[go: up one dir, main page]

JP2002172731A - 積層体、物品の被覆方法および被覆物品 - Google Patents

積層体、物品の被覆方法および被覆物品

Info

Publication number
JP2002172731A
JP2002172731A JP2000371447A JP2000371447A JP2002172731A JP 2002172731 A JP2002172731 A JP 2002172731A JP 2000371447 A JP2000371447 A JP 2000371447A JP 2000371447 A JP2000371447 A JP 2000371447A JP 2002172731 A JP2002172731 A JP 2002172731A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorine
molten resin
composition
heat
article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000371447A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutoshi Nakatani
安利 中谷
Koichiro Ogita
耕一郎 荻田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2000371447A priority Critical patent/JP2002172731A/ja
Publication of JP2002172731A publication Critical patent/JP2002172731A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Belt Conveyors (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粒径の大きい含フッ素溶融樹脂粉末の分散組
成物を用いて、耐久性があり十分な膜厚を有する皮膜
を、耐熱性樹脂または金属製物品の表面に形成する。 【解決手段】 平均粒径が5〜1000μmの含フッ素
溶融樹脂粉末を液体媒体中に分散してなる組成物を、耐
熱性樹脂または金属製物品の表面の少なくとも一部にプ
ライマー層を介して適用し、適用された組成物から液体
媒体を除去し、次いで、含フッ素溶融樹脂粉末を焼成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層体、物品の被
覆方法および被覆物品に関し、さらに詳しくは、耐熱性
樹脂または金属製基材と含フッ素溶融樹脂とを有する積
層体、耐熱性樹脂または金属製物品に含フッ素溶融樹脂
の分散組成物を用いて含フッ素溶融樹脂を被覆する方法
およびその被覆方法により製造された物品に関する。
【0002】
【従来の技術】オフィスオートメーション(OA)機器
(例えば複写機、プリンターなど)に使用されるベルト
基材として、一般に耐熱性樹脂または金属が用いられ
る。このようなOA機器用ベルトの表面には、耐久性や
非粘着性を付与する目的で、一般的な含フッ素溶融樹脂
分散塗料からなる皮膜が形成されている。しかし、この
ような含フッ素溶融樹脂分散塗料に含まれる樹脂は、粒
径が0.2〜0.6μm程度と小さいために十分な膜厚を
得ることができず、満足な耐久性は得られていない。
【0003】一方、重防食用途に使用される平均粒径5
μm以上の含フッ素溶融樹脂を分散させた塗料組成物を
用いると、1回の塗装でクラックを生じることなく厚い
皮膜を形成できることが知られている(WO94/05
729)。しかし、このような分散系塗料組成物を耐熱
性樹脂を基材とする物品に適用して皮膜を形成した物品
は知られておらず、特に水性分散組成物を用いる例はな
かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐熱
性樹脂または金属を基材としその表面に含フッ素溶融樹
脂の皮膜を形成した積層体、耐熱性樹脂または金属性物
品を、含フッ素溶融樹脂の分散組成物を用いて被覆する
方法、およびその被覆方法により製造された物品を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、(1)耐熱
性樹脂または金属製基材、該基材表面の少なくとも一部
に形成されたプライマー層、および平均粒径が5〜10
00μmの含フッ素溶融樹脂粉末を液体媒体中に分散し
てなる組成物から該プライマー層上に形成された皮膜を
有してなる積層体、(2)平均粒径が5〜1000μm
の含フッ素溶融樹脂粉末を液体媒体中に分散してなる組
成物を、耐熱性樹脂または金属製物品の表面の少なくと
も一部にプライマー層を介して適用し、適用された組成
物から液体媒体を除去し、次いで、含フッ素溶融樹脂粉
末を焼成することを含んでなる物品の被覆方法、並びに
(3)上記(2)の被覆方法により表面の少なくとも一
部が含フッ素溶融樹脂により被覆された耐熱性樹脂また
は金属製物品により解決される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。 (A)含フッ素溶融樹脂粉末およびその分散組成物 本発明で用いる含フッ素溶融樹脂粉末は、平均粒径が5
〜1000μmの含フッ素溶融樹脂粉末であり、分散組
成物は、そのような含フッ素溶融樹脂粉末を液状媒体に
分散させた組成物である。溶剤系組成物の場合、ケト
ン、アルコール、エステル、脂肪族炭化水素、芳香族炭
化水素から選択される沸点250℃以下の溶媒と溶媒に
対して10重量%以下の界面活性剤との組み合わせを媒
体として用いる。しかし、近年の溶媒規制、環境問題の
点から水性組成物が望まれていることから、液状媒体と
して水(または水性媒体)を用いるのが好ましい。従っ
て、以下、本発明を水性組成物を例にして説明する。
【0007】(a)含フッ素溶融樹脂 本発明で用いる含フッ素溶融樹脂としては、150〜3
50℃の融点を有し、融点より50℃高い温度での溶融
粘度が107ポイズ以下のものが好ましい。具体例とし
ては、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル−ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体(EPA)、テトラフルオ
ロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、テトラフ
ルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体
(FEP)などのテトラフルオロエチレン系共重合体;
ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、クロ
ロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体(ECTF
E)などのクロロトリフルオロエチレン系共重合体;ポ
リフッ化ビニリデン(PVdF)などのフッ化ビニリデ
ン系共重合体;などを挙げることができる。これら含フ
ッ素溶融樹脂は、単独でまたは2種以上を組み合わせて
用いることができる。中でも、非粘着性の点でテトラフ
ルオロエチレン系共重合体が好ましく、さらに耐熱性の
点でPFAが好ましい。
【0008】含フッ素溶融樹脂粉末の平均粒径は、通常
5〜1000μm、好ましくは10〜300μmである。
平均粒径が小さすぎると焼成時に被覆膜にクラックが発
生しやすくなるので十分な膜厚を有する皮膜が得られな
くなることがあり、平均粒径が大きすぎると分散組成物
中で粉末が沈降しやすくなるので分散状態が安定せず、
均一な塗装が困難になることがある。
【0009】含フッ素溶融樹脂粉末の見掛密度は、通常
0.3〜1.5g/ml、好ましくは0.5〜1.0g/mlであ
る。見掛密度が小さすぎると粉末の分散性が低下して泡
の抱き込みやレベリング性不良が起こりやすく、見掛密
度が大きすぎると沈降しやすくなり組成物の分散安定性
が低下する。
【0010】含フッ素溶融樹脂粉末の配合量は、全組成
物重量の15〜80重量%、好ましくは25〜75重量
%、特に好ましくは30〜70重量%である。含フッ素
溶融樹脂粉末の配合量が少なすぎると分散液の粘度が低
くなり、物品表面に塗装してもすぐにタレを生じ、十分
な膜厚を有する皮膜が得られなくなることがある。含フ
ッ素溶融樹脂粉末の配合量が多すぎると組成物が流動性
とならず、塗装が不可能となることがある。具体的な配
合量は、塗装法や膜厚の調整などを考慮して、上記の範
囲内で適宜選定すればよいが、スプレー塗装などの場合
は比較的低濃度とし、一方、押し付け塗装などの場合は
ペースト状となる50重量%以上とするのがよい。
【0011】(b)水溶性溶媒 本発明で用いる組成物は、媒体として水を用いた場合、
好ましくは水溶性溶媒を含んでいる。水溶性溶媒は含フ
ッ素溶融樹脂を濡らす働きを有し、さらに高沸点のもの
は塗装皮膜を乾燥する際に樹脂どうしをつなぎ、クラッ
クの発生を防止する乾燥遅延剤として作用する。高沸点
溶媒でも配合量が適当であれば含フッ素溶融樹脂の焼成
温度において十分に揮発するので、皮膜の耐熱性や非粘
着性などの特性を低下させることはない。
【0012】水溶性溶媒の具体例としては、沸点が10
0℃までの低沸点有機溶媒としてメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、sec-ブタノール、t-ブタノー
ル、アセトン、メチルエチルケトンなど、沸点が100
〜150℃の中沸点有機溶媒としてトルエン、キシレ
ン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、メチルイソ
ブチルケトン、n-ブタノールなど、沸点が150℃以上
の高沸点有機溶媒としてN-メチル-2-ピロリドン、N,N-
ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、ケ
トシン、エチレングリコール、プロピレングリコール、
グリセリン、ジメチルカルビトール、ブチルジカルビト
ール、ブチルセロソルブ、シクロヘキサノール、ジイソ
ブチルケトン、1,4-ブタンジオール、トリエチレング
リコール、テトラエチレングリコールなどが挙げられ
る。高沸点有機溶媒としてはアルコール系溶媒が含フッ
素溶融樹脂との濡れ性が良好である点、および取扱い性
が容易である点で好ましい。水溶性溶媒の配合量は、全
水量の0.5〜50重量%、好ましくは1〜30重量%
である。
【0013】低沸点有機溶媒については、配合量が少な
すぎると泡の抱き込みが起こりやすくなり、配合量が多
すぎると組成物全体が引火性となって水性分散組成物の
利点が損なわれることがある。中沸点有機溶媒について
は、配合量が少なすぎると塗装皮膜の乾燥時に含フッ素
溶融樹脂が粉末に戻ってしまい焼成できなくなることが
あり、配合量が多すぎると焼成後の皮膜に残留して皮膜
特性が低下することがある。高沸点有機溶媒について
も、配合量が多すぎると焼成後の皮膜に残留して皮膜特
性が低下することがある。
【0014】(c)界面活性剤 界面活性剤は、組成物中に含フッ素溶融樹脂粉末を15
〜80重量%で均一に分散させうるものであればよく、
アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオ
ン性界面活性剤、両性界面活性剤のいずれも使用でき
る。例えば、ナトリウムアルキルサルフェート、ナトリ
ウムアルキルエーテルサルフェート、トリエタノールア
ミンアルキルサルフェート、トリエタノールアミンアル
キルエーテルサルフェート、アンモニウムアルキルサル
フェート、アンモニウムアルキルエーテルサルフェー
ト、アルキルエーテルリン酸ナトリウム、フルオロアル
キルカルボン酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性
剤;アルキルアンモニウム塩、アルキルベンジルアンモ
ニウム塩などのカチオン性界面活性剤;ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステ
ル、プロピレングリコール−プロピレンオキシド共重合
体、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、2
-エチルヘキサノールエチレンオキシド付加物などの非
イオン性界面活性剤;アルキルアミノ酢酸ベタイン、ア
ルキルアミド酢酸ベタイン、イミダゾリウムベタインな
どの両性界面活性剤などが挙げられる。中でもアニオン
性および非イオン性界面活性剤が好ましく、特に好まし
い界面活性剤は熱分解残量の少ないオキシエチレン鎖を
有する非イオン性界面活性剤である。
【0015】界面活性剤の添加量は、通常含フッ素溶融
樹脂粉末の0.01〜50重量%、好ましくは0.1〜3
0重量%、特に好ましくは0.2〜20重量%である。
界面活性剤の添加量が少なすぎると含フッ素溶融樹脂粉
末が均一に分散せず、一部浮上することがあり、配合量
が多すぎると皮膜に界面活性剤の分解残渣が多く残留し
て着色するほか、皮膜の耐熱性や非粘着性などの特性が
低下することがある。
【0016】(d)添加剤 本発明で用いる組成物には、用途によって種々の添加剤
を配合することができる。添加剤としては、充填剤、安
定剤、顔料、増粘剤、分解促進剤、防錆剤、消泡剤など
が挙げられる。
【0017】本発明で用いる水性分散組成物は、水溶性
溶媒および界面活性剤の存在下に、水、好ましくは純水
に含フッ素溶融樹脂粉末を均一に分散させることによっ
て調製することができる。また、表面張力の低い溶媒を
用いた溶媒系分散組成物では水と界面活性剤を必要とし
ない場合もある。
【0018】一般的な含フッ素溶融樹脂分散塗料では、
塗料中の樹脂粒径が0.2〜0.6μm程度と小さいた
め、1回の塗装により形成される皮膜の膜厚が20μm
を超えるとクラックが発生しやすくなる。皮膜を厚くす
るため重ね塗りを行っても、やはり厚膜ではクラックが
発生しやすい。ところが本発明で用いる組成物では、ク
ラックを発生させることなく100μm程度の膜厚を有
する皮膜を容易に得ることが可能である。
【0019】(B)基材 本発明において、基材として耐熱性樹脂または金属製物
品が、このような物品は、物品全体が耐熱性樹脂または
金属でできているもののみならず、含フッ素溶融樹脂に
より被覆される面が耐熱性樹脂または金属の層から形成
されている物品も包含する。基材(または下記プライマ
ー、とりわけのプライマー)に用いられる耐熱性樹脂
の具体例としては、ポリイミド、ポリエーテルイミド、
ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルサルホ
ン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリエチレンテレフタラート、ポリカーボネート、
ポリフェニレンサルファイド、ポリパラバン酸、ポリパ
ラベンゾビスイミダゾール、ポリパラベンゾビスオキサ
ゾール、ポリパラベンゾビスチアゾールなどが挙げら
れ、これらの複層品も含まれる。金属の具体例として
は、ニッケル、アルミニウム、ステンレス鋼(SUS)な
どが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0020】(C)プライマー そのような物品では、含フッ素溶融樹脂と耐熱性樹脂ま
たは金属とは接着性が十分ではないため、通常、プライ
マーを使用して両者を接着させることが望ましい。プラ
イマーとしては、フッ素樹脂(PTFE、FEP、P
FAなど)と耐熱性樹脂(ポリエーテルスルファイド、
ポリアミドイミド、ポリイミドなど)を含む公知の組成
物、フッ素ゴム組成物、シラン化合物(シランカッ
プリング剤など)、官能基含有含フッ素エチレン性重
合体粒子の分散組成物(WO98/50229に記載の
組成物)などが好ましいく用いられ、中でも、官能基
含有含フッ素エチレン性重合体粒子の分散組成物がとり
わけ好ましい。
【0021】ここで、プライマーとして用いる官能基含
有含フッ素エチレン性重合体について簡単に説明する。
官能基含有含フッ素エチレン性重合体の官能基は、ヒド
ロキシル基、カルボキシル基、カルボン酸塩、カルボキ
シルエステル基およびエポキシ基から選ばれる少なくと
も1種であり、官能基の効果により種々の基材との接着
性を与えうるものである。官能基の種類や組合せは基材
の表面の種類、目的や用途により適宜選択されるが、耐
熱性の面でヒドロキシル基を有するものが最も好まし
い。
【0022】この官能基含有含フッ素エチレン性重合体
を構成する成分の1つである前記官能基含有含フッ素エ
チレン性単量体(a)としては、式(1):
【化1】 CX2=CX1−Rf−Y (1) (式中、Yは−CH2OH、−COOH、カルボン酸
塩、カルボキシエステル基またはエポキシ基、Xおよび
1は同じかまたは異なり水素原子またはフッ素原子、
fは炭素数1〜40の2価の含フッ素アルキレン基、
炭素数1〜40の含フッ素オキシアルキレン基、炭素数
1〜40のエーテル結合を含む含フッ素アルキレン基ま
たは炭素数1〜40のエーテル結合を含む含フッ素オキ
シアルキレン基を表す。)で示される官能基含有含フッ
素エチレン性単量体が好ましい。
【0023】官能基含有含フッ素エチレン性単量体
(a)として、好ましくは CF2=CFOCF2CF2CH2OH、CF2=CFO(C
2)3COOH、CF2=CFOCF2CF2COOC
3
【化2】
【化3】 などが例示される。
【0024】官能基含有含フッ素エチレン性単量体
(a)の別の例としては、 CF2=CFCF2OCF2CF2CF2COOH、
【化4】 などが挙げられる。
【0025】官能基含有含フッ素エチレン性単量体
(a)の更なる例としては、 CH2=CFCF2CF2CH2CH2OH、CH2=CFC
2CF2COOH、
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】 などが挙げられる。
【0026】更に、官能基含有含フッ素エチレン性単量
体(a)としては、 CH2=CHCF2CF2CH2CH2COOH、 CH2=CH−(CF2)4−CH2CH2CH2OH、 CH2=CH−(CF2)6−CH2CH2COOCH3 などが例示される。その他、
【化9】 なども挙げられる。
【0027】上記官能基含有含フッ素エチレン性単量体
(a)と共に官能基含有含フッ素エチレン性共重合体を
構成する官能基を含有しない含フッ素エチレン性単量体
(b)としては、テトラフルオロエチレン、式(2):
【化10】 CF2=CF−Rf 1 (2) (式中、Rf 1は、CF3またはORf 2(ここで、Rf 2
炭素数1〜5のパーフルオロアルキル基である)を表
す。)、
【化11】CH2=CF−(CF2)n−X2、CH2=CH
−(CF2)n−X2 (式中、X2は水素原子、塩素原子またはフッ素原子で
あり、nは1〜5の整数である。)などが挙げられる。
【0028】また、前記官能基含有含フッ素エチレン性
単量体(a)と前記官能基を有さない含フッ素エチレン
性単量体(b)に加えて、耐熱性を低下させない範囲で
フッ素原子を有さないエチレン性単量体を共重合しても
よい。この場合、フッ素原子を有さないエチレン性単量
体は、耐熱性を低下させないために、炭素数5以下のエ
チレン性単量体から選ぶことが好ましく、具体的にはエ
チレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテンなどが挙
げられる。
【0029】本発明において用いられる官能基含有含フ
ッ素エチレン性重合体中の官能基含有含フッ素エチレン
性単量体(a)の含有率は、重合体中の単量体の全量の
0.05〜30モル%である。
【0030】本発明で用いる官能基含有含フッ素エチレ
ン性重合体の好ましいものをつぎに挙げる。 (I)官能基含有含フッ素エチレン性単量体(a)0.
05〜30モル%とテトラフルオロエチレン70〜9
9.95モル%との重合体。この重合体は耐熱性、耐薬
品性が特に優れている。
【0031】(II)官能基含有含フッ素エチレン性単量
体(a1)を単量体の全量に対して0.05〜30モル
%含み、さらに該単量体(a)を除く単量体の全量に対
して、テトラフルオロエチレン85〜99.7モル%と
前記式(2)で示される単量体0.3〜15モル%の重
合体。たとえば官能基を有するテトラフルオロエチレン
−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体ま
たは官能基を有するテトラフルオロエチレン−ヘキサフ
ルオロプロピレン重合体。この重合体は前記(I)の重
合体とほぼ同等の耐熱性、耐薬品性を有し、さらに溶融
成形可能であり、塗料の形態で塗布しても熱により表面
平滑化が可能な点で優れている。
【0032】(III)官能基含有含フッ素エチレン性単
量体(a)を単量体の全量に対して0.05〜30モル
%含み、さらに該単量体(a)を除く単量体の全量に対
して、テトラフルオロエチレン40〜80モル%、エチ
レン20〜60モル%、その他の共重合可能な単量体0
〜15モル%との重合体(官能基を有するエチレン−テ
トラフルオロエチレン重合体)。この重合体は優れた耐
熱性、耐候性をもち、さらに優れた機械的強度を有し、
硬く強靭である点、ならびに溶融流動性が優れているた
めに成形加工や、他の基材との複合化(積層など)が容
易である点で優れている。
【0033】(IV)官能基含有含フッ素エチレン性単量
体(a)を単量体の全量に対して0.05〜30モル%
含み、さらに該単量体(a)を除く単量体の全量に対し
て、フッ化ビニリデン40〜90モル%、テトラフルオ
ロエチレン0〜30モル%、ヘキサフルオロプロペン1
0〜50モル%の混合単量体、テトラフルオロエチレン
40〜70モル%、プロピレン30〜60モル%、その
他の共重合可能な単量体0〜20モル%の混合単量体、
またはテトラフルオロエチレン40〜85モル%、パー
フルオロビニルエーテル類15〜60モル%の混合単量
体との重合体。この重合体は、耐熱性に優れている点で
好ましい。
【0034】本発明で用いる組成物は、高耐食性を有す
る塗料などとして有用であることは知られている(WO
94/05729)が、本発明によれば、耐熱性樹脂ま
たは金属製物品に含フッ素溶融樹脂層を形成することに
より、耐熱性樹脂または金属の耐久性や非粘着性を向上
させることができる。
【0035】オフィスオートメーション(OA)機器に
使用されるベルト基材の材料としては、一般に耐熱性樹
脂または金属が用いられ、その表面には耐久性、非粘着
性などを目的として一般的な含フッ素溶融樹脂分散塗料
からなる皮膜が設けられているが、従来の皮膜の膜厚は
せいぜい20μm程度であり、耐久性は必ずしも十分な
ものではなかった。しかし、本発明で用いる組成物は、
1回の塗装で従来の組成物では不可能であった膜厚を有
する皮膜を容易に形成することができるため、その皮膜
は十分な耐久性や非粘着性を有する。
【0036】本発明で用いる組成物から形成される皮膜
は、耐熱性樹脂または金属製物品に適用することによ
り、耐熱性、非粘着性、潤滑性、耐溶剤性などが要求さ
れる分野で使用でき、主な用途としては、複写機、プリ
ンター、ファクシミリなどのOA機器用のベルト(例え
ば定着ベルト、搬送ベルト)などが挙げられる。
【0037】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
する。 参考例1 含フッ素溶融樹脂分散組成物Aの調製 イソプロピルアルコール4重量部、非イオン性界面活性
剤(ダイキン工業株式会社製DS-401) 8重量部、
トリエチレングリコール6重量部、エチレングリコール
4重量部、純水20重量部、PFA樹脂粉末(平均粒径
25μm 見掛密度0.8g/ml)26重量部を混合し、分
散して均一な分散組成物を調製した。これを含フッ素溶
融樹脂分散組成物Aという。
【0038】参考例2 含フッ素溶融樹脂分散組成物Bの調製 イソプロピルアルコール4重量部、非イオン性界面活性
剤(ダイキン工業株式会社製DS-401) 8重量部、
トリエチレングリコール6重量部、エチレングリコール
4重量部、純水20重量部、FEP樹脂粉末(平均粒径2
5μm 見掛密度0.8g/ml)26重量部を混合し、分散
して均一な分散組成物を調製した。これを含フッ素溶融
樹脂分散組成物Bという。
【0039】参考例3 含フッ素溶融樹脂分散組成物Cの調製 イソプロピルアルコール4重量部、非イオン性界面活性
剤(ダイキン工業株式会社製DS-401) 8重量部、
トリエチレングリコール6重量部、エチレングリコール
4重量部、純水20重量部、ETFE樹脂粉末(平均粒径2
5μm 見掛密度0.5g/ml)26重量部を混合し、分散
して均一な分散組成物を調製した。これを含フッ素溶融
樹脂分散組成物Cという。
【0040】参考例4 含フッ素溶融樹脂分散組成物Dの調製 イソプロピルアルコール13重量部、エチレングリコー
ル5重量部、PFA樹脂粉末(平均粒径25μm 見掛密
度0.8g/ml)26重量部を混合し、分散して均一な分
散組成物を調製した。これを含フッ素溶融樹脂分散組成
物Dという。
【0041】実施例1 ポリイミドフィルムにプライマーとして官能基含有含フ
ッ素エチレン性重合体粒子の分散組成物(WO98/5
0229の製造例1に記載の手順により得られた水性分
散体)をスプレー塗装し、80〜100℃で15分間乾
燥した。その上に含フッ素溶融樹脂分散組成物Aをスプ
レー塗装し、80〜100℃で15分間乾燥した後に3
40℃で30分間焼成して、約30μmの膜厚を有する
含フッ素溶融樹脂被覆フィルムを得た。
【0042】皮膜の耐久性は以下のように評価した。2
00℃に加熱した含フッ素溶融樹脂被覆フィルム表面
を、テーバー摩耗試験機を用いて荷重1kg、回転速度6
0rpmにおいてコピー紙(富士ゼロックス株式会社製再
生PPC用紙)で摩耗させ、濡れ指数標準液(31dyne/c
m2)を滴下してゴニオメーターによる接触角が20°以
下になるまでの時間を測定し、その時間を耐久性の尺度
とした。
【0043】実施例2 含フッ素溶融樹脂分散組成物Aに代えて、含フッ素溶融
樹脂分散組成物Bを用いた以外は実施例1の手順を繰り
返した。
【0044】実施例3 含フッ素溶融樹脂分散組成物Aに代えて、含フッ素溶融
樹脂分散組成物Cを用いた以外は実施例1の手順を繰り
返した。
【0045】実施例4 含フッ素溶融樹脂分散組成物Aに代えて、含フッ素溶融
樹脂分散組成物Dを用いた以外は実施例1の手順を繰り
返した。
【0046】比較例1 含フッ素溶融樹脂分散組成物Aに代えて、PFAディス
パージョン(ダイキン工業株式会社製AD-2CR;平
均粒径0.3μm;固形分濃度50重量%)をスプレー
塗装し、80〜100℃で15分間乾燥した後に340
℃で30分間焼成して、約20μmの膜厚を有する含フ
ッ素溶融樹脂被覆フィルムを得た以外は、実施例1の手
順を繰り返した。
【0047】比較例2 含フッ素溶融樹脂分散組成物Aに代えて、FEPディス
パージョン(ダイキン工業株式会社製 ND-1;平均粒
径0.2μm;固形分濃度50重量%)をスプレー塗装
し、80〜100℃で15分間乾燥した後に300℃で
15分間焼成して、約5μmの膜厚を有する含フッ素溶
融樹脂被覆フィルムを得た以外は、実施例1の手順を繰
り返した。
【0048】以上の結果を表1に示す。
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65G 15/32 B65G 15/32 C08J 7/04 CFG C08J 7/04 CFGB C09D 5/00 C09D 5/00 D 5/02 5/02 157/08 157/08 201/04 201/04 F16G 1/00 F16G 1/00 D Z // C08L 79:08 C08L 79:08 Fターム(参考) 3F024 AA07 AA10 AA11 BA05 CA08 4F006 AA39 AB19 BA03 BA12 CA08 DA04 4F100 AB00A AK01A AK17B AK17C AK49A AT00A BA03 BA07 BA10C CB01B CB01G CC01C DA11 EH46 EJ48 EJ65B GB41 JJ03 JJ03A JK16 4J038 CB031 CD091 CD111 CD121 CD131 CE051 CR001 DJ021 DJ051 DK001 EA001 GA12 JA17 JC38 KA06 MA02 MA08 PB06 PC02 PC08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性樹脂または金属製基材、該基材表
    面の少なくとも一部に形成されたプライマー層、および
    平均粒径が5〜1000μmの含フッ素溶融樹脂粉末を
    液体媒体中に分散してなる組成物から該プライマー層上
    に形成された皮膜を有してなる積層体。
  2. 【請求項2】 該組成物が水性分散組成物である請求項
    1に記載の積層体。
  3. 【請求項3】 プライマー層が、官能基含有含フッ素エ
    チレン性重合体粒子の分散組成物から形成されている請
    求項1または2に記載の積層体。
  4. 【請求項4】 基材が、ポリイミドから形成されている
    請求項1〜3のいずれかに記載の積層体。
  5. 【請求項5】 平均粒径が5〜1000μmの含フッ素
    溶融樹脂粉末を液体媒体中に分散してなる組成物を、耐
    熱性樹脂または金属製物品の表面の少なくとも一部にプ
    ライマー層を介して適用し、適用された組成物から液体
    媒体を除去し、次いで、含フッ素溶融樹脂粉末を焼成す
    ることを含んでなる物品の被覆方法。
  6. 【請求項6】 該組成物が水性分散組成物である請求項
    5に記載の被覆方法。
  7. 【請求項7】 プライマー層を、官能基含有含フッ素エ
    チレン性重合体粒子の分散組成物から形成する請求項5
    または6に記載の被覆方法。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれかに記載の被覆方
    法により表面の少なくとも一部が含フッ素溶融樹脂によ
    り被覆された耐熱性樹脂または金属製物品。
  9. 【請求項9】 耐熱性樹脂がポリイミドである請求項8
    に記載の物品。
  10. 【請求項10】 オフィスオートメーション機器用ベル
    トである請求項8または9に記載の物品。
JP2000371447A 2000-12-06 2000-12-06 積層体、物品の被覆方法および被覆物品 Pending JP2002172731A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000371447A JP2002172731A (ja) 2000-12-06 2000-12-06 積層体、物品の被覆方法および被覆物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000371447A JP2002172731A (ja) 2000-12-06 2000-12-06 積層体、物品の被覆方法および被覆物品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002172731A true JP2002172731A (ja) 2002-06-18

Family

ID=18841168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000371447A Pending JP2002172731A (ja) 2000-12-06 2000-12-06 積層体、物品の被覆方法および被覆物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002172731A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004018201A1 (ja) * 2002-08-21 2004-03-04 Daikin Industries, Ltd. 含フッ素積層体及び含フッ素積層体製造方法
JP2007513035A (ja) * 2003-12-02 2007-05-24 キャリア・コマーシャル・リフリージレーション・インコーポレーテッド コンベアベルトアセンブリ
JP2018052524A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 Jfeコンテイナー株式会社 金属製ドラム缶
CN116254022A (zh) * 2021-12-10 2023-06-13 大金工业株式会社 含氟树脂溶剂型底层涂料组合物、涂膜、含氟树脂层积体和物品

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994005729A1 (fr) * 1992-08-28 1994-03-17 Daikin Industries, Ltd. Composition de dispersion de fluororesine fondue a base aqueuse
WO1998050229A1 (fr) * 1997-05-01 1998-11-12 Daikin Industries, Ltd. Materiau composite adhesif pour machines automatiques de bureau
JPH10329282A (ja) * 1997-06-03 1998-12-15 Daikin Ind Ltd 意匠性を維持した複合材

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994005729A1 (fr) * 1992-08-28 1994-03-17 Daikin Industries, Ltd. Composition de dispersion de fluororesine fondue a base aqueuse
WO1998050229A1 (fr) * 1997-05-01 1998-11-12 Daikin Industries, Ltd. Materiau composite adhesif pour machines automatiques de bureau
JPH10329282A (ja) * 1997-06-03 1998-12-15 Daikin Ind Ltd 意匠性を維持した複合材

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004018201A1 (ja) * 2002-08-21 2004-03-04 Daikin Industries, Ltd. 含フッ素積層体及び含フッ素積層体製造方法
JP2007513035A (ja) * 2003-12-02 2007-05-24 キャリア・コマーシャル・リフリージレーション・インコーポレーテッド コンベアベルトアセンブリ
JP2018052524A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 Jfeコンテイナー株式会社 金属製ドラム缶
CN116254022A (zh) * 2021-12-10 2023-06-13 大金工业株式会社 含氟树脂溶剂型底层涂料组合物、涂膜、含氟树脂层积体和物品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2483359B1 (en) An anticorrosion coating composition, an anticorrosion film and an anticorrosive article
KR100569037B1 (ko) Etfe 분체 도료용 프라이머, etfe 도료용 프라이머 및 도장물
JP7089209B2 (ja) 水性塗料組成物及び塗装物品
US11926754B2 (en) Fluoropolymer coating composition
JP3321805B2 (ja) 含フッ素溶融樹脂水性分散組成物
KR102471575B1 (ko) 플루오로중합체 코팅 조성물
US8063135B2 (en) Water-based polymer composition and articles made therefrom
JP2022125043A (ja) 水性塗料組成物及び塗装物品
JP3873727B2 (ja) 含フッ素材料分散水性組成物、被覆物品製造方法及び被覆物品
JP2002172731A (ja) 積層体、物品の被覆方法および被覆物品
JP4254536B2 (ja) 含フッ素塗料組成物、塗膜及び塗装物
JPWO2002046302A1 (ja) 含フッ素溶融樹脂分散組成物とその被覆方法および被覆物品
KR100972721B1 (ko) 수성 분산체의 제조 방법, 수성 분산체, 불소 수지 도료조성물, 및 도장 물품
TWI876166B (zh) 塗料組成物及積層體
WO1997039071A1 (en) Fluororubber coating composition and coated articles
JP4983153B2 (ja) 含フッ素樹脂水性分散体
KR20240000567A (ko) 도료 조성물 및 적층체
JP4945851B2 (ja) 非粘着耐磨耗塗料組成物および非粘着耐磨耗塗装物品
JP2001054761A (ja) 物品の被覆方法および被覆物品
JP2001164064A (ja) 含フッ素溶融樹脂分散組成物および被覆物品
WO2010080202A1 (en) Thick film fluoropolymer powder coating
JPH0116855B2 (ja)
JP2005335186A (ja) フッ素樹脂含有積層体
JPWO1997039071A1 (ja) フッ素ゴム塗料組成物および塗装物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20071126

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100824