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JP2001143968A - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2001143968A
JP2001143968A JP32401799A JP32401799A JP2001143968A JP 2001143968 A JP2001143968 A JP 2001143968A JP 32401799 A JP32401799 A JP 32401799A JP 32401799 A JP32401799 A JP 32401799A JP 2001143968 A JP2001143968 A JP 2001143968A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive polymer
polymer layer
forming
solution
electrolytic capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32401799A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunobu Tsuji
康暢 辻
Toshitaka Kato
寿孝 加藤
Takahiro Hamada
貴裕 濱田
Emiko Igaki
恵美子 井垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP32401799A priority Critical patent/JP2001143968A/ja
Publication of JP2001143968A publication Critical patent/JP2001143968A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーナー部を被覆し、ショートの発生率を低
減する固体電解コンデンサの製造方法を提供することを
目的とする。 【解決手段】 陽極導出線2を有し表面に誘電体酸化皮
膜層を形成した弁作用金属からなる陽極体1と、この陽
極体1の誘電体酸化皮膜層上に固体電解質層として形成
される導電性高分子層5、6と、この導電性高分子層上
に設けた陰極層7、8と、上記陽極導出線2および陰極
層8にそれぞれ接続された引き出し端子9、10と、こ
の引き出し端子9、10の一部を除いて全体を被った外
装11とからなる固体電解コンデンサにおいて、上記陽
極体1のコーナー部の導電性高分子層5、6の厚みが5
μm以上100μm以下とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導電性高分子層を固
体電解質として用いた固体電解コンデンサおよびその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器のデジタル化にともな
い、それに使用される固体電解コンデンサに優れた高周
波特性が求められている。
【0003】そこで従来における固体電解コンデンサの
要部の断面図を図16に、固体電解コンデンサの断面図
を図17に示す。
【0004】図16において、21は表面に誘電体酸化
皮膜層を形成したタンタルからなる陽極体、22はタン
タルからなる陽極導出線、23は陽極体21の上に形成
された導電性高分子層である。ここで図示しないが、陽
極体21は多数の細孔を有した多孔質体であり、誘電体
酸化皮膜層及び導電性高分子層23は全ての細孔表面に
も形成される。24は陰極としてのカーボン層、25は
同じく銀塗料層、26は陽極端子、27は陰極端子、2
8は外装である。
【0005】このような導電性高分子層を固体電解質と
して用いた固体電解コンデンサを得るために一般に行わ
れている従来における第1の固体電解コンデンサの製造
方法は、導電性高分子層が米国特許4697001号明
細書並びに図面に示されるように、陽極体をモノマー溶
液と酸化剤溶液に交互に浸漬することにより得られ、先
に浸漬した溶液、例えばモノマー溶液を陽極体内部に含
ませ他方の溶液、例えば酸化剤溶液に浸漬し、陽極体内
部に導電性高分子層を重合生成させていた。
【0006】また、従来における第2の固体電解コンデ
ンサの製造方法は、特願平9−316283号に示され
るように先に浸漬した溶液、例えばモノマー溶液を陽極
体内部に含ませ他方の溶液、例えば酸化剤溶液に浸漬す
る際、酸化剤溶液を低温にしておき所定時間浸漬した後
引き上げ低音保持して酸化剤溶液を陽極体内部に拡散さ
せ、その後温度を上昇して反応させ、陽極体内部に導電
性高分子層を重合生成させていた。
【0007】また、従来における第3の固体電解コンデ
ンサの製造方法は、モノマー溶液と酸化剤溶液の混合液
に陽極体を浸漬することにより、陽極体内部に導電性高
分子層を重合生成させていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来における第1および第2および第3の固体電解コンデ
ンサの製造方法では、陽極体21のコーナー部の導電性
高分子層23は図16に示すように1〜2μmとなって
おり、化学酸化重合にて導電性高分子を形成しているの
で、陽極体21のコーナー部付近の導電性高分子が形成
されにくいという問題を有しており、陽極体21のコー
ナー部における導電性高分子層23の形成不足による陽
極体21の露出が引き起こすショートの一因になってい
た。また、陽極体21の露出がない場合でも陽極体21
のコーナー部の導電性高分子層23は薄いので、誘電体
酸化皮膜がストレスを受けやすくなり、ストレス発生時
に酸化皮膜に欠陥が発生しショートの一因になってい
た。
【0009】本発明は上記問題点を解決するもので、陽
極体のコーナー部を被覆することによりショート不良の
少ない固体電解コンデンサおよびその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の固体電解コンデンサは、陽極導出線を有し表
面に誘電体酸化皮膜層を形成した弁作用金属からなる陽
極体と、この陽極体の誘電体酸化皮膜層上に固体電解質
層として形成される導電性高分子層と、この導電性高分
子層上に設けた陰極層と、上記陽極導出線および陰極層
にそれぞれ接続された引き出し端子と、この引き出し端
子の一部を除いて全体を被った外装とからなる固体電解
コンデンサにおいて、前記陽極体のコーナー部の導電性
高分子層の厚みが5μm以上100μm以下になるよう
にしたものである。
【0011】この構成によれば、陽極体のコーナー部を
被覆することにより、導電性高分子層の形成不足による
陽極体の露出が引き起こすショートを防ぐことができ、
また、誘電体酸化皮膜が外装樹脂後の乾燥などによる熱
ストレスを受けにくくなり、ストレス発生時に誘電体酸
化皮膜の欠陥の発生を抑制しショートを防ぐことができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、陽極導出線を有し表面に誘電体酸化皮膜層を形成し
た弁作用金属からなる陽極体と、この陽極体の誘電体酸
化皮膜層上に固体電解質層として形成される導電性高分
子層と、この導電性高分子層上に設けた陰極層と、上記
陽極導出線および陰極層にそれぞれ接続された引き出し
端子と、この引き出し端子の一部を除いて全体を被った
外装とからなる固体電解コンデンサにおいて、上記陽極
体のコーナー部の導電性高分子層の厚みが5μm以上1
00μm以下になるようにしたものであり、コーナー部
の導電性高分子層の厚みが5μm以上100μm以下に
なるようにすると、導電性高分子層の形成不足による陽
極体の露出がなくなり、ストレスに対しても誘電体酸化
皮膜の欠陥の発生を抑制できるのでショートを防ぐこと
ができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、導電性高分子層
が化学酸化重合により形成される第1の導電性高分子層
と、化学酸化重合により形成される第2の導電性高分子
層とで構成されたものであり、第2の導電性高分子層を
形成することによりコーナー部の被覆ができるため、導
電性高分子層の形成不足による陽極体の露出がなくな
り、ストレスに対しても誘電体酸化皮膜の欠陥の発生を
抑制できるのでショートを防ぐことができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、弁作用金属がタ
ンタルまたはアルミニウムから選ばれるものであり、弁
作用金属がタンタルまたはアルミニウムであることが好
ましい。
【0015】請求項4に記載の発明は、第1の導電性高
分子層を形成する陽極体の誘電体酸化皮膜上に化学酸化
重合によるプレ重合膜層を有するものであり、第2の導
電性高分子層を形成しやすくすることができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、プレ重合膜が主
として陽極体の表面近傍に形成された、ポーラスで凸凹
のある導電性高分子層であり、導電性高分子層を陽極体
の内部に形成する前に、陽極体の表面近傍にプレ重合膜
層をポーラスに、かつ凸凹に形成することにより容易に
第2の導電性高分子層を形成することができる。
【0017】請求項6に記載の発明は、陽極導出線を埋
没した弁作用金属粉末の成形体を焼結して多孔質体と
し、この多孔質体を陽極酸化して表面に誘電体酸化皮膜
を形成して陽極体とし、この陽極体にモノマー溶液と酸
化剤溶液を用いて化学酸化重合により第1の導電性高分
子層を形成し、さらに第1の導電性高分子層上にモノマ
ー溶液と酸化剤溶液を用いて化学酸化重合により第2の
導電性高分子層を形成して少なくとも上記陽極体のコー
ナー部の第1と第2の導電性高分子層の合計の厚みが5
μm以上100μm以下となるように固体電解質として
の導電性高分子層を形成し、この導電性高分子層上に陰
極層を形成し、上記陽極導出線および陰極層にそれぞれ
引き出し端子を接続し、この引き出し端子の一部を除い
て樹脂による外装を形成するものであり、第1の導電性
高分子層を陽極体の内部に形成し、その後第2の導電性
高分子層を陽極体の表面近傍に形成することによりコー
ナー部の被覆ができるため、導電性高分子層の形成不足
による陽極体の露出がなくなり、ストレスに対しても酸
化皮膜の欠陥の発生を抑制できるのでショートを防ぐこ
とができる。
【0018】請求項7に記載の発明は、第1、第2の導
電性高分子層の少なくともいずれか一方が、モノマー溶
液に浸漬した後酸化剤溶液に浸漬して化学酸化重合させ
て形成するものであり、このように導電性高分子層を形
成することによりコーナー部の被覆ができるため、導電
性高分子層の形成不足による陽極体の露出がなくなり、
ストレスに対しても誘電体酸化皮膜の欠陥の発生を抑制
できるのでショートを防ぐことができる。
【0019】請求項8に記載の発明は、第1、第2の導
電性高分子層の少なくともいずれか一方が、酸化剤溶液
に浸漬した後モノマー溶液に浸漬して化学酸化重合させ
て形成するものであり、このように導電性高分子層を形
成することによりコーナー部の被覆ができるため、導電
性高分子層の形成不足による陽極体の露出がなくなり、
ストレスに対しても誘電体酸化皮膜の欠陥の発生を抑制
できるのでショートを防ぐことができる。
【0020】請求項9に記載の発明は、第1、第2の導
電性高分子層の少なくともいずれか一方が、モノマー溶
液に浸漬した後酸化剤溶液に浸漬し、その後所定の雰囲
気温度中で所定の時間保持して化学酸化重合させて形成
するものであり、このように導電性高分子層を形成する
ことによりコーナー部の被覆ができるため、導電性高分
子層の形成不足による陽極体の露出がなくなり、ストレ
スに対しても誘電体酸化皮膜の欠陥の発生を抑制できる
のでショートを防ぐことができる。
【0021】請求項10に記載の発明は、第1、第2の
導電性高分子層の少なくともいずれか一方が、酸化剤溶
液に浸漬した後モノマー溶液に浸漬し、その後所定の雰
囲気温度中で所定の時間保持して化学酸化重合させて形
成するものであり、このように導電性高分子層を形成す
ることによりコーナー部の被覆ができるため、導電性高
分子層の形成不足による陽極体の露出がなくなり、スト
レスに対しても誘電体酸化皮膜の欠陥の発生を抑制でき
るのでショートを防ぐことができる。
【0022】請求項11に記載の発明は、第1、第2の
導電性高分子層の少なくともいずれか一方が、モノマー
溶液と酸化剤溶液の混合溶液に浸漬して化学酸化重合さ
せて形成するものであり、このように導電性高分子層を
形成することによりコーナー部の被覆ができるため、導
電性高分子層の形成不足による陽極体の露出がなくな
り、ストレスに対しても誘電体酸化皮膜の欠陥の発生を
抑制できるのでショートを防ぐことができる。
【0023】請求項12に記載の発明は、第1、第2の
導電性高分子層の少なくともいずれか一方が、モノマー
溶液と酸化剤溶液の混合溶液に浸漬し、その後所定の雰
囲気温度中で所定の時間保持して化学酸化重合させて形
成するものであり、このように導電性高分子層を形成す
ることによりコーナー部の被覆ができるため、導電性高
分子層の形成不足による陽極体の露出がなくなり、スト
レスに対しても誘電体酸化皮膜の欠陥の発生を抑制でき
るのでショートを防ぐことができる。
【0024】請求項13に記載の発明は、モノマー溶液
と酸化剤溶液の混合溶液の粘度が100cps以上とな
る混合溶液に浸漬し、その後所定の雰囲気温度中で所定
の時間保持して化学酸化重合させて第2の導電性高分子
層を形成するものであり、第1の導電性高分子層上によ
り厚く第2の導電性高分子層を形成することができる。
【0025】請求項14に記載の発明は、モノマー溶液
と酸化剤溶液の混合溶液に導電性高分子粉末を5wt%
以上添加したものに浸漬し、その後所定の雰囲気温度中
で所定の時間保持して化学酸化重合させて第2の導電性
高分子層を形成するものであり、第1の導電性高分子層
上により厚く第2の導電性高分子層を形成することがで
きる。
【0026】請求項15に記載の発明は、上記第2の導
電性高分子層を形成する混合溶液に添加する導電性高分
子粉末の粒径が0.01μm以上10μm以下であり、
第1の導電性高分子層上により厚く第2の導電性高分子
層を形成することができる。
【0027】請求項16に記載の発明は、第1の導電性
高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度より第2の
導電性高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度を速
くしたものであり、第2の導電性高分子層を形成する化
学酸化重合の反応速度を速くすることで、より陽極体の
表面に導電性高分子層を形成することができるので、コ
ーナー部の被覆を容易に行うことができる。
【0028】請求項17に記載の発明は、第1の導電性
高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度より第2の
導電性高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度を速
くするために、第1の導電性高分子層を形成する化学酸
化重合時より第2の導電性高分子層を形成する化学酸化
重合時の反応温度を高くしたものであり、第2の導電性
高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度を速くする
ことで、より陽極体の表面に導電性高分子層を形成する
ことができるので、コーナー部の被覆を容易に行うこと
ができる。
【0029】請求項18に記載の発明は、第1の導電性
高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度より第2の
導電性高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度を速
くするために、第2の導電性高分子層を形成する化学酸
化重合時のモノマー溶液と酸化剤溶液において、第1の
導電性高分子層を形成する化学酸化重合時よりモノマー
もしくは酸化剤の濃度を高くしたものであり、第2の導
電性高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度を速く
することができ、より陽極体の表面に導電性高分子層を
形成することができるので、コーナー部の被覆を容易に
行うことができる。
【0030】請求項19に記載の発明は、第1の導電性
高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度より第2の
導電性高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度を速
くするために、第2の導電性高分子層を形成する化学酸
化重合時のモノマー溶液と酸化剤溶液において、第1の
導電性高分子層を形成する化学酸化重合時よりモノマー
及び酸化剤の両方の濃度を高くしたものであり、第2の
導電性高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度を速
くすることができ、請求項18よりも陽極体の表面に導
電性高分子層を形成することができるので、より効果的
にコーナー部の被覆を容易に行うことができる。
【0031】請求項20に記載の発明は、第1の導電性
高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度より第2の
導電性高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度を速
くするために、第1の導電性高分子層を形成する化学酸
化重合時より第2の導電性高分子層を形成する化学酸化
重合時の反応温度を高くするとともにモノマー溶液と酸
化剤溶液においてモノマーもしくは酸化剤の濃度を高く
したものであり、第2の導電性高分子層を形成する化学
酸化重合の反応速度を速くすることができ、請求項17
および18よりも陽極体の表面に導電性高分子層を形成
することができるので、より効果的にコーナー部の被覆
を容易に行うことができる。
【0032】請求項21に記載の発明は、第1の導電性
高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度より第2の
導電性高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度を速
くするために、第1の導電性高分子層を形成する化学酸
化重合時より第2の導電性高分子層を形成する化学酸化
重合時の反応温度を高くするとともにモノマー溶液と酸
化剤溶液においてモノマーおよび酸化剤の両方の濃度を
高くしたものであり、第2の導電性高分子層を形成する
化学酸化重合の反応速度を速くすることができ、請求項
20よりも陽極体の表面に導電性高分子層を形成するこ
とができるので、さらに効果的にコーナー部の被覆を容
易に行うことができる。
【0033】請求項22に記載の発明は、陽極導出線を
埋没した弁作用金属粉末の成形体を焼結して多孔質体と
し、この多孔質体を陽極酸化して表面に誘電体酸化皮膜
を形成して陽極体とし、この陽極体にモノマー溶液と酸
化剤溶液を用いて化学酸化重合によりプレ重合膜層を形
成し、このプレ重合膜層上にモノマー溶液と酸化剤溶液
を用いて化学酸化重合により第1の導電性高分子層を形
成し、さらに第1の導電性高分子層上にモノマー溶液と
酸化剤溶液を用いて化学酸化重合により第2の導電性高
分子層を形成して少なくとも上記陽極体のコーナー部の
第1と第2の導電性高分子層の合計の厚みが5μm以上
100μm以下となるように固体電解質としての導電性
高分子層を形成し、この導電性高分子層上に陰極層を形
成し、上記陽極導出線および陰極層にそれぞれ引き出し
端子を接続し、この引き出し端子の一部を除いて樹脂に
よる外装を形成するものであり、陽極体の表面近傍にプ
レ重合膜層をポーラスに、かつ凸凹に形成することによ
り容易に第2の導電性高分子層を形成することができ
る。
【0034】請求項23に記載の発明は、プレ重合膜層
がモノマー溶液に浸漬した後酸化剤溶液に浸漬して化学
酸化重合させて形成するものであり、陽極体の表面近傍
にプレ重合膜層をポーラスに、かつ凸凹に形成すること
により容易に第2の導電性高分子層を形成することがで
きる。
【0035】請求項24に記載の発明は、プレ重合膜層
が酸化剤溶液に浸漬した後モノマー溶液に浸漬して化学
酸化重合させて形成するものであり、陽極体の表面近傍
にプレ重合膜層をポーラスに、かつ凸凹に形成すること
により容易に第2の導電性高分子層を形成することがで
きる。
【0036】請求項25に記載の発明は、プレ重合膜層
がモノマー溶液と酸化剤溶液の混合溶液に浸漬して化学
酸化重合させて形成するものであり、陽極体の表面近傍
にプレ重合膜層をポーラスに、かつ凸凹に形成すること
により容易に第2の導電性高分子層を形成することがで
きる。
【0037】請求項26に記載の発明は、プレ重合膜層
がモノマー溶液と酸化剤溶液の混合溶液に浸漬し、その
後所定の雰囲気温度中で所定の時間保持して化学酸化重
合させて形成するものであり、陽極体の表面近傍にプレ
重合膜層をポーラスに、かつ凸凹に形成することにより
容易に第2の導電性高分子層を形成することができる。
【0038】請求項27に記載の発明は、モノマー溶液
と酸化剤溶液の混合溶液に導電性高分子粉末を5wt%
以上添加したものに浸漬し、その後所定の雰囲気温度中
で所定の時間保持して化学酸化重合させてプレ重合膜層
を形成するものであり、陽極体の表面近傍にプレ重合膜
層をより凸凹に形成することができ、より効果的に容易
に第2の導電性高分子層を形成することができる。
【0039】請求項28に記載の発明は、上記プレ重合
膜層を形成する混合溶液に添加する導電性高分子粉末の
粒径が0.01μm以上10μm以下であり、陽極体の
表面近傍にプレ重合膜層をより凸凹に形成することがで
き、より効果的に容易に第2の導電性高分子層を形成す
ることができる。
【0040】請求項29に記載の発明は、第1の導電性
高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度よりプレ重
合膜層を形成する化学酸化重合の反応速度を速くしたも
のであり、プレ重合膜層を形成する化学酸化重合の反応
速度を速くすることで、より陽極体の表面近傍にポーラ
スに、かつ凸凹に形成することができる。
【0041】請求項30に記載の発明は、第1の導電性
高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度よりプレ重
合膜層を形成する化学酸化重合の反応速度を速くするた
めに、第1の導電性高分子層を形成する化学酸化重合時
よりプレ重合膜を形成する化学酸化重合時の反応温度を
高くしたものであり、プレ重合膜層を形成する化学酸化
重合の反応速度を速くすることで、より陽極体の表面近
傍にポーラスに、かつ凸凹に形成することができる。
【0042】請求項31に記載の発明は、第1の導電性
高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度よりプレ重
合膜層を形成する化学酸化重合の反応速度を速くするた
めに、プレ重合膜層を形成する化学酸化重合時のモノマ
ー溶液と酸化剤溶液において、第1の導電性高分子層を
形成する化学酸化重合時よりモノマーもしくは酸化剤の
濃度を高くしたものであり、プレ重合膜層を形成する化
学酸化重合の反応速度を速くすることで、より陽極体の
表面近傍にポーラスに、かつ凸凹に形成することができ
る。
【0043】請求項32に記載の発明は、第1の導電性
高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度よりプレ重
合膜層を形成する化学酸化重合の反応速度を速くするた
めに、プレ重合膜層を形成する化学酸化重合時のモノマ
ー溶液と酸化剤溶液において、第1の導電性高分子層を
形成する化学酸化重合時よりモノマー及び酸化剤の両方
の濃度を高くしたものであり、請求項31よりもプレ重
合膜層を形成する化学酸化重合の反応速度を速くするこ
とで、より効果的に陽極体の表面近傍にポーラスに、か
つ凸凹に形成することができる。
【0044】請求項33に記載の発明は、第1の導電性
高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度よりプレ重
合膜層を形成する化学酸化重合の反応速度を速くするた
めに、第1の導電性高分子層を形成する化学酸化重合時
よりプレ重合膜層を形成する化学酸化重合時の反応温度
を高くするとともにモノマー溶液と酸化剤溶液において
モノマーもしくは酸化剤の濃度を高くしたものであり、
請求項30および請求項31よりもプレ重合膜層を形成
する化学酸化重合の反応速度を速くすることで、より効
果的に陽極体の表面近傍にポーラスに、かつ凸凹に形成
することができる。
【0045】請求項34に記載の発明は、第1の導電性
高分子層を形成する化学酸化重合の反応速度よりプレ重
合膜層を形成する化学酸化重合の反応速度を速くするた
めに、第1の導電性高分子層を形成する化学酸化重合時
よりプレ重合膜層を形成する化学酸化重合時の反応温度
を高くするとともにモノマー溶液と酸化剤溶液において
モノマーおよび酸化剤の両方の濃度を高くしたものであ
り、請求項33よりもプレ重合膜層を形成する化学酸化
重合の反応速度を速くすることで、より効果的に陽極体
の表面近傍にポーラスに、かつ凸凹に形成することがで
きる。
【0046】以下、本発明の実施の形態について説明す
る。
【0047】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実
施の形態における固体電解コンデンサの製造方法の要部
を説明する図である。
【0048】図1において、1は陽極体、2は陽極体1
から導出されたタンタルからなる陽極導出線、3はモノ
マー溶液、4は酸化剤溶液である。
【0049】本発明の第1の実施の形態における固体電
解コンデンサの製造方法は、図1(a)に示すようにタ
ンタルからなる陽極導出線2にタンタル粉末を所定の形
状にプレス成形後、焼成して1.4mm×3.0mm×
3.8mmの多孔質体を形成し、リン酸水溶液中におい
て印加電圧30Vで陽極酸化して多孔質体の表面に誘電
体酸化皮膜層を形成して陽極体1を得る。
【0050】次に図1(b)に示すように5℃に保持し
たモノマー溶液3に誘電体酸化皮膜層を形成した陽極体
1を浸漬し、5分後に引き上げる。その後、図1(c)
に示すように25℃に保持した酸化剤溶液4に10分間
浸漬し、化学酸化重合反応させる。その後80℃の純水
で洗浄し、105℃で5分間乾燥する。以上の操作を8
回繰り返し、第1の導電性高分子層を形成する。
【0051】次に図1(d)に示すように5℃に保持し
たモノマー溶液3に第1の導電性高分子層を形成した陽
極体1を浸漬し、5分後に引き上げる。その後、図1
(e)に示すように第1の導電性高分子層を形成した反
応速度よりも速くなるように40℃に保持した酸化剤溶
液4に10分間浸漬し、化学酸化重合反応させる。その
後80℃の純水で洗浄し、105℃で5分間乾燥する。
以上の操作を3回繰り返し、第2の導電性高分子層を形
成する。
【0052】一方、比較として第1の従来における固体
電解コンデンサの製造方法を示す。誘電体酸化皮膜層を
形成するまでは、上記本発明の第1の実施の形態と同様
に作製され、導電性高分子層は上記本発明の第1の実施
の形態の第1の導電性高分子層と同様に形成する。
【0053】上記のようにして得られた本発明の第1の
実施の形態におけるコンデンサ素子の断面図を図2に示
す。コンデンサ素子のコーナー部は化学酸化重合の第1
の導電性高分子層5および化学酸化重合の第2の導電性
高分子層6により被覆され、厚みは9μmであった。
【0054】また、本発明の第1の実施の形態における
コンデンサ素子を図3に示すように第1の導電性高分子
層5、第2の導電性高分子層6からなる固体電解質層上
にカーボン層7、銀塗料層8からなる陰極層を形成し、
引き出し端子としての金属リード端子9及び10を設
け、樹脂で外装11を形成して固体電解コンデンサを
得、ショートの発生率の測定を行った。
【0055】その結果、第1の従来における固体電解コ
ンデンサがショート発生率が20%であるのに対して、
本発明の第1の実施の形態で得られた固体電解コンデン
サはショート発生率が7%であった。
【0056】このように本発明の第1の実施の形態の製
造方法は、第1の導電性高分子層5を素子内部に形成
し、その後反応速度を第1の導電性高分子層5を形成す
る反応速度よりも速くして第2の導電性高分子層6を素
子表面の近傍に形成することにより、陽極体1のコーナ
ー部を第1の導電性高分子層5および第2の導電性高分
子層6で被覆できるため、導電性高分子層の形成不足に
よる陽極体1の露出がなくなり、ストレスに対しても誘
電体酸化皮膜の欠陥の発生を抑制できるのでショート発
生率を低減することができる。
【0057】なお、本発明の第1の実施の形態及び従来
のモノマー溶液は、イソプロピルアルコールを10vo
l%含有する水溶液にモノマーとしてピロールを1.0
mol/lとなるように溶解させ、酸化剤溶液は、イソ
プロピルアルコールを10vol%含有する水溶液に酸
化剤として硫酸第二鉄を0.25mol/l、ドーパン
トとしてアルキルナフタレンスルホン酸イオンをNa塩
の形で0.03mol/lとなるように溶解させた。ま
た、モノマーは、ピロールに限られるものではなく、酸
化剤も硫酸第二鉄に限られるものではない。
【0058】また、本発明の第1の実施の形態では、反
応速度を第1の導電性高分子層を形成する反応速度より
も速くするために、第2の導電性高分子層を形成する酸
化剤溶液の温度を第1の導電性高分子層を形成する酸化
剤溶液の温度よりも上昇したが、モノマー溶液を上昇し
ても良い。また、モノマー溶液と酸化剤溶液の両方の温
度を上昇しても良い。
【0059】また、本発明の第1の実施の形態では、第
1の導電性高分子層の形成にはモノマー溶液を5℃、酸
化剤溶液を25℃になるようにし、第2の導電性高分子
層の形成にはモノマー溶液を5℃、酸化剤溶液を40℃
になるようにしたが、これに限られるものではない。
【0060】また、本発明の第1の実施の形態では、第
1および第2の導電性高分子層を形成する際モノマー溶
液に浸漬した後酸化剤溶液に浸漬した場合について述べ
たが、酸化剤溶液に浸漬した後モノマー溶液に浸漬した
場合であっても同様の作用と効果を有することはいうま
でもない。
【0061】また、本発明の第1の実施の形態では、弁
作用金属をタンタルとしたが、アルミニウムであっても
良い。
【0062】(実施の形態2)図4は本発明の第2の実
施の形態における固体電解コンデンサの製造方法の要部
を説明する図である。
【0063】図4中において、図1と同一のものについ
ては同一の符号を示してある。
【0064】本発明の第2の実施の形態における固体電
解コンデンサの製造方法は、誘電体酸化皮膜を形成する
までは、上記本発明の第1の実施の形態と同様に作製さ
れる。次に図4(b)に示すように5℃に保持してモノ
マー溶液3に誘電体酸化皮膜層を形成した陽極体1を浸
漬し、5分後に引き上げる。その後、図4(c)に示す
ように5℃に保持した酸化剤溶液4に浸漬し、10秒後
引き上げ、図4(d)に示すように5℃の雰囲気中に5
分間保持する。図4(c)および(d)に示す酸化剤溶
液4に浸漬する一連の操作を4回繰り返し、その後図4
(e)に示すように30℃の雰囲気中に10分間保持
し、化学酸化重合反応させる。その後上記本発明の第1
の実施の形態と同様に作製され第1の導電性高分子層を
形成する。次に上記本発明の第1の実施の形態と同様に
作製され第2の導電性高分子層を形成する。
【0065】一方、比較として第2の従来における固体
電解コンデンサの製造方法を示す。誘電体酸化皮膜層を
形成するまでは、上記本発明の第1の実施の形態と同様
に作製され、導電性高分子層は、上記本発明の第2の実
施の形態の第1の導電性高分子層と同様に形成する。
【0066】上記のようにして得られた本発明の第2の
実施の形態におけるコンデンサ素子のコーナー部は化学
酸化重合の第1の導電性高分子層および化学酸化重合の
第2の導電性高分子層により被覆され、厚みは10μm
であった。
【0067】また、本発明の第2の実施の形態及び第2
の従来におけるコンデンサ素子は、本発明の第1の実施
の形態と同様な方法で固体電解コンデンサを得、ショー
トの発生率の測定を行った。
【0068】その結果、第2の従来における固体電解コ
ンデンサがショート発生率が20%であるのに対して、
本発明の第2の実施の形態で得られた固体電解コンデン
サはショート発生率が5%であった。
【0069】このように本発明の第2の実施の形態の製
造方法は、本発明の第1の実施の形態と同様の作用と効
果がある。
【0070】なお、本発明の第2の実施の形態のモノマ
ー溶液及び酸化剤溶液は、本発明の第1の実施の形態と
同様の液組成である。また、モノマーは、本発明の第1
の実施の形態同様ピロールに限られるものではなく、酸
化剤も硫酸第二鉄に限られるものではない。
【0071】また、本発明の第2の実施の形態では、反
応速度を第1の導電性高分子層を形成する反応速度より
も速くするために、第2の導電性高分子層を形成する酸
化剤溶液の温度を第1の導電性高分子層を形成する酸化
剤溶液の温度よりも上昇したが、本発明の第1の実施の
形態と同様モノマー溶液を上昇しても良い。また、モノ
マー溶液と酸化剤溶液の両方の温度を上昇しても良い。
【0072】また、本発明の第2の実施の形態では、第
1の導電性高分子層の形成にはモノマー溶液及び酸化剤
溶液を5℃、雰囲気温度を30℃になるようにし、第2
の導電性高分子層の形成にはモノマー溶液を5℃、酸化
剤溶液を40℃になるようにしたが、これに限られるも
のではない。
【0073】また、本発明の第2の実施の形態では、第
1および第2の導電性高分子層を形成する際モノマー溶
液に浸漬した後酸化剤溶液に浸漬した場合について述べ
たが、本発明の第1の実施の形態と同様酸化剤溶液に浸
漬した後モノマー溶液に浸漬した場合であっても同様の
作用と効果を有することはいうまでもない。
【0074】また、本発明の第2の実施の形態では、弁
作用金属をタンタルとしたが、本発明の第1の実施の形
態と同様アルミニウムであっても良い。
【0075】(実施の形態3)図5は本発明の第3の実
施の形態における固体電解コンデンサの製造方法の要部
を説明する図である。
【0076】図5において、12は混合溶液、その他図
1と同一のものについては同一の符号を示してある。
【0077】本発明の第3の実施の形態における固体電
解コンデンサの製造方法は、誘電体酸化皮膜を形成する
までは、上記本発明の第1の実施の形態と同様に作製さ
れる。次に図5(b)に示すように10℃に保持してモ
ノマー溶液と酸化剤溶液の混合溶液12に誘電体酸化皮
膜層を形成した陽極体1を浸漬し、20分後に引き上げ
る以外は、上記本発明の第1の実施の形態と同様に作製
され第1の導電性高分子層を形成する。次に上記本発明
の第1の実施の形態と同様に作製され第2の導電性高分
子層を形成する。
【0078】一方、比較として第3の従来における固体
電解コンデンサの製造方法を示す。誘電体酸化皮膜層を
形成するまでは、上記本発明の第1の実施の形態と同様
に作製され、導電性高分子層は上記本発明の第3の実施
の形態の第1の導電性高分子層と同様に形成する。
【0079】上記のようにして得られた本発明の第3の
実施の形態におけるコンデンサ素子のコーナー部は化学
酸化重合の第1の導電性高分子層および化学酸化重合の
第2の導電性高分子層により被覆され、厚みは7μmで
あった。
【0080】また、本発明の第3の実施の形態及び第3
の従来におけるコンデンサ素子は、本発明の第1の実施
の形態と同様な方法で固体電解コンデンサを得、ショー
トの発生率の測定を行った。
【0081】その結果、第3の従来における固体電解コ
ンデンサがショート発生率が22%であるのに対して、
本発明の第3の実施の形態で得られた個体電解コンデン
サはショート発生率が8%であった。
【0082】このように本発明の第3の実施の形態の製
造方法は、本発明の第1の実施の形態と同様の作用と効
果がある。
【0083】なお、本発明の第3の実施の形態のモノマ
ー溶液及び酸化剤溶液は、本発明の第1の実施の形態と
同様の液組成である。また、モノマーは、本発明の第1
の実施の形態同様ピロールに限られるものではなく、酸
化剤も硫酸第二鉄に限られるものではない。
【0084】また、本発明の第3の実施の形態では、反
応速度を第1の導電性高分子層を形成する反応速度より
も速くするために、第2の導電性高分子層を形成する酸
化剤溶液の温度を第1の導電性高分子層を形成する酸化
剤溶液の温度よりも上昇したが、本発明の第1の実施の
形態と同様モノマー溶液を上昇しても良い。また、モノ
マー溶液と酸化剤溶液の両方の温度を上昇しても良い。
【0085】また、本発明の第3の実施の形態では、第
1の導電性高分子層の形成には混合溶液を10℃になる
ようにし、第2の導電性高分子層の形成にはモノマー溶
液を5℃、酸化剤溶液を40℃になるようにしたが、こ
れに限られるものではない。
【0086】また、本発明の第3の実施の形態では、第
2の導電性高分子層を形成する際モノマー溶液に浸漬し
た後酸化剤溶液に浸漬した場合について述べたが、酸化
剤溶液に浸漬した後モノマー溶液に浸漬した場合であっ
ても同様の作用と効果を有することはいうまでもない。
【0087】また、本発明の第3の実施の形態では弁作
用金属をタンタルとしたが、本発明の第1の実施の形態
と同様アルミニウムであっても良い。
【0088】(実施の形態4)図6は本発明の第4の実
施の形態における固体電解コンデンサの製造方法の要部
を説明する図である。
【0089】図6において、12は混合溶液、その他図
1と同一のものについては同一の符号を示してある。
【0090】本発明の第4の実施の形態における固体電
解コンデンサの製造方法は、誘電体酸化皮膜を形成する
までは、上記本発明の第1の実施の形態と同様に作製さ
れる。次に図6(b)に示すように10℃に保持してモ
ノマー溶液と酸化剤溶液の混合溶液12に誘電体酸化皮
膜層を形成した陽極体1を浸漬し、5分後に引き上げ
る。その後図6(c)に示すように30℃の雰囲気中に
10分間保持し、化学酸化重合させる。その後上記本発
明の第1の実施の形態と同様に作製され第1の導電性高
分子層を形成する。次に上記本発明の第1の実施の形態
と同様に作製され第2の導電性高分子層を形成する。
【0091】上記のようにして得られた本発明の第4の
実施の形態におけるコンデンサ素子のコーナー部は化学
酸化重合の第1の導電性高分子層および化学酸化重合の
第2の導電性高分子層により被覆され、厚みは10μm
であった。
【0092】また、本発明の第4の実施の形態における
コンデンサ素子は、本発明の第1の実施の形態と同様な
方法で固体電解コンデンサを得、ショートの発生率の測
定を行った。
【0093】その結果、本発明の第4の実施の形態で得
られた固体電解コンデンサはショート発生率が5%であ
った。
【0094】このように本発明の第4の実施の形態の製
造方法は、本発明の第1の実施の形態と同様の作用と効
果がある。
【0095】なお、本発明の第4の実施の形態のモノマ
ー溶液及び酸化剤溶液は、本発明の第1の実施の形態と
同様の液組成である。また、モノマーは、本発明の第1
の実施の形態同様ピロールに限られるものではなく、酸
化剤も硫酸第二鉄に限られるものではない。
【0096】また、本発明の第4の実施の形態では、反
応速度を第1の導電性高分子層を形成する反応速度より
も速くするために、第2の導電性高分子層を形成する酸
化剤溶液の温度を第1の導電性高分子層を形成する酸化
剤溶液の温度よりも上昇したが、本発明の第1の実施の
形態と同様モノマー溶液を上昇しても良い。また、モノ
マー溶液と酸化剤溶液の両方の温度を上昇しても良い。
【0097】また、本発明の第4の実施の形態では、第
1の導電性高分子層の形成には混合溶液を10℃、雰囲
気温度を30℃になるようにし、第2の導電性高分子層
の形成にはモノマー溶液を5℃、酸化剤溶液を40℃に
なるようにしたが、これに限られるものではない。
【0098】また、本発明の第4の実施の形態では、第
2の導電性高分子層を形成する際モノマー溶液に浸漬し
た後酸化剤溶液に浸漬した場合について述べたが、酸化
剤溶液に浸漬した後モノマー溶液に浸漬した場合であっ
ても同様の作用と効果を有することはいうまでもない。
【0099】また、本発明の第4の実施の形態では弁作
用金属をタンタルとしたが、本発明の第1の実施の形態
と同様アルミニウムであっても良い。
【0100】(実施の形態5)図7は本発明の第5の実
施の形態における固体電解コンデンサの製造方法の要部
を説明する図である。
【0101】図7において、図1と同一のものについて
は同一の符号を示してある。
【0102】本発明の第5の実施の形態における固体電
解コンデンサの製造方法は、第1の導電性高分子層を形
成するまでは、上記本発明の第1の実施の形態と同様に
作製される。次に図7(d)に示すように5℃に保持し
てモノマー溶液3に第1の導電性高分子層を形成した陽
極体1を浸漬し、5分後に引き上げる。その後、図7
(e)に示すように5℃に保持した酸化剤溶液4に浸漬
し、10秒後引き上げ、図7(f)に示すように5℃の
雰囲気中に5分間保持する。図7(e)および(f)に
示す酸化剤溶液4に浸漬する一連の操作を4回繰り返
し、その後図7(g)に示すように40℃の雰囲気中に
10分間保持し、化学酸化重合反応させる。その後上記
本発明の第1の実施の形態と同様に作製され第2の導電
性高分子層を形成する。
【0103】上記のようにして得られた本発明の第5の
実施の形態におけるコンデンサ素子のコーナー部は化学
酸化重合の第1の導電性高分子層および化学酸化重合の
第2の導電性高分子層により被覆され、厚みは7μmで
あった。
【0104】また、本発明の第5の実施の形態における
コンデンサ素子は、本発明の第1の実施の形態と同様な
方法で固体電解コンデンサを得、ショートの発生率の測
定を行った。
【0105】その結果、本発明の第5の実施の形態で得
られた固体電解コンデンサは、ショート発生率が9%で
あった。
【0106】このように本発明の第5の実施の形態の製
造方法は、本発明の第1の実施の形態と同様の作用と効
果がある。
【0107】なお、本発明の第5の実施の形態のモノマ
ー溶液及び酸化剤溶液は、本発明の第1の実施の形態と
同様の液組成である。また、モノマーは、本発明の第1
の実施の形態同様ピロールに限られるものではなく、酸
化剤も硫酸第二鉄に限られるものではない。
【0108】また、本発明の第5の実施の形態では、反
応速度を第1の導電性高分子層を形成する反応速度より
も速くするために、第2の導電性高分子層を形成する雰
囲気温度を第1の導電性高分子層を形成する酸化剤溶液
の温度よりも上昇したが、モノマー溶液または酸化剤溶
液の温度を上昇しても良い。また、モノマー溶液と酸化
剤溶液の両方の温度を上昇しても良い。
【0109】また、本発明の第5の実施の形態では、第
1の導電性高分子層の形成にはモノマー溶液を5℃、酸
化剤溶液を25℃になるようにし、第2の導電性高分子
層の形成にはモノマー溶液及び酸化剤溶液を5℃、雰囲
気温度を40℃になるようにしたが、これに限られるも
のではない。
【0110】また、本発明の第5の実施の形態では、第
1の導電性高分子層は本発明の第1の実施の形態と同様
の化学酸化重合方法を採用したが、これに限られるもの
ではなく、好ましくは本発明の第2から第4の実施の形
態のいずれかの第1の導電性高分子層を形成する方法を
採用するのが良い。
【0111】また、本発明の第5の実施の形態では、モ
ノマー溶液に浸漬した後酸化剤溶液に浸漬した場合につ
いて述べたが、本発明の第1の実施の形態と同様酸化剤
溶液に浸漬した後モノマー溶液に浸漬した場合であって
も同様の作用と効果を有することはいうまでもない。
【0112】また、本発明の第5の実施の形態では弁作
用金属をタンタルとしたが、本発明の第1の実施の形態
と同様アルミニウムであっても良い。
【0113】(実施の形態6)図8は本発明の第6の実
施の形態における固体電解コンデンサの製造方法の要部
を説明する図である。
【0114】図8において、12は混合溶液であり、そ
の他図1と同一のものについては同一の符号を示してあ
る。
【0115】本発明の第6の実施の形態における固体電
解コンデンサの製造方法は、第1の導電性高分子層を形
成するまでは、上記本発明の第1の実施の形態と同様に
作製される。次に図8(d)に示すように40℃に保持
してモノマー溶液と酸化剤溶液の混合溶液12に誘電体
酸化皮膜層を形成した陽極体1を浸漬し、20分後に引
き上げる以外は、上記本発明の第1の実施の形態と同様
に作製され第2の導電性高分子層を形成する。
【0116】上記のようにして得られた本発明の第6の
実施の形態におけるコンデンサ素子のコーナー部は化学
酸化重合の第1の導電性高分子層および化学酸化重合の
第2の導電性高分子層により被覆され、厚みは11μm
であった。
【0117】また、本発明の第6の実施の形態における
コンデンサ素子は、本発明の第1の実施の形態と同様な
方法で固体電解コンデンサを得、ショートの発生率の測
定を行った。
【0118】その結果、本発明の第6の実施の形態で得
られた固体電解コンデンサは、ショート発生率が5%で
あった。
【0119】このように本発明の第6の実施の形態の製
造方法は、本発明の第1の実施の形態と同様の作用と効
果がある。
【0120】なお、本発明の第6の実施の形態のモノマ
ー溶液及び酸化剤溶液は、本発明の第1の実施の形態と
同様の液組成である。また、モノマーは、本発明の第1
の実施の形態同様ピロールに限られるものではなく、酸
化剤も硫酸第二鉄に限られるものではない。
【0121】また、本発明の第6の実施の形態では、第
1の導電性高分子層の形成にはモノマー溶液を5℃、酸
化剤溶液を25℃になるようにし、第2の導電性高分子
層の形成には混合溶液を40℃になるようにしたが、こ
れに限られるものではない。
【0122】また、本発明の第6の実施の形態では、第
1の導電性高分子層は本発明の第1の実施の形態と同様
の化学酸化重合方法を採用したが、これに限られるもの
でなく、好ましくは、本発明の第2から第4の実施の形
態のいずれかの第1の導電性高分子層を形成する方法を
採用するのが良い。
【0123】また、本発明の第6の実施の形態では、モ
ノマー溶液に浸漬した後酸化剤溶液に浸漬した場合につ
いて述べたが、本発明の第1の実施の形態と同様酸化剤
溶液に浸漬した後モノマー溶液に浸漬した場合であって
も同様の作用と効果を有することはいうまでもない。
【0124】また、本発明の第6の実施の形態では弁作
用金属をタンタルとしたが、本発明の第1の実施の形態
と同様アルミニウムであっても良い。
【0125】(実施の形態7)図9は本発明の第7の実
施の形態における固体電解コンデンサの製造方法の要部
を説明する図である。
【0126】図9において、12は混合溶液であり、そ
の他図1と同一のものについては同一の符号を示してあ
る。
【0127】本発明の第7の実施の形態における固体電
解コンデンサの製造方法は、第1の導電性高分子層を形
成するまでは、上記本発明の第1の実施の形態と同様に
作製される。次に図9(d)に示すように10℃に保持
してモノマー溶液と酸化剤溶液の混合溶液12に誘電体
酸化皮膜層を形成した陽極体1を浸漬し、5分後に引き
上げる。その後図9(e)に示すように40℃の雰囲気
中に10分間保持し、化学酸化重合させる。その後上記
本発明の第1の実施の形態と同様に作製され第2の導電
性高分子層を形成する。
【0128】上記のようにして得られた本発明の第7の
実施の形態におけるコンデンサ素子のコーナー部は化学
酸化重合の第1の導電性高分子層および化学酸化重合の
第2の導電性高分子層により被覆され、厚みは13μm
であった。
【0129】また、本発明の第7の実施の形態における
コンデンサ素子は、本発明の第1の実施の形態と同様な
方法で固体電解コンデンサを得、ショートの発生率の測
定を行った。
【0130】その結果、本発明の第7の実施の形態で得
られた固体電解コンデンサは、ショート発生率が4%で
あった。
【0131】このように本発明の第7の実施の形態の製
造方法は、本発明の第1の実施の形態と同様の作用と効
果がある。
【0132】なお、本発明の第7の実施の形態のモノマ
ー溶液及び酸化剤溶液は、本発明の第1の実施の形態と
同様の液組成である。また、モノマーは、本発明の第1
の実施の形態同様ピロールに限られるものではなく、酸
化剤も硫酸第二鉄に限られるものではない。
【0133】また、本発明の第7の実施の形態では、第
1の導電性高分子層の形成にはモノマー溶液を5℃、酸
化剤溶液を25℃になるようにし、第2の導電性高分子
層の形成には混合溶液は10℃、雰囲気温度を40℃に
なるようにしたが、これに限られるものではない。
【0134】また、本発明の第7の実施の形態では、第
2の導電性高分子層を形成するのにモノマー溶液と酸化
剤溶液からなる混合溶液を用いたが、好ましくは、混合
溶液の粘度が100cps以上の混合溶液が良く、また
は、混合溶液に粒径0.01μm以上10μm以下の導
電性高分子粉末を5wt%以上添加した混合溶液が良
い。
【0135】また、本発明の第7の実施の形態では、第
1の導電性高分子層は本発明の第1の実施の形態と同様
の化学酸化重合方法を採用したが、これに限られるもの
でなく、好ましくは、本発明の第2から第4の実施の形
態のいずれかの第1の導電性高分子層を形成する方法を
採用するのが良い。
【0136】また、本発明の第7の実施の形態では、モ
ノマー溶液に浸漬した後酸化剤溶液に浸漬した場合につ
いて述べたが、本発明の第1の実施の形態と同様酸化剤
溶液に浸漬した後モノマー溶液に浸漬した場合であって
も同様の作用と効果を有することはいうまでもない。
【0137】また、本発明の第7の実施の形態では弁作
用金属をタンタルとしたが、本発明の第1の実施の形態
と同様アルミニウムであっても良い。
【0138】(実施の形態8)図10は本発明の第8の
実施の形態における固体電解コンデンサの製造方法の要
部を説明する図である。
【0139】図10において、図1と同一のものについ
ては同一の符号を示してある。
【0140】本発明の第8の実施の形態における固体電
解コンデンサの製造方法は、第1の導電性高分子層を形
成するまでは、上記本発明の第1の実施の形態と同様に
作製され、第2の導電性高分子層は、図10(e)に示
すように25℃に保持し、本発明の第1の実施の形態の
第2の導電性高分子層を形成する際の酸化剤の濃度より
も酸化剤濃度を濃くした酸化剤溶液4に第1の導電性高
分子層を形成した陽極体1を浸漬し、10分後に引き上
げる以外は、上記本発明の第1の実施の形態の第1の導
電性高分子層と同様に作製され、第2の導電性高分子層
を形成する。
【0141】上記のようにして得られた本発明の第8の
実施の形態におけるコンデンサ素子のコーナー部は化学
酸化重合の第1の導電性高分子層および化学酸化重合の
第2の導電性高分子層により被覆され、厚みは10μm
であった。
【0142】また、本発明の第8の実施の形態における
コンデンサ素子は、本発明の第1の実施の形態と同様な
方法で固体電解コンデンサを得、ショートの発生率の測
定を行った。
【0143】その結果、本発明の第8の実施の形態で得
られた固体電解コンデンサは、ショート発生率が6%で
あった。
【0144】このように、本発明の第8の実施の形態の
製造方法は、第2の導電性高分子層を形成する際酸化剤
溶液の酸化剤濃度を濃くしているので反応速度が速くな
り、陽極体の表面近傍に導電性高分子が形成されコーナ
ー部の被覆ができるため、導電性高分子層の形成不足に
よる陽極体の露出がなくなり、ストレスに対しても誘電
体酸化皮膜の欠陥の発生を抑制できるのでショート発生
率を低減することができる。
【0145】なお、本発明の第8の実施の形態の第1の
導電性高分子層を形成するモノマー溶液及び酸化剤溶液
は、本発明の第1の実施の形態と同様の液組成であり、
第2の導電性高分子層を形成するモノマー溶液及び酸化
剤溶液は、酸化剤溶液の酸化剤としての硫酸第二鉄を本
発明の第1の実施の形態の0.25mol/lから0.
5mol/lに増加した以外は本発明の第1の実施の形
態と同様の液組成である。また、モノマーは、本発明の
第1の実施の形態同様ピロールに限られるものではな
く、酸化剤も硫酸第二鉄に限られるものではない。
【0146】また、本発明の第8の実施の形態では、反
応速度を第1の導電性高分子層を形成する反応速度より
も速くするために、第2の導電性高分子層を形成する酸
化剤溶液の酸化剤濃度を第1の導電性高分子層を形成す
る酸化剤溶液の酸化剤濃度よりも上昇したが、モノマー
溶液を上昇しても良い。また、モノマー溶液と酸化剤溶
液の両方の濃度を上昇しても良い。
【0147】また、本発明の第8の実施の形態では、第
1及び第2の導電性高分子層の形成にはモノマー溶液を
5℃、酸化剤溶液を25℃になるようにしたが、これに
限られるものではない。
【0148】また、本発明の第8の実施の形態では、本
発明の第1の実施の形態と同様の化学酸化重合方法を採
用したが、これに限られるものでなく、好ましくは、本
発明の第2から第7の実施の形態のいずれかの化学酸化
重合方法を採用するのが良い。
【0149】また、本発明の第8の実施の形態では、モ
ノマー溶液に浸漬した後酸化剤溶液に浸漬した場合につ
いて述べたが、本発明の第1の実施の形態と同様酸化剤
溶液に浸漬した後モノマー溶液に浸漬した場合であって
も同様の作用と効果を有することはいうまでもない。
【0150】また、本発明の第8の実施の形態では弁作
用金属をタンタルとしたが、本発明の第1の実施の形態
と同様アルミニウムであっても良い。
【0151】(実施の形態9)図11は本発明の第9の
実施の形態における固体電解質コンデンサの製造方法の
要部を説明する図である。
【0152】図11において、図1と同一のものについ
ては同一の符号を示してある。
【0153】本発明の第9の実施の形態における固体電
解コンデンサの製造方法は、第1の導電性高分子層を形
成するまでは、上記本発明の第1の実施の形態と同様に
作製され、第2の導電性高分子層は、図11(e)に示
すように35℃に保持し、本発明の第1の実施の形態の
酸化剤の濃度よりも酸化剤濃度を濃くした酸化剤溶液4
に第1の導電性高分子層を形成した陽極体1を浸漬し、
10分後に引き上げる以外は、上記本発明の第1の実施
の形態の第1の導電性高分子層と同様に作製され、第2
の導電性高分子層を形成する。
【0154】上記のようにして得られた本発明の第9の
実施の形態におけるコンデンサ素子のコーナー部は化学
酸化重合の第1の導電性高分子層および化学酸化重合の
第2の導電性高分子層により被覆され、厚みは12μm
であった。
【0155】また、本発明の第9の実施の形態における
コンデンサ素子は、本発明の第1の実施の形態と同様な
方法で固体電解コンデンサを得、ショートの発生率の測
定を行った。
【0156】その結果、本発明の第9の実施の形態で得
られた固体電解コンデンサは、ショート発生率が5%で
あった。
【0157】このように本発明の第9の実施の形態の製
造方法は、第2の導電性高分子層を形成する際酸化剤溶
液の温度を上昇し、かつ酸化剤濃度を濃くしているので
より反応速度が速くなり、陽極体のより表面近傍に導電
性高分子が形成され、よりコーナー部の被覆ができるた
め、導電性高分子層の形成不足による陽極体の露出がな
くなり、ストレスに対しても誘電体酸化皮膜の欠陥の発
生を抑制できるのでショート発生率をより効果的に低減
することができる。
【0158】なお、本発明の第9の実施の形態の第1の
導電性高分子層を形成するモノマー溶液及び酸化剤溶液
は、本発明の第1の実施の形態と同様の液組成であり、
第2の導電性高分子層を形成するモノマー溶液及び酸化
剤溶液は、酸化剤溶液の酸化剤としての硫酸第二鉄を本
発明の第1の実施の形態の0.25mol/lから0.
5mol/lに増加した以外は本発明の第1の実施の形
態と同様の液組成である。また、モノマーは、本発明の
第1の実施の形態同様ピロールに限られるものではな
く、酸化剤も硫酸第二鉄に限られるものではない。
【0159】また、本発明の第9の実施の形態では、反
応速度を第1の導電性高分子層を形成する反応速度より
も速くするために、第2の導電性高分子層を形成する酸
化剤溶液の温度及び酸化剤濃度を第1の導電性高分子層
を形成する酸化剤溶液の温度及び酸化剤濃度よりも上昇
したが、モノマー溶液の温度及び濃度を上昇しても良
い。また、モノマー溶液と酸化剤溶液の両方の温度及び
濃度を上昇しても良い。
【0160】また、本発明の第9の実施の形態では、第
1の導電性高分子層の形成にはモノマー溶液を5℃、酸
化剤溶液を25℃になるようにし、第2の導電性高分子
層の形成にはモノマー溶液を5℃、酸化剤溶液が40℃
になるようにしたが、これに限られるものではない。
【0161】また、本発明の第9の実施の形態では、本
発明の第1の実施の形態と同様の化学酸化重合方法を採
用したが、これに限られるものでなく、好ましくは、本
発明の第2から第7の実施の形態のいずれかの化学酸化
重合方法を採用するのが良い。
【0162】また、本発明の第9の実施の形態では、モ
ノマー溶液に浸漬した後酸化剤溶液に浸漬した場合につ
いて述べたが、本発明の第1の実施の形態と同様酸化剤
溶液に浸漬した後モノマー溶液に浸漬した場合であって
も同様の作用と効果を有することはいうまでもない。
【0163】また、本発明の第9の実施の形態では弁作
用金属をタンタルとしたが、本発明の第1の実施の形態
と同様アルミニウムであっても良い。
【0164】(実施の形態10)図12は本発明の第1
0の実施の形態における固体電解コンデンサの製造方法
の要部を説明する図である。
【0165】図12において、図1と同一のものについ
ては同一の符号を示してある。
【0166】本発明の第10の実施の形態における固体
電解コンデンサの製造方法は、誘電体酸化皮膜層を形成
するまでは、上記本発明の第1の実施の形態と同様に作
製される。次に図12(b)に示すように5℃に保持し
たモノマー溶液3に誘電体酸化皮膜層を形成した陽極体
1を浸漬し、5分後に引き上げる。その後、図12
(c)に示すように40℃に保持した酸化剤溶液4に1
0分間浸漬し、化学酸化重合反応させる。その後80℃
の純水で洗浄し、105℃で5分間乾燥する。以上の操
作を2回繰り返し、プレ重合膜層を形成する。次に上記
本発明の第1の実施の形態と同様に作製され、第1及び
第2の導電性高分子層を形成する。
【0167】上記のようにして得られた本発明の第10
の実施の形態におけるコンデンサ素子の断面図を図13
に示す。コンデンサ素子のコーナー部は化学酸化重合の
プレ重合膜層13および化学酸化重合の第1の導電性高
分子層5および化学酸化重合の第2の導電性高分子層6
により被覆され、厚みは14μmであった。
【0168】また、本発明の第10の実施の形態におけ
るコンデンサ素子は、本発明の第1の実施の形態と同様
な方法で固体電解コンデンサを得、ショートの発生率の
測定を行った。
【0169】その結果、本発明の第10の実施の形態で
得られた固体電解コンデンサは、ショート発生率が4%
であった。
【0170】このように本発明の第10の実施の形態の
製造方法は、プレ重合膜層13をまず陽極体の表面近傍
にポーラスに、かつ凸凹状に形成し、導電性高分子層の
被覆性を向上させ、第2の導電性高分子層を素子表面に
形成しやすくしている。これにより、その後第1及び第
2の導電性高分子層を形成したとき陽極体のコーナー部
を本発明の第1の実施の形態より厚く被覆できるため、
導電性高分子層の形成不足による陽極体の露出がなくな
り、ストレスに対しても誘電体酸化皮膜の欠陥の発生を
抑制できるのでより効果的にショート発生率を低減する
ことができる。
【0171】なお、本発明の第10の実施の形態のモノ
マー溶液及び酸化剤溶液は、本発明の第1の実施の形態
と同様の液組成である。また、モノマーは、本発明の第
1の実施の形態同様ピロールに限られるものではなく、
酸化剤も硫酸第二鉄に限られるものではない。
【0172】また、本発明の第10の実施の形態では、
反応速度を第1の導電性高分子層を形成する反応速度よ
りも速くするために、第2の導電性高分子層を形成する
酸化剤溶液の温度を第1の導電性高分子層を形成する酸
化剤溶液の温度よりも上昇したが、本発明の第1の実施
の形態と同様モノマー溶液を上昇しても良い。また、モ
ノマー溶液と酸化剤溶液の両方の温度を上昇しても良
い。
【0173】また、本発明の第10の実施の形態では、
反応速度を第1の導電性高分子層を形成する反応速度よ
りも速くするために、プレ重合膜層を形成する酸化剤溶
液の温度を第1の導電性高分子層を形成する酸化剤溶液
の温度よりも上昇したが、モノマー溶液を上昇しても良
い。また、モノマー溶液と酸化剤溶液の両方の温度を上
昇しても良い。さらにモノマー溶液のモノマー濃度、も
しくは酸化剤溶液の酸化剤濃度を上昇しても良い。ま
た、モノマー溶液のモノマー濃度及び酸化剤溶液の酸化
剤濃度を上昇しても良い。
【0174】また、本発明の第10の実施の形態では、
プレ重合膜層の形成にはモノマー溶液を5℃、酸化剤溶
液を40℃になるようにし、第1の導電性高分子層の形
成にはモノマー溶液を5℃、酸化剤溶液を25℃になる
ようにし、第2の導電性高分子層の形成にはモノマー溶
液を5℃、酸化剤溶液を40℃になるようにしたが、こ
れに限られるものではない。
【0175】また、本発明の第10の実施の形態では、
第1及び第2の導電性高分子層を形成するに当たり本発
明の第1の実施の形態と同様の化学酸化重合方法を採用
したが、これに限られるものでなく、好ましくは、本発
明の第2から第9の実施の形態のいずれかの化学酸化重
合方法を採用するのが良い。
【0176】また、本発明の第10の実施の形態では、
プレ重合膜層、第1、第2の導電性高分子層を形成する
際モノマー溶液に浸漬した後酸化剤溶液に浸漬した場合
について述べたが、酸化剤溶液に浸漬した後モノマー溶
液に浸漬した場合であっても同様の作用と効果を有する
ことはいうまでもない。
【0177】また、本発明の第10の実施の形態では弁
作用金属をタンタルとしたが、本発明の第1の実施の形
態と同様アルミニウムであっても良い。
【0178】(実施の形態11)図14は本発明の第1
1の実施の形態における固体電解コンデンサの製造方法
の要部を説明する図である。
【0179】図14において、12は混合溶液であり、
その他図1と同一のものについては同一の符号を示して
ある。
【0180】本発明の第11の実施の形態における固体
電解コンデンサの製造方法は、誘電体酸化皮膜層を形成
するまでは、上記本発明の第1の実施の形態と同様に作
製される。次に図14(b)に示すように35℃に保持
してモノマー溶液と酸化剤溶液の混合溶液12に誘電体
酸化皮膜層を形成した陽極体1を浸漬し、10分間浸漬
し、化学酸化重合させる。その後80℃の純水で洗浄
し、105℃で5分間乾燥する。以上の操作を2回繰り
返し、プレ重合膜層を形成する。次に上記本発明の第1
の実施の形態と同様に作製され、第1及び第2の導電性
高分子層を形成する。
【0181】上記のようにして得られた本発明の第11
の実施の形態におけるコンデンサ素子のコーナー部は化
学酸化重合のプレ重合膜層13および化学酸化重合の第
1の導電性高分子層5および化学酸化重合の第2の導電
性高分子層6により被覆され、厚みは16μmであっ
た。
【0182】また、本発明の第11の実施の形態におけ
るコンデンサ素子は、本発明の第1の実施の形態と同様
な方法で固体電解コンデンサを得、ショートの発生率の
測定を行った。
【0183】その結果、本発明の第11の実施の形態で
得られた固体電解コンデンサは、ショート発生率が4%
であった。
【0184】このように本発明の第11の実施の形態の
製造方法は、プレ重合膜層13をまず陽極体の表面近傍
にポーラスに、かつ凸凹状に形成し、導電性高分子層の
被覆性を向上させ、第2の導電性高分子層を素子表面に
形成しやすくしている。これにより、その後第1及び第
2の導電性高分子層を形成したとき陽極体のコーナー部
を本発明の第1の実施の形態より厚く被覆できるため、
導電性高分子層の形成不足による陽極体の露出がなくな
り、ストレスに対しても誘電体酸化皮膜の欠陥の発生を
抑制できるのでより効果的にショート発生率を低減する
ことができる。
【0185】なお、本発明の第11の実施の形態のモノ
マー溶液及び酸化剤溶液は、本発明の第1の実施の形態
と同様の液組成である。また、モノマーは、本発明の第
1の実施の形態同様ピロールに限られるものではなく、
酸化剤も硫酸第二鉄に限られるものではない。
【0186】また、本発明の第11の実施の形態では、
反応速度を第1の導電性高分子層を形成する反応速度よ
りも速くするために、第2の導電性高分子層を形成する
酸化剤溶液の温度を第1の導電性高分子層を形成する酸
化剤溶液の温度よりも上昇したが、本発明の第1の実施
の形態と同様モノマー溶液を上昇しても良い。また、モ
ノマー溶液と酸化剤溶液の両方の温度を上昇しても良
い。
【0187】また、本発明の第11の実施の形態では、
反応速度を第1の導電性高分子層を形成する反応速度よ
りも速くするために、プレ重合膜層を形成する酸化剤溶
液の温度を第1の導電性高分子層を形成する混合溶液の
温度よりも上昇したが、モノマー溶液のモノマー濃度、
もしくは酸化剤溶液の酸化剤濃度を上昇しても良い。ま
た、モノマー溶液のモノマー濃度及び酸化剤溶液の酸化
剤濃度を上昇しても良い。
【0188】また、本発明の第11の実施の形態では、
プレ重合膜層の形成には混合溶液を40℃になるように
し、第1の導電性高分子層の形成にはモノマー溶液を5
℃、酸化剤溶液を25℃になるようにし、第2の導電性
高分子層の形成にはモノマー溶液を5℃、酸化剤溶液を
40℃になるようにしたが、これに限られるものではな
い。
【0189】また、本発明の第11の実施の形態では、
第1及び第2の導電性高分子層を形成するに当たり本発
明の第1の実施の形態と同様の化学酸化重合方法を採用
したが、これに限られるものでなく、好ましくは、本発
明の第2から第9の実施の形態のいずれかの化学酸化重
合方法を採用するのが良い。
【0190】また、本発明の第11の実施の形態では、
モノマー溶液に浸漬した後酸化剤溶液に浸漬した場合に
ついて述べたが、本発明の第1の実施の形態と同様酸化
剤溶液に浸漬した後モノマー溶液に浸漬した場合であっ
ても同様の作用と効果を有することはいうまでもない。
【0191】また、本発明の第11の実施の形態では弁
作用金属をタンタルとしたが、本発明の第1の実施の形
態と同様アルミニウムであっても良い。
【0192】(実施の形態12)図15は本発明の第1
2の実施の形態における固体電解コンデンサの製造方法
の要部を説明する図である。
【0193】図15において、12は混合溶液であり、
その他図1と同一のものについては同一の符号を示して
ある。
【0194】本発明の第12の実施の形態における固体
電解コンデンサの製造方法は、誘電体酸化皮膜層を形成
するまでは、上記本発明の第1の実施の形態と同様に作
製される。次に図15(b)に示すように10℃に保持
してモノマー溶液と酸化剤溶液の混合溶液12に誘電体
酸化皮膜層を形成した陽極体1を浸漬し、5分後に引き
上げる。その後図15(c)に示すように40℃の雰囲
気中に10分間保持し、化学酸化重合させる。その後8
0℃の純水で洗浄し、105℃で5分間乾燥する。以上
の操作を2回繰り返し、プレ重合膜層を形成する。次に
上記本発明の第1の実施の形態と同様に作製され、第1
及び第2の導電性高分子層を形成する。
【0195】上記のようにして得られた本発明の第12
の実施の形態におけるコンデンサ素子のコーナー部は化
学酸化重合のプレ重合膜層13および化学酸化重合の第
1の導電性高分子層5および化学酸化重合の第2の導電
性高分子層6により被覆され、厚みは18μmであっ
た。
【0196】また、本発明の第12の実施の形態におけ
るコンデンサ素子は、本発明の第1の実施の形態と同様
な方法で固体電解コンデンサを得、ショートの発生率の
測定を行った。
【0197】その結果、本発明の第12の実施の形態で
得られた固体電解コンデンサは、ショート発生率が3%
であった。
【0198】このように本発明の第12の実施の形態の
製造方法は、プレ重合膜層13をまず陽極体の表面近傍
にポーラスに、かつ凸凹状に形成し、導電性高分子層の
被覆性を向上させ、第2の導電性高分子層を素子表面に
形成しやすくしている。これにより、その後第1及び第
2の導電性高分子層を形成したとき陽極体のコーナー部
を本発明の第1の実施の形態より厚く被覆できるため、
導電性高分子層の形成不足による陽極体の露出がなくな
り、ストレスに対しても誘電体酸化皮膜の欠陥の発生を
抑制できるのでより効果的にショート発生率を低減する
ことができる。
【0199】なお、本発明の第12の実施の形態のモノ
マー溶液及び誘電体酸化剤溶液は、本発明の第1の実施
の形態と同様の液組成である。また、モノマーは、本発
明の第1の実施の形態同様ピロールに限られるものでは
なく、酸化剤も硫酸第二鉄に限られるものではない。
【0200】また、本発明の第12の実施の形態では、
反応速度を第1の導電性高分子層を形成する反応速度よ
りも速くするために、第2の導電性高分子層を形成する
酸化剤溶液の温度を第1の導電性高分子層を形成する酸
化剤溶液の温度よりも上昇したが、本発明の第1の実施
の形態と同様モノマー溶液を上昇しても良い。また、モ
ノマー溶液と酸化剤溶液の両方の温度を上昇しても良
い。
【0201】また、本発明の第12の実施の形態では、
反応速度を第1の導電性高分子層を形成する反応速度よ
りも速くするために、プレ重合膜層を形成する混合溶液
の温度を第1の導電性高分子層を形成する酸化剤溶液の
温度よりも上昇したが、モノマー溶液のモノマー濃度、
もしくは酸化剤溶液の酸化剤濃度を上昇しても良い。ま
た、モノマー溶液のモノマー濃度及び酸化剤溶液の酸化
剤濃度を上昇しても良い。
【0202】また、本発明の第12の実施の形態では、
プレ重合膜層の形成には混合溶液を10℃、雰囲気温度
を40℃になるようにし、第1の導電性高分子層の形成
にはモノマー溶液を5℃、酸化剤溶液を25℃になるよ
うにし、第2の導電性高分子層の形成にはモノマー溶液
を5℃、酸化剤溶液を40℃になるようにしたが、これ
に限られるものではない。
【0203】また、本発明の第12の実施の形態では、
プレ重合膜層を形成するのにモノマー溶液と酸化剤溶液
からなる混合溶液を用いたが、好ましくは、混合溶液に
粒径0.01μm以上10μm以下の導電性高分子粉末
を5wt%以上添加した混合溶液が良い。
【0204】また、本発明の第12の実施の形態では、
第1及び第2の導電性高分子層を形成するに当たり本発
明の第1の実施の形態と同様の化学酸化重合方法を採用
したが、これに限られるものでなく、好ましくは、本発
明の第2から第9の実施の形態のいずれかの化学酸化重
合方法を採用するのが良い。
【0205】また、本発明の第12の実施の形態では、
モノマー溶液に浸漬した後酸化剤溶液に浸漬した場合に
ついて述べたが、本発明の第1の実施の形態と同様酸化
剤溶液に浸漬した後モノマー溶液に浸漬した場合であっ
ても同様の作用と効果を有することはいうまでもない。
【0206】また、本発明の第12の実施の形態では弁
作用金属をタンタルとしたが、本発明の第1の実施の形
態と同様アルミニウムであっても良い。
【0207】
【発明の効果】以上のように本発明の固体電解コンデン
サは構成されるため、陽極体のコーナー部の導電性高分
子層の形成不足による陽極体の露出がなくなり、ストレ
スに対しても誘電体酸化皮膜の欠陥の発生を抑制できる
のでショートを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における固体電解コ
ンデンサの製造方法の要部を説明する図
【図2】本発明の第1の実施の形態のコンデンサ素子の
断面図
【図3】本発明の第1の実施の形態の固体電解コンデン
サの断面図
【図4】本発明の第2の実施の形態における固体電解コ
ンデンサの製造方法の要部を説明する図
【図5】本発明の第3の実施の形態における固体電解コ
ンデンサの製造方法の要部を説明する図
【図6】本発明の第4の実施の形態における固体電解コ
ンデンサの製造方法の要部を説明する図
【図7】本発明の第5の実施の形態における固体電解コ
ンデンサの製造方法の要部を説明する図
【図8】本発明の第6の実施の形態における固体電解コ
ンデンサの製造方法の要部を説明する図
【図9】本発明の第7の実施の形態における固体電解コ
ンデンサの製造方法の要部を説明する図
【図10】本発明の第8の実施の形態における固体電解
コンデンサの製造方法の要部を説明する図
【図11】本発明の第9の実施の形態における固体電解
コンデンサの製造方法の要部を説明する図
【図12】本発明の第10の実施の形態における固体電
解コンデンサの製造方法の要部を説明する図
【図13】本発明の第10の実施の形態のコンデンサ素
子の断面図
【図14】本発明の第11の実施の形態における固体電
解コンデンサの製造方法の要部を説明する図
【図15】本発明の第12の実施の形態における固体電
解コンデンサの製造方法の要部を説明する図
【図16】従来におけるコンデンサ素子の断面図
【図17】従来における固体電解コンデンサの断面図
【符号の説明】
1 陽極体 2 陽極導出線 3 モノマー溶液 4 酸化剤溶液 5 第1の導電性高分子層 6 第2の導電性高分子層 7 カーボン層 8 銀塗料層 9、10 金属リード端子 11 外装 12 混合溶液 13 プレ重合膜層 21 陽極体 22 陽極導出線 23 導電性高分子層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱田 貴裕 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 井垣 恵美子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極導出線を有し表面に誘電体酸化皮膜
    層を形成した弁作用金属からなる陽極体と、この陽極体
    の誘電体酸化皮膜層上に固体電解質層として形成される
    導電性高分子層と、この導電性高分子層上に設けた陰極
    層と、上記陽極導出線および陰極層にそれぞれ接続され
    た引き出し端子と、この引き出し端子の一部を除いて全
    体を被った外装とからなる固体電解コンデンサにおい
    て、上記陽極体のコーナー部の導電性高分子層の厚みが
    5μm以上100μm以下とした固体電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】 導電性高分子層が化学酸化重合により形
    成される第1の導電性高分子層と、化学酸化重合により
    形成される第2の導電性高分子層とで構成された請求項
    1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 【請求項3】 弁作用金属がタンタルまたはアルミニウ
    ムから選ばれる1種類である請求項1に記載の固体電解
    コンデンサ。
  4. 【請求項4】 第1の導電性高分子層を形成する陽極体
    の誘電体酸化皮膜上に化学酸化重合によるプレ重合膜層
    を有する請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  5. 【請求項5】 プレ重合膜が主として陽極体の表面近傍
    に形成されたポーラスで凸凹のある導電性高分子層であ
    る請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  6. 【請求項6】 陽極導出線を埋没した弁作用金属粉末の
    成形体を焼結して多孔質体とし、この多孔質体を陽極酸
    化して表面に誘電体酸化皮膜を形成して陽極体とし、こ
    の陽極体にモノマー溶液と酸化剤溶液を用いて化学酸化
    重合により第1の導電性高分子層を形成し、さらに第1
    の導電性高分子層上にモノマー溶液と酸化剤溶液を用い
    て化学酸化重合により第2の導電性高分子層を形成して
    少なくとも上記陽極体のコーナー部の第1と第2の導電
    性高分子層の合計の厚みが5μm以上100μm以下と
    なるように固体電解質としての導電性高分子層を形成
    し、この導電性高分子層上に陰極層を形成し、上記陽極
    導出線および陰極層にそれぞれ引き出し端子を接続し、
    この引き出し端子の一部を除いて樹脂による外装を形成
    する固体電解コンデンサの製造方法。
  7. 【請求項7】 第1、第2の導電性高分子層の少なくと
    もいずれか一方が、モノマー溶液に浸漬した後酸化剤溶
    液に浸漬して化学酸化重合させて形成する請求項6に記
    載の固体電解コンデンサの製造方法。
  8. 【請求項8】 第1、第2の導電性高分子層の少なくと
    もいずれか一方が、酸化剤溶液に浸漬した後モノマー溶
    液に浸漬して化学酸化重合させて形成する請求項6に記
    載の固体電解コンデンサの製造方法。
  9. 【請求項9】 第1、第2の導電性高分子層の少なくと
    もいずれか一方が、モノマー溶液に浸漬した後酸化剤溶
    液に浸漬し、その後所定の雰囲気温度中で所定の時間保
    持して化学酸化重合させて形成する請求項6に記載の固
    体電解コンデンサの製造方法。
  10. 【請求項10】 第1、第2の導電性高分子層の少なく
    ともいずれか一方が、酸化剤溶液に浸漬した後モノマー
    溶液に浸漬し、その後所定の雰囲気温度中で所定の時間
    保持して化学酸化重合させて形成する請求項6に記載の
    固体電解コンデンサの製造方法。
  11. 【請求項11】 第1、第2の導電性高分子層の少なく
    ともいずれか一方が、モノマー溶液と酸化剤溶液の混合
    溶液に浸漬して化学酸化重合させて形成する請求項6に
    記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  12. 【請求項12】 第1、第2の導電性高分子層の少なく
    ともいずれか一方が、モノマー溶液と酸化剤溶液の混合
    溶液に浸漬し、その後所定の雰囲気温度中で所定の時間
    保持して化学酸化重合させて形成する請求項6に記載の
    固体電解コンデンサの製造方法。
  13. 【請求項13】 モノマー溶液と酸化剤溶液の混合溶液
    の粘度が100cps以上となる混合溶液に浸漬し、そ
    の後所定の雰囲気温度中で所定の時間保持して化学酸化
    重合させて第2の導電性高分子層を形成する請求項12
    に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  14. 【請求項14】 モノマー溶液と酸化剤溶液の混合溶液
    に導電性高分子粉末を5wt%以上添加したものに浸漬
    し、その後所定の雰囲気温度中で所定の時間保持して化
    学酸化重合させて第2の導電性高分子層を形成する請求
    項12に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  15. 【請求項15】 第2の導電性高分子層を形成する混合
    溶液に添加する導電性高分子粉末の粒径が0.01μm
    以上10μm以下である請求項14に記載の固体電解コ
    ンデンサの製造方法。
  16. 【請求項16】 第1の導電性高分子層を形成する化学
    酸化重合の反応速度より第2の導電性高分子層を形成す
    る化学酸化重合の反応速度を速くした請求項6に記載の
    固体電解コンデンサの製造方法。
  17. 【請求項17】 第1の導電性高分子層を形成する化学
    酸化重合の反応速度より第2の導電性高分子層を形成す
    る化学酸化重合の反応速度を速くするために、第1の導
    電性高分子層を形成する化学酸化重合時より第2の導電
    性高分子層を形成する化学酸化重合時の反応温度を高く
    した請求項6に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  18. 【請求項18】 第1の導電性高分子層を形成する化学
    酸化重合の反応速度より第2の導電性高分子層を形成す
    る化学酸化重合の反応速度を速くするために、第2の導
    電性高分子層を形成する化学酸化重合時のモノマー溶液
    と酸化剤溶液において、第1の導電性高分子層を形成す
    る化学酸化重合時よりモノマーもしくは酸化剤の濃度を
    高くした請求項6に記載の固体電解コンデンサの製造方
    法。
  19. 【請求項19】 第1の導電性高分子層を形成する化学
    酸化重合の反応速度より第2の導電性高分子層を形成す
    る化学酸化重合の反応速度を速くするために、第2の導
    電性高分子層を形成する化学酸化重合時のモノマー溶液
    と酸化剤溶液において、第1の導電性高分子層を形成す
    る化学酸化重合時よりモノマー及び酸化剤の両方の濃度
    を高くした請求項6に記載の固体電解コンデンサの製造
    方法。
  20. 【請求項20】 第1の導電性高分子層を形成する化学
    酸化重合の反応速度より第2の導電性高分子層を形成す
    る化学酸化重合の反応速度を速くするために、第1の導
    電性高分子層を形成する化学酸化重合時より第2の導電
    性高分子層を形成する化学酸化重合時の反応温度を高く
    するとともにモノマー溶液と酸化剤溶液においてモノマ
    ーもしくは酸化剤の濃度を高くした請求項6に記載の固
    体電解コンデンサの製造方法。
  21. 【請求項21】 第1の導電性高分子層を形成する化学
    酸化重合の反応速度より第2の導電性高分子層を形成す
    る化学酸化重合の反応速度を速くするために、第1の導
    電性高分子層を形成する化学酸化重合時より第2の導電
    性高分子層を形成する化学酸化重合時の反応温度を高く
    するとともにモノマー溶液と酸化剤溶液においてモノマ
    ーおよび酸化剤の両方の濃度を高くした請求項6に記載
    の固体電解コンデンサの製造方法。
  22. 【請求項22】 陽極導出線を埋没した弁作用金属粉末
    の成形体を焼結して多孔質体とし、この多孔質体を陽極
    酸化して表面に誘電体酸化皮膜を形成して陽極体とし、
    この陽極体にモノマー溶液と酸化剤溶液を用いて化学酸
    化重合によりプレ重合膜層を形成し、このプレ重合膜層
    上にモノマー溶液と酸化剤溶液を用いて化学酸化重合に
    より第1の導電性高分子層を形成し、さらに第1の導電
    性高分子層上にモノマー溶液と酸化剤溶液を用いて化学
    酸化重合により第2の導電性高分子層を形成して少なく
    とも上記陽極体のコーナー部の第1と第2の導電性高分
    子層の合計の厚みが5μm以上100μm以下となるよ
    うに固体電解質としての導電性高分子層を形成し、この
    導電性高分子層上に陰極層を形成し、上記陽極導出線お
    よび陰極層にそれぞれ引き出し端子を接続し、この引き
    出し端子の一部を除いて樹脂による外装を形成する固体
    電解コンデンサの製造方法。
  23. 【請求項23】 プレ重合膜層がモノマー溶液に浸漬し
    た後酸化剤溶液に浸漬して化学酸化重合させて形成する
    請求項22に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  24. 【請求項24】 プレ重合膜層が酸化剤溶液に浸漬した
    後モノマー溶液に浸漬して化学酸化重合させて形成する
    請求項22に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  25. 【請求項25】 プレ重合膜層がモノマー溶液と酸化剤
    溶液の混合溶液に浸漬して化学酸化重合させて形成する
    請求項22に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  26. 【請求項26】 プレ重合膜層がモノマー溶液と酸化剤
    溶液の混合溶液に浸漬し、その後所定の雰囲気温度中で
    所定の時間保持して化学酸化重合させて形成する請求項
    22に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  27. 【請求項27】 モノマー溶液と酸化剤溶液の混合溶液
    に導電性高分子粉末を5wt%以上添加したものに浸漬
    し、その後所定の雰囲気温度中で所定の時間保持して化
    学酸化重合させてプレ重合膜層を形成する請求項22に
    記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  28. 【請求項28】 プレ重合膜層を形成する混合溶液に添
    加する導電性高分子粉末の粒径が0.01μm以上10
    μm以下である請求項27に記載の固体電解コンデンサ
    の製造方法。
  29. 【請求項29】 第1の導電性高分子層を形成する化学
    酸化重合の反応速度よりプレ重合膜層を形成する化学酸
    化重合の反応速度を速くした請求項22に記載の固体電
    解コンデンサの製造方法。
  30. 【請求項30】 第1の導電性高分子層を形成する化学
    酸化重合の反応速度よりプレ重合膜層を形成する化学酸
    化重合の反応速度を速くするために、第1の導電性高分
    子層を形成する化学酸化重合時よりプレ重合膜を形成す
    る化学酸化重合時の反応温度を高くした請求項29に記
    載の固体電解コンデンサの製造方法。
  31. 【請求項31】 第1の導電性高分子層を形成する化学
    酸化重合の反応速度よりプレ重合膜層を形成する化学酸
    化重合の反応速度を速くするために、プレ重合膜層を形
    成する化学酸化重合時のモノマー溶液と酸化剤溶液にお
    いて、第1の導電性高分子層を形成する化学酸化重合時
    よりモノマーもしくは酸化剤の濃度を高くした請求項2
    9に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  32. 【請求項32】 第1の導電性高分子層を形成する化学
    酸化重合の反応速度よりプレ重合膜層を形成する化学酸
    化重合の反応速度を速くするために、プレ重合膜層を形
    成する化学酸化重合時のモノマー溶液と酸化剤溶液にお
    いて、第1の導電性高分子層を形成する化学酸化重合時
    よりモノマー及び酸化剤の両方の濃度を高くした請求項
    29に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  33. 【請求項33】 第1の導電性高分子層を形成する化学
    酸化重合の反応速度よりプレ重合膜層を形成する化学酸
    化重合の反応速度を速くするために、第1の導電性高分
    子層を形成する化学酸化重合時よりプレ重合膜層を形成
    する化学酸化重合時の反応温度を高くするとともにモノ
    マー溶液と酸化剤溶液においてモノマーもしくは酸化剤
    の濃度を高くした請求項29に記載の固体電解コンデン
    サの製造方法。
  34. 【請求項34】 第1の導電性高分子層を形成する化学
    酸化重合の反応速度よりプレ重合膜層を形成する化学酸
    化重合の反応速度を速くするために、第1の導電性高分
    子層を形成する化学酸化重合時よりプレ重合膜層を形成
    する化学酸化重合時の反応温度を高くするとともにモノ
    マー溶液と酸化剤溶液においてモノマーおよび酸化剤の
    両方の濃度を高くした請求項29に記載の固体電解コン
    デンサの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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