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JP2002080708A - 難燃性芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

難燃性芳香族ポリカーボネート樹脂組成物

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Publication number
JP2002080708A
JP2002080708A JP2000269829A JP2000269829A JP2002080708A JP 2002080708 A JP2002080708 A JP 2002080708A JP 2000269829 A JP2000269829 A JP 2000269829A JP 2000269829 A JP2000269829 A JP 2000269829A JP 2002080708 A JP2002080708 A JP 2002080708A
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weight
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polycarbonate resin
aromatic polycarbonate
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JP2000269829A
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Yuji Higaki
裕二 檜垣
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Chemicals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、難燃性に優れた無機充填剤を含有
する環境にやさしい芳香族ポリカーボネート樹脂組成物
を提供することを目的とする。 【解決手段】 A成分、B成分、C成分、D成分及びE
成分の合計を100重量%とした時、芳香族ポリカーボ
ネート樹脂(A成分)95.9〜22重量%、無機充填
剤(B成分)3〜50重量%、アルコキシ基、ビニル
基、及びフェニル基を有する有機シロキサン(C成分)
0.1〜5重量%、有機リン化合物(D成分)1〜20
重量%、フィブリル形成能を有するポリテトラフルオロ
エチレン(E成分)0〜3重量%である難燃性芳香族ポ
リカーボネート樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性に優れた無
機充填剤を含有する芳香族ポリカーボネート樹脂組成物
に関する。更に詳しくは、芳香族ポリカーボネート樹脂
及び無機充填剤を配合した樹脂組成物に、アルコキシ
基、ビニル基、及びフェニル基を有する溶液状有機シロ
キサンおよび有機リン化合物を含有する樹脂組成物であ
って、難燃性特に1.2mm以下の厚さの薄肉部での難
燃性に優れ、高剛性でかつ良好な耐衝撃性を有する環境
にやさしい芳香族ポリカーボネート樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリカーボネート樹脂は、耐衝撃
性などの機械的特性に優れ、しかも難燃性、耐熱性など
に優れたエンジニアリングプラスチックスとして知られ
ている。しかし、無機充填剤で強化された芳香族ポリカ
ーボネート樹脂は、非強化のポリカーボネート樹脂組成
物に比べて、強度および剛性は向上するものの難燃性お
よび耐衝撃性が大幅に劣る問題点がある。特にノート型
パーソナルコンピューターの筐体、携帯コンピューター
の筐体、及び携帯端末機器等の薄肉筐体用成形品などに
おいては、十分な強度と剛性を有した上で、さらに耐衝
撃性と難燃性のバランスのとれた環境にやさしい樹脂組
成物の出現が強く要望されている。
【0003】芳香族ポリカーボネート樹脂の難燃性を改
良する方法としては、種々の提案がなされている。例え
ば、有機ハロゲン化合物または、またはこれと三酸化ア
ンチモンとを添加する方法があげられる。しかしこれら
の難燃性樹脂組成物は、燃焼時に有害なハロゲン系ガス
を発生するという欠点がある。また、難燃効果が高い赤
リンを配合する方法(特開昭48−85642号公報)
やマイクロカプセル化された赤リンを配合する方法(特
開平6−116473号公報)が開示されているが、樹
脂組成物に赤リン又はマイクロカプセル化された赤リン
を使用する系では、燃焼時に有害なホスフィンガスが発
生するという欠点がある。更に、燃焼時に有害なガスを
発生させずに難燃性を付与する方法としてシリコーン樹
脂を配合することが知られているが、シリコーン樹脂単
独では、無機充填剤で強化されたポリカーボネート樹脂
組成物においては、高い難燃性を得ることができない。
そこで、シリコーン樹脂と金属塩系難燃剤を併用する方
法(特許第2719486号公報、特開平11−217
494号公報、特開平11−263903号公報)が開
示されているが、これらの難燃性樹脂組成物は、高温多
湿な環境下に長時間放置すると金属塩系難燃剤の吸湿性
が高いためにポリカーボネート樹脂を加水分解して成形
品の機械的強度特に耐衝撃性が著しく低下する欠点があ
り、また非強化のポリカーボネート樹脂組成物に比べて
高い難燃性を得ることが困難である無機充填剤で強化さ
れたポリカーボネート樹脂組成物での薄肉筐体用成形品
に求められる高い難燃性を満足するものについては、か
かる組成物は未だ十分なものとはいえない。更に非軟化
性シリコーン樹脂と有機リン系化合物を併用する方法
(特開平6−100785号公報)が開示されている
が、無機充填剤で強化されたポリカーボネート樹脂組成
物での薄肉筐体用成形品に求められる高い難燃性を満足
するものについては、かかる組成物は未だ十分なものと
はいえない。このため機械的特性特に耐衝撃性に優れる
ためにも少量の難燃剤で優れた難燃効果を有し、かつ燃
焼時に有害なガスの発生が少ない優れた樹脂組成物の出
現が要望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、燃焼時に有
害なガスの発生の少ない難燃性に優れた無機充填剤を含
有する芳香族ポリカーボネート樹脂組成物を提供するこ
とを目的とする。本発明者は、上記目的を達成すべく鋭
意検討を重ねた結果、非強化のポリカーボネート樹脂組
成物に比べて難燃性が大幅に低下する無機充填剤で強化
された芳香族ポリカーボネート樹脂組成物において、ア
ルコキシ基、ビニル基及びフェニル基を有する溶液状有
機シロキサンを配合することで、無機充填剤の分散性が
大幅に改良されることにより難燃性と機械的特性特に耐
衝撃性が向上し目的とする薄肉部(厚み1.2mm以
下)での高い難燃性と耐衝撃性に優れることを見出し、
本発明に到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、A成分、B成
分、C成分、D成分及びE成分の合計を100重量%と
した時、芳香族ポリカーボネート樹脂(A成分)95.
9〜22重量%、無機充填剤(B成分)3〜50重量
%、アルコキシ基、ビニル基、及びフェニル基を有する
有機シロキサン(C成分)0.1〜5重量%、有機リン
化合物(D成分)1〜20重量%、フィブリル形成能を
有するポリテトラフルオロエチレン(E成分)0〜3重
量%である難燃性芳香族ポリカーボネート樹脂組成物お
よび成形品に関する。
【0006】本発明でA成分として使用する芳香族ポリ
カーボネート樹脂は、通常二価フェノールとカーボネー
ト前駆体とを界面重縮合法、溶融エステル交換法で反応
させて得られたものの他、カーボネートプレポリマーを
固相エステル交換法により重合させたもの、または環状
カーボネート化合物の開環重合法により重合させて得ら
れるものである。
【0007】ここで使用される二価フェノールの代表的
な例としては、ハイドロキノン、レゾルシノール、4,
4’−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)メタン、ビス{(4−ヒドロキシ−3,5−
ジメチル)フェニル}メタン、1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)−1−フェニルエタン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン(通称ビスフェノール
A)、2,2−ビス{(4−ヒドロキシ−3−メチル)
フェニル}プロパン、2,2−ビス{(4−ヒドロキシ
−3,5−ジメチル)フェニル}プロパン、2,2−ビ
ス{(3−イソプロピル−4−ヒドロキシ)フェニル}
プロパン、2,2−ビス{(4−ヒドロキシ−3−フェ
ニル)フェニル}プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−3−メチルブタン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)−3,3−ジメチルブタン、2,4
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メ
チルペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−4−イソプロピルシクロヘキサン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)フルオレン、9,9−ビス{(4−ヒドロキシ
−3−メチル)フェニル}フルオレン、α,α’−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−o−ジイソプロピルベン
ゼン、α,α’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−m
−ジイソプロピルベンゼン、α,α’−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン、1,
3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−5,7−ジメチ
ルアダマンタン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルス
ルホン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキシ
ド、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルケトン、4,4’−
ジヒドロキシジフェニルエーテルおよび4,4’−ジヒ
ドロキシジフェニルエステルなどが挙げられ、これらは
単独または2種以上を混合して使用できる。
【0008】なかでもビスフェノールA、2,2−ビス
{(4−ヒドロキシ−3−メチル)フェニル}プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル
ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
3,3−ジメチルブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)−4−メチルペンタン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサンおよびα,α’−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−m−ジイソプロピルベンゼンからなる群より選
ばれた少なくとも1種のビスフェノールより得られる単
独重合体または共重合体が好ましく、更に、ビスフェノ
ールAの単独重合体および1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン
とビスフェノールA、2,2−ビス{(4−ヒドロキシ
−3−メチル)フェニル}プロパンまたはα,α’−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−m−ジイソプロピルベ
ンゼンとの共重合体が好ましく使用される。特にビスフ
ェノールAの単独重合体が好ましい。
【0009】カーボネート前駆体としてはカルボニルハ
ライド、カーボネートエステルまたはハロホルメートな
どが使用され、具体的にはホスゲン、ジフェニルカーボ
ネートまたは二価フェノールのジハロホルメートなどが
挙げられる。
【0010】上記二価フェノールとカーボネート前駆体
を界面重縮合法または溶融エステル交換法によって反応
させて芳香族ポリカーボネート樹脂を製造するに当って
は、必要に応じて触媒、末端停止剤、二価フェノールの
酸化防止剤などを使用してもよい。また芳香族ポリカー
ボネート樹脂は三官能以上の多官能性芳香族化合物を共
重合した分岐ポリカーボネート樹脂であっても、芳香族
または脂肪族の二官能性カルボン酸を共重合したポリエ
ステルカーボネート樹脂であってもよく、また、得られ
た芳香族ポリカーボネート樹脂の2種以上を混合した混
合物であってもよい。
【0011】三官能以上の多官能性芳香族化合物として
は、フロログルシン、フロログルシド、または4,6−
ジメチル−2,4,6−トリス(4−ヒドロキジフェニ
ル)ヘプテン−2、2,4,6−トリメチル−2,4,
6−トリス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、1,
3,5−トリス(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、
1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン、1,1,1−トリス(3,5−ジメチル−4−ヒド
ロキシフェニル)エタン、2,6−ビス(2−ヒドロキ
シ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェノール、4
−{4−[1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エ
チル]ベンゼン}−α,α−ジメチルベンジルフェノー
ルなどのトリスフェノール、テトラ(4−ヒドロキシフ
ェニル)メタン、ビス(2,4−ジヒドロキシフェニ
ル)ケトン、1,4−ビス(4,4−ジヒドロキシトリ
フェニルメチル)ベンゼン、またはトリメリット酸、ピ
ロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸および
これらの酸クロライドなどが挙げられ、中でも1,1,
1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,
1,1−トリス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)エタンが好ましく、特に1,1,1−トリス
(4−ヒドロキシフェニル)エタンが好ましい。
【0012】かかる分岐ポリカーボネート樹脂を生ずる
多官能性化合物を含む場合、かかる割合は、芳香族ポリ
カーボネート全量中、0.001〜1モル%、好ましく
は0.005〜0.5モル%、特に好ましくは0.01
〜0.3モル%である。また特に溶融エステル交換法の
場合、副反応として分岐構造が生ずる場合があるが、か
かる分岐構造量についても、芳香族ポリカーボネート全
量中、0.001〜1モル%、好ましくは0.005〜
0.5モル%、特に好ましくは0.01〜0.3モル%
であるものが好ましい。尚、かかる割合については1
−NMR測定により算出することが可能である。
【0013】界面重縮合法による反応は、通常二価フェ
ノールとホスゲンとの反応であり、酸結合剤および有機
溶媒の存在下に反応させる。酸結合剤としては、例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属
水酸化物またはピリジンなどのアミン化合物が用いられ
る。有機溶媒としては、例えば塩化メチレン、クロロベ
ンゼンなどのハロゲン化炭化水素が用いられる。また、
反応促進のために例えばトリエチルアミン、テトラ−n
−ブチルアンモニウムブロマイド、テトラ−n−ブチル
ホスホニウムブロマイドなどの第三級アミン、第四級ア
ンモニウム化合物、第四級ホスホニウム化合物などの触
媒を用いることもできる。その際、反応温度は通常0〜
40℃、反応時間は10分〜5時間程度、反応中のpH
は9以上に保つのが好ましい。
【0014】また、かかる重合反応において、通常末端
停止剤が使用される。かかる末端停止剤として単官能フ
ェノール類を使用することができる。単官能フェノール
類は末端停止剤として分子量調節のために一般的に使用
され、また得られた芳香族ポリカーボネート樹脂は、末
端が単官能フェノール類に基づく基によって封鎖されて
いるので、そうでないものと比べて熱安定性に優れてい
る。かかる単官能フェノール類としては、一般にはフェ
ノールまたは低級アルキル置換フェノールであって、下
記一般式(1)で表される単官能フェノール類を示すこ
とができる。
【0015】
【化1】
【0016】(式中、Aは水素原子または炭素数1〜9
の直鎖または分岐のアルキル基あるいはフェニル基置換
アルキル基であり、rは1〜5、好ましくは1〜3の整
数である。)
【0017】上記単官能フェノール類の具体例として
は、例えばフェノール、p−tert−ブチルフェノー
ル、p−クミルフェノールおよびイソオクチルフェノー
ルが挙げられる。
【0018】また、他の単官能フェノール類としては、
長鎖のアルキル基あるいは脂肪族ポリエステル基を置換
基として有するフェノール類または安息香酸クロライド
類、もしくは長鎖のアルキルカルボン酸クロライド類も
示すことができる。これらのなかでは、下記一般式
(2)および(3)で表される長鎖のアルキル基を置換
基として有するフェノール類が好ましく使用される。
【0019】
【化2】
【0020】
【化3】
【0021】(式中、Xは−R−O−、−R−CO−O
−または−R−O−CO−である、ここでRは単結合ま
たは炭素数1〜10、好ましくは1〜5の二価の脂肪族
炭化水素基を示し、nは10〜50の整数を示す。)
【0022】かかる一般式(2)の置換フェノール類と
してはnが10〜30、特に10〜26のものが好まし
く、その具体例としては例えばデシルフェノール、ドデ
シルフェノール、テトラデシルフェノール、ヘキサデシ
ルフェノール、オクタデシルフェノール、エイコシルフ
ェノール、ドコシルフェノールおよびトリアコンチルフ
ェノールなどを挙げることができる。
【0023】また、一般式(3)の置換フェノール類と
してはXが−R−CO−O−であり、Rが単結合である
化合物が適当であり、nが10〜30、特に10〜26
のものが好適であって、その具体例としては例えばヒド
ロキシ安息香酸デシル、ヒドロキシ安息香酸ドデシル、
ヒドロキシ安息香酸テトラデシル、ヒドロキシ安息香酸
ヘキサデシル、ヒドロキシ安息香酸エイコシル、ヒドロ
キシ安息香酸ドコシルおよびヒドロキシ安息香酸トリア
コンチルが挙げられる。
【0024】末端停止剤は、得られた芳香族ポリカーボ
ネート樹脂の全末端に対して少くとも5モル%、好まし
くは少くとも10モル%末端に導入されることが望まし
い。より好ましくは全末端に対して末端停止剤が80モ
ル%以上導入されること、すなわち二価フェノールに由
来する末端の水酸基(OH基)が20モル%以下である
ことがより好ましく、特に好ましくは全末端に対して末
端停止剤が90モル%以上導入されること、すなわちO
H基が10モル%以下の場合である。また、末端停止剤
は単独でまたは2種以上混合して使用してもよい。
【0025】溶融エステル交換法による反応は、通常二
価フェノールとカーボネートエステルとのエステル交換
反応であり、不活性ガスの存在下に二価フェノールとカ
ーボネートエステルとを加熱しながら混合して、生成す
るアルコールまたはフェノールを留出させる方法により
行われる。反応温度は生成するアルコールまたはフェノ
ールの沸点などにより異なるが、通常120〜350℃
の範囲である。反応後期には系を1.33×103〜1
3.3Pa程度に減圧して生成するアルコールまたはフ
ェノールの留出を容易にさせる。反応時間は通常1〜4
時間程度である。
【0026】カーボネートエステルとしては、置換され
ていてもよい炭素数6〜10のアリール基、アラルキル
基あるいは炭素数1〜4のアルキル基などのエステルが
挙げられる。具体的にはジフェニルカーボネート、ビス
(クロロフェニル)カーボネート、ジナフチルカーボネ
ート、ビス(ジフェニル)カーボネート、ジメチルカー
ボネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネー
トなどが挙げられ、なかでもジフェニルカーボネートが
好ましい。
【0027】また、重合速度を速めるために重合触媒を
用いることができ、かかる重合触媒としては、例えば水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、二価フェノールのナ
トリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属化合物、水
酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化マグネシウム
などのアルカリ土類金属化合物、テトラメチルアンモニ
ウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキ
シド、トリメチルアミン、トリエチルアミンなどの含窒
素塩基性化合物、アルカリ金属やアルカリ土類金属のア
ルコキシド類、アルカリ金属やアルカリ土類金属の有機
酸塩類、亜鉛化合物類、ホウ素化合物類、アルミニウム
化合物類、珪素化合物類、ゲルマニウム化合物類、有機
スズ化合物類、鉛化合物類、オスミウム化合物類、アン
チモン化合物類マンガン化合物類、チタン化合物類、ジ
ルコニウム化合物類などの通常エステル化反応、エステ
ル交換反応に使用される触媒を用いることができる。触
媒は単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて
使用してもよい。これらの重合触媒の使用量は、原料の
二価フェノール1モルに対し、好ましくは1×10 -8
1×10-3当量、より好ましくは1×10-7〜5×10
-4当量の範囲で選ばれる。
【0028】また、かかる重合反応において、フェノー
ル性の末端基を減少するために、重縮反応の後期あるい
は終了後に、例えばビス(クロロフェニル)カーボネー
ト、ビス(ブロモフェニル)カーボネート、ビス(ニト
ロフェニル)カーボネート、ビス(フェニルフェニル)
カーボネート、クロロフェニルフェニルカーボネート、
ブロモフェニルフェニルカーボネート、ニトロフェニル
フェニルカーボネート、フェニルフェニルカーボネー
ト、メトキシカルボニルフェニルフェニルカーボネート
およびエトキシカルボニルフェニルフェニルカーボネー
トなどの化合物を加えることが好ましい。なかでも2−
クロロフェニルフェニルカーボネート、2−メトキシカ
ルボニルフェニルフェニルカーボネートおよび2−エト
キシカルボニルフェニルフェニルカーボネートが好まし
く、特に2−メトキシカルボニルフェニルフェニルカー
ボネートが好ましく使用される。
【0029】芳香族ポリカーボネート樹脂の分子量は特
定されないが、分子量が10,000未満であると高温
特性などが低下し、40,000を超えると成形加工性
が低下するようになるので、粘度平均分子量で表して1
0,000〜40,000のものが好ましく、14,0
00〜30,000のものが更に好ましく、特に好まし
くは14,000〜23,000のものである。また、
芳香族ポリカーボネート樹脂の2種以上を混合しても差
し支えない。本発明でいう粘度平均分子量は塩化メチレ
ン100mlに芳香族ポリカーボネート樹脂0.7gを
20℃で溶解した溶液から求めた比粘度(ηSP)を次式
に挿入して求める。 ηSP/c=[η]+0.45×[η]2c(但し[η]
は極限粘度) [η]=1.23×10-40.83 c=0.7
【0030】ここで、A成分の樹脂組成物中の割合とし
ては、A成分、B成分、C成分、D成分及びE成分の合
計を100重量%とした時、95.9〜22重量%であ
り、好ましくは80〜30重量%である。22重量%よ
り少ないと難燃性が不十分であり、95.9重量%より
多いと成形性が低下するようになる。
【0031】次にB成分として使用する無機充填剤は、
一般に芳香族ポリカーボネート樹脂の強化に使用される
ものであれば特に限定されるものではなく、ワラストナ
イト、ゾノトライト、アタパルジャイトなどの鉱物繊維
類;ガラス繊維、ミルドファイバー、金属コートガラス
繊維などのガラス繊維類;炭素繊維、カーボンミルドフ
ァイバー、金属コート炭素繊維などの炭素繊維類;ステ
ンレス鋼線、銅線、アルミ線、タングステン線などの金
属繊維類;アルミナ繊維、ジルコニア繊維、炭化珪素繊
維、ボロン繊維などのセラミック繊維類、ほう酸アルミ
ニウムウィスカー、チタン酸カリウムウィスカー、塩基
性硫酸マグネシウムウイスカー、針状酸化チタン、針状
炭酸カルシウムなどの各種ウイスカー類などの繊維状充
填剤や、タルク、マイカ、ガラスフレーク、グラファイ
トフレーク等の板状充填剤、ガラスビーズ、ガラスバル
ーン、セラミックバルーン、カーボンビーズ、シリカ粒
子、チタニア粒子、アルミナ粒子、カオリン、クレー、
炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化セリウム、酸化亜鉛
等の各種粒子状充填剤が挙げられ、これらは二種以上併
用することができる。
【0032】この中で好ましい無機充填材は、ガラス繊
維類、炭素繊維類、金属繊維類、セラミック繊維類など
の繊維状充填剤をあげることができ、中でも本発明の効
果が顕著であり好ましいのはガラス繊維類と炭素繊維類
であり、なかでも特に炭素繊維が好ましい。かかる理由
としては、炭素繊維は少量で高剛性、高強度が達成可能
である一方、良好な耐衝撃性が達成されにくく、また特
に難燃性を要求される場合には、炭素繊維の性質上より
多くの難燃剤を必要とし、かかる場合の耐衝撃性の低下
が顕著であることが挙げられる。
【0033】本発明における炭素繊維としては、セルロ
ース系、ポリアクリロニトリル系、ピッチ系などのいず
れも使用可能であり、また芳香族スルホン酸類またはそ
れらの塩のメチレン型結合による重合体と溶媒よりなる
原料組成物を紡糸または成形し、次いで炭化するなどの
方法に代表される不融化工程を経ない紡糸を行う方法に
より得られたものも使用可能である。更に気相成長法に
代表される紡糸工程を経ない製造法により製造されたも
のも使用可能である。
【0034】更にいわゆる汎用タイプ、中弾性率タイ
プ、高弾性率タイプのいずれも使用可能であるが、特に
ポリアクリロニトリル系の高弾性率タイプが好ましい。
また形状としてはチョップドストランド、ロービングス
トランドなどの形状のものである。また製法についても
溶融紡糸、溶剤紡糸のいずれの方法も使用可能であり、
更に溶剤紡糸については湿式紡糸、乾式紡糸のいずれも
使用可能である。
【0035】繊維径については、直径が0.5〜20μ
mのものが好ましく、1〜10μmのものが特に好まし
い。0.5μm未満では繊維同士が絡みやすく、繊維を
芳香族ポリカーボネート中に分散する工程において繊維
の折れが激しく、剛性向上の効率が低下し、20μmを
超えると繊維の表面積が低下することで樹脂への補強効
率が低下する。これらの炭素繊維は、酸化性ガス中で繊
維を加熱する気相酸化、酸化剤の溶液を用いる液相酸
化、電解浴中で炭素繊維を陽極酸化するなどの方法によ
り炭素繊維の表面を酸化することが望ましい。炭素繊維
は通常チョップドストランドとして集束剤により数千本
〜数万本を1単位として繊維長1〜10mm程度にカッ
トされており、これらのものが適宜使用可能である。
【0036】カーボンミルドファイバーは炭素繊維をカ
ットしたのち、更にボールミルなどにより粉砕を行い、
通常のチョップドストランド未満の長さに調整されるも
のである。かかる場合も元となる炭素繊維としては上記
の炭素繊維として挙げたものが使用可能である。
【0037】ここでB成分の樹脂組成物中の割合として
は、A成分、B成分、C成分、D成分及びE成分の合計
を100重量%とした時、3〜50重量%であり、好ま
しくは10〜30重量%である。3重量%より少ないと
強度が不十分であり、50重量%より多いと難燃性が低
下したり成形が困難になる。
【0038】本発明でC成分として使用するアルコキシ
基、ビニル基、及びフェニル基を有する有機シロキサン
は、常温で溶液状でありシロキサン結合の主鎖または側
鎖の末端のケイ素がメトキシ基、エトキシ基、プロポキ
シ基などの炭素数1〜5のアルコキシ基を有し、さらに
シロキサン結合の任意のケイ素の箇所にビニル基を有す
るほか、分子中のケイ素の2つの結合手がフェニル基と
任意の割合で置換されたものである。有機シロキサンは
1種のみ用いても良いし、複数用いても良い。ここでC
成分の樹脂組成物中の割合としては、A成分、B成分、
C成分、D成分及びE成分の合計を100重量%とした
時、0.1〜5重量%であり、好ましくは0.3〜3重
量%である。0.1重量%より少ないと難燃性が不十分
であり、5重量%より多いと外観の悪化及び機械的特性
が低下する。
【0039】本発明の有機リン化合物(D成分)として
は特に限定されるものではないが、有機リン化合物とし
ては、ホスフィン、ホスフィンオキシド、ビホスフィ
ン、ホスホニウム塩、ホスフィン酸塩、リン酸エステ
ル、亜リン酸エステルなどを挙げることができる。より
具体的には、トリフェニルホスフェート、メチルネオペ
ンチルホスファイト、ペンタエリスリトールジエチルジ
ホスファイト、メチルネオペンチルホスフォネート、フ
ェニルネオペンチルホスフェート、ペンタエリスリトー
ルジフェニルジホスフェート、ジシクロペンチルハイポ
ジホスフェート、ジネオペンチルハイポホスファイト、
フェニルピロカテコールホスファイト、エチルピロカテ
コールホスフェート、ジピロカテコールハイポジホスフ
ェートなどを挙げることができる。
【0040】ここで特に下記一般式(4)で表される1
種または2種以上のリン酸エステル化合物を挙げること
ができる。
【0041】
【化4】
【0042】(但し上記式中のXは、ハイドロキノン、
レゾルシノール、ビス(4−ヒドロキシジフェニル)メ
タン、ビスフェノールA、ジヒドロキシジフェニル、ジ
ヒドロキシナフタレン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケト
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)サルファイドから
誘導されるものが挙げられ、j、k、l、mはそれぞれ
独立して0または1であり、nは0〜5の整数であり、
またはn数の異なるリン酸エステルの混合物の場合は0
〜5の平均値であり、R1、R2、R3、およびR4はそれ
ぞれ独立して1個以上のハロゲン原子を置換したもしく
は置換していないフェノール、クレゾール、キシレノー
ル、イソプロピルフェノール、ブチルフェノール、p−
クミルフェノールから誘導されるものである。)
【0043】この中で好ましくは、上記式中のXは、ハ
イドロキノン、レゾルシノール、ビスフェノールAから
誘導されるものが挙げられ、j、k、l、mはそれぞれ
1であり、nは0〜3の整数であり、またはn数の異な
るリン酸エステルのブレンドの場合は0〜3の平均値で
あり、R1、R2、R3、およびR4はそれぞれ独立して1
個以上のハロゲン原子を置換したもしくは置換していな
いフェノール、クレゾール、キシレノールから誘導され
るものである。
【0044】かかるリン酸エステル系難燃剤の中でも、
モノホスフェート化合物としてはトリフェニルホスフェ
ート、縮合リン酸エステルとしてはレゾルシノールビス
(ジキシレニルホスフェート)およびビスフェノールA
ビス(ジフェニルホスフェート)が、難燃性が良好であ
りかつ成形時の流動性が良好であるなどの理由により最
も好ましく使用できる。
【0045】更にフェノキシホスファゼンオリゴマーや
環状フェノキシホスファゼンオリゴマーに代表されるホ
スファゼン化合物も使用することが可能である。
【0046】ここで、D成分の樹脂組成物中の割合とし
ては、A成分、B成分、C成分、D成分及びE成分の合
計を100重量%とした時、1〜20重量%であり、好
ましくは1〜15重量%である。1重量%より少ないと
難燃性が不十分であり、20重量%より多いと機械的特
性が低下するようになる。
【0047】本発明の組成物には、難燃性能を更に向上
させるためにE成分として、フィブリル形成能を有する
ポリテトラフルオロエチレンを配合することもできる。
フィブリル形成能を有するポリテトラフルオロエチレン
はASTM規格においてタイプ3に分類されているもの
である。更にかかるフィブリル形成能を有するポリテト
ラフルオロエチレンは、1次粒子径が0.05〜10μ
mの範囲のものが好ましく、2次粒子径が50〜700
μmのものが好ましい。かかるポリテトラフルオロエチ
レンはUL規格の垂直燃焼テストにおいて試験片の燃焼
テスト時に溶融滴下防止性能を有しており、かかるフィ
ブリル形成能を有するポリテトラフルオロエチレンは、
例えば三井・デュポンフロロケミカル(株)よりテフロ
ン6Jとして、またはダイキン化学工業(株)よりポリ
フロンとして市販されており容易に入手できる。
【0048】かかるポリテトラフルオロエチレン(以下
単に“PTFE”と称することがある)は、通常の固体
形状の他、水性分散液形態のものも使用可能である。ま
たかかるフィブリル形成能を有するPTFEは樹脂中で
の分散性を向上させ、更に良好な難燃性および機械的特
性を得るために以下の形態のPTFE混合物を使用する
ことも可能である。
【0049】第1にPTFE分散液とビニル系重合体の
分散体との共凝集混合物を挙げることができる。具体的
には特開昭60−258263号公報に平均粒径0.0
5〜5μmのPTFE分散液とビニル系重合体の分散液
を混合し、30μmより大きいPTFE粒子を精製させ
ることなく凝固させ、かかる凝固物を乾燥することによ
りPTFE混合物を得る方法が記載されており、かかる
混合物の使用が可能である。
【0050】第2にPTFE分散液と乾燥したポリマー
粒子とを混合した混合物を挙げることができ、かかるポ
リマー粒子としては各種のものが使用できるが、より好
ましくはポリカーボネート樹脂粉末またはABS樹脂粉
末を使用したものである。かかる混合物については、特
開平4−272957号公報にPTFE分散液とABS
樹脂粉末との混合物について記載がされており、かかる
方法の使用が可能である。
【0051】第3にPTFE分散液と熱可塑性樹脂溶液
の混合物からそれぞれの媒体を同時に除去することによ
り得られたPTFE混合物を挙げることができ、具体的
にはスプレードライヤーを使用することにより媒体を除
去した混合物を挙げることができ、かかる混合物につい
ては特開平08−188653号公報に記載されてい
る。
【0052】第4にPTFE分散液中で他のビニル系単
量体を重合することにより得られたPTFE混合物を挙
げることができ、かかる混合物については特開平9−9
5583号公報に、PTFEラテックス中にスチレンお
よびアクリロニトリルを供給することによりPTFE混
合物を得る方法が具体的に記載されており、かかる混合
物等を使用することができる。
【0053】第5に、PTFE分散液とポリマー粒子分
散液を混合後、更に該混合分散液中でエチレン系不飽和
単量体を重合する方法を挙げることができ、かかる方法
は製造の簡便性とPTFEの分散の微細化を両立できる
点で好ましいPTFE混合物として挙げることができ
る。かかる混合物については特開平11−29679号
にその詳細が記載されており、すなわち粒子径0.05
〜1.0μmのPTFE分散液とポリマー粒子分散液と
を混合した分散液中で、エチレン性不飽和結合を有する
単量体を乳化重合した後、凝固またはスプレードライに
より粉体化されたPTFE混合物を好ましいものとして
挙げることができる。
【0054】ここでポリマー粒子としては、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリスチレン、HIPS、AS樹
脂、ABS樹脂、MBS樹脂、MABS樹脂、ASA樹
脂、ポリアルキル(メタ)アクリレート、スチレンおよ
びブタジエンからなるブロック共重合体およびその水添
共重合体、スチレンおよびイソプレンからなるブロック
共重合体、およびその水添共重合体、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレンのランダ
ム共重合体およびブロック共重合体、エチレン−ブテン
のランダム共重合体およびブロック共重合体、エチレン
とα−オレフィンの共重合体、エチレン−ブチルアクリ
レート等のエチレン−不飽和カルボン酸エステルとの共
重合体、アクリル酸エステル−ブタジエン共重合体、ポ
リオルガノシロキサンおよびポリアルキル(メタ)アク
リレートを含む複合ゴム、更にかかる複合ゴムにスチレ
ン、アクリロニトリル、ポリアルキルメタクリレート等
のビニル系単量体をグラフトした共重合体等を挙げるこ
とができるが、なかでもポリアルキル(メタ)アクリレ
ート、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、ASA樹
脂が好ましい。
【0055】一方、エチレン系不飽和単量体としてはス
チレン、p−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p
−メトキシスチレン、o−メトキシスチレン、2,4−
ジメチルスチレン、α−メチルスチレン等のスチレン系
単量体;アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキ
シル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸
ドデシル、メタクリル酸ドデシル、アクリル酸シクロヘ
キシル、メタクリル酸シクロヘキシル等のアクリル酸エ
ステル系単量体;アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル等のシアン化ビニル系単量体;ビニルメチルエーテ
ル、ビニルエチルエーテル等のビニルエーテル系単量
体;酢酸ビニル、酪酸ビニル等のカルボン酸ビニル系単
量体;エチレン、プロピレン、イソブチレン等のオレフ
ィン単量体;ブタジエン、イソプレン、ジメチルブタジ
エン等のジエン系単量体等の中から選択することができ
る。これらの単量体は単独であるいは2種以上を混合し
て用いることができる。
【0056】かかる第5の形態のPTFE混合物として
は、三菱レイヨン(株)よりメタブレン「A3000」
(商品名)が市販されており、入手が容易であると共
に、本発明において好ましく使用することができる。
【0057】ここでE成分の樹脂組成物中の割合として
は、A成分、B成分、C成分、D成分及びE成分の合計
を100重量%とした時、3重量%以下であることが好
ましく、より好ましくは0.05〜1.5重量%、特に
好ましくは0.1〜1.0重量%である。3重量%の範
囲においては、十分な溶融滴下防止性能を得ることが可
能となる。
【0058】本発明のF成分として使用されるカルボキ
シル基、カルボン酸無水物基、エポキシ基、およびオキ
サゾリン基から選択された少なくとも1種の官能基を有
する滑剤における滑剤としては、鉱物油、合成油、高級
脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、パラフィンワック
ス、ポリオレフィンワックス、ポリアルキレングリコー
ル、フッ素化脂肪酸エステル、トリフルオロクロロエチ
レン、ポリヘキサフルオロプロピレングリコールなどの
フッ素オイルなどが挙げられる。
【0059】高級脂肪酸エステルとしては、グリセリン
脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エ
ステル、エチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステルなどを挙げることができる。
【0060】上記に挙げた滑剤の中でもポリオレフィン
ワックスが好ましい。ポリオレフィンワックスとして
は、特にポリエチレンワックスおよび/または1−アル
ケン重合体の使用が好ましい。ポリエチレンワックスと
しては現在一般に広く知られているものが使用でき、エ
チレンを高温高圧下で重合したもの、ポリエチレンを熱
分解したもの、ポリエチレン重合物より低分子量成分を
分離精製したものなどが挙げられる。また分子量、分岐
度などは特に制限されるものではないが、分子量として
は数平均分子量で500〜20,000が好ましく、よ
り好ましくは1,000〜15,000である。
【0061】官能基としては、カルボキシル基、カルボ
ン酸無水物基、およびエポキシ基から選択される少なく
とも1種の官能基がより好ましく、特にカルボキシル
基、およびカルボン酸無水物基から選択される少なくと
も1種の官能基が好ましい。
【0062】これらの滑剤とカルボキシル基、カルボン
酸無水物基、エポキシ基、およびオキサゾリン基から選
択された少なくとも1種の官能基を結合する方法として
は、滑剤に、上記の特定官能基および滑剤と反応性のあ
る官能基を有する化合物を反応させる方法、滑剤の合成
時に上記の特定官能基を有する化合物を共重合する方
法、滑剤、官能基を有する化合物およびラジカル発生剤
を加熱下で混合する方法などを挙げることができ、いず
れの方法も使用可能である。
【0063】本発明でF成分として特に好ましいのは、
カルボキシル基、およびカルボン酸無水物基から選択さ
れた少なくとも1種の官能基を有するポリオレフィンワ
ックスである。かかるカルボキシル基またはカルボン酸
無水物基をポリオレフィンワックス中に含有させる方法
としては適宜各種の方法をとることができるが、例え
ば、マレイン酸や無水マレイン酸とポリエチレン、1−
アルケンの重合体、1−アルケンとエチレンの共重合体
などのポリマーとを加熱下で、ラジカル発生剤の存在下
または非存在下で混合する方法が挙げられ、主鎖、側鎖
または結合原子の解裂に伴ってこれらの官能基を導入す
ることができる。更により好ましい方法としては、エチ
レン、プロピレン、炭素数4以上の1−アルケン等を重
合または共重合する際に、マレイン酸、好ましくは無水
マレイン酸を共重合することにより官能基を導入する方
法である。かかる方法は不必要な熱負荷がなく、またか
かる官能基の量の制御が容易である点でより好ましい方
法である。かかる官能基の量としては、ポリオレフィン
ワックス1g当り0.1〜6meq/gの範囲とするこ
とが好ましい。
【0064】ここで、F成分の樹脂組成物中の割合とし
ては、A成分、B成分、C成分、D成分及びE成分の合
計100重量部に対して、0.05〜5重量部が好まし
く、より好ましくは0.05〜3重量部である。
【0065】更に本発明においては、G成分として耐衝
撃性の向上を目的として、ポリオルガノシロキサンゴム
成分とポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分とが
分離できないように相互に絡み合った構造を有している
複合ゴムに一種又は二種以上のビニル系単量体がグラフ
ト重合された複合ゴム系グラフト重合体を添加すること
も可能であり、より良好な耐衝撃性が得られ、好ましく
使用できるものである。かかる本発明において使用され
る複合ゴム系グラフト共重合体を得るには、まず3員環
以上の各種の環状オルガノシロキサン、例えばヘキサメ
チルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラ
シロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等と、
架橋剤及び/又はグラフト交叉剤を用いて乳化重合によ
りポリオルガノシロキサンゴムのラテックスを調整し、
次にアルキル(メタ)アクリレート単量体、架橋剤及び
グラフト交叉剤とをポリオルガノシロキサンゴムのラテ
ックスに含浸させてから重合することによって得られ
る。ここで用いられるアルキル(メタ)アクリレート単
量体としては、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、n−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート等のアルキルアク
リレート及びヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキ
シルメタクリレート等のアルキルメタクリレートが挙げ
られるが、特にn−ブチルアクリレートを用いることが
好ましい。
【0066】かかる複合ゴムにグラフト重合させるビニ
ル系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン等
の芳香族ビニル化合物、アクリロニトリル、メタクリロ
ニトリル等のシアン化ビニル化合物、メチルメタクリレ
ート、2−エチルヘキシルメタクリレート等のメタクリ
ル酸エステル、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート等のアクリル酸エステル等が挙
げられ、これらは単独もしくは2種以上組み合わせて用
いられる。かかる複合ゴム系グラフト共重合体の中で
も、特に好ましいものとしては、三菱レイヨン(株)よ
りメタブレンS−2001あるいはSRK−200とい
う商品名で市販されているものが挙げられる。
【0067】ここで、G成分の樹脂組成物中の割合とし
ては、A成分、B成分、C成分、D成分及びE成分の合
計100重量部に対して、1〜20重量部が好ましく、
より好ましくは1〜15重量部である。
【0068】更に、本発明のH成分としてアルカリ金属
塩およびアルカリ土類金属塩から選択される少なくとも
1種の金属塩を使用することができる。かかるH成分と
しては、従来ポリカーボネート樹脂を難燃化するのに使
用されている各種の金属塩が使用可能であるが、特に有
機スルホン酸の金属塩、または硫酸エステルの金属塩を
挙げることができる。これらは単独の使用だけでなく、
2種以上を混合して使用することも可能である。尚、本
発明のアルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、
カリウム、ルビジウム、セシウムが挙げられ、アルカリ
土類金属としては、ベリリウム、マグネシウム、カルシ
ウム、ストロンチウム、バリウムが挙げられ、特に好ま
しくはリチウム、ナトリウム、カリウムである。
【0069】本発明の有機スルホン酸の金属塩として、
脂肪族スルホン酸のアルカリ金属塩、脂肪族スルホン酸
のアルカリ土類金属塩、芳香族スルホン酸のアルカリ金
属塩、芳香族スルホン酸のアルカリ土類金属塩等が挙げ
られる。かかる脂肪族スルホン酸金属塩の好ましい例と
しては、アルカンスルホン酸アルカリ(土類)金属塩、
かかるアルカンスルホン酸アルカリ(土類)金属塩のア
ルキル基の一部がフッ素原子で置換したスルホン酸アル
カリ(土類)金属塩、およびパーフルオロアルカンスル
ホン酸アルカリ(土類)金属塩を挙げることができ、こ
れらは1種もしくは2種以上を併用して使用することが
できる(ここで、アルカリ(土類)金属塩の表記は、ア
ルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩のいずれも含む意味
で使用する)。
【0070】かかるアルカンスルホン酸アルカリ(土
類)金属塩としては、エタンスルホン酸ナトリウム塩
が、パーフルオロアルカンスルホン酸アルカリ(土類)
金属塩としては、パーフルオロブタンスルホン酸カリウ
ム塩を好ましく挙げることができる。
【0071】モノマー状またはポリマー状の芳香族スル
ホンスルホン酸アルカリ(土類)金属塩としては、特開
昭52−54746号公報に記載されており、例えばジ
フェニルスルホン−3−スルホン酸ナトリウム、ジフェ
ニルスルホン−3−スルホン酸カリウム、ジフェニルス
ルホン−3,3’−ジスルホン酸ジカリウム、ジフェニ
ルスルホン−3,4’−ジスルホン酸ジカリウムなどを
挙げることができる。
【0072】一方、硫酸エステルのアルカリ(土類)金
属塩としては、特に一価および/または多価アルコール
類の硫酸エステルのアルカリ(土類)金属塩を挙げるこ
とができ、かかる一価および/または多価アルコール類
の硫酸エステルとしては、メチル硫酸エステル、エチル
硫酸エステル、ラウリル硫酸エステル、ヘキサデシル硫
酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テルの硫酸エステル、ペンタエリスリトールのモノ、
ジ、トリ、テトラ硫酸エステル、ラウリン酸モノグリセ
ライドの硫酸エステル、パルミチン酸モノグリセライド
の硫酸エステル、ステアリン酸モノグリセライドの硫酸
エステルなどを挙げることができる。これらの硫酸エス
テルのアルカリ(土類)金属塩として好ましくはラウリ
ル硫酸エステルのアルカリ(土類)金属塩を挙げること
ができる。
【0073】上記に挙げたH成分のうち、より好ましい
アルカリ(土類)金属塩として、芳香族スルホン酸のア
ルカリ(土類)金属塩およびパーフルオロアルカンスル
ホン酸のアルカリ(土類)金属塩を挙げることができ
る。
【0074】H成分の量については、A成分、B成分、
C成分、D成分及びE成分からなる樹脂組成物100重
量部に対して、0.0001〜0.05重量部が好まし
く、より好ましくは0.0001〜0.01重量部であ
る。
【0075】本発明では更に難燃性を向上することを目
的に、チャー形成樹脂を添加することも可能である。チ
ャー形成樹脂としては、ノボラック型フェノール樹脂、
クレゾール変性フェノール樹脂、ポリ(2,6−ジメチ
ル−1,4−フェニレンエーテル)、アリル化ポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、
2,6−ジフェニルポリフェニレンエーテル、ポリフェ
ニル、ポリエーテルサルフォン、ポリアリレート、ポリ
フェニレンスルフィド、ポリサルフォン、ポリエーテル
サルフォン等が挙げられ、これらの中から選ばれた1種
または2種以上組み合わせて用いることができる。この
うち、特に好ましいチャー形成樹脂は、ノボラック型フ
ェノール樹脂、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェ
ニレンエーテル)、ポリフェニレンスルフィドを挙げる
ことができる。
【0076】本発明の難燃性ポリカーボネート樹脂組成
物は、A〜E成分、任意にF〜H成分からなる難燃性ポ
リカーボネート樹脂組成物であるが、本発明の難燃性ポ
リカーボネート樹脂組成物と実質的に同等の特性を維持
できる範囲であれば、ABS樹脂、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、
アクリル樹脂、ポリアリレート等の他の熱可塑性樹脂が
混合されたものでも使用可能である。更に本発明の目的
を損なわない範囲であれば、核剤(例えばステアリン酸
ナトリウム、エチレン−アクリル酸ナトリウム共重合体
等)、リン系の安定剤、酸化防止剤(例えば、ヒンダー
ドフェノール系)、光安定剤、着色剤、発泡剤、帯電防
止剤等を一般的に微量配合することも可能である。
【0077】本発明の難燃性芳香族ポリカーボネート樹
脂組成物は、上記各成分を同時に、または任意の順序で
タンブラー、V型ブレンダー、ナウターミキサー、バン
バリーミキサー、混練ロール、押出機等の混合機により
混合して製造することができる。好ましくは2軸押出機
による溶融混練が好ましく、更にその際、B成分はサイ
ドフィーダー等により第2供給口より、溶融混合された
他の成分中に供給することが好ましい。
【0078】かくして得られる樹脂組成物は押出成形、
射出成形、圧縮成形などの方法で容易に成形可能であ
り、またブロー成形、真空成形などにも適用できる。特
に射出成形やブロー成形においては、断熱層を有する金
型や、予め金型キャビティの表面のみを局所的に高温と
した金型を使用することにより製造されるものが好まし
い。上記の各種製造法により得られた成形品は、剛性と
耐衝撃性の両立に優れるものであり、薄肉筐体などの分
野に最適である。具体的には携帯型通信機器、ノート型
パソコン、自動車内部部品、特に電気自動車部品などの
分野が挙げられる。特に高い難燃性が要求される分野の
材料として最適である。
【0079】
【発明の実施の形態】以下に実施例を示し本発明を具体
的に説明する。本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0080】[実施例1〜11、比較例1〜10]表1
および表2に記載のA成分からH成分のうち、B成分お
よびそれに相当する成分を除いた成分と、0.1重量%
のトリメチルホスフェート(以下、TMPと略称するこ
とがある。)、および0.3重量%のカーボンブラック
#970(三菱化学(株)製:以下、C.Bと略称する
ことがある。)をV型ブレンダーにて混合後、径30m
mφベント式二軸押出機[(株)日本製鋼所TEX−3
0XSST]を用いて、かかる混合物を最後部の第1投
入口より、また繊維状充填材をシリンダー途中の第2投
入口より、計量器を用いて所定の割合となるようにしサ
イドフィーダーを用いて投入した。かかる条件下で真空
ポンプを使用し0.5kPaの真空下において、シリン
ダー温度290℃で溶融押出ししてペレット化した。た
だし、下記FR−2においては、80℃に加温し、定量
液体移送装置にて押出機内に所定割合を配合した。得ら
れたペレットを100℃で5時間、熱風循環式乾燥機に
て乾燥し、射出成形機(住友重機械工業(株)製SG−
150U)によりシリンダー温度290℃、金型温度8
0℃で衝撃試験片を得た。評価結果を表1、表2に示し
た。 (a)ノッチ付き衝撃値:ASTM D−256(アイ
ゾットノッチ付き、厚み3.2mm)により測定した。 (b)曲げ弾性率:ASTM D−790により測定し
た。 (c)難燃性:UL規格94Vに従い1.2mm厚で燃
焼試験を実施した。ただし、実施例11のみは1.0m
m厚で試験した。
【0081】
【表1】
【0082】
【表2】
【0083】なお、表1および表2記載の各成分を示す
記号は下記の通りである。 (A成分)PC−1:芳香族ポリカーボネート樹脂(帝
人化成(株)製 L−1225、粘度平均分子量22,
500) (B成分)CF−1:炭素繊維(東邦レーヨン(株)製
ベスファイトHTA−C6−N) CF−2:炭素繊維(東邦レーヨン(株)製 ベスファ
イトHTA−C6−U) GF:ガラス繊維(日本電気硝子(株)製 ECS−0
3T−511) (C成分)C−1:有機シロキサン(アルコキシ基(メ
トキシ基)、ビニル基及びフェニル基を有する有機シロ
キサン)(信越化学工業(株)製 X40−9243) C−2:有機シロキサン(アルコキシ基(メトキシ
基)、ビニル基及びフェニル基を有する有機シロキサ
ン)(信越化学工業(株)製 X40−9228) (C成分以外)C−3:有機シロキサン(ジメチルシロ
キサン)(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製
SH200) C−4:有機シロキサン(シリコンパウダー)(信越化
学工業(株)製 X40−2135) (D成分)FR−1:縮合リン酸エステル系難燃剤(旭
電化工業(株)製 アデカスタブFP−500) FR−2:縮合リン酸エステル系難燃剤(大八化学
(株)製 CR−741) FR−3:モノリン酸エステル系難燃剤(トリフェニル
ホスフェート)(大八化学(株)製 TPP) (E成分)E−1;PTFEフィブリル形成能を有する
ポリテトラフルオロエチレン(ダイキン工業(株)製ポ
リフロンFA−500) (F成分)F−1:カルボキシル基変性オレフィン系ワ
ックス(三菱化成(株)製 ダイヤカルナ−30) (G成分)G−1:複合ゴム系グラフト共重合体(三菱
レイヨン(株)製 メタブレンS−2001) (H成分)SALT:パーフルオロアルカンスルホン酸
アルカリ(土類)金属塩C49SO3K(大日本インキ
化学(株)製 メガファックF114)
【0084】これらの表から明らかなように、実施例1
と比較例1の比較から、B成分がないと高い難燃性は達
成するが、曲げ弾性率が劣る。実施例1と比較例2、3
の比較から、C成分がないと、高い難燃性を達成するこ
とはできない。また比較例4からは、D成分がないと、
高い難燃性を達成することはできない。比較例5、6か
らは、C成分以外のシリコンを含有しても、高い難燃性
を達成することができない。更に耐衝撃性も大幅に低下
する。比較例9からは、金属塩を大量に併用しても高い
難燃性を達成することができず、耐衝撃性も低下してし
まう。
【0085】
【発明の効果】本発明の組成物は、薄肉部での難燃性に
優れ、更に耐衝撃性および剛性にも優れていることか
ら、得られた難燃性樹脂組成物は電子機器の筐体を始め
幅広い産業分野で好適であり、本発明で得られた樹脂組
成物が奏する工業的効果は格別なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/5425 C08K 5/5425 7/06 7/06 7/14 7/14 //(C08L 69/00 (C08L 69/00 27:18) 27:18) (C08L 69/00 (C08L 69/00 23:26) 23:26) (C08L 69/00 (C08L 69/00 51:04) 51:04) Fターム(参考) 4F071 AA27 AA31X AA50 AA67X AA77 AA78 AB03 AB28 AD01 AE17 AF14 AF23 AF47 AH12 BA01 BB05 BC07 4J002 BB21Y BD15X BN22Z CG001 DA016 DL006 EV248 EV258 EW047 EW067 EW137 FA046 FD016 FD137 FD138 GQ00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A成分、B成分、C成分、D成分及びE
    成分の合計を100重量%とした時、芳香族ポリカーボ
    ネート樹脂(A成分)95.9〜22重量%、無機充填
    剤(B成分)3〜50重量%、アルコキシ基、ビニル
    基、及びフェニル基を有する有機シロキサン(C成分)
    0.1〜5重量%、有機リン化合物(D成分)1〜20
    重量%、フィブリル形成能を有するポリテトラフルオロ
    エチレン(E成分)0〜3重量%である難燃性芳香族ポ
    リカーボネート樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 B成分の無機充填剤が、ガラス繊維であ
    る請求項1に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 B成分の無機充填剤が、炭素繊維である
    請求項1に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 更にカルボキシル基および/またはカル
    ボン酸無水物基から選択された少なくとも1種の官能基
    を有するポリオレフィンワックス(F成分)をA成分、
    B成分、C成分、D成分及びE成分からなる樹脂組成物
    100重量部に対して、0.05〜5重量部を含んでな
    ることを特徴とする請求項1に記載の芳香族ポリカーボ
    ネート樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 更にポリオルガノシロキサンゴム成分と
    ポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分とが分離で
    きないように相互に絡み合った構造を有している複合ゴ
    ムに一種又は二種以上のビニル単量体がグラフト重合さ
    れた複合ゴム系グラフト重合体(G成分)をA成分、B
    成分、C成分、D成分及びE成分からなる樹脂組成物1
    00重量部に対して、1〜20重量部を含んでなること
    を特徴とする請求項1に記載の芳香族ポリカーボネート
    樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 更にアルカリ金属塩および/またはアル
    カリ土類金属塩から選択される少なくとも1種の金属塩
    (H成分)をA成分、B成分、C成分、D成分及びE成
    分からなる樹脂組成物100重量部に対して、0.00
    01〜0.05重量部を含んでなることを特徴とする請
    求項1に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載され
    た難燃性芳香族ポリカーボネート樹脂組成物から形成さ
    れた成形品。
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