JP2003038690A - ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
ェースを有するゴルフクラブヘッドを提供することを目
的とする。 【解決手段】本発明のゴルフクラブヘッドは、圧延加工
した金属板を鍛造して厚肉部10aと薄肉部10bを形
成したフェース10を備えたことを特徴とする。
Description
ド及びその製造方法に関する。
いて、慣性モーメントを大きくすることで打球の方向性
を向上させたり、フェースを薄肉化することで高反発な
打球で飛距離を向上させることが知られている。また、
そのようなフェースに関し、強度を部分的に高めたり、
反発を部分的に高めたり、衝撃に対するフェースの応力
を均一にするために、部分的に厚肉部と薄肉部を設けた
ゴルフクラブヘッドを装着したゴルフクラブが実際に販
売され、また、特開平9‐168613号、特開平10
−137372号、特開平9‐192273号等で紹介
されている。
フクラブヘッドにおける肉厚を変化させた金属フェース
は、鋳造、或いは金属塊(丸棒)から鍛造によって作ら
れている。この場合、肉厚を変化させた金属フェースを
鋳造で作成すると、金属組織が粗くなって、ボイドが発
生しやすく、強度にムラが生じやすい。また、金属塊か
ら鍛造で製造すると、大きく塑性変形されるため、金属
組織は密になるものの、その密度が安定せず、組織の密
度にムラが生じてしまう。しかも、通常、熱間鍛造で製
造するため、材料の特性が変化してしまい、耐久強度も
低下してしまう。
造された肉厚を変化させた従来の金属製フェースは、強
度にムラがあり、破損等生じやすいという問題がある。
たものであり、肉厚が変化した十分な強度の金属フェー
スを有するゴルフクラブヘッド、及びそのような金属フ
ェースを有するゴルフクラブヘッドの製造方法を提供す
ることを目的とする。
に、本発明のゴルフクラブヘッドは、圧延加工した金属
板を鍛造して厚肉部と薄肉部を形成したフェースを備え
たことを特徴とする。また、前記課題を解決するため
に、本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法は、厚肉部
と薄肉部が形成された金属製のフェースを備えたゴルフ
クラブヘッドを製造するにあたり、圧延加工した金属板
を鍛造して厚肉部と薄肉部を有するフェースを形成した
ことを特徴とする。
ブヘッドにおいては、そのフェースは、予め圧延加工さ
れた金属板を用い、これを鍛造することによって、フェ
ース部分に厚肉部と薄肉部が形成される。
ルフクラブヘッドの第1の実施形態を示す図であり、図
1は正面図、図2は平面断面図、そして、図3は側面断
面図である。
(以下、ヘッドと称する)1は、ヘッド本体5の開口部
に、フェース10を例えば溶接等により止着して中空状
に形成されている(溶接部を符号Aで示す)。本実施形
態では、ヘッド本体5は、チタン合金(Ti−6Al−
4V)で形成されており、その開口部に、後述するよう
にして形成されたフェース10が止着される。
5b、トウ5c、ヒール5d、バック5eの外殻部材で
構成されており、これらは、鋳造によって一体に形成さ
れている(鍛造やプレスであっても良い)。この場合、
各外殻部材は、それぞれ個別に形成されても、また、任
意部材同士(例えば、トウ、ヒール、バック)が一体化
して形成されていても良く、これら別個の外殻部材を溶
接等により一体化することでヘッド本体5が形成されて
いる。
形成されており、そのシャフト孔7aに、図示しないシ
ャフトが挿入されて止着されるようになっている。
は、中央のスイートスポットSの周辺領域(図1の点線
で囲む領域)10aが厚肉状に形成されており(厚肉部
10a)、その周辺からエッジに至る領域が薄肉状に形
成されている(薄肉部10b)。この場合、フェース1
0は、後述する製造方法により、β系チタン合金(例え
ば、Ti−15Mo−5Zr−3Alや、Ti−15M
o−5Zr−4V−4Al)の圧延板を、鍛造により、
上記した形状となるように塑性変形させて形成されてい
る。
任意であるが、上記のように、フェース10の肉厚を、
打球が集中する中央側を厚くすることで打球時の衝撃に
対し破損し難い構成となり、かつ、その周辺側を薄くす
ることで打球感がソフトになると共に、反発が良好とな
って飛距離の向上が図れる構成となる。
した圧延板は、その材料の結晶粒が細密化されて、全体
として圧延方向に指向した状態となる。図1の矢印方向
は、そのような圧延方向(金属組織の結晶粒が長くなっ
た指向方向)を示している。すなわち、フェースがトッ
プ・ソール方向に圧延された状態になっていると、結晶
粒の長い方向がトップ・ソール方向に向く。
フェースはトップ・ソール方向よりトウ・ヒール方向の
幅が大きく形成されていることから、トウ・ヒール方向
に比べてトップ・ソール方向に撓みの湾曲がきつくな
る。したがって、通常のフェースは、打点が集中するス
イートスポット付近で、トウ・ヒール方向に沿ってひび
割れして破損し易くなるが、上記のように、トップ・ソ
ール方向に結晶粒の長い方向が指向されると、トップ・
ソール方向での強度が大きくなって、きつい撓みの湾曲
に対して割れを防止することができる。そして、更に
は、上記したような位置に厚肉部と薄肉部を形成して
も、圧延によって金属組織が密でムラが少ない状態にな
っているため、上記した作用効果に加えて十分な強度が
得られるようになる。
両者の間に急激な厚み変化があると応力が集中しやすく
なる。このため、図2及び図3に示すように、厚肉部1
0aと薄肉部10bとは、なだらかに連続するような形
状にすることが好ましい。
成した従来のものよりも強度の向上が図れることから、
厚肉部10aの肉厚は、2.0〜3.0mmの範囲で、
薄肉部10bの肉厚は、1.3〜2.5mmの範囲で形
成することが可能となり、特に、本実施形態のようにβ
系チタン合金で形成する場合、厚肉部10aの肉厚は、
2.0〜2.7mm程度、薄肉部10bの肉厚は、1.
3〜2.2mm程度で形成することが可能となる。な
お、この場合、打球面側に形成されるスコアライン溝
と、フェース内側のリブ(例えば高さ0.3mm以下)
については、薄肉部や厚肉部の肉厚とはならない。
は、4.5mm以下、好ましくは3.0mm以下(1.
0mm以上)のものを用いることで、一般的なフェース
の肉厚が3.0mm以下であることから、鍛造時の塑性
変形を小さくすることが可能となる。
の第2の実施形態を示す正面図である。この実施形態の
ヘッドは、そのフェース20の圧延方向を、トップ・ソ
ール方向としているが、フェースの中央側の厚肉部20
aの周辺を鍛造して薄肉化する際に外方へ広げるように
塑性変形させたものである。このため、あまり塑性変形
しない中央側は、そのまま厚肉部として残ることから、
結晶粒の長い方向が圧延時と同じトップ・ソール方向と
なっているが、その周辺側は、薄肉部を形成する際、結
晶粒の長い方向も周辺方向(放射方向)に変えられてい
る。
ス周囲のエッジの方向と交わる方向に結晶粒の長い方向
が向くため、エッジ(トップエッジE1、リーディング
エッジE2、トウ側エッジE3、ヒール側エッジE4)
に沿った割れを効果的に防止することができる。
の仕方によっては、結晶粒の方向がランダムとなること
が考えられるが、本発明はこのような構成をも含んでい
る。この場合、あまり鍛造の押圧力がかからない厚肉部
の少なくとも中央側は、圧延したときのように、結晶粒
の長い方向が一定方向(トップ・ソール方向)に指向し
ているのが好ましい。
するにあたり、ヘッド本体に止着されるフェース部分の
製造工程を、図5〜図9を参照して説明する。なお、ヘ
ッド本体は、上述したように各外殻部材を溶接等するこ
とで作成されており、このヘッド本体に対して止着され
るフェースが以下のようにして製造される。
は、最初に、β系チタン合金の圧延金属板30を二点鎖
線で打ち抜くことにより形成される。この場合、矢印で
示す方向は、圧延金属板30を作成する際の圧延方向を
示しており、厚さが4.5mm以下、好ましくは3.0
mm以下となる程度に圧延されている。従って、ここか
ら打ち抜かれたフェース材Fについては、その圧延方向
に沿って、結晶粒の長い方向が指向された状態にあり、
この方向が、そのままトップ・ソール方向に対応する。
したときは最終の圧延方向とする。また、圧延方向は、
トップ・ソール方向とした場合、指定した方向に対して
0°のものが好ましいが、上記した作用効果が十分に発
揮される所定角度以内(±30°以内)であっても良
い。
に示す金型(上型33,下片35)間に配置される。こ
の場合、上型33は、中央側が最も深くなる凹状に形成
されたフェース押圧部33aを有しており、その中央部
分によって厚肉部を形成するようになっている。また、
下型35は、塑性変形のスペースとなるフェース材Fよ
りも若干広いディメンションで、全体的に深さが略等し
い凹所35aを有しており、そして、この凹所35aに
フェース材Fを載置して、上記した上型33との間で押
圧がなされる。
けてフェース材Fを鍛造により塑性変形させてフェース
材周辺を薄肉化している状態を示している。このとき、
上型33は、フェース材の中央側も押圧するが、その部
分での押圧量は僅かであることから厚肉部が形成され、
フェース周辺の押圧量が大きくなることから薄肉部が形
成される。このため、少なくともフェース材Fの中央側
は、上記した圧延による結晶粒の方向が維持される。
れたフェース10を裏面側から見た斜視図である。図に
おいては、その厚みの変化が分かるように、トウ・ヒー
ル方向の厚み変化を示す稜線をXで、トップ・ソール方
向の厚み変化を示す稜線をYで示してあり、矢印は、そ
の圧延方向(結晶粒の長い方向)を示している。
工されたフェース材料は、密でムラが少ない金属組織と
なっており、これを打ち抜いた後、金型によって押圧し
て鍛造するため、大きな塑性変形が生じることはない。
従って、厚肉部と薄肉部が形成された十分な強度を有す
るフェース(そのようなフェースを止着したゴルフクラ
ブヘッド)を容易に製造することができる。
打球する中央側の塑性変形が少ないことから、トップ・
ソール方向の圧延加工によって金属組織が維持されてお
り、これによりトップ・ソール方向の撓りに対して割れ
難く、周辺が薄くなって反発が良好となるフェース(そ
のようなフェースを止着したゴルフクラブヘッド)を容
易に製造することができる。
行なっても良いし、冷間鍛造で行なっても良い。この場
合、冷間鍛造することにより、薄肉部(と厚肉部)を形
成するにあたり、材料の特性をあまり変化させず、耐久
強度の高いフェースが製造できるためより好ましい。
フェースには、バルジ、ロール付けがなされる。図9
は、図8のようにして形成されたフェース10に対し、
さらにプレス工程を施すことで、トウ・ヒール方向、及
びトップ・ソール方向に湾曲させたフェースを示した断
面図である。
心位置P1での肉厚は約2.3mm、薄肉部10bの中
央寄りの位置P2での肉厚は約2.1mm、薄肉部10
bの周辺寄りの位置P3での肉厚は約1.5〜1.8m
mとなるように加工される(ウッド型のヘッドでは、薄
肉部と厚肉部との間で、0.3〜0.8mm程度の肉厚
差があることが好ましい)。なお、フェースにバルジ、
ロール付けを行なうプレス工程は、図6及び図7に示す
鍛造工程の際に同時に行な得るように、金型を設計して
おいても良い。また、この場合、厚肉部10aと同じ
2.3mmの厚さの圧延材を用いると、薄肉部の塑性変
形量を少なくできて、製造も容易となる。
れるフェースの変形例を示す図であり、上記した鍛造工
程において、フェース中央側を全く押圧しないようにし
て、厚肉部を形成した例を示している。この構成では、
厚肉部10aは、全く押圧されないことから平面状に形
成されており、この部分の圧延方向(結晶粒の長い方
向)は、鍛造工程による影響を受けることはなく、トッ
プ・ソール方向に指向した状態となっている。
図2、図3に示すように、ヘッド本体5の開口部に溶接
等によって止着される。この場合、フェースの周縁部を
プレス等によりバック側に折り曲げて鍔部を突出させ、
この鍔部をヘッド本体に溶接等で止着しても良い。
フクラブヘッドを例にして説明したが、本発明は、アイ
アンタイプのヘッドにも適用することが可能である。も
ちろん、この場合にも、圧延加工した金属板を鍛造して
厚肉部と薄肉部を形成したフェースを備えた構成とされ
る。
肉厚が変化した十分な強度の金属フェースを有するゴル
フクラブヘッドが得られると共に、そのようなゴルフク
ラブヘッドの製造方法が得られる。
形態を示す正面図。
形態を示す正面図。
示す図であり、フェースを作成する第1の工程を示す
図。
示す断面図。
の斜視図。
す断面図。
Claims (7)
- 【請求項1】 圧延加工した金属板を鍛造して厚肉部と
薄肉部を形成したフェースを備えたことを特徴とするゴ
ルフクラブヘッド。 - 【請求項2】 前記フェースは、トップ・ソール方向に
圧延加工され、中央側が厚肉に形成されていることを特
徴とする請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。 - 【請求項3】 前記薄肉部は、結晶粒の方向が、厚肉部
と同じ方向に指向していることを特徴とする請求項1ま
たは2に記載のゴルフクラブヘッド。 - 【請求項4】 前記薄肉部は、結晶粒の方向が、フェー
スの周辺方向に指向していることを特徴とする請求項1
または2に記載のゴルフクラブヘッド。 - 【請求項5】 厚肉部と薄肉部が形成された金属製のフ
ェースを備えたゴルフクラブヘッドを製造するにあた
り、 圧延加工した金属板を鍛造して厚肉部と薄肉部を有する
フェースを形成したことを特徴とするゴルフクラブヘッ
ドの製造方法。 - 【請求項6】 前記フェースを構成する金属板は、トッ
プ・ソール方向に圧延加工した後、中央側より周辺側の
鍛造による押圧量を多くしたことを特徴とする請求項5
に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。 - 【請求項7】 前記鍛造は冷間鍛造であることを特徴と
する請求項5又は6に記載のゴルフクラブヘッドの製造
方法。
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