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JP2001185260A - 異方導電性シートおよびそれを用いた検査装置並びにコネクター - Google Patents

異方導電性シートおよびそれを用いた検査装置並びにコネクター

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Publication number
JP2001185260A
JP2001185260A JP37564799A JP37564799A JP2001185260A JP 2001185260 A JP2001185260 A JP 2001185260A JP 37564799 A JP37564799 A JP 37564799A JP 37564799 A JP37564799 A JP 37564799A JP 2001185260 A JP2001185260 A JP 2001185260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive sheet
anisotropic conductive
adhesion film
main body
path forming
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP37564799A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Igarashi
久夫 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSR Corp filed Critical JSR Corp
Priority to JP37564799A priority Critical patent/JP2001185260A/ja
Publication of JP2001185260A publication Critical patent/JP2001185260A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 その表面に対して物体が圧接された場合に
も、当該物体と粘着状態となることが防止され、優れた
非接着性を有する異方導電性シートおよびそれを用いた
検査装置を提供することにある。 【解決手段】 異方導電性シートは、弾性高分子物質よ
りなり、複数の導電路形成部が絶縁部によって互いに絶
縁されてなる異方導電性シート本体と、当該異方導電性
シート本体における一面に、絶縁部を覆うように積重さ
れた粘着防止用フィルムとにより構成されたものであ
る。検査装置は、前記異方導電性シートを用いたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体集積
回路などの回路装置の検査装置に用いられる異方導電性
シートおよびその検査装置並びにコネクターに関する。
【0002】
【従来の技術】異方導電性シートは、厚み方向にのみ導
電性を示すもの、または厚み方向に加圧されたときに厚
み方向にのみ導電性を示す加圧導電性導電部を有するも
のであり、ハンダ付けあるいは機械的嵌合などの手段を
用いずにコンパクトな電気的接続を達成することが可能
であること、機械的な衝撃やひずみを吸収してソフトな
接続が可能であることなどの特長を有するため、このよ
うな特長を利用して、例えば電子計算機、電子式デジタ
ル時計、電子カメラ、コンピューターキーボードなどの
分野において、回路装置、例えばプリント回路基板とリ
ードレスチップキャリアー、液晶パネルなどとの相互間
の電気的な接続を達成するためのコネクターとして広く
用いられている。
【0003】そして、プリント回路基板や半導体集積回
路などの回路装置の電気的検査においては、検査対象で
ある被検査回路基板の一面に形成された被検査電極と、
検査用回路基板の表面に形成された検査用電極との電気
的な接続を達成するために、被検査回路基板の被検査電
極領域と検査用回路基板の検査用電極領域との間に異方
導電性シートを介在させることが行われている。
【0004】従来、このような異方導電性シートとして
は、種々の構造のものが知られており、例えば特開昭5
1−93393号公報等には、金属粒子をエラストマー
中に均一に分散して得られる異方導電性シートが開示さ
れ、また、特開昭53−147772号公報等には、導
電性磁性体粒子をエラストマー中に不均一に分布させる
ことにより、厚み方向に伸びる多数の導電路形成部と、
これらを相互に絶縁する絶縁部とが形成されてなる異方
導電性シートが開示され、さらに、特開昭61−250
906号公報等には、導電路形成部の表面と絶縁部との
間に段差が形成された異方導電性シートが開示されてい
る。これらの異方導電性シートにおいては、弾性高分子
物質よりなる基材中に導電性粒子が厚み方向に並ぶよう
配向した状態で含有されており、多数の導電性粒子の連
鎖によって導電路が形成されている。
【0005】このような異方導電性シートは、例えば硬
化されて弾性高分子物質となる高分子物質形成材料中に
磁性を示す導電性粒子が含有されてなる高分子物質材料
を金型の成形空間内に注入して高分子物質材料層を形成
し、これに磁場を作用させて硬化処理することにより製
造することができる。
【0006】しかしながら、従来の異方導電性シートに
は、以下のような問題がある。例えば、半導体集積回路
の電気的検査においては、当該半導体集積回路の潜在的
欠陥を発現させるため、高温環境下における試験(バー
ンイン試験)が行われる。而して、異方導電性シートに
は、その表面に基材を構成する弾性高分子物質の未硬化
成分あるいはオイル成分などが残存しており、しかも当
該試験においては高温環境に曝されると共に、被検査回
路基板が当該異方導電性シートに荷重をかけられて圧接
された状態となるため、当該異方導電性シートと被検査
回路基板とが接合して両者が貼り付いた状態、すなわち
接着状態となる。このため、例えば吸引などの手段を用
いることによって当該試験が終了した被検査回路基板を
容易かつ確実に移送することができず、その結果、当該
検査に際し、被検査回路基板を円滑に自動搬送すること
ができない、という問題がある。
【0007】また、常温で行われる試験においても、吸
引などの手段による被検査回路基板の移送が多数回にわ
たって繰り返し行われた場合には、異方導電性シートと
被検査回路基板とが粘着状態となる結果、当該検査に際
し、被検査回路基板の移送を円滑に進めることができな
い、という問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に基づいてなされたものであって、その目的は、
その表面に対して物体が圧接された場合にも、当該物体
と粘着状態となることが防止され、優れた非接着性を有
する異方導電性シートを提供することにある。本発明の
他の目的は、検査対象と圧接しても、粘着状態とならず
に当該検査対象を円滑に移送することができ、従って、
高い検査効率を有する検査装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の異方導電性シー
トは、弾性高分子物質よりなり、複数の導電路形成部が
絶縁部によって互いに絶縁されてなる異方導電性シート
本体と、当該異方導電性シート本体における一面に、絶
縁部を覆うように積重された粘着防止用フィルムとによ
り構成されてなることを特徴とする。
【0010】本発明の異方導電性シートにおいて、粘着
防止用フィルムは、金よりなる表面に温度150℃、荷
重10kg/cm2 で24時間、熱圧着して得られる圧
着体の剥離強度が10g/cm以下であることが好まし
い。
【0011】本発明の異方導電性シートは、異方導電性
シート本体における各導電路形成部が、少なくとも一面
において厚み方向に突出した状態の突出部を有し、粘着
防止用フィルムが各導電路形成部に対応して形成された
挿入用貫通孔を有し、この挿入用貫通孔内に、異方導電
性シート本体における突出部が挿入された状態で粘着防
止用フィルムが異方導電性シート本体に積重されること
が好ましい。
【0012】また、本発明の異方導電性シートは、異方
導電性シート本体と粘着防止用フィルムとが一体に接合
されているものであってもよい。
【0013】さらに、粘着防止用フィルムが、耐熱性を
有する樹脂により構成されることが好ましく、また、異
方導電性シート本体と対接しない外面が粗面化処理され
たものであってもよい。
【0014】そして、導電路形成部における突出部の高
さが100μm以下であって、粘着防止用フィルムの厚
さが当該突出部の高さよりも小さいことが好ましい。
【0015】本発明の検査装置は、被検査回路基板の一
面に配置される複数の被検査電極の各々に対応して配置
された検査用電極をその表面に有する検査用回路基板
と、この検査用回路基板の表面側に、粘着防止用フィル
ムが外面となるよう配置された上記の異方導電性シート
を有してなり、前記異方導電性シートは、異方導電性シ
ート本体における各々の導電路形成部が検査用回路基板
における各々の検査用電極上に位置されるよう配置され
ており、当該異方導電性シート上に、検査対象である被
検査回路基板における被検査電極の各々が当該異方導電
性シートの導電路形成部上に位置するよう配置されるこ
とを特徴とする。
【0016】本発明のコネクターは、上記の異方導電性
シートからなることを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明の異方導電性シートによれば、異方導電
性シート本体に粘着防止用フィルムが当該異方導電性シ
ート本体の絶縁部を覆うよう積重されていることによ
り、粘着性を示す異方導電性シート本体の表面が覆われ
るため、その表面に対して物体が圧接された場合にも、
当該物体が接着されて両者が貼り付いた状態、すなわち
粘着状態あるいは接着状態となることが防止され、優れ
た非接着性が得られる。なお、粘着防止用フィルムに覆
われる部分が、異方導電性シート本体における絶縁部の
表面であることから、導電路形成部に形成される導電路
を用いる異方導電性シートの使用用途における特性が損
なわれることはない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。図1は、本発明の異方導電性シート
の構成を示す説明用拡大断面図であり、図2は、図1に
おける異方導電性シートの説明用平面図である。この異
方導電性シート10は、異方導電性シート本体11と、
粘着防止用フィルム12とが積重してなる積層体であ
る。異方導電性シート本体11は、導電性粒子が密に充
填された、それぞれ厚み方向に伸びる複数の柱状の導電
路形成部14と、これらの導電路形成部14を相互に絶
縁する、導電性粒子が全くあるいは殆ど存在しない絶縁
部15とにより構成されている。ここで、導電路形成部
14は、絶縁部15の表面(図1において上面)および
裏面(図1において下面)から厚み方向外方に突出した
状態の突出部14a、14bを有し、その表面側に配置
される接続すべき電極、例えば検査対象である被検査回
路基板の被検査電極のパターン(図示せず)に対応する
パターンに従って面方向に沿って配置されており、絶縁
部15は、これらの導電路形成部14の各々を取り囲む
よう形成されている。
【0019】そして、異方導電性シート本体11の表面
(図1において上面)には、粘着防止用フィルム12が
積重して配置されている。この粘着防止用フィルム12
には、導電路形成部14の各々における突出部14aに
対応する位置に、当該突出部14aの外径よりも大きい
内径の挿入用貫通孔12aが形成されており、この挿入
用貫通孔12aの各々に対応する突出部14aが、その
周面が挿入用貫通孔12aの内面に接触しない状態で挿
入され、さらに、導電路形成部14における突出部14
aの表面が当該粘着防止用フィルム12の表面(図1に
おいて上面)から突出した状態とされている。
【0020】導電路形成部14に用いられる絶縁性の弾
性高分子物質としては、架橋構造を有する高分子物質が
好ましい。架橋高分子物質を得るために用いることので
きる硬化性の高分子物質形成材料としては、種々のもの
を用いることができ、その具体例としては、ポリブタジ
エンゴム、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン−
ブタジエン共重合体ゴム、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体ゴムなどの共役ジエン系ゴムおよびこれらの
水素添加物、スチレン−ブタジエン−ジエンブロック共
重合体ゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合体な
どのブロック共重合体ゴムおよびこれらの水素添加物、
クロロプレン、ウレタンゴム、ポリエステル系ゴム、エ
ピクロルヒドリンゴム、シリコーンゴム、エチレン−プ
ロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン
共重合体ゴムなどが挙げられる。以上において、得られ
る異方導電性シート10に耐候性が要求される場合に
は、共役ジエン系ゴム以外のものを用いることが好まし
く、特に、成形加工性および電気特性の観点から、シリ
コーンゴムを用いることが好ましい。
【0021】シリコーンゴムとしては、液状シリコーン
ゴムを架橋または縮合したものが好ましい。液状シリコ
ーンゴムは、その粘度が歪速度10-1secで105
アズ以下のものが好ましく、縮合型のもの、付加型のも
の、ビニル基やヒドロキシル基を含有するものなどのい
ずれであってもよい。具体的には、ジメチルシリコーン
生ゴム、メチルビニルシリコーン生ゴム、メチルフェニ
ルビニルシリコーン生ゴムなどを挙げることができる。
【0022】これらの中で、ビニル基を含有する液状シ
リコーンゴム(ビニル基含有ポリジメチルシロキサン)
は、通常、ジメチルジクロロシランまたはジメチルジア
ルコキシシランを、ジメチルビニルクロロシランまたは
ジメチルビニルアルコキシシランの存在下において、加
水分解および縮合反応させ、例えば引続き溶解−沈殿の
繰り返しによる分別を行うことにより得られる。また、
ビニル基を両末端に含有する液状シリコーンゴムは、オ
クタメチルシクロテトラシロキサンのような環状シロキ
サンを触媒の存在下においてアニオン重合し、重合停止
剤として例えばジメチルジビニルシロキサンを用い、そ
の他の反応条件(例えば、環状シロキサンの量および重
合停止剤の量)を適宜選択することにより得られる。こ
こで、アニオン重合の触媒としては、水酸化テトラメチ
ルアンモニウムおよび水酸化n−ブチルホスホニウムな
どのアルカリまたはこれらのシラノレート溶液などを用
いることができ、反応温度は、例えば80〜130℃で
ある。このようなビニル基含有ポリジメチルシロキサン
は、その分子量Mw(標準ポリスチレン換算重量平均分
子量をいう。以下同じ。)が10000〜40000の
ものであることが好ましい。また、得られる導電路素子
の耐熱性の観点から、分子量分布指数(標準ポリスチレ
ン換算重量平均分子量Mwと標準ポリスチレン換算数平
均分子量Mnとの比Mw/Mnの値をいう。以下同
じ。)が2.0以下のものが好ましい。
【0023】一方、ヒドロキシル基を含有する液状シリ
コーンゴム(ヒドロキシル基含有ポリジメチルシロキサ
ン)は、通常、ジメチルジクロロシランまたはジメチル
ジアルコキシシランを、ジメチルヒドロクロロシランま
たはジメチルヒドロアルコキシシランの存在下におい
て、加水分解および縮合反応させ、例えば引続き溶解−
沈殿の繰り返しによる分別を行うことにより得られる。
また、環状シロキサンを触媒の存在下においてアニオン
重合し、重合停止剤として、例えばジメチルヒドロクロ
ロシラン、メチルジヒドロクロロシランまたはジメチル
ヒドロアルコキシシランなどを用い、その他の反応条件
(例えば、環状シロキサンの量および重合停止剤の量)
を適宜選択することによっても得られる。ここで、アニ
オン重合の触媒としては、水酸化テトラメチルアンモニ
ウムおよび水酸化n−ブチルホスホニウムなどのアルカ
リまたはこれらのシラノレート溶液などを用いることが
でき、反応温度は、例えば80〜130℃である。この
ようなヒドロキシル基含有ポリジメチルシロキサンは、
その分子量Mwが10000〜40000のものである
ことが好ましい。また、優れた耐熱性が得られることか
ら、分子量分布指数が2.0以下のものが好ましい。本
発明に係る導電路形成部14おいては、上記のビニル基
含有ポリジメチルシロキサンおよびヒドロキシル基含有
ポリジメチルシロキサンのいずれか一方を用いることも
でき、両者を併用することもできる。
【0024】導電路形成部14に用いられる導電性粒子
としては、磁力を作用させる方法により当該粒子を異方
導電性シート本体11の厚み方向に容易に配向させるこ
とができる観点から、導電性磁性体粒子を用いることが
好ましい。この導電性磁性体粒子の具体例としては、ニ
ッケル、鉄、コバルトなどの磁性を示す金属の粒子若し
くはこれらの合金の粒子またはこれらの金属を含有する
粒子、またはこれらの粒子を芯粒子とし、当該芯粒子の
表面に金、銀、パラジウム、ロジウムなどの導電性の良
好な金属のメッキを施したもの、あるいは非磁性金属粒
子若しくはガラスビーズなどの無機物質粒子またはポリ
マー粒子を芯粒子とし、当該芯粒子の表面に、ニッケ
ル、コバルトなどの導電性磁性体のメッキを施したも
の、あるいは芯粒子に、導電性磁性体および導電性の良
好な金属の両方を被覆したものなどが挙げられる。これ
らの中では、ニッケル粒子を芯粒子とし、その表面に金
や銀などの導電性の良好な金属のメッキを施したものを
用いることが好ましい。芯粒子の表面に導電性金属を被
覆する手段としては、特に限定されるものではないが、
例えば化学メッキまたは無電解メッキを利用することが
できる。
【0025】導電性粒子として、芯粒子の表面に導電性
金属が被覆されてなるものを用いる場合には、良好な導
電性が得られる観点から、粒子表面における導電性金属
の被覆率(芯粒子の表面積に対する導電性金属の被覆面
積の割合)が40%以上であることが好ましく、さらに
好ましくは45%以上、特に好ましくは47〜95%で
ある。また、導電性金属の被覆量は、芯粒子の0.5〜
50重量%であることが好ましく、より好ましくは1〜
30重量%、さらに好ましくは3〜25重量%、特に好
ましくは4〜20重量%である。被覆される導電性金属
が金である場合には、その被覆量は、芯粒子の2.5〜
30重量%であることが好ましく、より好ましくは3〜
20重量%、さらに好ましくは3.5〜15重量%、特
に好ましくは4〜10重量%である。また、被覆される
導電性金属が銀である場合には、その被覆量は、芯粒子
の3〜50重量%であることが好ましく、より好ましく
は4〜40重量%、さらに好ましくは5〜30重量%、
特に好ましくは6〜20重量%である。
【0026】さらに、導電性粒子の粒子径は、1〜10
00μmであることが好ましく、より好ましくは2〜5
00μm、さらに好ましくは5〜300μm、特に好ま
しくは10〜200μmである。また、導電性粒子の粒
子径分布(Dw/Dn)は、1〜10であることが好ま
しく、より好ましくは1.01〜7、さらに好ましくは
1.05〜5、特に好ましくは1.1〜4である。この
ような条件を満足する導電性粒子を用いることにより、
得られる導電路形成部14は、加圧変形が容易なものと
なり、また、当該導電路形成部14において導電性粒子
間に十分な電気的接触が得られる。また、導電性粒子の
形状は、特に限定されるものではないが、高分子物質材
料中に容易に分散させることができる点で、球状のも
の、星形状のものあるいはこれらが凝集した2次粒子に
よる塊状のものであることが好ましい。
【0027】また、導電性粒子の含水率は、5%以下で
あることが好ましく、より好ましくは3%以下、さらに
好ましくは2%以下、とくに好ましくは1%以下であ
る。このような条件を満足する導電性粒子を用いること
により、高分子物質材料層を硬化処理する際に、当該高
分子物質材料層内に気泡が生ずることが防止または抑制
される。
【0028】また、導電性粒子として、その表面がシラ
ンカップリング剤などのカップリング剤で処理されたも
のを適宜用いることができる。導電性粒子の表面がカッ
プリング剤で処理されることにより、当該導電性粒子と
弾性高分子物質との接着性が高くなり、その結果、得ら
れる導電路形成部14は、繰り返しの使用における耐久
性が高いものとなる。カップリング剤の使用量は、導電
性粒子の導電性に影響を与えない範囲で適宜選択される
が、導電性粒子表面におけるカップリング剤の被覆率
(導電性芯粒子の表面積に対するカップリング剤の被覆
面積の割合)が5%以上となる量であることが好まし
く、より好ましくは上記被覆率が7〜100%、さらに
好ましくは10〜100%、特に好ましくは20〜10
0%となる量である。
【0029】このような導電性粒子は、導電路形成部1
4中に体積分率で20〜60%、好ましくは25〜40
%となる割合で含有されていることが好ましい。この割
合が20%未満の場合には、十分に電気抵抗値の小さい
導電路形成部14が得られないことがある。一方、この
割合が60%を超える場合には、得られる導電路形成部
14は脆弱なものとなりやすく、導電路形成部14とし
て必要な弾性が得られないことがある。
【0030】異方導電性シート本体11における絶縁部
15は、絶縁性を有する弾性高分子物質により構成され
ている。かかる弾性高分子物質を得るために用いること
のできる硬化性の高分子物質形成材料としては、ポリブ
タジエンゴム、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレ
ン−ブタジエン共重合体ゴム、アクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合体ゴムなどの共役ジエン系ゴムおよびこれ
らの水素添加物、スチレン−ブタジエン−ジエンブロッ
ク共重合体ゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合
体などのブロック共重合体ゴムおよびこれらの水素添加
物、クロロプレン、ウレタンゴム、ポリエステル系ゴ
ム、エピクロルヒドリンゴム、シリコーンゴム、エチレ
ン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−
ジエン共重合体ゴムなどが挙げられ、得られる異方導電
性シートに耐候性が要求される場合には、共役ジエン系
ゴム以外のものを用いることが好ましい。
【0031】絶縁部15を構成する弾性高分子物質とし
ては、導電路形成部14を構成する弾性高分子物質と同
一の種類のものあるいは異なる種類のものを用いること
ができる。また、絶縁部15は、導電路形成部14と一
体であってもよく、また、別体のものであってもよい。
【0032】粘着防止用フィルム12としては、具体的
には、当該粘着防止用フィルム12を基材の表面が金よ
りなる表面に温度150℃、荷重10kg/cm2 で2
4時間、熱圧着して得られる圧着体の剥離強度が10g
/cm以下、好ましくは1g/cm以下、特に好ましく
は0.1g/cm以下であるという特徴を有するものが
用いられる。
【0033】ここで、剥離強度とは、圧着体について、
引張試験機を用いて90度の角度を保って当該圧着体に
おける粘着防止用フィルム12を引き剥がし、剥離に要
した力(剥離力g/cm)の大きさで示される値で示さ
れるものである。粘着防止用フィルム12の剥離強度が
10g/cm以下であることにより、異方導電性シート
10には、通常の動作において所期の非接着性が得られ
る。しかも、この粘着防止用フィルム12により構成さ
れる異方導電性シート10は、高温環境下において表面
に対して物体が圧接された場合にも、優れた非接着性を
有するという高い信頼性が得られる。
【0034】粘着防止用フィルム12として用いられる
ものの具体例としては、ポリイミド樹脂、アラミド樹
脂、四フッ化エチレン樹脂、エポキシ樹脂、液晶ポリマ
ー、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテルスルホン樹
脂などのポリアリレート樹脂、ポリエーテルケトン樹脂
などの150℃における耐熱性を有する樹脂から構成さ
れるものが挙げられ、好ましくはポリイミド樹脂、アラ
ミド樹脂、四フッ化エチレン樹脂、ポリエーテルケトン
樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、液晶ポリマー、特に
好ましくはポリイミド樹脂、アラミド樹脂、四フッ化エ
チレン樹脂、液晶ポリマーが挙げられる。
【0035】また、これらの粘着防止用フィルム12の
外表面とされる面(図1において上面)、例えば接続す
べき被検査回路基板と対接する面の一部あるいは全部
が、粗面化処理されているものであってもよい。また、
粘着防止用フィルム12は、この粗面化処理が施される
ことにより、上記の剥離強度が満足されるものであって
もよい。
【0036】また、異方導電性シート10においては、
図3に示すように、異方導電性シート本体11の絶縁部
15の厚みt1は、0.1〜2mm、特に0.2〜1m
mであることが好ましい。導電路形成部14における絶
縁部12の表面からの突出高さ、すなわち突出部14a
の高さt2は、500μm以下とされ、好ましくは20
〜300μm、さらに好ましくは30〜200μmであ
り、特に好ましくは50〜150μmである。また、突
出部14bの高さt3は、500μm以下、好ましくは
20〜300μm、さらに好ましくは50〜150μm
である。突出部14aの高さt2が500μm以下であ
ることにより、導電路形成部14において形成される導
電路の信頼性を十分なものとすることができる。
【0037】一方、粘着防止用フィルム12の厚さt4
は、特に限定されるものではないが、異方導電性シート
10の弾性や強度、および導電路形成部14の突出部1
4aの導通信頼性の観点から、10〜500μmである
ことが好ましく、さらに好ましくは20〜300μm、
特に好ましくは25〜200μmである。
【0038】導電路形成部14の外径は、0.05〜1
mm、特に0.1〜0.5mmであることが好ましい。
また、粘着防止用フィルム12の挿入用貫通孔12aの
内径は、導電路形成部14が十分な導電性を有するよう
厚み方向に加圧され、圧縮されることにより面方向に伸
びるよう変形されることを考慮して定められるものであ
り、例えば突出部14aの突出高さが50μmである場
合には、導電路形成部14の突出部14aの外径の10
3%以上が好ましく、さらに好ましくは105〜200
%、特に好ましくは110〜150%の大きさである。
また、突出部14aの周面と絶縁部12内面との間隙は
10μm以上であることが好ましく、さらに好ましくは
15〜200μm、特に好ましくは20〜100μmで
ある。
【0039】このような異方導電性シートは、例えば次
のようにして製造することができる。図4は、本発明の
異方導電性シートを製造するために用いられる金型の一
例における構成を示す説明用断面図である。この金型
は、上型50およびこれと対となる下型55が、枠状の
スペーサー54を介して互いに対向するよう配置されて
構成され、上型50の下面と下型55の上面との間に成
形空間が形成されている。上型50においては、強磁性
体基板51の下面に、目的とする異方導電性シート本体
11の導電路形成部14の配置パターンに対掌なパター
ンに従って強磁性体層52が形成され、この強磁性体層
52以外の個所には、当該強磁性体層52の厚みより大
きい厚みを有する非磁性体層53が形成されている。一
方、下型55においては、強磁性体基板56の上面に、
目的とする異方導電性シート本体11の導電路形成部1
4の配置パターンと同一のパターンに従って強磁性体層
57が形成され、この強磁性体層57以外の個所には、
当該強磁性体層57の厚みより大きい厚みを有する非磁
性体層58が形成されている。
【0040】上型50および下型55の各々における強
磁性体基板51、56を構成する材料としては、鉄、鉄
−ニッケル合金、鉄−コバルト合金、ニッケル、コバル
トなどの強磁性金属を用いることができる。この強磁性
体基板51、56は、その厚みが0.1〜50mmであ
ることが好ましく、表面が平滑で、化学的に脱脂処理さ
れ、また、機械的に研磨処理されたものであることが好
ましい。
【0041】また、上型50および下型55の各々にお
ける強磁性体層52,57を構成する材料としては、
鉄、鉄−ニッケル合金、鉄−コバルト合金、ニッケル、
コバルトなどの強磁性金属を用いることができる。この
強磁性体層52,57は、その厚みが10μm以上であ
ることが好ましい。
【0042】また、上型50および下型55の各々にお
ける非磁性体層53,58を構成する材料としては、銅
などの非磁性金属、耐熱性を有する高分子物質などを用
いることができるが、フォトリソグラフィーの手法によ
り容易に非磁性体層53,58を形成することができる
点で、放射線によって硬化された高分子物質を用いるこ
とが好ましく、その材料としては、例えばアクリル系の
ドライフィルムレジスト、エポキシ系の液状レジスト、
ポリイミド系の液状レジストなどのフォトレジストを用
いることができる。また、非磁性体層53、58の厚み
は、強磁性体層52、57の厚み、目的とする異方導電
性シート本体11の導電路形成部14の突出高さ、すな
わち突出部14a、14bに応じて設定される。
【0043】そして、上記の金型を用い、次のようにし
て異方導電性シート本体11が製造される。先ず、高分
子物質形成材料中に、磁性を示す導電性粒子が分散され
てなる流動性の高分子物質材料を調製し、図5に示すよ
うに、この高分子物質材料を金型の成形空間内に注入し
て高分子物質材料層11Aを形成する。次いで、上型5
0における強磁性体基板51の上面および下型55にお
ける強磁性体基板56の下面に、例えば一対の電磁石を
配置し、当該電磁石を作動させることにより、強度分布
を有する平行磁場、すなわち上型50の強磁性体層52
とこれに対応する下型55の強磁性体層57との間にお
いて大きい強度を有する平行磁場を高分子物質材料層1
1Aの厚み方向に作用させる。その結果、高分子物質材
料層11Aにおいては、図6に示すように、当該高分子
物質材料層11A中に分散されている導電性粒子が、上
型50の強磁性体層52とこれに対応する下型55の強
磁性体層57との間に位置する導電路形成部となるべき
部分14Aに集合すると共に、厚み方向に並ぶよう配向
する。
【0044】そして、この状態において、高分子物質材
料層11Aを硬化処理することにより上型50の強磁性
体層52とこれに対応する下型55の強磁性体層57と
の間に配置された、弾性高分子物質中に導電性粒子が密
に充填された導電路形成部14と、導電性粒子が全くあ
るいは殆ど存在しない弾性高分子物質よりなる絶縁部1
5とを有する異方導電性シート本体11が製造される。
【0045】以上において、高分子物質材料層11Aの
硬化処理は、平行磁場を作用させたままの状態で行うこ
ともできるが、平行磁場の作用を停止させた後に行うこ
ともできる。高分子物質材料11Aに作用される平行磁
場の強度は、平均で200〜10000ガウスとなる大
きさが好ましい。また、高分子物質材料層11Aに平行
磁場を作用させる手段としては、電磁石の代わりに永久
磁石を用いることもできる。永久磁石としては、上記の
範囲の平行磁場の強度が得られる点で、アルニコ(Fe
−Al−Ni−Co系合金)、フェライトなどよりなる
ものが好ましい。高分子物質材料層11Aの硬化処理
は、使用される材料によって適宜選定されるが、通常、
加熱処理によって行われる。具体的な加熱温度および加
熱時間は、高分子物質材料層11Aを構成する高分子物
質材料の種類、導電性粒子の移動に要する時間などを考
慮して適宜選定される。
【0046】そして、得られた異方導電性シート本体1
1における突出部14aを有する表面には、当該突出部
14aの配列パターンに対応した位置に、好ましくはレ
ーザー加工により挿入用貫通孔12aが形成された粘着
防止用フィルム12が重ねられる。このとき、粘着防止
用フィルム12は、当該粘着防止用フィルム12の各挿
入用貫通孔12aに、突出部14aが、その周面が当該
挿入用貫通孔12aの内面に接触しないよう挿入され、
突出部14aの表面が当該粘着防止用フィルム12の表
面から突出した状態に配置される。
【0047】ここで、異方導電性シート本体11と粘着
防止用フィルム12とを一体に積重する方法としては、
特に限定はされないが、例えば異方導電性シート本体1
1の上に粘着防止用フィルム12を、溶剤系、ホットメ
ルト系、二液混合系等の接着剤を介して貼り合わせても
よく、あるいは両者を熱溶着、高周波加工などの物理的
手段で接着してもよい。
【0048】さらに、得られた異方導電性シート10に
は、例えば4隅の位置に適宜の内径の位置決め用貫通孔
12b(図2参照)を例えばレーザー加工によって形成
することにより、図1に示すような異方導電性シート1
0が製造される。
【0049】本発明の異方導電性シート10は、半導体
集積回路などの回路装置の電気的検査に好適に用いるこ
とができる。具体的には、例えばバーンイン試験を行う
検査装置において、当該試験用ソケットに本発明の異方
導電性シート10を装着することにより、検査対象であ
る例えばセラミックス基板を有するパッケージを適切に
検査することができる。図7は、本発明の検査装置の一
例における構成の概略を、検査対象である回路装置と共
に示す説明用断面図である。この検査装置は、回路装置
の電気的検査を行うためのものであって、被検査回路基
板1の被検査電極2と対掌なパターンに従って配置され
た検査用電極6を表面(図7において上面)に有する検
査用回路基板5が設けられており、この検査用回路基板
5の表面上に、異方導電性シート10が、粘着防止用フ
ィルム12が積重された面を表面(図7において上面)
として、各々の導電路形成部14が検査用電極6上に位
置されることにより、突出部14bの表面(図7におい
て下面)に電気的に接続されるよう配置されている。ま
た、この異方導電性シート10は、位置決め用貫通孔1
2bと、この位置決め用貫通孔12bに挿通された位置
決め用ピン9とによって、所定の位置に固定されてい
る。さらに、被検査回路基板1も、この位置決め用ピン
9によって所定の位置に固定されている。
【0050】そして、この検査装置により回路装置の電
気的検査を行う場合には、先ず、この異方導電性シート
10上に、例えば吸引などの手段による自動搬送によっ
て被検査回路基板1が、各々の被検査電極2が当該異方
導電性シート10の対応する導電路形成部14上に位置
されるよう配置される。次いで、例えば検査用回路基板
5を被検査回路基板1に接近する方向に移動させること
により、異方導電性シート10が被検査回路基板1と検
査用回路基板5とにより加圧された状態となり、その結
果、被検査回路基板1の被検査電極2と検査用回路基板
5の検査用電極6との間の電気的接続が各導電路形成部
14を介して達成される。そして、被検査回路基板1に
おける潜在的欠陥を発現させるため、環境温度を所定の
温度例えば150℃に上昇させ、この状態で、当該被検
査回路基板1について所要の電気的検査が行われる。
【0051】以上において、異方導電性シート10が被
検査回路基板1と圧接されることにより、異方導電性シ
ート10の表面(図7において上面)と被検査回路基板
1の表面(図7において下面)とは、少なくとも検査を
行っている間には密着した状態とされる。而して、本発
明の異方導電性シート10によれば、異方導電性シート
本体11に、優れた剥離強度を有する粘着防止用フィル
ム12が当該異方導電性シート本体11における被検査
回路基板1に対接する面(図7において上面)の絶縁部
15を覆うよう積重されることにより、弾性高分子物質
の未硬化成分あるいはオイル成分などが残存しているた
めに粘着性を示す異方導電性シート本体11の表面が覆
われた状態であり、被検査回路基板1における被検査電
極2以外の部分は粘着防止用フィルム12の表面に接す
る状態となる。然るに、粘着防止用フィルム12は特定
の剥離強度を有するものであるので、異方導電性シート
10の表面に対して被検査回路基板1が圧接された場合
にも、当該異方導電性シート10と被検査回路基板1と
が粘着状態となることが防止され、優れた非接着性が得
られる。従って、圧接によって異方導電性シート10に
密着した状態とされた被検査回路基板1は、例えばバー
ンイン試験でも接着した状態とならず、吸引などの手段
を用いることによって容易かつ確実に移送することがで
きるため、本発明の検査装置においては、被検査回路基
板1の移送が円滑にがなされ、その結果、高い効率で検
査を行うことができる。
【0052】また、粘着防止用フィルム12に覆われる
部分が、異方導電性シート本体11における絶縁部15
の表面であることから、当該導電路形成部14に形成さ
れる導電路によって各々の被検査電極2と検査用電極6
との確実な電気的接続が得られ、所要の電気的検査が行
われる。
【0053】本発明の異方導電性シートは、上記の実施
の形態に限定されず種々の変更を加えることが可能であ
る。 (1)粘着防止用フィルム12と異方導電性シート本体
11は、一体化されたものである必要はなく、別体のも
のであってもよい。粘着防止用フィルム12と異方導電
性シート本体11とが別体の場合には、使用状態に応じ
て適宜に粘着防止用フィルム12と異方導電性シート本
体11とを組み合わせることが可能であり、さらに、各
々のリサイクルが可能となる点で好ましい。また、粘着
防止用フィルム12と異方導電性シート本体11との間
には、例えば接着剤層などが介在していてもよい。
【0054】(2)異方導電性シート10は、使用する
状態に応じて、粘着防止用フィルム12が異方導電性シ
ート本体11の両表面に積重されたものであってもよ
い。 (3)図8に示すように、枠板状の支持体21によって
周縁部が支持された支持体付き異方導電性シート10を
構成することができる。このような異方導電性シート1
0は、異方導電性シート本体11を製造するための金型
として、成形空間内に支持体21を配置し得る支持体配
置用空間領域を有するものを用い、当該金型の成形空間
内における支持体配置用空間領域に支持体21を配置
し、この状態で、前述したように、高分子物質材料を注
入して硬化処理することにより、製造することができ
る。
【0055】(4)本発明の異方導電性シート10は、
例えば図7に示すような検査用回路基板5の表面に一体
的に設けられたものであってもよい。このような異方導
電性シート10は、異方導電性シート本体11を製造す
るための金型として、成形空間内に検査用回路基板5を
配置し得る基板配置用空間領域を有するものを用い、当
該金型の成形空間内における基板配置用空間領域に検査
用回路基板5を配置し、この状態で、前述したように、
高分子物質材料を注入して硬化処理することにより、製
造することができる。
【0056】(5)図9に示すように、導電路形成部1
4の突出部14aが粘着防止用フィルム12の表面から
突出した状態に形成されずに、例えば各突出部14aの
表面が粘着防止用フィルム12の表面と同一平面上に位
置するものであってもよい。 (6)異方導電性シート本体11は、導電路形成部14
における突出部14bが形成されずに、裏面が平坦なも
のであってもよい。 (7)異方導電性シート本体11は、導電性粒子が面方
向において均一に分布した状態で弾性高分子物質中に含
有されてなる、いわゆる分散型または非偏在型の構成と
することができる。
【0057】(8)図10に示すように、粘着防止用フ
ィルム12は、異方導電性シート本体11の絶縁部15
の表面の一部を覆うものであれば、異方導電性シート本
体11における突出部14aの各々に対応した挿入用貫
通孔12aの代わりに、異方導電性シート本体11にお
ける突出部14aが配置されている領域に例えば矩形状
の貫通孔12cを有するものであってもよい。また、粘
着防止用フィルム12は、1つの異方導電性シート本体
11において1枚のみを用いる必要はなく、複数の粘着
防止用フィルム12を適宜に用いることができる。複数
の粘着防止用フィルム12を用いる場合には、異なる種
類のフィルムを用いることもできる。
【0058】<実験例>図1の異方導電性シート10に
おいて、粘着防止用フィルム12としてポリイミドフィ
ルムを縦10mm、横10mmの大きさとしたサンプル
のポリイミドフィルム面を、金メッキを施した平板と重
ね合わせ、150℃の環境温度下で、10kg/cm2
の荷重によって時間24時間かけて熱圧着することによ
り圧着体を得た。そして、圧着体について、引張試験機
を用いて90度の角度を保って当該圧着体におけるサン
プルを引き剥がし、剥離強度として、剥離に要した力
(剥離力g/cm)の大きさを測定した。また、表面に
粗面化処理を施したサンプルは、その表面を金メッキを
施した平板に圧接した。その結果、金メッキを施した平
板への粘着がなく、容易に剥離できた。
【0059】
【発明の効果】本発明の異方導電性シートによれば、異
方導電性シート本体に粘着防止用フィルムが当該異方導
電性シート本体の絶縁部を覆うよう積重されていること
により、粘着性を示す異方導電性シート本体の表面が覆
われるため、その表面に対して物体が圧接された場合に
も、当該物体と粘着状態となることが防止され、優れた
非接着性性が得られる。
【0060】本発明の検査装置によれば、検査対象と圧
接しても、粘着状態とならずに検査対象を円滑に移送す
ることができ、従って、高い検査効率が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の異方導電性シートの一例における構成
を示す説明用拡大断面図である。
【図2】図1における異方導電性シートの説明用平面図
である。
【図3】本発明の異方導電性シートの一部を拡大して示
す説明用拡大断面図である。
【図4】本発明の異方導電性シートを製造するために用
いられる金型の一例における構成を示す説明用断面図で
ある。
【図5】図2に示す金型内に、高分子物質材料層が形成
された状態を示す説明用断面図である。
【図6】高分子物質材料層中の導電性粒子が当該高分子
物質材料層における導電路形成部となる部分に集合した
状態を示す説明用断面図である。
【図7】本発明の検査装置の一例における構成の概略
を、検査対象である回路装置と共に示す説明用断面図で
ある。
【図8】本発明の異方導電性シートの他の例における構
成を示す説明用拡大断面図である。
【図9】本発明の異方導電性シートのさらに他の例にお
ける構成を示す説明用拡大断面図である。
【図10】本発明の異方導電性シートの他の例における
説明用平面図である。
【符号の説明】
1 被検査回路基板 2 被検査電極 5 検査用回路基板 6 検査用電極 9 位置決め用ピン 10 異方導電性シート 11 異方導電性シート本体 11A 高分子物質材料層 12 粘着防止用フィルム 12a 挿入用貫通孔 12b 位置決め用貫通孔 12c 貫通孔 14 導電路形成部 14a、14b 突出部 14A 導電部となるべき部分 15 絶縁部 21 支持体 50 上型 51 強磁性体基板 52 強磁性体層 53 非磁性体層 54 スペーサー 55 下型 56 強磁性体基板 57 強磁性体層 58 非磁性体層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性高分子物質よりなり、複数の導電路
    形成部が絶縁部によって互いに絶縁されてなる異方導電
    性シート本体と、 当該異方導電性シート本体における一面に、絶縁部を覆
    うように積重された粘着防止用フィルムとにより構成さ
    れてなることを特徴とする異方導電性シート。
  2. 【請求項2】 粘着防止用フィルムは、金よりなる表面
    に温度150℃、荷重10kg/cm2 で24時間、熱
    圧着して得られる圧着体の剥離強度が10g/cm以下
    であることを特徴とする請求項1に記載の異方導電性シ
    ート。
  3. 【請求項3】 異方導電性シート本体における各導電路
    形成部が、少なくとも一面において厚み方向に突出した
    状態の突出部を有し、 粘着防止用フィルムが各導電路形成部に対応して形成さ
    れた挿入用貫通孔を有し、この挿入用貫通孔内に、異方
    導電性シート本体における突出部が挿入された状態で粘
    着防止用フィルムが異方導電性シート本体に積重される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の異方
    導電性シート。
  4. 【請求項4】 異方導電性シート本体と粘着防止用フィ
    ルムとが一体に接合されていることを特徴とする請求項
    1〜請求項3の何れかに記載の異方導電性シート。
  5. 【請求項5】 粘着防止用フィルムが、耐熱性を有する
    樹脂により構成されることを特徴とする請求項1〜請求
    項4のいずれかに記載の異方導電性シート。
  6. 【請求項6】 粘着防止用フィルムは、異方導電性シー
    ト本体と対接しない外面が粗面化処理されたものである
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載
    の異方導電性シート。
  7. 【請求項7】 導電路形成部における突出部の高さが1
    00μm以下であって、粘着防止用フィルムの厚さが当
    該突出部の高さよりも小さいことを特徴とする請求項1
    〜請求項6のいずれかに記載の異方導電性シート。
  8. 【請求項8】 被検査回路基板の一面に配置される複数
    の被検査電極の各々に対応して配置された検査用電極を
    その表面に有する検査用回路基板と、この検査用回路基
    板の表面側に、粘着防止用フィルムが外面となるよう配
    置された請求項1〜請求項7のいずれかに記載の異方導
    電性シートを有してなり、 前記異方導電性シートは、異方導電性シート本体におけ
    る各々の導電路形成部が検査用回路基板における各々の
    検査用電極上に位置されるよう配置されており、当該異
    方導電性シート上に、検査対象である被検査回路基板に
    おける被検査電極の各々が当該異方導電性シートの導電
    路形成部上に位置するよう配置されることを特徴とする
    検査装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項7の何れかに記載の異
    方導電性シートからなることを特徴とするコネクター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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