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JP2003049080A - 熱可塑性樹脂用帯電防止剤及びその組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂用帯電防止剤及びその組成物

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Publication number
JP2003049080A
JP2003049080A JP2001239850A JP2001239850A JP2003049080A JP 2003049080 A JP2003049080 A JP 2003049080A JP 2001239850 A JP2001239850 A JP 2001239850A JP 2001239850 A JP2001239850 A JP 2001239850A JP 2003049080 A JP2003049080 A JP 2003049080A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic resin
antistatic
acid group
fluoropolymer
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001239850A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryota Tokukura
良太 徳倉
Takashi Fukatsu
隆 深津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seimi Chemical Co Ltd
Original Assignee
Seimi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seimi Chemical Co Ltd filed Critical Seimi Chemical Co Ltd
Priority to JP2001239850A priority Critical patent/JP2003049080A/ja
Publication of JP2003049080A publication Critical patent/JP2003049080A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】帯電防止機能、耐久性、耐熱性、耐水性に優れ
た、熱可塑性樹脂用帯電防止剤、該帯電防止剤を含む熱
可塑性樹脂組成物及びその製造方法を提供する。 【解決手段】スルホン酸基、カルボン酸基又はそれらの
塩からなる官能基を有する含フッ素ポリマーを有効成分
とする熱可塑性樹脂用帯電防止剤であり、該帯電防止剤
は、熱可塑性樹脂の100質量部に対して、好ましく
は、0.1〜20質量部配合することにより帯電防止性
樹脂組成物が製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電防止、耐久性、耐
熱性、耐水性に優れた帯電防止機能を付与できる熱可塑
性樹脂用帯電防止剤、それを含む帯電防止性熱可塑性樹
脂組成物、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂は、成形性、耐衝撃性、電
気絶縁性に優れており、極めて広範な分野の成形材料に
広く用いられている.しかしながら熱可塑性樹脂は、樹
脂自体が絶縁体である為に容易に帯電し易く、熱可塑性
樹脂の成形体の表面にホコリ等が付着し外観を損なうの
みならず、付着したホコリ、異物等が原因で電気製品が
正常に機能しない等の問題があった.
【0003】このような問題を解決する方法としては、
カーボンブラック等の導電性材料を熱可塑性樹脂中に練
り込んだり(特開平8−134335号公報)、界面活
性剤を主体とする帯電防止剤を表面に塗布する等の方法
が提案されている。しかしながらカーボンブラックなど
を使用すると熱可塑性樹脂の色が黒に限定され、さらに
カーボンが劣化して粉状となって剥がれ落ち、汚れの原
因にもなっている。また界面活性剤は摩擦や洗浄により
帯電防止機能が劣化するという問題点があった。
【0004】また、帯電防止剤として、塩化リチウムや
トリフルオロメチルスルホン酸リチウムを帯電防止剤と
し、これを熱可塑性樹脂に混合することにより帯電防止
性熱可塑性組成物を製造することが、特開平7−247
413号公報に提案されている。しかし、これらの帯電
防止剤を含有する熱可塑性樹脂成形体を水洗するなど水
分に触れた場合には、帯電防止剤が樹脂からイオン性モ
ノマーとして溶出して帯電防止性能が低下する問題があ
った。
【0005】さらに、導電性付与材として、ポリエーテ
ル系のイオン導電性ポリマーを熱可塑性樹脂に混合する
ことが、特開平11−199773号公報に提案されて
いる。しかし、かかるイオン導電性ポリマーは電気伝導
度が乏しく、大きい帯電防止効果の発現のためには、該
イオン導電性ポリマーの使用量を多くする必要があり、
その結果、熱可塑性樹脂成形体の機械的強度が乏しくな
る問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な課題を背景になされたものであり、熱的及び機械的特
性を損なうことなく、帯電防止機能が大きく、かつ長期
間にわたって持続する帯電防止性を付与できる熱可塑性
樹脂用帯電防止剤、該帯電防止剤を含む熱可塑性樹脂組
成物、及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
すべく鋭意研究した結果なされたものであり、本発明は
以下を要旨とするものである。 (1)スルホン酸基、カルボン酸基又はそれらの塩から
なる官能基を有する含フッ素ポリマーを有効成分とする
ことを特徴とする熱可塑性樹脂用帯電防止剤。 (2)前記含フッ素ポリマーの官能基1当量あたりのポ
リマー(H型)の乾燥樹脂グラム数が520〜2000
である(1)に記載の熱可塑性樹脂用帯電防止剤。 (3)前記含フッ素ポリマーが、テトラフルオロエチレ
ンと、一般式、CF2=CF−(OCF2CFX)p−Oq
−(CF2r−A(但し、Xは−F又はCF3であり、
Aは−COOR、SO2Fであり、Rは低級アルキル基
である。pは0〜3、qは0又は1であり、rは0〜1
2であり、r=0のときは、q=0である。)を有する
パーフルオロビニルモノマーとの共重合体から製造され
る(3)又は(4)に記載の帯電防止性熱可塑性樹脂組
成物。 (4)熱可塑性樹脂(A)、及びスルホン酸基、カルボン
酸基又はそれらの塩からなる官能基を有する含フッ素ポ
リマー(B)を含むことを特徴とする帯電防止性樹脂熱可
塑性樹脂組成物。 (5)前記熱可塑性樹脂(A)100質量部に対して、含
フッ素ポリマー(B)が0.1〜20重量部である(4)
に記載の帯電防止性熱可塑性樹脂組成物。 (6)前記熱可塑性樹脂(A) が、ポリエチレン、ポリ
塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリオキシメチレ
ン、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン3元共重合体(A
BS)、テトラフルオロエチレン‐パーフルオロアルキ
ルビニルエーテルコポリマー(PFA)、テトラフルオロ
エチレン‐ヘキサフルオロプロピレンコポリマー(FE
P)から選ばれる1種又は2種以上から選ばれる熱可塑
性樹脂である(4)又は(5)のいずれか1つに記載の
帯電防止性熱可塑性樹脂組成物。 (7)熱可塑性樹脂(A)と、スルホン酸基又はカルボン
酸基の金属塩を有する含フッ素ポリマー(B)の有機極性
溶媒の溶液とを混合することを特徴とする帯電防止性熱
可塑性樹脂組成物の製造方法。 (8)前記スルホン酸基又はカルボン酸基の金属塩がア
ルカリ金属塩であり、有機極性溶媒がアルコールである
上記(7)に記載の帯電防止性熱可塑性樹脂組成物の製
造方法。 (9)上記(4)〜(8)のいずれか1つに記載される
帯電防止性熱可塑性樹脂組成物又はその製造方法により
製造された帯電防止性熱可塑性樹脂組成物から成形され
た成形体。
【0008】本発明によれば、後に説明するように、熱
可塑性樹脂に対して、帯電防止、耐久性、耐熱性、耐水
性に優れた帯電防止機能を付与できる帯電防止剤が得ら
れるが、その理由については必ずしも明らかではない。
しかし、ほぼ次のように理解される。即ち、本発明によ
る帯電防止剤である上記特定の含フッ素ポリマーは、帯
電防止機能を与える、スルホン酸基、カルボン酸基又は
それらの塩からなる官能基が電子吸引性の大きいフッ素
原子を有する炭素原子に結合しているため、官能基の極
性、即ち導電性は通常よりも極めて大きくなるために大
きな帯電防止機能が発揮される。また、これらの官能基
を有する含フッ素ポリマーは、炭素原子−フッ素原子結
合という酸化性や耐熱性に対して大きい安定性の骨格に
より支持されているので、樹脂の成形や使用時などの過
酷な条件で長時間さらされても安定性であり、その結
果、耐久性、耐熱性、耐水性に優れるものと思われる。
以下に本発明について更に詳細に説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】また、本発明における熱可塑性樹
脂用帯電防止剤は、スルホン酸基、カルボン酸基又はそ
れらの塩からなる官能基を有する含フッ素ポリマーを有
効成分とする。ここで、スルホン酸基又はカルボン酸基
の塩としては、リチウム、カリウム、ナトリウムなどの
アルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウムなどのアル
カリ土類金属塩、アンモニウム塩、第4級アミン塩など
が使用される。なかでも、電気伝導度が高く、帯電防止
効果が優れることからアルカリ金属塩が好適である。
【0010】かかる含フッ素ポリマーに含まれるスルホ
ン酸基、カルボン酸基又はそれらの塩からなる官能基の
含有量は、帯電防止効果、その持続性や含フッ素ポリマ
ーの機械的強度などにも関係し、本発明では、該官能基
1当量あたりの含フッ素ポリマー(H型)の乾燥樹脂グ
ラム数として、好ましくは520〜2000、特には5
50〜1250が好適であることが判明した。上記乾燥
樹脂グラム数が、520より小さい場合には、ポリマー
の機械的強度が小さくなり、逆に2000よりも大きい
場合には、帯電防止効果が不十分になるので好ましくな
い。上記のなかでも、含フッ素ポリマーの乾燥樹脂グラ
ム数は、官能基の種類により異なり、スルホン酸又はそ
の塩の場合には、760〜2000、好ましくは、91
0〜1250が好適である。また、カルボン酸またはそ
の塩の場合には、520〜1000、好ましくは550
〜980が好適である。
【0011】スルホン酸基、カルボン酸基又はそれらの
塩からなる官能基の含フッ素ポリマーとしては、これを
満足する種々の含フッ素ポリマーが使用される。なかで
も含フッ素ポリマーの有する全ての水素がフッ素で置換
された、パーフルオロポリマーが、帯電防止効果が大き
く、機械的強度が大きいので好ましい。かかるパーフル
オロポリマーとしては、テトラフルオロエチレンと、一
般式、CF2=CF−(OCF2CFX)p−Oq−(CF
2r−A(但し、Xは−F又はCF3であり、Aは−C
OOR、SO2Fであり、Rは低級アルキル基,好まし
くは炭素数1〜4のアルキル基である。pは0〜3、好
ましくは0〜1、qは0又は1であり、rは0〜12、
好ましくは1〜3であり、r=0のときは、q=0であ
る。)を有するパーフルオロビニルモノマーとの共重合
体から好ましくは製造される。
【0012】上記パーフルオロビニルモノマーの好まし
い例としては、以下のモノマーが例示される。 CF2=CFOCF2CF2COOCH3 CF2=CFOCF2CF2CF2COOCH3 CF2=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2COOC
3 CF2=CFOCF2CF2SO2F CF2=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2SO2F 上記含フッ素ポリマー(B)は、テトラフルオロエチレ
ンと上記一般式を有するパーフルオロビニルモノマーと
の2元系共重合体から製造してもよく、また、必要によ
り他のモノマーを含む多元系共重合体から製造してもよ
い。例えば、特にカルボン酸基又はその塩を有する含フ
ッ素ポリマーの場合などは、ポリマーの柔軟性を改善す
るために、下記のようなイオン交換基を含まないパーフ
ルオロビニルエーテルモノマーが共重合される。 CF2=CFOCF2CF2CF3 CF2=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2CF3
【0013】上記カルボン酸基、スルホン酸基又はそれ
らの塩からなる官能基を有する含フッ素ポリマーが、カ
ルボン酸基又はスルホン酸基の前駆体基から製造される
場合には、製造後にそれぞれ該官能基に転換される。例
えば、カルボン酸基の場合、カルボン酸エステルの形態
で重合され、重合後に加水分解によりカルボン酸基に転
換される。また、スルホン酸基の場合は、−SO2Fの
形態で重合され、重合後にスルホン酸基に転換される。
【0014】本発明の帯電防止剤を形成する含フッ素ポ
リマー(B)の分子量は、 帯電防止剤の機械的強度な
どに関係し、所定の範囲を有するのが好ましい。すなわ
ち、スルホン酸基またはその塩を有する含フッ素ポリマ
ーの場合には、前駆体重合体であるフルオロスルホニル
型重合体の225℃における見かけ粘度で分子量が評価
される。該見かけ粘度は、高化式フローテスター(JI
S K7210流れ試験方法参照)を使用して、長さ5
mm、内径1mmのノズルを用い、20kg/cm2
圧力条件の下で前駆体樹脂の溶融押し出しを行って得ら
れる。フルオロスルホニル型重合体の見かけ粘度は10
00ポアズ以上が好ましく、特に好ましくは3000ポ
アズ以上である。
【0015】また、カルボン酸基またはその塩を有する
含フッ素ポリマーの分子量場合には、前駆体重合体の所
定の容量流速を与える温度(溶融押し出し温度:TQ)
で評価される。すなわち前駆体重合体であるメチルエス
テル型重合体において、長さ1mm、内径1mmのノズ
ルを用い、30kg/cm2の圧力条件のもとで前駆体
樹脂の溶融押し出しを行った際、容量流速100mm3
/秒を示す温度、TQは、好ましくは120〜300
℃、特に好ましくは150〜270℃である。
【0016】また、本発明の帯電防止剤を形成する含フ
ッ素ポリマーは、スルホン酸基、カルボン酸基又はそれ
らの塩からなる官能基の複数種の官能基を有していても
よい。含フッ素ポリマーは、 例えば、スルホン酸基又
はその塩とカルボン酸基又はその塩とを同時に有する含
フッ素ポリマーであってもよい。
【0017】本発明の含フッ素ポリマーからなる帯電防
止剤が配合される熱可塑性樹脂としては、種々の熱可塑
性樹脂の帯電防止に有効であるが、その好ましい例示と
しては、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメ
タクリレート、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ
アミド(ナイロン、ナイロン66、ナイロン12等)、ポ
リオキシメチレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリ
スチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン3
元共重合体(ABS)、テトラフルオロエチレン‐パーフ
ルオロアルキルビニルエーテルコポリマーン‐パーフル
オロアルキルビニルエーテルコポリマー(PFA)、テト
ラフルオロエチレン‐ヘキサフルオロプロピレンコポリ
マー(FEP)から選ばれる1種又は2種以上から選ばれ
る熱可塑性樹脂である。なかで、本発明では、熱可塑性
樹脂がポリエチレン、ポリメチルメタクリレートの場合
に帯電防止効果が大きいことが判明した。
【0018】かかる熱可塑性樹脂(A)に対して、上記
含フッ素ポリマー(B)を配合して帯電防止性組成物を
製造する場合、熱可塑性樹脂(A)100質量部に対し
て、含フッ素ポリマー(B)が0.1〜20重量部が好
ましい。この場合、含フッ素ポリマー(B)が0.1重
量部より小さいと帯電防止効果が乏しくなるので好まし
くない。また、含フッ素ポリマー(B)が20重量部を
超えると樹脂組成物の機械的強度が低下するので好まし
くない。なかでも、含フッ素ポリマー(B)が0.3〜
10重量部が特に好ましい。
【0019】本発明では、配合される含フッ素ポリマー
(B)は、異なる官能基を有する複数の含フッ素ポリマ
ーを使用することできる。例えば、スルホン酸基又はそ
の塩を有する含フッ素ポリマーと、カルボン酸基又はそ
の塩を有する含フッ素ポリマーとを使用できる。この場
合には、カルボン酸基又はその塩とカルボン酸基又はそ
の塩が組成物中に偏在しないようにするため、複数種の
含フッ素ポリマーを十分に混合して使用することが好ま
しい。
【0020】本発明において、熱可塑性樹脂(A)と含
フッ素ポリマー(B)とを含む帯電防止組成物には、そ
の特性を損なわない限り、熱可塑性樹脂の種類などに応
じて種々の添加剤を配合することができる。その例とし
ては、耐衝撃剤、熱安定剤、酸化防止剤、離型剤、願料
が挙げられる。また、熱可塑性樹脂(A)に対する含フ
ッ素ポリマー(B)の配合は種々の方法で実施すること
ができる。例えば、押し出し機、バンバリーミキサー、
ニーダーなどの混練機を使用し、溶融混練することによ
り製造できる。この場合、熱可塑性樹脂(A)、含フッ
素ポリマー(B)及び必要に応じて配合される上記の添
加剤は同時に配合してもよく、また、逐次適に配合して
もよい。
【0021】本発明の帯電防止樹脂組成物を製造する場
合、熱可塑性樹脂(A)をペレットとし、フッ素ポリマ
ー(B)を微粉末とし、これらを予め混合した後、加熱
加圧下に混合することにより帯電防止樹脂組成物が得ら
れる。次いで、得られた帯電防止樹脂組成物は成形する
ことにより含フッ素ポリマー(B)が組成物中に均一に
分散した成形体を得ることができる。また、含フッ素ポ
リマー(B)を予め有機極性溶媒に溶解した溶液を形成
し、この含フッ素ポリマーの溶液を熱可塑性樹脂(A)
の粉末又はペレットに含浸したのち、有機溶媒を加熱除
去することにより帯電防止樹脂組成物が得られる。次い
で、得られた帯電防止樹脂組成物は、加熱押し出し成形
などにより成形体を得ることができる。特に、後者の方
法は含フッ素ポリマー(B)を熱可塑性樹脂(A)と効
果的に均一に混合できるので好ましい。この際の加熱押
し出しなどの成形温度は熱可塑性樹脂(A)の 軟化点
温度以上でかつその温度より300℃以下の温度の範囲
で適宜選定される。成型温度から300℃を超えると含
フッ素ポリマー(B)のスルホン酸基、カルボン酸基又
はそれらの塩からなる官能基が熱分解するので好ましく
ない。
【0022】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに説明す
るが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるも
のではない。
【0023】実施例1 テトラフルオロエチレンとCF2=CFOCF2CF(C
3)OCF2CF2SO2Fとの共重合体を水酸化カリウ
ムを含むジメチルスルホキシド溶液中で加水分解して得
られた、SO3K基を有するパーフルオロポリマーをS
3H基に変換したポリマーのエタノール溶液200g
を500mlのガラスビーカーに収容した。内容物をマグ
ネチックスターラーにより撹拌しながら、5%の水酸化
リチウム水溶液を滴下し、そのpHを7.21に調整し
た。
【0024】かくすることにより、SO3H基をSO3
i基に転換した含フッ素ポリマーのエタノール溶液(濃
度5%)を198.3gを得た。含フッ素ポリマーの有
するSO3Li基の1当量あたりのポリマー(H型)の
乾燥樹脂グラム数は909であり、225℃におけるS
2F型ポリマーの見かけ粘度は25000ポアズであ
った。
【0025】上記で得られた含フッ素ポリマーのエタノ
ール溶液と粉末状ポリエチレンとを固形分比としてポリ
エチレン/含フッ素ポリマーのエタノール溶液が99.
7/0.3となるようにビーカー中にて混合した。選ら
れた混合物からエタノールを留去することにより、ポリ
エチレンと含フッ素ポリマとの混合物を得た.該混合物
を加熱溶融し、成形機によりペレットを製造した。得ら
れたペレットを用いて、表面固有抵抗率及び体積固有抵
抗率を測定したところ、表1に示す結果が得られた。
【0026】実施例2 熱可塑性樹脂として、ポリメチルメタクリレートを用い
た他は実施例1と同様にしてPMMAペレットを製造
し、得られたペレットについて表面固有抵抗率及び体積
固有抵抗率を測定した.その結果を表1に示す。
【0027】実施例3 テトラフルオロエチレンとCF2=CFO(CF2)3CO2
CH3との共重合体を水酸化ナトリウムを含む水溶液中
で加水分解して得られた、CO2Na基を有するパーフ
ルオロポリマーのメタノール溶液200gを500mlの
ガラスビーカーに収容した。内容物をマグネチックスタ
ーラーにより撹拌しながら、5%の水酸化リチウム水溶
液を滴下し、そのpHを6.92に調整した。
【0028】かくすることにより、CO2Na基をCO2
Li基に転換した含フッ素ポリマーのメタノール溶液
(濃度5%)を199.2gを得た。含フッ素ポリマーの
有するCO2Li基の1当量あたりのポリマー(H型)
乾燥樹脂グラム数は1000であり、また、CO2CH3
型ポリマーの容量流速100mm3/秒を示す温度、T
Qは、205℃であった。
【0029】実施例1の含フッ素ポリマーのエタノール
溶液の代わりに、上記含フッ素ポリマーのメタノール溶
液を用いた他は実施例1と同様にして、含フッ素ポリマ
ーを含むポリエチレンのペレットを製造し、得られたペ
レットを用いて、表面固有抵抗率及び体積固有抵抗率を
測定したところ、表1に示す結果が得られた。
【0030】実施例4 熱可塑性樹脂としてPMMAを用いた他は、実施例3と
同様にして、各組成に混合したペレットを得て、PMM
Aペレットを製造し、得られたペレットについて表面固
有抵抗率及び体積固有抵抗率を測定した。その結果を表
1に示す。
【0031】比較例1 含フッ素ポリマーのエタノール溶液を用いなかったほか
は実施例1と同様にして、ポリエチレンのペレットを得
た。得られたペレットについて表面固有抵抗率及び体積
固有抵抗率を測定した。その結果を表1に示す。
【0032】比較例2 含フッ素ポリマーのメタノール溶液を用いなかったほか
は実施例3と同様にして、PMMAのペレットを得た。
得られたペレットについて表面固有抵抗率及び体積固有
抵抗率を測定した.その結果を表1に示す。
【0033】
【表1】 例1〜4(実施例)と例5,6(比較例)を比較する
と、本発明の組成物からなる成形品は表面固有抵抗及び
体積固有抵抗のいずれも極めて低く、帯電防止性能に優
れることがわかる。
【0034】
【発明の効果】本発明により、熱的及び機械的特性を損
なうことなく、帯電防止機能が大きく、かつ長期間にわ
たって持続する帯電防止性を付与する熱可塑性樹脂用帯
電防止剤、該帯電防止剤を含む熱可塑性樹脂組成物、及
びその製造方法が提供される。本発明の帯電防止剤を含
む熱可塑性樹脂組成物は、帯電防止、耐久性、耐熱性、
耐水性に優れ、該熱可塑性樹脂組成物から得られる成形
体は、極めて低い表面固有抵抗値および体積固有抵抗値
を有する、優れた帯電防止性能を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA12X AA15 AA22 AA22X AA24 AA26X AA27X AA33 AA34X AA62 AA77X AA80X AF02 AF38 AF45 BA01 BB05 BB06 BC07 4J002 BB031 BC031 BD031 BD121 BD122 BD151 BD152 BD161 BG061 BN151 CB001 CF001 CG001 CL001 CN011 FD102

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スルホン酸基、カルボン酸基又はそれらの
    塩からなる官能基を有する含フッ素ポリマーを有効成分
    とすることを特徴とする熱可塑性樹脂用帯電防止剤。
  2. 【請求項2】前記含フッ素ポリマーの官能基1当量あた
    りのポリマー(H型)の乾燥樹脂グラム数が520〜2
    000である請求項1に記載の熱可塑性樹脂用帯電防止
    剤。
  3. 【請求項3】前記含フッ素ポリマーが、テトラフルオロ
    エチレンと、一般式、CF2=CF−(OCF2CFX)
    p−Oq−(CF2r−A(但し、Xは−F又はCF3
    あり、 Aは−COOR、SO2Fであり、Rは低級アル
    キル基である。pは0〜3、qは0又は1であり、rは
    0〜12であり、r=0のときは、q=0である。)を
    有するパーフルオロビニルモノマーとの共重合体から製
    造される請求項1又は2記載の熱可塑性樹脂用帯電防止
    剤。
  4. 【請求項4】熱可塑性樹脂(A)、及びスルホン酸基、カ
    ルボン酸基又はそれらの塩からなる官能基を有する含フ
    ッ素ポリマー(B)を含むことを特徴とする帯電防止性樹
    脂熱可塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】前記熱可塑性樹脂(A)100質量部に対し
    て、含フッ素ポリマー(B)が0.1〜20重量部含まれ
    る請求項4に記載の帯電防止性熱可塑性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】前記熱可塑性樹脂(A) が、ポリエチレ
    ン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート、ポリ
    エステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリオキシ
    メチレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレ
    ン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン3元共重
    合体(ABS)、テトラフルオロエチレン‐パーフルオロ
    アルキルビニルエーテルコポリマー(PFA)、テトラフ
    ルオロエチレン‐ヘキサフルオロプロピレンコポリマー
    (FEP)から選ばれる1種又は2種以上から選ばれる熱
    可塑性樹脂である請求項4又は5に記載の帯電防止性熱
    可塑性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】熱可塑性樹脂(A)と、スルホン酸基又はカ
    ルボン酸基の金属塩を有する含フッ素ポリマー(B)の有
    機極性溶媒の溶液とを混合することを特徴とする帯電防
    止性熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
  8. 【請求項8】前記スルホン酸基又はカルボン酸基の金属
    塩がアルカリ金属塩であり、有機極性溶媒がアルコール
    である請求項7に記載の帯電防止性熱可塑性樹脂組成物
    の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項4〜8のいずれか1つに記載される
    帯電防止性熱可塑性樹脂組成物又はその製造方法により
    製造された帯電防止性熱可塑性樹脂組成物から成形され
    た成形体。
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