JP2002214564A - 照明光学系および映像投射装置 - Google Patents
照明光学系および映像投射装置Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 照明光をリレー光学系よりプリズムに導き入
れてプリズム表面で全反射することにより照明対象面に
導き、照明対象面からの角度差のある必要な反射光と不
要な反射光をプリズムを透過させて外部に導く照明光学
系において、不要な反射光がプリズム表面で再反射され
て照明対象面に再入射するのを防止する。 【解決手段】 波長選択性を有する透過部材をリレー光
学系の絞り近傍における照明光の光路の一部に配置し
て、不要な反射光となったときに、プリズム表面で再反
射されると照明対象面に再入射することになる成分を、
照明光から除去しておく。
れてプリズム表面で全反射することにより照明対象面に
導き、照明対象面からの角度差のある必要な反射光と不
要な反射光をプリズムを透過させて外部に導く照明光学
系において、不要な反射光がプリズム表面で再反射され
て照明対象面に再入射するのを防止する。 【解決手段】 波長選択性を有する透過部材をリレー光
学系の絞り近傍における照明光の光路の一部に配置し
て、不要な反射光となったときに、プリズム表面で再反
射されると照明対象面に再入射することになる成分を、
照明光から除去しておく。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源からの光をプ
リズムに導き入れその表面で全反射して照明対象面に導
き、照明対象面からの反射光をプリズムを透過させて外
部に導く照明光学系、および、光を2方向に反射して一
方の反射光を映像を表す光とする映像表示素子により照
明光学系からの光を反射して、映像を表す反射光を投射
する映像投射装置に関する。
リズムに導き入れその表面で全反射して照明対象面に導
き、照明対象面からの反射光をプリズムを透過させて外
部に導く照明光学系、および、光を2方向に反射して一
方の反射光を映像を表す光とする映像表示素子により照
明光学系からの光を反射して、映像を表す反射光を投射
する映像投射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、DMD(Digital Micromirror De
vice:デジタルマイクロミラー素子)と呼ばれる反射型
の映像表示素子を備えた映像投射装置が開発されてい
る。DMDは、方向可変の微小なミラー素片が平面上に
多数配列された素子である。各ミラー素片の方向は所定
の2方向から択一的に選択可能であり、表示する映像に
応じて選択される。DMDに与えられる照明光は2方向
に反射され、一方の反射光が映像を表す光となり、他方
の反射光は映像を表さない不要な光となる。
vice:デジタルマイクロミラー素子)と呼ばれる反射型
の映像表示素子を備えた映像投射装置が開発されてい
る。DMDは、方向可変の微小なミラー素片が平面上に
多数配列された素子である。各ミラー素片の方向は所定
の2方向から択一的に選択可能であり、表示する映像に
応じて選択される。DMDに与えられる照明光は2方向
に反射され、一方の反射光が映像を表す光となり、他方
の反射光は映像を表さない不要な光となる。
【0003】以下、映像を表す光をON光、不要な光を
OFF光といい、ON光を生じる方向を向いたミラー素
片の状態をON状態、OFF光を生じる方向を向いたミ
ラー素片の状態をOFF状態という。ミラー素片の方向
の変化範囲は狭く、ON状態とOFF状態の角度は通常
±10゜程度であり、したがって、ON光とOFF光の
角度差は40゜程度である。
OFF光といい、ON光を生じる方向を向いたミラー素
片の状態をON状態、OFF光を生じる方向を向いたミ
ラー素片の状態をOFF状態という。ミラー素片の方向
の変化範囲は狭く、ON状態とOFF状態の角度は通常
±10゜程度であり、したがって、ON光とOFF光の
角度差は40゜程度である。
【0004】均一な明るさの映像を提供するためには、
DMD上での照明光の強度分布を均一にする必要があ
る。このため、一般に、DMD照明用の照明光学系に
は、照明光を発する光源のほか、光源からの照明光の強
度分布を均一にするインテグレータと、インテグレータ
の出射面とDMDの反射面(ミラー素片が配列された
面)を共役にするリレー光学系が備えられ、また、照明
光をDMDに垂直に近い方向から入射させ、DMDから
垂直に近い方向に反射されることになるON光を遮るこ
となく投射光学系に導くためのプリズム群が備えられ
る。
DMD上での照明光の強度分布を均一にする必要があ
る。このため、一般に、DMD照明用の照明光学系に
は、照明光を発する光源のほか、光源からの照明光の強
度分布を均一にするインテグレータと、インテグレータ
の出射面とDMDの反射面(ミラー素片が配列された
面)を共役にするリレー光学系が備えられ、また、照明
光をDMDに垂直に近い方向から入射させ、DMDから
垂直に近い方向に反射されることになるON光を遮るこ
となく投射光学系に導くためのプリズム群が備えられ
る。
【0005】照明光学系に備えられるプリズム群の構成
と、照明光、ON光、OFF光に対する作用の原理を図
11に模式的に示す。プリズム群は第1のプリズム31
と第2のプリズム32より成る。第1のプリズム31は
表面31a、31b、31cを有し、第2のプリズム3
2は表面32a、32b、32cを有する。プリズム3
1、32は、表面31aと表面32aが微小な間隙を介
して対向し、DMDの反射面に対して傾斜するように配
置されている。表面31b、32bは互いに平行であ
り、DMDの反射面とも平行である。なお、図11にお
いて、41はDMDの1つのミラー素片であり、(a)
はミラー素片41がON状態のとき、(b)はミラー素
片41がOFF状態のときを表している。
と、照明光、ON光、OFF光に対する作用の原理を図
11に模式的に示す。プリズム群は第1のプリズム31
と第2のプリズム32より成る。第1のプリズム31は
表面31a、31b、31cを有し、第2のプリズム3
2は表面32a、32b、32cを有する。プリズム3
1、32は、表面31aと表面32aが微小な間隙を介
して対向し、DMDの反射面に対して傾斜するように配
置されている。表面31b、32bは互いに平行であ
り、DMDの反射面とも平行である。なお、図11にお
いて、41はDMDの1つのミラー素片であり、(a)
はミラー素片41がON状態のとき、(b)はミラー素
片41がOFF状態のときを表している。
【0006】リレー光学系を透過した照明光は、表面3
1cを透過して第1のプリズム31に入り、表面31a
に達する。表面31aに対する照明光の入射角は臨界角
を超えるように設定されており、プリズム31に入った
照明光は表面31aで全反射される。表面31aで全反
射された照明光は表面31bを透過し、垂直に近い方向
からDMDに入射して、反射面上の各ミラー素片41を
照明する。
1cを透過して第1のプリズム31に入り、表面31a
に達する。表面31aに対する照明光の入射角は臨界角
を超えるように設定されており、プリズム31に入った
照明光は表面31aで全反射される。表面31aで全反
射された照明光は表面31bを透過し、垂直に近い方向
からDMDに入射して、反射面上の各ミラー素片41を
照明する。
【0007】図11(a)に示すように、ON状態のミ
ラー素片41は、DMDの表面全体に対して略垂直な方
向に照明光を反射する。この反射光がON光となる。O
N光は、表面31bより再び第1のプリズム31に入っ
て、表面31aに達する。表面31aに対するON光の
入射角は臨界角未満であり、ON光は表面31aを透過
して、プリズム31、32間の間隙に出る。間隙に出た
ON光は表面32aを透過して第2のプリズム32に入
り、表面32bに達してこれを透過し、プリズム32の
外に出る。プリズム32から出たON光は、投射光学系
(不図示)に入射して投射される。
ラー素片41は、DMDの表面全体に対して略垂直な方
向に照明光を反射する。この反射光がON光となる。O
N光は、表面31bより再び第1のプリズム31に入っ
て、表面31aに達する。表面31aに対するON光の
入射角は臨界角未満であり、ON光は表面31aを透過
して、プリズム31、32間の間隙に出る。間隙に出た
ON光は表面32aを透過して第2のプリズム32に入
り、表面32bに達してこれを透過し、プリズム32の
外に出る。プリズム32から出たON光は、投射光学系
(不図示)に入射して投射される。
【0008】図11(b)に示すように、OFF状態の
ミラー素片41は、ON光に関して入射側とは反対側に
照明光を反射する。この反射光がOFF光となる。OF
F光は、ON光と同様に第1のプリズム31および第2
のプリズム32を透過するが、投射光学系には入射せ
ず、捨てられる。
ミラー素片41は、ON光に関して入射側とは反対側に
照明光を反射する。この反射光がOFF光となる。OF
F光は、ON光と同様に第1のプリズム31および第2
のプリズム32を透過するが、投射光学系には入射せ
ず、捨てられる。
【0009】プリズム31、32の表面31a、32a
には、ON光およびOFF光を効率よく透過させるため
に、反射防止膜が設けられている。ところが、反射防止
膜は入射角依存性と波長依存性を有しており、入射角と
波長の関係によっては、光を完全には透過させず、一部
を反射してしまう。ON光の一部が反射されると、提供
する映像の明るさが低下し、また、色も変化してしま
う。そこで、表面31a、32aに設けられる反射防止
膜は、ON光の入射角θに対して最適化されて、ON光
に対して波長依存性を有さないように設定されている。
したがって、ON光は、波長にかかわらず、ほとんど全
て表面31a、32aを透過する。
には、ON光およびOFF光を効率よく透過させるため
に、反射防止膜が設けられている。ところが、反射防止
膜は入射角依存性と波長依存性を有しており、入射角と
波長の関係によっては、光を完全には透過させず、一部
を反射してしまう。ON光の一部が反射されると、提供
する映像の明るさが低下し、また、色も変化してしま
う。そこで、表面31a、32aに設けられる反射防止
膜は、ON光の入射角θに対して最適化されて、ON光
に対して波長依存性を有さないように設定されている。
したがって、ON光は、波長にかかわらず、ほとんど全
て表面31a、32aを透過する。
【0010】しかし、OFF光の入射角はON光の入射
角θと大きく相違するため、表面31a、32aに設け
られた反射防止膜には波長依存性が残存し、全ての波長
の光に対する透過率を十分に高くすることはできない。
例えば、図11に示したようにOFF光の入射角がON
光の入射角よりも小さくなる場合、反射防止膜の透過率
は短波長の光に対して低下し、青色光の一部が反射され
る。
角θと大きく相違するため、表面31a、32aに設け
られた反射防止膜には波長依存性が残存し、全ての波長
の光に対する透過率を十分に高くすることはできない。
例えば、図11に示したようにOFF光の入射角がON
光の入射角よりも小さくなる場合、反射防止膜の透過率
は短波長の光に対して低下し、青色光の一部が反射され
る。
【0011】表面31a、32aで反射されたOFF光
は、図12に示すように、表面31bに再入射する。表
面31bに再入射したOFF光のうち、入射角が臨界角
を超えるものは全反射されるが、入射角が臨界角未満の
ものは表面31bを透過してDMDに再入射する。DM
Dに再入射したOFF光の一部は、ON光と略同じ方向
に反射され、ON光に混入してゴースト光となって、提
供する映像のコントラストを低下させる。
は、図12に示すように、表面31bに再入射する。表
面31bに再入射したOFF光のうち、入射角が臨界角
を超えるものは全反射されるが、入射角が臨界角未満の
ものは表面31bを透過してDMDに再入射する。DM
Dに再入射したOFF光の一部は、ON光と略同じ方向
に反射され、ON光に混入してゴースト光となって、提
供する映像のコントラストを低下させる。
【0012】図13、14に、従来の照明光学系のより
具体的な構成と、照明光、ON光、OFF光の光路を示
す。これらの図において、13bはインテグレータの出
射面、21はリレー光学系の前群、22はリレー光学系
の後群、23はリレー光学系の絞り、40はDMDであ
る。図13は照明光が長波長(赤色光または緑色光)の
場合であり、図14は照明光が短波長(青色光)の場合
である。また、図13、14において、(a)はDMD
40のミラー素片がON状態のとき、(b)はミラー素
片がOFF状態のときを表している。
具体的な構成と、照明光、ON光、OFF光の光路を示
す。これらの図において、13bはインテグレータの出
射面、21はリレー光学系の前群、22はリレー光学系
の後群、23はリレー光学系の絞り、40はDMDであ
る。図13は照明光が長波長(赤色光または緑色光)の
場合であり、図14は照明光が短波長(青色光)の場合
である。また、図13、14において、(a)はDMD
40のミラー素片がON状態のとき、(b)はミラー素
片がOFF状態のときを表している。
【0013】ON光は、図13(a)、図14(a)に
示すように、波長にかかわらずプリズム31、32の表
面31a、32aを透過する。一方、OFF光は、長波
長であれば、図13(b)に示すように表面31a、3
2aを透過するが、短波長であれば、図14(b)に示
すように表面31a、32aによって一部反射される。
反射されたOFF光のうち、プリズム31の表面31b
に対する入射角が臨界角未満になって表面31bを透過
するするものは、照明光の光束のうち、表面31aへの
入射位置がDMD40から遠い側になる部分に由来す
る。すなわち、リレー光学系の絞り23の開口のうちD
MD40から遠い側の端部を通過する照明光がゴースト
光となる。
示すように、波長にかかわらずプリズム31、32の表
面31a、32aを透過する。一方、OFF光は、長波
長であれば、図13(b)に示すように表面31a、3
2aを透過するが、短波長であれば、図14(b)に示
すように表面31a、32aによって一部反射される。
反射されたOFF光のうち、プリズム31の表面31b
に対する入射角が臨界角未満になって表面31bを透過
するするものは、照明光の光束のうち、表面31aへの
入射位置がDMD40から遠い側になる部分に由来す
る。すなわち、リレー光学系の絞り23の開口のうちD
MD40から遠い側の端部を通過する照明光がゴースト
光となる。
【0014】米国特許5442414には、絞りの開口
を円形ではなくD字形にして、照明光の光束の一部を遮
断することにより、コントラストを高めるようにした映
像投射装置が提案されている。このような絞り23’を
図13、14の照明光学系に適用した構成を図15、1
6に示す。図15は照明光が長波長、図16は照明光が
短波長の場合であり、両図とも、(a)はDMD40の
ミラー素片がON状態、(b)はミラー素片がOFF状
態のときを表している。
を円形ではなくD字形にして、照明光の光束の一部を遮
断することにより、コントラストを高めるようにした映
像投射装置が提案されている。このような絞り23’を
図13、14の照明光学系に適用した構成を図15、1
6に示す。図15は照明光が長波長、図16は照明光が
短波長の場合であり、両図とも、(a)はDMD40の
ミラー素片がON状態、(b)はミラー素片がOFF状
態のときを表している。
【0015】図16(b)に示したように、短波長のO
FF光は表面31a、32aで一部反射されるが、反射
されたOFF光は、表面31bに対する入射角が臨界角
を超えるもののみとなるため、表面31bで全て反射さ
れて、DMD40には再入射しない。したがって、ON
光にゴースト光となるOFF光が混入せず、コントラス
トの低下のない質の高い映像を提供することができる。
FF光は表面31a、32aで一部反射されるが、反射
されたOFF光は、表面31bに対する入射角が臨界角
を超えるもののみとなるため、表面31bで全て反射さ
れて、DMD40には再入射しない。したがって、ON
光にゴースト光となるOFF光が混入せず、コントラス
トの低下のない質の高い映像を提供することができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、開口がD字
形の絞り23’を用いて照明光の一部を遮断すると、ミ
ラー素片がON状態であるかOFF状態であるかにかか
わらず、また、照明光が長波長であるか短波長であるか
にかかわらず、DMD40への照明光の一部を捨てるこ
とになり、ON光の量が減少してしまう。光量の減少
は、図16(a)の短波長のON光だけでなく、図15
(a)の長波長のON光にも生じる。
形の絞り23’を用いて照明光の一部を遮断すると、ミ
ラー素片がON状態であるかOFF状態であるかにかか
わらず、また、照明光が長波長であるか短波長であるか
にかかわらず、DMD40への照明光の一部を捨てるこ
とになり、ON光の量が減少してしまう。光量の減少
は、図16(a)の短波長のON光だけでなく、図15
(a)の長波長のON光にも生じる。
【0017】OFF光となったときにDMD40に再入
射する短波長のON光の量が減少するのは、コントラス
トを高めるという目的のためにやむを得ないが、それに
伴って、OFF光となったときでもDMD40に再入射
することのない長波長のON光の量が減少するのは、提
供する映像の明るさの低下を招いて好ましくない。絞り
23’によるON光の減少は、光源の発光量を増すこと
で補い得るが、そのようにすると光源が短寿命化し、ま
た電力消費の増大を招く。
射する短波長のON光の量が減少するのは、コントラス
トを高めるという目的のためにやむを得ないが、それに
伴って、OFF光となったときでもDMD40に再入射
することのない長波長のON光の量が減少するのは、提
供する映像の明るさの低下を招いて好ましくない。絞り
23’によるON光の減少は、光源の発光量を増すこと
で補い得るが、そのようにすると光源が短寿命化し、ま
た電力消費の増大を招く。
【0018】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、OFF光の混入によるコントラストの低下
がなく、しかも、光源からの光を効率よく利用して明る
い映像を提供する映像投射装置、および、そのような映
像投射装置に適した照明光学系を提供することを目的と
する。
れたもので、OFF光の混入によるコントラストの低下
がなく、しかも、光源からの光を効率よく利用して明る
い映像を提供する映像投射装置、および、そのような映
像投射装置に適した照明光学系を提供することを目的と
する。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、所定の波長範囲の光を射出する光源部
と、絞りを有するリレー光学系と、第1の表面を有する
第1のプリズムと、第1の表面に間隙を介して対向する
第2の表面を有する第2のプリズムとを備え、光源部か
らの光をリレー光学系を介して第1のプリズム内に導き
入れ、第1の表面で全反射することにより光源部に対し
略共役な照明対象面に導くとともに、照明対象面によっ
て所定方向に反射された光を第1の表面および第2の表
面を透過させて外部に導く照明光学系において、光源部
からの光に対して波長選択性を有する選択透過部材を、
リレー光学系の絞りの近傍における光源部からの光の光
路の断面内の一部位に備えるものとする。
に、本発明では、所定の波長範囲の光を射出する光源部
と、絞りを有するリレー光学系と、第1の表面を有する
第1のプリズムと、第1の表面に間隙を介して対向する
第2の表面を有する第2のプリズムとを備え、光源部か
らの光をリレー光学系を介して第1のプリズム内に導き
入れ、第1の表面で全反射することにより光源部に対し
略共役な照明対象面に導くとともに、照明対象面によっ
て所定方向に反射された光を第1の表面および第2の表
面を透過させて外部に導く照明光学系において、光源部
からの光に対して波長選択性を有する選択透過部材を、
リレー光学系の絞りの近傍における光源部からの光の光
路の断面内の一部位に備えるものとする。
【0020】第1のプリズムの第1の表面と第2のプリ
ズムの第2の表面は、照明対象面に対して傾斜すること
になる。リレー光学系は、光源部の出射面と照明対象面
を略共役な位置関係にして、光源部の出射面の像を照明
対象面全体に形成する。光源部の出射面上での光の強度
分布を均一にしておくことにより、照明対象面を均一な
明るさで照明することができる。照明対象面のどの部位
にも、リレー光学系の絞りの開口のあらゆる部位を通過
した光が導かれるが、絞りの開口のどの部位を通過する
かによって、照明対象面に対する光の入射角には差が生
じる。
ズムの第2の表面は、照明対象面に対して傾斜すること
になる。リレー光学系は、光源部の出射面と照明対象面
を略共役な位置関係にして、光源部の出射面の像を照明
対象面全体に形成する。光源部の出射面上での光の強度
分布を均一にしておくことにより、照明対象面を均一な
明るさで照明することができる。照明対象面のどの部位
にも、リレー光学系の絞りの開口のあらゆる部位を通過
した光が導かれるが、絞りの開口のどの部位を通過する
かによって、照明対象面に対する光の入射角には差が生
じる。
【0021】絞り近傍の光路上の一部には選択透過部材
が備えられているため、選択透過部材を透過し得ない波
長の光は、選択透過部材の傍らを通過したもののみが照
明対象面に入射する。一方、選択透過部材を透過し得る
波長の光は、選択透過部材の傍らを通過するものも、選
択透過部材を透過するものも、照明対象面に入射する。
すなわち、選択透過部材を透過し得ない光の照明対象面
に対する入射角の範囲は、選択透過部材を透過し得る光
の照明対象面に対する入射角の範囲の一部に限られる。
照明対象面が光を反射するものであれば、選択透過部材
を透過し得ない光の反射角の範囲も、選択透過部材を透
過し得る光の反射角の範囲の一部のみとなる。
が備えられているため、選択透過部材を透過し得ない波
長の光は、選択透過部材の傍らを通過したもののみが照
明対象面に入射する。一方、選択透過部材を透過し得る
波長の光は、選択透過部材の傍らを通過するものも、選
択透過部材を透過するものも、照明対象面に入射する。
すなわち、選択透過部材を透過し得ない光の照明対象面
に対する入射角の範囲は、選択透過部材を透過し得る光
の照明対象面に対する入射角の範囲の一部に限られる。
照明対象面が光を反射するものであれば、選択透過部材
を透過し得ない光の反射角の範囲も、選択透過部材を透
過し得る光の反射角の範囲の一部のみとなる。
【0022】照明対象面で反射された光が、波長によ
り、プリズムの第1の表面や第2の表面で反射される場
合でも、選択透過部材の波長選択性と光束の断面内の位
置の設定次第で、第1、第2の表面からの反射光を第1
のプリズムの照明対象面側の表面に対する入射角が臨界
角を超えるもののみとすることが可能であり、これによ
り、第1、第2の表面からの反射光が照明対象面に再入
射するのを防止することができる。しかも、選択透過部
材は、一部の波長範囲の光のみを遮断するものであるか
ら、光源部からの光は照明対象面の照明に有効に利用さ
れ、照明対象面は明るく照明される。この照明光学系は
DMDの照明に利用可能であり、第1、第2の表面で反
射されたOFF光がON光に混入するのを防止しつつ、
明るい映像を提供するのに適する。
り、プリズムの第1の表面や第2の表面で反射される場
合でも、選択透過部材の波長選択性と光束の断面内の位
置の設定次第で、第1、第2の表面からの反射光を第1
のプリズムの照明対象面側の表面に対する入射角が臨界
角を超えるもののみとすることが可能であり、これによ
り、第1、第2の表面からの反射光が照明対象面に再入
射するのを防止することができる。しかも、選択透過部
材は、一部の波長範囲の光のみを遮断するものであるか
ら、光源部からの光は照明対象面の照明に有効に利用さ
れ、照明対象面は明るく照明される。この照明光学系は
DMDの照明に利用可能であり、第1、第2の表面で反
射されたOFF光がON光に混入するのを防止しつつ、
明るい映像を提供するのに適する。
【0023】ここで、選択透過部材が、光路の断面内の
うち、第1の表面への光の入射位置が照明対象面から遠
くなる側の端部に位置する構成とするとよい。第1の表
面への入射位置が照明対象面から遠い光は、照明対象面
に近い光よりも、照明対象面への入射角が大きい。した
がって、照明対象面で反射されると、照明対象面に対し
て傾斜している第1、第2の表面への入射角が小さくな
り、照明対象面に再入射する方向に反射される。しか
し、選択透過部材を第1の表面への光の入射位置が照明
対象面から遠くなる側の端部に位置させることで、その
ような光をなくすことができる。
うち、第1の表面への光の入射位置が照明対象面から遠
くなる側の端部に位置する構成とするとよい。第1の表
面への入射位置が照明対象面から遠い光は、照明対象面
に近い光よりも、照明対象面への入射角が大きい。した
がって、照明対象面で反射されると、照明対象面に対し
て傾斜している第1、第2の表面への入射角が小さくな
り、照明対象面に再入射する方向に反射される。しか
し、選択透過部材を第1の表面への光の入射位置が照明
対象面から遠くなる側の端部に位置させることで、その
ような光をなくすことができる。
【0024】光源部からの光に対して波長選択性を有さ
ず、波長選択性の有無を除いて選択透過部材と同等の全
透過部材を、光路の断面内の選択透過部材を除く部位全
体に備えるとよい。選択透過部材を備えると、その屈折
率と厚さに応じて光路長が変化し、照明対象面上での結
像状態が一様でなくなるが、選択透過部材と同等の全透
過部材を選択透過部材の傍らに配置することで、照明対
象面上での結像状態を一様にすることができる。
ず、波長選択性の有無を除いて選択透過部材と同等の全
透過部材を、光路の断面内の選択透過部材を除く部位全
体に備えるとよい。選択透過部材を備えると、その屈折
率と厚さに応じて光路長が変化し、照明対象面上での結
像状態が一様でなくなるが、選択透過部材と同等の全透
過部材を選択透過部材の傍らに配置することで、照明対
象面上での結像状態を一様にすることができる。
【0025】この場合、選択透過部材が、波長選択性を
有さない基板と、基板上に設けられた波長選択性を有す
る選択透過膜より成り、基板が光路の断面全体にわたっ
ていて、全透過部材を兼ねる構成とすることができる。
このようにすると、照明対象面上での結像状態を一様に
することができる上、基板内に光の進行方向に沿う境界
面が存在せず、境界面で光が反射されて照明対象面上で
の光の強度分布が変化するという問題が生じる恐れもな
い。
有さない基板と、基板上に設けられた波長選択性を有す
る選択透過膜より成り、基板が光路の断面全体にわたっ
ていて、全透過部材を兼ねる構成とすることができる。
このようにすると、照明対象面上での結像状態を一様に
することができる上、基板内に光の進行方向に沿う境界
面が存在せず、境界面で光が反射されて照明対象面上で
の光の強度分布が変化するという問題が生じる恐れもな
い。
【0026】全透過部材の表面には反射防止膜を設ける
とよい。反射防止膜により、選択透過膜の傍らを通過す
る光の量の減少を避けることができる。
とよい。反射防止膜により、選択透過膜の傍らを通過す
る光の量の減少を避けることができる。
【0027】光源部が可視の波長範囲の光を射出し、選
択透過部材が500nm以上の波長の光のみを透過させ
る設定とすることができる。このようにすると、DMD
の照明に好適な照明光学系となる。
択透過部材が500nm以上の波長の光のみを透過させ
る設定とすることができる。このようにすると、DMD
の照明に好適な照明光学系となる。
【0028】前記目的を達成するために、本発明ではま
た、上記のいずれかの照明光学系と、方向可変の多数の
ミラー素片を照明光学系の照明対象面上に有し、与えら
れる映像信号に応じて各ミラー素片を所定の2方向のい
ずれかに向けて、照明光学系より導かれた光を第1の面
と第2の面が透過させる所定方向とこの所定方向以外の
方向に反射する映像表示素子と、映像表示素子によって
所定方向に反射されて第1の面と第2の面を透過した光
を投射する投射光学系とで、映像投射装置を構成する。
た、上記のいずれかの照明光学系と、方向可変の多数の
ミラー素片を照明光学系の照明対象面上に有し、与えら
れる映像信号に応じて各ミラー素片を所定の2方向のい
ずれかに向けて、照明光学系より導かれた光を第1の面
と第2の面が透過させる所定方向とこの所定方向以外の
方向に反射する映像表示素子と、映像表示素子によって
所定方向に反射されて第1の面と第2の面を透過した光
を投射する投射光学系とで、映像投射装置を構成する。
【0029】映像表示素子はDMDであり、これを照明
するために上記の照明光学系が備えられている。この映
像投射装置は、照明光学系のプリズムの第1、第2の表
面で反射されるOFF光のうちON光に混入してゴース
ト光となる波長の光を、選択透過部材によってあらかじ
め除去しておくことができるから、コントラストの高い
良質の映像を提供することができる。しかも、ゴースト
光となる波長以外の光を全てDMDに導いてON光の量
の減少を最小限に抑えることができるから、明るい映像
を提供することが可能である。
するために上記の照明光学系が備えられている。この映
像投射装置は、照明光学系のプリズムの第1、第2の表
面で反射されるOFF光のうちON光に混入してゴース
ト光となる波長の光を、選択透過部材によってあらかじ
め除去しておくことができるから、コントラストの高い
良質の映像を提供することができる。しかも、ゴースト
光となる波長以外の光を全てDMDに導いてON光の量
の減少を最小限に抑えることができるから、明るい映像
を提供することが可能である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の照明光学系および
映像投射装置の実施形態について、図面を参照しながら
説明する。なお、既に説明した光学部材と同一または類
似の機能を司る光学部材は、同じ符号で示す。
映像投射装置の実施形態について、図面を参照しながら
説明する。なお、既に説明した光学部材と同一または類
似の機能を司る光学部材は、同じ符号で示す。
【0031】本発明の一実施形態である映像投射装置1
の構成を図1に模式的に示す。映像投射装置1は、光源
部10、リレー光学系20、プリズム群30、DMD4
0、投射光学系50、ミラー60、および選択透過部材
70を備えており、光源部10が射出する照明光でDM
D40を照明し、DMD40により反射された映像を表
すON光を投射光学系50によって投射するものであ
る。映像投射装置1における光源部10、リレー光学系
20、プリズム群30および選択透過部材70は、照明
光学系2を成す。
の構成を図1に模式的に示す。映像投射装置1は、光源
部10、リレー光学系20、プリズム群30、DMD4
0、投射光学系50、ミラー60、および選択透過部材
70を備えており、光源部10が射出する照明光でDM
D40を照明し、DMD40により反射された映像を表
すON光を投射光学系50によって投射するものであ
る。映像投射装置1における光源部10、リレー光学系
20、プリズム群30および選択透過部材70は、照明
光学系2を成す。
【0032】光源部10は、ランプ11、リフレクタ1
2、インテグレータロッド13、およびカラーホイール
14より成る。ランプ11は可視の波長範囲全体にわた
る白色光を発し、リフレクタ12はランプ11が発した
光を収束させてインテグレータロッド13に入射させ
る。リフレクタ12は回転楕円面鏡であり、その第1焦
点にランプ11は配置されている。インテグレータロッ
ド13は、入射端面13aがリフレクタ12の第2焦点
上に位置するように配置されており、ランプ11が発し
た光はインテグレータロッド13の入射端面13a上に
収束する。
2、インテグレータロッド13、およびカラーホイール
14より成る。ランプ11は可視の波長範囲全体にわた
る白色光を発し、リフレクタ12はランプ11が発した
光を収束させてインテグレータロッド13に入射させ
る。リフレクタ12は回転楕円面鏡であり、その第1焦
点にランプ11は配置されている。インテグレータロッ
ド13は、入射端面13aがリフレクタ12の第2焦点
上に位置するように配置されており、ランプ11が発し
た光はインテグレータロッド13の入射端面13a上に
収束する。
【0033】インテグレータロッド13に入射した光
は、側面で全反射されながら出射端面13bに達する。
インテグレータロッド13の側面での全反射の回数は入
射端面13aへの光の入射角に依存し、したがって、出
射端面13b上ではリフレクタ12からの光束の中央部
と周辺部の光が混じり合うようになり、インテグレータ
ロッド13から出射する光の強度分布は均一になる。
は、側面で全反射されながら出射端面13bに達する。
インテグレータロッド13の側面での全反射の回数は入
射端面13aへの光の入射角に依存し、したがって、出
射端面13b上ではリフレクタ12からの光束の中央部
と周辺部の光が混じり合うようになり、インテグレータ
ロッド13から出射する光の強度分布は均一になる。
【0034】カラーホイール14は、インテグレータロ
ッド13の入射端面13aに近い光路上に配置されてお
り、軸14aを中心に回転する。カラーホイール14に
は、赤色(R)光、緑色(G)光および青色(B)光を
選択的に透過させる3種のカラーフィルターが設けられ
ており、光路上にどのフィルターが位置するかによっ
て、照明光をR光、G光およびB光間で切り替える。
ッド13の入射端面13aに近い光路上に配置されてお
り、軸14aを中心に回転する。カラーホイール14に
は、赤色(R)光、緑色(G)光および青色(B)光を
選択的に透過させる3種のカラーフィルターが設けられ
ており、光路上にどのフィルターが位置するかによっ
て、照明光をR光、G光およびB光間で切り替える。
【0035】リレー光学系20は前レンズ群21、後レ
ンズ群22、および絞り23より成る。リレー光学系2
0は、発散光束となっているインテグレータロッド13
からの照明光を前レンズ群21と後レンズ群22により
収束させて、インテグレータロッド13の出射端面13
bと共役な面上に結像させる。絞り23は、前レンズ群
31と後レンズ群32の間の前レンズ群31に近い光路
上に配置されている。絞り23は、円形の開口を有して
おり、前レンズ群31を透過した照明光の光束径を規制
して、結像面上での結像範囲を規定する。結像範囲内の
どの部位にも出射端面13bのあらゆる部位からの光が
導かれ、結像範囲全体にわたって照明光の強度分布は均
一になる。
ンズ群22、および絞り23より成る。リレー光学系2
0は、発散光束となっているインテグレータロッド13
からの照明光を前レンズ群21と後レンズ群22により
収束させて、インテグレータロッド13の出射端面13
bと共役な面上に結像させる。絞り23は、前レンズ群
31と後レンズ群32の間の前レンズ群31に近い光路
上に配置されている。絞り23は、円形の開口を有して
おり、前レンズ群31を透過した照明光の光束径を規制
して、結像面上での結像範囲を規定する。結像範囲内の
どの部位にも出射端面13bのあらゆる部位からの光が
導かれ、結像範囲全体にわたって照明光の強度分布は均
一になる。
【0036】ミラー60は絞り23と後レンズ群22の
間に配置されており、照明光を反射して光路を折曲げ
る。なお、ミラー60は装置構成を小型化するために備
えたものであり、省略することも可能である。選択透過
部材70は、可視の波長範囲の光に対して波長選択性を
有しており、ランプ11が発する白色光のうち一部の波
長範囲の光のみを透過させる。選択透過部材70は絞り
23の近傍の光路上の一部に配置されている。選択透過
部材70については後に詳述する。
間に配置されており、照明光を反射して光路を折曲げ
る。なお、ミラー60は装置構成を小型化するために備
えたものであり、省略することも可能である。選択透過
部材70は、可視の波長範囲の光に対して波長選択性を
有しており、ランプ11が発する白色光のうち一部の波
長範囲の光のみを透過させる。選択透過部材70は絞り
23の近傍の光路上の一部に配置されている。選択透過
部材70については後に詳述する。
【0037】プリズム群30は、第1のプリズム31と
第2のプリズム32より成る。プリズム31、32の設
定は前述のとおりである。すなわち、プリズム31、3
2は、表面31aと表面32aが微小な間隙を介して対
向し、DMD40の反射面に対して傾斜するように配置
されている。また、表面31b、32bは互いに平行で
あり、DMD40の反射面とも平行である。プリズム3
1、32の全ての表面31a〜31c、32a〜32c
には誘電体多層膜より成る反射防止膜が設けられている
第2のプリズム32より成る。プリズム31、32の設
定は前述のとおりである。すなわち、プリズム31、3
2は、表面31aと表面32aが微小な間隙を介して対
向し、DMD40の反射面に対して傾斜するように配置
されている。また、表面31b、32bは互いに平行で
あり、DMD40の反射面とも平行である。プリズム3
1、32の全ての表面31a〜31c、32a〜32c
には誘電体多層膜より成る反射防止膜が設けられている
【0038】リレー光学系20からの照明光は、表面3
1cを透過して第1のプリズム31に入り、臨界角を超
える入射角で表面31aに入射して全反射され、表面3
1bを透過して、DMD40の反射面を照明する。DM
D40は、プリズム31からの照明光の主光線が反射面
の中心を通り、かつ、リレー光学系20の結像面と反射
面が20゜程度の角度で交差するように配置されてい
る。ただし、この傾斜角はあまり大きくないから、リレ
ー光学系20からの照明光はDMD40の反射面上で略
結像し、また、反射面全体がリレー光学系20の結像範
囲の略全体に対応する。
1cを透過して第1のプリズム31に入り、臨界角を超
える入射角で表面31aに入射して全反射され、表面3
1bを透過して、DMD40の反射面を照明する。DM
D40は、プリズム31からの照明光の主光線が反射面
の中心を通り、かつ、リレー光学系20の結像面と反射
面が20゜程度の角度で交差するように配置されてい
る。ただし、この傾斜角はあまり大きくないから、リレ
ー光学系20からの照明光はDMD40の反射面上で略
結像し、また、反射面全体がリレー光学系20の結像範
囲の略全体に対応する。
【0039】DMD40の個々のミラー素片は、前述の
ようにON状態とOFF状態をとる。ON状態における
ミラー素片の法線は、反射面全体の法線とプリズム31
からの照明光の主光線の成す角を2等分する。したがっ
て、DMD40からの反射光のうちON光は、反射面全
体の法線に対して略平行になる。ON状態とOFF状態
のミラー素片の角度差は20゜程度であり、OFF状態
のミラー素片の法線は、反射面全体の法線に関して、照
明光の主光線の反対側になる。DMD40による反射光
のうちOFF光は、反射面全体の法線に対して40゜程
度の傾きを成す。
ようにON状態とOFF状態をとる。ON状態における
ミラー素片の法線は、反射面全体の法線とプリズム31
からの照明光の主光線の成す角を2等分する。したがっ
て、DMD40からの反射光のうちON光は、反射面全
体の法線に対して略平行になる。ON状態とOFF状態
のミラー素片の角度差は20゜程度であり、OFF状態
のミラー素片の法線は、反射面全体の法線に関して、照
明光の主光線の反対側になる。DMD40による反射光
のうちOFF光は、反射面全体の法線に対して40゜程
度の傾きを成す。
【0040】ON光は、表面31bを透過して第1のプ
リズム31に入り、臨界角未満で表面31aに入射して
これを透過し、プリズム31、32間の間隙に出る。間
隙に出たON光は表面32aを透過して第2のプリズム
32に入り、表面32bを透過してプリズム32の外に
出る。プリズム32の外に出たON光は、投射光学系5
0に入射する。
リズム31に入り、臨界角未満で表面31aに入射して
これを透過し、プリズム31、32間の間隙に出る。間
隙に出たON光は表面32aを透過して第2のプリズム
32に入り、表面32bを透過してプリズム32の外に
出る。プリズム32の外に出たON光は、投射光学系5
0に入射する。
【0041】投射光学系50は、その光軸がDMD40
の反射面の中心を通り、反射面と直交するように配置さ
れている。投射光学系50に入射したON光は、スクリ
ーン(不図示)に投射され、スクリーン上に映像を形成
する。
の反射面の中心を通り、反射面と直交するように配置さ
れている。投射光学系50に入射したON光は、スクリ
ーン(不図示)に投射され、スクリーン上に映像を形成
する。
【0042】DMD40の表示動作はカラーホイール1
4の回転に同期して制御され、DMD40は、R光、G
光、B光を受ける間、それぞれR成分、G成分、B成分
の映像を表示する。すなわち、R光を受けている間は、
映像のうちR成分を含む部分のミラー素片がON状態と
され、同様に、G光またはB光を受けている間は、映像
のうちG成分またはB成分を含む部分のミラー素片がO
N状態とされる。これにより、スクリーン上の映像はカ
ラー映像となる。また、ON状態とされるミラー素片で
あっても、ON状態とOFF状態を高速で切り替えら
れ、成分の強弱によってON状態をとる時間を変えられ
る。これにより、スクリーン上のカラー映像の色調が調
節される。
4の回転に同期して制御され、DMD40は、R光、G
光、B光を受ける間、それぞれR成分、G成分、B成分
の映像を表示する。すなわち、R光を受けている間は、
映像のうちR成分を含む部分のミラー素片がON状態と
され、同様に、G光またはB光を受けている間は、映像
のうちG成分またはB成分を含む部分のミラー素片がO
N状態とされる。これにより、スクリーン上の映像はカ
ラー映像となる。また、ON状態とされるミラー素片で
あっても、ON状態とOFF状態を高速で切り替えら
れ、成分の強弱によってON状態をとる時間を変えられ
る。これにより、スクリーン上のカラー映像の色調が調
節される。
【0043】OFF光は、表面31bを透過して第1の
プリズム31に入り、表面31aに達する。表面31a
に達したOFF光の大部分はこれを透過して、プリズム
31、32間の間隙に出る。間隙に出たOFF光は表面
32aに達し、大部分がこれを透過し第2のプリズム3
2に入る。プリズム32に入ったOFF光は表面32b
を透過して、プリズム32の外に出る。このOFF光
は、投射光学系50に入射することなく捨てられる。
プリズム31に入り、表面31aに達する。表面31a
に達したOFF光の大部分はこれを透過して、プリズム
31、32間の間隙に出る。間隙に出たOFF光は表面
32aに達し、大部分がこれを透過し第2のプリズム3
2に入る。プリズム32に入ったOFF光は表面32b
を透過して、プリズム32の外に出る。このOFF光
は、投射光学系50に入射することなく捨てられる。
【0044】プリズム31、32の表面に設けられた反
射防止膜のうち、DMD40の反射面に対して傾斜して
いる表面31a、32a上のものは、ON光に対して波
長依存性がないように、表面31a、32aに対するO
N光の入射角を考慮して設定されている。表面31a、
32a上の反射防止膜は、OFF光に対してもできるだ
け波長依存性がないように設定されているが、ON光と
OFF光とで表面31a、32aに対する入射角が大き
く相違するため、いくらか波長依存性が残存している。
射防止膜のうち、DMD40の反射面に対して傾斜して
いる表面31a、32a上のものは、ON光に対して波
長依存性がないように、表面31a、32aに対するO
N光の入射角を考慮して設定されている。表面31a、
32a上の反射防止膜は、OFF光に対してもできるだ
け波長依存性がないように設定されているが、ON光と
OFF光とで表面31a、32aに対する入射角が大き
く相違するため、いくらか波長依存性が残存している。
【0045】光の波長と表面31a、32aの透過率の
関係を図2に示す。ON光に対する透過率は、可視の波
長範囲全体にわたって、90〜98%程度となってい
る。一方、OFF光に対する透過率は、500nm以上
ではON光の透過率と同程度あるいはそれ以上である
が、500nm未満ではON光の透過率よりも低く、特
に400nm以下では85%程度となっている。
関係を図2に示す。ON光に対する透過率は、可視の波
長範囲全体にわたって、90〜98%程度となってい
る。一方、OFF光に対する透過率は、500nm以上
ではON光の透過率と同程度あるいはそれ以上である
が、500nm未満ではON光の透過率よりも低く、特
に400nm以下では85%程度となっている。
【0046】このため、OFF光のうち短波長のB光の
一部が表面31a、32aで反射されることになる。表
面31a、32aに対するOFF光の入射角は小さく、
表面31a、32aで反射されたOFF光は表面31b
に再入射する。表面31bに再入射したOFF光には、
その入射角により反射されるものと透過するものが存在
し得るが、映像投射装置1では、選択透過部材70を備
えることにより、表面31bを透過してDMD40に再
入射することになる光をあらかじめ除去しておくように
している。
一部が表面31a、32aで反射されることになる。表
面31a、32aに対するOFF光の入射角は小さく、
表面31a、32aで反射されたOFF光は表面31b
に再入射する。表面31bに再入射したOFF光には、
その入射角により反射されるものと透過するものが存在
し得るが、映像投射装置1では、選択透過部材70を備
えることにより、表面31bを透過してDMD40に再
入射することになる光をあらかじめ除去しておくように
している。
【0047】波長と選択透過部材70の透過率の関係を
図3に示す。選択透過部材70は、波長が500nm以
上の光をほとんど透過させる一方、波長が500nm未
満の光をほとんど遮断する。したがって、表面31a、
32aの波長依存性が図2に示したものであっても、表
面31bを透過してDMD40に再入射するOFF光は
ほとんどない。
図3に示す。選択透過部材70は、波長が500nm以
上の光をほとんど透過させる一方、波長が500nm未
満の光をほとんど遮断する。したがって、表面31a、
32aの波長依存性が図2に示したものであっても、表
面31bを透過してDMD40に再入射するOFF光は
ほとんどない。
【0048】表面31a、32aで反射されたOFF光
のうち、表面31bに再入射してこれを透過することに
なるのは、表面31bに対する入射角の小さい光であ
り、DMD40で反射されたOFF光のうち、DMD4
0の反射面全体の法線に対する角度が大きいもののみで
ある。換言すれば、リレー光学系20からの照明光の光
束のうち、表面31aへの入射位置がDMD40から遠
い端部の部分のみが、OFF光となったときに、表面3
1a、32aで反射され、表面31bに再入射してこれ
を透過することになる。
のうち、表面31bに再入射してこれを透過することに
なるのは、表面31bに対する入射角の小さい光であ
り、DMD40で反射されたOFF光のうち、DMD4
0の反射面全体の法線に対する角度が大きいもののみで
ある。換言すれば、リレー光学系20からの照明光の光
束のうち、表面31aへの入射位置がDMD40から遠
い端部の部分のみが、OFF光となったときに、表面3
1a、32aで反射され、表面31bに再入射してこれ
を透過することになる。
【0049】したがって、選択透過部材70は、リレー
光学系20の絞り23近傍における光路の断面のうち、
表面31aへの入射位置がDMD40から遠くなる照明
光が通過する端部に配置されている。映像投射装置1で
は、ミラー60を備えて光路を折曲げるようにしている
ので、選択透過部材70はDMD40に近い側に位置す
る。
光学系20の絞り23近傍における光路の断面のうち、
表面31aへの入射位置がDMD40から遠くなる照明
光が通過する端部に配置されている。映像投射装置1で
は、ミラー60を備えて光路を折曲げるようにしている
ので、選択透過部材70はDMD40に近い側に位置す
る。
【0050】映像投射装置1における照明光学系2の構
成と、照明光、ON光、OFF光の光路を図4、図5に
模式的に示す。これらの図は、従来の照明光学系を示す
図13、14に対応させて表したものであり、ミラー6
0を省略して表している。図4は光源部10からの照明
光の波長が500nm以上の場合であり、図5は照明光
の波長が500nm未満の場合である。図4、5におい
て、(a)はDMD40のミラー素片がON状態のと
き、(b)はミラー素片がOFF状態のときを表してい
る。
成と、照明光、ON光、OFF光の光路を図4、図5に
模式的に示す。これらの図は、従来の照明光学系を示す
図13、14に対応させて表したものであり、ミラー6
0を省略して表している。図4は光源部10からの照明
光の波長が500nm以上の場合であり、図5は照明光
の波長が500nm未満の場合である。図4、5におい
て、(a)はDMD40のミラー素片がON状態のと
き、(b)はミラー素片がOFF状態のときを表してい
る。
【0051】絞り23によって規制される照明光の光束
に対する選択透過部材70の位置の関係を図6に模式的
に示す。図6において、(a)は照明光の主光線を含む
縦断面図であり、(b)は主光線に垂直な横断面図であ
る。
に対する選択透過部材70の位置の関係を図6に模式的
に示す。図6において、(a)は照明光の主光線を含む
縦断面図であり、(b)は主光線に垂直な横断面図であ
る。
【0052】図4に示すように、500nm以上の長波
長の照明光は、選択透過部材70により遮られることな
く全てDMD40に導かれて、ON光またはOFF光と
なる。長波長の照明光は、図4(b)に示すように、O
FF光となってもプリズム31、32の表面31a、3
2aを透過し、DMD40に向かって戻ることはない。
長の照明光は、選択透過部材70により遮られることな
く全てDMD40に導かれて、ON光またはOFF光と
なる。長波長の照明光は、図4(b)に示すように、O
FF光となってもプリズム31、32の表面31a、3
2aを透過し、DMD40に向かって戻ることはない。
【0053】図5に示すように、500nm未満の短波
長の照明光は、選択透過部材70により一部が遮られ、
残りがDMD40に導かれて、ON光またはOFF光と
なる。短波長の照明光は量が減少することになるが、D
MD40のどの部位にも選択透過部材70の傍らのあら
ゆる部位からの光が導かれるため、短波長の照明光の強
度分布がDMD40上で不均一になることはない。した
がって、短波長のON光の量は減少するものの、提供す
る映像に色むらは生じない。
長の照明光は、選択透過部材70により一部が遮られ、
残りがDMD40に導かれて、ON光またはOFF光と
なる。短波長の照明光は量が減少することになるが、D
MD40のどの部位にも選択透過部材70の傍らのあら
ゆる部位からの光が導かれるため、短波長の照明光の強
度分布がDMD40上で不均一になることはない。した
がって、短波長のON光の量は減少するものの、提供す
る映像に色むらは生じない。
【0054】図5(b)に示すように、短波長のOFF
光の一部は表面31a、32aで反射されて表面31b
に再入射するが、入射角が臨界角未満となる光はなく、
全て全反射される。したがって、DMD40に再入射し
てON光に混入するゴースト光はなく、提供する映像の
コントラストは高い。
光の一部は表面31a、32aで反射されて表面31b
に再入射するが、入射角が臨界角未満となる光はなく、
全て全反射される。したがって、DMD40に再入射し
てON光に混入するゴースト光はなく、提供する映像の
コントラストは高い。
【0055】なお、選択透過部材70による短波長のO
N光の光量減少は、DMD40の駆動制御で補うことが
可能である。人の視感度はG光に対して最も高くR光に
対して最も低いから、通常は、R成分の映像を表示する
ときのミラー素片のON状態の時間を、G成分やB成分
の映像を表示するときのミラー素片のON状態の時間よ
りも長くすることによって、カラー映像の色合いを調節
している。したがって、短波長のB成分の映像を表示す
るときのミラー素片のON状態の時間を長くし得る余裕
があり、そのようにすることで光量減少を補うことがで
きる。
N光の光量減少は、DMD40の駆動制御で補うことが
可能である。人の視感度はG光に対して最も高くR光に
対して最も低いから、通常は、R成分の映像を表示する
ときのミラー素片のON状態の時間を、G成分やB成分
の映像を表示するときのミラー素片のON状態の時間よ
りも長くすることによって、カラー映像の色合いを調節
している。したがって、短波長のB成分の映像を表示す
るときのミラー素片のON状態の時間を長くし得る余裕
があり、そのようにすることで光量減少を補うことがで
きる。
【0056】選択透過部材70は、波長選択性を有する
材料を加工して板状にすることで作製することができる
し、波長選択性を有さないガラス、樹脂等の基板の表面
に波長選択性を有する膜を設けることによっても作製す
ることができる。ただし、いずれの方法によっても、屈
折率が空気と異なりやや厚さのある部材が照明光の光路
上の一部に存在することになり、光路長が部分的に短く
なって、DMD40上での結像状態が一様でなくなる。
DMD40上での結像状態が一様でなくなると、提供す
る映像の明るさにむらが生じ易くなるが、これは、波長
選択性を有さず、他の特性においては同等の部材を選択
透過部材70の傍らの光路上に配置することで回避する
ことができる。
材料を加工して板状にすることで作製することができる
し、波長選択性を有さないガラス、樹脂等の基板の表面
に波長選択性を有する膜を設けることによっても作製す
ることができる。ただし、いずれの方法によっても、屈
折率が空気と異なりやや厚さのある部材が照明光の光路
上の一部に存在することになり、光路長が部分的に短く
なって、DMD40上での結像状態が一様でなくなる。
DMD40上での結像状態が一様でなくなると、提供す
る映像の明るさにむらが生じ易くなるが、これは、波長
選択性を有さず、他の特性においては同等の部材を選択
透過部材70の傍らの光路上に配置することで回避する
ことができる。
【0057】図1に示した構成は、その一例である。こ
の選択透過部材70は波長選択性を有する材料を加工し
て板状にしたものであり、選択透過部材70には波長選
択性を有さない板状の全透過部材71が接合されてい
る。全透過部材71は、屈折率および厚さが選択透過部
材70の屈折率および厚さと等しく、照明光の光束のう
ち選択透過部材70の傍らの部分全体に位置する。この
構成では、照明光の光路長が一定になり、映像の明るさ
にむらが生じることはない。
の選択透過部材70は波長選択性を有する材料を加工し
て板状にしたものであり、選択透過部材70には波長選
択性を有さない板状の全透過部材71が接合されてい
る。全透過部材71は、屈折率および厚さが選択透過部
材70の屈折率および厚さと等しく、照明光の光束のう
ち選択透過部材70の傍らの部分全体に位置する。この
構成では、照明光の光路長が一定になり、映像の明るさ
にむらが生じることはない。
【0058】選択透過部材70と全透過部材71の別の
構成を図7に示す。図7において、(a)は照明光の主
光線を含む縦断面図であり、(b)は主光線に垂直な横
断面図である。選択透過部材70は波長選択性を有さな
いガラス板72の表面にダイクロイック膜73を設ける
ことにより作製されている。選択透過部材70には、ガ
ラス板72と同じ材質で同じ厚さの全透過部材71が接
合されている。全透過部材71の表面には反射防止膜7
4が設けられており、光路長を一定にするための全透過
部材71によって失われる照明光はほとんどない。な
お、図1の構成においても、全透過部材71の表面に反
射防止膜が設けられている。
構成を図7に示す。図7において、(a)は照明光の主
光線を含む縦断面図であり、(b)は主光線に垂直な横
断面図である。選択透過部材70は波長選択性を有さな
いガラス板72の表面にダイクロイック膜73を設ける
ことにより作製されている。選択透過部材70には、ガ
ラス板72と同じ材質で同じ厚さの全透過部材71が接
合されている。全透過部材71の表面には反射防止膜7
4が設けられており、光路長を一定にするための全透過
部材71によって失われる照明光はほとんどない。な
お、図1の構成においても、全透過部材71の表面に反
射防止膜が設けられている。
【0059】選択透過部材70と全透過部材71のさら
に別の構成を図8に示す。図8において、(a)は照明
光の主光線を含む縦断面図であり、(b)は主光線に垂
直な横断面図である。選択透過部材70はガラス板75
の表面にダイクロイック膜73を設けることで作製され
ているが、ガラス板75は照明光の光束の断面全体にわ
たる大きさを有している。ダイクロイック膜73はガラ
ス板75の一部分のみに設けられており、ガラス板75
の残りの部位が全透過部材71となっている。また、ガ
ラス板75の表面のうちダイクロイック膜73が設けら
れていない部位、すなわち全透過部材71の表面には、
反射防止膜74が設けられている。
に別の構成を図8に示す。図8において、(a)は照明
光の主光線を含む縦断面図であり、(b)は主光線に垂
直な横断面図である。選択透過部材70はガラス板75
の表面にダイクロイック膜73を設けることで作製され
ているが、ガラス板75は照明光の光束の断面全体にわ
たる大きさを有している。ダイクロイック膜73はガラ
ス板75の一部分のみに設けられており、ガラス板75
の残りの部位が全透過部材71となっている。また、ガ
ラス板75の表面のうちダイクロイック膜73が設けら
れていない部位、すなわち全透過部材71の表面には、
反射防止膜74が設けられている。
【0060】図1や図7のように選択透過部材70と全
透過部材71を接合した構成では、接合に不完全な部分
があると、両部材の境界で反射される光が生じて、DM
D40上での照明光の強度分布が不均一になる可能性が
ある。一方、図8のようにガラス板75が選択透過部材
70の基板と全透過部材71とを兼ねるようにした構成
では、その可能性は皆無であり、明るさにむらのない映
像を確実に提供することができる。
透過部材71を接合した構成では、接合に不完全な部分
があると、両部材の境界で反射される光が生じて、DM
D40上での照明光の強度分布が不均一になる可能性が
ある。一方、図8のようにガラス板75が選択透過部材
70の基板と全透過部材71とを兼ねるようにした構成
では、その可能性は皆無であり、明るさにむらのない映
像を確実に提供することができる。
【0061】図8の選択透過部材70および全透過部材
71を備えた照明光学系2の構成と、照明光、ON光、
OFF光の光路を図9、図10に模式的に示す。図9は
光源部10からの照明光の波長が500nm以上の場合
であり、図10は照明光の波長が500nm未満の場合
である。図9、10において、(a)はDMD40のミ
ラー素片がON状態のとき、(b)はミラー素片がOF
F状態のときを表している。ミラー60は省略して表し
ている。照明光に対する選択透過部材70と全透過部材
71の作用は図1の構成と同じである。
71を備えた照明光学系2の構成と、照明光、ON光、
OFF光の光路を図9、図10に模式的に示す。図9は
光源部10からの照明光の波長が500nm以上の場合
であり、図10は照明光の波長が500nm未満の場合
である。図9、10において、(a)はDMD40のミ
ラー素片がON状態のとき、(b)はミラー素片がOF
F状態のときを表している。ミラー60は省略して表し
ている。照明光に対する選択透過部材70と全透過部材
71の作用は図1の構成と同じである。
【0062】なお、本実施形態では、リレー光学系20
の絞り23の直後に選択透過部材70や全透過部材71
を配置しているが、選択透過部材70や全透過部材71
は絞り23の直前に配置してもよいし、絞り23の開口
の縁に接するように開口内に配置してもよい。また、プ
リズム31、32の表面31a、32aの反射防止膜の
波長依存性および選択透過部材70の波長選択性の具体
的な設定例を掲げたが、両者を対応させる限り、他の設
定とすることもできる。
の絞り23の直後に選択透過部材70や全透過部材71
を配置しているが、選択透過部材70や全透過部材71
は絞り23の直前に配置してもよいし、絞り23の開口
の縁に接するように開口内に配置してもよい。また、プ
リズム31、32の表面31a、32aの反射防止膜の
波長依存性および選択透過部材70の波長選択性の具体
的な設定例を掲げたが、両者を対応させる限り、他の設
定とすることもできる。
【0063】
【発明の効果】リレー光学系の絞り近傍の光路の一部に
選択透過部材を備える本発明の照明光学系は、照明対象
面によって反射された後、プリズムの第1、第2の表面
に特定の角度で入射して反射され照明対象面に再入射す
ることになる特定の波長の光を、あらかじめ除去してお
くことができる。したがって、照明対象面を所望の方向
のみから照明して、照明対象面からの反射光に予期せぬ
光が混入するのを防止することが可能である。しかも、
第1、第2の表面に特定の角度で入射すれば反射されて
照明対象面に再入射することになる波長の光であって
も、その特定の角度以外の角度で第1、第2の表面に入
射することになる光や、その波長以外の光は除去しない
から、照明対象面を明るく照明することができる。
選択透過部材を備える本発明の照明光学系は、照明対象
面によって反射された後、プリズムの第1、第2の表面
に特定の角度で入射して反射され照明対象面に再入射す
ることになる特定の波長の光を、あらかじめ除去してお
くことができる。したがって、照明対象面を所望の方向
のみから照明して、照明対象面からの反射光に予期せぬ
光が混入するのを防止することが可能である。しかも、
第1、第2の表面に特定の角度で入射すれば反射されて
照明対象面に再入射することになる波長の光であって
も、その特定の角度以外の角度で第1、第2の表面に入
射することになる光や、その波長以外の光は除去しない
から、照明対象面を明るく照明することができる。
【0064】本発明の映像投射装置では、照明光学系の
特長が生かされて、映像を表す光に不要な光の一部が混
入するのが防止されるとともに、映像表示素子を照明す
る光の量の減少が最小限に抑えられ、コントラストが高
く、しかも明るい映像を提供することが可能である。
特長が生かされて、映像を表す光に不要な光の一部が混
入するのが防止されるとともに、映像表示素子を照明す
る光の量の減少が最小限に抑えられ、コントラストが高
く、しかも明るい映像を提供することが可能である。
【図1】 本発明の一実施形態の映像投射装置の構成を
模式的に示す図。
模式的に示す図。
【図2】 上記映像投射装置のプリズムの表面の透過率
と波長との関係を示す図。
と波長との関係を示す図。
【図3】 上記映像投射装置の選択透過部材の透過率と
波長との関係を示す図。
波長との関係を示す図。
【図4】 上記映像投射装置に含まれる照明光学系の構
成と、長波長の照明光、ON光、OFF光の光路を模式
的に示す断面図。
成と、長波長の照明光、ON光、OFF光の光路を模式
的に示す断面図。
【図5】 上記映像投射装置に含まれる照明光学系の構
成と、短波長の照明光、ON光、OFF光の光路を模式
的に示す断面図。
成と、短波長の照明光、ON光、OFF光の光路を模式
的に示す断面図。
【図6】 上記映像表示装置の照明光の光束に対する選
択透過部材の位置関係を模式的に示す断面図。
択透過部材の位置関係を模式的に示す断面図。
【図7】 上記映像表示装置の照明光の光束に対する選
択透過部材および全透過部材の位置関係を模式的に示す
断面図。
択透過部材および全透過部材の位置関係を模式的に示す
断面図。
【図8】 上記映像表示装置の照明光の光束に対する別
の構成の選択透過部材および全透過部材の位置関係を模
式的に示す断面図。
の構成の選択透過部材および全透過部材の位置関係を模
式的に示す断面図。
【図9】 図8の選択透過部材と全透過部材を備えた照
明光学系の構成と、長波長の照明光、ON光、OFF光
の光路を模式的に示す断面図。
明光学系の構成と、長波長の照明光、ON光、OFF光
の光路を模式的に示す断面図。
【図10】 図8の選択透過部材と全透過部材を備えた
照明光学系の構成と、短波長の照明光、ON光、OFF
光の光路を模式的に示す断面図。
照明光学系の構成と、短波長の照明光、ON光、OFF
光の光路を模式的に示す断面図。
【図11】 従来の照明光学系に備えられたプリズム群
の構成と、照明光、ON光、OFF光に対する作用の原
理を模式的に示す図。
の構成と、照明光、ON光、OFF光に対する作用の原
理を模式的に示す図。
【図12】 従来の照明光学系においてプリズムで再反
射される光の光路を模式的に示す図。
射される光の光路を模式的に示す図。
【図13】 従来の照明光学系の構成と、長波長の照明
光、ON光、OFF光の光路を模式的に示す断面図。
光、ON光、OFF光の光路を模式的に示す断面図。
【図14】 従来の照明光学系の構成と、短波長の照明
光、ON光、OFF光の光路を模式的に示す断面図。
光、ON光、OFF光の光路を模式的に示す断面図。
【図15】 従来の照明光学系に開口がD字形の絞りを
備えた構成と、長波長の照明光、ON光、OFF光の光
路を模式的に示す断面図。
備えた構成と、長波長の照明光、ON光、OFF光の光
路を模式的に示す断面図。
【図16】 従来の照明光学系に開口がD字形の絞りを
備えた構成と、短波長の照明光、ON光、OFF光の光
路を模式的に示す断面図。
備えた構成と、短波長の照明光、ON光、OFF光の光
路を模式的に示す断面図。
1 映像投射装置 2 照明光学系 10 光源部 11 ランプ 12 リフレクタ 13 インテグレータロッド 14 カラーホイール 20 リレー光学系 21 前レンズ群 22 後レンズ群 23 絞り 30 プリズム群 31 第1のプリズム 32 第2のプリズム 31a、31b、31c プリズム表面 32a、32b、32c プリズム表面 40 DMD(映像表示素子) 41 ミラー素片 50 投射光学系 60 ミラー 70 選択透過部材 71 全透過部材 72 ガラス板 73 ダイクロイック膜 74 反射防止膜 75 ガラス板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 康之 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 5C058 AA18 EA01 EA02 EA12 EA13 EA14 EA42
Claims (7)
- 【請求項1】 所定の波長範囲の光を射出する光源部
と、絞りを有するリレー光学系と、第1の表面を有する
第1のプリズムと、第1の表面に間隙を介して対向する
第2の表面を有する第2のプリズムとを備え、光源部か
らの光をリレー光学系を介して第1のプリズム内に導き
入れ、第1の表面で全反射することにより光源部に対し
略共役な照明対象面に導くとともに、照明対象面によっ
て所定方向に反射された光を第1の表面および第2の表
面を透過させて外部に導く照明光学系において、 光源部からの光に対して波長選択性を有する選択透過部
材を、リレー光学系の絞りの近傍における光源部からの
光の光路の断面内の一部位に備えることを特徴とする照
明光学系。 - 【請求項2】 選択透過部材が、光路の断面内のうち、
第1の表面への光の入射位置が照明対象面から遠くなる
側の端部に位置することを特徴とする請求項1に記載の
照明光学系。 - 【請求項3】 光源部からの光に対して波長選択性を有
さず、波長選択性の有無を除いて選択透過部材と同等の
全透過部材を、光路の断面内の選択透過部材を除く部位
全体に備えることを特徴とする請求項1または請求項2
に記載の照明光学系。 - 【請求項4】 選択透過部材が、波長選択性を有さない
基板と、基板上に設けられた波長選択性を有する選択透
過膜より成り、基板が光路の断面全体にわたっていて、
全透過部材を兼ねていることを特徴とする請求項3に記
載の照明光学系。 - 【請求項5】 全透過部材の表面に反射防止膜が設けら
れていることを特徴とする請求項3または請求項4に記
載の照明光学系。 - 【請求項6】 光源部が可視の波長範囲の光を射出し、
選択透過部材が500nm以上の波長の光のみを透過さ
せることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれ
か1項に記載の照明光学系。 - 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれか1項
に記載の照明光学系と、 方向可変の多数のミラー素片を照明光学系の照明対象面
上に有し、与えられる映像信号に応じて各ミラー素片を
所定の2方向のいずれかに向けて、照明光学系より導か
れた光を前記所定方向と前記所定方向以外の方向に反射
する映像表示素子と、 映像表示素子によって前記所定方向に反射されて第1の
面と第2の面を透過した光を投射する投射光学系とを備
えることを特徴とする映像投射装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001008932A JP2002214564A (ja) | 2001-01-17 | 2001-01-17 | 照明光学系および映像投射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001008932A JP2002214564A (ja) | 2001-01-17 | 2001-01-17 | 照明光学系および映像投射装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002214564A true JP2002214564A (ja) | 2002-07-31 |
Family
ID=18876487
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001008932A Pending JP2002214564A (ja) | 2001-01-17 | 2001-01-17 | 照明光学系および映像投射装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002214564A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7033030B2 (en) | 2001-04-25 | 2006-04-25 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Projection-type display apparatus |
| JP2007500859A (ja) * | 2003-07-23 | 2007-01-18 | トムソン ライセンシング | 2重プリズムにおける偏光リサイクリングを有する照明装置 |
| JP2022179139A (ja) * | 2021-05-21 | 2022-12-02 | 富士フイルム株式会社 | 投影装置及び制御方法 |
-
2001
- 2001-01-17 JP JP2001008932A patent/JP2002214564A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7033030B2 (en) | 2001-04-25 | 2006-04-25 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Projection-type display apparatus |
| US7118227B2 (en) | 2001-04-25 | 2006-10-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Projection display device |
| JP2007500859A (ja) * | 2003-07-23 | 2007-01-18 | トムソン ライセンシング | 2重プリズムにおける偏光リサイクリングを有する照明装置 |
| JP2022179139A (ja) * | 2021-05-21 | 2022-12-02 | 富士フイルム株式会社 | 投影装置及び制御方法 |
| JP7623893B2 (ja) | 2021-05-21 | 2025-01-29 | 富士フイルム株式会社 | 投影装置及び制御方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20050615 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050622 |