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JP2003088551A - 吸収体およびそれを用いた吸収性物品 - Google Patents

吸収体およびそれを用いた吸収性物品

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Publication number
JP2003088551A
JP2003088551A JP2001284739A JP2001284739A JP2003088551A JP 2003088551 A JP2003088551 A JP 2003088551A JP 2001284739 A JP2001284739 A JP 2001284739A JP 2001284739 A JP2001284739 A JP 2001284739A JP 2003088551 A JP2003088551 A JP 2003088551A
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Japan
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water
absorbent resin
weight
water absorption
amount
Prior art date
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Application number
JP2001284739A
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Inventor
Katsuichi Yamamori
勝一 山盛
Yasuhiro Nawata
康博 縄田
Masato Fujikake
正人 藤掛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd filed Critical Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
Priority to JP2001284739A priority Critical patent/JP2003088551A/ja
Publication of JP2003088551A publication Critical patent/JP2003088551A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実際の使用状態において問題を生じることな
く薄型化を達成できる吸収体およびそれを用いた吸収性
物品を提供する。 【解決手段】 本発明の吸収体では、吸水開始から30
秒後における人工尿の加圧吸水量を10g/g以下であ
り、吸水開始から30分後における人工尿の加圧吸水量
を20g/g以上の吸水性樹脂と親水性繊維とを含むも
のとした。吸水性樹脂には、疎水処理を施し、これに加
えて表面架橋を施しておくのが好ましい。本発明の吸収
体では、吸水性樹脂の割合が、吸収体の全体重量の30
重量%以上100重量%未満とされる。本発明の吸収体
は、液体透過シートと液体不透過シートとの間に保持さ
れて吸収性物品を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙おむつ、失禁パ
ッド、生理用ナプキンなどの衛生材料に用いられる吸収
体およびそれを用いた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】紙おむつ、失禁パッド、生理用ナプキン
などの吸収性物品は、身体に接触する側に配された柔軟
な液体透過性シートと、身体と接触する反対側に配され
た液体不透過性シートとの間に、尿や体液などの水性液
体を吸収・保持する吸収体が保持された構造を有してい
る。
【0003】吸収体は、木材から得られる綿状パルプな
どからなる親水性繊維と、吸水性樹脂から構成されてい
る。水性液体は、不織布などからなる液体透過性シート
を通過して吸収体に吸収される。吸収された水性液体
は、親水性繊維で一時的に保持され、吸水性樹脂に移行
して保持される。
【0004】吸収体における親水性繊維と吸水性樹脂と
は、水性液体を吸収・保持する際に、それぞれ異なった
役割を有している。
【0005】まず、親水性繊維は、単位量あたりの吸水
量が少なく、圧力がかかると吸収した水性液体を放出し
やすいが、吸水速度が非常に速く液拡散性が良いといっ
た特徴を有している。そのため、親水性繊維は、吸水性
樹脂が水性液体を吸水するまでの水性液体の保持および
吸収体中で水性液体を拡散させる役割を有している。さ
らに、膨潤した吸水性樹脂が変形して粒子間の隙間を塞
ぎ、粒子間の隙間を通る液体の流れを妨げるゲルブロッ
キングを防ぐ役割も有している。
【0006】一方、吸水性樹脂は、単位量あたりの吸水
量が多いといった特徴を有している。そのため、吸水性
樹脂は、親水性繊維が保持して拡散させた水性液体を吸
収・保持する役割を有している。
【0007】このような特徴の相違から、吸収体におけ
る親水性繊維と吸水性樹脂の比率が、水性液体の吸収・
拡散性や、逆戻り量といった吸収体の吸水特性に大きく
影響を及ぼす要因となっている。つまり、親水性繊維の
割合が大きいとその吸収体は、水性液体の拡散性は良く
なるが、吸水量が少なく、逆戻り量が多くなる。逆に、
吸水性樹脂の割合が大きいと、吸水量が多く、逆戻り量
が少なくなるが、吸水性樹脂によるゲルブロッキングが
生じやすくなるために、水性液体の拡散性が悪くなり、
吸収体を有効に利用できなくなる。
【0008】近年、紙おむつ、失禁パッド、生理用ナプ
キンなどの吸収性物品は、薄型化が進んでいる。つま
り、親水性繊維と吸水性樹脂からなる吸収体において、
嵩高く、水性液体の保持能力が低い親水性繊維の割合を
小さくし、嵩が小さく、水性液体の保持能力の高い吸水
性樹脂の割合を大きくすることにより、吸収性物品の吸
水量を低下させることなく薄型化を可能にしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吸収性
物品の薄型化のため、吸収体中の吸水性樹脂の割合を大
きくすると、上述の理由により、吸水開始から比較的早
期にゲルブロッキングが生じやすく、水性液体の拡散性
が悪くなって吸収体が有効に利用されにくくなり、吸収
体における小さな領域でのみ水性液体が吸収される。こ
のため、実際の使用状態においては、吸収体が吸収でき
る水性液体の総量が小さくなるために、吸収しきれずに
逆戻り量が増えたり、尿が漏れる等の問題がある。
【0010】したがって、本発明は、実際の使用状態に
おいて問題を生じることなく薄型化を達成できる吸収体
およびそれを用いた吸収性物品を提供することをその課
題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
課題を解決すべく鋭意検討した結果、吸水開始初期の加
圧吸水量および吸水後期の加圧吸水量と、吸収性物品の
吸水特性との関係に着目し、吸水開始初期の加圧吸水量
が特定値以下であり、吸水後期の加圧吸水量が特定値以
上の吸水性樹脂と親水性繊維とを含む吸収体が、上記し
た課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0012】すなわち、本発明では、吸水開始から30
秒後における人工尿の加圧吸水量が10g/g以下であ
り、吸水開始から30分後における人工尿の加圧吸水量
が20g/g以上である吸水性樹脂と、親水性繊維とを
含む吸収体が提供される。
【0013】本発明に用いられる吸水性樹脂は吸水開始
から30秒後における人工尿の加圧吸水量を5g/g以
下とし、吸水開始から30分後における人工尿の加圧吸
水量を30g/g以上とするのが好ましく、また生理食
塩水に対する飽和吸水量を40g/g以上とするのが好
ましい。
【0014】また、本発明に用いられる吸水性樹脂の重
量平均粒子径は、200〜600μmとするのが好まし
い。
【0015】さらに、本発明に用いられる吸水性樹脂
は、疎水処理を施しておくのが好ましく、疎水処理に加
えて、表面架橋を施しておくことが好ましい。
【0016】本発明の吸収体においては、吸水性樹脂の
割合を吸収体の全体重量の30重量%以上100重量%
未満の範囲とするのが好ましい。一方、本発明の吸収性
物品は、液体透過シートと液体不透過シートとの間に、
上述した吸収体を保持させたことを特徴としている。
【0017】本発明の吸収性物品(吸収体)では、上述
した特性を有する吸水性樹脂を使用しており、実際の使
用状態において、拡散性に優れ、逆戻り量を抑制しつ
つ、吸収性物品(吸収体)の薄型化を達成することがで
きるようになる。
【0018】すなわち、親水性繊維は、水性液体の吸水
速度が非常に速く、拡散性に優れているが保持能力が少
ない一方、吸水性樹脂は水性液体の保持能力に優れてい
るが、拡散性に劣る。このため、吸収性物品が水性液体
を吸収する特に初期段階において、親水性繊維が水性液
体を吸収し、拡散させることが好ましく、吸水性樹脂は
親水性繊維の吸収、拡散機能をできるだけ阻害しないこ
とが望ましい。本発明に用いられる吸水性樹脂は、初期
吸収速度が遅いために、初期吸収段階においては、親水
性繊維を利用して水性液体を広く拡散させ、その後速や
かに親水性繊維から水性液体を吸収する。このため、吸
収性物品が水性液体を吸収する際の、親水性繊維の持つ
早い吸収・拡散機能と、吸水性樹脂が持つ水性液体の高
い保持能力を有効に利用できる。その結果、吸収性物品
(吸収体)が非常に高い液拡散性および吸水量を保持す
るなどの優れた性能(吸水特性)を有するものとなり、
実際の使用状態での問題の発生を抑制しつつも吸収性物
品(吸収体)の薄型化を達成することができるようにな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の吸収体およびそれ
を用いた吸収性物品について説明する。なお、吸収性物
品としては、紙おむつ、失禁パッド、生理用ナプキンな
どが挙げられるが、本発明では、これらのものには限定
されない。
【0020】本発明の吸収性物品は、水性液体を通過す
ることのできる液体透過性シート(トップシート)と、
水性液体を通過することのない液体不透過性シート(バ
ックシート)との間に、水性液体を吸収・保持する吸収
体を保持した構造を有している。液体透過性シートは、
身体と接触する側に配されており、液体不透過性シート
は、身体と接触することのない側に配されている。
【0021】液体透過性シートとしては、たとえばポリ
エチレンやポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド
等からなる不織布、あるいは多孔質の合成樹脂シートな
どが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0022】液体不透過性シートとしては、たとえばポ
リエチレンやポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどから
なる合成樹脂フィルム、これら合成樹脂と不織布との複
合材料からなるフィルムなどが挙げられるがこれらに限
定される物ではない。
【0023】本発明の吸収体は、親水性繊維と吸水性樹
脂から構成されている。吸収体における吸水性樹脂の割
合は、吸収性物品の薄型化を達成すべく、吸収体の全体
重量の30重量%以上100重量%未満、好ましくは4
0重量%以上100重量%未満、さらに好ましくは50
重量%以上100重量%未満、最も好ましくは60重量
%以上100重量%未満とされる。吸収体の構成として
は、たとえば吸水性樹脂と親水性繊維を均一にブレンド
したミキシング構造、層状の親水性繊維の間に吸水性樹
脂を保持したサンドイッチ構造、あるいは吸水性樹脂と
親水性繊維とをティッシュでくるんだ構造などが挙げら
れるが、これらのものには限定されない。なお、本発明
の吸収体においては、補強材として合成繊維を含んでい
ても良い。
【0024】親水性繊維としては、木材から得られる綿
状パルプ、メカニカルパルプ、ケミカルパルプ、セミケ
ミカルパルプなどのセルロース繊維、レーヨン、アセテ
ートなどの人工セルロース繊維などが知られている。ま
た、ポリアミドやポリエステル、ポリオレフィンなどの
合成繊維を含有しても良い。親水性繊維は、これらに限
定されるものではない。
【0025】本発明に用いられる吸水性樹脂は、吸水開
始から30秒後における人工尿の加圧吸水量が10g/
g以下、好ましくは5g/g以下、さらに好ましくは
0.1〜5g/gであり、吸水開始から30分後におけ
る人工尿の加圧吸水量が20g/g以上、好ましくは3
0g/g以上、さらに好ましくは30〜70g/gであ
るものが使用される。本発明に用いられる吸水性樹脂で
は、生理食塩水に対する飽和吸水量が40g/g以上、
好ましくは40〜100g/g、より好ましくは40〜
90g/g、さらに好ましくは40〜80g/gであ
る。吸水開始から一定時間経過後の加圧吸水量や飽和吸
水量が低すぎると、吸収体の吸収量が低くなりすぎるた
め、本発明の目的を達成し得ないからである。
【0026】ここで、本発明でいう人工尿に対する加圧
吸水量や生理食塩水に対する飽和吸水量は、後述する方
法で測定したものをさしている。また、本発明でいう人
工尿は、蒸留水100重量部に対して、NaClを1重
量部、CaCl2・2H2Oを0.03重量部、MgCl
2・6H2Oを0.06重量部溶解させたものをいい、本
発明でいう生理食塩水とは、0.9重量%塩化ナトリウ
ム水溶液をいう。
【0027】吸水性樹脂は、主として紙おむつなどの吸
収性物品に使用されるものであり、親水性繊維との複合
体において水性液体の拡散を阻害することなく多量の水
性液体を吸収する必要がある。また、吸収性物品の使用
時には、吸水性樹脂に対していくらかの荷重が作用した
状態とされているため、吸収性物品に使用される吸水性
樹脂には、ある程度の加圧下において上述した性能が要
求される。
【0028】これに対して、本発明に用いられる吸水性
樹脂は、吸水開始30秒後の加圧吸水量が比較的少ない
ためにゲルブロッキングが生じにくく、吸水開始直後で
は水性液体の拡散が支配的となり、吸水開始30分後に
は吸水が支配的となるような性能を有している。従っ
て、本発明の吸収体は吸水性樹脂と親水性繊維との複合
状態を勘案した評価に基づいて構成されたものであり、
拡散性に優れ、逆戻りを抑制した極めて実用的なものと
なっている。また、このような特性を有する結果、本発
明の吸収体を吸収性物品に使用した場合、吸水性樹脂の
割合を多くしても十分に水性液体を拡散・吸収すること
ができるため、従来の問題を回避しつつ吸収性物品の薄
型化を達成することができる。
【0029】本発明に用いられる吸水性樹脂は、ゲルブ
ロッキングの発生や使用者が感じる異物感の程度を抑制
すべく、その重量平均粒子径を200〜600μmの範
囲とするのが好ましく、300〜600μmの範囲とす
るのがさらに好ましい。吸水性樹脂の重量平均粒子径が
200μmより小さいと、小粒子の存在割合が多くな
り、粉立ちなどにより粉体の取り扱い性が悪化するばか
りか、ゲルブロッキングが生じやすくなって本発明の目
的を達成するのが困難となるために好ましくない。一
方、吸水性樹脂の重量平均粒子径が600μmより大き
いと、吸水性樹脂をおむつなどの吸収性物品に採用した
ときに使用者が異物感を感じて、吸収性物品を快適に使
用することができなくなるために好ましくない。
【0030】本発明に用いられる吸水性樹脂としては、
たとえばポリアクリル酸部分中和物架橋体、澱粉−アク
リル酸グラフト重合体の中和物、澱粉−アクリロニトリ
ルグラフト重合体の加水分解物などが挙げられる。
【0031】このような吸水性樹脂は、たとえばアクリ
ル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フ
マル酸、クロトン酸、イタコン酸などの不飽和カルボン
酸またはこれらの中和物から選ばれる1種類以上の単量
体を重合若しくは共重合させた後、この重合体に対して
必要に応じて粉砕・分級などの操作を行って、所望とす
る重量平均粒子径に調整することにより得られる。単量
体としては、安価であり入手が容易なことからアクリル
酸およびその中和物が好ましい。
【0032】本発明に用いられる吸水性樹脂の製造方法
として採用できる重合方法は、特に限定されるものでは
なく、逆相懸濁重合法や水溶液重合法などの一般的に知
られた種々の重合法を採用することができる。
【0033】本発明に用いられる吸水性樹脂の製造の1
例としての逆相懸濁重合法を以下に説明する。
【0034】逆相懸濁重合法では、分散安定剤の存在下
で、有機溶媒中に単量体水溶液を分散させた状態で、た
とえば重合開始剤を用いることにより重合が行われる。
【0035】有機溶媒としては、炭化水素溶媒が用いら
れる。ここで用いられる炭化水素溶媒は、脂肪族炭化水
素溶媒または脂環族炭化水素溶媒である。脂肪族炭化水
素溶媒としては、たとえばn−ヘキサン、n−ヘプタン
などが挙げられる。脂環族炭化水素溶媒としては、たと
えばシクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘ
キサンおよびメチルシクロヘキサンなどが挙げられる。
これらの炭化水素溶媒のうち好ましいものは、工業的に
品質が一定しておりかつ入手が容易で安価なn−ヘキサ
ン、n−ヘプタン、シクロヘキサンである。なお、炭化
水素溶媒は、2種以上を混合して用いてもよい。
【0036】単量体水溶液としては、不飽和カルボン酸
水溶液が挙げられる。不飽和カルボン酸としては、たと
えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレ
イン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、β−ヒド
ロキシアクリル酸、β−アクリルオキシプロピオン酸お
よびこれらの塩が挙げられる。単量体水溶液中の単量体
の濃度は、たとえば10重量%〜飽和重量%とされ、さ
らに好ましくは25重量%〜飽和重量%とされる。
【0037】不飽和カルボン酸塩を構成する塩として
は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウ
ム塩などが挙げられるが、特に好ましくはナトリウム、
カリウムなどのアルカリ金属塩が使用される。
【0038】不飽和カルボン酸水溶液は、不飽和カルボ
ン酸単量体以外の共重合成分を含んでいてもよい。共重
合成分としては、たとえば(メタ)アクリルアミド、N
−置換(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メ
タ)アクリレートなどのノニオン性親水性基含有単量
体;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリ
ルアミドなどのアミノ基含有不飽和単量体やそれらの4
級化物などを挙げることができるが、共重合成分につい
ては特に限定されない。また、これらの不飽和カルボン
酸溶液に、デンプン、セルロースおよびそれらの誘導
体、水溶性ポリアクリル酸(塩)およびそれらの架橋
体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールなど
の親水性高分子などを添加してもよい。
【0039】分散安定剤としては、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸
エステル、ソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテルなどの非イオン性界面活性剤が挙げら
れる。このような分散安定剤は、2種以上が混合して用
いられてもよい。
【0040】分散安定剤とともに高分子分散助剤を用い
てもよい。これらは、重合前に界面活性剤と併用して用
いても、重合後に添加して用いてもよい。高分子分散助
剤としては、たとえばエチルセルロース、エチルヒドロ
キシエチルセルロース、酸化変性ポリエチレン、無水マ
レイン酸変性ポリエチレン、無水マレイン酸変性ポリブ
タジエン、無水マレイン酸変性EPDM(エチレン・プ
ロピレン・ジエン・ターポリマー)などが用いられる。
【0041】なお、分散安定剤および/または高分子分
散助剤の使用量は、通常、不飽和カルボン酸水溶液の
0.1〜5重量%、好ましくは0.2〜3重量%であ
る。使用量が0.1重量%未満の場合は、分散が不十分
となる。逆に、5重量%を超えても、それに見合う効果
が得られない。
【0042】重合開始剤としては、一般に使用される水
溶性ラジカル重合開始剤である過硫酸カリウム、過硫酸
アンモニウム、過硫酸ナトリウムなどが適し、これらと
亜硫酸塩などを併用したレドックス系重合開始剤として
用いることも可能である。これら重合開始剤の使用量
は、 単量体に対して0.001モル%〜2モル%の範
囲内が好ましく、0.01モル%〜0.5モル%の範囲
内がより好ましい。
【0043】重合温度は、使用する重合開始剤の種類に
よっても異なるが、通常、20〜110℃、好ましくは
40〜80℃とされる。重合温度が20℃より低いと、
重合速度が低下して重合時間が長くなるために経済的で
ない一方、重合温度が110℃より高い場合には重合熱
を除去するのが困難となって円滑な重合反応を行うのが
困難となる。
【0044】本発明に用いられる吸水性樹脂は、複数の
重合性不飽和基や、複数の反応性基を有する架橋剤と反
応または共重合させることにより、その内部が架橋され
ていることが好ましい。また、吸水性樹脂は、架橋剤を
必要としない自己架橋型であってもよい。
【0045】架橋剤としては、たとえば重合性架橋剤と
しては、エチレングリコール、プロピレングリコール、
トリメチロールプロパン、グリセリン、ポリオキシエチ
レングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポ
リグリセリンなどのポリオール類のジまたはトリ(メ
タ)アクリルエステル類;前記ポリオール類とマレイン
酸、フマール酸などの不飽和酸類とを反応させて得られ
る不飽和ポリエステル類;N,N′−メチレンビス(メ
タ)アクリルアミドなどのビスアクリルアミド類;ポリ
エポキシドと(メタ)アクリル酸とを反応させて得られ
るジトリ(メタ)アクリル酸エステル類;トリレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの
ポリイソシアネートと(メタ)アクリル酸ヒドロキシエ
チルとを反応させて得られるジ(メタ)アクリル酸カル
バミンエステル類;アリル化デンプン、アリル化セルロ
ース、ジアリルフタレート、N,N′,N″−トリアリ
ルイソシアネレート、ジビニルベンゼンなどが挙げられ
る。
【0046】これらの中でエチレングリコールジアクリ
レート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチ
レングリコールジメタクリレート、プロピレングリコー
ルジメタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリ
レート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ジ
アリルフタレート、N,N′,N″−トリアリルイソシ
アヌレート、N,N′−メチレンビスアクリルアミドな
どが通常使用される。
【0047】一方、不飽和カルボン酸またはその重合体
中のカルボキシル基との反応を利用した架橋剤として
は、たとえばジグリシジルエーテル化合物、イソシアネ
ート化合物、ハロエポキシ化合物などであり、これらの
中では特にジグリシジルエーテル化合物が適している。
【0048】ジグリシジルエーテル化合物の具体例とし
ては、(ポリ)エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、(ポリ)プロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、(ポリ)グリセリンジグリシジルエーテルなどがあ
り、中でもポリエチレングリコールジグリシジルエーテ
ルが最も好適な結果を与える。ハロエポキシ化合物とし
てはエピクロルヒドリン、エピブロムヒドリン、α―メ
チルエピクロルヒドリンなどが挙げられる。イソシアネ
ート化合物としては、2,4―トリレンイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネートなどが挙げられ
る。これら架橋剤は、単独で用いてもよく、また、2種
類以上を混合して用いてもよい。例示した化合物のう
ち、複数の重合性不飽和基を有する化合物を架橋剤とし
て用いることがより好ましい。
【0049】吸水性樹脂の内部を架橋する架橋剤の使用
量は、吸水性樹脂を製造する際の単量体の合計に対し
て、0.001〜3重量%、好ましくは0.003〜2
重量%、さらに好ましくは0.005〜1重量%であ
る。架橋剤の使用量が0.001重量%より少なくなる
と吸水性樹脂の吸水時のゲル強度が低下し目的を達し得
ない一方、3重量%を越えるようになると吸水量が極度
に低下するので好ましくない。
【0050】本発明に用いられる吸水性樹脂には、疎水
処理を施し、あるいは疎水処理に加えて、表面架橋を施
しておくのが好ましい。
【0051】ここで、疎水処理を施した場合には、吸水
性樹脂が初期吸水時においては膨潤しにくく、ゲルブロ
ッキングが生じにくくなるために水性液体の拡散性が向
上する。一方、表面架橋とは、吸水性樹脂の粒子の表層
を架橋し、内層に比べて表層の架橋度を大きくすること
をいう。このため、表面架橋が施された粒子は、表面架
橋を施していないものに比べて表層部の強度が強くなる
ため、粒子内に液体を取り込んだ場合においても変形し
にくく、ゲルブロッキングが生じにくくなって吸水時の
拡散性を良好なものとでき、吸収体を有効に利用でき逆
戻り量を小さくできる。したがって、疎水処理や表面架
橋を施せば、吸水開始初期の段階では、液体の拡散を支
配的にできるとともに、吸水開始から一定時間(たとえ
ば30分)経過後における加圧吸水量や飽和吸水量を大
きく確保できるようになる。
【0052】疎水処理は、たとえば疎水性材料を各種溶
剤に溶解した溶液、あるいは加熱により溶融させて、吸
水性樹脂に噴霧・乾燥してコーティングすることによ
り、あるいは吸水性樹脂の製造の際に、疎水性材料の存
在下で重合してコーティングすることにより行うことが
できる。本発明においては、疎水処理の方法は、これら
に限定されるものではない。
【0053】上記疎水性材料の添加量は、種類により異
なるが、吸水性樹脂100重量部に対し、0.001〜
10重量部の範囲が好ましい。使用量が0.001重量
部未満の場合は、効果が不充分となり、逆に10重量部
を超えると、それに見合う経済的な効果が見られない。
【0054】疎水性材料としては、実質的に水に不溶な
材料、例えば、n−ドデカン、n−ヘキサデカン、n−
ヘプタデカン等の高級脂肪族炭化水素、ドデカン−1−
オール、ヘキサデカン−1−オール等の高級脂肪族アル
コール、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂
肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸エステル、ショ糖脂
肪酸エステル等の高級脂肪酸エステル類等の高級脂肪族
化合物;ラウリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ
酸アミド等の高級脂肪酸アミド;ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン/酢酸ビニル共重合体、酸化変性ポ
リエチレン、無水マレイン酸変性ポリエチレン、無水マ
レイン酸変性ポリブタジエン、無水マレイン酸変性EP
DM(エチレン・プロピレン・ジエン・ターポリマー)
等のポリオレフィン類;ナイロン等のポリアミド類;ポ
リエチレンテレフタレート等のポリエステル類;セルロ
ースアセテート、セルロースプロピオネート、セルロー
スブチレート、エチルセルロース、ベンジルセルロー
ス、エチルヒドロキシエチルセルロース等のセルロース
類誘導体;疎水性シリカ等の疎水化された無機粉末等が
挙げられる。これらのものは、単独で用いても良く、2
種類以上を併用して用いることもできる。なかでも、脂
肪酸エステル類が好ましく、とりわけHLBが5以下、
好ましくはHLBが4以下、さらに好ましくはHLBが
3以下の脂肪酸エステル類が好ましい。
【0055】表面架橋剤としては、吸水性樹脂中のカル
ボキシル基と反応し得るものが用いられる。たとえば、
(ポリ)エチレングリコールジグリシジルエーテル、
(ポリ)グリセロールポリグリシジルエーテル、(ポ
リ)プロピレングリコールジグリシジルエーテル、グリ
シドール等のエポキシ化合物;エピクロロヒドリン、エ
ピブロムヒドリン、α−メチルエピクロロヒドリン等の
ハロゲン化エポキシ化合物;(ポリ)エチレングリコー
ル、(ポリ)プロピレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、(ポリ)グリセリン、ジオール類、ペンタン
ジオール類、ヘキサンジオール類、シクロヘキサンジオ
ール類、トリメチロールプロパン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、ポリオキシプロピレン、ペ
ンタエリスリトール、ソルビトール等の多価アルコール
化合物;エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペ
ンタエチレンヘキサミン、ポリエチレンイミン、ポリア
ミドポリアミン等の多価アミン化合物;2,4−トリレ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート
等の多価イソシアネート化合物;1,2−エチレンビス
オキサゾリン等の多価オキサゾリン化合物;γ−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤;アル
ミニウム、マグネシウム、チタン等の水酸化物及び塩化
物等の多価金属化合物等が挙げられるが、特に限定され
るものではない
【0056】上記の表面架橋剤のうち、エポキシ化合
物、多価アルコール化合物がより好ましく用いられる。
これら表面架橋剤は、単独で用いてもよく、2種類以上
を併用してもよい。
【0057】表面架橋剤の使用量は、上記単量体の合計
量に対して、0.01〜5重量%、好ましくは0.02
〜4重量%、さらに好ましくは0.03〜3重量%であ
る。架橋剤の使用量が0.01重量%より少なくなると
吸水性樹脂の吸水時のゲル強度が低下し目的を達し得な
いおそれがある。一方、5重量%より多いと吸水量が極
度に低下するおそれがあり好ましくない。
【0058】表面架橋剤の添加時期については、単量体
の重合終了後であれば特に限定されないが、水の存在下
で添加することが好ましい。水の量については、吸水性
樹脂固形分100重量部に対して、1〜300重量部、
好ましくは5〜200重量部であることが望ましい。
【0059】表面架橋剤の添加方法は、例えば重合終了
直後の含水ポリマーから一定量の水分を留去した後に添
加する方法、あるいは粉体の吸水性樹脂に少量の水に分
散させた表面架橋剤を噴霧するなどして均一に添加する
方法等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0060】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例とともに説明
するが、それに先んじて、各実施例および比較例で使用
される吸水性樹脂の製造例を説明し、次いで各実施例お
よび比較例での測定項目についてその測定方法を説明す
る。
【0061】製造例1:撹拌機、還流冷却器、滴下ロー
ト、温度計および窒素ガス導入管を備えた1000ml
容の五つ口円筒型丸底フラスコにn−ヘプタンを500
ml加えた。これに、HLBが13.1のヘキサグリセ
リルモノベヘニレート1.38gを添加して分散させ、
50℃まで昇温して溶解した後、30℃まで冷却した。
【0062】一方、500ml容の三角フラスコを用意
し、80重量%アクリル酸水溶液92gを加えた。これ
に、外部から氷冷しつつ、30重量%水酸化ナトリウム
水溶液102.2gを滴下して75モル%の中和を行
い、アクリル酸の部分中和物水溶液を調製した。さら
に、ヒドロキシエチルセルロース0.46gを添加し、
2時間攪拌溶解した。その後、水50.3gと、重合開
始剤の過硫酸カリウム0.11gを添加し、これを単量
体水溶液とした。
【0063】次に、上記単量体水溶液を、上記五つ口円
筒型丸底フラスコに、撹拌下で全量加えて分散させ、系
内を窒素で充分置換した後、70℃に昇温し1時間重合
反応を行った。重合終了後、含水状ゲル状物から水分を
n−ヘプタンと共沸させて留去した。脱水した含水状ゲ
ル状物に4.6gの水に溶解したエチレングリコールジ
グリシジルエーテル92.0mgを添加し、80℃で2
時間保持した。その後、50mlのn−ヘプタンに分散
した粉末状のエチルセルロースを0.92g添加し、さ
らに1時間保持した。その後、余剰の水およびn−ヘプ
タンを蒸留により除去して乾燥し、850μmのふるい
で分級して吸水性樹脂(A)を得た。
【0064】製造例2:エチルセルロースに代えて粉末
状の無水マレイン酸変成ポリエチレン0.92gを用い
た以外は、製造例1と同様の操作を行い、吸水性樹脂
(B)を得た。
【0065】製造例3:エチルセルロースに代えてHL
Bが1.8のソルビタントリオレート0.92gを用い
た以外は、製造例1と同様な操作を行い、吸水性樹脂
(C)を得た。
【0066】製造例4:撹拌機、還流冷却器、滴下ロー
ト、温度計および窒素ガス導入管を備えた1000ml
容の五つ口円筒型丸底フラスコにn−ヘプタンを500
ml加えた。これに、HLBが13.1のヘキサグリセ
リルモノペヘニレート1.38gを添加して分散させ、
50℃に昇温して溶解した後、30℃まで冷却した。
【0067】一方、500ml容の三角フラスコを2つ
用意し、まず、80重量%アクリル酸水溶液92gを加
えた。これに、外部から氷冷しつつ、30重量%水酸化
ナトリウム水溶液102.2gを滴下して75モル%の
中和を行い、アクリル酸の部分中和物水溶液を調製し
た。さらに、水50.3gと、重合開始剤の過硫酸カリ
ウム0.11gを添加し、これを1段目重合用の単量体
水溶液(a)とした。次いで、別の500ml容の三角
フラスコに、80重量%アクリル酸水溶液119.1g
を加え、上記のごとく冷却しつつ、30重量%水酸化ナ
トリウム水溶液132.2gを滴下して、75モル%の
中和を行い、さらに水27.4g過硫酸カリウム0.1
4gを添加し、これを2段目重合用の単量体水溶液
(b)とした。
【0068】次に、上記五つ口円筒型丸底フラスコに、
攪拌下で1段目重合用の単量体水溶液(a)を全量加え
て分散させ、系内を窒素で十分に置換した後、70℃に
昇温し1時間重合反応を行った。その後、重合スラリー
液を40℃に冷却し、2段目重合用の単量体水溶液
(b)を添加した。全量添加後、再び系内を窒素で十分
に置換した後、70℃に昇温し2段目の重合反応を1時
間行った。2段目の重合終了後、含水ゲル状物から水分
をn−ヘプタンと共に加熱留去した。脱水した含水ゲル
状物に10.5gの水に溶解したエチレングリコールジ
グリシジルエーテル211.0mgを添加し、80℃で
2時間保持した。その後、50mlのn−ヘプタンに分
散した粉末状の無水マレイン酸変成ポリエチレンを2.
1g添加し、さらに1時間保持した。その後、余剰の水
およびn−ヘプタンを蒸留により除去して乾燥し、85
0μmのふるいで分級して吸水性樹脂(D)を得た。
【0069】製造例5:無水マレイン酸変成ポリエチレ
ンに代えて粉末状の疎水性シリカ1.0gを用いた以外
は、製造例4と同様の操作を行い、吸水性樹脂(E)を
得た。
【0070】製造例6:撹拌機、還流冷却器、滴下ロー
ト、温度計および窒素ガス導入管を備えた1000ml
容の五つ口円筒型丸底フラスコにn−ヘプタンを500
ml加えた。これに、HLBが3.0のショ糖脂肪酸エ
ステル0.92gを添加して分散させ、55℃まで昇温
して溶解した後、30℃まで冷却した。
【0071】一方、500ml容の三角フラスコを用意
し、80重量%アクリル酸水溶液92gを加えた。これ
に、外部から氷冷しつつ、30重量%水酸化ナトリウム
水溶液102.2gを滴下して75モル%の中和を行
い、アクリル酸の部分中和物水溶液を調製した。これ
に、ヒドロキシエチルセルロース0.46gを添加し、
2時間攪拌溶解した。その後、水50.3gと、重合開
始剤の過硫酸カリウム0.11gを添加し、これを単量
体水溶液とした。
【0072】次に、上記単量体水溶液を、五つ口円筒型
丸底フラスコに、撹拌下で全量加えて分散させ、系内を
窒素で充分置換した後、70℃に昇温し1時間重合反応
を行った。重合終了後、含水状ゲル状物から水分をn−
ヘプタンと共に加熱留去した。脱水した含水状ゲル状物
に4.6gの水に溶解したエチレングリコールジグリシ
ジルエーテル92.0mgを添加し、80℃で2時間保
持した。その後、余剰の水およびn−ヘプタンを蒸留に
より除去して乾燥し、850μmのふるいで分級して吸
水性樹脂(F)を得た。
【0073】製造例7:撹拌機、還流冷却器、滴下ロー
ト、温度計および窒素ガス導入管を備えた1000ml
容の五つ口円筒型丸底フラスコにn−ヘプタンを500
ml加えた。これに、HLBが3.0のショ糖脂肪酸エ
ステル0.92gを添加して分散させ、55℃に昇温し
て溶解した後、30℃まで冷却した。
【0074】一方、500ml容の三角フラスコを2つ
用意し、まず、80重量%アクリル酸水溶液92gを加
えた。これに、外部から氷冷しつつ、30重量%水酸化
ナトリウム水溶液102.2gを滴下して75モル%の
中和を行い、アクリル酸の部分中和物水溶液を調製し
た。さらに、水50.3gと、重合開始剤の過硫酸カリ
ウム0.11gを添加し、これを1段目重合用の単量体
水溶液(a)とした。次いで、別の500ml容の三角
フラスコに、80重量%アクリル酸水溶液119.1g
を加え、上記のごとく冷却しつつ、30重量%水酸化ナ
トリウム水溶液132.2gを滴下して、75モル%の
中和を行い、さらに水27.4g過硫酸カリウム0.1
4gを添加し、これを2段目重合用の単量体水溶液
(b)とした。
【0075】次に、五つ口円筒型丸底フラスコに、攪拌
下で1段目重合用の単量体水溶液(a)を全量加えて分
散させ、系内を窒素で十分に置換した後、70℃に昇温
し1時間重合反応を行った。その後、重合スラリー液を
40℃に冷却し、2段目重合用の単量体水溶液(b)を
添加した。全量添加後、再び系内を窒素で十分に置換し
た後、70℃に昇温し2段目の重合反応を1時間行っ
た。2段目の重合終了後、含水ゲル状物から水分をn−
ヘプタンと共に加熱留去した。脱水した含水ゲル状物に
10.5gの水に溶解したエチレングリコールジグリシ
ジルエーテル211.0mgを添加し、80℃で2時間
保持した。その後、余剰の水およびn−ヘプタンを蒸留
により除去して乾燥し、850μmのふるいで分級して
吸水性樹脂(G)を得た。
【0076】製造例8:2段目の重合終了後の操作とし
て、脱水した含水ゲル状物に10.5gの水に溶解した
エチレングリコールジグリシジルエーテル211.0m
gを添加して80℃で2時間保持した後さらに、50m
lのn−ヘプタンを分散した粉末状のエチルセルロース
を0.92g添加して1時間保持してから、余剰の水お
よびn−ヘプタンを蒸留により除去して乾燥した以外
は、製造例7と同様な操作を行い、吸水性樹脂(H)を
得た。
【0077】製造例9:撹拌機、還流冷却器、滴下ロー
ト、温度計および窒素ガス導入管を備えた1000ml
容の五つ口円筒型丸底フラスコにn−ヘプタンを500
ml加えた。これに、HLBが13.1のヘキサグリセ
リルモノペヘニレート1.38gを添加して分散させ、
50℃に昇温して溶解した後、30℃まで冷却した。
【0078】一方、500ml容の三角フラスコを2つ
用意し、まず、80重量%アクリル酸水溶液92gを加
えた。これに、外部から氷冷しつつ、30重量%水酸化
ナトリウム水溶液102.2gを滴下して75モル%の
中和を行い、アクリル酸の部分中和物水溶液を調製し
た。さらに、水50.3gと、重合開始剤の過硫酸カリ
ウム0.11gを添加し、これを1段目重合用の単量体
水溶液(a)とした。次いで、別の500ml容の三角
フラスコに、80重量%アクリル酸水溶液119.1g
を加え、上記のごとく冷却しつつ、30重量%水酸化ナ
トリウム水溶液132.2gを滴下して75モル%の中
和を行い、さらに水27.4g過硫酸カリウム0.14
gを添加し、これを2段目重合用の単量体水溶液(b)
とした。
【0079】次に、五つ口円筒型丸底フラスコに、攪拌
下で1段目重合用の単量体水溶液(a)を全量加えて分
散させ、系内を窒素で十分に置換した後、70℃に昇温
し1時間重合反応を行った。その後、重合スラリー液を
冷却し、予め冷却した2段目重合用の単量体水溶液
(b)を添加した。全量添加後、再び系内を窒素で十分
に置換した後、浴温を70℃に保持して2段目の重合反
応を1時間行った。2段目の重合終了後、含水ゲル状物
から水分をn−ヘプタンと共に加熱留去した。脱水した
含水ゲル状物に10.5gの水に溶解したエチレングリ
コールジグリシジルエーテル211.0mgを添加し、
80℃で2時間保持した。その後、余剰の水およびn−
ヘプタンを蒸留により除去して乾燥し、850μmのふ
るいで分級して吸水性樹脂(I)を得た。
【0080】製造例10:撹拌機、還流冷却器、滴下ロ
ート、温度計および窒素ガス導入管を備えた1000m
l容の五つ口円筒型丸底フラスコにn−ヘプタンを50
0ml加えた。これに、HLBが8.7のソルビタンモ
ノラウレート1.84gを添加して分散させ、50℃ま
で昇温して溶解した後、30℃まで冷却した。
【0081】一方、500ml容の三角フラスコを用意
し、80重量%アクリル酸水溶液92gを加えた。これ
に、外部から氷冷しつつ、30重量%水酸化ナトリウム
水溶液102.2gを滴下して75モル%の中和を行
い、アクリル酸の部分中和物水溶液を調製した。さら
に、水50.3gと、重合開始剤の過硫酸カリウム0.
11gを添加し、これを単量体水溶液とした。
【0082】次に、上記単量体水溶液を、五つ口円筒型
丸底フラスコに、撹拌下で全量加えて分散させ、系内を
窒素で充分置換した後、70℃に昇温し1時間重合反応
を行った。重合終了後、含水状ゲル状物から水分をn−
ヘプタンと共に加熱留去した。脱水した含水状ゲル状物
に4.6gの水に溶解したエチレングリコールジグリシ
ジルエーテル92.0mgを添加し、80℃で2時間保
持した。その後、余剰の水およびn−ヘプタンを蒸留に
より除去して乾燥し、850μmのふるいで分級して吸
水性樹脂(J)を得た。
【0083】加圧吸水量:吸水開始から30秒後および
30分後の加圧吸水量は、図1に概略構成を示した測定
装置Xを用いて行った。
【0084】図1に示した測定装置Xは、天秤1と、こ
の天秤1上に置かれたボトル2と、空気吸入管3と、導
管4と、ガラスフィルタ5と、このガラスフィルタ5上
に置かれた測定部6とからなっている。天秤1はコンピ
ューター7に連結され、秒単位また分単位でその重量変
化を記録できるようになっている。ボトル2は、その内
部に人工尿8を保持するものであり、その頂部の開口部
に空気吸入管3が入れられている一方、胴体部に導管4
が取り付けられている。空気吸入管3の下端部は、人工
尿8中に没している。ガラスフィルタ5の直径は、25
mmである。ガラスフィルタ5としては、相互理化学ガ
ラス研究所のガラスフィルターNo.1(孔径100〜
160μm)を用いた。そして、ボトル2およびガラス
フィルタ5は、導管4によって互いに連通している。ま
た、ガラスフィルタ5は、空気吸入管3の下端に対して
僅かに高い位置に固定されている。測定部6は、円筒6
0と、この円筒60の底部に貼着されたナイロンメッシ
ュ61と、重り62とを有している。円筒60の内径
は、2センチである。ナイロンメッシュ61は 200
メッシュ(目の大きさ75μm)に形成されている。そ
して、ナイロンメッシュ61上に所定量の吸水性樹脂9
が均一に撒布されるようになっている。重り62は、吸
水性樹脂9上に置かれ、吸水性樹脂9に対して5gの荷
重を均一に加えることができるようになっている。
【0085】このような構成の測定装置Xでは、まずボ
トル2に所定量の人工尿8および空気吸入管3を入れて
測定の準備を行う。人工尿8としては、蒸留水 593
4.6g、NaCl 60g、CaCl2・2H2
1.8g、MgCl2・6H2O 3.6gからなり、
食用青色1号で着色したものを用いた。次いで、円筒6
0のナイロンメッシュ61上に0.10gの吸水性樹脂
9を均一に撒布して、この吸水性樹脂9上に重り62を
置いた。測定部6は、その中心部がガラスフィルタ5の
中心部に一致するようにしてガラスフィルタ5上に置い
た。
【0086】一方、電子天秤1に連結されているコンピ
ューター7を起動し、吸水し始めた時点から継続的に、
ボトル2内の人工尿8の減少重量(吸水性樹脂9が吸水
した人工尿8の重量)Wa(g)を、天秤1から得られ
る値に基づいて、分単位好ましくは秒単位にてコンピュ
ーター7に記録した。吸水開始から30秒後および30
分後における吸水性樹脂9の加圧吸水量は、各時点にお
ける重量Wa(g)を吸水性樹脂9の重量(0.10
g)で除することにより得た。
【0087】飽和吸水量:吸水性樹脂2.0gを、50
0ml容のビーカー中で生理食塩水(0.9重量%Na
Cl水溶液)500gに分散し、1時間穏やかに撹拌し
て十分膨潤させた。一方で、75μm標準篩(JIS−
Z8801−1982対応)の重量Wb(g)を測定し
ておき、膨潤ゲルを含んだ水溶液を75μm標準篩でろ
過した。水平に対して成す角を約30度程度となるよう
に傾けた状態で75μm標準篩を30分放置して、吸水
性樹脂から余剰の生理食塩水を除いた。膨潤ゲルを含ん
だ篩重量Wc(g)を測定するとともに、この重量Wc
(g)から75μm標準篩の重量Wb(g)を引いたも
のを、吸水性樹脂の重量(2.0g)で除することによ
り飽和吸水量を算出した。
【0088】重量平均粒子径:吸水性樹脂100gを量
り取りその重量を仕込量Wd(g)とした。JIS−Z
8801−1982対応の8つの標準篩(目開き850
μm、500μm、355μm、300μm、250μ
m、180μm、106μm、底容器の順番に積み重ね
た)の一番上の篩に吸水性樹脂を入れ、ロータップ式篩
振動器を用いて10分間振動させた後に吸水性樹脂を含
んだ篩の重量We(g)を測定した。各篩に残った吸水
性樹脂の重量割合は、吸水性樹脂を含んだ篩の重量We
(g)から篩の重量Wf(g)を引いて当該篩に残った
吸水性樹脂の重量Wg(g)を測定した後、この重量W
g(g)を仕込量Wd(g)で除して100を乗ずるこ
とにより算出した。そして、各篩上に残った吸水性樹脂
の重量を測定し、その結果に基づいて、積算重量が全重
量の50重量%になる重量平均粒子径を次式により算出
した。
【0089】
【数1】
【0090】式中、Aは、粒度分布の粗い方から順次重
量を積算し、積算重量が50重量%未満であり、かつ5
0重量%に最も近い点の積算値を求めた場合の当該積算
値(g)であり、また、Bは、当該積算値を求めた時の
節目開き(μm)である。また、Dは、粒度分布の粗い
方から順次重量を積算し、積算重量が50重量%以上で
あり、かつ50重量%に最も近い点の積算値を求めた場
合の当該積算値(g)であり、また、Cは、当該積算値
を求めた時の節目開き(μm)である。
【0091】逆戻り量および拡散長:逆戻り量および拡
散長は、吸収性物品の状態で測定した。吸収性物品は、
吸収体を40cm×12cmの大きさで重さ1gの不織
布、同じ大きさで同じ重さのポリエチレンシートで挟み
付けることにより作製した。吸収体は、吸水性樹脂およ
び粉砕パルプ(親水性繊維)をミキサーを用いて乾式混
合したものを大きさが40cm×12cmで重さが1g
のティッシュに吹き付けた後に同じ大きさおよび重さの
ティッシュを重ねてシート状にし、これの全体に196
kPaの加重を加えてプレスすることにより作製した。
【0092】吸収性物品の中心付近に人工尿150ml
を1分間かけて注ぎ、5分間放置した。その後、10c
m×10cmに裁断したろ紙(東洋ろ紙No.2)20
枚を重ねて吸収性物品の中心付近に置き、その上から
3.5kgのおもり(底面=10cm×10cm)を載
せて3分間加重した。ろ紙に吸収された人工尿量を測定
し、これを逆戻り量とした。また、吸収性物品に吸収さ
れた人工尿について、吸収性物品の長手方向の拡がりを
測定し、これを拡散長とした。
【0093】〔実施例1〕製造例1で得られた吸水性樹
脂(A)について、上述した方法により30秒後の加圧
吸水量、30分後の加圧吸水量、飽和吸水量、および重
量平均粒子径を測定した。一方、製造例1で得られた吸
水性樹脂8gおよび粉砕パルプ18gを用いて、上述し
た方法により、重さが26g、吸水性樹脂の割合が30
重量%である吸収体を作製した後に、この吸収体から吸
収性物品を作製して逆戻り量および拡散長を測定した。
これらの測定結果は、表1に示した。
【0094】〔実施例2〕実施例1において吸水性樹脂
15g、粉砕パルプ10gを用いて重さが25g、吸水
性樹脂の割合が60重量%である吸収体を作製した以外
は実施例1と同様にして吸収性物品を作製し、逆戻り量
および拡散長を測定した。その結果は、表2に示した。
【0095】〔実施例3〕製造例2で得られた吸水性樹
脂(B)について、上述した方法により30秒後の加圧
吸水量、30分後の加圧吸水量、飽和吸水量、および重
量平均粒子径を測定した。一方、製造例2で得られた吸
水性樹脂8gおよび粉砕パルプ18gを用いて、上述し
た方法により、重さが26g、吸水性樹脂の割合が30
重量%である吸収体を作製した後に、この吸収体から吸
収性物品を作製して逆戻り量および拡散長を測定した。
これらの測定結果は、表1に示した。
【0096】〔実施例4〕実施例3において吸水性樹脂
15g、粉砕パルプ10gを用いて重さが25g、吸水
性樹脂の割合が60重量%である吸収体を作製した以外
は実施例3と同様にして吸収性物品を作製し、逆戻り量
および拡散長を測定した。その結果は、表2に示した。
【0097】〔実施例5〕製造例3で得られた吸水性樹
脂(C)について、上述した方法により30秒後の加圧
吸水量、30分後の加圧吸水量、飽和吸水量、および重
量平均粒子径を測定した。一方、製造例3で得られた吸
水性樹脂8gおよび粉砕パルプ18gを用いて、上述し
た方法により、重さが26g、吸水性樹脂の割合が30
重量%である吸収体を作製した後に、この吸収体から吸
収性物品を作製して逆戻り量および拡散長を測定した。
これらの測定結果は、表1に示した。
【0098】〔実施例6〕実施例5において吸水性樹脂
15g、粉砕パルプ10gを用いて重さが25g、吸水
性樹脂の割合が60重量%である吸収体を作製した以外
は実施例5と同様にして吸収性物品を作製し、逆戻り量
および拡散長を測定した。その結果は、表2に示した。
【0099】〔実施例7〕製造例4で得られた吸水性樹
脂(D)について、上述した方法により30秒後の加圧
吸水量、30分後の加圧吸水量、飽和吸水量、および重
量平均粒子径を測定した。一方、製造例4で得られた吸
水性樹脂8gおよび粉砕パルプ18gを用いて、上述し
た方法により、重さが26g、吸水性樹脂の割合が30
重量%である吸収体を作製した後に、この吸収体から吸
収性物品を作製して逆戻り量および拡散長を測定した。
これらの測定結果は、表1に示した。
【0100】〔実施例8〕実施例7において吸水性樹脂
15g、粉砕パルプ10gを用いて重さが25g、吸水
性樹脂の割合が60重量%である吸収体を作製した以外
は実施例7と同様にして吸収性物品を作製し、逆戻り量
および拡散長を測定した。その結果は、表2に示した。
【0101】〔実施例9〕製造例5で得られた吸水性樹
脂(E)について、上述した方法により30秒後の加圧
吸水量、30分後の加圧吸水量、飽和吸水量、および重
量平均粒子径を測定した。一方、製造例5で得られた吸
水性樹脂8gおよび粉砕パルプ18gを用いて、上述し
た方法により、重さが26g、吸水性樹脂の割合が30
重量%である吸収体を作製した後に、この吸収体から吸
収性物品を作製して逆戻り量および拡散長を測定した。
これらの測定結果は、表1に示した。
【0102】〔実施例10〕実施例9において吸水性樹
脂15g、粉砕パルプ10gを用いて重さが25g、吸
水性樹脂の割合が60重量%である吸収体を作製した以
外は実施例9と同様にして吸収性物品を作製し、逆戻り
量および拡散長を測定した。その結果は、表2に示し
た。
【0103】〔実施例11〕製造例6で得られた吸水性
樹脂(C)について、上述した方法により30秒後の加
圧吸水量、30分後の加圧吸水量、飽和吸水量、および
重量平均粒子径を測定した。一方、製造例6で得られた
吸水性樹脂8gおよび粉砕パルプ18gを用いて、上述
した方法により、重さが26g、吸水性樹脂の割合が3
0重量%である吸収体を作製した後に、この吸収体から
吸収性物品を作製して逆戻り量および拡散長を測定し
た。これらの測定結果は、表1に示した。
【0104】〔実施例12〕実施例11において吸水性
樹脂15g、粉砕パルプ10gを用いて重さが25g、
吸水性樹脂の割合が60重量%である吸収体を作製した
以外は実施例11と同様にして吸収性物品を作製し、逆
戻り量および拡散長を測定した。その結果は、表2に示
した。
【0105】〔実施例13〕製造例7で得られた吸水性
樹脂(G)について、上述した方法により30秒後の加
圧吸水量、30分後の加圧吸水量、飽和吸水量、および
重量平均粒子径を測定した。一方、製造例7で得られた
吸水性樹脂8gおよび粉砕パルプ18gを用いて、上述
した方法により、重さが26g、吸水性樹脂の割合が3
0重量%である吸収体を作製した後に、この吸収体から
吸収性物品を作製して逆戻り量および拡散長を測定し
た。これらの測定結果は、表1に示した。
【0106】〔実施例14〕実施例13において吸水性
樹脂15g、粉砕パルプ10gを用いて重さが25g、
吸水性樹脂の割合が60重量%である吸収体を作製した
以外は実施例13と同様にして吸収性物品を作製し、逆
戻り量および拡散長を測定した。その結果は、表2に示
した。
【0107】〔実施例15〕製造例8で得られた吸水性
樹脂(H)について、上述した方法により30秒後の加
圧吸水量、30分後の加圧吸水量、飽和吸水量、および
重量平均粒子径を測定した。一方、製造例8で得られた
吸水性樹脂8gおよび粉砕パルプ18gを用いて、上述
した方法により、重さが26g、吸水性樹脂の割合が3
0重量%である吸収体を作製した後に、この吸収体から
吸収性物品を作製して逆戻り量および拡散長を測定し
た。これらの測定結果は、表1に示した。
【0108】〔実施例16〕実施例15において吸水性
樹脂15g、粉砕パルプ10gを用いて重さが25g、
吸水性樹脂の割合が60重量%である吸収体を作製した
以外は実施例15と同様にして吸収性物品を作製し、逆
戻り量および拡散長を測定した。その結果は、表2に示
した。
【0109】〔比較例1〕製造例9で得られた吸水性樹
脂(I)について、上述した方法により30秒後の加圧
吸水量、30分後の加圧吸水量、飽和吸水量、および重
量平均粒子径を測定した。一方、製造例9で得られた吸
水性樹脂8gおよび粉砕パルプ18gを用いて、上述し
た方法により、重さが26g、吸水性樹脂の割合が30
重量%である吸収体を作製した後に、この吸収体から吸
収性物品を作製して逆戻り量および拡散長を測定した。
これらの測定結果は、表1に示した。
【0110】〔比較例2〕比較例1において吸水性樹脂
15g、粉砕パルプ10gを用いて重さが25g、吸水
性樹脂の割合が60重量%である吸収体を作製した以外
は比較例1と同様にして吸収性物品を作製し、逆戻り量
および拡散長を測定した。その結果は、表2に示した。
【0111】〔比較例3〕製造例10で得られた吸水性
樹脂(J)について、上述した方法により30秒後の加
圧吸水量、30分後の加圧吸水量、飽和吸水量、および
重量平均粒子径を測定した。一方、製造例10で得られ
た吸水性樹脂8gおよび粉砕パルプ18gを用いて、上
述した方法により、重さが26g、吸水性樹脂の割合が
30重量%である吸収体を作製した後に、この吸収体か
ら吸収性物品を作製して逆戻り量および拡散長を測定し
た。これらの測定結果は、表1に示した。
【0112】〔比較例4〕比較例3において吸水性樹脂
15g、粉砕パルプ10gを用いて重さが25g、吸水
性樹脂の割合が60重量%である吸収体を作製した以外
は比較例3と同様にして吸収性物品を作製し、逆戻り量
および拡散長を測定した。その結果は、表2に示した。
【0113】
【表1】
【0114】
【表2】
【0115】表1および表2から明らかなように、吸水
開始から30秒後の加圧吸水量が小さく、吸水開始から
30分後の加圧吸水量が大きい吸水性樹脂を用いた吸収
性物品は、逆戻り量が小さく、拡散長が大きくなってい
る。このような傾向は、吸収体中の吸水性樹脂の濃度が
30重量%および60重量%の双方の場合ともに現れて
いる。このように、初期吸水量が小さく、最終吸水量の
大きな吸水性樹脂(A)〜(H)を用いた吸収性物品
は、吸収体中の樹脂の割合が大きくても優れた拡散性を
発揮するばかりか、逆戻り量も少なくなっていることが
確認された。
【0116】
【発明の効果】以上のように、本発明の吸収性物品は、
吸収体中の吸水性樹脂の割合が大きくても優れた拡散性
を発揮するばかりか、逆戻り量も少ない。そのため、本
発明の吸収性物品では、実際の使用状態において漏れを
防ぎ、ドライ感を与えることができる優れた性能(吸水
特性)を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】加圧吸水量を測定するための装置の概略構成を
示す模式図である。
【符号の説明】
X 測定装置 1 天秤 2 ボトル 3 空気吸入管 4 導管 5 ガラスフィルタ 6 測定部 60 円筒(測定部の) 61 ナイロンメッシュ(測定部の) 62 重り(測定部の) 7 コンピュータ 8 人工尿 9 吸水性樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 3/24 A61F 13/18 303 5/04 CEP 305 // C08L 101:00 330 (72)発明者 藤掛 正人 兵庫県姫路市飾磨区入船町1番地 住友精 化株式会社機能樹脂研究所内 Fターム(参考) 3B029 BA17 4C003 AA09 AA12 DA04 4C098 AA09 CC03 DD05 DD06 DD10 DD13 DD14 DD23 DD24 DD25 DD26 DD27 DD28 DD29 DD30 4F070 AA03 AA29 AB03 AB08 AB13 AC87 AC89 AE08 GA06 GC01 4F072 AA02 AB03 AD01 AD09 AD52 AD53 AG04 AL01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水開始から30秒後における人工尿の
    加圧吸水量が10g/g以下であり、吸水開始から30
    分後における人工尿の加圧吸水量が20g/g以上であ
    る吸水性樹脂と親水性繊維とを含む吸収体。
  2. 【請求項2】 上記吸水性樹脂の吸水開始から30秒後
    における人工尿の加圧吸水量が5g/g以下であり、吸
    水開始から30分後における人工尿の加圧吸水量が30
    g/g以上である、請求項1に記載の吸収体。
  3. 【請求項3】 上記吸水性樹脂の生理食塩水に対する飽
    和吸水量が40g/g以上である、請求項1または2に
    記載の吸収体。
  4. 【請求項4】 上記吸水性樹脂の重量平均粒子径が20
    0〜600μmである、請求項1ないし3のいずれか1
    つに記載の吸収体。
  5. 【請求項5】 上記吸水性樹脂が疎水処理されている、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の吸収体。
  6. 【請求項6】 上記吸水性樹脂が表面架橋されている、
    請求項5に記載の吸収体。
  7. 【請求項7】 上記吸水性樹脂の割合が、上記吸収体の
    全体重量の30重量%以上100重量%未満の範囲であ
    る、請求項1ないし6のいずれかに記載の吸収体。
  8. 【請求項8】 液体透過性シートと液体不透過性シート
    との間に、請求項1ないし7のいずれかに記載した吸収
    体を保持することを特徴とする、吸収性物品。
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