JP2002004063A - 金属皮膜形成方法 - Google Patents
金属皮膜形成方法Info
- Publication number
- JP2002004063A JP2002004063A JP2000183375A JP2000183375A JP2002004063A JP 2002004063 A JP2002004063 A JP 2002004063A JP 2000183375 A JP2000183375 A JP 2000183375A JP 2000183375 A JP2000183375 A JP 2000183375A JP 2002004063 A JP2002004063 A JP 2002004063A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- aluminum
- swash plate
- aluminum rod
- welding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 38
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 71
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 71
- 238000003466 welding Methods 0.000 claims abstract description 55
- 238000009749 continuous casting Methods 0.000 claims abstract description 9
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 104
- 241000316887 Saissetia oleae Species 0.000 claims description 16
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 12
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims description 10
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 10
- 238000005266 casting Methods 0.000 claims description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 9
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 abstract description 6
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 16
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 13
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 10
- 229910001366 Hypereutectic aluminum Inorganic materials 0.000 description 9
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 8
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 6
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 6
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 6
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 5
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 5
- 238000007751 thermal spraying Methods 0.000 description 5
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 4
- 238000007788 roughening Methods 0.000 description 4
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 4
- 238000003483 aging Methods 0.000 description 3
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 3
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 3
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 3
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 3
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 3
- -1 Is 4 to 5 Substances 0.000 description 2
- 235000001674 Agaricus brunnescens Nutrition 0.000 description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 2
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 2
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 description 2
- 229910001018 Cast iron Inorganic materials 0.000 description 1
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 1
- 238000005422 blasting Methods 0.000 description 1
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 1
- 238000007730 finishing process Methods 0.000 description 1
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 229910052749 magnesium Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011777 magnesium Substances 0.000 description 1
- 229910052748 manganese Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011572 manganese Substances 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 238000007517 polishing process Methods 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 description 1
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 238000004381 surface treatment Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡素で作業性の優れた手法により皮膜を形成
し、しかもその手法を用いた皮膜形成時の作業性やコス
ト低減効果を一層向上する。 【解決手段】 連続鋳造法と押出し法により成形された
アルミ棒45を回転させて斜板22の加工面40(4
1)に圧接すると共に、斜板22も回転させる摩擦溶着
によって斜板に皮膜を形成する。このときアルミ棒45
は、成形されたときに外面にできる黒皮を残したままで
摩擦溶着に使用される。摩擦溶着時、アルミ棒45の先
端外周には巻上部52が形成され、これにより皮膜には
黒皮がほとんど混在しなくなる。
し、しかもその手法を用いた皮膜形成時の作業性やコス
ト低減効果を一層向上する。 【解決手段】 連続鋳造法と押出し法により成形された
アルミ棒45を回転させて斜板22の加工面40(4
1)に圧接すると共に、斜板22も回転させる摩擦溶着
によって斜板に皮膜を形成する。このときアルミ棒45
は、成形されたときに外面にできる黒皮を残したままで
摩擦溶着に使用される。摩擦溶着時、アルミ棒45の先
端外周には巻上部52が形成され、これにより皮膜には
黒皮がほとんど混在しなくなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材の表面に金属
材料よりなる皮膜を形成するための金属皮膜形成方法に
関するものである。
材料よりなる皮膜を形成するための金属皮膜形成方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば斜板式等の圧縮機では、部品の摺
動部の潤滑は、冷媒ガスにミスト状潤滑油を運搬させて
各摺動部に潤滑油を供給することで確保している。とこ
ろが例えば低温下でかつ圧縮機の運転が初期状態のとき
には、摺動部に付着していた潤滑油が冷媒ガスによって
洗い流され、摺動部はドライ状態になり易いという実状
がある。そこで各摺動部材が耐焼付性や耐摩耗性に優れ
た摺動特性を有するように、摺動部材には表面処理が施
されている。その一つの手法として、粉末状にした例え
ば銅系またはアルミニウム系合金等の金属材料を溶融状
態として、火炎とともに加工面に吹き付ける溶射技術が
用いられている。
動部の潤滑は、冷媒ガスにミスト状潤滑油を運搬させて
各摺動部に潤滑油を供給することで確保している。とこ
ろが例えば低温下でかつ圧縮機の運転が初期状態のとき
には、摺動部に付着していた潤滑油が冷媒ガスによって
洗い流され、摺動部はドライ状態になり易いという実状
がある。そこで各摺動部材が耐焼付性や耐摩耗性に優れ
た摺動特性を有するように、摺動部材には表面処理が施
されている。その一つの手法として、粉末状にした例え
ば銅系またはアルミニウム系合金等の金属材料を溶融状
態として、火炎とともに加工面に吹き付ける溶射技術が
用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの溶射法を
用いると、溶射を施す前に加工面に対してショットブラ
スト等による事前の粗化処理を行う必要があるため、作
業時間が長くなる傾向にあり、その粗化処理分のコスト
も余計にかかるという問題もあった。さらに粗化処理時
にはかなりの騒音が発生し、作業者はそのような悪条件
下で作業をしなければならないという問題もあった。
用いると、溶射を施す前に加工面に対してショットブラ
スト等による事前の粗化処理を行う必要があるため、作
業時間が長くなる傾向にあり、その粗化処理分のコスト
も余計にかかるという問題もあった。さらに粗化処理時
にはかなりの騒音が発生し、作業者はそのような悪条件
下で作業をしなければならないという問題もあった。
【0004】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、簡素で作業性の優れた手法に
より皮膜を形成でき、しかもその手法を用いた皮膜形成
時の作業性やコスト低減効果を一層向上できる金属皮膜
形成方法を提供することにある。
のであって、その目的は、簡素で作業性の優れた手法に
より皮膜を形成でき、しかもその手法を用いた皮膜形成
時の作業性やコスト低減効果を一層向上できる金属皮膜
形成方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、鋳造により成形される溶
着材を摩擦溶着することによって基材の表面に皮膜を形
成する金属皮膜形成方法であって、前記溶着材を鋳造す
るときに外面にできた黒皮を残したまま当該溶着材を前
記基材の表面に摩擦溶着する。
め請求項1に記載の発明では、鋳造により成形される溶
着材を摩擦溶着することによって基材の表面に皮膜を形
成する金属皮膜形成方法であって、前記溶着材を鋳造す
るときに外面にできた黒皮を残したまま当該溶着材を前
記基材の表面に摩擦溶着する。
【0006】この発明によれば、摩擦溶着を施したと
き、溶着材の先端は軟化するに連れてその外周が巻き上
がり、溶着材が略きのこ状に変形する。よって、この変
形作用により皮膜に黒皮が混在し難いため、外面に黒皮
が残ったままの溶着材を用いて摩擦溶着を施してもさほ
ど問題はない。従って、黒皮を残したままの溶着材を摩
擦溶着に使用すれば、機械加工等により溶着材の黒皮を
取除く作業が省略され、基材の表面に皮膜を形成するま
での作業が簡素になる。また、摩擦溶着を用いることで
例えば溶射時に必要であった特別な加工処理が不要にな
るため、製造コストが減り、しかも作業環境も向上す
る。
き、溶着材の先端は軟化するに連れてその外周が巻き上
がり、溶着材が略きのこ状に変形する。よって、この変
形作用により皮膜に黒皮が混在し難いため、外面に黒皮
が残ったままの溶着材を用いて摩擦溶着を施してもさほ
ど問題はない。従って、黒皮を残したままの溶着材を摩
擦溶着に使用すれば、機械加工等により溶着材の黒皮を
取除く作業が省略され、基材の表面に皮膜を形成するま
での作業が簡素になる。また、摩擦溶着を用いることで
例えば溶射時に必要であった特別な加工処理が不要にな
るため、製造コストが減り、しかも作業環境も向上す
る。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記溶着材は、連続鋳造法により形
成されている。この発明によれば、請求項1に記載の発
明の作用に加え、例えば溶着材を一つずつ個々に鋳造す
る場合に比べて溶着材の生産性が向上し、ひいては皮膜
形成作業が一層簡素になる。
載の発明において、前記溶着材は、連続鋳造法により形
成されている。この発明によれば、請求項1に記載の発
明の作用に加え、例えば溶着材を一つずつ個々に鋳造す
る場合に比べて溶着材の生産性が向上し、ひいては皮膜
形成作業が一層簡素になる。
【0008】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
2に記載の発明において、前記溶着材は、アルミ系材料
が使用されている。この発明によれば、請求項1又は2
に記載の発明の作用に加え、皮膜にアルミニウム系材料
を使用することによって、摺動部の高い摺動特性が確保
される。
2に記載の発明において、前記溶着材は、アルミ系材料
が使用されている。この発明によれば、請求項1又は2
に記載の発明の作用に加え、皮膜にアルミニウム系材料
を使用することによって、摺動部の高い摺動特性が確保
される。
【0009】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のうちいずれか一項に記載の発明において、前記基材は
圧縮機用の斜板であって、前記皮膜は当該斜板の表面に
形成されている。
のうちいずれか一項に記載の発明において、前記基材は
圧縮機用の斜板であって、前記皮膜は当該斜板の表面に
形成されている。
【0010】この発明によれば、請求項1〜3のうちい
ずれか一項に記載の発明の作用に加え、摺動特性の良い
斜板が効率良く製造される。
ずれか一項に記載の発明の作用に加え、摺動特性の良い
斜板が効率良く製造される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を可変容量型の斜板
式圧縮機に用いられる斜板の皮膜形成方法に具体化した
一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
式圧縮機に用いられる斜板の皮膜形成方法に具体化した
一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0012】図5に示すように、斜板式圧縮機11は、
シリンダブロック12と、その前端に接合されたフロン
トハウジング13と、シリンダブロック12の後端に弁
形成体14を介して接合されたリヤハウジング15とを
備え、これら部材11〜15は複数の通しボルト(図示
省略)により相互に接合固定されて圧縮機のハウジング
を構成している。
シリンダブロック12と、その前端に接合されたフロン
トハウジング13と、シリンダブロック12の後端に弁
形成体14を介して接合されたリヤハウジング15とを
備え、これら部材11〜15は複数の通しボルト(図示
省略)により相互に接合固定されて圧縮機のハウジング
を構成している。
【0013】ハウジング内には、クランク室16、吸入
室17および吐出室18が区画形成されている。シリン
ダブロック12には複数のシリンダボア(一つのみ図
示)19が形成され、各シリンダボア19には片頭型の
ピストン20が往復動可能に収容されている。吸入室1
7と吐出室18は、弁形成体14の各種フラッパ弁を介
して各シリンダボア19と選択的に連通されている。
室17および吐出室18が区画形成されている。シリン
ダブロック12には複数のシリンダボア(一つのみ図
示)19が形成され、各シリンダボア19には片頭型の
ピストン20が往復動可能に収容されている。吸入室1
7と吐出室18は、弁形成体14の各種フラッパ弁を介
して各シリンダボア19と選択的に連通されている。
【0014】ハウジングには駆動軸21が回転可能に貫
設されている。駆動軸21には、基材としての斜板22
がクランク室16に収容された状態で支持されている。
この斜板22は、ヒンジ機構23およびラグプレート2
4を介して駆動軸21に作動連結され、駆動軸21と同
期回転可能かつ駆動軸21の軸線方向への摺動を伴いな
がら駆動軸21に対し傾動可能となっている。
設されている。駆動軸21には、基材としての斜板22
がクランク室16に収容された状態で支持されている。
この斜板22は、ヒンジ機構23およびラグプレート2
4を介して駆動軸21に作動連結され、駆動軸21と同
期回転可能かつ駆動軸21の軸線方向への摺動を伴いな
がら駆動軸21に対し傾動可能となっている。
【0015】そして、斜板22の端部が前後一対のシュ
ー25,26を介して各ピストン20の端部に摺動自在
に係留されることで、全てのピストン20が斜板に作動
連結されている。駆動軸21とともに所定角度に傾斜し
た斜板22が回転すると、各ピストン20が斜板22の
傾角に応じたストロークで往復動され、各シリンダボア
19では、吸入室17からの冷媒ガスの吸入、吸入冷媒
ガスの圧縮、吐出室18への圧縮済み冷媒ガスの吐出が
順次繰り返される。
ー25,26を介して各ピストン20の端部に摺動自在
に係留されることで、全てのピストン20が斜板に作動
連結されている。駆動軸21とともに所定角度に傾斜し
た斜板22が回転すると、各ピストン20が斜板22の
傾角に応じたストロークで往復動され、各シリンダボア
19では、吸入室17からの冷媒ガスの吸入、吸入冷媒
ガスの圧縮、吐出室18への圧縮済み冷媒ガスの吐出が
順次繰り返される。
【0016】斜板22の傾角は、斜板回転時の遠心力に
基づく回転運動のモーメント、傾角減少バネ27の付勢
作用に基づくバネ力によるモーメント、ピストン20の
往復慣性力によるモーメント、ガス圧によるモーメント
等の各種モーメントの相互バランスに基づき決定され
る。ここでガス圧によるモーメントとは、シリンダボア
19の内圧と、ピストン20の背圧にあたるクランク室
16の内圧とに基づいて決まるモーメントであり、クラ
ンク圧に応じて傾角減少方向にも増大方向にも作用す
る。
基づく回転運動のモーメント、傾角減少バネ27の付勢
作用に基づくバネ力によるモーメント、ピストン20の
往復慣性力によるモーメント、ガス圧によるモーメント
等の各種モーメントの相互バランスに基づき決定され
る。ここでガス圧によるモーメントとは、シリンダボア
19の内圧と、ピストン20の背圧にあたるクランク室
16の内圧とに基づいて決まるモーメントであり、クラ
ンク圧に応じて傾角減少方向にも増大方向にも作用す
る。
【0017】可変容量型の斜板式圧縮機11はリヤハウ
ジング15に制御弁28を備え、この制御弁28はクラ
ンク室16と吐出室18とを連通する圧力供給経路29
上に介在している。また、クランク室16と吸入室17
は放圧通路(絞り通路)30によって連通されている。
本例のような可変容量型の斜板式圧縮機11では、制御
弁28の開度調節によってクランク圧を調節することに
よりガス圧によるモーメントを適宜変更する。そして、
クランク圧を高めに誘導すれば斜板22の傾角が小さく
なりピストン20のストロークが小さくなって吐出容量
が減少し、クランク圧を低めに誘導すれば斜板22の傾
角が大きくなりピストン20のストロークが大きくなっ
て吐出容量が増大する。
ジング15に制御弁28を備え、この制御弁28はクラ
ンク室16と吐出室18とを連通する圧力供給経路29
上に介在している。また、クランク室16と吸入室17
は放圧通路(絞り通路)30によって連通されている。
本例のような可変容量型の斜板式圧縮機11では、制御
弁28の開度調節によってクランク圧を調節することに
よりガス圧によるモーメントを適宜変更する。そして、
クランク圧を高めに誘導すれば斜板22の傾角が小さく
なりピストン20のストロークが小さくなって吐出容量
が減少し、クランク圧を低めに誘導すれば斜板22の傾
角が大きくなりピストン20のストロークが大きくなっ
て吐出容量が増大する。
【0018】次に、斜板22の構成を図3および図5に
従って説明する。図5に示すように、斜板22は、中心
側のランド部31と、そのランド部31の外周に肉厚が
薄く形成された外周部32とを有している。斜板22の
外周部32には、その両面に一対のシュー25,26が
係合されている。
従って説明する。図5に示すように、斜板22は、中心
側のランド部31と、そのランド部31の外周に肉厚が
薄く形成された外周部32とを有している。斜板22の
外周部32には、その両面に一対のシュー25,26が
係合されている。
【0019】図3に示すように、各シュー25,26は
平面部33,34と球面部35,36を有し、平面部3
3,34が斜板22のフロント面37およびリヤ面38
にそれぞれ当接し、球面部35,36がピストン20の
シュー座39に当接している。斜板22の外周部32に
は、フロント側とリヤ側の両面にそれぞれ皮膜42,4
3が周方向全域に亘って形成されている。シュー25,
26の平面部33,34は、皮膜42,43の表面(フ
ロント面37,リヤ面38)とそれぞれ当接し、皮膜4
2,43はシュー25,26に対する摺動面として機能
する。
平面部33,34と球面部35,36を有し、平面部3
3,34が斜板22のフロント面37およびリヤ面38
にそれぞれ当接し、球面部35,36がピストン20の
シュー座39に当接している。斜板22の外周部32に
は、フロント側とリヤ側の両面にそれぞれ皮膜42,4
3が周方向全域に亘って形成されている。シュー25,
26の平面部33,34は、皮膜42,43の表面(フ
ロント面37,リヤ面38)とそれぞれ当接し、皮膜4
2,43はシュー25,26に対する摺動面として機能
する。
【0020】斜板22の基材(母材)44には鉄系材料
(例えばFCD700等の鋳鉄)が使用される。これ
は、斜板22回転時の遠心力に基づく回転運動のモーメ
ントを適正に発生させるために斜板22を比較的重くす
るためである。シュー25,26には、その機械的強度
等を配慮して同じく鉄系材料(例えば軸受鋼)が使用さ
れている。なお、基材44の外周部において、皮膜4
2,43が形成される面が加工面40,41となってい
る。
(例えばFCD700等の鋳鉄)が使用される。これ
は、斜板22回転時の遠心力に基づく回転運動のモーメ
ントを適正に発生させるために斜板22を比較的重くす
るためである。シュー25,26には、その機械的強度
等を配慮して同じく鉄系材料(例えば軸受鋼)が使用さ
れている。なお、基材44の外周部において、皮膜4
2,43が形成される面が加工面40,41となってい
る。
【0021】各皮膜42,43には、例えばA390
系,A390−5系,AS−1系等のアルミニウム系材
料(以下、単にアルミ系材料と称す)が使用されてい
る。これらアルミ系材料は、その成分としてAlにS
i、Fe,Cu,Mn,Mgの材質が含有されている。
詳述すると、A390系材料は、Alに対して各成分の
含有量が、Siが16〜18、Feが0.5以下、Cu
が4〜5、Mnが0.1以下、Mgが0.45〜0.6
5(単位は全て重量%)である。またA390−5系材
料は、Si含有量が14〜16重量%で他の成分の含有
量は同じある。またAS−1系材料は、Si含有量が1
3.5〜14.5重量%で他の成分の含有量は同じであ
る。特にアルミ系材料には、Si含有量が11.7重量
%以上の過共晶アルミが良く、望ましくは13.5〜1
8重量%のものが良い。それは、この過共晶アルミ中に
存在する初晶シリコンによって摺動効果が向上し、この
過共晶アルミからなる皮膜を採用すれば耐摩耗性、高強
度等の優れた摺動特性が確保されるからである。
系,A390−5系,AS−1系等のアルミニウム系材
料(以下、単にアルミ系材料と称す)が使用されてい
る。これらアルミ系材料は、その成分としてAlにS
i、Fe,Cu,Mn,Mgの材質が含有されている。
詳述すると、A390系材料は、Alに対して各成分の
含有量が、Siが16〜18、Feが0.5以下、Cu
が4〜5、Mnが0.1以下、Mgが0.45〜0.6
5(単位は全て重量%)である。またA390−5系材
料は、Si含有量が14〜16重量%で他の成分の含有
量は同じある。またAS−1系材料は、Si含有量が1
3.5〜14.5重量%で他の成分の含有量は同じであ
る。特にアルミ系材料には、Si含有量が11.7重量
%以上の過共晶アルミが良く、望ましくは13.5〜1
8重量%のものが良い。それは、この過共晶アルミ中に
存在する初晶シリコンによって摺動効果が向上し、この
過共晶アルミからなる皮膜を採用すれば耐摩耗性、高強
度等の優れた摺動特性が確保されるからである。
【0022】次に、斜板22の皮膜形成手順を図1,図
2および図4に従って説明する。図1および図2に示す
ように、溶着材としてのアルミ棒45を斜板22の加工
面40,41にそれぞれ摩擦溶着することにより皮膜4
2,43を形成するが、まずアルミ棒45の形成手順に
ついて図4を基に説明する。
2および図4に従って説明する。図1および図2に示す
ように、溶着材としてのアルミ棒45を斜板22の加工
面40,41にそれぞれ摩擦溶着することにより皮膜4
2,43を形成するが、まずアルミ棒45の形成手順に
ついて図4を基に説明する。
【0023】アルミ棒45の材料は、例えばA390系
のアルミ系材料が使用される。そして連続鋳造法によっ
て、図4(a)に示す円柱状の棒材46が鋳造される。
ところで連続鋳造法では製造する棒材の径の細さに限度
がある。よって連続鋳造法により形成可能な棒材46の
径よりも小さな径を形成する場合には、この棒材46を
ダイス(図示省略)で押し抜いて径を小さくする押出し
法を用いることによって比較的径の小さな図4(b)に
示す棒材47を形成する。なお、棒材46の径が斜板2
2の加工面の幅に合えば、棒材46を使用してもよい。
ここで、この連続鋳造法と押出し法により形成された棒
材47には、全面に黒皮(図4にストライプ状で図示)
が形成されている。また棒材47の径は、斜板22の加
工面40,41の幅W(図2に図示)とほぼ同じとなる
ように設定される。
のアルミ系材料が使用される。そして連続鋳造法によっ
て、図4(a)に示す円柱状の棒材46が鋳造される。
ところで連続鋳造法では製造する棒材の径の細さに限度
がある。よって連続鋳造法により形成可能な棒材46の
径よりも小さな径を形成する場合には、この棒材46を
ダイス(図示省略)で押し抜いて径を小さくする押出し
法を用いることによって比較的径の小さな図4(b)に
示す棒材47を形成する。なお、棒材46の径が斜板2
2の加工面の幅に合えば、棒材46を使用してもよい。
ここで、この連続鋳造法と押出し法により形成された棒
材47には、全面に黒皮(図4にストライプ状で図示)
が形成されている。また棒材47の径は、斜板22の加
工面40,41の幅W(図2に図示)とほぼ同じとなる
ように設定される。
【0024】そして棒材47にT6熱処理(溶体化処理
+時効硬化処理)が施され、これにより摩擦溶着時のア
ルミ系材料の付着効果が高まり、しかもアルミ棒45の
硬さや強度が向上する。なお、このT6熱処理は溶着材
の材質がアルミ系材料に限った処理であり、材質がアル
ミ系材料以外の場合には実施されないか、または付着効
率を高めるための他の所定加工処理が実施される。次に
図4(c)に示すように、この棒材47を所定の本数分
に切断し、一本の棒材47から複数のアルミ棒45が形
成される。従ってアルミ棒45は、表面(外周面)が機
械加工(例えば切削加工等)されていないため、その表
面に黒皮が残ったままとなっている。また、アルミ棒4
5の切断加工された端面48は黒皮がない状態にある。
+時効硬化処理)が施され、これにより摩擦溶着時のア
ルミ系材料の付着効果が高まり、しかもアルミ棒45の
硬さや強度が向上する。なお、このT6熱処理は溶着材
の材質がアルミ系材料に限った処理であり、材質がアル
ミ系材料以外の場合には実施されないか、または付着効
率を高めるための他の所定加工処理が実施される。次に
図4(c)に示すように、この棒材47を所定の本数分
に切断し、一本の棒材47から複数のアルミ棒45が形
成される。従ってアルミ棒45は、表面(外周面)が機
械加工(例えば切削加工等)されていないため、その表
面に黒皮が残ったままとなっている。また、アルミ棒4
5の切断加工された端面48は黒皮がない状態にある。
【0025】そしてこのアルミ棒45を使用して、2つ
の加工面40,41のうち、まずリヤ側の加工面41側
に皮膜43を形成する。図1に示すように、斜板22の
基材44を回転保持機構49にセットし、かつ、アルミ
棒45をスライド・回転保持機構50にセットする。こ
のときアルミ棒45は、切断加工された端面48が基材
44側に向くようにセットされる。回転保持機構49は
第1モータM1に作動連結されており、この第1モータ
M1の駆動力により基材44は軸線L1を中心に回転す
る。
の加工面40,41のうち、まずリヤ側の加工面41側
に皮膜43を形成する。図1に示すように、斜板22の
基材44を回転保持機構49にセットし、かつ、アルミ
棒45をスライド・回転保持機構50にセットする。こ
のときアルミ棒45は、切断加工された端面48が基材
44側に向くようにセットされる。回転保持機構49は
第1モータM1に作動連結されており、この第1モータ
M1の駆動力により基材44は軸線L1を中心に回転す
る。
【0026】また、スライド・回転保持機構50は前後
スライド手段51および第2モータM2に作動連結され
ている。アルミ棒45は、この前後スライド手段51に
より基材44に対して接近、圧接および離間され、か
つ、第2モータM2の駆動力によりアルミ棒45の軸線
L2を中心に回転する。また図2に示すように、各機構
49,50にセットしたときのアルミ棒45と基材44
の位置は、基材44との圧接時にその端面48が加工面
41内に収まった状態で接合する位置に設定されてい
る。
スライド手段51および第2モータM2に作動連結され
ている。アルミ棒45は、この前後スライド手段51に
より基材44に対して接近、圧接および離間され、か
つ、第2モータM2の駆動力によりアルミ棒45の軸線
L2を中心に回転する。また図2に示すように、各機構
49,50にセットしたときのアルミ棒45と基材44
の位置は、基材44との圧接時にその端面48が加工面
41内に収まった状態で接合する位置に設定されてい
る。
【0027】そして、基材44とアルミ棒45を各機構
49,50にそれぞれセットした後、第2モータM2お
よびスライド・回転保持機構50の作動によりアルミ棒
45は所定回転数(例えば1500rpm)で回転(自
転)する。そしてアルミ棒45の回転を維持しつつ、前
後スライド手段51によってスライド・回転保持機構5
0と共にアルミ棒45が基材44に向かって移動し、そ
してアルミ棒45の端面48が加工面41に当接した後
も、アルミ棒45をその加工面41に押し付けることに
よってアルミ棒45を所定圧力(例えば18Mpa)で
圧接する。
49,50にそれぞれセットした後、第2モータM2お
よびスライド・回転保持機構50の作動によりアルミ棒
45は所定回転数(例えば1500rpm)で回転(自
転)する。そしてアルミ棒45の回転を維持しつつ、前
後スライド手段51によってスライド・回転保持機構5
0と共にアルミ棒45が基材44に向かって移動し、そ
してアルミ棒45の端面48が加工面41に当接した後
も、アルミ棒45をその加工面41に押し付けることに
よってアルミ棒45を所定圧力(例えば18Mpa)で
圧接する。
【0028】アルミ棒45を基材44に圧接させた状態
で、第1モータM1および回転保持機構49の作動によ
り基材44を所定回転数(例えば1rpm)で回転させ
る。そして主としてアルミ棒45の高速回転により、圧
接状態にあるアルミ棒45の端面48と加工面41との
間で摩擦熱が生じる。そしてこの摩擦熱によってアルミ
棒45の端面48付近が軟化し、アルミ系材料が加工面
41に転移する。
で、第1モータM1および回転保持機構49の作動によ
り基材44を所定回転数(例えば1rpm)で回転させ
る。そして主としてアルミ棒45の高速回転により、圧
接状態にあるアルミ棒45の端面48と加工面41との
間で摩擦熱が生じる。そしてこの摩擦熱によってアルミ
棒45の端面48付近が軟化し、アルミ系材料が加工面
41に転移する。
【0029】このとき、アルミ棒45は図1に示す摩擦
溶着前の円柱状態から、その先端部に外側へ巻き上がる
巻上部52ができた略きのこ状に変形する。よって摩擦
溶着時、黒皮は巻上部52とともに基材44に当たらず
に順次巻き上がっていくため、外周が黒皮状態のまま摩
擦溶着に使用しても皮膜43に黒皮(不純物等)がほと
んど混在せず、たとえ混在しても微量であるため皮膜4
3の特性上何ら問題はない。
溶着前の円柱状態から、その先端部に外側へ巻き上がる
巻上部52ができた略きのこ状に変形する。よって摩擦
溶着時、黒皮は巻上部52とともに基材44に当たらず
に順次巻き上がっていくため、外周が黒皮状態のまま摩
擦溶着に使用しても皮膜43に黒皮(不純物等)がほと
んど混在せず、たとえ混在しても微量であるため皮膜4
3の特性上何ら問題はない。
【0030】そして基材44が少なくとも一回転すれ
ば、加工面41全体にアルミ系材料が転移し、皮膜43
が形成される。加工面41に皮膜43が形成された後に
は、スライド・回転保持機構50と共にアルミ棒45が
基材44から後退(離間)する。その後、皮膜43は研
磨加工や仕上加工等の加工処理が施されることで、必要
膜厚(例えば50μm)に膜厚調整される。そして裏面
側の加工面40にも同じように摩擦溶着を施して、その
加工面40に皮膜42を形成する。
ば、加工面41全体にアルミ系材料が転移し、皮膜43
が形成される。加工面41に皮膜43が形成された後に
は、スライド・回転保持機構50と共にアルミ棒45が
基材44から後退(離間)する。その後、皮膜43は研
磨加工や仕上加工等の加工処理が施されることで、必要
膜厚(例えば50μm)に膜厚調整される。そして裏面
側の加工面40にも同じように摩擦溶着を施して、その
加工面40に皮膜42を形成する。
【0031】従って、この実施形態では以下のような効
果を得ることができる。 (1)本例では、皮膜形成方法として摩擦溶着を用いて
いるので、簡素な手順で短時間に皮膜42,43を形成
できる。また、アルミ棒45には摩擦溶着時にその外周
が巻き上がる特性があるため、アルミ棒45を黒皮状態
で使用しても皮膜42,43に黒皮等の不純物がほとん
ど混在しない。そのため本例では、アルミ棒45を黒皮
状態のまま摩擦溶着に使用するので、アルミ棒45の外
周の加工作業が不要となり、皮膜形成作業を一層簡素に
することができる。また摩擦溶着を用いることによっ
て、溶射時に必要であった処理(例えば粗面化処理等)
が不要になるためコストを安価にでき、しかも大きな騒
音等が生じないため良好な環境下で作業をすることがで
きる。
果を得ることができる。 (1)本例では、皮膜形成方法として摩擦溶着を用いて
いるので、簡素な手順で短時間に皮膜42,43を形成
できる。また、アルミ棒45には摩擦溶着時にその外周
が巻き上がる特性があるため、アルミ棒45を黒皮状態
で使用しても皮膜42,43に黒皮等の不純物がほとん
ど混在しない。そのため本例では、アルミ棒45を黒皮
状態のまま摩擦溶着に使用するので、アルミ棒45の外
周の加工作業が不要となり、皮膜形成作業を一層簡素に
することができる。また摩擦溶着を用いることによっ
て、溶射時に必要であった処理(例えば粗面化処理等)
が不要になるためコストを安価にでき、しかも大きな騒
音等が生じないため良好な環境下で作業をすることがで
きる。
【0032】(2)連続鋳造法を用いることによって棒
材46(47)の生産性が向上し、それと共にアルミ棒
45の生産性も向上する。また押出し法を用いれば、比
較的小さな径を有するアルミ棒45を形成することもで
きる。
材46(47)の生産性が向上し、それと共にアルミ棒
45の生産性も向上する。また押出し法を用いれば、比
較的小さな径を有するアルミ棒45を形成することもで
きる。
【0033】(3)アルミ棒45の材質に過共晶アルミ
を用いているので、そのアルミ棒45を摩擦溶着するこ
とによってできる斜板22の皮膜42,43は高い摺動
特性を有する。よって斜板22やシュー25,26等の
摺動が起こり得る部品の信頼性が向上し、ひいては圧縮
機11の信頼性も向上する。
を用いているので、そのアルミ棒45を摩擦溶着するこ
とによってできる斜板22の皮膜42,43は高い摺動
特性を有する。よって斜板22やシュー25,26等の
摺動が起こり得る部品の信頼性が向上し、ひいては圧縮
機11の信頼性も向上する。
【0034】(4)アルミ棒45には溶体化処理と時効
硬化処理からなるT6熱処理が施されているので、摩擦
溶着時の基材44へのアルミ系材料の付着効率が良くな
る。そのため効率良く皮膜42,43を形成することが
できる。
硬化処理からなるT6熱処理が施されているので、摩擦
溶着時の基材44へのアルミ系材料の付着効率が良くな
る。そのため効率良く皮膜42,43を形成することが
できる。
【0035】(5)皮膜42,43は摩擦溶着によって
斜板22の表面層のみにコーティングされることにな
る。ところで斜板は、高速回転時にスムーズに傾角が
「0」に復帰できるように比較的高重量のものが良い。
従って、表面層のみアルミ系材料でコーティングする構
造を用いれば、斜板22の基材44の材料に高重量の鉄
系材料を使用してもその表面は摺動特性が高いものとな
るため、斜板22の高い応答性を維持でき、しかも高い
摺動特性を確保することができる。
斜板22の表面層のみにコーティングされることにな
る。ところで斜板は、高速回転時にスムーズに傾角が
「0」に復帰できるように比較的高重量のものが良い。
従って、表面層のみアルミ系材料でコーティングする構
造を用いれば、斜板22の基材44の材料に高重量の鉄
系材料を使用してもその表面は摺動特性が高いものとな
るため、斜板22の高い応答性を維持でき、しかも高い
摺動特性を確保することができる。
【0036】(6)本例の皮膜形成方法を用いて斜板2
2に皮膜42,43を簡単に形成することができ、その
斜板22を効率良く製造することができる。なお、実施
形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のよ
うに変更してもよい。
2に皮膜42,43を簡単に形成することができ、その
斜板22を効率良く製造することができる。なお、実施
形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のよ
うに変更してもよい。
【0037】○ 溶着材はアルミ棒45に限定されな
い。例えば、鉄系材料や銅系材料等からなるものを用い
てもよい。この場合も、これら材質からなる溶着材の表
面には黒皮が存在するが、同じように摩擦溶着するとき
にはその外周が巻き上がって巻上部ができるので問題は
ない。さらに斜板22の材質も鉄系材料に代えて、例え
ばアルミ系材料でもよい。従って、例えばアルミ系材料
の斜板22に鉄系または銅系材料からなる皮膜を形成し
たり、鉄系材料の斜板22に銅系材料からなる皮膜を形
成することもできる。
い。例えば、鉄系材料や銅系材料等からなるものを用い
てもよい。この場合も、これら材質からなる溶着材の表
面には黒皮が存在するが、同じように摩擦溶着するとき
にはその外周が巻き上がって巻上部ができるので問題は
ない。さらに斜板22の材質も鉄系材料に代えて、例え
ばアルミ系材料でもよい。従って、例えばアルミ系材料
の斜板22に鉄系または銅系材料からなる皮膜を形成し
たり、鉄系材料の斜板22に銅系材料からなる皮膜を形
成することもできる。
【0038】○ 溶着材はアルミ棒45であっても過共
晶アルミであることに限定されない。即ちアルミ棒45
は、Si含有量が11.7重量%未満の非過共晶アルミ
であってもよい。またアルミ棒45は、A390系、A
390−5系、AS−1系のものに限定されず、アルミ
系の材質のものであればよい。
晶アルミであることに限定されない。即ちアルミ棒45
は、Si含有量が11.7重量%未満の非過共晶アルミ
であってもよい。またアルミ棒45は、A390系、A
390−5系、AS−1系のものに限定されず、アルミ
系の材質のものであればよい。
【0039】○ 連続鋳造法により棒材46(47)を
形成したが、これに限らず棒材46(47)を一本ずつ
個々に鋳造することもできる。また、アルミ棒45を形
成するときT6熱処理を施したが、この熱処理はなくて
もよい。
形成したが、これに限らず棒材46(47)を一本ずつ
個々に鋳造することもできる。また、アルミ棒45を形
成するときT6熱処理を施したが、この熱処理はなくて
もよい。
【0040】○ アルミ棒45の形状は円柱状に代え
て、例えば断面が略四角形状や略三角形状のものを使用
することもできる。 ○ 本例の皮膜形成は基材44の片側ずつ順に行うとし
たが、これに代えて基材44を取付ける回転保持機構4
9の両側にスライド・回転保持機構50を配置し、基材
44の両側に同時に皮膜42,43を形成してもよい。
また本例の皮膜形成は一本のみのアルミ棒45を用いて
いたが、二本以上のアルミ棒45を用いて皮膜42,4
3を形成してもよい。以上によれば斜板22への皮膜形
成時間を短縮できる。
て、例えば断面が略四角形状や略三角形状のものを使用
することもできる。 ○ 本例の皮膜形成は基材44の片側ずつ順に行うとし
たが、これに代えて基材44を取付ける回転保持機構4
9の両側にスライド・回転保持機構50を配置し、基材
44の両側に同時に皮膜42,43を形成してもよい。
また本例の皮膜形成は一本のみのアルミ棒45を用いて
いたが、二本以上のアルミ棒45を用いて皮膜42,4
3を形成してもよい。以上によれば斜板22への皮膜形
成時間を短縮できる。
【0041】○ 斜板22の両側に皮膜42,43を形
成したが、皮膜42,43はフロント面37とリヤ面3
8の一方にだけ形成してもよい。また、相対的に大きな
値である圧縮反力が斜板22のリヤ側にかかることを考
慮し、フロント面37とリヤ面38で異なる材質の皮膜
を形成してもよい。例えば、圧縮反力のかかるリヤ面3
8の皮膜43に摺動特性が高い材質(例えば過共晶アル
ミ)を用い、フロント面37の皮膜42に銅系材料を用
いることもできる。
成したが、皮膜42,43はフロント面37とリヤ面3
8の一方にだけ形成してもよい。また、相対的に大きな
値である圧縮反力が斜板22のリヤ側にかかることを考
慮し、フロント面37とリヤ面38で異なる材質の皮膜
を形成してもよい。例えば、圧縮反力のかかるリヤ面3
8の皮膜43に摺動特性が高い材質(例えば過共晶アル
ミ)を用い、フロント面37の皮膜42に銅系材料を用
いることもできる。
【0042】○ 基材は斜板22に限定されず、圧縮機
を構成する他の部品(例えばピストン等)に本例の皮膜
形成方法を採用してもよい。また圧縮機は斜板式に限ら
ず、例えばスクロール式であってもよい。また基材は圧
縮機11の部品に限らず他の機械的構成部品であって、
その表面への皮膜形成時に本例の皮膜形成方法を採用し
てもよい。要するに、基材の表面に金属材料からなる皮
膜を形成する金属皮膜形成に適用できる。また基材は金
属に限らず、皮膜の付着性が確保されれば例えばセラミ
ックでもよい。
を構成する他の部品(例えばピストン等)に本例の皮膜
形成方法を採用してもよい。また圧縮機は斜板式に限ら
ず、例えばスクロール式であってもよい。また基材は圧
縮機11の部品に限らず他の機械的構成部品であって、
その表面への皮膜形成時に本例の皮膜形成方法を採用し
てもよい。要するに、基材の表面に金属材料からなる皮
膜を形成する金属皮膜形成に適用できる。また基材は金
属に限らず、皮膜の付着性が確保されれば例えばセラミ
ックでもよい。
【0043】前記実施形態及び別例から把握できる請求
項以外の技術的思想について、以下にその効果とともに
記載する。 (1)請求項1〜4において、前記溶着材において、前
記基材の表面と当接する部位は機械加工されている。こ
の場合、摩擦溶着時は黒皮のない部位が基材の表面に当
接するため、不具合なく皮膜形成を実行することができ
る。できる。
項以外の技術的思想について、以下にその効果とともに
記載する。 (1)請求項1〜4において、前記溶着材において、前
記基材の表面と当接する部位は機械加工されている。こ
の場合、摩擦溶着時は黒皮のない部位が基材の表面に当
接するため、不具合なく皮膜形成を実行することができ
る。できる。
【0044】(2)請求項1〜4において、前記溶着材
は、鋳造された原材を小さな径に形成する押出し法によ
り形成される。この場合、相対的に径の小さな溶着材を
形成できる。
は、鋳造された原材を小さな径に形成する押出し法によ
り形成される。この場合、相対的に径の小さな溶着材を
形成できる。
【0045】(3)請求項1〜3において、前記基材
は、圧縮機を構成する部品である。この場合、圧縮機に
おける摺動部位の摺動特性が向上する。 (4)請求項3において、前記アルミニウム系材料から
なる溶着材は、過共晶アルミニウム材料を使用してい
る。この場合、過共晶アルミ材料を用いれば、高い摺動
特性を有する金属皮膜とできる。
は、圧縮機を構成する部品である。この場合、圧縮機に
おける摺動部位の摺動特性が向上する。 (4)請求項3において、前記アルミニウム系材料から
なる溶着材は、過共晶アルミニウム材料を使用してい
る。この場合、過共晶アルミ材料を用いれば、高い摺動
特性を有する金属皮膜とできる。
【0046】(5)請求項3又は4において、前記アル
ミニウム系材料からなる溶着材には、溶体化処理と時効
硬化処理が施されている。この場合、溶着材を摩擦溶着
するときの付着効率が向上する。
ミニウム系材料からなる溶着材には、溶体化処理と時効
硬化処理が施されている。この場合、溶着材を摩擦溶着
するときの付着効率が向上する。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、簡
素で作業性の優れた手法により金属皮膜を形成でき、し
かもその手法で使用する溶着材を黒皮を残したまま用い
ることで、皮膜形成時の作業性やコスト低減効果を一層
向上できる。
素で作業性の優れた手法により金属皮膜を形成でき、し
かもその手法で使用する溶着材を黒皮を残したまま用い
ることで、皮膜形成時の作業性やコスト低減効果を一層
向上できる。
【図1】 一実施形態における皮膜形成方法を説明する
ときの概略構成図。
ときの概略構成図。
【図2】 当接関係を示すアルミ棒の斜視図及び基材の
正面図。
正面図。
【図3】 シューが位置する付近を拡大した断面図。
【図4】 (a)〜(c)はアルミ棒ができるまでの説
明図。
明図。
【図5】 可変容量型の斜板式圧縮機の断面図。
11…圧縮機としての斜板式圧縮機、22…斜板、4
2,43…皮膜、44…基材、45…溶着材としてのア
ルミ棒。
2,43…皮膜、44…基材、45…溶着材としてのア
ルミ棒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 貴司 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 磯村 直彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 岩間 和明 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H076 AA06 BB26 CC20 CC34 4K044 AA04 AB10 BA10 BB01 BC01
Claims (4)
- 【請求項1】 鋳造により成形される溶着材を摩擦溶着
することによって基材の表面に皮膜を形成する金属皮膜
形成方法であって、 前記溶着材を鋳造するときに外面にできた黒皮を残した
まま当該溶着材を前記基材の表面に摩擦溶着する金属皮
膜形成方法。 - 【請求項2】 前記溶着材は、連続鋳造法により形成さ
れている請求項1に記載の金属皮膜形成方法。 - 【請求項3】 前記溶着材は、アルミニウム系材料が使
用されている請求項1又は2に記載の金属皮膜形成方
法。 - 【請求項4】 前記基材は圧縮機用の斜板であって、前
記皮膜は当該斜板の表面に形成されている請求項1〜3
のうちいずれか一項に記載の金属皮膜形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000183375A JP2002004063A (ja) | 2000-06-19 | 2000-06-19 | 金属皮膜形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000183375A JP2002004063A (ja) | 2000-06-19 | 2000-06-19 | 金属皮膜形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002004063A true JP2002004063A (ja) | 2002-01-09 |
Family
ID=18683971
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000183375A Pending JP2002004063A (ja) | 2000-06-19 | 2000-06-19 | 金属皮膜形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002004063A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1762636A1 (de) * | 2005-09-07 | 2007-03-14 | Alcan Technology & Management Ltd. | Verfahren zum Plattieren eines Profils aus einer Aluminiumlegierung |
| WO2008107000A1 (de) * | 2007-03-08 | 2008-09-12 | Alcan Technology & Management Ltd. | Verfahren zum plattieren eines profils aus einer aluminiumlegierung |
| CN101805884A (zh) * | 2010-03-18 | 2010-08-18 | 上海小糸车灯有限公司 | 一种用于真空镀铝的辉光放电导电棒 |
-
2000
- 2000-06-19 JP JP2000183375A patent/JP2002004063A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1762636A1 (de) * | 2005-09-07 | 2007-03-14 | Alcan Technology & Management Ltd. | Verfahren zum Plattieren eines Profils aus einer Aluminiumlegierung |
| WO2008107000A1 (de) * | 2007-03-08 | 2008-09-12 | Alcan Technology & Management Ltd. | Verfahren zum plattieren eines profils aus einer aluminiumlegierung |
| CN101805884A (zh) * | 2010-03-18 | 2010-08-18 | 上海小糸车灯有限公司 | 一种用于真空镀铝的辉光放电导电棒 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4001257B2 (ja) | 圧縮機 | |
| JP3568061B2 (ja) | 斜板式コンプレッサーの斜板及び斜板とシューとの組合わせ | |
| US5974946A (en) | Swash plate type compressor using swash plate made of highly wear-resistant material | |
| JP2008274762A (ja) | 圧縮機用斜板及びその製造方法 | |
| US6217295B1 (en) | Swash plate type compressor | |
| CN1213227C (zh) | 旋转斜盘型压缩机以及用于该压缩机的滑靴 | |
| EP1167761A2 (en) | Swash plate type compressor | |
| EP1251274B1 (en) | Swash plate in swash plate type compressor | |
| JP2001263226A (ja) | 斜板式圧縮機に用いられる斜板 | |
| US20030096134A1 (en) | Sliding member for compressor | |
| JP2002004063A (ja) | 金属皮膜形成方法 | |
| JP2003184743A (ja) | 斜板式圧縮機用シューおよびそれが配設された斜板式圧縮機 | |
| JP2000265284A (ja) | 機械部品における皮膜形成方法 | |
| JP2001041150A (ja) | 機械部品における皮膜形成方法 | |
| JP2002021719A (ja) | 圧縮機用の斜板 | |
| KR20010021103A (ko) | 압축기의 구성부품에 있어서의 피막형성방법 | |
| US6543333B2 (en) | Enriched cobalt-tin swashplate coating alloy | |
| JP2000110716A (ja) | ピストン式圧縮機 | |
| JP2768536B2 (ja) | アキシャルプランジャポンプ | |
| JP2002339862A (ja) | 斜板式圧縮機用シュー | |
| JP2003028056A (ja) | 可変容量型斜板式圧縮機 | |
| JP2002081373A (ja) | 可変容量斜板式圧縮機 | |
| JP2001328032A (ja) | 斜板式圧縮機用ピストンの製造方法 | |
| US20010017079A1 (en) | Coating forming method using an electric arc welding for a swash plate of a swash plate compressor and the swash plate with the coating | |
| JP2002089439A (ja) | 斜板式圧縮機 |