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JP2002074610A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

Info

Publication number
JP2002074610A
JP2002074610A JP2000263264A JP2000263264A JP2002074610A JP 2002074610 A JP2002074610 A JP 2002074610A JP 2000263264 A JP2000263264 A JP 2000263264A JP 2000263264 A JP2000263264 A JP 2000263264A JP 2002074610 A JP2002074610 A JP 2002074610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
groove
film
gap
magnetic head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000263264A
Other languages
English (en)
Inventor
Heikichi Sato
平吉 佐藤
Masaya Kosaka
昌哉 香坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000263264A priority Critical patent/JP2002074610A/ja
Publication of JP2002074610A publication Critical patent/JP2002074610A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気ギャップの途切れ(リーク)や磁性膜の特
性劣化等が生じない効率の良い磁気ヘッドを提供するこ
と。 【解決手段】 磁気コアに形成された磁気記録媒体の摺
動面120と、この摺動面に少なくとも磁性膜130と
ギャップ材130a,130bを配置して形成される磁
気ギャップgと、この磁気ギャップの一端部又は両端部
に対して配置された溝部170と、この溝部内に配置さ
れている非磁性体161と、を有する磁気ヘッドであっ
て、前記溝部のアスペクト比(溝の深さ/溝幅)が1を
超えるように形成されていると共に、前記溝部には、C
VD(Chemical Vapor Deposit
ion)法で非磁性酸化膜170aが形成されているこ
とで磁気ヘッド100を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体に対
して音声信号や映像信号、あるいはデータ信号等の情報
信号を記録再生する磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気テープ等を磁気記録媒体とし
て用いているビデオテープレコーダ(VTR)、デジタ
ルオーディオテープレコーダ(DAT)、あるいはデジ
タルデータ記録再生装置等は、磁気テープ等の記録トラ
ック上に情報信号を磁気信号として書き込み、あるいは
記録トラック上に記録されている情報信号を磁気信号と
して読み込む磁気ヘッドを備えている。
【0003】この磁気ヘッドは、2つの磁気コア半体を
突き合わせることにより形成されている磁気コアを有
し、この磁気コアには、前記磁気テープが摺動するため
の摺動面が形成されている。この摺動面には、磁気ギャ
ップが形成されており、この磁気ギャップは、2つの磁
気コア半体に設けられたギャップ材を突き合わせて形成
されている。このギャップ材は、具体的には、前記磁気
コア半体に成膜された磁性膜に対して成膜されている。
このように形成される磁気ギャップは、記録時には磁気
テープへの磁界の広がりの範囲を絞る働きをし、再生時
には磁気テープから磁束を取り入れる働きをする。
【0004】そして、磁気ヘッドの摺動面は、具体的に
は図11に示すように構成されている。すなわち、図1
1に示すように、磁気ヘッド10は、磁気コア半体11
a,11bとを有している。そして、これら磁気コア半
体11a,11bに対して、磁気回路を形成するための
金属磁性薄膜12a,12bが形成されている。このよ
うに金属磁性薄膜12a,12bが成膜された磁気コア
半体11a,11bをギャップ材13a,13bを介し
て突き合わせることで、磁気ギャップgが所定のトラッ
ク幅(Tw)で形成されることになる。そして、この磁
気ギャップg上を前記磁気テープが摺動することで、磁
気テープと磁気ヘッド10との間で情報信号の記録再生
が行われる。ところで、この磁気ギャップgの図におけ
る縦方向の上端及び下端は、エッジと呼ばれ、このエッ
ジ部分で、突き合されている金属磁性薄膜12a,12
bがズレたり、もしくはダレが生じる場合がある。この
ように金属磁性薄膜12a,12bにズレやダレが生じ
ると、磁気ギャップgのエッジから不要な漏れ磁界が発
生し、磁気ヘッド10の摺動面を走行する磁気テープの
記録パターンを乱していた。
【0005】これは、特に、情報信号の記録方式が、図
12に示すような重ね書き記録方式の場合、いわゆるサ
イドイレーズにより記録のS/Nが低下し、磁気テープ
の全記録トラックを有効に利用することができないとい
う問題を引き起こすことになる。このような不都合を避
けるため、図11に示すように、磁気ヘッド10の磁気
ギャップgの重ね書き側である下端側に溝33を形成す
ることで、磁気ギャップgの重ね書き側のエッジにズレ
やダレを生じないようにしている。また、この溝33内
には、ガラス33aが充填されている。これは、磁気テ
ープの磁性粉による目詰まりや磁気ギャップのエッジの
欠けが発生するのを防止し、安定的して磁気テープを走
行させるためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
磁気ヘッド10の溝33内にガラス33aを充填する
と、ガラス33aが溝33内に流れ込むときに、ギャッ
プ材13a,13bを侵食し、磁気ギャップgが途切れ
(リーク)たり、ガラス33aが金属磁性薄膜12a,
12bと反応し、金属磁性薄膜12a,12bの特性劣
化が生じたりしていた。これらは、実質的にトラック幅
(Tw)のバラツキが生じる原因となっていた。このた
め、ガラス33aやギャップ材13a,13bの材質を
工夫し、ガラス33aのギャップ材13a,13bに対
する侵食を防止したり、金属磁性薄膜12a,12bに
対する反応を防止してきた。
【0007】しかし、近年になって、磁気ギャップgの
狭ギャップ化が進み、ギャップ材13a,13bが小さ
くなり、ギャップ材13a,13bの材質等を工夫して
も、ギャップ材13a,13bに対する侵食防止や金属
磁性薄膜12a,12bに対する反応防止を有効に制御
することが困難となった。また、複雑な溝形状の溝33
内にガラス33aを充填する必要から、ガラス33aの
粘性を下げるなければならず、このため、ガラス33a
の作業温度が上昇することになる。このガラス33aの
作業温度上昇は、ギャップ材13a,13bに対する侵
食や金属磁性薄膜12a,12bに対する反応をもたら
し、磁気ギャップgの途切れ(リーク)や金属磁性薄膜
12a,12bの特性劣化が生じ、実質的にトラック幅
(Tw)のバラツキが生じるという問題が生じていた。
【0008】本発明は、以上の点に鑑み、磁気ギャップ
の途切れ(リーク)や磁性膜の特性劣化等が生じない効
率の良い磁気ヘッドを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的は、請求項1の
発明によれば、磁気コアに形成された磁気記録媒体の摺
動面と、この摺動面に少なくとも磁性膜とギャップ材を
配置して形成される磁気ギャップと、この磁気ギャップ
の一端部又は両端部に対して配置された溝部と、この溝
部内に配置されている非磁性体と、を有する磁気ヘッド
であって、前記溝部のアスペクト比(溝の深さ/溝幅)
が1を超えるように形成されていると共に、前記溝部に
は、CVD(Chemical Vapor Depo
sition)法で非磁性酸化膜が形成されていること
を特徴とする磁気ヘッドにより、達成される。
【0010】請求項1の構成によれば、前記溝部には、
CVD(Chemical Vapor Deposi
tion)法で非磁性酸化膜が形成されているので、前
記のようなアスペクト比が大きい溝部でも均一な非磁性
酸化膜が形成され、この非磁性酸化膜が保護膜となっ
て、前記非磁性体の前記ギャップ材に対する侵食や前記
磁性膜に対する反応を有効に防止することができる。し
たがって、前記反応により生じる磁気ギャップの途切れ
(リーク)や前記磁性膜の特性劣化を防止することがで
きる。また、磁気ギャップにより形成されるトラック幅
にバラツキが生じるのも防止することができる。
【0011】好ましくは、請求項2の発明によれば、請
求項1の構成において、前記溝部が、前記磁気記録媒体
の摺動方向と略平行に配置されていることを特徴とする
磁気ヘッドである。
【0012】請求項2の構成によれば、前記溝部が、前
記磁気記録媒体の摺動方向と略平行に配置されているの
で、磁気ギャップのエッジから不要な漏れ磁界が発生す
るのを防止することができる。
【0013】好ましくは、請求項3の発明によれば、請
求項2の構成において、前記溝部が前記磁気記録媒体に
対して重ね書きを行う側に形成されていることを特徴と
する磁気ヘッドである。
【0014】請求項3の構成によれば、前記溝部が前記
磁気記録媒体に対して重ね書きを行う側に形成されてい
るので、重ね書きを行う側の磁気ギャップのエッジから
不要な漏れ磁界が発生するのを防止することができる。
【0015】好ましくは、請求項4の発明によれば、請
求項3の構成によれば、前記溝部に形成される前記非磁
性酸化膜が0.1μm乃至4.0μmの厚みで形成され
ることを特徴とする磁気ヘッドである。
【0016】請求項4の構成によれば、前記非磁性酸化
膜が0.1μm乃至4.0μmの厚みで形成されるの
で、前記非磁性酸化膜が破壊されたり、ヒビが入ったり
するのを防ぎ、前記非磁性酸化膜の機能を十分に発揮さ
せることができる。
【0017】好ましくは、請求項5の発明によれば、請
求項4の構成において、前記溝部の側面に形成される前
記非磁性酸化膜の側面厚と前記溝部の上面に形成される
前記非磁性酸化膜の上面厚との成膜比(側面厚/上面
厚)が0.25以上であることを特徴とする磁気ヘッド
である。
【0018】請求項5の構成によれば、前記溝部の側面
に形成される前記非磁性酸化膜の側面厚と前記溝部の上
面に形成される前記非磁性酸化膜の上面厚との成膜比
(側面厚/上面厚)が0.25以上であるので、ステッ
プカバレージが良好な非磁性酸化膜を成膜することがで
きる。
【0019】前記目的は、請求項6の発明によれば、磁
気コアに形成された磁気記録媒体の摺動面と、この摺動
面に少なくとも磁性膜とギャップ材を配置して形成され
る磁気ギャップと、この磁気ギャップの一端部又は両端
部に対して配置された溝部と、を有する磁気ヘッドであ
って、前記溝部のアスペクト比(溝の深さ/溝幅)が1
を超えるように形成されていると共に、前記溝部には、
CVD(Chemical Vapor Deposi
tion)法で非磁性酸化膜が形成されていることを特
徴とする磁気ヘッドにより、達成される。
【0020】請求項6の構成によれば、前記溝部には、
CVD(Chemical Vapor Deposi
tion)法で非磁性酸化膜が形成されているので、溝
部内に異物が付着するのを防ぐことができ、異物の付着
により生じる前記磁気ギャップの途切れ(リーク)の発
生を防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べ
る実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術
的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範
囲は、以下の説明において、特に本発明を限定する旨の
記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0022】図1は、本発明の実施の形態に係るMIG
(メタルインギャップ)型磁気ヘッド100を示す概略
斜視図である。このMIG型磁気ヘッド100は、磁気
記録媒体である例えば磁気テープに対して映像等の情報
信号を記録したり、逆に、磁気テープの映像等の情報信
号を再生したりするために用いられる。ところで、この
ような映像等の情報信号の記録再生には、近年、映像の
高画質化等を目的として、あるいは記憶容量の大容量化
を目的として、情報信号の波長をより短くし、より多く
の情報信号を記録再生するため高密度磁気記録方法が採
用されている。そして、この高密度磁気記録方法を採用
するために、磁気テープも高抗磁力型の磁気テープと成
っている。このような高抗磁力型の磁気テープは、具体
的には、メタルテープや蒸着テープ等が挙げられる。こ
のメタルテープは、例えばベースフィルム上に強磁性金
属粉末を磁性紛として塗布し、磁性層を形成して成るも
のである。また、蒸着テープは、強磁性金属材料をベー
スフィルム上に直接蒸着して形成するものである。
【0023】このように形成される高抗磁力型の磁気テ
ープとの間で映像等の情報信号の記録再生を行うため、
図1に示すMIG型磁気ヘッド100が用いられるが、
このMIG型磁気ヘッド100は、以下のような構成と
なっている。すなわち、MIG型磁気ヘッド100は、
先ず、図1に示すように2つの磁気コア半体111,1
12を有している。これら磁気コア半体111,112
は、例えば、Mn−Znフェライト等により形成されて
いる。また、これら磁気コア半体111,112は、ガ
ラス融着或いは貴金属同士の熱拡散による低温熱拡散結
合等により接合一体化される。そして、接合一体化され
る磁気コア半体111,112には、それぞれ、コイル
巻線溝140、140が、図1に示すように形成され
る。このようにして形成されるコイル巻線溝140、1
40に対応して、磁気コア半体111,112には、図
1に示すように巻線ガイド溝150,150がそれぞれ
形成されている。ところで、相互に突き合わされた磁気
コア半体111,112の図における上面には、上述の
磁気テープが摺動するための摺動面120が形成されて
いる。
【0024】この摺動面120の平面図を表したのが図
2である。図2に示すように磁気コア半体111、11
2は、それぞれがトラック幅規制溝111a,112a
が形成されている。そして、このトラック幅規制溝11
1a,112aには、一定の厚みで磁性膜である強磁性
金属薄膜130が、図1及び図2に示すようにされてい
る。このように磁気コア半体111,112に成膜され
た強磁性金属薄膜130が、図2に示すように、ギャッ
プ材であるSiO2 等のギャップスペーサ130a,1
30bを介して、微小間隔を空けて突合されることで、
磁気ギャップgが形成されることになる。この磁気ギャ
ップgを形成する強磁性金属薄膜130の外側、図2に
おいて半円状に表されている部分には、たとえば、ガラ
ス160が配置されている。
【0025】以上のように形成されるMIG型磁気ヘッ
ド100の摺動面120には、図1及び図2に示すよう
に、溝部である平行溝170が設けられている。この平
行溝170は、磁気ギャップgのトラック幅Twの一端
部である図における下方の端部に設けられ、磁気テープ
の摺動方向と略平行に配置されている。ところで、この
ように構成されるMIG型磁気ヘッド100に用いられ
る磁気テープの記録方式は、映像等の情報信号を図13
に示すように重ね書きする重ね書き記録方式となってい
る。そして、磁気テープの重ね書きをする側に前記平行
溝170が形成されることになる。このように重ね書き
側である磁気ギャップgの一端部に平行溝170を配置
することにより、この磁気ギャップgの一端部において
磁気コア半体111,112に成膜されている強磁性金
属薄膜130、130相互にズレやダレが生じても、こ
の一端部から不要な漏れ磁界が発生するのを未然に防止
することができることになる。
【0026】以上のようにMIG型磁気ヘッド100の
摺動面120に形成される平行溝170には、最終的に
は図2に示すように例えばガラス161が充填される。
この平行溝170は、具体的には、図3に示すように形
成される。図3は、ガラス161充填前の平行溝170
を磁気ギャップgの形成方向に切断した状態を示す概略
断面図である。図3に示すように平行溝170は、例え
ばその幅が20μm、その深さが50μmと成ってい
る。これは、溝の深さ/溝の幅を示すアスペクト比で
は、2.5となる。本実施の形態では、平行溝170の
アスペクト比を2.5に設定したが、平行溝170のア
スペクト比は、これに限らずアスペクト比が1を超える
ものであれば平行溝170に適用できる。
【0027】このように形成されている平行溝170に
は、図3に示すように非磁性酸化膜であるSiO2 膜1
70aが形成されている。具体的には、SiO2 膜17
0aは、図における平行溝170の側面の厚み(図にお
いてaで示す部分)が0.4μm、平行溝170の上面
の厚み(図においてbで示す部分)並びに底面の厚み
(図においてcで示す部分)が1μmとなるように形成
される。このSiO2 膜170aは、平行溝170の側
面の厚み(a)においては、0.1μm以上の膜厚が必
要となる。これは、膜厚が0.1μm未満の場合、膜厚
が薄すぎて、保護膜としての役目を果たし難く、また特
に平行溝170の縁部170b(図3参照)等でSiO
2 膜170aが破壊されてしまうからである。
【0028】また、SiO2 膜170aの平行溝170
の上面の厚み(b)並びに底面の厚み(c)は、4.0
μm未満の膜厚に設定する必要がある。これは、膜厚を
4.0μm超とした場合、平行溝170にガラス161
を充填する際、ガラス161の膨張の応力でSiO2
170aにヒビが入り、SiO2 膜170aが機能しな
くなるおそれがあるからである。
【0029】このように平行溝170のような、例えば
アスペクト比2.5の溝に対して、例えば上面の厚み
(b)(底面の厚み(c))を1μm、側面の厚み
(a)を0.4μmに形成することは、従来、困難であ
った。すなわち、このような平行溝170に対してSi
2 膜170aを形成する方法として、スパッタによる
成膜方法がある。しかし、スパッタによる成膜方法で
は、図4のようにスパッタは45度の角度で行うため、
溝の幅より溝の深さが大となった場合、溝の内部の成膜
状態に大きなバラツキが生じてしまうという問題があっ
た。したがって、溝のアスペクト比が1を越える場合、
スパッタによる成膜は困難であった。
【0030】具体的には、図5に実験例を示す。図5
は、幅20μm、深さ0〜120μmの溝に対して、ス
パッタによりSiO2 膜を形成した場合の側面厚/上面
厚の成膜比を示したものである。ここで、側面厚/上面
厚の成膜比は、本実施の形態の場合、側面厚が0.4μ
m/上面厚が1μmとなり、0.4となる。この0.4
の成膜比はステップカバレージに優れる成膜比となる。
しかし、このように好ましい成膜比である0.4をスパ
ッタで達成することは、図5に示すように困難である。
【0031】一方、本実施の形態においては、平行溝1
70に対してCVD(Chemical Vapor
Deposition)法を用いて成膜しているので、
例えば、平行溝170の側面厚を0.4μmとし、上面
厚又は底面厚を1μmとすることができる。したがっ
て、上述の成膜比を0.4とすることができ、ステップ
カバレージが良好となる。具体的には、図6に示す。図
6は、CVD法により成膜したときの成膜比を表したも
のであり、CVD法により成膜したこと以外は、図5と
同様である。より具体的には、以下の条件で成膜した。
すなわち、Temp=400℃,Press=0.3T
orr、Power=200Wとした。また、使用した
混合ガスは、TEOS/O2 =10/340SCCMで
ある。
【0032】ここで[SCCM]という単位は、[サブ
CC/min]の意味であり、1[SCCM]は0.1
[CC/min]となる。したがって、TEOS/O2
=10/340SCCMは、TEOS=1[CC/mi
n]とO2 =34[CC/min]の混合ガスを意味す
る。また、TEOSは、テトラエトキシシランの意味で
あるので、この混合ガスはテトラエトキシシランと酸素
の混合ガスである。このような条件で、CVD法で成膜
すると、図6に示すように、平行溝170の溝深さが5
0μmの場合、側面厚/上面厚の成膜比は、0.4とな
り、ステップカバレージが良好なSiO2 膜170aを
成膜することができる。
【0033】以上のように平行溝170に対してSiO
2 膜170aを成膜した後、平行溝170内にガラス1
61が充填される。このとき、ガラス161が平行溝1
70内に円滑に流れるように、ガラス161の温度を上
げ、ガラス161の粘性を下げた場合でも、このガラス
161の温度の影響は、上記SiO2 膜170aにより
遮断されることになる。すなわち、SiO2 膜170a
が保護膜の機能を果たすことになる。そして、このSi
2 膜170aは平行溝170に対してステップカバレ
ージが優れて配置されているため、部分的にSiO2
170aが必要以上に薄く形成され、そこからSiO2
膜170aが破壊され、ギャップスペーサ130a,1
30bを侵食するということがない。したがって、磁気
ギャップgの途切れ(リーク)を防止することができ
る。また、ガラス161が強磁性金属薄膜130に対し
て反応をもたらすことをSiO2 膜170aによって防
止することができるので、強磁性金属薄膜130の特性
劣化も防止することができる。
【0034】これは、特に本実施の形態のように磁気ギ
ャップgが狭い狭ギャップの磁気ヘッド100において
効果を発揮する。すなわち、従来のようにガラスによる
影響をギャップスペーサ130a,130bの材質等で
工夫しなくてもよいため、ガラスの影響を考慮せず、狭
ギャップとすることができるからである。さらに、ガラ
スの影響による実質的トラック幅(Tw)のバラツキが
生じないため、有効トラック幅(Tw)を精度良く加工
することができる。そして、上述の重ね書き記録の際の
トラックエッジをシャープにできるため、磁気テープへ
のトラックピッチ内でのサイドイレーズを最小限に止め
ることができる。以上のことから、磁気ヘッド100の
加工歩留まりを向上させることができる。
【0035】ところで、以上のように摺動面120上に
平行溝170を形成した後、所定の工程を経て図1に示
すMIG型磁気ヘッド100が構成されるが、以下に、
このMIG型磁気ヘッド100の製造工程の概要を説明
する。先ず、図7に示すように、Mn−Zn系フェライ
トの磁気コア半体111,112となる2つの磁気コア
半体ブロック111b,112bを研削水を用いた砥石
加工により作製する。続いて、各磁気コア半体ブロック
111b,112bの長手方向に磁気ギャップgのギャ
ップデプスを規制し、巻線を施すためのコイル巻線溝1
40を研削水を用いた砥石加工によりそれぞれ形成す
る。次に、図8に示すように各磁気コア半体ブロック1
11b,112bの短手方向にトラック幅規制溝111
a,112aを研削水を用いた砥石加工により形成す
る。そして、各磁気コア半体ブロック111b、112
bの突き合わせ面となる面を研磨加工により表面粗度が
20Å(オングストローム)乃至100Å(オングスト
ローム)程度になるように鏡面加工した後、強磁性金属
薄膜130を真空薄膜形成技術等を用いた方法で成膜
し、続いて、図示しないギャップスペーサを成膜する。
【0036】次に、図9に示すように、各磁気コア半体
ブロック111b,112bを互いに突き合わせ、ガラ
ス融着或いは貴金属同士の熱拡散による低温熱拡散結合
等により接合一体化して、一つの磁気コアブロックとす
る。これにより、磁気ギャップgが形成される。そし
て、磁気コアブロックの短手方向に磁気ギャップgの一
端部に接する平行溝170となる切り込みを研削水を用
いた砥石加工により、それぞれ形成し、磁気ギャップg
を所定のトラック幅Twに規制する。次に、上述のSi
2 膜170aを、CVD法により、平行溝170に対
して成膜する。そして、この平行溝170内にガラス1
61を充填する。その後、図10に示すように、磁気コ
アブロックの磁気ギャップgの形成面を円筒研削加工に
より所定のデプスまで、曲率を持たせてラッピングして
摺動面120を形成する。また、最後に、磁気コアブロ
ックの長手方向に巻線ガイド溝150を研削水を用いて
砥石加工により形成し、切削加工により切断してMIG
型磁気ヘッド100を形成することとなる。以上のよう
にして製造される本実施の形態に係るMIG型磁気ヘッ
ド100がアジマス記録方式の磁気ヘッドである場合
は、その摺動面120のにおいて、磁気テープ200の
摺動方向と磁気ギャップgとの間に所定のアジマス角が
設けられることになる。
【0037】本実施の形態においては、図1の磁気ヘッ
ド100の平行溝170内にガラス161が充填されて
いるが、本発明は、これに限らず、平行溝170内にガ
ラス161が充填されていない場合も含まれる。すなわ
ち、平行溝170に対してSiO2 膜170aをCVD
法で成膜し、ガラス161を充填されていない磁気ヘッ
ドも含まれる。このような磁気ヘッドは、SiO2 膜1
70aが成膜されているため、平行溝170内に異物が
付着するのを防ぐことができ、異物の付着により生じる
磁気ギャップの途切れ(リーク)の発生を防止すること
ができる。
【0038】なお、上述の実施の形態の構成は、その一
部を省略したり、上述していない他の任意の組み合わせ
に変更することができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、磁気ギ
ャップの途切れ(リーク)や磁性膜の特性劣化等が生じ
ない効率の良い磁気ヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るMIG型磁気ヘッド
を示す概略斜視図である。
【図2】図1のMIG型磁気ヘッドの概略平面図であ
る。
【図3】図2の平行溝の断面を示す概略断面図である。
【図4】スパッタによる成膜方法の説明図である。
【図5】スパッタによる成膜比を示す図である。
【図6】CVDによる成膜比を示す図である。
【図7】図1のMIG型磁気ヘッドの製造工程を示す概
略図である。
【図8】図7の次の製造工程を示す概略図である。
【図9】図8の次の製造工程を示す概略図である。
【図10】図9の次の製造工程を示す概略図である。
【図11】従来の磁気ヘッドの摺動面を示す概略図であ
る。
【図12】重ね書き記録方式の説明図である。
【符号の説明】
100・・・MIG型磁気ヘッド、111,112・・
・磁気コア半体、111a,112a・・・トラック幅
規制溝、111b,112b・・・磁気コア半体ブロッ
ク、120・・・摺動面、130・・・強磁性金属薄
膜、130a,130b・・・ギャップスペーサ、14
0・・・コイル巻線溝、150・・・巻線ガイド溝、1
60、161・・・ガラス、170・・・平行溝、17
0a・・・SiO2 膜、170b・・・縁部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気コアに形成された磁気記録媒体の摺
    動面と、 この摺動面に少なくとも磁性膜とギャップ材を配置して
    形成される磁気ギャップと、 この磁気ギャップの一端部又は両端部に対して配置され
    た溝部と、 この溝部内に配置されている非磁性体と、を有する磁気
    ヘッドであって、 前記溝部のアスペクト比(溝の深さ/溝幅)が1を超え
    るように形成されていると共に、前記溝部には、CVD
    (Chemical Vapor Depositio
    n)法で非磁性酸化膜が形成されていることを特徴とす
    る磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記溝部が、前記磁気記録媒体の摺動方
    向と略平行に配置されていることを特徴とする請求項1
    に記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記溝部が前記磁気記録媒体に対して重
    ね書きを行う側に形成されていることを特徴とする請求
    項2に記載の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記溝部に形成される前記非磁性酸化膜
    が0.1μm乃至4.0μmの厚みで形成されることを
    特徴とする請求項3に記載の磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記溝部の側面に形成される前記非磁性
    酸化膜の側面厚と前記溝部の上面に形成される前記非磁
    性酸化膜の上面厚との成膜比(側面厚/上面厚)が0.
    25以上であることを特徴とする請求項4に記載の磁気
    ヘッド。
  6. 【請求項6】 磁気コアに形成された磁気記録媒体の摺
    動面と、 この摺動面に少なくとも磁性膜とギャップ材を配置して
    形成される磁気ギャップと、 この磁気ギャップの一端部又は両端部に対して配置され
    た溝部と、を有する磁気ヘッドであって、 前記溝部のアスペクト比(溝の深さ/溝幅)が1を超え
    るように形成されていると共に、前記溝部には、CVD
    (Chemical Vapor Depositio
    n)法で非磁性酸化膜が形成されていることを特徴とす
    る磁気ヘッド。
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