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JP2001270071A - 製版方法及び製版装置 - Google Patents

製版方法及び製版装置

Info

Publication number
JP2001270071A
JP2001270071A JP2000082288A JP2000082288A JP2001270071A JP 2001270071 A JP2001270071 A JP 2001270071A JP 2000082288 A JP2000082288 A JP 2000082288A JP 2000082288 A JP2000082288 A JP 2000082288A JP 2001270071 A JP2001270071 A JP 2001270071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
image
plate making
plate
image carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000082288A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Osawa
定男 大澤
Yusuke Nakazawa
雄祐 中沢
Eiichi Kato
栄一 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000082288A priority Critical patent/JP2001270071A/ja
Priority to US09/814,820 priority patent/US20010050016A1/en
Publication of JP2001270071A publication Critical patent/JP2001270071A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/015Ink jet characterised by the jet generation process
    • B41J2/04Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand
    • B41J2/06Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by electric or magnetic field
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/10Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme
    • B41C1/1066Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme by spraying with powders, by using a nozzle, e.g. an ink jet system, by fusing a previously coated powder, e.g. with a laser
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/407Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル画像データに対応でき、安価かつ高
速で鮮明な画像の印刷物を多数枚印刷できる版材の製版
方法及び製版装置を提供する。 【解決手段】 画像データの信号に基づき、静電界を利
用して油性インクを吐出ヘッドから吐出させることによ
りドラム14の表面に画像を形成するインクジェット描
画装置2と、ドラム14の表面に形成された画像を版材
9に接触転写して刷版を得るためのヒートローラ15
と、を含む製版装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル製版を行
う製版方法及び製版装置に関し、さらに詳細には、油性
インクを使用した製版画質および印刷画質が良好な製版
方法及び製版装置に関する。
【0002】
【従来の技術】平版印刷においては、印刷版の表面に画
像原稿に対応して印刷インキ受容性と印刷インキ反発性
の領域を設け、印刷インキをインキ受容性の領域に付着
させて印刷を行う。通常は印刷版の表面に、親水性およ
び親油性(インキ受容性)の領域を画像様に形成し、湿
し水を用いて親水性領域をインキ反発性とする。
【0003】印刷原版への画像の記録(製版)は、一旦
画像原稿をアナログ的またはデジタル的に銀塩写真フィ
ルムに出力し、これを通してジアゾ樹脂や光重合性のフ
ォトポリマー感光材料(印刷原版)を露光し、非画像部
を主にアルカリ性溶液を用いて溶出除去して行うのが一
般的な方法である。
【0004】近年、平版印刷方法において、最近のデジ
タル描画技術の向上と、プロセスの効率化の要求から、
印刷原版上に、直接デジタル画像情報を描画するシステ
ムが数多く提案されている。これは、CTP(Computer
-to-plate )、あるいはDDPP(Digital Direct Pri
nting Plate )と呼ばれる技術である。製版方法として
は、例えばレーザーを用いて、光モードまたは熱モード
で画像を記録するシステムがあり、一部は実用化され始
めている。
【0005】しかし、この製版方法は、光モード、熱モ
ードともに、一般には、レーザー記録後にアルカリ性現
像液で処理して非画像部を溶解除去して製版が行われ、
アルカリ性廃液が排出され、環境保全上好ましくない。
【0006】一方、上記のレーザーを用いる方法は、高
価でかつ大きな装置となってしまうため、安価でかつコ
ンパクトな描画装置であるインクジェット法を応用した
システムが試みられている。
【0007】特開昭64−27953号公報には、親水
性の版材に親油性のワックスインクを使用してインクジ
ェットで描画を行い、製版を行う方法が開示されてい
る。この方法では画像がワックスで形成されるため画像
部の機械的強度が弱く且つ版材親水性表面との密着性が
不足するため耐刷性は低い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたものであり、その目的は、第一
に、現像処理が不要なデジタル対応の製版方法及び製版
装置を提供することである。第二に、安価および簡便な
方法で、鮮明で高画質な印刷物が多数枚得られる平版印
刷版の作成を可能とする製版方法及び製版装置を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記(1)
〜(22)の本発明により達成される。 (1) 画像データの信号に基づき、静電界を利用して
油性インクを吐出させる静電式インクジェット方式によ
り、第1画像担持体表面に画像を形成し、該第1画像担
持体に形成された画像を第2画像担持体に接触転写して
刷版を作成することを特徴とする製版方法。 (2) 前記油性インクが、固有電気抵抗値109Ωc
m以上かつ誘電率3.5以下の非水溶媒中に、少なくと
も常温で固体かつ疎水性の樹脂粒子を分散したものであ
る(1)の製版方法。 (3) 前記第1画像担持体に画像を形成する際に、前
記第1画像担持体の表面温度を、30℃〜40℃の範囲
内に設定する(1)又は(2)の製版方法。 (4) 前記第2画像担持体に画像を転写したのちに、
さらに、該画像を定着する(1)乃至(3)の何れか1
の製版方法。 (5) 画像データの信号に基づき、静電界を利用して
油性インクを吐出ヘッドから吐出させることにより第1
画像担持体に画像を形成するインクジェット描画手段
と、前記第1画像担持体に形成された画像を第2画像担
持体に接触転写して刷版を得るための画像転写手段と、
を含む製版装置。 (6) 前記油性インクが、固有電気抵抗値109Ωc
m以上かつ誘電率3.5以下の非水溶媒中に、少なくと
も常温で固体かつ疎水性の樹脂粒子を分散したものであ
る(5)の製版装置。 (7) 前記第1画像担持体がドラム又はエンドレスベ
ルトから成る回転体である(5)又は(6)の製版装
置。 (8) 前記第1画像担持体が弾性を有する(5)乃至
(7)の何れか1の製版装置。 (9) 前記インクジェット描画手段から前記第1画像
担持体にインクを吐出する際に、前記第1画像担持体の
表面温度を30℃〜40℃の範囲内に設定する温度制御
手段を備える(5)乃至(8)の何れか1の製版装置。 (10) 前記第1画像担持体をクリーニングするクリ
ーニング手段を有する(5)乃至(9)の何れか1の製
版装置。 (11) 前記第2画像担持体に転写された画像を、さ
らに、定着する画像定着手段を有する(5)乃至(1
0)の何れか1の製版装置。 (12) 前記画像定着手段が、ヒートローラ及び/又
は赤外線ランプ、ハロゲンランプ若しくはキセノンフラ
ッシュランプを用いた加熱手段を有する(11)の製版
装置。 (13) 前記加熱手段が、前記画像を定着するとき
に、前記第2画像担持体の温度を徐々に昇温するように
配置及び/又は制御される(12)の製版装置。 (14) 前記第1画像担持体への描画時に、前記回転
体を回転することにより主走査を行う(7)乃至(1
3)の何れか1の製版装置。 (15) 前記吐出ヘッドが、シングルチャンネルヘッ
ド又はマルチチャンネルヘッドからなり、前記回転体の
軸と平行方向に前記吐出ヘッドを移動することにより副
走査を行う(14)の製版装置。 (16) 前記吐出ヘッドが、前記第1画像担持体の幅
と略同じ長さを有するフルラインヘッドからなる(1
4)の製版装置。 (17) 前記インクジェット描画装置が、前記吐出ヘ
ッドに前記油性インクを供給するインク供給手段を有す
る(5)乃至(16)の何れか1の製版装置。 (18) 前記吐出ヘッドから前記油性インクを回収す
るインク回収手段を有し、インク循環を行う(17)の
製版装置。 (19) 前記インクジェット描画装置が、前記油性イ
ンクを格納するインクタンク内の前記油性インクを攪拌
する攪拌手段を有する(5)乃至(18)の何れか1の
製版装置。 (20) 前記インクジェット描画装置が、前記油性イ
ンクを格納するインクタンク内及び/又はインク経路内
の前記油性インクの温度を管理するインク温度管理手段
を有する(5)乃至(19)の何れか1の製版装置。 (21) 前記インクジェット描画装置が、前記油性イ
ンクの濃度を制御するインク濃度制御手段を有する
(5)乃至(20)の何れか1の製版装置。 (22) 前記吐出ヘッドをクリーニングするクリーニ
ング手段を有する(5)乃至(21)の何れか1の製版
装置。
【0010】本発明は、第1画像担持体上に、油性イン
クを静電界によって吐出するインクジェット法で画像を
形成したのち、その画像を第2画像担持体に接触転写し
て製版することを特徴とする。第1画像担持体は後述の
様に高機械精度で加工、配置し得るドラム等の上に平滑
な表面を有しており、かつ、ヘッドとの距離を精密に設
定可能のため、インクの吐出位置精度を極めて高く保持
できる。これにより、高精細画像の形成が可能となる。
第1画像担持体を介して第2画像担持体に画像を接触転
写で形成することにより、第2画像担持体に転写する際
のインクの接触圧力、接触温度等を適当な値に管理する
ことができるため、第2画像担持体に転写される画像の
保持力を高めることができる。画像転写後に、さらに、
定着工程を経ることにより、画像の保持力を一層向上さ
せることができる。そのため、品質の高い印刷物を安定
して多数枚得ることができる。そのため、高品質の印刷
物を安定して多数枚得ることができる。
【0011】本発明においては吐出したインク滴の大き
さは吐出電極先端部の大きさあるいは電界形成条件によ
って決まる。このため、小さな吐出電極を用いるかある
いは電界形成条件を調整することにより、吐出ノズル
径、あるいは吐出スリット幅を小さくすることなく、小
さなインク滴が得られる。したがって、ヘッドのインク
詰まりの問題なしに、微小な画像のコントロールが可能
であり、鮮明な画像の印刷物が多数枚印刷可能な刷版が
得られる製版方法及び製版装置を本発明は提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。図1及び図2は、本発明の製版方法
を実施するのに用いられる製版装置の構成例を示してい
る。また、図3は製版装置の制御部、インク供給部、ヘ
ッド離接機構を含めた描画部の概略構成例である。ま
た、図4〜図10は、図1及び図2の製版装置が具備す
るインクジェット描画装置を説明するためのものであ
る。
【0013】図1に示す製版装置の構成図を用いて、本
発明の製版方法について説明する。第1画像担持体とし
ては、ドラム、エンドレスベルト等の回転体が挙げられ
るが、以下、ドラムを例に説明する。ただし本発明は以
下の構成例に限定されるものではない。
【0014】ドラム14は、通常、アルミニウム、ステ
ンレスや鉄などの金属、プラスチック、硝子等で形成さ
れ、後述する第2画像担持体との密着性を向上させるた
めに、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、シリ
コンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム等か
らなる弾性層を備えることが好ましい。弾性層の厚さ
は、0.2mm以上、更には0.7mm以上が望まし
く、通常、1mm〜15mm程度の範囲が好ましい。さ
らに、弾性層の表面に、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル、ポリス
チレン、ポリウレタン、ポリアミド、エチレン酢酸ビニ
ル重合体又は共重合体等の熱可塑性樹脂を単独若しくは
混合してなる表面層が形成される。表面層には、第2画
像担持体に接触転写するための画像が形成されるが、転
写時の画像の剥離性を調節するために、表面層にフッ素
樹脂、ケイ素樹脂をポリマー及び/又は微粉末の形で添
加することが好ましい。表面層は溶剤や他の添加剤と共
に、分散・塗布によりドラム14の弾性層の表面に形成
される。表面層の厚さは10μm〜1mm程度が適当で
ある。ドラム14は静電界吐出において、吐出ヘッド電
極の対極としてアース機能を有することが好ましい。ま
た、ドラム14に形成される弾性層及び表面層の厚みに
より、絶縁性が高くなる場合は、ドラム14にさらに、
導電層を設けても良い。この場合にはこの導電層にアー
スを取る手段を設けることが望ましい。この場合には公
知の導電性を有するブラシ、板バネ、ローラ等の手段を
使用できる。
【0015】さらに、製版装置1はインクジェット描画
装置2を有し、これにより、後述する画像データ演算制
御部21より送られてくる画像データに対応して、ドラ
ム14の表面層上に油性インクを吐出し画像を形成す
る。画像を形成する際、油性インクが表面層に確実に固
定するように、表面層の温度を30〜40℃の範囲に設
定することが好ましい。また、製版装置1は、ドラム1
4の表面層への描画前及び/又は描画中にドラム14の
表面層に存在する埃を除去する埃除去手段10を有す
る。これにより、画像形成中にヘッドとドラムの間に入
った埃を伝ってインクがドラム14の表面層に付着する
ことを有効に防止することができる。埃除去手段10と
しては公知の吸引除去、吹き飛ばし除去、静電除去等の
非接触法の他、ブラシ、ローラー等による接触法が使用
でき、本発明では望ましくはエアー吸引、またはエアー
による吹き飛ばしのいずれか、あるいはそれらを組み合
わせて使用することができる。
【0016】ドラム14の表面層に画像を形成したの
ち、版材9(第2画像担持体)に画像を転写する。画像
の転写は、ドラム14と対向配置される所定温度(通
常、40〜120℃程度が好ましい)に加熱されたヒー
トローラ15(画像転写手段)により版材9を挟持する
ことにより、ドラム14と版材9とを接触させることに
より行われる。ヒートローラ15は、ドラム14の表面
層に画像を形成する際は、ドラム14と接触しないよう
に退避し(図1(a)参照)、画像を転写する際は、ド
ラム14と所定圧力で接触する(図1(b)参照)。ド
ラム14の表面に画像を形成する際に、ドラム14の表
面温度が30℃〜40℃の範囲で加熱されているため、
ドラム14と版材9とを接触させた場合、熱が印加され
た状態で、ドラム14の表面の画像が版材9に転写され
る。また、ドラム14と版材9との接触圧力と相まっ
て、版材9に転写された画像は確実に保持される。さら
に、後述する定着工程(図2参照)で、版材9に転写さ
れた画像を定着することにより、版材9の画像の保持力
はより一層高まる。
【0017】図2は版材9に転写された画像を定着する
装置の一例を示している。版材9は、2対のキャプスタ
ンローラ12により挟持されて定着装置5へ搬送され、
版材9上に転写された油性インク画像が定着される。版
材9表面の親水性強化の目的で必要に応じて用いる不感
脂化装置6を設置してもよい。さらに、版材9を自動的
に供給する給版装置7、及び定着及び必要により不感脂
化処理後の版材9を排出するための排版装置8を設置す
ることが好ましい。これらの装置7、8を用いること
で、製版操作がより簡便となり、また、製版時間の短縮
が図られることから本発明の効果をより一層高められ
る。版材9を搬送する際、図示しない版材ガイド手段等
を設けることにより、版材の版頭/尻がばたついて定着
装置5に接触し破損する事を防止できる。また定着装置
5の定着位置周辺のみで版材9が弛まないようにする手
段を配し、少なくとも定着を行う時にはこれを作用させ
ることによって版材9が定着装置5に接触する事を防止
することもできる。具体的には例えば定着装置の上流、
及び下流に押さえローラを配する等の方法がある。
【0018】画像データ演算制御部21は、画像スキャ
ナ、磁気ディスク装置、画像データ伝送装置等からの画
像データを受け、必要に応じて色分解を行うと共に、分
解されたデータに対して適当な画素数、階調数に分割演
算する。さらに、インクジェット描画装置2が有するイ
ンクジェット吐出ヘッド22(図3参照、後に詳述す
る。)を用いて油性インク画像を網点化して描くため
に、網点面積率の演算も行う。また、後述するように、
画像データ演算制御部21は、インクジェット吐出ヘッ
ド22の移動、油性インクの吐出タイミングを制御する
と共に、必要に応じてドラム14等の動作タイミングの
制御も行う。画像データ演算制御部21に入力された演
算データは一旦バッファに格納される。画像データ演算
制御部21は、ドラム14を回転させ、吐出ヘッド22
をヘッド離接装置31によりドラム14と近接された位
置に近づける。吐出ヘッド22とドラム11上の版材9
表面との距離は、付き当てローラのような機械的距離制
御、あるいは光学的距離検出器からの信号によるヘッド
離接装置の制御により、描画中、所定距離に制御され
る。かかる距離制御により、版材の浮きなどによりドッ
ト径が不均一になったり、特に製版機に振動が加わった
際などにもドット径が変化したりせず、良好な製版を行
うことができる。
【0019】吐出ヘッド22としてはシングルチャンネ
ルヘッド、マルチチャンネルヘッド、あるいはフルライ
ンヘッドを使用することができ、ドラム14の回転によ
り主走査を行う。複数の吐出部を有するマルチチャンネ
ルヘッド、あるいはフルラインヘッドの場合には吐出部
の配列方向はドラム14の軸方向に設定する。さらにシ
ングルチャンネルヘッドあるいはマルチチャンネルヘッ
ドの場合には、画像データ演算制御部21によりドラム
14一回転毎に吐出ヘッド22をドラム14の軸方向に
移動して、上記演算により得られた吐出位置および網点
面積率で油性インクをドラム14の表面に吐出する。こ
れにより、ドラム14の表面には、印刷原稿の濃淡に応
じた網点画像が油性インクで描画される。この動作は、
ドラム14の表面に印刷原稿一色分の油性インク画像が
形成されるまで続く。一方、吐出ヘッド22がドラム1
4の幅と略同じ長さを有するフルラインヘッドである場
合には、ドラム14が一回転することによってドラム1
4の表面に印刷原稿一色分の油性インク画像が形成され
る。この様にドラム14の回転により主走査を行うこと
により、主走査方向の位置精度を高め、高速描画を行う
ことができる。
【0020】ついでヒートローラ15を移動させてドラ
ム14に加圧接触させ、ヒートローラ15とドラム14
との間に版材9を搬送させることにより、ドラム14の
表面に形成された油性インクの画像を版材9に転写させ
る。版材9に転写された油性インクの画像は、定着装置
5により強化される。インクの定着手段としては、加熱
定着、溶媒定着などの公知の手段が使用できる。加熱定
着では赤外線ランプ、ハロゲンランプやキセノンフラッ
シュランプ照射、あるいはヒーターを利用した熱風定
着、ヒートロール定着が一般的である。キセノンランプ
等を使用してのフラッシュ定着は電子写真トナーの定着
法として公知であり、定着を短時間に行えるという利点
がある。また、紙版材を用いる場合には、急激な温度上
昇により版材内部の水分が急激に蒸発し、版材表面に凹
凸が発生するブリスターと呼ばれる現象が生じるため、
複数の定着器を配置し、紙版材が徐々に昇温するよう
に、電力及び/又は定着器の版材9までの距離を変える
ことが、版材9のブリスターを防止するうえで好まし
い。溶媒定着ではメタノール、酢酸エチル等のインク中
の樹脂成分を溶解しうる溶媒を噴霧または蒸気の暴露を
し、余分な溶媒蒸気は回収する。
【0021】得られた印刷版は、公知の平版印刷方法に
より印刷される。すなわち、この油性インク画像が形成
された刷版を印刷機に装着し、印刷インキおよび湿し水
を与え印刷インキ画像を形成し、この印刷インキ画像を
版胴と共に回転しているブランケット胴上に転写し、つ
いでブランケット胴と圧胴との間を通過する印刷用紙上
にブランケット胴上の印刷インキ画像を転移させること
で一色分の印刷が行われる。印刷終了後の刷版は、版胴
から取り除かれ、ブランケット胴上のブランケットはブ
ランケット洗浄装置により洗浄され、次の印刷可能な状
態となる。
【0022】次に、インクジェット描画装置2について
説明する。図3に示されるように、製版装置に使用され
るインクジェット描画装置2は、インクジェット吐出ヘ
ッド22、インク供給部24からなる。インク供給部2
4はさらにインクタンク25、インク供給装置26、イ
ンク濃度制御手段29を有し、インクタンク25内には
撹拌手段27、インク温度管理手段28を含む。インク
は吐出ヘッド22内で循環させてもよく、この場合、イ
ンク供給部24は回収循環機能も有する。撹拌手段27
はインクの固形成分の沈殿・凝集を抑制し、インクタン
ク25の清掃の必要性が低減される。撹拌手段27とし
ては回転羽、超音波振動子、循環ポンプが使用でき、こ
れらの中から、あるいは組み合わせて使用される。イン
ク温度管理手段28は、周りの温度変化によりインクの
物性が変化し、ドット径が変化したりすることなく高画
質な画像が安定して形成できる様に配置される。インク
の温度制御手段としてはインクタンク25内にヒータ
ー、ペルチェ素子などの発熱素子、あるいは冷却素子
を、インクタンク25内の温度分布を一定にするように
撹拌手段27と共に配し、温度センサ、例えばサーモス
タット等により制御するなど公知の方法が使用できる。
なおインクタンク27内のインク温度は15℃以上60
℃以下が望ましく、より好ましくは20℃以上50℃以
下である。またインクタンク25内の温度分布を一定に
保つ攪拌手段はインクの固形成分の沈殿・凝集の抑制を
目的とする撹拌手段と共用しても良い。
【0023】また本製版装置では高画質な描画を行うた
めインク濃度制御手段29を有することが好ましい。こ
れによりインク中の固形分濃度の低下による版上での滲
みの発生や印刷画像の飛びやカスレ、あるいは固形分濃
度の上昇による版上のドット径の変化などを有効に抑制
することができる。インク濃度は光学的検出、電導度測
定、粘度測定などの物性測定、あるいは描画枚数による
管理等により行う。物性測定による管理を行う場合には
インクタンク25内、あるいはインク流路内に、光学検
出器、電導度測定器、粘度測定器を単独、あるいはそれ
らを組み合わせて設け、その出力信号により、また描画
枚数による管理を行う場合には、製版枚数、及び頻度に
よりインクタンク25ヘ図示されない補給用濃縮インク
タンクあるいは希釈用インクキャリアタンクからの液供
給を制御する。
【0024】画像データ演算制御部21は前述のよう
に、入力画像データの演算、またヘッド離接装置31、
あるいはヘッド副走査手段32により吐出ヘッド22の
移動を行うほかに、ドラム11或いはキャップスタンロ
ーラに設置したエンコーダー30からのタイミングパル
スを取り込み、そのタイミングパルスに従って、吐出ヘ
ッド22の駆動をおこなう。これにより、位置精度を高
められる。
【0025】次に、吐出ヘッド22について図4〜図1
0を使用して説明する。但し、本発明の内容は以下に限
定されるものではない。
【0026】図4、図5はインクジェット描画装置に備
えられている吐出ヘッドの一例である。吐出ヘッド22
は、絶縁性基材からなる上部ユニット221と下部ユニ
ット222とで挟まれたスリットを有し、その先端は吐
出スリット22aとなっており、スリット内には吐出電
極22bが配置され、インク供給装置から供給されたイ
ンク23がスリット内に満たされた状態になっている。
絶縁性基材としてはたとえば、プラスチック、ガラス、
セラミックスなどが適用できる。また吐出電極22b
は、絶縁性基材からなる下部ユニット222上にアルミ
ニウム、ニッケル、クロム、金、白金などの導電性材料
を真空蒸着、スパッタ、あるいは無電界メッキを行い、
この上にフォトレジストを塗布し、所定の電極パターン
のマスクを介してフォトレジストを露光し、現像して吐
出電極22bのフォトレジストパターンを形成したの
ち、これをエッチングする方法もしくは機械的に除去す
る方法、あるいはそれらを組み合わせた方法など公知の
方法により形成される。
【0027】吐出ヘッド22では、画像のパターン情報
のデジタル信号に従って、吐出電極22bに電圧が印加
される。図4に示されるように、吐出電極22bに対向
する形で対向電極となるドラム14が設置されている。
電圧の印加により、吐出電極22bと、対向電極となる
ドラム14との間には回路が形成され、ヘッド22の吐
出スリット22aから油性インク23が吐出され対向電
極となるドラム14の表面に画像が形成される。
【0028】吐出電極22bの幅は、高画質の画像形成
を行うためにその先端はできるだけ細いことが好まし
い。具体的な数値は印加電圧、インク物性等の条件によ
って異なるが、通常5〜100μmの先端幅の範囲で用
いられる。例えば先端が20μm幅の吐出電極22bを
用い、吐出電極22bと対向電極となるドラム11の間
隔を1.0mmとして、この電極間に3KVの電圧を
0.1ミリ秒印加することで40μmのドットを版材9
上に形成することができる。
【0029】さらに図6、図7はそれぞれ、他の吐出ヘ
ッドの例のインク吐出部近傍の断面概略図、前面概略図
を示すものである。図中22は吐出ヘッドで、この吐出
ヘッド22は漸減形状をした第1の絶縁性基材33を有
している。上記第1の絶縁性基材33には第2の絶縁性
基材34が離間対向して設けられ、この第2の絶縁性基
材34の先端部には斜面部35が形成されている。上記
第1、第2の絶縁性基材はたとえば、プラスチック、ガ
ラス、セラミックスなどで形成されている。上記第2の
絶縁性基材34の斜面部35と鋭角をなす上面部36に
は吐出部に静電界を形成する静電界形成手段として複数
の吐出電極22bが設けられている。これら複数の吐出
電極22bの先端部は上記上面部36の先端近傍まで延
長され、かつ、その先端部は上記第1の絶縁性基材33
よりも前方に突き出され吐出部を形成している。上記第
1および第2の絶縁性基材33、34間には前記吐出部
へのインク23の供給手段としてインク流入路37が形
成され、前記第2の絶縁性基材34の下部側にはインク
回収路38が形成されている。上記吐出電極22bは、
第2の絶縁性基材34上にアルミニウム、ニッケル、ク
ロム、金、白金などの導電性材料を用い、前述と同様、
公知の方法により形成される。個々の電極22bは電気
的には互いに絶縁状態となるように構成されている。
【0030】吐出電極22bの先端が絶縁性基材33の
先端より突き出す量は2mm以下が好ましい。この突き
出し量が上記範囲にて好ましい理由は、突き出し量が大
きすぎるとインクメニスカスが吐出部先端まで届かず、
吐出し難くなったり、記録周波数が低下するためであ
る。また上記第1および第2の絶縁性基材33、34間
のスペースは0.1〜3mmの範囲が好ましい。このス
ペースが上記範囲にて好ましい理由は、スペースが狭す
ぎるとインクの供給がしにくくなり吐出し難くなった
り、記録周波数が低下したりするためであり、スペース
が広すぎるとメニスカスが安定せず吐出が不安定になる
ためである。
【0031】上記吐出電極22bは画像データ演算制御
部21に接続され、記録を行う際には画像情報に基づき
吐出電極に電圧印加を行うことにより該吐出電極上のイ
ンクが吐出し、吐出部と対向配置された図示されない版
材上に描画が行われる。上記インク流入路37のインク
滴吐出方向と逆方向は、図示しないインク供給装置の送
インク手段に接続されている。上記第2の絶縁性基材3
4の吐出電極形成面の反対面にはバッキング39が離間
対向して設けられ、両者間にはインク回収路38が設け
られている。前記インク回収路38のスペースは0.1
mm以上が望ましい。このスペースが上記範囲にて好ま
しい理由は、スペースが狭すぎるとインクの回収がし難
くなり、インク漏れを起こしたりするためである。また
前記インク回収路38は図示しないインク供給装置のイ
ンク回収手段に接続されている。
【0032】吐出部上での均一なインクフローを必要と
する場合には吐出部と前記インク回収部の間に溝40を
設けてもよい。図7は吐出ヘッドのインク吐出部近傍の
前面概略図を示しているが、第2の絶縁性基材34の斜
面には吐出電極22bとの境界近傍からインク回収路3
8に向かって複数の溝40が設けられている。この溝4
0は、上記吐出電極22bの配列方向に複数並んでお
り、吐出電極22b側の開口部から、その開口経に応じ
た毛細管力により一定量の吐出電極先端近傍のインクを
導き、導かれたインクをインク回収路38に排出する機
能を有する。このため、吐出電極先端近傍に一定の液厚
を有するインクフローを形成する機能を有している。溝
40の形状は毛細管力が働く範囲であればよいが、特に
望ましくは幅は10〜200μm、深さは10〜300
μmの範囲である。また溝40は吐出ヘッド全面にわた
って均一なインクフローを形成できるように必要数設け
られる。
【0033】吐出電極22bの幅は、高画質の画像形成
を行うためにその先端はできるだけ細いことが好まし
い。具体的な数値は、印加電圧、インク物性等の条件に
よって異なるが、通常5〜100μmの先端幅の範囲で
用いられる。
【0034】また本発明を実施するのに用いられる吐出
ヘッドの他の例を図8から図9に示す。図8は説明のた
めヘッドの一部分のみを示した概略図である、吐出ヘッ
ド22は図8に示すようにプラスチック、セラミック、
ガラス等の絶縁性材料から作成されたヘッド本体41と
メニスカス規制板42、42′からなる。図中、22b
は吐出部に静電界を形成するために電圧印加を行う吐出
電極である。さらに吐出ヘッド22から規制板42、4
2′を取り除いた図9によりヘッド本体について詳述す
る。
【0035】ヘッド本体41にはヘッド本体のエッジに
垂直に、インクを循環させるためのインク溝43が複数
設けてある。このインク溝43の形状は均一なインクフ
ローを形成できるように毛細管力が働く範囲に設定され
ていればよいが、特に望ましくは幅は10〜200μ
m、深さは10〜300μmである。インク溝43の内
部には吐出電極22bが設けられている。この吐出電極
22bは、絶縁性材料からなるヘッド本体40上にアル
ミニウム、ニッケル、クロム、金、白金などの導電性材
料を使って、上述の装置実施例の場合と同様な公知の方
法により、インク溝43内全面に配置してもよいし、一
部分のみに形成してもよい。なお吐出電極間は電気的に
隔離されている。隣り合う2つのインク溝は1つのセル
を形成し、その中心にある隔壁44の先端部には吐出部
45,45′を設けている。吐出部45,45′では隔
壁は他の隔壁部分44に比べ薄くなっており、尖鋭化さ
れている。このようなヘッド本体は絶縁性材料ブロック
の機械加工、エッチング、あるいはモールディング等公
知の方法により作成される。吐出部での隔壁の厚さは望
ましくは5〜100μmであり、尖鋭化された先端の曲
率半径は5〜50μmの範囲であることが望ましい。な
お吐出部は45′の様に先端をわずかに面取りされてい
てもよい。図中には2つのセルのみを示しているが、セ
ルの間は隔壁46で仕切られ、その先端部47は吐出部
45,45′よりも引っ込むように面取りされている。
この吐出ヘッドに対し、図示されないインク供給装置の
送インク手段によりI方向からインク溝を通してインク
を流し、吐出部にインクを供給する。さらに図示されな
いインク回収手段により余剰なインクはO方向に回収さ
れ、その結果、吐出部には常時、新鮮なインクが供給さ
れる。この状態で、吐出部に対向する形で設けられ、そ
の表面に版材を保持した図示されないドラムに対して吐
出電極に画像情報に応じて電圧印加することにより、吐
出部からインクが吐出され版材上に画像が形成される。
【0036】さらに吐出ヘッドの他の実施例について図
10を用いて説明する。図10に示すように、吐出ヘッ
ド22は、略矩形板状の一対の支持部材50、50′を
有している。これらの支持部材50、50′は、絶縁性
を有する1〜10mmの厚さの板状のプラスチック、ガ
ラス、セラミック等から形成され、それぞれの一方の面
には、記録解像度に応じて互いに平行に延びた複数の矩
形の溝51,51′が形成されている、各溝51、5
1′は、幅10〜200μm、深さ10〜300μmの
範囲であることが望ましく、その内部全体あるいは一部
に吐出電極22bが形成されている。このように、支持
部材50、50′の一面に複数の構51、51′を形成
することにより、各構51の間には、複数の矩形の隔壁
52が必然的に設けられる。各支持部材50、50′
は、溝51、51′を形成していない面を対向させるよ
うに組合わされる。つまり、吐出ヘッド22は、その外
周面上にインクを流通させるための複数の溝を有する。
各支持部材50、50′に形成された溝51、51′
は、吐出ヘッド22の矩形部分54を介して1対1に対
応して連結され、各溝が連結された矩形部分54は、吐
出ヘッド22の上端53より所定距離(50〜500μ
m)だけ後退している。つまり、各矩形部分54の両側
には、各支持部材50、50′の各隔壁52の上端55
が矩形部分54より突出するように設けられている。そ
して、各矩形部分54から、前述したような絶縁性材料
からなるガイド突起56が突出されて設けられ吐出部を
形成している。
【0037】上記のように構成された吐出ヘッド22に
インクを循環させる場合、一方の支持部材50の外周面
に形成された各溝51を介して各矩形部分54にインク
を供給し、反対側の支持部材50′に形成された各溝5
1′を介して排出する。この場合、円滑なインクの流通
を可能とするため、吐出ヘッド22を所定角度で傾斜さ
せている。つまり、インクの供給側(支持部材50)が
上方に位置し、インクの排出側(支持部材50′)が下
方に位置するように吐出ヘッド22が傾斜されている。
このように、吐出ヘッド22にインクを循環させると、
各矩形部分54を通過するインクが各突起56に沿って
濡れ上がり、矩形部分54、突起56の近くにインクメ
ニスカスが形成される。そして、各矩形部分54にてそ
れぞれ独立したインクメニスカスが形成された状態で、
吐出部に対向する形で設けられ、その表面に版材を保持
した図示されないドラムに対して吐出電極22bに画像
情報に基づき電圧を印加することにより、吐出部からイ
ンクが吐出され版材上に画像が形成される。尚、各支持
部材50、50′の外周面上に溝を覆うカバーを設ける
ことにより、各支持部材50、50′の外周面に沿った
パイプ状のインク流路を形成し、このインク流路により
インクを強制的に循環させてもよい。この場合、吐出ヘ
ッド22を傾斜させる必要はない。
【0038】図4〜図10で上述した吐出ヘッド22は
必要に応じてクリーニング手段などのメンテナンス装置
を含むこともできる。例えば休止状態が続く様な場合
や、画質に問題が発生した場合には、吐出ヘッド先端を
柔軟性を有するハケ、ブラシ、布等で払う、インク溶媒
のみを循環させる、インク溶媒のみを供給、あるいは循
環させながら吐出部を吸引する、などの手段を単独、あ
るいは組み合わせて行うことにより良好な描画状態を維
持できる。またインクの固着防止にはヘッド部を冷却
し、インク溶媒の蒸発をおさえることも有効である。さ
らに汚れがひどい場合には吐出部から強制的にインク吸
引するか、インク流路から強制的にエア、インク、ある
いはインク溶媒のジェットをいれる、あるいはインク溶
媒中にヘッドを浸漬した状態で超音波を印加する、等も
有効であり、これらの方法を単独、あるいは組み合わせ
て使用できる。また、ドラム14をクリーニングするク
リーニング手段を設けても良い。ドラム表面に形成され
た油性インク画像は実質的にすべて刷材上に転写される
ので、ドラムのクリーニングは埃除去手段を援用するこ
とで実施できる。
【0039】次に、本発明に用いられる第2画像担持体
である版材(印刷原版)について説明する。印刷原版と
しては、アルミ、クロムメッキを施した鋼板などの金属
版が挙げられる。特に砂目立て、陽極酸化処理により表
面の保水性および耐摩耗性が優れるアルミ版が好まし
い。より安価な版材として、耐水性を付与した紙、プラ
スチックフィルム、プラスチックをラミネートした紙な
どの耐水性支持体上に画像受理層を設けた版材が使用で
きる。この版材の膜厚は100〜300μmの範囲が適
当であり、そのうち設けられる画像受理層の厚さは5〜
30μmの範囲が適当である。
【0040】画像受理層としては、無機顔料と結着剤か
らなる親水性層、あるいは不感脂化処理によって親水化
が可能になる層を用いることができる。
【0041】親水性の画像受理層に用いられる無機顔料
は、クレー、シリカ、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化
アルミニウム、硫酸バリウムなどを用いることができ
る。また結着剤としてはポリビニルアルコール、澱粉、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カゼイン、ゼラチン、ポリアクリル酸塩、ポリビ
ニルピロリドン、ポリメチルエーテル−無水マレイン酸
共重合体等の親水性結着剤が使用できる。また、必要に
応じて耐水性を付与するメラミンホルマリン樹脂、尿素
ホルマリン樹脂、その他架橋剤を添加してもよい。
【0042】一方、不感脂化処理をして用いる画像受理
層としては、例えば酸化亜鉛と疎水性結着剤を用いる層
が挙げられる。
【0043】本発明に供される酸化亜鉛は、例えば日本
顔料技術協会編「新版顔料便覧」319頁、(株)誠文
堂、(1968年刊)に記載のように、酸化亜鉛、亜鉛
華、湿式亜鉛華あるいは活性亜鉛華として市販されてい
るもののいずれでもよい。即ち、酸化亜鉛は、出発原料
および製造方法により、乾式法としてフランス法(間接
法)、アメリカ法(直接法)および湿式法と呼ばれるも
のがあり、例えば正同化学(株)、堺化学(株)、白水
化学(株)、本荘ケミカル(株)、東邦亜鉛(株)、三
井金属工業(株)等の各社から市販されているものが挙
げられる。
【0044】また結着剤として用いる樹脂として、具体
的には、スチレン共重合体、メタクリレート共重合体、
アクリレート共重合体、酢酸ビニル共重合体、ポリビニ
ルブチラール、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ
エステル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂等
が挙げられる。これらの樹脂は単独で用いてもよいし2
種以上を併用してもよい。画像受理層における樹脂の含
有量は、樹脂/酸化亜鉛の重量比で示して9/91〜2
0/80とすることが好ましい。
【0045】酸化亜鉛の不感脂化は不感脂化処理液を用
いて常法により行われ、従来よりこの種の不感脂化処理
液として、フェロシアン塩、フェリシアン塩を主成分と
するシアン化合物含有処理液、アンミンコバルト錯体、
フィチン酸およびその誘導体、グアニジン誘導体を主成
分としたシアンフリー処理液、亜鉛イオンとキレートを
形成する無機酸あるいは有機酸を主成分とした処理液、
あるいは水溶性ポリマーを含有した処理液等が知られて
いる。例えば、シアン化合物含有処理液として、特公平
44−9045号、同46−39403号、特開昭52
−76101号、同57−107889号、同54−1
17201号公報等に記載のものが挙げられる。
【0046】また版材の画像受理層とは反対の表面は、
そのベック平滑度が150〜700(秒/10cc)の範
囲であることが好ましい。これにより、形成された印刷
版は転写中でも版胴上でズレや滑りを起こすことなく、
良好な転写が行われる。
【0047】ここでベック平滑度は、ベック平滑度試験
機により測定することが出来る。ベック平滑度試験機と
は、高度に平滑に仕上げられた中央に穴のある円形の硝
子板上に、試験片を一定圧力(1kgf/cm2 (9.8N
/cm2 ))で押しつけ、減圧下で一定量(10cc)の空
気が、硝子面と試験片との間を通過するのに要する時間
を測定するものである。
【0048】以下に本発明に用いられる油性インクにつ
いて説明する。本発明に供される油性インクは、固有電
気抵抗109 Ωcm以上かつ誘電率3.5以下の非水溶
媒中に、少なくとも常温で固体かつ疎水性の樹脂粒子を
分散してなるものである。
【0049】本発明に用いる固有電気抵抗109 Ωcm
以上、かつ誘電率3.5以下の非水溶媒として好ましく
は直鎖状もしくは分岐状の脂肪族炭化水素、脂環式炭化
水素、または芳香族炭化水素、およびこれらの炭化水素
のハロゲン置換体がある。例えばヘキサン、ヘプタン、
オクタン、イソオクタン、デカン、イソデカン、デカリ
ン、ノナン、ドデカン、インドデカン、シクロヘキサ
ン、シクロオクタン、シクロデカン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、メシチレン、アイソパーC、アイソパー
E、アイソパーG、アイソパーH、アイソパーL(アイ
ソパー:エクソン社の商品名)、シェルゾール70、シ
ェルゾール71(シェルゾール:シェルオイル社の商品
名)、アムスコOMS、アムスコ460溶剤(アムス
コ:スピリッツ社の商品名)、シリコーンオイル等を単
独あるいは混合して用いる。なお、このような非水溶媒
の固有電気抵抗の上限値は1016Ωcm程度であり、誘
電率の下限値は1.9程度である。
【0050】用いる非水溶媒の電気抵抗を上記範囲とす
るのは、電気抵抗が低くなると、樹脂粒子等の濃縮が起
こりにくくなり、十分な耐刷性が得られなくなるからで
あり、誘電率を上記範囲とするのは、誘電率が高くなる
と溶媒の分極により電界が緩和され、これによりインク
の吐出が悪くなりやすくなるからである。
【0051】上記の非水溶媒中に、分散される樹脂粒子
としては、35℃以下の温度で固体で非水溶媒との親和
性のよい疎水性の樹脂の粒子であればよいが、更にその
ガラス転移点が−5℃〜110℃もしくは軟化点33℃
〜140℃の樹脂(P)が好ましく、より好ましくはガ
ラス転移点10℃〜100℃もしくは軟化点38℃〜1
20℃であり、さらに好ましくはガラス転移点15℃〜
80℃、もしくは軟化点38℃〜100℃である。
【0052】このようなガラス転移点もしくは軟化点の
樹脂を用いることによって、印刷原版の画像受理層表面
と樹脂粒子との親和性が増し、また印刷原版上での樹脂
粒子同士の結合が強くなるので、画像部と画像受理層と
の密着性が向上し、耐刷性が向上する。これに対し、ガ
ラス転移点もしくは軟化点が低くなっても高くなっても
画像受理表面と樹脂粒子の親和性が低下したり、樹脂粒
子同士の結合が弱くなってしまう。
【0053】樹脂(P)の重量平均分子量Mwは、1×
103 〜1×106 であり、好ましくは5×103 〜8
×105 、より好ましくは1×104 〜5×105 であ
る。
【0054】このような樹脂(P)として具体的には、
オレフィン重合体および共重合体(例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−アクリレート共重合体、
エチレン−メタクリレート共重合体、エチレン−メタク
リル酸共重合体等)、塩化ビニル重合体および共重合体
(例えば、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体等)、塩化ビニリデン共重合体、アルカン酸ビニ
ル重合体および共重合体、アルカン酸アリル重合体およ
び共重合体、スチレンおよびその誘導体の重合体ならび
に共重合体(例えばブタジエン−スチレン共重合体、イ
ソプレン−スチレン共重合体、スチレン−メタクリレー
ト共重合体、スチレン−アクリレート共重合体等)、ア
クリロニトリル共重合体、メタクリロニトリル共重合
体、アルキルビニルエーテル共重合体、アクリル酸エス
テル重合体および共重合体、メタクリル酸エステル重合
体および共重合体、イタコン酸ジエステル重合体および
共重合体、無水マレイン酸共重合体、アクリルアミド共
重合体、メタクリルアミド共重合体、フニノール樹脂、
アルキド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ケトン樹脂、ポ
リエステル樹脂、シリコン樹脂、アミド樹脂、水酸基お
よびカルボキシル基変性ポリエステル樹脂、ブチラール
樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ウレタン樹脂、ロジ
ン系樹脂、水素添加ロジン樹脂、石油樹脂、水素添加石
油樹脂、マレイン酸樹脂、テルペン樹脂、水素添加テル
ペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、環化ゴム−メタク
リル酸エステル共重合体、環化ゴム−アクリル酸エステ
ル共重合体、窒素原子を含有しない複素環を含有する共
重合体(複素環として例えば、フラン環、テトラヒドロ
フラン環、チオフエン環、ジオキサン環、ジオキソフラ
ン環、ラクトン環、ベンゾフラン環、ベンゾチオフェン
環、1,3−ジオキセタン環等)、エポキシ樹脂等が挙
げられる。
【0055】本発明の油性インクにおける分散された樹
脂粒子の含有量は、インク全体の0.5〜20wt%と
することが好ましい。含有量が少なくなるとインクと印
刷原版の表面との親和性が得られにくくなって良好な画
像が得られなくなったり、耐刷性が低下したりするなど
の問題が生じやすくなり、一方、含有量が多くなると均
一な分散液が得られにくくなったり、吐出ヘッドでのイ
ンクの流れが不均一となりやすく、安定なインク吐出が
得られにくいなどの問題がある。
【0056】本発明に供される油性インク中には、前記
の分散樹脂粒子とともに、製版後の版を検版する等のた
めに着色成分として色材を含有させることが好ましい。
色材としては、従来から油性インク組成物あるいは静電
写真用液体現像剤に用いられている顔料および染料であ
ればどれでも使用可能である。
【0057】顔料としては、無機顔料、有機顔料を問わ
ず、印刷の技術分野で一般に用いられているものを使用
することができる、具体的には、例えば、カーボンブラ
ック、カドミウムレッド、モリブデンレッド、クロムイ
エロー、カドミウムイエロー、チタンイエロー、酸化ク
ロム、ビリジアン、コバルトグリーン、ウルトラマリン
ブルー、プルシアンブルー、コバルトブルー、アゾ系顔
料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソ
インドリノン系顔料、ジオキサジン系顔料、スレン系顔
料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、チオインジゴ系
顔料、キノフタロン系顔料、金属錯体顔料、等の従来公
知の顔料を特に限定することなく用いることができる。
【0058】染料としては、アゾ染料、金属錯塩染料、
ナフトール染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、
カーボニウム染料、キノンイミン染料、キサンテン染
料、アニリン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロ
ソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキノン染料、フタロ
シアニン染料、金属フタロシアニン染料、等の油溶性染
料が好ましい。これらの顔料および染料は、単独で用い
てもよいし、適宜組み合わせて使用することも可能であ
るが、インク全体に対して0.01〜5重量%の範囲で
含有されることが望ましい。
【0059】これらの色材は、分散樹脂粒子とは別に色
材自身を分散粒子として非水溶媒中に分散させてもよい
し、分散樹脂粒子中に含有させてもよい。含有させる場
合、顔料などは分散樹脂粒子の樹脂材料で被覆して樹脂
被覆粒子とする方法などが一般的であり、染料などは分
散樹脂粒子の表面部を着色して着色粒子とする方法など
が一般的である。
【0060】本発明の非水溶媒中に、分散された樹脂粒
子、更には着色粒子等を含めて、これらの粒子の平均粒
径は0.05μm〜5μmが好ましい。より好ましくは
0.1μm〜1.0μmである。この粒径はCAPA−
500(堀場製作所(株)製商品名)により求めたもの
である。
【0061】本発明に用いられる非水系分散樹脂粒子
は、従来公知の機械的粉砕方法または重合造粒方法によ
って製造することができる。機械的粉砕方法としては、
必要に応じて、樹脂粒子とする材料を混合し、溶融、混
練を経て従来公知の粉砕機で直接粉砕して、微粒子と
し、分散ポリマーを併用して、更に湿式分散機(例えば
ボールミル、ペイントシェーカー、ケデイミル、ダイノ
ミル等)で分散する方法、樹脂粒子成分となる材料と、
分散補助ポリマー(または被覆ポリマー)を予め混練し
て混練物とした後粉砕し、次に分散ポリマーを共存させ
て分散する方法等が挙げられる。具体的には、塗料また
は静電写真用液体現像剤の製造方法を利用することがで
き、これらについては、例えば、植木憲二監訳「塗料の
流動と顔料分散」共立出版(1971年)、ソロモン
「塗料の科学」広川書店(1969)、原崎勇次「コー
ティング工学」朝倉書店(1971年)、原崎勇次「コ
ーティングの基礎科学」槇書店(1977年)等の成書
に記載されている。
【0062】また、重合造粒法としては、従来公知の非
水系分散重合方法が挙げられ、具体的には、室井宗一監
修「超微粒子ポリマーの最新技術」等2章、CMC出版
(1991年)、中村孝一著「最近の電子写真現像シス
テムとトナー材料の開発・実用化」第3章、(日本科学
情報(株)1985年刊)、K.E.J.Barrett 「Dispersi
on Polymerization Organic Media 」John Wiley(19
75年)等の成書に記載されている。
【0063】通常、分散粒子を非水溶媒中で分散安定化
するために、分散ポリマーを併用する。分散ポリマーは
非水溶媒に可溶性の繰り返し単位を主成分として含有
し、かつ平均分子量が、重量平均分子量Mwで1×10
3 〜1×106 が好ましく、より好ましくは5×103
〜5×105 の範囲である。
【0064】本発明に供される分散ポリマーの好ましい
可溶性の繰り返し単位として、下記一般式(I)で示さ
れる重合成分が挙げられる。
【0065】
【化1】
【0066】一般式(I)において、X1 は−COO
−、−OCO−または−O−を表す。Rは、炭素数10
〜32のアルキル基またはアルケニル基を表し、好まし
くは炭素数10〜22のアルキル基またはアルケニル基
を表し、これらは直鎖状でも分岐状でもよく、無置換の
ものが好ましいが、置換基を有していてもよい。具体的
には、デシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデ
シル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコサニ
ル基、ドコサニル基、デセニル基、ドデセニル基、トリ
デセニル基、ヘキサデセニル基、オクタデセニル基、リ
ノレニル基等が挙げられる。
【0067】a1 およびa2 は、互いに同じでも異なっ
ていてもよく、水素原子、ハロゲン原子(例えば、塩素
原子、臭素原子等)、シアノ基、炭素数1〜3のアルキ
ル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等)、
−COO−Z1 または−CH 2 COO−Z1 〔Z1 は、
置換されていてもよい炭素数22以下の炭化水素基(例
えば、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基、脂環
式基、アリール基等)を表す〕を表す。
【0068】Z1 で表される炭化水素基のうち、好まし
い炭化水素基としては、炭素数1〜22の置換されても
よいアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、トリデシル基、
テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エ
イコサニル基、ドコサニル基、2−クロロエチル基、2
−ブロモエチル基、2−シアノエチル基、2−メトキシ
カルボニルエチル基、2−メトキシエチル基、3−ブロ
モプロピル基等)、炭素数4〜18の置換されてもよい
アルケニル基(例えば、2−メチル−1−プロペニル
基、2−ブテニル基、2−ペンテニル基、3−メチル−
2−ペンテニル基、1−ペンテニル基、1−ヘキセニル
基、2−ヘキセニル基、4−メチル−2−ヘキセニル
基、デセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、ヘキ
サデセニル基、オクタデセニル基、リノレニル基等)、
炭素数7〜12の置換されてもよいアラルキル基(例え
ば、ベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル
基、ナフチルメチル基、2−ナフチルエチル基、クロロ
ベンジル基、ブロモベンジル基、メチルベンジル基、エ
チルベンジル基、メトキシベンジル基、ジメチルベンジ
ル基、ジメトキシベンジル基等)、炭素数5〜8の置換
されてもよい脂環式基(例えば、シクロヘキシル基、2
−シクロヘキシルエチル基、2−シクロペンチルエチル
基等)、および炭素数6〜12の置換されてもよい芳香
族基(例えば、フェニル基、ナフチル基、トリル基、キ
シリル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、オ
クチルフェニル基、ドデシルフェニル基、メトキシフェ
ニル基、エトキシフェニル基、ブトキシフェニル基、デ
シルオキシフェニル基、クロロフェニル基、ジクロロフ
ェニル基、ブロモフェニル基、シアノフェニル基、アセ
チルフェニル基、メトキシカルボニルフェニル基、エト
キシカルボニルフェニル基、ブトキシカルボニルフェニ
ル基、アセトアミドフェニル基、プロピオンアミドフェ
ニル基、ドデシロイルアミドフェニル基等)が挙げられ
る。
【0069】分散ポリマーにおいて一般式(I)で示さ
れる繰り返し単位とともに、他の繰り返し単位を共重合
成分として含有してもよい。他の共重合成分としては、
一般式(I)の繰り返し単位に相当する単量体と共重合
可能な単量体よりなるものであればいずれの化合物でも
よい。
【0070】分散ポリマーにおける一般式(I)で示さ
れる重合体成分の存在割合は、好ましくは50重量%以
上であり、より好ましくは60重量%以上である。これ
らの分散ポリマーの具体例としては、実施例で使用され
ている分散安定用樹脂(Q−1)等が挙げられ、また市
販品(ソルプレン1205、旭化成(株)製)を用いる
こともできる。
【0071】分散ポリマーは、前記の樹脂(P)粒子を
分散物(ラテックス)等として製造するときには重合に
際し予め添加しておくことが好ましい。分散ポリマーを
用いるときの添加量は粒子用樹脂(P)に対し1〜50
重量%程度とする。
【0072】本発明の油性インク中の分散樹脂粒子およ
び着色粒子(あるいは色材粒子)は、好ましくは正荷電
または負荷電の検電性粒子である。これら粒子に検電性
を付与するには、湿式静電写真用現像剤の技術を適宜利
用することで達成可能である。具体的には、前記の「最
近の電子写真現像システムとトナー材料の開発・実用
化」139〜148頁、電子写真学会編「電子写真技術
の基礎と応用」497〜505頁(コロナ社、1988
年刊)、原崎勇次「電子写真」16(No.2)、44
頁(1977年)等に記載の荷電調節剤などの検電材料
および他の添加剤を用いることで行なわれる。
【0073】具体的には、例えば、英国特許第8934
29号、同第934038号、同第1122397号、
米国特許第3900412号、同等4606989号、
特開昭60−179751号、同60−185963
号、特開平2−13965号公報等に記載されている。
上述のような荷電調節剤は、担体液体である分散媒10
00重量部に対して0.001〜1.0重量部が好まし
い。更に所望により各種添加剤を加えてもよく、それら
添加物の総量は、油性インクの電気抵抗によってその上
限が規制される。即ち、分散粒子を除去した状態のイン
クの固有電気抵抗が109 Ωcmより低くなると良質の
連続階調像が得られ難くなるので、各添加物の添加量
を、この限度内でコントロールすることが望ましい。
【0074】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明を詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。ま
ず、インク用樹脂粒子(PL)の製造例について示す。
【0075】樹脂粒子(PL−1)の製造例1 下記構造の分散安定用樹脂(Q−1)10g、酢酸ビニ
ル100gおよびアイソパーH384gの混合溶液を窒
素気流下撹拌しながら温度70℃に加温した。重合開始
剤として2,2′−アソビス(イソバレロニトリル)
(略称A.I.V.N.)0.8gを加え、3時間反応
した。開始剤を添加して20分後に白濁を生じ、反応温
度は88℃まで上昇した。更に、この開始剤0.5gを
加え、2時間反応した後、温度を100℃に上げ2時間
撹拌し未反応の酢酸ビニルを留去した。冷却後200メ
ッシュのナイロン布を通し、得られた白色分散物は重合
率90%で平均粒径0.23μmの単分散性良好なラテ
ックスであった。粒径はCAPA−500(堀場製作所
(株)製)で測定した。
【0076】
【化2】
【0077】上記白色分散物の一部を、遠心分離機(回
転数1×104 r.p.m.、回転時間60分)にかけ
て、沈降した樹脂粒子分を、捕集・乾燥した。樹脂粒子
分の重量平均分子量(Mw:ポリスチレン換算GPC
値)は2×105 、ガラス転移点(Tg)は38℃であ
った。
【0078】実施例1 まず、油性インクを作成した。 <油性インク(IK−1)の作成>ドデシルメタクリレ
ート/アクリル酸共重合体(共重合比;95/5重量
比)を10g、ニグロシン10gおよびシェルゾール7
1の30gをガラスビーズとともにペイントシェーカー
(東洋精機(株)製)に入れ、4時間分散し、ニグロシ
ンの微小な分散物を得た。インク用樹脂粒子の製造例1
で製造した樹脂粒子(PL−1)60g(固体分量とし
て)、上記ニグロシン分散物を2.5g、FOC−14
00(日産化学(株)製、テトラデシルアルコール)1
5g、およびオクタデセン−半マレイン酸オクタデシル
アミド共重合体0.08gをアイソパーGの1リットル
に希釈することにより黒色油性インクを作成した。
【0079】次に、製版装置(図1、図3参照)1のイ
ンクジェット描画装置2に上記のように作成した油性イ
ンク(IK−1)2リットルをインクタンクに充填し
た。ここでは吐出ヘッドとして図4に示す900dp
i、64チャンネルマルチチャンネルヘッドを使用し
た。インク温度管理手段として投げ込みヒータと撹拌羽
をインクタンク内に設け、インク温度は30℃に設定
し、撹拌羽を30rpmで回転しながらサーモスタット
で温度コントロールした。ここで撹拌羽は沈降・凝集防
止用の攪拌手段としても使用した。またインク流路を一
部透明とし、それを挟んでLED発光素子と光検知素子
を配置し、その出力シグナルによりインクの希釈液(ア
イソパーG)あるいは濃縮インク(上記インク(IK−
1)の固形分濃度を2倍に調整したもの)投入による濃
度管理を行った。
【0080】第1画像担持体を形成するために、直径1
70mm、幅360mm、厚さ8mmのアルミニウムド
ラム上に、下記組成の弾性層を厚さ7mmで形成した。 ・スチレンブタジエンゴム 100部 ・カーボンブラック 10部 ・パラフィン系オイル 30部 ・加硫剤 2部 ・加硫助剤 5部 次に、ドラム上に形成された弾性層の表面に下記処方の
分散液をスプレー塗布した。 ・ウレタンポリマー前駆体溶液 80部 ・硬化剤溶液 30部 ・テフロン(登録商標)微粉体 60部 ・分散助剤 3部 ・溶媒 60部 その後、100℃で1時間加熱することにより、弾性層
の表面に95μmの表面層を形成して第1画像担持体を
得た。
【0081】上記第1画像担持体のドラムを製版装置1
(図1参照)のインクジェット描画装置2に対抗して配
置し、吐出へッドを描画位置まで第1画像担持体に近づ
け、印刷すべき画像データを画像データ演算制御部に伝
送し、ドラムを回転させながら吐出ヘッドを移動させる
ことにより、ドラムの表面に油性インクを吐出して画像
を形成した。この際、インクジェットヘッドの吐出電極
の先端幅は10μmで、光学的ギャップ検出装置からの
出力によりヘッドと版材の距離は1mmとなるように制
御した。バイアス電圧として2.5KVの電圧を常時印
加しておき、吐出を行う際には500Vのパルス電圧を
さらに重畳し、そのパルス電圧を0.2ミリ秒から0.
05ミリ秒の範囲で256段階で変化させることでドッ
トの面積を変化させながら描画を行った。このとき、ド
ラムの表面層の温度を略35℃に設定した。次に、第2
画像担持体として、砂目立て及び陽極化処理を施した厚
さ0.12mmのアルミ版を第1画像担持体であるドラ
ムの表面とを接触させ、80℃のヒートローラを用い
0.3Mpaの圧力を加えながら、ドラムの表面に形成
された画像をアルミ版に転写した。画像は100%アル
ミ版上に転写された。
【0082】さらにキセノンフラッシュ定着装置(ウシ
オ電機(株)製、発光強度200J/パルス)による加
熱により画像を強固にして、刷版を作成した。次に刷版
をオリバー266EPZ印刷機の版胴に装着し印刷をし
たところ、2万枚以上の鮮明な印刷物が得られた。
【0083】第1画像担持体であるドラムの表面に形成
された画像の第2画像担持体としてのアルミ版への転写
を1万回繰り返したところ、初期の転写性を維持し、印
刷画像に飛びやカスレ等は見られず極めて鮮明な画像で
あった。また、第2画像担持体としてアルミ版の代わり
に、市販の酸化亜鉛系版材であるELPマスター(富士
写真フイルム(株)製)、市販のPPC機やプリンター
で製版可能な紙支持体版材であるストレートマスター
(三菱製紙(株)製)、フィルム支持体版材であるきも
プレート(きもと(株)製)、オメガE−Z(オートタ
イプインターナショナル(株)製)、ミリアード−2
(アグファゲバルト社製)などの直描型版材を用いて画
像の転写を行ったところ、いずれも100%画像転写が
出来た。得られた各印刷版は常法に従って製版した場合
と同様に、数千枚以上の耐刷性を示した。また製版終了
後10分間、へッドにアイソパーGを供給し、ヘッド開
口部からアイソパーGを滴らせてクリーニングした後、
アイソパーGの蒸気を充満させたカバーにヘッドを格納
しておくことにより、3ケ月の間、保守作業の必要なし
に、良好な画像の形成が可能であった。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、鮮明な画像の印刷物を
多数枚印刷可能な刷版を作成できる。また直接デジタル
画像データに対応した刷版が安定して高画質に作成で
き、安価で高速の平版印刷が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる製版装置を示す構成図である。
【図2】本発明に用いる定着装置を示す構成図である。
【図3】本発明に用いる製版装置の描画部の一例を示す
構成図である。
【図4】本発明に用いるインクジエット描画装置に備え
られる吐出ヘッドの一例を示す概略構成図である。
【図5】図4のインク吐出部近傍の断面概略図である。
【図6】本発明に用いるインクジェット描画装置に備え
られる他の吐出ヘッドの一例におけるインク吐出部近傍
の断面概略図である。
【図7】図6のインク吐出部近傍の前面概略図である。
【図8】本発明に用いるインクジェット描画装置に備え
られる他の吐出ヘッドの一例の要部を示す概略構成図で
ある。
【図9】図8の吐出ヘッドから規制板を取り除いたヘッ
ドの概略構成図である。
【図10】本発明に用いるインクジェット描画装置に備
えられる他の吐出ヘッドの一例の要部を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
1 製版装置 2 インクジェット描画装置 5 定着装置 6 版面不感脂化装置 7 版材自動給版装置 8 版材自動排版装置 9 版材(印刷原版) 10 埃除去手段 12 キャップスタンローラ 14 ドラム 15 ヒートローラ 21 画像データ演算制御部 22 吐出ヘッド 221 上部ユニット 222 下部ユニット 22a 吐出スリット 22b 吐出電極 23 油性インク 24 インク供給部 25 インクタンク 26 インク供給装置 27 撹拌手段 28 インク温度管理手段 29 インク濃度制御手段 30 エンコーダー 31 ヘッド離接装置 32 ヘツド副走査手段 33 第1の絶縁性基材 34 第2の絶縁性基材 35 第2の絶縁性基材の斜面部 36 第2の絶縁性基材の上面部 37 インク流入路 38 インク回収路 39 バッキング 40 溝 41 ヘッド本体 42、42′ メニスカス規制版 43 インク溝 44 隔壁 45、45′ 吐出部 46 隔壁 47 隔壁先端部 50、50′ 支持部材 51、51′ 溝 52 隔壁 53 上端部 54 矩形部分 55 隔壁の上端 56 ガイド突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 11/00 B41J 3/04 101Z (72)発明者 加藤 栄一 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA24 EC19 EC29 EC43 FA07 FA10 FA13 FB01 FB09 FC01 HA46 JC20 KB16 2H084 AA31 AA36 AA40 AE05 CC05 2H086 BA02 BA26 BA54 BA59 BA60 4J039 AB08 AB11 AD01 AD03 AD04 AD05 AD06 AD07 AD08 AD09 AD10 AD11 AD12 AD13 AD14 AD15 AD18 AD19 AD22 AD23 AE01 AE02 AE04 AE05 AE06 AE08 AE11 AE13 AF07 BC01 BC02 BC03 BE12 EA34 EA42 EA45 GA05 GA24

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データの信号に基づき、静電界を利
    用して油性インクを吐出させる静電式インクジェット方
    式により、第1画像担持体表面に画像を形成し、該第1
    画像担持体に形成された画像を第2画像担持体に接触転
    写して刷版を作成することを特徴とする製版方法。
  2. 【請求項2】 前記油性インクが、固有電気抵抗値10
    9Ωcm以上かつ誘電率3.5以下の非水溶媒中に、少
    なくとも常温で固体かつ疎水性の樹脂粒子を分散したも
    のである請求項1記載の製版方法。
  3. 【請求項3】 前記第1画像担持体に画像を形成する際
    に、前記第1画像担持体の表面温度を、30℃〜40℃
    の範囲内に設定する請求項1又は2記載の製版方法。
  4. 【請求項4】 前記第2画像担持体に画像を転写したの
    ちに、さらに、該画像を定着する請求項1乃至3の何れ
    か1項記載の製版方法。
  5. 【請求項5】 画像データの信号に基づき、静電界を利
    用して油性インクを吐出ヘッドから吐出させることによ
    り第1画像担持体に画像を形成するインクジェット描画
    手段と、 前記第1画像担持体に形成された画像を第2画像担持体
    に接触転写して刷版を得るための画像転写手段と、を含
    む製版装置。
  6. 【請求項6】 前記油性インクが、固有電気抵抗値10
    9Ωcm以上かつ誘電率3.5以下の非水溶媒中に、少
    なくとも常温で固体かつ疎水性の樹脂粒子を分散したも
    のである請求項5記載の製版装置。
  7. 【請求項7】 前記第1画像担持体がドラム又はエンド
    レスベルトから成る回転体である請求項5又は6記載の
    製版装置。
  8. 【請求項8】 前記第1画像担持体が弾性を有する請求
    項5乃至7の何れか1項記載の製版装置。
  9. 【請求項9】 前記インクジェット描画手段から前記第
    1画像担持体にインクを吐出する際に、前記第1画像担
    持体の表面温度を30℃〜40℃の範囲内に設定する温
    度制御手段を備える請求項5乃至8の何れか1項記載の
    製版装置。
  10. 【請求項10】 前記第1画像担持体をクリーニングす
    るクリーニング手段を有する請求項5乃至9の何れか1
    項記載の製版装置。
  11. 【請求項11】 前記第2画像担持体に転写された画像
    を、さらに、定着する画像定着手段を有する請求項5乃
    至10の何れか1項記載の製版装置。
  12. 【請求項12】 前記画像定着手段が、ヒートローラ及
    び/又は赤外線ランプ、ハロゲンランプ若しくはキセノ
    ンフラッシュランプを用いた加熱手段を有する請求項1
    1記載の製版装置。
  13. 【請求項13】 前記加熱手段が、前記画像を定着する
    ときに、前記第2画像担持体の温度を徐々に昇温するよ
    うに配置及び/又は制御される請求項12記載の製版装
    置。
  14. 【請求項14】 前記第1画像担持体への描画時に、前
    記回転体を回転することにより主走査を行う請求項7乃
    至13の何れか1項記載の製版装置。
  15. 【請求項15】 前記吐出ヘッドが、シングルチャンネ
    ルヘッド又はマルチチャンネルヘッドからなり、前記回
    転体の軸と平行方向に前記吐出ヘッドを移動することに
    より副走査を行う請求項14記載の製版装置。
  16. 【請求項16】 前記吐出ヘッドが、前記第1画像担持
    体の幅と略同じ長さを有するフルラインヘッドからなる
    請求項14記載の製版装置。
  17. 【請求項17】 前記インクジェット描画装置が、前記
    吐出ヘッドに前記油性インクを供給するインク供給手段
    を有する請求項5乃至16の何れか1項記載の製版装
    置。
  18. 【請求項18】 前記吐出ヘッドから前記油性インクを
    回収するインク回収手段を有し、インク循環を行う請求
    項17記載の製版装置。
  19. 【請求項19】 前記インクジェット描画装置が、前記
    油性インクを格納するインクタンク内の前記油性インク
    を攪拌する攪拌手段を有する請求項5乃至18の何れか
    1項記載の製版装置。
  20. 【請求項20】 前記インクジェット描画装置が、前記
    油性インクを格納するインクタンク内及び/又はインク
    経路内の前記油性インクの温度を管理するインク温度管
    理手段を有する請求項5乃至19の何れか1項記載の製
    版装置。
  21. 【請求項21】 前記インクジェット描画装置が、前記
    油性インクの濃度を制御するインク濃度制御手段を有す
    る請求項5乃至20の何れか1項記載の製版装置。
  22. 【請求項22】 前記吐出ヘッドをクリーニングするク
    リーニング手段を有する請求項5乃至21の何れか1項
    記載の製版装置。
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