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JP2001522244A - パルボウイルスベクターによる標的化した遺伝子改変 - Google Patents

パルボウイルスベクターによる標的化した遺伝子改変

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JP2001522244A
JP2001522244A JP54625098A JP54625098A JP2001522244A JP 2001522244 A JP2001522244 A JP 2001522244A JP 54625098 A JP54625098 A JP 54625098A JP 54625098 A JP54625098 A JP 54625098A JP 2001522244 A JP2001522244 A JP 2001522244A
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JP54625098A
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ダブリュー. ラッセル,デイビッド
ケイ. ヒラタ,ロリ
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University of Washington
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、アデノ随伴ウイルス(AAV)を含むパルボウイルスを用いた脊椎動物細胞における標的化した遺伝子改変を得るための方法を提供する。本発明の方法において使用されるパルボウイルスベクターは、特定の遺伝子改変を、相同対合によって、細胞ゲノムにおける予め選択した標的遺伝子座へと標的化し得る。

Description

【発明の詳細な説明】 パルボウイルスベクターによる標的化した遺伝子改変 発明の背景 発明の技術分野 本発明は、パルボウイルスベクター(アデノ随伴ウイルス(AAV)に基づくベ クターを含む)を用いた相同対合による、脊椎動物細胞における細胞DNAの標的 化改変の分野に関する。 背景 真核生物ウイルスに基づく組込みベクターの開発は哺乳動物染色体への遺伝子 の効率よい導入を可能にしたが、特定の染色体配列を改変して、それにより望ま しくない染色体遺伝子型を除去し、そして遺伝子発現に対する位置効果を回避す ることが好ましい多くの場合が存在する。これは、遺伝子治療において特に真実 であり、ここでは、変異遺伝子が優性効果を有し得、そして発現に対する組織特 異的な制御がしばしば重要である。 遺伝子標的化による規定された変異を哺乳動物染色体に導入するためのこれま でに公知の方法は、トランスフェクション、エレクトロポレーション、またはマ イクロインジェクションを含む(Smithiesら(1985)、Nature 317:230−234; Thomasら(1986)Cell 44:419−428)。これらの方法は、マイクロインジェク ションを除いて、総細胞集団のほんの少しの割合において(マウス胚幹細胞の場 合は10-6のオーダーで相同組換え事象を引き起こす(Doetschmanら(1987)Natu re 330:576-578;ThomasおよびCapecchi(1987)Cell 51:503-512))。従っ て、これらの方法の日常的な使用は、形質転換された細胞の予め選択を必要とす るので、正常細胞およびインビボ適用にこの技術を適用することは難しい。マイ クロインジェクションは、同様に、日常的使用について適していない。なぜなら 、各細胞が個々に、時間がかかり労働集約的な手順を用いて注射されねばならな いからである。 形質導入ウイルスベクターを使用してこれらの制限を克服し、そして染色体遺 伝子標的化実験を達成する試みは、レトロウイルスおよびアデノウイルスベクタ ーを用いて実施されているが、これらの結果は、相同組換えが10-5〜10-6細胞で 生じるトランスフェクション(EllisおよびBernstein(1989)Mol.Cell.Biol.9 :1621-1627;WangおよびTaylor(1993)Mol.Cell.Blol.13:918-927)によって 得られ得るよりも有意に良好ではなかった。 アデノ随伴ウイルス2(AAV)は、4.7kbの一本鎖DNAウイルスであって、これ は哺乳動物染色体への組込みをし得る形質導入ベクターとして開発された(Muzy czka(1992)Curr.Top.Microbiol.Immunol.158:97-129)。3分の2の組込み野生 型AAVプロウイルスは、特定のヒト第19染色体部位である19q13-qterに見出され る(Kotinら、(1991)Genomics10:831-834;Kotinら(1990)Proc.Nat'l.Acad .Sci.USA 87:2211-2215;Samulskiら(1991)EMBO J.10:3941-3950)。部位 特異的な組込み事象は、非相同組換え反応であって、これは、ウイルスRepタン パク質によって媒介されるようである(Giraudら(1995)J.Virol.69:6917-692 4;Lindenら(1996)Proc.Nat'l.Acad.Sci.USA 93:7966-7972)。この特徴は、 いくつかの適用において有用であることが判明する一方、ウイルスrep遺伝子に おいて欠失を有するAAVベクターが、同一の遺伝子座において組みこまれること は見い出されていない(Russellら、(1994)Proc.Nat'l.Acad.Sci.USA 91:891 5-8919、Walshら、(1992)Proc.Nat'l.Acad.Sci.USA 89:7257-7261)。組み込 まれたrep-AAVベクタープロウイルスのサザン分析は、組込み部位がランダムで あることを示唆し(Lebkowskiら(1988)Mol.Cell.Biol.8:3988-3996;McLaughl inら(1988)J.Virol.62:1963-1973;Russellら(1994)前出;Walshら(1992) 前出)、そして組込まれたベクターの連結フラグメントの配列決定は、組込みが 非相同組換えによって種々の染色体部位において生じることを確認した。 従って、脊椎動物細胞ゲノムにおける、選択された標的部位に特異的な遺伝子 改変を高頻度で得るための方法に対する必要性が存在する。本発明はこの必要性 および他の必要性を満たす。 発明の要旨 本発明は、予め選択した標的遺伝子座における改変を有する脊椎動物細胞を産 生する方法を提供する。この方法は、改変が導入されることを除いて、標的遺伝 子座と実質的に同一であるDNA配列を含む標的化構築物を含む組換えウイルスゲ ノムを含むパルボウイルスベクターと、細胞とを接触させる工程を包含する。組 換えウイルスゲノムは、形質導入によって脊椎動物細胞に進入させられ、これは 、標的構築物と標的遺伝子座との間の相同対合の結果として、標的遺伝子座へと その改変が導入されることを生じる。この改変は、1つ以上の欠失、挿入、置換 、またはそれらの組合せを含み得る。この方法は、第二の改変を除いて第二の標 的遺伝子座と少なくとも実質的に同一である第二の標的化構築物を有するパルボ ウイルスベクターを用いて細胞を形質導入することによって第二の標的遺伝子座 へと第二の改変を導入するために使用され得る。さらなる標的遺伝子座は、適切 な標的化構築物を有するパルボウイルスベクターを用いる形質導入によって改変 され得る。 予め選択された標的遺伝子座において細胞またはその細胞の先祖に、その細胞 を、導入される改変を除いてその標的遺伝子座と実質的に同一のDNA配列を含む 標的化構築物を含む組換えウイルスゲノムを有するパルボウイルスベクターと接 触させることによって導入される。特定の遺伝子改変を含む脊椎動物細胞もまた 、本発明によって提供される。これらの細胞は、インビトロ、エキソビボで培養 され得るか、または生物の部分であり得る。 別の実施態様において、本発明は、予め決定された標的遺伝子座に部位特異的 な遺伝子改変を有するトランスジェニック動物およびキメラ動物を作製する方法 、ならびに、これらの方法を用いて産生されたトランスジェニック動物およびキ メラ動物を提供する。 本発明はまた、導入される改変を除いて標的遺伝子座と少なくとも実質的に同 一であるDNA配列を含む標的化構築物を含む組換えウイルスゲノムを有するパル ボウイルスベクターをエキソビボで細胞と接触させることによって、脊椎動物細 胞における標的遺伝子座の改変を導入するための方法を提供する。組換えウイル スゲノムは、形質導入によって細胞に進入させられ、その後、標的化構築物と標 的遺伝子座との間の相同対合が生じ、これは標的遺伝子座で細胞DNAに導入され る改変を生じる。次いで、形質導入された細胞は、脊椎動物に導入される。 別の実施態様において、本発明は、パルボウイルスベクターを脊椎動物に投与 することによって脊椎動物における細胞において標的遺伝子座の改変を作製する ための方法を提供する。これらの方法において使用されるパルボウイルスベクタ ーは、導入される改変を除いて標的遺伝子座と少なくとも実質的に同一であるDN A配列を含む標的化構築物を含む組換えウイルスゲノムを有する。組換えウイル スゲノムは、形質導入によって細胞に進入させられ、その後、相同対合が、標的 化構築物と標的遺伝子座との間に生じ、その結果、標的遺伝子座での細胞DNAへ 改変が導入される。 図面の簡単な説明 図1Aは、実施例1に記載される、アデノ随伴ウイルスベクターAAV-SNoriの図 である。このベクターは、SV40初期プロモーターおよび細菌性Tn5プロモーター の制御下に、2つのAAV末端反復(TR)、ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ をコードする細菌遺伝子(neo)、p15Aプラスミド複製起点、ならびに真核生物 ポリアデニル化部位を含む。ベクターAAV-SN039およびAAV-SN0648もまた示し、 これらは、それぞれ、neo遺伝子のbp 39およびbp 648において変異を有する。図 1Bは、実施例1において記載されるように改変されたG418耐性HeLa細胞クローン 由来のBamHI消化ゲノムDNAのサザンブロット分析の結果を示すオートラジオグラ ムである。「HeLa」と見出しをつけたレーンは、改変されていないHeLa細胞由来 のゲノムDNAに対するneo遺伝子プローブのハイブリダイゼーションを示し、「HS N039」と見出しをつけたレーンは、AAV-SN039の内部部分を含むプラスミドの3 つのコピーを含むHSN039細胞に由来するゲノムDNAに対するこのプローブのハイ ブリダイゼーションを示し、そしてレーン1〜11は、パルボウイルスベクターAA V-SN0648を使用してHSN039細胞を改変することによって得られた11の異なるクロ ーンに対するこのプローブのハイブリダイゼーションを示す。 図2Aは、ヒトHPRT遺伝子座、ならびにヒトHPRT遺伝子座を改変するために使用 したAAVベクターであるHPe2/3およびHPe2/3Xの図である。HPRT遺伝子の示された 部分に加えて、これらのベクターは実施例2に記載され、そしてこれらは2つの AAV末端反復(TR)、および4つのAlu反復(O、P、QおよびRと称する)を含む 。図2Bおよび2Cは、HindIII(図2B)またはHindIIIおよびPvuI(図2C)で消 化したHT-1080ヒト線維肉腫細胞ゲノムDNAのオートラジオグラムである。「HT10 80」と見出しをつけたレーンは、改変していないHT1080細胞に由来するゲノムDN Aに対する図2Aに示すプローブのハイブリダイゼーションを示し、そしてレーン1 〜13は、AAVベクターAAV-HPe2/3Xを用いた形質導入によって6TG耐性にされた13 個の異なるクローンに由来するゲノムDNAに対するこのプローブのハイブリダイ ゼーションを示す。 図3は、実施例2に記載される実験の結果を示す。ここで、AAVベクターであ るAAV-HPe2/3およびAAV-HPe2/3Xを使用して、HT-1080細胞におけるHPRT遺伝子座 を改変した。得られた6TG耐性細胞の割合を示す。 図4は、HeLa細胞に存在する欠損neo遺伝子がAAVベクターであるAAV-SN0648に よって修正される頻度に対する感染多重度の効果の分析結果を示す。この実験は 実施例3に記載されている。 図5は、実施例4に記載されるような形質導入対トランスフェクションを用い て得られたHSN039細胞におけるneo遺伝子修正の頻度の比較を示す。形質導入はA AVベクターであるAAV-SON648を用いて行ったが、トランスフェクションはプラス ミドpASN0648(これは、AAV-SN0648ゲノム全体を含む)、pASN039(これは、neo 遺伝子の塩基対39において変異を含む)、およびpASNori2(これは、neo変異を 含まない)を用いて行った。 図6は、実施例5に記載されるようなAAVベクターであるAAV-HPe2/3Xを用いる 形質導入後の改変されたHPRT遺伝子を有する正常ヒト線維芽細胞の割合を示す。 HPRT改変細胞の割合は、1細胞あたりの感染するAAVゲノムの数に対してプロッ トする。 図7は、4つの異なる正常ヒト線維芽細胞培養物を、AAV-HPe2/3(野生型HPRT 遺伝子)またはAAV-HPe2/3X(これは、HPRT遺伝子においてフレームシフト変異 を導入する)のいずれかで形質導入した実験の結果を示す。HPRT遺伝子改変の割 合を示す。発明の詳細な説明 定義 他に規定しない限り、本明細書において使用されるすべての技術用語および科 学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって共通に理解されるのと同様 の意味を有する。本明細書において記載されるのと類似または等価の任意の方法 および材料が本発明の実施または試験において使用され得るが、好ましい方法お よび材料を記載する。本発明の目的のために、以下の用語を以下に規定する。 本明細書において使用される場合、用語「細胞株」とは、それらが言及される 細胞株の細胞に由来する限り、個々の細胞、採集された細胞、および細胞を含む 培養物をいう。細胞株は、その株が長期間、代表的には少なくとも約6ケ月にわた って生存する場合、「連続」、「不死化」、または「安定」であるといわれる。 細胞株であるとみなされるためには、本明細書において使用される場合、細胞は 、少なくとも50回の継代にわたって生存しなければならない。対照的に、「初代 細胞」または「正常細胞」とは、培養物中で長期に生存しない細胞をいう。 用語「シス作用性核酸」とは、核酸配列の生物学的活性をコードするかまたは 指向する核酸サブ配列をいう。例えば、シス作用性核酸は、宿主染色体における 核酸配列の改変に必要な核酸サブ配列、転写因子をコードするか、または全長核 酸配列の複製またはパッケージングを指向する核酸サブ配列、核酸配列のキャプ シド化に必要な構造タンパク質をコードする核酸サブ配列、ならびに核酸複製起 点を含む。 用語「構成性プロモーター」とは、ほとんどの環境および発生条件下で活性で あるプロモーターをいう。 用語「等価な条件」とは、細胞および細胞による特定の遺伝子の発現に影響を 与え得る、発生、環境、増殖期、および他の条件をいう。例えば、ホルモンによ る遺伝子発現の誘導が試験される場合、ホルモンのレベルが各細胞についてほぼ 同じであるときに2つの細胞は等価な条件下で存在する。同様に、遺伝子発現の 細胞周期特異性が検査される場合、2つの細胞が細胞周期のほぼ同じ段階にある ときにその2つの細胞は等価な条件下にある。 本明細書において使用される場合、用語「外因性」とは、直接または野生型細 胞に存在しない遺伝子からの発現によるかのいずれかで、細胞に添加される部分 をいう。細胞の親または初期の先祖に添加され、そして親の細胞から受け継がれ た結果として目的の細胞に存在する部分は「外因性」の定義内に含まれる。対照 的に、「野生型」とは、外因性部分を含まない細胞をいう。本明細書において使 用される場合、「外因性DNA」は、野生型標的細胞におけるDNAと比較して、1つ 以上の欠失、点変異、および/または挿入、あるいはそれらの組合せを有するDN Aを含む。 本明細書において使用される場合、用語「相同対合」とは、互いに相補的であ るかまたは実質的に相補的である、2つの核酸配列またはサブ配列の間に生じ得 る対合をいう。2つの配列は、以下に定義するように、配列の一方が第二の配列 に相補的な核酸と実質的に同一である場合、互いに実質的に相補的である。 用語「宿主細胞」または「標的細胞」とは、特定のベクターで形質導入される べき細胞をいう。細胞は、必要に応じて、インビトロ細胞(例えば、細胞培養物 に由来する細胞)、エキソビボ細胞(例えば、生物に由来する細胞)、およびイ ンビボ細胞(例えば、生物内の細胞)から選択される。 2つの核酸またはポリペプチド配列の状況において用語「同一」とは、最大限 一致するように整列した場合に、同じである2つの配列における残基をいう。比 較のための配列の最適な整列は、例えば、SmithおよびWaterman(1981)Adv.App l.Math.2:482の局所相同性アルゴリズム、NeedlemanおよびWunsch(1970)J.Mol .Biol.48:443の相同性整列アルゴリズム、PearsonおよびLipman(1988)Proc.N atl.Acad.Sci.USA 85:2444の類似性についての検索の方法、これらのアルゴリ ズムのコンピューターによる実施(GAP、BESTFIT、FASTA、およびTFASTA、Wisco nsin Genetics Software Package、Genetics Computer Group、575 Science Dr. ,Madison、WI)、または検査によって実施し得る。 2つの核酸配列が「実質的に同一」であるとの表示は、第一の核酸がコードす るポリペプチドが第二の核酸によってコードされるポリペプチドと免疫学的に交 叉反応性であることである。2つの核酸配列が実質的に同一であるとの別の表示 は、2つの分子および/またはそれらの相補鎖がストリンジェントな条件下で互 いにハイブリダイズすることである。 用語「に特異的にハイブリダイズする」とは、特定のヌクレオチド配列が複合 混合(例えば、総細胞)DNAまたはRNA中に存在する場合に、ストリンジェントな 条件下で特定のヌクレオチド配列にのみ、ある分子が結合、二重鎖形成、または ハイブリダイズすることをいう。用語「ストリンジェントな条件」とは、プロー ブがその標的サブ配列にハイブリダイズするが、他の配列にはハイブリダイズし ない条件をいう。ストリンジェントな条件は、配列依存性であり、そして異なる 環境において異なる。長い配列ほど高い温度で特異的にハイブリダイズする。一 般に、ストリンジェント条件は、規定されたイオン強度およびpHにおける特定の 配列についての熱融解点(Tm)より約5℃低く選択される。Tmは、標的配列に相 補的なプローブの50%が平衡状態で標的配列に(規定されたイオン強度、pH、お よび核酸濃度の下で)ハイブリダイズする温度である。(標的配列は、一般に、 過剰に存在するので、Tmでは、50%のプローブが平衡状態で占められる)。代表 的に、ストリンジェント条件は、pH7.0〜8.3で塩濃度が約1.0Mナトリウムイオン 未満、代表的には約0.01M〜1.0Mナトリウムイオン濃度(または他の塩)であり 、そして温度が、短いプローブ(例えば、10〜50ヌクレオチド)について少なく とも約30℃、および長いプローブ(例えば、50ヌクレオチド超)について少なく とも約60℃である条件である。ストリンジェントな条件はまた、ホルムアミドの ような不安定化剤の添加によって達成され得る。特異的ハイブリダイゼーション はまた、生存細胞内に生じ得る。 「誘導性」プロモーターとは、環境調節または発生調節下にあるプロモーター である。 用語「標識された核酸プローブ」とは、プローブの存在がプローブに結合した 標識の存在を検出することによって検出され得るように、共有結合、リンカーを 介するか、あるいはイオン性、ファンデルワールスまたは水素「結合」を介する かのいずれかで、標識に対して結合されている核酸プローブをいう。 用語「標識」とは、分光学的、光化学的、生化学的、免疫化学的、または化学 的手段によって検出可能である部分をいう。例えば、有用な標識は、32P、35S、 蛍光色素、高電子密度試薬、酵素(例えば、ELISAにおいて一般に使用されるよ うなもの)、ビオチン、ジゴキシゲニン(dioxigenin)、またはハプテン、なら びに抗血清またはモノクローナル抗体が利用可能であるタンパク質を含む。 用語「核酸」とは、一本鎖または二本鎖形態のいずれかのデオキシリボヌクレ オチドまたはリボヌクレオチドポリマーをいい、そして他に限定しない限り、天 然に存在するヌクレオチドに類似の様式で核酸にハイブリダイズする天然のヌク レオチドの公知のアナログを包含する。他に表示しない限り、特定の核酸配列は 、その相補配列を含む。 用語「作動可能に連結される」とは、核酸発現制御配列(例えば、プロモータ ー、すなわち転写因子結合部位のアレイ)と第二の核酸配列との間の機能的な連 結をいい、ここで、発現制御配列は、第二の配列に対応する核酸の転写を指向す る。 用語「組換えパルボウイルスベクター」とは、ウイルスDNAに加えて非ウイル スDNAを有するパルボウイルスに由来するベクターをいう。組換えウイルスゲノ ムは、代表的に少なくとも1つの標的化構築物を含む。 用語「複製する細胞」とは、DNA合成および有糸分裂のS期およびM期を含む細 胞周期を経過しつつある細胞をいう。 特定の核酸配列の状況において、用語「サブ配列」とは、特定の核酸に等しい か、またはそれより小さな核酸の領域をいう。 本明細書において使用される場合、「標的遺伝子座」とは、遺伝子改変が所望 される細胞ゲノムの領域をいう。標的遺伝子座は、代表的には、改変されるべき 特定のヌクレオチド、ならびに改変部位の片側または両側にさらなるヌクレオチ ドを含む。 「標的化構築物」とは、本発明の方法において使用される組換えパルボウイル スベクターのゲノムに存在するDNA配列をいい、そして標的遺伝子座での宿主細 胞ゲノムに導入されるべき改変(単数または複数)を除いて標的遺伝子座の領域 と同一であるかまたは実質的に同一である領域を含む。改変は、標的化構築物の 末端に存在し得るかまたは標的化構築物に内在的であり得るかのいずれかである 。改変は、野生型標的細胞におけるDNAと比較して、1つ以上の欠失、点変異、 および/または挿入、またはそれらの組合せであり得る。 用語「形質導入」とは、組換えウイルスベクターによるレシピエント細胞への 遺伝物質の移入をいう。 ウイルスベクターDNAを受け、それによって、遺伝子改変を受ける細胞を、そ の子孫およびこのような細胞の他の子孫同様、本明細書において「形質導入され た細胞」という。 用語「トランスジェニック」とは、細胞、またはその細胞の先祖に導入された 特定の改変を含む細胞をいう。このような改変は、1つ以上の点変異、欠失、挿 入、またはそれらの組合せを含み得る。動物についていう場合、用語「トランス ジェニック」とは、トランスジェニックである細胞を含む動物を意味する。トラ ンスジェニック細胞および非トランスジェニック細胞の両方からなる動物を、本 明細書において、「キメラ」動物という。 用語「ベクター」とは、宿主細胞に核酸(または、複数の核酸)を移入するた めの組成物をいう。ベクターは、移入されるべき核酸をコードする核酸を含み、 そして必要に応じてウイルスキャプシド、または核酸の宿主細胞への進入および /または宿主細胞におけるベクターの複製を容易にするための他の物質(例えば 、キャプシド内にパッケージングされるか、またはキャプシドの部分として存在 する逆転写酵素または他の酵素)を含む。 用語「ウイルスベクター」とは、核酸およびウイルスキャプシドおよび/また は複製機能を含むベクターをいう。 好ましい実施態様の説明 本発明は、標的遺伝子座の特異的な改変を有する脊椎動物細胞を産生する方法 、およびこれらの方法を使用して産生された遺伝的に改変された細胞を提供する 。本方法は、同種対合により、高頻度で特定の標的遺伝子座に遺伝的改変を標的 化し得る、組換えパルボウイルスベクターの使用を包含する。本方法において使 用されるパルボウイルスベクターの組換えウイルスゲノムは、所望の改変を組込 むDNA配列、および改変が所望される標的遺伝子座の領域と実質的に同一であるD NA配列を含有する標的構築物を含む。細胞は、パルボウイルスベクター(これは 、組換えウイルスゲノムを細胞に形質導入する)と接触され、標的構築物と標的 遺伝子座との間の同種対合、および標的遺伝子座への特異的な遺伝的改変の同時 導 入を生じる。 本発明の方法は、細胞のゲノムの正確な改変を可能にする。このことは、他の ゲノム改変方法が使用される場合に起こり得る所望でない効果(例えば、外因性 遺伝子の挿入による所望の遺伝子の破壊)を回避させる。さらに、遺伝子または 制御領域での正確な変化を達成させ得、ゲノムの他の場所の遺伝子の正確なコピ ーを挿入する必要なく、内因性遺伝子の修正を可能にする。本方法は、外因性遺 伝子の発現レベルが細胞のゲノムDNAにおける位置(ここで、外因性遺伝子が組 込まれる)に高度に依存する、頻繁に観察される「ポジション効果」を回避する 。本方法はまた、長すぎるために、他の方法によって細胞へ導入され得ない遺伝 子の改変を可能にする。所望の改変を含む遺伝子のコピー全体を導入しなければ いけない代わりに、本発明の方法を使用して遺伝子の所望の部分のみを改変し得 る。 本発明の方法は、所望の遺伝的改変を含むDNAを、改変されるべき脊椎動物細 胞に挿入するために組換えパルボウイルスベクターを使用する。ヒトパルボウイ ルスの一般的な導入は、例えば、Pattison(1994)Principles and Practice of Clinical Virology(第23章)Zuckermanら編、John Wiley & Sons Led.に見ら れ、およびまた、Berns(1991)「Parvoviridae and their Replication」Fundame ntal Virology,Fields編、Raven Press,New York,817-837頁、ならびに各々に 援用される参考文献にも見られる。最も良く特徴付けられたヒトパルボウイルス は、B19およびAAVであり、両方とも細胞形質導入ベクターの基礎として、例えば 、遺伝子治療に使用される。使用され得る他のパルボウイルスベクターには、Lu IIIウイルス(Maxwellら(1993)Human Gene Ther.4:441-450)、およびマウスの微 小ウイルス(mvm)(Russellら(1992)J.Virol.66:2821-2828)が含まれるが、 これらに限定されない。 好ましい実施態様において、本方法は、アデノ随伴ウイルス(AAV)を使用す る。AAVは、4.7kbのゲノムを有する一本鎖の複製欠損性DNAウイルスである。ア デノ随伴ウイルスは容易に入手され、そして遺伝子送達のためのベクターとして の使用は、例えば、Muzyczka(1992)Curr.Top.Microblol.Immunol.158:97- 129、米国特許第4,797,368号、およびPCT出願WO 91/18088に記載された。Samuls ki(1993)Current Opinion in Genetic and Development 3:74-80およびそれ らに援用される参考文献は、AAVライフサイクルの概要を提供する。AAV、および アデノウイルスまたはヘルペスヘルパー機能の一般的な概要については、Berns およびBohensky(1987)Advances in Virus Research,Academic Press.,32:24 3-306を参照のこと。AAVのゲノムは、Srivastavaら(1983)J.Virol.,45:555- 564に記載されている。Carterら、米国特許第4,797,368号は、組換えAAVベクタ ーを構築するための多くの関連した設計案を記載する。Carter WO 93/24641もま た参照のこと。AAVベクターを記載するさらなる参考文献には、例えば、Westら (1987)Virology 160:38-47;Kotin(1994)Human Gene Therapy 5:793-801;お よびMuzyczka(1994)J.Clin.Invest.94:1351が含まれる。組換えAAVベクターの 構築もまた、Lebkowski,米国特許第5,173,414号;Lebkowskiら(1988)Mol.Cell. Biol.8:3988-3996;Tratschinら(1985)Mol.Cell.Biol.5(11):3251-3260;Tratsc hinら(1984)Mol.Cell.Biol.,4:2072-2081;HermonatおよびMuzyczka(1984)Pr oc.Nat'l.Acad.Sci.USA,81:6466-6470;McLaughlinら(1988)、ならびにS amulskiら(1989)J.Virol.,63:03822-3828を含む多数のさらなる刊行物に記載 されている。AAVは、欠損性ヒトパルボウイルスであり、このことは、ウイルス が、ヘルパーウイルスにも感染されている細胞内でのみウイルス粒子を複製し且 つ形成し得ることを意味する。哺乳動物細胞にAAVゲノムを組込ませるために、 細胞を、ヘルパーウイルスの非存在下で、AAVで感染させる。 パルボウイルスゲノムは、各末端に逆末端反復配列(ITR)を有する。本発明 の方法における使用のために、組換えパルボウイルスベクターゲノムは、代表的 には、少なくとも1つのITRの全てまたは一部、あるいは機能的等価物を有し、 これは、一般的に、パルボウイルスベクターが複製するのに必要であり、そして パルボウイルス粒子にパッケージされる。両方のITRは、しばしば、本発明の方 法において使用される組換えパルボウイルスベクターDNAに存在する。 脊椎動物細胞を遺伝的に改変するために本発明の方法において使用されるパル ボウイルスベクターの組換えウイルスゲノムにはまた、所望の改変を除いて、遺 伝的改変が所望される標的遺伝子座と同一(または実質的に同一)である、標的 化構築物が含まれる。標的化構築物には、一般的に、標的遺伝子座の対応領域の ヌクレオチド配列に同一(または実質的に同一)である、少なくとも約20ヌクレ オチド、好ましくは少なくとも約100、そしてより好ましくは約1000〜5000ヌク レオチド以上が含まれる。「実質的に同一」によって、標的化構築物のこの部分 が、標的遺伝子座の対応領域に対して、少なくとも約80%同一;より好ましくは 少なくとも約90%、そして最も好ましくは少なくとも約99%同一であることが意 味される。 標的化構築物にはまた、標的遺伝子座に導入されるべき遺伝的改変が含まれる 。この改変には、標的遺伝子座のDNA配列に関連して、1つ以上の挿入、欠失、 または点変異、あるいはそれらの組み合わせが含まれ得る。例えば、点変異を導 入することによって標的遺伝子座を改変するために、標的化構築物は、導入され るべき特異的点変異を除く、標的遺伝子座に少なくとも実質的に同一であるDNA 配列を含有する。細胞への組換えウイルスゲノムの形質導入の際に、同種対合は 、標的化構築物のDNA配列が標的遺伝子座のDNA配列を置換した後に、標的遺伝子 座の対応領域に実質的に同一である標的化構築物の部分間で生じる。 標的化構築物は、いずれかの末端で、または標的遺伝子座と同一(または実質 的に同一)である標的化構築物の領域内に、遺伝的改変を有し得る。標的遺伝子 座の一部を欠失するために、例えば、遺伝的改変は、一般には、標的遺伝子座に 実質的に同一な2つの領域によって隣接される標的化構築物内にある。実質的に 同一な2つの領域と標的遺伝子座のそれらに対応する領域との間の同種対合は、 標的遺伝子座に組込まれる欠失を含む標的化構築物の配列を生じる。欠失は、本 方法によって所望される位置に正確に標的化され得る。同様に、標的遺伝子座へ のDNA配列の部位特異的挿入を含む遺伝的改変は、標的遺伝子座に実質的に同一 な領域に隣接して、またはその隣に挿入されるべきDNAR配列を有する標的化構築 物の使用によって作製され得る。標的化構築物と標的遺伝子座の対応領域との間 の同種対合の後、標的遺伝子座に挿入配列が組込まれる。 本発明の方法は、1つ以上の標的遺伝子座で改変を導入するために使用され得 る。例えば、1つ以上の改変を細胞ゲノムにおける第2の標的遺伝子座に導入す るために、細胞は、所望の改変を除いて、第2の標的遺伝子座に少なくとも実質 的に同一である標的化構築物を有する組換えウイルスゲノムを有するパルボウイ ルスベクターと接触され得る。第2の標的遺伝子座のための標的化構築物は、第 1の標的遺伝子座のための標的化構築物と同様なパルボウイルスベクターに存在 し得るか、または第2のパルボウイルスベクターに存在し得る。第1および第2 の標的化構築物が異なるパルボウイルスベクターに存在する場合、細胞は、ベク ターとともに、連続的または同時のいずれかで形質導入され得る。2つ以上の標 的遺伝子座での改変を得るために、このプロセスは所望されるように単に反復さ れる。 構造遺伝子、調節領域、および脊椎動物細胞のゲノムDMA内の他の配列は、本 発明の方法を使用して改変される。例えば、遺伝子の遺伝子産物を変化させ得る 構造遺伝子内での特異的な変化を導入し得るか、または遺伝子産物の発現を妨げ 得る。この実施態様において、組換えウイルスゲノムは、導入されるべき特異的 ヌクレオチド変化を除いて、標的遺伝子座に同一(または実質的に同一)である 標的化構築物を含み得る。標的化構築物と細胞DNAにおける標的遺伝子座との間 の同種対合は、標的遺伝子座に組込まれる標的化構築物に存在する改変を生じる 。遺伝子産物がポリペプチドである場合、例えば、本発明の方法を使用して、ネ イティブの遺伝子によってコードされるポリペプチドと比較して、1つ以上の特 異的なアミノ酸置換、挿入、または欠失を有するポリペプチドをコードする遺伝 子を得ることが出来る。本発明の方法によって、不活化であるか、または所望さ れるよりも活性でないポリペプチドを生じるアミノ酸をコードするコドンを、そ のポリペプチドに対する正常な活性を回復させるアミノ酸を特定するコドンと置 換し得る。アミノ酸変化を生じる1つ以上の変異によって特徴付けられる多くの 遺伝的疾患は、本発明の方法を使用して修正可能である。別の例として、標的領 域は、グリコシル化部位を特定するコドンを、グリコシル化部位の部分ではない アミノ酸をコードするコドンと置換する(またはその逆)ことによって、改変さ れ得る。プロテアーゼ切断部位は、なお別の実施例のように作製または破壊され 得る。標的遺伝子座に存在するナンセンスコドンはセンスコドンに変化され得る か、またはポリペプチドの破壊が所望される場合、ナンセンス変異を標的遺伝子 座に導入し得る。内因性タンパク質に結合されるべき融合タンパク質の部分をコ ードする外因性DNAを標的化構築物に組込むことによって、融合タンパク質を得 るこ とが出来る;外因性DNAは、標的遺伝子座での細胞ゲノムへの標的化構築物のDNA 配列の組込みの際の、融合タンパク質の翻訳に適したリーディングフレーム内に ある。 同様に、遺伝子産物が核酸である場合、本方法は遺伝子産物を改変するために 使用され得る。本発明の方法を使用して改変され得るRNA遺伝子には、tRNA、リ ボソームRNA、リボザイム、テロメラーゼサブユニットなどが含まれる。あるい は、本方法は、遺伝子産物が外因性核酸に連結した内因性核酸から成る遺伝子を 構築するために使用され得る。例えば、触媒性RNAをコードする外因性DNAは、内 因性遺伝子に連結され得る。この融合遺伝子から転写されるRNAは、融合遺伝子 の内因性部分に実質的に相補的である内因性核酸にハイブリダイズし得、その後 、外因性DNAから発現されるハイブリッドリボザイムの部分がその通常の反応を 触媒し得る。従って、本発明の方法を使用して得られる融合遺伝子は、リボザイ ムを標的化するための手段を提供する。 本発明の方法はまた、目的の遺伝子の発現に関与する調節領域を作製するヌク レオチドを置換、欠失、または挿入するために有用である。改変された調節領域 は、例えば、非改変細胞における条件と等価な条件下での発現レベルと比較して 遺伝子の発現レベルを増加または減少することによって、遺伝子の発現を変化し 得る。改変は、例えば、遺伝子が代表的には発現されない状況下で遺伝子の発現 を生じ得るか、または特定の環境下で正常に発現される遺伝子の発現を妨げ得る 。本発明の方法を使用して、異種転写制御エレメントを挿入するか、またはプロ モーター、エンハンサー、転写終結シグナルのような内因性制御エレメントを、 遺伝子の発現に影響を及ぼすに適した目的の遺伝子に関する位置で、改変し得る 。構成プロモーターを誘導性プロモーターと置換することによって、例えば、遺 伝子の発現を、特定の環境刺激または発達刺激の存在または非存在に結び付け得 る。同様に、転写後修飾(例えば、RNAスプライシング、ポリアデニル化、翻訳 )に関与する領域、ならびに翻訳後修飾に関与するアミノ酸配列をコードする領 域が、挿入、欠失、または改変され得る。本発明の方法を使用して改変または置 換され得る転写制御エレメントの例には、応答エレメント、プロモーター、エン ハンサー、遺伝子座調節領域、他の転写開始シグナル、転写伸長シグナル、イン トロン、 RNA安定配列、転写終結シグナル、ポリアデニル化部位、およびスプライス部位 が含まれるが、これらに限定されない。遺伝子の発現もまた、本発明の方法を使 用することによって、DNAメチル化部位を導入または破壊するために調節され得 る。 1つの実施態様において、本発明の方法は、細胞内の核酸の選択的な発現を得 るために使用される。核酸の選択的な発現は、核酸の、所望の細胞型および/ま たは所望の条件下(例えば、誘導)で発現されるが、所望でない細胞型および/ または所望でない条件下で実質的に発現されない能力をいう。従って、特定の核 酸配列の発現の部位および程度は、所望の様式で調節される。これは、例えば、 所望の細胞型および/または所望の条件下で選択的に発現される制御エレメント を含むヌクレオチド配列を作製するための、部位特異的ヌクレオチドの置換、欠 失または挿入を導入することによって達成される。これは、標的遺伝子座に既に 存在するヌクレオチドを変化することによって、または制御エレメントの全てま たは一部として機能する配列を含む外因性DNAを標的遺伝子座に組込むことによ って、またはこれらの改変の組み合わせによって、全体的に達成され得る。 例えば、本発明の方法を、トランス活性化またはトランス抑制化合物(通常、 タンパク質または別の物質と複合体化されたタンパク質)と相互作用してそれぞ れ転写を刺激または抑制するシス作用性核酸配列である応答エレメントを、導入 または破壊するために使用し得る。本発明の方法を使用して導入または除去され 得る応答エレメントには、細胞選択的応答エレメント、ホルモンレセプター応答 エレメント、炭水化物応答エレメント、抗生物質応答エレメントなどが含まれる 。細胞選択的応答エレメントは、目的の細胞型において選択的に産生されるトラ ンス活性化調節エレメントによって活性化され得る。本発明の方法において使用 される細胞選択的応答エレメントの選択は、発現の導入または抑制が所望される 細胞が応答エレメントにおいて作用するトランスアクチベーターを産生するか否 かに依存する。例えば、膵臓腺房細胞、水晶体組織、B細胞、肝細胞、およびHI V非感染細胞における遺伝子の選択的な発現は本発明の方法を用いることによっ て、それぞれ、エラスターゼIエンハンサー、γクリスタリン遺伝子応答エレメ ント、イムノグロブリン重鎖および/または軽鎖エンハンサー、肝臓エンハンサ ー(例 えば、I-1-アンチトリプシンまたは血清アルブミンエンハンサー)、慢性ゴナド トロピンI-鎖またはθ-鎖エンハンサー、インターロイキン-2(IL-2)エンハン サー、IL-2レセプターエンハンサー、またはヒト免疫不全ウイルス(HIV)応答 エレメント(例えば、TAR部位)を導入するために達成され得る。 ホルモンレセプター応答エレメント(これは、ホルモン、またはその機能的等 価物がそのホルモンに対する細胞レセプターと相互作用する場合、活性化または 抑制され得る)は、本発明の方法を使用して所望の位置に導入され得る。ホルモ ン-レセプター複合体は、細胞によって内部移行され、ここで、複合体は、(直 接または間接的のいずれかで)適切なホルモンレセプター応答エレメントと選択 的に相互作用され、それによって、エレメントに作動可能に連結された遺伝子の 発現は、活性化または抑制される。発現のホルモン応答性の誘導または抑制を得 るために、本発明の方法は、調節されるべき遺伝子の上流のホルモン応答エレメ ントを生成するために使用される。遺伝子の発現は、所定のホルモンのレセプタ ーを発現する細胞内のホルモンによって調節される。 抗生物質応答エレメントは、抗生物質の存在または非存在によって調節される 。例えば、テトラサイクリン応答エレメントは、テトラサイクリンに応答性であ る。同様に、炭水化物応答エレメントは、特定の炭水化物またはそのアナログの 存在または非存在によって調節される。他の応答エレメント、ならびにプロモー ター、エンハンサー、および他の調節領域は、当業者に周知である。これらもま た、本発明の本方法の使用によって作製または破壊され得る。 本発明の方法はまた、DNA複製(例えば、KornbergおよびBaker,DNA Replicat ion,第2版、WH Freeman & Co.,1991を参照のこと)、およびマトリックス結 合領域(例えば、Bodeら(1996)Crit.Rev.Eukaryot.Gene.Expr.6:115-38; Boulikas,(1993)J.Cell.Biochem.52:14-22を参照のこと)、クロマチン組換 えホットスポット(例えば、Smith(1994)Experientia 50:234-41を参照のこと )などのような、他の細胞プロセスに関与する核酸配列を改変するために使用さ れ得る。 細胞に組換えウイルスゲノムを送達するためのパルボウイルスの使用により、 本発明の方法は、所望の特異的遺伝的改変事象を、脊椎動物細胞におけるDNAの 部位特異的改変の他の方法による以前の可能性よりもはるかに高い効率で生じさ せる。0.01%以上の所望の改変頻度は、本発明の方法を使用して代表的に得られ る;実際、0.1%より大きい、そしてさらに1%よりも大きい頻度が本方法を使 用して得られ得る。遺伝的改変の効率は、形質導入に使用される感染の多重度( M0I;本明細書中で細胞あたりのベクター粒子の単位に規定される)、および形 質導入される細胞の型に部分的に依存する。代表的な実施態様において、約1〜 1012のM0Iを使用して、継続的な細胞株から得られた細胞を形質導入する;より 好ましくは、M0Iは少なくとも約104、そして最も好ましくは、本発明の方法にお いて使用されるM0Iは、細胞あたり少なくとも約106ベクター粒子である。 遺伝子改変を、組換えパルボウイルスベクターによる形質導入に感受性である 任意の細胞に導入する方法は有用である。このような細胞は、哺乳類、鳥類、爬 虫類、両生類、魚類などを含む多くの脊椎動物種から得られ得る。例えば、ヒト 、ウシ、ブタ、ヤギ、ヒツジ、齧歯類などのような哺乳動物由来の細胞は、これ らの方法を使用して改変され得る。本発明の方法を使用して改変され得る細胞は 、脳、筋肉、肝臓、肺、骨髄、心臓、神経細胞、胃腸、腎臓、脾臓などを含む。 また本発明の方法を使用して遺伝子改変を受けやすいものは、生殖細胞(卵細胞 および精子を含む)、受精卵細胞、胚幹細胞、および生物または生物の一部(例 えば、器官)へと発達し得る他の細胞である。 初代細胞(本明細書中で「正常細胞」とも呼ぶ)および細胞株から得られる細 胞の両方は、本発明の方法を使用する改変に感受性である。初代細胞には、生物 から直接得られる細胞、または生物中に存在する細胞、ならびにこれらの供給源 から得られそして培養において増殖するが、培養において連続的に(例えば、多 くの世代)増殖し得ない細胞が含まれる。例えば、初代線維芽細胞は、初代細胞 と考えられる。この方法はまた、連続的な、または不死化された細胞株(例えば 、腫瘍細胞など、ならびに生物から得られる腫瘍細胞を含む)から得られる細胞 のゲノムを改変するのに有用である。このような細胞は、インビトロ、エキソビ ボ、またはインビボで改変され得る。 この方法は、脊椎動物細胞のオルガネラのゲノム、ならびに核ゲノムを改変す るために有用である。本発明の方法を、例えば、所望の改変を除きミトコンドリ アゲノムにおける標的遺伝子座に少なくとも実質的に同一である標的化構築物を 、組換えウイルスゲノムに含めることによって、細胞のミトコンドリアゲノムに おける標的遺伝子座を改変するために使用し得る。 A.ベクターの調製 本発明の実施には、組換えウイルスゲノムを有するパルボウイルスの構築およ びこれらのウイルスゲノムのウイルス粒子へのパッケージングが含まれる。これ らの目的を達成するための方法は、当該分野で公知である。組換えウイルスゲノ ムの構築に適切な広範な種々のクローニングおよびインビトロ増幅方法は、当業 者に周知である。多くのクローニングの実施へと当業者を導くのに十分なこれら の技術および取り扱い説明は、BergerおよびKimmel,Guide to Molecular Cloni ng Techniques,Methods in Enzymology 152 Academic Press,Inc.,San Diego ,CA(Berger);Sambrookら(1989)Molecular Cloning-A Laboratory Manual (第 2版)Vol.1-3,Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor Press ,NY.(Sambrook);Current Protocols in Molecular Biology,F.M.Ausubelら 編、Current Protocols,Greene Publishing Associates,Inc.とJohn Wiley & Sons,Inc.との間の合併事業(1994補遺)(Ausubel);Cashionら、米国特許第5,0 17,478号;およびCarr、欧州特許第0,246,864号に見出される。 当業者をインビトロ増幅法へと導くのに十分なこれらの技術および教示の例は 、Berger,SambrookおよびAusubel、ならびにMullisら(1987)の米国特許第4,683 ,202号;PCR Protocols A Guide to Methods and Applications(Innisら、編) Academic Press Inc.San Diego,CA(1990)(Innis);Arnheim & Levinson(Octobe r 1,1990)C&EN 36-47;The Journal Of NIH Research(1991)3:81-94;Kwohら、 (1989)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:1173;Guatelliら(1990)Proc.Natl.A cad.Sci.USA 87:1874;Lomellら(1989)J.Clin.Chem 35:1826;Landergrenら(19 88)Science 241:1077-1080;Van Brunt(1990)Biotechnology 8:291-294;Wuおよ びWallace(1989)Gene 4,560;およびBarringerら(1990)Gene 89:117に見出さ れる。核酸をクローニングまたは増幅するのに有用なオリゴヌクレオチド合成は 、代表的には、市販の固相オリゴヌクレオチド合成機において行わ れるか(Needham-VanDevanterら(1984)Nucleic Acids Res.12:6159-6168)、ま たはBeaucageら(1981)TetrahedronLetts.22(20):1859-1862によって記載され る固相ホスホルアミダイトトリエステル法を使用して化学的に合成される。 代表的には、組換えウイルスゲノムは、標準的なクローニング技術を使用して 、最初にプラスミドとして構築される。標的化構築物を、2つの逆方向末端反復 配列もしくはその機能的等価物の少なくとも1つ、ならびに組換えウイルスゲノ ムのビリオン中への複製およびパッケージングに必要なウイルス配列を含むウイ ルスゲノム中に挿入される。組換えウイルスゲノムは、プラスミドとして増殖さ れ、そして標準的な方法によってビリオン中にパッケージングされる。例えば、 Muzyczka、前出、Russellら(1994)Proc.Nat'l.Acad.Sci.USA 91:8915-8919 ,Alexanderら(1996)Human Gene Ther.7:841-850;Koeberlら(1997)Proc.Nat'l .Acad.Sci.USA 94:1426-1431;Samulskiら(1989)J.Virol.63:3822-3828;Trat schinら(1985)Mol.Cell.Biol.5:3251-3260:およびHermonatおよびMuzyczk a(1984)Proc.Nat'l.Acad.Sci.USA 81:6466-6470。 脊椎動物細胞における遺伝子をトランスフェクトおよび発現する方法は、当該 分野で公知である。ウイルスベクターでの細胞の形質導入は、例えば、ベクター を、ウイルス宿主範囲内で、形質導入を引き起こすのに必要な条件および濃度下 で細胞とインキュベートすることを含み得る。例えば、Methods in Enzymology ,vol.185,Academic Press,Inc.,San Diego,CA(D.V.Goeddel、編)(199 0)またはM.Krieger,Gene Transfer and Expression--A Laboratory Manual, Stockton Press,New York,NY;およびMuzyczka(1992)Curr.Top.Microbiol .Immunol.158:97-129、ならびに各々にて引用される参考文献を参照のこと。 細胞(細胞株および組織サンプルから培養された細胞を含む)の培養は、当該分 野で周知である。Freshney(Culture of Animal Cells,a Manual of Basic Tech niquie,third edition Wiley-Liss,New York(1994))は、細胞の培養物に対す る一般的な指針を提供する。 B.遺伝子改変を有する細胞の同定 本発明の方法を使用して生じる特定の遺伝子改変が生じる頻度が高いため、所 望の改変を含む個々の細胞について選択またはスクリーニングすることは、多く の使用のために不可欠ではない。所望の遺伝子改変を組み込んだ細胞を同定する のが所望である場合、当業者に周知の技術を使用し得る。例えば、PCRおよび関 連する方法(例えば、リガーゼ連鎖反応)は、核酸における特定の変化を検出す るために日常的に使用される(PCR技術の一般的な記載についてはInnis、前出を 参照のこと)。適切なストリンジェンシーの条件下でのハイブリダイゼーション 分析はまた、特定の遺伝子改変を検出するために適切である。Tijssen(1993)Lab oratory Technlques in Biochemistry and Molecular Biology--Hybridization with Nucleic Acid Probes,I部およびII部、Elsevler,New York;およびChoo( 編)(1994)Methods in Molecular Biology Volume 33-In Situ Hybridization Protocols,Humana Press Inc.,New Jersey(Methods in Molecular Biology シリーズの他の本もまた参照のこと)に総説されるものを含む多くのアッセイ形 式が適切である。種々の自動化固相検出技術もまた適切である。例えば、非常に 大規模の固定化ポリマーアレイ(VLSIPSTM)が、核酸における特定の変異の検出 のために使用される。Tijssen(前出)、Fodorら(1991)Science,251:767-777お よびSheldonら(1993)Clinical Chemistry 39(4):718-719を参照のこと。 これらの方法は、特定の遺伝子改変自体を検出するために使用し得るか、また は改変から生じる変化を検出するために使用され得る。例えば、ハイブリダイゼ ーションまたは他の方法を使用して、プロモーター領域に改変を有する細胞中で の特定のmRNAの存在または非存在を検出し得る。 他の方法によって、細胞の表現型における変化もまた検出し得る。例えば、遺 伝子改変が、改変されていない細胞がポリペプチドを発現しない条件下で、改変 された細胞において発現されるポリペプチドを生じる場合またはその逆の場合、 ポリペプチドに対する抗体は、発現を検出するために使用され得る。改変された 細胞が、脊椎動物にある場合、抗体は、例えば、血流または他の組織におけるタ ンパク質の存在または非存在を検出するために使用され得る。遺伝子改変が、ポ リペプチドの構造を変化させる場合、改変されたバージョンは認識しないが改変 されていないポリペプチドを認識する抗体、またはその逆である抗体を得ること ができる。ポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体を産生する方法は、当 業者に公知であり、そして多くの抗体が利用可能である。例えば、Coligan(199l )Current Protocols in Immunology Wiley/Greene,NY;およびHarlowおよびLane (1989)Antibodies:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Press,NY;Stite Sら(編)Basic and Clinical Immunology(第4版)Lange Medical Publicatio ns,Los Altos,CAおよびそこで引用される参考文献;Goding(1986)Monoclonal Antibodies:Principles and Practice(第2版)Academic Press,New York,NY ;ならびにKohlerおよびMilstein(1975)Nature 256:495-497を参照のこと。抗 体調製の他の適切な技術には、ファージまたは類似のベクターにおける組換え抗 体のライブラリーの選択が含まれる。Huseら(1985)Science 246:1275-1281お よびWardら(1989)Nature 341:544-546を参照のこと。Vaughanら(1996)Nature Bi otechnology,14:309-314は、大きな非免疫化ファージディスプレイライブラリ ーから単離されたナノモル未満のアフィニティーを有するヒト抗体を記載する。 Chhabinathらは、抗体構造モデリングについての、知識ベースの自動化アプロー チを記載する((1996)Nature Biotechnology 14:323-328)。特定のモノクロー ナル抗体およびポリクローナル抗体および抗血清は、通常、少なくとも約0.1mM のKD、より通常には少なくとも約1TM、好ましくは少なくとも約0.1TMもしくは それ未満、そして最も代表的でありそして好ましくは0.01TMもしくはそれ未満の KDを有するその対応する抗原に結合する。改変された酵素の酵素活性(またはそ の欠失)もまた検出し得る。 遺伝子的に改変された細胞はまた、細胞ゲノム中に組み込まれた選択マーカー またはスクリーニングマーカーを使用することによって同定され得る。選択マー カーは、細胞の生存または増殖に必要とされるタンパク質をコードする遺伝子で あり得るので、マーカーを含む宿主細胞のみが、選択条件下で増殖し得る。例え ば、本発明の方法が、細胞増殖に必要な遺伝子を誘導性プロモーターの制御下に 置く遺伝子改変を導入するために使用される場合、所望の改変を取り込んだ細胞 が、遺伝子の発現もまた誘導する選択条件下で細胞を増殖させることによって選 択され得る。代表的な選択遺伝子は、(a)抗生物質または他の毒性物質(例え ば、ガンシクロビル、ネオマイシン、ハイグロマイシン、G418、メトトレキサー トなど)に対する耐性を付与するか:(b)栄養要求性の欠乏を補うか、または (c)複合培地からは利用可能でない重要な栄養素を供給するタンパク質をコー ドする。適切な選択マーカーの選択は、宿主細胞に依存し、そして異なる宿主に 対する適切なマーカーは、当該分野で周知である。スクリーニングマーカーは、 その活性が容易に検出されるタンパク質をコードする遺伝子であり、そのような マーカーを発現する細胞を容易に同定可能にする。このようなマーカーには、例 えば、β-ガラクトシダーゼ、β-グルクロニダーゼ、およびルシフェラーゼが含 まれる。 C.インビトロでの使用 本発明の方法は、多くの目的のために有用である細胞および細胞株を構築する ために有用である。遺伝子的に改変された細胞は、そうでない細胞によって産生 されるよりも大きいレベルの所望の遺伝子産物を生成するため、またはそうでな い細胞から産生される産物から改変された遺伝子産物を生成するために使用され 得る。例えば、コードされるタンパク質のアミノ酸配列が、タンパク質のヒト形 態の配列に対応するように、所望のタンパク質をコードする非ヒト細胞遺伝子を 改変し得る。あるいは、アミノ酸配列は、タンパク質をより活性に、より安定に 、より長い治療的半減期を有するように、異なるグリコシル化パターンを有する ように、などのために変化され得る。この方法は、シグナル配列をタンパク質の アミノ末端に導入するために使用され得、これは、通常は分泌されないタンパク 質を細胞が分泌することを引き起こすことによってタンパク質の精製を容易にし 得る。 別の例として、本発明の方法を使用して、例えば、毒性の化合物の分解に関与 するポリペプチドを発現するように細胞を改変し得る。所望の場合には、発現は 、毒性化合物の存在によって誘導性にされ得る。このような細胞は、毒性廃棄物 流路(toxic waste stream)のバイオレメデイエーションのため、および汚染さ れた場所の洗浄のために使用され得る。 本発明の方法を使用して改変された細胞はまた、特定の変異の効果を研究する ために有用である。例えば、特定の遺伝子の発現を破壊し得、そして細胞の増殖 および/または発生、ならびに細胞の他の細胞との相互作用に対する変異の効果 を決定し得る。腫瘍形成および他の疾患のような疾患に関与することが疑われる 遺伝子は、疾患の発症に対する効果を決定するために破壊され得る。あるいは、 疾患に関連する遺伝子の発現は、オンされるかまたは上昇され得、そしてその効 果が評価され得る。 特定の遺伝子を所与の条件下で発現するように改変された細胞を使用して、遺 伝子の発現を阻害し得る化合物をスクリーニングし得る。例えば、細胞増殖に必 要とされる遺伝子を誘導性のプロモーターの制御下に置くように、細胞を改変し 得る。試験化合物は、遺伝子の発現を誘導する部分とともに増殖培地に添加され る;誘導性部分と誘導性プロモーターとの間の相互作用を阻害する試験化合物の 存在下で、細胞は増殖しない。従って、これらの細胞は、遺伝子発現を調節する 化合物のための簡単なスクリーニング系を提供する。 遺伝子変異を導入する本発明の方法の多くの他の使用は、当業者に明らかであ る。 D.トランスジェニック動物およびキメラ動物の構築 本発明はまた、トランスジェニック動物およびキメラ動物を産生する方法、お よびこれらの方法を使用して産生されるトランスジェニック動物およびキメラ動 物を提供する。「キメラ動物」は、この方法を使用して導入された1つ以上のゲ ノム改変を含むいくつかの細胞および改変を含まない他の細胞を含む。対照的に 、「トランスジェニック動物」は、すべて特定の改変を組み込んでいる細胞で作 製されている。トランスジェニック動物は、改変された標的遺伝子座をその子孫 に伝達することが可能であるが、キメラ動物の、改変を伝達する能力は、改変さ れた標的遺伝子座が、動物の生殖細胞中に存在するか否かに依存する。改変には 、例えば、1つ以上のヌクレオチドの挿入、欠失、または置換が含まれ得る。 本発明の方法は、ほとんどの脊椎動物種のトランスジェニック動物およびキメ ラ動物を産生するために有用である。このような種には、非ヒト哺乳動物(マウ スおよびラットのような齧歯類、ウサギ、ヒツジ(sheep)およびヤギのような ヒツジ類(ovine)、ブタ(pig)のようなブタ(porcine)、およびウシ(cattl e)およびバッファローのようなウシ類(bovine)が含まれるが、これらに限定 されない。トランスジェニック動物を得る方法は、例えば、Puhler,A.,編、Gen etic Engineering of Animals,VCH Publ.,1993;MurphyおよびCarter、編、Tra nsgenesis Techniques:Principles and Protocols(Methods in Molecular Biol ogy、第18巻)、1993;ならびにPinkert,CA、編、Transgenic Animal Technolog y:A Laboratory Handbook,Academic Press,1994に記載される。特定の遺伝子 改変を有するトランスジェニック魚はまた、本発明の方法を使用して作製され得 る。トランスジェニック魚を作製するための一般的な方法については、例えば、 Iyengarら(1996)Transgenic Res.5:147-166を参照のこと。 そのゲノムにおける特定の改変を有するトランスジェニック動物またはキメラ 動物を得る1つの方法は、受精卵母細胞を、所望の改変を有する標的化構築物を 含むパルボウイルスベクターと接触させることである。マウスのようないくつか の動物については、受精は、インビボで行われ、そして受精した卵は、外科的に 取り出される。他の動物(特に、ウシ)においては、生きている動物または屠殺 場の動物から卵を取り出し、そしてその卵をインビトロで受精させることが好ま しい。DeBoerら、WO91/08216を参照のこと。インビトロでの受精は、改変が実質 的に同時発生的な細胞中に導入されることを可能にする。次いで、受精卵母細胞 を、約16〜150の細胞を含む前移植胚が得られるまで、インビトロで培養する。 胚の16〜32細胞段階は、桑実胚として記載される。32より多い細胞を含む前移植 胚は、胚盤胞と呼ばれる。これらの胚は、代表的に64細胞段階の胞胚腔(blasto coel cavity)の発達を示す。所望である場合、胚細胞における所望の改変の存 在は、当業者に公知の方法によって検出され得る。受精卵母細胞を前移植段階ま で培養するための方法は、Gordonら(1984)Methods Enzymol.101:414;Hoganら 、Manipulation of the Mouse Embryo:A Laboratory Manual,C.S.H.L.N.Y.(19 86)(マウス胚);Hammerら(1985)Nature 315:680(ウサギおよびブタ胚);Gandolfi ら(1987)J.Reprod.Fert.81:23-28;Rexroadら(1988)J.Anim.Sci.66:947-95 3(ヒツジ胚)、ならびにEyestoneら(1989)J.Reprod.Fert.85:715-720;Camou sら(1984)J.Reprod.Fert.72:779-785;ならびにHeymanら(1987)Theriogen ology 27:5968(ウシ胚)に記載されている。ときどき、前移植胚は、移植が継 続している期間中、凍結保存される。前移植胚は、適切な雌に 移入され、トランスジーンが組み込まれた場合に、発達の段階に依存して、トラ ンスジェニック動物またはキメラ動物が誕生する。キメラ哺乳動物は、真の生殖 系列のトランスジェニック動物を形成するように繁殖され得る。 あるいは、パルボウイルスベクターは、特定の遺伝子改変を胚幹細胞(ES)に導 入するために使用され得る。これらの細胞は、インビトロで培養された前移植胚 から得られる。例えば、Hooper,ML,Embryonal Stem Cells:Introducing Plann ed Changes into the Animal Germline(Modern Genetics,v.1),Int'l.Pub.D istrib.,Inc.,1993;Bradleyら(1984)Nature 309,255-258を参照のこと。形質 転換したES細胞は、非ヒト動物由来の胚盤胞と組み合わされる。ES細胞は、胚に コロニー形成し、そしていくつかの胚において、生じるキメラ動物の生殖系列を 形成する。Jaenisch,Science,240:1468-1474(1988)を参照のこと。あるいは、 生物を再構築し得るES細胞または体細胞(「体細胞再集団化細胞(somatic repo pulating cells)」)は、トランスジェニック哺乳動物を生じる脱核した受精卵 母細胞に移植するための核の供給源として使用され得る。例えば、Wilmutら(19 97)Nature 385:810-813を参照のこと。 2つ以上の改変された標的遺伝子座を含有するトランスジェニック動物の産生 のために、2つの標的化構築物を含有するパルボウイルスベクターが使用され得 るか、またはより好ましくは、2つの異なるパルボウイルスベクター(各々異な る標的化構築物を含有する)は、単一の標的遺伝子座を改変するための手順と同 じ手順を使用して、同時に導入される。あるいは、各々の改変は、最初に別々の 動物に導入され得、次いで、動物を交配することによって同じゲノムに組み合わ され得る。あるいは、所望の改変の1つを含む第一のトランスジェニック動物が 産生され、その後、第二の改変が、その動物由来の受精卵または胚幹細胞中に導 入される。 E.エキソビボ適用 本発明の方法はエキソビボ治療に有用である。ここで、細胞は、生物体から取 り出され、これらの細胞は、本発明の方法を使用して遺伝的に改変され、そして 生物体に再導入される。いくつかの適用において、遺伝的改変された培養細胞株 は生物体に導入される。遺伝的に改変された細胞は、本来得られるか、または同 じかもしくは異なる種の異なる生物体に導入され得る細胞から同じ生物体に導入 され得る。エキソビボ治療は、例えば、血友病および地中海貧血病の特定型、な らびに細胞(これは、動物から取り出され、本発明の方法を使用して改変され、 そして生物体に再導入され得る)中の欠損によって特徴付けられる他の疾患のよ うな遺伝子疾患の処置において有用である。例えば、細胞は、造血幹細胞(これ は、骨髄または胎児臍請帯血由来である)、Tリンパ球、Bリンパ球、単核球、肝 細胞、筋細胞、線維芽細胞、間質細胞、皮膚細胞、または幹細胞であり得る。細 胞は患者から培養され得るか、または細胞バンク(例えば血液バンク)に保存され た細胞であり得る。これらの方法はヒトの処置に有用であり、そしてまたは獣医 学的目的のために有用である。 形質導入された細胞は、患者の体積および全体的な健康に適用される場合、形 質導入された細胞型のLD50、および種々の濃度での細胞型の副作用によって決定 された割合で、動物または患者に投与される。投与は単回用量または分割用量に より達成され得る。 エキソビボ遺伝子治療のための動物モデルおよび臨床プロトコルは、造血細胞 について確立されている(Blaeseら(1995)Science 270:475〜480;Kohnら、(1995 )Nature Med.1:1017〜1023)、肝細胞(Grossmanら(1994)Nature Genet.6 335-34 1)、筋細胞ら(Bonhamら(1996)Human Gene Ther.7:1423-1429)、皮膚細胞(Choate ら(1996)Nature Med.2:1263〜1267)および線維芽細胞(Palmerら(1989)Blood 73:438〜445)。 F.インビボ治療 本発明の方法は、インビボにおける遺伝子欠損を修正することに有用である。 筋ジストロフィは、しばしば発現される異常なポリペプチド(これは、その機能 特性を実施し得ない)を生じる1つまたは2、3の変異の結果である遺伝子疾患の まさに1つの例である。これらの多くの改変体または他の遺伝子疾患に関しての 正確な変異は、所望されない遺伝子変異を同定するための方法であるとして当業 者に公知である。実施例は、シャルコー・マリー・ツース病、コフィンローリー 症 候群、嚢胞性線維症、脆弱X染色体症候群、血友病、遺伝性血栓素因(ファクター V変異)ハンチントン病、中位鎖アシル補酵素デヒドロゲナーゼ欠損(mcad)、筋 ジストロフィ、神経線維腫症(nfl)、鎌形赤血球疾患およびグロブリン鎖改変体 、脊髄筋萎縮症、運動失調、Iおよびθ地中海貧血症、およびフォンヒッペルリ ンダ病などを含むが、これらに限定されない。遺伝子疾患は、例えばShaw,DJ編, Molecular Genetics of Human Inherited Disease、JohnおよびWiley Sons,1995 ;DaviesおよびRead、Molecular Basis of Inherited Disease,第2編,IRL Press ,1992に総説される。ヒト遺伝子疾患は、他の脊椎動物の疾患と同様に、本発明 の方法を使用して処置可能である。 組換えウイルスゲノムを含むパルボウイルスは、インビボにおける細胞の形質 導入のために生物体に直接投与され得る。投与は、ウイルスを血液または組織細 胞との最終的な接触へ導入することのための通常使用される任意の経路によって なされ得る。本発明の方法で使用されるウイルスベクターは、任意の適切な様式 (好ましくは薬学的に受容可能なキャリアとともに)で投与される。本発明の文 脈における、このようなウイルスベクターを患者に投与する適切な方法は、利用 可能であり、そして1つを超える経路が特定のウイルスベクターを投与するため に使用され得るが、特定の経路がしばしば別の経路よりも即効性でそして効果的 な反応を提供される。 薬学的に受容なキャリアは、投与される特定のウイルスベクターによって、そ して組成物を投与するために使用される特定の方法によって部分的に決定される 。従って、本発明の薬学的組成物の広範な種々の適切な処方物がある。 経口投与のために適切な処方物は、(a)液体溶液(例えば、希釈液(例えば、水 、生理食塩水またはPEG400)に溶解した有効量のベクター);(b)カプセル、袋ま たは錠剤(各々はあらかじめ決定された量の有効成分(液体、固体、顆粒または ゼラチンとして)を含む);(c)適切な液体における懸濁液;および(d)適切な乳 剤から成り得る。錠剤形態は、1つ以上のラクトース、スクロース、マンニトー ル、ソルビトール、リン酸カルシウム、コーンスターチ、ポテトスターチ、トラ ガント、微結晶性セルロース、アカシア、ゼラチン、コロイドシリコン二酸化物 、クロスカメロースナトリウム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリ ン 酸、および他の賦形剤、顔料、充填剤、結合剤、希釈剤、緩衝化剤、湿剤、防腐 剤、芳香剤、色素、崩壊剤、および薬学的適合可能なキャリアを含み得る。ロゼ ンジ(lozenge)形態は、芳香剤、通常はスクロースおよびアカシアまたはトラ ガカント、ならびに不活性基材(例えば、ウイルスベクターに加えて、当該分野 に公知のキャリア中に含まれる、例えば、ゼラチンおよびグリセリンまたはスク ロースおよびアカシア乳液、ゲルなど)中に有効成分を含む錠剤を含み得る。 ウイルスベクター(単独または他の適切な成分と組み合わせて)は、エアロゾ ル処方物に作製され、吸入を介して投与され得る。気管支通路が特定のウイルス にとって通常の経路の選択であるために、対応するベクターはこの方法によって 適切に投与される。エアロゾル処方物は、加圧された受容可能な噴霧剤(例えば 、ジクロロジフルオロメタン、プロパン、窒素など)に配置され得る。 直腸投与のための適切な処方は、例えば、座剤基材を有する活性ウイルスベク ターからなる座剤を含む。適切な座剤基材は、天然もしくは合成トリグリセライ ドまたはパラフィンハイドロカーボンを含む。さらに、基材(例えば、液体トリ グリセリド、ポリエチレングリコールおよびパラフィン炭化水素を含む)とウイ ルスベクターとの組み合わせからなるゼラチン直腸カプセルを使用することもま た可能である。 非経口投与(例えば、関節内(関節中に)、静脈内、筋内、皮内、腹腔内、くも 膜下腔内(脳脊髄液中に)、および皮下経路)に適した処方物は、水溶性および非 水溶性、等張性滅菌注射溶液(抗酸化薬、緩衝剤、静菌薬、および処方物を意図 される受容体の血液と等張性にする溶質を含み得る)安定化剤ならびに水性およ び非水性滅菌懸濁液(懸濁剤、可溶化剤、濃厚剤、および防腐剤を含み得る)を含 む。処方物はまた、単回用量または複数回用量を密閉したコンテナ(例えば、ア ンプルおよびバイアル)において提供され得、そしていくつかの実施態様におい て、使用直前に、滅菌液体キャリア(例えば、注射については水)の添加のみを必 要とする、凍結乾燥した(凍結乾燥された)状態で保存され得る。即興的な注射溶 液および懸濁液は、滅菌パウダー、顆粒、および以前に記載した種類の錠剤から 調製され得る。 本発明の文脈において、患者に投与される用量は、長い間に患者において有益 な治療応答をもたらすために十分であるはずである。用量は、使用される特定の ウイルスベクターの効力、および患者または動物の状態、ならびに処置されるべ き患者の体重または表面積によって決定される。用量の大きさもまた、特定の患 者によっては動物における特定のベクターまたは形質導入される細胞型の投与に 伴う任意の有害な副作用の存在、性質、および程度によって決定される。 特定の疾患の処置または予防において投与されるためのウイルスベクターの有 効量を決定することにおいて、内科医または獣医師は循環する血漿レベル、ベク ター毒性、および疾患の進行を評価することを必要とする。 本発明の実施において、パルボウイルスベクターは、例えば、エアロゾル適用 および吸入、経口的に、局所的に、筋肉内に、腹腔内に、膀胱内にまたはくも膜 下腔内に静脈内注入によって投与され得る。投与の好ましい方法はしばしば、静 脈注射でありまたは吸入によるが、パルボウイルスはウイルス媒介条件の局部お よび局所的処置のための適切なビヒクルにおいて適用され得る。 投与に関して、本発明のパルボウイルスおよび形質導入された細胞型は、患者 の容積および全体的な健康に適用される場合、パルボウイルスのLD50および種々 の濃度でのパルボウイルスベクターまたは細胞型の副作用によって決定された割 合で投与され得る。投与は単回または分割された用量を介して達成され得る。 アデノ随伴ウイルスベクターを使用してインビボ遺伝子治療のためのプロトコ ルが、脳(Alexanderら(1996)Human Gene Ther.7:841〜850)、肝(Koeberlら(1997 )Proc,Nat'l.Acad.Sci.USA 94:1426〜1431)肺(Flotteら(1993)Proc.Nat'l Acad.Sci USA 90:10613〜10617)、および筋(Xiaoら(1996)J.Virol.70:8098〜 8108)に関して記載される。これらの方法は、当業者の方法によって他の標的器 官へ適合され得る。 実施例 以下の実施例は例示のためであり、本発明を限定するためではない。 実験手順 A.細胞培養 HeLa細胞(Schererら、(1953)J.Exp.Med.97:695〜709)、HT-1080細胞(Rasheed ら、(1974)Cancer33:1027〜33)、および293細胞(Graha・ら、(1977)J.Gen.Virol .36、59〜74)を、10%CO2大気中37℃で、10%熱非働化(30分間56℃)胎児ウシ血清( HyClone,Logan,UT)、1.25Tg/mlアンホテリシン、100U/mlのペニシリン、およ び100Tg/mlのストレプトマイシンを含むダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)中で 培養した。HT-1080細胞を、形質導入実験において、これらを使用する前に、HAT 培地(13.61Tg/mlヒポキサンチン、0.176Tg/mlアミノプテリンおよび3.875Tg/ml チミジンを含むDMEM)で保持し、集団におけるHPRT-細胞数を最小にした。 HSN039細胞をSV40複製起点およびプロモーター、変異neo遺伝子およびp15A起 点(pASN039に存在するものと同じフラグメント;図1Aおよび以下を参照のこと )、ならびにpLHL(モロニーマウス白血病ウイルス長末端反復プロモーターおよび ハイグロマイシン耐性遺伝子を含む)のBstYIフラグメントを含むBamHIフラグメ ントを有するHeLa細胞の同時トランスフェクションによって作製した。トランス フェクトした細胞を0.2mg/mlハイグロマイシン(Calbiochem,San Diego,CA)に おける増殖によって選択した。HSN039細胞を単一のハイグロマイシン耐性コロニ ーから誘導し、そして1細胞あたり3コピーのneo遺伝子を含むことをサザン分析 から示した。HSNO39細胞を、形質導入実験においてこれらを使用する前に0.2mg/ mlのハイグロマイシンを含む培地で培養した。 B.プラスミド プラスミドpAAV/Ad(Samulskiら、(1989)J.Virol.63:3822〜8)、pACYC184(C hangら、(1978)J.Bacteriol.134:1141〜56)、pBluescript(Stratagene, La Jolla,CA)、psub201(Samulskiら、(1987)J.Virol.61:3096〜101)、pSV2ne o(SouthernおよびBerg(1982)J.Mol.Appl.Genet.1:327〜41)およびpTR(Rya nら(1996)J.Virol.70:1542-53)が記載される。pLHLは、A.D Miller(Fred Hut chinson Canser Research Center,Seattle,WA)からの贈与物であった。pRepCa p2は、psub201(pBluescriptのXbaI部位にAAV2 repおよびcap遺伝子を含む)のXba Iフラグメントを含む。pASNori2を、neo遺伝子の下流のBstBI部位(DNAポリメラ ーゼIのクレノウフラグメントで末端を埋めた)のpSV2neo(pACYC184由来のSspI-B stl107I起点フラグメントを含む)のBamHI-Esp3I neoフラグメントを、 pSV2neoEsp3I部位へのBamHIリンカーの結合後、pTRのAAVベクター骨格のBglII部 位へ挿入することによって構築した。これと同様のneoフラグメントはまたHSN03 9細胞株を構築するために使用した。pASN039は、末端を埋めたEagI部位のSanlI リンカー(5-CGGTCGACCG)を除いて、pASNori2と同一である。pASN0648は、末端を 埋め、且つ再連結されたCspI部位を除いてpASNori2と同一である。pAHPe2/3は、 DNA配列決定によって決定されたように、pTRのBglII部位にヒトHPRT遺伝子座(Ge nBank HUMHPRTB)の14,057〜17,809bpを含む。pAHPe2/3Xは、末端を埋め、且つ 再連結されたXhoI部位を除いて、pAHPe2/3と同一である。pTR骨格に関連するHPR T配列の両方の向きを得、そして対応するベクターの相同組換え率において差異 は明らかでなかった。ヒトHPRT配列は、以前に記載された(Patelら(1986)Mol.C ell.Biol.6:393-403)HuΣ3λファージ由来であった。 C.ベクター産生 AAVベクターストックを以下の様に調製した。293細胞を24デッシュ(10c m)に4×106細胞個/ディッシュの密度でプレートした。翌日、各ディッシュを5.6 ×107プラーク形成単位のアデノウイルス5型(ATCCVR-5)で感染させ、そして2時 間後、リン酸カルシウム法(Sambrook、前出)によって、4Tgのベクタープラス ミドおよび16Tgのヘルパープラスミドで同時トランスフェクトした。3日後細胞 および培地を採集し、3回の凍結融解し、4℃で30分間、Sorvall HS4ローターに おいて5800×g(5500rpm)での遠心分離によって分類し、1時間37℃にて68単位/ml の小球菌ヌクレアーゼ(Pharmacia,Piscataway,NJ)で消化し、30分間37℃にて5 0ng/mlのトリプシンで処理し、そして4℃にて16時間27,000rpmでBeckman SW 28 ローターにおいて40%スクロースのリン酸緩衝化生理食塩水を介して遠心分離し た。ペレットを8mlのCsClの0.51g/ml溶液に再懸濁し、そして4℃にて20時間35,0 00rpmでBeckmanSW41ローターにて遠心分離した。AAVビリオンを含む勾配の領域 を回収し、50,000分子量カットオフ膜(Spectrum,Houston,TX)を通してDMEMに対 して透析し、そしてCentricon100フイルター(Amicon,Inc.,Beverly,MA)で遠心分 離することによって濃縮した。使用したベクタープラスミドは、AAV-SNoriにつ いてはpASNor12、AAV-SN0648についてはpASN0648、AAV-SN039についてはpASN039 、 AAV-HPe2/3についてはpAHPe2/3、そしてAAV-HPe2/3XについてはpAHPe2/3Xであっ た。使用したヘルパープラスミドは、pAAV/Ad(Samulskiら(1989)前出)またはpRe pCap2(これは等価のストックカ価を生じる)であった。 各ベクターストックの力価を以下のようなアルカリゲルのサザンブロットによ って決定した。10のTIストック希釈を10%SDSの2 TI(10分間100℃で加熱した)と 混合し、1.2%アルカリアガロースゲル(Sambrook、前出)を通して電気泳動し、H ybon-N膜(Amersham,Buckinghamshire,England)へブロットし、ベクター配列に ついてプローブした。各サンプル中に存在する全長線状ベクターDNAの量を、Mol ecular Dynamics Phosphorlmager 400S(Sunnyvale,CA)を使用して、同じゲル上 に存在する標準との比較によって決定し、そして1mlのストックあたりのベクタ ーゲノムの数をこの測定値から計算した。同様のアッセイを使用して、10TIの各 勾配画分を電気泳動することによってCsCl勾配におけるベクター粒子の位置を決 定した。1mlのストックあたりの完全なベクタープラスミドの数は、ベクター粒 子数について使用された値(これは代表的には>1011/ml)であった。 D.DNA技術 酵素を、New England BioLabs,(Beverly,MA)Boehringer Mannhelm,(India napolis,IN)またはStratagene(La Jolla,CA)から得、そして反応物を製造者奨 励の条件を使用することによって実施した。プラスミド構築、DNA精製、サザン ブロット分析および細菌培養を標準的手順(Sambrookら、前出)によって実施した 。プラスミドを、Qiagen columns(Chatsworth,CA)を使用することによって調製 した。色素末端サイクル配列決定を、ABI PRISM sequencing kit(Perkin Elmer ,Foster City,CA)を使用して実施し、そしてApplied Biosystems Inc.sequen cer(Foster City,CA)で分析した。オリゴヌクレオチドは、Cruachem,Inc.(Du lles.VA)からであった。 組み込まれたneo遺伝子を、高分子量のゲノムDNA仔ウシ腸のホスファターゼを 消化することによって形質導入されたHSN039細胞からレスキューし、サンプル中 の遊離末端の連結を妨げ、熱非働化し、フェノールおよびクロロホルムで抽出し 、そしてエタノールで沈殿させた。再懸濁したDNAをBamHIで消化し、フェノール お よびクロロホルムで抽出し、そしてエタノールで沈殿させた。生じるDNAフラグ メントを再懸濁し、14℃にて一晩T4DNAリガーゼで環状化させ、そしてエレクト ロポレーションまたは高効率化学形質転換によってE.coliへ移入させた。細菌コ ロニーをカナマイシンプレート上での増殖によって選択した。 細菌プラスミドとして回復させた正確なneo遺伝子の39塩基対および648塩基対 変異の配列決定をプライマー9606D(dATGGCTTTCTTGCCGCCA)(配列番号1)および9 607A(dATACGCTTGATCCGGCTAC)(配列番号2)で、それぞれ実施した。HPRTエキソン3 配列を、以下のように、以前に刊行された手順(Rossiterら、(1991)「Detecti on of deletions and point mutations」In PCR.A practical approach,M.J. McPhersonら、編(Oxford,England:IRL Press,67〜83頁))の改変を使用するこ とによって、高分子量のゲノムDNAから増幅した。PCRを、2.1ピコモルの5プライ マー(dCCTTATGAAACATGAGGGCAAAGG)(配列番号3)および3プライマー(TGTGACACAGGC AGACTGTGGATC)(配列番号4)の両方、6mM MgSO4、1.25mMの各デオキシヌクレオシ ド三リン酸、および0.4単位のVent DNAポリメラーゼ(New England Biolabs,Bev erly,MA)を含む20TI反応容積中で100ngのゲノムDNAについて実施した。反応を 、4.5分間94℃の変性、引き続き30秒間94℃、50秒間61℃、そして2分間72℃で30 サイクル、次いで最後の重合反応を5分間72℃で、PTC-200 thermocycler(MJ Re search,Watertown,MA)にて実施した。6つのTIの産物を、20サイクル同じ条件 下において100TI容積中でさらに増幅させ、そしてPCR産物を、製造者のプロトコ ルに従って、QIAquick kit(Qiagen,Chatsworth,CA)を使用して精製し、そして 75ngの精製産物をプライマーdACCTACTGTTGCCACTA(配列番号5)でDNA配列決定する ために使用した。 E.形質導入アッセイ 標準的な形質導入実験を、それぞれ、5×103または1×104のHSN039細胞/ウ ェルを96ウェルプレート(Nunc、Naperville,IL)または48ウェルプレート(Costa r、Cambridge、MA)、あるいは2×104のHT−1080細胞を1日目に48ウェルプレ ートにプレーティングすることによって行った。2日目に、培地を交換し、そし てベクターストック(DMEM中に調製した)をウェルに加えた。M0Iを、もとの プレーティングからの1つの細胞の倍加を仮定して計算した。3日目に、各ウェ ルをトリプシンで処理し、そして細胞を10cmディッシュにプレーティングし た。4日目に、アッセイを各細胞株について変えた。 neo遺伝子修正実験について、90%、9.5%、および0.5%の各ウェルからの 細胞を、異なるディッシュにプレーティングした。4日目に、G418(1mg/ml活 性化合物)を、90%ディッシュおよび9.5%ディッシュに添加し、そして選択を 3〜4日ごとに培地を交換しながら10〜12日間継続した。G418を、0.5%ディッ シュには添加せず、これを各々のもとのウェルからのコロニー形成単位(CFU) の総数についてのコントロールとして使用した。各ディッシュに存在するコロニ ーを、クーマシーブリリアントブルーGでの染色後に計数した。neo遺伝子修正率 を、各々のもとのウェルについて、G418耐性CFU/総CFUの数値として計算した。 HPRT実験について、各ウェルからのすべての細胞を、3日目の10cmディッシュ へプレーティングした後、10〜14日間選択せずに培養して、HPRT細胞に存在する HPRTタンパク質の除去を可能にした。培地を3〜4日毎に交換し、そしてディッ シュが密集し過ぎるようになった場合には、細胞をトリプシン処理し、そして希 釈物を新たなディッシュにプレーティングした。この表現型発現時期の後、105 、104および102の細胞の各培養物を、新たな10cmディッシュにプレーティングし 、そして翌日に6TG(5Tg/ml)を105および104細胞ディッシュに添加した。102 の細胞ディッシュには6TG選択を適用しなかった。なぜなら、これらを使用し て、プレーティング効率を計算したからである。細胞をさらに10日間培養し、ク ーマシーブリリアントブルーGで染色し、そして生存コロニーを計数した。6TG耐 性CFUのパーセントを、プレーティング効率について補正した後決定した。 実施例1:アデノ随伴ウイルスベクターを用いた変異体neo遺伝子の修正 この実施例は、アデノ随伴ウイルス(AAV)に基づくベクターが、ヒト細胞に おける特定の染色体標的配列を効率よく改変し得ることを実証する。 本発明者らは、選択可能なネオマイシンホスホトランスフェラーゼ遺伝子(ne o)をマーカーとして用いて、形質導入による遺伝子修正を研究した。これらの 実験のために構築したベクターは、AAVシャトルベクターAAV-SNori(図1A)に基 づいた。このベクターは、細菌Tn5プロモーターおよびSV40初期プロモーターの 両方の制御下にneo遺伝子を、ならびにEscherichia coliにおける安定な複製を 支持するp15Aプラスミド複製起点を含む(Cozzarelliら(1968)Proc.Nat'l.Aca d.Sci.USA 60:992−999)。AAV2末端反復は、これらの内部配列に隣接し、そし てベクターゲノムの複製およびパッケージングに必要なすべてのシス作用性配列 を含む(McLaughlinら(1988)J.Virol.62:1963−1973;Samulskiら、前出)。 AAV-SNoriによって形質導入された哺乳動物細胞は、G418に耐性であり、そして 組み込まれたプロウイルスは、カナマイシン耐性を発現する細菌プラスミドとし て回収され得る。変異を、AAV-SNorlベクターへ、neo遺伝子(bp 1は翻訳開始コ ドンである)のbp39(14ヌクレオチド挿入)にて、およびbp648にて(3ヌクレオ チド挿入)導入して、ベクターAAV-SN039およびAAV-SN0648を生成した。両方の 変異は、neo遺伝子の機能を破壊するが、2つの変異遺伝子の間の相同組換えは 機能遺伝子を再生し得、そしてG418耐性を付与し得る。 HeLa細胞をヒトモデル系として使用して、AAVベクターによる相同組換えを研 究した。AAV-SN039ゲノムの内部部分の組み込まれたコピー(末端反復を欠失す る)を含むHeLa細胞株を、ハイグロマイシン選択マーカーとこのフラグメントと の同時トランスフェクションによって作製した(実験手順を参照のこと)。いく つかのハイグロマイシン耐性クローンを単離し、そしてサザン分析によって変異 neo遺伝子カセットの存在についてスクリーニングした。1つの細胞株(HSN039 と称する)は、異なる位置に組み込まれたneoカセットを1細胞当たり3つのイ ンタクトコピー含むようであり、そしてこれをさらなる実験のために選択した。 A.neo遺伝子修正の頻度 HSN039細胞をAAV-SN0648ベクターストックに感染させ、トリプシンで処理し、 そして翌日に異なる希釈でプレーティングし、次いで、感染2日後にG418中で選 択した。希釈物をまた、選択なしで増殖させて、サンプル中のコロニー形成単位 の総数を決定した。変異染色体neo遺伝子の流入するベクターゲノムによる修正 を、G418に対する耐性のコロニーの割合として測定した。表1に示すように、AA V-SN0648での感染後に、約0.1%のHSN039細胞がG418に耐性であった。これは、 最小neo遺伝子修正率を表す。なぜなら、いくつかの細胞が不適切な発現レベル を伴うサイレンス化された遺伝子を含み得るからである。HeLa細胞のAAV-SN0648 での感染は、G418耐性コロニーを産生しない。このことは、ベクター中のbp648 変異の復帰が検出可能な率で生じていないことを実証する。同様に、G418耐性コ ロニーは、感染していないHSN039細胞またはAAV-SN0 39で感染させたHSN039細胞 において検出されない。このことは、染色体bp39変異の復帰が生じていなかった ことを示す。約0.6%のHeLa細胞は、AAV-SNoriベクターで形質導入した後、G418 に対して耐性であった。このベクターは、機能的neo遺伝子を含み、そして非相 同組換えによってランダムな染色体位置に組み込まれ得るからである。従って、 neo遺伝子修正率は、同様のベクターのランダムベクター組込み率よりも約5分 の1であった。 B.染色体neo遺伝子の構築 AAV-SN0648をHSN039細胞に感染させることによって得られたいくつかのG418耐 性コロニーを単離し、約2×107細胞に増殖させ、そしてサザンブロットによっ て分析した。BamHIでの消化後、親HSN039細胞からのゲノムDNAは、2.7、5.0、お よび>20kbの3つの主要なneoにハイブリダイズしたバンドを含んでいた。これ は、neo遺伝子カセットの3つの組み込まれたコピーを示す(図1B)。2.7kb Bam HIneoフラグメントを使用して、HSN039株を同時トランスフェクションによって 生成した。かすかな8.0kbのバンドもまた、1細胞あたり1コピー未満で観察さ れ、そしてこれはHSN039細胞のサブセットにおけるBamHI部位の1つでのメチル 化または変異に起因し得た。11のHSN039/AAV-SN0648 G418耐性クローンのうち 4つ(1,2,9および10)は、親株と同じ3つの主要なバンドを含み、さらな るフラグメントを含まなかった。クローン4および5の8.0kbのバンドは、親株 における同じサイズのかすかなバンドを表し得た。クローンのうち4つで新たな バンドが観察され、これは、ランダムベクター組込みもまた、ベクターに曝露さ れた細胞のサブセットに生じていたことを示唆する。3つのクローンが親株に存 在するバンドを欠失していた(3、4および7)。これは、再構成されたneoカ セットというよりはBamHIの部位の改変によって説明され得る。なぜなら、これ らのクローンにおいてなんら新規のバンドが観察されなかったからである。ベク ターと染色体neoカセットとの間の相同性は、BamHIの部位まで及び、そしてこの 部位でベクターDNAによって染色体配列の改変がこの部位を破壊してい得る。こ れらの結果は、単離されたG418耐性クローンの大部分が、少なくとも1つの修正 されたneo遺伝子をベクターの組込みに起因するさらなる再構成なしに、含んで いたことを実証する。 C.修正されたneo遺伝子の配列 相同組換えプロセスの信頼性を評価するために、本発明者らは、細菌プラスミ ドにおいていくつかの修正されたneo遺伝子を回収し、そして関連領域を配列決 定した。HSN039細胞およびAAV-SN0648ベクターに存在するneo遺伝子カセットは 、E.coliにおいて複製し得、そしてカナマイシン耐性を付与し得(図1A)、これ により、本発明者らが、細菌プラスミドとして修正されたneo遺伝子を回収する ことが可能になった。図1Bに示すG418耐性HSN039/AAV-SN0648クローン由来の 染色体DNAをBamHIで消化し、DNAリガーゼで環状化し、そして細菌に移入し、次 いでこの細菌をカナマイシン耐性について選択した。表2に示すように、修正さ れたneo遺伝子を7/11クローンから細菌プラスミドとして回収した。残りの4ク ローンからプラスミドを回収する、より永続的な試みもまた成功する可能性もあ る。これらの細菌から単離されたプラスミドを、BamHIで消化し、そして独特の 部位を有するもののみが正しいとみなされる。2.7kbプラスミドを、7つのクロ ーンの各々から回収した。このクローンは、制限消化によれば、bp39変異が存在 しないことを除いて、HSN039株を産生するのに使用されたフラグメントと同一の 環状化BamHIフラグメントであるようであった。第二の20kbプラスミドもまた、 クローン11から回収し、これは、サザンブロットで観察された最高の分子量バン ドに対応するようであった。この細胞株に存在する見かけ上少なくとも2つのne o遺伝子が修正されていた。回収されたプラスミドは、BsiEIでの消化に基づく野 生型neo遺伝子を含み,bp39変異およびbp648変異を同定し得る(図1Aを参照のこ と)。 本発明者らは、回収された各プラスミドのbp39およびbp648変異の周囲の領域 を配列決定した。200bpより長い配列を、各領域から得、そしてすべての場合に おいて配列が野生型neo遺伝子の配列に正確に対応していた。従って、遺伝子修 正プロセスは、染色体bp39変異に存在する14ヌクレオチド挿入の正確な欠失を、 さらなる遺伝子変化を伴わず、そしてベクター中に存在するbp648変異の挿入な しに、導いた。しかし、本発明者らのアッセイは、機能的neo遺伝子の存在を必 要とするので、neo遺伝子機能を破壊した組換え事象の間に作製されたさらなる 変異は、本発明者らの分析から排除した。 実施例2:AAVベクターによるヒトHPRT遺伝子の改変 本発明者らはまた、ヒトヒポキサンチンホスホリボシルトランスフェラーゼ遺 伝子座(HPRT)におけるAAVベクターによる相同組換えを研究した。HPRT遺伝子 は変異を研究するのによく使用される。なぜなら、HPRT-細胞は、6チオグアニ ン(6TG)の存在下での増殖によってについて選択され得、そして単一のコピーX 連鎖遺伝子座での変異誘発が、二倍体雄性細胞において測定され得る。本発明者 らは、HT-1080ヒト線維肉腫細胞を用いてHPRT遺伝子における組換えを研究した 。なぜなら、この細胞株は偽二倍体雄性核型を有し(Rasheedら、(1974)Cance r 33:1027-1033)そしてHPRT遺伝子標的化実験において以前に使用されている からである(Pikaartら、(1992)Mol.Cell.Biol.12:5785-92;Zhengら(1991)Pr oc.Nat'l.Acad.Sci.USA88:8067-71)。 エキソン2および3を包含するヒトHPRT遺伝子座の領域を含むAAVベクターを 使用して、HT-1080細胞のHPRT遺伝子へ特定の変異を導入した(図2A)。AAV-HPe 2/3ベクターは、野生型ゲノム配列を含むが、AAV-HPe2/3Xベクターは、エキソン 2に4ヌクレオチド挿入を含む。これは、HPRTコード配列においてフレームシフ トを起こす。HT-1080細胞を、両方のベクターに感染させ、そして選択をしない 時間の間、細胞を培養した後に6TG耐性について選択して、存在するHPRTタンパ ク質の除去を可能にした(実験手順を参考のこと)。図3に示すように、変異AA V-HPe2/3Xベクターに感染させた約1/2000のHT-1080細胞が6TG耐性であった。こ れは、最小のHPRT遺伝子改変頻度を示す。なぜなら、HT-1080細胞は、均一には 二倍体ではなく、そしてさらなるX染色体を含み得るからである(Rasheedら、前 出)。AAV-HPe2/3Xベクター標的化頻度は、バックグラウンド変異率より約30倍 高かった。野生型ベクターでの感染は、バックグラウンドレベルより上のHPRT変 異率には上昇しなかった。 AAV-HPe2/3Xでの感染後のいくつかの6TG耐性クローンのサザン分析は、ベク ター変異が染色体HPRT遺伝子座に導入されたことを確証する。図2Bは、HindIII での消化の結果を示し、これは、ベクター配列の外側を切断し、そしてHT-1080 細胞においてエキソン2および3を含む6.8kbの染色体フラグメントを生成する 。このバンドは、分析されるクローンのすべてにおいて不変であった。このこと は、この領域での主要な再構成が存在しないことを実証する。5つの株は、おそ らく、ランダムベクター組込みに起因して、さらなるバンドを含んでいた。PvuI でのさ らなる消化は、10/13クローンが、染色体に対するベクターPvuI部位挿入変異の 移入から予測される2.2kbのバンドを含んでいたことを示した(図2C)。今日まで に、本発明者らは、AAV-HPe2/3Xに感染させた、24の独立した6TG耐性HT-1080ク ローンを分析し、そのうち18がサザン分析によって決定される場合、エキソン3 に予測されるPvuI部位挿入を有していた。本発明者らは、ポリメラーゼ連鎖反応 (PCR)を用いて、これらのクローンの6つのゲノムDNAからエキソン3を増幅し 、そしてPCR産物を配列決定した(実験手順を参照のこと)。少なくとも330bpの 確実な配列を、各クローンから得、これには、エキソン3のすべてが含まれた。 すべての場合で、配列全体は、エキソン3に予測された4ヌクレオチド挿入を除 いて公開されたHPRT配列と同一であった。さらなるベクター組込み事象のないク ローンを配列決定して、連結していないベクターDNAの増幅を避けた。親HT-1080 細胞株からの配列は、この挿入変異を含んでいなかった。 実施例3:遺伝子修正に対するベクター用量の効果 HSN039細胞における変異neo遺伝子を、ある範囲の感染多重度を用いてAAV-SN0 648ベクターで修正した。図4は、1細胞当たりの感染ベクターゲノム対修正さ れたneo遺伝子を有する細胞の割合としてプロットしたいくつかの実験の結果を 示す。この遺伝子修正率は、ベクター用量を40から2×106ベクター粒子/細胞 へ増加させるにつれ、約0.001から0.1%を超えるまでに増加した。これらの結果 は、この遺伝子修正反応が、細胞に進入するベクター分子の数に限定されること を示唆する。 実施例4:形質導入およびトランスフェクション相同組換え率の比較 本発明者らは、AAV-SN0648ベクターストックで形質導入されたかまたはプラス ミドpASN0648(これは、AAV-SN0648ゲノム全体を含む)でトランスフェクトされ たHSN039細胞におけるneo遺伝子修正率を比較した(図5)。形質導入率は、ト ランスフェクションによって得られるものの少なくとも400倍であった。pASN039 プラスミド(これは、HSN039細胞株と同じ変異を含む)を用いたさらなるトラン スフェクション実験は、pASN0648と類似の結果を与えた。このことは、pASN06 48の遺伝子修正率が、実際に、相同対合というよりはむしろ復帰に起因していた ことを示唆する。従って、形質導入による相同対合率は、トランスフェクション によって得られるものの400倍をはるかに超えることがあり得た。これらの差異 に対する1つの潜在的な説明は、プラスミド取り込みがほんのわずかの割合のト ランスフェクトされた細胞において生じる一方、ベクターゲノムがおそらくすべ ての細胞に進入することである。HSN039細胞の安定なトランスフェクション効率 は、pASNor12(これは、機能的neo遺伝子を含むことを除いてpASN0648と同一で ある)でのトランスフェクションにより決定した場合には、約7%であった。お そらく、さらに高い割合の細胞が、一過的にトランスフェクトされていた。7% のトランスフェクトされた細胞が機能的なプラスミド分子を含んでおり、そして すべてのG418耐性コロニーがpASN0648をトランスフェクトすることによって得ら れるという控えめな推測を行った後でさえも、遺伝子修正率はなお、プラスミド DNA(1.7×10-3対5.7×10-5)を取り込んだ細胞の亜集団において観察されるも のよりも形質導入された細胞において30倍高い。 実施例5:正常ヒト線維芽細胞におけるHPRT遺伝子の改変 標準的な形質導入実験を、1ウェル当たり5×104の正常ヒト線維芽細胞を24ウ ェルプレートにプレーティングすることによって行った。2日目に、培地を交換 し、そしてベクターストック(AAV-HPe2/3またはAAV-Hpe2/3X、DMEM中に調製し た)をウェルに添加した。3日目に、各ウェルをトリプシンで処理し、そして細 胞を10cmディッシュへとプレーティングした。4日目に、各ウェルからの細胞の すべてを12から14日間選択なしで培養して、HPRT細胞において存在するHPRTタン パク質の除去を可能にした。培地を3〜4日毎に交換し、そして細胞が密集しすぎ るようになった場合に、細胞をトリプシンで処理し、そして希釈物を新たなディ ッシュにプレーティングした。この表現型発現期間の後、各培養物の105、104、 および102の細胞を新たな10cmディッシュにプレーティングし、そして翌日に6TG (10Tg/mg)を、105および104細胞ディッシュに添加した。102細胞ディッシュに は6TG選択を適用しなかった。なぜなら、これらを使用してプレーティング効率 を計算したからである。細胞を、さらに10日間培養し、クーマシーブリリアント ブルーGで染色し、そして生存コロニーを計数した。6TG耐性コロニー形成単位 の割合を、プレーティング効率について補正した後に決定した。4つの異なる正 常線維芽細胞株を研究した:MHF1、MHF2,およびMHF3は、正常雄からであり、そ してFHF1は、正常雌からであった。 図6に示すように、HPRT遺伝子の改変は、1細胞あたりの感染するウイルスゲ ノムの数に比例していた。改変は、4つすべての線維芽細胞株のHPRT遺伝子に導 入され得た(図7)。 実施例のまとめ これらの実施例は、アデノ随伴ウイルス(AVV)に基づくウイルスが効率的に かつ特異的に脊椎動物染色体標的配列を改変することを実証する。組み込まれた ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ遺伝子および正常X連鎖ヒポキサンチン ホスホリボシルトランスフェラーゼ遺伝子の両方がAAVベクターによって標的化 された。部位特異的な遺伝子改変は、トランスフェクションによって達成され得 るよりも有意により高い率である、総細胞集団の>0.1%に導入され得、そして この改変は、正常な初代細胞に導入され得る。改変された細胞の大部分は、他の 検出可能な遺伝子変化を含まず、そしてDNA配列決定は、このプロセスの高い信 頼性を実証した。これらの結果は,パルボウイルスベクターが広範な種々の脊椎 動物細胞のゲノムDNAへの特定の遺伝子変化を導入するのに有用であることを示 唆する。 本明細書において記載された実施例および実施態様は例示の目的のためのみで あり、そして種々の改変または変更がそれらを参酌して当業者に示唆され、そし て本願の精神および範囲ならびに添付の請求の範囲の範囲内に含まれることが理 解される。本明細書において引用されたすべての刊行物、特許、および特許出願 は、本明細書中で、すべての目的で参考として援用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.予め選択された標的遺伝子座に改変を有する脊椎動物細胞を産生する方法で あって、以下: a)導入される該改変を除いて該標的遺伝子座と実質的に同一のDNA配列を含む 標的化構築物;および b)少なくとも1つのパルボウイルスITRまたは機能的等価物の全部または一部 、を有する組換えパルボウイルスベクターを脊椎動物細胞に導入する工程であっ て ここで、相同対合が該標的化構築物と該標的遺伝子座との間に生じ、これによ り該改変が該標的遺伝子座に導入される、工程 を包含する、方法。 2.形質導入によって前記脊椎動物に前記組換えウイルスゲノムを進入させる工 程を包含する、請求項1に記載の方法。 3.前記組換えパルボウイルスベクターが、前記脊椎動物細胞にとって外因性で あるDNAをさらに含み、ここで該外因性DNAが前記標的遺伝子座の改変について予 め選択されている、請求項1に記載の方法。 4.前記外因性DNAが前記脊椎動物細胞において機能的である選択マーカーを含 む、請求項3に記載の方法。 5.前記改変が1つ以上の欠失、挿入、置換、またはそれらの組合せを含む、請 求項1に記載の方法。 6.1つ以上のさらなる予め選択された標的遺伝子座に、該導入される改変を除 いて、該さらなる標的遺伝子座の各々と実質的に同一であるDNA配列を含む標的 化構築物を含む組換えパルボウイルスベクターを、前記脊椎動物細胞に導入する ことによって、改変を導入する工程、 をさらに包含する、請求項1に記載の方法。 7.前記標的化構築物の両方が単一のパルボウイルスベクターに存在する、請求 項6に記載の方法。 8.前記標的遺伝子座が、転写調節領域、スプライスシグナル、DNA複製に関与 する配列、マトリクス接着点、染色体組換えホットスポット、構造遺伝子、また はシグナル配列のためのコード領域、およびそれらの部分からなる群から選択さ れるDNA配列を含む、請求項1に記載の方法。 9.前記DNA配列が構造遺伝子を含み、そして前記改変がアミノ酸置換、欠失、 挿入、またはそれらの組合せを、前記遺伝子によってコードされるポリペプチド において生じる、請求項8に記載の方法。 10.前記DNA配列が、プロモーター、エンハンサー、応答エレメント、転写終 結シグナル、および遺伝子座制御領域からなる群から選択される転写調節領域を 含む、請求項8に記載の方法。 11.改変された前記転写調節領域の制御下の遺伝子が、該遺伝子が改変されて いない該転写調節領域の制御下にある等価な条件下で該遺伝子が発現されるレベ ルとは異なるレベルで発現される、請求項10に記載の方法。 12.改変された前記転写調節領域の制御下にある前記遺伝子が、該遺伝子が改 変されていない該転写調節領域の制御下にある等価な条件下で該遺伝子が発現さ れるレベルより高いレベルで発現される、請求項11に記載の方法。 13.改変された前記転写調節領域の制御下にある前記遺伝子が、改変されてい ない該転写調節領域の制御下にある場合に該遺伝子の発現をもたらさない条件下 で発現される、請求項12に記載の方法。 14.前記転写調節領域が前記改変によって誘導性にされる、請求項11に記載 の方法。 15.改変された前記転写調節領域の制御下にある前記遺伝子が、該遺伝子が改 変されていない該転写調節領域の制御下にある等価な条件下で該遺伝子が発現さ れるレベルより低いレベルで発現される、請求項11に記載の方法。 16.前記転写調節領域の制御下にある遺伝子が改変されていない該転写調節領 域の制御下にある場合に該遺伝子の発現をもたらす条件下では該改変を有する細 胞によって発現されない、請求項15に記載の方法。 17.前記脊椎動物が複製する細胞である、請求項1に記載の方法。 18.前記脊椎動物が哺乳動物細胞である、請求項1に記載の方法。 19.前記哺乳動物細胞がヒト細胞である、請求項18に記載の方法。 20.前記ヒト細胞がヒト線維芽細胞である、請求項19に記載の方法。 21.前記脊椎動物細胞が細胞株から得られる、請求項1に記載の方法。 22.前記脊椎動物細胞が初代細胞である、請求項1に記載の方法。 23.前記脊椎動物細胞が形質転換、不死化、または悪性化した細胞である、請 求項1に記載の方法。 24.前記脊椎動物細胞が、該細胞から生物が再構成され得る細胞である、請求 項1に記載の方法。 25.核が前記脊椎動物細胞から除去され、そして該細胞から生物が再構成され 得る細胞に移植されている、請求項1に記載の方法。 26.前記細胞が、胚幹細胞、精子細胞、卵細胞、受精卵細胞、および体細胞再 増殖細胞からなる群より選択される、請求項24に記載の方法。 27.前記パルボウイルスベクターがアデノ随伴ウイルスベクターである、請求 項1に記載の方法。 28.前記組換えパルボウイルスベクターが、少なくとも1つのパルボウイルス 末端反復セグメントをさらに含む、請求項1に記載の方法。 29.複数の細胞が前記形質導入方法に供され、そして該細胞が少なくとも約0. 01%の割合で形質導入される、請求項1に記載の方法。 30.前記細胞が少なくとも約0.1%の割合で形質導入される、請求項29に記 載の方法。 31.請求項1に記載の方法によって、予め決定した標的遺伝子座に、特定の遺 伝子改変が導入された細胞。 32.前記細胞が脊椎動物内に存在する、請求項31に記載の細胞。 33.請求項31に記載の細胞を含む脊椎動物。 34.標的遺伝子座の改変を有する細胞を含む動物を作製する方法であって、以 下の工程: 以下: (a)導入される該改変を除いて、該標的遺伝子座と実質的に同一であるDNA配 列を含む標的化構築物; (b)少なくとも1つのパルボウイルスITRまたは機能的等価物の全部または一 部、 を含む組換えパルボウイルスベクターを、再構成され得る動物に由来する細胞 へ導入する工程であって; ここで、相同対合が、該標的化構築物と該標的遺伝子座との間に生じ、それに よって該改変が該標的遺伝子座へ導入される、工程;ならびに、 分娩まで該細胞および/または該細胞の子孫を該得られた胚を有する雌中で 培養および再移植する工程、 を包含する、方法。 35.標的遺伝子座の改変を有する細胞を含む動物を作製する方法であって、以 下の工程: 以下: (c)導入される該改変を除いて、該標的遺伝子座と実質的に同一であるDNA配 列を含む標的化構築物;および (d)少なくとも1つのパルボウイルスITRまたは機能的等価物の全部または一 部、 を含む組換えパルボウイルスベクターを、脊椎動物細胞へ導入する工程であっ て; ここで、相同対合が、該標的化構築物と該標的遺伝子座との間に生じ、それに よって該改変が該標的遺伝子座へ導入される、工程; 該細胞由来の核を、再構成され得る動物に由来する第二の細胞に導入する工程 ;ならびに、 分娩まで該細胞および/または該第二の細胞の子孫を該得られた胚を有する雌 中で培養および再移植する工程、 を包含する、方法。 36.前記動物が、トランスジェニック動物である、請求項34または35に記 載の方法。 37.前記動物が、キメラ動物である、請求項34または35に記載の方法。 38.標的遺伝子座の改変を、脊椎動物における細胞に導入するための方法であ って、以下の工程: 以下: (a)導入される該改変を除いて、該標的遺伝子座と実質的に同一であるDNA配 列を含む標的化構築物; (b)少なくとも1つのパルボウイルスITRまたは機能的等価物の全部または一 部、 を含む組換えパルボウイルスベクターを、エキソビボで細胞へ導入する工程で あって; ここで、相同対合が、該標的化構築物と該標的遺伝子座との間に生じ、それに よって該改変が該標的遺伝子座へ導入される、工程;ならびに、 該改変された細胞を脊椎動物へ導入する工程、 を包含する、方法。 39.前記改変された細胞が、該改変された細胞が得られた脊椎動物と同一の脊 椎動物に導入される、請求項38に記載の方法。 40.前記脊椎動物が哺乳動物である、請求項38に記載の方法。 41.前記哺乳動物がヒトである、請求項40に記載の方法。 42.前記細胞が、肝細胞、筋肉細胞、線維芽細胞、間質細胞、皮膚細胞、幹細 胞、造血細胞、胎児臍帯血細胞、Tリンパ球、Bリンパ球、または単球である、請 求項38に記載の方法。 43.脊椎動物における細胞において標的遺伝子座に改変を導入するための方法 であって、以下: 該導入される改変を除いて該標的遺伝子座と実質的に同一であるDNA配列を含 む標的化構築物を含む組換えウイルスゲノムを有するパルボウイルスベクターを 該脊椎動物に投与する工程であって、相同対合が、該標的化構築物と該標的遺伝 子座との間に生じ、それにより該改変が該標的遺伝子座へ導入される、工程、 を包含する方法。 44.前記脊椎動物が哺乳動物である、請求項43に記載の方法。
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