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JP2002265760A - 難燃性エポキシ樹脂組成物およびそれを用いた半導体封止材料 - Google Patents

難燃性エポキシ樹脂組成物およびそれを用いた半導体封止材料

Info

Publication number
JP2002265760A
JP2002265760A JP2001073039A JP2001073039A JP2002265760A JP 2002265760 A JP2002265760 A JP 2002265760A JP 2001073039 A JP2001073039 A JP 2001073039A JP 2001073039 A JP2001073039 A JP 2001073039A JP 2002265760 A JP2002265760 A JP 2002265760A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
epoxy resin
compound
flame
embedded image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001073039A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Hirose
浩 廣瀬
Hirotaka Nonaka
啓孝 野中
Akihiro Hirata
明広 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2001073039A priority Critical patent/JP2002265760A/ja
Publication of JP2002265760A publication Critical patent/JP2002265760A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハロゲン系化合物やリン系難燃剤を使用する
ことなしに、高度な難燃性を有すると共に、硬化性、流
動性、耐湿信頼性を大きく低下させることのない難燃性
エポキシ樹脂組成物、それを用いた半導体封止材料、及
び半導体装置を提供する。 【解決手段】 1分子内に少なくとも2個のエポキシ基
を有するエポキシ樹脂、硬化剤、(式1)で示されるア
セチルアセトナート金属錯体、および、金属原子と芳香
族化合物または複素環化合物が、イオン結合または配位
結合で結合した化合物を、必須成分として配合する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン系化合物
やリン系難燃剤を使用することなしに、優れた難燃性を
示す難燃性エポキシ樹脂組成物、およびそれを用いた半
導体封止材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂は、不飽和ポリエステル樹
脂やフェノール樹脂など、他の熱硬化性樹脂に比べて硬
化の際の収縮が少なく、金属や無機物との接着性が良い
ことから、半導体封止材料として用いられている。半導
体封止材料は、火災に対する安全性を確保するため難燃
性が付与されている。従来、これらの樹脂の難燃化に
は、臭素化エポキシ樹脂などのハロゲン系化合物と酸化
アンチモンを用いるのが一般的であった。
【0003】これらのハロゲン系化合物は高度な難燃性
を有するが、芳香族臭素化合物は、熱分解によって腐食
性の臭素や臭化水素を遊離するだけでなく、酸素存在下
で分解した場合には、毒性の高いポリベンゾフランやポ
リブロムジベンゾオキサジンを形成する可能性がある。
また、臭素を含有する老朽廃材やゴミの処理はきわめて
困難である。
【0004】このような理由から、ハロゲン系化合物に
代わる難燃剤として、リン系難燃剤が広く検討されてき
た。しかし、エポキシ樹脂系組成物にリン酸エステルな
どを加えた場合、ブリードや加水分解性が原因となっ
て、電気的特性や信頼性を著しく劣化させるという場合
ある。そこで、ハロゲン系化合物、酸化アンチモン化合
物、リン系化合物に代わる難燃剤として、特開平200
0−204227号公報には、金属原子を有する化合物
を用いた難燃技術が提案されている。しかしながら、添
加量を増やしても一定以上の十分な難燃性が確保できな
いために、さらに異なる難燃技術の開発が望まれてい
る。
【0005】本発明者らは、エポキシ樹脂の難燃化にお
ける、このような問題点を解決すべく鋭意検討を行なっ
た結果、エポキシ樹脂組成物にコバルト錯体(C)を添
加することにより、難燃性を著しく向上させ得ることを
見出し、特願平11−81280号として特許出願し
た。しかしこの方法では、コバルト錯体の添加により難
燃性が付与できるが、その量の増加と共に硬化性が著し
く低下するため、添加量が限定され、必ずしも十分な難
燃性が得られない問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の方法
にさらに改良を加えて、ハロゲン系化合物や酸化アンチ
モン、リン系難燃剤を添加することなく、より高度な難
燃性と良好な流動性、かつ耐湿信頼性に優れた難燃性エ
ポキシ樹脂組成物、およびそれを用いた半導体封止材料
を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エポキシ
樹脂の難燃化におけるこのような現状に鑑み、さらに検
討を重ねた結果、アセチルアセトナート金属錯体(C)
の他さらに、金属原子と芳香族化合物または複素環化合
物が、イオン結合または配位結合で結合した、熱分解温
度が300〜800℃である化合物(D)を加えること
によって、エポキシ樹脂に対して化合物(D)を多量に
添加した場合にも硬化性を維持でき、樹脂が分解する温
度300〜800℃まで熱的に安定で、他の物性に悪影
響を及ぼすことなく、燃焼時に難燃剤として高い効果を
発揮でき、さらに流動性をも向上させ得ることを見出
し、さらに検討を進めて本発明を完成するに至った。
【0008】即ち本発明は、1分子内に少なくとも2個
のエポキシ基を有するエポキシ樹脂(A)、硬化剤
(B)、(式1)で示されるアセチルアセトナート金属
錯体(C)、および、金属原子と芳香族化合物または複
素環化合物が、イオン結合または配位結合で結合した化
合物(D)を、必須成分として含有することを特徴とす
る難燃性エポキシ樹脂組成物、及びそれを用いた半導体
封止材料である。
【0009】またさらには、化合物(D)が、熱重量減
少測定において、窒素雰囲気下、昇温速度10℃/min
で昇温させた時の、10%重量減少時の温度が300〜
800℃であることを特徴とする。
【0010】
【化16】 式中、Mは金属原子を示し、nは1以上の整数である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の難燃性エポキシ樹脂組成
物、及びそれを用いた半導体封止材料は、アセチルアセ
トナート金属錯体(C)と、金属原子と芳香族化合物ま
たは複素環化合物が、イオン結合または配位結合で結合
した化合物(D)とを添加し併用することによって、ハ
ロゲン化エポキシ樹脂などのハロゲン系化合物や、リン
系難燃剤を使用せず、且つ、流動性、硬化性、耐湿信頼
性を著しく低下させることなく、エポキシ樹脂に優れた
難燃性を付与することを骨子とする。
【0012】本発明において用いるエポキシ樹脂(A)
は、1分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有する化
合物であれば良く、具体的には、ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフ
ェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エ
ポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ナ
フタレン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、
芳香族アミンおよび複素環式窒素塩基から導かれるN-
グリシジル化合物、例えば、N,N-ジグリシジルアニリ
ン、トリグリシジルイソシアヌレート、N,N,N',N'-
テトラグリシジル-ビス(パラ-アミノフェニル)-メタ
ン等が例示されるが、特にこれらに限定されるものでは
ない。また、これらは何種類かを併用して用いることも
できる。
【0013】但し、本発明がハロゲン系化合物を用いな
い樹脂組成物を目的とする以上、臭素化ビスフェノール
A型エポキシ樹脂や臭素化ノボラック型エポキシ樹脂な
どの、ハロゲン化エポキシ樹脂は、原則として除外する
が、ハロゲン化エポキシ樹脂を少量、あるいは部分的に
含んでいたとしても、本発明の技術的範囲に含まれるこ
とは勿論である。また、エポキシ樹脂の製造工程上、エ
ピクロルヒドリンを起源とする通常のエポキシ樹脂に含
まれる塩素は、やむを得ず残留するものであり、本発明
に関して何ら差し支えはなく、これを除外するものでは
ない。その量は当業者に公知のレベルであり、加水分解
性塩素にて数百ppmのオーダーである。
【0014】本発明に用いる硬化剤(B)は、エポキシ
樹脂を硬化させるためのものであり、当業者において公
知のものはすべて用いることができる。具体的には、エ
チレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレ
ンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどのC2〜C2
0の直鎖脂肪族ジアミン、メタフェニレンジアミン、パ
ラフェニレンジアミン、パラキシレンジアミン、4,4'
-ジアミノジフェニルメタン、4,4'-ジアミノジフェニ
ルプロパン、4,4'-ジアミノジフェニルエーテル、4,
4'-ジアミノジフェニルスルホン、4,4'-ジアミノジ
シクロヘキサン、ビス(4-アミノフェニル)フェニル
メタン、1,5-ジアミノナフタレン、メタキシレンジア
ミン、パラキシレンジアミン、1,1-ビス(4-アミノ
フェニル)シクロヘキサン、ジシアノジアミドなどのア
ミン類、アニリン変性レゾール樹脂やジメチルエーテル
レゾール樹脂などのレゾール型フェノール樹脂、フェノ
ールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ター
シャリー-ブチルフェノールノボラック樹脂、ノニルフ
ェノールノボラック樹脂などのノボラック型フェノール
樹脂、ポリパラオキシスチレンなどのポリオキシスチレ
ン、フェノールアラルキル樹脂などのフェノール樹脂
や、酸無水物などが例示されるが、特にこれらに限定さ
れるものではない。
【0015】また、半導体封止材料用の硬化剤として
は、耐湿性、信頼性等の点から、1分子内に少なくとも
2個のフェノール性水酸基を有する化合物または樹脂が
好ましく、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボ
ラック樹脂、ターシャリー-ブチルフェノールノボラッ
ク樹脂、ノニルフェノールノボラック樹脂などのノボラ
ック型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂、ポ
リパラオキシスチレンなどのポリオキシスチレン、フェ
ノールアラルキル樹脂が例示される。
【0016】次に、本発明に用いるアセチルアセトナー
ト金属錯体(C)は、(式1)で示される化合物であ
り、式中のMは金属原子を示し、nは1以上の整数を示
す。また、金属原子Mは、周期律表の2A、3Aから1
Bの一般に遷移金属と呼ばれる群、および2Bに属する
金属より選ばれ、好ましくは、コバルト(n=2又は
3)、鉄(n=2又は3)、銅(n=1又は2)であ
る。
【0017】本発明における金属錯体(C)の配合量
は、エポキシ樹脂(A)と硬化剤(B)との合計100
重量部に対して、0.01〜3重量部が好ましいが、特
に好ましくは0.1〜1.0重量部の範囲である。0.0
1重量部以下では難燃性の効果が低下する恐れがあり、
一方、3重量部を越えると硬化性が低下する恐れがあ
る。金属錯体(C)は、単独で用いてもよく、複数種を
混合しても用いることも出来る。また、樹脂組成物の製
造においては、分散性を向上させるために、あらかじめ
エポキシ樹脂(A)や硬化剤(B)に溶融、混合して用
いてもよいし、粒径を制御して用いても良い。
【0018】次に、本発明に用いる金属原子と芳香族化
合物または複素環化合物が、イオン結合または配位結合
で結合した化合物(D)は、熱重量減少測定において、
窒素雰囲気下、昇温速度10℃/minで昇温させた時
の、10%重量減少時の温度が300〜800℃である
ことが好ましく、樹脂の分解温度付近で分解することに
より難燃性が向上し、特にUL94試験における2回目
の接炎後の難燃に効果がある。樹脂がまだ分解していな
い300℃未満、あるいは樹脂の分解が終わってしまっ
た800℃を越えると、化合物(D)が分解しても、十
分な難燃効果を発揮できない恐れがある。また成形温度
が165〜190℃と化合物の分解温度に比べて低いた
め、硬化性が低下することなく、流動性も良好である。
尚、熱重量減少測定には、セイコーインスツルメント
(株)製TG−DTAを使用した。
【0019】化合物(D)を構成する金属原子は、周期
律表の2A、3Aから1Bの一般に遷移金属と呼ばれる
群、および2Bに属する金属より選ばれた、少なくとも
1種であり、好ましくはコバルト、鉄、または銅であ
る。
【0020】また、化合物(D)は具体的には、フタロ
シアニン錯体(式1)、ナフタロシアニン錯体(式
2)、ヒドロキシキノリン(オキシン)(式3)、ニト
ロナフトール錯体(式4)、サリチルアルデヒドエチレ
ンジイミン錯体(式5)、フェナントロリン錯体(式
6)、シクロペンタジエニル錯体(式7)、およびビピ
リジン錯体(式8)より選ばれた、少なくとも1種の錯
体化合物である。
【0021】式中のR1〜R28は、水素、メチル基、エ
チル基、ターシャリーブチル基、アミノ基、およびカル
ボキシル基からなる群から選択され、同一でも異なって
いてもよい。Mは、周期律表の2A、3Aから1Bの一
般に遷移金属と呼ばれる群、および2Bに属する金属よ
り選ばれる金属原子を示す。また、(式3)〜(式6)
は配位子を2つ持つ例を示すが、配位子が3つ以上ある
化合物でも良い。
【0022】
【化17】
【0023】
【化18】
【0024】
【化19】
【0025】
【化20】
【0026】
【化21】
【0027】
【化22】
【0028】
【化23】
【0029】
【化24】
【0030】また、本発明における化合物(D)とし
て、特に好ましいのは、銅フタロシアニン(式10)、
コバルトフタロシアニン(式11)、銅ビスキノリノラ
ト(式12)、コバルトビスキノリノラト(式13)、
ビス(サリチルアルデヒド)エチレンジイミンコバルト
(式14)、およびトリスベンゾイルメタナト鉄(式1
5)より選ばれる、少なくとも1種のの有機金属錯体化
合物である。
【0031】
【化25】
【0032】
【化26】
【0033】
【化27】
【0034】
【化28】
【0035】
【化29】
【0036】
【化30】
【0037】本発明における化合物(D)の配合量は、
エポキシ樹脂(A)と硬化剤(B)との合計100重量
部に対して、1〜10重量部が好ましい、更に好ましく
は、3〜5重量部の範囲である。1重量部未満では難燃
性の効果が小さくなる恐れがあり、一方、10重量部を
越えると硬化性、流動性が低下する恐れがある。化合物
(D)は、単独で用いてもよく、複数種を混合しても用
いることも出来る。また、樹脂組成物の製造において
は、分散性を向上させるために、あらかじめエポキシ樹
脂(A)や硬化剤(B)に溶融、混合して用いてもよい
し、粒径を制御して用いても良い。
【0038】金属錯体(C)は、添加量が増えるに従っ
て難燃性が向上するが、UL94試験における2回目の
接炎後の難燃効果は小さい。また、1重量部を超える
と、エポキシ樹脂の硬化性が著しく低下する恐れがあ
る。化合物(D)を併用することで、UL94試験の2
回目の接炎後の難燃効果が大きくなり、より優れた難燃
性を発現することができた。
【0039】本発明の半導体封止材料は、前記難燃性樹
脂組成物と充填剤とで基本的に構成される。充填剤の具
体例としては、溶融シリカ等のシリカ粉末、アルミナ、
タルク、炭酸カルシウム、クレー、マイカなどが挙げら
れ、さらに必要に応じて天然ワックス類、合成ワックス
類、直鎖脂肪族酸の金属酸化物、酸アミド類、エステル
類、パラフィン類などの離型剤、カーボンブラック、ベ
ンガラなどの着色剤、種々の硬化促進剤、カップリング
剤など、当業者において公知の添加剤を必要に応じて適
宜配合して使用される。
【0040】また、半導体装置は、上記で得られた半導
体封止材料を用いて、165〜190℃の範囲でトラン
スファー成形、射出成形などによって、半導体素子を封
止成形し、硬化して得られるものである。
【0041】本発明において、硬化剤(B)がフェノー
ル系化合物である場合、エポキシ樹脂(A)と硬化剤
(B)の配合割合は、エポキシ樹脂(A)のエポキシ当
量に対する硬化剤(B)の水酸基当量の割合が、0.5
〜2.0の範囲で配合することが好ましい。また、硬化
剤(B)が酸無水物の場合は、エポキシ当量に対する酸
無水物当量の割合が、0.5〜1.5の範囲で配合するこ
とが好ましい。
【0042】本発明の難燃性エポキシ樹脂組成物と充填
剤、その他の成分を、所定の組成比に選択し、ミキサー
などにより十分に均一になるように混合した後、熱ロー
ルによる混練、またはコニーダなどによる混練処理を行
い、冷却、固化させ、適当な大きさに粉砕することで、
半導体封止材料を得ることができる。得られた半導体封
止材料は、トランスファー成形、射出成形することによ
って半導体装置として好適に用いられる。
【0043】また、本発明の難燃性エポキシ樹脂組成物
は、ハロゲン系化合物やリン系難燃剤を含まず、優れた
難燃性を示し、硬化性、流動性、耐湿信頼性を大きく低
下させることがないことから、半導体素子を初め、電子
部品や電機部品の封止材料として使用できる他、被膜材
料、絶縁材料、積層板、金属張り積層板などの用途にも
好適に使用することが出来る。
【0044】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明はこれによって何ら限定されるものではな
い。ここでは先ず、所定の配合により半導体封止用成形
材料を調製し、その特性を評価するため、スパイラルフ
ロー、バーコル硬度、および難燃性を測定し、耐湿信頼
性の試験を行なった。各特性の測定方法および条件は、
次の通りとした。また、特性の評価結果は、表1にまと
めて示した。
【0045】(1)スパイラルフロー(cm) EMMI-1-66に準じた金型を使用し、トランスファー
成形機により、金型温度175℃、注入圧力6.86M
Pa(70kgf/cm2)、硬化時間120秒の条件で測定
した。得られた測定値は、大きい方が流動性が良いこと
を示す。
【0046】(2)バーコール硬度 トランスファー成形機により、金型温度175℃で12
0秒間成形し、金型の型開き10秒後の成形品のバーコ
ール硬度(#935)を測定した。測定値が大きい方
が、硬化性が良いことを示す。
【0047】(3)難燃性 トランスファー成形機により、金型温度175℃、注入
圧力6.86MPa(70kgf/cm2)、硬化時間120
秒の条件で成形した後、175℃で8時間の後硬化を行
った、厚さ1.6mmの耐燃性試験サンプルを用いて、U
L94規格に従い、ΣF、Fmaxを測定した。また各試
験片の1回目接炎後の消火時間ΣF1と、2回目の接炎
後の消火時間ΣF2も求めた。
【0048】(4)耐湿信頼性 調製した成形材料を用いて、金型温度175℃、注入圧
力6.86MPa(70kgf/cm2)、硬化時間120秒
の条件で、アルミ模擬素子を搭載したモニターIC(1
6pDIP)を成形し、175℃、8時間で後硬化させ
た半導体装置を用いた。これに125℃、相対湿度10
0%、2.3気圧の温室条件下で5.5Vの電圧を印加し
たまま、200時間放置した後、導通試験を行い、1端
子でも導通しないものを不良と判定した。不良の生じた
パッケージがa個であるとき、a/20とした。
【0049】(実施例1)球状溶融シリカ(平均粒径20
μm、最大粒径100μm)85重量部、ビフェニル型エポ
キシ樹脂(油化シェルエポキシ社製YX-4000H
K、エポキシ当量195g/eq)7.6重量部、フェノ
ールアラルキル樹脂(三井化学製XL-225、水酸基
当量175g/eq)6.8重量部、コバルトアセチルア
セトナート(関東化学製)、コバルトフタロシアニン
(アルドリッチ製)0.67重量部(エポキシ樹脂
(A)と硬化剤(B)との合計100重量部に対して5
重量部)、トリフェニルホスフィン0.3重量部、離型
剤(天然カルナバワックス)0.3重量部、着色剤(カ
ーボンブラック)0.2重量部、及びエポキシシランカ
ップリング剤(日本ユニカー製A-186)0.3重量部
を配合し、熱ロールを用いて混練した後、冷却、粉砕し
て半導体封止用成形材料を得た。
【0050】(実施例2〜9)実施例1におけるコバル
トアセチルアセトナート(関東化学製)に代えて、鉄ア
セチルアセトナート(関東化学製)を、また、コバルト
フタロシアニン(関東化学製)に代えて、銅フタロシア
ニン(関東化学製)、銅ビスキノリノラト(東京化成
製)、コバルトビスキノリノラト(Ind.Eng.Chem.,V
ol.16,No.6,387(1944)に記載の方法で合成した)、
及びビス(サリチルアルデヒド)エチレンジイミンコバ
ルト(東京化成製)を用い、表1に従って配合した以外
は、実施例1と同様にして、半導体封止用成形材料を調
製した。
【0051】(比較例1〜3)難燃剤としてリン系化合
物のレゾルシンジフェニルホスフェート(大八化学製C
DP)、及びトリフェニルホスフィンオキシド(大八化
学製TPP)、有機金属化合物難燃剤として、ナフテン
酸コバルト、コバルトアセチルアセトナート、及びコバ
ルトフタロシアニンを用いた。比較例1は難燃剤を含ま
ない配合例を、比較例2〜4はリン系難燃剤を含む配合
例を、5〜7は有機金属難燃剤を含む配合例を示す。各
成分を表1に従って配合した以外は、実施例1と同様に
して、成形材料を調製し、スパイラルフロー、硬化性、
難燃性、及び耐湿信頼性を評価した。
【0052】
【表1】
【0053】表1に示した結果から分かるように、難燃
剤を添加しない比較例1は、フローや硬化性は問題ない
ものの、難燃性は試験片が全焼するものがあり、UL9
4に該当しない。難燃剤としてレゾルシンジフェニルホ
スフェートを用いた比較例2は、フロー,硬化性,難燃
性は問題ないものの、耐湿信頼性が著しく低い。トリフ
エニルホスフィンオキシドを用いた比較例3,4では、
流動性は良いが、硬化性,難燃性,耐湿信頼性に劣る結
果であった。また、ナフテン酸コバルトを用いた比較例
5では、難燃性はUL94のV-0に到達しているもの
の、ΣFが49秒、Fmaxが10秒とV-0ボーダーライ
ンであり、更なる難燃性の向上が必要である。コバルト
アセチルアセトナートを用いた比較例6、コバルトフタ
ロシアニンを用いた比較例7も、比較例5と同様に、V
-0ボーダーラインであるが、比較例6はΣF1の燃焼
時間が短く、比較例7はΣF2の燃焼時間が短いのが特
徴である。
【0054】これに対して、本発明のアセチルアセトナ
ート金属錯体(C)と、金属原子と芳香族化合物または
複素環化合物が、イオン結合または配位結合で結合した
化合物(D)とを難燃剤とする、実施例1〜5では、い
ずれも難燃性はUL94 V-0を示し、総燃焼時間で比
較しても、比較例5〜7に比べて難燃性が向上すること
が分かる。さらには、比較例に比べて良好な流動性を示
した。従来のものに比べて、難燃性だけでなく、優れた
流動性を示す非常に良い結果であった。
【0055】
【発明の効果】本発明の難燃性エポキシ樹脂組成物は、
ハロゲン系化合物やリン系難燃剤を添加することなく高
度な難燃性を有し、従来から用いられているリン系難燃
剤を配合する場合に比べて、耐湿信頼性が優れており、
特に流動性が良好なものであり、今後要求されるノンハ
ロゲン、ノンリン材料による、難燃性エポキシ樹脂組成
物を実現出来るもので、半導体封止用の材料として極め
て有用なものであり、また、この半導体封止材料を硬化
して得た半導体装置も極めて有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 23/31 Fターム(参考) 4J002 CC03X CC04X CC05X CC10X CC12X CD05W CD06W CD13W CD14W EN036 EN076 EZ007 EZ008 FD137 FD138 FD14X FD146 GQ05 4J036 AA01 AA02 AB17 AD07 AD08 AD21 AF06 AF08 AG07 AH10 DC03 DC04 DC06 DC09 DC10 DC31 FB07 JA07 4M109 AA01 BA01 CA21 EA02 EB03 EB07 EC01 EC20

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1分子内に少なくとも2個のエポキシ基
    を有するエポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)、(式1)
    で示されるアセチルアセトナート金属錯体(C)、およ
    び、金属原子と芳香族化合物または複素環化合物が、イ
    オン結合または配位結合で結合した化合物(D)を、必
    須成分として含有することを特徴とする難燃性エポキシ
    樹脂組成物。 【化1】 式中、Mは金属原子を示し、nは1以上の整数である。
  2. 【請求項2】 硬化剤(B)が、1分子内に少なくとも
    2個のフェノール性水酸基を有する化合物からなること
    を特徴とする、請求項1記載の難燃性エポキシ樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 アセチルアセトナート金属錯体(C)を
    構成する金属原子Mが、 周期律表の2A、3Aから1
    Bの一般に遷移金属と呼ばれる群、および2Bに属する
    金属より選ばれた1種であることを特徴とする、請求項
    1または請求項2に記載の難燃性エポキシ樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 アセチルアセトナート金属錯体(C)を
    構成する金属原子Mが、コバルト、鉄、および銅から選
    ばれた1種であることを特徴とする、請求項1ないし請
    求項3のいずれかに記載の難燃性エポキシ樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 化合物(D)が、熱重量減少測定におい
    て、窒素雰囲気下、昇温速度10℃/minで昇温させた
    時の、10%重量減少時の温度が300〜800℃であ
    ることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれ
    かに記載の難燃性エポキシ樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 化合物(D)が、フタロシアニン錯体
    (式2)、ナフタロシアニン錯体(式3)、ヒドロキシ
    キノリン(オキシン)(式4)、ニトロナフトール錯体
    (式5)、サリチルアルデヒドエチレンジイミン錯体
    (式6)、フェナントロリン錯体(式7)、ビピリジン
    錯体(式8)、およびジベンゾイルメタナト(式9)よ
    り選ばれる、少なくとも1種以上の錯体化合物であるこ
    とを特徴とする、請求項1ないし請求項5に記載の難燃
    性エポキシ樹脂組成物。 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】 【化7】 【化8】 【化9】 式中、R1〜R28は、水素、メチル基、エチル基、ター
    シャリーブチル基、アミノ基、およびカルボキシル基か
    らなる群から選択され、同一でも異なっていてもよい。
    Mは金属原子を示す。
  7. 【請求項7】 化合物(D)を構成する金属原子Mが、
    周期律表の2A、3Aから1Bの一般に遷移金属と呼ば
    れる群、および2Bに属する金属より選ばれた1種であ
    ることを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれ
    かに記載の難燃性エポキシ樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 化合物(D)を構成する金属原子Mが、
    コバルト、鉄、および銅から選ばれた1種であることを
    特徴とする、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載
    の難燃性エポキシ樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 化合物(D)が、銅フタロシアニン(式
    10)、コバルトフタロシアニン(式11)、銅ビスキ
    ノリノラト(式12)、コバルトビスキノリノラト(式
    13)、ビス(サリチルアルデヒド)エチレンジイミン
    コバルト(式14)、およびジベンゾイルメタナト鉄
    (式15)より選ばれる、少なくとも1種以上の錯体化
    合物であることを特徴とする、請求項1ないし請求項8
    のいずれかに記載の難燃性エポキシ樹脂組成物。 【化10】 【化11】 【化12】 【化13】 【化14】 【化15】
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載された難燃性エポキシ樹脂組成物と充填剤とで、基
    本的に構成されることを特徴とする半導体封止材料。
  11. 【請求項11】 請求項11に記載された半導体封止材
    料の硬化物によって、封止されていることを特徴とする
    半導体装置。
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