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JP2003083358A - 等速ジョイント用外輪部材およびその製造方法 - Google Patents

等速ジョイント用外輪部材およびその製造方法

Info

Publication number
JP2003083358A
JP2003083358A JP2002188084A JP2002188084A JP2003083358A JP 2003083358 A JP2003083358 A JP 2003083358A JP 2002188084 A JP2002188084 A JP 2002188084A JP 2002188084 A JP2002188084 A JP 2002188084A JP 2003083358 A JP2003083358 A JP 2003083358A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
constant velocity
forming
velocity joint
outer ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002188084A
Other languages
English (en)
Inventor
Moriyuki Oohama
司志 大浜
Naomi Sato
尚巳 佐藤
Yoshihisa Doi
善久 土井
Saburo Akimoto
三郎 秋元
Shigeo Ota
薫雄 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2002188084A priority Critical patent/JP2003083358A/ja
Publication of JP2003083358A publication Critical patent/JP2003083358A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】等速ジョイント用外輪部材を効率よく製造す
る。 【解決手段】低温焼鈍処理および潤滑用化成被膜処理を
施すことがなく、大径部14を加圧して不完全な形状の
カップ部21を有する中間予備成形体16を形成し(下
段(E)参照)、前記中間予備成形体16に対して低温
焼鈍処理および潤滑用化成被膜処理を施した後、前記中
間予備成形体16に対して後方押し出し成形を施すこと
によりボール転動溝17a〜17fが設けられたカップ
部8を有する成形体を形成し(下段(F)参照)、前記
成形体に対して低温焼鈍処理および潤滑用化成被膜処理
を施すことなく、かつ前記成形体が加工硬化する前に連
続してしごき成形を行う(下段(G)参照)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、等速ジョイント用
外輪部材およびその製造方法に関し、一層詳細には、効
率よく製造することが可能な等速ジョイント用外輪部材
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等に搭載される、内燃機関からの
駆動力を車軸に伝達するための駆動力伝達機構を図10
に示す。この駆動力伝達機構においては、バーフィール
ド型等速ジョイント用外輪部材1、1とトリポート型等
速ジョイント用外輪部材2、2とがスプラインシャフト
3、3によって互いに連結されている。そして、トリポ
ート型等速ジョイント用外輪部材2、2の間には差動装
置4が介装されている。トリポート型等速ジョイント用
外輪部材2、2はともにこの差動装置4側に配設されて
おり、一方、バーフィールド型等速ジョイント用外輪部
材1、1は、図示しない車輪に回転駆動力を伝達する作
用を営む。なお、図10中、参照符号5は、トリポート
型等速ジョイント用外輪部材1と差動装置4とを橋架す
るハーフシャフトを示す。
【0003】そして、ハーフシャフト5の先端とバーフ
ィールド型等速ジョイント用外輪部材1とは、複数個の
転動自在なボール6を介して連結されている。
【0004】ここで、バーフィールド型等速ジョイント
用外輪部材1の概略全体斜視図を図11に示すととも
に、一部切欠断面図を図12に示す。このバーフィール
ド型等速ジョイント用外輪部材1は炭素鋼からなり、一
体的に形成された軸部7とカップ部8とを有する。
【0005】このうち、カップ部8の内壁面には、6個
のボール転動溝9a〜9fが周方向に沿って所定角度で
離間して形成されている(図11参照)。これらボール
転動溝9a〜9fは、ボール6(図10参照)を転動さ
せるためのものであり、バーフィールド型等速ジョイン
ト用外輪部材1の内壁面に沿ってカップ部8の終端部付
近まで延在して設けられている(図11および図12参
照)。一方、軸部7の端部には、センター穴10が設け
られている(図12参照)。
【0006】このバーフィールド型等速ジョイント用外
輪部材1は、冷間鍛造加工によって以下のように製造さ
れている。まず、図13Aに示すように、軸部7に比し
てやや大径な円柱体からなるワーク11に対して前処理
を施す。すなわち、炭素鋼からなるこのワーク11に対
して金属組織中にセメンタイトを球状に析出させる球状
化焼鈍処理を施し、続いて、その表面にボンデライト処
理によって潤滑用化成被膜を形成する。一般的な冷間鍛
造成形においては、潤滑用化成被膜としては、リン酸亜
鉛被膜が多用されている。
【0007】次に、図示しない第1鍛造用金型を使用し
て、潤滑用化成被膜が形成されたワーク11に対して第
1次鍛造加工(前方押し出し成形)を施す。すなわち、
前記第1鍛造用金型に形成され、かつワーク11に比し
て小径のキャビティに指向して、ワーク11の一端面を
押圧する。これに伴って該キャビティにワーク11の他
端面側が圧入され、その結果、図13Bに示すように、
該他端面側にテーパ状に縮径した縮径部12と軸部7と
が形成された第1次成形品13が得られる。
【0008】次に、第1次成形品13に対して、第2次
鍛造加工(据え込み成形)を行う。具体的には、図示し
ない第2鍛造用金型を使用し、図13Cおよび図13D
に示すように、第1次成形品13の大径部14のみを順
次圧縮することによって該大径部14を拡径し、第2次
成形品15とする。
【0009】そして、この第2次成形品15に対して、
応力除去等のための低温焼鈍処理、前記低温焼鈍処理の
際に発生する酸化スケール等を除去するショットブラス
ト処理、および、ボンデライト処理によって第2次成形
品15の外表面にリン酸亜鉛等からなる潤滑用化成被膜
を形成する。
【0010】次に、上記各処理が施された後に図示しな
い第3鍛造用金型のキャビティに配置された第2次成形
品15に対して、拡径された大径部14を伸長するとと
もに該大径部14にボール転動溝17a〜17fを形成
し、カップ部8を形成する第3次鍛造加工(後方押し出
し成形)を施す。
【0011】すなわち、ボール転動溝17a〜17fを
形成するための突出部を有する図示しないパンチをカッ
プ部8の一端面の中央部に当接させ、続いて、軸部7の
先端部を押圧して第2次成形品15を該パンチに指向し
て変位させる。これにより大径部14がキャビティの内
壁部に囲繞された状態の第2次成形品15がパンチで圧
潰され、結局、該大径部14が伸長されるとともに、該
大径部14にパンチの突出部の形状に対応する形状のボ
ール転動溝17a〜17fが形成され、図13Eに示す
第3次成形品18が得られる。
【0012】そして、前記第3次成形品18に低温焼鈍
処理を施して該第3次成形品18を軟化させた後、上記
のショットブラスト処理およびボンデライト処理による
潤滑用化成被膜の形成を再度行う。このような各種処理
を行うことにより、次なる工程であるしごき成形を行う
際に、カップ部8の内面に引張応力によって割れが発生
することを抑制することができる。
【0013】最後に、図示しない第4鍛造用金型によっ
て、最終的な製品形状に仕上げるためのしごき成形(最
終サイジング成形)、すなわち、第4次鍛造加工を施す
ことにより、完成製品としてのバーフィールド型等速ジ
ョイント用外輪部材1(図11および図12参照)が得
られるに至る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上から諒解されるよ
うに、従来技術に係る製造方法では、ワーク11、第2
次成形品15および第3次成形品18を鍛造加工する前
に煩雑でかつ長時間を要する処理作業を種々行う必要が
あり、このためにバーフィールド型等速ジョイント用外
輪部材1を得るに至るまでの全製造時間が長期化してい
る。換言すれば、従来技術に係る製造方法には、バーフ
ィールド型等速ジョイント用外輪部材1を効率よく製造
することができないという問題がある。
【0015】また、上記のようにバーフィールド型等速
ジョイント用外輪部材1を大量に製造することができな
い状況下では、必然的にバーフィールド型等速ジョイン
ト用外輪部材1を安価で供給することが困難となる。
【0016】本発明は上記した問題を解決するためにな
されたもので、低温焼鈍処理およびボンデライト処理等
の各種処理作業を不要として連続鍛造加工することによ
り効率よく製造することができ、しかも製造コストを低
減することが可能な等速ジョイント用外輪部材およびそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、表面が潤滑用化成被膜によって被覆さ
れたワークに対して前方押し出し成形を施すことにより
軸部を形成し、前記ワークの軸部を除いた部分に対して
据え込み成形が施されることにより拡径部を形成した
後、低温焼鈍処理および潤滑用化成被膜処理を施すこと
なく、前記拡径部を加圧して不完全な形状のカップ部を
有する中間予備成形体を形成し、前記中間予備成形体に
対して低温焼鈍処理および潤滑用化成被膜処理を施した
後、前記中間予備成形体に対して後方押し出し成形を施
すことにより溝部が設けられたカップ部を有する成形体
を形成し、前記成形体に対して低温焼鈍処理および潤滑
用化成被膜処理を施すことなく、かつ前記成形体が加工
硬化する前に連続してしごき成形を行うことにより得ら
れることを特徴とする。
【0018】また、本発明は、表面が潤滑用化成被膜に
よって被覆されたワークに対して前方押し出し成形を施
すことにより形成された軸部と、前記軸部を除いた部分
に対して据え込み成形が施されることにより形成された
拡径部に加圧力を付与し、前記軸部が伸長されるととも
に前記拡径部に溝部が形成されたカップ部と、を備え、
前記カップ部が形成された後、前記ワークに低温焼鈍処
理および潤滑用化成被膜処理を施すことなく、かつ前記
ワークが加工硬化を起こす前にしごき成形が施されるこ
とを特徴とする。
【0019】さらにまた、本発明は、軸部とカップ部と
が一体的に形成された等速ジョイント用外輪部材の製造
方法であって、表面が潤滑用化成被膜によって被覆され
たワークに対して前方押し出し成形を施すことにより軸
部を形成する工程と、前記ワークの軸部を除いた部分に
対して据え込み成形が施されることにより拡径部を形成
した後、低温焼鈍処理および潤滑用化成被膜処理を施す
ことなく、前記拡径部を加圧して不完全な形状のカップ
部を有する中間予備成形体を形成する工程と、前記中間
予備成形体に対して低温焼鈍処理および潤滑用化成被膜
処理を施した後、前記中間予備成形体に対して後方押し
出し成形を施すことにより溝部が設けられたカップ部を
有する成形体を形成する工程と、前記成形体に対して低
温焼鈍処理および潤滑用化成被膜処理を施すことなく、
かつ前記成形体が加工硬化する前に連続してしごき成形
を行う工程と、を有することを特徴とする。
【0020】またさらに、本発明は、軸部とカップ部と
が一体的に形成された等速ジョイント用外輪部材の製造
方法であって、表面が潤滑用化成被膜によって被覆され
たワークに対して前方押し出し成形を施すことにより軸
部を形成する工程と、前記軸部を除いた部分に対して据
え込み成形を施すことにより前記ワークに拡径部を形成
する工程と、前記拡径部に対して加圧力を付与すること
により、該拡径部を伸長させるとともに前記拡径部に溝
部を設けてカップ部を形成する工程と、前記軸部および
前記カップ部が形成された前記ワークに対してしごき成
形を施すことにより等速ジョイント用外輪部材を形成す
る工程と、を有し、前記拡径部に溝部を設けてカップ部
を形成する工程を行った後、前記ワークに低温焼鈍処理
および潤滑用化成被膜処理を施すことなく、かつ前記ワ
ークが加工硬化を起こす前にしごき成形を行うことを特
徴とする。
【0021】本発明によれば、低温焼鈍処理および潤滑
用化成被膜処理を施すことなく、ワークの拡径部を加圧
して不完全な形状のカップ部を有する中間予備成形体を
形成し、前記中間予備成形体に対して低温焼鈍処理、シ
ョットブラスト処理および潤滑用化成被膜処理を施した
後、前記中間予備成形に対して後方押し出し成形を行
い、さらにしごき成形を連続して行うことにより等速ジ
ョイント用外輪部材を得るようにしている。
【0022】この場合、後方押し出し成形工程としごき
成形工程との間には、低温焼鈍処理、ショットブラスト
処理および潤滑用化成被膜処理がなされない。
【0023】後方押し出し成形後の低温焼鈍処理、ショ
ットブラスト処理およびボンデライト処理による潤滑用
化成被膜の形成が不要となる理由は、後方押し出し成形
された成形体が加工硬化を起こす前に前記しごき成形工
程を行うためである。すなわち、金属材料は、塑性変形
される際に熱を発生させる性質を有する。したがって、
後方押し出し成形が行われた直後の成形体は比較的高温
であり、流動性に富むので塑性変形させ易い。
【0024】なお、後方押し出し成形工程を経た直後の
成形体は、およそ2分が経過すると加工硬化し始める。
このため、次工程であるしごき成形をできる限り早く遂
行する必要がある。
【0025】このように、本発明においては、後方押し
出し成形による成形体が加工硬化する前にしごき成形工
程を連続して行うようにしているので、低温焼鈍処理、
ショットブラスト処理、および潤滑用化成被膜の形成を
不要とすることができる。すなわち、前記後方押し出し
成形工程と前記しごき成形工程とを連続して行うことが
好ましい。
【0026】また、本発明においては、後方押し出し成
形を行う前に予備成形用金型によって中間予備成形体を
形成することにより、後工程で形成される完成製品の製
品精度および品質の安定性を向上させることができる。
特に、完成製品である等速ジョイント用外輪部材のカッ
プ部の内壁面に形成された溝部の成形精度を向上させる
ことができる。
【0027】以上から諒解されるように、中間予備成形
体に対して後方押し出し成形が施された直後の成形体に
しごき成形を連続して施すことにより、等速ジョイント
用外輪部材を効率よく製造することができる。すなわ
ち、等速ジョイント用外輪部材を短時間で大量に製造す
ることができるので、該等速ジョイント用外輪部材を安
価に供給することができるようになる。
【0028】また、前記中間予備成形体に対する後方押
し出し成形工程を経た直後の成形体の表面またはしごき
成形を遂行する金型のいずれか一方または両方に液体潤
滑剤を塗布した後に前記しごき成形を行うことが好まし
い。これにより、成形体に対してしごき成形が遂行され
ている最中に成形体またはしごき成形用の金型に焼き付
きが生じることを回避することができるからである。
【0029】なお、ここでいう低温焼鈍処理とは、A1
変態点(オーステナイトからフェライトとセメンタイト
とが析出する温度)よりも低温、例えば、680℃程度
に加熱した後に徐冷する操作のことをいう。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る等速ジョイン
ト用外輪部材につき、その製造方法との関係で好適な実
施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明す
る。なお、図10〜図13Eに示される構成要素と同一
の構成要素については同一の参照符号を付し、その詳細
な説明を省略する。
【0031】本実施の形態に係る等速ジョイント用外輪
部材の製造方法においては、図1のフローチャートに示
されるように、炭素鋼製の円柱体からなるワーク11に
対して5回の冷間鍛造加工が施され、最終的にバーフィ
ールド型等速ジョイント用外輪部材1(図11および図
12参照)が製造される。
【0032】図2に、従来技術に係る製造方法を上段に
示し、本実施の形態に係る製造方法を対比して下段に示
す。この図2から諒解されるように、従来技術に係る製
造方法では第3次冷間鍛造加工と第4次冷間鍛造加工と
の間に低温焼鈍処理および潤滑用化成被膜処理が施され
るのに対し、本実施の形態に係る製造方法では、対応す
る第4次冷間鍛造加工と第5次冷間鍛造加工との間でこ
れらの処理が省略される点で相違している。換言すれ
ば、本実施の形態に係る製造方法においては、第4次冷
間鍛造加工が施された第4次成形品24に対し、低温焼
鈍処理および潤滑化成被膜処理等の各種処理が遂行され
ることがなく、連続して第5次冷間鍛造加工が施され
る。
【0033】また、本実施の形態では、第2次成形品1
5と第4次成形品24との間に第3次成形品として中間
予備成形体16が形成される点で従来技術に係る製造方
法と相違している。
【0034】まず、第1準備工程Ssub1において、
所定長の円柱体に切り出されたワーク11(図2の下段
(A)参照)に対して球状化焼鈍処理を施す。これによ
りワーク11が軟化し、以下の第1次〜第5次冷間鍛造
加工が容易となる。
【0035】そして、第2準備工程Ssub2におい
て、ワーク11に対して潤滑用化成被膜の形成を行う。
すなわち、ボンデライト処理によって、例えば、リン酸
亜鉛等からなる潤滑用化成被膜をワーク11の表面に形
成することによって該表面に潤滑性を付与する。具体的
には、このようなリン酸亜鉛等が溶解された溶媒中にワ
ーク11を所定時間浸漬することにより潤滑用化成被膜
を形成すればよい。
【0036】次いで、第1次冷間鍛造加工工程S1にお
いて、潤滑用化成被膜が形成されたワーク11に対して
前方押し出し成形を施す。すなわち、図示しない軸部成
形用キャビティを有する第1鍛造用金型のワーク保持部
にワーク11を装填する。なお、前記軸部成形用キャビ
ティはワーク11に比して小径に形成されており、かつ
該軸部成形用キャビティとワーク保持部との間にはテー
パ面が設けられている。
【0037】この状態で、前記軸部成形用キャビティに
指向してワーク11の一端面を押圧する。この押圧によ
って該ワーク11の他端面側が軸部成形用キャビティに
圧入され、その結果、該他端面側にテーパ状に縮径した
縮径部12と軸部7とが形成された第1次成形品13
(図2の下段(B)参照)が得られる。なお、ワーク1
1におけるワーク保持部に装填された部位はほとんど塑
性変形しないので、第1次成形品13は、その直径がワ
ーク11の直径に対応する寸法の大径部14を有する。
【0038】次いで、第2次冷間鍛造加工工程S2にお
いて、第1次成形品13に対して据え込み成形を行う。
すなわち、図示しない第2鍛造用金型のキャビティに第
1次成形品13を装填する。この際、軸部7は、第2鍛
造用金型に設けられた軸部保持部に挿入される。
【0039】そして、軸部保持部に挿入された軸部7の
先端部を押止部材で支持しながら、第1次成形品13の
大径部14をパンチで押圧して圧潰する。この圧潰に伴
って大径部14が圧縮されるとともに拡径されることに
より、第2次成形品15(図2の下段(D)参照)が得
られる。
【0040】続いて、第3次冷間鍛造加工工程S3にお
いて、第2次成形品15の大径部14に対して前方押し
出し成形からなる予備成形を施し、第3次成形品として
中間予備成形体16を形成する(図2の下段(E)参
照)。
【0041】すなわち、図3に示されるように、第3鍛
造用金型(予備成形用金型)19を用い、キャビティに
装填された第2次成形品15の大径部14をパンチ20
によって押圧することにより塑性変形させ、完成製品の
カップ部8と比較して不完全な形状のカップ部21を有
する中間予備成形体16(第3次成形品)を形成する。
【0042】前記不完全な形状のカップ部21には、図
2の下段(E)に示されるように、パンチ20の先端部
によって押圧されることにより形成された比較的浅い断
面円弧状の凹部22と、前記凹部22を構成する内壁面
に形成され、完成製品に形成されたボール転動溝9a〜
9fと比較して不完全な形状からなるボール転動溝23
a〜23fとが設けられる。
【0043】前記中間予備成形体16の軸部7に連結さ
れる不完全な形状のカップ部21の底部は、後述する完
成製品と比較して比較的厚肉に形成され、前記カップ部
21の上部から底面部までの高さ方向の寸法は、完成製
品のカップ部8の上部から底面部までの高さ方向の寸法
と比較して小さくなっている。
【0044】この場合、予備成形用金型を用いて中間予
備成形体16(第3次成形品)を形成することにより、
後工程で形成される完成製品の製品精度および品質の安
定性を向上させることができる。
【0045】第3次冷間鍛造加工工程S3が終了した
後、第3〜第5準備工程Ssub3、Ssub4、Ss
ub5において、中間予備成形体16から応力を除去す
るための低温焼鈍処理、この低温焼鈍処理の際に発生す
る酸化スケール等を除去するショットブラスト処理、ボ
ンデライト処理による中間予備成形体16の外表面にリ
ン酸亜鉛等からなる潤滑用化成被膜の形成をそれぞれ行
う。これらの各種処理を行うことにより、中間予備成形
体16(第3次成形品)を容易に塑性変形させることが
できるようになるからである。
【0046】その後、図4に示される鍛造用金型装置
(第4鍛造用金型)30を使用して第4次冷間鍛造加工
工程S4を行う。
【0047】ここで、この鍛造用金型装置30の構成に
つき概略説明する。
【0048】この鍛造用金型装置30は、第1ダイプレ
ート32および第2ダイプレート34を有し、第1ダイ
プレート32上には、厚肉に形成された圧入リング36
が図示しない固定部材を介して固定されている。
【0049】圧入リング36の孔部内には、円筒状に形
成されたインサート部材38が内嵌されている。なお、
インサート部材38の外径は、圧入リング36の内径に
比して若干大きく設定されている。すなわち、インサー
ト部材38は、締まりばめにて圧入リング36の孔部内
に嵌入されている。
【0050】さらに、インサート部材38の内部には、
該インサート部材38に比して軸線方向の寸法が短い下
部ダイス40が配置されており、該下部ダイス40上に
は、その上端がインサート部材38の上端と面一となる
ように上部ダイス42が接合されている。このうち、下
部ダイス40には、中間予備成形体16(第3次成形
品)の軸部7を挿入するための軸部挿入部44が設けら
れている。
【0051】軸部挿入部44の鉛直下方には、第1ダイ
プレート32に形成された孔部52に連通する貫通孔5
4が設けられている。この貫通孔54内には、上昇また
は下降動作自在なノックアウトピン55が配設されてい
る。
【0052】一方、上部ダイス42には、中間予備成形
体16(第3次成形品)の不完全な形状のカップ部21
を完全な形状のカップ部8(図11参照)に成形加工す
るためのカップ部成形用キャビティ56が設けられてい
る。勿論、このカップ部成形用キャビティ56の直径
は、軸部挿入部44に比して大きく設定されている。
【0053】上部ダイス42の上端面には、第1リング
体58が接合されている。そして、インサート部材38
の上端面には第1リング体58に外嵌される第2リング
体60が接合されており、さらに、圧入リング36に設
けられた環状凹部には、第2リング体60に外嵌される
第3リング体62が接合されている。
【0054】この場合、第2リング体60を外嵌するよ
うに第3リング体62を圧入リング36に対して締結す
ることにより、第3リング体62に形成されたテーパ面
62aが第2リング体60に形成された逆テーパ面60
aに摺接する。その結果、第1リング体58および第2
リング体60を下方側に指向して押圧する力が作用す
る。
【0055】一方、第1リング体58には孔部64が形
成されており、該孔部64にはパンチ66が挿入されて
いる。なお、パンチ66の側周壁部には、パンチ66を
円滑に上昇または下降動作させるために、金属製の円筒
体からなるガイドスリーブ68が外嵌されている。した
がって、第1リング体58とパンチ66との間には、こ
のガイドスリーブ68が介装される。
【0056】ここで、パンチ66の先端部外周には、図
5に示されるように、周方向に沿って60°で互いに離
間し、かつ該パンチ66の軸線方向に沿って所定長で延
在する6個の突条部70a〜70fが設けられており、
突条部70a〜70fの各々は、パンチ66の先端側か
ら、第1直線部成形域72、円弧部成形域74および第
2直線部成形域76をこの順序で有する。図6に示すよ
うに、これら突条部70a〜70fにより、第4次成形
品24のカップ部8に完全な形状のボール転動溝17a
〜17fが形成される。これらボール転動溝17a〜1
7fに対し、後述する第5次冷間鍛造加工工程S5でカ
ップ部8に対してしごき成形がなされることによって、
形状および寸法精度をより一層向上させたボール転動溝
9a〜9f(図11および図12参照)が形成される。
【0057】パンチ66は、図示しない機械プレスの駆
動作用下に上昇または下降自在である。すなわち、この
機械プレスのラム(図示せず)には、該ラムと一体的に
上下方向に沿って変位する昇降部材82が連結されてい
る(図4参照)。パンチ66は、治具84を介してこの
昇降部材82に固定されている。
【0058】このように構成された鍛造用金型装置30
の軸部挿入部44に軸部7が挿入された中間予備成形体
16(第3次成形品)に対する第4次冷間鍛造加工、す
なわち、後方押し出し成形は、以下のようにして遂行さ
れる。なお、軸部7の先端面は、軸部挿入部44に挿入
された際にノックアウトピン55の先端面に当接する。
【0059】まず、前記機械プレスの駆動作用下に該機
械プレスのラムに連結された昇降部材82を下降させ
る。これに追従してパンチ66が下降し、最終的に中間
予備成形体16(第3次成形品)のカップ部21の凹部
22に当接する。
【0060】パンチ66をさらに下降させると、パンチ
66の突条部70a〜70fによって、中間予備成形体
16(第3次成形品)の軸線方向に指向するボール転動
溝17a〜17fがカップ部8の内壁面に形成される。
すなわち、このカップ部8には、突条部70a〜70f
の第1直線部成形域72、円弧部成形域74および第2
直線部成形域76にそれぞれ対応する直線部、円弧部お
よび直線部を含む完全な形状からなるボール転動溝17
a〜17fが設けられる。
【0061】同時に、図6に示されるように、該パンチ
66によって圧潰された不完全な形状からなるカップ部
21の一端面は、塑性流動により伸長しながらパンチ6
6の側周壁部とカップ部成形用キャビティ56との間に
進入する。これにより、完全な形状からなり、比較的厚
肉でかつ長尺なカップ部8が形成される。
【0062】なお、この過程において、ノックアウトピ
ン55が下降しないように荷重が加えられることはいう
までもない。すなわち、カップ部8およびボール転動溝
17a〜17fが形成されている最中に中間予備成形体
16(第3次成形品)が変位することはない。
【0063】その後、パンチ66を前記機械プレスの駆
動作用下に前記ラムおよび昇降部材82とともに上昇さ
せて第1リング体58から離脱させ、ノックアウトピン
55を上昇させれば、第4次成形品24(図2の下段
(F)参照)が露呈する。
【0064】金属材料は、通常、塑性流動する際に熱を
発生する性質を有する。このため、塑性変形された直後
の第4次成形品24は比較的高温となっている。これを
放置冷却すると加工硬化を起こし、硬度および強度が上
昇する。すなわち、再び塑性変形することが困難なもの
となる。
【0065】そこで、本実施の形態においては、第4次
冷間鍛造加工工程S4が行われた直後の比較的高温な第
4次成形品24に対し、連続して第5次冷間鍛造加工を
施す。この場合、第4次成形品24が加工硬化を起こす
前であるので、該第4次成形品24を容易に塑性変形さ
せることができる。
【0066】しかも、塑性変形が容易であるので、第4
次成形品24を軟化するための低温焼鈍処理が不要とな
る。このため、酸化スケールが発生することがなくなる
ので、ショットブラスト処理を行う必要もなくなる。さ
らに、容易に塑性変形するもの、換言すれば、容易に塑
性流動するものは、鍛造用金型に対して比較的良好に潤
滑する。このため、潤滑用化成被膜の形成も不要とな
る。
【0067】すなわち、第4次冷間鍛造加工工程S4の
直後に第5次冷間鍛造加工工程S5を連続して行う場
合、従来技術に係る製造方法において第3次鍛造加工と
第4次鍛造加工との間に行われていた低温焼鈍処理、シ
ョットブラスト処理、ボンデライト処理による潤滑用化
成被膜の形成を行う必要がない。このため、バーフィー
ルド型等速ジョイント用外輪部材1を効率よく製造する
ことができる。換言すれば、バーフィールド型等速ジョ
イント用外輪部材1を短時間で大量に製造することがで
きるので、該バーフィールド型等速ジョイント用外輪部
材1を安価で供給することができる。
【0068】なお、第5次冷間鍛造加工工程S5を行う
前には、図1に示すように、第6準備工程Ssub6に
おいて、第4次成形品24の表面または第5鍛造用金型
(図示せず)の少なくともいずれか一方に液体潤滑剤を
塗布する。これにより、第5次冷間鍛造加工工程S5が
遂行されている最中に、第4次成形品24または第5鍛
造用金型に焼き付きが生じることを回避することができ
る。液体潤滑剤としては、従来から使用されている公知
の液体潤滑剤を使用すればよい。
【0069】第5次冷間鍛造加工工程S5では、図示し
ない第5鍛造用金型を使用して、第4次成形品24に対
し、カップ部8を最終的な製品形状に仕上げるためのし
ごき成形(最終サイジング成形)が施される。すなわ
ち、カップ部8の肉厚やボール転動溝17a〜17fの
深さが所定の寸法となるように加工し、これにより、ボ
ール転動溝9a〜9f等の形状を含むカップ部8の寸法
精度が出された完成製品としてのバーフィールド型等速
ジョイント用外輪部材1(図2の下段(G)、図11お
よび図12参照)が得られるに至る。同時に、前記第5
鍛造用金型が備えるノックアウトピン(図示せず)の先
端に設けられた凸部(図示せず)によって、軸部7にセ
ンター穴10(図12参照)が形成される。
【0070】なお、この工程S5における第4次成形品
24の塑性変形は、ごく軽微なものである。したがっ
て、低温焼鈍処理、ショットブラスト処理および潤滑用
化成被膜処理を施すことなくこの工程S5を行っても、
鍛造加工の最中にカップ部8の内面に引張応力の作用に
よる割れが発生することが回避される。
【0071】本実施の形態に係る製造方法によれば、第
4次冷間鍛造加工工程S4を遂行する前に第3次成形品
として中間予備成形体16を成形することにより、完成
製品の製品精度および品質の安定性を向上させることが
できる。
【0072】換言すると、中間予備成形体16において
そのカップ部21の形状が不完全であっても、湾曲した
凹部22と部分的なボール転動溝23a〜23fとを有
するカップ形状を形成することにより、第4次冷間鍛造
加工工程においてカップ部8の内壁面にボール転動溝1
7a〜17fを容易に且つ精度よく形成することがで
き、前記ボール転動溝17a〜17fの成形性をより一
層向上させることができる。
【0073】さらに、本実施の形態に係る製造方法によ
れば、第4次冷間鍛造加工工程S4の後、低温焼鈍処
理、ショットブラスト処理およびボンデライト処理によ
る潤滑用化成被膜の形成を行うことなく第5次冷間鍛造
加工工程S5を行うことができる。このため、バーフィ
ールド型等速ジョイント用外輪部材1を効率よく製造す
ることができるので、バーフィールド型等速ジョイント
用外輪部材1を安価に提供することができる。
【0074】さらにまた、本実施の形態に係る製造方法
によれば、中間予備成形体16を形成してからたった1
回の低温焼鈍処理と潤滑化成被膜処理とを施すことによ
り、第4次冷間鍛造加工工程S4である後方押し出し成
形と第5次冷間鍛造加工工程S5であるしごき成形とを
連続して遂行することができる。
【0075】またさらに、本実施の形態に係る製造方法
によれば、後方押し出し成形を遂行する第4次冷間鍛造
加工工程S4としごき成形を遂行する第5次冷間鍛造加
工工程S5との間で、従来技術において行われていた低
温焼鈍処理、ショットブラスト処理およびボンデライト
処理等の種々の煩雑且つ面倒な処理を遂行する必要がな
く、作業者の労力を軽減するとともに、各種諸経費を低
減することができる。
【0076】すなわち、重量物からなる複数の等速ジョ
イント用外輪部材の成形体を図示しない焼鈍炉等に搬入
して低温焼鈍処理をした後、前記図示しない焼鈍炉から
成形体を搬出し、図示しないショットブラスト装置に移
送してショットブラスト処理を行い、さらに、図示しな
いボンデ潤滑処理装置によってボンデライト処理等を順
次遂行することは、作業者にとって非常に手間暇がかか
る作業であるとともに、各種処理に要する設備稼働費用
や消耗処理材料の費用等の諸経費がかかり、しかも、ワ
ークが重量物であるため搬送作業等に対する労力的な負
担が大きいからである。
【0077】なお、上記した実施の形態では、バーフィ
ールド型等速ジョイント用外輪部材1を製造する場合を
例として説明したが、特にこれに限定されるものではな
く、図7に示されるような、カップ部8内に3本のトラ
ック溝90a〜90cが形成されたトリポート型等速ジ
ョイント用外輪部材2を製造することもできる。
【0078】次に、他の実施の形態に係る製造方法を図
8および図9に示す。
【0079】図8のフローチャートに示される他の実施
の形態に係る製造方法では、図1のフローチャートに示
される前記実施の形態に係る製造方法中、中間予備成形
体16を成形する工程(図1中の工程S3参照)が省略
されている点で相違しており、その他の工程は全て同一
である。
【0080】すなわち、他の実施の形態に係る製造方法
では、第3次成形品として中間予備成形体16を形成す
ることがなく、図4に示される鍛造用金型装置30によ
って第3次冷間鍛造加工工程(図8の工程S13参照)
を遂行し、さらに、低温焼鈍処理および潤滑化成被膜処
理をそれぞれ施すことがなく、前記第3次冷間鍛造加工
工程に連続してしごき成形からなる第4次冷間鍛造加工
工程(図8の工程S14参照)を行っている点に特徴が
ある。
【0081】この結果、他の実施の形態に係る製造方法
では、製造工程をより一層簡素化することにより製造時
間を短縮して製造コストを低減することができる。な
お、その他の作用効果は、前記実施の形態に係る製造方
法と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、低温焼鈍処理および潤
滑用化成被膜処理を施すことがなく、ワークの拡径部を
加圧して不完全な形状のカップ部を有する中間予備成形
体を形成し、前記中間予備成形体に対して低温焼鈍処
理、ショットブラスト処理および潤滑用化成被膜処理を
施した後、前記中間予備成形に対して後方押し出し成形
を行い、さらにしごき成形を連続して行うことにより、
後方押し出し成形工程としごき成形工程との間の低温焼
鈍処理、ショットブラスト処理および潤滑用化成被膜処
理を省略することができる。
【0083】すなわち、中間予備成形体に対して後方押
し出し成形が施された後、加工硬化を起こす前に連続し
てしごき成形を施すことにより、後方押し出し成形工程
としごき成形工程との間の低温焼鈍処理、ショットブラ
スト処理および潤滑用化成被膜の形成が不要となる。こ
のため、等速ジョイント用外輪部材を効率よく製造する
ことができるとともに、製造コストを低減することがで
きる。
【0084】また、本発明では、後方押し出し成形を遂
行する前に中間予備成形体を形成することにより、完成
製品の製品精度および品質の安定性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る等速ジョイント用外輪部材
の製造方法を示すフローチャートである。
【図2】下段に示された本実施の形態に係る等速ジョイ
ント用外輪部材の製造方法と上段に示された従来技術に
係る製造方法とを対比して示すフローである。
【図3】第3次鍛造用金型装置(予備成形用金型装置)
によって中間予備成形体が形成された状態を示す一部省
略縦断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る等速ジョイント用外
輪部材の製造方法の第4次冷間鍛造加工工程を遂行する
鍛造用金型装置の概略縦断面図である。
【図5】図4の鍛造用金型装置を構成するパンチの一部
省略縦断面図である。
【図6】パンチが下降して第4次成形品が成形された状
態を示す要部拡大縦断面図である。
【図7】トリポート型等速ジョイント用外輪部材の一部
切欠断面図である。
【図8】他の実施の形態に係る等速ジョイント用外輪部
材の製造方法のフローチャートである。
【図9】下段に示された前記他の実施の形態に係る等速
ジョイント用外輪部材の製造方法と上段に示された従来
技術に係る製造方法とを対比して示すフローである。
【図10】4個の等速ジョイント用外輪部材がスプライ
ンシャフトに連結されることにより構成された駆動力伝
達機構の概略構成図である。
【図11】バーフィールド型等速ジョイント用外輪部材
の概略全体斜視図である。
【図12】図11のバーフィールド型等速ジョイント用
外輪部材の一部切欠断面図である。
【図13】図13A〜図13Eは、それぞれ、従来技術
においてワークに対する鍛造加工の工程を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1、2…等速ジョイント用外輪部材 6…ボール 7…軸部 8、21…
カップ部 9a〜9f、17a〜17f、23a〜23f…ボール
転動溝 11…ワーク 16…中間
予備成形体 22…凹部 30…鍛造用金型装置(第4鍛造用金型) 40、42
…ダイス 44…軸部挿入部 55…ノッ
クアウトピン 56…カップ部成形用キャビティ 66…パン
チ 70a〜70f…突条部 72、76
…直線部成形域 74…円弧部成形域 82…昇降
部材 90a〜90c…トラック溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土井 善久 栃木県真岡市松山町19 本田技研工業株式 会社栃木製作所内 (72)発明者 秋元 三郎 栃木県真岡市松山町19 本田技研工業株式 会社栃木製作所内 (72)発明者 太田 薫雄 栃木県真岡市松山町19 本田技研工業株式 会社栃木製作所内 Fターム(参考) 4E087 CA23 CA24 CA33 CC01 DA05 HA24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面が潤滑用化成被膜によって被覆された
    ワークに対して前方押し出し成形を施すことにより軸部
    を形成し、 前記ワークの軸部を除いた部分に対して据え込み成形が
    施されることにより拡径部を形成した後、 低温焼鈍処理および潤滑用化成被膜処理を施すことな
    く、前記拡径部を加圧して不完全な形状のカップ部を有
    する中間予備成形体を形成し、 前記中間予備成形体に対して低温焼鈍処理および潤滑用
    化成被膜処理を施した後、前記中間予備成形体に対して
    後方押し出し成形を施すことにより溝部が設けられたカ
    ップ部を有する成形体を形成し、 前記成形体に対して低温焼鈍処理および潤滑用化成被膜
    処理を施すことなく、かつ前記成形体が加工硬化する前
    に連続してしごき成形を行うことにより得られることを
    特徴とする等速ジョイント用外輪部材。
  2. 【請求項2】表面が潤滑用化成被膜によって被覆された
    ワークに対して前方押し出し成形を施すことにより形成
    された軸部と、 前記軸部を除いた部分に対して据え込み成形が施される
    ことにより形成された拡径部に加圧力を付与し、前記軸
    部が伸長されるとともに前記拡径部に溝部が形成された
    カップ部と、 を備え、 前記カップ部が形成された後、前記ワークに低温焼鈍処
    理および潤滑用化成被膜処理を施すことなく、かつ前記
    ワークが加工硬化を起こす前にしごき成形が施されるこ
    とを特徴とする等速ジョイント用外輪部材。
  3. 【請求項3】軸部とカップ部とが一体的に形成された等
    速ジョイント用外輪部材の製造方法であって、 表面が潤滑用化成被膜によって被覆されたワークに対し
    て前方押し出し成形を施すことにより軸部を形成する工
    程と、 前記ワークの軸部を除いた部分に対して据え込み成形が
    施されることにより拡径部を形成した後、低温焼鈍処理
    および潤滑用化成被膜処理を施すことなく、前記拡径部
    を加圧して不完全な形状のカップ部を有する中間予備成
    形体を形成する工程と、 前記中間予備成形体に対して低温焼鈍処理および潤滑用
    化成被膜処理を施した後、前記中間予備成形体に対して
    後方押し出し成形を施すことにより溝部が設けられたカ
    ップ部を有する成形体を形成する工程と、 前記成形体に対して低温焼鈍処理および潤滑用化成被膜
    処理を施すことなく、かつ前記成形体が加工硬化する前
    に連続してしごき成形を行う工程と、 を有することを特徴とする等速ジョイント用外輪部材の
    製造方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の製造方法において、 前記しごき成形が行われる前に、前記成形体の表面また
    は前記成形体が装填される金型のいずれか一方または両
    方に液体潤滑剤が塗布されることを特徴とする等速ジョ
    イント用外輪部材の製造方法。
  5. 【請求項5】軸部とカップ部とが一体的に形成された等
    速ジョイント用外輪部材の製造方法であって、 表面が潤滑用化成被膜によって被覆されたワークに対し
    て前方押し出し成形を施すことにより軸部を形成する工
    程と、 前記軸部を除いた部分に対して据え込み成形を施すこと
    により前記ワークに拡径部を形成する工程と、 前記拡径部に対して加圧力を付与することにより、該拡
    径部を伸長させるとともに前記拡径部に溝部を設けてカ
    ップ部を形成する工程と、 前記軸部および前記カップ部が形成された前記ワークに
    対してしごき成形を施すことにより等速ジョイント用外
    輪部材を形成する工程と、 を有し、 前記拡径部に溝部を設けてカップ部を形成する工程を行
    った後、前記ワークに低温焼鈍処理および潤滑用化成被
    膜処理を施すことなく、かつ前記ワークが加工硬化を起
    こす前にしごき成形を行うことを特徴とする等速ジョイ
    ント用外輪部材の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の製造方法において、 前記しごき成形が行われる前に、前記ワークの表面また
    は前記ワークが装填される金型のいずれか一方または両
    方に液体潤滑剤が塗布されることを特徴とする等速ジョ
    イント用外輪部材の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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