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JP2002068776A - Fe−Ni−Co系合金の封着に適したガラス - Google Patents

Fe−Ni−Co系合金の封着に適したガラス

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JP2002068776A
JP2002068776A JP2000249443A JP2000249443A JP2002068776A JP 2002068776 A JP2002068776 A JP 2002068776A JP 2000249443 A JP2000249443 A JP 2000249443A JP 2000249443 A JP2000249443 A JP 2000249443A JP 2002068776 A JP2002068776 A JP 2002068776A
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glass
sealing
ceo
tio
ultraviolet
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JP2000249443A
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誠 白鳥
Nobuo Inuzuka
信夫 犬塚
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AGC Techno Glass Co Ltd
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Asahi Techno Glass Corp
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Publication date
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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 PbOを実質的に含有しない組成を有しする
蛍光ランプ用ガラス管として好適なガラスを提供するこ
と。 【解決手段】 質量%で、SiO2 60〜73%、Al
23 1〜7%、B2 3 12〜24%、Li2 O0〜
5%、Na2 O0〜8%、K2 O2〜12%、Li2
+Na2 O+K2 O 5〜15%、WO+TiO
Nb0.05〜5%、Bi+CeO+F
0.002〜5%の組成を有し、50℃〜ガラ
ス転移点(Tg)までの温度範囲における平均線膨張係数
が48〜58×10−7/℃であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として蛍光ラン
プ用ガラス管として使用されるガラス組成物に関し、特
に液晶ディスプレイ(以下LCDと称すことがある)等
の表示デバイスのバックライト用蛍光ランプに使用さ
れ、Fe−Ni−Co系合金の封着に適したガラスに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディア関連機器のキーデ
バイスとしてLCDは広く用いられているが、その用途
の拡大とともに軽量化、薄型化、高輝度化、低消費電力
化などが求められるようになっている。特にパソコン用
ディスプレイ、車載用表示装置、携帯情報端末等では高
品位な表示品質が要求されている。一方、液晶表示素子
自体は非発光であるため、上記のような用途では、蛍光
ランプを光源とするバックライトを用いた透過型液晶表
示素子が使用されている。
【0003】上述のようにLCDに軽量化、薄型化、高
輝度化、低消費電力化などが求められていることから、
同様にバックライトにも一層の小型軽量化、高輝度化、
低消費電力化が求められ、バックライト用蛍光ランプに
おいては細管化、薄肉化が進展している。
【0004】しかし、蛍光ランプの細管化、薄肉化は、
機械的強度の低下、発熱量増大による電極部の温度上昇
をもたらす。このため、バックライト用の蛍光ランプに
使用されるガラス管には、より高強度で低膨張性である
ガラスが必要とされている。
【0005】従来、この種の蛍光ランプのガラス管に
は、照明用ガラスとしての実績があり加工性に優れた鉛
ソーダ系の軟質ガラスが使用されてきた。ところが、管
径5〜0.5mm、肉厚0.6〜0.1mmといった現在の
バックライト用途では、製品の信頼性において十分な強
度や耐熱性を確保することが困難となり、鉛ソーダ系の
軟質ガラスよりも熱的、機械的強度が高い硼珪酸系硬質
ガラスを用いて蛍光ランプを作製することが検討され、
気密封止可能な金属と硬質ガラスの組合せとして、従来
からよく知られているコバール合金とコバール封着用ガ
ラスを用いた蛍光ランプが開発され、商品化されてい
る。ここで「コバール」とは、Fe−Ni−Co系合金
を指すWestinghouse Ele.Corp.社の商標名であり、東芝
社製KOV(商品名)など同等の他社製品を包含する意
味で用いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】バックライト用蛍光ラ
ンプの発光原理は、一般照明用蛍光ランプと同様、蛍光
管内の電極間放電により励起された水銀蒸気やキセノン
ガスが253.7nmの紫外線を放出し、管内壁面に塗
布されている蛍光体が発光することによるものである。
しかし、紫外線にはガラスに変色を引き起こす作用があ
ることが知られており、紫外線に対して何の対策も取っ
ていないガラスでは、紫外線照射によりソラリゼーショ
ンと呼ばれる変色作用を生ずる。蛍光管ガラスでソラリ
ゼーションが起こると、結果としてランプ輝度の低下、
発光色の変色となり、バックライトではLCDの表示が
暗くなったり表示色が不鮮明になったりするなど表示品
質の低下を招く。また、紫外線がバックライト用ガラス
管を透過して管外に放出されると、LCD表示装置内部
の樹脂部品等の材質劣化を促進させ、光拡散フィルムの
着色による表示品質の低下や、製品寿命、信頼性を低下
させる原因になるといった問題がある。
【0007】上記した鉛ソーダ系ガラスでは、ガラス成
分として含有されている鉛が耐紫外線ソラリゼーション
性、紫外線カット性能を有していたため、これらが問題
となることはなかったが、硼珪酸系のコバール封着用ガ
ラスは元来電子管や電子部品の封止に用いられていたも
ので、紫外線による作用に対してはガラス材質としての
対策は取られておらず、紫外線ソラリゼーション、紫外
線透過の問題が避けられなかった。
【0008】このため、従来のコバール封着用ガラスを
蛍光ランプ用外管に使用する場合、ガラス管内面に紫外
線を反射又は吸収する成分であるAl23 やTiO2
のコーティングを行い、その上に蛍光体を塗布して多層
膜を形成し、ガラスに達する紫外線の強度を弱めるとい
った措置も取られている。しかし、このような方法は、
ガラス管の細径化にともなう塗布の困難化や塗布工程の
増加によるコスト上昇が避けられない。
【0009】以上のような背景から、コバール合金と封
着可能な熱膨張係数を持ち、耐紫外線ソラリゼーション
性を有するガラスとして特開平8−333132号公
報、特開平8−333136号公報、特開平9−110
467号公報に開示のガラスが提案されている。これら
のガラスはいずれも硼珪酸系ガラスにPbO,Ti
2,Sb23の少なくとも1種以上を添加することに
より耐紫外線ソラリゼーション性を持たせたものであ
る。
【0010】これらのガラスにより紫外線によるソラリ
ゼーションの問題は解消されるが、いずれのガラスも環
境有害物質であるPbOの含有を許容しており、環境保
護の観点からは好ましいとは言えない。また、蛍光ラン
プとして使用する場合の紫外線カットに対する配慮が十
分とはいえず、前記した耐紫外線ソラリゼーション性付
与成分の組合せ、含有量によっては励起された水銀等が
発する253.7nmの有害紫外線を透過し、内装部品
を劣化させるおそれがある。
【0011】本発明は以上のような諸事情を考慮してな
されたものであり、PbOを実質的に含有しない組成を
有し、コバール合金との封着が可能で十分な耐紫外線ソ
ラリゼーション性を持ち、かつ有害紫外線を透過しない
蛍光ランプ用ガラス管として好適なガラスを提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は質量%で、SiO2 55〜75%、Al2
3 1〜10%、B23 10〜25%、Li2 O+N
2 O+K2 O 5〜15%と、WO、TiO、N
、Bi、CeO、Feのうち少
なくとも2種以上の成分0.05〜10%とを含有し、
50℃〜ガラス転移点(Tg)までの温度範囲における平
均線膨張係数が48〜58×10−7/℃であることを
特徴とするものである。
【0013】また本発明は、質量%で、SiO2 55〜
73%、Al23 1〜10%、B23 10〜25
%、Li2 O+Na2 O+K2 O 5〜15%、WO
+TiO +Nb、0.05〜5%、Bi
+CeO+Fe0.002〜5%を含有するこ
とを特徴とする。
【0014】特に好ましくは、質量%で、SiO2 55
〜73%、Al23 1〜10%、B 23 10〜25
%、Li2 O+Na2 O+K2 O 5〜15%、ZrO
0.01〜3%、WO+TiO+Nb
0.2〜5%、Bi+CeO+Fe0.
001〜5%を含有することを特徴とする。
【0015】また本発明は、質量%で、SiO2 60〜
70%、Al23 1〜7%、B2 3 12〜24%、
Li2 O+Na2 O+K2 O 5〜12%、WO0〜
3%、TiO0.2〜2%、Nb0〜3%、B
0〜5%、CeO0〜3%、Fe0.
001〜0、05%を含有することを特徴とする。
【0016】さらにまた本発明は、質量%で、SiO2
60〜70%、Al23 1〜7%、B23 12〜2
4%、Li2 O+Na2 O+K2 O 5〜15%、Zr
0.01〜3%、WO0〜3%、TiO0.
2〜2%、Nb0〜3%、Bi0〜5%、
CeO0〜3%、Fe0.001〜0、05%
を含有することを特徴とする。
【0017】本発明は、上記組成を有し、実質的にPb
Oを含有しないことを特徴とする。
【0018】さらに、上記組成を有するガラスであっ
て、波長253.7nmにおける肉厚1mmでの紫外線透
過率が1%以下であることを特徴とする。
【0019】さらにまた、蛍光ランプ用ガラス管として
使用されることを特徴とするものである。
【0020】次に本発明のガラスを構成する各成分の含
有量を上記のように限定した理由を説明する。
【0021】SiO2は、はガラスの網目形成成分であ
るが、75%を超えるとガラスの溶融性、加工性が悪化
し、55%未満ではガラスの化学的耐久性が低下する。
化学的耐久性の低下はウェザリング、ヤケ等の原因とな
り蛍光ランプの輝度低下、色むら発生の原因となる。好
ましくは60〜73%、より好ましくは60〜70%で
ある。
【0022】Al23はガラスの化学的耐久性を改善
する作用があるが、10%を超えると脈理の発生など溶
融性に問題が生じ、ダンナー方による管成形の際スリー
ブ部分での失透の原因となる。また1%未満では分相が
発生し成形性に問題を生じるとともにガラスの化学的耐
久性の低下をもたらす。好ましくは1〜7%の範囲であ
る。
【0023】B23は溶融性向上および粘度調整の目
的で用いられる成分であるが、25%を超えるとガラス
の化学的耐久性が低下し、長期間の使用によりウェザリ
ングを生じる。またB23が10%未満では溶融性の
悪化、粘度上昇によるコバールとの封着性悪化等の問題
を生じる。好ましくは12〜24%である。
【0024】Li2 O、Na2 O、K2 Oは、融剤とし
て作用し、ガラスの溶融性を改善するとともに粘度、熱
膨張係数の調整に用いられる成分であるが、これら成分
の合量が15%を超える場合は熱膨張係数が大きくなり
すぎ、また化学的耐久性が悪化する。他方、5%未満で
は膨張係数の大幅な低下、粘度の大幅な上昇を伴いコバ
ールとの封着が困難となる。また、各成分の含有量は、
Li2 Oを0〜5%、Na2 Oを0〜8%、K2 Oを
2〜12%とすることが好ましい。それぞれの含有量が
各上限値を超える場合は熱膨張係数が大きくなりすぎた
り、化学的耐久性を悪化させたりする。また蛍光ランプ
の点灯中Na2 Oは水銀と反応しアマルガムを形成する
ことが知られており、ガラス中の過剰なNa2 Oは蛍光
ランプ中で有効に作用する水銀量を結果として減らすこ
とになるため、水銀使用量削減の環境的観点からもNa
2 Oの上記上限値を超える添加は好ましくなく、より好
ましくは0〜4.2%である。また各下限値未満では膨
張係数が大幅に低下し、粘度の大幅な上昇によりコバー
ル封着ができなくなる。
【0025】WO、TiO、Nb、Bi
、CeO、Feは耐紫外線ソラリゼーション
性、紫外線カット性能を付与する目的で添加するが、こ
れらの合量が10%を越えるとガラスが失透し易くなっ
て均質性の悪化を生じるるとともに、バッチコストの極
端な上昇を伴うため経済的観点からも好ましくない。ま
た0.05%未満では、耐紫外線ソラリゼーション性、
紫外線カット性能等の特性が十分に得られない。これら
成分合量での添加量は、好ましくは0.05〜5%、よ
り好ましくは0.1〜3%の範囲である。
【0026】WO、TiO、Nb、Bi
、CeOの中で、WO、TiO 、Nb
特に紫外線によるソラリゼーションを抑制する効果が強
く、Bi、CeO、Feは紫外線吸収が
顕著であるため、WO、TiO、Nb、Bi
、CeOの中から2種以上の成分を添加する場
合、WO、TiO、Nbから選ばれる1種以
上と、Bi、CeO、Feの少なくとも
いずれか1種とを組み合わせて用いることが望ましい。
【0027】また、これら各成分の好ましい含有量は、
WO、TiO、Nbの合量で0.05〜5
%、WOが0〜3%、Nbが0〜3%、TiO
が0.05〜2%、より好ましくは0.1〜1%であ
る。
【0028】Bi、CeO、Feは紫外
線カットに有効であり、これら成分の合量で0.002
〜5%添加することができる。これら成分の合量が5%
を越えると失透性が強くなるとともにガラスに着色が現
れるので好ましくなく、0.002%未満では顕著な紫
外線カット効果が認められない。各成分単独での許容含
有量は、Biが0〜5%、好ましくは0.02〜
5%、CeOは0〜3%、Feは0〜0.05
%、好ましくは0.003〜0.03%である。特にF
は、少量では紫外線カットに効果があるが、前
記上限値を越えると耐紫外線ソラリゼーション性にマイ
ナスの影響が現れるので留意する必要がある。
【0029】また、これら耐紫外線ソラリゼーション
性、紫外線カット性能を付与する目的で添加する成分の
作用を効果的に発現させ、ガラスに不要な着色を生じさ
せないために、ガラスの溶融を還元清澄で行なう場合に
は、WO、Nb、Biを選択的に使用す
ることが好ましく、ガラスの溶融を酸化清澄で行なう場
合には、TiO、CeO、Biを選択的に使
用することが好ましい。
【0030】ZrOは、ガラスの化学的耐久性の改
善及び分相抑制に効果が期待できるが、その含有量が
0.01%未満ではその効果が十分でなく、3%を越え
るとガラスが不均一になりやすく、細管に成形した際に
肉厚や寸法の精度がばらつく原因になるので好ましくな
い。特に硼珪酸系ガラスにおいて、Fe、W
、Nb、Bi、CeO等のガラスに
着色を与えることのある成分を含有している場合、溶融
成形工程でガラスに分相が生じると、分相部分が起点と
なって着色が現れることがあるため、本発明においては
ガラスの着色防止のためにも有効な成分である。
【0031】本発明のガラスを溶融するにあたって使用
する清澄剤に特に制限はなく、一般的に用いられるSb
23、NaCl、NaSO等が使用できる。ただ
し、Sb23はその含有量が多くなると、コバール封
着等の熱加工時にガラスが黒化する原因となり、蛍光ラ
ンプの輝度低下、発光色の変色、色むらを引き起こすの
で、注意が必要である。
【0032】さらに、ガラスの耐候性、溶融性、失透性
などを改善する目的でZnO,CaO,MgO,Sr
O,P,Fなどの成分を本発明の所期の特性を
損なわない範囲で添加することも可能である。
【0033】また、上述のように本発明のガラスをLC
D表示装置等のバックライト用蛍光ランプに使用した場
合、紫外線がガラス管を透過して管外に放出されると、
LCD表示装置内部の樹脂部品等の材質劣化を促進さ
せ、製品寿命や信頼性を低下させる原因になるため、本
発明では上記成分組成により紫外線カット特性を持た
せ、ガラスを肉厚1mmに光学研磨した状態で、波長2
53.7nmにおける紫外線透過率を1%以下としてい
る。実際の蛍光ランプにおけるガラス肉厚はさらに薄い
が、この程度まで紫外線透過が抑えられていれば、実用
上問題は生じない。可視光の透過に影響を及ぼさず、よ
り好ましい品質レベルを求めるのであれば、肉厚1mm
で0.1%以下にすることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明のガラスは次のようにして作成する
ことができる。まず上記組成範囲、たとえば、SiO2
67.5%,Al23 3.4%,Li2O 0.7%,
Na2O 1%,K2O 7.3%,B2 3 18.5%,
WO0.4%,Nb0.6%、TiO0.4
%、CeO0.2%、Fe20.01%となるよ
うに原料を秤量・混合する。この原料混合物を白金坩堝
に収容し、電気炉内において加熱溶融する。充分に攪拌
・清澄した後、所望の形態に成形する。なお、蛍光ラン
プ用の細管等を作成するために管状に量産成形する場合
には、タンク炉にて溶融し、ダンナー法等の既知の管引
き成形法によって問題なく成形することができる。
【0035】
【実施例】次に、本発明のガラスにつき実施例に基づい
て詳細に説明する。表1および表2に本発明の実施例お
よび比較例を示す。試料No.1〜18は本発明の実施
例、No.19,20は従来のコバール封着用ガラスを
示す比較例である。なお、表中の組成は質量%で示して
ある。表中記載のガラスは、表に示す酸化物組成となる
よう珪砂、各金属の炭酸塩、硝酸塩、水酸化物等の原料
粉末を秤量・混合し、それぞれ含有成分によって選択さ
れた清澄方法により白金坩堝もしくは石英坩堝を用いて
1450℃で5時間溶融した。その後、充分に攪拌・清
澄したガラスを矩形枠内に流出させ、徐冷後に以下に示
す評価項目に合せて所望の形状に加工したサンプルを作
成した。なおNaClを清澄剤として用いた。
【0036】表中に示した項目について説明すると、熱
膨張係数およびガラスの転移点は、各ガラスを直径4m
m、長さ20mmの円柱に加工したサンプルを用い熱機械
分析装置(TMA)で測定した。このとき熱膨張係数に
ついては、50℃〜各ガラスサンプルの転移点(Tg)
までの温度範囲における平均線膨張係数を測定し、合せ
て同じ温度範囲におけるコバール合金の平均線膨張係数
を記載した。コバール合金は400℃台後半で膨張曲線
が屈曲するため、ガラスの転移点を低下させて膨張曲線
をコバール合金に近似させることが必要であり、ガラス
のコバール合金との封着性を評価するためにはこの温度
域までの熱膨張係数がコバール合金と同等又はやや低め
であることが好ましい。このため、この温度域を含む5
0℃〜各ガラスの転移点(Tg)までの温度範囲におけ
る熱膨張係数を評価した。ガラスとコバール合金との熱
膨張係数差が大きくなると、封着部からのリークやクラ
ックの発生原因となり、蛍光ランプ用としては使用でき
ない。
【0037】耐紫外線ソラリゼーション性試験による透
過率の劣化度は、各ガラスサンプルを一辺30mm角の
板状にカットし、厚さが1mmとなるよう両面光学研磨
加工した試料を、水銀ランプ(H−400P)から20
cmの位置に配置して300時間紫外線照射した後、波
長400nmにおける透過率を測定し、紫外線照射前の
初期透過率からの劣化度で表示した。なお、劣化度
(%)=[(初期透過率−紫外線照射後の透過率)/初
期透過率]×100である。
【0038】また、耐紫外線ソラリゼーション性試験に
供する前の前記試料で、波長253.7nmの透過率を
測定した値を合わせて示した。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】表から明らかなように、本発明の実施例で
あるNo.1〜18の各試料は、いずれもその熱膨張係
数がコバールの平均熱膨張係数60.9×10−7/℃
と比較的近い値で、かつコバール合金よりもやや低めの
値を示しており、ガラスの固着点以下での膨張・収縮挙
動が類似していることからコバール合金との良好かつ信
頼性の高い封着性が得られる。本発明においてガラスの
平均線膨張係数を48〜58×10−7/℃としたのは
このためである。また、波長253.7nmの透過率が
極めて低く、有害紫外線をほとんど透過しない。さら
に、紫外線照射による透過率劣化も0.2%以下に抑え
られており、非常に高い耐紫外線ソラリゼーション性を
有していた。
【0042】これに対し比較例であるNo.19,20
の試料は、紫外線照射による透過率劣化が大きく、波長
253.7nmにおける透過率も大きいため、蛍光ラン
プに使用した場合、ランプ輝度の低下やランプからの有
害紫外線の漏洩が危惧されるものであった。
【0043】また、本発明の実施例に係る蛍光ランプ用
ガラス管は、環境有害物質であるPbOを含有していな
いため、環境負荷の低減にも貢献する。
【0044】なお、本発明に係るガラスは以上に詳述し
たように蛍光ランプ用ガラス管として好適するものであ
るが、これに限定されることなく、優れた紫外線カット
性及び可視光透過性から紫外線カットフィルタ、合せて
高い耐紫外線ソラリゼーション性を有することから水銀
ランプなど紫外線放射を伴う光源の外囲器等に利用する
ことができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明のガラスは、コバー
ル合金との封着に適した熱膨張係数を持ち、しかも優れ
た耐紫外線ソラリゼーション性を有するため、蛍光ラン
プ用ガラス管、特に液晶ディスプレイ等の表示デバイス
のバックライト用蛍光ランプに使用されるガラス管とし
て好適する。また実質的に鉛成分を含有していないた
め、環境負荷の低減にも貢献する。
【0046】また、本発明のガラスは、紫外線カット特
性にも優れているため、液晶ディスプレイ等の表示デバ
イスのバックライト用蛍光ランプに用いた場合でも表示
装置内部の樹脂部品等の材質を劣化させることがなく、
表示装置の信頼性を向上させる。
【0047】さらに本発明のガラスを用いて作製した蛍
光ランプ用ガラス管は、耐紫外線ソラリゼーション性が
高いため、ガラスの変色に起因する液晶ディスプレイ等
の表示品質の劣化を防止できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 61/36 H01J 61/36 A Fターム(参考) 4G062 AA08 AA09 BB05 DA06 DA07 DB03 DC04 DD01 DE01 DF01 EA01 EA02 EA03 EA04 EA10 EB01 EB02 EB03 EB04 EC01 EC02 EC03 EC04 ED01 EE01 EF01 EG01 FA01 FB01 FB02 FB03 FC02 FC03 FD01 FE01 FF01 FG01 FG02 FG03 FH01 FJ01 FK01 FL01 FL02 FL03 GA01 GA02 GA03 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH08 HH09 HH11 HH12 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM09 MM11 MM24 NN13 NN29 NN32 NN35 5C043 AA03 AA06 AA20 CC09 CD01 CD02 CD10 DD01 EA09 EB15 EC06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%で、SiO2 55〜75%、Al
    23 1〜10%、B23 10〜25%、Li2 O+
    Na2 O+K2 O 5〜15%と、WO、TiO
    Nb、Bi、CeO、Feのうち
    少なくとも2種以上の成分0.05〜10%とを含有
    し、50℃〜ガラス転移点(Tg)までの温度範囲におけ
    る平均線膨張係数が48〜58×10−7/℃であるこ
    とを特徴とするFe−Ni−Co系合金の封着に適した
    ガラス。
  2. 【請求項2】 前記2種以上の成分が、WO、TiO
    、Nbから選ばれる1種以上と、Bi
    CeO、Feから選ばれる1種以上とであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のFe−Ni−Co系合金
    の封着に適したガラス。
  3. 【請求項3】 質量%で、SiO2 55〜73%、Al2
    3 1〜10%、B23 10〜25%、Li2 O+N
    2 O+K2 O 5〜15%、WO+TiO +Nb
    0.2〜5%、Bi+CeO+Fe
    0.001〜5%を含有することを特徴とする請求
    項2記載のFe−Ni−Co系合金の封着に適したガラ
    ス。
  4. 【請求項4】 質量%で、SiO2 55〜73%、Al2
    3 1〜10%、B23 10〜25%、Li2 O+N
    2 O+K2 O 5〜15%、ZrO0.01〜3
    %、WO+TiO+Nb0.2〜5%、B
    +CeO +Fe0.001〜5%を
    含有することを特徴とする請求項3記載のFe−Ni−
    Co系合金の封着に適したガラス。
  5. 【請求項5】 質量%で、SiO2 60〜70%、Al2
    3 1〜7%、B2312〜24%、Li2 O+Na
    2 O+K2 O 5〜12%、WO0〜3%、TiO
    0.2〜2%、Nb0〜3%、Bi0〜5
    %、CeO0〜3%、Fe0.001〜0.0
    5%を含有することを特徴とする請求項3記載のFe−
    Ni−Co系合金の封着に適したガラス。
  6. 【請求項6】 質量%で、SiO2 60〜70%、Al2
    3 1〜7%、B2312〜24%、Li2 O+Na
    2 O+K2 O 5〜15%、ZrO0.01〜3%、
    WO0〜3%、TiO0.2〜2%、Nb
    〜3%、Bi0〜5%、CeO0〜3%、Fe
    0.001〜0.05%を含有することを特徴と
    する請求項5記載のFe−Ni−Co系合金の封着に適
    したガラス。
  7. 【請求項7】 実質的にPbOを含有しないことを特徴
    とする請求項1ないし6のいずれかに記載のFe−Ni
    −Co系合金の封着に適したガラス。
  8. 【請求項8】 波長253.7nmにおける肉厚1mmでの
    紫外線透過率が1%以下であることを特徴とする請求項
    1ないし7のいずれかに記載のFe−Ni−Co系合金
    の封着に適したガラス。
  9. 【請求項9】 蛍光ランプ用ガラス管として使用される
    ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の
    Fe−Ni−Co系合金の封着に適したガラス。
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