JP2002005181A - 転がり軸受用潤滑装置 - Google Patents
転がり軸受用潤滑装置Info
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- JP2002005181A JP2002005181A JP2000192330A JP2000192330A JP2002005181A JP 2002005181 A JP2002005181 A JP 2002005181A JP 2000192330 A JP2000192330 A JP 2000192330A JP 2000192330 A JP2000192330 A JP 2000192330A JP 2002005181 A JP2002005181 A JP 2002005181A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型且つ軽量に構成でき、しかも運転経費が
安い構造で、転がり軸受1、1の潤滑を確実に行なう。
又、給油直後の温度上昇を防止する。 【解決手段】 外周面をガイド傾斜面18、18とした
内輪間座17の端部を、上記各転がり軸受1、1の内部
にまで入り込ませる。給油空間21、21から絞り流路
20、20を通じて押し出されたグリース16を、遠心
力と表面張力との釣合に基づき、上記各ガイド傾斜面1
8、18を通じて上記各転がり軸受1、1の内部に送り
込む。
安い構造で、転がり軸受1、1の潤滑を確実に行なう。
又、給油直後の温度上昇を防止する。 【解決手段】 外周面をガイド傾斜面18、18とした
内輪間座17の端部を、上記各転がり軸受1、1の内部
にまで入り込ませる。給油空間21、21から絞り流路
20、20を通じて押し出されたグリース16を、遠心
力と表面張力との釣合に基づき、上記各ガイド傾斜面1
8、18を通じて上記各転がり軸受1、1の内部に送り
込む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の転がり軸受用潤滑装
置は、工作機械の主軸等、高速で回転する軸を支承する
為の転がり軸受を潤滑する為に利用する。
置は、工作機械の主軸等、高速で回転する軸を支承する
為の転がり軸受を潤滑する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の主軸は、使用時に高速回転す
る。従って、この様な主軸は、転がり軸受により回転自
在に支持すると共に、主軸の回転時にはこの転がり軸受
の内部に、十分な量の潤滑油を供給する必要がある。こ
の様な、主軸をハウジングの内側に回転自在に支持する
転がり軸受に潤滑油を送り込む為の装置として、特開平
10−299784号公報には、図3に示す様な構造の
転がり軸受用潤滑装置が記載されている。この転がり軸
受用潤滑装置は、転がり軸受1内に、外輪間座2内に設
けた潤滑油通路3を通じて潤滑油を送り込み自在とした
ものである。上記転がり軸受1を構成する内輪4は、そ
の外周面に内輪軌道5を有し、使用時に高速回転する上
記主軸(図示せず)に外嵌固定する。又、上記転がり軸
受1を構成する外輪6は、その内周面に外輪軌道7を有
し、上記ハウジング(図示せず)に内嵌支持する。又、
上記内輪軌道5と外輪軌道7との間には複数個の転動体
8を、保持器9により保持した状態で転動自在に設けて
いる。
る。従って、この様な主軸は、転がり軸受により回転自
在に支持すると共に、主軸の回転時にはこの転がり軸受
の内部に、十分な量の潤滑油を供給する必要がある。こ
の様な、主軸をハウジングの内側に回転自在に支持する
転がり軸受に潤滑油を送り込む為の装置として、特開平
10−299784号公報には、図3に示す様な構造の
転がり軸受用潤滑装置が記載されている。この転がり軸
受用潤滑装置は、転がり軸受1内に、外輪間座2内に設
けた潤滑油通路3を通じて潤滑油を送り込み自在とした
ものである。上記転がり軸受1を構成する内輪4は、そ
の外周面に内輪軌道5を有し、使用時に高速回転する上
記主軸(図示せず)に外嵌固定する。又、上記転がり軸
受1を構成する外輪6は、その内周面に外輪軌道7を有
し、上記ハウジング(図示せず)に内嵌支持する。又、
上記内輪軌道5と外輪軌道7との間には複数個の転動体
8を、保持器9により保持した状態で転動自在に設けて
いる。
【0003】又、上記主軸の周囲には上記内輪4に隣接
した状態で第一、第二の内輪間座10、11を、この内
輪4の側から順に設けている。一方、上記ハウジングの
内側には、上記外輪6に隣接した状態で、上記外輪間座
2を設けている。この外輪間座2の内側には上記潤滑油
通路3を設けており、この潤滑油通路3内に送り込まれ
た潤滑油(オイルエア或はオイルミスト)を、上記内輪
4の外周面と上記外輪6の内周面との間で上記複数の転
動体8を設置した空間15内に、供給自在としている。
即ち、上記潤滑油通路3内に送り込まれた潤滑油を、上
記外輪間座2に設けたノズル孔13から吹き出し、この
外輪間座2の内周面と上記第一の内輪間座10の外周面
との間に設けた給油隙間14の端部開口から、上記転が
り軸受1の内部で上記転動体8を設けた空間15内に吐
出する。上記給油隙間14の端部開口は、上記転がり軸
受1を構成する外輪6の内周面の軸方向中間部の直径方
向内側に存在する。従って、上記潤滑油は、高速回転時
に上記空間15の両端開口部に形成されるエアカーテン
に拘らず、上記各転動体8の転動面に効率良く付着す
る。
した状態で第一、第二の内輪間座10、11を、この内
輪4の側から順に設けている。一方、上記ハウジングの
内側には、上記外輪6に隣接した状態で、上記外輪間座
2を設けている。この外輪間座2の内側には上記潤滑油
通路3を設けており、この潤滑油通路3内に送り込まれ
た潤滑油(オイルエア或はオイルミスト)を、上記内輪
4の外周面と上記外輪6の内周面との間で上記複数の転
動体8を設置した空間15内に、供給自在としている。
即ち、上記潤滑油通路3内に送り込まれた潤滑油を、上
記外輪間座2に設けたノズル孔13から吹き出し、この
外輪間座2の内周面と上記第一の内輪間座10の外周面
との間に設けた給油隙間14の端部開口から、上記転が
り軸受1の内部で上記転動体8を設けた空間15内に吐
出する。上記給油隙間14の端部開口は、上記転がり軸
受1を構成する外輪6の内周面の軸方向中間部の直径方
向内側に存在する。従って、上記潤滑油は、高速回転時
に上記空間15の両端開口部に形成されるエアカーテン
に拘らず、上記各転動体8の転動面に効率良く付着す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した様に構成し作
用する従来の転がり軸受用潤滑装置の場合には、転がり
軸受1の潤滑性は良好であるが、主軸の回転速度の高速
化が難しいと言った問題がある。この理由は、次の通り
である。転がり軸受1により支持された主軸の高速化を
図る為には、この転がり軸受1のピッチ円直径(PC
D)を小さくする必要がある。これに対して、図3に示
した従来構造の場合には、外輪間座2の一部を外輪6及
び保持器9の内径側に位置させているので、これら外輪
6及び保持器9の内径を小さくできず、上記PCDも小
さくできない。この為、上述の様に、主軸の高速化が難
しい。又、上記外輪間座2を上記保持器9の内径側にま
で突出させる構造である為、この外輪間座2の製造作業
が面倒で、コストが嵩む原因となる。工作機械の主軸等
を回転自在に支持する為の転がり軸受の潤滑装置として
は、この他にも、例えば特開平6−264934号公
報、同10−231843号公報等に記載されたものが
あるが、同様の問題が存在する。
用する従来の転がり軸受用潤滑装置の場合には、転がり
軸受1の潤滑性は良好であるが、主軸の回転速度の高速
化が難しいと言った問題がある。この理由は、次の通り
である。転がり軸受1により支持された主軸の高速化を
図る為には、この転がり軸受1のピッチ円直径(PC
D)を小さくする必要がある。これに対して、図3に示
した従来構造の場合には、外輪間座2の一部を外輪6及
び保持器9の内径側に位置させているので、これら外輪
6及び保持器9の内径を小さくできず、上記PCDも小
さくできない。この為、上述の様に、主軸の高速化が難
しい。又、上記外輪間座2を上記保持器9の内径側にま
で突出させる構造である為、この外輪間座2の製造作業
が面倒で、コストが嵩む原因となる。工作機械の主軸等
を回転自在に支持する為の転がり軸受の潤滑装置として
は、この他にも、例えば特開平6−264934号公
報、同10−231843号公報等に記載されたものが
あるが、同様の問題が存在する。
【0005】又、特開平6−235425号公報には、
図4に示す様に、中空の内輪間座23の一部を保持器9
の内径側に位置させ、外輪間座2aからこの内輪間座2
3内に送り込んだ潤滑油を、この内輪間座23に設けた
ノズル孔13aから転動体8の転動面に向け吐出する構
造の、転がり軸受用潤滑装置が記載されている。この従
来装置の場合も、内輪軌道5よりも大きな外径を有する
内輪間座23を使用する為、PCDを十分に小さくする
事が難しいだけでなく、構成各部材の形状が複雑で、コ
ストが嵩む事が避けられない。
図4に示す様に、中空の内輪間座23の一部を保持器9
の内径側に位置させ、外輪間座2aからこの内輪間座2
3内に送り込んだ潤滑油を、この内輪間座23に設けた
ノズル孔13aから転動体8の転動面に向け吐出する構
造の、転がり軸受用潤滑装置が記載されている。この従
来装置の場合も、内輪軌道5よりも大きな外径を有する
内輪間座23を使用する為、PCDを十分に小さくする
事が難しいだけでなく、構成各部材の形状が複雑で、コ
ストが嵩む事が避けられない。
【0006】又、空気中に微量の潤滑油を混入させたオ
イルエア或はオイルミストを、工作機械等の運転中回転
支持部に連続的に供給する、所謂微量潤滑の場合、潤滑
油供給に伴う転がり軸受の回転抵抗の変動が少なく、上
記工作機械等の運転を安定して行なえる反面、設備が大
型化し、しかも運転経費が嵩む事が避けられない。給油
の為の設備を単純化し、しかも運転経費の低減を図る為
には、上記転がり軸受内にグリース或は(オイルエアや
オイルミストではない)液状の潤滑油を送り込む事が考
えられる。
イルエア或はオイルミストを、工作機械等の運転中回転
支持部に連続的に供給する、所謂微量潤滑の場合、潤滑
油供給に伴う転がり軸受の回転抵抗の変動が少なく、上
記工作機械等の運転を安定して行なえる反面、設備が大
型化し、しかも運転経費が嵩む事が避けられない。給油
の為の設備を単純化し、しかも運転経費の低減を図る為
には、上記転がり軸受内にグリース或は(オイルエアや
オイルミストではない)液状の潤滑油を送り込む事が考
えられる。
【0007】この様な給油構造として、実開平5−94
531号公報には、内輪の内周面に設けたグリースポケ
ット内にプラスチックグリースを嵌装する共に、このグ
リースポケットと上記内輪の外周面との間に連通孔を設
けた構造が記載されている。この様な構造によれば、上
記内輪の回転に伴う遠心力により、上記プラスチックグ
リースからこの内輪の外周面に設けた内輪軌道に潤滑油
を供給できる。ところが、この様な従来構造の場合に
は、上記グリースポケット内に保持できるプラスチック
グリースの量が限られる為、長期間に亙って安定した潤
滑剤供給を継続する事が難しい。
531号公報には、内輪の内周面に設けたグリースポケ
ット内にプラスチックグリースを嵌装する共に、このグ
リースポケットと上記内輪の外周面との間に連通孔を設
けた構造が記載されている。この様な構造によれば、上
記内輪の回転に伴う遠心力により、上記プラスチックグ
リースからこの内輪の外周面に設けた内輪軌道に潤滑油
を供給できる。ところが、この様な従来構造の場合に
は、上記グリースポケット内に保持できるプラスチック
グリースの量が限られる為、長期間に亙って安定した潤
滑剤供給を継続する事が難しい。
【0008】転がり軸受の内部に長期間に亙ってグリー
ス或は液状の潤滑油を供給する為には、この転がり軸受
の外部に容量が大きな給油空間を設け、この給油空間内
の潤滑油又はグリースを、上記転がり軸受内に送り込む
事が考えられる。但し、グリース或は液状の潤滑油を高
速で運転されている転がり軸受の内部に供給する場合、
供給量並びに供給方法を適正にしないと、かえってこの
転がり軸受を損傷する可能性がある。即ち、高速で回転
している転がり軸受の内部に急にグリース或は液状の潤
滑油を多量に供給する結果、攪拌抵抗が急上昇すると、
上記転がり軸受が急激に発熱し、この転がり軸受に焼き
付き等の重大な損傷を発生する可能性がある。本発明の
転がり軸受用潤滑装置は、この様な事情に鑑みて発明し
たものである。
ス或は液状の潤滑油を供給する為には、この転がり軸受
の外部に容量が大きな給油空間を設け、この給油空間内
の潤滑油又はグリースを、上記転がり軸受内に送り込む
事が考えられる。但し、グリース或は液状の潤滑油を高
速で運転されている転がり軸受の内部に供給する場合、
供給量並びに供給方法を適正にしないと、かえってこの
転がり軸受を損傷する可能性がある。即ち、高速で回転
している転がり軸受の内部に急にグリース或は液状の潤
滑油を多量に供給する結果、攪拌抵抗が急上昇すると、
上記転がり軸受が急激に発熱し、この転がり軸受に焼き
付き等の重大な損傷を発生する可能性がある。本発明の
転がり軸受用潤滑装置は、この様な事情に鑑みて発明し
たものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の転がり軸受用潤
滑装置は、従来から知られている転がり軸受用潤滑装置
と同様に、外周面に内輪軌道を有し、ハウジングの内側
で高速回転する軸に外嵌支持する内輪と、内周面に外輪
軌道を有し、このハウジングに内嵌支持する外輪と、こ
の外輪に隣接して上記ハウジングに内嵌支持する外輪間
座と、上記内輪軌道と外輪軌道との間に設けた複数の転
動体とを備えた転がり軸受装置のうち、上記内輪の外周
面と上記外輪の内周面との間で上記複数の転動体を設置
した空間内に、上記外輪間座内に設けた給油空間から、
グリース又は油等の潤滑剤を供給するものである。
滑装置は、従来から知られている転がり軸受用潤滑装置
と同様に、外周面に内輪軌道を有し、ハウジングの内側
で高速回転する軸に外嵌支持する内輪と、内周面に外輪
軌道を有し、このハウジングに内嵌支持する外輪と、こ
の外輪に隣接して上記ハウジングに内嵌支持する外輪間
座と、上記内輪軌道と外輪軌道との間に設けた複数の転
動体とを備えた転がり軸受装置のうち、上記内輪の外周
面と上記外輪の内周面との間で上記複数の転動体を設置
した空間内に、上記外輪間座内に設けた給油空間から、
グリース又は油等の潤滑剤を供給するものである。
【0010】特に、本発明の転がり軸受用潤滑装置に於
いては、上記内輪又はこの内輪に隣接した状態で上記軸
に外嵌支持する内輪間座の外周面にガイド傾斜面が設け
られている。このガイド傾斜面は、上記内輪軌道から離
れるに従って直径が小さくなる方向に傾斜し、その小径
側端部が上記外輪の端面よりも軸方向外方に突出して上
記外輪間座の内径側に進入している。又、上記小径側端
部から上記内輪軌道に隣接した大径側端部までの間に傾
斜方向や傾斜角度が急に変化する部分が存在せず、上記
外輪間座の内周面から上記ガイド傾斜面に向け上記潤滑
剤を供給自在としている。このガイド傾斜面のうちで上
記外輪間座の給油空間から潤滑剤が供給される部分と上
記各転動体を設置した空間との間に、上記ガイド傾斜面
に沿って流れる潤滑剤の量を規制する為の絞り部が設け
られている。
いては、上記内輪又はこの内輪に隣接した状態で上記軸
に外嵌支持する内輪間座の外周面にガイド傾斜面が設け
られている。このガイド傾斜面は、上記内輪軌道から離
れるに従って直径が小さくなる方向に傾斜し、その小径
側端部が上記外輪の端面よりも軸方向外方に突出して上
記外輪間座の内径側に進入している。又、上記小径側端
部から上記内輪軌道に隣接した大径側端部までの間に傾
斜方向や傾斜角度が急に変化する部分が存在せず、上記
外輪間座の内周面から上記ガイド傾斜面に向け上記潤滑
剤を供給自在としている。このガイド傾斜面のうちで上
記外輪間座の給油空間から潤滑剤が供給される部分と上
記各転動体を設置した空間との間に、上記ガイド傾斜面
に沿って流れる潤滑剤の量を規制する為の絞り部が設け
られている。
【0011】
【作用】上述の様に構成する本発明の転がり軸受用潤滑
装置の作用は、次の通りである。給油時には、外輪間座
内の給油空間内に存在する潤滑剤を、内輪又は内輪間座
の外周面に設けたガイド傾斜面に付着させる。この様に
してガイド傾斜面に付着した潤滑油は、上記軸に外嵌固
定した内輪又は内輪間座の回転に伴う遠心力と表面張力
との釣り合いにより、上記ガイド傾斜面に沿ってこのガ
イド傾斜面の大径側に送られ、転がり軸受の内部に入り
込む。そして、このガイド傾斜面の大径側端部に連続す
る内輪軌道に達してから各転動体の転動面に付着する事
により、これら各転動面と内輪軌道及び外輪軌道との転
がり接触部を潤滑する。
装置の作用は、次の通りである。給油時には、外輪間座
内の給油空間内に存在する潤滑剤を、内輪又は内輪間座
の外周面に設けたガイド傾斜面に付着させる。この様に
してガイド傾斜面に付着した潤滑油は、上記軸に外嵌固
定した内輪又は内輪間座の回転に伴う遠心力と表面張力
との釣り合いにより、上記ガイド傾斜面に沿ってこのガ
イド傾斜面の大径側に送られ、転がり軸受の内部に入り
込む。そして、このガイド傾斜面の大径側端部に連続す
る内輪軌道に達してから各転動体の転動面に付着する事
により、これら各転動面と内輪軌道及び外輪軌道との転
がり接触部を潤滑する。
【0012】即ち、上記ガイド傾斜面は、その小径側端
部から上記内輪軌道に隣接した大径側端部までの間に、
段差や油溝、或はエッヂ等、傾斜方向や傾斜角度が急に
変化する部分が存在しない。言い換えれば、傾斜方向が
急変する部分も、傾斜角度が急変する部分も存在しな
い。この為、上記ガイド傾斜面に付着した潤滑油は、軸
の回転に伴って発生する遠心力に拘らず、このガイド傾
斜面の途中でこのガイド傾斜面から離脱する事なく、こ
のガイド傾斜面の大径側端部にまで達する。この様にし
て、このガイド傾斜面を通じて潤滑油を転がり接触部に
送り込む作用は、軸の高速回転時に転がり軸受の両端開
口部に形成されるエアカーテンに妨げられる事なく、効
率良く行なわれる。
部から上記内輪軌道に隣接した大径側端部までの間に、
段差や油溝、或はエッヂ等、傾斜方向や傾斜角度が急に
変化する部分が存在しない。言い換えれば、傾斜方向が
急変する部分も、傾斜角度が急変する部分も存在しな
い。この為、上記ガイド傾斜面に付着した潤滑油は、軸
の回転に伴って発生する遠心力に拘らず、このガイド傾
斜面の途中でこのガイド傾斜面から離脱する事なく、こ
のガイド傾斜面の大径側端部にまで達する。この様にし
て、このガイド傾斜面を通じて潤滑油を転がり接触部に
送り込む作用は、軸の高速回転時に転がり軸受の両端開
口部に形成されるエアカーテンに妨げられる事なく、効
率良く行なわれる。
【0013】従って、軸の回転速度が速くなっても、外
輪間座の給油空間から上記ガイド傾斜面に供給した潤滑
剤の殆ど全量が転動体の転動面に達する。この為、上記
給油空間から送り出されて上記ガイド傾斜面に付着した
潤滑剤が、絞り部により絞られた少量のものであって
も、上記転がり軸受の潤滑は良好に行なわれる。又、こ
の転がり軸受内部への潤滑剤の供給は、上記絞り部によ
り絞る事で、少量ずつ安定して行なうので、この潤滑剤
の供給後に上記転がり軸受が急激に発熱する事はない。
更に、転がり軸受外に設ける給油空間の容積は十分に確
保できるので、この転がり軸受内部への潤滑剤の供給
を、長期間に亙って行なう事ができる。
輪間座の給油空間から上記ガイド傾斜面に供給した潤滑
剤の殆ど全量が転動体の転動面に達する。この為、上記
給油空間から送り出されて上記ガイド傾斜面に付着した
潤滑剤が、絞り部により絞られた少量のものであって
も、上記転がり軸受の潤滑は良好に行なわれる。又、こ
の転がり軸受内部への潤滑剤の供給は、上記絞り部によ
り絞る事で、少量ずつ安定して行なうので、この潤滑剤
の供給後に上記転がり軸受が急激に発熱する事はない。
更に、転がり軸受外に設ける給油空間の容積は十分に確
保できるので、この転がり軸受内部への潤滑剤の供給
を、長期間に亙って行なう事ができる。
【0014】更に、本発明の転がり軸受用潤滑装置の場
合には、外輪間座や、内輪軌道よりも大きな外径を有す
る内輪間座を外輪の内径側に進入させる必要がない。こ
の為、転がり軸受のPCDを小さくして、軸の高速回転
化が可能になる。しかも、外輪間座を外輪の内径側にま
で進入させる必要がない為、この外輪間座の形状を単純
化し、この外輪間座を含んで構成する転がり軸受用潤滑
装置の低廉化を図れる。
合には、外輪間座や、内輪軌道よりも大きな外径を有す
る内輪間座を外輪の内径側に進入させる必要がない。こ
の為、転がり軸受のPCDを小さくして、軸の高速回転
化が可能になる。しかも、外輪間座を外輪の内径側にま
で進入させる必要がない為、この外輪間座の形状を単純
化し、この外輪間座を含んで構成する転がり軸受用潤滑
装置の低廉化を図れる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の第
1例を示している。尚、本例の特徴は、1対の転がり軸
受1、1を構成する外輪6、6の内周面と内輪4、4の
外周面との間で、転動体8、8を設置した空間15、1
5内に、潤滑剤であるグリース16を送り込む為の潤滑
装置の構造にある。その他、転がり軸受装置部分の構造
に就いては、前述の図3に示した従来構造の場合と同様
であるから、同等部分に関する説明は、省略若しくは簡
略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
1例を示している。尚、本例の特徴は、1対の転がり軸
受1、1を構成する外輪6、6の内周面と内輪4、4の
外周面との間で、転動体8、8を設置した空間15、1
5内に、潤滑剤であるグリース16を送り込む為の潤滑
装置の構造にある。その他、転がり軸受装置部分の構造
に就いては、前述の図3に示した従来構造の場合と同様
であるから、同等部分に関する説明は、省略若しくは簡
略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0016】本例の場合には、上記各内輪4、4は、上
記各外輪6、6に比べて軸方向(図1の左右方向)に関
する幅寸法を小さくする事により、上記各内輪4、4の
軸方向一端面(これら両内輪4、4の互いに対向する側
の端面)を、上記各外輪6、6の軸方向一端面(これら
両外輪6、6の互いに対向する側の端面)よりも、これ
ら各外輪6、6の軸方向中央部に寄った位置に存在させ
ている。又、上記各内輪4、4同士の間に、内輪間座1
7を挟持している。
記各外輪6、6に比べて軸方向(図1の左右方向)に関
する幅寸法を小さくする事により、上記各内輪4、4の
軸方向一端面(これら両内輪4、4の互いに対向する側
の端面)を、上記各外輪6、6の軸方向一端面(これら
両外輪6、6の互いに対向する側の端面)よりも、これ
ら各外輪6、6の軸方向中央部に寄った位置に存在させ
ている。又、上記各内輪4、4同士の間に、内輪間座1
7を挟持している。
【0017】この内輪間座17は、内周面を円筒状に形
成すると共に、外周面を、1対の円すい凸面状のガイド
傾斜面18、18を組み合わせた鼓形としている。即
ち、上記内輪間座17の外周面を、軸方向中央部が最も
小径で、軸方向端部に向かう程大径となる方向に傾斜さ
せている。この様な各ガイド傾斜面18、18の途中に
は、段差や油溝、或はエッヂ等、傾斜方向及び傾斜角度
が急に変化する部分、言い換えれば、その断面形状を表
す線に関して微分不能になる部分が存在しない。又、上
記各ガイド傾斜面18、18は、全体を、表面粗さが
0.8μmRa以下の平滑面としている。尚、これらガ
イド傾斜面18、18の傾斜角度θは、これら各ガイド
傾斜面18、18に付着したグリースが、遠心力に基づ
いて上記各内輪4、4に向け効率良く送られる様に、設
計的に定める。
成すると共に、外周面を、1対の円すい凸面状のガイド
傾斜面18、18を組み合わせた鼓形としている。即
ち、上記内輪間座17の外周面を、軸方向中央部が最も
小径で、軸方向端部に向かう程大径となる方向に傾斜さ
せている。この様な各ガイド傾斜面18、18の途中に
は、段差や油溝、或はエッヂ等、傾斜方向及び傾斜角度
が急に変化する部分、言い換えれば、その断面形状を表
す線に関して微分不能になる部分が存在しない。又、上
記各ガイド傾斜面18、18は、全体を、表面粗さが
0.8μmRa以下の平滑面としている。尚、これらガ
イド傾斜面18、18の傾斜角度θは、これら各ガイド
傾斜面18、18に付着したグリースが、遠心力に基づ
いて上記各内輪4、4に向け効率良く送られる様に、設
計的に定める。
【0018】本例の転がり軸受用潤滑装置を組み立てる
には、上述の様な内輪間座17の両端面を上記各内輪
4、4の小径側端面に突き当てた状態で、これら内輪間
座17と各内輪4、4とを、図示しない主軸に外嵌固定
する。又、上記内輪間座17の両端部の外径は、この両
端部を突き当てる、上記各内輪4、4の小径側端部の外
径とほぼ等しくしている。又、これら内輪間座17と各
内輪4、4との突き合わせ面は、前記各転動体8、8の
内径側に存在する様に、これら各内輪4、4の軸方向寸
法を規制している。
には、上述の様な内輪間座17の両端面を上記各内輪
4、4の小径側端面に突き当てた状態で、これら内輪間
座17と各内輪4、4とを、図示しない主軸に外嵌固定
する。又、上記内輪間座17の両端部の外径は、この両
端部を突き当てる、上記各内輪4、4の小径側端部の外
径とほぼ等しくしている。又、これら内輪間座17と各
内輪4、4との突き合わせ面は、前記各転動体8、8の
内径側に存在する様に、これら各内輪4、4の軸方向寸
法を規制している。
【0019】一方、前記1対の外輪6、6に挟持する状
態で配置した外輪間座2bは、円筒状の外周面と、互い
に逆方向に傾斜した1対の円すい状凹面19、19を組
み合わせて成る内周面とを有する。この内周面を構成す
る1対の円すい状凹面19、19は、転がり軸受用潤滑
装置を組み立てた状態で、上記内輪間座17の中間部の
直径方向外方に位置するもので、上記内輪4に近づく程
直径方向外方に向かう方向に傾斜している。
態で配置した外輪間座2bは、円筒状の外周面と、互い
に逆方向に傾斜した1対の円すい状凹面19、19を組
み合わせて成る内周面とを有する。この内周面を構成す
る1対の円すい状凹面19、19は、転がり軸受用潤滑
装置を組み立てた状態で、上記内輪間座17の中間部の
直径方向外方に位置するもので、上記内輪4に近づく程
直径方向外方に向かう方向に傾斜している。
【0020】上述の様な外輪間座2aの内周面の直径
は、前記内輪間座17の外周面の直径に比べて、軸方向
に対応する部分で少しだけ大きくしている。従って、上
記内輪間座17の外周面を構成する各ガイド傾斜面1
8、18と、上記外輪間座2bの内周面を構成する各円
すい状凹面19、19とは近接対向している。そして、
この外輪間座2bの軸方向両端部内周面と上記ガイド傾
斜面18、18との間に、請求項に記載した絞り部に相
当する、絞り流路20、20を形成している。
は、前記内輪間座17の外周面の直径に比べて、軸方向
に対応する部分で少しだけ大きくしている。従って、上
記内輪間座17の外周面を構成する各ガイド傾斜面1
8、18と、上記外輪間座2bの内周面を構成する各円
すい状凹面19、19とは近接対向している。そして、
この外輪間座2bの軸方向両端部内周面と上記ガイド傾
斜面18、18との間に、請求項に記載した絞り部に相
当する、絞り流路20、20を形成している。
【0021】更に、上記外輪間座2aの内側には、上記
各絞り流路20、20を介して前記各転がり軸受1、1
内に送り込むグリース16を貯溜しておく為の給油空間
21、21を設けている。これら各給油空間21、21
の奥部(上記外輪間座2aの外径寄り部分で図1の上
部)には押圧板22、22を密に嵌装し、この外輪間座
2aの外径側半部に設けたエアシリンダ23、23によ
り、上記各押圧板22、22を押圧自在としている。転
がり軸受用潤滑装置を組み立てた状態で上記各エアシリ
ンダ23、23には、前記主軸をその内側に支持する、
図示しないハウジングに設けた圧縮空気流路から、圧縮
空気を供給自在とする。又、上記各給油空間21、21
の開口部は、上記各ガイド傾斜面18、18の中間部に
対向している。主軸を設けた工作機械に給油する際に
は、上記エアシリンダ23、23に圧縮空気を供給し、
上記各押圧板22、22により上記グリース16を押圧
する。この結果このグリース16が、上記絞り流路2
0、20を通過して、上記外輪間座2a外に少量ずつ押
し出される。尚、この様なグリース16の押し出し作業
は、所定時間(例えば数100時間)毎に、工作機械の
停止時に行なう。非押し出し時には、上記各押圧板2
2、22がばねの力により引き上げられるので、上記各
給油空間21、21内のグリースが、上記各ガイド傾斜
面18、18に付着する事はない。
各絞り流路20、20を介して前記各転がり軸受1、1
内に送り込むグリース16を貯溜しておく為の給油空間
21、21を設けている。これら各給油空間21、21
の奥部(上記外輪間座2aの外径寄り部分で図1の上
部)には押圧板22、22を密に嵌装し、この外輪間座
2aの外径側半部に設けたエアシリンダ23、23によ
り、上記各押圧板22、22を押圧自在としている。転
がり軸受用潤滑装置を組み立てた状態で上記各エアシリ
ンダ23、23には、前記主軸をその内側に支持する、
図示しないハウジングに設けた圧縮空気流路から、圧縮
空気を供給自在とする。又、上記各給油空間21、21
の開口部は、上記各ガイド傾斜面18、18の中間部に
対向している。主軸を設けた工作機械に給油する際に
は、上記エアシリンダ23、23に圧縮空気を供給し、
上記各押圧板22、22により上記グリース16を押圧
する。この結果このグリース16が、上記絞り流路2
0、20を通過して、上記外輪間座2a外に少量ずつ押
し出される。尚、この様なグリース16の押し出し作業
は、所定時間(例えば数100時間)毎に、工作機械の
停止時に行なう。非押し出し時には、上記各押圧板2
2、22がばねの力により引き上げられるので、上記各
給油空間21、21内のグリースが、上記各ガイド傾斜
面18、18に付着する事はない。
【0022】上述の様にして、上記絞り流路20、20
を通過して上記外輪間座2b外に押し出され、上記各ガ
イド傾斜面18、18に付着したグリース16は、上記
工作機械の運転時に、前記主軸に外嵌固定した内輪間座
17の回転に伴う遠心力と表面張力との釣り合いによ
り、上記各ガイド傾斜面18、18に沿ってこれら各ガ
イド傾斜面18、18の大径側に送られる。即ち、上記
遠心力によって上記グリース16には径方向外方に向く
力が作用するが、この潤滑油には、表面張力により、上
記各ガイド傾斜面18、18に付着したままにしようと
する力も加わる。そして、これら両力の釣り合いによ
り、上記各ガイド傾斜面18、18に付着したグリース
16が、これら各ガイド傾斜面18、18に付着した状
態のまま、これら各ガイド傾斜面18、18の大径側に
送られ、上記各転がり軸受1、1を構成する複数の転動
体8、8の内径側に(転がり軸受1の内部に)まで入り
込む。
を通過して上記外輪間座2b外に押し出され、上記各ガ
イド傾斜面18、18に付着したグリース16は、上記
工作機械の運転時に、前記主軸に外嵌固定した内輪間座
17の回転に伴う遠心力と表面張力との釣り合いによ
り、上記各ガイド傾斜面18、18に沿ってこれら各ガ
イド傾斜面18、18の大径側に送られる。即ち、上記
遠心力によって上記グリース16には径方向外方に向く
力が作用するが、この潤滑油には、表面張力により、上
記各ガイド傾斜面18、18に付着したままにしようと
する力も加わる。そして、これら両力の釣り合いによ
り、上記各ガイド傾斜面18、18に付着したグリース
16が、これら各ガイド傾斜面18、18に付着した状
態のまま、これら各ガイド傾斜面18、18の大径側に
送られ、上記各転がり軸受1、1を構成する複数の転動
体8、8の内径側に(転がり軸受1の内部に)まで入り
込む。
【0023】そして、そのまま内輪軌道5、5部分にま
で達してから上記各転動体8、8の転動面に付着した
り、或は上記各ガイド傾斜面18、18の大径側端部か
ら遠心力により直径方向外方に吹き飛ばされて、上記各
転動体8、8の転動面に付着する。この様にして各転動
体8、8の転動面に付着した潤滑油は、そのままこれら
各転動体8、8の転動面と、前記各内輪4、4外周面の
内輪軌道5、5及び前記各外輪6、6内周面の外輪軌道
7、7との転がり接触部を潤滑する。
で達してから上記各転動体8、8の転動面に付着した
り、或は上記各ガイド傾斜面18、18の大径側端部か
ら遠心力により直径方向外方に吹き飛ばされて、上記各
転動体8、8の転動面に付着する。この様にして各転動
体8、8の転動面に付着した潤滑油は、そのままこれら
各転動体8、8の転動面と、前記各内輪4、4外周面の
内輪軌道5、5及び前記各外輪6、6内周面の外輪軌道
7、7との転がり接触部を潤滑する。
【0024】即ち、上記各ガイド傾斜面18、18は、
その小径側端部から上記各内輪軌道5、5に隣接した大
径側端部までの間に、段差や油溝、或はエッヂ等、傾斜
方向及び傾斜角度が急に変化する部分が存在しない。こ
の為、上記各ガイド傾斜面18、18に付着した潤滑油
は、上記主軸の回転に伴って発生する遠心力に拘らず、
これら各ガイド傾斜面18、18の途中でこれら各ガイ
ド傾斜面18、18から離脱する事なく、これら各ガイ
ド傾斜面18、18の大径側端部にまで達する。そし
て、そのまま上記各内輪軌道5、5にまで達するか、傾
斜方向及び傾斜角度が急に変化する、上記大径側端部
で、上記遠心力により径方向外方に振り飛ばされて、上
記各転動体8、8の転動面に付着する。この様にして、
これら各ガイド傾斜面18、18を通じてグリースを転
がり接触部に送り込む作用は、上記主軸の高速回転時に
前記各転がり軸受1、1の両端開口部に形成されるエア
カーテンに妨げられる事なく、効率良く行なわれる。従
って、上記主軸の回転速度が速くなっても、前記絞り流
路20、20から押し出されるグリース16の殆ど全部
が、上記各転動体8、8の転動面に達する。
その小径側端部から上記各内輪軌道5、5に隣接した大
径側端部までの間に、段差や油溝、或はエッヂ等、傾斜
方向及び傾斜角度が急に変化する部分が存在しない。こ
の為、上記各ガイド傾斜面18、18に付着した潤滑油
は、上記主軸の回転に伴って発生する遠心力に拘らず、
これら各ガイド傾斜面18、18の途中でこれら各ガイ
ド傾斜面18、18から離脱する事なく、これら各ガイ
ド傾斜面18、18の大径側端部にまで達する。そし
て、そのまま上記各内輪軌道5、5にまで達するか、傾
斜方向及び傾斜角度が急に変化する、上記大径側端部
で、上記遠心力により径方向外方に振り飛ばされて、上
記各転動体8、8の転動面に付着する。この様にして、
これら各ガイド傾斜面18、18を通じてグリースを転
がり接触部に送り込む作用は、上記主軸の高速回転時に
前記各転がり軸受1、1の両端開口部に形成されるエア
カーテンに妨げられる事なく、効率良く行なわれる。従
って、上記主軸の回転速度が速くなっても、前記絞り流
路20、20から押し出されるグリース16の殆ど全部
が、上記各転動体8、8の転動面に達する。
【0025】この為、前記各給油空間21、21から送
り出されて上記各ガイド傾斜面18、18に付着するグ
リース16が、絞り流路20、20により絞られた少量
のものであっても、上記各転がり軸受1、1の潤滑は良
好に行なわれる。又、これら各転がり軸受1、1内部へ
のグリース16の供給は、上記各絞り流路20、20に
より絞る事で、少量ずつ安定して行なうので、上記グリ
ース16の供給後に於ける攪拌抵抗の増大は軽微であ
り、上記各転がり軸受1、1が急激に発熱する事はな
い。更に、上記各転がり軸受1、1外に設ける上記各給
油空間21、21の容積は十分に確保できるので、これ
ら各転がり軸受1、1内部へのグリース16の供給を、
長期間に亙って行なう事ができる。
り出されて上記各ガイド傾斜面18、18に付着するグ
リース16が、絞り流路20、20により絞られた少量
のものであっても、上記各転がり軸受1、1の潤滑は良
好に行なわれる。又、これら各転がり軸受1、1内部へ
のグリース16の供給は、上記各絞り流路20、20に
より絞る事で、少量ずつ安定して行なうので、上記グリ
ース16の供給後に於ける攪拌抵抗の増大は軽微であ
り、上記各転がり軸受1、1が急激に発熱する事はな
い。更に、上記各転がり軸受1、1外に設ける上記各給
油空間21、21の容積は十分に確保できるので、これ
ら各転がり軸受1、1内部へのグリース16の供給を、
長期間に亙って行なう事ができる。
【0026】次に、図2は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、内輪間座を省略する
代わりに、転がり軸受1aを構成する内輪4aの片半部
(図2の右半部)に延長部24を形成し、この延長部2
4の外周面をガイド傾斜面18aとしている。そして、
この延長部24の外径側に配置した外輪間座2c内に、
液状の潤滑油を貯溜しておく為の給油空間21aを設け
ている。そして、この給油空間21a内の潤滑油を、吐
出口25を通じて上記延長部18aの外周面に形成した
ガイド傾斜面18aに、少量ずつ吐出自在としている。
この為に、転がり軸受用潤滑装置を組み立てた状態で、
上記給油空間21aの開口端部を上方に、上記吐出口2
5を下方に、それぞれ配置すると共に、この給油空間2
1a内への気体の供給及びその停止を自在としている。
気体の供給を自在(単に給油空間21aを外気に連通さ
せるのみで可)とした場合には、上記給油空間21a内
の潤滑油が上記ガイド傾斜面18aに滴下され、気体の
供給を停止(給油空間21aと外気とを遮断)した場合
には、この潤滑油の滴下は停止される。
例を示している。本例の場合には、内輪間座を省略する
代わりに、転がり軸受1aを構成する内輪4aの片半部
(図2の右半部)に延長部24を形成し、この延長部2
4の外周面をガイド傾斜面18aとしている。そして、
この延長部24の外径側に配置した外輪間座2c内に、
液状の潤滑油を貯溜しておく為の給油空間21aを設け
ている。そして、この給油空間21a内の潤滑油を、吐
出口25を通じて上記延長部18aの外周面に形成した
ガイド傾斜面18aに、少量ずつ吐出自在としている。
この為に、転がり軸受用潤滑装置を組み立てた状態で、
上記給油空間21aの開口端部を上方に、上記吐出口2
5を下方に、それぞれ配置すると共に、この給油空間2
1a内への気体の供給及びその停止を自在としている。
気体の供給を自在(単に給油空間21aを外気に連通さ
せるのみで可)とした場合には、上記給油空間21a内
の潤滑油が上記ガイド傾斜面18aに滴下され、気体の
供給を停止(給油空間21aと外気とを遮断)した場合
には、この潤滑油の滴下は停止される。
【0027】この様にして上記ガイド傾斜面18aに滴
下された液状の潤滑油は、上記内輪4aの回転に伴っ
て、上記転がり軸受1aの内部に送り込まれ、この転が
り軸受1aを潤滑する。本例の場合、この転がり軸受1
aを構成する外輪6aの両端部内周面に係止したシール
ドリング26、26のうち、一方(図2の右方)のシー
ルドリング26の内周縁が上記ガイド傾斜面18aに近
接して、請求項に記載した絞り部を構成している。この
為、仮に上記給油空間21aから上記ガイド傾斜面18
aに、多量の潤滑油が供給されても、この潤滑油が全部
一度に上記転がり軸受1aの内部にまで入り込む事はな
い。従って、本例の場合にも、給油直後に上記転がり軸
受1aの温度が急上昇する事はない。その他の作用等
は、前述の第1例の場合と同様である。
下された液状の潤滑油は、上記内輪4aの回転に伴っ
て、上記転がり軸受1aの内部に送り込まれ、この転が
り軸受1aを潤滑する。本例の場合、この転がり軸受1
aを構成する外輪6aの両端部内周面に係止したシール
ドリング26、26のうち、一方(図2の右方)のシー
ルドリング26の内周縁が上記ガイド傾斜面18aに近
接して、請求項に記載した絞り部を構成している。この
為、仮に上記給油空間21aから上記ガイド傾斜面18
aに、多量の潤滑油が供給されても、この潤滑油が全部
一度に上記転がり軸受1aの内部にまで入り込む事はな
い。従って、本例の場合にも、給油直後に上記転がり軸
受1aの温度が急上昇する事はない。その他の作用等
は、前述の第1例の場合と同様である。
【0028】
【発明の効果】本発明の転がり軸受用潤滑装置は、以上
に述べた通り構成され作用するので、比較的簡単な構造
で小型に構成でき、しかもランニングコストが低い構造
に拘らず、高速で回転する軸を支承した軸受部分の潤滑
を確実に行なう事ができる。又、構成部品に特に加工が
面倒なものがない為、コストが嵩む事もない。更に、転
がり軸受のPCDを小さくして、上記軸をより高速で回
転させる事が可能になる。
に述べた通り構成され作用するので、比較的簡単な構造
で小型に構成でき、しかもランニングコストが低い構造
に拘らず、高速で回転する軸を支承した軸受部分の潤滑
を確実に行なう事ができる。又、構成部品に特に加工が
面倒なものがない為、コストが嵩む事もない。更に、転
がり軸受のPCDを小さくして、上記軸をより高速で回
転させる事が可能になる。
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す半部断面
図。
図。
【図2】同第2例を示す半部断面図。
【図3】従来構造の第1例を示す半部断面図。
【図4】同第2例を示す部分断面図。
1、1a 転がり軸受 2、2a、2b、2c 外輪間座 3 潤滑油通路 4、4a、4b 内輪 5 内輪軌道 6、6a 外輪 7 外輪軌道 8 転動体 9 保持器 10、10a 第一の内輪間座 11 第二の内輪間座 13、13a ノズル孔 14 給油隙間 15 空間 16 グリース 17 内輪間座 18、18a ガイド傾斜面 19 円すい状凹面 20 絞り流路 21、21a 給油空間 22 押圧板 23 エアシリンダ 24 延長部 25 吐出部 26 シールドリング
Claims (1)
- 【請求項1】 外周面に内輪軌道を有し、ハウジングの
内側で高速回転する軸に外嵌支持する内輪と、内周面に
外輪軌道を有し、このハウジングに内嵌支持する外輪
と、この外輪に隣接して上記ハウジングに内嵌支持する
外輪間座と、上記内輪軌道と外輪軌道との間に設けた複
数の転動体とを備えた転がり軸受装置のうち、上記内輪
の外周面と上記外輪の内周面との間で上記複数の転動体
を設置した空間内に、上記外輪間座内に設けた給油空間
から潤滑剤を供給する転がり軸受用潤滑装置に於いて、
上記内輪又はこの内輪に隣接した状態で上記軸に外嵌支
持する内輪間座の外周面にガイド傾斜面が設けられてお
り、このガイド傾斜面は、上記内輪軌道から離れるに従
って直径が小さくなる方向に傾斜し、その小径側端部が
上記外輪の端面よりも軸方向外方に突出して上記外輪間
座の内径側に進入しており、上記小径側端部から上記内
輪軌道に隣接した大径側端部までの間に傾斜方向や傾斜
角度が急に変化する部分が存在せず、上記外輪間座の内
周面から上記ガイド傾斜面に向け上記潤滑剤を供給自在
としており、このガイド傾斜面のうちで上記外輪間座の
給油空間から潤滑剤が供給される部分と上記各転動体を
設置した空間との間に、上記ガイド傾斜面に沿って流れ
る潤滑剤の量を規制する為の絞り部が設けられている事
を特徴とする転がり軸受用潤滑装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000192330A JP2002005181A (ja) | 2000-06-27 | 2000-06-27 | 転がり軸受用潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000192330A JP2002005181A (ja) | 2000-06-27 | 2000-06-27 | 転がり軸受用潤滑装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002005181A true JP2002005181A (ja) | 2002-01-09 |
| JP2002005181A5 JP2002005181A5 (ja) | 2007-06-28 |
Family
ID=18691479
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000192330A Withdrawn JP2002005181A (ja) | 2000-06-27 | 2000-06-27 | 転がり軸受用潤滑装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002005181A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008196676A (ja) * | 2007-02-16 | 2008-08-28 | Railway Technical Res Inst | 軸受の潤滑構造 |
| JP2009036242A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Ntn Corp | 転がり軸受 |
| JP2015102213A (ja) * | 2013-11-27 | 2015-06-04 | 日本精工株式会社 | 軸受装置及びスピンドル装置 |
| WO2016092966A1 (ja) * | 2014-12-08 | 2016-06-16 | 日本精工株式会社 | 軸受装置 |
| WO2018181752A1 (ja) * | 2017-03-30 | 2018-10-04 | Ntn株式会社 | グリース補給用軸受間座、軸受組およびスピンドル装置 |
-
2000
- 2000-06-27 JP JP2000192330A patent/JP2002005181A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008196676A (ja) * | 2007-02-16 | 2008-08-28 | Railway Technical Res Inst | 軸受の潤滑構造 |
| JP2009036242A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Ntn Corp | 転がり軸受 |
| JP2015102213A (ja) * | 2013-11-27 | 2015-06-04 | 日本精工株式会社 | 軸受装置及びスピンドル装置 |
| WO2016092966A1 (ja) * | 2014-12-08 | 2016-06-16 | 日本精工株式会社 | 軸受装置 |
| JPWO2016092966A1 (ja) * | 2014-12-08 | 2017-09-14 | 日本精工株式会社 | 軸受装置 |
| WO2018181752A1 (ja) * | 2017-03-30 | 2018-10-04 | Ntn株式会社 | グリース補給用軸受間座、軸受組およびスピンドル装置 |
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Legal Events
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