JP2003019005A - 融着用面ファスナー - Google Patents
融着用面ファスナーInfo
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- JP2003019005A JP2003019005A JP2001210571A JP2001210571A JP2003019005A JP 2003019005 A JP2003019005 A JP 2003019005A JP 2001210571 A JP2001210571 A JP 2001210571A JP 2001210571 A JP2001210571 A JP 2001210571A JP 2003019005 A JP2003019005 A JP 2003019005A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ポリオレフィン系樹脂からなる被着体に対し良
好な接着性を有する面ファスナーを提供する。 【解決手段】合成繊維から形成された面ファスナー
(A)の裏面に樹脂層(B)及び樹脂層(C)が順次積
層されており、以下の条件〜を満足する融着用面フ
ァスナー、または面ファスナー(A)の裏面に樹脂層
(D)が積層されており、以下の条件〜を満足する
融着用面ファスナー。 樹脂層(B)が面ファスナー裏面に樹脂液を塗布して
形成させたものであること、 樹脂層(C)が樹脂層(B)上に樹脂液を塗布して形
成させたものであること、 樹脂層(B)が非オレフィン系の架橋された極性樹脂
を含むこと、 樹脂層(C)がポリオレフィン系樹脂を含むこと、 樹脂層(D)が面ファスナー裏面に樹脂液を塗布して
形成させたものであること、 樹脂層(D)が非オレフィン系の架橋された極性樹脂
およびポリオレフィン系樹脂を含むことを満足する融着
用面ファスナー。
好な接着性を有する面ファスナーを提供する。 【解決手段】合成繊維から形成された面ファスナー
(A)の裏面に樹脂層(B)及び樹脂層(C)が順次積
層されており、以下の条件〜を満足する融着用面フ
ァスナー、または面ファスナー(A)の裏面に樹脂層
(D)が積層されており、以下の条件〜を満足する
融着用面ファスナー。 樹脂層(B)が面ファスナー裏面に樹脂液を塗布して
形成させたものであること、 樹脂層(C)が樹脂層(B)上に樹脂液を塗布して形
成させたものであること、 樹脂層(B)が非オレフィン系の架橋された極性樹脂
を含むこと、 樹脂層(C)がポリオレフィン系樹脂を含むこと、 樹脂層(D)が面ファスナー裏面に樹脂液を塗布して
形成させたものであること、 樹脂層(D)が非オレフィン系の架橋された極性樹脂
およびポリオレフィン系樹脂を含むことを満足する融着
用面ファスナー。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被着体に熱融着(以
下、融着と称する)可能な面ファスナーに関し、さらに
詳しくは、ポリオレフィン系の樹脂からなる被着体に融
着可能な面ファスナーに関する。
下、融着と称する)可能な面ファスナーに関し、さらに
詳しくは、ポリオレフィン系の樹脂からなる被着体に融
着可能な面ファスナーに関する。
【0002】
【従来の技術】合成繊維製の面ファスナーは、編織製の
基布にフック状係合素子またはキノコ状係合素子、及び
/またはこれらの係合素子と係合する多数のループ状係
合素子を付設した編織製の面ファスナーであって、その
係合性能や編織構造による柔軟性から各種用途に多用さ
れている。そして該編織製の面ファスナーは上記係合素
子が基布から抜けたりしないように、基布の繊維と係合
素子繊維の固定が必要である。この目的のために、従来
から、基布の裏面に固定用の樹脂をコートする方法が用
いられている。
基布にフック状係合素子またはキノコ状係合素子、及び
/またはこれらの係合素子と係合する多数のループ状係
合素子を付設した編織製の面ファスナーであって、その
係合性能や編織構造による柔軟性から各種用途に多用さ
れている。そして該編織製の面ファスナーは上記係合素
子が基布から抜けたりしないように、基布の繊維と係合
素子繊維の固定が必要である。この目的のために、従来
から、基布の裏面に固定用の樹脂をコートする方法が用
いられている。
【0003】本発明は編織製の面ファスナーの裏面側を
被着体に接合する技術に関するものである。編織製の面
ファスナーを布帛に付設する場合、通常は糸による縫い
つけや各種の接着剤での接合が行われている。一方、編
織製の面ファスナーを樹脂フィルムやシートに接合した
ものも使用されているが、この場合には編織製の面ファ
スナーと樹脂フィルムとの接着性が不適であると、接着
力が劣り実用に耐えないことになる。従来、樹脂フィル
ムやシートとして、面ファスナーとの接着性に優れたポ
リ塩化ビニル樹脂が多用されてきたが、ポリ塩化ビニル
樹脂は焼却すると塩素含有ガスを発生し、近年はダイオ
キシン発生の原因であるとも言われている。従って、ポ
リ塩化ビニル樹脂に代えて有毒ガス発生のないポリオレ
フィン系樹脂からなるフィルムやシートを使用し、これ
に編織製の面ファスナー(以下単に面ファスナーという
ことがある)を接合することが提案されているが、ポリ
オレフィン系樹脂は他の樹脂との親和性、接着性が劣る
ため、面ファスナーと強力に接合することが困難であ
る。
被着体に接合する技術に関するものである。編織製の面
ファスナーを布帛に付設する場合、通常は糸による縫い
つけや各種の接着剤での接合が行われている。一方、編
織製の面ファスナーを樹脂フィルムやシートに接合した
ものも使用されているが、この場合には編織製の面ファ
スナーと樹脂フィルムとの接着性が不適であると、接着
力が劣り実用に耐えないことになる。従来、樹脂フィル
ムやシートとして、面ファスナーとの接着性に優れたポ
リ塩化ビニル樹脂が多用されてきたが、ポリ塩化ビニル
樹脂は焼却すると塩素含有ガスを発生し、近年はダイオ
キシン発生の原因であるとも言われている。従って、ポ
リ塩化ビニル樹脂に代えて有毒ガス発生のないポリオレ
フィン系樹脂からなるフィルムやシートを使用し、これ
に編織製の面ファスナー(以下単に面ファスナーという
ことがある)を接合することが提案されているが、ポリ
オレフィン系樹脂は他の樹脂との親和性、接着性が劣る
ため、面ファスナーと強力に接合することが困難であ
る。
【0004】上記の問題を解決するために、各種の接着
剤や接着方法が提案されているが、接着力や製造工程面
から満足できるものはない。このような方法に代えて、
面ファスナーと同質の熱可塑性樹脂フィルムと該熱可塑
性樹脂フィルムより低融点のポリオレフィンフィルムの
2層フィルムを熱融着フィルムとして面ファスナーに融
着した融着用面ファスナーが実公平3−42802号公
報および特開平11−253210号公報で提案されて
いる。この公報の技術では、該2層フィルムを面ファス
ナーの裏面に直接融着する方法を開示している。
剤や接着方法が提案されているが、接着力や製造工程面
から満足できるものはない。このような方法に代えて、
面ファスナーと同質の熱可塑性樹脂フィルムと該熱可塑
性樹脂フィルムより低融点のポリオレフィンフィルムの
2層フィルムを熱融着フィルムとして面ファスナーに融
着した融着用面ファスナーが実公平3−42802号公
報および特開平11−253210号公報で提案されて
いる。この公報の技術では、該2層フィルムを面ファス
ナーの裏面に直接融着する方法を開示している。
【0005】しかしながら上記の方法は、2層フィルム
を予め作製しなければならないこと、この2層フィルム
を面ファスナーと同一巾にスリットする必要があるこ
と、2種のフィルムの吸湿性が異なるため2層フィルム
がカールすることがあること、融着装置の設置が必要で
あること、さらに面ファスナーと2層フィルムが良好に
融着するように加熱条件のコントロールや2層フィルム
の厚さの調節が必要であることなど、生産工程が複雑で
費用も高くなり、実用上多くの問題を有している。ま
た、2層フィルムを面ファスナーに直接融着しても、そ
の接着は十分でなく、接着界面から容易に剥離し、実用
的な技術ではない。
を予め作製しなければならないこと、この2層フィルム
を面ファスナーと同一巾にスリットする必要があるこ
と、2種のフィルムの吸湿性が異なるため2層フィルム
がカールすることがあること、融着装置の設置が必要で
あること、さらに面ファスナーと2層フィルムが良好に
融着するように加熱条件のコントロールや2層フィルム
の厚さの調節が必要であることなど、生産工程が複雑で
費用も高くなり、実用上多くの問題を有している。ま
た、2層フィルムを面ファスナーに直接融着しても、そ
の接着は十分でなく、接着界面から容易に剥離し、実用
的な技術ではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る問題を解決し、製法の容易な塗布技術により性能の優
れた融着用面ファスナーを提供することである。
る問題を解決し、製法の容易な塗布技術により性能の優
れた融着用面ファスナーを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、合
成繊維から形成された面ファスナー(A)の裏面に樹脂
層(B)及び樹脂層(C)が順次積層されており、下記
条件〜 樹脂層(B)が面ファスナー裏面に樹脂液を塗布して
形成させたものであること 樹脂層(C)が樹脂層(B)上に樹脂液を塗布して形
成させたものであること 樹脂層(B)が非ポリオレフィン系の架橋された極性
樹脂を含むこと 樹脂層(C)がポリオレフィン系樹脂を含むこと を満足していることを特徴とする融着用面ファスナーで
ある。
成繊維から形成された面ファスナー(A)の裏面に樹脂
層(B)及び樹脂層(C)が順次積層されており、下記
条件〜 樹脂層(B)が面ファスナー裏面に樹脂液を塗布して
形成させたものであること 樹脂層(C)が樹脂層(B)上に樹脂液を塗布して形
成させたものであること 樹脂層(B)が非ポリオレフィン系の架橋された極性
樹脂を含むこと 樹脂層(C)がポリオレフィン系樹脂を含むこと を満足していることを特徴とする融着用面ファスナーで
ある。
【0008】また本発明は、合成繊維から形成された面
ファスナー(A)の裏面に樹脂層(D)が積層されてお
り、下記条件および 樹脂層(D)が面ファスナー裏面に樹脂液を塗布して
形成させたものであること 樹脂層(D)が非ポリオレフィン系の架橋された極性
樹脂およびポリオレフィン系樹脂を含むこと を満足していることを特徴とする融着用面ファスナーで
ある。
ファスナー(A)の裏面に樹脂層(D)が積層されてお
り、下記条件および 樹脂層(D)が面ファスナー裏面に樹脂液を塗布して
形成させたものであること 樹脂層(D)が非ポリオレフィン系の架橋された極性
樹脂およびポリオレフィン系樹脂を含むこと を満足していることを特徴とする融着用面ファスナーで
ある。
【0009】そして、好ましくは、上記樹脂層(B)上
記樹脂層(C)および上記樹脂層(D)がともに水性樹
脂液から形成されたものである場合であり、また上記架
橋された極性樹脂が架橋されたポリウレタン系樹脂であ
る場合であり、また上記ポリオレフィン系樹脂が、α―
オレフィンモノマー30〜95重量%、(メタ)アクリ
ル酸誘導体5〜60重量%、その他のモノマー0〜30
重量%から合成された樹脂である場合であり、またα―
オレフィンモノマーがエチレンおよび/またはプロピレ
ンである場合である。そして、より好ましくは、上記ポ
リウレタン系樹脂が、分子量500〜3000の高分子
ポリオール、有機ジイソシアネート、鎖伸長剤および
2,2−ジメチロールアルカン酸を主原料として得られ
たポリウレタンである場合である。
記樹脂層(C)および上記樹脂層(D)がともに水性樹
脂液から形成されたものである場合であり、また上記架
橋された極性樹脂が架橋されたポリウレタン系樹脂であ
る場合であり、また上記ポリオレフィン系樹脂が、α―
オレフィンモノマー30〜95重量%、(メタ)アクリ
ル酸誘導体5〜60重量%、その他のモノマー0〜30
重量%から合成された樹脂である場合であり、またα―
オレフィンモノマーがエチレンおよび/またはプロピレ
ンである場合である。そして、より好ましくは、上記ポ
リウレタン系樹脂が、分子量500〜3000の高分子
ポリオール、有機ジイソシアネート、鎖伸長剤および
2,2−ジメチロールアルカン酸を主原料として得られ
たポリウレタンである場合である。
【0010】更に本発明は、上記融着用面ファスナーの
樹脂層(C)をポリオレフィン系樹脂からなる成形品の
表面に熱融着により一体化した面ファスナー付ポリオレ
フィン系樹脂成形品であり、そして、前記融着用面ファ
スナーの樹脂層(D)をポリオレフィン系樹脂からなる
成形品の表面に熱融着により一体化した面ファスナー付
ポリオレフィン系樹脂成形品である。
樹脂層(C)をポリオレフィン系樹脂からなる成形品の
表面に熱融着により一体化した面ファスナー付ポリオレ
フィン系樹脂成形品であり、そして、前記融着用面ファ
スナーの樹脂層(D)をポリオレフィン系樹脂からなる
成形品の表面に熱融着により一体化した面ファスナー付
ポリオレフィン系樹脂成形品である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、面ファスナーの
基布の裏面、すなわち係合素子を有しない面に架橋硬化
した樹脂コート層を付与することが必要である。架橋硬
化した樹脂コート層は、基布の繊維とフック状またはル
ープ状係合素子の繊維を強固に接着し固定するものであ
る。基布の繊維と係合素子の繊維が十分固定されること
により、面ファスナーの耐久性が実用上十分なものとな
る。なお、該コート層と面ファスナーは明確な境界を有
する必要はなく、架橋硬化した樹脂コート層が面ファス
ナーの基布内部、好ましくは係合素子の根元部分まで存
在するのが耐久性の面から好ましい。本発明では、この
樹脂コート層が樹脂層(B)に該当する。
基布の裏面、すなわち係合素子を有しない面に架橋硬化
した樹脂コート層を付与することが必要である。架橋硬
化した樹脂コート層は、基布の繊維とフック状またはル
ープ状係合素子の繊維を強固に接着し固定するものであ
る。基布の繊維と係合素子の繊維が十分固定されること
により、面ファスナーの耐久性が実用上十分なものとな
る。なお、該コート層と面ファスナーは明確な境界を有
する必要はなく、架橋硬化した樹脂コート層が面ファス
ナーの基布内部、好ましくは係合素子の根元部分まで存
在するのが耐久性の面から好ましい。本発明では、この
樹脂コート層が樹脂層(B)に該当する。
【0012】さらに本発明の面ファスナーはポリオレフ
ィン系樹脂からなるフィルムやシートおよび繊維成形体
などの被着体に対する融着性を有するために、裏面の最
表層の樹脂がポリオレフィン系樹脂を含有することが必
要である。上記の点から、面ファスナーの裏面に樹脂層
(B)及び樹脂層(C)が順次積層されている場合に
は、樹脂層(B)が非ポリオレフィン系の架橋された極
性樹脂を含み、且つ樹脂層(C)がポリオレフィン系樹
脂を含むことが必要である。一方、面ファスナーの裏面
の樹脂層が実質的に樹脂層(D)のみの場合には、樹脂
層(D)が非ポリオレフィン系の架橋された極性樹脂お
よびポリオレフィン系樹脂を含むことが必要である。
ィン系樹脂からなるフィルムやシートおよび繊維成形体
などの被着体に対する融着性を有するために、裏面の最
表層の樹脂がポリオレフィン系樹脂を含有することが必
要である。上記の点から、面ファスナーの裏面に樹脂層
(B)及び樹脂層(C)が順次積層されている場合に
は、樹脂層(B)が非ポリオレフィン系の架橋された極
性樹脂を含み、且つ樹脂層(C)がポリオレフィン系樹
脂を含むことが必要である。一方、面ファスナーの裏面
の樹脂層が実質的に樹脂層(D)のみの場合には、樹脂
層(D)が非ポリオレフィン系の架橋された極性樹脂お
よびポリオレフィン系樹脂を含むことが必要である。
【0013】前記樹脂層(B)、樹脂層(C)および樹
脂層(D)を形成する際に用いる樹脂液としては、水ま
たは有機溶剤を溶媒とする液状組成物が使用される。水
性分散液型または水溶液型の樹脂液を用いることが、環
境や人体に有害な有機溶剤を用いることがなく製造でき
るため特に好ましい。
脂層(D)を形成する際に用いる樹脂液としては、水ま
たは有機溶剤を溶媒とする液状組成物が使用される。水
性分散液型または水溶液型の樹脂液を用いることが、環
境や人体に有害な有機溶剤を用いることがなく製造でき
るため特に好ましい。
【0014】また、前記極性樹脂としては、例えば、ポ
リウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂
およびポリエステル系樹脂などを用いることができる
が、これらの中でもポリウレタン系樹脂を用いることが
面ファスナーを構成する繊維との接着性が一層優れるた
め好ましい。ポリウレタン系樹脂としては公知のポリウ
レタン系樹脂を使用することができるが、特に、分子量
500〜3000の高分子ポリオール、有機ポリイソシ
アネート、鎖伸長剤および2,2−ジメチロールアルカ
ン酸を主原料として用いて得られたポリウレタン系樹脂
が好ましい。上記高分子ポリオール、有機ポリイソシア
ネートおよび鎖伸長剤としては従来からポリウレタン系
樹脂の製造に用いられている公知の化合物を用いること
ができる。
リウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂
およびポリエステル系樹脂などを用いることができる
が、これらの中でもポリウレタン系樹脂を用いることが
面ファスナーを構成する繊維との接着性が一層優れるた
め好ましい。ポリウレタン系樹脂としては公知のポリウ
レタン系樹脂を使用することができるが、特に、分子量
500〜3000の高分子ポリオール、有機ポリイソシ
アネート、鎖伸長剤および2,2−ジメチロールアルカ
ン酸を主原料として用いて得られたポリウレタン系樹脂
が好ましい。上記高分子ポリオール、有機ポリイソシア
ネートおよび鎖伸長剤としては従来からポリウレタン系
樹脂の製造に用いられている公知の化合物を用いること
ができる。
【0015】なお、本発明において、非ポリオレフィン
系の架橋された極性樹脂としては、α−オレフィンモノ
マーに由来するユニットが極性樹脂中に全く存在しない
か、存在していたとしても10重量%以下である極性樹
脂が好ましく、10重量%を越える量が存在する樹脂で
ある場合には基布構成繊維やループ・フック形成繊維の
接着固定力が低下する。
系の架橋された極性樹脂としては、α−オレフィンモノ
マーに由来するユニットが極性樹脂中に全く存在しない
か、存在していたとしても10重量%以下である極性樹
脂が好ましく、10重量%を越える量が存在する樹脂で
ある場合には基布構成繊維やループ・フック形成繊維の
接着固定力が低下する。
【0016】本発明の面ファスナー裏面の樹脂層が含有
するポリオレフィン系樹脂は、エチレン、プロピレン等
のα−オレフィンモノマーを必須成分とするエチレン性
不飽和モノマーの重合体である。特に、モノマーの合計
量を100重量%とした場合に、そのうちの30〜95
重量%がα−オレフィンモノマー、5〜60重量%が
(メタ)アクリル酸誘導体、0〜30重量%がその他の
モノマーからなる共重合体であることが、面ファスナー
を構成する繊維、前記極性樹脂、およびポリオレフィン
系樹脂からなる被着体のいずれに対しても接着性がさら
に優れることから好ましい。重合体の構造は、ブロック
共重合体でもランダム共重合体でもよい。
するポリオレフィン系樹脂は、エチレン、プロピレン等
のα−オレフィンモノマーを必須成分とするエチレン性
不飽和モノマーの重合体である。特に、モノマーの合計
量を100重量%とした場合に、そのうちの30〜95
重量%がα−オレフィンモノマー、5〜60重量%が
(メタ)アクリル酸誘導体、0〜30重量%がその他の
モノマーからなる共重合体であることが、面ファスナー
を構成する繊維、前記極性樹脂、およびポリオレフィン
系樹脂からなる被着体のいずれに対しても接着性がさら
に優れることから好ましい。重合体の構造は、ブロック
共重合体でもランダム共重合体でもよい。
【0017】本発明で用いるα−オレフィンモノマーと
しては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、
1−オクテン等が挙げられ、これらの1種または2種以
上を用いることができる。これらの中でも、エチレンお
よび/またはプロピレンを用いることがポリオレフィン
系樹脂からなる被着体への接着性が一層優れることから
好ましい。ポリエチレン系樹脂からなる被着体の場合に
はポリオレフィン系樹脂としてポリエチレン系樹脂を用
い、ポリプロピレン系樹脂からなる被着体の場合にはポ
リプロピレン系樹脂を用いることが、親和性の点から一
層好ましい。
しては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、
1−オクテン等が挙げられ、これらの1種または2種以
上を用いることができる。これらの中でも、エチレンお
よび/またはプロピレンを用いることがポリオレフィン
系樹脂からなる被着体への接着性が一層優れることから
好ましい。ポリエチレン系樹脂からなる被着体の場合に
はポリオレフィン系樹脂としてポリエチレン系樹脂を用
い、ポリプロピレン系樹脂からなる被着体の場合にはポ
リプロピレン系樹脂を用いることが、親和性の点から一
層好ましい。
【0018】また、本発明で用いる(メタ)アクリル酸
誘導体としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル
酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メ
タ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリ
ル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプ
ロピル等が挙げられ、これらの1種または2種以上を用
いることができる。
誘導体としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル
酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メ
タ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリ
ル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプ
ロピル等が挙げられ、これらの1種または2種以上を用
いることができる。
【0019】さらに、その他のモノマーとしては、例え
ば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ンなどの芳香族ビニル化合物;(メタ)アクリルアミ
ド、ダイアセトンアクリルアミドなどの不飽和カルボン
酸のアミド類;(無水)マレイン酸、フマル酸、(無
水)イタコン酸またはこれらの誘導体;ビニルピロリド
ンなどの複素環式ビニル化合物;塩化ビニル、アクリロ
ニトリル、ビニルエーテル、ビニルケトン、ビニルアミ
ドなどのビニル化合物等を挙げることができ、これらの
うちの1種または2種以上を用いることができる。な
お、全モノマーの1〜20重量%が(メタ)アクリル
酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、(無水)イタコン
酸などのカルボキシル基含有モノマーであると、面ファ
スナーを構成する繊維および樹脂層中の極性樹脂に対す
るポリオレフィン系樹脂の接着性が一層優れるため好ま
しい。
ば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ンなどの芳香族ビニル化合物;(メタ)アクリルアミ
ド、ダイアセトンアクリルアミドなどの不飽和カルボン
酸のアミド類;(無水)マレイン酸、フマル酸、(無
水)イタコン酸またはこれらの誘導体;ビニルピロリド
ンなどの複素環式ビニル化合物;塩化ビニル、アクリロ
ニトリル、ビニルエーテル、ビニルケトン、ビニルアミ
ドなどのビニル化合物等を挙げることができ、これらの
うちの1種または2種以上を用いることができる。な
お、全モノマーの1〜20重量%が(メタ)アクリル
酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、(無水)イタコン
酸などのカルボキシル基含有モノマーであると、面ファ
スナーを構成する繊維および樹脂層中の極性樹脂に対す
るポリオレフィン系樹脂の接着性が一層優れるため好ま
しい。
【0020】本発明において、面ファスナー裏面の樹脂
層(B)の上に更にポリオレフィン系樹脂を含む樹脂層
(C)が存在する場合には、樹脂層(B)を構成する樹
脂成分が極性樹脂60〜100重量%およびポリオレフ
ィン系樹脂0〜40重量%からなることが、樹脂層
(B)が面ファスナーを構成する繊維および樹脂層
(C)の両方により良好な接着性を示すため好ましい。
この際、樹脂層(C)は、ポリオレフィン系樹脂30〜
100重量%および極性樹脂0〜70重量%からなるこ
とが、樹脂層(B)およびポリオレフィン系樹脂からな
る被着体の両方により良好な接着性を示すため好まし
い。また樹脂層(B)及び樹脂層(C)には、樹脂層
(B)及び樹脂層(C)の性能を大きく損なわない範囲
内で他の樹脂が配合されていてもよいが、好ましくは樹
脂層(B)を構成する樹脂の25重量%以上が該極性樹
脂であり、また樹脂層(C)を構成する樹脂の25重量
%以上が該ポリオレフィン系樹脂の場合である。
層(B)の上に更にポリオレフィン系樹脂を含む樹脂層
(C)が存在する場合には、樹脂層(B)を構成する樹
脂成分が極性樹脂60〜100重量%およびポリオレフ
ィン系樹脂0〜40重量%からなることが、樹脂層
(B)が面ファスナーを構成する繊維および樹脂層
(C)の両方により良好な接着性を示すため好ましい。
この際、樹脂層(C)は、ポリオレフィン系樹脂30〜
100重量%および極性樹脂0〜70重量%からなるこ
とが、樹脂層(B)およびポリオレフィン系樹脂からな
る被着体の両方により良好な接着性を示すため好まし
い。また樹脂層(B)及び樹脂層(C)には、樹脂層
(B)及び樹脂層(C)の性能を大きく損なわない範囲
内で他の樹脂が配合されていてもよいが、好ましくは樹
脂層(B)を構成する樹脂の25重量%以上が該極性樹
脂であり、また樹脂層(C)を構成する樹脂の25重量
%以上が該ポリオレフィン系樹脂の場合である。
【0021】また、本発明において、樹脂層(D)の一
層で上記樹脂層(B)と樹脂層(C)の両層の働きを持
たせる場合には、樹脂層(D)を構成する樹脂成分が極
性樹脂とポリオレフィン系樹脂を含み、その重量比が3
0:70〜70:30の範囲内であることが、樹脂層
(D)が面ファスナーを構成する繊維およびポリオレフ
ィン系樹脂からなる被着体の両方に良好な接着性を示す
ため好ましい。また樹脂層(D)には、極性樹脂とポリ
オレフィン系樹脂以外の樹脂が、樹脂層(D)の性能を
損なわない範囲内で配合されていてもよく、その量とし
ては、樹脂層(D)を構成する樹脂重量の50%未満で
あるのが好ましい。なお、樹脂層(D)を、極性樹脂と
ポリオレフィン系樹脂の配合量が異なる複数層に分割し
てもよいが、その場合は、前記した樹脂層(B)と樹脂
層(C)と称するのが適切である。
層で上記樹脂層(B)と樹脂層(C)の両層の働きを持
たせる場合には、樹脂層(D)を構成する樹脂成分が極
性樹脂とポリオレフィン系樹脂を含み、その重量比が3
0:70〜70:30の範囲内であることが、樹脂層
(D)が面ファスナーを構成する繊維およびポリオレフ
ィン系樹脂からなる被着体の両方に良好な接着性を示す
ため好ましい。また樹脂層(D)には、極性樹脂とポリ
オレフィン系樹脂以外の樹脂が、樹脂層(D)の性能を
損なわない範囲内で配合されていてもよく、その量とし
ては、樹脂層(D)を構成する樹脂重量の50%未満で
あるのが好ましい。なお、樹脂層(D)を、極性樹脂と
ポリオレフィン系樹脂の配合量が異なる複数層に分割し
てもよいが、その場合は、前記した樹脂層(B)と樹脂
層(C)と称するのが適切である。
【0022】本発明において、樹脂層(B)および樹脂
層(D)中の極性樹脂は架橋されていることが必要であ
る。極性樹脂の架橋は、樹脂層(B)および樹脂層
(D)を形成するための樹脂液に硬化剤を添加し、樹脂
層を形成後熱処理などを行うことにより容易に達成され
る。一方、樹脂層(B)や樹脂層(D)中のオレフィン
系樹脂および樹脂層(C)を構成している樹脂は架橋し
ている必要はないが、硬化剤を添加して架橋硬化させて
も何ら問題はない。
層(D)中の極性樹脂は架橋されていることが必要であ
る。極性樹脂の架橋は、樹脂層(B)および樹脂層
(D)を形成するための樹脂液に硬化剤を添加し、樹脂
層を形成後熱処理などを行うことにより容易に達成され
る。一方、樹脂層(B)や樹脂層(D)中のオレフィン
系樹脂および樹脂層(C)を構成している樹脂は架橋し
ている必要はないが、硬化剤を添加して架橋硬化させて
も何ら問題はない。
【0023】本発明で用いることができる硬化剤として
は特に制限されないが、例えば、エポキシ基、カルボジ
イミド基およびオキサゾリン基などの反応性の官能基を
1分子中に2個以上有する化合物が挙げられる。例え
ば、CR−5L(大日本インキ化学工業株式会社製)、
デナコールEX−321(ナガセ化成工業株式会社
製)、デナコールEX−611(ナガセ化成工業株式会
社製)、デナコールEX−614B(ナガセ化成工業株
式会社製)などの多官能エポキシ化合物;カルボジライ
トE−01(日清紡績株式会社製)、カルボジライトV
−02(日清紡績株式会社製)などの多官能カルボジイ
ミド化合物;エポクロスWS−500(株式会社日本触
媒製),エポクロスK−2010E(株式会社日本触媒
製)などの多官能オキサゾリン化合物が挙げられる。こ
れらの中でも、コストが安く、しかも得られる面ファス
ナーの性能が特に優れることから、CR−5L、デナコ
ールEX−321、デナコールEX−611、デナコー
ルEX−614Bなどの多官能エポキシ化合物の使用が
好ましい。
は特に制限されないが、例えば、エポキシ基、カルボジ
イミド基およびオキサゾリン基などの反応性の官能基を
1分子中に2個以上有する化合物が挙げられる。例え
ば、CR−5L(大日本インキ化学工業株式会社製)、
デナコールEX−321(ナガセ化成工業株式会社
製)、デナコールEX−611(ナガセ化成工業株式会
社製)、デナコールEX−614B(ナガセ化成工業株
式会社製)などの多官能エポキシ化合物;カルボジライ
トE−01(日清紡績株式会社製)、カルボジライトV
−02(日清紡績株式会社製)などの多官能カルボジイ
ミド化合物;エポクロスWS−500(株式会社日本触
媒製),エポクロスK−2010E(株式会社日本触媒
製)などの多官能オキサゾリン化合物が挙げられる。こ
れらの中でも、コストが安く、しかも得られる面ファス
ナーの性能が特に優れることから、CR−5L、デナコ
ールEX−321、デナコールEX−611、デナコー
ルEX−614Bなどの多官能エポキシ化合物の使用が
好ましい。
【0024】上記した各樹脂成分を有機溶剤または水に
加え、常法により分散液型または溶液型の樹脂液が調製
される。有機溶剤としては、例えば、トルエン、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、メチルエチルケトン、メチルブチルケト
ン、テトラヒドロフランなどが使用できる。本発明の樹
脂液は、樹脂固形分を5〜60重量%含有するものが好
ましい。樹脂液であることにより満足できる接着強力が
得られる。
加え、常法により分散液型または溶液型の樹脂液が調製
される。有機溶剤としては、例えば、トルエン、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、メチルエチルケトン、メチルブチルケト
ン、テトラヒドロフランなどが使用できる。本発明の樹
脂液は、樹脂固形分を5〜60重量%含有するものが好
ましい。樹脂液であることにより満足できる接着強力が
得られる。
【0025】本発明において、上記樹脂組成物を面ファ
スナーの裏面にバックコーティングする方法としては、
特に限定はないが、例えばロールコーターなどにより面
ファスナー裏面から塗工し面ファスナー内に浸透させた
後、乾燥および熱処理を行う方法などが挙げられる。
スナーの裏面にバックコーティングする方法としては、
特に限定はないが、例えばロールコーターなどにより面
ファスナー裏面から塗工し面ファスナー内に浸透させた
後、乾燥および熱処理を行う方法などが挙げられる。
【0026】上記樹脂組成物の塗布量としては、樹脂層
(B)と樹脂層(C)の両層を存在させる場合には、樹
脂層(B)として樹脂固形分で20〜100g/m2、
樹脂層(C)として樹脂固形分で10〜100g/m2
が好ましく、また樹脂層(D)の一層で上記樹脂層
(B)と樹脂層(C)の両層を兼ねさせる場合には、樹
脂層(D)の塗布量として樹脂固形分で20〜100g
/m2が好ましい。
(B)と樹脂層(C)の両層を存在させる場合には、樹
脂層(B)として樹脂固形分で20〜100g/m2、
樹脂層(C)として樹脂固形分で10〜100g/m2
が好ましく、また樹脂層(D)の一層で上記樹脂層
(B)と樹脂層(C)の両層を兼ねさせる場合には、樹
脂層(D)の塗布量として樹脂固形分で20〜100g
/m2が好ましい。
【0027】本発明において樹脂層(B)、樹脂層
(C)及び樹脂層(D)には、必要により性能を大きく
損なわない範囲内で、各種の安定剤、増量材、着色剤、
その他の樹脂、無機物等を添加してもよい。さらに本発
明において、樹脂層(B)と樹脂層(C)との間に、樹
脂層(B)と樹脂層(C)との接着性を損なわず、面フ
ァスナーの柔軟性を大きく損なわない他の層、例えば樹
脂層(B)を構成する樹脂と樹脂層(C)を構成する樹
脂の双方を含む層を挿入してもよい。
(C)及び樹脂層(D)には、必要により性能を大きく
損なわない範囲内で、各種の安定剤、増量材、着色剤、
その他の樹脂、無機物等を添加してもよい。さらに本発
明において、樹脂層(B)と樹脂層(C)との間に、樹
脂層(B)と樹脂層(C)との接着性を損なわず、面フ
ァスナーの柔軟性を大きく損なわない他の層、例えば樹
脂層(B)を構成する樹脂と樹脂層(C)を構成する樹
脂の双方を含む層を挿入してもよい。
【0028】本発明により得られる融着用面ファスナー
は、バックコート層側をポリオレフィン系樹脂からなる
被着体に重ね合わせ、ポリオレフィン系樹脂の融点以上
面ファスナー構成繊維の融点未満の温度またはその近傍
の温度、好ましくはポリオレフィン系樹脂の融点近辺に
加熱し、押圧して熱融着する。熱融着は超音波加工機、
高周波加工機、熱プレス機等各種加工機が使用される
が、いずれも適度な温度、加圧条件で行うことが好まし
い。面ファスナーとポリオレフィン系の被着体との融着
は、全面融着の他、面ファスナーの周囲部分の融着、面
に対して適当な間隔で設けた線状、格子状または点状な
どの部分融着で融着することができる。また加熱方向は
面ファスナー側、ポリオレフィン側いずれでも或いは両
方でも良く、これは被着体の形状により変更されるべき
である。
は、バックコート層側をポリオレフィン系樹脂からなる
被着体に重ね合わせ、ポリオレフィン系樹脂の融点以上
面ファスナー構成繊維の融点未満の温度またはその近傍
の温度、好ましくはポリオレフィン系樹脂の融点近辺に
加熱し、押圧して熱融着する。熱融着は超音波加工機、
高周波加工機、熱プレス機等各種加工機が使用される
が、いずれも適度な温度、加圧条件で行うことが好まし
い。面ファスナーとポリオレフィン系の被着体との融着
は、全面融着の他、面ファスナーの周囲部分の融着、面
に対して適当な間隔で設けた線状、格子状または点状な
どの部分融着で融着することができる。また加熱方向は
面ファスナー側、ポリオレフィン側いずれでも或いは両
方でも良く、これは被着体の形状により変更されるべき
である。
【0029】ポリオレフィン系被着体としては、ポリオ
レフィン系フィルムやシート、ポリオレフィン系樹脂を
表面層とするフィルムやシート、ポリオレフィン系樹脂
からなる各種成形体、ポリオレフィン系樹脂を表面層と
する成形体などが挙げられ、これら全てを本発明では、
ポリオレフィン系樹脂成形品と称している。
レフィン系フィルムやシート、ポリオレフィン系樹脂を
表面層とするフィルムやシート、ポリオレフィン系樹脂
からなる各種成形体、ポリオレフィン系樹脂を表面層と
する成形体などが挙げられ、これら全てを本発明では、
ポリオレフィン系樹脂成形品と称している。
【0030】本発明で使用される面ファスナーは、上記
したように編織製の面ファスナーであり、基布とその1
面にフック状係合素子またはキノコ状係合素子を編織法
により付設したもの、これらの係合素子と係合する多数
のループ状係合素子を編織法により付設したもの、およ
びフック状係合素子とループ状係合素子を同一基布面に
併有するものを含む。ループ状係合素子をフック状係合
素子に置き換えたものも本発明の面ファスナーに含まれ
る。
したように編織製の面ファスナーであり、基布とその1
面にフック状係合素子またはキノコ状係合素子を編織法
により付設したもの、これらの係合素子と係合する多数
のループ状係合素子を編織法により付設したもの、およ
びフック状係合素子とループ状係合素子を同一基布面に
併有するものを含む。ループ状係合素子をフック状係合
素子に置き換えたものも本発明の面ファスナーに含まれ
る。
【0031】なお、本発明の面ファスナーを構成する繊
維としては、係合性や物性、製造し易さ等の点で熱可塑
性の合成繊維が用いられるが、強度、弾性、変形回復性
および他の樹脂との接着性などの点からポリアミド系繊
維またはポリエステル系繊維であることが好ましい。も
ちろん、合成繊維の一部が天然繊維で置き換えられてい
てもよい。
維としては、係合性や物性、製造し易さ等の点で熱可塑
性の合成繊維が用いられるが、強度、弾性、変形回復性
および他の樹脂との接着性などの点からポリアミド系繊
維またはポリエステル系繊維であることが好ましい。も
ちろん、合成繊維の一部が天然繊維で置き換えられてい
てもよい。
【0032】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに具体的に説明するが、本発明はそれらによって何ら
限定されるものではない。
らに具体的に説明するが、本発明はそれらによって何ら
限定されるものではない。
【0033】[参考例]《ポリウレタン樹脂水性分散液
の製造》 三つ口フラスコに、数平均分子量1000のポリテトラ
メチレングリコール400g、イソホロンジイソシアネ
ート 302g、および2,2−ジメチロールブタン酸
44.4gを秤取し、乾燥窒素雰囲気下に、90℃で
2時間撹拌して系中の水酸基を定量的に反応させ、ポリ
ウレタンプレポリマーを製造した。次いで、55℃に冷
却し、N,N−ジエチルアミノエタノール 31.4g
を蒸留水 685gに溶解した水溶液を5分間かけて添
加し、さらに3分間撹拌して乳化を行った。次いで、蒸
留水 411gを加えて3分間撹拌した後、ピペラジン
・6水和物 58.5g、ヒドラジン・1水和物 1
3.1g、およびn−ブチルアミン 4.6gを蒸留水
185gに溶解した水溶液を1分間かけて添加し、さ
らに3時間撹拌して鎖伸長反応を行って、固形分重量3
6wt%のポリウレタン樹脂水性分散液を得た。
の製造》 三つ口フラスコに、数平均分子量1000のポリテトラ
メチレングリコール400g、イソホロンジイソシアネ
ート 302g、および2,2−ジメチロールブタン酸
44.4gを秤取し、乾燥窒素雰囲気下に、90℃で
2時間撹拌して系中の水酸基を定量的に反応させ、ポリ
ウレタンプレポリマーを製造した。次いで、55℃に冷
却し、N,N−ジエチルアミノエタノール 31.4g
を蒸留水 685gに溶解した水溶液を5分間かけて添
加し、さらに3分間撹拌して乳化を行った。次いで、蒸
留水 411gを加えて3分間撹拌した後、ピペラジン
・6水和物 58.5g、ヒドラジン・1水和物 1
3.1g、およびn−ブチルアミン 4.6gを蒸留水
185gに溶解した水溶液を1分間かけて添加し、さ
らに3時間撹拌して鎖伸長反応を行って、固形分重量3
6wt%のポリウレタン樹脂水性分散液を得た。
【0034】[実施例1]参考例1で得られたポリウレ
タン樹脂水性分散液1000gに多官能エポキシ化合物
(大日本インキ化学工業株式会社製エポキシ架橋剤CR
−5L)30gおよび増粘剤(ロームアンドハース社製
RM−830)12gを添加し、十分混合した。このよ
うにして得られた混合液をロールコーター方式によりナ
イロン66繊維で形成された幅10cmのフック部面フ
ァスナー(基布織物構成繊維およびフック用モノフィラ
メントは共にナイロン66)の裏面に固形分で35g/
m2の割合で塗工し、120℃で2.5分間の乾燥によ
り水分を蒸発させた。次いで、参考例1で得られたポリ
ウレタン樹脂水性分散液400gおよび固形分重量36
wt%のエチレン−アクリル酸エチル−無水マレイン酸
共重合体(エチレン80重量%、アクリル酸エチル15
重量%、無水マレイン酸5重量%の共重合体)の樹脂水
性分散液600gの混合液に増粘剤(ロームアンドハー
ス社製RM−830)15gを添加し、十分混合した液
を固形分で50g/m2の割合で塗工し、120℃で
2.5分間の乾燥により水分を蒸発させ、さらに80℃
雰囲気下で8時間熱処理した。
タン樹脂水性分散液1000gに多官能エポキシ化合物
(大日本インキ化学工業株式会社製エポキシ架橋剤CR
−5L)30gおよび増粘剤(ロームアンドハース社製
RM−830)12gを添加し、十分混合した。このよ
うにして得られた混合液をロールコーター方式によりナ
イロン66繊維で形成された幅10cmのフック部面フ
ァスナー(基布織物構成繊維およびフック用モノフィラ
メントは共にナイロン66)の裏面に固形分で35g/
m2の割合で塗工し、120℃で2.5分間の乾燥によ
り水分を蒸発させた。次いで、参考例1で得られたポリ
ウレタン樹脂水性分散液400gおよび固形分重量36
wt%のエチレン−アクリル酸エチル−無水マレイン酸
共重合体(エチレン80重量%、アクリル酸エチル15
重量%、無水マレイン酸5重量%の共重合体)の樹脂水
性分散液600gの混合液に増粘剤(ロームアンドハー
ス社製RM−830)15gを添加し、十分混合した液
を固形分で50g/m2の割合で塗工し、120℃で
2.5分間の乾燥により水分を蒸発させ、さらに80℃
雰囲気下で8時間熱処理した。
【0035】このようにして得られた面ファスナーの裏
面に各種オレフィン系樹脂からなるフィルム(厚さ0.
3mm)を重ね合わせ、両者を高周波ウェルダー(富士
電波工機製FDW−320R)により熱融着した。そし
て、JIS−Z−0237の180度引き剥がし法に準
じて熱融着部分の接着力を測定した。その結果を表1に
示す。表1から明らかなように、オレフィン系樹脂被着
体に対して良好な融着性を示していた。
面に各種オレフィン系樹脂からなるフィルム(厚さ0.
3mm)を重ね合わせ、両者を高周波ウェルダー(富士
電波工機製FDW−320R)により熱融着した。そし
て、JIS−Z−0237の180度引き剥がし法に準
じて熱融着部分の接着力を測定した。その結果を表1に
示す。表1から明らかなように、オレフィン系樹脂被着
体に対して良好な融着性を示していた。
【0036】[実施例2]参考例1で得られたポリウレ
タン樹脂水性分散液1000gに多官能エポキシ化合物
(大日本インキ化学工業株式会社製エポキシ架橋剤CR
−5L)30gおよび増粘剤(ロームアンドハース社製
RM−830)12gを添加し、十分混合した。このよ
うにして得られた混合液をロールコーター方式により、
ナイロン66繊維で形成された幅10cmのフック部面
ファスナー(基布織物構成繊維およびフック用モノフィ
ラメントは共にナイロン66)の裏面に固形分で35g
/m 2の割合で塗工し、120℃で2.5分間の乾燥に
より水分を蒸発させた。次いで、固形分重量36wt%
のエチレン−アクリル酸エチル−無水マレイン酸共重合
体(エチレン80重量%、アクリル酸エチル15重量
%、無水マレイン酸5重量%の共重合体)の水性樹脂分
散液1000gに多官能エポキシ化合物(大日本インキ
化学工業株式会社製エポキシ架橋剤CR−5L)30g
および増粘剤(ロームアンドハース社製RM−830)
15gを添加し、十分混合した液を固形分で50g/m
2の割合で塗工し、120℃で2.5分間の乾燥により
水分を蒸発させ、さらに80℃雰囲気下で8時間熱処理
した。
タン樹脂水性分散液1000gに多官能エポキシ化合物
(大日本インキ化学工業株式会社製エポキシ架橋剤CR
−5L)30gおよび増粘剤(ロームアンドハース社製
RM−830)12gを添加し、十分混合した。このよ
うにして得られた混合液をロールコーター方式により、
ナイロン66繊維で形成された幅10cmのフック部面
ファスナー(基布織物構成繊維およびフック用モノフィ
ラメントは共にナイロン66)の裏面に固形分で35g
/m 2の割合で塗工し、120℃で2.5分間の乾燥に
より水分を蒸発させた。次いで、固形分重量36wt%
のエチレン−アクリル酸エチル−無水マレイン酸共重合
体(エチレン80重量%、アクリル酸エチル15重量
%、無水マレイン酸5重量%の共重合体)の水性樹脂分
散液1000gに多官能エポキシ化合物(大日本インキ
化学工業株式会社製エポキシ架橋剤CR−5L)30g
および増粘剤(ロームアンドハース社製RM−830)
15gを添加し、十分混合した液を固形分で50g/m
2の割合で塗工し、120℃で2.5分間の乾燥により
水分を蒸発させ、さらに80℃雰囲気下で8時間熱処理
した。
【0037】このようにして得られた面ファスナーの裏
面に、各種オレフィン系樹脂からなるフィルム(厚さ
0.3mm)を重ね合わせ、両者を高周波ウェルダー
(富士電波工機製FDW−320R)により熱融着し
た。そして、JIS−Z−0237の180度引き剥が
し法に準じて熱融着部分の接着力を測定した。その結果
を表1に示す。表1から明らかなように、オレフィン系
樹脂被着体に対して良好な融着性を示していた。
面に、各種オレフィン系樹脂からなるフィルム(厚さ
0.3mm)を重ね合わせ、両者を高周波ウェルダー
(富士電波工機製FDW−320R)により熱融着し
た。そして、JIS−Z−0237の180度引き剥が
し法に準じて熱融着部分の接着力を測定した。その結果
を表1に示す。表1から明らかなように、オレフィン系
樹脂被着体に対して良好な融着性を示していた。
【0038】[実施例3]参考例1で得られたポリウレ
タン樹脂水性分散液500g、固形分重量36%のエチ
レン−アクリル酸エチル−無水マレイン酸共重合体(エ
チレン80重量%、アクリル酸エチル15重量%、無水
マレイン酸5重量%の共重合体)の水性樹脂分散液50
0gの混合液に多官能エポキシ化合物(大日本インキ化
学工業株式会社製エポキシ架橋剤CR−5L)30gお
よび増粘剤(ロームアンドハース社製RM−830)1
5gを添加し、十分混合した。このようにして得られた
混合液をロールコーター方式によりナイロン66繊維で
形成された幅10cmのフック部面ファスナー(基布織
物構成繊維およびフック用モノフィラメントは共にナイ
ロン66)の裏面に固形分で50g/m2の割合で塗工
し、120℃で2.5分間の乾燥により水分を蒸発さ
せ、さらに80℃雰囲気下で8時間熱処理した。
タン樹脂水性分散液500g、固形分重量36%のエチ
レン−アクリル酸エチル−無水マレイン酸共重合体(エ
チレン80重量%、アクリル酸エチル15重量%、無水
マレイン酸5重量%の共重合体)の水性樹脂分散液50
0gの混合液に多官能エポキシ化合物(大日本インキ化
学工業株式会社製エポキシ架橋剤CR−5L)30gお
よび増粘剤(ロームアンドハース社製RM−830)1
5gを添加し、十分混合した。このようにして得られた
混合液をロールコーター方式によりナイロン66繊維で
形成された幅10cmのフック部面ファスナー(基布織
物構成繊維およびフック用モノフィラメントは共にナイ
ロン66)の裏面に固形分で50g/m2の割合で塗工
し、120℃で2.5分間の乾燥により水分を蒸発さ
せ、さらに80℃雰囲気下で8時間熱処理した。
【0039】このようにして得られた面ファスナーの裏
面に各種オレフィン系樹脂からなるフィルム(厚さ0.
3mm)を重ね合わせ、両者を高周波ウェルダー(富士
電波工機製FDW−320R)により熱融着した。そし
て、JIS−Z−0237の180度引き剥がし法に準
じて熱融着部分の接着力を測定した。その結果を表1に
示す。表1から明らかなように、オレフィン系樹脂被着
体に対して良好な融着性を示していた。
面に各種オレフィン系樹脂からなるフィルム(厚さ0.
3mm)を重ね合わせ、両者を高周波ウェルダー(富士
電波工機製FDW−320R)により熱融着した。そし
て、JIS−Z−0237の180度引き剥がし法に準
じて熱融着部分の接着力を測定した。その結果を表1に
示す。表1から明らかなように、オレフィン系樹脂被着
体に対して良好な融着性を示していた。
【0040】[実施例4]参考例1で得られたポリウレ
タン樹脂水性分散液1000gに多官能エポキシ化合物
(大日本インキ化学工業株式会社製エポキシ架橋剤CR
−5L)30gおよび増粘剤(ロームアンドハース社製
RM−830)12gを添加し、十分混合した。このよ
うにして得られた混合液をロールコーター方式によりナ
イロン66繊維で形成された幅10cmのフック部面フ
ァスナー(基布織物構成繊維およびフック用モノフィラ
メントは共にナイロン66)の裏面に固形分で35g/
m2の割合で塗工し、120℃で2.5分間の乾燥によ
り水分を蒸発させた。次いで、参考例1で得られたポリ
ウレタン樹脂水性分散液400gおよび固形分重量24
wt%のポリプロピレンブロックとアクリル酸エチル−
アクリル酸共重合体ブロックとを有するブロック共重合
体(プロピレン50重量%、アクリル酸エチル45重量
%、アクリル酸5重量%)の水性樹脂分散液900gの
混合液に多官能エポキシ化合物(大日本インキ化学工業
株式会社製エポキシ架橋剤CR−5L)30gおよび増
粘剤(ロームアンドハース社製RM−830)20gを
添加し、十分混合した液を固形分で50g/m2の割合
で塗工し、120℃で2.5分間の乾燥により水分を蒸
発させ、さらに80℃雰囲気下で8時間熱処理した。
タン樹脂水性分散液1000gに多官能エポキシ化合物
(大日本インキ化学工業株式会社製エポキシ架橋剤CR
−5L)30gおよび増粘剤(ロームアンドハース社製
RM−830)12gを添加し、十分混合した。このよ
うにして得られた混合液をロールコーター方式によりナ
イロン66繊維で形成された幅10cmのフック部面フ
ァスナー(基布織物構成繊維およびフック用モノフィラ
メントは共にナイロン66)の裏面に固形分で35g/
m2の割合で塗工し、120℃で2.5分間の乾燥によ
り水分を蒸発させた。次いで、参考例1で得られたポリ
ウレタン樹脂水性分散液400gおよび固形分重量24
wt%のポリプロピレンブロックとアクリル酸エチル−
アクリル酸共重合体ブロックとを有するブロック共重合
体(プロピレン50重量%、アクリル酸エチル45重量
%、アクリル酸5重量%)の水性樹脂分散液900gの
混合液に多官能エポキシ化合物(大日本インキ化学工業
株式会社製エポキシ架橋剤CR−5L)30gおよび増
粘剤(ロームアンドハース社製RM−830)20gを
添加し、十分混合した液を固形分で50g/m2の割合
で塗工し、120℃で2.5分間の乾燥により水分を蒸
発させ、さらに80℃雰囲気下で8時間熱処理した。
【0041】このようにして得られた面ファスナーの裏
面に各種オレフィン系樹脂からなるフィルム(厚さ0.
3mm)を重ね合わせ、高周波ウェルダー(富士電波工
機製FDW−320R)により両者を熱融着した。そし
て、JIS−Z−0237の180度引き剥がし法に準
じて熱融着部の接着力を測定した。その結果を表2に示
す。表2から明らかなように、オレフィン系樹脂被着体
に対して良好な融着性を示していた。
面に各種オレフィン系樹脂からなるフィルム(厚さ0.
3mm)を重ね合わせ、高周波ウェルダー(富士電波工
機製FDW−320R)により両者を熱融着した。そし
て、JIS−Z−0237の180度引き剥がし法に準
じて熱融着部の接着力を測定した。その結果を表2に示
す。表2から明らかなように、オレフィン系樹脂被着体
に対して良好な融着性を示していた。
【0042】[実施例5]溶剤型ウレタン樹脂(大日本
インキ化学工業株式会社製「クリスボンAH−82
5」)1000gを多官能イソシアネート化合物(日本
ポリウレタン工業株式会社製イソシアネート架橋剤「コ
ロネートL」)100gおよび酢酸エチル1500gを
添加し、十分混合した。このようにして得られた混合液
をロールコーター方式によりナイロン66繊維で形成さ
れた幅10cmのフック部面ファスナー(基布織物構成
繊維およびフック用モノフィラメントは共にナイロン6
6)の裏面に固形分で35g/m2の割合で塗工して乾
燥させた。次いで、固形分重量15wt%のエチレン−
アクリル酸エチル−無水マレイン酸共重合体(エチレン
80重量%、アクリル酸エチル15重量%、無水マレイ
ン酸5重量%の共重合体)のトルエン溶液1000gに
多官能エポキシ化合物(大日本インキ化学工業株式会社
製エポキシ架橋剤CR−5L)10gを添加し、十分混
合した液を固形分で40g/m2の割合で塗工して乾燥
させ、さらに50℃雰囲気下で24時間熱処理した。
インキ化学工業株式会社製「クリスボンAH−82
5」)1000gを多官能イソシアネート化合物(日本
ポリウレタン工業株式会社製イソシアネート架橋剤「コ
ロネートL」)100gおよび酢酸エチル1500gを
添加し、十分混合した。このようにして得られた混合液
をロールコーター方式によりナイロン66繊維で形成さ
れた幅10cmのフック部面ファスナー(基布織物構成
繊維およびフック用モノフィラメントは共にナイロン6
6)の裏面に固形分で35g/m2の割合で塗工して乾
燥させた。次いで、固形分重量15wt%のエチレン−
アクリル酸エチル−無水マレイン酸共重合体(エチレン
80重量%、アクリル酸エチル15重量%、無水マレイ
ン酸5重量%の共重合体)のトルエン溶液1000gに
多官能エポキシ化合物(大日本インキ化学工業株式会社
製エポキシ架橋剤CR−5L)10gを添加し、十分混
合した液を固形分で40g/m2の割合で塗工して乾燥
させ、さらに50℃雰囲気下で24時間熱処理した。
【0043】このようにして得られた面ファスナーの裏
面に、各種オレフィン系樹脂からなるフィルム(厚さ
0.3mm)を重ね合わせ、そして高周波ウェルダー
(富士電波工機製FDW−320R)により両者を熱融
着した。そして、JIS−Z−0237の180度引き
剥がし法に準じて熱融着部分の接着力を測定した。その
結果を表1に示す。表1から明らかなように、オレフィ
ン系樹脂被着体に対して良好な融着性を示していた。
面に、各種オレフィン系樹脂からなるフィルム(厚さ
0.3mm)を重ね合わせ、そして高周波ウェルダー
(富士電波工機製FDW−320R)により両者を熱融
着した。そして、JIS−Z−0237の180度引き
剥がし法に準じて熱融着部分の接着力を測定した。その
結果を表1に示す。表1から明らかなように、オレフィ
ン系樹脂被着体に対して良好な融着性を示していた。
【0044】[比較例1]参考例1で得られたポリウレ
タン樹脂水性分散液1000gに多官能エポキシ化合物
(大日本インキ化学工業株式会社製エポキシ架橋剤CR
−5L)30gおよび増粘剤(ロームアンドハース社製
RM−830)12gを添加し、十分混合した。このよ
うにして得られた混合液をロールコーター方式によりナ
イロン66繊維で形成された幅10cmのフック部面フ
ァスナー用繊維織物およびナイロン6繊維で形成された
幅10cmのループ部面状ファスナーの裏面に固形分で
35g/m2の割合で塗工し、120℃で2.5分間の
乾燥により水分を蒸発させ、さらに80℃雰囲気下で8
時間熱処理した。このようにして得られた面ファスナー
の裏面に、各種オレフィン系樹脂からなるフィルム(厚
さ0.3mm)を重ね合わせ、そして高周波ウェルダー
(富士電波工機製FDW−320R)により両者を熱融
着した。そして、JIS−Z−0237の180度引き
剥がし法に準じて熱融着部分の接着力を測定した。その
結果を表1および表2に示す。表1および表2から明ら
かなように、オレフィン系樹脂被着体に対して明らかに
融着性が劣っていた。
タン樹脂水性分散液1000gに多官能エポキシ化合物
(大日本インキ化学工業株式会社製エポキシ架橋剤CR
−5L)30gおよび増粘剤(ロームアンドハース社製
RM−830)12gを添加し、十分混合した。このよ
うにして得られた混合液をロールコーター方式によりナ
イロン66繊維で形成された幅10cmのフック部面フ
ァスナー用繊維織物およびナイロン6繊維で形成された
幅10cmのループ部面状ファスナーの裏面に固形分で
35g/m2の割合で塗工し、120℃で2.5分間の
乾燥により水分を蒸発させ、さらに80℃雰囲気下で8
時間熱処理した。このようにして得られた面ファスナー
の裏面に、各種オレフィン系樹脂からなるフィルム(厚
さ0.3mm)を重ね合わせ、そして高周波ウェルダー
(富士電波工機製FDW−320R)により両者を熱融
着した。そして、JIS−Z−0237の180度引き
剥がし法に準じて熱融着部分の接着力を測定した。その
結果を表1および表2に示す。表1および表2から明ら
かなように、オレフィン系樹脂被着体に対して明らかに
融着性が劣っていた。
【0045】[比較例2]固形分重量36wt%のエチ
レン−アクリル酸エチル−無水マレイン酸共重合体(エ
チレン80重量%、アクリル酸エチル15重量%、無水
マレイン酸5重量%)の水性樹脂分散液1000gに多
官能エポキシ化合物(大日本インキ化学工業株式会社製
エポキシ架橋剤CR−5L)30gおよび増粘剤(ロー
ムアンドハース社製RM−830)15gを添加し、十
分混合した。このようにして得られた混合液をロールコ
ーター方式によりナイロン66繊維で形成された幅10
cmのフック部面状ファスナーの裏面およびナイロン6
繊維で形成された幅10cmのループ部面ファスナーの
裏面に固形分で50g/m2の割合で塗工し、120℃
で2.5分間の乾燥により水分を蒸発させ、さらに80
℃雰囲気下で8時間熱処理した。このようにして得られ
た面ファスナーに各種オレフィン系樹脂からなるフィル
ム(厚さ0.3mm)を重ね合わせ、そして高周波ウェ
ルダー(富士電波工機製FDW−320R)により両者
を熱融着し、JIS−Z−0237の180度引き剥が
し法に準じて接着力を測定した。その結果を表1に示
す。表1から明らかなように、オレフィン系樹脂被着体
に対して明らかに融着性が劣っていた。
レン−アクリル酸エチル−無水マレイン酸共重合体(エ
チレン80重量%、アクリル酸エチル15重量%、無水
マレイン酸5重量%)の水性樹脂分散液1000gに多
官能エポキシ化合物(大日本インキ化学工業株式会社製
エポキシ架橋剤CR−5L)30gおよび増粘剤(ロー
ムアンドハース社製RM−830)15gを添加し、十
分混合した。このようにして得られた混合液をロールコ
ーター方式によりナイロン66繊維で形成された幅10
cmのフック部面状ファスナーの裏面およびナイロン6
繊維で形成された幅10cmのループ部面ファスナーの
裏面に固形分で50g/m2の割合で塗工し、120℃
で2.5分間の乾燥により水分を蒸発させ、さらに80
℃雰囲気下で8時間熱処理した。このようにして得られ
た面ファスナーに各種オレフィン系樹脂からなるフィル
ム(厚さ0.3mm)を重ね合わせ、そして高周波ウェ
ルダー(富士電波工機製FDW−320R)により両者
を熱融着し、JIS−Z−0237の180度引き剥が
し法に準じて接着力を測定した。その結果を表1に示
す。表1から明らかなように、オレフィン系樹脂被着体
に対して明らかに融着性が劣っていた。
【0046】[比較例3]参考例1で得られたポリウレ
タン樹脂水性分散液1000gに多官能エポキシ化合物
(大日本インキ化学工業株式会社製エポキシ架橋剤CR
−5L)30gおよび増粘剤(ロームアンドハース社製
RM−830)12gを添加し、十分混合した。このよ
うにして得られた混合液をロールコーター方式によりナ
イロン66繊維で形成された幅10cmのフック部面フ
ァスナー(基布織物構成繊維およびフック用モノフィラ
メントは共にナイロン66)の裏面に固形分で35g/
m2の割合で塗工し、120℃で2.5分間の乾燥によ
り水分を蒸発させた。次いで、その上に、エチレン−酢
酸ビニル共重合体のホットメルト樹脂パウダーを50g
/m2の割合で付与し加熱溶融させた後、各種オレフィ
ン系樹脂からなるフィルム(厚さ0.3mm)に高周波
ウェルダー(富士電波工機製FDW−320R)により
熱融着し、JIS−Z−0237の180度引き剥がし
法に準じて接着力を測定した。その結果を表1に示す。
表1から明らかなように、オレフィン系樹脂被着体に対
して明らかに融着性が劣っていた。
タン樹脂水性分散液1000gに多官能エポキシ化合物
(大日本インキ化学工業株式会社製エポキシ架橋剤CR
−5L)30gおよび増粘剤(ロームアンドハース社製
RM−830)12gを添加し、十分混合した。このよ
うにして得られた混合液をロールコーター方式によりナ
イロン66繊維で形成された幅10cmのフック部面フ
ァスナー(基布織物構成繊維およびフック用モノフィラ
メントは共にナイロン66)の裏面に固形分で35g/
m2の割合で塗工し、120℃で2.5分間の乾燥によ
り水分を蒸発させた。次いで、その上に、エチレン−酢
酸ビニル共重合体のホットメルト樹脂パウダーを50g
/m2の割合で付与し加熱溶融させた後、各種オレフィ
ン系樹脂からなるフィルム(厚さ0.3mm)に高周波
ウェルダー(富士電波工機製FDW−320R)により
熱融着し、JIS−Z−0237の180度引き剥がし
法に準じて接着力を測定した。その結果を表1に示す。
表1から明らかなように、オレフィン系樹脂被着体に対
して明らかに融着性が劣っていた。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】本発明により、ポリオレフィン系樹脂か
らなる被着体に対し良好な接着性を有する耐久性に優れ
た面ファスナーが得られる。
らなる被着体に対し良好な接着性を有する耐久性に優れ
た面ファスナーが得られる。
Claims (9)
- 【請求項1】 合成繊維から形成された面ファスナー
(A)の裏面に樹脂層(B)及び樹脂層(C)が順次積
層されており、下記条件〜 樹脂層(B)が、面ファスナー裏面に樹脂液を塗布し
て形成されたものであること 樹脂層(C)が、樹脂層(B)上に樹脂液を塗布して
形成されたものであること 樹脂層(B)が、非ポリオレフィン系の架橋された極
性樹脂を含むこと 樹脂層(C)がポリオレフィン系樹脂を含むこと を満足していることを特徴とする融着用面ファスナー。 - 【請求項2】 合成繊維から形成された面ファスナー
(A)の裏面に樹脂層(D)が積層されており、下記条
件および 樹脂層(D)が面ファスナー裏面に樹脂液を塗布して
形成されたものであること 樹脂層(D)が非ポリオレフィン系の架橋された極性
樹脂およびポリオレフィン系樹脂を含むこと を満足していることを特徴とする融着用面ファスナー。 - 【請求項3】 樹脂層(B)、樹脂層(C)および樹脂
層(D)が水性樹脂液から形成されたものである請求項
1又は2に記載された融着用面ファスナー。 - 【請求項4】 架橋された極性樹脂が架橋されたポリウ
レタン系樹脂である請求項1または2に記載の融着用面
ファスナー。 - 【請求項5】 ポリオレフィン系樹脂が、α―オレフィ
ンモノマー30〜95重量%、(メタ)アクリル酸誘導
体5〜60重量%、その他のモノマー0〜30重量%か
ら合成された樹脂である請求項1または2に記載の融着
用面ファスナー。 - 【請求項6】 α―オレフィンモノマーがエチレンおよ
び/またはプロピレンである請求項5に記載の融着用面
ファスナー。 - 【請求項7】 ポリウレタン系樹脂が、分子量500〜
3000の高分子ポリオール、有機ジイソシアネート、
鎖伸長剤および2,2−ジメチロールアルカン酸を主原
料として得られたポリウレタンである請求項4記載の融
着用面ファスナー。 - 【請求項8】 請求項1に記載された融着用面ファスナ
ーの樹脂層(C)をポリオレフィン系樹脂からなる成形
品の表面に熱融着により一体化した面ファスナー付ポリ
オレフィン系樹脂成形品。 - 【請求項9】 請求項2に記載された融着用面ファスナ
ーの樹脂層(D)をポリオレフィン系樹脂からなる成形
品の表面に熱融着により一体化した面ファスナー付ポリ
オレフィン系樹脂成形品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001210571A JP2003019005A (ja) | 2001-07-11 | 2001-07-11 | 融着用面ファスナー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001210571A JP2003019005A (ja) | 2001-07-11 | 2001-07-11 | 融着用面ファスナー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003019005A true JP2003019005A (ja) | 2003-01-21 |
Family
ID=19046024
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001210571A Withdrawn JP2003019005A (ja) | 2001-07-11 | 2001-07-11 | 融着用面ファスナー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003019005A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5175857B2 (ja) * | 2007-10-23 | 2013-04-03 | クラレファスニング株式会社 | 融着性面ファスナー |
-
2001
- 2001-07-11 JP JP2001210571A patent/JP2003019005A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5175857B2 (ja) * | 2007-10-23 | 2013-04-03 | クラレファスニング株式会社 | 融着性面ファスナー |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080212 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080903 |