JP2001278120A - 自動車用フロントフード構造およびこれを備えた自動車 - Google Patents
自動車用フロントフード構造およびこれを備えた自動車Info
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Abstract
収効率の向上をはかることができる自動車用フロントフ
ード構造を提供すること。 【解決手段】 アウターパネル1とインナーパネル2の
間にレインフォース4を設置し、このレインフォース4
は第1屈曲部41を有して三角形状となり、第1屈曲部
41の前側の壁面43の端部に設けられた第2屈曲部4
4がアウターパネル1とインナーパネル2のヘム接合部
5の近傍でインナーパネル2に設けた係止部21に係合
し、第1屈曲部41の後側の壁面42の端末部がフード
ロック6の前側近傍でインナーパネル2に固定し、上方
衝突に対しては壁面42,43で広角的に荷重を受けて
インナーパネル2に入力伝達することで座屈変形し、前
方衝突に対しては第2屈曲部44が係止部21から外れ
て、レインフォース4が前後方向に収縮変形するように
した。
Description
ード構造およびこれを備えた自動車に関する。
際の衝撃を吸収緩和して歩行者を保護する安全装置とし
ては、例えば特開平10−7027号公報に開示されて
いる自動車用フロントフードがある。
とが接合又はヘム処理されたフロントフードの前記イン
ナーパネルの略中間部上面側に、車両左右方向に接合さ
れた少なくとも一つの別部材となるチャンネル材、又は
切り起こし構造を配置し、衝突時に対象物が倒れ込んで
きた荷重に対して、アウターパネル上に発生する反力を
分配させ、反力を少なくとも3点以上とすることで、対
象物に発生する曲げモーメントを減少するようにしたも
のである。
行中の車両12が歩行者10等と衝突した場合、主に大
人の歩行者10の場合は、バンパーによる一次衝突後、
車両進行方向に対して斜め上方の方向から、フロントフ
ードF・Fの前部に比較的質量の大きい大腿部又は腰部
10a、即ち、比較的エネルギが大きい衝突が発生す
る。
っては、このように歩行者等がフード前部に斜め上方か
ら衝突する場合に、曲げモーメントを低減させることに
よって比較的大きなエネルギの吸収効率を向上させるこ
とが可能である。
に、比較的質量が小さく地上面からの高さが低い物体と
の衝突のような場合、即ち、子供の歩行者11a等との
衝突のような場合は、車両進行方向と略平行の方向でフ
ード前端部に衝突する可能性があり、この際の比較的小
さいエネルギの吸収効率を向上させ、また、前述の大き
な質量が略前方から衝突した際のエネルギ吸収効率をも
同時に向上させることがさらに望まれる。
め上方から比較的エネルギの大きい衝突が発生した場合
にエネルギ吸収効率を向上できることは勿論、略前方か
ら比較的エネルギの小さい衝突が発生した場合にもエネ
ルギ吸収効率を向上することができて前述の要望に応え
ようとするものである。
は、アウターパネルとインナーパネルとによって構成さ
れる自動車用フロントフードにおいて、前記フロントフ
ードの少なくとも前側部にはアウターパネルとインナー
パネルとの間にエネルギ吸収部が配設され、該エネルギ
吸収部はアウターパネルの上方から作用する衝突荷重に
対しては荷重を広角的に受けてインナーパネルに入力伝
達する傾斜角度の異なる複数の壁面を備えていて、前記
衝突荷重によりこれら壁面が座屈変形可能であると共
に、前方から作用する衝突荷重に対しては前記壁面が重
なり合う方向に収縮変形可能とされていることを特徴と
している。
載のエネルギ吸収部を、インナーパネルに設けたフード
ロックよりも前側に配設してあることを特徴としてい
る。
載のエネルギ吸収部の後端部を、フードロックの前側近
傍でインナーパネルに固定したことを特徴としている。
に記載のエネルギ吸収部は、アウターパネルに向かって
凸の第1屈曲部と、該第1屈曲部と前記壁面を介して連
設されてインナーパネルに向かって凸の第2屈曲部とを
備えたレインフォースで構成され、前記第1屈曲部はそ
の前側の壁面と後側の壁面とで側面三角形状に形成して
あり、レインフォースの後端では該第1屈曲部の後側の
壁面の端末部をインナーパネルに固定し、レインフォー
スの前端では前記第2屈曲部の頂部をフロントフード前
端のヘム接合部近傍に車幅方向に設けた係止部に係合
し、かつ、該レインフォース前端の第2屈曲部の前側に
前記第1屈曲部の後側の壁面と略平行な壁面を形成した
ことを特徴としている。
載の第2屈曲部の頂部を係合する係止部を、インナーパ
ネルに下向きに凸に形成したビード部の上面側の溝、又
はインナーパネルに前後に隣接して上向きに凸に形成し
た一対のビード部間の溝で形成したことを特徴としてい
る。
載の第1屈曲部の後側の壁面長さをa、第1屈曲部の前
側の壁面長さをb、インナーパネルのフロントフード前
端のヘム接合部から溝までの長さをc1、溝から第1屈
曲部の後側の壁面端末部の固定部までの長さをc2とし
て、 a≧b、a≧c2、c1≧b の長さ関係としたことを特徴としている。
載のレインフォースを、第1屈曲部と第2屈曲部の複数
個が前後方向に交互に連続して設けられた形状に構成し
たことを特徴としている。
に記載のエネルギ吸収部は、インナーパネルに開口部を
設けることによる切り起こし構造として構成され、該切
り起こし構造はアウターパネルに向かって凸の第1屈曲
部と、該第1屈曲部と前記壁面を介して連設されてイン
ナーパネルに向かって凸の第2屈曲部とを備え、前記第
1屈曲部はその前側の壁面と後側の壁面とで側面三角形
状に形成してあり、該後側の壁面はインナーパネルから
切断されずに一体であり、前側の壁面はインナーパネル
から切断されて下端に前記第2屈曲部が形成され、イン
ナーパネルの前記開口部の前側端部はパネル成形による
爪部を有していて前記第2屈曲部が該爪部に係合し、か
つ、該第2屈曲部の前側に前記第1屈曲部の後側の壁面
と略平行な壁面を形成したことを特徴としている。
に記載のエネルギ吸収部の第1屈曲部の前,後側の壁面
には、アウターパネル上方からの衝突荷重に対して、こ
れら壁面の縦方向の座屈を促すビード部と、横方向の座
屈を促すビード部とを設けたことを特徴としている。
記載のエネルギ吸収部の第1屈曲部の前,後側の壁面
が、正面視して上向きに山形の台形形状に形成されてい
ると共に、横方向の座屈を促すビード部がこれら壁面に
正面視してハの字状に外側へ向けて凸に形成され、この
ハの字状に配置したビード部間に縦方向の座屈を促すビ
ード部が前側の壁面と後側の壁面に一続きに上下方向に
外側に向けて凹に形成されていることを特徴としてい
る。
10に記載のエネルギ吸収部における第1屈曲部の前側
および又は後側の壁面が、車幅方向端部に折れ曲がり部
を介して車両前方向に縦壁面を形成していることを特徴
としている。
2に記載のエネルギ吸収部は、アウターパネルに向かっ
て凸の第1屈曲部と、該第1屈曲部と前記壁面を介して
連設されてインナーパネルに向かって凸の第2屈曲部と
を備えたレインフォースで構成され、前記第1屈曲部は
その前側の壁面と後側の壁面とで側面三角形状に形成し
てあり、レインフォースの前,後側の何れか一方では前
記第1屈曲部の前側又は後側の壁面の端末部をインナー
パネルに固定し、レインフォースの前,後端の他方では
前記第2屈曲部の頂部をインナーパネルに車幅方向に設
けた係止部に係合し、かつ、該レインフォースはスリッ
トによって車幅方向に複数のレインフォース要素に分割
してあると共に、分割された各レインフォース要素は第
1屈曲部の前側の壁面長さと後側の壁面長さの比率をそ
れぞれ変えて、各レインフォース要素の第1屈曲部の頂
部を前後方向にオフセットして配置したことを特徴とし
ている。
に記載のインナーパネルの前側部は、フロントフード前
端のヘム接合部から車両後方へ向けて略水平に延在する
水平部と、水平部の後端からフードロック配設部に向け
て斜め後方に傾斜して立上がる立上がり部とで構成され
ている一方、レインフォースの第2屈曲部は第1屈曲部
の後側の壁面の端末部に形成されていて、該第1屈曲部
の前側の壁面の端末部を前記インナーパネルの水平部に
固定し、第2屈曲部の頂部を前記インナーパネルの立上
がり部に設けた係止部に係合したことを特徴としてい
る。
3に記載のエネルギ吸収部は、アウターパネルに向かっ
て凸の屈曲部と、該屈曲部の前,後側に連なる前記壁面
とで側面三角形状に形成してあり、これら前,後側の壁
面の端末部をインナーパネルに固定する一方、インナー
パネルのこれら前,後側壁面下端部の固定部間には、車
両前方からの衝突荷重に対してインナーパネルの前後方
向の座屈変形を促す易変形部を形成したことを特徴とし
ている。
ネルとインナーパネルとによって構成されるフロントフ
ードを備えた自動車において、前記フロントフードの少
なくとも前側部にはアウターパネルとインナーパネルと
の間にエネルギ吸収部が配設され、該エネルギ吸収部は
アウターパネルの上方から作用する衝突荷重に対しては
荷重を広角的に受けてインナーパネルに入力伝達する傾
斜角度の異なる複数の壁面を備えていて、前記衝突荷重
によりこれら壁面が座屈変形可能であると共に、前方か
ら作用する衝突荷重に対しては前記壁面が重なり合う方
向に収縮変形可能とされていることを特徴としている。
ば、何れも走行中の車両が歩行者等と衝突して、フロン
トフード前部のアウターパネル上方から比較的大きい衝
突エネルギが発生すると、エネルギ吸収部の複数の壁面
がこのアウターパネル上方からの衝突荷重を受けて座屈
変形してエネルギ吸収効果を高めることができる。
らの複数が傾斜角度を異にして設けられているため、広
角度からの衝突に対して有効に座屈変形してエネルギ吸
収を行わせることができる。
的小さい衝突エネルギが発生した場合には、エネルギ吸
収部はこの前方からの衝突荷重に対して前記壁面が重な
り合う方向に収縮変形するため、前後方向に反力の低い
理想的なエネルギ吸収を行わせることができる。
の発明の効果に加えて、インナーパネルのフードロック
配設部分はロック剛性を確保するために高剛性部となっ
ているが、エネルギ吸収部をこのフードロックよりも前
側に配設してあるため、前方から比較的小さい衝突エネ
ルギが発生した場合に、該フードロック配設部分で高い
反力が発生する前にエネルギ吸収を行わせることができ
てエネルギ吸収効率を向上することができる。
の発明の効果に加えて、エネルギ吸収部の後端部を、フ
ードロックの前側近傍でインナーパネルに固定してある
ため、前方から比較的大きい衝突エネルギが発生した場
合には、エネルギ吸収部が高剛性部のフードロック配設
部分に底付きして高い反力を発生し、該エネルギ吸収部
が前後方向に座屈変形して、この比較的エネルギの大き
い前方衝突に際してもエネルギ吸収効率を向上すること
ができる。
〜3の発明の効果に加えて、エネルギ吸収部を構成する
レインフォースの複数の壁面は、第1屈曲部を境にして
傾斜方向を変えて連設しているため、壁面の広角配置の
構造が簡単で、かつ、レインフォースをコンパクトに構
成できる。
前側に存在する壁面が第1屈曲部の後側の壁面と略平行
に配置されているため、広角衝突エリアを前後方向に拡
大できて、より広範囲で上方衝突時のエネルギ吸収を有
効に行わせることができると共に、第1屈曲部と、第2
屈曲部前方の前記壁面とによって反力発生部位が分散さ
れることによりモーメント低減効果も得ることができ
る。
の後側の壁面端末部がインナーパネルに固定され、レイ
ンフォース前端では第2屈曲部の頂部がインナーパネル
に車幅方向に設けた係止部に係合しているため、上方衝
突に対してはインナーパネルへの入力伝達を確実に行え
て反力発生による各壁面の座屈変形を適正に行わせるこ
とができる一方、前方衝突に対しては第2屈曲部の頂部
が係止部より外れて、レインフォースの第1,第2屈曲
部の曲げ変形を伴う前後方向の低反力の収縮変形をスム
ーズに行わせることができる。
の発明の効果に加えて、前方衝突に対してはレインフォ
ースの第2屈曲部の頂部を係合する係止部としての溝を
起点としてインナーパネルを曲げ変形させることができ
て、レインフォースの前後方向の収縮変形をより整然に
行わせることができる。
の発明の効果に加えて、レインフォースの第1屈曲部の
前,後側の壁面長さと、インナーパネルの溝を境にした
前,後部の長さ関係を特定することによって、前方衝突
時においてインナーパネルが溝を起点に上向きに曲げ変
形した場合でも、インナーパネルがレインフォースの壁
面に干渉するのを回避できて、該レインフォースの前後
方向の収縮変形を適正に行わせることができる。
の発明の効果に加えて、レインフォースが、第1屈曲部
と第2屈曲部の複数個が前後方向に交互に連続して設け
られた形状としてあるため、上方衝突に対する広角緩衝
エリアを前後方向に更に拡大できると共にエネルギ吸収
量を増大でき、反力発生部位を分散化してモーメント低
減効果を高めることができる。
〜3の発明の効果に加えて、エネルギ吸収部を構成する
切り起こし構造の複数の壁面は、第1屈曲部を境にして
傾斜方向を変えて連設しているため、壁面の広角配置の
構造が簡単で、かつ、レインフォースをコンパクトに構
成でき、しかも、インナーパネルに開口部を設けて切り
起こし構造とすることによりエネルギ吸収部を構成して
いるため専用の別部材を必要とすることがなく、重量的
におよびコスト的に有利に得ることができる。
前側に存在する壁面が第1屈曲部の後側の壁面と略平行
に配置されているため、広角緩衝エリアを前後方向に拡
大できて、より広範囲で上方衝突時のエネルギ吸収を有
効に行わせることができると共に、第1屈曲部と、第2
屈曲部前方の前記壁面とによって反力発生部位が分散さ
れることによりモーメント低減効果も得ることができ
る。
の後側の壁面端末がインナーパネルに固定され、レイン
フォース前端では第2屈曲部の頂部がインナーパネルの
開口部前端部分の爪部に係合しているため、上方衝突に
対してはインナーパネルへの入力伝達を確実に行えて反
力発生による各壁面の座屈変形を適正に行わせることが
できる一方、前方衝突に対しては第2屈曲部の頂部が爪
部より外れて、レインフォースの第1,第2屈曲部の曲
げ変形を伴う前後方向の低反力の収縮変形をスムーズに
行わせることができる。
〜8の発明の効果に加えて、上方衝突に対して第1屈曲
部の前,後側の壁面が、各ビード部を起点として縦方向
の座屈と横方向の座屈とを多段的に行うため、更に効率
よくエネルギ吸収を行わせることができる。
9の発明の効果に加えて、壁面の座屈変形に際しては
前,後の壁面に一続きの外向きに凹のビード部により縦
方向の座屈変形を誘起させて、続いて外向きに凸のハの
字状配置のビード部による横方向の座屈変形を行わせる
ことができると共に、この横方向の座屈変形に際しては
台形形状により壁面の上方から下方に向けて整然と座屈
変形させることができてより有効なエネルギ吸収を行わ
せることができる。
4〜10の発明の効果に加えて、比較的エネルギの大き
な前方衝突および上方衝突に対して、レインフォースの
車両前方向に向く縦壁面の前後方向又は上下方向の座屈
変形により更に効率よくエネルギ吸収を行わせることが
できる。
1,2の発明の効果に加えて、エネルギ吸収部を構成す
るレインフォースによって前記請求項4とほぼ同様の効
果が得られる他、各レインフォース要素の第1屈曲部の
頂部が前後方向にオフセットしているため、レインフォ
ースの前後方向長さの増大化を伴うことなく広角緩衝エ
リアを拡大できて、より広角度からの上方衝突時のエネ
ルギ吸収を有効に行わせることができると共に、各レイ
ンフォースの第1屈曲部の頂部の前後方向のオフセット
配置によって反力発生部位が分散されてモーメント低減
効果を高めることができる。
12の発明の効果に加えて、フロントフード前端がフー
ドロック配設部分の前方で下向きに大きく廻り込んだ形
状に形成されて、インナーパネルの前側部が水平部と立
上がり部とで有段成形されていても、レインフォースの
これら水平部と立上がり部とに跨る配置によって、上方
衝突に対して各壁面が有効に座屈変形してエネルギ吸収
効率を高められる一方、前方衝突に対しては第1屈曲部
の前側の壁面端末部が水平部に固定され、後側の壁面端
末部に形成した第2屈曲部が立上がり部の係止部に係合
していて、該第2屈曲部が係止部から外れてインナーパ
ネルの曲げ変形に支障を来すことなくレインフォースの
収縮変形が可能となり、該前方衝突に対するエネルギ吸
収の有効性を発揮させることができる。
1〜3の発明の効果に加えて、エネルギ吸収部を構成す
るレインフォースの複数の壁面は、屈曲部を境にして傾
斜方向を変えて連設しているため、壁面の広角配置の構
造が簡単で、かつ、レインフォースをコンパクトに構成
できる。
れもインナーパネルに固定してあるため、上方衝突に対
してインナーパネルへの入力伝達を確実に行えて反力を
発生させることができる一方、前方衝突に対しては前記
両壁面の固定部間でインナーパネルに易変形部を車幅方
向に形成してあるため、該易変形部を起点としてインナ
ーパネルを曲げ変形させてレインフォースの収縮変形が
可能となり、該前方衝突に対するエネルギ吸収の有効性
を発揮させることができる。
共に詳述する。
ド構造の第1実施形態を示す図である。
1とインナーパネル2とによって構成されるフロントフ
ードF・Fの前側部には、アウターパネル1とインナー
パネル2との間にエネルギ吸収部としてのレインフォー
ス4を配設してある。
ロック6を配設した部分からフード前端のヘミング接合
部5に亘る前側部分を略水平に形成してあって、この略
水平な前側部分にレインフォース4を配設してある。
て側面三角形状に形成してあって、該第1屈曲部41は
アウターパネル1に向かって凸であり、この第1屈曲部
41の前後両側の壁面のうちの後側の壁面42の端末部
はフードロック6の前側近傍でインナーパネル2に溶接
して固定部3としてある。
端末部は第2屈曲部44として形成してあり、該第2屈
曲部44の前側に前記第1屈曲部41の後側の壁面42
と略平行な壁面45を形成してある。従って、本実施形
態ではレインフォース4は略N字形状となっている。
た部位には係止部21を車幅方向に設けてあり、この係
止部21に前記レインフォース4の第2屈曲部44の頂
部を形成してある。
パネル2に下向きに凸に形成したビード部の上面側の溝
で構成しているが、この他、図2に部分断面として併記
したように該インナーパネル2に前後に隣接して上向き
に凸に形成した一対のビード部間の溝で構成してもよ
い。
車両が歩行者等と衝突した場合は、例えば大人相当の大
きさの歩行者の場合は、図1を用いて前述したようにバ
ンパーによる一次衝突後、車両の進行方向に対して斜め
上方の方向からフロントフードF・Fの前部に比較的質
量の大きい大腿部又は腰部、即ち、比較的エネルギが大
きい衝突となる。
対して角度をなしているが、この衝突角度は歩行者の体
格、衝突速度、バンパー長さ、フード前端部高さ等によ
って異なって一定ではないことは、既にいくつかの解析
例が文献に紹介されている。
たようにレインフォース4が略N字形状であって、第1
屈曲部41はその前後両側の壁面42,43が角度を成
して三角形状としてあり、後側の壁面42の端末部はイ
ンナーパネル2に溶接固定し、壁面43の端末部に形成
した第2屈曲部44の頂部は該インナーパネル2の係止
部21に係合してあるため、上方衝突に対してはインナ
ーパネル2への入力伝達を確実に行えて反力発生による
各壁面の座屈変形を適正に行えしかも、アウターパネル
1に対して面直方向からの衝突荷重だけでなく、図4に
矢印Fで示す様々な角度からの衝突荷重に対しても壁面
42,43が図5に示すように座屈変形して、広角度θ
からの衝突に対してエネルギ吸収を有効に行うことがで
きる。
第1屈曲部41の後側の壁面42と略平行となっている
ため、該壁面45も座屈変形してエネルギ吸収効果を高
められるだけでなく、第1屈曲部41と該壁面45とに
よって反力発生部位が分散されることによりモーメント
低減効果も得ることができる。
に対して斜め上方から比較的エネルギが大きい衝突が発
生した場合の荷重−ストローク図を示している。
ロントフードにおけるエネルギ吸収特性を示しており、
アウターパネル1が底付きすることによって荷重が高ま
ってしまうが、本実施形態ではB線に示すようにレイン
フォース4が座屈変形開始することにより初期衝突荷重
を高められると共に、該レインフォース4の座屈変形に
よるエネルギ吸収効果によって、アウターパネル1の底
付き時の荷重を低めることができる。
比較的質量の小さい、即ち、衝突エネルギの比較的小さ
い前方からの衝突に対するエネルギを吸収する際は、図
6に示すようにインナーパネル2は係止部21の溝を起
点に曲げ変形して座屈圧潰することで比較的小さな反力
を生じる。
ル2の圧潰と共に第2屈曲部44の頂部が係止部21の
溝から外れるため、第2屈曲部44、第1屈曲部41で
曲げ変形を起こして、壁面45,43,42が前後方向
に重なり合う方向に収縮変形し、フードロック6の配設
部分に底付きして高い反力が発生する前に、前後方向に
反力の低い理想的なエネルギ吸収を行わせることができ
る。
インナーパネル2が係止部21の溝を起点に曲げ変形す
るため、レインフォース4の前後方向の収縮変形をより
整然に行わせることができる。
い衝突時では、レインフォース4の後端部、即ち、前記
壁面42の端末部をフードロック6の前側近傍でインナ
ーパネル2に溶接固定してあるため、レインフォース4
が図7に示すように高剛性のフードロック6配設部分に
底付きして高い反力を発生し、該レインフォース4が前
後方向に座屈圧潰(座屈変形)して、この比較的エネル
ギの大きい前方衝突に際してもエネルギ吸収効率を向上
することができる。
上方衝突および前方衝突に対して理想的なエネルギ吸収
性能が得られる他、エネルギ吸収部を構成するレインフ
ォース4の複数の壁面42,43は、第1屈曲部41を
境にして傾斜方向を変えて連設しているため、壁面4
2,43の広角配置の構造が簡単で、かつ、レインフォ
ース4をコンパクトに構成することができる。
形態における第2屈曲部44前方の壁面45の上端部
に、略水平なフランジ45aを曲折成形したものであ
る。
形態と同様の効果が得られることに加えて、比較的エネ
ルギの大きい前方衝突に対しては、図10に示すように
レインフォース4が高剛性のフードロック6配設部分に
底付きした際に、前記フランジ部45aが座屈圧潰する
ことで更に反力を発生させることができてより一層エネ
ルギ吸収効率を向上することができる。
図11に示すように第1屈曲部41の後側の壁面42の
長さをa、第1屈曲部41の前側の壁面43の長さを
b、インナーパネル2のフロントフード前端のヘム接合
部5から係止部21の溝までの長さをc1、溝から第1
屈曲部の後側の壁面端末部の固定部3までの長さをc2
として、a≧b、a≧c2、c1≧bの長さ関係とするこ
とにより、前方衝突時にインナーパネル2が係止部21
の溝を起点に図11の破線に示すように上向きに曲げ変
形した場合でも、インナーパネル2がレインフォース4
の壁面42,43に干渉するのを回避できて、該レイン
フォース4の前後方向の収縮変形を適正に行わせること
ができる。
フォース4の第2屈曲部44の頂部を、インナーパネル
2の係止部21の溝に係合してあるが、図12,13に
示す第3実施形態のように第2屈曲部44の頂部を溝の
前側部分でインナーパネル2にマスチックシール72の
ような粘弾性接着剤で接着してもよい。
の効果が得られる他、マスチックシール72による第2
屈曲部44のインナーパネル2への接着によって、走行
時における異音の発生を防止できると共に、上方衝突時
にレインフォース4に上下方向の衝突圧縮荷重が作用し
た際に、第2屈曲部44の頂部が係止部21の溝から外
れるおそれがなく、インナーパネル2への入力伝達をよ
り確実に行うことが可能となる。
ル72による接着部分に剪断荷重が作用するため、該マ
スチックシール72が容易に剥がれてレインフォース4
の収縮変形を許容することができる。
で、本実施形態にあってはレインフォース4を、第1屈
曲部41と第2屈曲部44の複数個が前後方向に交互に
連続して設けられた側面W字状(又は側面M字状)の形
状構成としてある。
第2実施形態と同様の効果が得られる他、上方衝突に対
する広角緩衝エリアを前後方向に更に拡大できると共
に、反力発生部位を分散化してモーメント低減効果を高
めることができる。
すように、発生荷重ピーク点を多段に生じさせてエネル
ギ吸収量を増大でき、しかも、各第1屈曲部41間で高
さを調節することによって荷重コントロールを容易に行
うことができる。
すもので、フード前端がフードロック6配設部分の前方
で下向きに大きく廻り込んだ形状にした所謂スラントノ
ーズタイプのフロントフードに本発明を適用したもので
ある。
ード前端のヘム接合部5から車両後方へ向けて略水平に
延在する水平部2aと、水平部2aの後端からフードロ
ック6配設部に向けて斜め後方に傾斜して立上がる立上
がり部2bとで構成して有段成形してある。
方向略半部から立上がり部2bの上端部に亘って部分的
に開口部23を設けることによる切り起こし構造40と
して構成している。
1に向かって凸の第1屈曲部41とお、該第1屈曲部4
1と壁面43を介して連設されてインナーパネル2の水
平部2aに向かって凸の第2屈曲部44とを備え、前記
第1屈曲部41はその前側の前記壁面43と後側の壁面
42とで側面三角形状に形成してある。
断されずに一体であり、前側の壁面43はインナーパネ
ル2から切断されて下端に前記第2屈曲部44が形成さ
れ、インナーパネル2の前記開口部23の前側端部はパ
ネル成形による爪部22を有していて前記第2屈曲部4
4が該爪部22に係合している。
屈曲部41の後側の壁面42と略平行な壁面45を形成
してある。
く、図16では該切り起こし構造40の複数個を車幅方
向に設けた状態を示している。
第1実施形態と同様の作用効果が得られ、フード前部で
の、略前方向を含む広角度の範囲で衝突する比較的エネ
ルギの大きな上方衝突に対するエネルギ吸収効率の向上
と、前方衝突に対しては第2屈曲部44が爪部22から
外れて切り起こし構造40の前後方向の収縮変形が許容
されて、前方衝突に対するエネルギ吸収効率の向上とを
両立することができる。
2に開口部23を設けて切り起こし構造40とすること
によりエネルギ吸収部を構成しているため専用の別部材
を必要とすることがなく、重量的におよびコスト的に有
利に得ることができる。
で、本実施形態では前記各実施形態におけるレインフォ
ース4又は切り起こし構造40の第1屈曲部41の前,
後側の壁面42,43に、アウターパネル1の上方から
の衝突荷重に対して、これら壁面42,43の縦方向の
座屈を促すビード部7cと、横方向の座屈を促すビード
部7a,7bとを設けたものである。
の壁面42,43を、正面視して上向きに山形の台形形
状に形成してあって、前記横向きの座屈を促すビード部
7a,7bはこれら壁面42,43に正面視してハの字
状に外側へ向けて凸に形成してあり、これらハの字状に
配置したビード部7a,7b間に、前述の縦方向の座屈
を促すビード部7cを前,後側の壁面43,42に一続
きに上下方向に外側に向けて凹に形成してある。
上方衝突時における壁面42,43の座屈変形に際して
は、これら壁面42,43がビード部7cと、ビード部
7a,7bとによって、これらビード部7c,7a,7
bを起点として縦方向の座屈と横方向の座屈とを多段的
に行うようになって、更に効率よくエネルギ吸収を行わ
せることができる。
示すように壁面42,43に一続きの上向きに凹のビー
ド部7cにより縦方向の座屈変形を誘起させ、続いて上
向きに凸のハの字状配置のビード部7a,7bの上端が
干渉して突張ることにより縦方向の座屈から横方向の座
屈へと移行し、この横方向の座屈変形に際しては壁面4
2,43の台形形状により図17の(IV)に示すように
壁面42,43の上方から下方に向けて整然と座屈変形
させることができて、より有効なエネルギ吸収を行わせ
ることができる。
で、本実施形態にあっては、前記第1実施形態における
レインフォース4の第1屈曲部41の前側の壁面43の
車幅方向端部に、折れ曲がり部46a,46bを介して
車両前方向に縦壁面47a,47bを形成してある。
2に設けるようにしてもよい。
1実施形態と同様の効果が得られることに加えて、比較
的エネルギの大きな前方衝突および上方衝突に対して、
レインフォース4の車両前方向を向く縦壁面47a,4
7bの前後方向又は上下方向の座屈変形により、更に効
率よくエネルギ吸収を行わせることができる。
の付設構造は、図15,16に示した切り起こし構造4
0に適用することも可能である。
で、本実施形態も前記図15,16に示したスラントノ
ーズタイプのフロントフードF・Fに本発明を適用した
ものである。
の水平部2aと立上がり部2bとに跨ってエネルギ吸収
部としてのレインフォース4を配設してある。
に向かって凸の第1屈曲部41と、該第1屈曲部41の
後側の壁面42の端末部に形成されてインナーパネル2
に向かって凸の第2屈曲部44とを備えていて、第1屈
曲部41は前記第1実施形態と同様にその前側の壁面4
3と後側の壁面42とで側面三角形状に形成してある。
2の水平部2aに溶接して固定部3としてある一方、立
上がり部2bには車幅方向に上向きに凸のビード部から
なる係止部21を設けて、該係止部21に第2屈曲部4
4の頂部を係合してある。
残して第2屈曲部44の端部からスリット4dを設け
て、車幅方向に複数のレインフォース要素4a〜4cに
分割してある。
第1屈曲部41の前側の壁面43の長さと、後側の壁面
42の長さとの比率をそれぞれ変えて、各レインフォー
ス要素4a〜4cの第1屈曲部41の頂部をアウターパ
ネル1の前下がりの曲面に上下方向に沿う形で前後方向
にオフセットして配置してある。
15,16に示した第5実施形態と同様に、上方衝突に
対して第1屈曲部41の各壁面42,43が有効に座屈
変形してエネルギ吸収効率を高められる一方、前方衝突
に対しては、第1屈曲部41の前側の壁面43の端末部
が水平部2aに固定され、後側の壁面42の端末部に形
成した第2屈曲部44の頂部から立上がり部2bの係止
部21に係合していて、該第2屈曲部44が係止部21
から外れてインナーパネル2の曲げ変形に支障を来すこ
となくレインフォース4の収縮変形が可能となり、該前
方衝突に対するエネルギ吸収の有効性を発揮することが
できる。
の第1屈曲部41の頂部が前後方向にオフセットしてい
るため、レインフォース4の前後方向長さの増大を伴う
ことなく広角緩衝エリアを拡大できて、より広角度から
の上方衝突時のエネルギ吸収を有効に行わせることがで
きると共に、この第1屈曲部41の頂部の前後方向のオ
フセット配置によって反力発生部位が分散されてもモー
メント低減効果を高めることができる。
寸法を図19に示すように調節することによって荷重コ
ントロールを容易に行うこともできる。
の第1屈曲部41の頂部の前後方向オフセット配置の構
造は、前記第1実施形態に適用することも可能である。
で、本実施形態ではエネルギ吸収部としてのレインフォ
ース4を、アウターパネル1に向かって凸の屈曲部41
と、該屈曲部41の前,後側に連なる壁面42,43と
で側面三角形状に形成してある。
してあり、前記前側の壁面43の端末部はフード前端の
ヘム接合部5の近傍で該インナーパネル2に溶接して固
定部3としてある一方、後側の壁面42の端末部をフー
ドロック6の前側近傍でインナーパネル2に溶接して固
定部3としてある。
3,3間には、車両前方からの衝突荷重に対してインナ
ーパネル2の前後方向の座屈変形を促す易変形部71を
形成してある。
ナーパネル2に複数個の長孔71aを車幅方向に隣接形
成することによって構成しているが、この他、図21に
示す第10実施形態のように、インナーパネル2に下向
きに凸のビード部71bを車幅方向に設けて易変形部7
1とすることができる。
れば、上方衝突に対しては前記第1実施形態とほぼ同様
の効果が得られると共に、屈曲部41の前,後側の壁面
42,43の端末部を何れインナーパネル2に接合固定
してあるので、該上方衝突に対してインナーパネル2へ
の入力伝達を確実に行えて適切な反力発生を行わせるこ
とができる。
43の固定部3,3間でインナーパネル2に易変形部7
1を車幅方向に形成してあるため、該易変形部71を起
点としてインナーパネル2を曲げ変形させてレインフォ
ース4の収縮変形が可能となり、該前方衝突に対するエ
ネルギ吸収の有効性を発揮させることができる。
る。
ーク線図である。
のレインフォース配設部の寸法関係を示す断面図であ
る。
る。
る。
の配置例を示す説明図である。
び断面図である。
視斜視図である。
び断面図である。
ある。
Claims (15)
- 【請求項1】 アウターパネルとインナーパネルとによ
って構成される自動車用フロントフードにおいて、前記
フロントフードの少なくとも前側部にはアウターパネル
とインナーパネルとの間にエネルギ吸収部が配設され、
該エネルギ吸収部はアウターパネルの上方から作用する
衝突荷重に対しては荷重を広角的に受けてインナーパネ
ルに入力伝達する傾斜角度の異なる複数の壁面を備えて
いて、前記衝突荷重によりこれら壁面が座屈変形可能で
あると共に、前方から作用する衝突荷重に対しては前記
壁面が重なり合う方向に収縮変形可能とされていること
を特徴とする自動車用フロントフード構造。 - 【請求項2】 エネルギ吸収部を、インナーパネルに設
けたフードロックよりも前側に配設してあることを特徴
とする請求項1に記載の自動車用フロントフード構造。 - 【請求項3】 エネルギ吸収部の後端部を、フードロッ
クの前側近傍でインナーパネルに固定したことを特徴と
する請求項2に記載の自動車用フロントフード構造。 - 【請求項4】 エネルギ吸収部は、アウターパネルに向
かって凸の第1屈曲部と、該第1屈曲部と前記壁面を介
して連設されてインナーパネルに向かって凸の第2屈曲
部とを備えたレインフォースで構成され、前記第1屈曲
部はその前側の壁面と後側の壁面とで側面三角形状に形
成してあり、レインフォースの後端では該第1屈曲部の
後側の壁面の端末部をインナーパネルに固定し、レイン
フォースの前端では前記第2屈曲部の頂部をフロントフ
ード前端のヘム接合部近傍に車幅方向に設けた係止部に
係合し、かつ、該レインフォース前端の第2屈曲部の前
側に前記第1屈曲部の後側の壁面と略平行な壁面を形成
したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の自
動車用フロントフード構造。 - 【請求項5】 第2屈曲部の頂部を係合する係止部を、
インナーパネルに下向きに凸に形成したビード部の上面
側の溝、又はインナーパネルに前後に隣接して上向きに
凸に形成した一対のビード部間の溝で形成したことを特
徴とする請求項4に記載の自動車用フロントフード構
造。 - 【請求項6】 第1屈曲部の後側の壁面長さをa、第1
屈曲部の前側の壁面長さをb、インナーパネルのフロン
トフード前端のヘム接合部から溝までの長さをc1、溝
から第1屈曲部の後側の壁面端末部の固定部までの長さ
をc2として、 a≧b、a≧c2、c1≧b の長さ関係としたことを特徴とする請求項5に記載の自
動車用フロントフード構造。 - 【請求項7】 レインフォースを、第1屈曲部と第2屈
曲部の複数個が前後方向に交互に連続して設けられた形
状に構成したことを特徴とする請求項4に記載の自動車
用フロントフード構造。 - 【請求項8】 エネルギ吸収部は、インナーパネルに開
口部を設けることによる切り起こし構造として構成さ
れ、該切り起こし構造はアウターパネルに向かって凸の
第1屈曲部と、該第1屈曲部と前記壁面を介して連設さ
れてインナーパネルに向かって凸の第2屈曲部とを備
え、前記第1屈曲部はその前側の壁面と後側の壁面とで
側面三角形状に形成してあり、該後側の壁面はインナー
パネルから切断されずに一体であり、前側の壁面はイン
ナーパネルから切断されて下端に前記第2屈曲部が形成
され、インナーパネルの前記開口部の前側端部はパネル
成形による爪部を有していて前記第2屈曲部が該爪部に
係合し、かつ、該第2屈曲部の前側に前記第1屈曲部の
後側の壁面と略平行な壁面を形成したことを特徴とする
請求項1〜3の何れかに記載の自動車用フロントフード
構造。 - 【請求項9】 エネルギ吸収部の第1屈曲部の前,後側
の壁面には、アウターパネル上方からの衝突荷重に対し
て、これら壁面の縦方向の座屈を促すビード部と、横方
向の座屈を促すビード部とを設けたことを特徴とする請
求項4〜8の何れかに記載の自動車用フロントフード構
造。 - 【請求項10】 エネルギ吸収部の第1屈曲部の前,後
側の壁面が、正面視して上向きに山形の台形形状に形成
されていると共に、横方向の座屈を促すビード部がこれ
ら壁面に正面視してハの字状に外側へ向けて凸に形成さ
れ、このハの字状に配置したビード部間に縦方向の座屈
を促すビード部が前側の壁面と後側の壁面に一続きに上
下方向に外側に向けて凹に形成されていることを特徴と
する請求項9に記載の自動車用フロントフード構造。 - 【請求項11】 エネルギ吸収部における第1屈曲部の
前側および又は後側の壁面が、車幅方向端部に折れ曲が
り部を介して車両前方向に縦壁面を形成していることを
特徴とする請求項4〜10の何れかに記載の自動車用フ
ロントフード構造。 - 【請求項12】 エネルギ吸収部は、アウターパネルに
向かって凸の第1屈曲部と、該第1屈曲部と前記壁面を
介して連設されてインナーパネルに向かって凸の第2屈
曲部とを備えたレインフォースで構成され、前記第1屈
曲部はその前側の壁面と後側の壁面とで側面三角形状に
形成してあり、レインフォースの前,後側の何れか一方
では前記第1屈曲部の前側又は後側の壁面の端末部をイ
ンナーパネルに固定し、レインフォースの前,後端の他
方では前記第2屈曲部の頂部をインナーパネルに車幅方
向に設けた係止部に係合し、かつ、該レインフォースは
スリットによって車幅方向に複数のレインフォース要素
に分割してあると共に、分割された各レインフォース要
素は第1屈曲部の前側の壁面長さと後側の壁面長さの比
率をそれぞれ変えて、各レインフォース要素の第1屈曲
部の頂部を前後方向にオフセットして配置したことを特
徴とする請求項1,2に記載の自動車用フロントフード
構造。 - 【請求項13】 インナーパネルの前側部は、フロント
フード前端のヘム接合部から車両後方へ向けて略水平に
延在する水平部と、水平部の後端からフードロック配設
部に向けて斜め後方に傾斜して立上がる立上がり部とで
構成されている一方、レインフォースの第2屈曲部は第
1屈曲部の後側の壁面の端末部に形成されていて、該第
1屈曲部の前側の壁面の端末部を前記インナーパネルの
水平部に固定し、第2屈曲部の頂部を前記インナーパネ
ルの立上がり部に設けた係止部に係合したことを特徴と
する請求項12に記載の自動車用フロントフード構造。 - 【請求項14】 エネルギ吸収部は、アウターパネルに
向かって凸の屈曲部と、該屈曲部の前,後側に連なる前
記壁面とで側面三角形状に形成してあり、これら前,後
側の壁面の端末部をインナーパネルに固定する一方、イ
ンナーパネルのこれら前,後側壁面下端部の固定部間に
は、車両前方からの衝突荷重に対してインナーパネルの
前後方向の座屈変形を促す易変形部を形成したことを特
徴とする請求項1〜3の何れかに記載の自動車用フロン
トフード構造。 - 【請求項15】 アウターパネルとインナーパネルとに
よって構成されるフロントフードを備えた自動車におい
て、前記フロントフードの少なくとも前側部にはアウタ
ーパネルとインナーパネルとの間にエネルギ吸収部が配
設され、該エネルギ吸収部はアウターパネルの上方から
作用する衝突荷重に対しては荷重を広角的に受けてイン
ナーパネルに入力伝達する傾斜角度の異なる複数の壁面
を備えていて、前記衝突荷重によりこれら壁面が座屈変
形可能であると共に、前方から作用する衝突荷重に対し
ては前記壁面が重なり合う方向に収縮変形可能とされて
いることを特徴とする自動車。
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