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JP2002301785A - 近赤外線吸収性積層体 - Google Patents

近赤外線吸収性積層体

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JP2002301785A
JP2002301785A JP2001107622A JP2001107622A JP2002301785A JP 2002301785 A JP2002301785 A JP 2002301785A JP 2001107622 A JP2001107622 A JP 2001107622A JP 2001107622 A JP2001107622 A JP 2001107622A JP 2002301785 A JP2002301785 A JP 2002301785A
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infrared
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JP2001107622A
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Takahiro Aoyama
孝浩 青山
Toshibumi Nishida
俊文 西田
Nobuhisa Noda
信久 野田
Seiji Masuda
清司 増田
Masuaki Kitao
倍章 北尾
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近赤外線吸収性色素が劣化することが抑制さ
れて優れた耐候性を発揮することができる近赤外線吸収
性積層体を提供する。 【解決手段】 780nm〜1200nmに極大吸収波
長を有する近赤外線吸収性色素含有層の両側に透明プラ
スチックフィルム基材を有する構造である近赤外線吸収
性積層体であって、該透明基材は、透湿度が1000g
/m2 ・24h以下となる材質であり、該近赤外線吸収
性積層体は、紫外線オートフェードメーターによる促進
耐候性試験による連続照射試験192時間後の近赤外線
吸収能残存率が、70%以上である近赤外線吸収性積層
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、近赤外線吸収性積
層体に関する。
【0002】
【従来の技術】近赤外線吸収性積層体は、熱線である近
赤外線を吸収する性質を有する近赤外線吸収性色素含有
層を必須として有する積層体であり、光を透過させつつ
熱線を遮蔽して温度上昇を防止することができる熱線吸
収板やフィルムとして省エネルギーの観点から近年注目
されている。例えば、ビルや住宅、車両等の窓ガラス
や、アーケード、温室等に使用されている。
【0003】このような近赤外線吸収性積層体の近赤外
線吸収性色素含有層は、通常では熱線吸収剤とバインダ
ー樹脂とを含有させることにより調製され、熱線吸収剤
としては、無機系微粒子や有機系色素が用いられてい
る。しかしながら、無機系微粒子では、波長1000n
m以下の近赤外線吸収性能が低く、省エネルギーの観点
から温度上昇を充分に防止することができないという問
題があった。また、有機系色素では、熱線吸収板やフィ
ルム中で太陽光等により近赤外線吸収性能が次第に失わ
れることにより、熱線吸収板やフィルムの耐候性が充分
ではなくなることから、近赤外線吸収性能を持続させる
ための研究の余地があった。
【0004】特開平7−178861号公報には、近赤
外線吸収色素及び特定の紫外線吸収剤を含有するエチレ
ン−酢酸ビニル(EVA)系接着性ポリマーと、ガラス
或いは樹脂板とを貼り合わせて作製することにより得ら
れる近赤外線吸収板が開示されている。この近赤外線吸
収板では、波長250〜400nmの光により近赤外線
吸収色素が分解することから、その波長の光を吸収でき
る紫外線吸収剤を用いることで耐光堅牢度を向上させて
いる。しかしながら、近赤外線吸収色素の劣化を抑制す
る方法を工夫することにより、より簡便にかつ確実に近
赤外線吸収色素が有する性能を持続させるための研究の
余地があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑み
てなされたものであり、近赤外線吸収性色素が劣化する
ことが抑制されて優れた耐候性を発揮することができる
近赤外線吸収性積層体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、780nm〜
1200nmに極大吸収波長を有する近赤外線吸収性色
素含有層の両側に透明プラスチックフィルム基材を有す
る構造である近赤外線吸収性積層体であって、上記透明
プラスチックフィルム基材は、透湿度が1000g/m
2 ・24h以下となる材質であり、上記近赤外線吸収性
積層体は、紫外線オートフェードメーターによる促進耐
候性試験による連続照射試験192時間後の近赤外線吸
収能残存率が、70%以上である近赤外線吸収性積層体
である。
【0007】本発明者らは、光を透過させつつ熱線を遮
蔽する近赤外線吸収性色素含有層を有する近赤外線吸収
性積層体について種々検討するうち、近赤外線吸収性色
素含有層中に含有される水が近赤外線吸収性色素を劣化
させる原因の1つであることにまず着目し、近赤外線吸
収性色素含有層の両側に透湿性が低い透明プラスチック
フィルム基材を有する構造とすることにより、近赤外線
吸収性色素含有層への湿気の浸入を遮断して水の含有量
を減少させると、近赤外線吸収性色素の劣化を抑制する
ことができることを見いだした。また、近赤外線吸収性
色素含有層と透明プラスチックフィルム基材との間に粘
着剤層を有することにより、近赤外線吸収性積層体が様
々な用途に用いることができる充分な基本性能を有する
ことになることや、光が入射される側の透明プラスチッ
クフィルム基材上に紫外線吸収層を有することにより、
近赤外線吸収性積層体の耐候性がより向上することにな
ることも見いだし、上記課題をみごとに解決することが
できることに想到し、本発明に到達したものである。従
来の技術によるエチレン−酢酸ビニル系樹脂(EVA)
は有機溶剤への溶解性が低いため、通常のコーティング
による被膜の形成は困難であるのに対し、本発明では溶
剤系の樹脂(あるいは有機溶剤への溶解性が良好な樹
脂)と有機溶剤可溶性色素を使用することで、コーティ
ングにより被膜を形成できるため、より簡便に近赤外線
吸収性色素含有層を形成することが可能である。以下
に、本発明を詳述する。
【0008】本発明の近赤外線吸収性積層体は、780
nm〜1200nmに極大吸収波長を有する近赤外線吸
収性色素含有層(以下、単に近赤外線吸収性色素含有層
ともいう)の両側に透明プラスチックフィルム基材を有
する構造である。このような近赤外線吸収性積層体の構
造としては、透明プラスチックフィルム基材、近赤外線
吸収性色素含有層及び透明プラスチックフィルム基材を
この順に必須として有するが、これら以外に他の層を有
していてもよく、有していなくてもよい。本発明の近赤
外線吸収性積層体の好ましい形態は、近赤外線吸収性積
層体フィルムであり、その厚みとしては、例えば、2〜
2000μmが好ましい。より好ましくは、5〜160
0μmであり、更に好ましくは、20〜800μmであ
り、最も好ましくは、30〜500μmである。このよ
うな形態とすることにより、フィルムとしての用途にお
いて、近赤外線吸収性色素の劣化を抑制して本発明の作
用効果を充分に発揮することが可能となる。
【0009】上記近赤外線吸収性色素含有層の両側の透
明プラスチックフィルム基材の厚さは、同一であっても
よく、異なってもよい。透明プラスチックフィルム基材
の厚さとしては、1〜1000μmであることが好まし
い。1〜1000μmであると、後述するように透明プ
ラスチックフィルム基材の材質を特定することと相まっ
て、近赤外線吸収性色素の劣化を充分に抑制することが
できるように近赤外線吸収性色素含有層への湿気の侵入
を遮断することが可能となって、本発明の作用効果が充
分に発揮されることになる。また、本発明においては、
透明プラスチックフィルム基材の厚さを1〜800μm
とすることがより好ましい。透明プラスチックフィルム
基材をこのような厚さとすると、近赤外線吸収性積層体
を薄くして様々な用途に好適に適用することができるこ
とになる。更に好ましくは、5〜600μmである。ま
た、フィルムには透明性に支障のない範囲で、意匠、印
字、着色等が施されていてもよい。
【0010】上記透明プラスチックフィルム基材とは、
プラスチックから形成されるフィルム状の基材である。
透明プラスチックフィルム基材は、無色透明であっても
よく、有色透明であってもよく、半透明であってもよ
い。また、近赤外線吸収性色素含有層の両側の透明プラ
スチックフィルム基材の材質は、同一であってもよく、
異なってもよい。
【0011】上記透明プラスチックフィルム基材は、透
湿度が1000g/m2 ・24h以下となる材質であ
る。すなわち、このような透明プラスチックフィルム基
材の透湿度を1000g/m2 ・24h以下とすること
ができる材質のプラスチックフィルムを用いることを意
味する。透湿度とは、透明プラスチックフィルム基材が
時間の経過と共に透過させる水蒸気量を示すための1つ
の指標であり、下記の測定方法により下記式を用いて算
出される値を意味する。
【0012】透湿度の測定方法 JIS Z0208に基づき、40℃、90%RHの条
件で測定を行い、透湿度を求める。
【0013】上記透明プラスチックフィルム基材の透湿
度が1000g/m2 ・24hを超えると、近赤外線吸
収性色素含有層への湿気の浸入を充分に遮断することが
できないため、近赤外線吸収性色素の劣化を充分に抑制
できなくなる。好ましくは、500g/m2 ・24h以
下であり、より好ましくは、300g/m2 ・24h以
下である。
【0014】上記透明プラスチックフィルム基材の透湿
度を1000g/m2 ・24h以下とすることができる
材質のプラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹
脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、ポリエチ
レン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポ
リ塩化ビニル樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルス
ルホン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等を主体
として用いて形成されるフィルムであることが好まし
い。これらの中でも、得られた透明プラスチックフィル
ム積層体の光学物性と強度及び加工性のバランスの点
で、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂が好適
である。
【0015】上記透明プラスチックフィルム基材は、単
一層により構成されてもよく、2層以上の積層体(複合
層)により構成されてもよい。複合層を構成する各層の
厚さや材質は、同一であってもよく、異なってもよい。
また、透明プラスチックフィルム基材は、片面又は両面
が易接着処理されたものであってもよい。上記易接着処
理としては、例えば、コロナ放電処理、プラズマ処理、
アルカリ金属溶液処理、高周波スパッタエッチング処理
等の表面処理;ポリエステル、ポリ(メタ)アクリル酸
エステル、ポリウレタン、ハロゲン化ポリオレフィン等
や、これらの混合物、反応物による下塗り処理等を意味
する。この場合、片面又は両面を易接着処理した透明プ
ラスチックフィルム基材の処理面上に近赤外線吸収性色
素含有層を有することが好ましい。これにより、透明プ
ラスチックフィルム基材と近赤外線吸収性色素含有層と
の密着がより強くなり、透明プラスチックフィルム基材
と近赤外線吸収性色素含有層との間での剥がれや劣化が
生じにくくなる。
【0016】本発明の近赤外線吸収性積層体はまた、近
赤外線吸収性能の劣化が少ないことを特長としており、
積層体が持つ物性として、促進耐候性試験後の近赤外線
吸収性色素の近赤外線吸収性能の低下が少ない、すなわ
ち近赤外線吸収能残存率が高いことが挙げられ、紫外線
オートフェードメーターによる促進耐候性試験による連
続照射試験192時間後の近赤外線吸収能残存率が、7
0%以上である。具体的には、近赤外線吸収性積層体を
用いて紫外線オートフェードメーターによる促進耐候性
試験を行い、次の評価方法により求められる近赤外線吸
収能残存率が、70%以上である。好ましくは、80%
以上であり、より好ましくは90%以上である。
【0017】近赤外線吸収能残存率の評価方法 近赤外線吸収性積層体の近赤外領域における極大吸収波
長での光の透過率を、分光光度計により測定する(Ti
初期値)。また基材フィルムの当該波長での透過率を測
定する(T0 )。この積層体を用い、紫外線オートフェ
ードメーター(スガ試験機社製、商品名「FAL−AU
−B」)による連続照射試験を192時間行い、促進耐
候性試験とし、試験後の近赤外領域における極大吸収波
長での透過率を測定する(T)。これらの測定値から、
近赤外線吸収能残存率R(%)を次式により求める。 R(%)=(T0 −T)/(T0 −Ti
【0018】本発明における近赤外線吸収性色素含有層
としては、近赤外線吸収性色素を含有している限り特に
限定されず、例えば、近赤外線吸収性色素とバインダー
樹脂とを含んでなる近赤外線吸収性樹脂組成物から形成
される層であることが好適である。
【0019】上記近赤外線吸収性色素は、780〜12
00nmに極大吸収波長を有する色素であり、単独で用
いてもよく、2種以上を併用してもよい。近赤外線の吸
収特性が異なる2種以上を併用した場合には、近赤外線
の吸収効果が向上する場合がある。なお、近赤外線吸収
性は、熱線吸収性と同等の意味で用いられる。
【0020】上記近赤外線吸収性色素としては特に限定
されるものではないが、有機溶剤への溶解性を有する色
素、すなわち有機溶剤可溶性の近赤外線吸収性色素を用
いることが好ましく、例えば、有機溶剤に対する溶解度
として、有機溶剤を100質量%とした溶解度が0.0
1質量%以上である近赤外線吸収性色素を用いることが
好適である。有機溶剤可溶性における有機溶剤としては
特に限定されず、例えば、トルエン、キシレン等の芳香
族系溶媒;iso−プロピルアルコール、n−ブチルア
ルコール、プロピレングリコールメチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールメチルエーテル等のアルコール系溶
媒;酢酸ブチル、酢酸エチル、セロソルブアセテート等
のエステル系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン等のケトン系溶媒;ジメチルホル
ムアミド等の1種又は2種以上が挙げられる。
【0021】上記近赤外線吸収性色素の種類としては、
例えば、フタロシアニン系色素、ナフタロシアニン系色
素、アントラキノン系色素、ナフトキノン系色素等が挙
げられるが、これらの中でも、近赤外線吸収性能及び有
機溶剤可溶性に優れることから、フタロシアニン系色素
を用いることが好ましい。
【0022】本明細書でいうフタロシアニン系とは、フ
タロシアニン、フタロシアニン錯体、或いはフタロシア
ニン及びフタロシアニン錯体であってフタロシアニン骨
格のベンゼン環上にOR、SR、NHR、又はNRR′
のうちの1種以上の置換基を1個以上有するものであ
る。ここでR、R′は、同一若しくは異なって、置換基
を有しても良いフェニル基、炭素数1〜20のアルキル
基又は炭素数7〜20のアラルキル基を表す。なお置換
基のうちの1個がNHRで置換されたフタロシアニンで
あることが好ましい。
【0023】本発明においては、上記近赤外線吸収性色
素が下記一般式(1);
【0024】
【化2】
【0025】(式中、αは、同一若しくは異なって、S
1 、OR2 、NHR3 又はハロゲン原子を表し、NH
3 を必須とする。R1 、R2 及びR3 は、同一若しく
は異なって、置換基を有してもよいフェニル基、炭素数
1〜20のアルキル基又は炭素数7〜20のアラルキル
基を表す。βは、同一若しくは異なって、SR1 、OR
2 又はハロゲン原子を表し、SR1 又はOR2 を必須と
する。ただし、α及びβのうち少なくとも1つは、ハロ
ゲン原子又はOR2 を必須とする。Mは、無金属、金
属、金属酸化物又は金属ハロゲン化物を表す。)で表さ
れる化合物であることが好ましい。これにより本発明の
作用効果をより充分に発揮させることができる。
【0026】上記一般式(1)において、炭素数1〜2
0のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソ
ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n
−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、1,
2−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、1,3−ジ
メチルブチル基、1−イソプロピルプロピル基、1,2
−ジメチルブチル基、n−ヘプチル基、1,4−ジメチ
ルペンチル基、2−メチル−1−イソプロピルプロピル
基、1−エチル−3−メチルブチル基、n−オクチル
基、2−エチルヘキシル基等の直鎖又は分岐状のアルキ
ル基;シクロヘキシル基等の環状アルキル基等が挙げら
れる。炭素数7〜20のアラルキル基としては、例え
ば、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。ハロゲ
ン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素
原子、ヨウ素原子等が挙げられ、フッ素原子であること
が好ましい。
【0027】上記R1 、R2 及びR3 におけるフェニル
基、炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数7〜20の
アラルキル基は、置換基を1個又は2個以上有してもよ
い。このような置換基としては、例えば、ハロゲン原
子、アシル基、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化
アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ
基、アルキルカルボニルアミノ基、アリールアミノ基、
アリールカルボニルアミノ基、カルボニル基、アルコキ
シカルボニル基等が挙げられる。
【0028】上記一般式(1)中のMにおいて、無金属
とは、金属以外の原子、例えば、2個の水素原子である
ことを意味する。具体的には、フタロシアニン構造の中
央部分に存在する、置換基を有してもよい相対する2つ
の窒素原子に水素原子が結合している構造となる。金属
としては、例えば、鉄、マグネシウム、ニッケル、コバ
ルト、銅、パラジウム、亜鉛、バナジウム、チタン、イ
ンジウム、錫等が挙げられる。金属酸化物としては、例
えば、チタニル、バナジル等が挙げられる。金属ハロゲ
ン化物としては、例えば、塩化アルミニウム、塩化イン
ジウム、塩化ゲルマニウム、塩化錫、塩化珪素等が挙げ
られる。Mとしては、金属、金属酸化物又は金属ハロゲ
ン化物であることが好ましく、具体的には、ニッケル、
コバルト、銅、亜鉛、鉄、バナジル、ジクロロ錫等が挙
げられる。より好ましくは、亜鉛、コバルト、バナジ
ル、ジクロロ錫である。
【0029】上記一般式(1)で表される化合物の好ま
しい形態としては、8個のβのうち4〜8個が、同一若
しくは異なって、SR1 又はOR2 を表すことである。
より好ましくは、8個のβがすべて、同一若しくは異な
って、SR1 又はOR2 を表すことである。このような
近赤外線吸収性色素としては、例えば、ZnPc(Ph
S)8 (PhNH)35 、ZnPc(PhS)8 (P
hNH)44 、ZnPc(PhS)8 (PhNH)5
3 、ZnPc(PhS)8 (PhCH2 NH) 4
4 、ZnPc(PhS)8 (PhCH2 NH)53
ZnPc(PhS) 8 (PhCH2 NH)62 、Cu
Pc(PhS)8 (PhNH)7 F、CuPc(Ph
S)8 (PhNH)62 、CuPc(PhS)8 (P
hNH)53、VOPc(PhO)8 (PhCH2
H)53 、VOPc(PhO)8 (PhCH2 NH)
62 、VOPc(PhO)8 (PhCH2 NH)8
VOPc(PhS)8 (PhCH2 NH)8 、VOPc
(2,5−Cl2 PhO)8 {2,6−(CH32
hO}4 {Ph(CH3 )CHNH}3 F、VOPc
(2,5−Cl2 PhO)8 {2,6−(CH32
hO}4 {Ph(CH2 NH}4 、CuPc(2,5−
Cl2 PhO)8 {2,6−(CH32 PhO}
4{Ph(CH2 NH}4 、CuPc(PhS)8
{2,6−(CH32 PhO}4 (PhCH2 NH)
4 、VOPc(4−CNPhO)8 {2,6−Br2
4−(CH3 )PhO}4 {Ph(CH3 )CHNH}
4 、ZnPc(2,6−Cl2 PhO}8 {2,6−B
2 −4−(CH3 )PhO}4 {Ph(CH3)CH
NH}3 Fの略称で表されるフタロシアニン化合物等が
挙げられる。またこれらの化合物の中でも8個のαのう
ち4個が、同一若しくは異なってOR2 又はハロゲン原
子を表す化合物で、例えば、ZnPc(PhS)8 (P
hNH)35 、ZnPc(PhS)8 (PhNH)4
4 、ZnPc(PhS)8 (PhCH2 NH)4
4 、VOPc(2,5−Cl2 PhO)8 {2,6−
(CH32 PhO}4 {Ph(CH3 )CHNH}3
F、VOPc(2,5−Cl2 PhO)8 {2,6−
(CH32 PhO}4 {Ph(CH2 NH}4 、Cu
Pc(2,5−Cl2 PhO)8 {2,6−(CH3
2 PhO}4 {Ph(CH2NH}4 、CuPc(Ph
S)8 {2,6−(CH32 PhO}4 (PhCH 2
NH)4 、VOPc(4−CNPhO)8 {2,6−B
2 −4−(CH3 )PhO}4 {Ph(CH3 )CH
NH}4 、ZnPc(2,6−Cl2 PhO} 8 {2,
6−Br2 −4−(CH3 )PhO}4 {Ph(CH
3 )CHNH}3Fの略称で一般的に表される化合物等
が挙げられる。上記化合物の略称において、Pcはフタ
ロシアニン核を表し、Pcの後には、β位に置換する8
個の置換基を表し、その後にα位に置換する8個の置換
基を表す。また、上記Phはフェニル基を表す。更に具
体的には、上記略号は、中心金属:Pc:β位の8個の
置換基:α位の8個の置換基を表す。例えば、ZnPc
(PhS)8 (PhNH)35 で説明すると、Zn
Pc (PhS)8 (PhNH)35 の下線部が上
の説明に該当する。
【0030】上記近赤外線吸収性色素の使用量として
は、例えば、バインダー樹脂100重量部に対して、
0.0005〜20重量部とすることが好ましい。0.
0005重量部未満であると、近赤外線吸収性樹脂組成
物から形成される近赤外線吸収性色素含有層が充分な近
赤外線吸収性能を発揮しないおそれがあり、20重量部
を超えると、近赤外線吸収性色素含有層の物性が低下す
るおそれがある。より好ましくは、0.0015〜10
重量部であり、更に好ましくは、0.002〜7重量部
である。また、近赤外線吸収性色素含有層の厚さにより
適宜設定することが好ましく、例えば、厚さ10μmで
は、0.5〜20重量部とすることが好ましく、1.0
〜10重量部とすることがより好ましい。厚さ3mmの
近赤外線吸収性色素含有層とする場合には、0.002
〜0.06重量部とすることが好ましく、0.005〜
0.03重量部とすることがより好ましい。厚さ10m
mでは、0.0005〜0.02重量部とすることが好
ましく、0.0010〜0.01重量部とすることがよ
り好ましい。更に、近赤外線吸収性色素含有層の単位面
積あたりに含有される重量としては、例えば、0.01
〜2.4g/m2 とすることが好ましい。0.01g/
2 未満であると、近赤外線吸収性色素の作用が充分に
発揮されないおそれがあり、2.4g/m2 を超える
と、近赤外線吸収性色素含有層の製造コストが高くなる
おそれがある。より好ましくは、0.05〜1.0g/
2 である。
【0031】本発明では、近赤外線吸収性色素含有層の
吸水率が2質量%以下であることが好ましい。また、近
赤外線吸収性色素含有層の吸水率が0質量%に近いほど
好ましい。近赤外線吸収性色素含有層の吸水率が2質量
%を超えると、近赤外線吸収性色素の劣化を充分に抑制
することができるように、近赤外線吸収性色素含有層中
の水の含有量を減少させることができず、本発明の作用
効果を発揮することができないおそれがある。より好ま
しくは、1質量%以下であり、更に好ましくは、0.8
質量%以下である。近赤外線吸収性色素含有層の吸水率
とは、バインダー樹脂の他に、近赤外線吸収性色素、必
要により硬化剤、各種添加剤等を配合した近赤外線吸収
性樹脂組成物により形成された近赤外線吸収性色素含有
層(コーティング膜)が時間の経過と共に水を含有する
ことにより増加する重量割合(質量%)を示す。近赤外
線吸収性色素含有層の吸水率は、下記の測定方法により
下記式を用いて算出される。
【0032】近赤外線吸収性色素含有層の吸水率の測定
方法 厚さ1mmのコーティング膜約3cm×3cmを30m
Pa以下の減圧条件下、80℃で12時間乾燥後、重量
(W0 )を測定し、これを初期値とする。次いで、水に
浸漬し、室温(25℃)で20日間保存した後、取り出
して重量(W1 )を測定する。下記式を用いて近赤外線
吸収性色素含有層(コーティング膜)の吸水率を算出す
る。近赤外線吸収性色素含有層の吸水率(質量%)=
{(W1 −W0 )/W0 }×100
【0033】なお、本発明では、近赤外線吸収性色素含
有層の吸水率の測定には、例えば、調製した近赤外線吸
収性樹脂組成物をガラスの基材に乾燥膜厚が1mmとな
るようにコーティング後、下記に示す条件で乾燥し、基
材より剥離して作製した近赤外線吸収性色素含有層(コ
ーティング膜)を用いることにより、近赤外線吸収性色
素含有層の吸水率を一定の条件で測定することが可能で
ある。また、本発明における近赤外線吸収性色素含有層
では、硬化剤に関しては、樹脂と硬化剤を架橋させて硬
化塗膜とする場合と、硬化剤なしで乾燥塗膜とする場合
の2通りの実施形態があるが、硬化剤を架橋させて硬化
塗膜とする場合には、下記に示すような硬化剤を配合し
て近赤外線吸収性樹脂組成物を調製し、下記の条件で近
赤外線吸収性色素含有層を作製して吸水率の測定に供す
ることにより近赤外線吸収性色素含有層の吸水率を一定
の条件下で測定することが可能となる。吸水率測定用の
近赤外線吸収性色素含有層作製条件を以下に具体的に示
す。 (1)硬化剤なし(ラッカー) 乾燥条件:80℃で3分後、50℃で7日 (2)硬化剤:イソシアネート化合物 硬化剤の種類:住友バイエルウレタン社製、「スミジュ
ールN3200」(商品名) 硬化剤配合量:硬化剤のイソシアネート基/バインダー
樹脂の水酸基=1/1(モル比)硬化条件:80℃で3
分後、50℃で7日 (3)硬化剤:アミノプラスト樹脂 硬化剤の種類:三井サイテック社製、「サイメル32
5」(商品名) 硬化触媒:三井サイテック社製、「キャタリスト296
−9」(商品名) 硬化剤配合量:バインダー樹脂/硬化剤/硬化触媒=8
0/19/1(固形分重量比) 硬化条件:110℃で30分
【0034】本発明ではまた、上記バインダー樹脂のガ
ラス転移温度(Tg)が−80〜160℃であることが
好ましい。これにより、バインダー樹脂自体の耐候性が
向上することになり、近赤外線吸収性色素含有層中の水
の含有量を抑制することと相まって、近赤外線吸収性色
素含有層の近赤外線吸収性能が持続すると共に、近赤外
線吸収性色素含有層自体の耐候性や物性がより向上する
こととなる。好ましくは、−50〜130℃であり、よ
り好ましくは、20〜110℃であり、更に好ましく
は、40〜100℃である。
【0035】上記バインダー樹脂としては、本発明にお
ける好ましい近赤外線吸収性色素含有層の形成法であ
る、コーティング法によって近赤外線吸収性色素含有層
を形成可能な、有機溶剤への溶解性が良好な樹脂を選定
することが好ましい。上記バインダー樹脂の種類として
は、例えば、(メタ)アクリル系樹脂、(メタ)アクリ
ルウレタン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビ
ニリデン樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、スチ
レン系樹脂、アルキド系樹脂、フェノール系樹脂、エポ
キシ系樹脂、ポリエステル系樹脂や、(メタ)アクリル
シリコーン系樹脂、アルキルポリシロキサン系樹脂、シ
リコーン樹脂、シリコーンアルキド樹脂、シリコーンウ
レタン樹脂、シリコーンポリエステル樹脂等の変性シリ
コーン樹脂、ポリフッ化ビニリデン、フルオロオレフィ
ンビニルエーテルポリマー等のフッ素系樹脂等が挙げら
れ、熱可塑性樹脂でもよく、熱硬化性樹脂、湿気硬化性
樹脂、紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂等の硬化性
樹脂でもよい。また、エチレン−プロピレン共重合ゴ
ム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、
アクリロニトリル−ブタジエンゴム等の合成ゴム又は天
然ゴム等の有機系バインダー樹脂;シリカゾル、アルカ
リ珪酸塩、シリコーンアルコキシドやそれらの(加水分
解)縮合物、リン酸塩等の無機系結着剤等の従来公知の
バインダー樹脂等が挙げられる。これらは単独で用いて
もよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、
比較的低温で乾燥して近赤外線吸収性色素含有層を形成
することができ、しかも、バインダー樹脂自体の耐候性
に優れる点で、(メタ)アクリル系樹脂、(メタ)アク
リルウレタン系樹脂、(メタ)アクリルシリコーン系樹
脂、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂、フッ素系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂であることが
好ましい。より好ましくは、アクリル系樹脂、アクリル
シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ウレタン系樹脂である。更に好ましくは、(メタ)
アクリル系樹脂、(メタ)アクリルウレタン樹脂、(メ
タ)アクリルシリコーン系樹脂、フッ素樹脂である。な
お、アクリル系樹脂とメタクリル系樹脂を総じてアクリ
ル系樹脂と表現する場合もある。
【0036】上記(メタ)アクリル系樹脂のなかでも本
発明では、上記バインダー樹脂が、下記一般式(2);
【0037】
【化3】
【0038】(式中、R4 は、水素原子又はメチル基を
表す。Zは、炭素数4〜25の炭化水素基を表す。)で
表される単量体を必須とする単量体成分を重合してなる
重合体をバインダー樹脂として用いると好ましい。一般
式(2)で表される単量体は1種用いてもよく、2種以
上を併用してもよい。これにより、近赤外線吸収性色素
の耐久性が向上することに加えてバインダー樹脂自体の
耐候性も優れたものとなるため、近赤外線吸収性色素含
有層の耐候性をより向上させることができる。この場合
には、上記近赤外線吸収性色素含有層が上記一般式
(2)で表される単量体を含有する単量体成分を重合し
てなる重合体を含む近赤外線吸収性樹脂組成物から形成
されてなることになる。
【0039】上記一般式(2)中、Zで表される炭素数
4〜25の炭化水素基としては、例えば、シクロヘキシ
ル基、メチルシクロヘキシル基、シクロドデシル基等の
脂環式炭化水素基;ブチル基、イソブチル基、tert
−ブチル基、2−エチルヘキシル基、ヘプチル基、オク
チル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル
基、ペンタデシル基、オクタデシル基等の直鎖又は分枝
鎖のアルキル基;ボルニル基、イソボルニル基等の多環
式炭化水素基等が挙げられる。これらの中でも、脂環式
炭化水素基、分枝鎖のアルキル基、炭素数6以上の直鎖
アルキル基であることが好ましい。更に好ましくは炭素
数6以上の脂環式炭化水素基である。
【0040】上記一般式(2)で表される単量体として
は、例えば、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、メ
チルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロドデ
シル(メタ)アクリレート、tert−ブチルシクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アク
リレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、ラ
ウリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)ア
クリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0041】上記一般式(2)で表される単量体の使用
量としては、例えば、すべての単量体成分を100質量
%とすると、30質量%以上とすることが好ましい。3
0質量%未満であると、バインダー樹脂自体の耐候性が
充分に向上しないおそれがある。より好ましくは、40
質量%以上であり、更に好ましくは、60質量%以上で
あり、最も好ましくは、80質量%以上である。上記単
量体成分に用いることができるその他の共重合可能な不
飽和単量体としては特に限定されず、例えば、下記の単
量体等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2
種以上を併用してもよい。
【0042】(メタ)アクリル酸、イタコン酸、無水マ
レイン酸等のカルボキシル基を有する不飽和単量体;2
−(メタ)アクリロイロキシエチルアシッドホスフェー
ト等の酸性リン酸エステル系不飽和単量体;2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、カプロラクトン変性ヒドロキシ(メタ)アク
リレート(例えば、ダイセル化学工業社製、商品名「プ
ラクセルFM」)等の活性水素をもつ基を有する不飽和
単量体;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプ
ロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレ
ート等の(メタ)アクリル酸エステル;グリシジル(メ
タ)アクリレート等のエポキシ基を有する不飽和単量
体。
【0043】(メタ)アクリルアミド、N,N′−ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、イミド(メ
タ)アクリレート等の窒素原子を有する不飽和単量体;
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート等の2個以上の重合性
二重結合を有する不飽和単量体;塩化ビニル等のハロゲ
ン原子を有する不飽和単量体;スチレン、α−メチルス
チレン等の芳香族不飽和単量体;酢酸ビニル等のビニル
エステル;ビニルエーテル。
【0044】本発明においては、近赤外線吸収性色素含
有層の耐候性向上のために、バインダー樹脂に共重合さ
せる不飽和単量体として、重合性紫外線吸収性単量体、
重合性紫外線安定単量体を使用することができる。特に
本発明における近赤外線吸収性色素含有層に更に紫外線
遮断能が必要な場合は、ベンゾトリアゾール系、ベンゾ
フェノン系、トリアジン系等の紫外線吸収性基を有する
不飽和単量体を使用すればよい。具体的には「RUVA
93」(商品名、大塚化学社製)、「BP−1A」(商
品名、大阪有機化学社製)等が挙げられ、これらは単独
で使用し得る他、必要により2種以上を適宜組み合わせ
て使用してもよい。またバインダー樹脂の更なる耐候性
向上が必要な場合には、立体障害ピペリジン基を有する
紫外線安定性基を有する不飽和単量体を使用すればよ
い。具体的には「アデカスタブLA−82」、「アデカ
スタブLA−87」(いずれも商品名、旭電化工業社
製)等が挙げられ、これらは単独で使用し得る他、必要
により2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
【0045】上記バインダー樹脂を製造するための重合
方法としては、例えば、重合開始剤を用いて、溶液重
合、分散重合、懸濁重合、乳化重合等の従来公知の重合
方法により行うことができる。溶液重合を行う場合の溶
媒としては特に限定されず、例えば、上述したような有
機溶剤を1種又は2種以上用いることができる。溶媒の
使用量としては、重合条件やバインダー樹脂中の重合体
の重量割合等により適宜設定すればよい。
【0046】上記重合開始剤としては特に限定されず、
例えば、2,2′−アゾビス−(2−メチルブチロニト
リル)、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキ
サノエート、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、
ベンゾイルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパー
オキサイド等の通常のラジカル重合開始剤が挙げられ
る。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用して
もよい。使用量としては、所望する重合体の特性値等か
ら適宜設定すればよいが、例えば、単量体成分を100
質量%とすると、0.01〜50質量%とすることが好
ましい。より好ましくは、0.05〜20質量%であ
る。
【0047】上記重合方法における重合条件としては、
重合方法により適宜設定すればよく、特に限定されるも
のではない。例えば、重合温度としては、室温〜200
℃とすることが好ましい。より好ましくは、40〜14
0℃である。反応時間としては、単量体成分の組成や重
合開始剤の種類等に応じて、重合反応が完結するように
適宜設定すればよい。
【0048】上記バインダー樹脂を構成する重合体の数
平均分子量としては、例えば、1000〜100000
であることが好ましい。より好ましくは、2000〜8
0000であり、更に好ましくは、4000〜6000
0である。なお、数平均分子量は、ポリスチレン標準G
PCでの測定値である。
【0049】上記バインダー樹脂の使用量としては、例
えば、近赤外線吸収性樹脂組成物100質量%とする
と、50〜99.9995質量%とすることが好まし
い。50質量%未満であると、近赤外線吸収性色素含有
層の物性が充分でなくなるおそれがあり、99.999
5質量%を超えると、近赤外線吸収性色素の重量割合が
少なくなるため、近赤外線吸収性色素含有層の近赤外線
吸収性能が充分でなくなるおそれがある。より好ましく
は、60〜99.9985質量%であり、更に好ましく
は、70〜99.998質量%である。
【0050】本発明における近赤外線吸収性色素含有層
は、更に、脱水剤を含んでなることが好ましい。これに
より、近赤外線吸収性色素含有層中の水の含有量をバイ
ンダー樹脂と共に効果的に抑制することができる。脱水
剤としては、無機化合物あるいは有機化合物において種
々のものがあるが、本発明に用いる場合には、近赤外線
吸収性色素含有層形成時に揮発し形成後には残存しない
方が、近赤外線吸収性色素含有層の性能低下がない点で
好ましい。このような点で、比較的揮発しやすい有機系
の脱水剤を用いるのがよい。このような脱水剤の例とし
て、オルトギ酸トリメチル、オルトギ酸トリエチル、オ
ルト酢酸トリメチル、オルト酢酸トリエチル、メチルト
リメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、メチルシリ
ケート、エチルシリケート等の加水分解性エステル化合
物が挙げられ、1種又は2種以上を用いることができ
る。このような脱水剤の化学構造の好ましい形態は、例
えば、下記一般式(3);
【0051】
【化4】
【0052】(式中、R5 、R6 、R7 及びR8 は、同
一若しくは異なって、炭素数1〜8の有機基を表し、好
ましくは、炭素数1〜3の有機基である。)で表され
る。また、脱水剤の使用量としては、例えば、バインダ
ー樹脂100重量部に対して、1〜20重量部とするこ
とが好ましい。1重量部未満であると、脱水剤の作用効
果を充分に発揮することができないおそれがあり、20
重量部を超えると、近赤外線吸収性色素含有層の物性が
低下するおそれがある。より好ましくは、2〜10重量
部であり、更に好ましくは、3〜7重量部である。
【0053】本発明において、近赤外線吸収性色素含有
層は、架橋、未架橋のいずれでも使用可能であるが、色
素の耐久性向上の点で架橋塗膜であることが好ましく、
例えばそれ自体が単独で架橋したり架橋剤を配合して硬
化塗膜を形成した方が好ましい。本発明における近赤外
線吸収性色素含有層を形成することになる近赤外線吸収
性樹脂組成物は、それが用いられる用途や架橋剤の種類
によって様々な硬化条件で硬化させることができるもの
であり、常温硬化型、加熱硬化型、紫外線又は電子線硬
化型等として用いることができる。また、架橋剤の使用
量や、添加及び分散方法等は特に限定されず、例えば、
バインダー樹脂が1分子内に水酸基を複数有するポリオ
ールにより構成される場合では、ポリオールに通常用い
られる使用量や、添加及び分散方法とすればよい。
【0054】上記架橋剤としては、バインダー樹脂がポ
リオールにより構成される場合では、例えば、(ブロッ
ク)ポリイソシアネート化合物、アミノプラスト樹脂等
が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上
を併用してもよい。
【0055】上記(ブロック)ポリイソシアネート化合
物とは、ポリイソシアネート化合物及び/又はブロック
ポリイソシアネート化合物を意味する。上記ポリイソシ
アネート化合物としては、イソシアネート基を分子内に
少なくとも2つ有する化合物であれば特に限定されず、
例えば、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、1,
6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、4,4′−メチレンビス(シクロヘキシ
ルイソシアネート)、リジンジイソシアネート、トリメ
チルヘキサメチレンジイソシアネート、1,3−(イソ
シアナートメチル)シクロヘキサン、1,5−ナフタレ
ンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシア
ネート等のポリイソシアネート;これらのポリイソシア
ネートのアダクト体、ビュレット体、イソシアヌレート
体等のポリイソシアネートの誘導体(変性物)等が挙げ
られる。
【0056】上記ブロックポリイソシアネート化合物と
は、近赤外線吸収性樹脂組成物を加熱乾燥するときに架
橋させ、かつ、常温での貯蔵安定性を向上させるため
に、通常、ポリイソシアネート化合物のイソシアネート
基をブロック化剤でブロックしたものである。上記ブロ
ック化剤としては特に限定されず、例えば、ε−カプロ
ラクタム、フェノール、クレゾール、オキシム、アルコ
ール等の化合物等が挙げられる。上記(ブロック)ポリ
イソシアネート化合物の市販品としては、例えば、スミ
ジュールN3200、スミジュールN3300、スミジ
ュールBL3175、デスモジュールN3400、デス
モジュールN3600、デスモジュールVPLS210
2(商品名、住友バイエルウレタン社製)、デュラネー
トE−402−90T(商品名、旭化成工業社製)等が
挙げられる。また、近赤外線吸収性樹脂組成物から形成
される近赤外線吸収性色素含有層の黄変を防止するため
に、芳香環に直接結合したイソシアネート基を有しない
無黄変性ポリイソシアネート化合物が好ましい。
【0057】上記(ブロック)ポリイソシアネート化合
物の使用量としては特に限定されないが、例えば、バイ
ンダー樹脂中の水酸基1モルに対して、(ブロック)ポ
リイソシアネート化合物におけるイソシアネート基が
0.6〜1.4モルとなるようにすることが好ましい。
0.6モル未満であると、近赤外線吸収性樹脂組成物中
に末反応の水酸基が多く残存するので、得られる近赤外
線吸収性樹脂組成物を用いて形成される近赤外線吸収性
色素含有層の耐候性が低下することがある。1.4モル
を超えると、未反応のイソシアネート基が近赤外線吸収
性色素含有層中に多く残存し、これが近赤外線吸収性色
素含有層硬化時に空気中の水分と反応して、近赤外線吸
収性色素含有層が発泡や白化を起こすことがある。より
好ましくは、0.8〜1.2モルである。
【0058】上記アミノプラスト樹脂は、メラミンやグ
アナミン等のアミノ基を有する化合物とホルムアルデヒ
ドとの付加縮合物であり、アミノ樹脂とも呼ばれている
ものである。上記アミノプラスト樹脂としては特に限定
されず、例えば、ジメチロールメラミン、トリメチロー
ルメラミン、テトラメチロールメラミン、ペンタメチロ
ールメラミン、ヘキサメチロールメラミン、完全アルキ
ル型メチル化メラミン、完全アルキル型ブチル化メラミ
ン、完全アルキル型イソブチル化メラミン、完全アルキ
ル型混合エーテル化メラミン、メチロール基型メチル化
メラミン、イミノ基型メチル化メラミン、メチロール基
型混合エーテル化メラミン、イミノ基型混合エーテル化
メラミン等のメラミン樹脂;ブチル化ベンゾグアナミ
ン、メチル/エチル混合アルキル化ベンゾグアナミン、
メチル/ブチル混合アルキル化ベンゾグアナミン、ブチ
ル化グリコールウリル等のグアナミン樹脂等が挙げられ
る。
【0059】上記アミノプラスト樹脂の市販品として
は、例えば、サイメル1128、サイメル303、マイ
コート506、サイメル232、サイメル235、サイ
メル771、サイメル325、サイメル272、サイメ
ル254、サイメル1170(いずれも商品名、三井サ
イテック社製)等が挙げられる。
【0060】上記アミノプラスト樹脂の使用量としては
特に限定されず、例えば、バインダー樹脂とアミノプラ
スト樹脂との固形分重量比が9/1〜6/4となるよう
に配合することが好ましい。バインダー樹脂が6/4よ
り少なくなると、得られる近赤外線吸収性色素含有層が
硬くなりすぎ、近赤外線吸収性色素含有層の性能が低下
するおそれがある。バインダー樹脂が9/1より多くな
ると、架橋が充分に進まないので、得られる近赤外線吸
収性色素含有層が、耐水性や耐溶剤性に劣るものとなる
おそれがある。
【0061】上記近赤外線吸収性樹脂組成物は、必要に
応じて、バインダー樹脂と、架橋剤との架橋反応を促進
させるための硬化触媒を1種又は2種以上含んでもよ
い。このような硬化触媒としては特に限定されるもので
はないが、例えば、上記(ブロック)ポリイソシアネー
ト化合物を用いる場合には、ジブチル錫ジラウレート、
第3級アミン等の触媒を使用することが好ましく、上記
アミノプラスト樹脂を使用する場合には、酸性又は塩基
性の硬化触媒を使用することが好ましい。
【0062】本発明における近赤外線吸収性色素含有層
を形成することになる近赤外線吸収性樹脂組成物には、
上述した以外の配合物として、例えば、溶剤や添加剤等
を1種又は2種以上含んでいてもよい。このような溶剤
としては、上述したのと同様の有機溶剤等が挙げられる
が、例えば、透明プラスチックフィルム基材がポリカー
ボネートのように芳香族系溶剤で侵される材質の場合に
は、脂肪族のアルコール系溶剤の使用が好ましい。脂肪
族のアルコール系溶剤としては、例えば、イソプロピル
アルコール、n−ブチルアルコール、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
メチルエーテル等が挙げられ、1種又は2種以上を用い
ることができる。また、添加剤としては、フィルムやコ
ーティング膜等を形成する樹脂組成物に一般に使用され
る従来公知の添加剤等を用いることができ、例えば、レ
ベリング剤;コロイド状シリカ、アルミナゾル等の無機
微粒子、消泡剤、タレ性防止剤、シランカップリング
剤、チタン白、複合酸化物顔料、カーボンブラック、有
機顔料、顔料中間体等の顔料;顔料分散剤;抗酸化剤;
粘性改質剤;紫外線安定剤;金属不活性化剤;過酸化物
分解剤;充填剤;補強剤;可塑剤;潤滑剤;防食剤;防
錆剤;蛍光性増白剤;有機及び無機系紫外線吸収剤、無
機系熱線吸収剤;有機・無機防炎剤;静電防止剤等が挙
げられる。
【0063】上記近赤外線吸収性樹脂組成物は、上述し
た配合物を混合することにより調製することができ、近
赤外線吸収性色素含有層を形成することができることと
なる。このような近赤外線吸収性樹脂組成物により近赤
外線吸収性色素含有層を形成して近赤外線吸収性積層体
を製造する方法としては特に限定されず、例えば、
(1)近赤外線吸収性樹脂組成物を透明プラスチックフ
ィルム基材上に塗布し、その後に塗布した近赤外線吸収
性樹脂組成物を硬化させて近赤外線吸収性色素含有層を
形成し、近赤外線吸収性色素含有層の上に透明プラスチ
ックフィルム基材をラミネートロールで加圧又は加圧熱
接着するドライラミネート法;(2)透明プラスチック
フィルム基材上に近赤外線吸収性色素含有層を形成した
後、近赤外線吸収性色素含有層上又はもう一方の透明プ
ラスチックフィルム基材上に粘着剤を塗布してから貼り
合わせることにより積層体とする方法;(3)近赤外線
吸収性樹脂組成物を成形してフィルム化し、2枚の透明
プラスチックフィルム基材の間に貼りつけることにより
積層体とする方法;(4)透明プラスチックフィルム基
材と近赤外線吸収性色素含有層とを溶融共押出法により
多層化して2枚の近赤外線吸収性色素含有層の両側に透
明プラスチックフィルム基材を有する積層体を形成する
方法等が挙げられる。これらの中でも、(1)の方法が
簡便であることから好ましい。
【0064】上記近赤外線吸収性積層体の製造方法にお
いて、近赤外線吸収性樹脂組成物を透明プラスチックフ
ィルム基材上に塗布する方法としては、例えば、浸漬、
吹き付け、刷毛塗り、カーテンフローコート、グラビア
コート、ロールコート、スピンコート、ブレードコー
ト、バーコート、リバースコート、ダイコート、スプレ
ーコート、静電塗装等の方法が挙げられる。これらの場
合には、近赤外線吸収性樹脂組成物に上述した有機溶剤
を適宜混合させて塗布することができる。また、近赤外
線吸収性樹脂組成物を硬化させる方法としては、バイン
ダー樹脂の種類等により適宜設定すればよく、例えば、
加熱する方法、紫外線や電子線を照射する方法等が挙げ
られる。なお、積層体の作製と近赤外線吸収性樹脂組成
物の架橋とは、別々に行ってもよく、同時に行ってもよ
い。
【0065】上記近赤外線吸収性色素含有層の厚さとし
ては、使用用途等により適宜設定すればよく特に限定さ
れるものではない。例えば、乾燥時の厚さを0.5〜1
000μmとなるようにすることが好ましい。より好ま
しくは、1〜100μmである。
【0066】本発明の近赤外線吸収性積層体において
は、更に、上記近赤外線吸収性色素含有層と前記透明プ
ラスチックフィルム基材との間に粘着剤層を有してもよ
い。これにより、近赤外線吸収性色素含有層と透明プラ
スチックフィルム基材との密着が強くなり、近赤外線吸
収性色素含有層と透明プラスチックフィルム基材との間
での剥がれや劣化が生じにくくなるため、近赤外線吸収
性積層体が様々な用途に用いることができる充分な基本
性能を有することになる。
【0067】上記粘着剤層において、粘着剤の種類とし
ては特に限定されず、ウレタン系、アクリル系、シリコ
ーン系等の公知の接着剤を利用できる。粘着剤層の厚さ
は、1〜200μmであり、好ましくは3〜100μm
である。上記粘着剤層は、紫外線吸収剤、紫外線安定剤
等の添加剤を含んでいてもよい。
【0068】上記近赤外線吸収性積層体の片面あるいは
両面の最表面層には、更に、耐擦り傷性向上のためにシ
リコンハードコート層や、耐汚染性向上のために光触媒
機能層、また防曇層、ガスバリヤ層、記録層、導電層、
磁性層を形成することができる。尚、ガスバリヤ層や記
録層は、近赤外線吸収性色素含有層と透明プラスチック
フィルム基材との間に設けることが好ましい。このよう
な表面保護層の組成や厚さとしては、特に限定されるも
のではない。また、太陽光による近赤外線吸収性色素の
劣化を抑制するため、近赤外線吸収性色素含有層の光が
入射する側に、紫外線吸収層を設けることが好ましい。
このような紫外線吸収層は、透明プラスチックフィルム
基材と近赤外線吸収性色素含有層との間に設けてもよ
く、透明プラスチックフィルム基材上に設けてもよい
が、透明プラスチックフィルム基材上に設けることが好
ましい。
【0069】上記紫外線吸収層としては、例えば、紫外
線吸収性ポリマー及び架橋剤を含む樹脂組成物から形成
される層であることが好適である。また、紫外線吸収性
ポリマーとしては、紫外線に対して劣化しにくいアクリ
ルポリマーを含むことが好ましい。
【0070】上記紫外線吸収アクリルポリマーとして
は、例えば、下記一般式(4);
【0071】
【化5】
【0072】(式中、R9 は、水素原子又は炭素数1〜
8の炭化水素基を表す。R10は、炭素数1〜6のアルキ
レン基を表す。R11は、水素原子又はメチル基を表す。
1 は、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8の炭化
水素基、炭素数1〜6のアルコキシ基、シアノ基又はニ
トロ基を表す。)で表される紫外線吸収性単量体〔以
下、紫外線吸収性単量体(1)という〕、及び/又は、
下記一般式(5);
【0073】
【化6】
【0074】(式中、R12は、水素原子又は炭素数1〜
8の炭化水素基を表す。R13は、炭素数2又は3のアル
キレン基を表す。R14は水素原子又はメチル基を表す。
2 は、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8の炭化
水素基、炭素数1〜6のアルコキシ基、シアノ基又はニ
トロ基を表す。)で表される紫外線吸収性単量体〔以
下、紫外線吸収性単量体(2)という〕を含む単量体成
分を重合してなることが好ましい。これにより、紫外線
吸収性アクリルポリマーが優れた紫外線吸収能を有する
ことになる。なお、これらの単量体はそれぞれ単独で用
いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0075】上記一般式(4)及び(5)中、炭素数1
〜8の炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基等の鎖式炭化水素基;シクロプ
ロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シク
ロヘプチル基、シクロオクチル基等の脂環式炭化水素
基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ベンジル基、
フェネチル基等の芳香族炭化水素基等が挙げられる。
【0076】上記炭素数1〜6のアルキレン基として
は、例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン
基、テトラメチレン基等の直鎖状アルキレン基;プロピ
レン基、2−メチルトリメチレン基、2−メチルテトラ
メチレン基等の分枝鎖状アルキレン基等が挙げられる。
また、炭素数2又は3のアルキレン基としては、例え
ば、これらの中から炭素数2又は3のものが挙げられ
る。上記ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。上記
炭素数1〜6のアルコキシ基としては、例えば、メトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペント
キシ基、ヘプトキシ基等が挙げられる。
【0077】上記紫外線吸収性単量体(1)の具体的な
化学名としては、例えば、2−[2′−ヒドロキシ−
5′−(メタクリロイルオキシメチル)フェニル]−2
H−ベンゾトリアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−
5′−(メタクリロイルオキシエチル)フェニル]−2
H−ベンゾトリアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−
5′−(メタクリロイルオキシプロピル)フェニル]−
2H−ベンゾトリアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−
3′−tert−ブチル−5′−(メタクリロイルオキ
シエチル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2
−[2′−ヒドロキシ−5′−tert−ブチル−3′
−(メタクリロイルオキシエチル)フェニル]−2H−
ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
【0078】上記紫外線吸収性単量体(2)の具体的な
化学名としては、例えば、2−〔2′−ヒドロキシ−
5′−(β−メタクリロイルオキシエトキシ)−3′−
tert−ブチルフェニル〕−4−tert−ブチル−
2H−ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
【0079】上記紫外線吸収性単量体(1)及び上記紫
外線吸収性単量体(2)の使用量としては、例えば、紫
外線吸収性アクリルポリマーを形成する単量体成分を1
00質量%としたときに、1〜99.9質量%であるこ
とが好ましい。1質量%未満であると、紫外線吸収層の
紫外線吸収能、すなわち紫外線遮蔽能力が充分でなくな
るおそれがあり、99.9質量%を超えると、紫外線吸
収層を形成する他の樹脂や架橋剤との相溶性が悪くなる
おそれがある。より好ましくは、1〜60質量%であ
り、更に好ましくは、5〜50質量%である。
【0080】上記紫外線吸収性単量体(1)及び上記紫
外線吸収性単量体(2)の使用量としてはまた、厚み
(μm)と紫外線吸収層100gに対する紫外線吸収性
単量体の使用量(g)との積が1〜5000であること
が好ましい。1未満であると、紫外線吸収層の紫外線吸
収能が充分でなくなるおそれがあり、5000を超える
と、紫外線吸収層の厚みが厚くなりすぎたり、紫外線吸
収性単量体の量が多くなりすぎたりして紫外線吸収層の
伸びが低下するおそれがある。より好ましくは、10〜
2500であり、更に好ましくは、50〜1000であ
る。
【0081】上記紫外線吸収アクリルポリマーとしては
また、下記一般式(6);
【0082】
【化7】
【0083】(式中、R15は、水素原子又はシアノ基を
表す。R16及びR17は、同一又は異なって、水素原子又
はメチル基を表す。R18は、水素原子又は炭素数1〜8
の炭化水素基を表す。Y1 は、酸素原子又はイミノ基を
表す。)で表される紫外線安定性単量体〔以下、紫外線
安定性単量体(1)という〕、下記一般式(7);
【0084】
【化8】
【0085】(式中、R19は、水素原子又はシアノ基を
表す。R20、R21、R22及びR23は、同一又は異なっ
て、水素原子又はメチル基を表す。Y2 は、酸素原子又
はイミノ基を表す。)で表される紫外線安定性単量体
〔以下、紫外線安定性単量体(2)という〕のうち少な
くとも1種を含む単量体成分を共重合してなることが好
ましい。これにより、紫外線吸収性アクリルポリマーが
優れた紫外線吸収能と紫外線安定能を有することにな
る。また、上記一般式(2)で表される単量体を含む単
量体成分を共重合してなることが好ましい。なお、これ
らの単量体はそれぞれ単独で用いてもよく、2種以上を
併用してもよい。上記一般式(6)中、炭素数1〜8の
炭化水素基としては、例えば、上述したのと同様のもの
が挙げられる。
【0086】上記紫外線安定性単量体(1)の具体的な
化学名としては、例えば、4−(メタ)アクリロイルオ
キシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−
(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルオキシ−
1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−
(メタ)アクリロイルアミノ−1,2,2,6,6−ペ
ンタメチルピペリジン、4−シアノ−4−(メタ)アク
リロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン等が挙げられる。
【0087】上記紫外線安定性単量体(2)の具体的な
化学名としては、例えば、1−(メタ)アクリロイル−
4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、1−(メタ)アクリロイル−4
−シアノ−4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、1−クロトノイル−
4−クロトイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン等が挙げられる。
【0088】上記一般式(2)で表される単量体として
は、上述したのと同様の化合物等が挙げられ、これらの
中でもシクロヘキシル(メタ)アクリレート、メチルシ
クロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロドデシル
(メタ)アクリレート、tert−ブチルシクロヘキシ
ル(メタ)アクリレートを用いることが好ましい。
【0089】上記紫外線安定性単量体(1)及び上記紫
外線安定性単量体(2)の使用量としては、例えば、紫
外線吸収性アクリルポリマーを形成する単量体成分を1
00質量%としたときに、0.1〜99質量%であるこ
とが好ましい。0.1質量%未満であると、紫外線によ
って発生するラジカルによると考えられる樹脂の劣化を
抑制して紫外線吸収層の耐候性を向上する作用を充分に
発揮できないおそれがある。99質量%を超えると、紫
外線吸収性アクリルポリマーを形成する単量体成分中の
紫外線吸収性単量体の含有割合が充分でなくなることか
ら、紫外線吸収層の紫外線吸収能が充分でなくなるおそ
れがある。より好ましくは、0.5〜50質量%であ
り、更に好ましくは、1〜10質量%である。
【0090】上記一般式(2)で表される単量体の使用
量としては、例えば、紫外線吸収性アクリルポリマーを
形成する単量体成分を100質量%としたときに、1〜
99質量%であることが好ましい。1質量%未満である
と、紫外線吸収層を形成する他の樹脂や架橋剤との相溶
性が悪くなるおそれがあり、99質量%を超えると、紫
外線吸収性アクリルポリマーを形成する単量体成分中の
紫外線吸収性単量体の含有割合が充分でなくなることか
ら、紫外線吸収層の紫外線吸収能が充分でなくなるおそ
れがある。より好ましくは、5〜80質量%であり、更
に好ましくは、10〜50質量%である。
【0091】上記紫外線吸収性アクリルポリマーを形成
する単量体成分は、上述した紫外線吸収性単量体、紫外
線安定性単量体及び単量体以外に、その他の共重合可能
な不飽和結合を有する単量体を1種又は2種以上含んで
もよい。このような不飽和結合を有する単量体としては
特に限定されず、例えば、(メタ)アクリル酸や、上述
したメチル(メタ)アクリレートと共重合可能な不飽和
単量体等が好適に用いられる。
【0092】上記紫外線吸収性アクリルポリマーの重量
平均分子量(Mw)としては特に限定されず、例えば、
2000〜500000であることが好ましい。より好
ましくは、4000〜300000であり、更に好まし
くは、5000〜200000である。
【0093】上記紫外線吸収層を形成する紫外線吸収性
アクリルポリマーを含む樹脂組成物は、必要に応じて紫
外線吸収性アクリルポリマー以外の重合体を1種又は2
種以上含んでもよい。このような紫外線吸収性アクリル
ポリマー以外の重合体としては特に限定されず、例え
ば、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル
樹脂、シリコーン樹脂等の熱可塑性重合体;ウレタン樹
脂、アミノプラスト樹脂、シリコーン樹脂等の単独架橋
する熱架橋性重合体;ポリエステル樹脂、アクリル樹脂
等の架橋剤によって架橋する熱架橋性重合体等が挙げら
れる。なお、紫外線吸収性アクリルポリマーの樹脂組成
物中の含有量としては特に限定されず、例えば、樹脂組
成物を100質量%としたときに、20〜100質量%
であることが好ましい。より好ましくは、40〜100
質量%であり、更に好ましくは、60〜100質量%で
ある。また、樹脂組成物は、更に、上述したような溶剤
や添加剤等を1種又は2種以上含んでもよい。
【0094】上記架橋剤としては、樹脂組成物中に存在
する架橋性官能基と架橋硬化反応する官能基を1分子あ
たり2個以上有する化合物又は1分子あたり平均2個以
上有する重合体であれば特に限定されず、樹脂組成物中
に存在する架橋性官能基の種類に応じて1種又は2種以
上を適宜選択して使用することができ、例えば、上述し
たのと同様の等が挙げられる。これらの中でも、活性水
素を有する基との組み合わせにおいて、ポリイソシアネ
ート化合物及び/又はエポキシ樹脂であることが好まし
い。また、紫外線吸収性アクリルポリマーが、架橋性官
能基を有し、紫外線吸収層が、上記紫外線吸収性アクリ
ルポリマーが有する架橋性官能基と架橋剤とが架橋する
ことにより形成されてなることがより好ましい。これに
より、紫外線吸収層の物性や耐候性がより向上して紫外
線吸収能が長期に渡って維持されることになる。
【0095】上記紫外線吸収層を形成する紫外線吸収性
アクリルポリマーを含む樹脂組成物は、上述した配合物
を混合することにより調製することができるが、このよ
うな樹脂組成物により透明プラスチックフィルム基材上
に紫外線吸収層を形成する方法としては特に限定され
ず、例えば、(1)紫外線吸収性アクリルポリマーを含
む樹脂組成物を透明基板上に塗布し、その後に塗布した
樹脂組成物を硬化させて紫外線吸収層を形成する方法;
(2)紫外線吸収性アクリルポリマーを含む樹脂組成物
を成形してフィルム化し、透明プラスチックフィルム基
材に貼りつけることにより積層体とする方法等が挙げら
れ、(1)の方法が簡便であることから好ましい。ま
た、積層体の作製と樹脂組成物の架橋とは、別々に行っ
てもよく、同時に行ってもよい。
【0096】上記紫外線吸収層の厚さとしては特に限定
されず、使用用途等により適宜設定すればよく特に限定
されるものではない。例えば、乾燥時の厚さを0.5〜
100μmとなるようにすることが好ましい。より好ま
しくは、1〜50μmである。
【0097】本発明の近赤外線吸収性積層体は、透明性
を高くすることが好ましく、例えば、ヘーズ(曇価)を
3.0%以下とすることが好ましい。より好ましくは、
2.0%以下であり、更に好ましくは、1.0%以下で
ある。このような近赤外線吸収性積層体は、ビルや住宅
の窓用、電車や自動車等の車両の窓用、アーケード、温
室等に好適に用いることができる他、プラズマディスプ
レイにおける赤外線リモコン誤作動防止用、太陽電池パ
ネルの保護用や、サングラス、一般眼鏡、保護眼鏡、コ
ンタクトレンズ等にも用いることができる。
【0098】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではない。なお、特に断りのない限り、「部」は、
「重量部」を、「%」は、「質量%」を意味するものと
する。
【0099】合成例1 攪拌機、滴下口、温度計、冷却管及び窒素ガス導入口を
備えた500ミリリットルのフラスコにトルエン84g
を加えて105℃に加熱した。これにメタクリル酸シク
ロヘキシル69g、アクリル酸2−エチルヘキシル1
6.5g、メタクリル酸0.5g、メタクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル14g、開始剤として2,2−アゾビス
−(2−メチルブチロニトリル)2gを3時間かけて連
続滴下し、更に2時間加熱した。その後、トルエン18
gを加えてアクリル樹脂の50%溶液を得た。なお、こ
のアクリル樹脂を構成する重合体の数平均分子量は、5
800であった。アクリル樹脂の合成に用いた単量体成
分の組成及び得られたアクリル樹脂の特性値を表1に示
す。
【0100】合成例2 アクリル樹脂の合成に用いる単量体成分の組成を表1に
示すようにした以外は、合成例1と同様の方法でアクリ
ル樹脂を得た。得られたアクリル樹脂の特性値を表1に
示す。
【0101】合成例3 攪拌機、滴下口、温度計、冷却管及び窒素ガス導入口を
備えた500ミリリットルのフラスコにトルエン84g
を加えて115℃に加熱した。これにメタクリル酸シク
ロヘキシル81g、アクリル酸2−エチルヘキシル1
8.5g、メタクリル酸0.5g、開始剤として、t−
ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート1gを3時
間かけて連続滴下し、更に2時間加熱させ、その後トル
エン18gを加えてアクリル樹脂の50%溶液を得た。
なお、このアクリル樹脂を構成する重合体の数平均分子
量は17000であった。アクリル樹脂の合成に用いた
単量体成分の組成及び得られたアクリル樹脂の特性値を
表1に示す。
【0102】合成例4 攪拌機、滴下口、温度計、冷却管及び窒素ガス導入口を
備えた500ミリリットルのフラスコにメチルエチルケ
トン100g、2− [2′−ヒドロキシ−5′−(メタ
クリロイルオキシエチル)フェニル] −2H−ベンゾト
リアゾール18g、メタクリル酸シクロヘキシル34
g、スチレン3g、メタクリル酸2−エチルヘキシル3
g、アクリル酸ブチル2g、開始剤(2,2′−アゾビ
ス−(2−メチルブチロニトリル))0.2gを仕込
み、窒素ガスを導入し攪拌しながら還流温度に加熱し
た。これにメチルエチルケトン80g、2− [2′−ヒ
ドロキシ−5′−(メタクリロイルオキシエチル)フェ
ニル] −2H−ベンゾトリアゾール18g、メタクリル
酸シクロヘキシル34g、スチレン3g、メタクリル酸
2−エチルヘキシル3g、アクリル酸ブチル2g、開始
剤0.2gの混合物を2時間かけて滴下し、更に2時間
加熱して、アクリル樹脂の50%溶液を得た。なお、こ
のアクリル樹脂を構成する重合体の数平均分子量は20
000であった。
【0103】合成例5 合成例1と同様の単量体組成、反応条件で、溶剤として
トルエンにかえてジプロピレングリコールモノエーテル
を使用して反応を行い、アクリル樹脂の50%溶液を得
た。このアクリル樹脂を構成する重合体の数平均分子量
は6300であった。アクリル樹脂の合成に用いた単量
体成分の組成及び得られたアクリル樹脂の特性値を表1
に示す。
【0104】合成例6 攪拌機、滴下口、温度計、冷却管及び窒素ガス導入口を
備えた500ミリリットルのフラスコにジプロピレング
リコールモノメチルエーテル100gを加えて80℃に
加熱した。これにアクリルシラン単量体として信越化学
工業社製、KBM503(商品名)40g、メタクリル
酸メチル50g、アクリル酸ブチル10g、開始剤とし
て2,2−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)
0.8gを2時間かけて連続滴下し、更に4時間加熱さ
せ、その後、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル135gを加えてアクリルシリコーン樹脂の30%溶
液を得た。このアクリル樹脂を構成する重合体の数平均
分子量は、40000であった。アクリル樹脂の合成に
用いた単量体成分の組成及び得られたアクリル樹脂の特
性値を表1に示す。
【0105】
【表1】
【0106】表1について、以下に説明する。1)CH
MAは、メタクリル酸シクロヘキシルであり、2)2−
EHAは、アクリル酸2−エチルヘキシルであり、3)
MAAは、メタクリル酸であり、4)HEMAは、メタ
クリル酸2−ヒドロキシエチルであり、5)KBM50
3は、アクリルシラン単量体(信越化学工業社製、商品
名「KBM503」であり、6)MMAは、メタクリル
酸メチルであり、7)BAは、アクリル酸ブチルであ
り、8)開始剤1は、2,2′−アゾビス−(2−メチ
ルブチロニトリル)であり、9)開始剤2は、t−ブチ
ルパーオキシ2−エチルヘキサノエートである。溶剤に
おいて、溶剤1は、トルエンであり、溶剤2は、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテルである。
【0107】実施例及び比較例で使用した基材の透湿度
は、以下の方法により測定した。基材の透湿度の測定 (測定条件) JIS Z0208に基づき、40℃、90%RHの条
件で測定を行い、基材の透湿度を求めた。結果を表2に
示した。
【0108】
【表2】
【0109】実施例1 合成例1のアクリル樹脂10部、色素1を0.23部、
トルエン4.3部、硬化剤として住友バイエルウレタン
社製、スミジュールN3200(商品名)1部を混合
し、PETフィルム(東レ社製、商品名「ルミラーT6
0」、50μm)に塗工し80℃で乾燥させて膜厚5μ
mの近赤外線吸収性色素含有層を形成した。この近赤外
線吸収性色素含有層の上にPETフィルムを重ねて70
℃に加熱されたロールの間を通してラミネートを行い、
近赤外線吸収性積層体を作製した。合成例4の樹脂10
部、メチルエチルケトン3部、スミジュールN3200
を0.3部を混合し、PETフィルム層の上に塗工し8
0℃で乾燥させて膜厚5μmの紫外線吸収層を形成し
た。以上の方法で作製した試料フィルムを50℃で7日
間保管後、促進耐候性試験を実施した。また、試験試料
のヘーズ(曇価)の測定を行った。
【0110】実施例2〜5及び実施例7 表3に示した原材料の構成で、実施例1と同様の方法で
試験試料の作製、耐候性試験を実施した。すなわち、実
施例2では、バインダー樹脂に合成例2で得られたアク
リル樹脂を用いた、実施例3では、バインダー樹脂に合
成例3で得られたアクリル樹脂を用い、実施例4では、
近赤外線吸収色素に色素2を0.16部用い、実施例5
では、近赤外線吸収色素に色素3を0.13部用いたこ
と以外は実施例1と同様の方法で試験試料の作製を行
い、促進耐候性試験を実施した。また、実施例7では、
紫外線吸収層を設けなかったこと以外は実施例1と同様
の方法で試験試料の作製を行い、促進耐候性試験を実施
した。また、試料試料のヘーズ(曇価)の測定を行っ
た。
【0111】実施例6 合成例5のアクリル樹脂10部、色素1を0.23部、
プロピレングリコールモノメチルエーテル4.3部、硬
化剤として住友バイエルウレタン社製、スミジュールN
3200(商品名)1部を混合し、ポリカーボネート
(旭硝子社製、商品名「レキサン9034」、0.5m
m厚)に塗工し、120℃で乾燥させて膜厚5μmの近
赤外線吸収性色素含有層を形成した。この近赤外線吸収
性色素含有層上に上記ポリカーボネートを重ねて80℃
に加熱されたロールの間を通過させて、近赤外線吸収性
積層体を作製した。この積層体のポリカーボネート上
に、合成例4の樹脂を使用し、実施例1と同様の条件で
紫外線吸収層を形成した。以上の方法で作製した試験試
料を50℃で7日間保管後、促進耐候性試験を実施し
た。また、試験試料のヘーズ(曇価)の測定を行った。
【0112】実施例8 合成例1のアクリル樹脂10部に対して脱水剤としてオ
ルトギ酸トリメチル(OFM)を0.5部添加し、 1日
後に使用したこと以外は実施例1と同様の方法で試験試
料の作製を行い、促進耐侯性試験を実施した。また、試
料試料のヘーズ(曇価)の測定を行った。
【0113】実施例9 実施例1と同様にしてPETフィルム上に近赤外線吸収
色素含有層を形成した。合成例4の樹脂10部、メチル
エチルケトン3部、スミジュールN3200(商品名)
を0.3部を配合し、別のPETフィルムに塗工し、8
0℃で乾燥させて膜厚5μmの紫外線吸収層を形成し
た。ウレタン系接着剤ロックボンドJ RU−40を1
0部に対し、硬化剤ロックボンドJ H−5を1部(い
ずれもロックペイント社製、商品名)、酢酸エチルを9
部配合し、PETフィルムの紫外線吸収層とは逆の面に
塗工した後、60℃で乾燥させ膜厚5μmの接着剤層を
形成した。これら2枚のフィルムの近赤外線吸収色素含
有層と、接着剤層を合わせて50℃に加熱したロールの
間を通過させ、積層フィルムを作製した。以上の方法で
作製した試料を50℃で7日間保管後、促進耐侯性試験
を実施した。また、試料試料のヘーズ(曇価)の測定を
行った。
【0114】実施例10 合成例6の樹脂20部、色素1を0.23部を混合し、
実施例1と同様にしてPETフィルムに塗工し、近赤外
線吸収性色素含有層を形成した。更に実施例1と同様の
方法でラミネート、紫外線吸収層の形成を行い、試験試
料を作製した。この試験試料を用いて促進耐候性試験を
実施した。また、試験試料のヘーズ(曇価)の測定を行
った。
【0115】実施例11 樹脂として旭硝子社製、ルミフロン200(商品名)1
0部、色素1を0.27部、トルエン7部、硬化剤とし
て上記スミジュールN3200(商品名)を混合し、実
施例1と同様にしてPETフィルムに塗工し、近赤外線
吸収性色素含有層を形成した。更に実施例1と同様の方
法でラミネート、紫外線吸収層の形成を行い、試験試料
を作製した。この試験試料を用いて促進耐候性試験を実
施した。また、試験試料のヘーズ(曇価)の測定を行っ
た。
【0116】実施例12 樹脂として東洋紡社製、バイロン200(商品名)6
部、色素1を0.27部、トルエン14.5部を混合
し、実施例1と同様にしてPETフィルムに塗工し、近
赤外線吸収性色素含有層を形成した。更に実施例1と同
様の方法でラミネート、紫外線吸収層の形成を行い、試
験試料を作製した。この試験試料を用いて促進耐候性試
験を実施した。また、試験試料のヘーズ(曇価)の測定
を行った。
【0117】実施例13 樹脂として日本ポリウレタン社製、ニッポラン5124
(商品名)を20部、色素1を0.23部を混合し、実
施例1と同様にしてPETフィルムに塗工し、近赤外線
吸収性色素含有層を形成した。更に実施例1と同様の方
法でラミネート、紫外線吸収層の形成を行い、試験試料
を作製した。この試験試料を用いて促進耐候性試験を実
施した。また、試験試料のヘーズ(曇価)の測定を行っ
た。
【0118】比較例1 合成例1のアクリル樹脂10部、色素1を0.23部、
トルエン4.3部、硬化剤として住友バイエルウレタン
社製、スミジュールN3200(商品名)1部を混合
し、PETフィルム(東レ社製、商品名「ルミラーT6
0」、50μm)に塗工し80℃で乾燥させて膜厚約5
μmの近赤外線吸収性色素含有層を形成した。合成例4
の樹脂10部、メチルエチルケトン3部、スミジュール
N3200を0.3部を混合し、近赤外線吸収性色素含
有層の上に塗工し80℃で乾燥させて膜厚約5μmの紫
外線吸収層を形成した。以上の方法で作製した試料フィ
ルムを50℃で7日間保管後、実施例1と同様にして促
進耐候性試験を実施した。
【0119】比較例2 合成例5のアクリル樹脂10部、色素1を0.23部、
プロピレングリコールモノメチルエーテル4.3部、硬
化剤として住友バイエルウレタン社製、スミジュールN
3200(商品名)1部を混合し、ポリカーボネート
(旭硝子社製、商品名「レキサン9034」、0.5m
m厚)に塗工し120℃で乾燥させて膜厚5μmの近赤
外線吸収性色素含有層を形成した。この積層体のポリカ
ーボネート上に、合成例4の樹脂を使用し、実施例1と
同様の条件で紫外線吸収層を形成した。以上の方法で作
製した試験試料を50℃で7日間保管後、促進耐候性試
験を実施した。また、試験試料のヘーズ(曇価)の測定
を行った。
【0120】比較例3 表3に示した原材料の構成で、紫外線吸収層を設けなか
ったこと以外は比較例1と同様の方法で試験試料の作
製、促進耐候性試験を実施した。
【0121】図1に、実施例1〜13で作製した近赤外
線吸収性積層体の構成を、図2に、比較例1〜3で作製
した近赤外線吸収性積層体の構成をそれぞれ示す。図1
において、(1)は、実施例1〜6、実施例8及び実施
例10〜13で作製した近赤外線吸収性積層体の断面概
念図であり、(2)は、実施例7で作製した近赤外線吸
収性積層体の断面概念図であり、(3)は、実施例9で
作製した近赤外線吸収性積層体の断面概念図である。ま
た、図2において、(1)は、比較例1〜2で作製した
近赤外線吸収性積層体の断面概念図であり、(2)は、
比較例3で作製した近赤外線吸収性積層体の断面概念図
である。このように、実施例の近赤外線吸収性積層体で
はいずれも近赤外線吸収性色素含有層を透明プラスチッ
クフィルム基材で挟む構造としているのに対し、比較例
の近赤外線吸収性積層体では透明プラスチックフィルム
基材で挟む構造をとっていない。
【0122】
【表3】
【0123】表3について、以下に説明する。バインダ
ー樹脂において、ルミフロン200(商品名)とは、旭
硝子社製のフッ素樹脂であり、バイロン200(商品
名)とは、東洋紡社製のポリエステル樹脂であり、ニッ
ポラン5124(商品名)とは、日本ポリウレタン社製
のウレタン樹脂である。また、色素1は、VOPc
(2,5−Cl2 PhO)8 {2,6−(CH32
hO}4 {Ph(CH3 )CHNH}3 Fであり、色素
2は、VOPc(2,5−Cl2 PhO)8 {2,6−
(CH32 PhO}4 (PhCH2 NH)4 であり、
色素3は、CuPc(2,5−Cl2 PhO)8 {2,
6−(CH32 PhO}4 (PhCH2 NH)4 であ
る。硬化剤1とは、スミジュールN3200(商品名、
住友バイエルウレタン社製)である。
【0124】評価方法 色素の耐候性(促進耐候性試験) 実施例1〜13及び比較例1〜3の方法で作製した試験
試料の極大吸収波長での光の透過率を、分光光度計によ
り測定した(Ti 初期値)。また基材フィルムの当該波
長での透過率を測定した(T0 )。この試験試料を用
い、紫外線オートフェードメーター(スガ試験機社製、
商品名「FAL−AU−B」)による照射試験を192
時間行い、試験後の極大吸収波長での透過率を測定した
(T)。これらの測定値から、近赤外線吸収能残存率R
(%)を次式により求めた。結果を表4に示した。 R(%)=(T0 −T)/(T0 −Ti
【0125】
【表4】
【0126】積層体のヘーズ(曇価)の測定 実施例1〜13の方法で作製した試験試料のヘーズの測
定を、JIS K7105に従い、日本電色社製のヘー
ズメーターを用いて行った。結果を表5示した。
【0127】
【表5】
【0128】このように、実施例では、近赤外線吸収性
色素含有層を透明プラスチックフィルム基材で挟む構成
としているため、色素の近赤外線吸収能の劣化が少なく
良好な耐候性を有しているのに対し、比較例では透明プ
ラスチックフィルム基材で挟む構造をとっていないた
め、色素の劣化が大きく、耐候性に劣る結果となってい
る。
【0129】
【発明の効果】本発明の近赤外線吸収性積層体は、上述
の構成よりなるので、近赤外線吸収性色素が劣化するこ
とが抑制されて優れた耐候性を発揮することができ、ビ
ルや住宅の窓用、電車や自動車等の車両の窓用、アーケ
ード、温室等に好適に用いることができる他、プラズマ
ディスプレイにおける赤外線リモコン誤作動防止用、太
陽電池パネルの保護用や、サングラス、一般眼鏡、保護
眼鏡、コンタクトレンズ等にも好適に用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜13で作製した近赤外線吸収性積層
体の構成を示す断面概念図である。
【図2】比較例1〜3で作製した近赤外線吸収性積層体
の構成を示す断面概念図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 信久 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 増田 清司 茨城県つくば市観音台1丁目25番地12 株 式会社日本触媒内 (72)発明者 北尾 倍章 茨城県つくば市観音台1丁目25番地12 株 式会社日本触媒内 Fターム(参考) 4F100 AH03B AH07B AH08B AK01A AK01B AK01C AK17B AK25B AK41 AK41B AK51B AK52B BA03 BA06 BA10A BA10C CA13B GB07 GB31 GB32 JD04A JD04C JD10 JD10B JL10B JN01A JN01C YY00A YY00C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 780nm〜1200nmに極大吸収波
    長を有する近赤外線吸収性色素含有層の両側に透明プラ
    スチックフィルム基材を有する構造である近赤外線吸収
    性積層体であって、該透明プラスチックフィルム基材
    は、透湿度が1000g/m2 ・24h以下となる材質
    であり、該近赤外線吸収性積層体は、紫外線オートフェ
    ードメーターによる促進耐候性試験による連続照射試験
    192時間後の近赤外線吸収能残存率が、70%以上で
    あることを特徴とする近赤外線吸収性積層体。
  2. 【請求項2】 前記近赤外線吸収性色素含有層が、アク
    リル系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂、フッ素系樹
    脂、ポリエステル系樹脂及びウレタン系樹脂のうち1種
    以上を含有することを特徴とする請求項1記載の近赤外
    線吸収性積層体。
  3. 【請求項3】 前記近赤外線吸収性色素が、下記一般式
    (1); 【化1】 (式中、αは、同一若しくは異なって、SR1 、OR
    2 、NHR3 又はハロゲン原子を表し、NHR3 を必須
    とする。R1 、R2 及びR3 は、同一若しくは異なっ
    て、置換基を有してもよいフェニル基、炭素数1〜20
    のアルキル基又は炭素数7〜20のアラルキル基を表
    す。βは、同一若しくは異なって、SR1 、OR 2 又は
    ハロゲン原子を表し、SR1 又はOR2 を必須とする。
    ただし、α及びβのうち少なくとも1つは、ハロゲン原
    子又はOR2 を必須とする。Mは、無金属、金属、金属
    酸化物又は金属ハロゲン化物を表す。)で表される化合
    物であることを特徴とする請求項1又は2記載の近赤外
    線吸収性積層体。
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