JP2001118108A - 硬貨類の判定装置及び判定方法 - Google Patents
硬貨類の判定装置及び判定方法Info
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- JP2001118108A JP2001118108A JP29555199A JP29555199A JP2001118108A JP 2001118108 A JP2001118108 A JP 2001118108A JP 29555199 A JP29555199 A JP 29555199A JP 29555199 A JP29555199 A JP 29555199A JP 2001118108 A JP2001118108 A JP 2001118108A
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- 239000000126 substance Substances 0.000 abstract 1
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Landscapes
- Testing Of Coins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成の検出ユニットを用いて、硬貨類
の表面形状を極めて正確に認識して、硬貨類の種類,金
種や真偽等の判定を極めて高精度に行う。 【解決手段】 硬貨1が転動走行する傾斜搬送路2はそ
の転動面2aの長手方向に向けて所定角度θ傾斜してお
り、硬貨1が摺接する基準ガイド面2bは非磁性体で絶
縁体から構成される。傾斜搬送路2を挟んで直列に接続
したドライブコイル11a,11bとセンサコイル12
とからなる検出ユニット3が設けられて、その間に交流
磁界を生じさせ、非磁性体で導電体の硬貨1の表面に誘
導電流を生じさせ、センサコイル12でこの誘導電流を
検出させる。センサコイル12により受信した検出信号
の電位変化は、供給する交流に対する位相差、振幅の変
化という2つの成分が含まれ、それぞれ異なるシフト量
を持って移相検波を行って、位相のずれから硬貨1の直
径と、振幅の変化から硬貨1の表面凹凸形状とを認識
し、硬貨の種類,金種及び真偽等の判定を行う。
の表面形状を極めて正確に認識して、硬貨類の種類,金
種や真偽等の判定を極めて高精度に行う。 【解決手段】 硬貨1が転動走行する傾斜搬送路2はそ
の転動面2aの長手方向に向けて所定角度θ傾斜してお
り、硬貨1が摺接する基準ガイド面2bは非磁性体で絶
縁体から構成される。傾斜搬送路2を挟んで直列に接続
したドライブコイル11a,11bとセンサコイル12
とからなる検出ユニット3が設けられて、その間に交流
磁界を生じさせ、非磁性体で導電体の硬貨1の表面に誘
導電流を生じさせ、センサコイル12でこの誘導電流を
検出させる。センサコイル12により受信した検出信号
の電位変化は、供給する交流に対する位相差、振幅の変
化という2つの成分が含まれ、それぞれ異なるシフト量
を持って移相検波を行って、位相のずれから硬貨1の直
径と、振幅の変化から硬貨1の表面凹凸形状とを認識
し、硬貨の種類,金種及び真偽等の判定を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨やコイン等の
硬貨類を判定するための装置及び方法に関するものであ
る。
硬貨類を判定するための装置及び方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動販売機等のように、硬貨が投入され
る機械においては、投入された硬貨の種類及び真贋等を
判定して、正規の硬貨だけを受け入れ、かつ投入金額の
算定を行い、正規の硬貨以外はリジェクトするようにし
ている。ここで、硬貨は所定の搬送経路に沿って転動す
るものであり、この転動する間に硬貨の判定を行わなけ
ればならず、しかも硬貨を判定する装置の構成はできる
だけ小型で、しかも簡略なものとしなければならない。
このために、従来においては、硬貨の外径寸法、厚み、
材質等を検出して、硬貨の種類及び真贋の判定を行うよ
うにしていた。しかしながら、近年においては、外径及
び材質がほぼ同じ外貨等に意図的な改造を加えて、自動
販売機における硬貨の判定を誤らせるという事態が頻繁
に発生している。
る機械においては、投入された硬貨の種類及び真贋等を
判定して、正規の硬貨だけを受け入れ、かつ投入金額の
算定を行い、正規の硬貨以外はリジェクトするようにし
ている。ここで、硬貨は所定の搬送経路に沿って転動す
るものであり、この転動する間に硬貨の判定を行わなけ
ればならず、しかも硬貨を判定する装置の構成はできる
だけ小型で、しかも簡略なものとしなければならない。
このために、従来においては、硬貨の外径寸法、厚み、
材質等を検出して、硬貨の種類及び真贋の判定を行うよ
うにしていた。しかしながら、近年においては、外径及
び材質がほぼ同じ外貨等に意図的な改造を加えて、自動
販売機における硬貨の判定を誤らせるという事態が頻繁
に発生している。
【0003】以上の観点から、硬貨の判定をより正確に
行うために、硬貨の表面における形状パターンを検出し
て、その偽造硬貨の判定を行うようにしたものが、例え
ば特開平6−162309号公報に提案されている。こ
の公知の判定装置は、フェライトを芯にしたコイルを硬
貨の搬送経路の途中に一対対向配設させて設け、この2
個のコイルをセンサコイルとして用い、このコイルセン
サを100kHz程度の高周波発振させ、搬送経路に沿
って搬送される硬貨がこのコイルセンサを横切る際に生
じる起電力変化を検出することによって、硬貨の表面に
おける形状パターンを認識する構成としている。
行うために、硬貨の表面における形状パターンを検出し
て、その偽造硬貨の判定を行うようにしたものが、例え
ば特開平6−162309号公報に提案されている。こ
の公知の判定装置は、フェライトを芯にしたコイルを硬
貨の搬送経路の途中に一対対向配設させて設け、この2
個のコイルをセンサコイルとして用い、このコイルセン
サを100kHz程度の高周波発振させ、搬送経路に沿
って搬送される硬貨がこのコイルセンサを横切る際に生
じる起電力変化を検出することによって、硬貨の表面に
おける形状パターンを認識する構成としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、硬貨は円形
のものであって、搬送経路に沿って転動することから、
センサコイルを横切る際における硬貨の回転方向の位置
は一定ではない。従って、センサコイルの硬貨表面に対
する走査ラインは常に変化する。このために、標準とな
る波形を多数設定し、センサコイルから得た信号波形を
多数の基準波形と比較しなければならず、この比較は極
めて煩雑になる等から、迅速かつ確実に硬貨の判別を行
えない等という問題点がある。
のものであって、搬送経路に沿って転動することから、
センサコイルを横切る際における硬貨の回転方向の位置
は一定ではない。従って、センサコイルの硬貨表面に対
する走査ラインは常に変化する。このために、標準とな
る波形を多数設定し、センサコイルから得た信号波形を
多数の基準波形と比較しなければならず、この比較は極
めて煩雑になる等から、迅速かつ確実に硬貨の判別を行
えない等という問題点がある。
【0005】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、簡単な構成によっ
て、硬貨類の表面形状を極めて正確に認識できるように
することができ、もって硬貨類の判定精度を向上させる
ことにある。
あって、その目的とするところは、簡単な構成によっ
て、硬貨類の表面形状を極めて正確に認識できるように
することができ、もって硬貨類の判定精度を向上させる
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明に係る硬貨類の判定装置の構成として
は、硬貨類の一側面が摺接する基準ガイド面を備え、こ
の硬貨類が転動走行する傾斜搬送経路と、所定の高周波
電流を供給する交流電源回路と、前記基準ガイド面と直
交する方向で、前記硬貨類の転動軌跡の概略中心位置を
貫通するように所定の周波数の交流磁界を発生させると
共に前記基準ガイド面に沿って走行する硬貨類がこの交
流磁界を横切る時の電位変化を検出する検出ユニット
と、前記検出ユニットからの出力信号の振幅の変化と、
前記交流電源回路から出力される基準周波数信号に対す
る位相ずれとを解析する信号解析手段とを備える構成と
したことをその特徴とするものである。
ために、本発明に係る硬貨類の判定装置の構成として
は、硬貨類の一側面が摺接する基準ガイド面を備え、こ
の硬貨類が転動走行する傾斜搬送経路と、所定の高周波
電流を供給する交流電源回路と、前記基準ガイド面と直
交する方向で、前記硬貨類の転動軌跡の概略中心位置を
貫通するように所定の周波数の交流磁界を発生させると
共に前記基準ガイド面に沿って走行する硬貨類がこの交
流磁界を横切る時の電位変化を検出する検出ユニット
と、前記検出ユニットからの出力信号の振幅の変化と、
前記交流電源回路から出力される基準周波数信号に対す
る位相ずれとを解析する信号解析手段とを備える構成と
したことをその特徴とするものである。
【0007】以上のように、基準周波数信号に対する位
相ずれと検出信号の振幅変化とを解析することにより硬
貨類の種類を検出するが、この硬貨類を判定するには、
その表面凹凸形状を重要な手懸かりとする。硬貨類の表
面は微小なものであり、従ってこの凹凸を正確に認識す
るには、傾斜搬送路に沿って転動する硬貨類と検出ユニ
ットとが正確な位置関係を保つようにしなければならな
い。このために、傾斜搬送経路の基準ガイド面は非磁性
体であり、かつ絶縁体で形成するが、この基準ガイド面
に連設され、硬貨類が転動する転動面は基準ガイド面に
向けて立ち下がる傾斜面とすることによって、硬貨類は
必ず基準ガイド面に摺接しながら転動することになる。
相ずれと検出信号の振幅変化とを解析することにより硬
貨類の種類を検出するが、この硬貨類を判定するには、
その表面凹凸形状を重要な手懸かりとする。硬貨類の表
面は微小なものであり、従ってこの凹凸を正確に認識す
るには、傾斜搬送路に沿って転動する硬貨類と検出ユニ
ットとが正確な位置関係を保つようにしなければならな
い。このために、傾斜搬送経路の基準ガイド面は非磁性
体であり、かつ絶縁体で形成するが、この基準ガイド面
に連設され、硬貨類が転動する転動面は基準ガイド面に
向けて立ち下がる傾斜面とすることによって、硬貨類は
必ず基準ガイド面に摺接しながら転動することになる。
【0008】検出ユニットは、傾斜搬送経路を挟んだ両
側に設けられ、基本的には非磁性体であり、かつ導電体
である硬貨類を貫通するように交流磁界を発生させるこ
とによって、硬貨類の表面に誘導電流を生じさせ、この
誘導電流の周波数及び振幅を検出する。そこで、検出ユ
ニットの具体的な構成としては、交流電源回路に直列に
接続した一対のドライブコイルと、一方のドライブコイ
ルと基準ガイド面との間に配置したセンサコイルとから
構成することができる。この場合には、センサコイルに
は、温度補正手段を接続する構成とするのが望ましい。
この温度補正手段は、コイルや抵抗等で構成することが
できる。また、センサコイルはドライブコイルと共に硬
貨類の両側に配置しても良い。
側に設けられ、基本的には非磁性体であり、かつ導電体
である硬貨類を貫通するように交流磁界を発生させるこ
とによって、硬貨類の表面に誘導電流を生じさせ、この
誘導電流の周波数及び振幅を検出する。そこで、検出ユ
ニットの具体的な構成としては、交流電源回路に直列に
接続した一対のドライブコイルと、一方のドライブコイ
ルと基準ガイド面との間に配置したセンサコイルとから
構成することができる。この場合には、センサコイルに
は、温度補正手段を接続する構成とするのが望ましい。
この温度補正手段は、コイルや抵抗等で構成することが
できる。また、センサコイルはドライブコイルと共に硬
貨類の両側に配置しても良い。
【0009】信号解析手段の具体的な構成の一例として
は、少なくとも交流電源回路からの基準周波数の位相を
所定時間だけシフトさせて、このシフトした位相からス
イッチング用矩形波を作り出し、この矩形波の立ち上が
り及び立ち下がりで前記検出ユニットの検出信号をスイ
ッチングすることによって、この検出ユニットの検出信
号における振幅変化を検出する表面形状認識用移相検波
手段を備える構成としたものが用いられる。また、交流
電源回路からの基準周波数の位相を表面形状認識用移相
検波手段とは異なる時間シフトさせて、このシフトした
位相からスイッチング用矩形波を作り出し、この矩形波
の立ち上がり及び立ち下がりで前記検出ユニットの検出
信号をスイッチングすることによって、この検出ユニッ
トの検出信号における位相のずれを検出する外径寸法認
識用移相検波手段をも備えていると、硬貨の表面形状と
その外径とを検出できる。そして、実際に硬貨の表面形
状を認識するには、例えば、表面形状認識用移相検波手
段からの出力信号のうち、高低差、ピーク値及び硬貨類
の一側表面の概略中心部分に相当する位置での信号レベ
ルを判定基準として、この判定基準を予め設定されてい
る標準値と比較する認識手段を備えるようにする。
は、少なくとも交流電源回路からの基準周波数の位相を
所定時間だけシフトさせて、このシフトした位相からス
イッチング用矩形波を作り出し、この矩形波の立ち上が
り及び立ち下がりで前記検出ユニットの検出信号をスイ
ッチングすることによって、この検出ユニットの検出信
号における振幅変化を検出する表面形状認識用移相検波
手段を備える構成としたものが用いられる。また、交流
電源回路からの基準周波数の位相を表面形状認識用移相
検波手段とは異なる時間シフトさせて、このシフトした
位相からスイッチング用矩形波を作り出し、この矩形波
の立ち上がり及び立ち下がりで前記検出ユニットの検出
信号をスイッチングすることによって、この検出ユニッ
トの検出信号における位相のずれを検出する外径寸法認
識用移相検波手段をも備えていると、硬貨の表面形状と
その外径とを検出できる。そして、実際に硬貨の表面形
状を認識するには、例えば、表面形状認識用移相検波手
段からの出力信号のうち、高低差、ピーク値及び硬貨類
の一側表面の概略中心部分に相当する位置での信号レベ
ルを判定基準として、この判定基準を予め設定されてい
る標準値と比較する認識手段を備えるようにする。
【0010】ここで、検出ユニットは、硬貨類が傾斜搬
送路を転動走行する間に、その表面に沿って走査するも
のである。従って、信号解析手段で硬貨類をより高精度
に認識するには、走査ラインにおける解像度を高める必
要がある。このためには、検出ユニットを構成するドラ
イブコイル及びセンサコイルの径をできるだけ小さく
し、かつ交流電源回路からの出力周波数をできるだけ高
くするのが望ましい。硬貨類の走行速度にもよるが、例
えばドライブコイル及びセンサコイルの径を数mm程度
とし、電源周波数を数MHz程度とすると、実用上十分
な認識精度が得られ、かつ検出ユニットの製造上や、信
号処理の簡素化等の点から望ましい。
送路を転動走行する間に、その表面に沿って走査するも
のである。従って、信号解析手段で硬貨類をより高精度
に認識するには、走査ラインにおける解像度を高める必
要がある。このためには、検出ユニットを構成するドラ
イブコイル及びセンサコイルの径をできるだけ小さく
し、かつ交流電源回路からの出力周波数をできるだけ高
くするのが望ましい。硬貨類の走行速度にもよるが、例
えばドライブコイル及びセンサコイルの径を数mm程度
とし、電源周波数を数MHz程度とすると、実用上十分
な認識精度が得られ、かつ検出ユニットの製造上や、信
号処理の簡素化等の点から望ましい。
【0011】ところで、外径寸法認識用移相検波手段及
び表面形状認識用移相検波手段というのは、傾斜搬送路
を転動走行する硬貨類の外径寸法及び表面形状を手懸か
りとして認識する手段であり、基準周波数の位相をシフ
トすることによって、外径寸法及び表面形状を最も認識
しやすい信号波形を得るためのものである。つまり、検
出ユニットで検出した信号の移相検波することによっ
て、外径寸法が最も強調される信号と、表面形状が最も
強調される信号とを作り出すものである。然るに、複数
種類の硬貨の種類,金種及び真贋を認識するに当って、
例えば硬貨の材質、特に電気伝導度の違い等によって
は、移相量を変えた方がより明瞭に変化が生じる場合が
ある。従って、異なる材質の硬貨が含まれる場合には、
さらに第3の移相検波手段を設け、この第3の移相検波
手段は、前述した2つの移相検波手段の移相量とは異な
らせるようになし、また移相量を違えた第4の移相検波
手段,第5の移相談検波手段等を設けるようにすれば良
い。要するに、信号解析手段は、検出ユニットで検出し
た信号を、交流電源回路からの出力周波数信号を基準周
波数とした移相検波手段を複数設けて、これら各移相検
波手段からの出力信号に基づいて、傾斜搬送路を転動走
行する硬貨類の外径及び表面形状を認識して、当該の硬
貨類の種類,金種及び真贋を判定するものである。
び表面形状認識用移相検波手段というのは、傾斜搬送路
を転動走行する硬貨類の外径寸法及び表面形状を手懸か
りとして認識する手段であり、基準周波数の位相をシフ
トすることによって、外径寸法及び表面形状を最も認識
しやすい信号波形を得るためのものである。つまり、検
出ユニットで検出した信号の移相検波することによっ
て、外径寸法が最も強調される信号と、表面形状が最も
強調される信号とを作り出すものである。然るに、複数
種類の硬貨の種類,金種及び真贋を認識するに当って、
例えば硬貨の材質、特に電気伝導度の違い等によって
は、移相量を変えた方がより明瞭に変化が生じる場合が
ある。従って、異なる材質の硬貨が含まれる場合には、
さらに第3の移相検波手段を設け、この第3の移相検波
手段は、前述した2つの移相検波手段の移相量とは異な
らせるようになし、また移相量を違えた第4の移相検波
手段,第5の移相談検波手段等を設けるようにすれば良
い。要するに、信号解析手段は、検出ユニットで検出し
た信号を、交流電源回路からの出力周波数信号を基準周
波数とした移相検波手段を複数設けて、これら各移相検
波手段からの出力信号に基づいて、傾斜搬送路を転動走
行する硬貨類の外径及び表面形状を認識して、当該の硬
貨類の種類,金種及び真贋を判定するものである。
【0012】また、本発明に係る硬貨類の判定方法とし
ては、硬貨類の一側面が摺接する基準ガイド面を備えた
傾斜搬送経路に沿って転動する硬貨類に対して、この基
準ガイド面と直交する方向であって、硬貨類の転動軌跡
の概略中心位置を貫通するように所定の周波数の交流磁
界を発生させ、この硬貨類が基準ガイド面に摺接しなが
ら転動して、この交流磁界を横切る時に、この硬貨類の
表面で生じる誘導電流の周波数及び振幅を検出し、移相
検波を行うことによって、交流磁界を発生させるための
交流電流を基準周波数として、この基準周波数に対する
位相のずれに基づいて硬貨類の外径を、また振幅変化に
基づいて表面形状を認識することによって、この硬貨類
の種類を判別するようにしている。
ては、硬貨類の一側面が摺接する基準ガイド面を備えた
傾斜搬送経路に沿って転動する硬貨類に対して、この基
準ガイド面と直交する方向であって、硬貨類の転動軌跡
の概略中心位置を貫通するように所定の周波数の交流磁
界を発生させ、この硬貨類が基準ガイド面に摺接しなが
ら転動して、この交流磁界を横切る時に、この硬貨類の
表面で生じる誘導電流の周波数及び振幅を検出し、移相
検波を行うことによって、交流磁界を発生させるための
交流電流を基準周波数として、この基準周波数に対する
位相のずれに基づいて硬貨類の外径を、また振幅変化に
基づいて表面形状を認識することによって、この硬貨類
の種類を判別するようにしている。
【0013】そして、硬貨類の表面形状の認識は、振幅
変化を検出することによって得た移相検波信号から、そ
の高低差、ピーク値及び硬貨類の一側表面の概略中心部
分に相当する位置での信号レベルを判定基準として、こ
の判定基準を予め設定されている標準値と比較するのが
望ましい。
変化を検出することによって得た移相検波信号から、そ
の高低差、ピーク値及び硬貨類の一側表面の概略中心部
分に相当する位置での信号レベルを判定基準として、こ
の判定基準を予め設定されている標準値と比較するのが
望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。まず、図1に硬貨類の判定
装置の概略構成を示す。而して、図中において、1は硬
貨、2はこの硬貨1が転動する傾斜搬送路、3は検出ユ
ニット、4は信号解析手段である。
て図面を参照して説明する。まず、図1に硬貨類の判定
装置の概略構成を示す。而して、図中において、1は硬
貨、2はこの硬貨1が転動する傾斜搬送路、3は検出ユ
ニット、4は信号解析手段である。
【0015】まず、硬貨1を搬送する傾斜搬送路2は、
基本的には、硬貨1が転動する転動面2aと、後述する
検出ユニット3のセンサコイル12が対面する側面2b
とを備えている。そして、図2に示したように、この傾
斜搬送路2はその転動面2aの長手方向に向けて所定角
度θ傾斜しており、この傾斜に沿って硬貨1は自重で転
動しながら同図に矢印で示した方向に向けて走行するこ
とになる。側面2bは硬貨1が傾斜搬送路2に沿って転
動走行する際の基準ガイド面となるものであり、この基
準ガイド面2bは非磁性体であり、かつ絶縁体からな
り、かつ硬貨1が転動走行する際に、円滑に摺動するた
めに、少なくともその内面側は滑動面となっている。そ
して、転動面2aは基準ガイド面2bへの連設部側に向
けて立ち下がる傾斜面となっており、これによって硬貨
1の走行時には、常に基準ガイド面2bに摺接すること
になる。なお、硬貨1を安定的に走行させるためには、
転動面2a及び基準ガイド面2bに加えて、他側の側面
及び上面にも壁を設けるのが望ましいが、これらの壁面
は必ず設けなければならないものではない。また、基準
ガイド面2bを転動面2aに対して外向きに僅かに傾け
るようにすると、硬貨1の基準ガイド面2aへの摺接状
態がさらに安定する。
基本的には、硬貨1が転動する転動面2aと、後述する
検出ユニット3のセンサコイル12が対面する側面2b
とを備えている。そして、図2に示したように、この傾
斜搬送路2はその転動面2aの長手方向に向けて所定角
度θ傾斜しており、この傾斜に沿って硬貨1は自重で転
動しながら同図に矢印で示した方向に向けて走行するこ
とになる。側面2bは硬貨1が傾斜搬送路2に沿って転
動走行する際の基準ガイド面となるものであり、この基
準ガイド面2bは非磁性体であり、かつ絶縁体からな
り、かつ硬貨1が転動走行する際に、円滑に摺動するた
めに、少なくともその内面側は滑動面となっている。そ
して、転動面2aは基準ガイド面2bへの連設部側に向
けて立ち下がる傾斜面となっており、これによって硬貨
1の走行時には、常に基準ガイド面2bに摺接すること
になる。なお、硬貨1を安定的に走行させるためには、
転動面2a及び基準ガイド面2bに加えて、他側の側面
及び上面にも壁を設けるのが望ましいが、これらの壁面
は必ず設けなければならないものではない。また、基準
ガイド面2bを転動面2aに対して外向きに僅かに傾け
るようにすると、硬貨1の基準ガイド面2aへの摺接状
態がさらに安定する。
【0016】次に、検出ユニット3の構成としては、高
周波電源回路10に接続した一対の1次コイル11a,
11bと2次コイル12とから構成される。一対からな
る1次コイル11a,11bはドライブコイルであり、
これらを相対向するように配置して、高周波電源回路1
0から、例えば数MHzの高周波電流を流すことによっ
て、その間に交流磁界を発生させるようにしている。ま
た、2次コイル12はセンサコイルである。センサコイ
ル12はフェライト12aを鉄芯として、その周囲に巻
き線12bを施したものであり、好ましくはこのセンサ
コイル12は硬貨1の外径寸法の1/20〜1/10程
度の直径を有するものとする。
周波電源回路10に接続した一対の1次コイル11a,
11bと2次コイル12とから構成される。一対からな
る1次コイル11a,11bはドライブコイルであり、
これらを相対向するように配置して、高周波電源回路1
0から、例えば数MHzの高周波電流を流すことによっ
て、その間に交流磁界を発生させるようにしている。ま
た、2次コイル12はセンサコイルである。センサコイ
ル12はフェライト12aを鉄芯として、その周囲に巻
き線12bを施したものであり、好ましくはこのセンサ
コイル12は硬貨1の外径寸法の1/20〜1/10程
度の直径を有するものとする。
【0017】一対からなるドライブコイル11a,11
bは磁力線の向きが一致するように直列に接続されてお
り、しかも傾斜搬送路2を走行する硬貨1に対して正確
に直交する方向に磁力線が作用するように配置されてい
る。また、センサコイル12は、一方のドライブコイル
11aと傾斜搬送路2の基準ガイド面2bとの間に配置
されており、かつドライブコイル11a,11bと正確
に同軸となるように配置され、しかもできるだけ硬貨1
の表面に近い位置に配置されている。さらに、これらド
ライブコイル11a,11b及びセンサコイル12の軸
線Aは、傾斜搬送路2を走行する硬貨1の概略中心が通
る軌跡に対して直交するように配置されている。ここ
で、傾斜搬送路2を走行する硬貨が複数種類のものがあ
る時には、最も高額の硬貨または最も偽造される可能性
の高い硬貨の中心が通る軌跡と直交する方向に配置す
る。また、センサコイル12には、温度補正手段13が
接続されている。この温度補正手段13は抵抗やコイル
等で構成でき、コイルで構成する場合には、その位置や
方向は格別問題とはならないが、センサコイル12に対
面させようにすることもできる。また、温度変化による
補正は信号処理の段階で行うこともできる。
bは磁力線の向きが一致するように直列に接続されてお
り、しかも傾斜搬送路2を走行する硬貨1に対して正確
に直交する方向に磁力線が作用するように配置されてい
る。また、センサコイル12は、一方のドライブコイル
11aと傾斜搬送路2の基準ガイド面2bとの間に配置
されており、かつドライブコイル11a,11bと正確
に同軸となるように配置され、しかもできるだけ硬貨1
の表面に近い位置に配置されている。さらに、これらド
ライブコイル11a,11b及びセンサコイル12の軸
線Aは、傾斜搬送路2を走行する硬貨1の概略中心が通
る軌跡に対して直交するように配置されている。ここ
で、傾斜搬送路2を走行する硬貨が複数種類のものがあ
る時には、最も高額の硬貨または最も偽造される可能性
の高い硬貨の中心が通る軌跡と直交する方向に配置す
る。また、センサコイル12には、温度補正手段13が
接続されている。この温度補正手段13は抵抗やコイル
等で構成でき、コイルで構成する場合には、その位置や
方向は格別問題とはならないが、センサコイル12に対
面させようにすることもできる。また、温度変化による
補正は信号処理の段階で行うこともできる。
【0018】図3に信号解析手段4の構成を示す。同図
から明らかなように、高周波電源回路10は数MHzの
高周波発振を行う発振回路20とその出力回路21とを
含み、出力回路21からドライブコイル11a,11b
に高周波電流を流すことによって、ドライブコイル11
a,11b間に、傾斜搬送路2と直交する方向の交流磁
界を発生させる。非磁性体であり、しかも導電体である
硬貨1がこの交流磁界を横切る際には、ドライブコイル
11a,11bの個々のインダクタンスがこの硬貨1の
表面に生じる誘導電流により変化し、この電位変化がセ
ンサコイル12に検出信号として取り込まれる。このセ
ンサコイル12により受信した検出信号の電位変化は、
供給する交流に対する位相差、振幅の変化という2つの
成分が含まれる。
から明らかなように、高周波電源回路10は数MHzの
高周波発振を行う発振回路20とその出力回路21とを
含み、出力回路21からドライブコイル11a,11b
に高周波電流を流すことによって、ドライブコイル11
a,11b間に、傾斜搬送路2と直交する方向の交流磁
界を発生させる。非磁性体であり、しかも導電体である
硬貨1がこの交流磁界を横切る際には、ドライブコイル
11a,11bの個々のインダクタンスがこの硬貨1の
表面に生じる誘導電流により変化し、この電位変化がセ
ンサコイル12に検出信号として取り込まれる。このセ
ンサコイル12により受信した検出信号の電位変化は、
供給する交流に対する位相差、振幅の変化という2つの
成分が含まれる。
【0019】硬貨1が検出ユニット3の位置を通ってい
る間は、位相のずれはほぼ一定であり、またセンサコイ
ル12と硬貨1の表面との間の距離に応じて振幅が変化
する。従って、センサコイル12からの出力信号を処理
して、位相のずれの有無を検出することによって、硬貨
1が通過している時間、つまりその直径を検出すること
ができる。また、振幅の変化は硬貨1のセンサコイル1
2に対面する側の表面における凹凸形状を現すことにな
る。
る間は、位相のずれはほぼ一定であり、またセンサコイ
ル12と硬貨1の表面との間の距離に応じて振幅が変化
する。従って、センサコイル12からの出力信号を処理
して、位相のずれの有無を検出することによって、硬貨
1が通過している時間、つまりその直径を検出すること
ができる。また、振幅の変化は硬貨1のセンサコイル1
2に対面する側の表面における凹凸形状を現すことにな
る。
【0020】そこで、信号解析手段4は、位相変化検出
部22と、振幅変化検出部23とを備えている。基本的
にはこれら位相変化検出部22及び振幅変化検出部23
の構成は同じものであり、共に移相検波手段であるが、
位相のシフトの度合い異なるものである。而して、高周
波電源回路10からドライブコイル11a,11bに供
給される交流の位相を遅延回路22a,23aによりシ
フトさせた上で、2値化回路22b,23bを介するこ
とによって矩形波信号とを生成する。一方、センサコイ
ル12からの硬貨類1の表面における誘導電流に関する
検出信号は、増幅回路24により増幅して、それぞれ位
相変化検出部22及び振幅変化検出部23におけるスイ
ッチング回路22c,23cに取り込んで、2値化回路
22b,23bからの信号の立ち上がり及び立ち下がり
でスイッチングすることにより、高周波電源回路10の
出力信号を基準周波数信号としたセンサコイル12によ
る検出信号の電位差が検出される。そして、この電位差
に関する信号をローパスフィルタ回路22d,23dに
より平坦化させることによって、電圧信号として出力さ
れる。さらに、これらローパスフィルタ回路22d,2
3dからの出力電圧信号はA/D変換器22e,23e
によりデジタル信号に変換されてマイクロコンピュータ
25のメモリに取り込まれ、マイクロコンピュータ25
によりこのデータとROM(リードオンリーメモリ)2
6に予め記録されているデータとの比較を実行すること
によって、検出ユニット3を通過した硬貨1の金種、真
偽等の判定が行われる。従って、マイクロコンピュータ
25とROM26とで、硬貨1の認識手段が構成され
る。
部22と、振幅変化検出部23とを備えている。基本的
にはこれら位相変化検出部22及び振幅変化検出部23
の構成は同じものであり、共に移相検波手段であるが、
位相のシフトの度合い異なるものである。而して、高周
波電源回路10からドライブコイル11a,11bに供
給される交流の位相を遅延回路22a,23aによりシ
フトさせた上で、2値化回路22b,23bを介するこ
とによって矩形波信号とを生成する。一方、センサコイ
ル12からの硬貨類1の表面における誘導電流に関する
検出信号は、増幅回路24により増幅して、それぞれ位
相変化検出部22及び振幅変化検出部23におけるスイ
ッチング回路22c,23cに取り込んで、2値化回路
22b,23bからの信号の立ち上がり及び立ち下がり
でスイッチングすることにより、高周波電源回路10の
出力信号を基準周波数信号としたセンサコイル12によ
る検出信号の電位差が検出される。そして、この電位差
に関する信号をローパスフィルタ回路22d,23dに
より平坦化させることによって、電圧信号として出力さ
れる。さらに、これらローパスフィルタ回路22d,2
3dからの出力電圧信号はA/D変換器22e,23e
によりデジタル信号に変換されてマイクロコンピュータ
25のメモリに取り込まれ、マイクロコンピュータ25
によりこのデータとROM(リードオンリーメモリ)2
6に予め記録されているデータとの比較を実行すること
によって、検出ユニット3を通過した硬貨1の金種、真
偽等の判定が行われる。従って、マイクロコンピュータ
25とROM26とで、硬貨1の認識手段が構成され
る。
【0021】そこで、以下において、図4に基づいて移
相検波について具体的に説明する。今、高周波電源回路
10から出力される基本周波数信号が、図4の(a)の
ような波形を持ったものとし、検出ユニット3の位置を
硬貨1が横切った時に、センサコイル12で同図(b)
に示した波形の信号が検出されたとする。この(b)に
おいては、左側の波形と右側の波形とでは、位相は変化
しないが、振幅は変化している。
相検波について具体的に説明する。今、高周波電源回路
10から出力される基本周波数信号が、図4の(a)の
ような波形を持ったものとし、検出ユニット3の位置を
硬貨1が横切った時に、センサコイル12で同図(b)
に示した波形の信号が検出されたとする。この(b)に
おいては、左側の波形と右側の波形とでは、位相は変化
しないが、振幅は変化している。
【0022】図4の(c)及び(d)は、それぞれ位相
変化検出部22及び振幅変化検出部23における遅延回
路22a,23aで基準周波数信号を遅延させることに
よって、この基準周波数信号の位相をシフトさせた移相
周波数信号であり、同図(e)及び(f)はこの周波数
信号を矩形波となるように2値化させたスイッチング信
号となるものである。従って、図4(b)で得たセンサ
コイル12の検出波形信号を、同図(e)及び(f)の
信号でスイッチングすると、同図(g)及び(h)のよ
うな波形が得られる。これをローパスフィルタ回路22
d,23dによって平坦化させたものがこれら(g)及
び(h)に点線で示されており、具体的には電圧レベル
となる。
変化検出部22及び振幅変化検出部23における遅延回
路22a,23aで基準周波数信号を遅延させることに
よって、この基準周波数信号の位相をシフトさせた移相
周波数信号であり、同図(e)及び(f)はこの周波数
信号を矩形波となるように2値化させたスイッチング信
号となるものである。従って、図4(b)で得たセンサ
コイル12の検出波形信号を、同図(e)及び(f)の
信号でスイッチングすると、同図(g)及び(h)のよ
うな波形が得られる。これをローパスフィルタ回路22
d,23dによって平坦化させたものがこれら(g)及
び(h)に点線で示されており、具体的には電圧レベル
となる。
【0023】検出ユニット3の位置を硬貨1が通過する
と、硬貨1の表面に生じる誘導電流によりセンサコイル
12の出力信号は、基準周波数信号の位相に対して所定
量のずれが生じる。そして、この位相のずれは、硬貨1
がセンサコイル12の位置を通過している間は実質的に
変化しない。ただし、硬貨1の表面における凹凸に応じ
て振幅は変化する。
と、硬貨1の表面に生じる誘導電流によりセンサコイル
12の出力信号は、基準周波数信号の位相に対して所定
量のずれが生じる。そして、この位相のずれは、硬貨1
がセンサコイル12の位置を通過している間は実質的に
変化しない。ただし、硬貨1の表面における凹凸に応じ
て振幅は変化する。
【0024】従って、位相変化検出部22では、センサ
コイル12の検出信号における基準周波数信号に対する
位相のずれを最も顕著に検出できるように、遅延回路2
2aで基準周波数信号の位相をシフトさせる。その結
果、硬貨1が通過しているか否かの検出を行うことがで
きる。つまり、この位相変化検出部は外径寸法認識用移
相検波手段を構成する。また、振幅変化検出部23で
は、センサコイル12の振幅の変化を最も顕著に検出で
きるように、基準周波数信号に対する位相のシフト量を
与える。これによって、硬貨1における表面の凹凸形状
を検出でき、従って表振幅変化検出部23は表面形状認
識用移相検波手段を構成する。具体的な数値をあげる
と、例えば、図4の(c)においては、基準周波数信号
の位相を90°シフトさせ、また同図(d)では位相を
さらに45°、つまり基準周波数信号の位相に対して1
35°シフトさせることによって振幅の変化を最も強調
するようにしている。ただし、位相変化検出部22及び
振幅変化検出部23における位相のシフト量は必ずしも
90°,135°とする必要はなく、発振周波数やコイ
ルの巻き数等に応じて、実際に硬貨1を検出するに当っ
て、最適な移相量を選択すれば良い。
コイル12の検出信号における基準周波数信号に対する
位相のずれを最も顕著に検出できるように、遅延回路2
2aで基準周波数信号の位相をシフトさせる。その結
果、硬貨1が通過しているか否かの検出を行うことがで
きる。つまり、この位相変化検出部は外径寸法認識用移
相検波手段を構成する。また、振幅変化検出部23で
は、センサコイル12の振幅の変化を最も顕著に検出で
きるように、基準周波数信号に対する位相のシフト量を
与える。これによって、硬貨1における表面の凹凸形状
を検出でき、従って表振幅変化検出部23は表面形状認
識用移相検波手段を構成する。具体的な数値をあげる
と、例えば、図4の(c)においては、基準周波数信号
の位相を90°シフトさせ、また同図(d)では位相を
さらに45°、つまり基準周波数信号の位相に対して1
35°シフトさせることによって振幅の変化を最も強調
するようにしている。ただし、位相変化検出部22及び
振幅変化検出部23における位相のシフト量は必ずしも
90°,135°とする必要はなく、発振周波数やコイ
ルの巻き数等に応じて、実際に硬貨1を検出するに当っ
て、最適な移相量を選択すれば良い。
【0025】従って、これら2種類の信号から、硬貨1
の直径と、表面凹凸形状とを認識することによって、硬
貨の種類や正規の硬貨であるか、それ以外のものかの判
定を行うことができる。そして、これらの判定精度をよ
り向上するためには、高周波電源回路10からの出力周
波数は少なくとも1MHz、望ましくは4MHz程度と
し、またドライブコイル11a,11b及びセンサコイ
ル12の外径寸法をできるだけ細くするのが解像度、分
解能等の向上の点から望ましい。また、少なくともセン
サコイル12はできるだけ硬貨1の表面に近い位置に配
置する。
の直径と、表面凹凸形状とを認識することによって、硬
貨の種類や正規の硬貨であるか、それ以外のものかの判
定を行うことができる。そして、これらの判定精度をよ
り向上するためには、高周波電源回路10からの出力周
波数は少なくとも1MHz、望ましくは4MHz程度と
し、またドライブコイル11a,11b及びセンサコイ
ル12の外径寸法をできるだけ細くするのが解像度、分
解能等の向上の点から望ましい。また、少なくともセン
サコイル12はできるだけ硬貨1の表面に近い位置に配
置する。
【0026】ところで、傾斜搬送路2に沿って走行する
硬貨1は転動することから、検出ユニット3の位置を通
過する際において、この検出ユニット3を構成するセン
サコイル12の硬貨1に投影される軌跡、つまり走査ラ
インは硬貨1の進入時の回転位置により変化する。而し
て、硬貨1が等速で移動する際には、センサコイル12
は、図5に矢印で示したラインを走査することになる。
硬貨1の表面の模様は凹凸で表現されており、この凹凸
模様は表面全体に形成されているので、センサコイル1
2による走査ラインは、通常は、少なくとも一度は最も
突出した部分と最も窪んだ部分とを通ることになる。ま
た、センサコイル12は硬貨1のほぼ中心が通る位置に
配置されていることから、必ず硬貨1の表面における中
心位置に関する情報が含まれており、この情報は硬貨1
の通過中のほぼ中間点で得られるものである。
硬貨1は転動することから、検出ユニット3の位置を通
過する際において、この検出ユニット3を構成するセン
サコイル12の硬貨1に投影される軌跡、つまり走査ラ
インは硬貨1の進入時の回転位置により変化する。而し
て、硬貨1が等速で移動する際には、センサコイル12
は、図5に矢印で示したラインを走査することになる。
硬貨1の表面の模様は凹凸で表現されており、この凹凸
模様は表面全体に形成されているので、センサコイル1
2による走査ラインは、通常は、少なくとも一度は最も
突出した部分と最も窪んだ部分とを通ることになる。ま
た、センサコイル12は硬貨1のほぼ中心が通る位置に
配置されていることから、必ず硬貨1の表面における中
心位置に関する情報が含まれており、この情報は硬貨1
の通過中のほぼ中間点で得られるものである。
【0027】以上のことから、位相変化検出部22で検
出される硬貨1の検出ユニット3の位置を通過するのに
要する時間、つまり通過時間データと、振幅変化検出部
23により検出された表面凹凸形状に関する信号のう
ち、ピーク値や、信号の高低差等と、中心位置における
信号レベルに基づく表面形状データとに基づいて、硬貨
1の金種と真偽との判定を行う。これによって、転動走
行する硬貨1の種類及び真偽の同定を迅速に、しかも極
めて正確に行える。従って、ROM26にはこれら通過
時間データ及び表面形状データについての標準値を記憶
させておき、マイクロコンピュータ25では、位相変化
検出部22から得られた通過時間データ及び振幅変化検
出部23から出力される表面形状データと、ROM26
のデータとを比較する。ただし、標準値をあまり厳格に
設定すると、本来は正規の硬貨であるにも拘らず、正規
のものでないと判断されて、その受入がリジェクトされ
る頻度が高くなるので、種類及び真偽等の判定に誤りが
生じない範囲で標準値の幅をできるだけ大きく取ってお
くのが望ましい。
出される硬貨1の検出ユニット3の位置を通過するのに
要する時間、つまり通過時間データと、振幅変化検出部
23により検出された表面凹凸形状に関する信号のう
ち、ピーク値や、信号の高低差等と、中心位置における
信号レベルに基づく表面形状データとに基づいて、硬貨
1の金種と真偽との判定を行う。これによって、転動走
行する硬貨1の種類及び真偽の同定を迅速に、しかも極
めて正確に行える。従って、ROM26にはこれら通過
時間データ及び表面形状データについての標準値を記憶
させておき、マイクロコンピュータ25では、位相変化
検出部22から得られた通過時間データ及び振幅変化検
出部23から出力される表面形状データと、ROM26
のデータとを比較する。ただし、標準値をあまり厳格に
設定すると、本来は正規の硬貨であるにも拘らず、正規
のものでないと判断されて、その受入がリジェクトされ
る頻度が高くなるので、種類及び真偽等の判定に誤りが
生じない範囲で標準値の幅をできるだけ大きく取ってお
くのが望ましい。
【0028】実際の自動販売機では、投入される硬貨1
の金種は、通常、500円、100円、50円、10円
と4種類あり、それぞれ外径寸法及び重量が異なってお
り、また50円硬貨は穴あき硬貨である。しかしなが
ら、傾斜搬送路2に沿って搬送される硬貨1は、側面2
aに対して実質的に摩擦がない状態となっており、しか
も転動面2aに沿って転動する際に滑りがないとし、傾
斜搬送路2の傾斜角θが一定であれば、搬送される硬貨
の速度はその種類、つまり重量や外径寸法等とは無関係
に一定である。従って、検出ユニット3の位置を通過す
る時間のみで各硬貨の外径寸法を検出できる。一方、表
面形状データとしては、投入された硬貨は傾斜搬送路2
を転動走行する際には、その基準ガイド面2bには表面
側が対面する場合と、裏面側が対面する場合とがある。
以上のことから、ROM26には各金種に関して、表裏
両面の標準データを記憶させておく必要がある。検出ユ
ニット3は硬貨の中心が通る軌跡に対向配設するが、投
入硬貨の金種に応じて位置を変化させることはできな
い。そこで、検出ユニット3は最も高額の硬貨における
中心の軌跡に対向配設する。なお、最高額の硬貨が偽造
しにくいものであり、それ以外の硬貨で偽造等が頻発す
る状況下にある時には、この偽造しやすい硬貨の中心が
通る位置に検出ユニット3を配設すれば良い。
の金種は、通常、500円、100円、50円、10円
と4種類あり、それぞれ外径寸法及び重量が異なってお
り、また50円硬貨は穴あき硬貨である。しかしなが
ら、傾斜搬送路2に沿って搬送される硬貨1は、側面2
aに対して実質的に摩擦がない状態となっており、しか
も転動面2aに沿って転動する際に滑りがないとし、傾
斜搬送路2の傾斜角θが一定であれば、搬送される硬貨
の速度はその種類、つまり重量や外径寸法等とは無関係
に一定である。従って、検出ユニット3の位置を通過す
る時間のみで各硬貨の外径寸法を検出できる。一方、表
面形状データとしては、投入された硬貨は傾斜搬送路2
を転動走行する際には、その基準ガイド面2bには表面
側が対面する場合と、裏面側が対面する場合とがある。
以上のことから、ROM26には各金種に関して、表裏
両面の標準データを記憶させておく必要がある。検出ユ
ニット3は硬貨の中心が通る軌跡に対向配設するが、投
入硬貨の金種に応じて位置を変化させることはできな
い。そこで、検出ユニット3は最も高額の硬貨における
中心の軌跡に対向配設する。なお、最高額の硬貨が偽造
しにくいものであり、それ以外の硬貨で偽造等が頻発す
る状況下にある時には、この偽造しやすい硬貨の中心が
通る位置に検出ユニット3を配設すれば良い。
【0029】次に、図6に基づいて投入硬貨の金種及び
真偽の判定を行う手順について説明する。まず、硬貨が
投入されたことが検出された時に、検出ユニット3のセ
ンサコイル12でこの硬貨の検出が開始される(ステッ
プ1)。ここで、硬貨が投入されたことは、検出ユニッ
ト3からの信号によっても検出することもできるが、傾
斜搬送路2における検出ユニット3の配設位置より上流
側の位置に通過センサを配設することにより検出するこ
ともできる。センサコイル12で得た信号は、信号解析
手段4を構成する位相変化検出部22及び振幅変化検出
部23で信号処理が行われ、マイクロコンピュータ25
に通過時間データと表面形状データとして取り込まれる
(ステップ2)。そして、ROM26に記憶されている
標準データと比較して、投入硬貨の金種及び真偽の判定
が開始されるが、まず通過時間データから金種が推定さ
れる。100円硬貨と50円硬貨とでは直径にあまり大
きな差がなく、しかも検出ユニット3を構成するセンサ
コイル12はそれらの中心位置を通らないので、この段
階ではいずれとも特定はしない。従って、通過時間デー
タからは、具体的には、500円硬貨に相当するか否か
(ステップ3)、100円硬貨または50円硬貨に相当
するか否か(ステップ4)、10円硬貨に相当するか否
か(ステップ5)の判定がなされ、いずれでもないもの
は正規の硬貨ではないとしてリジェクト(ステップ6)
される。
真偽の判定を行う手順について説明する。まず、硬貨が
投入されたことが検出された時に、検出ユニット3のセ
ンサコイル12でこの硬貨の検出が開始される(ステッ
プ1)。ここで、硬貨が投入されたことは、検出ユニッ
ト3からの信号によっても検出することもできるが、傾
斜搬送路2における検出ユニット3の配設位置より上流
側の位置に通過センサを配設することにより検出するこ
ともできる。センサコイル12で得た信号は、信号解析
手段4を構成する位相変化検出部22及び振幅変化検出
部23で信号処理が行われ、マイクロコンピュータ25
に通過時間データと表面形状データとして取り込まれる
(ステップ2)。そして、ROM26に記憶されている
標準データと比較して、投入硬貨の金種及び真偽の判定
が開始されるが、まず通過時間データから金種が推定さ
れる。100円硬貨と50円硬貨とでは直径にあまり大
きな差がなく、しかも検出ユニット3を構成するセンサ
コイル12はそれらの中心位置を通らないので、この段
階ではいずれとも特定はしない。従って、通過時間デー
タからは、具体的には、500円硬貨に相当するか否か
(ステップ3)、100円硬貨または50円硬貨に相当
するか否か(ステップ4)、10円硬貨に相当するか否
か(ステップ5)の判定がなされ、いずれでもないもの
は正規の硬貨ではないとしてリジェクト(ステップ6)
される。
【0030】500円硬貨に相当すると判定された時に
は、その表面形状データと500円硬貨の標準データと
を比較して正規のものか否かを判定する(ステップ
7)。この比較は、検出された表面形状データと、RO
M26に記憶されている標準データとの間で行う。具体
的には、ピーク値のレベル,高低差,中心位置のレベル
とが比較される。そして、比較の結果、これら全ての検
出値が標準データの範囲内に入っておれば、500円の
受入登録がなされる(ステップ8)。また、いずれかの
値が標準データの範囲からはずれておれば、ステップ6
のリジェクトに回される。なお、標準データは表面側と
裏面側との2種類のデータが存在するので、比較は2回
行われる。
は、その表面形状データと500円硬貨の標準データと
を比較して正規のものか否かを判定する(ステップ
7)。この比較は、検出された表面形状データと、RO
M26に記憶されている標準データとの間で行う。具体
的には、ピーク値のレベル,高低差,中心位置のレベル
とが比較される。そして、比較の結果、これら全ての検
出値が標準データの範囲内に入っておれば、500円の
受入登録がなされる(ステップ8)。また、いずれかの
値が標準データの範囲からはずれておれば、ステップ6
のリジェクトに回される。なお、標準データは表面側と
裏面側との2種類のデータが存在するので、比較は2回
行われる。
【0031】100円硬貨または50円硬貨に相当する
と判定された時には、表面形状データと標準データとを
比較して、それが100円硬貨であるか否かの判定(ス
テップ8)が行われ、そうでない場合には50円硬貨で
あるか否かの判定(ステップ9)が行われる。100円
硬貨か50円硬貨かは、穴あき硬貨であるか否かによっ
ても判定できるので、真偽の判定に先立って穴あきの有
無を判定するようにしても良い。正規の100円硬貨で
あると判定された時には、100円の受入登録がなされ
(ステップ10)、正規の50円硬貨であると判定され
た時には、50円の受入登録がなされ(ステップ11)
それ以外はステップ6のリジェクトに回される。
と判定された時には、表面形状データと標準データとを
比較して、それが100円硬貨であるか否かの判定(ス
テップ8)が行われ、そうでない場合には50円硬貨で
あるか否かの判定(ステップ9)が行われる。100円
硬貨か50円硬貨かは、穴あき硬貨であるか否かによっ
ても判定できるので、真偽の判定に先立って穴あきの有
無を判定するようにしても良い。正規の100円硬貨で
あると判定された時には、100円の受入登録がなされ
(ステップ10)、正規の50円硬貨であると判定され
た時には、50円の受入登録がなされ(ステップ11)
それ以外はステップ6のリジェクトに回される。
【0032】10円硬貨に相当すると判定された時に
も、やはり表面形状データと標準データとを比較して正
規の10円硬貨であるか否かが判定され(ステップ1
1)、10円硬貨であると判定された時には、10円の
受入登録がなされ(ステップ12)、それ以外はステッ
プ6のリジェクトに回される。そして、金額の受入登録
またはリジェクトがなされると、次の硬貨が投入される
まで待機する。
も、やはり表面形状データと標準データとを比較して正
規の10円硬貨であるか否かが判定され(ステップ1
1)、10円硬貨であると判定された時には、10円の
受入登録がなされ(ステップ12)、それ以外はステッ
プ6のリジェクトに回される。そして、金額の受入登録
またはリジェクトがなされると、次の硬貨が投入される
まで待機する。
【0033】ここで、傾斜搬送路2に沿って搬送される
硬貨1の中心位置に関するデータは、センサコイル12
が500円硬貨の中心位置を通る位置でのものであるか
ら、それ以外の硬貨ではセンサコイル12は中心位置よ
り下方であり、かつ中心を通過した後の位置におけるデ
ータとなる。従って、500円硬貨以外の硬貨の場合、
この位置のデータがある一定の範囲に収斂するようであ
れば、その範囲を中心位置に関するデータとし、そうで
ない場合には、中心位置データの比較は行わないように
する。
硬貨1の中心位置に関するデータは、センサコイル12
が500円硬貨の中心位置を通る位置でのものであるか
ら、それ以外の硬貨ではセンサコイル12は中心位置よ
り下方であり、かつ中心を通過した後の位置におけるデ
ータとなる。従って、500円硬貨以外の硬貨の場合、
この位置のデータがある一定の範囲に収斂するようであ
れば、その範囲を中心位置に関するデータとし、そうで
ない場合には、中心位置データの比較は行わないように
する。
【0034】以上のように、1対のドライブコイル11
a,11bと1個のセンサコイル10とからなる簡単な
構成の検出ユニット3によって、傾斜搬送路2を転動し
ながら走行する硬貨の種類及び真偽を正確に判定するこ
とができ、変造乃至改造した硬貨は正規の硬貨と誤認さ
れることがなく、確実にリジェクトされる。しかも、硬
貨の表面形状の認識はピーク値のレベル,高低差,中心
位置のレベルの3種類であり、比較のための処理が著し
く簡略化でき、しかも極めて高い精度で判定がなされ
る。
a,11bと1個のセンサコイル10とからなる簡単な
構成の検出ユニット3によって、傾斜搬送路2を転動し
ながら走行する硬貨の種類及び真偽を正確に判定するこ
とができ、変造乃至改造した硬貨は正規の硬貨と誤認さ
れることがなく、確実にリジェクトされる。しかも、硬
貨の表面形状の認識はピーク値のレベル,高低差,中心
位置のレベルの3種類であり、比較のための処理が著し
く簡略化でき、しかも極めて高い精度で判定がなされ
る。
【0035】ところで、ドライブコイルは硬貨の表裏両
面に対面しているので、センサコイルが対面する側だけ
でなく、反対側の面にも誘導電流が発生する。従って、
センサコイルの検出信号における振幅の変化は、この裏
面側の誘導電流の影響を受ける。検出信号の波形がこの
裏面側の誘導電流の影響でぼけるのを防止するには、図
7に示したように、鉄芯としてのフェライト30a,3
0bにドライブコイル31a,31bと、センサコイル
32a,32bとを巻回させて、両フェライト30a,
30bを硬貨1が転動走行する傾斜搬送路2の左右両側
に配置する。ドライブコイル31a,31bと、センサ
コイル32a,32bとはそれぞれ直列となるようにす
ると共に、フェライト30a,30bは硬貨1の表裏両
面に対してほぼ同じ距離だけ離れた位置において同軸に
配設する。このように構成した場合には、得られる硬貨
1の表面形状データとしては、表裏両面の凹凸の差に関
するデータとなる。そして、このように表裏両面の凹凸
差を表面形状データとすることによって、よりシャープ
な信号波形が得られるようになる。
面に対面しているので、センサコイルが対面する側だけ
でなく、反対側の面にも誘導電流が発生する。従って、
センサコイルの検出信号における振幅の変化は、この裏
面側の誘導電流の影響を受ける。検出信号の波形がこの
裏面側の誘導電流の影響でぼけるのを防止するには、図
7に示したように、鉄芯としてのフェライト30a,3
0bにドライブコイル31a,31bと、センサコイル
32a,32bとを巻回させて、両フェライト30a,
30bを硬貨1が転動走行する傾斜搬送路2の左右両側
に配置する。ドライブコイル31a,31bと、センサ
コイル32a,32bとはそれぞれ直列となるようにす
ると共に、フェライト30a,30bは硬貨1の表裏両
面に対してほぼ同じ距離だけ離れた位置において同軸に
配設する。このように構成した場合には、得られる硬貨
1の表面形状データとしては、表裏両面の凹凸の差に関
するデータとなる。そして、このように表裏両面の凹凸
差を表面形状データとすることによって、よりシャープ
な信号波形が得られるようになる。
【0036】一方、信号解析手段においては、センサコ
イルによって得られた検出信号を、外径寸法をより明確
に認識できるように位相をシフトさせ、また表面形状を
明確に認識するように位相をシフトさせているが、これ
らはつまるところは、移相検波することによって、外径
寸法が最も強調される信号と、表面形状が最も強調され
る信号とを作り出すものである。しかしながら、自動販
売機等においては、様々な種類の硬貨が投入されるもの
であり、それぞれ外径寸法及び表面凹凸形状が異なるだ
けでなく、電気伝導度や厚み等にも違いがある。従っ
て、センサコイルで得られた信号について、外径寸法認
識用移相検波手段及び表面形状認識用移相検波手段で行
った基準周波数の位相シフト量では、電気伝導度等の違
いにより変化が現れなかったり、または微小な変化しか
現れない場合もある。そこで、硬貨の材質の違い等によ
る判定精度を向上させるには、図8に示したように、第
3の移相検波手段を設け、この第3の移相検波手段は、
前述した2つの移相検波手段の位相シフト量とは異なら
せるようにする。なお、必要に応じて位相シフト量を違
えた第4,第5の移相検波手段を設けるようにしても良
い。
イルによって得られた検出信号を、外径寸法をより明確
に認識できるように位相をシフトさせ、また表面形状を
明確に認識するように位相をシフトさせているが、これ
らはつまるところは、移相検波することによって、外径
寸法が最も強調される信号と、表面形状が最も強調され
る信号とを作り出すものである。しかしながら、自動販
売機等においては、様々な種類の硬貨が投入されるもの
であり、それぞれ外径寸法及び表面凹凸形状が異なるだ
けでなく、電気伝導度や厚み等にも違いがある。従っ
て、センサコイルで得られた信号について、外径寸法認
識用移相検波手段及び表面形状認識用移相検波手段で行
った基準周波数の位相シフト量では、電気伝導度等の違
いにより変化が現れなかったり、または微小な変化しか
現れない場合もある。そこで、硬貨の材質の違い等によ
る判定精度を向上させるには、図8に示したように、第
3の移相検波手段を設け、この第3の移相検波手段は、
前述した2つの移相検波手段の位相シフト量とは異なら
せるようにする。なお、必要に応じて位相シフト量を違
えた第4,第5の移相検波手段を設けるようにしても良
い。
【0037】而して、図8から明らかなように、遅延回
路等を含む移相検波を行う手段を3組設け、これら各組
の手段のうち、1組の手段は位相変化検出部22とし、
またもう1組は振幅変化検出部23とし、さらに残りの
1組設けた第3の移相検波手段60はある特定の材質の
硬貨に対する位相変化検出部乃至振幅変化検出部として
機能させるものである。従って、ROM26にはこの第
3の移相検波手段60に対する標準データを記録させて
おく。そして、第3の移相検波手段60を構成する遅延
回路60a,2値化回路60b,スイッチング回路60
c及びローパスフィルタ回路60dは、位相変化検出部
22,振幅変化検出部23とは実質的に同じ信号処理を
行うようにするが、遅延回路60aにおける移相量は、
前述した各検出部22,23とは異なるものとする。こ
れによって、位相変化検出部22,振幅変化検出部23
のいずれかでは変化が現れなかったり、または変化が微
小なものであったりしても、この第3の移相検波手段6
0からの出力信号波形に変化が認められることがある。
路等を含む移相検波を行う手段を3組設け、これら各組
の手段のうち、1組の手段は位相変化検出部22とし、
またもう1組は振幅変化検出部23とし、さらに残りの
1組設けた第3の移相検波手段60はある特定の材質の
硬貨に対する位相変化検出部乃至振幅変化検出部として
機能させるものである。従って、ROM26にはこの第
3の移相検波手段60に対する標準データを記録させて
おく。そして、第3の移相検波手段60を構成する遅延
回路60a,2値化回路60b,スイッチング回路60
c及びローパスフィルタ回路60dは、位相変化検出部
22,振幅変化検出部23とは実質的に同じ信号処理を
行うようにするが、遅延回路60aにおける移相量は、
前述した各検出部22,23とは異なるものとする。こ
れによって、位相変化検出部22,振幅変化検出部23
のいずれかでは変化が現れなかったり、または変化が微
小なものであったりしても、この第3の移相検波手段6
0からの出力信号波形に変化が認められることがある。
【0038】而して、材質の異なる硬貨においては、通
常は高額の硬貨における表面形状が最も顕著に現れるよ
うに位相のシフト量を設定するのが望ましく、そうする
と他の材質の硬貨については、その表面凹凸形状が必ず
しも明確とはならない場合がある。そこで、これら両方
の材質の硬貨について表面凹凸形状が現れるように移相
させるように設定すれば良いのであるが、さらにこの実
施の形態のように構成することによって、振幅変化検出
部23を一方の材質の硬貨に対して最も顕著に表面凹凸
形状が現れるように移相させ、また第3の移相検波手段
60を他の材質の硬貨にとって最適になるように移相さ
せるように設定する。これによって、材質等の違いがあ
っても、それらの判定を極めて正確に行えることにな
る。このように、センサコイル12(乃至センサコイル
32a,32b)で得た検出信号を処理するに当って、
3組,4組等、所定数の移相検波手段を接続するだけの
簡単な構成で、様々な形状や材質等を有する硬貨を正確
に同定できることになる。
常は高額の硬貨における表面形状が最も顕著に現れるよ
うに位相のシフト量を設定するのが望ましく、そうする
と他の材質の硬貨については、その表面凹凸形状が必ず
しも明確とはならない場合がある。そこで、これら両方
の材質の硬貨について表面凹凸形状が現れるように移相
させるように設定すれば良いのであるが、さらにこの実
施の形態のように構成することによって、振幅変化検出
部23を一方の材質の硬貨に対して最も顕著に表面凹凸
形状が現れるように移相させ、また第3の移相検波手段
60を他の材質の硬貨にとって最適になるように移相さ
せるように設定する。これによって、材質等の違いがあ
っても、それらの判定を極めて正確に行えることにな
る。このように、センサコイル12(乃至センサコイル
32a,32b)で得た検出信号を処理するに当って、
3組,4組等、所定数の移相検波手段を接続するだけの
簡単な構成で、様々な形状や材質等を有する硬貨を正確
に同定できることになる。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、簡
単な構成の検出ユニットを用いて、硬貨類の表面形状を
極めて正確に認識できるようにすることができ、もって
硬貨類の金種や真偽等の判定を極めて高精度に行える等
の効果を奏する。
単な構成の検出ユニットを用いて、硬貨類の表面形状を
極めて正確に認識できるようにすることができ、もって
硬貨類の金種や真偽等の判定を極めて高精度に行える等
の効果を奏する。
【図1】本発明の実施の一形態を示す硬貨類の判定装置
の構成説明図である。
の構成説明図である。
【図2】傾斜搬送路の正面図である。
【図3】信号解析手段の回路構成図である。
【図4】信号解析手段における各部での信号波形線図で
ある。
ある。
【図5】硬貨の表面におけるセンサコイルの走査ライン
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図6】硬貨類の判定を行う手順を示すフローチャート
図である。
図である。
【図7】検出ユニットの他の例を示す構成説明図であ
る。
る。
【図8】信号解析手段の他の例を示す回路構成図であ
る。
る。
1 硬貨 2 傾斜搬送路 2a 転動面 2b 基準ガイド面 3 検出ユニット 4 信号解析手段 10 高周波電源回路 11a,11b,31a,3
1b ドライブコイル 12,32a,32b センサコイル 13 温度補正手段 22 位相変化検出部 23 振幅変化検出部 22a,23a 遅延回路 22b,23b 2値化回路 22c,23c スイ
ッチング回路 22d,23d ローパスフィルタ回路 25 マイクロコンピュータ 26 ROM 60 第3の移相検波手段
1b ドライブコイル 12,32a,32b センサコイル 13 温度補正手段 22 位相変化検出部 23 振幅変化検出部 22a,23a 遅延回路 22b,23b 2値化回路 22c,23c スイ
ッチング回路 22d,23d ローパスフィルタ回路 25 マイクロコンピュータ 26 ROM 60 第3の移相検波手段
Claims (12)
- 【請求項1】 硬貨類の一側面が摺接する基準ガイド面
を備え、この硬貨類が転動走行する傾斜搬送経路と、 所定の高周波電流を供給する交流電源回路と、 前記基準ガイド面と直交する方向で、前記硬貨類の転動
軌跡の概略中心位置を貫通するように所定の周波数の交
流磁界を発生させると共に前記基準ガイド面に沿って走
行する硬貨類がこの交流磁界を横切る時の電位変化を検
出する検出ユニットと、 前記検出ユニットからの出力信号の振幅の変化と、前記
交流電源回路から出力される基準周波数信号に対する位
相ずれとを解析する信号解析手段とを備える構成とした
ことを特徴とする硬貨類の判定装置。 - 【請求項2】 前記傾斜搬送経路の前記基準ガイド面は
非磁性体であり、かつ絶縁体からなり、前記硬貨類が転
動する転動面はこの基準ガイド面に向けて立ち下がる傾
斜面とする構成としたことを特徴とする請求項1記載の
硬貨類の判定装置。 - 【請求項3】 前記検出ユニットは、前記傾斜搬送経路
を挟んだ両側に設けられ、直列に接続した一対のドライ
ブコイルと、一方のドライブコイルと前記基準ガイド面
との間に同軸に配置したセンサコイルとから構成したこ
とを特徴とする請求項1記載の硬貨類の判定装置。 - 【請求項4】 センサコイルには、温度補正手段を接続
する構成としたことを特徴とする請求項3記載の硬貨類
の判定装置。 - 【請求項5】 前記検出ユニットは、前記交流電源回路
に直列に接続した一対のドライブコイルと、これらのド
ライブコイルと同軸に配置した一対のセンサコイルとか
ら構成したことを特徴とする請求項1記載の硬貨類の判
定装置。 - 【請求項6】 前記交流電源回路は1MHz以上の高周
波電流を流すものであることを特徴とする請求項3また
は請求項5記載の硬貨類の判定装置。 - 【請求項7】 前記信号解析手段は、前記交流電源回路
からの基準周波数の位相を所定時間だけシフトさせて、
このシフトした位相からスイッチング用矩形波を作り出
し、この矩形波の立ち上がり及び立ち下がりで前記検出
ユニットの検出信号をスイッチングすることによって、
この検出ユニットの検出信号における振幅変化を検出す
る表面形状認識用移相検波手段を備える構成としたこと
を特徴とする請求項1記載の硬貨類の判定装置。 - 【請求項8】 前記信号解析手段には、さらに前記交流
電源回路からの基準周波数の位相を前記表面形状認識用
移相検波手段とは異なる時間シフトさせて、このシフト
した位相からスイッチング用矩形波を作り出し、この矩
形波の立ち上がり及び立ち下がりで前記検出ユニットの
検出信号をスイッチングすることによって、この検出ユ
ニットの検出信号における位相のずれを検出する外径寸
法認識用移相検波手段を備える構成としたことを特徴と
する請求項7記載の硬貨類の判定装置。 - 【請求項9】 前記表面形状認識用移相検波手段からの
出力信号のうち、高低差、ピーク値及び硬貨類の一側表
面の概略中心部分に相当する位置での信号レベルを判定
基準として、この判定基準を予め設定されている標準値
と比較することによって前記硬貨類の表面凹凸形状の認
識する認識手段を備える構成としたことを特徴とする請
求項7記載の硬貨類の判定装置。 - 【請求項10】 前記信号解析手段は少なくとも3組の
移相検波手段から構成し、これら各移相検波手段は、前
記交流電源回路からの基準周波数の位相をそれぞれ異な
る時間ずつシフトさせて、これらシフトした位相からス
イッチング用矩形波を作り出し、この矩形波の立ち上が
り及び立ち下がりで前記検出ユニットの検出信号をスイ
ッチングすることにより得られた各信号波形に基づいて
硬貨類の種類及び真贋の判定を行うものであることを特
徴とする請求項1記載の硬貨類の判定装置。 - 【請求項11】 硬貨類の一側面が摺接する基準ガイド
面を備えた傾斜搬送経路に沿って転動する硬貨類に対し
て、この基準ガイド面と直交する方向であって、硬貨類
の転動軌跡の概略中心位置を貫通するように所定の周波
数の交流磁界を発生させ、この硬貨類が基準ガイド面に
摺接しながら転動して、この交流磁界を横切る時に、こ
の硬貨類の表面で生じる誘導電流の周波数及び振幅を検
出し、移相検波を行うことによって、交流磁界を発生さ
せるための交流電流を基準周波数として、この基準周波
数に対する位相のずれに基づいて硬貨類の外径を、また
振幅変化に基づいて表面形状を認識することによって、
この硬貨類の種類を判別するようにしたことを特徴とす
る硬貨類の判定方法。 - 【請求項12】 前記硬貨類の表面形状の認識は、前記
振幅変化を検出することによって得た移相検波信号か
ら、その高低差、ピーク値及び硬貨類の一側表面の概略
中心部分に相当する位置での信号レベルを判定基準とし
て、この判定基準を予め設定されている標準値と比較す
るようにして行うことを特徴とする請求項11記載の硬
貨類の判定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29555199A JP2001118108A (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | 硬貨類の判定装置及び判定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29555199A JP2001118108A (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | 硬貨類の判定装置及び判定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001118108A true JP2001118108A (ja) | 2001-04-27 |
Family
ID=17822118
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29555199A Pending JP2001118108A (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | 硬貨類の判定装置及び判定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001118108A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003085612A (ja) * | 2001-09-12 | 2003-03-20 | Japan Cash Machine Co Ltd | 硬貨識別装置 |
-
1999
- 1999-10-18 JP JP29555199A patent/JP2001118108A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003085612A (ja) * | 2001-09-12 | 2003-03-20 | Japan Cash Machine Co Ltd | 硬貨識別装置 |
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