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JP2002013647A - 軸シール機構及びガスタービン - Google Patents

軸シール機構及びガスタービン

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JP2002013647A
JP2002013647A JP2001032132A JP2001032132A JP2002013647A JP 2002013647 A JP2002013647 A JP 2002013647A JP 2001032132 A JP2001032132 A JP 2001032132A JP 2001032132 A JP2001032132 A JP 2001032132A JP 2002013647 A JP2002013647 A JP 2002013647A
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JP
Japan
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thin plate
pressure side
pressure
rotating shaft
plate
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JP2001032132A
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Hidekazu Uehara
秀和 上原
Tanehiro Shinohara
種宏 篠原
Koichi Akagi
弘一 赤城
Masanori Yuri
雅則 由里
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Priority to CA002359933A priority patent/CA2359933C/en
Priority to DE60121539T priority patent/DE60121539T8/de
Priority to EP01125628A priority patent/EP1231416B1/en
Priority to US09/983,881 priority patent/US7066468B2/en
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧側から低圧側へのガスの漏れ量を低減す
るとともに耐摩耗性に優れた軸シール機構及び、これを
備えたガスタービンの提供を課題とする。 【解決手段】 軸シール機構においては、薄板29の断
面に沿った任意位置における上面29aに加わるガス圧
よりも下面29bに加わるガス圧の方を高くするガス圧
調整手段として、低圧側隙間31を高圧側隙間32より
も大きくする隙間寸法調節を備えたリーフシール25を
採用した。また、ガスタービンにおいては、このリーフ
シール25を備えた構成を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン、蒸
気タービン、圧縮機、水車、冷凍機、ポンプなどの大型
流体機械の回転軸等に用いて好適な軸シール機構に関す
る。本発明はまた、高温高圧のガスをタービンに導いて
膨張させ、ガスの熱エネルギーを機械的な回転エネルギ
ーに変換して動力を発生させるガスタービンに関し、特
にその回転軸に適用される軸シール機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンにおいて、静翼と回転軸と
の間には、高圧側から低圧側に漏れる燃焼ガスの漏れ量
を低減するための軸シール機構が設けられている。この
軸シール機構としては、非接触型のラビリンスシールが
従来から幅広く使用されている。ところで、このラビリ
ンスシールは、回転過渡期の軸振動、或いは過渡的な熱
変形時にもフィン先端の隙間が接触しないようにフィン
先端の隙間をある程度大きくしなければならないため、
ガスの漏れ量が大きい。このようなラビリンスシールに
代え、漏れ量の低減を狙って開発されたシール材として
ブラシシールがある。
【0003】図16(a),(b)はこの種のブラシシ
ールの概略構成図である。同図において、符号1は回転
軸、符号2はケーシング、符号3は低圧側側板、符号4
は高圧側側板、符号5はろう付け部、符号6はワイヤで
ある。ワイヤ6は、回転軸1の振動、或いは熱変形によ
る偏心などを吸収できるように適度の剛性を有する線径
50〜100μmのフィラメントで構成され、ワイヤ6
間は隙間がないように幅3〜5mmの密集した束となって
いる。また、ワイヤ6は回転軸1の外周と鋭角をなすよ
うに回転方向に対して傾斜して取付けられている。ワイ
ヤ6の先端は回転軸1の外周に対して所定の予圧をもっ
て接触しており、この接触によって軸方向の漏れ量を低
減する構造となっている。
【0004】ワイヤ6は、回転軸1に対して接触摺動
し、雰囲気条件或いは周速によって発熱して赤熱状態に
なるため、使用条件に応じてインコネル、ハステロイな
どの耐高熱材が用いられている。また、ワイヤ6ととも
に回転軸1外周の摺動面も摩耗するため、回転軸1の摺
動面には耐摩耗材がコーティングされている。さらに、
ワイヤ6は回転軸1の軸方向の剛性が小さいので、低圧
側側板3の内径を回転軸1の外周とほぼ等しくすること
でワイヤ6の破損が防止されている。
【0005】また、この他にも、例えば図17に示すよ
うなリーフシール10が開発されてきている。このリー
フシール10は、同図に示すように、回転軸11の軸方
向に所定の幅寸法を有する平板状の薄板18を回転軸1
1の周方向に多層に配置した構造となっている。これら
薄板18は、その外周側基端のみがケーシング12内に
ろう付け(ろう付け部15)されており、回転軸11の
外周をシールすることによって回転軸11の周囲空間を
高圧側領域と低圧側領域とに分けている。また、薄板1
8の両側において、高圧側領域には高圧側側板14、低
圧側領域には低圧側側板13がそれぞれ圧力作用方向の
ガイド板として装着されている。
【0006】薄板18は、板厚で決まる所定の剛性を回
転軸11の軸方向に持つように設計されている。また、
薄板18は回転軸11の回転方向に対して回転軸11の
周面となす角が鋭角となるようにケーシング12に取付
けられており、回転軸11の停止時には薄板18の先端
が所定の予圧で回転軸11に接触しているが、回転軸1
1の回転時には回転軸11が回転することで生じる動圧
効果によって薄板18の先端が浮上するため、薄板18
と回転軸11とが非接触状態となる。多層に配置した平
板状の各薄板18どうしの間には、僅かに隙間19が設
けられている。この隙間19は、シール径が十分に大き
いため、換言すれば回転軸11の径が十分に大きいため
に、外周側基端から内周側先端まで実質的にほぼ一定と
みなすことができる。
【0007】上記のように構成された軸シール機構にお
いては、回転軸11の軸方向に幅を有する薄板18が、
回転軸11の周方向に多層に配置されており、これら薄
板18が回転軸11の周方向に柔らかい可撓性を有し、
軸方向には剛性の高いシール機構を構成している。この
シール機構によれば、シール部材である各薄板18が回
転軸11の軸方向に平行配置されることにより、ケーシ
ング12に固定される外周側のろう付けは、回転軸11
の軸方向に強固なものとなる。これにより、従来のブラ
シシールに見られるケーシングからのワイヤ脱落のよう
に、薄板18がケーシング12から脱落するのを防止で
きるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記説
明のブラシシールでは、次のような問題点がある。すな
わち、このブラシシールにおいては、ワイヤ6間からの
漏れと、ワイヤ6先端が回転軸1外周と接触する摺動面
からの漏れとが問題となるが、シール差圧がワイヤ6の
線径、低圧側側板3の配置等から決まる許容値を越える
と、ワイヤ6全体が低圧側に変形を生じて倒れ、ワイヤ
6と回転軸1との間が吹き抜け状態となってシール機能
を失ってしまう恐れがあるという問題である。
【0009】ブラシシールを構成するワイヤ6の剛性は
回転軸1の軸振れに対する追随性および回転軸1との適
正な予圧などで決められているが、ワイヤ6の線径を太
くするなどして剛性を上げるにも限界がある。したがっ
て、ワイヤ6の剛性に支配される回転軸1軸方向のシー
ル差圧は0.5MPa程度が限界で、大きな差圧をシールする
ことができない。また、ワイヤ6の線径は通常約50〜
100μmと非常に細く、回転軸1の周面と接触して摺
動することによりワイヤ6が破断して脱落する危険性が
あり、ガスタービンを長時間にわたって使用するには問
題があった。
【0010】また、ワイヤ6先端からのガス漏れ量は、
ワイヤ6が回転軸1の周面に接触して摺動するため、ラ
ビリンスシールなどと比べて飛躍的に小さいが、ワイヤ
6先端間からの漏れ量を安定して小さく保持することが
難しいという問題もある。また、ワイヤ6と回転軸1の
周面とが接触して摺動するので、回転軸1の表面には耐
摩耗材のコーティングが必要である。しかしながら、大
径の回転軸1の周面に対して長時間の使用に耐える耐摩
耗材のコーティングを形成する技術が確立されておら
ず、ワイヤ6および回転軸1の摩耗が大きいため、ブラ
シシールの寿命が短く交換頻度が高い。
【0011】また、上記説明のリーフシール10におい
ても、次のような問題点がある。このリーフシール10
は、回転軸11の回転によって生じる動圧効果によって
薄板18の先端が回転軸11の表面から浮上して回転軸
11との接触を回避し、過大な発熱及び摩耗を防止でき
る構造となっている。しかし、低圧側側板13及び薄板
18間の隙間と、高圧側側板14及び薄板18間の隙間
とが等しくなるように低圧側側板13ならびに高圧側側
板14を設けた場合、高圧側から加圧された際に、薄板
18に対してこれを回転軸11の半径方向中心に向かっ
て変形させるような圧力荷重が加わることが確認されて
おり、動圧効果の小さい起動時等には非接触状態をつく
ることが困難となっていた。
【0012】したがって、以上説明のブラシシール及び
リーフシールのいずれにおいても、ガス漏れ量低減と耐
摩耗性向上との両方を達成するには更なる改良を必要と
していた。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、高圧側から低圧側へのガスの漏れ量を低減する
とともに耐摩耗性に優れた軸シール機構及び、これを備
えたガスタービンの提供を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために以下の手段を採用した。すなわち、本発明
の請求項1記載の軸シール機構は、回転軸の軸方向に幅
を有して先端が前記回転軸の周面に摺動し、互いに隙間
を空けて外周側基端がケーシング側に固定された複数の
可撓性を有する薄板を、前記回転軸の周方向に該回転軸
の外周をシール可能に多重に備え、前記薄板と前記回転
軸の周面とが鋭角をなし、前記薄板の前記回転軸方向両
側にそれぞれ低圧側側板及び高圧側側板が設けられた軸
シール機構であり、前記薄板をその幅方向に垂直な仮想
平面で断面視し、該薄板の前記回転軸に面した面を下
面、その裏側を上面とし、該薄板に対して前記高圧側側
板から前記低圧側側板に向かうガス圧が加わった場合
に、該薄板の前記断面に沿った任意位置における前記上
面に加わるガス圧よりも前記下面に加わるガス圧の方を
高くするガス圧調整手段が設けられていることを特徴と
する。
【0015】請求項2記載の軸シール機構は、回転軸の
軸方向に幅を有して先端が前記回転軸の周面に摺動し、
互いに隙間を空けて外周側基端がケーシング側に固定さ
れた複数の可撓性を有する薄板を、前記回転軸の周方向
に該回転軸の外周をシール可能に多重に備え、前記薄板
と前記回転軸の周面とが鋭角をなし、前記薄板の前記回
転軸方向両側にそれぞれ低圧側側板及び高圧側側板が設
けられた軸シール機構であり、前記高圧側側板から前記
低圧側側板に向かうガス圧が前記薄板に加わった場合
に、該薄板の上下面に対して、前記先端側でかつ前記高
圧側側板の側に位置する角部で最もガス圧が高く、かつ
対角に向かって徐々にガス圧が弱まるガス圧分布を形成
するガス圧調整手段が設けられていることを特徴とす
る。
【0016】上記請求項1または2記載の軸シール機構
によれば、ガス圧調整手段を設けたことで、薄板をその
幅方向に垂直な仮想平面で断面視し、該薄板の回転軸に
面した面を下面、その裏側を上面とし、該薄板に対して
高圧側側板から低圧側側板に向かうガス圧が加わった場
合に、該薄板の前記断面に沿った任意位置における前記
上面に加わるガス圧よりも前記下面に加わるガス圧の方
が高くなるので、薄板先端が浮上して回転軸と非接触状
態となる。
【0017】これについて詳しく説明すると、高圧側か
ら低圧側に向かって流れるガスは、回転軸周面と薄板先
端との間,ならびに各薄板の上下面に沿って流れる。こ
のとき、各薄板の上下面に沿って流れるガスは、高圧側
側板と回転軸周面との間から流入し,対角に向かって広
がりをもって流れ、同時に該薄板の上下面に垂直に加わ
るガス圧は、前記先端部分に近いほど大きく、かつ外周
側基端に向かうほど小さくなる三角分布形状となる。こ
の上下面それぞれの圧力分布形状は互いに略同じものと
なるが、各薄板が回転軸の周面に対して鋭角をなすよう
に斜めに配置されているので、これら上下面における各
圧力分布の相対位置がずれており、薄板の外周基端側か
ら先端側に向かう任意点における上下面のガス圧を比較
した場合、両者で差が生じることとなる。
【0018】つまり、下面に加わるガス圧(これをFb
とする)の方が上面に加わるガス圧(これをFaとす
る)よりも高くなるので、薄板を回転軸より浮かせるよ
うに変形させる方向に作用する。このとき、薄板の先端
近傍部分では逆となり、上面にのみガス圧が加わる(薄
板の最先端部分を、回転軸周面に対して面接触するよう
に斜めに切り取った場合、下面に相当する部分がなくな
るので。)が、この力は、回転軸周面と薄板先端との間
を流れるガスのガス圧が、薄板先端を回転軸周面から浮
かせる方向に作用(これをFcとする)して打ち消すの
で、薄板先端を回転軸に押さえ込もうとする力を生じさ
せない。したがって、薄板に加わるガス圧による圧力荷
重は、(Fb+Fc)>Faとなるので、薄板が回転軸
周面より浮くようにこれを変形させることが可能とな
る。
【0019】この他、従来のブラシシールのワイヤと比
較した場合、ケーシングに対する固定部の大きさが比較
的大きく取れるので、薄板をケーシングに対して強固に
固定することもできるようになる。また、薄板の先端
は、回転軸の軸方向では剛性が高くてかつ回転軸の周方
向では柔らかくなっているので、差圧方向(軸方向)へ
の変形を起こし難くなってシール差圧の許容値が引き上
げられることに加えて、回転軸の振動に際して薄板と回
転軸との接触が緩和されるようになっている。
【0020】請求項3記載の軸シール機構は、請求項1
または2記載の軸シール機構において、前記ガス圧調整
手段が、前記薄板と前記低圧側側板との間の隙間を、前
記薄板と前記高圧側側板との間の隙間よりも大きくする
隙間寸法調節であることを特徴とする。
【0021】上記請求項3記載の軸シール機構によれ
ば、高圧側から加圧された際に、薄板を通過してガスが
高圧側から低圧側へ流れようとするが、このとき、薄板
と低圧側側板との間の隙間を、薄板と高圧側側板との間
の隙間よりも大きくして広く空間を空けておくことで、
高圧側側板と回転軸周面との間から流入したガスは薄板
の上下面に沿って対角に向かい広く流れると同時に,外
周側基端には低圧の領域が広がる。これにより、薄板の
幅方向に垂直な断面に沿った任意位置で、該薄板の上下
面に加わるガス圧分布を、薄板先端側から外周側基端に
向かって徐々に小さくなる三角形状とすることができ
る。したがって、前述の理由により、薄板の上下面にお
ける圧力差を生じせしめて、該薄板を回転軸周面より浮
くように変形させて非接触状態を形成することができ
る。
【0022】請求項4記載の軸シール機構は、請求項1
または2記載の軸シール機構において、前記ガス圧調整
手段が、前記低圧側側板の前記回転軸半径方向の長さ寸
法を前記高圧側側板の前記回転軸半径方向の長さ寸法よ
りも短くする側板寸法調節であることを特徴とする。
【0023】上記請求項4記載の軸シール機構によれ
ば、高圧側から加圧された際に,薄板を通過してガスが
高圧側から低圧側へ流れようとするが、このとき、低圧
側側板の回転軸半径方向の長さ寸法を高圧側側板の回転
軸半径方向の長さ寸法よりも短くして低圧側に広い空間
を空けておくことで、高圧側側板と回転軸周面との間か
ら流入したガスは,薄板の上下面に沿って対角に向かっ
て広く流れると同時に,外周側基端に低圧の領域が広が
る。これにより、薄板の幅方向に垂直な断面に沿った任
意位置で、該薄板の上下面に加わるガス圧分布を、薄板
先端側から外周側基端に向かって徐々に小さくなる三角
形状とすることができる。したがって、前述の理由によ
り、薄板の上下面における圧力差を生じせしめて、該薄
板を回転軸周面より浮くように変形させて非接触状態を
形成することができる。
【0024】請求項5記載の軸シール機構は、請求項1
または2記載の軸シール機構において、前記ガス圧調整
手段が、前記薄板の高圧側に配されてかつ前記回転軸方
向に可撓性を有する可撓板であることを特徴とする。
【0025】上記請求項5記載の軸シール機構によれ
ば、高圧側から加圧された際に,薄板を通過してガスが
高圧側から低圧側へ流れようとするが、このとき、回転
軸方向に可撓性を有する可撓板を薄板の高圧側に設ける
(例えば、高圧側側板を回転軸方向に可撓性を有する薄
肉板状としたり、もしくは、高圧側側板と薄板との間の
隙間に回転軸軸方向に可撓性を有する薄肉板を設けるな
ど。)と、高圧側のガス圧による可撓板の撓みによっ
て,薄板と高圧側側板との間の隙間が狭まり,薄板と低
圧側側板との間の隙間より小さくなる。したがって,高
圧側側板と回転軸周面との間から流入したガスは,薄板
の上下面に沿って対角に向かって広く流れると同時に,
外周側基端に低圧の領域が広がる。これにより、薄板の
幅方向に垂直な断面に沿った任意位置で、該薄板の上下
面に加わるガス圧分布を、薄板先端側から外周側基端に
向かって徐々に小さくなる三角形状とすることができ
る。したがって、前述の理由により、薄板の上下面にお
ける圧力差を生じせしめて、該薄板を回転軸周面より浮
くように変形させて非接触状態を形成することができ
る。
【0026】請求項6記載の軸シール機構は、請求項1
または2記載の軸シール機構において、前記ガス圧調整
手段が、前記薄板の高圧側に配されて前記回転軸方向に
可撓性を有し、かつその全周で2ヶ所以上のスリットが
形成されているスリット付き可撓板であることを特徴と
する。
【0027】上記請求項6記載の軸シール機構によれ
ば、高圧側から加圧された際に,薄板を通過してガスが
高圧側から低圧側へ流れようとするが、このとき、回転
軸方向に可撓性を有し、かつその全周で2ヶ所以上のス
リットが形成されているスリット付き可撓板を薄板の高
圧側に設ける(例えば、高圧側側板を、全周で2ヶ所以
上のスリット形状が形成されてかつ回転軸方向に可撓性
を有する薄板としたり、もしくは、高圧側側板と薄板と
の間に回転軸方向に可撓性を有してかつ全周で2ヶ所以
上のスリットが形成された薄肉板を配置すなど。)と、
高圧側のガス圧による可撓板の撓みによって,薄板と高
圧側側板との間の隙間が狭まり,薄板と低圧側側板との
間の隙間より小さくなる。したがって,高圧側側板と回
転軸周面との間から流入したガスは,薄板の上下面に沿
って対角に向かって広く流れると同時に,外周側基端に
低圧の領域が広がる。これにより、薄板の幅方向に垂直
な断面に沿った任意位置で、該薄板の上下面に加わるガ
ス圧分布を、薄板先端側から外周側基端に向かって徐々
に小さくなる三角形状とすることができる。したがっ
て、前述の理由により、薄板の上下面における圧力差を
生じせしめて、該薄板を回転軸周面より浮くように変形
させて非接触状態を形成することができる。
【0028】請求項7記載の軸シール機構は、請求項1
または2記載の軸シール機構において、前記ガス圧調整
手段が、前記回転軸の軸線方向に前記低圧側側板を貫く
複数の通風孔であることを特徴とする。
【0029】上記請求項7記載の軸シール機構によれ
ば、高圧側から加圧された際に、薄板を通過してガスが
高圧側から低圧側へ流れようとするが、このとき、回転
軸の軸線方向に低圧側側板を貫く複数の通風孔を該低圧
側側板に設けておく(例えば、低圧側側板に対して回転
軸軸方向に向かって形成された複数の導圧孔を設けた
り、もしくは、低圧側側板の材質として多孔質材を採用
するなど。)ことで、高圧側側板と回転軸周面との間か
ら流入したガスは,薄板の上下面に沿って対角に向かっ
て広く流れると同時に,外周側基端に低圧の領域が広が
る。これにより、薄板の幅方向に垂直な断面に沿った任
意位置で、該薄板の上下面に加わるガス圧分布を、薄板
先端側から外周側基端に向かって徐々に小さくなる三角
形状とすることができる。したがって、前述の理由によ
り、薄板の上下面における圧力差を生じせしめて、該薄
板を回転軸周面より浮くように変形させて非接触状態を
形成することができる。
【0030】請求項8記載の軸シール機構は、回転軸の
軸方向に幅を有して先端が前記回転軸の周面に摺動し、
互いに隙間を空けて外周側基端がケーシング側に固定さ
れた複数の可撓性を有する薄板を、前記回転軸の周方向
に該回転軸の外周をシール可能に多重に備え、前記薄板
と前記回転軸の周面とが鋭角をなす軸シール機構であ
り、前記薄板の、前記軸方向の低圧側に、高圧側から低
圧側に向かうガスの通過を許可するガス通過空間が形成
されていることを特徴とする。
【0031】上記請求項8記載の軸シール機構によれ
ば、高圧側から加圧された際に、薄板を通過してガスが
高圧側から低圧側へ流れようとするが、このとき、薄板
の軸方向の低圧側に、高圧側から低圧側に向かうガスの
通過を許可するガス通過空間が形成されていることで、
高圧側側板と回転軸周面との間から流入したガスは,薄
板の上下面に沿って対角に向かって広く流れると同時
に,外周側基端に低圧の領域が広がる。これにより、薄
板の幅方向に垂直な断面に沿った任意位置で、該薄板の
上下面に加わるガス圧分布を、薄板先端側から外周側基
端に向かって徐々に小さくなる三角形状とすることがで
きる。したがって、前述の理由により、薄板の上下面に
おける圧力差を生じせしめて、該薄板を回転軸周面より
浮くように変形させて非接触状態を形成することができ
る。
【0032】請求項9記載の軸シール機構は、請求項3
または5もしくは6のいずれかに記載の軸シール機構に
おいて、前記低圧側側板と前記薄板との間には、該低圧
側側板に向かって前記薄板が接近しようとした場合に、
該薄板を支持して、これら低圧側側板及び薄板間の隙間
寸法を維持する隙間寸法調整手段が設けられていること
を特徴とする。
【0033】請求項10記載の軸シール機構は、請求項
9記載の軸シール機構において、前記隙間寸法調整手段
が、前記薄板側に向かって突出するように前記低圧側側
板の側に設けられた第1の段形状部であり、該第1の段
形状部が、前記低圧側側板に沿って前記回転軸周りの環
状をなしていることを特徴とする。
【0034】請求項11記載の軸シール機構は、請求項
10記載の軸シール機構において、前記第1の段形状部
には、前記環状の内周側及び外周側の空間を連通させる
通気孔が形成されていることを特徴とする。
【0035】請求項12記載の軸シール機構は、請求項
9記載の軸シール機構において、前記隙間寸法調整手段
は、前記薄板側に向かって突出するように前記低圧側側
板の側に設けられた第2の段形状部であり、該第2の段
形状部が、互いに間隔を置いた状態で、前記低圧側側板
に沿って前記回転軸周りの環状をなすように間欠配置さ
れた複数枚の環状分割板からなることを特徴とする。
【0036】請求項13記載の軸シール機構は、請求項
10〜12のいずれかに記載の軸シール機構において、
前記第1または第2の段形状部が、前記回転軸を軸心と
する同心円状に複数段が設けられていることを特徴とす
る。
【0037】請求項14記載の軸シール機構は、請求項
9記載の軸シール機構において、前記隙間寸法調整手段
が、前記薄板側に向かって突出するように前記低圧側側
板の側に設けられた第3の段形状部であり、該第3の段
形状部が、前記薄板側から前記低圧側側板を見た場合
に、該低圧側側板の内周側から外周側に向かってスパイ
ラル状に配置された複数枚のスパイラル板からなり、こ
れらスパイラル板間には、互いに間隔が設けられている
ことを特徴とする。
【0038】請求項15記載の軸シール機構は、請求項
10記載の軸シール機構において、前記第1の段形状部
が、前記低圧側側板の半径方向に沿って前記ケーシング
の位置まで形成されていることを特徴とする。
【0039】請求項16記載の軸シール機構は、請求項
15記載の軸シール機構において、前記高圧側側板に、
該高圧側側板を前記回転軸の軸線方向に貫く導圧孔が形
成されていることを特徴とする。
【0040】請求項17記載の軸シール機構は、請求項
9記載の軸シール機構において、前記隙間寸法調整手段
が、前記低圧側側板に向かって突出するように前記薄板
の側に設けられた第4の段形状部であることを特徴とす
る。
【0041】上記請求項9〜17のいずれかに記載の軸
シール機構によれば、隙間寸法調整手段を設けたこと
で、薄板の位置が低圧側側板の側に向かって接近しよう
としても、この薄板が、隙間寸法調整手段によって支持
されることで接近が阻止されるようになっているので、
軸シール機構組立時における組立誤差や、運転時におけ
る高圧側から低圧側に向かう流体圧による薄板の変形等
が発生しても、薄板と低圧側側板との間を所定の隙間寸
法に維持することができる。したがって、薄板と低圧側
側板との隙間寸法を、薄板と高圧側側板との間の隙間寸
法よりも確実に大きく保つことができる。これにより、
請求項3,5,6のいずれかの作用を確実に得ることが
できるので、薄板の上下面における圧力差を生じせしめ
て、該薄板を回転軸周面より浮くように変形させ、起動
時等の動圧効果の小さい時でも、非接触状態を確実に形
成させることができる。
【0042】さらに、上記請求項11記載の軸シール機
構によれば、隙間寸法調整手段である第1の段形状部に
通気孔を形成したことで、薄板と低圧側側板との間の隙
間空間における、第1の段形状部を境とした、回転軸半
径方向内周側と回転軸半径方向外周側との両空間の間で
のガス流れに対する抵抗が低減されるようになる。これ
により、第1の段形状部による薄板の支持を確保しなが
らも、あたかも第1の段形状部が存在しないかのよう
に、前記隙間空間における回転軸半径方向の圧力分布を
形成させることができる。したがって、高圧側側板から
低圧側側板に向かうガス圧が薄板に加わった場合に、該
薄板の上下面に対して、回転軸に対向する先端側でかつ
高圧側側板の側に位置する角部で最もガス圧が高く、か
つ対角に向かって徐々にガス圧が弱まるガス圧分布の範
囲をより広く形成させることができるようになるので、
薄板の上下面における圧力差を確実に生じせしめて、該
薄板を回転軸周面より浮かせるという薄板浮上のための
ガス圧調整が的確にできるようになる。
【0043】また、上記請求項12記載の軸シール機構
によれば、隙間寸法調整手段である第2の段形状部を、
互いに間隔を置いて環状配置された複数枚の環状分割板
としたことで、薄板と低圧側側板との間の隙間空間にお
ける、第2の段形状部を境とした、回転軸半径方向内周
側と回転軸半径方向外周側との両空間の間でのガス流れ
に対する抵抗が低減されるようになる。これにより、第
2の段形状部による薄板の支持を確保しながらも、あた
かも第2の段形状部が存在しないかのように、前記隙間
空間における回転軸半径方向の圧力分布を形成させるこ
とができる。したがって、高圧側側板から低圧側側板に
向かうガス圧が薄板に加わった場合に、該薄板の上下面
に対して、回転軸に対向する先端側でかつ高圧側側板の
側に位置する角部で最もガス圧が高く、かつ対角に向か
って徐々にガス圧が弱まるガス圧分布の範囲をより広く
形成させることができるようになるので、薄板の上下面
における圧力差を確実に生じせしめて、該薄板を回転軸
周面より浮かせるという薄板浮上のためのガス圧調整が
的確にできるようになる。また、請求項13記載の軸シ
ール機構においても、上記請求項12記載の軸シール機
構と同様の作用を得ることができる。
【0044】また、上記請求項14記載の軸シール機構
によれば、隙間寸法調整手段である第3の段形状部を、
互いに間隔を置いてスパイラル状に配置された複数枚の
スパイラル板としたことで、薄板と低圧側側板との間の
隙間空間における、回転軸半径方向内周側と回転軸半径
方向外周側との両空間の間でのガス流れに対する抵抗が
低減されるようになる。これにより、第3の段形状部に
よる薄板の支持を確保しながらも、あたかも第3の段形
状部が存在しないかのように、前記隙間空間における回
転軸半径方向の圧力分布を形成させることができる。し
たがって、高圧側側板から低圧側側板に向かうガス圧が
薄板に加わった場合に、該薄板の上下面に対して、回転
軸に対向する先端側でかつ高圧側側板の側に位置する角
部で最もガス圧が高く、かつ対角に向かって徐々にガス
圧が弱まるガス圧分布の範囲をより広く形成させること
ができるようになるので、薄板の上下面における圧力差
を確実に生じせしめて、該薄板を回転軸周面より浮かせ
るという薄板浮上のためのガス圧調整が的確にできるよ
うになる。
【0045】また、上記請求項17記載の軸シール機構
によれば、隙間寸法調整手段である第4の段形状部を、
薄板側に設けられた突出部としたことで、薄板と低圧側
側板との間の隙間空間における、第4の段形状部を境と
した、回転軸半径方向内周側と回転軸半径方向外周側と
の両空間の間でのガス流れが、薄板間の隙間を通って流
通可能となるので、このガス流れに対する抵抗が低減さ
れるようになる。これにより、第4の段形状部による薄
板の支持を確保しながらも、あたかも第4の段形状部が
存在しないかのように、前記隙間空間における回転軸半
径方向の圧力分布を形成させることができる。したがっ
て、高圧側側板から低圧側側板に向かうガス圧が薄板に
加わった場合に、該薄板の上下面に対して、回転軸に対
向する先端側でかつ高圧側側板の側に位置する角部で最
もガス圧が高く、かつ対角に向かって徐々にガス圧が弱
まるガス圧分布の範囲をより広く形成させることができ
るようになるので、薄板の上下面における圧力差を確実
に生じせしめて、該薄板を回転軸周面より浮かせるとい
う薄板浮上のためのガス圧調整が的確にできるようにな
る。
【0046】請求項18記載のガスタービンは、高温高
圧のガスをケーシングに導き、該ケーシングの内部に回
転可能に支持された回転軸の動翼に吹き付けることで前
記ガスの熱エネルギーを機械的な回転エネルギーに変換
して動力を発生するガスタービンにおいて、請求項1〜
17のいずれかに記載の軸シール機構を備えたことを特
徴とする。上記請求項18記載のガスタービンによれ
ば、上記請求項1〜17のいずれかに記載の軸シール機
構と同様の作用を得ることができる。
【0047】
【発明の実施の形態】本発明に係る軸シール機構及びこ
れを備えたガスタービンの各実施の形態についての説明
を以下に行うが、本発明がこれらのみに限定解釈される
ものでないことは、勿論である。
【0048】まず、図1〜図3を参照しながら第1の実
施の形態についての説明を行う。図1に、ガスタービン
の概略構成を示す。同図において、符号20は圧縮機、
符号21は燃焼器、符号22はタービンである。圧縮機
20は、多量の空気をその内部に取り入れて圧縮するも
のである。通常、ガスタービンでは、後述する回転軸2
3で得られる動力の一部が、圧縮機の動力として利用さ
れている。燃焼器21は、圧縮機20で圧縮された空気
に燃料を混合して燃焼させるものである。タービン22
は、燃焼器21で発生させた燃焼ガスをその内部に導入
して膨張させ、回転軸23に設けられた動翼23eに吹
き付けることで燃焼ガスの熱エネルギーを機械的な回転
エネルギーに変換して動力を発生させるものである。
【0049】タービン22には、回転軸23側の複数の
動翼23eの他に、ケーシング24側に複数の静翼24
aが設けられており、これら動翼23eと静翼24aと
が回転軸23の軸方向に交互に配列されている。動翼2
3eは回転軸23の軸方向に流れる燃焼ガスの圧力を受
けて回転軸23を回転させ、回転軸23に与えられた回
転エネルギーが軸端から取り出されて利用されるように
なっている。静翼24aと回転軸23との間には、高圧
側から低圧側に漏れる燃焼ガスの漏れ量を低減するため
の軸シール機構として、リーフシール25が設けられて
いる。
【0050】図2はこのリーフシール25の構成を示す
斜視図である。同図に示すように、このリーフシール2
5は、回転軸23の軸方向に幅を有して先端が回転軸2
3の周面23aに摺動し、互いに隙間30を空けて外周
側基端がケーシング24側に固定(ろう付け部28)さ
れた複数の可撓性を有する薄板29を、回転軸23の周
方向に該回転軸23の外周をシール可能に多重に備え、
薄板29と回転軸23の周面23aとが鋭角をなし、各
薄板29の回転軸方向両側にそれぞれ低圧側側板26及
び高圧側側板27が設けられた構成となっている。
【0051】各薄板29は、回転軸23の軸方向に所定
の幅を有する平板形状を有しており、回転軸23の周方
向に多層に配置された構造になっている。そして、その
外周側基端は、ケーシング24内にろう付け(ろう付け
部28)されており、回転軸23の外周をシールするこ
とによって回転軸23の周囲空間を高圧側領域と低圧側
領域とに分けている。また、薄板29の幅方向両側にお
いて、高圧側領域には前記高圧側側板27が、低圧側領
域には前記低圧側側板26がそれぞれ圧力作用方向のガ
イド板として装着されている。
【0052】そして、このリーフシール25には、図3
(a)に示すように高圧側領域から低圧側領域に向かう
(高圧側側板27から低圧側側板26に向かう)ガス圧
が各薄板29に加わった場合に、各薄板29の上面29
a及び下面29bに対して、先端側でかつ高圧側側板2
7の側に位置する角部r1で最もガス圧が高く、かつ対
角の角部r2に向かって徐々にガス圧が弱まるガス圧分
布30aを形成するガス圧調整手段が設けられた構成と
なっている。
【0053】換言すると、このガス圧調整手段は、図3
(b)に示すように、各薄板29をその幅方向に垂直な
仮想平面で断面視し、これら薄板29の回転軸23に面
した面を下面29b、その裏側を上面29aとし、各薄
板29に対して高圧側領域から低圧側領域に向かう(高
圧側側板27から低圧側側板26に向かう)ガス圧が加
わった場合に、各薄板29の前記断面に沿った任意位置
における上面29aに加わるガス圧よりも、下面29b
に加わるガス圧の方を高くするようにガス圧を調整する
ことが可能となっている(このメカニズムについては、
後で詳説する。)。
【0054】本実施の形態では、各薄板29と低圧側側
板26との間の低圧側隙間31を、各薄板29と高圧側
側板27との間の高圧側隙間32よりも大きくする隙間
寸法調節を前記ガス圧調整手段としている。このように
隙間寸法調節を行って低圧側側板側に比較的広い空間を
空けておくことで、高圧側から加圧された際に、各薄板
29を通過して高圧側領域から低圧側領域へ流れるガス
gは、各薄板29の上面29a及び下面29bに沿って
対角に向かって広く流れると同時に,外周部基端には低
圧の領域が広がる。これにより、前述したように、薄板
29の幅方向に垂直な断面に沿った任意位置で、該薄板
29の上面29a及び下面29bのそれぞれに加わるガ
ス圧分布を、薄板29の先端側から外周側基端に向かっ
て徐々に小さくなる三角形状とすることができる。
【0055】これについて詳しく説明すると、高圧側領
域から低圧側領域に向かって流れるガスgは、回転軸2
3の周面23aと薄板29の先端との間,ならびに、各
薄板29の上面29a及び下面29bに沿って流れる。
このとき、各薄板29の上面29a及び下面29bに沿
って流れるガスgは、図3(a)に示すように、高圧側
側板27と回転軸23の周面23aとの間から流入し,r
1からr2の方向へ放射状に流れ,外周側基端には低圧
の領域が広がる。これにより、各薄板29の上面29a
及び下面29bに垂直に加わるガス圧分布30b,30
cは、図3(b)に示すように前記先端部分に近いほど
大きく、かつ外周側基端に向かうほど小さくなる三角分
布形状となる。
【0056】この上面29a及び下面29bそれぞれに
おけるガス圧力分布30b,30cの形状は互いに略同
じものとなるが、各薄板29が回転軸23の周面23a
に対して鋭角をなすように斜めに配置されているので、
これら上面29a及び下面29bにおける各ガス圧分布
30b,30cの相対位置が寸法s1だけずれており、
薄板29の外周基端側から先端側に向かう任意点Pにお
ける上面29a及び下面29bのガス圧を比較した場
合、両者で差が生じることとなる。
【0057】つまり、前述したように、下面29bに加
わるガス圧(これをFbとする)の方が上面29aに加
わるガス圧(これをFaとする)よりも高くなるので、
薄板29を回転軸23より浮かせるように変形させる方
向に作用する。このとき、薄板29の先端近傍部分では
逆となり、上面29aにのみガス圧のみが加わる(薄板
29の最先端部分は、周面23aに対して面接触するよ
うに斜めに切り取られて切断面29cが設けられている
ので、下面29bに相当する部分がなくなる。)が、こ
の力は、周面23aと薄板29の先端との間を流れるガ
スのガス圧が、薄板29の先端を周面23aから浮かせ
る方向に作用(これをFcとする)して打ち消すので、
薄板29の先端を回転軸23に対して押さえ込もうとす
る力を生じさせない。したがって、各薄板29に加わる
ガス圧による圧力荷重は、(Fb+Fc)>Faとなる
ので、各薄板29を周面23aより浮かせるように変形
させることが可能となる。したがって、各薄板29の上
面29a及び下面29b間に圧力差を生じせしめて、こ
れら薄板29が周面23aより浮くように変形させて非
接触状態を形成することができる。
【0058】以上の説明では、高圧側から加圧された際
の差圧を利用して,各薄板29を回転軸23に対して非
接触状態にするメカニズムについて説明したが、以下に
説明するように、回転軸23の回転によっても各薄板2
9を回転軸23に対して非接触状態とすることが可能と
なっている。すなわち、各薄板29は、板厚で決まる所
定の剛性を回転軸23の軸方向に持つように設計されて
いる。また、各薄板29は、前述したように回転軸23
の回転方向に対して回転軸23の周面23aとなす角が
鋭角となるようにケーシング24に取付けられており、
回転軸23の停止時には、各薄板29の先端が所定の予
圧で回転軸23に接触しているが、回転軸23の回転時
には回転軸23が回転することで生じる動圧効果によっ
て各薄板29の先端が浮上するため、薄板29と回転軸
23とが非接触状態となる。
【0059】なお、多層に配置した平板状の各薄板29
の間には僅かに隙間30(図2参照)が設けられてい
る。この隙間30は、シール径が十分に大きいため、換
言すれば回転軸23の径が十分に大きいために、外周側
基端から内周側先端まで実質的にほぼ一定とみなすこと
ができる。
【0060】以上説明の本実施の形態のリーフシール2
5(軸シール機構)及びこれを備えたガスタービンによ
れば、各薄板29と回転軸23の周面23aとの間の角
度を鋭角にし、かつ各薄板29に浮力を与える圧力調整
手段として前記隙間寸法調節を設けたことで、動圧効果
の小さい起動時等においても薄板29の上面29a及び
下面29bの間に圧力荷重差((Fb+Fc)>Fa)
を生じさせ、薄板29の先端を回転軸23の周面23a
から浮上させて回転軸23との接触を回避できる。した
がって、各薄板29と回転軸23との接触による過大な
発熱及び摩耗を防止することができる。さらに、各薄板
29と回転軸23との接触による発熱が防止されること
により、回転軸23でのサーマルバランスによる振動の
発生を回避することも可能となる。
【0061】また、共振点通過時などの回転軸23の振
動が大きいときには、鋭角に取付けられた薄板29が変
形して回転軸23との接触が緩和されることに加え、回
転軸23の回転によって生じる動圧効果によって各薄板
29の先端を回転軸23の周面23aから浮上させて回
転軸23との接触を回避することが可能となっている。
【0062】また、シール部材として薄板29を使用す
ることにより、従来のワイヤと比較してケーシング24
に対する固定部分の大きさが拡大されるので、各薄板2
9がケーシング24に対して強固に固定される。これに
より、従来のブラシシールにおけるワイヤ脱落のような
ケーシング24からの薄板29の脱落を防止することが
できる。また、各薄板29の先端は回転軸23の軸方向
に高い剛性を有し回転軸の周方向には柔らかいので、従
来のブラシシールに比べて差圧方向への変形を起こし難
くなり、シール差圧の許容値を向上させることが可能と
なっている。
【0063】また、各薄板29間の隙間30を外周側と
内周側とで等しくすることで、各薄板29をより密に配
置することが可能となり、各薄板29の先端と回転軸2
3との隙間を、非接触型のラビリンスシールなどと比べ
て飛躍的に小さくすることができる。これにより、ラビ
リンスシールの1/10程度まで漏れ量を低減すること
が可能となり、結果的にガスタービンの性能を10%程
度向上させることができる。したがって、以上説明のリ
ーフシール25及びこれを備えたガスタービンによれ
ば、高圧側領域から低圧側領域へのガスの漏れ量を低減
するとともに耐摩耗性の向上を得ることが可能となる。
【0064】ところで、上記第1の実施の形態では、前
記圧力調整手段として、低圧側側板26及び高圧側側板
27を、低圧側隙間31が高圧側隙間32より大きくな
るよう配置することで、高圧側から加圧された際に薄板
29に前記圧力荷重差を生じせしめて、各薄板29の先
端部を浮上させるものとしているが、この他にも、例え
ば変形例として以下に説明する各実施の形態も採用可能
である。
【0065】以下、本発明の第2の実施の形態について
の説明を図4を参照しながら行うが、その特徴部分を中
心に説明するものとし、その他の、上記第1の実施の形
態と同一部分については説明を省略する。図4は、高圧
側領域から加圧された際に各薄板29の薄板上面29a
及び薄板下面29b間に圧力荷重差を生じさせ、各薄板
29の先端部を浮上させるための他の圧力調整手段を備
えたリーフシール25を示すものである。そして、本実
施の形態では、低圧側側板26の回転軸23の半径方向
の長さ寸法(低圧側側板長さ33)を、高圧側側板27
の回転軸23の半径方向の長さ寸法(高圧側側板長さ3
4)よりも短くする側板寸法調節を前記ガス圧調整手段
としている。
【0066】このように側板寸法調節を行って低圧側側
板26側に比較的広い空間を空けておくことで、高圧側
から加圧された際、各薄板29を通過してガスgが高圧
側領域から低圧側領域へ流れようとするが、このガスg
が、各薄板29の上面29a及び下面29bに沿ってr
1からr2の方向へ放射状に流れることとなる。これに
より、前述したように、薄板29の幅方向に垂直な断面
に沿った任意位置で、該薄板29の上面29a及び下面
29bのそれぞれに加わるガス圧分布を、薄板29の先
端側から外周側基端に向かって徐々に小さくなる三角形
状とすることができる。したがって、上記第1の実施の
形態と同様の理由により、薄板29の上面29a及び下
面29b間における圧力分布の相対位置に差を生じせし
めて、各薄板29を回転軸23の周面23aより浮くよ
うに変形させて非接触状態を形成することができる。
【0067】すなわち、前記隙間30を通るガスgによ
って薄板29の上面29a及び下面29bに垂直に加わ
るガス圧分布30aは、上記第1の実施の形態と同様
に、薄板29の先端側でかつ高圧側側板27側に位置す
る角部r1で最もガス圧が高く、かつ対角の角部r2に
向かって徐々にガス圧が弱まるガス圧分布30aとな
る。
【0068】このとき、薄板29の軸方向幅の任意の断
面の半径方向圧力分布は、上記第1の実施の形態の図3
(b)で説明したガス圧分布30b,30cのようにな
り、薄板上面29aと、薄板下面29b及び薄板先端面
29cとの間に圧力荷重差((Fb+Fc)>Fa)を
生じさせるので、この圧力荷重差が薄板29に対してそ
の先端部を浮上させる方向の力として作用する。したが
って、薄板29に生じた前記圧力荷重差により、その先
端部を浮上させる方向の力が作用する。本実施の形態を
上記第1の実施の形態と比較した場合、第1の実施の形
態のように低圧側隙間31と高圧側隙間32の寸法をコ
ントロールをするよりも、本実施の形態のように低圧側
側板長さ33及び高圧側側板長さ34をコントロールす
るほうが寸法精度も要求されず容易である上に、組立性
も良く製造が容易となり、製作コストも安く済むのでよ
り好ましいと言える。
【0069】なお、本実施の形態では、低圧側側板26
の回転軸23の半径方向の長さ寸法(低圧側側板長さ3
3)を、高圧側側板27の回転軸23の半径方向の長さ
(高圧側側板長さ34)よりも短くする側板寸法調節を
前記ガス圧調整手段としたが、これに限らず、薄板29
の、回転軸23の軸方向低圧側に、高圧側領域から低圧
側領域に向かうガスgの通過を許可するガス通過空間形
成する(例えば、低圧側側板26を省いた構成とするな
ど。)ことでも、同様の効果を得ることが可能である。
【0070】以下、本発明の第3の実施の形態について
の説明を図5(a),(b)を参照しながら行うが、そ
の特徴部分を中心に説明するものとし、その他の、上記
第1の実施の形態と同一部分については説明を省略す
る。なお、本実施の形態では、薄板29の高圧領域側に
配されてかつ回転軸23方向に可撓性を有する可撓板を
前記ガス圧調整手段とする構成を採用している。図5
(a),(b)は、高圧側領域から加圧された際に各薄
板29の薄板上面29a及び薄板下面29b間に圧力荷
重差を生じさせ、各薄板29の先端部を浮上させるため
の他の圧力調整手段を備えたリーフシール25を示すも
ので、図5(a)は高圧側側板27を回転軸23の軸方
向に可撓性を有する薄肉板にした場合であり、図5
(b)は高圧側側板27と薄板29との間の隙間に回転
軸23の軸方向に可撓性を有する高圧側隙間微調整用薄
板35を配置したものである。
【0071】このような可撓性を有する高圧側側板27
或いは高圧側隙間微調整用薄板35を設けることで、高
圧側から加圧された際に,高圧側のガス圧により,高圧
側側板27或いは高圧側隙間微調整用薄板35は回転軸
23の軸方向に撓み,高圧側側板23と薄板29との間
の隙間は小さく保持できる。このとき、各薄板29の上
面29a及び下面29bに沿って流れるガスgは、図5
に示すように、高圧側側板27と回転軸23の周面23
aとの間から流入し,r1からr2の方向へ放射状に流
れ,外周側基端には低圧の領域が広がる。これにより、
薄板29の幅方向に垂直な断面に沿った任意位置で、該
薄板29の上下面に加わるガス圧を、薄板先端側から外
周側基端に向かって徐々に小さくなる三角形状とするこ
とができる。したがって、上記第1の実施の形態と同様
の理由により、薄板29の上面29a及び下面29b間
における圧力分布の相対位置に差を生じせしめて、各薄
板29を回転軸23の周面23aより浮くように変形さ
せて非接触状態を形成することができる。
【0072】すなわち、前記隙間30を通るガスgによ
って薄板29の上面29a及び下面29bに垂直に加わ
るガス圧分布30aは、上記第1の実施の形態と同様
に、薄板29の先端側でかつ高圧側側板27側に位置す
る角部r1で最もガス圧が高く、かつ対角の角部r2に
向かって徐々にガス圧が弱まるガス圧分布形状となる。
このとき、薄板29の軸方向幅の任意位置の断面の半径
方向圧力分布は、上記第1の実施の形態の図3(b)で
説明したガス圧分布30b,30cのようになり、薄板
上面29aと、薄板下面29b及び薄板先端面29cと
の間に圧力荷重差((Fb+Fc)>Fa)を生じさせ
るので、この圧力荷重差が薄板29に対してその先端部
を浮上させる方向の力として作用する。
【0073】したがって、薄板29に生じた前記圧力荷
重差により、その先端部を浮上させる方向の力が作用す
る。本実施の形態を上記第1の実施の形態と比較した場
合、上記第2の実施の形態で説明したのと同様の理由に
より、組立性と製作コストが安い上、シール差圧により
隙間(薄板29と、高圧側側板27或いは高圧側隙間微
調整用薄板35との間の隙間)を自動的に高精度に形成
できるメリットがある。
【0074】以下、本発明の第4の実施の形態について
の説明を図6(a),(b)を参照しながら行うが、そ
の特徴部分を中心に説明するものとし、その他の、上記
第1の実施の形態と同一部分については説明を省略す
る。なお、本実施の形態では、薄板29の高圧側に配さ
れて回転軸23方向に可撓性を有し、かつその全周で2
ヶ所以上のスリットが形成されているスリット付き可撓
板を前記ガス圧調整手段とする構成を採用している。図
6(a)は、高圧側側板に対して全周で2ヶ所以上のス
リット41aが形成されるとともに回転軸23の軸方向
に可撓性持たせたものを、前記スリット付き可撓板41
とした場合であり、図6(b)は、高圧側側板27と薄
板29との間の隙間に回転軸23の軸方向に可撓性を有
し全周で2ヶ所以上のスリット42aが形成された薄肉
板を、前記スリット付き可撓板42とした場合を示して
いる。
【0075】このようなスリット付き可撓板41,42
を設けることで、高圧側から加圧された際に,高圧側の
ガス圧により,高圧側側板27或いは高圧側隙間微調整
用薄板40は回転軸23の軸方向に撓み,高圧側側板2
3と薄板29との間の隙間は小さく保持できる。このと
き、各薄板29の上面29a及び下面29bに沿って流
れるガスgは、図6に示すように、高圧側側板27と回
転軸23の周面23aとの間から流入し,r1からr2の
方向へ放射状に流れ,外周側基端には低圧の領域が広が
る。これにより、薄板29の幅方向に垂直な断面に沿っ
た任意位置で、該薄板29の上下面に加わるガス圧を、
薄板先端側から外周側基端に向かって徐々に小さくなる
三角形状とすることができる。したがって、上記第1の
実施の形態と同様の理由により、薄板29の上面29a
及び下面29b間における圧力分布の相対位置に差を生
じせしめて、各薄板29を回転軸23の周面23aより
浮くように変形させて非接触状態を形成することができ
る。
【0076】すなわち、前記隙間30を通るガスgによ
って薄板29の上面29a及び下面29bに垂直に加わ
るガス圧分布30aは、上記第1の実施の形態と同様
に、薄板29の先端側でかつ高圧側側板27側に位置す
る角部r1で最もガス圧が高く、かつ対角の角部r2に
向かって徐々にガス圧が弱まるガス圧分布形状となる。
このとき、薄板29の軸方向幅の任意の断面の半径方向
圧力分布は、上記第1の実施の形態の図3(b)で説明
したガス圧分布30b,30cのようになり、薄板上面
29aと、薄板下面29b及び薄板先端面29cとの間
に圧力荷重差((Fb+Fc)>Fa)を生じさせるの
で、この圧力荷重差が薄板29に対してその先端部を浮
上させる方向の力として作用する。
【0077】したがって、薄板29に生じた前記圧力荷
重差により、その先端部を浮上させる方向の力が作用す
る。本実施の形態を上記第1の実施の形態と比較した場
合、上記第2の実施の形態で説明したのと同様の理由に
より、組立性と製作コストが安い上、シール差圧により
隙間(薄板29と、スリット付き可撓板41,42との
間の隙間)を自動的に高精度に形成できるメリットがあ
る。また本実施の形態では、上記第1の実施の形態と比
較して組立性と製作コストの点で優れるのに加え、第3
の実施の形態と比較してもスリット41a,42aの形
状により隙間(薄板29と、スリット付き可撓板41,
42との間の隙間)の微調整が可能というメリットがあ
る。
【0078】以下、本発明の第5の実施の形態について
の説明を図7を参照しながら行うが、その特徴部分を中
心に説明するものとし、その他の、上記第1の実施の形
態と同一部分については説明を省略する。なお、本実施
の形態では、回転軸23の軸線方向に低圧側側板26を
貫く複数の通風孔を前記ガス圧調整手段とする構成を採
用している。図7は、リーフシール25を回転軸23の
軸線を通る断面より見た断面図であり、符号26aが前
記通風孔を示している。この他にも、低圧側側板26と
して多孔質の材料を用いる構成も採用可能である。
【0079】このような通風孔26aを備えた低圧側側
板26を採用すると、高圧側からガスで加圧された際に
前記隙間30を通るガスによって薄板29の上面29a
及び下面29bに垂直に加わるガス圧の圧力分布は、上
記第1の実施の形態と同様に、圧力分布30aに示す等
圧線分布形状となる。すなわち、薄板29において、そ
の先端側でかつ高圧側側板27側に位置する角部r1で
最もガス圧が高く、かつ対角の角部r2に向かって徐々
にガス圧が弱まるガス圧分布形状となる。
【0080】このとき、薄板29の軸方向幅の任意の断
面の半径方向圧力分布は、上記第1の実施の形態の図3
(b)で説明したガス圧分布30b,30cのようにな
り、薄板上面29aと、薄板下面29b及び薄板先端面
29cとの間に圧力荷重差((Fb+Fc)>Fa)を
生じさせるので、この圧力荷重差が薄板29に対してそ
の先端部を浮上させる方向の力として作用する。
【0081】したがって、薄板29に生じた前記圧力荷
重差により、その先端部を浮上させる方向の力が作用す
る。しかも、本実施の形態では、通風孔26aの孔形状
を形成するだけなので製作しやすくて組立性も良く、製
作コストを低くできる。更に、孔形状の配置や大きさに
より複雑な圧力分布も形成可能となる。また、薄板の露
出部が上記第2の実施の形態と比較して小さく、組立時
の接触などによる薄板の変形が小さいというメリットが
ある。
【0082】以下、本発明の第6の実施の形態について
の説明を図8を参照しながら行うが、その特徴部分を中
心に説明するものとし、その他の、上記第1の実施の形
態と同一部分については説明を省略する。なお、本実施
の形態では、前記低圧側隙間31の方が必ず高圧側隙間
32よりも大きくなるように維持するための隙間寸法調
整手段を更に備えている点が特に特徴的となっている。
図8の(a)は、リーフシール25を回転軸23の軸線
を通る断面より見た断面図であり、(b)は(a)をC
−C線より見た断面図である。
【0083】同図に示すように、低圧側側板26と各薄
板29との間には、低圧側側板26に向かって各薄板2
9が接近しようとした場合に、該薄板29を支持して、
これら低圧側側板26及び各薄板29間の低圧側隙間3
1の隙間寸法を維持するための前記隙間寸法調整手段と
して、段形状部50(第1の段形状部)が設けられてい
る。この段形状部50は、図8(a)に示すように、回
転軸23の軸線を通る断面で見た場合には、各薄板29
側に向かって突出するように低圧側側板26の側に設け
られており、また図8(b)に示すように、回転軸23
の軸線に垂直をなす断面より見た場合には、環状の低圧
側側板26に沿って回転軸23周りの全周に渡って連続
した環状をなすリング形状の部品である。なお、この段
形状部50は、低圧側側板26と別部品としても良い
し、低圧側側板26と一体の部品としても良い。
【0084】各薄板29を支持するためには、段形状部
50を各薄板29側に極力接近させておく必要がある。
しかしながら、あまり近づけすぎて各薄板29の側縁を
段形状部50が圧迫して変形させることのないようにす
る必要があるので、段形状部50の厚み寸法をt1(回
転軸23の軸心方向の厚み寸法)とし、低圧側隙間31
の隙間寸法をt2とした場合には、t2≧t1(厚み寸
法t1は、低圧側隙間31の隙間寸法t2と等しいか、
もしくはそれよりも狭い)とする必要がある。この段形
状部50によれば、各薄板29のずれあるいは変形を拘
束することで、低圧側隙間31の隙間寸法t2以下にな
ることを防ぐことができ、容易に所定の隙間寸法に維持
することが可能となる。
【0085】以上説明の本実施の形態のリーフシール2
5(軸シール機構)及びこれを備えたガスタービンによ
れば、段形状部50を設けたことで、各薄板29の位置
が低圧側側板26の側に向かって接近しようとしても、
これら薄板29が、段形状部50によって支持されるこ
とで接近が阻止されるようになっているので、軸シール
機構組立時における組立誤差や、運転時における高圧側
から低圧側に向かう流体圧による各薄板29の変形等が
発生しても、各薄板29と低圧側側板26との間を所定
の隙間寸法t2に維持することができる。
【0086】これにより、各薄板29と低圧側側板26
との間の低圧側隙間31を、各薄板29と高圧側側板2
7との間の高圧側隙間32よりも大きくするという、上
記第1の実施の形態で説明した前記隙間寸法調節を確実
に行わせることが可能となっている。よって、起動時等
の動圧効果の小さい時でも、確実に各薄板29の先端を
浮かせて回転軸23の周面23aとの間を非接触状態に
できる。したがって、各薄板29と回転軸23との接触
による過大な発熱及び摩耗を防止することができる。さ
らに、各薄板29と回転軸23との接触による発熱が防
止されることにより、回転軸23でのサーマルバランス
による振動の発生を回避することも可能となる。なお、
この他にも、上記第1の実施の形態で説明した効果と同
様の効果が得られることは勿論である。
【0087】次に、本発明の第7の実施の形態について
の説明を図9を参照しながら行う。なお、本実施の形態
は、上記第6の実施の形態の変形例に相当するものであ
るので、上記第6の実施の形態との相違点を中心に説明
するものとし、その他の、上記第6の実施の形態と同一
部分については説明を省略する。図9の(a)は、リー
フシール25を回転軸23の軸線を通る断面より見た断
面図であり、(b)は(a)をD−D線より見た断面図
である。
【0088】同図に示すように、本実施の形態では、上
記第6の実施の形態で説明した環状の前記段形状部50
に、この環状の内周側及び外周側の空間を連通させる通
気孔51を形成した点が特徴的となっている。この通気
孔51は、図9(b)に示すように、複数個が互いに等
間隔をおいて形成されたものとなっている。このよう
に、段形状部50に複数の通気孔51を形成したこと
で、各薄板29と低圧側側板26との間の隙間空間にお
ける、段形状部50を境とした、回転軸半径方向内周側
と回転軸半径方向外周側との両空間の間でのガス流れに
対する抵抗が低減されるようになる。これにより、段形
状部50による各薄板29の支持を確保しながらも、あ
たかも段形状部50が存在しないかのように、前記隙間
空間における回転軸半径方向の圧力分布を形成させるこ
とができるようになる。
【0089】これにより、高圧側側板27から低圧側側
板26に向かうガス圧が各薄板29に加わった場合に、
これら薄板29の上下面に対して、回転軸23に対向す
る先端側でかつ高圧側側板27の側に位置する角部r1
で最もガス圧が高く、かつ対角の角部r2に向かって徐
々にガス圧が弱まるガス圧分布を広い範囲(図9(a)
の実線矢印R1で示す範囲)に形成させることができ、
例えば図9(a)の二点鎖線の矢印R2で示す狭い範囲
のガス圧分布とならないようにすることができる。した
がって、広いガス圧分布を各薄板29に与えることがで
きるので、各薄板29の広い範囲に渡ってその上下面に
圧力差を確実に生じせしめて、これら薄板29を回転軸
23の周面23aより浮かせるという薄板浮上のための
ガス圧調整が的確に行えるようになる。
【0090】次に、本発明の第8の実施の形態について
の説明を図10を参照しながら行う。なお、本実施の形
態は、上記第6の実施の形態の変形例に相当するもので
あるので、上記第6の実施の形態との相違点を中心に説
明するものとし、その他の、上記第6の実施の形態と同
一部分については説明を省略する。図10の(a)は、
リーフシール25を回転軸23の軸線を通る断面より見
た断面図であり、(b),(c)は(a)をE−E線よ
り見た断面図である。
【0091】図10(b)に示すように、本実施の形態
では、上記第6の実施の形態で説明した全周に渡って環
状に連続した前記段形状部50の代わりに、互いに等し
い間隔Gを置いた状態で、低圧側側板26に沿って回転
軸23周りの環状をなすように間欠配置された複数枚の
環状分割板50aから構成される段形状部50A(第2
の段形状部)を、1周(1段)、低圧側側板26に固定
した点が特に特徴的となっている。この段形状部50A
は、図10(a)に示すように、回転軸23の軸線を通
る断面で見た場合には、各薄板29側に向かって突出す
るように低圧側側板26の側に設けられている。なお、
この段形状部50A(環状分割板50a)は、低圧側側
板26と別部品としても良いし、低圧側側板26と一体
の部品としても良い。
【0092】本実施の形態では、上記第7の実施の形態
の前記各通気孔51の代わりの役目を前記各間隔Gが行
うので、各薄板29と低圧側側板26との間の隙間空間
における、段形状部50Aを境とした、回転軸半径方向
内周側と回転軸半径方向外周側との両空間の間でのガス
流れに対する抵抗が低減されるようになっている。これ
により、段形状部50Aによる各薄板29の支持を確保
しながらも、あたかも段形状部50Aが存在しないかの
ように、前記隙間空間における回転軸半径方向の圧力分
布を形成させることができるようになる。
【0093】これにより、高圧側側板27から低圧側側
板26に向かうガス圧が各薄板29に加わった場合に、
これら薄板29の上下面に対して、回転軸23に対向す
る先端側でかつ高圧側側板27の側に位置する角部r1
で最もガス圧が高く、かつ対角の角部r2に向かって徐
々にガス圧が弱まるガス圧分布を広い範囲(図10
(a)の実線矢印R1で示す範囲)に形成させることが
でき、例えば図10(a)の二点鎖線の矢印R2で示す
狭い範囲のガス圧分布とならないようにすることができ
る。したがって、広いガス圧分布を各薄板29に与える
ことができるので、各薄板29の広い範囲に渡ってその
上下面に圧力差を確実に生じせしめて、これら薄板29
を回転軸23の周面23aより浮かせるという薄板浮上
のためのガス圧調整が的確に行えるようになる。
【0094】なお、本実施の形態の変形例として、例え
ば図10(c)に示すように回転軸23を軸心とする同
心円状に段形状部50Aを2周(2段)に配置したり、
もしくは3周以上(3段以上)に配置する構成(図示せ
ず)も勿論可能である。
【0095】次に、本発明の第9の実施の形態について
の説明を図11を参照しながら行う。なお、本実施の形
態は、上記第6の実施の形態の変形例に相当するもので
あるので、上記第6の実施の形態との相違点を中心に説
明するものとし、その他の、上記第6の実施の形態と同
一部分については説明を省略する。図11の(a)は、
リーフシール25を回転軸23の軸線を通る断面より見
た断面図であり、(b),(c)は(a)をF−F線よ
り見た断面図である。
【0096】図11(b)に示すように、本実施の形態
では、上記第6の実施の形態で説明した全周に渡って環
状に連続した前記段形状部50の代わりに、各薄板29
側から低圧側側板26を見た場合に、該低圧側側板26
の内周側から外周側に向かってスパイラル状に配置さ
れ、互いの間に間隔Gが設けられた複数枚のスパイラル
板50bから構成される段形状部50B(第3の段形状
部)を、低圧側側板26に固定した点が特に特徴的とな
っている。この段形状部50Bは、図11(a)に示す
ように、回転軸23の軸線を通る断面で見た場合には、
各薄板29側に向かって突出するように低圧側側板26
の側に設けられている。そして、各スパイラル板50b
は、各薄板29側から低圧側側板26を見た場合(すな
わち図11(b)の視線で見た場合)に、各薄板29と
交差するクロス方向に傾斜した状態で、低圧側側板26
に固定されている。なお、この段形状部50B(スパイ
ラル板50b)は、低圧側側板26と別部品としても良
いし、低圧側側板26と一体の部品としても良い。
【0097】なお、本実施の形態の変形例として、例え
ば図11(c)に示すように、各スパイラル板50b
を、各薄板29側から低圧側側板26を見た場合に、各
薄板29と同方向かつ異なる傾斜角度(回転軸23の周
面23aに対する傾斜角度)に傾斜した状態で、低圧側
側板26に固定する構成も勿論採用可能である。しかし
ながら、図11(b)で示したクロス方向に傾斜させた
方が、一枚あたりのスパイラル板50bにより多くの枚
数の薄板29を支持させることができるのでより好まし
いと言える。
【0098】本実施の形態では、上記第7の実施の形態
の前記各通気孔51の代わりの役目を前記各間隔Gが行
うので、各薄板29と低圧側側板26との間の隙間空間
における、段形状部50Bを境とした、回転軸半径方向
内周側と回転軸半径方向外周側との両空間の間でのガス
流れに対する抵抗が低減されるようになっている。これ
により、段形状部50Bによる各薄板29の支持を確保
しながらも、あたかも段形状部50Bが存在しないかの
ように、前記隙間空間における回転軸半径方向の圧力分
布を形成させることができるようになる。
【0099】これにより、高圧側側板27から低圧側側
板26に向かうガス圧が各薄板29に加わった場合に、
これら薄板29の上下面に対して、回転軸23に対向す
る先端側でかつ高圧側側板の側に位置する角部r1で最
もガス圧が高く、かつ対角の角部r2に向かって徐々に
ガス圧が弱まるガス圧分布を広い範囲(図11(a)の
実線矢印R1で示す範囲)に形成させることができ、狭
い範囲のガス圧分布とならないようにすることができ
る。したがって、広いガス圧分布を各薄板29に与える
ことができるので、各薄板29の広い範囲に渡ってその
上下面に圧力差を確実に生じせしめて、これら薄板29
を回転軸23の周面23aより浮かせるという薄板浮上
のためのガス圧調整が的確に行えるようになる。
【0100】次に、本発明の第10の実施の形態につい
ての説明を図12を参照しながら行う。なお、本実施の
形態は、上記第6の実施の形態の変形例に相当するもの
であるので、上記第6の実施の形態との相違点を中心に
説明するものとし、その他の、上記第6の実施の形態と
同一部分については説明を省略する。図12は、リーフ
シール25を回転軸23の軸線を通る断面より見た断面
図である。
【0101】図12に示すように、本実施の形態では、
上記第6の実施の形態で説明した低圧側薄板26側に設
けられた前記段形状部50の代わりに、低圧側側板26
に向かって突出するように各薄板29の側にそれぞれ設
けられた段形状部50C(第4の段形状部)を設けた点
が特に特徴的となっている。各段形状部50Cは、それ
ぞれの薄板29に一体に形成された突出部であり、互い
の間に、各薄板29間に形成される隙間と同じ寸法の隙
間が生じるようになっている。
【0102】本実施の形態では、上記第7の実施の形態
の前記各通気孔51の代わりの役目を、各段形状部50
C間の隙間が行うので、各薄板29と低圧側側板26と
の間の隙間空間における、段形状部50Cを境とした、
回転軸半径方向内周側と回転軸半径方向外周側との両空
間の間でのガス流れに対する抵抗が低減されるようにな
っている。これにより、段形状部50Cによる各薄板2
9の支持を確保しながらも、あたかも段形状部50Cが
存在しないかのように、前記隙間空間における回転軸半
径方向の圧力分布を形成させることができるようにな
る。
【0103】これにより、高圧側側板27から低圧側側
板26に向かうガス圧が各薄板29に加わった場合に、
これら薄板29の上下面に対して、回転軸23に対向す
る先端側でかつ高圧側側板27の側に位置する角部r1
で最もガス圧が高く、かつ対角の角部r2に向かって徐
々にガス圧が弱まるガス圧分布を広い範囲(図12の実
線矢印R1で示す範囲)に形成させることができ、例え
ば図12の二点鎖線の矢印R2で示す狭い範囲のガス圧
分布とならないようにすることができる。したがって、
広いガス圧分布を各薄板29に与えることができるの
で、各薄板29の広い範囲に渡ってその上下面に圧力差
を確実に生じせしめて、これら薄板29を回転軸23の
周面23aより浮かせるという薄板浮上のためのガス圧
調整が的確に行えるようになる。また、本実施の形態で
は、各薄板29の形状を変えるだけで、低圧側側板26
に加工あるいは取付けする必要がないので、製作コスト
面でメリットが大きいという効果も有している。
【0104】次に、本発明の第11の実施の形態につい
ての説明を図13を参照しながら行う。なお、本実施の
形態は、上記第6の実施の形態の変形例に相当するもの
であるので、上記第6の実施の形態との相違点を中心に
説明するものとし、その他の、上記第6の実施の形態と
同一部分については説明を省略する。図13は、リーフ
シール25を回転軸23の軸線を通る断面より見た断面
図である。
【0105】図13に示すように、本実施の形態では、
上記第6の実施の形態で説明した環状の前記段形状部5
0(第1の段形状部)が、低圧側側板26の半径方向に
沿ってケーシング24の位置まで連続して形成されてい
る点が特に特徴的となっている。すなわち、本実施の形
態の段形状部50は、同図の断面で見た場合に、ケーシ
ング24と低圧側側板26との接続部分である、低圧側
側板26の付け根位置(基部)まで連続して幅広に形成
されたものとなっている。なお、この段形状部50は、
通常運転状態では、その各薄板29に対向する面が各薄
板29に対して直接接触しておらず、両者の間には微少
な隙間が形成された状態となっている。この段形状部5
0によれば、各薄板29のずれあるいは変形を拘束する
ことで、低圧側隙間31の隙間寸法t2以下になること
を防ぐことができ、容易に所定の隙間寸法に維持するこ
とが可能となる。
【0106】以上説明の本実施の形態のリーフシール2
5(軸シール機構)及びこれを備えたガスタービンによ
れば、段形状部50を設けたことで、各薄板29の位置
が低圧側側板26の側に向かって接近しようとしても、
これら薄板29が、段形状部50によって支持されるこ
とで接近が阻止されるようになっているので、軸シール
機構組立時における組立誤差や、運転時における高圧側
から低圧側に向かう流体圧による各薄板29の変形等が
発生しても、各薄板29と低圧側側板26との間を所定
の隙間寸法t2に維持することができる。
【0107】すなわち、各薄板29と、高圧側側板27
及び低圧側側板26との間を、それぞれ所定の隙間寸法
に形成させることができるので、高圧側と低圧側との間
での圧力変動が生じても各隙間寸法が変化しにくくなる
ので、適用するシール差圧範囲を拡大することが可能と
なる。また、上述のように段形状部50と各薄板29と
の間には微少な隙間が形成されているので、高圧側側板
27及び低圧側側板26と各薄板29との間の隙間公差
をゆるめに設計でき、加工コストを低減させることがで
きる。なお、この他にも、上記第6の実施の形態で説明
した効果と同様の効果が得られることは勿論である。
【0108】次に、本発明の第12の実施の形態につい
ての説明を、図14を参照しながら行う。なお、本実施
の形態は、上記第11の実施の形態の変形例に相当する
ものであるので、上記第11の実施の形態との相違点を
中心に説明するものとし、その他の、上記第11の実施
の形態と同一部分については説明を省略する。図14
は、リーフシール25を回転軸23の軸線を通る断面よ
り見た断面図である。
【0109】図14に示すように、本実施の形態では、
上記第11の実施の形態で説明した前記段形状部50に
加えて、上記第3の実施の形態で図5(b)を参照して
説明した前記高圧側隙間微調整用薄板35を、高圧側側
板27と薄板29との間の隙間に配置した点が特に特徴
的となっている。この構成によれば、高圧側側板27か
ら低圧側側板26に向かうガス圧が各薄板29に加わっ
た場合に、これら薄板29の上下面に対して、回転軸2
3に対向する先端側でかつ高圧側側板27の側に位置す
る角部r1で最もガス圧が高く、かつ対角の角部r2に
向かって徐々にガス圧が弱まるガス圧分布を形成させる
ことができる。以上説明の本実施の形態のリーフシール
25(軸シール機構)及びこれを備えたガスタービンに
よれば、上記第11の実施の形態及び上記第3の実施の
形態と同様の作用効果を得ることが可能となる。
【0110】次に、本発明の第13の実施の形態につい
ての説明を、図15を参照しながら行う。なお、本実施
の形態は、上記第12の実施の形態の変形例に相当する
ものであるので、上記第12の実施の形態との相違点を
中心に説明するものとし、その他の、上記第12の実施
の形態と同一部分については説明を省略する。図15
は、リーフシール25を回転軸23の軸線を通る断面よ
り見た断面図である。
【0111】図15に示すように、本実施の形態では、
上記第12の実施の形態の高圧側側板27に、該高圧側
側板27を回転軸23の軸線方向に貫く導圧孔100
が、円周方向に複数設けられている点が特に特徴的とな
っている。この構成によれば、高圧側領域のガスの一部
を、各導圧孔100を介して高圧側側板27を通過させ
るように前記高圧側隙間微調整用薄板35に加えること
ができるので、高圧側隙間微調整用薄板35をより効果
的に撓ませることが可能となる。したがって、上記第1
2の実施の形態の作用をより確実に得ることが可能とな
る。以上説明の本実施の形態のリーフシール25(軸シ
ール機構)及びこれを備えたガスタービンによれば、上
記第12の実施の形態の効果をより確実に得ることが可
能となる。
【0112】以上に本発明の軸シール機構及びこれを備
えたガスタービンの第1〜第13の実施の形態をそれぞ
れ説明してきたが、このガスタービンとしては、燃焼ガ
スを利用してタービン軸を回転させて動力を得る一般的
なガスタービンに加え、航空機用ガスタービンエンジン
等も含んでいる。また、本発明に係るガスタービンとし
ては、水蒸気を利用する蒸気タービン等の流体機械にも
転用可能である。また、本発明に係る軸シール機構とし
ては、ガスタービン、ガスタービンエンジン、蒸気ター
ビンなどの各種流体機械にも適用可能である。また、上
記第3,第4の各実施の形態の軸シール機構(リーフシ
ール25)及びこれを備えたガスタービンに対して、上
記説明の隙間寸法調整手段50,50A,50B,50
Cを組み合わせる構成も採用可能である。この場合にお
いても、隙間寸法調整手段50,50A,50B,50
Cの採用による同様の作用効果が得られることは、勿論
である。
【0113】
【発明の効果】本発明の請求項1〜17のいずれかに記
載の軸シール機構、または請求項18記載のガスタービ
ンによれば、薄板と回転軸周面との間の角度を鋭角に
し、かつ薄板に浮力が付与されるように圧力調整手段を
設けたことで、共振点通過時などの回転軸の振動が大き
いときには鋭角に取付けられた薄板が変形して回転軸と
の接触が緩和されることに加え、定格条件では回転軸の
回転によって生じる動圧効果により、そして動圧効果の
小さい起動時等にも薄板に生じる圧力荷重差により薄板
の先端が回転軸の表面から浮上して回転軸との接触が回
避される。したがって、薄板と回転軸との接触による過
大な発熱及び摩耗を防止することができる。さらに、薄
板と回転軸との接触による発熱が防止されることによ
り、回転軸におけるサーマルバランスによる振動の発生
を回避することが可能となる。
【0114】また、シール部材に薄板を使用することに
より、従来のワイヤと比較してケーシングに対する固定
部分が拡大されるので、薄板がケーシングに対して強固
に固定される。これにより、従来のブラシシールにおけ
るワイヤ脱落のようなケーシングからの脱落を防止する
ことができる。また、薄板先端は回転軸の軸方向に高い
剛性を有し回転軸の周方向には柔らかいので、従来のブ
ラシシールに比べて差圧方向への変形を起こし難くな
り、シール差圧の許容値を向上させることができる。
【0115】また、薄板間の隙間を外周側と内周側とで
等しくすることで薄板をより密に配置することが可能と
なり、薄板の先端と回転軸との隙間を非接触型のラビリ
ンスシールなどと比べて飛躍的に小さくすることができ
る。これにより、ガスの漏れ量を低減することが可能と
なり、これをガスタービンに用いた場合には、その性能
を向上させることができる。したがって、以上説明の請
求項1〜17のいずれかに記載の軸シール機構、または
請求項18記載のガスタービンによれば、高圧側から低
圧側へのガスの漏れ量を低減させるとともに耐摩耗性の
向上を得ることが可能となる。
【0116】さらに、上記請求項11〜14のいずれか
もしくは上記請求項17に記載の軸シール機構、または
この軸シール機構を備えた請求項18記載のガスタービ
ンによれば、回転軸半径方向内周側と回転軸半径方向外
周側との両空間の間を流れるガス流に対する抵抗が低減
されるようになる。これにより、薄板の支持を確保しな
がらも、薄板と低圧側側板との間の隙間空間における回
転軸半径方向の圧力分布を形成させることができる。し
たがって、高圧側側板から低圧側側板に向かうガス圧が
薄板に加わった場合に、該薄板の上下面に対して、回転
軸に対向する先端側でかつ高圧側側板の側に位置する角
部で最もガス圧が高く、かつ対角に向かって徐々にガス
圧が弱まるガス圧分布の範囲をより広く形成させること
ができるようになるので、薄板の上下面における圧力差
を確実に生じせしめて、該薄板を回転軸周面より浮かせ
るという薄板浮上のためのガス圧調整が的確にできるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る軸シール機構を備えたガスター
ビンの第1の実施の形態を示す概略構成断面図である。
【図2】 同実施の形態のリーフシール(軸シール機
構)の斜視図である。
【図3】 同実施の形態のリーフシールを示す図であっ
て、(a)は回転軸の軸線を通る断面より見た断面図で
あり、(b)は(a)をB−B線より見た断面図であ
る。
【図4】 本発明に係る軸シール機構(リーフシール)
の第2の実施の形態を示す図であって、回転軸の軸線を
通る断面より見た断面図である。
【図5】 本発明に係る軸シール機構(リーフシール)
の第3の実施の形態を示す図であって、(a),(b)
は回転軸の軸線を通る断面より見た断面図である。
【図6】 本発明に係る軸シール機構(リーフシール)
の第4の実施の形態を示す図であって、(a)はその斜
視図であり、(b)はその変形例を示す斜視図である。
【図7】 本発明に係る軸シール機構(リーフシール)
の第5の実施の形態を示す図であって、回転軸の軸線を
通る断面より見た断面図である。
【図8】 本発明に係る軸シール機構(リーフシール)
の第6の実施の形態を示す図であって、(a)は回転軸
の軸線を通る断面より見た断面図であり、(b)は
(a)をC−C線より見た断面図である。
【図9】 本発明に係る軸シール機構(リーフシール)
の第7の実施の形態を示す図であって、(a)は回転軸
の軸線を通る断面より見た断面図であり、(b)は
(a)をD−D線より見た断面図である。
【図10】 本発明に係る軸シール機構(リーフシー
ル)の第8の実施の形態を示す図であって、(a)は回
転軸の軸線を通る断面より見た断面図であり、(b),
(c)は(a)をE−E線より見た断面図である。
【図11】 本発明に係る軸シール機構(リーフシー
ル)の第9の実施の形態を示す図であって、(a)は回
転軸の軸線を通る断面より見た断面図であり、(b),
(c)は(a)をF−F線より見た断面図である。
【図12】 本発明に係る軸シール機構(リーフシー
ル)の第10の実施の形態を示す図であって、回転軸の
軸線を通る断面より見た断面図である。
【図13】本発明に係る軸シール機構(リーフシール)
の第11の実施の形態を示す図であって、回転軸の軸線
を通る断面より見た断面図である。
【図14】本発明に係る軸シール機構(リーフシール)
の第12の実施の形態を示す図であって、回転軸の軸線
を通る断面より見た断面図である。
【図15】本発明に係る軸シール機構(リーフシール)
の第13の実施の形態を示す図であって、回転軸の軸線
を通る断面より見た断面図である。
【図16】 従来の軸シール機構の一例を示す図であっ
て、(a)は回転軸の軸線を通る断面より見た断面図で
あり、(b)は(a)のA−A線より見た断面図であ
る。
【図17】 従来の軸シール機構の他の例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
23・・・回転軸 23a・・・周面 23e・・・動翼 24・・・ケーシング 25・・・リーフシール(軸シール機構) 26・・・低圧側側板 26a・・・通風孔 27,35・・・高圧側側板,高圧側隙間微調整用薄板
(可撓板) 29・・・薄板 29a・・・上面 29b・・・下面 30・・・隙間 30a・・・ガス圧分布 31・・・低圧側隙間(薄板と低圧側側板との間の隙間) 32・・・高圧側隙間(薄板と高圧側側板との間の隙間) 33・・・低圧側側板長さ(低圧側側板の回転軸半径方向
の長さ寸法) 34・・・高圧側側板長さ(高圧側側板の回転軸半径方向
の長さ寸法) 41,42・・・スリット付き可撓板 41a,42a・・・スリット 50・・・隙間寸法調整手段,第1の段形状部 50A・・・隙間寸法調整手段,第2の段形状部 50B・・・隙間寸法調整手段,第3の段形状部 50C・・・隙間寸法調整手段,第4の段形状部 50a・・・環状分割板 50b・・・スパイラル板 51・・・通気孔 100・・・導圧孔 G・・・間隔 g・・・ガス r1・・・角部 r2・・・角部(対角)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤城 弘一 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 由里 雅則 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 Fターム(参考) 3G002 HA03 HA09 3J042 AA05 BA01 CA01

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の軸方向に幅を有して先端が前
    記回転軸の周面に摺動し、互いに隙間を空けて外周側基
    端がケーシング側に固定された複数の可撓性を有する薄
    板を、前記回転軸の周方向に該回転軸の外周をシール可
    能に多重に備え、前記薄板と前記回転軸の周面とが鋭角
    をなし、前記薄板の前記回転軸方向両側にそれぞれ低圧
    側側板及び高圧側側板が設けられた軸シール機構であ
    り、 前記薄板をその幅方向に垂直な仮想平面で断面視し、該
    薄板の前記回転軸に面した面を下面、その裏側を上面と
    し、該薄板に対して前記高圧側側板から前記低圧側側板
    に向かうガス圧が加わった場合に、該薄板の前記断面に
    沿った任意位置における前記上面に加わるガス圧よりも
    前記下面に加わるガス圧の方を高くするガス圧調整手段
    が設けられていることを特徴とする軸シール機構。
  2. 【請求項2】 回転軸の軸方向に幅を有して先端が前
    記回転軸の周面に摺動し、互いに隙間を空けて外周側基
    端がケーシング側に固定された複数の可撓性を有する薄
    板を、前記回転軸の周方向に該回転軸の外周をシール可
    能に多重に備え、前記薄板と前記回転軸の周面とが鋭角
    をなし、前記薄板の前記回転軸方向両側にそれぞれ低圧
    側側板及び高圧側側板が設けられた軸シール機構であ
    り、 前記高圧側側板から前記低圧側側板に向かうガス圧が前
    記薄板に加わった場合に、該薄板の上下面に対して、前
    記先端側でかつ前記高圧側側板の側に位置する角部で最
    もガス圧が高く、かつ対角に向かって徐々にガス圧が弱
    まるガス圧分布を形成するガス圧調整手段が設けられて
    いることを特徴とする軸シール機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の軸シール機構
    において、 前記ガス圧調整手段は、前記薄板と前記低圧側側板との
    間の隙間を、前記薄板と前記高圧側側板との間の隙間よ
    りも大きくする隙間寸法調節であることを特徴とする軸
    シール機構。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の軸シール機構
    において、 前記ガス圧調整手段は、前記低圧側側板の前記回転軸半
    径方向の長さ寸法を前記高圧側側板の前記回転軸半径方
    向の長さ寸法よりも短くする側板寸法調節であることを
    特徴とする軸シール機構。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の軸シール機構
    において、 前記ガス圧調整手段は、前記薄板の高圧側に配されてか
    つ前記回転軸方向に可撓性を有する可撓板であることを
    特徴とする軸シール機構。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の軸シール機構
    において、 前記ガス圧調整手段は、前記薄板の高圧側に配されて前
    記回転軸方向に可撓性を有し、かつその全周で2ヶ所以
    上のスリットが形成されているスリット付き可撓板であ
    ることを特徴とする軸シール機構。
  7. 【請求項7】 請求項1または2記載の軸シール機構
    において、 前記ガス圧調整手段は、前記回転軸の軸線方向に前記低
    圧側側板を貫く複数の通風孔であることを特徴とする軸
    シール機構。
  8. 【請求項8】 回転軸の軸方向に幅を有して先端が前
    記回転軸の周面に摺動し、互いに隙間を空けて外周側基
    端がケーシング側に固定された複数の可撓性を有する薄
    板を、前記回転軸の周方向に該回転軸の外周をシール可
    能に多重に備え、前記薄板と前記回転軸の周面とが鋭角
    をなす軸シール機構であり、 前記薄板の、前記軸方向の低圧側に、高圧側から低圧側
    に向かうガスの通過を許可するガス通過空間が形成され
    ていることを特徴とする軸シール機構。
  9. 【請求項9】 請求項3または5もしくは6のいずれ
    かに記載の軸シール機構において、 前記低圧側側板と前記薄板との間には、該低圧側側板に
    向かって前記薄板が接近しようとした場合に、該薄板を
    支持して、これら低圧側側板及び薄板間の隙間寸法を維
    持する隙間寸法調整手段が設けられていることを特徴と
    する軸シール機構。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の軸シール機構におい
    て、 前記隙間寸法調整手段は、前記薄板側に向かって突出す
    るように前記低圧側側板の側に設けられた第1の段形状
    部であり、 該第1の段形状部は、前記低圧側側板に沿って前記回転
    軸周りの環状をなしていることを特徴とする軸シール機
    構。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の軸シール機構にお
    いて、 前記第1の段形状部には、前記環状の内周側及び外周側
    の空間を連通させる通気孔が形成されていることを特徴
    とする軸シール機構。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の軸シール機構におい
    て、 前記隙間寸法調整手段は、前記薄板側に向かって突出す
    るように前記低圧側側板の側に設けられた第2の段形状
    部であり、 該第2の段形状部は、互いに間隔を置いた状態で、前記
    低圧側側板に沿って前記回転軸周りの環状をなすように
    間欠配置された複数枚の環状分割板からなることを特徴
    とする軸シール機構。
  13. 【請求項13】 請求項10〜12のいずれかに記載
    の軸シール機構において、 前記第1または第2の段形状部は、前記回転軸を軸心と
    する同心円状に複数段が設けられていることを特徴とす
    る軸シール機構。
  14. 【請求項14】 請求項9記載の軸シール機構におい
    て、 前記隙間寸法調整手段は、前記薄板側に向かって突出す
    るように前記低圧側側板の側に設けられた第3の段形状
    部であり、 該第3の段形状部は、前記薄板側から前記低圧側側板を
    見た場合に、該低圧側側板の内周側から外周側に向かっ
    てスパイラル状に配置された複数枚のスパイラル板から
    なり、これらスパイラル板間には、互いに間隔が設けら
    れていることを特徴とする軸シール機構。
  15. 【請求項15】 請求項10記載の軸シール機構にお
    いて、 前記第1の段形状部は、前記低圧側側板の半径方向に沿
    って前記ケーシングの位置まで形成されていることを特
    徴とする軸シール機構。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の軸シール機構にお
    いて、 前記高圧側側板には、該高圧側側板を前記回転軸の軸線
    方向に貫く導圧孔が形成されていることを特徴とする軸
    シール機構。
  17. 【請求項17】 請求項9記載の軸シール機構におい
    て、 前記隙間寸法調整手段は、前記低圧側側板に向かって突
    出するように前記薄板の側に設けられた第4の段形状部
    であることを特徴とする軸シール機構。
  18. 【請求項18】 高温高圧のガスをケーシングに導
    き、該ケーシングの内部に回転可能に支持された回転軸
    の動翼に吹き付けることで前記ガスの熱エネルギーを機
    械的な回転エネルギーに変換して動力を発生するガスタ
    ービンにおいて、 請求項1〜17のいずれかに記載の
    軸シール機構を備えたことを特徴とするガスタービン。
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