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JP2003031569A - シリカ系厚膜の形成方法 - Google Patents

シリカ系厚膜の形成方法

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JP2003031569A
JP2003031569A JP2002118696A JP2002118696A JP2003031569A JP 2003031569 A JP2003031569 A JP 2003031569A JP 2002118696 A JP2002118696 A JP 2002118696A JP 2002118696 A JP2002118696 A JP 2002118696A JP 2003031569 A JP2003031569 A JP 2003031569A
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JP
Japan
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silicon compound
mol
reaction mixture
solution
carbon atoms
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JP2002118696A
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Kenichi Motoyama
賢一 元山
Takakazu Nakada
孝和 中田
Hitoshi Kosho
均 古性
Hiroyoshi Tai
裕善 袋
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Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に、0.5〜5μmの膜厚を有するシ
リカ系被膜を簡便に、かつ効率よく形成させる方法、そ
の被膜と、その被膜のために供される塗布液及びその製
造方法を提供すること。 【解決手段】 Si(OR) で示される珪素化合物
(A)及び/又はR Si(OR4−n (但
し、nは1〜3の整数を表す。)で示される珪素化合物
(B)と、R CH OHで示されるアルコール
(C)と、蓚酸(D)とを特定比率に含有する反応混合
物を水の不存在下に50〜180℃で加熱することによ
り2000〜15000のポリスチレン換算数平均分子
量を有するポリシロキサンの溶液を生成させ、当該溶液
を含有する塗布液を基材表面に塗布し、この塗布により
得られた塗膜を80〜600℃で熱硬化させることを特
徴とするシリカ系被膜の形成方法、その0.5〜5μm
の膜厚を有する被膜、その被膜のために供される塗布液
及びその製造方法にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚膜形成が可能な
シリカ系塗膜の形成方法に関するものである。
【0002】さらに詳しくいえば、本発明は、厚膜形成
が可能なシリカ系コーティング材料を用いて、平坦化
膜、層間絶縁膜、保護膜、パッシベーッション膜などの
電子材料用途に適した厚膜の形成方法に関するものであ
る。そして、そのシリカ系コーティング材料と製造方法
に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来より、シリカ系コーティング材料は
様々な分野で用いられている。例えば半導体装置では、
半導体基板とアルミニウム配線層などの金属配線層との
間や、あるいは金属配線間に絶縁膜として用いられてい
る。さらに半導体基板上に設けられているPN結合半導
体、及びコンデンサー素子、抵抗素子などの各種素子の
保護膜としても利用されている。
【0004】また、半導体基板上に金属配線層などを設
けると、金属配線層などによって半導体基板上に凹凸が
生じる。この凹凸面上にさらに金属配線層などを形成し
ようとしても、凹凸段差で断線を生じることがある。こ
のため上記のようにシリカ系絶縁膜を金属配線層及び各
種素子によって生じた凹凸面に形成することで平坦化す
る役割も果たしている。
【0005】上記のような分野で用いられているシリカ
系被膜は、一般にCVD法、スパッタリング法などの気
相成長法又はシリカ系被膜形成用コーティング組成物を
用いてシリカ系被膜を形成する塗布法によってシリカ系
被膜を形成することが広く行われている。
【0006】このようなシリカ系被膜を形成するための
塗布液としてはシロキサンポリマーが用いられている。
このシロキサンポリマーの前駆体のひとつであるポリア
ルキルシルセスキオキサン前駆体としては、例えば特開
昭63―241076号公報、特開平3―126612
号公報に示されている。しかし、これまでに示されてい
る方法は、アルキルアルコキシシランを加水分解してア
ルキルシロキサンポリマーを形成させる方法であり、こ
の方法では加水分解や重縮合の反応の制御が容易ではな
い。さらにこの溶液を、1回の塗布で厚膜を形成できる
まで高濃度化すると、保存安定性が悪くなってしまうた
め、厚膜を形成させるためには、数回の塗布で重ね塗り
することによって回避してきた。
【0007】また、ポリシラザンを熱処理し、シリコン
オキシナイトライド膜として使用する方法(特開昭62
―88327号公報)、ポリシラザンを水蒸気雰囲気下
で熱処理してシリコン酸化膜に変えて使用する方法が示
されている。これらのポリシラザンを用いる方法では、
1回の塗布により厚膜を形成することが可能であるが、
熱処理の際にアンモニアやアミンが発生し、配線材料等
を汚染してしまうという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、様々な基板
上に、0.5〜5μmの膜厚を有するシリカ系被膜を簡
便に、かつ効率よく形成させる方法と、その被膜と、こ
のようなシリカ系被膜のために供される工業製品として
安定な塗布液と、その効率的製造方法とを提供しようと
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、式(1)
【0010】
【化13】
【0011】(但し、Rは1〜5個の炭素原子を有する
アルキル基を表す。)で示される珪素化合物(A)及び
/又は式(2)
【0012】
【化14】
【0013】(但し、R は1〜5個の炭素原子を有
する非置換の若しくは置換基を有するアルキル基、アル
ケニル基又はアリール基を表し、R は1〜5個の炭
素原子を有するアルキル基を表す。そしてnは1〜3の
整数を表す。)で示される珪素化合物(B)と、式
(3)
【0014】
【化15】
【0015】(但し、R は、水素原子又は1〜12
個の炭素原子を有する非置換の若しくは置換基を有する
アルキル基を表す。)で示されるアルコール(C)、蓚
酸(D)とを、珪素化合物(A)と珪素化合物(B)に
含まれる全アルコキシ基1モルに対してアルコール
(C)0.5〜100モルの比率に、そして珪素化合物
(A)と珪素化合物(B)に含まれる全アルコキシ基1
モルに対して蓚酸(D)0.2〜2モルの比率に含有す
る反応混合物を形成させ、そしてこの反応混合物を、そ
の中の珪素原子から換算された0.5〜11%のSiO
濃度にアルコール(C)を用いて維持すると共に、
当該反応混合物中珪素化合物(A)と珪素化合物(B)
の全残存量が5モル%以下となるまで、50〜180℃
で加熱することにより得られた、ポリスチレン換算数平
均分子量が2000〜15000のポリシロキサン溶液
を含有する塗布液を基材表面に塗布し、そしてこの塗布
により得られた塗膜を80〜600℃で熱硬化させるこ
とにより、0.5〜5μmのシリカ系被膜を当該基材表
面上に形成できる。
【0016】本発明では珪素化合物として、珪素化合物
(A)及び/又は珪素化合物(B)を用いる。ここで、
珪素化合物(A)及び/又は珪素化合物(B)とは、以
下の三の態様が挙げられる。1)珪素化合物(A)、
2)珪素化合物(B)、3)珪素化合物(A)及び珪素
化合物(B)である。
【0017】本発明のポリシロキサンの溶液は透明であ
って、ゲル状のポリシロキサンは含有していない。多量
のアルコール(C)と比較的多量の蓚酸(D)とは共存
するが、水を添加しない反応混合物中で珪素化合物
(A)及び/又は珪素化合物(B)は加熱されるから、
このポリシロキサンは、珪素化合物(A)及び/又は珪
素化合物(B)の加水分解物の縮合によって生成したも
のではない。アルコール溶媒中加水分解の方法でアルコ
キシシランからポリシロキサンを生成させるときには、
加水分解の進行につれて液に濁りが生じたり、不均一な
ポリシロキサンが生成しやすいが、本発明による反応混
合物ではそのようなことは起こらない。
【0018】本発明により得られるポリシロキサンは、
その化学構造は複雑であって特定しがたいが、おそらく
珪素化合物(A)及び/又は珪素化合物(B)と、蓚酸
(D)との反応により生成した中間体にアルコール
(C)が作用して重合するために、分岐構造は有してい
ても、溶液を形成する程度の重合度を有するポリシロキ
サンが生成するものと考えられる。
【0019】本発明により得られるポリシロキサンは、
ポリスチレン換算数平均分子量が2000〜1500
0、好ましくは2000〜8000であり、分子量が2
000より小さい場合、成膜時に膜の収縮が大きくな
り、膜厚を0.5μm以上の厚膜とするとクラックが入
りやすい。また、分子量が15000より大きい場合、
得られたポリシロキサンの高分子量化のためにポリシロ
キサンの溶液の高粘度化、ゲル化等の問題が起きやすく
なり貯蔵安定性が悪くなる。
【0020】当該基材上に塗布された上記ポリシロキサ
ンの溶液を含有する塗膜の加熱により、当該塗膜から揮
発成分の除去と当該塗膜中でポリシロキサンの硬化反応
が進行することによって、当該基材表面に密着し、厚膜
で、クラック限界が高く、透明性に優れた不溶性の被膜
が生成する。
【0021】
【発明の実施の形態】式(1)及び式(2)に含まれる
アルキル基R及びR の例としては、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチルなどが挙げられ、好ま
しい珪素化合物(A)の例としては、テトラメトキシシ
ラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラ
ン、テトラブトキシシランなどが挙げられる。これらの
中でもテトラメトキシシラン、テトラエトキシシランな
どが特に好ましい。
【0022】式(2)のR としては、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、フェニル、ビニルな
どが挙げられる。好ましい珪素化合物(B)の例として
は、式(2)においてnが1の整数の場合、メチルトリ
メトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、プロピル
トリエトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、フェ
ニルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、
メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシラ
ン、プロピルトリエトキシシラン、ブチルトリエトキシ
シラン、フェニルトリエトキシシラン、ビニルトリエト
キシシランなどが挙げられる。式(2)においてnが2
の整数の場合、ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジ
メトキシシラン、ジプロピルジエトキシシラン、ジブチ
ルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジ
ビニルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、
ジエチルジエトキシシラン、ジプロピルジエトキシシラ
ン、ジブチルジエトキシシラン、ジフェニルジエトキシ
シラン、ジビニルジエトキシシランなどが挙げられる。
式(2)においてnが3の整数の場合、トリメチルメト
キシシラン、トリエチルメトキシシラン、トリプロピル
メトキシシラン、トリブチルメトキシシラン、トリフェ
ニルメトキシシラン、トリビニルメトキシシラン、トリ
メチルエトキシシラン、トリエチルエトキシシラン、ト
リプロピルエトキシシラン、トリブチルエトキシシラ
ン、トリフェニルエトキシシラン、トリビニルエトキシ
シランなどが挙げられる。
【0023】これらの中でも、珪素化合物(B)を珪素
化合物(A)と併用せず、単独で使用する場合は、式
(2)においてnが1の整数の場合に例示したメチルト
リメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、プロピ
ルトリエトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、フ
ェニルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシ
ラン、プロピルトリエトキシシラン、ブチルトリエトキ
シシラン、フェニルトリエトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシランなどがより好ましい。これらのなかでも、
特にメチルトリエトキシシランが好ましい。
【0024】また、珪素化合物(B)を珪素化合物
(A)と併用する場合、メチルトリエトキシシラン、ジ
メチルジエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、
ジエチルジエトキシシラン、γ―メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ジ
ビニルジエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン
などが特に好ましい。これら珪素化合物(B)は、単独
又は二種以上の組み合わせで用いることができる。
【0025】式(3)に含まれる非置換のアルキル基R
の例としては、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルなどが挙
げられ、そして置換基を有するアルキル基R の例と
しては、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、エトキシ
メチル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、エトキシ
エチルなどが挙げられる。好ましいアルコール(C)の
例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、
n―ブタノール、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテルなどが挙げ
られ、これらは単独又は二種以上組み合わせて用いるこ
とができる。これらの中でも特にエタノールが好まし
い。
【0026】珪素化合物(A)と珪素化合物(B)に含
まれる全アルコシキ基の1モル当たり、0.2モルより
少ない量の蓚酸(D)を使用すると、得られたポリシロ
キサンの分子量が低くなり、得られた膜の硬度が低い。
反対に、珪素化合物(A)と珪素化合物(B)に含まれ
る全アルコキシ基1モル当たり、2モルより多い量の蓚
酸(D)を使用すると、得られたポリシロキサン含有液
中には、相対的に多量の蓚酸(D)が含有し、かかる液
からは目的とする性能の膜が得られない。珪素化合物
(A)と珪素化合物(B)に含まれる全アルコキシ基1
モルに対して、蓚酸(D)を0.25〜1モル使用する
のが特に好ましい。
【0027】ポリシロキサン溶液の調製には、珪素化合
物(A)、珪素化合物(B)、アルコール(C)及び蓚
酸(D)の他に、所望に応じて、前記珪素化合物(A)
と珪素化合物(B)では使用しなかったアルコキシシラ
ンを変性剤として併用してもよい。好ましい変性剤の例
としては、γ―アミノプロピトリメトキシシラン、γ―
アミノプロピトリエトキシシラン、γ―グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ―グリシドキシプロピル
トリエトキシシラン、γ―メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ―メタクリロキシプロピルトリエト
キシシランなどが挙げられる。これらの変性剤は、基板
上の塗膜を硬化させるための温度を低下させることがで
き、そして膜の基板に対する密着性を向上させる。
【0028】珪素化合物(A)及び/又は珪素化合物
(B)と、アルコール(C)と、蓚酸(D)とを含有す
る反応混合物は、これらを混合することにより、あるい
はこれらに更に前記変性剤を加えることにより形成させ
ることができる。この反応混合物には水は加えられな
い。そしてこの反応混合物は、好ましくは溶液状の反応
混合物として加熱するのが好ましく、例えば、あらかじ
めアルコール(C)に蓚酸(D)を加えて溶解して溶液
とした後、当該珪素化合物(A)、珪素化合物(B)、
前記変性剤などを混合することにより得られる溶液状の
反応混合物として加熱するか、あるいは当該珪素化合物
(A)、珪素化合物(B)、前記変性剤の混合物中に、
あらかじめアルコール(C)に蓚酸(D)を加えて溶解
した溶液を混合することにより得られる溶液状の反応混
合物として加熱するのが好ましい。通常、珪素化合物
(A)、珪素化合物(B)、アルコール(C)、蓚酸
(D)の前記比率の反応混合物は、これに含まれるケイ
素原子をSiO に換算して0.5〜11重量%の濃
度に含有する。前記変性剤を含有する場合にも、これに
含まれる珪素原子をSiO に換算して0.5〜11
%の濃度を有するように前記変性剤は含有される。そし
てこれら反応混合物の加熱の間、これら反応混合物は前
記SiO 濃度に維持されると共に、水の不存在が維
持される。この加熱は、通常の反応器中液温50〜18
0℃で行うことができ、好ましくは、反応器から液の蒸
発、揮散などが起こらないように、例えば、密閉容器内
又は還流下で行われる。
【0029】ポリシロキサンを生成させるための加熱を
50℃より低い温度で行うと、濁りを有したり、不溶解
物を含有する液が生成しやすいので、この加熱は50℃
より高い温度で行われ、高温ほど短時間で終了させるこ
とができる。けれども、180℃より高い温度での加熱
は付加的利益をもたらさず非効率的である。加熱時間に
は特に制限はなく、例えば50℃では8時間程度、78
℃の還流下では3時間程度で十分である。通常、珪素化
合物(A)と珪素化合物(B)の全仕込量に対してこれ
ら珪素化合物が5モル%よりも多く残存するポリシロキ
サン含有液は、これを基板表面に塗布し、次いでその塗
膜を80〜600℃で熱硬化させたとき、得られた膜に
ピンホールが生じたり、あるいは十分な硬度を有する膜
が得られない。
【0030】上記加熱により得られたポリシロキサン溶
液は、そのまま次の塗布工程に塗布液として使用するこ
とができるが、所望に応じ、濃縮又は希釈することによ
り得られる液を塗布液として、他の溶媒に置換すること
により得られる液を塗布液として、あるいは所望の添加
物と混合することにより得られる液を塗布液として使用
することができる。この添加物の例としては、コロイド
状微粒子など固体の無機微粒子、その他金属塩、金属化
合物などが挙げられ、これらは膜の硬度、基板への密着
性、屈折率などを調節するのに好都合である。塗布工程
に使用されるこの塗布液としては、その中に前記ポリシ
ロキサンの透明溶液に由来する珪素原子をSiO
換算して0.5〜18重量%含有する液が好ましく、こ
のSiO 濃度が0.5重量%より小さいと、一回の
塗布で形成される膜の厚さが薄くなりやすく、そしてこ
の濃度が18重量%より高いと、この溶液の貯蔵安定性
が不足しやすい。この塗布液のSiO 濃度としては
2〜15%が特に好ましい。
【0031】上記ポリシロキサンの溶液は、通常の方
法、例えばディップ法、スピンコート法、刷毛塗り法、
ロールコート法、フレキソ印刷法などで基板上に塗布す
ることができる。一回の塗布により、充分な厚膜が形成
できることが特徴であるが、必要により複数回塗布する
こともできる。
【0032】基板上に形成された塗膜は、そのまま熱硬
化させても良いが、これに先立ち室温から80℃、好ま
しくは50〜80℃で乾燥させた後、80〜600℃、
好ましくは80〜400℃で加熱される。この加熱の時
間としては5〜60分程度で十分である。この加熱が8
0℃より低いと、得られた被膜の硬度、耐薬品性などが
不足しやすい。600℃より高温では、有機基の脱離が
起こり、被膜にクラックが入ったり、被膜が剥離する恐
れがあり、好ましくない。これらの加熱は、通常の方
法、例えばホットプレート、オーブン、ベルト炉などを
使用することにより行うことができる。
【0033】硬化後の膜の厚みは通常0.01〜3.0
μmに調整される。本発明により得られるシリカ系被膜
は下地段差を平坦化する目的にとって有効な0.5〜5
μmの比較的厚膜で使用可能である。
【0034】
【実施例】以下に本発明を実施例及び比較例により具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限
定されるものではない。
【0035】ここで、実施例中のポリシロキサンに溶液
の分子量については、高速液体クロマトグラフィーにて
GPC法によりポリスチレン換算数平均分子量を求め
た。測定条件を下記に示す。
【0036】〔GPC法測定条件〕 溶離液:THF カラム:shodex社製KF−804L 流速:1mL/min 標準物質:ポリスチレン(210000、70600、
28600、9860、2960、580) 検出器:RI サンプル濃度:1wt% 実施例1 還流管を備え付けた4つ口反応フラスコにエタノール6
1.2gを投入し、攪拌下、このエタノールに蓚酸1
8.0gを少量ずつ添加することにより、蓚酸のエタノ
ール溶液を調製した。次いでこの溶液中にテトラエトキ
シシラン20.8gを滴下した。滴下終了後、この溶液
をその還流温度まで加熱し、還流下に加熱を5時間続け
た後冷却し、6重量%の固形分濃度を有するポリシロキ
サンの溶液(L―1)を調製した。
【0037】この溶液をガスクロマトグラフィーで分析
したところ、アルコキシシランモノマーは検出されなか
った。また、この溶液の分子量は、ポリスチレン換算数
平均分子量で2800であった。
【0038】実施例2 還流管を備え付けた4つ口反応フラスコにエタノール6
4.9gを投入し、攪拌下、このエタノールに蓚酸1
5.8gを少量ずつ添加することにより、蓚酸のエタノ
ール溶液を調製した。次いでこの溶液中にテトラエトキ
シシラン10.4gとメチルトリエトキシシラン8.9
gの混合物を滴下した。滴下終了後、この溶液をその還
流温度まで加熱し、還流下に加熱を5時間続けた後冷却
し、6重量%の固形分濃度を有するポリシロキサンの溶
液(L―2)を調製した。
【0039】この溶液をガスクロマトグラフィーで分析
したところ、アルコキシシランモノマーは検出されなか
った。また、この溶液の分子量は、ポリスチレン換算数
平均分子量で5600であった。
【0040】実施例3 還流管を備え付けた4つ口反応フラスコにエタノール5
0.7gを投入し、攪拌下、このエタノールに蓚酸2
1.6gを少量ずつ添加することにより、蓚酸のエタノ
ール溶液を調製した。次いでこの溶液中にテトラエトキ
シシラン6.3gとメチルトリエトキシシラン21.4
gの混合物を滴下した。滴下終了後、この溶液をその還
流温度まで加熱し、還流下に加熱を5時間続けた後冷却
し、9重量%の固形分濃度を有するポリシロキサンの溶
液(L―3)を調製した。
【0041】この溶液をガスクロマトグラフィーで分析
したところ、アルコキシシランモノマーは検出されなか
った。また、この溶液の分子量は、ポリスチレン換算数
平均分子量で6000であった。
【0042】実施例4 還流管を備え付けた4つ口反応フラスコにエタノール5
3.0gを投入し、攪拌下、このエタノールに蓚酸2
0.3gを少量ずつ添加することにより、蓚酸のエタノ
ール溶液を調製した。次いでこの溶液中にメチルトリエ
トキシシラン26.8gを滴下した。滴下終了後、この
溶液をその還流温度まで加熱し、還流下に加熱を5時間
続けた後冷却し、9重量%の固形分濃度を有するポリシ
ロキサンの溶液(L―4)を調製した。
【0043】この溶液をガスクロマトグラフィーで分析
したところ、アルコキシシランモノマーは検出されなか
った。また、この溶液の分子量は、ポリスチレン換算数
平均分子量で6200であった。
【0044】実施例5 還流管を備え付けた4つ口反応フラスコにエタノール6
4.3gを投入し、攪拌下、このエタノールに蓚酸1
5.8gを少量ずつ添加することにより、蓚酸のエタノ
ール溶液を調製した。次いでこの溶液中にテトラエトキ
シシラン10.4gとビニルトリエトキシシラン9.5
gの混合物を滴下した。滴下終了後、この溶液をその還
流温度まで加熱し、還流下に加熱を5時間続けた後冷却
し、9重量%の固形分濃度を有するポリシロキサンの溶
液(L―5)を調製した。
【0045】この溶液をガスクロマトグラフィーで分析
したところ、アルコキシシランモノマーは検出されなか
った。また、この溶液の分子量は、ポリスチレン換算数
平均分子量で4300であった。
【0046】実施例6 還流管を備え付けた4つ口反応フラスコにエタノール6
1.8gを投入し、攪拌下、このエタノールに蓚酸1
5.8gを少量ずつ添加することにより、蓚酸のエタノ
ール溶液を調製した。次いでこの溶液中にテトラエトキ
シシラン10.4gとフェニルトリエトキシシラン1
2.0gの混合物を滴下した。滴下終了後、この溶液を
その還流温度まで加熱し、還流下に加熱を5時間続けた
後冷却し、6重量%の固形分濃度を有するポリシロキサ
ンの溶液(L―6)を調製した。
【0047】この溶液をガスクロマトグラフィーで分析
したところ、アルコキシシランモノマーは検出されなか
った。また、この溶液の分子量は、ポリスチレン換算数
平均分子量で4700であった。
【0048】実施例7 還流管を備え付けた4つ口反応フラスコにエタノール6
2.3gを投入し、攪拌下、このエタノールに蓚酸1
7.3gを少量ずつ添加することにより、蓚酸のエタノ
ール溶液を調製した。次いでこの溶液中にテトラエトキ
シシラン19.8gとトリメチルエトキシシラン0.6
gを滴下した。滴下終了後、この溶液をその還流温度ま
で加熱し、還流下に加熱を5時間続けた後冷却し、6重
量%の固形分濃度を有するポリシロキサン溶液(L−2
1)を調製した。
【0049】この溶液をガスクロマトグラフィーで分析
したところ、アルコキシシランモノマーは検出されなか
った。また、この溶液の分子量は、ポリスチレン換算数
平均分子量で3100であった。
【0050】実施例8 還流管を備え付けた4つ口反応フラスコにエタノール6
2.7gを投入し、攪拌下、このエタノールに蓚酸1
7.1gを少量ずつ添加することにより、蓚酸のエタノ
ール溶液を調製した。次いでこの溶液中にテトラエトキ
シシラン18.7gとジメチルジエトキシシラン1.5
gを滴下した。滴下終了後、この溶液をその還流温度ま
で加熱し、還流下に加熱を5時間続けた後冷却し、6重
量%の固形分濃度を有するポリシロキサン溶液(L−2
2)を調製した。
【0051】この溶液をガスクロマトグラフィーで分析
したところ、アルコキシシランモノマーは検出されなか
った。また、この溶液の分子量は、ポリスチレン換算数
平均分子量で3800であった。
【0052】比較例1 還流管を備え付けた4つ口反応フラスコにエタノール7
1.9gとテトラエトキシシラン20.8gを加え、均
一に混合した。次いでこの溶液に水7.2gと触媒とし
て濃硝酸(60重量%硝酸)0.1gを加え、30分間
攪拌混合を続け、6重量%の固形分を有するポリシロキ
サン溶液(L―7)を調製した。
【0053】比較例2 還流管を備え付けた4つ口反応フラスコにエタノール7
4.3gとテトラエトキシシラン10.4gとメチルト
リエトキシシラン8.9gを加え、均一に混合した。次
いでこの溶液に水6.3gと触媒として濃硝酸(60重
量%硝酸)0.1gを加え、30分間攪拌混合を続け、
6重量%の固形分を有するポリシロキサン溶液(L―
8)を調製した。
【0054】比較例3 還流管を備え付けた4つ口反応フラスコにエタノール6
6.4gとテトラエトキシシラン6.3gとメチルトリ
エトキシシラン21.4gを加え、均一に混合した。次
いでこの溶液に水5.8gと触媒として濃硝酸(60重
量%硝酸)0.1gを加え、30分間攪拌混合を続け、
9重量%の固形分を有するポリシロキサン溶液(L―
9)を調製した。
【0055】比較例4 還流管を備え付けた4つ口反応フラスコにエタノール6
7.7gとメチルトリエトキシシラン26.8gを加
え、均一に混合した。次いでこの溶液に水5.4gと触
媒として濃硝酸(60重量%硝酸)0.1gを加え、3
0分間攪拌混合を続け、9重量%の固形分を有するポリ
シロキサン溶液(L―10)を調製した。
【0056】比較例5 還流管を備え付けた4つ口反応フラスコにエタノール7
3.7gとテトラエトキシシラン10.4gとビニルト
リエトキシシラン9.5gを加え、均一に混合した。次
いでこの溶液に水6.3gと触媒として濃硝酸(60重
量%硝酸)0.1gを加え、30分間攪拌混合を続け、
6重量%の固形分を有するポリシロキサン溶液(L―1
1)を調製した。
【0057】比較例6 還流管を備え付けた4つ口反応フラスコにエタノール7
1.2gとテトラエトキシシラン10.4gとフェニル
トリエトキシシラン12.0gを加え、均一に混合し
た。次いでこの溶液に水6.3gと触媒として濃硝酸
(60重量%硝酸)0.1gを加え、30分間攪拌混合
を続け、6重量%の固形分を有するポリシロキサン溶液
(L―12)を調製した。
【0058】比較例7 還流管を備え付けた4つ口反応フラスコにエタノール5
7.9gを投入し、攪拌下、このエタノールに蓚酸1
8.0gを少量ずつ添加することにより、蓚酸のエタノ
ール溶液を調製した。次いでこの溶液中にテトラエトキ
シシラン4.2gとヘキシルトリエトキシシラン19.
9gの混合物を滴下した。滴下終了後、この溶液をその
還流温度まで加熱し、還流下に加熱を5時間続けた後冷
却し、6重量%の固形分濃度を有するポリシロキサンの
溶液(L―13)を調製した。
【0059】この溶液をガスクロマトグラフィーで分析
したところ、アルコキシシランモノマーは検出されなか
った。また、この溶液の分子量は、ポリスチレン換算数
平均分子量で1800であった。
【0060】評価例1 前記(L―1)から(L−13)及び(L−21)から
(L―22)のポリシロキサン溶液を、ガラス製容器中
密閉下、23℃で3ヶ月にわたって放置した。その間容
器に発生する濁り、沈殿などの有無を観察し、第1表に
記載の結果を得た。同表中、○印は前記放置の3ヶ月時
点で変化が全く認められなかったことを、△印は前記放
置1ヶ月時点で白濁を生じたことを、そして×印は前記
放置2週間以内に白濁が生じたことをそれぞれ示す。同
表中の(L―1)から(L―7)、(L−13)及び
(L−21)から(L―22)は良好な安定性を示した
のに対し、(L―9)は10日後にゲル化を、(L―1
0)は溶液の調製時に白濁を生じた。また、(L―1
1)は10日後に白濁を、(L―12)は5日後に白色
沈殿を生じた。
【0061】このように、第1表に記載の結果は、実施
例のポリシロキサン溶液が加水分解法で調製したポリシ
ロキサン溶液にくらべて良好な安定性を有していること
を示している。
【0062】評価例2 シリコン基板上に、前記(L―1)から(L―8)、
(L−13)及び(L−21)から(L―22)のポリ
シロキサン溶液をスピンコーターで塗布し、次いで80
℃で乾燥することにより、シリコン基板上に塗膜を形成
させ、塗膜表面を観察してこれら溶液の成膜性をテスト
した。その結果は第1表に記載されている。同表中、○
印は均一な塗膜であることを、△印は塗膜に部分的にピ
ンホールが発生したことを、そして×印は塗膜にはじき
が発生したことをそれぞれ示す。
【0063】第1表の結果は、(L―1)から(L―
8)、(L−13)及び(L−21)から(L−22)
のポリシロキサン溶液は良好な成膜性を示しているのに
対し、(L―9)から(L―12)のポリシロキサン溶
液は、成膜性が十分でないことを示している。
【0064】
【表1】
【0065】評価例3 評価例1で良好な成膜性を示した(L―1)から(L―
8)、(L−13)及び(L−21)から(L−22)
のポリシロキサン溶液を、それぞれ基板上にスピンコー
トして塗膜を形成させた後、この塗膜をホットプレート
上80℃で5分乾燥し、次いで焼成炉中300℃で加熱
することにより、基板表面上に被膜を形成させた。次い
で得られた被膜について、下記の方法により、鉛筆硬
度、1回の塗布で得られる被膜の最大膜厚、透過率を測
定した。
【0066】鉛筆硬度:JIS K 5400 に規定
の方法による。
【0067】最大膜厚:前記ポリシロキサン溶液をロー
タリーエバポレーターにより、10から15重量%の固
形分濃度となるように濃縮して塗布液として使用した。
基板上でクラックを生じない最大の膜厚を測定した。膜
厚は、乾燥後の塗膜にカッターで傷を付けた後熱硬化さ
せ、得られた被膜について、ランクテイラーホブソン社
製のタリステップを使用して、段差を測定することによ
り測定した。
【0068】透過率 :石英基板上に前記ポリシロキサ
ン溶液を用いて膜厚0.3μmの被膜を形成し、(株)
島津製作所製の分光高度計UV3100PCを使用し
て、波長800から200nmの領域の透過率を測定し
た。
【0069】これら測定結果を第2表に示す。
【0070】比較例1の加水分解法で得られた塗布液
(L―7)の最大膜厚が0.3μmなのに対し、実施例
1で得られた塗布液(L―1)の最大膜厚は0.8μm
であった。実施例7及び8で得られた塗布液(L―2
1)及び(L−22)の最大膜厚はそれぞれ1.2及び
1.6μmであった。また、実施例2から実施例6で得
られた塗布液(L―2)から(L―6)では、膜厚を2
μm以上としてもクラックが全くない、透明性が高く、
高硬度で、良好な平坦性を有する被膜が得られらた。ま
た、比較例7から得られた数平均分子量1800の塗布
液(L−13)は、透明性や平坦性は良好なものの、最
大膜厚は0.4μmであった。
【0071】実施例1から6並びに実施例7及び8で得
られたポリシロキサン溶液の透過率はすべて90%以上
であり、得られた被膜は、良好な透明性を有しているこ
とがわかった。
【0072】
【表2】
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、原料を混合して、一度
の加熱処理を行うのみで、効率よく塗布液を調製するこ
とができ、そしてこの塗布液は常温で3ヶ月以上、好ま
しいものでは6ヶ月以上の保存に耐える安定性を有する
ことから、工業製品としても提供することができる。
【0074】本発明によると、1回の塗布で厚膜を形成
でき、クラック限界が高く、透明性に優れ、また十分な
硬度を有したシリカ系被膜を提供することができ、平坦
化膜、半導体素子、液晶表示素子などにおける層間絶縁
膜、保護膜などとして、好適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 袋 裕善 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学 工業株式会社電子材料研究所内 Fターム(参考) 4J035 BA15 CA06 FB01 FB06 LB01 LB20 4J038 DL001 DL031 PA19 5F058 BC02 BF27 BF46 BH01 BJ02 BJ03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) 【化1】 (但し、Rは1〜5個の炭素原子を有するアルキル基を
    表す。)で示される珪素化合物(A)及び/又は式
    (2) 【化2】 (但し、R は1〜5個の炭素原子を有する非置換の
    若しくは置換基を有するアルキル基、アルケニル基、又
    はアリール基を表し、R は1〜5個の炭素原子を有
    するアルキル基を表す。そしてnは1〜3の整数を表
    す。)で示される珪素化合物(B)と、式(3) 【化3】 (但し、R は、水素原子又は1〜12個の炭素原子
    を有する非置換の若しくは置換基を有するアルキル基を
    表す。)で示されるアルコール(C)と、蓚酸(D)と
    を、珪素化合物(A)と珪素化合物(B)に含まれる全
    アルコキシ基1モルに対してアルコール(C)0.5〜
    100モルの比率に、そして珪素化合物(A)と珪素化
    合物(B)に含まれる全アルコキシ基1モルに対して蓚
    酸(D)0.2〜2モルの比率に含有する反応混合物を
    形成させ、そしてこの反応混合物を、その中の珪素原子
    から換算された0.5〜11%のSiO 濃度にアル
    コール(C)を用いて維持すると共に、当該反応混合物
    中珪素化合物(A)と珪素化合物(B)の全残存量が5
    モル%以下となるまで、50〜180℃で加熱すること
    により、これにより生じた2000〜15000のポリ
    スチレン換算数平均分子量を有するポリシロキサンの溶
    液を生成させ、次いで当該ポリシロキサンの溶液を含有
    する塗布液を基材表面に塗布し、そしてこの塗布により
    得られた塗膜を80〜600℃で熱硬化させることを特
    徴とする、シリカ系被膜を当該基材表面上に形成させる
    方法。
  2. 【請求項2】 式(1) 【化4】 (但し、Rは1〜5個の炭素原子を有するアルキル基を
    表す。)で示される珪素化合物(A)及び/又は式
    (2) 【化5】 (但し、R は1〜5個の炭素原子を有する非置換の
    若しくは置換基を有するアルキル基、アルケニル基、又
    はアリール基を表し、R は1〜5個の炭素原子を有
    するアルキル基を表す。そしてnは1〜3の整数を表
    す。)で示される珪素化合物(B)と、式(3) 【化6】 (但し、R は、水素原子又は1〜12個の炭素原子
    を有する非置換の若しくは置換基を有するアルキル基を
    表す。)で示されるアルコール(C)と、蓚酸(D)と
    を、珪素化合物(A)と珪素化合物(B)に含まれる全
    アルコキシ基1モルに対してアルコール(C)0.5〜
    100モルの比率に、そして珪素化合物(A)と珪素化
    合物(B)に含まれる全アルコキシ基1モルに対して蓚
    酸(D)0.2〜2モルの比率に含有する反応混合物を
    形成させ、そしてこの反応混合物を、その中の珪素原子
    から換算された0.5〜11%のSiO 濃度にアル
    コール(C)を用いて維持すると共に、当該反応混合物
    中珪素化合物(A)と珪素化合物(B)の全残存量が5
    モル%以下となるまで、50〜180℃で加熱すること
    により、これにより生じた2000〜15000のポリ
    スチレン換算数平均分子量を有するポリシロキサンの溶
    液を生成させ、次いで当該ポリシロキサンの溶液を含有
    する塗布液を基材表面に塗布し、そしてこの塗布により
    得られた塗膜を80〜600℃で熱硬化させて得られ
    る、当該基材表面上に形成した0.5〜5μmの膜厚を
    有するシリカ系被膜。
  3. 【請求項3】 式(1) 【化7】 (但し、Rは1〜5個の炭素原子を有するアルキル基を
    表す。)で示される珪素化合物(A)及び/又は式
    (2) 【化8】 (但し、R は1〜5個の炭素原子を有する非置換の
    若しくは置換基を有するアルキル基、アルケニル基、又
    はアリール基を表し、R は1〜5個の炭素原子を有
    するアルキル基を表す。そしてnは1〜3の整数を表
    す。)で示される珪素化合物(B)と、式(3) 【化9】 (但し、R は、水素原子又は1〜12個の炭素原子
    を有する非置換の若しくは置換基を有するアルキル基を
    表す。)で示されるアルコール(C)と、蓚酸(D)と
    を、珪素化合物(A)と珪素化合物(B)に含まれる全
    アルコキシ基1モルに対してアルコール(C)0.5〜
    100モルの比率に、そして珪素化合物(A)と珪素化
    合物(B)に含まれる全アルコキシ基1モルに対して蓚
    酸(D)0.2〜2モルの比率に含有する反応混合物を
    形成させ、そしてこの反応混合物を、その中の珪素原子
    から換算された0.5〜11%のSiO 濃度にアル
    コール(C)を用いて維持すると共に、当該反応混合物
    中珪素化合物(A)と珪素化合物(B)の全残存量が5
    モル%以下となるまで、50〜180℃で加熱すること
    により得られた、2000〜15000のポリスチレン
    換算数平均分子量を有するポリシロキサンの溶液を含有
    する塗布液。
  4. 【請求項4】 式(1) 【化10】 (但し、Rは1〜5個の炭素原子を有するアルキル基を
    表す。)で示される珪素化合物(A)及び/又は式
    (2) 【化11】 (但し、R は1〜5個の炭素原子を有する非置換の
    若しくは置換基を有するアルキル基、アルケニル基、又
    はアリール基を表し、R は1〜5個の炭素原子を有
    するアルキル基を表す。そしてnは1〜3の整数を表
    す。)で示される珪素化合物(B)と、下記式(3) 【化12】 (但し、R は、水素原子又は1〜12個の炭素原子
    を有する非置換の若しくは置換基を有するアルキル基を
    表す。)で示されるアルコール(C)と、蓚酸(D)と
    を、珪素化合物(A)と珪素化合物(B)に含まれる全
    アルコキシ基1モルに対してアルコール(C)0.5〜
    100モルの比率に、そして珪素化合物(A)と珪素化
    合物(B)に含まれる全アルコキシ基1モルに対して蓚
    酸(D)0.2〜2モルの比率に含有する反応混合物を
    形成させ、そしてこの反応混合物を、その中の珪素原子
    から換算された0.5〜11%のSiO 濃度にアル
    コール(C)を用いて維持すると共に、当該反応混合物
    中珪素化合物(A)と珪素化合物(B)の全残存量が5
    モル%以下となるまで、50〜180℃で加熱すること
    からなる、2000〜15000のポリスチレン換算数
    平均分子量を有するポリシロキサンの溶液を含有する塗
    布液の製造方法。
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