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JP2002080279A - 誘電体磁器組成物の製造方法および電子部品の製造方法 - Google Patents

誘電体磁器組成物の製造方法および電子部品の製造方法

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JP2002080279A
JP2002080279A JP2001076018A JP2001076018A JP2002080279A JP 2002080279 A JP2002080279 A JP 2002080279A JP 2001076018 A JP2001076018 A JP 2001076018A JP 2001076018 A JP2001076018 A JP 2001076018A JP 2002080279 A JP2002080279 A JP 2002080279A
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subcomponent
dielectric
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main component
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JP2001076018A
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Akira Sato
陽 佐藤
Yasuo Watanabe
康夫 渡辺
Takashi Fukui
隆史 福井
Mikio Takahashi
三喜夫 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼成時の耐還元性に優れ、焼成後には優れた
容量温度特性を有し、しかも絶縁抵抗の加速寿命を向上
でき、信頼性が高められたチップコンデンサなどの電子
部品の製造方法を提供する。 【解決手段】 組成式{(Sr1−x Ca)O}
・(Ti1−yZr)Oで表され、前記組
成式中のモル比mが0.995≦m<1.08であり、
記号xが0≦x≦1.00であり、記号yが0≦y≦
0.20である主成分と、Rの酸化物(ただし、Rは、
Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、E
u、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybおよび
Luから選択される少なくとも1つ)を含む第4副成分
とを有する誘電体磁器組成物で構成してある誘電体層を
有する電子部品を製造する方法であって、主成分原料に
対して第4副成分原料の少なくとも一部を予め反応させ
た組成物原料を用いて、前記誘電体磁器組成物を製造す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば積層型セ
ラミックコンデンサの誘電体層などとして用いられる誘
電体磁器組成物の製造方法と、その誘電体磁器組成物を
誘電体層として用いる電子部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品の一例である積層型セラミック
コンデンサは、所定の誘電体磁器組成物からなるグリー
ンシート上に導電ペーストを印刷し、該導電ペーストを
印刷した複数枚のグリーンシートを積層し、グリーンシ
ートと内部電極とを一体的に焼成し、形成されている。
【0003】従来の誘電体磁器組成物は、低酸素分圧で
ある中性または還元性雰囲気下で焼成すると還元され、
半導体化する性質を有していた。このため、積層型セラ
ミックコンデンサを製造するに際しては、高酸素分圧で
ある酸化性雰囲気下で焼成することを余儀なくされてい
た。これに伴い、誘電体磁器組成物と同時に焼成される
内部電極材料としては、該誘電体磁器組成物が焼結する
温度で溶融せず、酸化性雰囲気下で焼成しても酸化され
ない高価な貴金属(たとえばパラジウムや白金など)を
用いる必要があり、製造される積層型セラミックコンデ
ンサの低価格化に対して大きな妨げとなっていた。
【0004】これに対して、安価な卑金属(たとえばニ
ッケルや銅など)を内部電極の材料として用いるために
は、中性または還元性雰囲気下において低温で焼成して
も半導体化せず、すなわち耐還元性に優れ、焼成後には
十分な比誘電率と優れた誘電特性(たとえば容量温度変
化率が小さいなど)とを有する誘電体磁器組成物を開発
することが必要である。
【0005】従来、内部電極の材料として卑金属を用い
ることができる誘電体磁器組成物として種々の提案がな
されている。
【0006】たとえば、特開昭63−224108号公
報では、(Sr1−x Ca (Ti1−y
Zr)Oで示される組成の誘電体酸化物(ただ
し、0.30≦x≦0.50、0.03≦y≦0.2
0、0.95≦m≦1.08)を主成分とし、この主成
分100重量部に対して、副成分として、MnをMnO
換算で0.01〜2.00重量部、SiO
0.10〜4.00重量部含有する誘電体磁器組成物が
開示してある。
【0007】また、特開昭63−224109号公報で
は、前記主成分に対し、前記MnおよびSiOに加
えて、さらにZnOを0.01〜1.00重量部含有す
る誘電体磁器組成物が開示してある。
【0008】さらに、特開平4−206109号公報で
は、(Sr1−x Ca(Ti1−y Zr
)Oで示される組成の誘電体酸化物(ただし、
0.30≦x≦0.50、0.00≦y≦0.20、
0.95≦m≦1.08)を主成分とし、その粉末粒径
を0.1〜1.0μmの範囲にしてある誘電体磁器組成
物が開示してある。
【0009】さらにまた、特公昭62−24388号公
報では、(MeO)TiOで示される組成の誘電
体酸化物(ただし、MeはSr、CaおよびSr+Ca
から選択された金属、kは1.00〜1.04)を主成
分とし、この主成分100重量部に対して、ガラス成分
として、LiO、M(ただし、MはBaO、CaO
およびSrOから選択される少なくとも1種の金属酸化
物)およびSiO を所定のモル比で用いたものを0.
2〜10.0重量部含有する誘電体磁器組成物が開示し
てある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の公報記載の誘電体磁器組成物を、通常の方法で製造し
た場合には、何れも焼成後の絶縁抵抗の加速寿命が不十
分であり、該誘電体磁器組成物を用いてニッケルなどの
卑金属製内部電極を有する積層型セラミックコンデンサ
を製造した場合には、得られる積層型セラミックコンデ
ンサの信頼性が低くなるといった問題があった。なお、
本発明者らは、モル比mが比較的低い、{(Sr
1−x Ca)O}・(Ti1−y
)Oで表される組成系において、絶縁抵抗の
加速寿命を高めるために、イットリウムなどの希土類成
分を添加することを提案している(特願2000−18
7800号)。ところが、通常の方法で製造する場合に
は、モル比mが0.995≦m<1.08と比較的高い
範囲では、希土類成分を添加しても長寿命化は困難であ
った。
【0011】本発明の目的は、焼成時の耐還元性に優
れ、焼成後には優れた容量温度特性を有し、しかも絶縁
抵抗の加速寿命を向上できる誘電体磁器組成物の製造方
法、および信頼性が高められたチップコンデンサなどの
電子部品の製造方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る誘電体磁器組成物の製造方法は、組成
式{(Sr1−x Ca)O}・(Ti
1−y Zr)Oで表され、前記組成式中のモ
ル比mが0.94<m<1.08であり、記号xが0≦
x≦1.00であり、記号yが0≦y≦0.20である
主成分と、Rの酸化物(ただし、Rは、Sc、Y、L
a、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、T
b、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuから選択
される少なくとも1つ)を含む第4副成分とを有する誘
電体磁器組成物を製造する方法であって、主成分原料に
対して第4副成分原料の少なくとも一部を予め反応させ
た組成物原料を用いて、前記誘電体磁器組成物を製造す
ることを特徴とする。
【0013】本発明に係る電子部品の製造方法は、組成
式{(Sr1−x Ca)O} ・(Ti
1−y Zr)Oで表され、前記組成式中のモ
ル比mが0.94<m<1.08であり、記号xが0≦
x≦1.00であり、記号yが0≦y≦0.20である
主成分と、Rの酸化物(ただし、Rは、Sc、Y、L
a、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、T
b、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuから選択
される少なくとも1つ)を含む第4副成分とを有する誘
電体磁器組成物で構成してある誘電体層を有する電子部
品を製造する方法であって、主成分原料に対して第4副
成分原料の少なくとも一部を予め反応させた組成物原料
を用いて、前記誘電体磁器組成物を製造することを特徴
とする。
【0014】前記主成分原料に対して前記第4副成分原
料の少なくとも一部を予め反応させることにより、本焼
成後の第4副成分の分布がより均一(固溶状態)になる
と考えられる。好ましくは、前記第4副成分に含まれる
Rの酸化物が、Sc、Y、Ce、Dy、Ho、Er、T
m、YbおよびLuの少なくとも一つの酸化物である。
【0015】反応させるための方法としては、仮焼き法
などの固相法に限らず、しゅう酸塩法、水熱合成法、ゾ
ルゲル法などの液相合成法でもよい。なお、「少なくと
も一部」とは、最終組成に含まれることになる第4副成
分の全量に対応する第4副成分原料の少なくとも一部と
いう意味である。ただし、最終組成に含まれることにな
る第4副成分の全量を反応させることが好ましい。
【0016】好ましくは、100モルの前記主成分原料
に対して、酸化物中のR換算で、0.02モル以上2モ
ル未満の前記第4副成分原料が予め反応させてある組成
物原料を用いる。
【0017】好ましくは、前記主成分原料が、組成式
{(Sr1−x Ca)O}m’・(Ti1−y
Zr)Oで表され、前記組成式中のモル比m’
が、最終組成のモル比mに対して、m’≦mである。
【0018】好ましくは、前記組成物原料にSrおよび
Caの少なくとも1つの元素を含む物質を添加した後
に、より好ましくはTiを含む物質を添加せずにSrお
よびCaの少なくとも1つの元素を含む物質を添加した
後に焼成する。
【0019】好ましくは、前記主成分原料における組成
式中のモル比m’が0.9<m’である。
【0020】
【作用】組成式{(Sr1−x Ca)O}
(Ti1−y Zr)O で表され、特に前記組成
式中のモル比mが比較的高い(0.995≦m<1.0
8)主成分と、特定の第4副成分とを有する誘電体磁器
組成物を、通常の方法で製造した場合には、絶縁抵抗の
加速寿命(高温負荷寿命)を向上させることが困難であ
ることが本発明者らにより明らかにされている。その原
因は、焼成後の誘電体磁器組成物中の粒界部分や三重点
に第4副成分原料中のRまたはRの酸化物が多く偏析
し、粒内で均一に分布していないからであると考えられ
る。
【0021】本発明に係る誘電体磁器組成物の製造方法
では、主成分原料に対して第4副成分原料の少なくとも
一部を予め反応させた組成物原料を用いて、前記誘電体
磁器組成物を製造することにより、焼成時の耐還元性に
優れ、焼成後には優れた容量温度特性を有し、しかも焼
成後の誘電体磁器組成物中の粒界内に第4副成分原料の
RまたはRの酸化物が均一に分布されるため、絶縁抵抗
の加速寿命(たとえば200℃,DC8V/μm)が向
上した誘電体磁器組成物を製造できる。特に焼成後のモ
ル比mより小さいモル比m’をもつ組成式{(Sr
1−x Ca)O}m’・(Ti1−y
)Oで表される主成分原料を用いた場合に
は、焼成後の誘電体磁器組成物中に第4副成分原料のR
またはRの酸化物がより均一に分布されやすくなり、こ
れにより、得られる誘電体磁器組成物の絶縁抵抗の加速
寿命がより一層向上する。なお、前記組成式中のモル比
mが比較的低い(0.94<m<0.995)範囲で
は、主成分原料に対して第4副成分原料を予め反応させ
なくても、焼成後の誘電体磁器組成物では、第4副成分
が主成分の粒内にほぼ均一に分布することが本発明者ら
により明らかにされている。しかしながら、こうしたモ
ル比mが比較的低い範囲でも、主成分原料に対して第4
副成分原料を予め反応させた組成物原料を用いて前記誘
電体磁器組成物を製造することにより、主成分原料に対
して第4副成分原料を予め反応させずに、すなわち主成
分原料に対して第4副成分原料を後添加した原料を用い
た場合と比較して、第4副成分が主成分の粒内により一
層均一に分布されやすくなる。その結果、絶縁抵抗の加
速寿命の一層の向上が期待できる。
【0022】本発明に係る電子部品の製造方法では、優
れた容量温度特性を有するとともに、絶縁抵抗の加速寿
命が向上され、信頼性が向上したチップコンデンサなど
の電子部品を製造できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係
る積層セラミックコンデンサの断面図である。本発明に
係る誘電体磁器組成物の製造方法について説明する前
に、まず、積層セラミックコンデンサについて説明す
る。
【0024】積層セラミックコンデンサ 図1に示されるように、本発明の一実施形態に係る電子
部品としての積層セラミックコンデンサ1は、誘電体層
2と内部電極層3とが交互に積層された構成のコンデン
サ素子本体10を有する。
【0025】このコンデンサ素子本体10の両端部に
は、素子本体10の内部で交互に配置された内部電極層
3と各々導通する一対の外部電極4が形成してある。コ
ンデンサ素子本体10の形状に特に制限はないが、通
常、直方体状とされる。また、その寸法にも特に制限は
なく、用途に応じて適当な寸法とすればよいが、通常、
(0.6〜5.6mm)×(0.3〜5.0mm)×
(0.3〜1.9mm)程度である。
【0026】内部電極層3は、各端面がコンデンサ素子
本体10の対向する2端部の表面に交互に露出するよう
に積層してある。一対の外部電極4は、コンデンサ素子
本体10の両端部に形成され、交互に配置された内部電
極層3の露出端面に接続されて、コンデンサ回路を構成
する。
【0027】誘電体層2 誘電体層2は、本発明の製造方法により得られる誘電体
磁器組成物を含有する。こうした誘電体磁器組成物は、
組成式{(Sr1−x Ca)O}・(Ti
1−y Zr)Oで表される主成分を有する。
この際、酸素(O)量は、上記式の化学量論組成から若
干偏倚してもよい。
【0028】上記式中、記号xは、0≦x≦1.00、
好ましくは0.30≦x≦0.50である。xはCa原
子数を表し、x、すなわちCa/Sr比を変えることで
結晶の相転移点を任意にシフトさせることが可能とな
る。そのため、容量温度係数や比誘電率を任意に制御す
ることができる。xを上記範囲とすると、結晶の相転移
点が室温付近に存在し、静電容量の温度特性を向上させ
ることができる。ただし、本発明においては、SrとC
aとの比率は任意であり、一方だけを含有するものであ
ってもよい。
【0029】上記式中、記号yは、0≦y≦0.20、
好ましくは0≦y≦0.10である。yを0.20以下
とすることにより比誘電率の低下が防止される。yはZ
r原子数を表すが、TiOに比べ還元されにくいZ
rOを置換していくことにより耐還元性がさらに増
していく傾向がある。ただし、本発明においては、必ず
しもZrを含まなくてもよく、Tiだけを含有するもの
であってもよい。
【0030】上記式中、モル比mは、0.94より大き
ければよく、好ましくは0.995≦m<1.08であ
る。mを0.94より大きくすることで還元雰囲気下で
の焼成に対して半導体化を生じることが防止され、特に
mを0.995以上とすることで焼成時の酸素分圧をよ
り低くすることにより長寿命化が図られ、mを1.08
未満にすることで焼成温度を高くしなくても緻密な焼結
体を得ることができる。
【0031】本発明に係る誘電体磁器組成物では、上記
組成式で表される主成分の他、Rの酸化物(ただし、R
は、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、
Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybおよ
びLuから選択される少なくとも1つ)を含む第4副成
分も有する。この第4副成分は、高温負荷寿命(絶縁抵
抗の加速寿命)を改善する効果の他、誘電体を薄層化
(たとえば4μm程度)した際の初期絶縁抵抗(IR)
の不良率を改善する効果をも有する。この不良率改善の
観点(初期IRの良品率が、好ましくは15%以上)か
らは、Sc、Y、Ce、Dy、Ho、Er、Tm、Yb
およびLuの少なくとも一つの酸化物を含有させること
がより好ましい。主成分のモル比mが比較的高い0.9
95≦m<1.08の範囲でも、後述するタイミングで
第4副成分を所定量添加することにより、誘電特性を劣
化させることなく、しかも誘電体層2の絶縁抵抗の加速
寿命(高温負荷寿命)を向上でき、得られる積層型セラ
ミックコンデンサ1の信頼性を大幅に向上できる。な
お、主成分のモル比mが比較的低い0.94<m<0.
995の範囲でも、後述するタイミングで第4副成分を
所定量添加することにより、後述するタイミングで第4
副成分を添加しない場合と比較して、誘電体層2の絶縁
抵抗の加速寿命(高温負荷寿命)の向上が見られる。
【0032】主成分100モルに対する第4副成分の比
率は、酸化物中のR換算で、0.02モル≦第4副成分
<2モル、好ましくは0.02≦第4副成分≦0.6で
ある。第4副成分の比率をこのような範囲にすることに
より、主成分のモル比mが比較的高い範囲での絶縁抵抗
の加速寿命を、特に向上できる。
【0033】本発明では、前記第4副成分に含まれるR
の酸化物が、粒内に略均一に分布している粒子を含有す
ることが好ましい。本発明では、前記主成分に対して所
定量の第4副成分を含有するものであるが、特に前記第
4副成分におけるRまたはRの酸化物が粒内に略均一に
分布している粒子を含有することにより、絶縁抵抗の加
速寿命を向上させるのに一層効果的である。
【0034】なお、誘電体層2を構成する本発明の製造
方法により得られる誘電体磁器組成物には、V、Nb、
W、TaおよびMoの酸化物および/または焼成後にこ
れらの酸化物になる化合物から選ばれる少なくとも1つ
を含む第1副成分が所定量添加してあってもよい。こう
した第1副成分を所定量添加することにより、誘電特性
を劣化させることなく低温焼成が可能となり、誘電体層
を薄層化した場合でも絶縁抵抗の加速寿命(高温負荷寿
命)を向上しうる。第1副成分を添加する場合におい
て、前記主成分100モルに対する第1副成分の比率
は、酸化物中の金属元素換算で、0.01モル≦第1副
成分<2モル、好ましくは0.04モル≦第1副成分≦
0.6モルである。
【0035】また、誘電体磁器組成物には、Mnの酸化
物(たとえばMnO)および/または焼成によりMnの
酸化物になる化合物(たとえばMnCO)を含む第
2副成分がさらに添加してあってもよい。この第2副成
分は、焼結を促進する効果と高温負荷寿命を改善する効
果を有し、しかも誘電体層2をたとえば4μm程度に薄
層化したときの初期絶縁抵抗(IR)不良率を低下させ
る効果も有する。第2副成分を添加する場合において、
前記主成分100モルに対する第2副成分の比率は、酸
化物中の金属元素換算で、0モル≦第2副成分<4モ
ル、好ましくは0.05モル≦第2副成分≦1.4モル
である。
【0036】さらに、誘電体磁器組成物には、SiO
、MO(ただし、Mは、Ba、Ca、SrおよびM
gから選ばれる少なくとも1つの元素)、LiOお
よびB から選ばれる少なくとも1つを含む第
3副成分が所定量添加してあってもよい。この第3副成
分は、主として焼結助剤として作用する。第3副成分を
添加する場合において、前記主成分100モルに対する
前記第3副成分の比率は、酸化物換算で、0モル<第3
副成分<15モル、好ましくは0.2モル≦第3副成分
≦6モルである。
【0037】なお、図1に示す誘電体層2の積層数や厚
み等の諸条件は、目的や用途に応じ適宜決定すればよ
い。また、誘電体層2は、グレインと粒界相とで構成さ
れ、誘電体層2のグレインの平均粒子径は、1〜5μm
程度あることが好ましい。この粒界相は、通常、誘電体
材料あるいは内部電極材料を構成する材質の酸化物や、
別途添加された材質の酸化物、さらには工程中に不純物
として混入する材質の酸化物を成分とし、通常ガラスな
いしガラス質で構成されている。
【0038】内部電極層3 内部電極層3に含有される導電材は、特に限定されない
が、誘電体層2の構成材料が耐還元性を有するため、卑
金属を用いることができる。導電材として用いる卑金属
としては、NiまたはNi合金が好ましい。Ni合金と
しては、Mn,Cr,CoおよびAlから選択される1
種以上の元素とNiとの合金が好ましく、合金中のNi
含有量は95重量%以上であることが好ましい。なお、
NiまたはNi合金中には、P,Fe,Mg等の各種微
量成分が0.1重量%程度以下含まれていてもよい。内
部電極層の厚さは用途等に応じて適宜決定すればよい
が、通常、0.5〜5μm、特に1〜2.5μm程度で
あることが好ましい。
【0039】外部電極4 外部電極4に含有される導電材は、特に限定されない
が、通常、CuやCu合金あるいはNiやNi合金等を
用いる。なお、AgやAg−Pd合金等も、もちろん使
用可能である。なお、本実施形態では、安価なNi,C
uや、これらの合金を用いる。外部電極の厚さは用途等
に応じて適宜決定されればよいが、通常、10〜50μ
m程度であることが好ましい。
【0040】積層セラミックコンデンサの製造方法 本発明に係る誘電体磁器組成物の製造方法を用いて製造
される積層セラミックコンデンサ1は、ペーストを用い
た通常の印刷法やシート法によりグリーンチップを作製
し、これを焼成した後、外部電極を印刷または転写して
焼成することにより製造される。以下、製造方法につい
て具体的に説明する。誘電体層用ペースト、内部電極用
ペースト、外部電極用ペーストをそれぞれ製造する。
【0041】誘電体層用ペースト まず、誘電体層用ペーストに含まれる誘電体磁器組成物
原料を準備する。本発明では、誘電体磁器組成物原料に
は、主成分原料に対して第4副成分原料を予め反応させ
た組成物原料が含まれる。なお、この組成物原料の主成
分原料中には、第4副成分原料が固溶された状態にある
と考えられる。
【0042】第4副成分原料としては、Rの酸化物(た
だし、Rは、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、P
m、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、YbおよびLuから選択される少なくとも1つ)が
挙げられる。不良率改善の観点からは、Sc、Y、C
e、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuの少なく
とも一つの酸化物を含有させることがより好ましい。
【0043】本実施形態では、主成分原料として組成式
{(Sr1−x Ca)O} ・(Ti1−y
Zr)Oで表される原料を用いる。また本実施
形態では、前記組成式中のモル比m’を、組成式{(S
1−x Ca)O} ・(Ti1−y
)Oで表される焼成後の誘電体磁器組成物に
おける組成式中の酸化物のモル比mより小さくなるよう
にしてある(m’<m)。ただし、本発明では、原料段
階でのモル比m’と焼成後の誘電体磁器組成物中のモル
比mとを同じに設定してもよい(m’=m)。原料段階
でのモル比m’を焼成後のモル比mより小さく設定して
おくことで、誘電体層2を構成する焼成後の誘電体磁器
組成物中の粒界内に第4副成分原料のRまたはRの酸化
物がより一層均一に分布しやすくなり、これによって得
られる誘電体磁器組成物の絶縁抵抗の加速寿命をより一
層向上できる。モル比m’の下限は、半導体化防止の理
由から、好ましくは0.9より大きくなるように設定
し、より好ましくは0.92≦m’≦1.06、さらに
好ましくは0.92≦m’≦1.02、特に好ましくは
0.94≦m’≦1.00である。
【0044】このような組成式{(Sr1−x Ca
)O}m’・(Ti1−y Zr )Oで表
される主成分原料は、いわゆる固相法の他、いわゆる液
相法により得られるものであってもよい。固相法は、た
とえば、SrCO、CaCO、TiO、Z
rOを出発原料として用いる場合、これらを所定量
秤量して混合、仮焼き、粉砕することにより、原料を得
る方法である。液相合成法としては、しゅう酸塩法、水
熱合成法、ゾルゲル法などが挙げられる。なお、aモル
のSrTiOと、bモルのCat’TiO
と、cモルのSr t’’ ZrOと、dモルのCa
t’’’ZrOを組み合わせて原料を調合する場合
には、m’は、m’=(at+bt’+ct’’+d
t’’’)/(a+b+c+d)で求めることができ
る。
【0045】こうした主成分原料に対して第4副成分原
料を反応させるには、前記主成分原料を製造する際に、
前記出発原料に第4副成分原料を混合しておき、固相法
や液相法などにより前記組成物原料を得ることとしても
よく、また一旦、前記主成分原料を固相法や液相法など
により製造しておき、これに第4副成分原料を添加する
ことにより前記組成物原料を得ることとしてもよい。い
ずれにしても、100モルの主成分原料に対して、酸化
物中のR換算で、好ましくは0.02モル以上2モル未
満、より好ましくは0.02モル以上0.6モル以下の
範囲で、前記第4副成分原料を予め反応させて組成物原
料を得る。第4副成分原料の含有量をこのような範囲に
することにより、得られる誘電体磁器組成物の絶縁抵抗
の加速寿命を向上できる。
【0046】以下、固相法により主成分原料を製造する
際に、第4副成分原料を反応させて組成物原料を得る方
法を例に採り説明する。
【0047】まず、所定のm’となるように、たとえば
SrCO、CaCO、TiO、ZrO
などの各主成分原料の他、たとえばYなどの
第4副成分原料を所定量秤量して混合、乾燥することに
より、仮焼き前原料を準備する。
【0048】次いで、準備された仮焼前粉体を仮焼きす
る。仮焼き条件は、特に限定されないが、次に示す条件
で行うことが好ましい。昇温速度は、好ましくは50〜
400℃/時間、より好ましくは100〜300℃/時
間である。保持温度は、好ましくは500〜1200
℃、より好ましくは700〜1100℃である。温度保
持時間は、好ましくは0.5〜6時間、より好ましくは
1〜3時間である。処理雰囲気は、空気中、窒素中およ
び還元雰囲気中の何れでも構わない。
【0049】次いで、仮焼きされた仮焼済粉末は、アル
ミナロールなどにより粗粉砕された後、最終製品の組成
式{(Sr1−x Ca)O}・(Ti
1−y Zr)Oを達成するための原料粉末と
混合される。この際、必要に応じて第1〜第3副成分原
料を添加してもよい。ただし、第1〜第3副成分原料
は、仮焼き前に添加してもよい。第1副成分原料として
は、V、Nb、W、TaおよびMoの酸化物および/ま
たは焼成後にこれらの酸化物になる化合物から選ばれる
1種類以上の単一酸化物または複合酸化物が用いられ
る。第2副成分原料としては、Mnの酸化物および/ま
たは焼成によりMnの酸化物になる化合物の単一酸化物
または複合酸化物が用いられる。第3副成分原料として
は、SiO、MO(ただし、Mは、Ba、Ca、S
rおよびMgから選ばれる少なくとも1つの元素)、L
OおよびBから選ばれる少なくとも1
つが用いられる。
【0050】本実施形態では、m’<m(ただし、本発
明ではm’=mでもよい)なので、最終製品の組成式を
達成するための原料粉末としては、Tiおよび/または
ZrよりもSrおよび/またはCaを多く含む物質の粉
末である。より好ましくはTiおよび/またはZrを含
まず、Srおよび/またはCaを含む物質である。
【0051】その後、この混合粉末を、必要に応じて、
ボールミルなどによって混合し、乾燥することによっ
て、本発明の組成を持つ誘電体磁器組成物原料を得るこ
とができる。
【0052】すなわち、本発明では、主成分原料に対し
て、第4副成分原料の少なくとも一部を予め反応させた
組成物原料が含まれる誘電体磁器組成物原料を用いて、
後述する焼成に供することにより、焼成後の誘電体磁器
組成物中の粒界部分や三重点に、第4副成分原料中のR
またはRの酸化物が偏析せず、粒内で均一に分布される
結果、絶縁抵抗の加速寿命を向上できる。
【0053】特に本実施形態では、主成分原料のモル比
m’を焼成後のモル比mより小さく設定しておき、この
段階で第4副成分原料の少なくとも一部を反応させて組
成物原料を製造し、その後、最終組成に対して不足して
いる所定量の原料を後添加し、最終組成に調整して誘電
体磁器組成物原料を得ている。このように調製された原
料を焼成することにより、焼成後の誘電体磁器組成物中
の粒界内に第4副成分原料のRが一層均一に分布されや
すくなり、これにより、得られる誘電体磁器組成物の絶
縁抵抗の加速寿命が一層向上する。
【0054】なお、焼成により酸化物になる化合物とし
ては、例えば炭酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、有機金属化
合物等が例示される。もちろん、酸化物と、焼成により
酸化物になる化合物とを併用してもよい。誘電体磁器組
成物原料中の各化合物の含有量は、焼成後に上記した誘
電体磁器組成物の組成となるように決定すればよい。塗
料化する前の状態で、誘電体磁器組成物粉末の粒径は、
通常、平均粒子径0.0005〜5μm程度である。
【0055】次いで、この誘電体磁器組成物原料を塗料
化して、誘電体層用ペーストを調整する。誘電体層用ペ
ーストは、誘電体磁器組成物原料と有機ビヒクルとを混
練した有機系の塗料であってもよく、水系の塗料であっ
てもよい。
【0056】有機ビヒクルとは、バインダを有機溶剤中
に溶解したものであり、有機ビヒクルに用いられるバイ
ンダは、特に限定されず、エチルセルロース、ポリビニ
ルブチラール等の通常の各種バインダから適宜選択すれ
ばよい。また、このとき用いられる有機溶剤も特に限定
されず、印刷法やシート法等利用する方法に応じてテル
ピネオール、ブチルカルビトール、アセトン、トルエン
等の有機溶剤から適宜選択すればよい。
【0057】また、水溶系塗料とは、水に水溶性バイン
ダ、分散剤等を溶解させたものであり、水溶系バインダ
は、特に限定されず、ポリビニルアルコール、セルロー
ス、水溶性アクリル樹脂、エマルジョン等から適宜選択
すればよい。
【0058】内部電極用ペースト,外部電極用ペースト 内部電極用ペーストは、上述した各種導電性金属や合金
からなる導電材料あるいは焼成後に上述した導電材料と
なる各種酸化物、有機金属化合物、レジネート等と、上
述した有機ビヒクルとを混練して調製される。また、外
部電極用ペーストも、この内部電極用ペーストと同様に
して調製される。
【0059】上述した各ペーストの有機ビヒクルの含有
量は、特に限定されず、通常の含有量、たとえば、バイ
ンダは1〜5重量%程度、溶剤は10〜50重量%程度
とすればよい。また、各ペースト中には必要に応じて各
種分散剤、可塑剤、誘電体、絶縁体等から選択される添
加物が含有されても良い。
【0060】印刷法を用いる場合は、誘電体ペーストお
よび内部電極用ペーストをポリエチレンテレフタレート
等の基板上に積層印刷し、所定形状に切断したのち基板
から剥離することでグリーンチップとする。これに対し
て、シート法を用いる場合は、誘電体ペーストを用いて
グリーンシートを形成し、この上に内部電極ペーストを
印刷したのちこれらを積層してグリーンチップとする。
【0061】次に、このグリーンチップを脱バインダ処
理および焼成する。
【0062】脱バインダ処理 脱バインダ処理は、通常の条件で行えばよいが、特に内
部電極層の導電材としてNiやNi合金等の卑金属を用
いる場合には、空気雰囲気において、昇温速度を5〜3
00℃/時間、より好ましくは10〜100℃/時間、
保持温度を180〜400℃、より好ましくは200〜
300℃、温度保持時間を0.5〜24時間、より好ま
しくは5〜20時間とする。
【0063】焼成 グリーンチップの焼成雰囲気は、内部電極層用ペースト
中の導電材の種類に応じて適宜決定すればよいが、導電
材としてNiやNi合金等の卑金属を用いる場合には、
焼成雰囲気の酸素分圧を好ましくは10−10 〜10
−3Paとし、より好ましくは10−10 〜6×10
−5Paとする。焼成時の酸素分圧が低すぎると内部電
極の導電材が異常焼結を起こして途切れてしまい、酸素
分圧が高すぎると内部電極が酸化されるおそれがある。
特に酸素分圧を10−10 〜6×10−5Paに調整
して焼成を行うことにより、優れた容量温度特性を有
し、しかも絶縁抵抗の加速寿命が向上され、得られる積
層型セラミックコンデンサ1の信頼性を高めることがで
きる。
【0064】焼成の保持温度は、1000〜1400
℃、より好ましくは1200〜1380℃である。保持
温度が低すぎると緻密化が不充分となり、保持温度が高
すぎると内部電極の異常焼結による電極の途切れまたは
内部電極材質の拡散により容量温度特性が悪化するから
である。
【0065】これ以外の焼成条件としては、昇温速度を
50〜500℃/時間、より好ましくは200〜300
℃/時間、温度保持時間を0.5〜8時間、より好まし
くは1〜3時間、冷却速度を50〜500℃/時間、よ
り好ましくは200〜300℃/時間とし、焼成雰囲気
は還元性雰囲気とすることが望ましく、雰囲気ガスとし
てはたとえば、窒素ガスと水素ガスとの混合ガスを加湿
して用いることが望ましい。
【0066】還元性雰囲気で焼成した場合は、コンデン
サチップの焼結体にアニール(熱処理)を施すことが望
ましい。
【0067】アニール(熱処理) アニールは誘電体層を再酸化するための処理であり、こ
れにより絶縁抵抗を増加させることができる。アニール
雰囲気の酸素分圧は、好ましくは10−4Pa以上、よ
り好ましくは10−1〜10Paである。酸素分圧が低
すぎると誘電体層2の再酸化が困難となり、酸素分圧が
高すぎると内部電極層3が酸化されるおそれがある。
【0068】アニールの際の保持温度は、1100℃以
下、より好ましくは500〜1100℃である。保持温
度が低すぎると誘電体層の再酸化が不充分となって絶縁
抵抗が悪化し、その加速寿命も短くなる。また、保持温
度が高すぎると内部電極が酸化されて容量が低下するだ
けでなく、誘電体素地と反応してしまい、容量温度特
性、絶縁抵抗およびその加速寿命が悪化する。なお、ア
ニールは昇温行程および降温行程のみから構成すること
もできる。この場合には、温度保持時間はゼロであり、
保持温度は最高温度と同義である。
【0069】これ以外のアニール条件としては、温度保
持時間を0〜20時間、より好ましくは6〜10時間、
冷却速度を50〜500℃/時間、より好ましくは10
0〜300℃/時間とし、アニールの雰囲気ガスとして
は、たとえば、窒素ガスを加湿して用いることが望まし
い。
【0070】なお、上述した焼成と同様に、前記脱バイ
ンダ処理およびアニール工程において、窒素ガスや混合
ガスを加湿するためには、たとえばウェッター等を用い
ることができ、この場合の水温は5〜75℃とすること
が望ましい。
【0071】また、これら脱バインダ処理、焼成および
アニールは連続して行っても互いに独立して行っても良
い。これらを連続して行う場合には、脱バインダ処理の
のち冷却することなく雰囲気を変更し、続いて焼成の際
の保持温度まで昇温して焼成を行い、続いて冷却してア
ニールの保持温度に達したら雰囲気を変更してアニール
処理を行うことがより好ましい。一方、これらを独立し
て行う場合には、焼成に関しては脱バインダ処理時の保
持温度まで窒素ガスあるいは加湿した窒素ガス雰囲気下
で昇温したのち、雰囲気を変更してさらに昇温を続ける
ことが好ましく、アニールの保持温度まで冷却したのち
は、再び窒素ガスまたは加湿した窒素ガス雰囲気に変更
して冷却を続けることが好ましい。また、アニールに関
しては窒素ガス雰囲気下で保持温度まで昇温したのち雰
囲気を変更しても良く、アニールの全工程を加湿した窒
素ガス雰囲気としても良い。
【0072】以上のようにして得られたコンデンサ焼成
体に、たとえば、バレル研磨やサンドブラストにより端
面研磨を施し、外部電極用ペーストを印刷または転写し
て焼成し、外部電極4を形成する。外部電極用ペースト
の焼成条件は、たとえば、加湿した窒素ガスと水素ガス
との混合ガス中で600〜800℃にて10分〜1時間
程度とすることが好ましい。そして、必要に応じて外部
電極4の表面にメッキ等により被覆層(パッド層)を形
成する。
【0073】このようにして製造された本実施形態の積
層セラミックコンデンサ1は、優れた容量温度特性を有
するとともに、絶縁抵抗の加速寿命が向上され、信頼性
が向上する。
【0074】また、このようにして製造された積層セラ
ミックコンデンサ1は、はんだ付け等によってプリント
基板上に実装され、各種電子機器に用いられる。
【0075】以上、本発明の実施形態について説明して
きたが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0076】たとえば、本発明に係る製造方法により得
られる誘電体磁器組成物は、積層セラミックコンデンサ
のみに使用されるものではなく、誘電体層が形成される
その他の電子部品に使用されても良い。
【0077】
【実施例】次に、本発明の実施の形態をより具体化した
実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に説明する。但し、
本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではな
い。
【0078】実施例1 本実施例では、以下に示す手順で積層セラミックコンデ
ンサのサンプルを作製した。まず、下記の各ペーストを
調製した。
【0079】誘電体層用ペースト まず、誘電体材料を作製するための出発原料として、そ
れぞれ平均粒径0.1〜1μmの主成分原料(SrCO
、CaCO、TiO)および第1〜第4副
成分原料を用意した。本実施例では、MnOの原料には
炭酸塩(第2副成分:MnCO)を用い、他の原料
には酸化物(第1副成分:V、第3副成分:S
iO+CaO、第4副成分:Y)を用い
た。
【0080】次いで、表1〜表4に示すm’となるよう
に所定量秤量された主成分原料(SrCO、CaC
およびTiO)と、所定量のY
を混合、乾燥することにより、仮焼き前粉体を得た。な
お、表1〜表4に示すYの添加量は、Y換算の
モル数であり、かつ主成分の最終組成100モルに対す
るモル数である。
【0081】次いで、この仮焼き前粉体を仮焼きして得
られた材料をアルミナロールで粉砕して、仮焼き済粉体
(組成物原料)を得た。仮焼きは、昇温速度が300℃
/時間、保持温度が1100℃、温度保持時間が2時
間、空気雰囲気中で行った。
【0082】次いで、この仮焼き済粉体に対して、V
、MnCO、(SiO +CaO)お
よびYを所定量加え、さらにSrCO
CaCOおよびTiOを所定量加えて、{(S
0.64Ca0.36)O} ・TiO(主成
分)+V(第1副成分)+MnCO(第
2副成分)+(SiO+CaO)(第3副成分)+
(第4副成分)において、焼成後の組成が
表1〜表4の各試料に示す配合比になるように秤量し
た。その後、これらをそれぞれボールミルにより16時
湿式混合した後に乾燥し、最終組成の誘電体磁器組成物
原料を得た。
【0083】このようにして得られた誘電体磁器組成物
原料100重量部と、アクリル樹脂4.8重量部と、塩
化メチレン40重量部と、酢酸エチル20重量部と、ミ
ネラルスピリット6重量部と、アセトン4重量部とをボ
ールミルで混合してペースト化し、誘電体層用ペースト
を得た。
【0084】内部電極層用ペースト 次いで、平均粒径0.2〜0.8μmのNi粒子100
重量部と、有機ビヒクル(エチルセルロース8重量部を
ブチルカルビトール92重量部に溶解したもの)40重
量部と、ブチルカルビトール10重量部とを3本ロール
により混練してペースト化し、内部電極層用ペーストを
得た。
【0085】外部電極用ペースト 次いで、平均粒径0.5μmのCu粒子100重量部
と、有機ビヒクル(エチルセルロース樹脂8重量部をブ
チルカルビトール92重量部に溶解したもの)35重量
部およびブチルカルビトール7重量部とを混練してペー
スト化し、外部電極用ペーストを得た。
【0086】グリーンチップの作製 次いで、上記誘電体層用ペーストを用いてPETフィル
ム上に、厚さ6μmのグリーンシートを形成し、この上
に内部電極層用ペーストを印刷したのち、PETフィル
ムからグリーンシートを剥離した。
【0087】次いで、これらのグリーンシートと保護用
グリーンシート(内部電極層用ペーストを印刷しないも
の)とを積層、圧着してグリーンチップを得た。内部電
極を有するシートの積層数は4層とした。
【0088】次いで、グリーンチップを所定サイズに切
断し、脱バインダ処理、焼成およびアニール(熱処理)
を行った脱バインダ処理は、昇温時間15℃/時間、保
持温度280℃、保持時間8時間、空気雰囲気の条件で
行った。また、焼成は、昇温速度200℃/時間、保持
温度1200〜1380℃、保持時間2時間、冷却速度
300℃/時間、加湿したN+H混合ガス雰囲
気(酸素分圧は、試料4,4−1,4−2,5,5−
1,19,19−1〜19−13が1×10−6Pa、
その他の試料が5×10−6Pa)の条件で行った。ア
ニールは、保持温度900℃、温度保持時間9時間、冷
却速度300℃/時間、加湿したNガス雰囲気(酸
素分圧は3.54×10−2Pa)の条件で行った。な
お、焼成およびアニールの際の雰囲気ガスの加湿には、
水温を35℃としたウェッターを用いた。
【0089】次いで、積層セラミック焼成体の端面をサ
ンドブラストにて研磨したのち、外部電極用ペーストを
端面に転写し、加湿したN+H雰囲気中におい
て、800℃にて10分間焼成して外部電極を形成し、
図1に示す構成の積層セラミックコンデンサ1のサンプ
ルを得た。
【0090】このようにして得られた各サンプルのサイ
ズは、3.2mm×1.6mm×0.6mmであり、内
部電極層に挟まれた誘電体層の数は4、その厚さは4μ
mであり、内部電極層の厚さは1.5μmであった。各
サンプルについて下記特性の評価を行った。
【0091】比誘電率(εr)、絶縁抵抗(IR) コンデンサのサンプルに対し、基準温度25℃でデジタ
ルLCRメータ(YHP社製4274A)にて、周波数
1kHz,入力信号レベル(測定電圧)1Vrmsの条
件下で、静電容量を測定した。そして、得られた静電容
量と、コンデンササンプルの電極寸法および電極間距離
とから、比誘電率(単位なし)を算出した。その後、絶
縁抵抗計(アドバンテスト社製R8340A)を用い
て、25℃においてDC50Vを、コンデンササンプル
に60秒間印加した後の絶縁抵抗IRを測定し、この測
定値と、コンデンササンプルの電極面積および厚みとか
ら、比抵抗ρ(単位はΩcm)を計算で求めた。結果を
表1〜表4に示す。評価として、比誘電率εrは、小型
で高誘電率のコンデンサを作成するために重要な特性で
あり、180以上、より好ましくは200以上を良好と
した。比抵抗値は1×1012Ωcm以上を良好とし
た。比誘電率εrの値は、コンデンサの試料数n=10
個を用いて測定した値の平均値から求めた。比抵抗ρの
値は、良品10個の比抵抗の平均値とした。
【0092】静電容量の温度特性 コンデンサのサンプルに対し、LCRメータを用いて、
1kHz、1Vの電圧での静電容量を測定し、基準温度
を20℃としたとき、20〜85℃の温度範囲内で、温
度に対する静電容量変化率が−2000〜0ppm/℃
を満足するかどうかを調べ、満足する場合を○、満足し
ない場合を×とした。結果を表1〜表4に示す。
【0093】高温負荷寿命(絶縁抵抗の加速寿命) コンデンサのサンプルに対し、200℃で8V/μmの
直流電圧の印加状態に保持することにより、高温負荷寿
命を測定した。この高温負荷寿命は、10個のコンデン
ササンプル(誘電体層の厚み4μm)について行い、平
均寿命時間を測定することにより評価した。結果を表1
〜表4に示す。評価として、高温負荷寿命は、誘電体層
を薄層化する際に特に重要となるものであり、印加開始
から抵抗が一桁落ちるまでの時間を寿命と定義した。
【0094】
【表1】
【0095】
【表2】
【0096】
【表3】
【0097】
【表4】
【0098】表1〜表4中における主成分の後添加分の
モル数、および第1〜第4副成分のモル数は、主成分の
最終組成100モルに対する比率である。さらに表1〜
表4中における比抵抗(ρ)の数値において、「mE+
n」は「m×10+n」を意味する。
【0099】表1に示される結果から、第4副成分の添
加時期に関し、以下のことが確認できた。試料1〜2で
は、いずれも{(Sr0.64Ca0.36)O}m’
・TiO(主成分原料)の調合時、すなわち主成分
原料の仮焼き前にY (第4副成分原料)を添加
し、主成分原料に対して第4副成分原料を予め反応させ
た組成物原料を得た後、V、MnCO
よび(SiO+CaO)(第1〜第3副成分原料)
を添加して焼成を行っている。これに対し、試料3で
は、主成分原料の調合後、すなわち主成分原料の仮焼き
後に第1〜第3副成分原料とともに第4副成分原料を添
加して焼成を行っている。試料1と試料3との対比にお
いて、試料3のように第4副成分原料を主成分原料の仮
焼き後に添加すると、高温負荷寿命(絶縁抵抗の加速寿
命)が不十分である。これに対し、試料1のように第4
副成分原料を主成分原料の仮焼き前に添加し、予め反応
させておくと、十分な比誘電率と絶縁抵抗(比抵抗)と
を有し、還元雰囲気での焼成においても還元されず、ま
た内部電極材料であるニッケルも酸化せず、耐還元性に
優れた誘電体磁器組成物が得られていることが確認でき
た。また、容量温度特性が優れており、しかも高温負荷
寿命(絶縁抵抗の加速寿命)を試料3に対して約3倍程
度に向上できることが確認できた。試料1と試料2との
対比において、主成分の最終mが原料m’に対してm’
<mとなる試料2では、最終m=原料m’である試料1
に対してさらに約1.5倍程度(ちなみに、試料3に対
しては約5倍程度)、高温負荷寿命(絶縁抵抗の加速寿
命)を向上できることが確認できた。
【0100】表2に示される結果から、主成分の最終m
値につき、以下のことが確認できた。試料4のようにm
=0.94の場合は、第4副成分原料を主成分原料に対
し予め反応させても、還元雰囲気下における焼成で誘電
体が還元され、十分な絶縁抵抗がとれなかった。また試
料7のようにm=1.08であると、第4副成分原料を
主成分原料に対し予め反応させても、1380℃(高
温)で焼成しても、緻密な焼結体が得られなかった。こ
れに対し、試料5と試料5−1との対比において、試料
5のごときm=0.995と比較的高くても、第4副成
分原料を主成分原料に対し予め反応させた原料を用いる
ことにより、粒内にYまたはYが均一に分布
される結果、試料5−1に対して高温負荷寿命が約1.
5倍程度に向上した。試料6と試料6−1との対比にお
いて、試料6のごときm=1.005と比較的高くて
も、第4副成分原料を主成分原料に対し予め反応させた
原料を用いることにより、粒内にYまたはY
が均一に分布され、試料6−1に対して高温負荷寿命が
約4倍程度に向上した。試料2と試料2−1との対比に
おいて、試料6のごときm=1.02と比較的高くて
も、第4副成分原料を主成分原料に対し予め反応させた
原料を用いることにより、同様に試料2−1に対して高
温負荷寿命が約5倍程度に向上した。
【0101】なお、試料5および試料5−1では、第4
副成分原料の添加のタイミングこそ異なるが、いずれも
主成分の原料m’=0.985であり、主成分の最終m
=0.995である。試料6および試料6−1では、い
ずれも主成分の原料m’=0.985であるが、主成分
の最終m=1.005である。試料2および試料2−1
では、いずれも主成分の原料m’=0.985である
が、主成分の最終m=1.02である。すなわち、(試
料2および試料2−1)、(試料6および試料6−
1)、(試料5および試料5−1)の順で、より主成分
の最終m値が大きくなっている。この違いにより、試料
5では、試料5−1に対して高温負荷寿命が約1.5倍
程度向上しているが、試料6では、試料6−1に対して
高温負荷寿命が約3倍程度向上し、試料2では、試料2
−1に対して高温負荷寿命が約5倍程度に向上してい
る。このことから、第4副成分原料を主成分原料の仮焼
き前に添加して予め反応させた試料(試料5、試料6お
よび試料2)でも、主成分の最終m値が大きい方が、寿
命向上の効果が顕著であることも確認できた。
【0102】また、試料4−1と試料4−2との対比に
おいて、試料4−2のごときm=0.985と比較的低
くても、第4副成分原料を主成分原料に対し予め反応さ
せた原料を用いることにより、粒内にYまたはY
がより一層均一に分布される結果、試料4−1に対
して高温負荷寿命が約3倍以上に向上した。このことか
ら、主成分の最終mが比較的低くても、第4副成分原料
を主成分原料に対し予め反応させた原料を用いた方が、
高温負荷寿命の向上に効果的であることが確認できた。
【0103】表3に示される結果から、第4副成分原料
の添加量につき、以下のことが確認できた。試料8のよ
うにYをまったく添加せず、また試料13のようにYの
添加量が2モルであると、高温負荷寿命(絶縁抵抗の加
速寿命)の改善は見られなかった。これに対し、第4副
成分を所定量含有する試料2〜6のサンプルでは、m=
1.02と比較的高くても、十分な比誘電率と絶縁抵抗
(比抵抗)とを有し、還元雰囲気での焼成においても還
元されず、また内部電極材料であるニッケルも酸化せ
ず、耐還元性に優れた誘電体磁器組成物が得られた。ま
た、容量温度特性が優れており、しかも高温負荷寿命
(絶縁抵抗の加速寿命)も向上した。
【0104】表4に示される結果から、主成分の原料
m’値につき、以下のことが確認できた。試料14のよ
うにm’=0.9の場合は、第4副成分原料を主成分原
料に対し予め反応させても、還元雰囲気下における焼成
で誘電体が還元され、十分な絶縁抵抗がとれなかった。
また試料18のようにm’=1.08であると、第4副
成分原料を主成分原料に対し予め反応させても、高温負
荷寿命向上の効果が見られなかった。なお、試料15〜
17および試料1では、いずれも主成分の最終m=1.
02であるが、主成分の原料m’値は試料1、試料1
7、試料16および試料15の順で小さくなって行って
いる。これに対し、高温負荷寿命時間は試料1、試料1
7、試料16および試料15の順で大きくなって行って
いる。このことから、第4副成分原料を主成分原料の仮
焼き前に添加して予め反応させた試料でも、主成分の原
料m’値が小さくなるほど、すなわち最終m値との差が
大きくなるほど、寿命時間が向上していくことも確認で
きた。
【0105】実施例2 第1副成分(V換算)のモル数=0.2モル、第2副成
分(Mn換算)のモル数=0.37モル、第3副成分の
モル数=(2.5+2.5)モルとした以外には、第4
副成分としてのRの種類を、表5に示すように変化させ
て、これらを仮焼き前粉体に、酸化物中の希土類元素換
算で0.07モル添加して仮焼きを行った。また、アニ
ール温度を1100℃、保持時間を3時間とした。こう
してコンデンササンプルを複数個作製し、これらサンプ
ルの初期絶縁抵抗(IR)の不良発生率を算出した。結
果を表5に示す。
【0106】
【表5】
【0107】表5に示される結果から、Y、Sc、C
e、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuの酸化物
を添加した場合(試料19〜試料19−8)には、T
b、Gd、Eu、SmおよびLaの酸化物を添加した場
合(試料19−9〜試料19−13)に比べて、初期絶
縁抵抗(IR)の良品率が向上し、すなわち薄層化(層
間4μm)した場合の初期IRの不良率を著しく低減で
きることが確認できた。
【0108】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、焼成時の耐還元性に優れ、焼成後には優れた容量温
度特性を有し、しかも絶縁抵抗の加速寿命を向上できる
誘電体磁器組成物の製造方法、および信頼性が高められ
たチップコンデンサなどの電子部品の製造方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施形態に係る積層セラミ
ックコンデンサの断面図である。
【符号の説明】
1… 積層セラミックコンデンサ 10… コンデンサ素子本体 2… 誘電体層 3… 内部電極層 4… 外部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01G 4/12 418 H01G 4/12 418 (72)発明者 福井 隆史 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 高橋 三喜夫 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 4G031 AA04 AA05 AA07 AA08 AA09 AA11 AA12 BA09 GA02 5E001 AB03 AE01 AH01 AH09 AJ01 AJ02 5G303 AA01 AB01 AB06 AB11 AB14 AB20 BA12 CA01 CB06 CB08 CB15 CB22 CB26 CB32 CB35 CB39 CB40 CB41 CB43 DA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成式{(Sr1−x Ca)O}
    ・(Ti1−y Zr)Oで表され、前記組
    成式中のモル比mが0.94<m<1.08であり、記
    号xが0≦x≦1.00であり、記号yが0≦y≦0.
    20である主成分と、 Rの酸化物(ただし、Rは、Sc、Y、La、Ce、P
    r、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、H
    o、Er、Tm、YbおよびLuから選択される少なく
    とも1つ)を含む第4副成分とを有する誘電体磁器組成
    物を製造する方法であって、 主成分原料に対して第4副成分原料の少なくとも一部を
    予め反応させた組成物原料を用いて、前記誘電体磁器組
    成物を製造することを特徴とする誘電体磁器組成物の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記第4副成分に含まれるRの酸化物
    が、Sc、Y、Ce、Dy、Ho、Er、Tm、Ybお
    よびLuの少なくとも一つの酸化物である請求項1記載
    の誘電体磁器組成物の製造方法。
  3. 【請求項3】 100モルの前記主成分原料に対して、
    酸化物中のR換算で、0.02モル以上2モル未満の前
    記第4副成分原料が予め反応させてある請求項1または
    2記載の誘電体磁器組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記主成分原料が、組成式{(Sr
    1−x Ca)O} m’・(Ti1−y
    )Oで表され、前記組成式中のモル比m’
    が、最終組成のモル比mに対して、m’≦mである請求
    項1〜3のいずれかに記載の誘電体磁器組成物の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記組成物原料に、SrおよびCaの少
    なくとも1つの元素を含む物質を添加した後に焼成する
    ことで前記誘電体磁器組成物を製造する請求項4記載の
    誘電体磁器組成物の製造方法。
  6. 【請求項6】 組成式{(Sr1−x Ca)O}
    ・(Ti1−y Zr)Oで表され、前記組
    成式中のモル比mが0.94<m<1.08であり、記
    号xが0≦x≦1.00であり、記号yが0≦y≦0.
    20である主成分と、 Rの酸化物(ただし、Rは、Sc、Y、La、Ce、P
    r、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、H
    o、Er、Tm、YbおよびLuから選択される少なく
    とも1つ)を含む第4副成分とを有する誘電体磁器組成
    物で構成してある誘電体層を有する電子部品を製造する
    方法であって、 主成分原料に対して第4副成分原料の少なくとも一部を
    予め反応させた組成物原料を用いて、前記誘電体磁器組
    成物を製造することを特徴とする電子部品の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第4副成分に含まれるRの酸化物
    が、Sc、Y、Ce、Dy、Ho、Er、Tm、Ybお
    よびLuの少なくとも一つの酸化物である請求項6記載
    の電子部品の製造方法。
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