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JP2002361408A - 異種金属接合品の接合方法 - Google Patents

異種金属接合品の接合方法

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JP2002361408A
JP2002361408A JP2001176145A JP2001176145A JP2002361408A JP 2002361408 A JP2002361408 A JP 2002361408A JP 2001176145 A JP2001176145 A JP 2001176145A JP 2001176145 A JP2001176145 A JP 2001176145A JP 2002361408 A JP2002361408 A JP 2002361408A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板厚が大きく相違する銅製の伝熱プレートと
アルミニウム製の冷却フィンとを良好にろう付けする。 【解決手段】 プレート110のうちフィン130との
接合面112にニッケル層113を設けるとともに、伝
熱プレート110と冷却フィン130との間に表裏両面
にろう材114aがクラッドされたアルミニウム製の芯
材114bからなる接合プレート114を配設した状態
で加熱ろう付けする。これにより、ろう付け時に、ろう
材とニッケルとが反応してアルミニウム製の芯材114
bが、フィン130に代わって犠牲材となって溶けなが
らプレート110に接合されるので、ろう付け時に、フ
ィン130が溶けてしまうことを未然に防止できる。し
たがって、フィン130の厚みがプレート110の厚み
に比べて非常に薄くても、フィン130とプレート11
0とを良好にろう付けすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅製の第1部材と
アルミニウム製の第2部材とが接合された異種金属接合
品の接合方法に関するもので、マイクロプロセッサ(M
PU)やインバータ等の発熱する電子部品を冷却する発
熱体冷却装置に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】電子部
品を冷却する冷却器(ヒートシンク)として、従来はア
ルミニウム製のものを採用してた。なお、ヒートシンク
の一般的な構造は、電子部品のコア(半導体が集積され
た部位)に接触する伝熱プレート部、及び伝熱プレート
部に設けられた冷却フィン等からなるもので、通常、伝
熱プレートと冷却フィンとは、押し出し加工もしくは引
き抜き加工、又はろう付け(半田付け)接合等の手段に
て一体化されている。
【0003】ところで、近年、電子部品の動作速度の向
上とともに、電子部品からの発熱量が増大しているた
め、従来のアルミニウム製のヒートシンクでは、十分に
電子部品を冷却することが難しくなってきた。
【0004】これに対して、アルミニウムより熱伝導率
が大きい銅にてヒートシンクを構成する方法が考えられ
が、銅はアルミニウムより密度が大きいので、ヒートシ
ンク全てを銅製とすると、ヒートシンクが非常に重くな
り、ヒートシンクを(マザーボード)に装着することが
難しい。
【0005】そこで、発明者等は、電子部品に接触する
伝熱プレートを銅製とし、冷却フィンをアルミニウム製
とするとともに、伝熱プレートと冷却フィンとをろう付
け接合したヒートシンクを試作検討したが、この試作品
においては、以下のような問題が発生した。
【0006】すなわち、ヒートシンクの冷却能力を高め
るためには放熱面積を拡大する必要があるが、単純に放
熱面積を拡大すると、ヒートシンク全体が大きくなって
しまうため、冷却フィンの板厚を薄くすることにより、
冷却フィンの表面積を増大させつつ冷却フィンの外形寸
法(ヒートシンクの外径寸法)が大きくなることを抑制
する必要がある。
【0007】一方、伝熱プレートは電子部品に接触して
電子部品が発する熱を冷却フィンに伝導する必要がある
ので、伝熱プレートの板厚(熱が伝導する部位の断面
積)は、十分な熱量を冷却フィン側に伝導することがで
き得る寸法とする必要があり、伝熱プレートの板厚と冷
却フィンの板厚とが(上記試作品では、1/70以下
と)大きく相違してしまう。
【0008】そして、アルミニウムと銅とをろう付けす
るに当たっては、銅側にニッケルメッキを施した状態で
アルミニウム(AL)−シリコン(Si)系のろう材に
てろう付けする手法が一般的であるが、ろう付け時に、
ろう材(AL−Si)とニッケルとが反応してアルミニ
ウムの融点が低下してしまうので、ろう付け時に、板厚
が薄く熱容量の小さい冷却フィンが溶けてしまうという
問題が発生した。
【0009】本発明は、上記点に鑑み、板厚が大きく相
違する銅製の部材とアルミニウム製の部材とを良好にろ
う付けすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、銅製の第1
部材(110)とアルミニウム製の第2部材(130)
とが接合された異種金属接合品の接合方法であって、第
1部材(110)のうち第2部材(130)との接合面
(112)側にニッケル層(113)を設けるととも
に、第1部材(110)と第2部材(130)との間に
表裏両面にろう材が被覆されたアルミニウム製の接合部
材(114)を配設した状態で加熱してろう付けするこ
とを特徴とする。
【0011】これにより、ろう付け時に、ろう材とニッ
ケルとが反応してアルミニウム製の接合部材(114)
が、第2部材(130)に代わって犠牲材となって溶け
ながら第1部材(110)に接合されるので、ろう付け
時に、第2部材(130)が溶けてしまうことを未然に
防止できる。
【0012】一方、第2部材(130)はニッケルの影
響を受けないので、自らは溶けることなく接合部材(1
14)にろう付けされるので、第2部材(130)は、
接合部材(114)を介して第1部材(110)に接合
される。
【0013】このように、本発明によれば、第2部材
(130)の厚みが第1部材(110)の厚みtpに比
べて非常に薄くても、第2部材(130)と第1部材
(110)とを良好にろう付けすることができる。
【0014】請求項2に記載の発明では、銅製の第1部
材(110)とアルミニウム製の第2部材(130)と
が接合された異種金属接合品であって、第1部材(11
0)のうち第2部材(130)との接合面(112)側
にニッケル層(113)を設け、第1部材(110)と
第2部材(130)との間に表裏両面にろう材が被覆さ
れたアルミニウム製の接合部材(114)を配設した状
態で加熱してろう付けされたことを特徴とする。
【0015】これにより、ろう付け時に、ろう材とニッ
ケルとが反応してアルミニウム製の接合部材(114)
が、第2部材(130)に代わって犠牲材となって溶け
ながら第1部材(110)に接合されるので、ろう付け
時に、第2部材(130)が溶けてしまうことを未然に
防止できる。
【0016】一方、第2部材(130)はニッケルの影
響を受けないので、自らは溶けることなく接合部材(1
14)にろう付けされるので、第2部材(130)は、
接合部材(114)を介して第1部材(110)に接合
される。
【0017】このように、本発明によれば、第2部材
(130)の厚みが第1部材(110)の厚みtpに比
べて非常に薄くても、第2部材(130)と第1部材
(110)とを良好にろう付けすることができる。
【0018】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
マイクロプロセッサ(MPU)を発熱体として、このM
PUを冷却する発熱体冷却装置(以下、ヒートシンクと
呼ぶ。)に本発明を適用したものであって、図1は冷却
装置100の斜視図である。
【0020】図1中、110は略正方形に形成された銅
(本実施形態では、C1100)製の伝熱プレート(第
1部材)であり、MPU(図示せず。)は、後述する冷
却フィンと反対側にて伝熱プレート110(以下、プレ
ート110と略す。)の略中央に熱的に接合される。
【0021】120は、プレート110の板面111に
対して略直交する方向からプレート110に向けて冷却
空気を吹き出す軸流型のボックスファン(送風手段)で
あり、このボックスファン120(以下、ファン120
と略す。)は、図2に示すように、直方体状のボックス
121内に、軸流ファン122及びこの軸流ファン12
2を駆動する小型電動モータ123を収納した周知のも
のである。
【0022】そして、ファン120とプレート110
(板面111)との間には、アルミニウム薄板材を波状
にローラ成形してプレート110からの放熱を促進する
アルミニウム(本実施形態では、A7172)製の冷却
フィン(第2部材)130が配設されており、この冷却
フィン130(以下、フィン130と略す。)には、図
1に示すように、空気流れを所定方向に転向させる周知
のルーバ131が多数個形成されてプレート110とろ
う付けされている。
【0023】また、140はフィン130とファン12
0との間に配設されてファン120を支持するととも
に、ファン120から吹き出す空気の通路を形成するア
ルミニウム製の支持ケーシングであり、この支持ケーシ
ング140は、図2に示すように、ファン120からフ
ィン130側に向かうほど、その通路断面積が拡大する
ようにテーパ状(末広がり状)に形成されている。
【0024】そして、支持ケーシング140のうちフィ
ン130の山部(先端部)に接触する部位には、図1に
示すように、プレート110と略平行、かつ、フィン1
30の尾根部(山部の頂部を連ねた部位)の長手方向に
対して略直交する方向(以下、この方向をコルゲートフ
ィン進行方向と呼ぶ。)に延びる2つの平面部141が
形成されており、これら2の平面部141の長手方向両
端部には、平面部141からプレート110まで延びて
支持ケーシング140をプレート110に対して固定す
る支柱部142が形成されている。なお、平面部141
は、フィン130の尾根部のうち尾根方向両端側にてフ
ィン130に接合されているとともに、支持ケーシング
140のテーパ状(末広がり状)部分のうち、両平面部
141間にも平面部141が形成されている。
【0025】また、ファン120は、ボックス121を
貫通して支持ケーシング140に至るビス(小ねじ)1
24により支持ケーシング140に固定されており。支
持ケーシング140のうちファン120に対応する部位
には、図3に示すように、ビス124が螺合する雌ねじ
部143、及び送風空気を導入する開口部144が形成
されている。
【0026】次に、プレート110とフィン130との
ろう付け方法及びその特徴を、図4に基づいて述べる。
【0027】先ず、少なくともプレート110のうちフ
ィン130との接合面112(本実施形態では、プレー
ト110の全表面)にニッケルメッキを施すことにより
ニッケル層113を設けるとともに、その後、プレート
110とフィン130との間に表裏両面にろう材(本実
施形態では、AL−Si系のA4045)114aが被
覆(クラッド)されたアルミニウム製の芯材114bか
らなる接合プレート(接合部材)114を配設した状態
で、炉内で加熱ろう付けするものである。
【0028】これにより、ろう付け時に、ろう材(AL
−Si)とニッケルとが反応してアルミニウム製の芯材
114b(接合プレート114)が、フィン130に代
わって犠牲材となって溶けながらプレート110に接合
されるので、ろう付け時に、フィン130が溶けてしま
うことを未然に防止できる。
【0029】一方、フィン130はニッケルの影響を受
けないので、自らは溶けることなく接合プレート114
にろう付けされるので、フィン130は、接合プレート
114を介してプレート110に接合される。
【0030】このように、本実施形態によれば、フィン
130の厚みtfがプレート110の厚みtpに比べて
(本実施形態では、1/70以下と)非常に薄くても、
フィン130とプレート110とを良好にろう付けする
ことができるので、ヒートシンク100が非常に重くな
ることを防止しつつ、ヒートシンク100の冷却能力を
向上させることができる。
【0031】因みに、芯材114bの厚みは、ろう付け
時に、芯材114bが犠牲材として機能するに十分な厚
みがあればよいので、通常、0.5mm以上、2mm以
下とすればよく、本実施形態では、0.6mmとしてい
る。また、ニッケル層113の厚みは、接合プレート1
14とろう付けするに十分な厚みであればよいので、通
常、5μm以上、29μm以下とすればよく、本実施形
態では、17μmとしている。
【0032】(第2実施形態)本実施形態は、図5に示
すように、フィン130を複数段(図5では、2段)と
したもので、一段目のフィン130と2段目のフィン1
30との間に表裏両面にろう材が被覆された接合プレー
ト115を配置し、この接合プレート115を介して両
フィン130をろう付けしている。
【0033】なお、接合プレート115は、プレート1
10とフィン130との間に配設された接合プレート1
14とは異なり、犠牲材として機能するものではなく、
2段目(上段)のフィン130が1段目(下段)のフィ
ン130に填り込むことを防止しつつ、両フィン130
をろう付けするためのろう材として機能するものであれ
る。
【0034】次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0035】本実施形態では、アルミニウムとアルミニ
ウムとのろう付け(フィン同士のろう付け)と、アルミ
ニウムと銅とのろう付け(プレート110とフィン13
0とのろう付け)とが混在しているため、ろう付け温度
の異なるろう付けが混在することとなり、通常、ろう付
け温度の異なるろう付けが混在していると、ろう付け時
の温度管理を細かく(厳密に)管理する必要があるた
め、ろう付け作業が難しいという問題がある。
【0036】しかし、本実施形態では、アルミニウムと
銅とのろう付け(プレート110とフィン130とのろ
う付け)箇所については、第1実施形態と同様に、接合
プレート114を介在させた状態でろう付けを行うの
で、前述のごとく、アルミニウムと銅とのろう付け(プ
レート110とフィン130とのろう付け)箇所につい
て厳しく温度管理しなくても、フィン130が溶けてし
まうといった不具合が発生しない。
【0037】したがって、ろう付け温度の異なるろう付
けが混在していても、ろう付け時の温度管理を細かく
(厳密に)管理する必要がないため、ろう付け作業を容
易に行うことができる。
【0038】(その他の実施形態)上述の実施形態で
は、ヒートシンクに本発明を適用したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、その他の異種金属接合品に
も適用することができる。
【0039】また、上述の実施形態では、メッキ処理に
よりニッケル層113を形成したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、銅製のプレート110にクラッ
ド(望ましくは、真空圧延)することによりニッケル層
を形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施形態に係るヒートシンクの斜視図で
ある。
【図2】図1を電動モータの軸方向にて切断した断面図
である。
【図3】発明の実施形態に係る発熱体冷却装置からファ
ンを取り外した状態を示す斜視図である。
【図4】(a)は本発明の第1実施形態に係るろう付け
方法の説明図であり、(b)は(a)のA部拡大図であ
る。
【図5】本発明の第2実施形態に係るろう付け方法の説
明図である。
【符号の説明】
110…伝熱プレート(第1部材)、130…冷却フィ
ン(第2部材)、113…ニッケル層、114…接合プ
レート(接合部材)、114a…ろう材、114b…芯
材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H01L 23/36 B23K 103:18 B23K 103:18 H01L 23/36 Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅製の第1部材(110)とアルミニウ
    ム製の第2部材(130)とが接合された異種金属接合
    品の接合方法であって、 前記第1部材(110)のうち前記第2部材(130)
    との接合面(112)側にニッケル層(113)を設け
    るとともに、前記第1部材(110)と前記第2部材
    (130)との間に表裏両面にろう材が被覆されたアル
    ミニウム製の接合部材(114)を配設した状態で加熱
    してろう付けすることを特徴とする異種金属接合品の接
    合方法。
  2. 【請求項2】 銅製の第1部材(110)とアルミニウ
    ム製の第2部材(130)とが接合された異種金属接合
    品であって、 前記第1部材(110)のうち前記第2部材(130)
    との接合面(112)側にニッケル層(113)を設
    け、前記第1部材(110)と前記第2部材(130)
    との間に表裏両面にろう材が被覆されたアルミニウム製
    の接合部材(114)を配設した状態で加熱してろう付
    けされたことを特徴とする異種金属接合品。
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