨張済みマイクロ粒子は、熱膨張後独
立の気泡として存在し、断熱効果の上昇、気・液密性向
上、気孔率向上、軽量化等、各種の性能の向上を図るこ
とができる。
張させた本発明の膨張済みマイクロ粒子は、熱膨張後独
立の気泡として存在し、断熱効果の上昇、気・液密性向
上、気孔率向上、軽量化等、各種の性能の向上を図るこ
とができる。
フロントページの続き
(72)発明者 大村 貴宏
山口県新南陽市開成町4560 積水化学工業
株式会社内
(72)発明者 川口 泰広
山口県新南陽市開成町4560 徳山積水工業
株式会社内
Fターム(参考) 4F006 AA11 AA16 AA22 AB12 AB16
AB24 BA12 CA00 DA00
4G005 AA04 AB01 AB14 BA02 BB01
BB12 BB24 DC01X DD02W
DD04Z DD12Z DD58Z DD66Z
4J011 AA05 AA08 DA03 JA06 JA12
JB14 JB26 JB27 JB29 PA23
PA63 PB37 PB40 PC02 PC07
Claims (4)
- 【請求項1】低沸点の有機溶剤と重合性単量体と重合触
媒とを含む懸濁液中に、この懸濁液成分に溶解せず、前
記重合性単量体を懸濁重合して得られる熱膨張性マイク
ロカプセルの粒径より小径の有機樹脂微粒子を分散させ
る工程と、得られた有機樹脂微粒子分散懸濁液の前記重
合性単量体を懸濁重合させて、熱膨張性マイクロカプセ
ルおよび有機樹脂微粒子を含有する混合分散液を得る工
程と、この混合分散液を熱膨張性マイクロカプセルが膨
張しない乾操条件で乾燥させる工程とを備えていること
を特徴とする表面に有機樹脂微粒子が付着した熱膨張性
マイクロ粒子の製造方法。 - 【請求項2】熱膨張性マイクロカプセルが分散された分
散液中に、この分散液成分に溶解しない有機樹脂微粒子
をさらに分散させて混合分散液を得る工程と、この混合
分散液を熱膨張性マイクロカプセルが膨張しない乾燥条
件で乾燥させる工程とを備えていることを特徴とする表
面に有機樹脂微粒子が付着した熱膨張性マイクロ粒子の
製造方法。 - 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の製造方法
により製造された、表面に有機樹脂微粒子が均一に付着
した熱膨張性マイクロ粒子。 - 【請求項4】請求項1または請求項2に記載の製造方法
により製造された、表面に有機樹脂微粒子が均一に付着
した熱膨張性マイクロカプセルを熱膨張させて得られた
膨張済みマイクロ粒子。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001310273A JP2003112040A (ja) | 2001-10-05 | 2001-10-05 | 表面に有機樹脂微粒子が付着した熱膨張性マイクロ粒子の製造方法、この製造方法で得られる熱膨張性マイクロ粒子および膨張済みマイクロ粒子 |
| PCT/JP2002/010319 WO2003031052A1 (en) | 2001-10-05 | 2002-10-02 | Process for producing heat-expandable microparticles having fine grains adhering to the surface, process for producing heat-expandable microparticles having fine grains of organic resin adhering to the surface, heat-expandable microparticles obtained by these production processes, expande |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001310273A JP2003112040A (ja) | 2001-10-05 | 2001-10-05 | 表面に有機樹脂微粒子が付着した熱膨張性マイクロ粒子の製造方法、この製造方法で得られる熱膨張性マイクロ粒子および膨張済みマイクロ粒子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003112040A true JP2003112040A (ja) | 2003-04-15 |
Family
ID=19129279
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001310273A Pending JP2003112040A (ja) | 2001-10-05 | 2001-10-05 | 表面に有機樹脂微粒子が付着した熱膨張性マイクロ粒子の製造方法、この製造方法で得られる熱膨張性マイクロ粒子および膨張済みマイクロ粒子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003112040A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005254213A (ja) * | 2004-03-15 | 2005-09-22 | Sekisui Chem Co Ltd | 熱膨張済みマイクロカプセルの製造方法、および熱膨張済みマイクロカプセルの製造装置 |
| JP2006035092A (ja) * | 2004-07-27 | 2006-02-09 | Sanyo Chem Ind Ltd | 中空樹脂粒子と無機微粒子との混合物の製造方法 |
| JP2012007056A (ja) * | 2010-06-24 | 2012-01-12 | Pilot Corporation | 中空樹脂粒子の製造方法および中空樹脂粒子 |
| JP2013173945A (ja) * | 2012-01-25 | 2013-09-05 | Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd | 熱膨張性微小球および用途 |
-
2001
- 2001-10-05 JP JP2001310273A patent/JP2003112040A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005254213A (ja) * | 2004-03-15 | 2005-09-22 | Sekisui Chem Co Ltd | 熱膨張済みマイクロカプセルの製造方法、および熱膨張済みマイクロカプセルの製造装置 |
| JP2006035092A (ja) * | 2004-07-27 | 2006-02-09 | Sanyo Chem Ind Ltd | 中空樹脂粒子と無機微粒子との混合物の製造方法 |
| JP2012007056A (ja) * | 2010-06-24 | 2012-01-12 | Pilot Corporation | 中空樹脂粒子の製造方法および中空樹脂粒子 |
| JP2013173945A (ja) * | 2012-01-25 | 2013-09-05 | Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd | 熱膨張性微小球および用途 |
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