JP2001193920A - ロータリーキルン式焼却炉に連結した焼却灰の溶融処理装置 - Google Patents
ロータリーキルン式焼却炉に連結した焼却灰の溶融処理装置Info
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- JP2001193920A JP2001193920A JP37726099A JP37726099A JP2001193920A JP 2001193920 A JP2001193920 A JP 2001193920A JP 37726099 A JP37726099 A JP 37726099A JP 37726099 A JP37726099 A JP 37726099A JP 2001193920 A JP2001193920 A JP 2001193920A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ロータリーキルン式焼却炉にあって、該焼却炉
から排出される焼却灰の溶融処理を行うに際し、コーク
スの使用量を可及的に最少のものとし、廃棄プラスチッ
クを熱源として最大100%にまで利用可能な装置を開
発する。 【解決手段】 本発明溶融処理装置は、ロータリーキル
ン式焼却炉10から生成される焼却灰の排出口に連結さ
せて溶融炉20を形成し、該溶融炉20を、(a)下部
に搬送空気を導入すると共に溶融後のスラグを一時的に
滞留させて廃棄プラスチックを熱分解する為の一定空間
を形成したガス分解室22を配設し、(b)該ガス分解
室の一部に廃棄プラスチックの細片を搬入する搬送空気
の導入口23を臨ませ、(c)該ガス分解室の上部に分
解ガスの上昇と溶融スラグの滴下を促すロストル26を
配すると共に分解ガスとの燃焼を促す空気導入口28を
臨ませた燃焼溶融室27を形成し、該燃焼溶融室に焼却
灰を導いて溶融処理するようにして構成される。
から排出される焼却灰の溶融処理を行うに際し、コーク
スの使用量を可及的に最少のものとし、廃棄プラスチッ
クを熱源として最大100%にまで利用可能な装置を開
発する。 【解決手段】 本発明溶融処理装置は、ロータリーキル
ン式焼却炉10から生成される焼却灰の排出口に連結さ
せて溶融炉20を形成し、該溶融炉20を、(a)下部
に搬送空気を導入すると共に溶融後のスラグを一時的に
滞留させて廃棄プラスチックを熱分解する為の一定空間
を形成したガス分解室22を配設し、(b)該ガス分解
室の一部に廃棄プラスチックの細片を搬入する搬送空気
の導入口23を臨ませ、(c)該ガス分解室の上部に分
解ガスの上昇と溶融スラグの滴下を促すロストル26を
配すると共に分解ガスとの燃焼を促す空気導入口28を
臨ませた燃焼溶融室27を形成し、該燃焼溶融室に焼却
灰を導いて溶融処理するようにして構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリーキルン
式焼却炉に連結した焼却灰を溶融処理する為の装置に関
し、更に詳細には、該溶融に廃棄プラスチックを熱源に
活用した処理装置に関する。
式焼却炉に連結した焼却灰を溶融処理する為の装置に関
し、更に詳細には、該溶融に廃棄プラスチックを熱源に
活用した処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油泥、タール、ピッチ、塗料等の粘稠
物、染料かす等の粉・粒状物等のゴミを処分する有効な
手段として、ロータリーキルン式焼却炉が従来用いられ
ている。そのロータリーキルン式焼却炉の概要は、例え
ば後燃焼ストーカ付のものでは、円筒形のキルン本体
と、該キルンを回転させる駆動部と、キルン内の燃焼室
に廃棄物を供給する供給部と、該燃焼室に燃焼空気を供
給する空気供給部とから成っている。 これに後燃焼ス
トーカを連設し、その上に二次燃焼室を設け、下方に生
成された焼却灰を排出する排出コンベアを配設して成
る。そして、その焼却灰の成分は、大略CaO 15〜
16%、SiO235〜36%、Al2O317〜18
%、その他3%程度から成るもので、1300〜180
0℃の温度下で溶融し、従来、該焼却灰は、コークス充
填式のシャフト炉内で、コークスと焼却灰の塊とを交互
に層状に重ね合わせ、該コークスの燃焼熱で1300〜
1800℃に導いて溶融スラグとし、冷却後、破砕処理
されているのが一般的である。
物、染料かす等の粉・粒状物等のゴミを処分する有効な
手段として、ロータリーキルン式焼却炉が従来用いられ
ている。そのロータリーキルン式焼却炉の概要は、例え
ば後燃焼ストーカ付のものでは、円筒形のキルン本体
と、該キルンを回転させる駆動部と、キルン内の燃焼室
に廃棄物を供給する供給部と、該燃焼室に燃焼空気を供
給する空気供給部とから成っている。 これに後燃焼ス
トーカを連設し、その上に二次燃焼室を設け、下方に生
成された焼却灰を排出する排出コンベアを配設して成
る。そして、その焼却灰の成分は、大略CaO 15〜
16%、SiO235〜36%、Al2O317〜18
%、その他3%程度から成るもので、1300〜180
0℃の温度下で溶融し、従来、該焼却灰は、コークス充
填式のシャフト炉内で、コークスと焼却灰の塊とを交互
に層状に重ね合わせ、該コークスの燃焼熱で1300〜
1800℃に導いて溶融スラグとし、冷却後、破砕処理
されているのが一般的である。
【0003】しかし、該コークス充填式シャフト炉によ
る処理は、炉の構造が簡潔であると共に炉内の高温が得
やすいことから、焼却灰の処理に適した方法との評価を
得ているものの、焼却灰の3〜4割のコークスを必要と
し、該コークスが高価であることから、エネルギーコス
トが高いという欠点を残している。
る処理は、炉の構造が簡潔であると共に炉内の高温が得
やすいことから、焼却灰の処理に適した方法との評価を
得ているものの、焼却灰の3〜4割のコークスを必要と
し、該コークスが高価であることから、エネルギーコス
トが高いという欠点を残している。
【0004】そこで、従来、これを改良せんとして、低
コストのガス又は油及び固体燃料を導入口より吹き込ん
で、コークスによる燃焼の補助的手段としようとする方
法が一部で試みられており、そして、この固体燃料に、
廃棄プラスチックを用いる手段も検討されている。しか
し、該廃棄プラスチックをそのまま炉内に投入すると、
それが溶融する段階で塊状となり、細孔を備えたコーク
スの目詰まりを起こすこととなるので、その燃焼量には
限界があり、コークス燃焼量の10%以下に過ぎないも
のであった。
コストのガス又は油及び固体燃料を導入口より吹き込ん
で、コークスによる燃焼の補助的手段としようとする方
法が一部で試みられており、そして、この固体燃料に、
廃棄プラスチックを用いる手段も検討されている。しか
し、該廃棄プラスチックをそのまま炉内に投入すると、
それが溶融する段階で塊状となり、細孔を備えたコーク
スの目詰まりを起こすこととなるので、その燃焼量には
限界があり、コークス燃焼量の10%以下に過ぎないも
のであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情を解
消しようとしてなされたもので、油泥、タール、ピッ
チ、塗料等の粘稠物、染料かす等の粉・粒状物等のゴミ
を処分するロータリーキルン式焼却炉にあって、焼却炉
と溶融処理装置とを連結させ、且つ、焼却炉から排出さ
れる焼却灰の溶融処理を行うに際し、コークスの使用量
を可及的に最少のものとし、廃棄プラスチックを熱源と
して最大100%にまで利用可能な装置を開発しようと
するものである。
消しようとしてなされたもので、油泥、タール、ピッ
チ、塗料等の粘稠物、染料かす等の粉・粒状物等のゴミ
を処分するロータリーキルン式焼却炉にあって、焼却炉
と溶融処理装置とを連結させ、且つ、焼却炉から排出さ
れる焼却灰の溶融処理を行うに際し、コークスの使用量
を可及的に最少のものとし、廃棄プラスチックを熱源と
して最大100%にまで利用可能な装置を開発しようと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明溶融処理装置は、
円筒形のキルンを軸心回りに回転させ、その内部に燃焼
空気を送り込んで燃焼室を形成して成るロータリーキル
ン式焼却炉から生成される焼却灰の排出口に連結させて
溶融炉を形成し、該溶融炉を、(a)下部に搬送空気を
導入すると共に溶融後のスラグを一時的に滞留させて廃
棄プラスチックを熱分解する為の一定空間を形成したガ
ス分解室を配設し、(b)該ガス分解室の一部に廃棄プ
ラスチックの細片を搬入する搬送空気の導入口を臨ま
せ、(c)該ガス分解室の上部に分解ガスの上昇と溶融
スラグの滴下を促すロストルを配すると共に分解ガスと
の燃焼を促す空気導入口を臨ませた燃焼溶融室を形成
し、該燃焼溶融室に焼却灰を導いて溶融処理するように
して構成される。
円筒形のキルンを軸心回りに回転させ、その内部に燃焼
空気を送り込んで燃焼室を形成して成るロータリーキル
ン式焼却炉から生成される焼却灰の排出口に連結させて
溶融炉を形成し、該溶融炉を、(a)下部に搬送空気を
導入すると共に溶融後のスラグを一時的に滞留させて廃
棄プラスチックを熱分解する為の一定空間を形成したガ
ス分解室を配設し、(b)該ガス分解室の一部に廃棄プ
ラスチックの細片を搬入する搬送空気の導入口を臨ま
せ、(c)該ガス分解室の上部に分解ガスの上昇と溶融
スラグの滴下を促すロストルを配すると共に分解ガスと
の燃焼を促す空気導入口を臨ませた燃焼溶融室を形成
し、該燃焼溶融室に焼却灰を導いて溶融処理するように
して構成される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明溶融処理装置は、ロータリ
ーキルン式焼却炉部10と、そこから生成される焼却灰
Sを溶融させる溶融炉部20と、これに廃棄プラスチッ
クを供給する廃棄プラスチック導入部40とから成る。
ーキルン式焼却炉部10と、そこから生成される焼却灰
Sを溶融させる溶融炉部20と、これに廃棄プラスチッ
クを供給する廃棄プラスチック導入部40とから成る。
【0008】該ロータリーキルン式焼却炉は、円筒形の
キルンを軸心回りに回転させ、その内部に燃焼空気を送
り込んで燃焼室を形成して燃焼処理を行う焼却炉全体を
指す。炉外には、ゴミの貯留槽11と、そこから一定量
を炉内に供給する定量供給装置12を備える。円筒形の
キルン本体13を形成し、その一部にこれを軸心回りに
回転させる駆動部14を連結し、側面に燃焼空気の導入
口15を配設し、その下に始動用バーナ16を配設す
る。そして、該炉の終端部に焼却後の灰を排出する為の
排出口17を形成する。
キルンを軸心回りに回転させ、その内部に燃焼空気を送
り込んで燃焼室を形成して燃焼処理を行う焼却炉全体を
指す。炉外には、ゴミの貯留槽11と、そこから一定量
を炉内に供給する定量供給装置12を備える。円筒形の
キルン本体13を形成し、その一部にこれを軸心回りに
回転させる駆動部14を連結し、側面に燃焼空気の導入
口15を配設し、その下に始動用バーナ16を配設す
る。そして、該炉の終端部に焼却後の灰を排出する為の
排出口17を形成する。
【0009】次いで、該ロータリーキルン式焼却炉部1
0の排出口17に連結させて、溶融炉部20を形成す
る。該排出口17と溶融炉部20との連結の形態は、図
1の如く、排出口17の直下に溶融炉部20を配置させ
るもの、又は、図示しないが、一旦排出口から落下した
焼却灰をコンベア等で投入口31から投下するもの等と
することができ、いずれも焼却灰を粘結剤等で塊状化す
る等の処理を施すことなく、粉状の焼却灰のまま溶融炉
部20に投入する形態のものとする。
0の排出口17に連結させて、溶融炉部20を形成す
る。該排出口17と溶融炉部20との連結の形態は、図
1の如く、排出口17の直下に溶融炉部20を配置させ
るもの、又は、図示しないが、一旦排出口から落下した
焼却灰をコンベア等で投入口31から投下するもの等と
することができ、いずれも焼却灰を粘結剤等で塊状化す
る等の処理を施すことなく、粉状の焼却灰のまま溶融炉
部20に投入する形態のものとする。
【0010】該溶融炉部20の溶融炉21には、図2に
示す如く、シャフト型溶融炉を用いることができ、該溶
融炉の下部に後述の搬送空気を迎え入れると共に溶融後
のスラグGを一時的に滞留させる為の一定空間を形成し
たガス分解室22を配設する。該ガス分解室22の一部
には、該搬送空気の導入口23を配設し、他方には後述
する初期の予備加熱を司るバーナー24を配設し、下部
に排出口25を配設する。尚、導入口23には、後述の
二次空気の導入と同様、熱交換機を経由した比較的高温
の空気の導入管を併用させても良く、又、必要に応じて
該空気に酸素富化器29を付設させても良い。
示す如く、シャフト型溶融炉を用いることができ、該溶
融炉の下部に後述の搬送空気を迎え入れると共に溶融後
のスラグGを一時的に滞留させる為の一定空間を形成し
たガス分解室22を配設する。該ガス分解室22の一部
には、該搬送空気の導入口23を配設し、他方には後述
する初期の予備加熱を司るバーナー24を配設し、下部
に排出口25を配設する。尚、導入口23には、後述の
二次空気の導入と同様、熱交換機を経由した比較的高温
の空気の導入管を併用させても良く、又、必要に応じて
該空気に酸素富化器29を付設させても良い。
【0011】該ガス分解室22の上には、分解ガスの上
昇と溶融スラグの滴下を促すロストル26を配し、その
上には予備加熱の為の耐火物片ベッドを配し、更にその
上に焼却灰Sを充填すべき燃焼溶融室27を形成する。
該燃焼溶融室27には、一部に高温燃焼を促す為の二次
空気導入口28を臨ませ、該二次空気導入口28には、
燃焼ガスとの熱交換機を経由した比較的高温の空気を導
入管から送気する。
昇と溶融スラグの滴下を促すロストル26を配し、その
上には予備加熱の為の耐火物片ベッドを配し、更にその
上に焼却灰Sを充填すべき燃焼溶融室27を形成する。
該燃焼溶融室27には、一部に高温燃焼を促す為の二次
空気導入口28を臨ませ、該二次空気導入口28には、
燃焼ガスとの熱交換機を経由した比較的高温の空気を導
入管から送気する。
【0012】更に、溶融炉21の燃焼溶融室27の上に
は、溶融前の焼却灰を予熱させる為の予備加熱室30を
形成し、その上の炉頭部にキルン式焼却炉の排出口17
を連結させる。
は、溶融前の焼却灰を予熱させる為の予備加熱室30を
形成し、その上の炉頭部にキルン式焼却炉の排出口17
を連結させる。
【0013】そして、上記ガス分解室22の一部に臨む
搬送空気の導入口23には、搬送空気パイプ41を連結
し、且つ、その管路の一部に適当形状の細片に切断した
廃棄プラスチックを蓄えて搬送空気中に送り出すホッパ
ー42及び定量供給機43を配設する。該搬送空気パイ
プ41の先には、ブロワー44を配設し、該ブロワーは
炉内の圧力が高い場合には、高圧の加わる形態とする。
又、上記プラスチック細片には、粒状のものも含まれ
る。
搬送空気の導入口23には、搬送空気パイプ41を連結
し、且つ、その管路の一部に適当形状の細片に切断した
廃棄プラスチックを蓄えて搬送空気中に送り出すホッパ
ー42及び定量供給機43を配設する。該搬送空気パイ
プ41の先には、ブロワー44を配設し、該ブロワーは
炉内の圧力が高い場合には、高圧の加わる形態とする。
又、上記プラスチック細片には、粒状のものも含まれ
る。
【0014】尚、本発明の熱源としての廃棄プラスチッ
クの対象物には、燃焼によってダイオキシン等の有毒ガ
スを発生する塩素系プラスチック等は除外するが、それ
以外の適当大きさに裁断又は成形可能なもの、例えばタ
イヤ等全てのプラスチックを含む。又、該廃棄プラスチ
ックの中には、溶融温度を大幅に落とさない範囲で、も
み殻、木くず、古紙等を混焼させても良い。
クの対象物には、燃焼によってダイオキシン等の有毒ガ
スを発生する塩素系プラスチック等は除外するが、それ
以外の適当大きさに裁断又は成形可能なもの、例えばタ
イヤ等全てのプラスチックを含む。又、該廃棄プラスチ
ックの中には、溶融温度を大幅に落とさない範囲で、も
み殻、木くず、古紙等を混焼させても良い。
【0015】次に、本発明装置の作用を説明する。先
ず、ロータリーキルン式燃焼炉部10では、貯留させた
ゴミを定量供給装置12を経て、キルン本体13内に導
くと、始動バーナ16の火炎と燃焼空気導入口15から
の空気でゴミが燃焼する。このとき円筒形のキルン本体
13が駆動部14によって軸心回りに回転するので、燃
焼の輻射熱及び高速壁面伝達加熱によりゴミ全体がまん
べんなく燃焼する。斯くして、キルンによる燃焼を経て
焼却灰が生成され、それが排出口17を経て排出され
る。
ず、ロータリーキルン式燃焼炉部10では、貯留させた
ゴミを定量供給装置12を経て、キルン本体13内に導
くと、始動バーナ16の火炎と燃焼空気導入口15から
の空気でゴミが燃焼する。このとき円筒形のキルン本体
13が駆動部14によって軸心回りに回転するので、燃
焼の輻射熱及び高速壁面伝達加熱によりゴミ全体がまん
べんなく燃焼する。斯くして、キルンによる燃焼を経て
焼却灰が生成され、それが排出口17を経て排出され
る。
【0016】すると、該排出口17の下に配された溶融
炉部20の投入口31から、粉状の焼却灰Sがそのまま
炉内に投入される。又は、図示しないが、コンベア等を
用いた場合には、そのコンベアから粉状の焼却灰が投下
される。
炉部20の投入口31から、粉状の焼却灰Sがそのまま
炉内に投入される。又は、図示しないが、コンベア等を
用いた場合には、そのコンベアから粉状の焼却灰が投下
される。
【0017】次に、予備加熱に移り、バーナー24に点
火して、炉内の温度を上昇させ、耐火物片ベッド等に蓄
熱させて、炉内を1500〜1800℃程度の高温に導
く。すると、上述の如く、CaO、SiO2、Al2O
3等を主成分とする焼却灰は溶融点に達し、その溶融ス
ラグの一部がロストル26を経て、ガス分解室22の底
部に滴下される。
火して、炉内の温度を上昇させ、耐火物片ベッド等に蓄
熱させて、炉内を1500〜1800℃程度の高温に導
く。すると、上述の如く、CaO、SiO2、Al2O
3等を主成分とする焼却灰は溶融点に達し、その溶融ス
ラグの一部がロストル26を経て、ガス分解室22の底
部に滴下される。
【0018】その時点で、バーナー24の燃焼を停止さ
せる。そして一方、空気を送る為のブロワー44の運転
を開始し、その途中でホッパー42から適当形状の細片
に裁断した廃棄プラスチックを搬送空気中に定量供給機
43を経て送り出し、この廃棄プラスチックを搬送空気
と共に導入口23を経てガス分解室22内に送り込む。
せる。そして一方、空気を送る為のブロワー44の運転
を開始し、その途中でホッパー42から適当形状の細片
に裁断した廃棄プラスチックを搬送空気中に定量供給機
43を経て送り出し、この廃棄プラスチックを搬送空気
と共に導入口23を経てガス分解室22内に送り込む。
【0019】すると、該ガス分解室22内は、上記溶融
スラグがその底部に滞留しているので、室内が1500
〜1800℃の高温に保たれた状態となり、そしてそこ
に搬送空気によって廃棄プラスチックの細片が運び込ま
れると、該プラッスチック細片は、一部が燃焼するもの
のその殆どは熱分解して可燃ガスに変成する。即ち、ガ
ス分解室内は滞留する溶融スラグからの熱放射、対流等
の熱エネルギーの供給を受けて、室内が常に溶融温度と
ほぼ等しい温度に保たれることとなり、かかる高温下で
は、ポリエチレン、ポリスチレン等の廃棄プラスチック
は、分子間結合が解かれて一気に熱分解し、可燃ガスに
変化する。尚、前述した通り、斯かる高温下では、導入
された搬送空気と可燃物としてのプラスチックが存在す
れば当然に燃焼するが、それは一部であり、且つ、その
燃焼は後述するスラグの溶融を妨げない。
スラグがその底部に滞留しているので、室内が1500
〜1800℃の高温に保たれた状態となり、そしてそこ
に搬送空気によって廃棄プラスチックの細片が運び込ま
れると、該プラッスチック細片は、一部が燃焼するもの
のその殆どは熱分解して可燃ガスに変成する。即ち、ガ
ス分解室内は滞留する溶融スラグからの熱放射、対流等
の熱エネルギーの供給を受けて、室内が常に溶融温度と
ほぼ等しい温度に保たれることとなり、かかる高温下で
は、ポリエチレン、ポリスチレン等の廃棄プラスチック
は、分子間結合が解かれて一気に熱分解し、可燃ガスに
変化する。尚、前述した通り、斯かる高温下では、導入
された搬送空気と可燃物としてのプラスチックが存在す
れば当然に燃焼するが、それは一部であり、且つ、その
燃焼は後述するスラグの溶融を妨げない。
【0020】ここで、搬入される廃棄プラスチックの大
きさ及び形状は、瞬時に熱分解可能なもので、且つ、空
気による搬送が可能なものでなけらばならず、この為に
は、可級的に小さな細片が望ましいが、本発明者の実験
では、直径20mm以下の細片であれば問題がないこと
が確認された。
きさ及び形状は、瞬時に熱分解可能なもので、且つ、空
気による搬送が可能なものでなけらばならず、この為に
は、可級的に小さな細片が望ましいが、本発明者の実験
では、直径20mm以下の細片であれば問題がないこと
が確認された。
【0021】次いで該可燃ガスは、ロストル26の孔を
通して、燃焼溶融室27内に上昇し、そこで二次空気導
入口28から導かれた空気と反応して燃焼を起こす。こ
のとき、該廃棄プラスチックの分解した可燃ガスの熱カ
ロリーの値は、コークスが7000〜8000kcal
/kgであるのに対し、約8000〜9000kcal
/kgの値を示し、極めてカロリー値が高く、且つ、そ
の熱交換機を通した二次空気は、比較的高温に保たれて
いる。従って、そこから発生する燃焼熱は、従来のコー
クスと同等又はそれ以上であって、その結果、焼却灰は
円滑に溶融点に至り、溶融スラグGとなる。
通して、燃焼溶融室27内に上昇し、そこで二次空気導
入口28から導かれた空気と反応して燃焼を起こす。こ
のとき、該廃棄プラスチックの分解した可燃ガスの熱カ
ロリーの値は、コークスが7000〜8000kcal
/kgであるのに対し、約8000〜9000kcal
/kgの値を示し、極めてカロリー値が高く、且つ、そ
の熱交換機を通した二次空気は、比較的高温に保たれて
いる。従って、そこから発生する燃焼熱は、従来のコー
クスと同等又はそれ以上であって、その結果、焼却灰は
円滑に溶融点に至り、溶融スラグGとなる。
【0022】このとき、廃棄プラスチックは、瞬時にガ
ス化して焼却灰等と接触するので、焼却灰をくまなく囲
繞し、且つ、目詰まり等を起こす恐れがなく、溶融に適
した燃焼形態となる。
ス化して焼却灰等と接触するので、焼却灰をくまなく囲
繞し、且つ、目詰まり等を起こす恐れがなく、溶融に適
した燃焼形態となる。
【0023】斯かる手段による廃棄プラスチックの燃焼
は、コークスの存在を殆ど必要とせず、コークスを10
0%置き換えた場合でも、本発明者らの実験は成功して
いる。但し、熱源としてコークスを併用することも否定
するものではない。
は、コークスの存在を殆ど必要とせず、コークスを10
0%置き換えた場合でも、本発明者らの実験は成功して
いる。但し、熱源としてコークスを併用することも否定
するものではない。
【0024】そして、該溶融スラグGは、ロストル26
の孔を通して滴下し、ガス分解室22の底部に蓄えら
れ、前述のガス分解室を高温に保つ溶融スラグとしての
働きを成した後、排出口25から流下して、本来の粉砕
処理等に移される。この工程が順次繰り返される。
の孔を通して滴下し、ガス分解室22の底部に蓄えら
れ、前述のガス分解室を高温に保つ溶融スラグとしての
働きを成した後、排出口25から流下して、本来の粉砕
処理等に移される。この工程が順次繰り返される。
【0025】尚、本発明装置の処理対象物としては、ロ
ータリーキルン式焼却炉から排出される焼却灰であれ
ば、製鉄スラッジ、ガラス屑、金属スラッジ、金属屑等
その種類を問わず広く応用が可能である。
ータリーキルン式焼却炉から排出される焼却灰であれ
ば、製鉄スラッジ、ガラス屑、金属スラッジ、金属屑等
その種類を問わず広く応用が可能である。
【0026】
【発明の効果】以上の構成及び作用に基づいて本発明
は、以下の如き効果を奏する。 (1)油泥、タール、ピッチ、塗料等の粘稠物、染料か
す等の粉・粒状物等幅広い種類のゴミを焼却処理できる
ロータリーキルン式焼却炉にあって、そこから生成され
る焼却灰を溶融処理するに際し、熱源として殆どコーク
スを使用することなく全てを廃棄プラスチックに置き換
えることができるので、エネルギーコストを大幅に削減
することができ、且つ、廃棄物として処理に困窮してい
るプラスチックを利用するので、資源活用の上からも望
ましい。
は、以下の如き効果を奏する。 (1)油泥、タール、ピッチ、塗料等の粘稠物、染料か
す等の粉・粒状物等幅広い種類のゴミを焼却処理できる
ロータリーキルン式焼却炉にあって、そこから生成され
る焼却灰を溶融処理するに際し、熱源として殆どコーク
スを使用することなく全てを廃棄プラスチックに置き換
えることができるので、エネルギーコストを大幅に削減
することができ、且つ、廃棄物として処理に困窮してい
るプラスチックを利用するので、資源活用の上からも望
ましい。
【0027】(2)廃棄プラスチックをそのまま燃焼さ
せるのでなく、一旦、高温下で熱分解させて可燃ガスと
し、且つ、それを処理対象物を囲繞しつつ二次空気との
混合で燃焼させるので、接触効率が良好で且つ目詰り等
の問題を惹起することがない等、溶融に最適な加熱形態
となる。
せるのでなく、一旦、高温下で熱分解させて可燃ガスと
し、且つ、それを処理対象物を囲繞しつつ二次空気との
混合で燃焼させるので、接触効率が良好で且つ目詰り等
の問題を惹起することがない等、溶融に最適な加熱形態
となる。
【0028】(3)更に、その廃棄プラスチックの熱分
解にあって、当初だけバーナーの燃焼を必要とするが、
それ以降は副成物としての溶融スラグの熱エネルギーを
利用するので、前記エネルギーコストの削減を更に進め
る。
解にあって、当初だけバーナーの燃焼を必要とするが、
それ以降は副成物としての溶融スラグの熱エネルギーを
利用するので、前記エネルギーコストの削減を更に進め
る。
【0029】(4)ローラリーキルン式焼却炉から生成
される粉状の焼却灰を、粘結剤等で塊状に処理すること
なく、そのまま溶融炉に連結させることができるので、
工程面での省力化が可能となる。
される粉状の焼却灰を、粘結剤等で塊状に処理すること
なく、そのまま溶融炉に連結させることができるので、
工程面での省力化が可能となる。
【図1】本発明装置の断面図。
【図2】本発明装置の要部拡大断面図。
10 ロータリーキルン式焼却炉部 11 ゴミ貯留槽 12 定量供給装置 13 キルン本体 14 駆動部 15 空気導入口 16 始動用バーナ 17 排出口 20 溶融炉部 21 溶融炉 22 ガス分解室 23 搬送空気導入口 24 バーナー 25 排出口 26 ロストル 27 燃焼溶融室 28 二次空気導入口 29 酸素富化器 30 予備加熱室 31 炉頭部 40 廃棄プラスチック導入部 41 搬送管 42 ホッパー 43 定量供給機 44 ブロワー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 典幸 栃木県小山市城東6−6−4 株式会社千 代田エンジ内 Fターム(参考) 3K061 AA08 AA16 AB02 AB03 AC03 AC13 CA01 CA08 DA15 DB16 DB20 FA02 FA10 FA26 KA02 KA15 KA27 NB03 NB08 NB27 4D004 AA07 AA11 AA12 AA36 CA29 CB01 CB09 CB34 CB47 CC17 DA02 DA06
Claims (3)
- 【請求項1】 円筒形のキルンを軸心回りに回転させ、
その内部に燃焼空気を送り込んで燃焼室を形成して成る
ロータリーキルン式焼却炉から生成される焼却灰の排出
口に連結させて溶融炉を形成し、 該溶融炉を、 (a)下部に搬送空気を導入すると共に溶融後のスラグ
を一時的に滞留させて廃棄プラスチックを熱分解する為
の一定空間を形成したガス分解室を配設し、 (b)該ガス分解室の一部に廃棄プラスチックの細片を
搬入する搬送空気の導入口を臨ませ、 (c)該ガス分解室の上部に分解ガスの上昇と溶融スラ
グの滴下を促すロストルを配すると共に分解ガスとの燃
焼を促す空気導入口を臨ませた燃焼溶融室を形成し、該
燃焼溶融室に焼却灰を導いて溶融処理するようにしたこ
とを特徴とする溶融処理装置。 - 【請求項2】 ガス分解室の一部に予備加熱の為のバー
ナーを配設した請求項1記載の溶融処理装置。 - 【請求項3】 燃焼溶融室の一部に、予備加熱の為の耐
火物片ベッドを配設した請求項1,2いずれか1項記載
の溶融処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37726099A JP2001193920A (ja) | 1999-12-29 | 1999-12-29 | ロータリーキルン式焼却炉に連結した焼却灰の溶融処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37726099A JP2001193920A (ja) | 1999-12-29 | 1999-12-29 | ロータリーキルン式焼却炉に連結した焼却灰の溶融処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001193920A true JP2001193920A (ja) | 2001-07-17 |
Family
ID=18508526
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP37726099A Pending JP2001193920A (ja) | 1999-12-29 | 1999-12-29 | ロータリーキルン式焼却炉に連結した焼却灰の溶融処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001193920A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6954078B2 (en) | 2001-08-10 | 2005-10-11 | Centro De Pesquisas Renato Archer-Cenpra (Mct) | Transparent tablet for evaluation of motor responses |
| JP2011174628A (ja) * | 2010-02-23 | 2011-09-08 | Ngk Insulators Ltd | 廃イオン交換樹脂の焼却処理方法 |
| CN114183757A (zh) * | 2022-01-12 | 2022-03-15 | 瀚蓝工业服务(赣州)有限公司 | 一种可减免分类处理工序的危险废物的焚烧预处理系统 |
| CN115560336A (zh) * | 2022-10-13 | 2023-01-03 | 广东广业投资集团有限公司 | 危废焚烧灰渣在线熔融系统、方法及路基材料 |
-
1999
- 1999-12-29 JP JP37726099A patent/JP2001193920A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6954078B2 (en) | 2001-08-10 | 2005-10-11 | Centro De Pesquisas Renato Archer-Cenpra (Mct) | Transparent tablet for evaluation of motor responses |
| JP2011174628A (ja) * | 2010-02-23 | 2011-09-08 | Ngk Insulators Ltd | 廃イオン交換樹脂の焼却処理方法 |
| CN114183757A (zh) * | 2022-01-12 | 2022-03-15 | 瀚蓝工业服务(赣州)有限公司 | 一种可减免分类处理工序的危险废物的焚烧预处理系统 |
| CN115560336A (zh) * | 2022-10-13 | 2023-01-03 | 广东广业投资集团有限公司 | 危废焚烧灰渣在线熔融系统、方法及路基材料 |
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