JP2003035365A - シールリング - Google Patents
シールリングInfo
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Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】特別な孔加工等なく、ハウジングの孔と軸状体
との間を良好に封止でき、封止のための圧入嵌合が容易
で、十分な抜け止め機能を有する。 【解決手段】孔9を有するハウジング1と、それに非接
触状態で挿通される軸状体2との間の環状空間を外部空
間側と密封空間側とに仕切るシールリング3であって、
孔とほぼ同心状の円筒部4aを有する環状芯金4と、こ
の環状芯金4の円筒部外周を覆う状態で被着されて孔1
0内周面に対して圧接される弾性体5と、環状芯金4の
内径側に被着されて軸状体2の外周面に対して接触させ
られる弾性リップ6とを備え、弾性体5が、環状芯金4
よりも外部空間側へ張り出され、この張り出し部分9と
孔10の内周面に対する嵌合しめしろが、弾性体5にお
いて環状芯金4の外周を覆う被覆部分8の孔10内周面
に対する嵌合しめしろよりも大に設定されている。
との間を良好に封止でき、封止のための圧入嵌合が容易
で、十分な抜け止め機能を有する。 【解決手段】孔9を有するハウジング1と、それに非接
触状態で挿通される軸状体2との間の環状空間を外部空
間側と密封空間側とに仕切るシールリング3であって、
孔とほぼ同心状の円筒部4aを有する環状芯金4と、こ
の環状芯金4の円筒部外周を覆う状態で被着されて孔1
0内周面に対して圧接される弾性体5と、環状芯金4の
内径側に被着されて軸状体2の外周面に対して接触させ
られる弾性リップ6とを備え、弾性体5が、環状芯金4
よりも外部空間側へ張り出され、この張り出し部分9と
孔10の内周面に対する嵌合しめしろが、弾性体5にお
いて環状芯金4の外周を覆う被覆部分8の孔10内周面
に対する嵌合しめしろよりも大に設定されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用エ
ンジンなどにおけるハウジングに形成される孔と、該孔
に挿通されるプラグチューブなどの軸状体との間を密封
するシールリングに関する。
ンジンなどにおけるハウジングに形成される孔と、該孔
に挿通されるプラグチューブなどの軸状体との間を密封
するシールリングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシールリングとしては、
例えば特開2001−27330号公報に開示されたも
ののように、エンジンのシリンダヘッドカバーなどのハ
ウジングに形成された断面円形の貫通孔を成す孔に対し
て、プラグチューブを軸状体の一例として挿通し、その
孔とプラグチューブとの間を、弾性リップを備えるシー
ルリングで封止するものが知られている。
例えば特開2001−27330号公報に開示されたも
ののように、エンジンのシリンダヘッドカバーなどのハ
ウジングに形成された断面円形の貫通孔を成す孔に対し
て、プラグチューブを軸状体の一例として挿通し、その
孔とプラグチューブとの間を、弾性リップを備えるシー
ルリングで封止するものが知られている。
【0003】シールリングは、孔に圧入嵌合することで
固定される。
固定される。
【0004】この従来構造のものは、シールリングにお
いて、孔に対する圧入方向での嵌合しめしろがほぼ一定
となる肉厚の弾性ゴムからなる弾性体を円筒状の環状芯
金の外周に被着した構成となっていた。
いて、孔に対する圧入方向での嵌合しめしろがほぼ一定
となる肉厚の弾性ゴムからなる弾性体を円筒状の環状芯
金の外周に被着した構成となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、自動車等の車両
軽量化のため、樹脂製部材、アルミニウム合金製部材等
を車体等の各種部品に採用されるようになってきた。そ
して、そのような樹脂製部材等を例えばエンジンのシリ
ンダヘッドカバーなどのハウジングに適用することが知
られている。
軽量化のため、樹脂製部材、アルミニウム合金製部材等
を車体等の各種部品に採用されるようになってきた。そ
して、そのような樹脂製部材等を例えばエンジンのシリ
ンダヘッドカバーなどのハウジングに適用することが知
られている。
【0006】ところで、樹脂製部材等のハウジングは、
成形品を一般に用いることになり、そのハウジングに形
成した孔と、該孔に挿通する軸状体との間にシールリン
グを装着することになる。
成形品を一般に用いることになり、そのハウジングに形
成した孔と、該孔に挿通する軸状体との間にシールリン
グを装着することになる。
【0007】しかしながら、従来においては、その装着
されたシールリングは、弾性体の孔に対する嵌合しめし
ろが圧入方向において一定のものとなっていたので、孔
に対して軸状体が幾分芯ずれしている場合、嵌合しめし
ろが小さいと孔に対する軸状体の偏りによって隙間が生
じて密封性が低下するおそれがあった。
されたシールリングは、弾性体の孔に対する嵌合しめし
ろが圧入方向において一定のものとなっていたので、孔
に対して軸状体が幾分芯ずれしている場合、嵌合しめし
ろが小さいと孔に対する軸状体の偏りによって隙間が生
じて密封性が低下するおそれがあった。
【0008】逆に、そのような芯ずれも十分許容して密
封性を良くするため、嵌合しめしろを圧入方向において
一定の大きなものとすると、その肉厚が大きいのでシー
ルリングを孔に圧入しにくいとともに、孔との間に弾性
体がかじり込んで、圧入方向に沿うような亀裂が弾性体
に生じ、その亀裂からオイル漏れなどの生じるおそれが
ある。
封性を良くするため、嵌合しめしろを圧入方向において
一定の大きなものとすると、その肉厚が大きいのでシー
ルリングを孔に圧入しにくいとともに、孔との間に弾性
体がかじり込んで、圧入方向に沿うような亀裂が弾性体
に生じ、その亀裂からオイル漏れなどの生じるおそれが
ある。
【0009】また、この芯ずれがないよう、樹脂製ハウ
ジングの孔の形状や位置精度を高くするための孔加工を
別途施すことによって、シールリングを孔に対して良好
に嵌合させることが可能であるが、その孔加工のための
別工程が必要となって、生産性の向上を図れない。
ジングの孔の形状や位置精度を高くするための孔加工を
別途施すことによって、シールリングを孔に対して良好
に嵌合させることが可能であるが、その孔加工のための
別工程が必要となって、生産性の向上を図れない。
【0010】また、嵌合しめしろが圧入方向において一
定のものの場合、孔に合わせて変形した弾性体において
孔内周面との摩擦により、挿入方向でシールリングを戻
してしまうスプリングバック現象が生じて、シールリン
グが孔から抜け側に幾分浮き上がってしまうおそれもあ
った。
定のものの場合、孔に合わせて変形した弾性体において
孔内周面との摩擦により、挿入方向でシールリングを戻
してしまうスプリングバック現象が生じて、シールリン
グが孔から抜け側に幾分浮き上がってしまうおそれもあ
った。
【0011】また、ハウジングに対する環境温度の高低
によって、ハウジングの孔の径も変動するので、その径
の変動に対しても封止性能を十分維持できることが望ま
しい。
によって、ハウジングの孔の径も変動するので、その径
の変動に対しても封止性能を十分維持できることが望ま
しい。
【0012】本発明は、上記実状を鑑みてなされたもの
であって、ハウジングの孔に対する特別な孔加工等を施
さなくても、ハウジングの孔と該孔に挿通される部材と
の間を良好に封止できるとともに、封止のための圧入嵌
合が容易で、十分な抜け止め機能を有するシールリング
の提供を解決すべき課題としている。
であって、ハウジングの孔に対する特別な孔加工等を施
さなくても、ハウジングの孔と該孔に挿通される部材と
の間を良好に封止できるとともに、封止のための圧入嵌
合が容易で、十分な抜け止め機能を有するシールリング
の提供を解決すべき課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシールリン
グは、請求項1に示すように、孔を有するハウジング
と、それに非接触状態で挿通される軸状体との間にでき
る環状空間を外部空間側と密封空間側とに仕切るシール
リングであって、前記孔とほぼ同心状の円筒部を有する
環状芯金と、この環状芯金の円筒部外周を覆う状態で被
着されて前記ハウジングの孔内周面に対して圧接される
弾性体と、前記環状芯金の内径側に被着されて前記軸状
体の外周面に対して接触させられる弾性リップとを備
え、前記弾性体が、前記環状芯金よりも外部空間側へ張
り出されており、この張り出し部分と前記ハウジングの
孔の内周面に対する嵌合しめしろが、前記弾性体におい
て前記環状芯金の外周を覆う被覆部分における前記ハウ
ジングの孔内周面に対する嵌合しめしろよりも大に設定
されていることを特徴とする。
グは、請求項1に示すように、孔を有するハウジング
と、それに非接触状態で挿通される軸状体との間にでき
る環状空間を外部空間側と密封空間側とに仕切るシール
リングであって、前記孔とほぼ同心状の円筒部を有する
環状芯金と、この環状芯金の円筒部外周を覆う状態で被
着されて前記ハウジングの孔内周面に対して圧接される
弾性体と、前記環状芯金の内径側に被着されて前記軸状
体の外周面に対して接触させられる弾性リップとを備
え、前記弾性体が、前記環状芯金よりも外部空間側へ張
り出されており、この張り出し部分と前記ハウジングの
孔の内周面に対する嵌合しめしろが、前記弾性体におい
て前記環状芯金の外周を覆う被覆部分における前記ハウ
ジングの孔内周面に対する嵌合しめしろよりも大に設定
されていることを特徴とする。
【0014】このシールリングによれば、ハウジングが
成形等された状態のままで、その孔に対して寸法精度を
上げるような加工を施さないままであっても、このシー
ルリングを孔に装着すれば、嵌合しめしろが大きい部分
があることで、孔と軸状体とが幾分芯ずれしている場
合、また孔寸法が温度によって幾分変化している場合に
おいて、その大きなしめしろ部分によって、孔と弾性体
嵌合部との間に隙間が生じにくくなって、封止性能の高
いものとなっている。
成形等された状態のままで、その孔に対して寸法精度を
上げるような加工を施さないままであっても、このシー
ルリングを孔に装着すれば、嵌合しめしろが大きい部分
があることで、孔と軸状体とが幾分芯ずれしている場
合、また孔寸法が温度によって幾分変化している場合に
おいて、その大きなしめしろ部分によって、孔と弾性体
嵌合部との間に隙間が生じにくくなって、封止性能の高
いものとなっている。
【0015】また、弾性体において嵌合しめしろの大き
な外部空間に張り出した部分が圧入されていくときに幾
分抵抗があるものの、環状芯金に被覆した被覆部分の方
がその張り出し部分より嵌合しめしろが小さいことで、
圧入方向で一定の嵌合しめしろに設定している従来のも
のよりも挿入しやすい。
な外部空間に張り出した部分が圧入されていくときに幾
分抵抗があるものの、環状芯金に被覆した被覆部分の方
がその張り出し部分より嵌合しめしろが小さいことで、
圧入方向で一定の嵌合しめしろに設定している従来のも
のよりも挿入しやすい。
【0016】また、弾性体において嵌合しめしろの大き
な前記張り出し部分は孔に対して主に径方向に密着する
力が作用するから、抜け止めとしてその力が十分機能す
る。
な前記張り出し部分は孔に対して主に径方向に密着する
力が作用するから、抜け止めとしてその力が十分機能す
る。
【0017】本発明に係るシールリングは、請求項2に
示すように、請求項1に記載のシールリングにおいて、
前記弾性体の外周には、軸方向所定間隔おきに径大とな
る環状隆起部が設けられていることを特徴とする。
示すように、請求項1に記載のシールリングにおいて、
前記弾性体の外周には、軸方向所定間隔おきに径大とな
る環状隆起部が設けられていることを特徴とする。
【0018】このシールリングによれば、軸方向所定間
隔おきに径大となる環状隆起部が弾性体の外周に設けら
れていることによって、孔へのシールリングの圧入嵌合
時に、孔の内周面との間に強く摩擦接触しないようにで
きるので、径方向での密着力を余り高めることなく、抜
け止めとして十分機能するものとなっていて、シールリ
ングを孔に対して円滑に圧入嵌合できる。また、従来の
ように圧入したシールリングが浮き上がるスプリングバ
ック現象が抑制される。
隔おきに径大となる環状隆起部が弾性体の外周に設けら
れていることによって、孔へのシールリングの圧入嵌合
時に、孔の内周面との間に強く摩擦接触しないようにで
きるので、径方向での密着力を余り高めることなく、抜
け止めとして十分機能するものとなっていて、シールリ
ングを孔に対して円滑に圧入嵌合できる。また、従来の
ように圧入したシールリングが浮き上がるスプリングバ
ック現象が抑制される。
【0019】本発明に係るシールリングは、請求項3に
示すように、請求項1または2に記載のシールリングに
おいて、前記環状芯金の外部空間側端部位置近くにおけ
る前記弾性体の外周には環状溝部が設けられていること
を特徴とする。
示すように、請求項1または2に記載のシールリングに
おいて、前記環状芯金の外部空間側端部位置近くにおけ
る前記弾性体の外周には環状溝部が設けられていること
を特徴とする。
【0020】このシールリングによれば、シールリング
を孔に圧入していく際に、嵌合しめしろが大きい張り出
し部分は、環状芯金の外部空間側短部位置近くにおける
弾性体の外周に設けられた環状溝部により内径側に屈曲
変形しやすくなっていて、それにより、嵌合しめしろが
大きいにもかかわらず、圧入し易いものとなっている。
を孔に圧入していく際に、嵌合しめしろが大きい張り出
し部分は、環状芯金の外部空間側短部位置近くにおける
弾性体の外周に設けられた環状溝部により内径側に屈曲
変形しやすくなっていて、それにより、嵌合しめしろが
大きいにもかかわらず、圧入し易いものとなっている。
【0021】本発明に係るシールリングは、請求項4に
示すように、請求項2または3に記載のシールリングに
おいて、前記環状隆起部を3つ以上設けていることを特
徴とする。
示すように、請求項2または3に記載のシールリングに
おいて、前記環状隆起部を3つ以上設けていることを特
徴とする。
【0022】このシールリングによれば、環状隆起部を
3つ以上設けていることにより、圧入方向で密着箇所が
3つ以上に分散してシールリングが孔に嵌合することに
なり、挿入方向で一様な圧縮力で密着するものよりもシ
ールリングの挿入が容易であるとともに、孔に対する抜
け止め力が十分作用し、かつ、スプリングバック現象が
生じにくい。
3つ以上設けていることにより、圧入方向で密着箇所が
3つ以上に分散してシールリングが孔に嵌合することに
なり、挿入方向で一様な圧縮力で密着するものよりもシ
ールリングの挿入が容易であるとともに、孔に対する抜
け止め力が十分作用し、かつ、スプリングバック現象が
生じにくい。
【0023】本発明に係るシールリングは、請求項5に
示すように、請求項1から4のいずれかに記載のシール
リングにおいて、前記環状隆起部の前記孔の内周面に対
する嵌合しめしろは、前記張り出し部分に近いものほど
大となるように設定していることを特徴とする。
示すように、請求項1から4のいずれかに記載のシール
リングにおいて、前記環状隆起部の前記孔の内周面に対
する嵌合しめしろは、前記張り出し部分に近いものほど
大となるように設定していることを特徴とする。
【0024】このシールリングによれば、環状隆起部の
孔の内周面に対する嵌合しめしろが張り出し部分に近い
ものほど大となるように設定しているから、抜け止め力
がシールリングの弾性体の外部空間側ほど強く作用する
ものとなっていて、抜け止めとしての機能がシールリン
グの圧入の深浅にあまり関係なく十分働き得る。
孔の内周面に対する嵌合しめしろが張り出し部分に近い
ものほど大となるように設定しているから、抜け止め力
がシールリングの弾性体の外部空間側ほど強く作用する
ものとなっていて、抜け止めとしての機能がシールリン
グの圧入の深浅にあまり関係なく十分働き得る。
【0025】本発明に係るシールリングは、請求項6に
示すように、請求項1から5のいずれかに記載のものに
おいて、前記弾性体の外部空間側端部が当接して規制さ
れる規制面を前記孔に設けるとともに、前記弾性体の外
部空間側端部には、該規制面に当接するに伴って径方向
内側に屈曲して前記規制面に密着するノーズ部を設けて
いることを特徴とする。
示すように、請求項1から5のいずれかに記載のものに
おいて、前記弾性体の外部空間側端部が当接して規制さ
れる規制面を前記孔に設けるとともに、前記弾性体の外
部空間側端部には、該規制面に当接するに伴って径方向
内側に屈曲して前記規制面に密着するノーズ部を設けて
いることを特徴とする。
【0026】このシールリングによれば、シールリング
を孔に挿入した状態で、孔に設けた規制面にノーズ部が
当接して径方向内側に屈曲すると、その屈曲に伴うノー
ズ部の付根部分における変形に伴って張り出し部分の大
径箇所が孔内周面に一層密着するよう外広がりとなる力
が作用するので、その先端側嵌合部分の孔に対する密着
力を高め、抜け止め力が高められる。
を孔に挿入した状態で、孔に設けた規制面にノーズ部が
当接して径方向内側に屈曲すると、その屈曲に伴うノー
ズ部の付根部分における変形に伴って張り出し部分の大
径箇所が孔内周面に一層密着するよう外広がりとなる力
が作用するので、その先端側嵌合部分の孔に対する密着
力を高め、抜け止め力が高められる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。
て、図面を用いて詳細に説明する。
【0028】図1,図2,図3は本発明の実施形態の一
例に係り、図1は、孔と軸状体との間を封止している状
態のシールリングの一例を示す片半分の縦断面図、図2
は、図1に示されるシールリングの片半分を示す縦断面
図、図3はシールリングの要部拡大図である。
例に係り、図1は、孔と軸状体との間を封止している状
態のシールリングの一例を示す片半分の縦断面図、図2
は、図1に示されるシールリングの片半分を示す縦断面
図、図3はシールリングの要部拡大図である。
【0029】図1に示すように、内燃機関の一例として
のガソリンエンジン(本体部は図示せず)の上部には、
シリンダヘッドを覆うハウジングとしてのシリンダヘッ
ドカバー1(図1において2点鎖線で示している)を設
けている。
のガソリンエンジン(本体部は図示せず)の上部には、
シリンダヘッドを覆うハウジングとしてのシリンダヘッ
ドカバー1(図1において2点鎖線で示している)を設
けている。
【0030】このシリンダヘッドカバー1には断面形状
円形の孔10を各気筒数に対応して貫通形成していると
ともに、各孔10に軸状体としてのプラグチューブ2を
挿通している。
円形の孔10を各気筒数に対応して貫通形成していると
ともに、各孔10に軸状体としてのプラグチューブ2を
挿通している。
【0031】そして、孔10とプラグチューブ2(図1
において2点鎖線で示している)との間の環状空間は、
シールリング3で外部空間側とエンジンのある密封空間
側とに仕切られることによってダストシールとして封止
されている。
において2点鎖線で示している)との間の環状空間は、
シールリング3で外部空間側とエンジンのある密封空間
側とに仕切られることによってダストシールとして封止
されている。
【0032】詳述すると、シールリング3は、図1に示
すように、孔10とほぼ同心の円筒部4aの下端に径方
向内方に屈曲したフランジ部4bを備える金属製の環状
芯金4と、この環状芯金4の円筒部4aの外周面に焼き
付けて、該円筒部4aを覆うように被着された弾性ゴム
製の弾性体5と、該弾性体5と一体に形成され、かつ環
状芯金4の内径側となるフランジ部4bに焼き付けて設
けられた弾性リップ6とを備えて構成している。
すように、孔10とほぼ同心の円筒部4aの下端に径方
向内方に屈曲したフランジ部4bを備える金属製の環状
芯金4と、この環状芯金4の円筒部4aの外周面に焼き
付けて、該円筒部4aを覆うように被着された弾性ゴム
製の弾性体5と、該弾性体5と一体に形成され、かつ環
状芯金4の内径側となるフランジ部4bに焼き付けて設
けられた弾性リップ6とを備えて構成している。
【0033】該弾性リップ6は、径方向で伸縮自在とな
るよう下側に折れ曲がる屈曲部6aが形成されていると
ともに、その内径側の先端部6bがプラグチューブ2の
外周面に全周にわたって密接するように設けられてい
る。
るよう下側に折れ曲がる屈曲部6aが形成されていると
ともに、その内径側の先端部6bがプラグチューブ2の
外周面に全周にわたって密接するように設けられてい
る。
【0034】その先端部6bには、内径側に縮むよう弾
性付勢するためのリング状のコイルスプリング7を設け
ている。このコイルスプリング7は、先端部6bにおけ
る外径側周面に形成した環状溝14に嵌め込まれてい
る。
性付勢するためのリング状のコイルスプリング7を設け
ている。このコイルスプリング7は、先端部6bにおけ
る外径側周面に形成した環状溝14に嵌め込まれてい
る。
【0035】そして、弾性体5は、図1に示すように、
シリンダヘッドカバー1に形成された孔10にシールリ
ング3を嵌合するものであって、環状芯金4の円筒部4
aの外周にその軸方向の全体にわたって被覆している被
覆部分8と、該被覆部分8よりも外部空間側に張り出し
た張り出し部分9とで一体に構成されている。
シリンダヘッドカバー1に形成された孔10にシールリ
ング3を嵌合するものであって、環状芯金4の円筒部4
aの外周にその軸方向の全体にわたって被覆している被
覆部分8と、該被覆部分8よりも外部空間側に張り出し
た張り出し部分9とで一体に構成されている。
【0036】詳述すると、シリンダヘッドカバー1の孔
10は、内外方向に貫通する断面形状円形を成す貫通孔
であって、その孔10の外側端部には、シールリング3
の嵌合を位置規制する規制面11を備えるフランジ部1
2が設けられている。
10は、内外方向に貫通する断面形状円形を成す貫通孔
であって、その孔10の外側端部には、シールリング3
の嵌合を位置規制する規制面11を備えるフランジ部1
2が設けられている。
【0037】弾性体5および弾性リップ6は、ゴム材を
加硫成形することで一体に形成されている。
加硫成形することで一体に形成されている。
【0038】弾性体5の被覆部分8には、環状芯金4の
円筒部4aに対する肉厚が厚肉となる環状隆起部分M1
〜M3と、薄肉となる環状溝部分V1〜V3とが交互に
並設されている。すなわち、それぞれの環状隆起部分M
1〜M3は、全周にわたって径方向外方に凸となる、す
なわち径大となるように形成されているとともに、それ
ぞれの環状溝部分V1〜V3は、全周にわたって径方向
内方に凹となるように形成されている。
円筒部4aに対する肉厚が厚肉となる環状隆起部分M1
〜M3と、薄肉となる環状溝部分V1〜V3とが交互に
並設されている。すなわち、それぞれの環状隆起部分M
1〜M3は、全周にわたって径方向外方に凸となる、す
なわち径大となるように形成されているとともに、それ
ぞれの環状溝部分V1〜V3は、全周にわたって径方向
内方に凹となるように形成されている。
【0039】被覆部分8における環状隆起部分M1〜M
3は、圧入方向に所定間隔おきに3つ設けられている。
3は、圧入方向に所定間隔おきに3つ設けられている。
【0040】図1において下から3つ目の環状溝部分V
3は、環状芯金4における差込方向での先端側位置とほ
ぼ同じに位置設定されている。
3は、環状芯金4における差込方向での先端側位置とほ
ぼ同じに位置設定されている。
【0041】この環状溝部分V3より先端側は張り出し
部分9が圧入方向で延設されているのであって、この張
り出し部分9には、該環状溝部分V3より径方向外側に
大径をなす環状隆起部分M4が形成されている。
部分9が圧入方向で延設されているのであって、この張
り出し部分9には、該環状溝部分V3より径方向外側に
大径をなす環状隆起部分M4が形成されている。
【0042】従って、弾性体5における環状隆起部分M
1〜M4の数は4つである。
1〜M4の数は4つである。
【0043】そして、図1に示すように、張り出し部分
9に設けられている環状隆起部分M4が弾性体嵌合部9
における最も大径を成すものとなっている。
9に設けられている環状隆起部分M4が弾性体嵌合部9
における最も大径を成すものとなっている。
【0044】また、各環状隆起部分M1〜M4は、先端
側寄りに位置するものほど大径を成すように構成してい
る。
側寄りに位置するものほど大径を成すように構成してい
る。
【0045】すなわち、環状芯金4のフランジ部4bに
最も近い環状隆起部分M1から張り出し部分9における
環状隆起部分M4までの間において各環状隆起部分M1
〜M4の外径はだんだんと大きくなるように設定してお
り、各環状隆起部分M1〜M4の外周端は図2において
下すぼまりの仮想円錐台(図2において1点鎖線で示
す)の外周面上にほぼ位置するようになっている。な
お、図2で2点鎖線は、孔10の内周面位置を示す。
最も近い環状隆起部分M1から張り出し部分9における
環状隆起部分M4までの間において各環状隆起部分M1
〜M4の外径はだんだんと大きくなるように設定してお
り、各環状隆起部分M1〜M4の外周端は図2において
下すぼまりの仮想円錐台(図2において1点鎖線で示
す)の外周面上にほぼ位置するようになっている。な
お、図2で2点鎖線は、孔10の内周面位置を示す。
【0046】また、この仮想円錐台の外周面のその上下
に沿う中心軸に対する傾斜角度、すなわち環状芯金4の
円筒部4aの外周の沿う方向に対する傾斜角度θは、図
2に示すように、3〜5°となっている。
に沿う中心軸に対する傾斜角度、すなわち環状芯金4の
円筒部4aの外周の沿う方向に対する傾斜角度θは、図
2に示すように、3〜5°となっている。
【0047】これにより、図3に示すように、孔10の
内周面に対する各環状隆起部分M1〜M4のしめしろL
1〜L4は先端側ほど大きなものとなっている。なお、
図3で2点鎖線は、孔10の内周面位置を示す。
内周面に対する各環状隆起部分M1〜M4のしめしろL
1〜L4は先端側ほど大きなものとなっている。なお、
図3で2点鎖線は、孔10の内周面位置を示す。
【0048】さらに、張り出し部分9の外部空間側端面
9aは、シールリング3の孔10への圧入方向での位置
規制を行う孔10のフランジ部12の位置規制面11に
当接して規制される。
9aは、シールリング3の孔10への圧入方向での位置
規制を行う孔10のフランジ部12の位置規制面11に
当接して規制される。
【0049】そして、張り出し部分9の外部空間側端面
9aの外周部箇所には、先端側へ突出する断面形状三角
形状のノーズ部13を全周にわたって設けている。
9aの外周部箇所には、先端側へ突出する断面形状三角
形状のノーズ部13を全周にわたって設けている。
【0050】ノーズ部13の内径側の側面は幾分凹んだ
湾曲面となっているとともに、外径側の側面は円錐面と
なっている。
湾曲面となっているとともに、外径側の側面は円錐面と
なっている。
【0051】したがって、ノーズ部13は、位置規制面
11に当接することで内径側に屈曲し、その外周側側面
が幾分拡径するよう変形して、孔10の内周面に対する
張り出し部分9の密着度を高める押圧力を発生する。
11に当接することで内径側に屈曲し、その外周側側面
が幾分拡径するよう変形して、孔10の内周面に対する
張り出し部分9の密着度を高める押圧力を発生する。
【0052】上記構成により、張り出し部分9の孔10
の内周面に対する嵌合しめしろL4(図3参照)は、基
端側嵌合部分8の各環状隆起部分M1〜M3の嵌合しめ
しろL1〜L3よりも大となっていることで、圧入方向
で一定の嵌合しめしろとなっているものよりも、このシ
ールリング3は、孔10に嵌合し易い。
の内周面に対する嵌合しめしろL4(図3参照)は、基
端側嵌合部分8の各環状隆起部分M1〜M3の嵌合しめ
しろL1〜L3よりも大となっていることで、圧入方向
で一定の嵌合しめしろとなっているものよりも、このシ
ールリング3は、孔10に嵌合し易い。
【0053】また、この張り出し部分9は、環状芯金4
の円筒部4aによって内径側への変形が規制されないか
ら、嵌合しめしろL4が大きいにもかからわらず、内径
側に変形し易くなっていて、孔10に嵌合し易い。
の円筒部4aによって内径側への変形が規制されないか
ら、嵌合しめしろL4が大きいにもかからわらず、内径
側に変形し易くなっていて、孔10に嵌合し易い。
【0054】さらに、環状溝部分V3が環状芯金4の円
筒部4aの先端位置とほぼ同じところに位置するから、
孔10への圧入嵌合のとき、嵌合しめしろL4の大きい
張り出し部分9が一層内径側に変形し易くなっていて、
孔10に嵌合し易い。
筒部4aの先端位置とほぼ同じところに位置するから、
孔10への圧入嵌合のとき、嵌合しめしろL4の大きい
張り出し部分9が一層内径側に変形し易くなっていて、
孔10に嵌合し易い。
【0055】次に、該実施の形態に係るシールリング3
の各種評価試験について説明する。
の各種評価試験について説明する。
【0056】本発明者は、シールリング3の評価試験と
して、孔へのシールリング3の圧入の容易さの程度を評
価する外周圧入試験と、予め圧入されたシールリング3
の抜けにくさの程度を評価する外周耐抜け性試験と、予
め圧入されたシールリング3が内圧に対する耐圧および
負圧となった内圧に対する耐負圧を評価する耐圧・耐負
圧試験とを行った。
して、孔へのシールリング3の圧入の容易さの程度を評
価する外周圧入試験と、予め圧入されたシールリング3
の抜けにくさの程度を評価する外周耐抜け性試験と、予
め圧入されたシールリング3が内圧に対する耐圧および
負圧となった内圧に対する耐負圧を評価する耐圧・耐負
圧試験とを行った。
【0057】まず、外周圧入試験について説明する。図
4に示すように、シールリング3を圧入嵌合するための
圧入孔15aを備える治具として、ナイロン6(ポリア
ミド樹脂)製の試験用治具15を用意した。なお、この
試験用治具15としては、圧入孔15aの内径が異なる
3種のもの、治具A,B,Cを用意した。各試験用治具
15の圧入孔15a内径の本来の規格値は41.1mm
であるのに対して、それぞれ、内径寸法が41.45m
m(治具A)、41.40mm(治具B)、41.41
mm(治具C)に設定している。これらの内径寸法は、
実際のハウジングにおける孔内径の実測値のばらつきを
考慮して設定した。
4に示すように、シールリング3を圧入嵌合するための
圧入孔15aを備える治具として、ナイロン6(ポリア
ミド樹脂)製の試験用治具15を用意した。なお、この
試験用治具15としては、圧入孔15aの内径が異なる
3種のもの、治具A,B,Cを用意した。各試験用治具
15の圧入孔15a内径の本来の規格値は41.1mm
であるのに対して、それぞれ、内径寸法が41.45m
m(治具A)、41.40mm(治具B)、41.41
mm(治具C)に設定している。これらの内径寸法は、
実際のハウジングにおける孔内径の実測値のばらつきを
考慮して設定した。
【0058】そして各治具A,B,Cの挿入孔15aに
対して、本発明に係る上記実施の形態の同一寸法のシー
ルリング3を、雰囲気温度が室温状態、かつ弾性体嵌合
部の外周がドライ状態で、その弾性体嵌合部にかじれな
ど生じないことを確認しながら、油圧プレス16によっ
て圧入速度10mm/分で圧入嵌合していった。この時
の油圧プレス16における圧入力を検出した。検出され
たその圧入力は、具体的には、治具Aにおいて22.0
N、治具Bにおいて、24.5N、治具Cにおいて、2
3.6Nであった。したがって、圧入力は比較的小さく
て済む。
対して、本発明に係る上記実施の形態の同一寸法のシー
ルリング3を、雰囲気温度が室温状態、かつ弾性体嵌合
部の外周がドライ状態で、その弾性体嵌合部にかじれな
ど生じないことを確認しながら、油圧プレス16によっ
て圧入速度10mm/分で圧入嵌合していった。この時
の油圧プレス16における圧入力を検出した。検出され
たその圧入力は、具体的には、治具Aにおいて22.0
N、治具Bにおいて、24.5N、治具Cにおいて、2
3.6Nであった。したがって、圧入力は比較的小さく
て済む。
【0059】次に、外周耐抜け性試験について説明す
る。雰囲気温度が室温状態、かつ弾性体嵌合部の外周が
ドライ状態で、上記治具A,B,Cに上記シールリング
を予め圧入嵌合しておく。そして、図5に示すように、
各治具A,B,Cを上下反転させて支台17に載置し、
その圧入嵌合された直後のもの、雰囲気温度130℃中
で100時間放置したもの、雰囲気温度130℃中で3
00時間放置したもの、雰囲気温度130℃中で500
時間放置したものと4種の条件下であったものを、各治
具A,B,Cを上下反転させて支台17に載置し、上記
油圧プレス16でシールリング3を抜き出すように作用
する下向きの押圧力を与え、抜けた時の荷重を、表1に
示すように得た。なお、表1におけるクリープ100h
とは、雰囲気温度130℃中で100時間放置したもの
を示し、新品とはシールリング3を圧入嵌合された直後
のものを示す。
る。雰囲気温度が室温状態、かつ弾性体嵌合部の外周が
ドライ状態で、上記治具A,B,Cに上記シールリング
を予め圧入嵌合しておく。そして、図5に示すように、
各治具A,B,Cを上下反転させて支台17に載置し、
その圧入嵌合された直後のもの、雰囲気温度130℃中
で100時間放置したもの、雰囲気温度130℃中で3
00時間放置したもの、雰囲気温度130℃中で500
時間放置したものと4種の条件下であったものを、各治
具A,B,Cを上下反転させて支台17に載置し、上記
油圧プレス16でシールリング3を抜き出すように作用
する下向きの押圧力を与え、抜けた時の荷重を、表1に
示すように得た。なお、表1におけるクリープ100h
とは、雰囲気温度130℃中で100時間放置したもの
を示し、新品とはシールリング3を圧入嵌合された直後
のものを示す。
【0060】
【表1】
その結果、耐抜け性は雰囲気温度130℃中で長時間放
置するほど緩やかに低下している。
置するほど緩やかに低下している。
【0061】次に、耐圧・耐負圧試験について説明す
る。図6に示すように、シールリングを圧入嵌合するた
めの圧入孔18aを備え、かつシールリング3の弾性リ
ップ6が密接する軸状体に相当する円柱状部18bを備
える治具として、ナイロン6(ポリアミド樹脂)製の試
験用治具18を用意した。この治具18の圧入孔18a
の内径寸法は、ほぼ規格値41.1mmに設定している
のであって、シールリング3を圧入嵌合した内側空間内
の内圧を変更できるようエアコンプレッサ(図示せず)
によってバルブ19および圧力ゲージ20を介して空気
を供給ないし吸引できるように構成している。
る。図6に示すように、シールリングを圧入嵌合するた
めの圧入孔18aを備え、かつシールリング3の弾性リ
ップ6が密接する軸状体に相当する円柱状部18bを備
える治具として、ナイロン6(ポリアミド樹脂)製の試
験用治具18を用意した。この治具18の圧入孔18a
の内径寸法は、ほぼ規格値41.1mmに設定している
のであって、シールリング3を圧入嵌合した内側空間内
の内圧を変更できるようエアコンプレッサ(図示せず)
によってバルブ19および圧力ゲージ20を介して空気
を供給ないし吸引できるように構成している。
【0062】そして、治具18の深さ方向一定位置にシ
ールリング3を常温で圧入嵌合し、その嵌合した直後の
もの、嵌合されてから130℃雰囲気の恒温槽21中
に、100時間、300時間、500時間、それぞれ放
置するクリープ処理してからさらに1時間130℃雰囲
気中に放置してから、前記バルブ19を開けて任意の内
圧を負荷した後、バルブ19を閉じ、10分経過後、圧
力ゲージ19の検出値を読んで、エア洩れの有無を判定
する。その結果、エア洩れの生じない限界圧力が表2,
表3に示すように得られた。表2は耐圧性試験結果を示
し、表3は耐負圧性試験結果を示す。
ールリング3を常温で圧入嵌合し、その嵌合した直後の
もの、嵌合されてから130℃雰囲気の恒温槽21中
に、100時間、300時間、500時間、それぞれ放
置するクリープ処理してからさらに1時間130℃雰囲
気中に放置してから、前記バルブ19を開けて任意の内
圧を負荷した後、バルブ19を閉じ、10分経過後、圧
力ゲージ19の検出値を読んで、エア洩れの有無を判定
する。その結果、エア洩れの生じない限界圧力が表2,
表3に示すように得られた。表2は耐圧性試験結果を示
し、表3は耐負圧性試験結果を示す。
【0063】
【表2】
【表3】
したがって、上記実施の形態に係るシールリング3の耐
圧性はクリープ時間300時間から低下し、シール外周
部からエア洩れが生じるのが確認された。これは、寸法
の再測定の結果、クリープ時間が長いと治具18の圧入
孔18a内径が大きくなり、シールリング3の嵌合しめ
しろが幾分小さくなったためであると判明した。このこ
とは、特に治具18の圧入孔18a内径が大きくなった
分が大きく影響していた。一方、該シールリング3の耐
負圧性は、クリープ時間500時間でも低下せず、良好
であった。
圧性はクリープ時間300時間から低下し、シール外周
部からエア洩れが生じるのが確認された。これは、寸法
の再測定の結果、クリープ時間が長いと治具18の圧入
孔18a内径が大きくなり、シールリング3の嵌合しめ
しろが幾分小さくなったためであると判明した。このこ
とは、特に治具18の圧入孔18a内径が大きくなった
分が大きく影響していた。一方、該シールリング3の耐
負圧性は、クリープ時間500時間でも低下せず、良好
であった。
【0064】(別の実施の形態)本発明は、次のように
実施しても良い。尚、上述実施の形態と同様の構造につ
いては説明を省略するとともに、同じ符号を付す。
実施しても良い。尚、上述実施の形態と同様の構造につ
いては説明を省略するとともに、同じ符号を付す。
【0065】(1)図7に示すように、シールリング3
は、プラグチューブ2の外周面に密接する弾性リップ6
の先端部6aに設けるコイルスプリング7を、弾性リッ
プ6内に埋め込んだものに構成している。
は、プラグチューブ2の外周面に密接する弾性リップ6
の先端部6aに設けるコイルスプリング7を、弾性リッ
プ6内に埋め込んだものに構成している。
【0066】(2)図8に示すように、シールリング3
の弾性体5は、環状芯金4の外周面を覆うように被着さ
れる被覆部分8の外周面を圧入方向一定肉厚に構成して
いる。この被覆部分8よりも圧入方向先端側、つまり外
部空間側に延設した張り出し部分9には、被覆部分8の
外周径よりも大径となる大径部21を備える構成にして
いる。したがって、この大径部21は孔10に対する嵌
合しめしろが被覆部分8よりも大きなものとなってい
る。 (3)図9に示すように、シールリング3の弾性体5に
おける張り出し部分9の外周に、被覆部分8の外周径よ
りも大径となる突条をなす環状隆起部22を設けてい
る。そして、被覆部分8から張り出し部分9へ移行する
箇所、すなわち環状芯金4の円筒部4aの圧入方向先端
位置近くにおける被覆部分8の外周部には、環状の凹溝
23を環状溝部として形成している。したがって、環状
隆起部22により、張り出し部分9の孔に圧入する際の
嵌合しめしろが被覆部分8よりも大きなものとなってい
る。また、凹溝23は、孔への圧入の際、張り出し部分
9が内径側に変形し易くしている。
の弾性体5は、環状芯金4の外周面を覆うように被着さ
れる被覆部分8の外周面を圧入方向一定肉厚に構成して
いる。この被覆部分8よりも圧入方向先端側、つまり外
部空間側に延設した張り出し部分9には、被覆部分8の
外周径よりも大径となる大径部21を備える構成にして
いる。したがって、この大径部21は孔10に対する嵌
合しめしろが被覆部分8よりも大きなものとなってい
る。 (3)図9に示すように、シールリング3の弾性体5に
おける張り出し部分9の外周に、被覆部分8の外周径よ
りも大径となる突条をなす環状隆起部22を設けてい
る。そして、被覆部分8から張り出し部分9へ移行する
箇所、すなわち環状芯金4の円筒部4aの圧入方向先端
位置近くにおける被覆部分8の外周部には、環状の凹溝
23を環状溝部として形成している。したがって、環状
隆起部22により、張り出し部分9の孔に圧入する際の
嵌合しめしろが被覆部分8よりも大きなものとなってい
る。また、凹溝23は、孔への圧入の際、張り出し部分
9が内径側に変形し易くしている。
【0067】
【発明の効果】したがって、本発明によれば、ハウジン
グが成形等された状態のままで、その孔に対して寸法精
度を上げるような加工を施さないままであっても、この
シールリングを孔に装着すれば、嵌合しめしろが大きい
部分があることで、孔と軸状体とが幾分芯ずれしている
場合、また孔寸法が温度によって幾分変化している場合
において、その大きなしめしろ部分によって、孔と弾性
体嵌合部との間に隙間が生じにくくなって、封止性能の
高いものとなっている。
グが成形等された状態のままで、その孔に対して寸法精
度を上げるような加工を施さないままであっても、この
シールリングを孔に装着すれば、嵌合しめしろが大きい
部分があることで、孔と軸状体とが幾分芯ずれしている
場合、また孔寸法が温度によって幾分変化している場合
において、その大きなしめしろ部分によって、孔と弾性
体嵌合部との間に隙間が生じにくくなって、封止性能の
高いものとなっている。
【0068】また、弾性体において嵌合しめしろの大き
な外部空間に張り出した部分が圧入されていくときに幾
分抵抗があるものの、環状芯金に被覆した被覆部分の方
がその張り出し部分より嵌合しめしろが小さいことで、
圧入方向で一定の嵌合しめしろに設定している従来のも
のよりも挿入しやすい。
な外部空間に張り出した部分が圧入されていくときに幾
分抵抗があるものの、環状芯金に被覆した被覆部分の方
がその張り出し部分より嵌合しめしろが小さいことで、
圧入方向で一定の嵌合しめしろに設定している従来のも
のよりも挿入しやすい。
【0069】また、弾性体において嵌合しめしろの大き
な前記張り出し部分は孔に対して主に径方向に密着する
力が作用するから、抜け止めとしてその力が十分機能す
る。
な前記張り出し部分は孔に対して主に径方向に密着する
力が作用するから、抜け止めとしてその力が十分機能す
る。
【図1】孔と軸状体との間を封止している状態のシール
リングの一例を示す片半分の縦断面図
リングの一例を示す片半分の縦断面図
【図2】図1に示されるシールリングの片半分を示す縦
断面図
断面図
【図3】シールリングの要部を示す縦断面図
【図4】外周圧入試験を示す説明図
【図5】外周耐抜け性試験を示す説明図
【図6】耐圧・耐負圧試験を示す説明図
【図7】別の実施の形態のシールリングの片半分を示す
縦断面図
縦断面図
【図8】別の実施の形態のシールリングの片半分を示す
縦断面図
縦断面図
【図9】別の実施の形態のシールリングの片半分を示す
縦断面図
縦断面図
1 シリンダヘッドカバー(ハウジング)
3 シールリング
4 環状芯金
5 弾性体
6 弾性リップ
8 被覆部分
9 張り出し部分
10 孔
11 規制面
13 ノーズ部
M1〜M4 環状隆起部分
V1〜V3 環状溝部分
フロントページの続き
Fターム(参考) 3J006 AE14 AE30 AE39 AE41
3J040 BA03 EA01 EA15 EA17 EA42
FA01 FA05 HA16
Claims (6)
- 【請求項1】孔を有するハウジングと、それに非接触状
態で挿通される軸状体との間にできる環状空間を外部空
間側と密封空間側とに仕切るシールリングであって、 前記孔とほぼ同心状の円筒部を有する環状芯金と、この
環状芯金の円筒部外周を覆う状態で被着されて前記ハウ
ジングの孔内周面に対して圧接される弾性体と、前記環
状芯金の内径側に被着されて前記軸状体の外周面に対し
て接触させられる弾性リップとを備え、 前記弾性体が、前記環状芯金よりも外部空間側へ張り出
されており、この張り出し部分と前記ハウジングの孔の
内周面に対する嵌合しめしろが、前記弾性体において前
記環状芯金の外周を覆う被覆部分における前記ハウジン
グの孔内周面に対する嵌合しめしろよりも大に設定され
ている、ことを特徴とするシールリング。 - 【請求項2】請求項1に記載のシールリングにおいて、 前記弾性体の外周には、軸方向所定間隔おきに径大とな
る環状隆起部が設けられている、ことを特徴とするシー
ルリング。 - 【請求項3】請求項1または2に記載のシールリングに
おいて、 前記環状芯金の外部空間側端部位置近くにおける前記弾
性体の外周には環状溝部が設けられている、ことを特徴
とするシールリング。 - 【請求項4】請求項2または3に記載のシールリングに
おいて、 前記環状隆起部を3つ以上設けている、ことを特徴とす
るシールリング。 - 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載のシール
リングにおいて、 前記環状隆起部の前記孔の内周面に対する嵌合しめしろ
は、前記張り出し部分に近いものほど大となるように設
定している、ことを特徴とするシールリング。 - 【請求項6】請求項1から5のいずれかに記載のシール
リングにおいて、 前記弾性体の外部空間側端部が当接して規制される規制
面を前記孔に設けるとともに、 前記弾性体の外部空間側端部には、該規制面に当接する
に伴って径方向内側に屈曲して前記規制面に密着するノ
ーズ部を設けている、ことを特徴とするシールリング。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001222952A JP2003035365A (ja) | 2001-07-24 | 2001-07-24 | シールリング |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001222952A JP2003035365A (ja) | 2001-07-24 | 2001-07-24 | シールリング |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003035365A true JP2003035365A (ja) | 2003-02-07 |
Family
ID=19056359
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001222952A Pending JP2003035365A (ja) | 2001-07-24 | 2001-07-24 | シールリング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003035365A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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