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JP2003032113A - A/d変換方法及び装置 - Google Patents

A/d変換方法及び装置

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JP2003032113A
JP2003032113A JP2001213966A JP2001213966A JP2003032113A JP 2003032113 A JP2003032113 A JP 2003032113A JP 2001213966 A JP2001213966 A JP 2001213966A JP 2001213966 A JP2001213966 A JP 2001213966A JP 2003032113 A JP2003032113 A JP 2003032113A
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delay
circuit
signal
input
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルス遅延回路を利用して入力電圧を数値デ
ータに変換するA/D変換装置において、A/D変換の
高分解能化若しくは高速化を図る。 【解決手段】 パルス遅延回路10を構成する複数の遅
延ユニットを、入力電圧Vinを増幅・電圧シフトした
電圧信号Vin1で駆動し、所定のサンプリング周期T
S内にパルス信号が通過した遅延ユニット2の段数を入
力電圧VinのA/D変換値とするA/D変換部20を
備えた装置において、パルス遅延回路30を別途設け
て、これを構成する遅延ユニットを、入力電圧Vinを
反転増幅・電圧シフトした電圧信号Vin2で駆動し、
パルス遅延回路30内でパルス信号が通過した遅延ユニ
ットの数が設定値NBで決まる所定値に達する度に、A
/D変換部20にサンプリング信号CKSを出力する。
この結果、サンプリング周期TSが入力電圧Vinに応
じて変化し、A/D変換の分解能を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力電圧を数値デ
ータに変換するA/D変換方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、特開平5−2599
07号公報に開示されているように、ゲート回路からな
る遅延ユニットを複数段縦続接続したパルス遅延回路を
利用して、入力電圧を数値データに変換するA/D変換
装置が知られている。
【0003】この種のA/D変換装置は、例えば、図8
(a)又は図8(b)に示す如く構成される。即ち、ま
ず、図8(a)に示すA/D変換装置は、入力パルスP
inを所定の遅延時間だけ遅延させて出力する遅延ユニ
ット2を複数段縦続接続することにより構成されたパル
ス遅延回路10と、外部から入力されるサンプリング信
号CKSの立上がり(または立下がり)タイミングで、
パルス遅延回路10内での入力パルスPinの到達位置
を検出(ラッチ)し、その検出結果を、入力パルスPi
nが通過した遅延ユニット2が先頭から何段目にあるか
を表す所定ビットのデジタルデータDTに変換して出力
するラッチ&エンコーダ12と、を備える。
【0004】また、パルス遅延回路10を構成する各遅
延ユニット2は、インバータ等からなるゲート回路にて
構成されており、各遅延ユニット2には、バッファ14
等を介して、A/D変換対象となる入力電圧Vinが駆
動電圧として印加されている。
【0005】従って、各遅延ユニット2の遅延時間は、
入力電圧Vinの電圧レベルに対応した時間となり、サ
ンプリング信号CKSの一周期(以下サンプリング周期
という)TS内にパルス遅延回路10内で入力パルスP
inが通過する遅延ユニット2の個数は、入力電圧Vi
nの電圧レベルに比例することになる。
【0006】例えば、図9(a)は、パルス遅延回路1
0内で入力パルスPinが伝送されているときの各遅延
ユニット2(1) ,2(2) ,2(3) ,…の出力変化を表し
ているが、この図から明らかなように、入力電圧Vin
が高い場合には、各遅延ユニット2での入力パルスPi
nの遅延時間が短くなることから、一サンプリング周期
TSあたりにパルス遅延回路10内で入力パルスPin
が通過する遅延ユニット2の段数は多くなり(図では先
頭の遅延ユニット2(1) から10段目の遅延ユニット2
(10)までの10段)、入力電圧Vinが低くなると、各
遅延ユニット2での入力パルスPinの遅延時間が長く
なることから、一サンプリング周期TS当たりにパルス
遅延回路10内で入力パルスPinが通過する遅延ユニ
ット2の段数は少なくなる(図では先頭の遅延ユニット
2(1) から7段目の遅延ユニット2(7) までの7段)。
【0007】この結果、ラッチ&エンコーダ12からの
出力(デジタルデータDT)は、入力電圧Vinの電圧
レベルに応じて変化することになり、デジタルデータD
Tは入力電圧VinをA/D変換した数値データとな
る。つまり、図8(a)に示したA/D変換装置では、
図9(b)に示すように、パルス遅延回路10内での入
力パルスPinの伝送速度SPが、各遅延ユニット2に
駆動電圧として印加される入力電圧Vinに比例して変
化することから、一定のサンプリング周期TS毎に、ラ
ッチ&エンコーダ12を用いて、入力パルスPinが通
過した遅延ユニット2の段数を計測することにより、入
力電圧Vinを数値データ(デジタルデータDT)に変
換するのである。
【0008】一方、図8(b)に示すA/D変換装置
は、図8(a)に示したA/D変換装置において、パル
ス遅延回路10を構成する初段の遅延ユニット2を、一
方の入力端子を起動用端子とするアンドゲートにて構成
し、この初段の遅延ユニット2のもう一つの入力端子
と、最終段の遅延ユニット2の出力端子とを接続して、
全遅延ユニット2をリング状に連結することにより、パ
ルス遅延回路10を、入力パルスPinを周回させるこ
とができるリングディレイライン(RDL)として構成
すると共に、更に、このパルス遅延回路10内での入力
パルスPinの周回回数をカウントするカウンタ16
と、このカウンタ16によるカウント値をサンプリング
信号CKSの立上がり(又は立下がり)タイミングでラ
ッチするラッチ回路18とを設けたものである。
【0009】そして、このように構成されたA/D変換
装置では、ラッチ&エンコーダ12から出力されるデジ
タルデータを、入力電圧Vinの電圧レベルを表す下位
ビットデータa、ラッチ回路18から出力されるカウン
ト値を、入力電圧Vinの電圧レベルを表す上位ビット
データb、とするデジタルデータDTを得ることがで
き、図8(a)に示したA/D変換装置に比べて、パル
ス遅延回路10を構成する遅延ユニット2の個数を少な
くできる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に構成された従来のA/D変換装置においては、図9
(c)に示すように、一定のサンプリング周期TS毎
に、入力パルスPinが通過した遅延ユニットの段数を
数値化することにより、入力電圧Vinを数値データ
(デジタルデータDT)に変換することから、A/D変
換の分解能は、遅延ユニット2を入力パルスPinが通
過する時間(遅延時間)で決定される。
【0011】そして、遅延ユニット2の遅延時間は、遅
延ユニットを構成するゲート回路の特性により決定され
ることから、従来のA/D変換装置において、A/D変
換の分解能を高めるには、ゲート回路の製造技術の改良
により、ゲート回路の単位遅延時間を短くする必要があ
り、A/D変換の高分解能化には、ゲート回路の製造技
術により制限を受けるという問題があった。
【0012】例えば、図10は、図8(a)に示したA
/D変換装置において、遅延ユニット2をCMOSイン
バータ2段で構成し、サンプリング信号CKSの周波数
(サンプリング周波数):10kHz、周囲温度:25
°Cで動作させた場合のA/D変換値の電圧分解能と、
遅延ユニット2の1段あたりの遅延時間(単位遅延時間
Td)と、CMOSインバータ製造時のプロセス微細化
のルール(CMOSデザインルール)との関係を表す説
明図であるが、図に実線で示すように、従来のA/D変
換装置において、A/D変換値の電圧分解能を高めるに
は、CMOSデザインルールをより微細化して、遅延ユ
ニット2の単位遅延時間Tdをより小さくする必要があ
り、このためには、遅延ユニット2を構成するゲート回
路を製造する際のプロセス微細化技術がより改善される
のを待つしかないのである。
【0013】また、上記従来のA/D変換装置におい
て、A/D変換の高速化を図るには、サンプリング周期
TSを短くすればよいが、サンプリング周期TSを短く
すると、同一の入力電圧Vinに対して得られるデジタ
ルデータのビット数が少なくなり、得られる分解能が低
下することから、高速で所望分解能のA/D変換結果を
得る必要のあるアプリケーション(例えば10bit,
1MHz)ではスピード不足で対応できないという問題
もある。
【0014】一方、上記従来のA/D変換装置におい
て、パルス遅延回路を構成する各遅延ユニット2は、入
力電圧Vinに応じて遅延時間が変化するだけでなく、
周囲温度等の使用環境によっても遅延時間が変動する。
つまり、入力電圧Vinが一定であっても、低温時に
は、遅延ユニット2の遅延時間が短くなって、パルス遅
延回路10内での入力パルスPinの伝送速度SPが、
図9(b)における入力電圧Vinの高電圧側に変化
し、逆に、高温時には、遅延ユニット2の遅延時間が長
くなって、パルス遅延回路10内での入力パルスPin
の伝送速度SPが、図9(b)における入力電圧Vin
の低電圧側に変化してしまうのである。
【0015】そして、こうした問題を解決するために、
例えば、特開平7−154256号公報、特開平5−3
7378号公報、特開平11−44585号公報、特開
平11−64135号公報等に開示された技術を利用し
て、A/D変換対象となる入力電圧Vinと電圧一定の
基準電圧とを夫々A/D変換し、その両者の比を演算す
ることで、周囲環境変化に伴うA/D変換値の変動分を
キャンセルすることが考えられるが、このような対策で
は、入力電圧Vin及び基準電圧のA/D変換を、A/
D変換装置への入力を切り換えることにより、順次行う
必要があるため、所望のA/D変換値を得るには時間が
かかるという問題がある。また、この場合、A/D変換
装置への入力切り換えのための切換回路や、変動分キャ
ンセルのための処理回路を別途設ける必要があるため、
装置構成が複雑になり、A/D変換装置のコストアップ
を招くという問題がある。
【0016】本発明は、上記問題に鑑みなされたもので
あり、遅延ユニットを複数段縦続接続したパルス遅延回
路を利用して入力電圧を数値データに変換するA/D変
換装置において、遅延ユニットを構成するゲート回路の
製造技術により制限を受けることなく、A/D変換の高
分解能化若しくは高速化を図ることを第1の目的とし、
温度変化等の環境変化に対して安定したA/D変換値が
得られるようにすることを第2の目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】請求項1
に記載のA/D変換方法は、上述した第1の目的を達成
するためになされたものであり、2つのパルス遅延回路
(第1パルス遅延回路及び第2パルス遅延回路)を利用
して、入力電圧Vinを数値データ(デジタルデータ)
に変換する。
【0018】即ち、本発明方法では、第1パルス遅延回
路には、A/D変換対象となる入力電圧Vinを、第1
パルス遅延回路を構成する各第1遅延ユニットの遅延時
間を制御する信号として入力し、第2パルス遅延回路に
は、入力電圧Vinを、第2パルス遅延回路を構成する
各第2遅延ユニットの遅延時間を第1パルス遅延回路と
は逆方向に(第1遅延ユニットの遅延時間が短くなる場
合には第2遅延ユニットの遅延時間が長くなり、第1遅
延ユニットの遅延時間が長くなる場合には第2遅延ユニ
ットの遅延時間が短くなるように)制御する信号として
入力する。
【0019】この結果、例えば、入力電圧Vinが高
く、第1パルス遅延回路内でのパルス信号の伝送速度が
早くなる場合には、第2パルス遅延回路内でのパルス信
号の伝送速度が遅くなり、逆に、入力電圧Vinが低
く、第1パルス遅延回路内でのパルス信号の伝送速度が
遅くなる場合には、第2パルス遅延回路内でのパルス信
号の伝送速度が早くなる。
【0020】そして、本発明方法では、この状態で、各
パルス遅延回路を起動して、各パルス遅延回路内でパル
ス信号を伝送させ、そのとき各パルス遅延回路内で生じ
るパルス信号の伝送速度の比率を数値化することで、入
力電圧Vinを数値データに変換する。
【0021】従って、本発明方法によれば、上記のよう
に、入力電圧Vinが高く、第1パルス遅延回路内での
パルス信号の伝送速度が早くなる場合には、第2パルス
遅延回路内で生じる遅い伝送速度との比率を数値化する
ことにより、A/D変換結果となる数値データ(デジタ
ルデータ)として、より大きな値を設定でき、逆に、入
力電圧Vinが低く、第1パルス遅延回路内でのパルス
信号の伝送速度が低い場合には、第2パルス遅延回路内
で生じる早い伝送速度との比率を数値化することによ
り、A/D変換結果となる数値データ(デジタルデー
タ)として、より小さな値を設定できることになる。
【0022】よって、本発明方法によれば、一つのパル
ス遅延回路を用いて入力電圧Vinを数値データに変換
する従来のA/D変換方法に比べて、得られる数値デー
タ(デジタルデータ)の電圧分解能を高めることができ
るようになる。つまり、本発明方法によれば、従来、遅
延ユニット1段当たりの単位遅延時間Tdを決定する遅
延ユニットの製造技術(CMOSデザインルール)によ
り制限されていたA/D変換の分解能を、図10に点線
矢印で示すように、遅延ユニットの製造技術(CMOS
デザインルール)に制限されることなく、所望の分解能
まで高めることができるようになるのである。
【0023】また、例えば、A/D変換の分解能を、従
来と同程度に設定する場合には、その分解能を実現する
のに要する各パルス遅延回路での伝送速度の計測時間
(つまりサンプリング周期)を短くすることができる。
このため、本発明方法によれば、入力電圧Vinを所望
の分解能でA/D変換するのに要する時間を、従来方法
に比べて短くし、A/D変換の高速化を図ることもでき
る。
【0024】ここで、請求項1に記載のA/D変換方法
では、第1パルス遅延回路には、A/D変換対象となる
入力電圧Vinを、第1パルス遅延回路を構成する各第
1遅延ユニットの遅延時間を制御する信号として入力
し、第2パルス遅延回路には、入力電圧Vinを、第2
パルス遅延回路を構成する各第2遅延ユニットの遅延時
間を第1パルス遅延回路とは逆方向に制御する信号とし
て入力するが、こうした信号入力を容易に実現するに
は、請求項2に記載の方法を利用するとよい。
【0025】即ち、請求項2に記載のA/D変換方法に
おいては、第1パルス遅延回路には、各第1遅延ユニッ
トの遅延時間を制御する信号として、入力電圧Vinを
n倍増幅した信号、若しくは、その増幅後の信号に更に
所定の第1オフセット電圧を加えた信号を入力し、第2
パルス遅延回路には、各第2遅延ユニットの遅延時間を
制御する信号として、入力電圧Vinをm倍増幅(但
し、mとnとは正負の符号+,−が異なる)した信号、
若しくは、その増幅後の電圧に更に所定の第2オフセッ
ト電圧を加えた信号を入力する。
【0026】この結果、請求項2に記載のA/D変換方
法によれば、入力電圧Vinの変化に対して、第1パル
ス遅延回路へ入力される電圧信号の変化方向と、第2パ
ルス遅延回路へ入力される電圧信号の変化方向とを、互
いに逆方向にすることができ、各パルス遅延回路を構成
する遅延ユニット(第1遅延ユニット及び第2遅延ユニ
ット)の遅延時間を、入力電圧Vinに応じて、互いに
逆方向に変化させることができるようになる。
【0027】尚、各パルス遅延回路に入力する電圧信号
の入力電圧Vinに対する倍率n,mは、A/D変換対
象となる入力電圧Vinの変動幅に応じて適宜設定すれ
ばよく、例えば、入力電圧Vinの変動幅が大き過ぎる
場合には、倍率n,mに値1よりも小さい値を設定すれ
ばよく、入力電圧Vinの変動幅が小さ過ぎる場合に
は、倍率n,mに値1よりも大きい値を設定すればよ
く、入力電圧Vinの変動幅がA/D変換するのに適し
ていれば、倍率n,mに値1を設定すればよい。
【0028】また、第1オフセット電圧及び第2オフセ
ット電圧は、入力電圧Vinが各パルス遅延回路のグラ
ンド電位を中心に正負に変化する際に、各パルス遅延回
路へ入力される電圧信号が常に正電圧となるようにする
ためのものであり、これら各オフセット電圧について
も、A/D変換対象となる入力電圧Vinに応じて適
宜、設定すればよい。
【0029】そして、例えば、各パルス遅延回路に入力
する信号の入力電圧Vinに対する倍率n,mや第1及
び第2オフセット電圧を同一にすれば、2つのパルス遅
延回路(第1パルス遅延回路及び第2パルス遅延回路)
でのパルス信号の伝送速度を互いに逆方向に同じ割合で
変化させることができることから、一つのパルス遅延回
路で入力電圧VinをA/D変換した場合に比べて、A
/D変換の分解能を2倍にすることができる。また、例
えば、各パルス遅延回路に入力する信号の入力電圧Vi
nに対する倍率n,mや第1オフセットと第2オフセッ
ト電圧とを異なる値に設定すれば、それら各値の比率に
応じて、A/D変換の分解能を任意に設定することがで
きる。
【0030】一方、請求項3に記載のA/D変換方法
は、上述した第2の目的を達成するためになされたもの
であり、請求項1に記載のA/D変換方法と同様、2つ
のパルス遅延回路(第1パルス遅延回路及び第2パルス
遅延回路)を利用して、入力電圧Vinを数値データ
(デジタルデータ)に変換する。そして、請求項1に記
載のA/D変換方法と異なる点は、第2パルス遅延回路
の利用方法にある。
【0031】即ち、本発明方法では、第1パルス遅延回
路には、A/D変換対象となる入力電圧Vinを、第1
パルス遅延回路を構成する各第1遅延ユニットの遅延時
間を制御する信号として入力するが、第2パルス遅延回
路には、所定の基準電圧を、第2パルス遅延回路を構成
する各第2遅延ユニットの遅延時間を制御する信号とし
て入力する。そして、本発明方法では、この状態で、各
パルス遅延回路を起動して、各パルス遅延回路内でパル
ス信号を伝送させ、そのとき各パルス遅延回路内で生じ
るパルス信号の伝送速度の比率を数値化することで、入
力電圧Vinを数値データに変換する。
【0032】従って、本発明方法によれば、温度変化等
の環境変化に伴うA/D変換誤差を、各パルス遅延回路
を構成する遅延ユニットの遅延時間の変動分にて相殺す
ることができ、A/D変換誤差を低減できる。つまり、
本発明方法においては、第2遅延ユニットの遅延時間を
制御する信号として基準電圧を第2パルス遅延回路に入
力することから、第2パルス遅延回路における第2遅延
ユニットの遅延時間は、温度変化等の環境変化がなけれ
ば一定であるが、例えば、周囲温度が上昇すると長くな
り、逆に、周囲温度が低下すると短くなる。しかし、第
1パルス遅延回路を構成する第1遅延ユニットの遅延時
間も同様に変化する。そして、本発明方法では、各パル
ス遅延回路内でのパルス信号の伝送速度の比率を数値化
することにより、入力電圧VinをA/D変換すること
から、この数値化の際に、各パルス遅延回路で生じた温
度変化等の環境変化に伴う各遅延ユニットの遅延時間の
変動分は相殺される。
【0033】よって、本発明方法によれば、温度変化等
の環境変化の影響を受けることなく、常に安定したA/
D変換値(数値データ)が得られるようになり、A/D
変換誤差を低減できることになる。また、本発明方法で
は、入力電圧VinのA/D変換と基準電圧のA/D変
換とを同時に行うことになるので、入力電圧VinのA
/D変換と基準電圧のA/D変換とを順に行い補正計算
を行う従来装置に比べて、入力電圧VinのA/D変換
を高速に行うことができる。
【0034】尚、本発明方法を利用して、A/D変換誤
差をより確実に抑制するには、A/D変換に用いる2つ
のパルス遅延回路(第1パルス遅延回路及び第2パルス
遅延回路)を同一構成にすることが好ましい。次に、請
求項3に記載のA/D変換方法においても、請求項4に
記載のように、第1パルス遅延回路には、請求項2に記
載のA/D変換方法と同様、入力電圧Vin若しくは入
力電圧Vinをn倍増幅した電圧に所定の第1オフセッ
ト電圧を加えた信号を入力するようにし、その倍率nや
第1オフセット電圧を、入力電圧Vinの変動幅等に基
づき適宜設定するようにすればよい。
【0035】そして、この場合、第1オフセット電圧と
基準電圧とを同一電源を用いて生成するようにすれば、
その電源電圧の変動に伴う第1オフセット電圧の変動分
と基準電圧の変動分とを、各パルス遅延回路を構成する
遅延ユニットの遅延時間の変動分にて相殺することがで
きるようになる。
【0036】一方、上述した請求項1〜請求項4に記載
のA/D変換方法においては、2つのパルス遅延回路
(第1パルス遅延回路及び第2パルス遅延回路)内で生
じるパルス信号の伝送速度の比率を数値化することで、
入力電圧Vinを数値データに変換するが、伝送速度の
比率を数値化する際には、請求項5に記載のように、各
パルス遅延回路内でパルス信号を伝送させた際に生じる
伝送速度を表す情報として、各パルス遅延回路内でパル
ス信号が通過した遅延ユニットの段数を用いるようにす
るとよい。
【0037】また、この場合、各パルス遅延回路内でパ
ルス信号が通過した遅延ユニットの段数は、各パルス遅
延回路毎に、所定時間内にパルス信号が通過した遅延ユ
ニットの段数をカウントすることにより夫々求め、これ
ら各段数の比率を計算するようにしてもよいが、請求項
6に記載のように、各パルス遅延回路内でパルス信号を
伝送させた際に生じる伝送速度の比率を表す情報とし
て、第2パルス遅延回路内でパルス信号が通過する第2
遅延ユニットの段数が予め設定された設定段数に達する
までの間に、第1パルス遅延回路内でパルス信号が通過
した第1遅延ユニットの段数を求めるようにすれば、比
率の計算を行うことなく、入力電圧VinのA/D変換
値(数値データ)を極めて簡単に設定できることにな
る。
【0038】また、請求項5若しくは請求項6に記載の
A/D変換方法のように、各パルス遅延回路内でパルス
信号を伝送させた際に生じる伝送速度を表す情報とし
て、各パルス遅延回路内でパルス信号が通過した遅延ユ
ニットの段数を利用する際には、第1パルス遅延回路及
び第2パルス遅延回路を、図8(a)に示したパルス遅
延回路のように、単に遅延ユニットを縦続接続したもの
から構成するのではなく、請求項7に記載のように(換
言すれば図8(b)に示したパルス遅延回路のよう
に)、第1遅延ユニット及び第2遅延ユニットが夫々リ
ング状に連結されてパルス信号を周回させるリングディ
レイラインにて構成し、各パルス遅延回路内でパルス信
号が通過した遅延ユニットの段数を、対応するリングデ
ィレイラインでのパルス信号の周回回数若しくはその周
回回数と周回位置とにより求めるようにするとよい。
【0039】つまり、このようにすれば、パルス信号が
通過した遅延ユニットの段数をカウントする際のサンプ
リング周期に対応して、各パルス遅延回路を構成する遅
延ユニットの数を設定する必要がなく、各パルス遅延回
路を構成する遅延ユニットの数を少なくして、各パルス
遅延回路(延いてはA/D変換装置)の小型化を図るこ
とができる。
【0040】次に、請求項8に記載のA/D変換装置
は、請求項1に記載のA/D変換方法に従い入力電圧V
inをA/D変換する装置である。そして、このA/D
変換装置においては、第1入力回路が、第1パルス遅延
回路に対して、入力電圧Vinを、各第1遅延ユニット
の遅延時間を制御する信号として入力し、第2入力回路
が、第2パルス遅延回路に対して、入力電圧Vinを、
各第2遅延ユニットの遅延時間を制御する信号として入
力し、制御手段が、各パルス遅延回路を起動して、各パ
ルス遅延回路内でパルス信号を伝送させ、そのとき各パ
ルス遅延回路内で生じる伝送速度の比率を数値化するこ
とで、入力電圧Vinの数値データを生成する。
【0041】従って、このA/D変換装置によれば、請
求項1に記載のA/D変換方法に従い入力電圧Vinを
A/D変換することができ、請求項1に記載のA/D変
換方法と同様の効果を得ることができる。また次に、請
求項9及び請求項10に記載のA/D変換装置は、請求
項2に記載のA/D変換方法を実現できるように、請求
項8に記載のA/D変換装置における第1入力回路及び
第2入力回路を構成したものである。
【0042】即ち、請求項9に記載のA/D変換装置に
おいては、第1入力回路が、入力電圧Vinをn倍増幅
する第1増幅回路を備え、第1増幅回路により増幅され
た信号を、第1遅延ユニットの遅延時間を制御する信号
として第1パルス遅延回路に入力し、第2入力回路が、
入力電圧Vinをm倍増幅(但し、mとnとは正負の符
号+,−が異なる)する第2増幅回路を備え、第2増幅
回路により増幅された信号を、第2遅延ユニットの遅延
時間を制御する信号として第2パルス遅延回路に入力す
る。
【0043】従って、請求項9に記載のA/D変換装置
によれば、入力電圧Vinの変化に対して、第1パルス
遅延回路へ入力される電圧信号の変化方向と、第2パル
ス遅延回路へ入力される電圧信号の変化方向とを、2つ
の増幅回路を用いて、互いに逆方向にすることができ、
請求項2に記載のA/D変換方法と同様、各パルス遅延
回路を構成する遅延ユニット(第1遅延ユニット及び第
2遅延ユニット)の遅延時間を、入力電圧Vinに応じ
て、互いに逆方向に変化させることが可能となる。
【0044】また、請求項10に記載のA/D変換装置
においては、第1入力回路が、入力電圧Vin若しくは
第1増幅回路にて増幅した入力電圧Vinに第1オフセ
ット電圧を加える第1電圧シフト回路を備え、第2入力
回路は、入力電圧Vin若しくは第2増幅回路にて増幅
した入力電圧Vinに第2オフセット電圧を加える第2
電圧シフト回路を備える。
【0045】このため、請求項10に記載のA/D変換
装置によれば、A/D変換対象となる入力電圧Vinが
各パルス遅延回路のグランド電位を中心に正負に変化す
る場合であっても、第1及び第2オフセット電圧を利用
して、各パルス遅延回路へ入力される電圧信号を正電圧
にすることができるようになり、各パルス遅延回路を構
成する遅延ユニット(第1遅延ユニット及び第2遅延ユ
ニット)の遅延時間を、入力電圧Vinに応じて変化さ
せることができる。
【0046】一方、請求項11に記載のA/D変換装置
は、請求項3に記載のA/D変換方法に従い入力電圧V
inをA/D変換する装置である。そして、このA/D
変換装置においては、第1入力回路が、第1パルス遅延
回路に対して、入力電圧Vinを、各第1遅延ユニット
の遅延時間を制御する信号として入力し、第2入力回路
が、第2パルス遅延回路に対して、所定の基準電圧を、
各第2遅延ユニットの遅延時間を制御する信号として入
力し、制御手段が、各パルス遅延回路を起動して、各パ
ルス遅延回路内でパルス信号を伝送させ、そのとき各パ
ルス遅延回路内で生じる伝送速度の比率を数値化するこ
とで、入力電圧Vinの数値データを生成する。
【0047】従って、このA/D変換装置によれば、請
求項3に記載のA/D変換方法に従い入力電圧Vinを
A/D変換することができ、請求項3に記載のA/D変
換方法と同様の効果を得ることができる。また、請求項
12及び請求項13に記載のA/D変換装置は、請求項
4に記載のA/D変換方法を実現できるように、請求項
11に記載のA/D変換装置における第1入力回路を構
成したものであるそして、請求項12に記載のA/D変
換装置において、第1入力回路は、入力電圧Vinに所
定の第1オフセット電圧を加える第1電圧シフト回路を
備え、この第1電圧シフト回路にて入力電圧Vinに第
1オフセット電圧を加えた信号を、各第1遅延ユニット
の遅延時間を制御する信号として第1パルス遅延回路に
入力し、請求項13に記載のA/D変換装置において、
第1入力回路は、更に、入力電圧Vin、若しくは第1
電圧シフト回路にて入力電圧Vinに第1オフセット電
圧を加えた電圧を、n倍増幅する第1増幅回路を備え
る。
【0048】そして、この請求項12又は請求項13に
記載のA/D変換装置においては、上記のように第1オ
フセット電圧と基準電圧とを同一電源を用いて生成する
ようにすれば、その電源電圧の変動に伴う第1オフセッ
ト電圧の変動分と基準電圧の変動分とを、各パルス遅延
回路を構成する遅延ユニットの遅延時間の変動分にて相
殺して、第1オフセット電圧及び基準電圧の変動に伴い
生じるA/D変換誤差についても低減することができる
ようになる。
【0049】尚、請求項11〜請求項13に記載のA/
D変換装置において、A/D変換誤差をより確実に抑制
するには、請求項14に記載のように、第1パルス遅延
回路及び第2パルス遅延回路を、互いに同一構成のパル
ス遅延回路にて構成するとよい。
【0050】次に、請求項15に記載のA/D変換装置
は、上述した請求項8〜請求項14に記載のA/D変換
装置において、請求項5に記載のA/D変換方法を実現
できるように、制御手段を構成したものであり、請求項
16に記載のA/D変換装置は、請求項15に記載のA
/D変換装置において、請求項6に記載のA/D変換方
法を実現できるように、制御手段を構成したものであ
る。
【0051】即ち、請求項15に記載のA/D変換装置
において、制御手段は、第1パルス遅延回路内でパルス
信号が通過した第1遅延ユニットの段数をカウントする
第1カウント手段と、第2パルス遅延回路内でパルス信
号が通過した第2遅延ユニットの段数をカウントする第
2カウント手段とを備え、これら各カウント手段により
カウントされた各遅延ユニットの段数の比率を数値化す
ることで、入力電圧Vinの数値データを生成する。
【0052】また、請求項16に記載のA/D変換装置
において、制御手段は、第2カウント手段にてカウント
される第2遅延ユニットの段数が予め設定された設定段
数に達するまでの間に、第1パルス遅延回路内でパルス
信号が通過した第1遅延ユニットの段数を前記を第1カ
ウント手段にカウントさせ、この第1カウント手段によ
るカウント結果を、入力電圧Vinの数値データとして
出力する。
【0053】従って、請求項15及び請求項16に記載
のA/D変換装置によれば、請求項5若しくは請求項6
に記載のA/D変換方法を実現でき、これら各A/D変
換方法と同様の効果を得ることができる。次に、請求項
17に記載のA/D変換装置は、請求項16に記載のA
/D変換装置において、請求項7に記載のA/D変換方
法を実現できるようにしたものであり、第1パルス遅延
回路及び第2パルス遅延回路が、夫々、第1遅延ユニッ
ト及び第2遅延ユニットが夫々リング状に連結されてパ
ルス信号を周回させるリングディレイラインにより構成
される。
【0054】また、請求項17に記載のA/D変換装置
において、第1カウント手段は、第1パルス遅延回路を
構成するリングディレイラインでのパルス信号の周回回
数をカウントする第1カウンタと、第1パルス遅延回路
を構成するリングディレイラインでのパルス信号の周回
位置を所定ビットのデジタルデータに変換して出力する
エンコーダとを備え、外部から入力されるサンプリング
信号に従い、第1カウンタによるカウント結果及びエン
コーダにより得られたデジタルデータをラッチして出力
するよう構成され、第2カウント手段は、第2パルス遅
延回路を構成するリングディレイラインでのパルス信号
の周回回数をカウントする第2カウンタと、この第2カ
ウンタによるカウント値が上述した設定段数に対応する
設定値に達したか否かを判定し、設定値に達したとき
に、第1カウント手段にサンプリング信号を出力するコ
ンパレータとを備え、該コンパレータが出力するサンプ
リング信号にて第2カウンタをリセットするよう構成さ
れる。
【0055】従って、このA/D変換装置によれば、第
2パルス遅延回路内でパルス信号が第2遅延ユニットを
設定段数分通過して、第2カウンタにてカウントされる
第2パルス遅延回路内でのパルス信号の周回回数がその
設定段数に対応した設定値に達するまでの間、第1カウ
ンタにより、第1パルス遅延回路内でのパルス信号の周
回回数がカウントされ、その後、第2カウンタによるカ
ウント値が設定値に達して、コンパレータがサンプリン
グ信号を出力すると、第1カウント手段から、第1カウ
ンタによるカウント値及びエンコーダにより得られた第
1パルス遅延回路内でのパルス信号の周回位置を表すデ
ジタルデータが出力されることになる。
【0056】よって、請求項17に記載のA/D変換装
置によれば、第1カウント手段から出力されるカウント
値を上位ビットデータ、第1パルス遅延回路内でのパル
ス信号の周回位置を表すデジタルデータを下位ビットデ
ータとして取り込むことにより、入力電圧VinのA/
D変換結果を表す数値データ(デジタルデータ)を得る
ことができる。
【0057】そして、このA/D変換装置によれば、第
1パルス遅延回路及び第2パルス遅延回路がリングディ
レイラインにて構成されていることから、請求項7に記
載のA/D変換方法と同様、各パルス遅延回路の起動
後、コンパレータからサンプリング信号が出力されるま
での最大時間(換言すれば最大サンプリング周期)に対
応して、各パルス遅延回路を構成する遅延ユニットの数
を設定する必要がなく、各パルス遅延回路を構成する遅
延ユニットの数を少なくして、各パルス遅延回路(延い
てはA/D変換装置)の小型化を図ることができる。
【0058】ところで、請求項17に記載のA/D変換
装置においては、第2カウンタによるカウント値が設定
値に達した時点でコンパレータからサンプリング信号が
出力されて、第1カウント手段から入力電圧VinのA
/D変換値を表すカウント値とデジタルデータが夫々出
力されることから、請求項18に記載のように、制御手
段に信号処理回路を設け、この信号処理回路の動作によ
り、第1パルス遅延回路及び第2パルス遅延回路の起動
後、第2カウント手段を構成するコンパレータが出力す
るサンプリング信号に同期して、第1カウント手段から
の出力をラッチし、第1カウンタによるカウント結果を
上位ビットデータ、エンコーダにより得られたデジタル
データを下位ビットデータとするデジタルデータを出力
するように構成すれば、コンパレータから出力されるサ
ンプリング信号の周期(サンプリング周期)に同期し
て、A/D変換値である最新の数値データを繰り返し出
力することができるようになる。
【0059】一方、A/D変換装置を請求項18に記載
のように構成した場合、コンパレータから出力されるサ
ンプリング信号の周期(サンプリング周期)は、入力電
圧Vinの電圧レベルに応じて変化するので、A/D変
換装置からの数値データの出力周期を一定にすることが
できない。このため、A/D変換装置からの数値データ
の出力周期を一定周期にする必要がある場合には、制御
手段に、請求項19に記載の信号処理回路を設けること
が望ましい。
【0060】つまり、請求項19に記載のA/D変換装
置において、制御手段に設けられる信号処理回路は、外
部から入力される一定周期のマスタクロックに同期し
て、第1パルス遅延回路及び第2パルス遅延回路を起動
することにより、第1カウント手段及び第2カウント手
段をマスタクロックの一周期毎に動作させると共に、そ
の後第1カウント手段から出力される第1カウンタによ
るカウント結果及びエンコーダにより得られたデジタル
データを、夫々、マスタクロックに同期してラッチし、
第1カウンタによるカウント結果を上位ビットデータ、
エンコーダにより得られたデジタルデータを下位ビット
データとするデジタルデータを、入力電圧Vinの数値
データとして出力する。
【0061】この結果、請求項19に記載のA/D変換
装置によれば、外部から入力されるマスタクロックに同
期して当該装置のA/D変換動作を実行させると共に、
そのA/D変換動作によって得られた最新の数値データ
を、マスタクロックに同期して出力することができるよ
うになり、A/D変換値をマスタクロックに同期して取
り込む必要のある装置に適したA/D変換装置を実現で
きることになる。
【0062】次に、請求項17〜18に記載のA/D変
換装置において、第2カウント手段を構成するコンパレ
ータは、第2パルス遅延回路内でパルス信号が第2遅延
ユニットを設定段数分通過するのを、第2カウンタのカ
ウント値(換言すれば第2パルス遅延回路内でのパルス
信号の周回回数)を用いて監視し、第2パルス遅延回路
内でパルス信号が第2遅延ユニットを設定段数分通過し
た時点(詳しくは第2カウンタのカウント値が設定値に
達した時点)で、サンプリング信号を出力するものであ
るが、A/D変換装置の特性(A/D変換の分解能やA
/D変換速度)は、このコンパレータからのサンプリン
グ信号の出力タイミング、詳しくは、コンパレータに予
め設定された設定値により決定されることから、このコ
ンパレータにおける設定値については、請求項20に記
載のように、外部から任意に設定変更できるようにする
ことが望ましい。
【0063】つまり、このようにすれば、使用者がコン
パレータの設定値を変更することにより、A/D変換装
置の特性(A/D変換の分解能やA/D変換速度)を、
所望の特性に任意に設定できることになり、A/D変換
装置の使い勝手を向上できる。
【0064】ところで、A/D変換装置の特性として
は、A/D変換の分解能やA/D変換速度だけでなく、
A/D変換可能な電圧範囲(ダイナミックレンジ)があ
り、一般に、A/D変換装置では、このダイナミックレ
ンジを広げることが要求されている。
【0065】一方、本発明のA/D変換装置のように、
パルス遅延回路を用いて入力電圧Vinを数値データに
変換する装置では、パルス遅延回路を構成する遅延ユニ
ットが半導体素子(トランジスタ等)からなるゲート回
路にて構成されているため、遅延ユニットの遅延時間の
変化は、駆動電圧が低い程直線性が向上する。尚、これ
は、トランジスタのトライオード領域(3極管領域)が
支配的となるためである。
【0066】従って、本発明のA/D変換装置におい
て、ダイナミックレンジを広くする際には、第1パルス
遅延回路及び第2パルス遅延回路へ各遅延ユニットの遅
延時間を制御する信号として入力される信号(つまり入
力電圧Vinに対応した信号)の最大電圧レベルを高く
するよりも、その信号の最低電圧レベルを低くすること
が望ましい。
【0067】そして、特に、請求項15〜請求項20に
記載のA/D変換装置において、ダイナミックレンジを
広くするには、請求項21に記載のように、第1カウン
ト手段の動作電源電圧及び第2カウント手段の動作電源
電圧を、第1パルス遅延回路及び第2パルス遅延回路へ
各遅延ユニットの遅延時間を制御する信号として入力さ
れる入力電圧に対応した信号とは異なる電圧にするとよ
い。
【0068】つまり、第1カウント手段及び第2カウン
ト手段を構成するカウンタ等の回路素子を動作させるに
は、少なくとも1.5V若しくはそれ以上の電圧が必要
であることから、第1パルス遅延回路及び第2パルス遅
延回路へ入力される電圧信号を、第1カウント手段の動
作電源電圧及び第2カウント手段の動作電源電圧として
利用するようにした場合には、各パルス遅延回路へ入力
される電圧信号を、1.5V若しくはそれ以上にする必
要がある。
【0069】これに対して、パルス遅延回路の遅延ユニ
ットを構成するゲート回路としては、現在、0.5V程
度の電圧で動作可能なものがあり、このゲート回路を利
用してパルス遅延回路を構成すれば、遅延ユニットの遅
延時間を入力電圧Vinに対応した電圧信号で制御(変
調)するのに要する電圧信号の最低電圧は、0.5V程
度でよいことになる。
【0070】従って、請求項15〜請求項20に記載の
A/D変換装置において、ダイナミックレンジを広くす
るには、第1パルス遅延回路及び第2パルス遅延回路へ
入力される電圧信号を、第1カウント手段や第2カウン
ト手段の動作電源電圧として利用せず、第1カウント手
段及び第2カウント手段には、他の電源から得られる電
源電圧を利用することが望ましいのである。
【0071】つまり、このようにすれば、第1パルス遅
延回路及び第2パルス遅延回路へ入力される電圧信号の
最低電圧を、各パルス遅延回路の遅延ユニットを構成す
るゲート回路の最低動作電圧付近にまで下げることがで
きるようになり、これに伴い、A/D変換装置のダイナ
ミックレンジを広くすることができる。
【0072】次に、請求項22及び請求項23に記載の
発明は、第1入力回路及び第2入力回路に夫々第1増幅
回路及び第2増幅回路を設けた請求項9又は請求項10
に記載のA/D変換装置に、請求項17に記載の発明を
適用した装置に関する。そして、請求項22に記載のA
/D変換装置においては、第1入力回路を構成する第1
増幅回路が入力電圧Vinを増幅する倍率n、及び、第
2入力回路を構成する第2増幅回路が入力電圧Vinを
増幅する倍率mに、夫々、n=0.01〜500、m=
−0.01〜−1000の範囲内の任意の値が設定され
る。
【0073】これは、第1及び第2増幅回路として、オ
ペアンプ等を用いて構成される一般的な増幅回路を用い
た場合に、現在の技術で、入力電圧Vinを安定して増
幅可能な倍率の範囲が0.01〜1000程度であり、
また、第1入力回路から入力電圧Vinを増幅した信号
を受けて動作する第1パルス遅延回路は、第1パルス遅
延回路を構成する各第1遅延ユニットからの出力をエン
コーダに出力する必要があるので、第1入力回路から第
1パルス遅延回路へ入力される電圧信号の許容変動幅
を、第2入力回路から第2パルス遅延回路へ入力される
電圧信号の許容変動幅と同等に大きくすることができな
いためである。
【0074】また次に、請求項23に記載のA/D変換
装置においては、第1入力回路を構成する第1増幅回路
が入力電圧Vinを増幅する倍率n、及び、第2入力回
路を構成する第2増幅回路が入力電圧Vinを増幅する
倍率mを、倍率nの絶対値が倍率mの絶対値よりも小さ
くなるよう設定するようにされている。
【0075】これは、上記のように第1パルス遅延回路
を構成する各遅延ユニットからの出力が、エンコーダの
動作電圧によって制限されるためである。つまり、請求
項23に記載のA/D変換装置では、遅延ユニットから
の出力の変動幅が外部回路によって制限を受けることの
ない第2パルス遅延回路へ信号を入力する第2増幅回路
の倍率mの絶対値を、第1増幅回路の倍率nの絶対値よ
りも大きくすることで、第2パルス遅延回路へ入力され
る電圧信号の変動幅を大きくし、これによってA/D変
換装置全体でのA/D変換の分解能を向上するようにし
ているのである。
【0076】次に、請求項24に記載の発明は、第1入
力回路及び第2入力回路に、夫々、第1増幅回路及び第
2増幅回路と、第1電圧シフト回路及び第2電圧シフト
回路とを設けた請求項10に記載のA/D変換装置に、
請求項17に記載の発明を適用したA/D変換装置に関
するものである。
【0077】そして、この請求項24に記載のA/D変
換装置においては、第1入力回路を構成する第1増幅回
路が入力電圧Vinを増幅する倍率n及び第1電圧シフ
ト回路が加える第1オフセット電圧と、第2入力回路を
構成する第2増幅回路が入力電圧Vinを増幅する倍率
m及び第2電圧シフト回路が加える第2オフセット電圧
とが、第2パルス遅延回路に第2遅延ユニットの遅延時
間を制御する信号として入力される信号の方が、第1パ
ルス遅延回路に第1遅延ユニットの遅延時間を制御する
信号として入力される信号に比べて、電圧範囲が広く、
且つ、より低い電圧まで変化するように設定される。
【0078】つまり、本発明(請求項24)のA/D変
換装置においては、上記のように、第2パルス遅延回路
を構成する各遅延ユニットの出力で外部回路を動作させ
る必要がないため、第1パルス遅延回路に比べて、第2
パルス遅延回路の方が、遅延ユニットの駆動電圧を低く
することができ、その電圧変動幅も大きくすることがで
きる。そこで、本発明では、この特性に合わせて、各増
幅回路の倍率n,m及び各電圧シフト回路によるオフセ
ット電圧を設定することにより、A/D変換装置全体で
のA/D変換の分解能を向上するようにしているのであ
る。
【0079】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例について説
明する。図1は、本発明が適用された第1実施例のA/
D変換装置全体の構成を表す構成図である。
【0080】本実施例のA/D変換装置は、本発明の第
1の目的(つまりA/D変換の高分解能化若しくは高速
化)を達成するために、請求項1に記載のA/D変換方
法に従い入力電圧Vinを数値データに変換する装置で
あり、図8(b)に示した従来のA/D変換装置と同様
に、リングディレイライン(RDL)からなるパルス遅
延回路10と、ラッチ&エンコーダ12と、カウンタ1
6と、ラッチ回路18とにより構成されたA/D変換部
20を備える。尚、パルス遅延回路10は、本発明の第
1パルス遅延回路に相当し、ラッチ&エンコーダ12、
カウンタ16、ラッチ回路18は、本発明の第1カウン
ト手段に相当し、このうち、特に、ラッチ&エンコーダ
12は、本発明のエンコーダに相当し、カウンタ16
は、本発明の第1カウンタに相当する。
【0081】また、本実施例のA/D変換装置は、本発
明の第2パルス遅延回路として、A/D変換部20を構
成するパルス遅延回路10と全く同様に構成されたパル
ス遅延回路30を備えると共に、本発明の第2カウント
手段として、パルス遅延回路30内でのパルス信号P2
のパルス周回回数をカウントするカウンタ42と、この
カウンタ42のカウント値が予め設定された設定値NB
に達したか否かを判定し、設定値NBに達したときにサ
ンプリング信号CKSを発生するコンパレータ44と、
コンパレータ44が発生したサンプリング信号を外部に
出力するバッファ46とからなるロジック部40を備え
る。尚、カウンタ42は、本発明の第2カウンタに相当
し、コンパレータ44は、本発明のコンパレータに相当
する。また、コンパレータ44は、設定値NBを外部か
ら任意に変更可能に構成されている。
【0082】そして、A/D変換対象となる入力電圧V
inは、従来のA/D変換装置と同様、A/D変換部2
0を構成するパルス遅延回路10内の遅延ユニット(第
1遅延ユニットに相当)2の駆動電圧として、パルス遅
延回路10に入力されるが、本実施例では、バッファ等
を介して入力電圧Vinをそのままパルス遅延回路10
に入力するのではなく、第1増幅回路としての非反転増
幅回路22により入力電圧Vinをn倍に増幅し、更
に、第1電圧シフト回路としての加算回路24を用い
て、増幅後の入力電圧n×Vinに予め設定されたオフ
セット電圧Vb1を加算した電圧信号Vin1を、パル
ス遅延回路10に入力するようにされている。
【0083】また、入力電圧Vinは、パルス遅延回路
30にも、これを構成する遅延ユニット(第2遅延ユニ
ットに相当)2の駆動電圧として入力されるが、本実施
例では、パルス遅延回路30には、第2増幅回路として
の反転増幅回路32により入力電圧Vinをm倍に反転
増幅し(mは負の値であることから、以下の説明では−
m倍と記載する)、更に、第2電圧シフト回路としての
加算回路34を用いて、増幅後の入力電圧−m×Vin
に予め設定されたオフセット電圧Vb2を加算した電圧
信号Vin2を入力するようにされている。
【0084】ここで、A/D変換部20において、非反
転増幅回路22及び加算回路24を介してパルス遅延回
路10に入力される電圧信号Vin1と、ラッチ&エン
コーダ12、カウンタ16、及びラッチ回路18の電源
電圧Vdd1とは、別系統であり、また、反転増幅回路
32及び加算回路34を介してパルス遅延回路30に入
力される電圧信号Vin2と、ロジック部40の電源電
圧Vdd2とは、別系統である。これは、電圧信号Vi
n1、Vin2を電源電圧Vdd1、Vdd2と別系統
とすることにより、電圧信号Vin1、Vin2の最低
電圧をできるだけ低くし、ダイナミックレンジを広げる
ためである。
【0085】次に、非反転増幅回路22及び加算回路2
4、反転増幅回路32及び加算回路34は、夫々、入力
電圧Vinに応じて変化する電圧信号Vin1、Vin
2の変動幅(上下限レベル)を、各パルス遅延回路10
及び30内の遅延ユニット2の遅延時間を変調するのに
適した電圧レベルに設定するためのものである。
【0086】そして、本実施例では、パルス遅延回路1
0を構成する各遅延ユニット2の出力でラッチ&エンコ
ーダ12を動作させる必要があるため、パルス遅延回路
10へ入力する電圧信号Vin1は、入力電圧Vinの
変化に対する変動幅が、ラッチ&エンコーダ12が動作
可能な電圧範囲内になるように設定される。
【0087】また逆に、パルス遅延回路30は、最終段
の遅延ユニット2からの出力をカウント用のタイミング
信号若しくは動作クロックとしてカウンタ42やコンパ
レータ44に出力すればよく、パルス遅延回路10のよ
うに各遅延ユニット2からの出力で他の回路を動作させ
る必要がないので、パルス遅延回路30へ入力する電圧
信号Vin2は、入力電圧Vinの変化に対する変動幅
が、パルス遅延回路30が動作できる範囲内でできるだ
け大きくなるように設定される。
【0088】つまり、本実施例では、反転増幅回路32
が入力電圧Vinを増幅する際の倍率の絶対値mが、非
反転増幅回路22が入力電圧Vinを増幅する際の倍率
の絶対値nに比べて大きくなり、オフセット電圧Vb
1、Vb2も、この倍率に合わせて、オフセット電圧V
b2の方がオフセット電圧Vb1よりも大きくなるよう
に設定される。
【0089】また、電圧信号Vin1、Vin2の最低
電圧は、オフセット電圧Vb1、Vb2によって決まる
が、本実施例では、電圧信号Vin1の最低電圧がラッ
チ&エンコーダ12を動作させることのできる最低電圧
レベル(1V程度)となり、電圧信号Vin2の最低電
圧がパルス遅延回路10内で各遅延ユニット2が動作可
能な最低電圧レベル(0.5V程度)となるように、オ
フセット電圧Vb1、Vb2が設定される。尚、電圧信
号Vin1、Vin2の最大電圧は、夫々、電源電圧V
dd1、Vdd2、若しくはこれよりも低い電圧に設定
される。
【0090】次に、パルス遅延回路10、30は、夫
々、初段の遅延ユニット2に外部から起動パルスSRP
1、SRP2が入力されることにより起動され、起動後
は、パルス信号P1、P2を、各遅延ユニット2の遅延
時間で順次遅延させながら、リング内を周回させる。
【0091】そして、A/D変換部20では、カウンタ
16がパルス遅延回路10内でのパルス信号P1の周回
回数をカウントし、その後、ロジック部40からサンプ
リング信号CKSが出力されると、ラッチ&エンコーダ
12が、パルス遅延回路10内でのパルス信号P1の周
回位置を検出(ラッチ)して、その周回位置を表すデジ
タルデータを出力すると共に、ラッチ回路18が、カウ
ンタ16によるカウント値(デジタルデータ)をラッチ
して出力する。
【0092】尚、ラッチ&エンコーダ12及びラッチ回
路18からの出力DTは、サンプリング信号に同期し
て、信号処理回路50にラッチされ、信号処理回路50
は、ラッチ&エンコーダ12からの出力を下位ビットデ
ータ、ラッチ回路18からの出力を上位ビットデータと
するデジタルデータDT2を出力する。
【0093】一方、ロジック部40では、カウンタ42
がパルス遅延回路30内でのパルス信号P2の周回回数
をカウントし、コンパレータ44が、そのカウント値と
予め設定された設定値NBと比較することにより、カウ
ンタ42のカウント値が設定値NBに達するのを待ち、
カウンタ42のカウント値が設定値NBに達すると、上
記サンプリング信号CKSを発生する。
【0094】そして、このサンプリング信号CKSは、
バッファ46を介して、上述したラッチ&エンコーダ1
2、ラッチ回路18、及び信号処理回路50に、ラッチ
タイミングを表すタイミング信号として出力されると共
に、カウンタ42にリセット信号として出力される。
【0095】ここで、コンパレータ44に予め設定され
た設定値NBは、パルス遅延回路30内でパルス信号P
1が通過した遅延ユニット2の段数を規定するものであ
り、コンパレータ44からは、パルス遅延回路30の起
動後、設定値NBとパルス遅延回路30を構成する遅延
ユニットの個数とで決定される所定段数分だけパルス信
号P2が遅延ユニット2を通過するのに要した時間が経
過した時点で、サンプリング信号CKSが出力されるこ
とになる。
【0096】上記のように構成された本実施例のA/D
変換装置においては、入力電圧Vinが高く、パルス遅
延回路10内でのパルス信号P1の伝送速度が早くなる
場合には、パルス遅延回路30内でのパルス信号P2の
伝送速度が遅くなり、逆に、入力電圧Vinが低く、パ
ルス遅延回路10内でのパルス信号P1の遅延速度が遅
くなる場合には、パルス遅延回路30内でのパルス信号
P2の遅延速度が早くなる。
【0097】このため、本実施例のA/D変換装置にお
いては、図2(a)に示すように、パルス遅延回路30
の起動後、ロジック部40からサンプリング信号CKS
が出力されるまでの時間(換言すればサンプリング周期
TS)が、入力電圧Vinが高い程長く、入力電圧Vi
nが低い程短くなる。つまり、本実施例のA/D変換装
置においては、サンプリング周期TSが入力電圧Vin
で変調される。
【0098】これに対して、A/D変換部20は、従来
装置と同様に動作し、パルス遅延回路10の起動後、ロ
ジック部40からサンプリング信号CKSが入力される
までの間、パルス遅延回路10内でパルス信号P1が通
過した遅延ユニット2の段数を計測し、サンプリング信
号CKSが入力されたタイミングで、その計測結果を入
力電圧VinのA/D変換結果を表すデジタルデータD
Tとして出力することから、サンプリング周期TSが一
定の従来装置に比べて、入力電圧Vinが高い程、デジ
タルデータDTが大きな値となり、入力電圧Vinが低
い程、デジタルデータDTが小さな値となる。
【0099】従って、本実施例のA/D変換装置によれ
ば、従来装置に比べて、A/D変換の分解能を高めるこ
とができる。つまり、本実施例のA/D変換装置によれ
ば、図2(b)に示すように、入力電圧Vinに比例し
て、パルス遅延回路10内でのパルス信号P1の伝送速
度SPが変化(増加)するだけでなく、サンプリング周
期TSも、入力電圧Vinに比例して変化(増加)する
ことから、この伝送速度SPの変化とサンプリング周期
TSの変化との相乗作用によって、入力電圧Vinを高
分解能でA/D変換することができるようになるのであ
る。
【0100】そして、この分解能は、パルス遅延回路1
0の遅延ユニット2の遅延時間で制限されるものではな
く、2つのパルス遅延回路10及び30の遅延ユニット
2の遅延時間とその遅延時間の比率によって決まること
から、本実施例によれば、従来、遅延ユニットの製造技
術(CMOSデザインルール)により制限されていたA
/D変換の分解能を、所望の分解能まで高めることが可
能となる。
【0101】具体的には、例えば、パルス遅延回路1
0、30を同一構成とし、非反転増幅回路22及び反転
増幅回路32の増幅率(倍率n、m)を同一にした場合
には、従来装置と同様のA/D変換部20を単独で使用
した場合に比べて、分解能を2倍にすることができる。
また、パルス遅延回路30は、パルス遅延回路10のよ
うにラッチ&エンコーダ12を動作させる必要がなく、
パルス遅延回路30に入力する電圧信号Vin2の電圧
範囲(換言すればダイナミックレンジ)を電圧信号Vi
n1よりも広くすることができる。このため、上述した
ように、各増幅回路22、32の増幅率(倍率n、m)
やオフセット電圧Vb1、Vb2を適宜設定して、電圧
信号Vin2の電圧範囲を電圧信号Vin1よりも広く
することにより、分解能を従来の2倍〜10倍程度まで
高めることができる。
【0102】また、このように電圧信号Vin2の電圧
範囲を広げるには、電圧信号Vin2の最大電圧を高く
することも考えられるが、このようにすると、パルス遅
延回路30を構成する遅延ユニット2の遅延時間が電圧
信号Vin2に比例して変化しなくなる虞がある(リニ
アリティの低下)。しかし、上記のようにパルス遅延回
路30は、パルス遅延回路10のようにラッチ&エンコ
ーダ12を動作させる必要がなく、電圧信号Vin2を
より低くすることができることから、電圧信号Vin2
の電圧範囲を広げることによって生じるリニアリティの
問題も解決できる。
【0103】一方、本実施例のA/D変換装置では、パ
ルス遅延回路30の起動後、ロジック部40から出力さ
れるサンプリング信号CKSによって、カウンタ42を
リセットすることから、パルス遅延回路30の初段の遅
延ユニット(アンドゲート)2に入力した起動パルスS
RP2をHighレベルに保持していれば、パルス遅延回路
30内でパルス信号P2が周回し続け、カウンタ42
は、その周回回数を再度カウントし、コンパレータ44
は、設定値NBとそのときのパルス遅延回路30内での
パルス信号の伝送速度SPとにより決まるサンプリング
周期TSが経過した時点で、再度、サンプリング信号C
KSを発生し、その後も、この動作を繰り返し実行する
ことになる。
【0104】同様に、A/D変換部20においても、パ
ルス遅延回路10の初段の遅延ユニット(アンドゲー
ト)2に入力した起動パルスSRP1をHighレベルに保
持していれば、パルス遅延回路10内でパルス信号P1
が周回し続ける。また、ラッチ&エンコーダ12、ラッ
チ回路18、及び、信号処理回路50は、ロジック部4
0から出力されるサンプリング信号CKSによって繰り
返し動作可能である。
【0105】このため、本実施例のA/D変換装置にお
いては、図2(c)に示すように、信号処理回路50若
しくは外部装置から、パルス遅延回路10及び30に対
して、起動パルスSRP1、SRP2を同時に入力して
(時点t0)、起動パルスSRP1、SRP2をHighレ
ベルに保持し続ければ、ロジック部40から、入力電圧
Vinの電圧レベルに応じて変化する所定のサンプリン
グ周期TS(0) 、TS(1) 、TS(2) …毎に、サンプリ
ング信号CKSが繰り返し出力され(時点t1、t2、
t3…)、A/D変換部20及び信号処理回路50から
は、このサンプリング信号CKSに同期して、そのとき
の入力電圧Vinを表すデジタルデータDT、DT2が
出力されることになる。つまり、本実施例のA/D変換
装置においては、このように動作させることにより、最
新のA/D変換結果を繰り返し連続して出力することが
できる。
【0106】また、本実施例のA/D変換装置におい
て、A/D変換の分解能を従来と同程度にするには、サ
ンプリング周期TSを短くすればよく、そのためには、
コンパレータ44の設定値NBを小さい値に変更すれば
よい。そして、本実施例では、コンパレータ44が、設
定値NBを外部から変更できるように構成されているた
め、A/D変換の分解能(換言すればA/D変換速度)
を極めて簡単に変更できることになり、A/D変換装置
の使い勝手を向上できる。
【0107】ところで、パルス遅延回路10、30を構
成する遅延ユニット2としては、パルス信号P1、P2
を、所定の遅延時間だけ遅延させて出力することがで
き、電圧信号Vin1、Vin2によって遅延時間が変
化する一般的なゲート回路であれば、どのようなもので
も使用することができるが、その回路構成をより簡単に
するには、2段目以降の各遅延ユニット2を、例えば、
図3(a)若しくは図3(b)に示すように構成すると
よい。
【0108】即ち、図3(a)は、パルス遅延回路1
0、30を構成する2段目以降の遅延ユニット2を、P
チャネルトランジスタ(FET)とnチャネルトランジ
スタ(FET)とからなるCMOSインバータ(否定回
路)INV2段で構成し、パルス信号を、前後のCMO
SインバータINVを構成するPチャネルトランジスタ
とnチャネルトランジスタとの動作時間で決まる所定時
間だけ遅延させるようにしたものであり、図3(b)
は、パルス遅延回路10、30を構成する2段目以降の
遅延ユニット2を、Pチャネルトランジスタ(FET)
とnチャネルトランジスタ(FET)とからなるCMO
Sインバータ(否定回路)INV1段で構成し、パルス
信号を、CMOSインバータINVの動作時間で決まる
所定時間だけ遅延させるようにしたものであるが、遅延
ユニット2をこのように構成すれば、遅延ユニット2を
4個若しくは2個のトランジスタにて構成でき、しか
も、これら各トランジスタは、CMOS集積回路を製造
する際に極めて簡単に作製できることから、パルス遅延
回路10、30を安価に実現できることになる。
【0109】また、上記実施例では、パルス遅延回路1
0、30を構成する遅延ユニット2の遅延時間を電圧信
号Vin1、Vin2の電圧レベルに応じて制御するた
めに、電圧信号Vin1、Vin2を駆動電圧として各
遅延ユニット2に直接印加するものとして説明したが、
例えば、図3(c)に示すように、遅延ユニット2を構
成するCMOSインバータINVに、駆動電流を外部か
ら制御するための制御トランジスタ(FET)Trcが
設けられている場合には、この制御トランジスタTrc
の制御端子(ゲート)に、電圧信号Vin1、Vin2
を印加するようにしてもよい。
【0110】また次に、上記実施例では、A/D変換装
置のA/D変換動作は、ロジック部40(詳しくはコン
パレータ44)から出力されるサンプリング信号CKS
に同期して繰り返し実行するものとして説明したが、A
/D変換装置を使用する装置によっては、その装置の動
作クロック(マスタクロック)に同期してA/D変換を
行う方がよいことがある。
【0111】そして、このためには、図4(a)に示す
ように、信号処理回路50にマスタクロックCKMを入
力して、信号処理回路50がこのマスタクロックCKM
に同期して、A/D変換装置(詳しくはA/D変換部2
0)からの出力(デジタルデータDT)をラッチするよ
うにすればよい。
【0112】またこの場合、A/D変換動作は、サンプ
リング信号CKSに同期して実行する必要がないため、
図4(b)に示すように、信号処理回路50から各パル
ス遅延回路10、30に対して、マスタクロックCKM
に同期した起動パルスSRP1、SRP2を出力するよ
うにすればよい。
【0113】つまり、このようにすれば、図3(b)に
示すように、マスタクロックCKMに同期した時点t0
1、t02、t03…で、各パルス遅延回路10、30が繰
り返し起動され、各パルス遅延回路10、30の起動
後、入力電圧Vinに対応したサンプリング周期TSが
経過した時点t11、t12、t13…で、A/D変換部20
からの出力が、最新のA/D変換値であるデジタルデー
タDTに変化し、このデジタルデータDTが、マスタク
ロックCKMに同期した次の時点t02、t03、…で、信
号処理回路50にラッチされて、A/D変換結果を表す
デジタルデータDT2として外部に出力されることにな
る。
【0114】また上記実施例では、パルス遅延回路1
0、30へ入力する電圧信号Vin1、Vin2の電圧
レベルやその変動幅を最適に設定するために、非反転増
幅回路22、反転増幅回路32、加算回路24及び34
を用いるものとして説明したが、例えば、図4(c)に
示すように、入力電圧Vinが正電圧で、その電圧レベ
ルや変動幅も適正である場合には、入力電圧Vinを遅
延時間制御用の電圧信号Vin1として直接パルス遅延
回路10に入力し、パルス遅延回路30には、入力電圧
Vinの変化特性を反転させる回路(上記実施例と同じ
反転増幅回路や電圧シフト用の加算回路等)を介して、
入力電圧Vinを入力するようにしてもよい。
【0115】次に、図5は、本発明の第1の目的(A/
D変換の高分解能化若しくは高速化)だけでなく、本発
明の第2の目的(温度変化等の環境変化に伴うA/D変
換誤差の低減)をも達成できるようにするために、請求
項3に記載のA/D変換方法に従い入力電圧Vinを数
値データに変換できるようにした第2実施例のA/D変
換装置を表す。
【0116】このA/D変換装置は、基本的には、第1
実施例のA/D変換装置と同じ構成になっており、第1
実施例と異なる点は、パルス遅延回路30に入力する電
圧信号Vin2を、入力電圧Vinから生成(増幅・電
圧シフト)した電圧信号にするか、基準電圧となるオフ
セット電圧Vb2にするかを切り替えるためのスイッチ
36を設けた点である。
【0117】従って、このA/D変換装置においては、
スイッチ36を加算回路34側に切り換えれば、入力電
圧Vinに応じて変化する電圧信号Vin2がパルス遅
延回路30に入力されることから、その動作モードが、
分解能アップモードとなって、第1実施例のA/D変換
装置と同様に、入力電圧Vinを高分解能(若しくは高
速)でA/D変換することができる。
【0118】一方、スイッチ36をオフセット電圧Vb
2入力側に切り換えれば、オフセット電圧Vb2が電圧
信号Vin2としてパルス遅延回路30に入力され、A
/D変換装置の動作モードが、A/D変換誤差低減モー
ドとなって、従来装置と同じA/D変換部20で得られ
た入力電圧VinのA/D変換値(デジタルデータD
T)から、温度変化等の環境変化によって生じる誤差成
分が自動的に除去される。
【0119】つまり、A/D変換部20のパルス遅延回
路10を構成している遅延ユニット2の遅延時間は、遅
延ユニット2の駆動電圧として供給される電圧信号Vi
n1の変化だけでなく、温度変化等の環境変化によって
も変動する。具体的には、図6に示すように、周囲温度
が低いと、遅延ユニット1段当たりの遅延時間は短くな
り、逆に、周囲温度が高いと、遅延ユニットの遅延時間
は長くなる。
【0120】そして、このように遅延時間が変化した
際、従来装置のようにサンプリング周期TSが固定され
ていると、A/D変換部20で得られるデジタルデータ
DTも変動し、そのA/D変換結果に誤差が生じること
になる。しかし、こうした環境変化が生じた場合、パル
ス遅延回路30でも、各遅延ユニット2の遅延時間が、
パルス遅延回路10と同様に変化することから、ロジッ
ク部40から出力されるサンプリング信号CKSの周期
(サンプリング周期TS)は、図6に示すように、周囲
温度が低いと短くなり、周囲温度が高いと長くなる。つ
まり、オフセット電圧Vb2で決定されるサンプリング
周期TSも、温度変化等の環境変化によって、パルス遅
延回路10側での遅延時間の変動方向と同方向に変動す
る。
【0121】従って、スイッチ36がオフセット電圧V
b2入力側に切り換えられているときには、温度変化等
の環境変化によってパルス遅延回路10側で生じた遅延
時間の変動分が、ロジック部40から出力されるサンプ
リング信号CKSの周期(サンプリング周期TS)の変
動分によって相殺され、A/D変換部20から出力され
るデジタルデータDTは、温度変化等の影響を受けるこ
となく、常に入力電圧Vinに対応した値となる。
【0122】よって、本実施例のA/D変換装置によれ
ば、A/D変換誤差低減モードで動作させることによ
り、温度変化等の環境変化に伴い生じるA/D変換誤差
を低減できることになる。尚、この効果は、オフセット
電圧Vb1、Vb2が変動した場合にも同様に得られ
る。
【0123】但し、A/D変換誤差の低減効果をより確
実に発揮できるようにするためには、パルス遅延回路1
0、30を全く同じレイアウトの回路構成とし、オフセ
ット電圧Vb1、Vb2についても、同一電源から得ら
れる同一電圧(Vb1=Vb2)とすることが望まし
い。
【0124】次に、図7は、上記第2実施例のA/D変
換装置をセンサからの検出信号をデジタル処理してマイ
クロコンピュータ(以下、マイコンという)51等に入
力するセンサ信号処理装置に適用した場合の応用例を表
す。このセンサ信号処理装置は、例えば2種類のセンサ
エレメントA、B(例えば加速度センサ(A)と圧力セ
ンサ(B))からの検出信号を一つの装置で処理するも
のであり、マイコン51からの指示(若しくは時分割)
により、それぞれの信号処理を行う。
【0125】センサエレメントAは、センシング対象と
なる物理量(例えば加速度)を電気信号に変換する検出
用エレメントA1と、センシング対象となる物理量を感
知しない基準用エレメントA2とを備える。そして、こ
のセンサエレメントAからの検出信号を処理する際に
は、まず、マイコン51から出力される選択信号SEL
2により、検出信号選択用の選択スイッチ52が、検出
用エレメントA1側、基準用エレメントA2側へと順に
切り換えられて、各エレメントA1、A2からの検出信
号が順に装置内に取り込まれる。そして、この検出信号
は、バッファ54を介して、上記第2実施例のA/D変
換装置100に入力される。
【0126】尚、センサエレメントAからの検出信号を
処理する際には、マイコン51から出力される選択信号
SEL1により、A/D変換装置100内のスイッチ3
6が加算回路34側に切り換えられ、A/D変換装置1
00の動作モードは、分解能アップモードに設定され
る。
【0127】この結果、A/D変換装置100では、各
エレメントA1、A2からの検出信号が順にデジタルデ
ータDT2に変換され、これがサンプリング信号CKS
に同期して順に出力される。尚、A/D変換装置100
で生成されるサンプリング信号CKSは、後段のデータ
処理部60を構成する各回路に入力される。
【0128】次に、データ処理部60には、検出用エレ
メントA1からの検出信号に対応したデジタルデータ
(検出値)をラッチするラッチ回路62と、基準用エレ
メントA2からの検出信号に対応したデジタルデータ
(基準値)をラッチするラッチ回路64とが設けられて
おり、これら各ラッチ回路62、64は、マイコン51
から出力されるコントロール信号COとサンプリング信
号CKSとに基づき、対応するデジタルデータを選択的
にラッチする。
【0129】そして、これら各ラッチ回路62、64で
ラッチされたデジタルデータ(検出値D1及び基準値D
2)は、演算部66に入力され、演算部66において、
これら各値D1、D2の比計算(除算:D1/D2)が
実行される。そして、その計算結果Dは、補正処理部7
0にて、予め調整・補正メモり68に格納された補正デ
ータに基づき補正され、センサエレメントAが検出した
物理量(例えば加速度)を表すデジタルデータD0とし
てマイコン51等に出力される。
【0130】つまり、センサ信号処理装置では、検出用
エレメントA1から得られた検出値D1と、基準用エレ
メントA2から得られた基準値D2との比をとること
で、回路の変動要因をキャンセルするのである。一方、
センサエレメントBからの検出信号を処理する際には、
選択信号SEL1により、A/D変換装置100内のス
イッチ36がオフセット電圧Vb2入力側に切り換えら
れて、A/D変換装置100の動作モードがA/D変換
誤差低減モードに設定される。また、検出信号選択用の
選択スイッチ52は、選択信号SEL2により、センサ
エレメントB側に切り換えられる。
【0131】この結果、A/D変換装置100には、バ
ッファ54を介して、センサエレメントBからの検出信
号が入力される。そして、この検出信号は、A/D変換
装置100において、極めて高精度にデジタルデータD
T2に変換され、データ処理部60に入力される。
【0132】データ処理部60では、その入力されたデ
ジタルデータDTが、そのまま補正処理部70に伝送さ
れ(図7に示す点線矢印参照)、補正処理部70で、予
め調整・補正メモり68に格納された補正データに基づ
き補正された後、センサエレメントBが検出した物理量
(例えば圧力)を表すデジタルデータD0としてマイコ
ン51等に出力される。
【0133】以上のように、第2実施例のA/D変換装
置を用いれば、例えば、検出信号の信号レベルが比較的
大きく、高分解能でA/D変換する必要のない検出信号
(センサエレメントBからの検出信号)については、A
/D変換誤差低減モードで動作させ、高分解能でA/D
変換すべき検出信号(センサエレメントAからの検出信
号)については、分解能アップモードで動作させる、と
いうように使い分けができる。
【0134】そして、A/D変換誤差低減モードでA/
D変換したセンサエレメントBからの検出信号(デジタ
ルデータDT)については、A/D変換装置の機能によ
って自動的に誤差が補正されるので、データ処理部60
側でA/D変換後のデータを基準値を用いて補正する必
要がなく、センサ信号処理装置での処理時間を短縮でき
る。また、このようにセンサ信号処理装置での処理時間
が短縮されると、センサ信号処理装置での処理時間に余
裕ができるので、センサ信号処理装置が検出信号を処理
するセンサエレメントの数を増やすことができる。この
ため、上記のように、第2実施例のA/D変換装置を用
いてセンサ信号処理装置を構成すれば、センサ及びセン
サ信号処理装置を含む制御装置全体の小型化・低コスト
化を図ることができる。
【0135】尚、上記応用例では、加速度センサ及び圧
力センサを例にとってセンサ信号処理装置を説明した
が、本発明のA/D変換装置は、温度センサ、トルクセ
ンサ、角速度センサ、位置センサ等、多種多様なセンサ
からの検出信号をA/D変換するのに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のA/D変換装置全体の構成を表
す構成図である。
【図2】 第1実施例のA/D変換装置の動作を説明す
る説明図である。
【図3】 パルス遅延回路を構成する遅延ユニットの構
成例を説明する説明図である。
【図4】 第1実施例のA/D変換装置の変形例を説明
する説明図である。
【図5】 第2実施例のA/D変換装置全体の構成を表
す構成図である。
【図6】 第2実施例のA/D変換装置によるA/D変
換誤差低減効果を説明する説明図である。
【図7】 A/D変換装置のセンサ信号処理装置への応
用例を説明する説明図である。
【図8】 従来のA/D変換装置の構成を表す構成図で
ある。
【図9】 従来のA/D変換装置の動作を説明する説明
図である。
【図10】 A/D変換装置で実現し得る電圧分解能と
CMOSデザインルールとの関係を表す説明図である。
【符号の説明】 2…遅延ユニット、10,30…パルス遅延回路、12
…ラッチ&エンコーダ、16,42…カウンタ、18,
62,64…ラッチ回路、20…A/D変換部、22…
非反転増幅回路、24,34…加算回路、32…反転増
幅回路、36…スイッチ、40…ロジック部、44…コ
ンパレータ、46,54…バッファ、51…マイコン、
52…選択スイッチ、60…データ処理部、66…演算
部、68…調整・補正メモり、70…補正処理部、10
0…A/D変換装置。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電圧を数値データに変換するA/D
    変換方法であって、 ゲート回路からなる第1遅延ユニットを複数段縦続接続
    してなる第1パルス遅延回路に対して、前記入力電圧
    を、前記各第1遅延ユニットの遅延時間を制御する信号
    として入力すると共に、 ゲート回路からなる第2遅延ユニットを複数段縦続接続
    してなる第2パルス遅延回路に対して、前記入力電圧
    を、前記各第2遅延ユニットの遅延時間を前記第1パル
    ス遅延回路とは逆方向に制御する信号として入力し、 更に、前記各パルス遅延回路を起動して各パルス遅延回
    路内でパルス信号を伝送させた際に生じる伝送速度の比
    率を数値化することで、前記入力電圧を数値データに変
    換することを特徴とするA/D変換方法。
  2. 【請求項2】 前記第1パルス遅延回路には、前記各第
    1遅延ユニットの遅延時間を制御する信号として、前記
    入力電圧をn倍増幅した信号、若しくは、該増幅後の信
    号に更に所定の第1オフセット電圧を加えた信号を入力
    し、 前記第2パルス遅延回路には、前記各第2遅延ユニット
    の遅延時間を制御する信号として、前記入力電圧をm倍
    増幅(但し、mとnとは正負の符号+,−が異なる)し
    た信号、若しくは、該増幅後の電圧に更に所定の第2オ
    フセット電圧を加えた信号を入力することを特徴とする
    請求項1に記載のA/D変換方法。
  3. 【請求項3】 入力電圧を数値データに変換するA/D
    変換方法であって、 ゲート回路からなる第1遅延ユニットを複数段縦続接続
    してなる第1パルス遅延回路に対して、前記入力電圧
    を、前記各第1遅延ユニットの遅延時間を制御する信号
    として入力すると共に、 ゲート回路からなる第2遅延ユニットを複数段縦続接続
    してなる第2パルス遅延回路に対して、所定の基準電圧
    を、前記各第2遅延ユニットの遅延時間を制御する信号
    として入力し、 更に、前記各パルス遅延回路を起動して各パルス遅延回
    路内でパルス信号を伝送させた際に生じる伝送速度の比
    率を数値化することで、前記入力電圧を数値データに変
    換することを特徴とするA/D変換方法。
  4. 【請求項4】 前記第1パルス遅延回路には、前記各第
    1遅延ユニットの遅延時間を制御する信号として、前記
    入力電圧若しくは該入力電圧をn倍増幅した電圧に所定
    の第1オフセット電圧を加えた信号を入力することを特
    徴とする請求項3に記載のA/D変換方法。
  5. 【請求項5】 前記各パルス遅延回路内でパルス信号を
    伝送させた際に生じる伝送速度を表す情報として、前記
    各パルス遅延回路内でパルス信号が通過した遅延ユニッ
    トの段数を用いることを特徴とする請求項1〜請求項4
    何れかに記載のA/D変換方法。
  6. 【請求項6】 前記各パルス遅延回路内でパルス信号を
    伝送させた際に生じる伝送速度の比率を表す情報とし
    て、前記第2パルス遅延回路内で前記パルス信号が通過
    する第2遅延ユニットの段数が予め設定された設定段数
    に達するまでの間に、前記第1パルス遅延回路内で前記
    パルス信号が通過した第1遅延ユニットの段数を求める
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5何れかに記載のA
    /D変換方法。
  7. 【請求項7】 前記第1パルス遅延回路及び第2パルス
    遅延回路として、前記第1遅延ユニット及び第2遅延ユ
    ニットが夫々リング状に連結されて前記パルス信号を周
    回させるリングディレイラインを使用し、 前記各パルス遅延回路内で前記パルス信号が通過した遅
    延ユニットの段数を、前記各リングディレイラインでの
    パルス信号の周回回数若しくは該周回回数と周回位置と
    により求めることを特徴とする請求項5又は請求項6に
    記載のA/D変換方法。
  8. 【請求項8】 入力電圧を数値データに変換するA/D
    変換装置であって、 ゲート回路からなる第1遅延ユニットを複数段縦続接続
    することにより構成され、パルス信号を第1遅延ユニッ
    トの遅延時間にて順次遅延しながら伝送させる第1パル
    ス遅延回路と、 該第1パルス遅延回路に対して、前記入力電圧を、前記
    各第1遅延ユニットの遅延時間を制御する信号として入
    力する第1入力回路と、 ゲート回路からなる第2遅延ユニットを複数段縦続接続
    することにより構成され、パルス信号を第2遅延ユニッ
    トの遅延時間にて順次遅延しながら伝送させる第2パル
    ス遅延回路と、 該第2パルス遅延回路に対して、前記入力電圧を、前記
    各第2遅延ユニットの遅延時間を制御する信号として入
    力する第2入力回路と、 前記各パルス遅延回路を起動して、前記各パルス遅延回
    路内でパルス信号を伝送させ、そのとき前記各パルス遅
    延回路内で生じる伝送速度の比率を数値化することで、
    前記入力電圧の数値データを生成する制御手段と、 を備えたことを特徴とするA/D変換装置。
  9. 【請求項9】 前記第1入力回路は、前記入力電圧をn
    倍増幅する第1増幅回路を備え、該増幅後の信号を、前
    記各第1遅延ユニットの遅延時間を制御する信号として
    前記第1パルス遅延回路に入力し、 前記第2入力回路は、前記入力電圧をm倍増幅(但し、
    mとnとは正負の符号+,−が異なる)する第2増幅回
    路を備え、該増幅後の信号を、前記各第2遅延ユニット
    の遅延時間を制御する信号として前記第2パルス遅延回
    路に入力することを特徴とする請求項8に記載のA/D
    変換装置。
  10. 【請求項10】 前記第1入力回路は、前記入力電圧若
    しくは前記第1増幅回路にて増幅した入力電圧に第1オ
    フセット電圧を加える第1電圧シフト回路を備え、前記
    第2入力回路は、前記入力電圧若しくは前記第2増幅回
    路にて増幅した入力電圧に第2オフセット電圧を加える
    第2電圧シフト回路を備えることを特徴とする請求項9
    に記載のA/D変換装置。
  11. 【請求項11】 入力電圧を数値データに変換するA/
    D変換装置であって、 ゲート回路からなる第1遅延ユニットを複数段縦続接続
    することにより構成され、パルス信号を第1遅延ユニッ
    トの遅延時間にて順次遅延しながら伝送させる第1パル
    ス遅延回路と、 該第1パルス遅延回路に対して、前記入力電圧を、前記
    各第1遅延ユニットの遅延時間を制御する信号として入
    力する第1入力回路と、 ゲート回路からなる第2遅延ユニットを複数段縦続接続
    することにより構成され、パルス信号を第2遅延ユニッ
    トの遅延時間にて順次遅延しながら伝送させる第2パル
    ス遅延回路と、 該第2パルス遅延回路に対して、所定の基準電圧を、前
    記各第2遅延ユニットの遅延時間を制御する信号として
    入力する第2入力回路と、 前記各パルス遅延回路を起動して、前記各パルス遅延回
    路内でパルス信号を伝送させ、そのとき前記各パルス遅
    延回路内で生じる伝送速度の比率を数値化することで、
    前記入力電圧の数値データを生成する制御手段と、 を備えたことを特徴とするA/D変換装置。
  12. 【請求項12】 前記第1入力回路は、前記入力電圧に
    所定の第1オフセット電圧を加える第1電圧シフト回路
    を備え、該第1電圧シフト回路にて前記入力電圧に前記
    第1オフセット電圧を加えた信号を、前記各第1遅延ユ
    ニットの遅延時間を制御する信号として前記第1パルス
    遅延回路に入力することを特徴とする請求項11に記載
    のA/D変換装置。
  13. 【請求項13】 前記第1入力回路は、前記入力電圧、
    若しくは前記第1電圧シフト回路にて前記入力電圧に前
    記第1オフセット電圧を加えた電圧を、n倍増幅する第
    1増幅回路を備えたことを特徴とする請求項12に記載
    のA/D変換装置。
  14. 【請求項14】 前記第1パルス遅延回路及び第2パル
    ス遅延回路は、互いに同一構成のパルス遅延回路からな
    ることを特徴とする請求項11〜請求項13何れかに記
    載のA/D変換装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、 前記第1パルス遅延回路内でパルス信号が通過した第1
    遅延ユニットの段数をカウントする第1カウント手段
    と、 前記第2パルス遅延回路内でパルス信号が通過した第2
    遅延ユニットの段数をカウントする第2カウント手段
    と、 を備え、前記各カウント手段によりカウントされた前記
    各遅延ユニットの段数の比率を数値化することで、前記
    入力電圧の数値データを生成することを特徴とする請求
    項8〜請求項14何れかに記載のA/D変換装置。
  16. 【請求項16】 前記制御手段は、前記第2カウント手
    段にてカウントされる前記第2遅延ユニットの段数が予
    め設定された設定段数に達するまでの間に、前記第1パ
    ルス遅延回路内で前記パルス信号が通過した第1遅延ユ
    ニットの段数を前記第1カウント手段にカウントさせ、
    該第1カウント手段によるカウント結果を、前記入力電
    圧の数値データとして出力することを特徴とする請求項
    15に記載のA/D変換装置。
  17. 【請求項17】 前記第1パルス遅延回路及び第2パル
    ス遅延回路は、夫々、前記第1遅延ユニット及び第2遅
    延ユニットが夫々リング状に連結され、前記パルス信号
    を周回させるリングディレイラインからなり、 前記第1カウント手段は、前記第1パルス遅延回路を構
    成するリングディレイラインでのパルス信号の周回回数
    をカウントする第1カウンタと、前記第1パルス遅延回
    路を構成するリングディレイラインでのパルス信号の周
    回位置を所定ビットのデジタルデータに変換して出力す
    るエンコーダとを備え、外部から入力されるサンプリン
    グ信号に従い、前記第1カウンタによるカウント結果及
    び前記エンコーダにより得られたデジタルデータをラッ
    チして出力するよう構成され、 前記第2カウント手段は、前記第2パルス遅延回路を構
    成するリングディレイラインでのパルス信号の周回回数
    をカウントする第2カウンタと、該第2カウンタによる
    カウント値が前記設定段数に対応する設定値に達したか
    否かを判定し、設定値に達したときに、第1カウント手
    段に前記サンプリング信号を出力するコンパレータとを
    備え、該コンパレータが出力するサンプリング信号にて
    前記第2カウンタをリセットするよう構成されたことを
    特徴とする請求項16に記載のA/D変換装置。
  18. 【請求項18】 前記制御手段は、 前記第1パルス遅延回路及び第2パルス遅延回路の起動
    後、前記第2カウント手段を構成するコンパレータが出
    力するサンプリング信号に同期して、前記第1カウント
    手段からの出力をラッチし、前記第1カウンタによるカ
    ウント結果を上位ビットデータ、前記エンコーダにより
    得られたデジタルデータを下位ビットデータとするデジ
    タルデータを、前記入力電圧の数値データとして出力す
    る信号処理回路を備えることを特徴とする請求項17に
    記載のA/D変換装置。
  19. 【請求項19】 前記制御手段は、 外部から入力される一定周期のマスタクロックに同期し
    て、前記第1パルス遅延回路及び第2パルス遅延回路を
    起動することにより、前記第1カウント手段及び第2カ
    ウント手段を前記マスタクロックの一周期毎に動作させ
    ると共に、その後前記第1カウント手段から出力される
    前記第1カウンタによるカウント結果及び前記エンコー
    ダにより得られたデジタルデータを、夫々、前記マスタ
    クロックに同期してラッチし、前記第1カウンタによる
    カウント結果を上位ビットデータ、前記エンコーダによ
    り得られたデジタルデータを下位ビットデータとするデ
    ジタルデータを、前記入力電圧の数値データとして出力
    する信号処理回路を備えることを特徴とする請求項17
    に記載のA/D変換装置。
  20. 【請求項20】 前記第2カウント手段を構成する前記
    コンパレータは、前記設定段数に対応する設定値を外部
    から設定変更可能に構成されていることを特徴とする請
    求項17〜請求項19何れかに記載のA/D変換装置。
  21. 【請求項21】 前記第1カウント手段の動作電源電圧
    及び第2カウント手段の動作電源電圧は、前記第1パル
    ス遅延回路及び第2パルス遅延回路へ前記各遅延ユニッ
    トの遅延時間を制御する信号として入力される前記入力
    電圧に対応した信号とは異なることを特徴とする請求項
    15〜請求項20何れかに記載のA/D変換装置。
  22. 【請求項22】 請求項9又は請求項10に記載のA/
    D変換装置において、 前記第1パルス遅延回路及び第2パルス遅延回路は、夫
    々、前記第1遅延ユニット及び第2遅延ユニットが夫々
    リング状に連結され、前記パルス信号を周回させるリン
    グディレイラインからなり、 前記制御手段は、 前記第1パルス遅延回路を構成するリングディレイライ
    ンでのパルス信号の周回回数をカウントする第1カウン
    タと、前記第1パルス遅延回路を構成するリングディレ
    イラインでのパルス信号の周回位置を所定ビットのデジ
    タルデータに変換して出力するエンコーダとを備え、外
    部から入力されるサンプリング信号に従い、前記第1カ
    ウンタによるカウント結果及び前記エンコーダにより得
    られたデジタルデータをラッチして出力するよう構成さ
    れた第1カウント手段と、 前記第2パルス遅延回路を構成するリングディレイライ
    ンでのパルス信号の周回回数をカウントする第2カウン
    タと、該第2カウンタによるカウント値が前記設定段数
    に対応する設定値に達したか否かを判定し、設定値に達
    したときに、第1カウント手段に前記サンプリング信号
    を出力するコンパレータとを備え、該コンパレータが出
    力するサンプリング信号にて前記第2カウンタをリセッ
    トするよう構成された第2カウント手段と、 を備え、更に、前記第1入力回路を構成する第1増幅回
    路が入力電圧を増幅する倍率n、及び、前記第2入力回
    路を構成する第2増幅回路が入力電圧を増幅する倍率m
    には、夫々、n=0.01〜500、m=−0.01〜
    −1000の範囲内の任意の値が設定されることを特徴
    とするA/D変換装置。
  23. 【請求項23】 請求項9又は請求項10に記載のA/
    D変換装置において、前記第1パルス遅延回路及び第2
    パルス遅延回路は、夫々、前記第1遅延ユニット及び第
    2遅延ユニットが夫々リング状に連結され、前記パルス
    信号を周回させるリングディレイラインからなり、 前記制御手段は、 前記第1パルス遅延回路を構成するリングディレイライ
    ンでのパルス信号の周回回数をカウントする第1カウン
    タと、前記第1パルス遅延回路を構成するリングディレ
    イラインでのパルス信号の周回位置を所定ビットのデジ
    タルデータに変換して出力するエンコーダとを備え、外
    部から入力されるサンプリング信号に従い、前記第1カ
    ウンタによるカウント結果及び前記エンコーダにより得
    られたデジタルデータをラッチして出力するよう構成さ
    れた第1カウント手段と、 前記第2パルス遅延回路を構成するリングディレイライ
    ンでのパルス信号の周回回数をカウントする第2カウン
    タと、該第2カウンタによるカウント値が前記設定段数
    に対応する設定値に達したか否かを判定し、設定値に達
    したときに、第1カウント手段に前記サンプリング信号
    を出力するコンパレータとを備え、該コンパレータが出
    力するサンプリング信号にて前記第2カウンタをリセッ
    トするよう構成された第2カウント手段と、 を備え、更に、前記第1入力回路を構成する第1増幅回
    路が入力電圧を増幅する倍率n、及び、前記第2入力回
    路を構成する第2増幅回路が入力電圧を増幅する倍率m
    は、倍率nの絶対値が倍率mの絶対値よりも小さくなる
    よう設定されることを特徴とするA/D変換装置。
  24. 【請求項24】 請求項10に記載のA/D変換装置に
    おいて、 前記第1パルス遅延回路及び第2パルス遅延回路は、夫
    々、前記第1遅延ユニット及び第2遅延ユニットが夫々
    リング状に連結され、前記パルス信号を周回させるリン
    グディレイラインからなり、 前記制御手段は、 前記第1パルス遅延回路を構成するリングディレイライ
    ンでのパルス信号の周回回数をカウントする第1カウン
    タと、前記第1パルス遅延回路を構成するリングディレ
    イラインでのパルス信号の周回位置を所定ビットのデジ
    タルデータに変換して出力するエンコーダとを備え、外
    部から入力されるサンプリング信号に従い、前記第1カ
    ウンタによるカウント結果及び前記エンコーダにより得
    られたデジタルデータをラッチして出力するよう構成さ
    れた第1カウント手段と、 前記第2パルス遅延回路を構成するリングディレイライ
    ンでのパルス信号の周回回数をカウントする第2カウン
    タと、該第2カウンタによるカウント値が前記設定段数
    に対応する設定値に達したか否かを判定し、設定値に達
    したときに、第1カウント手段に前記サンプリング信号
    を出力するコンパレータとを備え、該コンパレータが出
    力するサンプリング信号にて前記第2カウンタをリセッ
    トするよう構成された第2カウント手段と、 を備え、 更に、前記第1入力回路を構成する第1増幅回路が入力
    電圧を増幅する倍率n及び第1電圧シフト回路が加える
    第1オフセット電圧と、前記第2入力回路を構成する第
    2増幅回路が入力電圧を増幅する倍率m及び第2電圧シ
    フト回路が加える第2オフセット電圧とは、 前記第2パルス遅延回路に前記第2遅延ユニットの遅延
    時間を制御する信号として入力される信号の方が、第1
    パルス遅延回路に前記第1遅延ユニットの遅延時間を制
    御する信号として入力される信号に比べて、電圧範囲が
    広く、且つ、より低い電圧まで変化するように設定され
    ることを特徴とするA/D変換装置。
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