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JP2002201378A - 顔料組成物および顔料分散体 - Google Patents

顔料組成物および顔料分散体

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JP2002201378A
JP2002201378A JP2000400537A JP2000400537A JP2002201378A JP 2002201378 A JP2002201378 A JP 2002201378A JP 2000400537 A JP2000400537 A JP 2000400537A JP 2000400537 A JP2000400537 A JP 2000400537A JP 2002201378 A JP2002201378 A JP 2002201378A
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Japan
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pigment
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JP2000400537A
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Katsuhiko Sawamura
勝彦 澤村
Hiroshi Chiyousokabe
浩 長曽我部
Hisatsugu Uraki
久嗣 浦木
Takayuki Nogami
孝幸 野上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Artience Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オフッセトインキ、グラビアインキ、塗料、イ
ンキジェットインキ等に適する非集合性、流動性に優れ
た安定な顔料組成物および顔料分散体を提供する。 【解決手段】塩基性基を有する顔料誘導体、塩基性基を
有するアントラキノン誘導体または塩基性基を有するト
リアジン誘導体から選ばれる少なくとも一種、リン酸基
を有する樹脂、および顔料を含んでなることを特徴とす
る顔料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用適性、特に非
集合性、流動性に優れた顔料組成物および顔料分散体に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、顔料の微細な粒子をオフセット
インキ、グラビアインキおよび塗料のようなビヒクルに
分散する場合、安定な分散体を得ることが難しく、製造
作業上および得られる製品の価値に種々の問題を引き起
こすことが知られている。
【0003】例えば、微細な粒子からなる顔料を含む分
散体は往々にして高粘度を示し、製品の分散機からの取
り出し、輸送が困難となるばかりでなく、更に悪い場合
は貯蔵中にゲル化を起こし使用困難となることがある。
さらに展色物の塗膜表面に関しては光沢の低下、レベリ
ング不良等の状態不良を生じることがある。また異種の
顔料を混合して使用する場合、凝集による色別れや、沈
降などの現象により展色物に色むらや著しい着色力の低
下が現れることがある。
【0004】以上のような種々の問題点を解決するため
に、有機顔料を母体骨格として側鎖に酸性基や塩基性基
を置換基として有する顔料誘導体を分散剤として混合す
る方法が、特公昭41−2466、USP285540
3、特開昭63−305173、特開平1−24746
8、特開平3−26767等に提案されている。これら
の発明では、顔料誘導体とワニス中の樹脂成分が相互作
用して分散安定化に寄与する機構が考えられているが、
塗料、インキ等には非常に多くのワニス系が存在するた
め、顔料誘導体とワニス中の樹脂が常に有効に作用する
とは限らず、一部のワニス系を除いては満足な効果が得
られていないのが実状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、オフッセト
インキ、グラビアインキ、塗料、インキジェットインキ
等に適する非集合性、流動性に優れた安定な顔料組成物
および顔料分散体を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、塩基性基を有
する顔料誘導体、塩基性基を有するアントラキノン誘導
体または塩基性基を有するトリアジン誘導体から選ばれ
る少なくとも一種、リン酸基を有する樹脂、および顔料
を含んでなることを特徴とする顔料組成物。
【0007】本発明のリン酸基を有する樹脂に含まれる
リン酸基は、式(7)で示される11価のリン酸基であ
っても式(8)で示される2価のリン酸基であってもよ
く、ン酸基はナトリウム、カリウム等の金属またはエチ
ルアミン、ジブチルアミン、トリエタノールアミン、エ
チルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチル
アミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、ドデシルア
ミン、ステアリルアミン、オレイルアミン、ジステアリ
ルアミン等の有機アミンと塩を形成していてもよい。 式(7)
【0008】
【化7】 式(8)
【0009】
【化8】 リン酸基を有する樹脂としては、例えば、エチレングリ
コールメタクリレートフォスフェート、プロピレングリ
コールメタクリレートフォスフェート、エチレングリコ
ールアクリレートフォスフェート、プロピレングリコー
ルアクリレートフォスフェートに代表されるような下記
一般式(9)で示されるエチレン性不飽和単量体を単量
体成分として含むビニル系重合体が挙げられる。 式(9)
【0010】
【化9】 10:水素またはメチル基を表す。 R11:アルキレン基を表す。 m:1〜20の整数を表す。
【0011】リン酸基を有するエチレン性不飽和単量体
の具体例を以下に示すが、これに限るものではない。
【0012】
【化10】
【0013】
【化11】
【0014】
【化12】
【0015】
【化13】
【0016】
【化14】 これらのリン酸基を有するエチレン性不飽和単量体は、
特公昭50−22536、特開昭58−128393に
記載の方法で製造することができる。市販品としては、
ホスマーM、ホスマーCL、ホスマーPE、ホスマーM
H(以上ユニケミカル社製)、ライトエステルP−1M
(以上共栄社化学社製)、JAMP−514(以上城北
化学工業社製)、KAYAMER PM−2、KAYA
MERPM−21(以上日本化薬社製)等がある。
【0017】これらのリン酸基を有するエチレン性不飽
和単量体は、単独あるいは2種以上の組み合わせで用い
ることができる。また、共重合体におけるリン酸基を有
するモノマーの共重合比は、全モノマー100重量部に
対して0.1〜30重量部以下であることが好ましく、
0.1〜5重量部以下であることが更に好ましい。
【0018】本発明のリン酸基を有する樹脂の重量平均
分子量(Mw)は好ましくは1000〜50000であ
り、更に好ましくは2000〜20000である。
【0019】このようなリン酸基を有する樹脂は、リン
酸基を有するエチレン性不飽和単量体とリン酸基を有し
ないエチレン性不飽和単量とをラジカル重合することに
より得ることができる。
【0020】リン酸基を有しないエチレン性不飽和単量
体の具体例としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキ
シル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、
メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ステアリル、メタ
クリル酸シクロヘキシル等の(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル類や、スチレン、α−メチルスチレン、ビニ
ルトルエン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルアクリル
酸、アクリル酸、メタクリル酸、2−カルボキシエチル
アクリレート、フタル酸モノヒドロキシエチルアクリレ
ート、ω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノアクリ
レート、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、グルタコ
ン酸、テトラヒドロフタル酸、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリセリン
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート(n=2〜50)、ポリカプロラ
クトン変性ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート(n
=1〜6)、エポキシ(メタ)アクリレート、水酸基末
端ウレタン (メタ)アクリレート等が挙げられる。こ
れらは、1種または2種以上組み合わせて用いることが
できる。
【0021】リン酸基を有する樹脂は、開始剤の存在
下、不活性ガス気流下、50〜150℃で2〜10時間
かけて行われる。必要に応じて溶剤の存在下で行っても
差し支えない。
【0022】開始剤としては、ベンゾイルパーオキサイ
ド、クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチルヒドロパ
ーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボネー
ト、ジt−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキ
シベンゾエート等の有機過酸化物、2,2’−アゾビス
イソブチロニトリル等のアゾ化合物等が挙げられる。開
始剤はエチレン性不飽和単量体100重量部に対して好
ましくは1〜20重量部使用される。
【0023】溶剤としては、エチルセルソルブアセテー
ト、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
トなどの酢酸エステル;シクロヘキサノン、メチルイソ
ブチルケトンなどのケトン類;キシレン、エチルベンゼ
ンなどを用いることができる。
【0024】本発明において塩基性基を有する顔料誘導
体、塩基性基を有するアントラキノン誘導体または塩基
性基を有するトリアジン誘導体は、下記一般式(1)、
(2)、(3)および(4)で示される群よりなる少な
くとも1つの置換基を有するものである。 式(1)
【0025】
【化15】 式(2)
【0026】
【化16】 式(3)
【0027】
【化17】 式(4)
【0028】
【化18】 X:−SO2−、−CO−、−CH2NHCOCH2−、
−CH2−または直接結合を表す。 n:1〜10の整数を表す。 R1、R2:それぞれ独立に、置換されていてもよいアル
キル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換され
ていてもよいフェニル基、またはR1 とR2 とで一体と
なって更なる窒素、酸素または硫黄原子を含む置換され
ていてもよい複素環を表す。アルキル基およびアルケニ
ル基の炭素数は1〜10が好ましい。 R3:置換されていてもよいアルキル基、置換されてい
てもよいアルケニル基または置換されていてもよいフェ
ニル基を表す。アルキル基およびアルケニル基の炭素数
は1〜10が好ましい。 R4、R5、R6、R7:それぞれ独立に、水素原子、置換
されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいア
ルケニル基または置換されていてもよいフェニル基を表
す。アルキル基およびアルケニル基の炭素数は1〜5が
好ましい。 Y:−NR8−Z−NR9−または直接結合を表す。 R8、R9:それぞれ独立に水素原子、置換されていても
よいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基ま
たは置換されていてもよいフェニル基を表す。アルキル
基およびアルケニル基の炭素数は1〜5が好ましい。 Z:置換されていてもよいアルキレン基、置換されてい
てもよいアルケニレン基または置換されていてもよいフ
ェニレン基を表す。アルキル基およびアルケニル基の炭
素数は1〜8が好ましい。 P:式(5)で示される置換基または式(6)で示され
る置換基を表す。 Q:水酸基、アルコキシル基、式(5)で示される置換
基または式(6)で示される置換基を表す。 式(5)
【0029】
【化19】 式(6)
【0030】
【化20】 式(1)〜式(6)を形成するために使用されるアミン
成分は、例えば、ジメチルアミン、ジエチルアミン、
N,N−エチルイソプロピルアミン、N,N−エチルプ
ロピルアミン、N,N−メチルブチルアミン、N,N−
メチルイソブチルアミン、N,N−ブチルエチルアミ
ン、N,N−tert−ブチルエチルアミン、ジイソプ
ロピルアミン、ジプロピルアミン、N,N−sec−ブ
チルプロピルアミン、ジブチルアミン、ジーsec−ブ
チルアミン、ジイソブチルアミン、N,N−イソブチル
−sec−ブチルアミン、ジアミルアミン、ジイソアミ
ルアミン、ジヘキシルアミン、ジ(2−エチルへキシ
ル)アミン、ジオクチルアミン、N,N−メチルオクタ
デシルアミン、ジデシルアミン、ジアリルアミン、N,
N−エチル−1,2−ジメチルプロピルアミン、N,N
−メチルヘキシルアミン、ジオレイルアミン、ジステア
リルアミン、N,N−ジメチルアミノメチルアミン、
N,N−ジメチルアミノエチルアミン、N,N−ジメチ
ルアミノアミルアミン、N,N−ジメチルアミノブチル
アミン、N,N−ジエチルアミノエチルアミン、N,N
−ジエチルアミノプロピルアミン、N,N−ジエチルア
ミノヘキシルアミン、N,N−ジエチルアミノブチルア
ミン、N,N−ジエチルアミノペンチルアミン、N,N
−ジプロピルアミノブチルアミン、N,N−ジブチルア
ミノプロピルアミン、N,N−ジブチルアミノエチルア
ミン、N,N−ジブチルアミノブチルアミン、N,N−
ジイソブチルアミノペンチルアミン、N,N−メチルー
ラウリルアミノプロピルアミン、N,N−エチルーヘキ
シルアミノエチルアミン、N,N−ジステアリルアミノ
エチルアミン、N,N−ジオレイルアミノエチルアミ
ン、N,N−ジステアリルアミノブチルアミン、ピペリ
ジン、2−ピペコリン、3−ピペコリン、4−ピペコリ
ン、2,4−ルペチジン、2,6−ルペチジン、3,5
−ルペチジン、3−ピペリジンメタノール、ピペコリン
酸、イソニペコチン酸、イソニコペチン酸メチル、イソ
ニコペチン酸エチル、2−ピペリジンエタノール、ピロ
リジン、3−ヒドロキシピロリジン、N−アミノエチル
ピペリジン、N−アミノエチル−4−ピペコリン、N−
アミノエチルモルホリン、N−アミノプロピルピペリジ
ン、N−アミノプロピル−2−ピペコリン、N−アミノ
プロピル−4−ピペコリン、N−アミノプロピルモルホ
リン、N−メチルピペラジン、N−ブチルピペラジン、
N−メチルホモピペラジン、1−シクロペンチルピペラ
ジン、1−アミノ−4−メチルピペラジン、1−シクロ
ペンチルピペラジン等である。
【0031】塩基性基を有する顔料誘導体を構成する有
機色素は、例えば、ジケトピロロピロール系色素、ア
ゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系色素、フタロシアニ
ン系色素、ジアミノジアントラキノン、アントラピリミ
ジン、フラバントロン、アントアントロン、インダント
ロン、ピラントロン、ビオラントロン等のアントラキノ
ン系色素、キナクリドン系色素、ジオキサジン系色素、
ペリノン系色素、ペリレン系色素、チオインジゴ系色
素、イソインドリン系色素、イソインドリノン系色素、
キノフタロン系色素、スレン系色素、金属錯体系色素等
の色素である。
【0032】また、塩基性基を有するアントラキノン誘
導体は、メチル基、エチル基等のアルキル基、アミノ
基、ニトロ基、水酸基またはメトキシ基、エトキシ基等
のアルコキシ基または塩素等のハロゲン等の置換基を有
していてもよい。
【0033】また、塩基性基を有するトリアジン誘導体
は、メチル基、エチル基等のアルキル基、アミノ基また
はジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジブチルアミ
ノ基等のアルキルアミノ基、ニトロ基、水酸基またはメ
トキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基、
塩素等のハロゲンまたはメチル基、メトキシ基、アミノ
基、ジメチルアミノ基、水酸基等で置換されていてもよ
いフェニル基またはメチル基、エチル基、メトキシ基、
エトキシ基、アミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルア
ミノ基、ニトロ基、水酸基等で置換されていてもよいフ
ェニルアミノ基等の置換基を有していてもよい1,3,
5−トリアジンである。
【0034】本発明の塩基性基を有する顔料誘導体もし
くは塩基性基を有するアントラキノン誘導体は種々の合
成経路で合成することができる。例えば、有機色素もし
くはアントラキノンに式(10)〜式(13)で示され
る置換基を導入した後、上記置換基と反応して式(1)
〜式(4)を形成するアミン成分、例えば、N,N−ジ
メチルアミノプロピルアミン、N−メチルピペラジン、
ジエチルアミンまたは4−[4−ヒドロキシ−6−[3
−(ジブチルアミノ)プロピルアミノ]−1,3,5−
トリアジン−2−イルアミノ]アニリン等を反応させる
ことによって得られる。 式(10)
【0035】
【化21】 式(11)
【0036】
【化22】 式(12)
【0037】
【化23】 式(13)
【0038】
【化24】 また、有機色素がアゾ系色素である場合は、式(1)〜
式(4)で示される置換基をあらかじめジアゾ成分また
はカップリング成分に導入し、その後カップリング反応
を行うことによってアゾ系顔料誘導体を製造することも
できる。
【0039】本発明の塩基性基を有するトリアジン誘導
体は種々の合成経路で合成することができる。例えば、
塩化シアヌルを出発原料とし、塩化シアヌルの少なくと
も1つの塩素に式(5)または式(6)で示される置換
基を形成するアミン成分、例えば、N,N−ジメチルア
ミノプロピルアミンまたはN−メチルピペラジン等を反
応させ、次いで塩化シアヌルの残りの塩素と種々のアミ
ンまたはアルコール等を反応させることによって得られ
る。
【0040】本発明を構成する顔料は、ジケトピロロピ
ロール系顔料、アゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系顔
料、銅フタロシアニン、ハロゲン化銅フタロシアニン、
無金属フタロシアニン等のフタロシアニン系顔料、アミ
ノアントラキノン、ジアミノジアントラキノン、アント
ラピリミジン、フラバントロン、アントアントロン、イ
ンダントロン、ピラントロン、ビオラントロン等のアン
トラキノン系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン
系顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、チオインジ
ゴ系顔料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系
顔料、キノフタロン系顔料、スレン系顔料、金属錯体系
顔料等の有機顔料、または、酸化チタン、亜鉛華、硫化
亜鉛、鉛白、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウム、ホ
ワイトカーボン、アルミナホワイト、カオリンクレー、
タルク、ベントナイト、黒色酸化鉄、カドミウムレッ
ド、べんがら、モリブデンレッド、モリブデートオレン
ジ、クロムバーミリオン、黄鉛、カドミウムイエロー、
黄色酸化鉄、チタンイエロー、酸化クロム、ビリジア
ン、チタンコバルトグリーン、コバルトグリーン、コバ
ルトクロムグリーン、ビクトリアグリーン、群青、紺
青、コバルトブルー、セルリアンブルー、コバルトシリ
カブルー、コバルト亜鉛シリカブルー、マンガンバイオ
レット、コバルトバイオレット等の無機顔料、または、
アセチレンブラック、チャンネルブラック、ファーネス
ブラック等のカーボンブラックである。
【0041】本発明の顔料組成物においてリン酸基を有
する樹脂の配合量は、顔料100重量部に対し好ましく
は40重量部以下、更に好ましくは10〜30重量部で
ある。また、顔料誘導体の配合量は、顔料100重量部
に対し好ましくは1〜30重量部、更に好ましくは5〜
20重量部である。
【0042】本発明の顔料分散体は本発明の顔料組成物
を含み、他に各種ワニスに含有されるような樹脂を含む
ことができる。樹脂の例としては、石油樹脂、カゼイ
ン、セラック、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性
フェノール樹脂、ニトロセルロース、セルロースアセテ
ートブチレート、環化ゴム、塩化ゴム、酸化ゴム、塩酸
ゴム、フェノール樹脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹
脂、ビニル樹脂、塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、乾性油、合成乾
性油、スチレン変性マレイン酸、ポリアミド樹脂、塩素
化ポリプロピレン、ブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹
脂等が挙げられる。また、本発明の顔料分散体は、有機
溶剤、水、市販の分散剤、各種添加剤を含有することが
できる。
【0043】本発明の顔料分散体は本発明の顔料組成物
に、必要により各種溶剤、樹脂、添加剤、市販分散剤等
を混合して、横型サンドミル、縦型サンドミル、アニュ
ラー型ビーズミル、アトライター等で分散することによ
り製造することができる。リン酸基を有する樹脂、塩基
性基を有する、顔料誘導体、アントラキノン誘導体もし
くはトリアジン誘導体(以下、塩基性基を有する顔料誘
導体等という。)、顔料、その他の樹脂、添加剤は、す
べての成分を混合してから分散してもよいが、初めにリ
ン酸基を有する樹脂と塩基性基を有する顔料誘導体等と
顔料のみ、あるいは、リン酸基を有する樹脂と塩基性基
を有する顔料誘導体等のみを分散し、次いで、順次他の
成分を添加して再度分散を行ってもよい。また、横型サ
ンドミル、縦型サンドミル、アニュラー型ビーズミル、
アトライター等で分散を行う前に、ニーダー、3本ロー
ルミル、2本ロールミル等の練肉混合機を使用して前分
散、または、顔料へのリン酸基を有する樹脂と塩基性基
を有する顔料誘導体等の処理を行ってもよい。また、ハ
イスピードミキサー、ホモミキサー、ボールミル、ロー
ルミル、石臼式ミル、超音波分散機等のあらゆる分散機
や混合機が本発明の分散体を製造するために利用でき
る。
【0044】本発明の顔料分散体は、非水系または水系
の塗料、グラビアインキ、オフセットインキ、プラスチ
ック着色等に利用できる。
【0045】以下に、本発明に関わるリン酸基を有する
樹脂、塩基性基を有する顔料誘導体等の製造例、およ
び、本発明の実施例を示す。以下の「部」とは「重量
部」を表す。樹脂の分子量は、GPC(ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィ)により測定したポリスチレン
換算の重量平均分子量である。 樹脂製造例 [製造例1]セパラブル4口フラスコに温度計、冷却
管、窒素ガス導入管、撹拌装置を取り付けてシクロヘキ
サノン610部を仕込み、80℃に昇温し反応容器内を
窒素置換した後、滴下管よりメチルメタクリレート40
部、n−ブチルメタクリレート220部、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート80部、メタクリル酸60部、
アシッドホスホキシエチルメタクリレート1部及び2,
2’−アゾビスイソブチロニトリル8部から成る混合液
を2時間かけて滴下した。滴下終了後、更に3時間反応
を継続し、固形分40%、重量平均分子量34000の
樹脂を得た。 [製造例2]セパラブル4口フラスコに温度計、冷却
管、窒素ガス導入管、撹拌装置を取り付けてシクロヘキ
サノン610部を仕込み、80℃に昇温し反応容器内を
窒素置換した後、滴下管よりメチルメタクリレート40
部、n−ブチルメタクリレート220部、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート80部、メタクリル酸60部、
3クロロ2アシッドホスホキシプロピルメタクリレート
1部及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル8部か
ら成る混合液を2時間かけて滴下した。滴下終了後、更
に3時間反応を継続し、固形分40%、重量平均分子量
32000の樹脂を得た。 [製造例3]セパラブル4口フラスコに温度計、冷却
管、窒素ガス導入管、撹拌装置を取り付けてシクロヘキ
サノン610部を仕込み、80℃に昇温し反応容器内を
窒素置換した後、滴下管よりメチルメタクリレート40
部、n−ブチルメタクリレート220部、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート80部、メタクリル酸60部、
アシッドホスホキシポリ(n=4〜5)オキシエチレン
グリコールモノメタクリレート1部及び2,2’−アゾ
ビスイソブチロニトリル8部から成る混合液を2時間か
けて滴下した。滴下終了後、更に3時間反応を継続し、
固形分40%、重量平均分子量32000の樹脂を得
た。 [製造例4](比較例) セパラブル4口フラスコに温度計、冷却管、窒素ガス導
入管、撹拌装置を取り付けてシクロヘキサノン467部
を仕込み、80℃に昇温し反応容器内を窒素置換した
後、滴下管よりメチルメタクリレート20部、n−ブチ
ルメタクリレート110部、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート40部、メタクリル酸30部及び2,2’−
アゾビスイソブチロニトリル4部から成る混合液を2時
間かけて滴下した。滴下終了後、更に3時間反応を継続
し、固形分20%、重量平均分子量22000の樹脂
を得た。 基性基を有する顔料誘導体の製造 [製造例5]色素成分である銅フタロシアニン50部を
クロロスルホン化した後、アミン成分であるN,N−ジ
メチルアミノプロピルアミン14部と反応させて顔料誘
導体62部を得た。 顔料誘導体
【0046】
【化25】 CuPcは、銅フタロシアニン残基を表す。 [製造例6]色素成分である銅フタロシアニン50部を
クロロメチル化した後、アミン成分であるジブチルアミ
ン40部と反応させて顔料誘導体95部を得た。 顔料誘導体
【0047】
【化26】 CuPcは、銅フタロシアニン残基を表す。 [製造例7]色素成分であるキナクリドン50部をクロ
ロアセトアミドメチル化した後、アミン成分であるN−
メチルピペラジン40部と反応させて顔料誘導体10
3部を得た。 顔料誘導体
【0048】
【化27】 [製造例8]色素成分としてジフェニルジケトピロロピ
ロールを、アミン成分としてN−アミノプロピルモルホ
リンを使用し、製造例1と同様の方法により、顔料誘導
体を得た。 顔料誘導体
【0049】
【化28】 [製造例9]アントラキノン−β−カルボン酸クロリド
50部と、アミン成分N,N−ジエチルアミノプロピル
アミン36部を反応させて、顔料誘導体66部を得
た。 顔料誘導体
【0050】
【化29】 [製造例10]色素成分としてジオキサジンバイオレッ
ト(Pigment Violet23)を、アミン成分として式(1
4)で示される化合物を使用し、製造例1と同様の方法
により、顔料誘導体を得た。 式(14)
【0051】
【化30】 顔料誘導体
【0052】
【化31】 [製造例11]色素成分であるジアミノジアントラキノ
ン(Pigment Red177)50部に、アミン成分を形成
する塩化シアヌル42部、N,N−ジメチルアミノプロ
ピルアミン28部を反応させ、顔料誘導体108部を
得た。 顔料誘導体
【0053】
【化32】 [製造例12]ジアゾ成分p−ニトロアニリン50部
と、式(15)で表されるアミン成分を有するカップラ
ー109部をジアゾカップリング反応させることによ
り、顔料誘導体160部を得た。 式(15)
【0054】
【化33】 顔料誘導体
【0055】
【化34】 [製造例13]テトラゾ成分ジクロロベンジジン50部
と、式(16)で表されるアミン成分を有するカップラ
ー212部をジアゾカップリング反応させることによ
り、顔料誘導体263部を得た。 式(16)
【0056】
【化35】 顔料誘導体
【0057】
【化36】 [製造例14]式(17)で表されるアミン成分を有す
るジアゾ成分50部と、カップラー成分5−アセトアセ
チルアミノベンズイミダゾロン30部をジアゾカップリ
ング反応させることにより、顔料誘導体(10)79部を得
た。 式(17)
【0058】
【化37】 顔料誘導体(10)
【0059】
【化38】 [製造例15]アニリン50部、塩化シアヌル99部、
N,N−ジメチルアミノプロピルアミン55部をメタノ
ール中で反応させることにより、顔料誘導体(11)168
部を得た。 顔料誘導体(11)
【0060】
【化39】 製造例1〜15と同様の方法で、色素成分、アントラキ
ノンまたはトリアジンと、アミン成分を反応することに
より、または、アミン成分を有する化合物をカップリン
グ反応して色素を合成することにより、本発明を構成す
る種々の顔料誘導体を製造することができる。 分散体の製造と評価 本発明の顔料分散体の性能を評価するために下記塗料を
作成した。分散はスチールボールを使用し、ペイントシ
ェイカーにて行った。得られた塗料の粘度をB型粘度計
で測定し、粘度およびTI値で分散体の性能を評価した
(粘度は低いほど良好。TI値は1に近いほど良好)。
【0061】表1に示すように本発明の分散体は、比較
例に比べ、良好な粘度、TI値を示した。 (塗料成分) 顔料 顔料誘導体 リン酸基を有する樹脂 アルキド樹脂 メラミン樹脂 シンナー(シクロヘキサノン/キシレン/n−ブタノー
ル=6/2/2)
【0062】
【表1】
【0063】
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、非集合性、流動性に優
れた安定な顔料分散物である顔料組成物が得られ、この
顔料組成物はオフッセトインキ、グラビアインキ、塗
料、インキジェットインキ等の用途において優れた性能
を有する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 29/33 C09B 29/33 B 35/035 35/035 35/10 35/10 47/16 47/16 47/24 47/24 48/00 48/00 A 57/00 57/00 Z 67/20 67/20 L C09D 11/00 C09D 11/00 201/00 201/00 (72)発明者 野上 孝幸 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 Fターム(参考) 4H056 AA01 AA02 AB01 AB03 AC02 AD25B AD35C EA16 FA01 4J038 CC021 CF031 CG021 CG061 CG141 CH031 CH041 CH121 CH161 CH171 CJ161 CL001 DB221 EA011 EA012 GA14 JA34 JB33 JB35 JB36 KA06 KA08 MA14 NA25 4J039 AD09 AD10 AD13 AD14 AD22 BC17 BC33 BC36 BC39 BC40 BC41 BC42 BC51 BC52 BC73 BC75 BC77 BC78 BC79 BE01 CA04 EA44 GA02 GA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩基性基を有する顔料誘導体、塩基性基
    を有するアントラキノン誘導体または塩基性基を有する
    トリアジン誘導体から選ばれる少なくとも一種、リン酸
    基を有する樹脂、および顔料を含んでなることを特徴と
    する顔料組成物。
  2. 【請求項2】 リン酸基が、金属塩またはアミン塩を形
    成している請求項1記載の顔料組成物。
  3. 【請求項3】 リン酸基を有する樹脂が、リン酸基を有
    するエチレン性不飽和単量体と、リン酸基を有しないエ
    チレン性不飽和単量体とを共重合してなる樹脂である請
    求項1または2記載の顔料組成物。
  4. 【請求項4】 塩基性基を有する顔料誘導体、塩基性基
    を有するアントラキノン誘導体または塩基性基を有する
    トリアジン誘導体が、下記式(1)、式(2)、式
    (3)および式(4)で示される群よりなる少なくとも
    1つの置換基を有するものである請求項1〜3いずれか
    記載の顔料組成物。 式(1) 【化1】 式(2) 【化2】 式(3) 【化3】 式(4) 【化4】 X:−SO2−、−CO−、−CH2NHCOCH2−、
    −CH2−または直接結合を表す。 n:1〜10の整数を表す。 R1、R2:それぞれ独立に、置換されていてもよいアル
    キル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換され
    ていてもよいフェニル基、またはR1 とR2 とで一体と
    なって更なる窒素、酸素または硫黄原子を含む置換され
    ていてもよい複素環を表す。 R3:置換されていてもよいアルキル基、置換されてい
    てもよいアルケニル基または置換されていてもよいフェ
    ニル基を表す。 R4、R5、R6、R7:それぞれ独立に、水素原子、置換
    されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいア
    ルケニル基または置換されていてもよいフェニル基を表
    す。 Y:−NR8−Z−NR9−または直接結合を表す。 R8、R9:それぞれ独立に水素原子、置換されていても
    よいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基ま
    たは置換されていてもよいフェニル基を表す。 Z:置換されていてもよいアルキレン基、置換されてい
    てもよいアルケニレン基、または置換されていてもよい
    フェニレン基を表す。 P:式(5)で示される置換基または式(6)で示され
    る置換基を表す。 Q:水酸基、アルコキシル基、式(5)で示される置換
    基または式(6)で示される置換基を表す。 式(5) 【化5】 式(6) 【化6】
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか記載の顔料組成物
    をワニスに分散せしめてなる顔料分散体。
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