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JP2003039014A - 光学フィルム及びその製造方法及びそれを用いた偏光板及び表示装置 - Google Patents

光学フィルム及びその製造方法及びそれを用いた偏光板及び表示装置

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Publication number
JP2003039014A
JP2003039014A JP2001229388A JP2001229388A JP2003039014A JP 2003039014 A JP2003039014 A JP 2003039014A JP 2001229388 A JP2001229388 A JP 2001229388A JP 2001229388 A JP2001229388 A JP 2001229388A JP 2003039014 A JP2003039014 A JP 2003039014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
resin film
optical film
coating
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001229388A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Murakami
隆 村上
Takeshi Tanaka
武志 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2001229388A priority Critical patent/JP2003039014A/ja
Publication of JP2003039014A publication Critical patent/JP2003039014A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明樹脂フィルム上に塗布層を設けた光学フ
ィルムの製造法において、高い平面性を有する光学フィ
ルム及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 連続搬送される樹脂フィルム上に塗布液
を塗布し、該樹脂フィルムの幅以上の直径を有する回転
支持体上に、巻回しながら乾燥させることを特徴とする
光学フィルムの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学用途に利用さ
れる光学フィルム及びその製造方法に関するものであ
り、特に偏光板用保護フィルムあるいは反射防止フィル
ムに有用な光学フィルムあるいはそれを用いた表示装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイ用偏光板保護フィル
ム、有機ELディスプレイ等に用いられる円偏光板の保
護フィルムなどの光学用途に使用される透明樹脂フィル
ムでは、様々な機能を持たせるために幾つかの機能層が
塗設されている。例えば、帯電防止機能を持たせるため
の帯電防止層や、表面硬度を向上させるためのハードコ
ート層、膜付き性を向上させるための下引き層、カール
を防止するためのアンチカール層、あるいは防眩層、反
射防止層などである。上記透明樹脂フィルムにこのよう
な機能層を塗設する際に、塗布溶媒により平面性が劣化
するという問題があった。特に有機溶媒を用いて塗設す
る場合、使用する有機溶媒が樹脂フィルムを膨潤あるい
は溶解する溶媒が用いられるとその影響が大きく、光学
フィルムの平面性が劣化するという問題があった。特に
表示装置の前面に用いられる偏光板あるいは反射防止フ
ィルムではその要求性能が厳しく、より平面性に優れた
フィルムが望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、透明樹脂フィルム上に塗布層を設けた光学フィルム
の製造法において、高い平面性を有する光学フィルム及
びその製造方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。
【0005】(1)連続搬送される樹脂フィルム上に塗
布液を塗布し、該樹脂フィルムの幅以上の直径を有する
回転支持体上に、巻回しながら乾燥させることを特徴と
する光学フィルムの製造方法。
【0006】(2)連続搬送される樹脂フィルム上に塗
布液を塗布し、幅把持しながら乾燥させることを特徴と
する光学フィルムの製造方法。
【0007】(3)連続搬送される樹脂フィルム上に塗
布液を塗布し、該樹脂フィルムの幅以上の直径を有する
回転支持体上に巻回しかつ幅把持しながら乾燥させるこ
とを特徴とする光学フィルムの製造方法。
【0008】(4)塗布液が、樹脂フィルムを溶解もし
くは膨潤させる有機溶媒を含有することを特徴とする
(1)〜(3)の何れか1項記載の光学フィルムの製造
方法。
【0009】(5)幅方向にかける張力が、搬送張力の
0.5倍〜1.5倍であることを特徴とする(1)又は
(2)記載の光学フィルムの製造方法。
【0010】(6)連続搬送される樹脂フィルム上に活
性線硬化物質を含む塗布液を塗布し、該樹脂フィルムの
幅以上の直径を有する回転支持体上に巻回しながら活性
線を照射することを特徴とする活性線硬化層を有する光
学フィルムの製造方法。
【0011】(7)連続搬送される樹脂フィルム上に活
性線硬化物質を含む塗布液を塗布し、幅把持しながら活
性線を照射することを特徴とする活性線硬化層を有する
光学フィルムの製造方法。
【0012】(8)連続搬送される樹脂フィルム上に活
性線硬化物質を含む塗布液を塗布し、樹脂フィルムの幅
以上の直径を有する回転支持体上に巻回しかつ幅把持し
ながら活性線を照射することを特徴とする活性線硬化層
を有する光学フィルムの製造方法。
【0013】(9)前記(1)〜(8)の何れか1項記
載の方法で製造されたことを特徴とする光学フィルム。
【0014】(10)活性線硬化層が(6)〜(8)の
何れか1項記載の方法で製造されたことを特徴とする光
学フィルム。
【0015】(11)活性線硬化層がハードコート層で
あることを特徴とする(1)0記載の光学フィルム。
【0016】(12)活性線硬化層が光学干渉層である
ことを特徴とする(10)又は(11)記載の光学フィ
ルム。
【0017】(13)樹脂フィルムがセルロースエステ
ルフィルムであることを特徴とする(10)〜(12)
の何れか1項記載の光学フィルム。
【0018】(14)樹脂フィルムが膜厚10〜60μ
mであることを特徴とする(10)〜(13)の何れか
1項記載の光学フィルム。
【0019】(15)前記(10)〜(14)の何れか
1項記載の光学フィルムを少なくとも一方の面に有する
ことを特徴とする偏光板。
【0020】(16)前記(10)〜(14)の何れか
1項記載の光学フィルムを用いたことを特徴とする表示
装置。
【0021】(17)前記(1)〜(8)の何れか1項
記載の光学フィルムの製造方法に用いられる塗布方法
が、連続搬送される帯状の樹脂フィルムの下方に、該フ
ィルムの走行方向と軸方向を直交するようにして配置さ
れ、かつ、直径が20mm〜50mmの金属ないしはセ
ラミックス材からなる外周面の全周にグラビアパターン
が形成されたグラビアロールを、前記樹脂フィルムと相
対速度を有する周速度で回転させるとともに、このグラ
ビアロールの表面からドクタブレードによって余剰塗布
液を塗布する前に拭取って、定量の塗布液を前記樹脂フ
ィルムの上面が自由状態にある位置におけるそのフィル
ムの下面に塗布して、前記樹脂フィルムに塗布液を均一
に付着させるグラビア塗布方式であって、樹脂フィルム
がグラビアロールに接する前後でフィルムの幅手での変
形を防止する手段を有することを特徴とする塗布方法。
【0022】(18)平面性を確保する手段として樹脂
フィルムがグラビアロールに接する前あるいは後にエキ
スパンダーロールを配置することを特徴とする(17)
記載の塗布方法。
【0023】(19)グラビアロールへフィルムを押し
つけるロールの位置をグラビアロールの接触位置に対
し、20mm以下とすることを特徴とする(17)又は
(18)記載の塗布方法。
【0024】(20)樹脂フィルム上に直接あるいは他
の層を介して乾燥膜厚が0.2μm未満の薄膜を形成す
ることを特徴とする(17)〜(19)の何れか1項記
載の塗布方法。
【0025】(21)グラビアパターンが斜線目であり
グラビアパターンの先端となる側に逆目のグラビアパタ
ーンを端部に配置し塗布することを特徴とする(17)
〜(20)の何れか1項記載の塗布方法。
【0026】(22)端部グラビアパターンの目開きが
主塗布域の目開きより大きいことを特徴とする17〜2
1の何れか1項記載の塗布方法。
【0027】(23)グラビアパターン端部にリング状
の溝を設けたことを特徴とする(17)〜(22)の何
れか1項記載の塗布方法。
【0028】(24)前記(17)〜(23)の何れか
1項記載の塗布方法で塗布されたことを特徴とする光学
フィルム。
【0029】(25)活性線硬化層が(17)〜(2
3)の何れか1項記載の塗布方法で塗布されたことを特
徴とする光学フィルム。
【0030】(26)活性線硬化層がハードコート層で
あることを特徴とする(25)記載の光学フィルム。
【0031】(27)活性線硬化層が光学干渉層である
ことを特徴とする(25)又は(26)記載の光学フィ
ルム。
【0032】(28)樹脂フィルムがセルロースエステ
ルフィルムであることを特徴とする(25)〜(27)
の何れか1項記載の光学フィルム。
【0033】(29)樹脂フィルムが膜厚10〜60μ
mであることを特徴とする(25)〜(28)の何れか
1項記載の光学フィルム。
【0034】(30)前記(25)〜(29)の何れか
1項記載の光学フィルムを少なくとも一方の面に有する
ことを特徴とする偏光板。
【0035】(31)前記(25)〜(29)の何れか
1項記載の光学フィルムを用いたことを特徴とする表示
装置。
【0036】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本
発明は、連続搬送される樹脂フィルム上に塗布液を塗布
し、樹脂フィルムの幅以上の直径を有する回転する支持
体上に巻回しながら乾燥させることを特徴とする光学フ
ィルムの製造方法である。特に、塗布液中に樹脂フィル
ムを溶解あるいは膨潤させる溶媒が含まれている場合、
塗布溶媒が乾燥するまでの間に樹脂フィルムの平面性を
劣化してしまうという問題があった。特に各種表示装置
等に用いられる光学フィルムは高度な平面性が要求さ
れ、その改善が求められていた。本発明者らは、この問
題を解決するため、鋭意検討した結果、連続搬送される
樹脂フィルム上に塗布液を塗布し、樹脂フィルムの幅以
上の直径を有する回転する支持体上に巻回しながら乾燥
させることによって、平面性に優れた光学フィルムが得
られたものである。
【0037】その好ましい例を図をもって説明する。図
1,2は回転する支持体がドラム状であり、図3は2つ
のドラムをベルトで結んで回転する支持体としたもので
あるが、本発明においてはドラム状のものが好ましい。
【0038】図1はドラム状の回転する支持体を用いた
乾燥装置の概略図であり、図2は同乾燥装置の斜視図で
ある。図中、連続搬送される樹脂フィルム1にダイコー
タ3により塗布されたフィルムは速やかにドラム2に巻
き回され、平面性を維持された状態で乾燥ゾーン6にお
いて乾燥される。そのため、ドラムの直径Dは大きいこ
とが望ましく、少なくとも樹脂フィルムの幅L以上の直
径を有することが必要である。より好ましくは樹脂フィ
ルムの幅Lに対して、1倍〜30倍に相当する長さが前
記支持体上に巻き回された状態で乾燥させることが好ま
しい。支持体はあまり大きくなると均一な乾燥が困難と
なり、また設備コストがかかりすぎるため実用的ではな
くなる。ドラムの場合は樹脂フィルムの幅に対して1倍
〜15倍の直径であることが好ましく、それより大きい
場合はベルト状の支持体が好ましく用いられる。図3は
2つのドラム21,22をベルト23で結んだ回転する
支持体を用いた乾燥装置の斜視図である。
【0039】本発明では、連続搬送される樹脂フィルム
上に塗布液を塗布し、該樹脂フィルムの幅以上の直径を
有するドラム状の回転支持体上若しくは該ドラム状の回
転支持体と同等の周長を有する、2つのドラムをベルト
で結んで回転する支持体上に巻回しながら、塗布溶媒の
50質量%以上、より好ましくは70質量%以上を乾燥
させることが平面性を維持するために特に好ましい。
【0040】また、本発明の別の実施態様による光学フ
ィルムの製造方法も提供する。すなわち、連続搬送され
る樹脂フィルム上に塗布液を塗布し、幅把持しながら乾
燥させることを特徴とする光学フィルムの製造方法であ
る。
【0041】連続搬送される樹脂フィルム上に塗布液を
塗布した後、速やかに前記樹脂フィルムを幅把持する
か、塗布前より幅把持されていることが望ましく、この
状態で塗布液中の溶媒の塗布溶媒の50質量%以上、よ
り好ましくは70質量%以上を乾燥させることが平面性
を維持するために特に好ましい。幅把持によって、幅方
向にも張力を付与することによって、乾燥過程で樹脂フ
ィルムの平面性が劣化することを防止することができ
る。塗布液が、樹脂フィルムを溶解もしくは膨潤させる
有機溶媒を含有する場合、塗布前に比べてより平面性を
向上させることもできる。幅把持の際に幅方向にかける
張力は、搬送張力の0.5倍〜1.5倍であることが好
ましく、搬送張力と略等しいことが望ましい。幅把持は
テンター装置によって行うことができ、特に2軸延伸テ
ンターを用いることが好ましい。
【0042】図4は、テンターにより幅把持しながら乾
燥する乾燥装置の概略図である。樹脂フィルム1は、テ
ンター41により幅把持されながら連続搬送され、ダイ
コータ3より塗布液を塗布し、乾燥ゾーン6において乾
燥され、その後、図示されていない解除手段によりテン
タークリップから解除される。
【0043】図5にテンターの具体例を示すが、(a)
はクリップテンター51を示し、シュー52と固定台5
3との間に樹脂フィルム1を把持する構造となってお
り、(b)はピンテンター54を示し、固定台56に固
定されたピン55が樹脂フィルム1に突き刺さることに
より、樹脂フィルムを把持する構造となっている。本発
明においてはこれらに限定されるものではなく、種々の
把持手段を用いることができる。
【0044】本発明において、より好ましくは、連続搬
送される樹脂フィルム上に塗布液を塗布し、樹脂フィル
ムの幅以上の直径を有する回転する支持体上に巻回しか
つ幅把持しながら乾燥させることを特徴とする光学フィ
ルムの製造方法である。その好ましい例を図6及び図7
に示す。図6は本発明に用いられるテンターにより幅把
持しながらドラム状の回転する支持体を用いた乾燥装置
の斜視図であり、図7は本発明に用いられるテンターに
より幅把持しながら2つのドラムをベルトで結んで回転
する支持体を用いた乾燥装置の概略図である。即ち、樹
脂フィルムの幅以上の直径を有する回転する支持体上に
巻回しながら更に幅把持して、幅方向にも張力を付与す
ることによって平面性を維持することができるだけでな
く、より高い平面性となるように矯正させる効果も得ら
れる。
【0045】本発明の光学フィルムの製造方法は、硬化
性樹脂等を活性線で硬化させるときにも有用である。す
なわち、樹脂フィルム上に活性線硬化物質を含む塗布液
を塗布し乾燥させた後、樹脂フィルムの幅以上の直径を
有する回転する支持体上に巻回しながら活性線を照射す
ることを特徴とする活性線硬化層を有する光学フィルム
の製造方法である。活性線硬化層は硬化の際に収縮する
性質があるが、樹脂フィルムの幅以上の直径を有する回
転する支持体上に巻回しながら活性線を照射することに
よって、硬化後の平面性にも優れた光学フィルムを得る
ことができるのである。より好ましくは回転する支持体
に接している長さは樹脂フィルムの幅の1倍〜30倍で
あることが好ましく、同じ支持体上で前述の塗布液の乾
燥に引き続いて活性線を照射することがより好ましい。
【0046】また、本発明では別の実施態様も提供す
る。すなわち、連続搬送される樹脂フィルム上に活性線
硬化物質を含む塗布液を塗布し、幅把持しながら活性線
を照射することを特徴とする活性線硬化層を有する光学
フィルムの製造方法である。幅把持は前述と同様の方法
で行うことが好ましく、前述の塗布溶媒の乾燥に引き続
いて活性線を照射することが好ましい。あるいはさら
に、樹脂フィルム上に活性線硬化物質を含む塗布液を塗
布し、樹脂フィルムの幅以上の直径を有する回転する支
持体上に巻回しかつ幅把持しながら活性線を照射するこ
とを特徴とする活性線硬化層を有する光学フィルムの製
造方法によって、さらに平面性に優れた活性線硬化層を
有する光学フィルムを得ることができる。活性線硬化層
としては、特に紫外線硬化性物質を有するものが好まし
く、クリアハードコート層あるいは防眩層あるいは複数
の光学干渉層よりなる反射防止層、帯電防止層等を塗設
する際に特に有用である。尚、活性線を照射する手段と
して、図1〜4及び図6,7には活性線照射装置4で示
した。
【0047】本発明で用いられる樹脂フィルムには特に
限定はなく、例えば、透明樹脂フィルムとしてポリエス
テルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレン
フィルム、セロファン、セルロースジアセテートフィル
ム、セルロースアセテートブチレートフィルム、セルロ
ースアセテートプロピオネートフィルム、セルロースト
リアセテートあるいはセルロース誘導体からなるフィル
ム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコー
ルフィルム、エチレンビニルアルコールフィルム、シン
ジオタクティックポリスチレン系フィルム、ポリカーボ
ネートフィルム、ノルボルネン樹脂系フィルム、ポリメ
チルペンテンフィルム、ポリエーテルケトンフィルム、
ポリエーテルスルホンフィルム、ポリスルホン系フィル
ム、ポリエーテルケトンイミドフィルム、ポリアミドフ
ィルム、フッ素樹脂フィルム、ナイロンフィルム、ポリ
メチルメタクリレートフィルム、アクリルフィルムある
いはポリアリレート系フィルム等を挙げることができ
る。一方で、特に樹脂フィルムがセルロースエステルを
有するフィルムに対して優れた効果が期待できる。これ
はセルロースエステルフィルムは可塑剤等の添加物を有
しており、塗布溶媒による溶解や膨潤を受けやすい性質
がある。セルロースエステルフィルムとしては、セルロ
ースアセテートフィルム、セルロースアセテートブチレ
ートフィルム、セルロースアセテートプロピオネートフ
ィルム、セルローストリアセテート(TAC)などがあ
げられる。特に膜厚が10〜60μmである薄膜フィル
ムではその影響が顕著であり、高度な平面性が要求され
る光学フィルムの製造方法として、本発明の方法は優れ
た効果を発揮することができる。
【0048】以下、セルロースエステルフィルムの製膜
法について述べる。セルロースエステルフィルムは一般
的に、セルロースエステルフレーク原料及び可塑剤をメ
チレンクロライドに溶解して粘稠液とし、これに可塑剤
を溶解してドープとなし、エクストルーダーダイスか
ら、エンドレスに回転するステンレス等の金属ベルト
(バンドともいう)上に流延して、乾燥させ、生乾きの
状態でベルトから剥離し、ロール等の搬送装置により、
両面から乾燥させて巻き取り、作られる。本発明の光学
フィルムの製造に用いられるセルロースエステルフィル
ムは、乾燥過程でテンター等の装置によってフィルムの
端部を把持され、幅方向に張力を付与して幅保持もしく
は延伸されたものであることがより高い平面性が得られ
るために好ましい。
【0049】本発明の光学フィルムの製造に用いられる
セルロースエステルフィルムのセルロースエステル樹脂
としては、セルロースの低級脂肪酸エステル樹脂である
ことが好ましい。セルロースの低級脂肪酸エステルにお
ける低級脂肪酸とは炭素原子数が6以下の脂肪酸が好ま
しく、例えば、セルロースアセテート、セルロースプロ
ピオネート、セルロースブチレート等がセルロースの低
級脂肪酸エステルの特に好ましい例として挙げられる。
【0050】また、上記以外にも、特開平10−458
04号、同8−231761号、米国特許第2,31
9,052号等に記載のセルロースアセテートプロピオ
ネート、セルロースアセテートブチレート、セルロース
アセテートプロピオネートブチレート等の混合脂肪酸エ
ステルを用いることができる。上記記載の中でも、最も
好ましく用いられるセルロースの低級脂肪酸エステルと
してはセルローストリアセテート(以下、TACとい
う)、セルロースアセテートプロピオネートである。
【0051】本発明に係るセルロースエステルの数平均
分子量は、70,000〜250,000が、成型した
場合の機械的強度が強く、適度なドープ粘度となり好ま
しく、更に好ましくは、80,000〜150,000
である。
【0052】本発明で用いられるセルロースエステルと
しては、アセチル基及び/又はプロピオニル基を置換基
として有し、アセチル基の置換度をX、またプロピオニ
ル基の置換度をYとしたとき、下記式(I)及び(II)
を同時に満たすセルロースエステルが特に好ましい。
【0053】(I)2.5≦X+Y≦3.0 (II)0≦Y≦1.2 アシル基の置換度の測定方法はASTM−D817−9
6の規定に準じて測定することが出来る。
【0054】セルロースエステルは綿花リンターから合
成されたセルロースエステルと木材パルプから合成され
たセルロースエステルのどちらかを単独あるいは任意の
比率で混合して用いることができる。ベルトやドラムか
らの剥離性がもし問題になれば、ベルトやドラムからの
剥離性が良い綿花リンターから合成されたセルロースエ
ステルを多く使用すれば生産性が高く好ましい。木材パ
ルプから合成されたセルロースエステルを混合して用い
た場合、綿花リンターから合成されたセルロースエステ
ルの比率が40質量%以上で、剥離性の効果が顕著にな
るため好ましく、60質量%以上がさらに好ましく、単
独で使用することが最も好ましい。
【0055】ドープを作製する際に使用される溶媒とし
ては、セルロースエステルを溶解できる溶媒であれば何
でも良く、また単独で溶解できない溶媒であっても他の
溶媒と混合することにより、溶解できるものであれば使
用することができる。一般的には良溶媒であるメチレン
クロライドとセルロースエステルの貧溶媒からなる混合
溶媒を用い、かつ混合溶媒中には貧溶媒を4〜30質量
%含有するものが好ましく用いられる。
【0056】このほか使用できる良溶媒としては、例え
ば酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸アミル、アセトン、テ
トラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、1,4−ジ
オキサン、シクロヘキサノン、ギ酸エチル、2,2,2
−トリフルオロエタノール、2,2,3,3−テトラフ
ルオロ−1−プロパノール、1,3−ジフルオロ−2−
プロパノール、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオ
ロ−2−メチル−2−プロパノール、1,1,1,3,
3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール、2,2,
3,3,3−ペンタフルオロ−1−プロパノール、ニト
ロエタン等を挙げることが出来るが、メチレンクロライ
ド等の有機ハロゲン化合物、ジオキソラン誘導体、酢酸
メチル、酢酸エチル、アセトン等が好ましい有機溶媒
(即ち、良溶媒)として挙げられる。
【0057】セルロースエステルの貧溶媒としては、例
えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、is
o−プロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノー
ル、tert−ブタノール等の炭素原子数1〜8のアル
コール等をあげることができ、これらの貧溶媒は単独も
しくは2種以上を適宜組み合わせて用いることができ
る。
【0058】本発明で用いることのできる可塑剤として
は特に限定しないが、リン酸エステル系可塑剤、フタル
酸エステル系可塑剤、トリメリット酸エステル系可塑
剤、ピロメリット酸系可塑剤、グリコレート系可塑剤、
クエン酸エステル系可塑剤、ポリエステル系可塑剤など
を用いることが出来る。
【0059】リン酸エステル系では、トリフェニルホス
フェート、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェ
ニルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート、
ジフェニルビフェニルホスフェート、トリオクチルホス
フェート、トリブチルホスフェート等、フタル酸エステ
ル系では、ジエチルフタレート、ジメトキシエチルフタ
レート、ジメチルフタレート、ジオクチルフタレート、
ジブチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレー
ト、ブチルベンジルフタレート、ジフェニルフタレート
等、トリメリット酸系可塑剤として、トリブチルトリメ
リテート、トリフェニルトリメリテート、トリエチルト
リメリテート等、ピロメリット酸エステル系可塑剤とし
て、テトラブチルピロメリテート、テトラフェニルピロ
メリテート、テトラエチルピロメリテート等、グリコー
ル酸エステル系では、トリアセチン、トリブチリン、エ
チルフタリルエチルグリコレート、メチルフタリルエチ
ルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレート
等、クエン酸エステル系可塑剤として、トリエチルシト
レート、トリ−n−ブチルシトレート、アセチルトリエ
チルシトレート、アセチルトリ−n−ブチルシトレー
ト、アセチルトリ−n−(2−エチルヘキシル)シトレ
ート等を好ましく用いることができる。ポリエステル系
可塑剤として脂肪族二塩基酸、脂環式二塩基酸、芳香族
二塩基酸等の二塩基酸とグリコールの共重合ポリマーを
用いることが出来る。脂肪族二塩基酸としては特に限定
されないが、アジピン酸、セバシン酸、フタル酸、テレ
フタル酸、1,4−シクロヘキシルジカルボン酸などを
用いることが出来る。
【0060】グリコールとしては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、1,3−プロピレングリコ
ール、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブチレ
ングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−
ブチレングリコールなどを用いることが出来る。これら
の二塩基酸及びグリコールはそれぞれ単独で用いても良
いし、二種以上混合して用いても良い。ポリエステルの
分子量は重量平均分子量で500〜2000の範囲にあ
ることが、セルロースエステルとの相溶性の点から好ま
しい。
【0061】また、本発明では特に200℃における蒸
気圧が1333Pa未満の可塑剤を用いることが好まし
く、より好ましくは蒸気圧666Pa以下、更に好まし
くは1〜133Paの化合物である。不揮発性を有する
可塑剤は特に限定されないが、例えばアリーレンビス
(ジアリールホスフェート)エステル、リン酸トリクレ
シル、トリメリット酸トリ(2−エチルヘキシル)、上
記ポリエステル可塑剤等が挙げられる。
【0062】これらの可塑剤は単独あるいは2種以上併
用して用いることが出来る。可塑剤の使用量は寸法安定
性、加工性の点を考慮すると、セルロースエステルに対
して、1〜40質量%添加させることができ、3〜20
質量%の範囲で添加することが好ましく、更に好ましく
は4〜15質量%である。3質量%未満の場合は、スリ
ット加工や打ち抜き加工した際、滑らかな切断面を得る
ことができず、切り屑の発生が多くなる。
【0063】本発明のセルロースエステルフィルムには
酸化防止剤や紫外線吸収剤などを添加することが好まし
い。
【0064】上記酸化防止剤としては、ヒンダードフェ
ノール系の化合物が好ましく用いられ、2,6−ジ−t
−ブチル−p−クレゾール、ペンタエリスリチル−テト
ラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕、トリエチレングリコー
ル−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサ
ンジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、2,4−ビ
ス(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,
5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジ
ン、2,2−チオジエチレンビス〔3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,N′−
ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシヒドロシンナマミド)、1,3,5−トリメチ
ル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌ
レイト等が挙げられる。特に2,6−ジ−t−ブチル−
p−クレゾール、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕、トリエチレングリコール−ビス
〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕が好ましい。また例えば、
N,N′−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオニル〕ヒドラジン等のヒ
ドラジン系の金属不活性剤やトリス(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)フォスファイト等のリン系加工安定剤
を併用してもよい。これらの化合物の添加量は、セルロ
ースエステルに対して質量割合で1ppm〜1.0%が
好ましく、10〜1000ppmが更に好ましい。
【0065】また、この他、カオリン、タルク、ケイソ
ウ土、石英、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタ
ン、アルミナ等の無機微粒子、カルシウム、マグネシウ
ムなどのアルカリ土類金属の塩などの熱安定剤を加えて
もよい。
【0066】本発明のセルロースエステルフィルムは、
その高い寸法安定性から、偏光板または液晶表示用部材
等に使用されるが、偏光板または液晶等の劣化防止の観
点から、紫外線吸収剤が好ましく用いられる。
【0067】紫外線吸収剤としては、波長370nm以
下の紫外線の吸収能に優れ、かつ良好な液晶表示性の観
点から、波長400nm以上の可視光の吸収が少ないも
のが好ましく用いられる。具体的には380nmの透過
率が10%未満であることが好ましく、特に5%未満で
あることがより好ましい。
【0068】本発明に好ましく用いられる紫外線吸収剤
の具体例としては、例えばオキシベンゾフェノン系化合
物、ベンゾトリアゾール系化合物、サリチル酸エステル
系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレー
ト系化合物、ニッケル錯塩系化合物などが挙げられる。
又、特開平6−148430、特開平12−27343
7記載の高分子紫外線吸収剤も好ましく用いられる。あ
るいは特開平10−152568号に記載されている紫
外線吸収剤を用いることもできる。
【0069】ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤として
は下記一般式〔1〕で示される化合物が好ましく用いら
れる。
【0070】
【化1】
【0071】式中、R1、R2、R3、R4及びR5は同一
でも異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ
基、ヒドロキシル基、アルキル基、アルケニル基、アリ
ール基、アルコキシル基、アシルオキシ基、アリールオ
キシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、モノ若しく
はジアルキルアミノ基、アシルアミノ基または5〜6員
の複素環基を表し、R4とR5は閉環して5〜6員の炭素
環を形成してもよい。
【0072】また、上記記載のこれらの基は、任意の置
換基を有していて良い。以下に本発明に係る紫外線吸収
剤の具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されな
い。
【0073】UV−1:2−(2′−ヒドロキシ−5′
−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール UV−2:2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−
tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール UV−3:2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−
ブチル−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール UV−4:2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−
tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリア
ゾール UV−5:2−(2′−ヒドロキシ−3′−(3″,
4″,5″,6″−テトラヒドロフタルイミドメチル)
−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール UV−6:2,2−メチレンビス(4−(1,1,3,
3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリア
ゾール−2−イル)フェノール) UV−7:2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−
ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール UV−8:2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イ
ル)−6−(直鎖及び側鎖ドデシル)−4−メチルフェ
ノール(TINUVIN171、チバスペシャルティケ
ミカルズ(株)製) UV−9:オクチル−3−〔3−tert−ブチル−4
−ヒドロキシ−5−(クロロ−2H−ベンゾトリアゾー
ル−2−イル)フェニル〕プロピオネートと2−エチル
ヘキシル−3−〔3−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シ−5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2
−イル)フェニル〕プロピオネートの混合物(TINU
VIN109、チバスペシャルティケミカルズ(株)
製) 以下にベンゾフェノン系紫外線吸収剤の具体例を示す
が、本発明はこれらに限定されない。
【0074】UV−10:2,4−ジヒドロキシベンゾ
フェノン UV−11:2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン UV−12:2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スル
ホベンゾフェノン UV−13:ビス(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5
−ベンゾイルフェニルメタン) 本発明に用いられるセルロースエステルフィルムでは、
フィルムに滑り性を付与し、ロール状フィルムのブロッ
キングを防止するために微粒子を添加することが好まし
い。
【0075】本発明に係る微粒子としては、無機化合物
の微粒子または有機化合物の微粒子が挙げられる。
【0076】無機化合物としては、珪素を含む化合物、
二酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、炭
酸カルシウム、タルク、クレイ、焼成カオリン、焼成ケ
イ酸カルシウム、水和ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミ
ニウム、ケイ酸マグネシウム及びリン酸カルシウム等が
好ましく、更に好ましくは、ケイ素を含む無機化合物や
酸化ジルコニウムであるが、セルロースエステル積層フ
ィルムの濁度を低減できるので、二酸化珪素が特に好ま
しく用いられる。
【0077】二酸化珪素の微粒子としては、例えば、ア
エロジルR972、R972V、R974、R812、
200、200V、300、R202、OX50、TT
600(以上日本アエロジル(株)製)等の市販品が使
用できる。
【0078】酸化ジルコニウムの微粒子としては、例え
ば、アエロジルR976及びR811(以上日本アエロ
ジル(株)製)等の市販品が使用できる。
【0079】有機化合物としては、例えば、シリコーン
樹脂、弗素樹脂及びアクリル樹脂等のポリマーが好まし
く、中でも、シリコーン樹脂が好ましく用いられる。
【0080】上記記載のシリコーン樹脂の中でも、特に
三次元の網状構造を有するものが好ましく、例えば、ト
スパール103、同105、同108、同120、同1
45、同3120及び同240(以上東芝シリコーン
(株)製)等の商品名を有する市販品が使用できる。
【0081】本発明に係る微粒子の1次平均粒子径とし
ては、ヘイズを低く抑えるという観点から、20nm以
下が好ましく、更に好ましくは、5〜16nmであり、
特に好ましくは、5〜12nmである。例えばアエロジ
ル200V、アエロジルR972V(以上日本アエロジ
ル(株)製)の商品名で市販されており、それらを好ま
しく使用することができる。
【0082】《調製方法A》溶剤と微粒子を撹拌混合し
た後、分散機で分散を行う。これを微粒子分散液とす
る。微粒子分散液をドープ液に加えて撹拌する。
【0083】《調製方法B》溶剤と微粒子を撹拌混合し
た後、分散機で分散を行う。これを微粒子分散液とす
る。別に溶剤に少量のセルロースエステルを加え、撹拌
溶解する。ここで添加するセルロースエステルとして、
本発明の固形物を添加することが特に好ましい。
【0084】これに前記微粒子分散液を加えて撹拌す
る。これを微粒子添加液とする。微粒子添加液をインラ
インミキサーでドープ液と十分混合する。
【0085】《調製方法C》溶剤に少量のセルロースエ
ステルを加え、撹拌溶解する。これに微粒子を加えて分
散機で分散を行う。これを微粒子添加液とする。微粒子
添加液をインラインミキサーでドープ液と十分混合す
る。
【0086】調製方法Aは二酸化珪素微粒子の分散性に
優れ、調製方法Cは二酸化珪素微粒子が再凝集しにくい
点で優れている。中でも、上記記載の調製方法Bは二酸
化珪素微粒子の分散性と、二酸化珪素微粒子がさらに再
凝集しにくい等、両方に優れている好ましい調製方法で
ある。
【0087】《分散方法》二酸化珪素微粒子を溶剤など
と混合して分散するときの二酸化珪素の濃度は5〜30
質量%が好ましく、10〜25質量%がさらに好まし
く、15〜20質量%が最も好ましい。分散濃度は高い
方が、添加量に対する液濁度は低くなる傾向があり、ヘ
イズ、凝集物が良化するため好ましい。
【0088】使用される溶剤は低級アルコール類として
は、好ましくはメチルアルコール、エチルアルコール、
プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチル
アルコール等が挙げられる。低級アルコール以外の溶媒
としては特に限定されないが、セルロースエステルの製
膜時に用いられる溶剤を用いることが好ましい。
【0089】セルロースエステルに対する二酸化珪素微
粒子の添加量はセルロースエステル100質量部に対し
て、二酸化珪素微粒子は0.01〜0.3質量部が好ま
しく、0.05〜0.2質量部がさらに好ましく、0.
08〜0.12質量部が最も好ましい。添加量は多い方
が、動摩擦係数に優れ、添加量が少ない方がヘイズが低
く、凝集物も少ない点が優れている。
【0090】分散機は通常の分散機が使用できる。分散
機は大きく分けてメディア分散機とメディアレス分散機
に分けられる。二酸化珪素微粒子の分散にはメディアレ
ス分散機がヘイズが低く好ましい。
【0091】メディア分散機としてはボールミル、サン
ドミル、ダイノミルなどがあげられる。
【0092】メディアレス分散機としては超音波型、遠
心型、高圧型などがあるが、本発明においては高圧分散
装置が好ましい。高圧分散装置は、微粒子と溶媒を混合
した組成物を、細管中に高速通過させることで、高剪断
や高圧状態など特殊な条件を作りだす装置である。高圧
分散装置で処理する場合、例えば、管径1〜2000μ
mの細管中で装置内部の最大圧力条件が9.807MP
a以上であることが好ましい。更に好ましくは19.6
13MPa以上である。またその際、最高到達速度が1
00m/秒以上に達するもの、伝熱速度が420kJ/
時間以上に達するものが好ましい。
【0093】上記のような高圧分散装置にはMicro
fluidics Corporation社製超高圧
ホモジナイザ(商品名マイクロフルイダイザ)あるいは
ナノマイザ社製ナノマイザがあり、他にもマントンゴー
リン型高圧分散装置、例えばイズミフードマシナリ製ホ
モジナイザ、三和機械(株)社製UHN−01等が挙げ
られる。
【0094】また、これらの微粒子はフィルムの厚味方
向で均一に分布していてもよいが、より好ましくは主に
表面近傍に存在するように分布していることが好まし
く、例えば、共流延法により、2種以上のドープを用い
て、微粒子を主に表層側に配置されたドープに添加する
ことが、滑り性が高く、ヘイズが低いフィルムが得られ
るので好ましい。好ましくは3種のドープを使用して表
層側の少なくとも1つのドープもしくは表層側の2つの
ドープに主に微粒子を添加することが望ましく、中心層
を形成するドープには微粒子がほとんど含まれないか、
まったく含まれないことが好ましい。可塑剤あるいは紫
外線吸収剤などでブリードアウトの恐れがある添加剤は
主に中心層を形成するドープに添加し、表層側の2つの
ドープには中心層を形成するドープへの添加量に対して
80質量%未満の添加量とすることが好ましく、より好
ましくは50質量%未満とすることであり、ほとんど添
加しないかまったく添加しないことが、工程汚染を防止
する点でより好ましい。
【0095】このような製膜工程で得られたセルロース
エステルフィルムを一度巻き取った後、あるいは巻き取
ることなく連続的に、本発明の光学フィルムの製造方法
によって、塗布層を設けることができる。
【0096】本発明の光学フィルムの製造方法で設けら
れる塗布層は、光学フィルムに各種の機能を付与するた
めに設けられる層であり、例えばブロッキング防止層、
防眩層、反射防止層、クリアハード層、帯電防止層、カ
ール防止層、易接着層、配向層、液晶層、光学異方性
層、光学補償層等が挙げられる。これらの各種機能を付
与するために用いられる塗布液には好ましくは有機溶媒
が用いられる。このとき、樹脂フィルムを溶解もしくは
膨潤させる性質を有する溶媒を用いることが塗設された
層と樹脂フィルムとの密着性に優れるため好ましく用い
られるが、その反面、このような溶媒を用いると得られ
る光学フィルムの平面性が著しく低下してしまうという
問題があった。
【0097】本発明の光学フィルムの製造方法によれ
ば、これらの溶媒による平面性の低下を起こすことな
く、高い平面性を有する光学フィルムが得られたのであ
る。塗布液として使用できる有機溶媒としては、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、n−ブタノール、2
−ブタノール、tert−ブタノール、シクロヘキサノ
ールなどのアルコール類、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、アセトンなどのケトン類、酢酸エチ
ル、酢酸メチル、乳酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸
アミル、酪酸エチルなどのエステル類、グリコールエー
テル類(プロピレングリコールモノ(C1〜C4)アル
キルエーテル(具体的にはプロピレングリコールモノメ
チルエーテル(PGME)、プロピレングリコールモノ
エチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロ
ピルエーテル、プロピレングリコールモノイソプロピル
エーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル
等)、プロピレングリコールモノ(C1〜C4)アルキ
ルエーテルエステル(プロピレングリコールモノメチル
エーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチル
エーテルアセテート))、トルエン、ベンゼン、シクロ
ヘキサン、n−ヘキサン等の炭化水素類その他の溶媒な
どがあげられる。特にこれらに限定されるものではない
が、これらを適宜混合した溶媒が好ましく用いられる。
【0098】本発明に係る塗布液を塗布する方法は、ド
クターコート、エクストルージョンコート、スライドコ
ート、ロールコート、グラビアコート、ワイヤーバーコ
ート、リバースコート、カーテンコート、押し出しコー
トあるいは米国特許第2,681,294号明細書に記
載のホッパーを使用するエクストルージョンコート方法
等により塗布することが出来る。
【0099】又、これらの各種機能層の中で、特に活性
線を照射して硬化させて形成する層では、特に平面性が
劣化することがあった。そこでこの問題を解決するため
に鋭意検討を重ねた結果、樹脂フィルム上に活性線硬化
物質を含む塗布液を塗布乾燥させ、樹脂フィルムの幅以
上の直径を有する回転する支持体上に巻回しながら活性
線を照射することによって、平面性の優れた活性線硬化
層を有する光学フィルムが得られることがわかった。
【0100】又、別の実施態様としては、樹脂フィルム
上に活性線硬化物質を含む塗布液を塗布し、幅把持しな
がら活性線を照射することによっても平面性が改善され
ることが確認された。より好ましくは、樹脂フィルム上
に活性線硬化物質を含む塗布液を塗布し、樹脂フィルム
の幅以上の直径を有する回転する支持体上に巻回しかつ
幅把持しながら活性線を照射するでより平面性に優れた
活性線硬化層を有する光学フィルムが得られたのであ
る。
【0101】本発明の製造方法により得られる光学フィ
ルムの層構成としては、下記の例があげられるが、特に
これらに限定されるものではない。このうち、クリアハ
ードコート層、防眩層、中屈折率層、高屈折率層、低屈
折率層は塗布乾燥の後、紫外線照射され硬化される。 バックコート層/樹脂フィルム/クリアハードコート層
/高屈折率層/低屈折率層 バックコート層/樹脂フィルム/クリアハードコート層
/中屈折率層/高屈折率層/低屈折率層 帯電防止層/樹脂フィルム/クリアハードコート層/中
屈折率層/高屈折率層/低屈折率層 バックコート層/樹脂フィルム/防眩層/高屈折率層/
低屈折率層 バックコート層/樹脂フィルム/防眩層/中屈折率層/
高屈折率層/低屈折率層帯電防止層/樹脂フィルム/防
眩層/中屈折率層/高屈折率層/低屈折率層 さらに本発明に係る塗布組成物について活性線硬化性樹
脂層の例について説明する。活性線硬化樹脂層とは紫外
線や電子線のような活性線照射により架橋反応などを経
て硬化する樹脂を主たる成分とする層をいう。活性線硬
化樹脂としては紫外線硬化性樹脂や電子線硬化性樹脂な
どが代表的なものとして挙げられるが、紫外線や電子線
以外の活性線照射によって硬化する樹脂でもよい。紫外
線硬化性樹脂としては、例えば、紫外線硬化型アクリル
ウレタン系樹脂、紫外線硬化型ポリエステルアクリレー
ト系樹脂、紫外線硬化型エポキシアクリレート系樹脂、
紫外線硬化型ポリオールアクリレート系樹脂、又は紫外
線硬化型エポキシ樹脂等を挙げることが出来る。
【0102】紫外線硬化型アクリルウレタン系樹脂は、
一般にポリエステルポリオールにイソシアネートモノマ
ー、もしくはプレポリマーを反応させて得られた生成物
に更に2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート(以下アクリレートにはメタ
クリレートを包含するものとしてアクリレートのみを表
示する)、2−ヒドロキシプロピルアクリレート等の水
酸基を有するアクリレート系のモノマーを反応させるこ
とによって容易に得ることが出来る(例えば特開昭59
−151110号)。
【0103】紫外線硬化型ポリエステルアクリレート系
樹脂は、一般にポリエステルポリオールに2−ヒドロキ
シエチルアクリレート、2−ヒドロキシアクリレート系
のモノマーを反応させることによって容易に得ることが
出来る(例えば、特開昭59−151112号)。
【0104】紫外線硬化型エポキシアクリレート系樹脂
の具体例としては、エポキシアクリレートをオリゴマー
とし、これに反応性希釈剤、光反応開始剤を添加し、反
応させたものを挙げることが出来る(例えば、特開平1
−105738号)。この光反応開始剤としては、ベン
ゾイン誘導体、オキシムケトン誘導体、ベンゾフェノン
誘導体、チオキサントン誘導体等のうちから、1種もし
くは2種以上を選択して使用することが出来る。
【0105】また、紫外線硬化型ポリオールアクリレー
ト系樹脂の具体例としては、トリメチロールプロパント
リアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアク
リレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペ
ンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサアクリレート、アルキル変性ジペンタ
エリスリトールペンタアクリレート等を挙げることが出
来る。これらの樹脂は通常公知の光増感剤と共に使用さ
れる。また上記光反応開始剤も光増感剤としても使用出
来る。具体的には、アセトフェノン、ベンゾフェノン、
ヒドロキシベンゾフェノン、ミヒラーケトン、α−アミ
ロキシムエステル、テトラメチルウラムモノサルファイ
ド、チオキサントン等及びこれらの誘導体を挙げること
が出来る。また、エポキシアクリレート系の光反応剤の
使用の際、n−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリ
−n−ブチルホスフィン等の増感剤を用いることが出来
る。紫外線硬化性樹脂組成物に用いられる光反応開始剤
又光増感剤は該組成物100質量部に対して0.1〜1
5質量部であり、好ましくは1〜10質量部である。
【0106】紫外線硬化性樹脂を光硬化反応により硬化
層を形成するための光源としては、紫外線を発生する光
源であればいずれでも使用出来る。例えば、低圧水銀
灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボン
アーク灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ等を
用いることが出来る。照射条件はそれぞれのランプによ
って異なるが、照射光量は20〜10000mJ/cm
2程度あればよく、好ましくは、50〜2000mJ/
cm2である。近紫外線領域から可視光線領域にかけて
はその領域に吸収極大のある増感剤を用いることによっ
て使用出来る。
【0107】この硬化層に、表示装置パネルの表面に防
眩性を与えるために、また他の物質との対密着性を防ぐ
ために、あるいは対擦り傷性付与のために無機あるいは
有機の微粒子を加えることもできる。例えば、無機粒子
としては酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウム、
酸化錫、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タ
ルク、カオリン、硫酸カルシウム等を挙げることがで
き、また有機粒子としては、ポリメタアクリル酸メチル
アクリレート樹脂粉末、アクリルスチレン系樹脂粉末、
ポリメチルメタクリレート樹脂粉末、シリコン系樹脂粉
末、ポリスチレン系樹脂粉末、ポリカーボネート樹脂粉
末、ベンゾグアナミン系樹脂粉末、メラミン系樹脂粉
末、ポリオレフィン系樹脂粉末、ポリエステル系樹脂粉
末、ポリアミド系樹脂粉末、ポリイミド系樹脂粉末、あ
るいはポリ弗化エチレン系樹脂粉末等紫外線硬化性樹脂
組成物に加えることが出来る。これらの粒子粉末の平均
粒径としては、0.01μm〜10μmであり、紫外線
硬化樹脂組成物と微粒子粉末との割合は、樹脂組成物1
00質量部に対して、0.1〜20質量部となるように
配合することが望ましい。防眩効果を付与するには、平
均粒径0.1〜1μm、樹脂組成物100質量部に対し
て1〜15質量部が好適である。
【0108】また更に、ブロッキング防止機能を果たす
ものとして、上述したのと同じ成分で、体積平均粒径
0.005〜0.1μmの粒子を樹脂組成物100質量
部に対して0.1〜5質量部、併せて用いることもでき
る。
【0109】塗布液に含まれる有機溶媒は紫外線照射前
に蒸発させるため、乾燥工程を必要とする。
【0110】活性線硬化物質を有する塗布液の塗布方法
としては、グラビアコーター、スピナーコーター、ワイ
ヤーバーコーター、ロールコーター、リバースコータ
ー、押出コーター、エアードクターコーター等公知の方
法を用いることが出来る。塗布量はウェット膜厚で0.
1〜30μmが適当で、好ましくは、0.5〜15μm
である。
【0111】紫外線硬化物質を有する塗布液は塗布乾燥
された後、紫外線を照射するが、照射時間は0.5秒〜
5分がよく、紫外線硬化性樹脂の硬化効率、作業効率と
から3秒〜2分がより好ましい。
【0112】本発明によって得られた光学フィルムは平
面性に優れるため、特に液晶表示装置、あるいは有機E
Lディスプレイ、プラズマディスプレイの前面に用いら
れる反射防止フィルムあるいは防眩フィルム、クリアハ
ードコートフィルムとして有用であり、優れた視認性を
提供することができ、これらを偏光板保護フィルムとし
て用いた偏光板あるいは表示装置を提供することができ
る。
【0113】塗布液の塗布方法として本発明では特に限
定されないが、本発明では更に膜厚が均一な薄膜を形成
する方法も提供する。すなわち、グラビア塗布方式中の
一つである、連続搬送される帯状の樹脂フィルムの下方
に、該フィルムの走行方向と軸方向を直交するようにし
て配置され、かつ、直径が20mm〜50mmの金属な
いしはセラミックス材からなる外周面の全周にグラビア
パターンが形成されたグラビアロールを、前記樹脂フィ
ルムと相対速度を有する周速度で回転させるとともに、
このグラビアロールの表面からドクタブレードによって
余剰塗布液を塗布する前に拭取って、定量の塗布液を前
記樹脂フィルムの上面が自由状態にある位置におけるそ
のフィルムの下面に塗布して、前記樹脂フィルムに塗布
液を均一に付着させるグラビア塗布方式であって、樹脂
フィルムがグラビアロールに接する前後で樹脂フィルム
の幅手での変形を防止する手段を有する塗布方法であ
る。
【0114】グラビアパターンとして斜線目を使うこと
が一般に行われているが、ロールが回転することによ
り、グラビア目の方向に液の流れが発生するため、グラ
ビアパターンの先端となる側の端部では、液が樹脂フィ
ルムの中央部に引かれるため空気を巻き込むことが発
生、泡となって移動し、泡故障となることがしばしば起
こる。
【0115】特に塗布液が10cp以下の低粘度液で
は、端部で樹脂フィルムの外側へ広がり塗布端部で液溜
まりが少なくなり、空気の巻き込みが顕著となる。
【0116】本発明は光学用途に利用される光学フィル
ムでは泡故障は、重大故障となるため、泡故障のない塗
布方法を提供する。
【0117】均一な塗布とするためには斜線目とする必
要があるが、回転により一方向にグラビアパターンが樹
脂フィルムの接触位置で移動するため液が幅方向に移動
してしまう。グラビア目の始まる側では、液の供給が無
くまた表面張力によりグラビア目より外側に広がるた
め、液が移動する事により液溜まり部端部より空気を吸
い込み泡となってしまう。
【0118】グラビアパターンの目の方向を逆にするこ
とで端部に液を広げることにより、空気の吸い込みを無
くすことができる。
【0119】端部のグラビアパターン目を大きくするこ
とにより、中央部への移動量より大きめの液を供給する
ことにより泡の吸い込みを防止することができる。
【0120】また、端部にリング状の溝を形成すること
により、液の外側への広がりを防止し、かつ液の幅方向
移動に対し空気を吸い込まないように液を供給すること
が可能となり泡故障を防止することができる。
【0121】図8は、グラビアロールに施された斜線目
グラビアパターンの例を示すロール下面図である。同図
(a)は最も単純な斜線目グラビアパターン60を示す
ものであり、連続走行する樹脂フィルム61とグラビア
ロール62との接触面では液溜り部63が形成され、塗
布が行われる。各矢印は樹脂フィルムの走行方向及び、
グラビアロールの回転方向を表し、互いに逆方向に進行
することを示す。低粘度の塗布液の場合、泡64が巻き
込まれやすいが、同図(b)はグラビアパターンの末端
に20mmの幅で、同じ目開きで逆のグラビアパターン
65の斜線目を持たせたもの、(c)はグラビアパター
ンの末端に同じ目開きのリング状の溝66を形成したも
の、(d)はグラビアパターンの端部20mmに、主塗
布域の2倍のサイズの目開きとしたグラビアパターン6
7の斜線目を持たせたものを示した。
【0122】図9に本発明の塗布方法に用いられるグラ
ビア塗布装置の概略断面図を示す。エキスパンダーロー
ル81,82を入口サポートロール83及び出口サポー
トロール84の前後に設置して平面性を確保する。グラ
ビアでのロール接触は直径20mm〜50mmのグラビ
アロール85にキスタッチさせるために入口側のフィル
ム平面性が確保されていないと、しわとなりやすく、ま
た、しわにならなくてもロールとの接触状態が異なるた
めフィルムへの転写が均一とならず膜厚に分布が発生す
る。
【0123】また、フィルム自体が変形を持っている場
合、グラビアロール上の抱き角が浅いため、変形を矯正
しきれないという問題があった。塗布部上流にて平面性
を確保し塗布部に突入させることにより、安定な接触が
可能となる。
【0124】即ち、樹脂フィルムがグラビアロールに接
する前後で樹脂フィルムの幅手での変形を防止すること
によって、得られる塗膜の膜厚の均一性が向上すること
を見いだした。同図(a)に示すように、樹脂フィルム
の幅手での変形を防止する手段としては、樹脂フィルム
1がグラビアロール85に接する前あるいは後にエキス
パンダーロール81,82を配置することである。又、
別の方法としては、グラビアロール85へ樹脂フィルム
を押しつけるサポートロール83,84の位置をグラビ
アロール85の接触位置に対し、従来よりも著しく狭く
して0.5〜20mmとすることによっても幅手方向で
の微細な波打ちなどが防止され、塗膜の膜厚の均一性が
向上する。これらを組み合わせると更に好ましい。特に
乾燥膜厚が0.2μm未満の極めて薄い膜を形成する際
に、幅手方向での膜厚むらを著しく低減することができ
る。
【0125】樹脂フィルムがグラビアロールに接する部
分はフィルムの搬送に支障がない範囲で覆いを設けて、
塗布溶媒の蒸発を防止あるいは外気からの吸湿の影響を
排除することが好ましい。図9(b)に塗布溶媒の蒸発
及び外気からの吸湿を防ぐカバーボックスを配したグラ
ビア塗布装置の概略断面図を示す。カバーボックスは上
下分割とし、下部89はグラビアロール85周りを囲う
ボックスとし、フィルム下に設置、グラビアロール表面
近傍に設け、塗布後のロール表面の蒸発を抑制する。上
部88はフィルムを覆う形で塗布部を囲う。又、塗布終
了時には図示した如く、サポートロール、エキスパンダ
ーロール、カバー等が一体となって上方に待避できる構
造とすることが好ましい。
【0126】これらのカバーボックスは、特に吸水によ
って影響を受ける塗布液の場合は有効であり、塗布液を
循環使用することもできるが、常に新液を供給して塗布
液を循環使用しなくてもよい。
【0127】
【実施例】以下、本発明を実施例にて具体的に説明する
が、本発明はこの実施例に限定されるものではない。ま
ず、実施例で用いる各組成物等を説明する。
【0128】 実施例1 〈透明樹脂フィルム1の作製〉 (ドープ組成物(イ)) セルローストリアセテート(アセチル置換度2.88) 100質量部 エチルフタリルエチルグリコレート 6質量部 チヌビン171(チバスペシャルティケミカルズ(株)製) 2質量部 酸化珪素微粒子(アエロジル200V) 0.1質量部 メチレンクロライド 430質量部 メタノール 90質量部 上記組成物を密閉容器に投入し、加圧下で80℃に保温
し撹伴しながら完全に溶解した。
【0129】次にこのドープを濾過し、冷却して33℃
に保ちステンレスバンド上に均一に流延し、剥離が可能
になるまで溶媒を蒸発させたところで、ステンレスバン
ド上から剥離後、テンターによって幅把持しながら乾燥
させ、幅手方向で1.05倍となるように延伸し、さら
に多数のロールで搬送させながら乾燥を終了させ膜厚4
0μmの透明樹脂フィルム1を得た。
【0130】ステンレスバンドに接している面をb面と
し、もう一方の面をa面とする。 〈透明樹脂フィルム2の作製〉 (ドープ組成物(ロ)) セルローストリアセテート(アセチル置換度2.7) 100質量部 エチルフタリルエチルグリコレート 6質量部 チヌビン171(チバスペシャルティケミカルズ(株)製) 2質量部 酸化珪素微粒子(アエロジル200V) 0.1質量部 メチレンクロライド 430質量部 メタノール 90質量部 上記組成物を密閉容器に投入し、加圧下で80℃に保温
し撹伴しながら完全に溶解した。
【0131】次にこのドープを濾過し、冷却して33℃
に保ちステンレスバンド上に均一に流延し、剥離が可能
になるまで溶媒を蒸発させたところで、ステンレスバン
ド上から剥離後、テンターによって幅把持しながら乾燥
させ、幅手方向で1.05倍となるように延伸し、更に
多数のロールで搬送させながら乾燥を終了させ膜厚50
μmの透明樹脂フィルム2を得た。
【0132】ステンレスバンドに接している面をb面と
し、もう一方の面をa面とする。 〈透明樹脂フィルム3の作製〉 (ドープ組成物(ハ)) セルロースアセテートプロピオネート 100質量部 (アセチル置換度2.0、プロピオニル置換度0.8) エチルフタリルエチルグリコレート 2質量部 トリフェニルホスフェート 8質量部 チヌビン171(チバスペシャルティケミカルズ(株)製) 2質量部 酸化珪素微粒子(アエロジル200V) 0.2質量部 メチレンクロライド 430質量部 メタノール 90質量部 上記組成物を密閉容器に投入し、加圧下で80℃に保温
し撹伴しながら完全に溶解した。
【0133】次にこのドープを濾過し、冷却して33℃
に保ちステンレスバンド上に均一に流延し、剥離が可能
になるまで溶媒を蒸発させたところで、ステンレスバン
ド上から剥離後、テンターによって幅把持しながら乾燥
させ、幅手方向で1.05倍となるように延伸し、さら
に多数のロールで搬送させながら乾燥を終了させ膜厚4
0μmの透明樹脂フィルム3を得た。
【0134】ステンレスバンドに接している面をb面と
し、もう一方の面をa面とする。 〈透明樹脂フィルム4〉コニカタック KC4UX2M
W(膜厚40μm、トリアセチルセルロースフィルム、
コニカ(株)製)を透明樹脂フィルム4として用いた。
【0135】下記の組成物を調製した。 〈クリアハードコート層(CHC層)塗布組成物〉 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート単量体 60質量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート2量体 20質量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート3量体以上の成分 20質量部 ジエトキシベンゾフェノンUV開始剤 2質量部 イソプロピルアルコール 50質量部 酢酸エチル 50質量部 メチルエチルケトン 50質量部 《クリアハードコート層(CHC層)を有するフィルム
の作製》前述の方法で作製した透明樹脂フィルム1の片
面(b面)に前記クリアハードコート層塗布組成物を図
1,6,7,10の塗布乾燥及び紫外線照射設備を使用
して、ウェット膜厚で13μmとなるように押し出しコ
ートし、次いで80℃に設定された乾燥部で乾燥した
後、120mJ/cm2で紫外線照射し、乾燥膜厚が4
μmで中心線平均表面粗さRaが15nmのクリアハー
ドコート層を設け、表1記載の本発明の光学フィルム1
〜3及び比較の光学フィルム4を得た。
【0136】JIS H8686で規定される写像性の
測定方法に従って、2.0mmの光学くしを通して得ら
れた光量の波形から写像性像鮮明度として評価した。
【0137】写像性像鮮明度 ◎:95%以上 ○:90〜95%未満 △:80〜90%未満 ×:80%未満 その結果を表1に示す。尚、図10は従来の塗布乾燥装
置の概略図である。
【0138】
【表1】
【0139】本発明の光学フィルム1〜3は像鮮明度が
高く、平面性に優れることが確認されたが、比較の光学
フィルム4は像鮮明度が低く、平面性が悪いことが確認
された。目視による評価でも、本発明の光学フィルム1
〜3では蛍光灯の反射光はほとんど直線であったのに対
して、比較の光学フィルム4では蛍光灯の太さ以上の振
幅でゆらぎが認められた。
【0140】実施例2 下記の塗布組成物を調製した。これら以外は、実施例1
で調製した透明樹脂フィルム及びクリアハードコート層
塗布組成物を用いて、図1,6,7,10記載の塗布乾
燥装置により、表2記載の層構成となるように塗布乾燥
して、光学フィルム5〜18を作製した。
【0141】 〈防眩層(AG層)塗布組成物〉 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート単量体 60質量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート2量体 20質量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート3量体以上の成分 20質量部 ジエトキシベンゾフェノンUV開始剤 2質量部 酸化珪素微粒子 アエロジルR972V 5質量部 イソプロピルアルコール 50質量部 酢酸エチル 50質量部 メチルエチルケトン 50質量部 〈バックコート層(BC層)塗布組成物〉 アセトン 72質量部 メタノール 18質量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 10質量部 ジアセチルセルロース 0.5質量部 2%アセトン分散超微粒子シリカ(日本アエロジル(株)製アエロジル200 V) 0.1質量部 〈中屈折率層(M層)組成物〉 テトラ(n)ブトキシチタン 250質量部 末端反応性ジメチルシリコーンオイル(日本ユニカー社製L−9000) 0.48質量部 アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBE903) 22質量部 UV硬化性エポキシ樹脂(旭電化社製KR500) 21質量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 870質量部 イソプロピルアルコール 8000質量部 メチルエチルケトン 870質量部 〈高屈折率層(H層)組成物〉 テトラ(n)ブトキシチタン 310質量部 末端反応性ジメチルシリコーンオイル(日本ユニカー社製L−9000) 0.4質量部 アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBE903) 4.8質量部 UV硬化性エポキシ樹脂(旭電化社製KR500) 4.6質量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 1350質量部 イソプロピルアルコール 7000質量部 メチルエチルケトン 1350質量部 〈低屈折率層(L層)組成物〉 テトラエトキシシラン加水分解物A 1020質量部 末端反応性ジメチルシリコーンオイル(日本ユニカー社製L−9000) 0.42質量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 2500質量部 イソプロピルアルコール 6500質量部 〈テトラエトキシシラン加水分解物Aの調製〉テトラエ
トキシシラン300gとエタノール455gを混合し、
これに0.3%クエン酸295gを添加した後に、室温
にて1時間攪拌する事でテトラエトキシシランの加水分
解物を得た。
【0142】《バックコート層(BC層)を有するフィ
ルムの作製》透明樹脂フィルム1〜4の片面(a面)に
BC層塗布組成物をウェット膜厚13μmとなるように
塗布し、80℃に設定された乾燥部で乾燥してBC層を
設けた。
【0143】《クリアハードコート層(CHC層)を有
するフィルムの作製》前述の方法で作製したBC層を有
する透明樹脂フィルムの片面(b面)にクリアハードコ
ート層塗布組成物をウェット膜厚で13μmとなるよう
に押し出しコートし、次いで80℃に設定された乾燥部
で乾燥した後、120mJ/cm2で紫外線照射し、乾
燥膜厚が4μmで中心線平均表面粗さRaが15nmの
クリアハードコート層を設けた。
【0144】《防眩層(AG層)を有するフィルムの作
製》前述のBC層を有する透明樹脂フィルムの片面(b
面)に防眩層塗布組成物をウェット膜厚で12μmとな
るように押し出しコートし、次いで85℃に設定された
乾燥部で乾燥した後、120mJ/cm2で紫外線照射
し、乾燥膜厚が4μmで中心線平均表面粗さRaが0.
2μmの防眩層を設けた。
【0145】《中屈折率層(M層)を有するフィルムの
作製》前記クリアハードコート層あるいは防眩層の上に
前記中屈折率層組成物を押し出しコーターで塗布し、1
00℃で1分間乾燥させた後、高圧水銀ランプ(80
W)を用いて紫外線を175mJ/cm2照射して硬化
させて、クリアハードコート層あるいは防眩層の上に厚
さ78nmで、屈折率は1.70の中屈折率層を設け
た。
【0146】〈高屈折率層(H層)を有するフィルムの
作製〉前述の中屈折率層の上に前記高屈折率層組成物を
押し出しコーターで塗布し、100℃で1分間乾燥させ
た後、高圧水銀ランプ(80W)を用いて紫外線を17
5mJ/cm2照射して硬化させ、高屈折率層フィルム
−1を作製した。なお、高屈折率層の厚さは66nm
で、屈折率は1.85であった。
【0147】《低屈折率層(L層)を有するフィルムの
作製》前述の高屈折率層の上に、前記低屈折率層組成物
を押し出しコーターで塗布し、80℃で5分間乾燥させ
た後、更に120℃で5分間熱硬化させ、光学フィルム
を作製した。なお、低屈折率層の厚さは95nmで、屈
折率は1.45であった。
【0148】得られた光学フィルム5〜18の層構成及
び用いた塗布乾燥装置を表2に示した。各光学フィルム
について、目視により反射光の色味のむらを評価した。
その結果を表2に示す。
【0149】
【表2】
【0150】本発明の光学フィルム5〜14は、反射光
の色味は紫でほとんど均一な色を示していたが、比較の
光学フィルム15〜18は赤紫、紫、青紫の少なくとも
3つの異なる色味のまだら模様を示していた。又、目視
による評価でも、本発明の光学フィルム5〜14では蛍
光灯の反射光は棒状蛍光管がほぼ直線に見えたのに対し
て、比較の光学フィルム15〜18では蛍光灯の太さ以
上の振幅でゆらぎが認められた。これによって、本発明
の光学フィルムの製造方法によれば平面性に極めて優れ
た光学フィルムが得られることが確認された。
【0151】実施例3 〈偏光板としての評価〉実施例1及び2で製造した光学
フィルム1〜18をそれぞれ偏光板用保護フィルムとし
て下記の方法に従ってそれぞれ偏光板を作製した。厚さ
120μmのポリビニルアルコールフィルムをヨウ素1
部、ヨウ化カリウム2部、ホウ酸4部を含む水溶液に浸
漬し50℃で4倍に延伸し偏光膜を得た。
【0152】下記1.〜5.の工程で、偏光膜と偏光板
用保護フィルムとをはり合わせて偏光板を作製した。
【0153】〈偏光板の作製方法〉 1.長手方向30cm、巾手方向18cmに切り取った
保護フィルム試料2枚を2Mの水酸化ナトリウム溶液に
60℃で2分間浸漬し、さらに水洗、乾燥させた 2.保護フィルム試料と同サイズの上記偏光膜を固形分
2質量%のポリビニルアルコール接着剤槽中に1〜2秒
間浸漬する 3.上記2.の偏光膜に付着した過剰の接着剤を軽く取
り除き、上記1.の保護フィルム試料のb面上にのせ
て、さらに上記1.と同一の試料フィルムのb面と接着
剤とが接する様に積層し配置する 4.ハンドローラで上記3.で積層された偏光膜と保護
フィルムとの積層物の端部から過剰の接着剤及び気泡を
取り除きはり合わせる。ハンドローラは約19〜29N
/cm2の応力をかけて、ローラスピードは約2m/m
inとした 5.80℃の乾燥器中に4.で得た試料を2分間放置し
た。
【0154】このようにして作製した偏光板について、
目視によって反射光を確認したところ、本発明の光学フ
ィルム1〜3、5〜14を用いた偏光板はゆがみの極め
て少ない反射像であったのに対して、比較の光学フィル
ム4、15〜18を用いた偏光板は反射像のゆがみが認
められた。これらの偏光板を液晶ディスプレイの前面に
用いた結果、本発明の光学フィルム1〜3、5〜14を
用いて作られた偏光板を用いた液晶ディスプレイの視認
性は比較のものと比較して良好であった。
【0155】実施例4 図9記載のグラビア塗布装置を用い、図8の(a),
(b),(c),(d)に示したグラビアパターンを有
するグラビアロールを用いて、前記クリアハードコート
層塗布組成物を塗布し、塗膜中の泡の数を数えた。その
結果、(a)は8個/20mであったのに対し、
(b)、(c)、(d)のパターンを用いたものは何れ
も0個/20mであった。
【0156】実施例5 押し出しコータを用いずに、図9記載のグラビア塗布装
置を用い、図8(b)記載のグラビアパターンを有する
グラビアロールを用いた他は、実施例2の光学フィルム
12及び13と同様の構成(透明樹脂フィルム、層構成
及び乾燥装置)となるように各層を塗布し乾燥した。
【0157】得られた樹脂フィルムの表面の反射光むら
の評価を行った結果、何れも目視ではむらは認められな
かった。
【0158】
【発明の効果】本発明により、平面性に優れる光学フィ
ルムを容易に得ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられるドラム状の回転する支持体
を用いた乾燥装置の概略図である。
【図2】図1の乾燥装置の斜視図である。
【図3】本発明に用いられる2つのドラムをベルトで結
んで回転する支持体を用いた乾燥装置の斜視図である。
【図4】本発明に用いられるテンターにより幅把持しな
がら乾燥する乾燥装置の概略図である。
【図5】テンターの具体例を示す図である。
【図6】本発明に用いられるテンターにより幅把持しな
がらドラム状の回転する支持体を用いた乾燥装置の斜視
図である。
【図7】本発明に用いられるテンターにより幅把持しな
がら2つのドラムをベルトで結んで回転する支持体を用
いた乾燥装置の概略図である。
【図8】グラビアロールに施された斜線目グラビアパタ
ーンの例を示すロール下面図である。
【図9】本発明の塗布方法に用いられるグラビア塗布装
置の概略断面図を示す。
【図10】従来の塗布乾燥装置の概略図である。
【符号の説明】
1 樹脂フィルム 2 ドラム 3 ダイコータ 4 活性線照射装置 5 ガイドローラ 6 乾燥ゾーン D ドラムの直径 L 樹脂フィルムの幅 21,22 ドラム 23 ベルト 41 テンター 51 クリップテンター 52 シュー 53 固定台 54 ピンテンター 55 ピン 56 固定台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29C 71/00 B29C 71/00 C08J 7/02 CEP C08J 7/02 CEPZ G02B 1/10 G02B 5/30 1/11 C08L 1:10 5/30 G02B 1/10 A // C08L 1:10 Z Fターム(参考) 2H049 BA02 BA27 BB13 BB33 BB43 BC01 BC14 2K009 AA05 AA06 AA15 BB28 CC03 CC09 DD02 EE00 4D075 AC04 AC14 AC25 BB46Y CB01 DA04 DB33 DC24 EA45 EB35 EC35 4F073 AA10 AA14 AA21 AA24 AA28 BA03 BB01 CA45 EA13 EA65 4F201 AA01 AA21 AG01 AG03 AH73 BA07 BC01 BC02 BC12 BC33 BC37 BR02 BR17 BR33 BR34 BR37

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続搬送される樹脂フィルム上に塗布液
    を塗布し、該樹脂フィルムの幅以上の直径を有する回転
    支持体上に、巻回しながら乾燥させることを特徴とする
    光学フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 連続搬送される樹脂フィルム上に塗布液
    を塗布し、幅把持しながら乾燥させることを特徴とする
    光学フィルムの製造方法。
  3. 【請求項3】 連続搬送される樹脂フィルム上に塗布液
    を塗布し、該樹脂フィルムの幅以上の直径を有する回転
    支持体上に巻回しかつ幅把持しながら乾燥させることを
    特徴とする光学フィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】 塗布液が、樹脂フィルムを溶解もしくは
    膨潤させる有機溶媒を含有することを特徴とする請求項
    1〜3の何れか1項記載の光学フィルムの製造方法。
  5. 【請求項5】 幅方向にかける張力が、搬送張力の0.
    5倍〜1.5倍であることを特徴とする請求項1又は2
    記載の光学フィルムの製造方法。
  6. 【請求項6】 連続搬送される樹脂フィルム上に活性線
    硬化物質を含む塗布液を塗布し、該樹脂フィルムの幅以
    上の直径を有する回転支持体上に巻回しながら活性線を
    照射することを特徴とする活性線硬化層を有する光学フ
    ィルムの製造方法。
  7. 【請求項7】 連続搬送される樹脂フィルム上に活性線
    硬化物質を含む塗布液を塗布し、幅把持しながら活性線
    を照射することを特徴とする活性線硬化層を有する光学
    フィルムの製造方法。
  8. 【請求項8】 連続搬送される樹脂フィルム上に活性線
    硬化物質を含む塗布液を塗布し、樹脂フィルムの幅以上
    の直径を有する回転支持体上に巻回しかつ幅把持しなが
    ら活性線を照射することを特徴とする活性線硬化層を有
    する光学フィルムの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか1項記載の方法で
    製造されたことを特徴とする光学フィルム。
  10. 【請求項10】 活性線硬化層が請求項6〜8の何れか
    1項記載の方法で製造されたことを特徴とする光学フィ
    ルム。
  11. 【請求項11】 活性線硬化層がハードコート層である
    ことを特徴とする請求項10記載の光学フィルム。
  12. 【請求項12】 活性線硬化層が光学干渉層であること
    を特徴とする請求項10又は11記載の光学フィルム。
  13. 【請求項13】 樹脂フィルムがセルロースエステルフ
    ィルムであることを特徴とする請求項10〜12の何れ
    か1項記載の光学フィルム。
  14. 【請求項14】 樹脂フィルムが膜厚10〜60μmで
    あることを特徴とする請求項10〜13の何れか1項記
    載の光学フィルム。
  15. 【請求項15】 請求項10〜14の何れか1項記載の
    光学フィルムを少なくとも一方の面に有することを特徴
    とする偏光板。
  16. 【請求項16】 請求項10〜14の何れか1項記載の
    光学フィルムを用いたことを特徴とする表示装置。
  17. 【請求項17】 請求項1〜8の何れか1項記載の光学
    フィルムの製造方法に用いられる塗布方法が、連続搬送
    される帯状の樹脂フィルムの下方に、該フィルムの走行
    方向と軸方向を直交するようにして配置され、かつ、直
    径が20mm〜50mmの金属ないしはセラミックス材
    からなる外周面の全周にグラビアパターンが形成された
    グラビアロールを、前記樹脂フィルムと相対速度を有す
    る周速度で回転させるとともに、このグラビアロールの
    表面からドクタブレードによって余剰塗布液を塗布する
    前に拭取って、定量の塗布液を前記樹脂フィルムの上面
    が自由状態にある位置におけるそのフィルムの下面に塗
    布して、前記樹脂フィルムに塗布液を均一に付着させる
    グラビア塗布方式であって、樹脂フィルムがグラビアロ
    ールに接する前後でフィルムの幅手での変形を防止する
    手段を有することを特徴とする塗布方法。
  18. 【請求項18】 平面性を確保する手段として樹脂フィ
    ルムがグラビアロールに接する前あるいは後にエキスパ
    ンダーロールを配置することを特徴とする請求項17記
    載の塗布方法。
  19. 【請求項19】 グラビアロールへフィルムを押しつけ
    るロールの位置をグラビアロールの接触位置に対し、2
    0mm以下とすることを特徴とする請求項17又は18
    記載の塗布方法。
  20. 【請求項20】 樹脂フィルム上に直接あるいは他の層
    を介して乾燥膜厚が0.2μm未満の薄膜を形成するこ
    とを特徴とする請求項17〜19の何れか1項記載の塗
    布方法。
  21. 【請求項21】 グラビアパターンが斜線目であり、グ
    ラビアパターンの先端となる側に逆目のグラビアパター
    ンを端部に配置し塗布することを特徴とする請求項17
    〜20の何れか1項記載の塗布方法。
  22. 【請求項22】 端部グラビアパターンの目開きが主塗
    布域の目開きより大きいことを特徴とする請求項17〜
    21の何れか1項記載の塗布方法。
  23. 【請求項23】 グラビアパターン端部にリング状の溝
    を設けたことを特徴とする請求項17〜22の何れか1
    項記載の塗布方法。
  24. 【請求項24】 請求項17〜23の何れか1項記載の
    塗布方法で塗布されたことを特徴とする光学フィルム。
  25. 【請求項25】 活性線硬化層が請求項17〜23の何
    れか1項記載の塗布方法で塗布されたことを特徴とする
    光学フィルム。
  26. 【請求項26】 活性線硬化層がハードコート層である
    ことを特徴とする請求項25記載の光学フィルム。
  27. 【請求項27】 活性線硬化層が光学干渉層であること
    を特徴とする請求項25又は26記載の光学フィルム。
  28. 【請求項28】 樹脂フィルムがセルロースエステルフ
    ィルムであることを特徴とする請求項25〜27の何れ
    か1項記載の光学フィルム。
  29. 【請求項29】 樹脂フィルムが膜厚10〜60μmで
    あることを特徴とする請求項25〜28の何れか1項記
    載の光学フィルム。
  30. 【請求項30】 請求項25〜29の何れか1項記載の
    光学フィルムを少なくとも一方の面に有することを特徴
    とする偏光板。
  31. 【請求項31】 請求項25〜29の何れか1項記載の
    光学フィルムを用いたことを特徴とする表示装置。
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