JP2001188011A - 振動ジャイロ - Google Patents
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Abstract
してデジタル化した角速度検出信号を出力する振動ジャ
イロを提供する。 【解決手段】 振動子1からのL信号とR信号とを加算
回路2で加算した基準信号をAGC回路4でレベルを一
定にし、移相回路5で位相を調整して振動子1を励振す
る。基準信号を矩形波形成回路6で矩形波に形成してサ
ンプルホールドのためのタイミング信号をマイクロプロ
セッサ7を介してV−T変換回路8に与える。差動増幅
回路3はL信号とR信号との差動成分+コリオリ力をサ
ンプルホールド回路81でサンプルホールドし、積分回
路82で積分してコンパレータ83で所定のレベルと比
較し、コリオリ力に応じたデューティ比を有するデジタ
ル信号を角速度検出信号としてマイクロプロセッサ7に
与える。
Description
し、たとえばカメラの手振れ補正やナビゲーションシス
テムなどに利用されるバイモルフ振動子の出力から角速
度を検出する振動ジャイロに関する。
モルフ振動子の一例を示す外観斜視図である。図12に
おいて、バイモルフ振動子1は、圧電素子を分極方向を
逆向きにして2枚貼り付けて断面が四角形となるように
したものである。この振動子1を駆動して面垂直方向
(X軸方向)に縦振動モードで振動させておき、長手方
向(Z軸方向)にある角速度(Ω)で回転させると、コ
リオリ力によって駆動方向と垂直な方向(Y軸方向)に
同期した横振動モードで振動が生ずる。
で、これを利用して角速度の値が検出される。振動子1
には図示しないが一方主面には左右の電極が、他方主面
には全面電極が設けられていて、左右の電極からL
(左)信号とR(右)信号が出力される。このような振
動子1では、バランスやヌル電圧(オフセット電圧,中
性点電圧とも称する)や感度をそれぞれ個別に調整する
必要がある。
得るための角速度検出回路のブロック図である。図13
において、振動子1の2つの出力の差が差動増幅回路2
1で増幅され、同期検波回路22によって振幅波形が検
波され、平滑回路23で平滑されて直流電圧となり、D
Cアンプ24で直流増幅される。この信号にはヌル電圧
が含まれている。DCアンプ24で信号を増幅すると、
ヌル電圧も増幅されてしまうため、たとえばフィルタで
構成されたDCカット回路25によってDC成分がカッ
トされ、残った角速度の変化に対応する低周波の交流信
号が増幅回路26でさらに増幅されてアナログ信号とし
て出力される。ここでアナログ信号はA/Dコンバータ
27でデジタル信号に変換され、角速度検出信号として
マイクロプロセッサ28に与えられてカメラの振動振れ
を抑制したり、ナビゲーションのための制御が行なわれ
る。
検出回路において、振動子1からはL成分とR成分の信
号が出力され、差動増幅回路21によって差動信号が出
力され、理想的にはヌル電圧が0Vになるはずである
が、左右のバランスがずれていると、ずれの成分の電圧
がヌル電圧として出力されてしまう。信号成分を増幅す
るためにDCアンプ24のゲインを大きくすると、含ま
れているヌル電圧によってDCアンプが飽和してしまう
ため、DCアンプの絶対的な増幅度の上限が定まってし
まう。
ットするためには、たとえば0.1Hz以上の信号のみ
を通過させるようなハイパスフィルタを構成しようとす
ると、20μFの大容量のコンデンサと、1MΩの抵抗
の組合せのハイパスフィルタを必要とし、装置が大型化
してしまう。
幅回路21の出力は左右の信号成分の位相がずれて出力
される場合と、左右の信号成分の振幅がずれて出力され
る場合とがある。左右の信号成分はsin波であるため
振幅がずれている場合には差動出力の振幅が変わるだけ
で済むが、左右の信号成分の位相がずれていると、基準
信号に対して位相のずれた信号が出力されてしまうとい
う問題点もある。
号公報には、振動子の回転時の角速度による出力電圧の
ベクトルと静止時のヌル電圧のベクトルのなす位相差角
度が90度になるように振動子の検出側面に駆動信号を
与え、出力電圧とヌル電圧の合成ベクトルの位相差から
角速度を検知することが記載されている。
線形性を有しているが、位相差−感度の関係は基本的に
リニアではなく、ヌル位相の影響を受けて非線形性が変
動しやすいという欠点がある。このため、コリオリ力の
振幅値をデジタル化するのが望ましい。
116号公報には、発振の駆動による角速度信号が極
大,極小になる時刻でサンプルホールドすることが記載
されている。
は、圧電素子の通過電流の差を検出し、この検出する振
動子の変位速度が0となるタイミングでサンプルホール
ドすることについて記載されている。ただし、サンプル
ホールドした信号をどのようにデジタル処理するかにつ
いては記載されていない。
リオリ力をコリオリ力位相の位置によらずサンプルホー
ルドして増幅し、デジタル化する振動ジャイロにおける
角速度検出回路を提供することである。
て補正できる振動ジャイロにおける角速度検出回路を提
供することである。
振動子をX軸方向に励振させ、Z軸周りに回転したとき
に、Y軸方向に発生したコリオリ力による振動を検出す
る振動ジャイロであって、振動子から出力される第1お
よび第2の信号に基づいて基準信号を発生し、振動子を
励振させる駆動手段と、振動子から出力される第1およ
び第2の信号に基づいてコリオリ力を含む差動信号を抽
出する信号抽出手段と、駆動手段から出力される基準信
号に基づいてコリオリ力をサンプルホールドするための
タイミング信号を発生するタイミング信号発生手段と、
抽出された差動信号をタイミング信号に基づいてサンプ
ルホールドし、差動信号の微小な電圧変化を時間軸に拡
大して角速度検出信号として出力する電圧−時間軸変換
手段とを備えて構成される。なお、サンプル点はピーク
値近傍が効率の点で好ましいが、どの位相に特定される
までなく成立することはいうまでもない。
子は、それぞれがわずかな振幅と位相の差を有して第1
および第2の信号を出力する第1および第2の電極と全
面電極とを有していて、駆動手段は第1および第2の信
号を加算して基準信号として出力する加算手段と、加算
手段から出力される基準信号のレベルを一定にするレベ
ル制御手段と、レベル制御手段から出力される基準信号
の位相を調整して全面電極に出力する位相調整手段とを
含む。
2の電圧−時間軸変換手段は、コリオリ力を含む差動信
号をタイミング信号に基づいてサンプルホールドするサ
ンプルホールド手段と、サンプルホールド手段の出力信
号を積分する積分手段と、積分された信号を所定のレベ
ルで比較して時間軸に拡大して出力する比較手段とを含
む。
2の電圧−時間軸変換手段は、コリオリ力を含む差動信
号をタイミング信号に基づいてサンプリングし、ドルー
プ特性によりピーク値をリニアに減少させるサンプルホ
ールド手段と、リニアに減少する信号を所定のレベルで
比較して時間軸を拡大して出力する比較手段とを含む。
ド手段によるサンプリング点をコリオリ力の特定位相と
別の波長における別の位相で異ならせるためのタイミン
グ信号を発生する手段と、サンプルホールド手段による
サンプルホールド値を比較してヌルの差動電圧を類推
し、類推したヌルの差動電圧に基づいて比較手段の所定
のレベルを制御する。
5のいずれかのタイミング信号発生手段は、基準信号の
前縁と後縁を検出してクロック信号を計数し、所定の計
数値のときにタイミング信号を出力する。
動ジャイロのブロック図である。図1において、振動子
1には左電極1Lと右電極1Rと全面電極1Cとが設け
られていて、左電極1Lと右電極1Rには抵抗R1,R
2を介して電圧+Vが与えられている。+Vは通常中正
電位もしくは基準電位である。左電極1L,右電極1R
からは第1の信号であるL信号と第2の信号であるR信
号とがそれぞれコリオリ力を含んで出力されて加算手段
である加算回路2と、信号抽出手段である差動増幅回路
3とに与えられる。加算回路2はL信号とR信号とを加
算してL+R信号を出力する。このように、加算回路2
でL信号とR信号とを加算することにより、コリオリ力
が消されて安定な帰還信号となる。
御手段であるAGC回路4に与えられてレベルが一定な
駆動電圧となり、この駆動電圧が位相調整手段である移
相回路5を介して振動子1の全面電極1Cに与えられ
る。移相回路5は加算回路2の出力の位相を調整するも
のであり、加算回路2の出力と全面電極1Cに与えられ
る駆動電圧の位相差が所望する周波数で安定に発振する
ように調整する。この実施形態では位相差はほぼ0であ
る。これらの振動子1と加算回路2とAGC回路4と移
相回路5は発振回路を構成している。また、加算回路2
とAGC回路4と移相回路5とで振動子1を励振させる
駆動手段を構成している。
コンパレータから構成された矩形波形成回路6に与えら
れ、矩形波が形成されてタイミング抽出信号としてマイ
クロプロセッサ7に与えられる。なお、矩形波形成回路
6には、加算回路2の出力ではなく、図1の点線に示す
ように、移相回路5の出力の駆動電圧を基準信号として
与えるようにしてもよい。
信号の前縁と後縁とを判別するとともに、タイミング抽
出信号の前縁から後縁までの時間を基準パルスで計数
し、その計数値で周波数を識別する。したがって、マイ
クロプロセッサ7は加算回路2の出力の基準信号の周波
数と位相とがどのような関係になっているかを容易に判
別できる。さらに、マイクロプロセッサ7はタイミング
抽出信号に基づいてサンプルホールドのためのタイミン
グ信号を電圧−時間軸変換手段であるをV−T変換回路
8に出力する。すなわち、矩形波形成回路6とマイクロ
プロセッサ7とでタイミング信号発生手段を構成してい
る。
が与えられた差動増幅回路3は、その出力である差動信
号をV−T変換回路8に出力する。V−T変換回路8
は、微小な電圧の変化ΔEを大きな時間の領域ΔTに拡
散するものである。これは、差動増幅回路3の出力はレ
ベルが低いため増幅する必要があり、従来の直流増幅回
路では、従来例で説明したようにヌル電圧によって飽和
してしまうために増幅率の上限が決まってしまっていた
という問題点を解決するものである。
小さなレベルの差動増幅回路3の出力電圧を大きな時間
の領域ΔTに拡散し、それをコンパレータで所定のレベ
ルと比較してデジタル信号を出力する。このため、V−
T変換回路8にはサンプルホールド手段であるサンプル
ホールド回路81と、積分手段である積分回路82と、
比較手段であるコンパレータ83とが設けられている。
サンプルホールド回路81は、マイクロプロセッサ7か
らのタイミング信号に基づいて、差動増幅回路3の出力
をサンプルホールドして積分回路82に与える。積分回
路82はサンプルホールドされた信号を積分し、コンパ
レータ83に出力する。コンパレータ83は積分出力を
所定のレベルと比較してコリオリに応じたデューティ比
を有するデジタル信号としてマイクロプロセッサ7に出
力する。
回路の各部の波形図である。次に、図2を参照して、振
動子1から出力される信号について説明する。振動子1
から出力されるL信号(a)とR信号(b)はわずかな
がら振幅と位相に差を有している。L信号(a)とR信
号(b)の差をとるとL−R(c)となり、和ととると
L+R(d)となる。
のずれが大きければ大きいほどゼロクロス点が移動す
る。このL−R信号はヌル差動電圧とも称する。L−R
信号にはコリオリ力が重なって出力されており、差動+
コリオリとして出力される。コリオリ力は差動電圧と分
離したくとも分離することができない性質を持ってい
る。その理由は、コリオリ力は図2(e)に示すよう
に、実際の信号として出力されるものではないからであ
る。以下の説明では、L−R信号は差動+コリオリ力を
意味しているものとする。コリオリ力(e)はL+R
(d)と同相になり、L+Rの極大点と極小点近傍でコ
リオリ力も極大,極小となる。振動子1を左右に回転さ
せると、コリオリ力(e)の振幅が変化し、L信号
(a),R信号(b)はL+R(d)に対して位相が変
化する。
極1Rから出力される図2で示したL信号(a)とR信
号(b)は加算回路2で加算され、図2に示すL+R信
号(d)が基準信号としてAGC回路4に与えられてレ
ベルが一定にされる。さらに、基準信号は移相回路5で
位相が調整された後、振動子1の全面電極1Cに与える
ことによって発振回路が発振動作を持続する。加算回路
2から出力されたL+R信号は矩形波形成回路6によっ
て矩形波に形成されてタイミング抽出信号としてマイク
ロプロセッサ7に与えられる。
てのL+R信号(d)の極大点および極小点近傍でコリ
オリ力(e)が最大,最小となる。この位相は発振回路
の位相や検出抵抗による位相ずれに依存する。基準信号
は移相回路5で任意に調整が可能である。なお、基準信
号としては要するに位相や周波数が安定なものであれ
ば、図2に示すL信号(a)やR信号(b)をそれぞれ
単独で使用してもよい。しかし、L信号やR信号にはコ
リオリ力が重畳されているため、矩形波にしたとき、差
動との位相ずれが生じたり、デューティが変動したりす
るので好ましくはない。
の差のL−R信号を出力する。L−R信号はV−T変換
回路8に与えられてサンプルホールド回路81によりサ
ンプルホールドされる。ここで、マイクロプロセッサ7
は図2(f)に示すように、矩形波に形成された基準信
号の前縁である立上がりと後縁である立下がりを検出
し、マイクロプロセッサ7内で発生される図2(g)に
示すような基準クロック信号またはそれに類するクロッ
ク信号によって基準信号の1周期の計数値を演算する。
図2(h)は基準信号のたとえば1/4の周期のタイミ
ングでサンプルホールドするためのタイミング信号を出
力するタイミングを示している。
はサンプルホールドのタイミング信号を示し、サンプル
ホールド回路81はこのタイミング信号に基づいて、L
−R信号を図3(c)に示すようにサンプルホールドす
る。最も好ましいのはコリオリ力のピーク点でサンプル
ホールドすることが最も効率的であるが、必ずしもピー
ク点でサンプルホールドする必要はなく、ピーク点の近
傍でサンプルホールドしてもよい。このサンプルホール
ド電圧は、角速度に依存し、積分回路82によって積分
され、積分回路82のリーク電流によって図3(d)に
示すように信号波形が時間の経過に伴って右下がりでリ
ニアに傾斜し、次のタイミング信号に基づいて、L−R
信号が再びサンプルホールドされる。
ータ83に与えられ、所定のレベルと比較されて図3
(e)に示すコリオリ力に応じたデューティ比を有する
デジタル信号に変換され、角速度検出信号としてマイク
ロプロセッサ7に出力される。マイクロプロセッサ7
は、このデジタル信号を基準クロックで計数し、角速度
を演算する。
積分回路83のリーク電流を小さくすることによって時
定数を大きくしてホールド時間を長くすれば、同じ角速
度電圧の変化ΔEに対して、時間領域ΔT1がΔT2の
ように大きくなり、分解能もしくは感度が上昇する。し
たがって、サンプルホールドのあるタイミングから次の
サンプルホールドのタイミングまでの時間を任意に設定
すれば時間領域を任意に拡張できる。
期を超えることがあり得る。このことは、従来の同期検
波−積分−直流増幅が電圧レベルの増幅であるのに対し
て、この実施形態では、時間軸レベルでの拡張にあるこ
とを意味する。従来例では、DC増幅器に電源電圧によ
る絶対的な増幅度の上限があるのに対して、本発明では
基本的には無限大の増幅度が得られることを意味してい
る。
て、その間のL−R信号を捨て去ることができる。バイ
モルフ振動子の駆動周波数は、数kHzから100kH
zであり、カメラの手振れ補正やカーナビゲーションシ
ステムにおいては、角速度信号の上限はせいぜい50H
z以下の信号があればよいためにL−R信号を部分的に
捨て去っても構わないので、この実施形態では1000
倍以上の拡張が可能であることを意味している。
ク図である。前述の図1に示した例では、基準信号を矩
形波に変換してマイクロプロセッサ7のソフト処理によ
ってサンプルホールドのタイミング信号を生成したが、
この図5に示した例は、加算回路2の出力の基準信号を
タイミング信号発生回路9に与え、ハード構成によりサ
ンプルホールドのためのタイミング信号を生成してサン
プルホールド回路81に与えるようにしたものである。
すなわち、タイミング信号発生回路9は、図1に示した
マイクロプロセッサ7のソフト処理をハード構成で実現
するものであり、基準信号の前縁と後縁を検出する検出
回路と、前縁から後縁までの期間基準クロックパルスで
計数するカウンタと、カウンタの計数値に基づいて、タ
イミング信号を出力する論理回路などによって構成され
る。その結果、タイミング信号発生回路9は単独でタイ
ミング信号発生手段を構成していることになる。
ジタル出力は、図1と同様のマイクロプロセッサ7に入
力してソフト処理してもよく、あるいはハード回路でデ
ジタル信号を基準クロックで計数し、角速度信号を出力
するようにしてもよい。
いられるサンプルホールド回路を示す回路図である。図
1および図5に示した実施形態では、V−T変換回路8
はサンプルホールド回路81でサンプルホールドし、そ
のサンプル電圧を積分回路82で積分するようにした
が、この実施形態では、サンプルホールド回路のドルー
プ特性を利用して積分回路を不要にする。
回路81は、従来から知られたものであり、入力バッフ
ァBA1と、出力バッファBA2と、トランジスタTR
1,TR2と、FETと、抵抗R1とコンデンサCとに
よって構成されており、マイクロプロセッサ7からトラ
ンジスタTR1のエミッタにタイミング信号が与えられ
ると、トランジスタTR1,TR2およびFETが順次
導通し、入力バッファBA1を介して入力された信号が
コンデンサCに貯えられる。そして、FETが遮断する
と、FETのソースとゲートとの間に接続されている抵
抗R1を介してコンデンサCの充電電圧がリークする。
ールド回路によるサンプルホールド信号とドループ特性
を示す図である。図6に示した抵抗R1がなければ極め
て一般的なサンプルホールド回路であり、次式のリーク
電流iによって決まる傾斜で信号のレベルを変換する。
すれば、図7(c)に示すようなドループ特性により、
積分回路で積分したのと同様なリニアなスロープの特性
を持たせることができる。抵抗R1を大きくすればする
ほどスロープの傾斜が緩やかになる。その場合、サンプ
ルホールドのタイミングパルスの間隔を広くする必要が
ある。
図1に示したコンパレータ83で所定のレベルと比較す
ることにより、図7(d)に示すようにコンパレータ8
3の出力であるデジタル信号を出力できる。
いているときの波形図であり、コリオリ力のピークが動
くことによって、サンプルホールド出力も図8(c)に
示すように、それに追従して動き、図8(d)に示すコ
ンパレータ83のデジタル出力のデューティ比が変化す
る。このデューティ比が角速度信号となる。
実施形態の振動ジャイロを示すブロック図である。この
図9および図10に示した実施形態は、コリオリ力の1
波長目と2波長目のサンプルホールドさせる点をそれぞ
れ異ならせ、それぞれのサンプルホールド値を比較して
ヌルの差動電圧を類推し、類推したヌルの差動電圧の大
きさをマイクロプロセッサ7内でD/A変換し、図9に
示すようにオフセット調整回路10によってヌル電圧を
取り除くか、または図10に示すようにコンパレータ8
3のレベルを制御するものである。
である。図11に示すように、サンプルホールド信号の
立上がり位置を基準信号の90度位相(F1)の後、同
じ90度位相(F1’)ではなく、それからさらに90
度ずれたポイント(F2)で検出する。温度などにより
差動の形が変化することが十分考えられるが、その値を
求めれば、以下の式より常時ヌル電圧を監視して制御を
かけることができる。
できる。 F1=A{(sinωt+α)+(Bsinωt)} F2=A(cosωt+α) AはL−R信号の振幅であり、コリオリ力Bが0のとき
は次式で示される。
知ることができ、Aの値からヌル電圧を知ることができ
る。
いて説明する。図11において、F1点はコリオリ力極
大点であり、F2点はコリオリ力ゼロ点である。F2点
でのサンプリングに対応するコンパレータ出力時間であ
るT2はコリオリ力の存在に関わらず一定である。
力はゼロなので、起動直後のT1およびT2であるT1
(0)およびT2(0)から差動入力のAおよびαの初
期値であるA(0)およびα(0)を計算する(ステッ
プ1)。
ロプロセッサ7はD/Aコンバータ(マイクロプロセッ
サ7に含まれている)を介してT2(0)のデューティ
比が1:1になるようにコンパレータ83のレベルを調
整して、再度T2(t1)を測定する(ステップ2)。
(t2)はコリオリ力とともに変動する。この変動がな
くなるように、再びD/Aコンバータがコンパレータ8
3のレベルを調整する。つまり、コリオリ力を0にする
ように調整する。すると、T2(t3)はコンパレータ
83のレベルの変動に応じてデューティ比1:1を中心
に変動し、ヌル電圧がキャンセルされてコリオリ力のみ
を反映した出力が得られる。このときのT1(t2)と
T2(t1)から再びA(t2)およびα(t2)を計
算する(ステップ3)。
間欠的に行い、T2の大きさをある一定の間隔でモニタ
ーする。温度変化などによりヌル電圧が変動すると、そ
の都度(ステップ2)のアクションでコンパレータオフ
セットレベルを調整する。この際、A、αを求めること
は必ずしも必要ではないが、外部からの衝撃などの異常
入力でT2が大きく変動し、A、αが特異な値を取った
ときは、過去のA、αの値からのずれの大きさを判断す
ることにより、オフセットレベル調整をスキップするこ
とができる。
D/Aコンバータがコンパレータ83の代わりにオフセ
ット調整回路10を制御するという点だけで、コンパレ
ータ83を制御する場合とほぼ同様に機能する。
号として出力されるため、それらのヌル電圧を補正する
手段は設けられていなかった。このため、一定の角速度
の回転では、角速度出力とヌル電圧との区別がつかない
ということが起こり得る。
て検出する2つの信号のコリオリ力の差が微小であるこ
とが条件となるものの、それらの中点電位によりヌル電
圧を常に0となるように制御することができ、ヌル電圧
の温度変化の影響をキャンセルすることができる。
は、図5に示した実施形態に適用してもよい。
モルフ振動子に適用した場合について説明したが、これ
に限ることはなく、金属の四角柱や三角柱に圧電素子を
貼付けた振動子や、円柱状の圧電素子を使用した音片型
の振動子または音叉構造の振動子などのようにL/R信
号が出力され、基準信号と励振電圧や和電圧がとれる圧
電振動ジャイロにはすべてこの発明を適用できる。
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
子から出力される第1および第2の信号に基づいて基準
信号を発生して振動子を励振させ、振動子から抽出した
コリオリ力を含む差動信号をタイミング信号によりサン
プルホールドし、サンプルホールド値の微小な電圧変化
を時間軸に拡大し、その出力を所定のレベルと比較する
ことにより角速度検出信号を出力できる。したがって、
従来のように同期検波などのデジタル化するうえで重複
する回路を不要にでき、コストを下げることができる。
としてサンプルホールド手段のスルーレートを可変にし
て増幅機能を持たせることにより、V−T変換手段の回
路構成を簡単にできる。
波長目の特定位相点とそれとは異なる位相点でサンプル
ホールド値を比較してヌルの差動電圧を類推し、類推し
たヌルの差動電圧に基づいて差動信号にオフセットをか
けたり、比較手段のレベルを制御することにより、ヌル
電位が常に0となるような制御を行なうことができ、ヌ
ル電圧の温度変化の影響をキャンセルすることができ
る。
ブロック図である。
である。
である。
定数と分解能もしくは感度との関係を示す図である。
示すブロック図である。
サンプルホールド回路の回路図である。
説明するための波形図である。
説明するための波形図である。
回路を示すブロック図であり、ヌル電圧を取り除く例を
示す。
出回路を示すブロック図であり、コンパレータのレベル
を制御する例を示す。
を説明するための波形図である。
されるバイモルフ振動子の外観斜視図である。
る。
GC回路、5 移相回路、6 矩形波形成回路、7 マ
イクロプロセッサ、8 V−T変換回路、9タイミング
信号発生回路、10 ヌル電圧調整回路、81 サンプ
ルホールド回路、82 積分回路、83 コンパレー
タ。
Claims (6)
- 【請求項1】 振動子をX軸方向に励振させ、Z軸周り
に回転したときに、Y軸方向に発生したコリオリ力によ
る振動を検出する振動ジャイロであって、 前記振動子から出力される第1および第2の信号に基づ
いて基準信号を発生し、前記振動子を励振させる駆動手
段、 前記振動子から出力される前記第1および第2の信号に
基づいて、コリオリ力を含む差動信号を抽出する信号抽
出手段、 前記駆動手段から出力される基準信号に基づいて、前記
コリオリ力をサンプルホールドするためのタイミング信
号を発生するタイミング信号発生手段、および前記信号
抽出手段によって抽出された前記差動信号を前記タイミ
ング信号発生手段から発生されたタイミング信号に基づ
いてサンプルホールドし、前記差動信号の微小な電圧変
化を時間軸に拡大して角速度検出信号として出力する電
圧−時間軸変換手段を備えた、振動ジャイロ。 - 【請求項2】 前記振動子は、それぞれがわずかな振幅
と位相の差を有する前記第1および第2の信号を出力す
る第1および第2の電極と、全面電極とを有していて、 前記駆動手段は、 前記第1および第2の信号を加算して前記基準信号とし
て出力する加算手段と、 前記加算手段から出力される前記基準信号のレベルを一
定にするレベル制御手段と、 前記レベル制御手段から出力される前記基準信号の位相
を調整して前記全面電極に出力する位相調整手段とを含
む、請求項1に記載の振動ジャイロ。 - 【請求項3】 前記電圧−時間軸変換手段は、 コリオリ力を含む前記差動信号を前記タイミング信号に
基づいて、サンプルホールドするサンプルホールド手段
と、 前記サンプルホールド手段の出力信号を積分する積分手
段と、 前記積分手段によって積分された信号を所定のレベルで
比較して時間軸に拡大して出力する比較手段とを含む、
請求項1または2に記載の振動ジャイロ。 - 【請求項4】 前記電圧−時間軸変換手段は、 コリオリ力を含む前記差動信号を前記タイミング信号に
基づいてサンプリングし、ドループ特性によりピーク値
をリニアに減少させるサンプルホールド手段と、 前記サンプルホールド手段によってリニアに減少する信
号を所定のレベルで比較して時間軸に拡大して出力する
比較手段とを含む、請求項1または2に記載の振動ジャ
イロ。 - 【請求項5】 前記サンプルホールド手段によるサンプ
リング点をコリオリ力の特定位相と別の波長における別
の位相で異ならせるためのタイミング信号を発生する手
段と、 前記サンプルホールド手段によるサンプルホールド値を
比較してヌルの差動電圧を類推し、類推したヌルの差動
電圧に基づいて前記比較手段の所定のレベルを制御する
手段とを含む、請求項3または4に記載の振動ジャイ
ロ。 - 【請求項6】 前記タイミング信号発生手段は、前記基
準信号の前縁と後縁を検出してクロック信号を計数し、
所定の計数値のときに前記タイミング信号を出力するこ
とを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の
振動ジャイロ。
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