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JP2001002650A - 2,2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリルビイミダゾールの製造方法 - Google Patents

2,2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリルビイミダゾールの製造方法

Info

Publication number
JP2001002650A
JP2001002650A JP11177733A JP17773399A JP2001002650A JP 2001002650 A JP2001002650 A JP 2001002650A JP 11177733 A JP11177733 A JP 11177733A JP 17773399 A JP17773399 A JP 17773399A JP 2001002650 A JP2001002650 A JP 2001002650A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
producing
hexaallylbimidazole
reaction
solvent
bromine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11177733A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Higuchi
一明 樋口
Hideyuki Kunitoki
英之 国時
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuso Chemical Co Ltd
Original Assignee
Fuso Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuso Chemical Co Ltd filed Critical Fuso Chemical Co Ltd
Priority to JP11177733A priority Critical patent/JP2001002650A/ja
Publication of JP2001002650A publication Critical patent/JP2001002650A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2,4,5−トリアリルイミダゾールの転化
率及び2,2’,4,4’,5,5’,−ヘキサアリル
ビイミダゾールの選択率が高く、副生成物の生成を抑え
ることができ、しかも、有毒廃棄物を発生させず、また
生産効率が高く工業的生産に適した2,2’,4,
4’,5,5’,−ヘキサアリルビイミダゾールの製造
方法の提供にある。 【解決手段】 2,4,5−トリアリルイミダゾールを
酸化剤としてハロゲンの存在下、アルコール系溶媒中に
おいて酸化カップリングさせて2,2’,4,4’,
5,5’,−ヘキサアリルビイミダゾールを得る反応に
おいて、アルカリとしてアルカリ金属アルコラートを用
いることを特徴とする2,2’,4,4’,5,5’,
−ヘキサアリルビイミダゾールの製造方法とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2,2’,4,
4’,5,5’−ヘキサアリルビイミダゾールの製造方
法に係り、その目的は、2,4,5−トリアリルイミダ
ゾールの転化率及び、2,2’,4,4’,5,5’−
ヘキサアリルビイミダゾールの選択率が高く、副生成物
の生成を抑えることができ、しかも有毒廃棄物を発生さ
せず、また生産効率が高く工業的生産に適した2,
2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリルビイミダゾー
ルの製造方法を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】近年、フォトクロミック材料や光開始剤
として、2,2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリル
ビイミダゾールの有用性が高まっている。この2,
2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリルビイミダゾー
ルの製造方法としては、以下のような方法が開示されて
いる。
【0003】まず、Bull.Chem.Soc.,Japan,33,565(196
0) には、2,2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリ
ルビイミダゾールの製造方法として、水酸化カリウムの
エタノール溶液にトリフェニルイミダゾール(慣用名:
lophine )を溶解させ、この溶液中に酸素を吹き込みな
がら、1%フェリシアン化カリウム水溶液を室温で1.
5時間かけて滴下する方法が開示されている。しかしな
がらこの方法は、毒性の強いフェリシアン化カリウムを
大量に使用しなければならず、また副生成物の生成量が
多く、しかもエタノールと水が混合するため溶媒の回
収、再利用が難しいといった様々な問題点を抱えてお
り、工業的生産方法には適していなかった。
【0004】また、上記文献には水酸化カリウムのエタ
ノール溶液にトリフェニルイミダゾールを溶解させたも
のと臭素のエタノール溶液とをベンゼン中で混合するこ
とにより、2,2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリ
ルビイミダゾールを製造する方法も開示されている。こ
の方法は副生成物として水が生成し、しかも沸点の近い
エタノールとベンゼンを使用するため、溶媒の回収再利
用が難しいといった問題点を抱えている。
【0005】一方、Angew.Chem.,73(24)1961には、トリ
フェニルイミダゾールのベンゼン溶液に二酸化鉛を加
え、還流して酸化することにより2,2’,4,4’,
5,5’−ヘキサアリルビイミダゾールを合成する方法
が開示されている。この方法は非常に選択性が高いため
副生成物の生成量が極めて少なく、単離精製を容易に行
うことができる。しかしながら、反応速度が極めて緩慢
で、しかも毒性の高い鉛化合物を大量に使用するため、
環境汚染の可能性が考えられ工業的生産方法には適して
いなかった。また、前記文献にはトリフェニルイミダゾ
ールカリウム塩をエーテル溶媒中でヨウ素により酸化し
て2,2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリルビイミ
ダゾールを合成する方法も記載されているが、ヨウ素は
高価であるためにコストがかかりこの方法もまた工業的
生産方法には適していなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】即ち、前述したこれら
の方法は種々の問題点を有しているため、2,4,5−
トリアリルイミダゾールを、酸化カップリングさせて
2,2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリルビイミダ
ゾールを得る反応において、転化率及び選択率が高く、
副生物の生成を抑えることができるとともに、工業的生
産に適した製造方法の創出が望まれていた。
【0007】そこで本発明者らは、取扱いに優れたハロ
ゲン、特に臭素を用いる方法について鋭意研究を続けた
ところ、従来用いられていた水酸化カリウムに変えて、
アルカリ金属アルコラートを用いることにより、臭素使
用量を略化学量論量まで低減することができるととも
に、副生成物の生成を抑えることができ、しかも水が生
成しないため溶媒の回収再利用が容易であることを見出
し本発明の完成に至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1に係る発
明は、2,4,5−トリアリルイミダゾールを酸化剤と
してハロゲンの存在下、アルコール系溶媒中において酸
化カップリングさせて2,2’,4,4’,5,5’−
ヘキサアリルビイミダゾールを得る反応において、アル
カリとしてアルカリ金属アルコラートを用いることを特
徴とする2,2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリル
ビイミダゾールの製造方法に関する。
【0009】請求項2に係る発明は、前記アルコール系
溶媒として、炭素数4以下の低級脂肪族アルコールから
選択された1種以上の溶媒を使用することを特徴とする
請求項1記載の2,2’,4,4’,5,5’−ヘキサ
アリルビイミダゾールの製造方法に関し、請求項3に係
る発明は、前記ハロゲンが臭素であることを特徴とする
請求項1又は2記載の2,2’,4,4’,5,5’−
ヘキサアリルビイミダゾールの製造方法に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る2,2’,4,
4’,5,5’−ヘキサアリルビイミダゾールの製造方
法は、出発物質として2,4,5−トリアリルイミダゾ
ールを用いて、酸化剤としてハロゲン、アルカリとして
アルカリ金属アルコラートの存在下、酸化カップリング
させて2,2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリルビ
イミダゾールを製造する方法である。
【0011】用いる反応溶媒としては、メタノールやエ
タノール等の炭素数4以下の低級脂肪族アルコール系溶
媒を例示することができる。また、水分を含む溶媒(例
えば市販の99.5%エタノールは800〜900pp
m程度の水分を含有している)を用いる場合、脱水処理
することが望ましいが、脱水操作を行わなくても反応に
支障は無い。
【0012】また、2種類以上の溶媒を用いることも可
能であるが、2種類以上の溶媒を用いると溶媒の回収再
利用が煩雑となるため、1種類の溶媒を用いることが好
ましい。更に、溶媒の使用量は原料のイミダゾールを溶
解することができる量であれば良く特に限定はされな
い。
【0013】次に、所定量の上記反応溶媒をフラスコ等
の反応容器に仕込む。このとき反応容器内を窒素置換し
ておくことが好ましい。これは、窒素置換を行わないと
副生成物が生成し易くなり、収率が低下するため好まし
くないからである。
【0014】上記反応溶媒を仕込んだ後、アルカリ金属
を加え水素を発生させながらアルカリ金属アルコラート
を調製する。前記アルカリ金属アルコラートとしては、
この他に市販のアルカリ金属アルコラートを用いても、
また事前に高濃度でアルコールにアルカリ金属を溶解し
て調製したものを用いても良い。また、溶媒に用いるア
ルコールに相当するアルカリ金属アルコラートを用いる
と溶媒の回収再利用を容易に行うことができるためより
好ましい。また、アルカリ金属としては、ナトリウム、
カリウム、リチウム等を例示することができるが特に限
定はされない。
【0015】アルカリ金属アルコラートの使用量は特に
限定されないが、原料に対して、0.8〜1.5当量、
或いはハロゲンに対して当量程度でよい。これは、アル
カリ金属アルコラートの使用量が0.8当量未満ではイ
ミダゾールの転化率が低いために生成物を単離する際に
目的物が結晶として析出しにくく単離精製操作が煩雑と
なるため好ましくなく、また1.5当量以上使用しても
アルカリ金属アルコラートが未反応のまま残存するた
め、いずれの場合も好ましくないからである。
【0016】次に、このアルカリ金属アルコラートのア
ルコール溶液に出発物質である2,4,5−トリアリル
イミダゾールを溶解させる。2,4,5−トリアリルイ
ミダゾールとしては、英国特許第997396号に開示
されている次式3(化3)に示すものを例示することが
できる。(但し、式中R1 〜R10は、炭素数1〜6の低
級アルコール基またはアルコキシル基、塩素、臭素、フ
ッ素原子、或いはベンゼン環を形成するフェニル基の隣
接炭素残基とする。但し、4,5位のフェニル基の少な
くとも1つは、置換されていないものとする。)
【化3】
【0017】2,4,5−トリアリルイミダゾールが溶
解した後、ハロゲンを滴下する。このとき反応溶媒と同
じアルコール系溶媒に溶解して滴下すると良い。またハ
ロゲンの滴下時間及び反応温度は特に限定されないが、
例えば室温にて、10分〜1時間かけて滴下すれば良
い。
【0018】上記ハロゲンとしては、ヨウ素、臭素、塩
素等を例示することができが、価格や取扱いの面から臭
素が好ましく用いられる。また、ハロゲンの使用量も特
に限定はされないが、出発物質となる2,4,5−トリ
アリルイミダゾールに対して、0.8〜1.5当量とす
るのが好ましい。これは、0.8当量未満では、2,
4,5−トリアリルイミダゾールの転化率が低いため、
目的物の単離精製操作が煩雑となり、また1.5当量以
上使用してもハロゲンが未反応のまま残存するため、い
ずれの場合も好ましくないからである。
【0019】ハロゲンの滴下を始めると、イミダゾール
ラジカルにより反応液が微黄色から赤色に変化する。滴
下終了後、反応液の色が赤色から黄色に変化したら反応
終了である。
【0020】上記した方法によりカップリング反応を行
った後、反応液から目的物である2,2’,4,4’,
5,5’−ヘキサアリルビイミダゾールを得る方法とし
ては以下のような方法を例示することができる。
【0021】まず、常圧または減圧下で溶媒を留去して
使用する溶媒量によって異なるが、概ね全体量を10〜
25重量倍まで濃縮する。この操作により目的物である
2,2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリルビイミダ
ゾールが析出する。本発明に係る2,2’,4,4’,
5,5’−ヘキサアリルビイミダゾールの製造方法で
は、副生物の生成量が少ないために種結晶を用いなくて
も結晶が析出する。次にろ過又は遠心分離した後、溶媒
と同じアルコール系溶媒を用いて洗浄を行い、最後に減
圧等の方法により乾燥することで、次式4(化4)に示
される2,2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリルビ
イミダゾールを得ることができる。
【化4】
【0022】本発明に係る2,2’,4,4’,5,
5’−ヘキサアリルビイミダゾールの製造方法は以上の
通りであり、後記する実施例からも明らかな如く、高選
択率で経済的に2,2’,4,4’,5,5’−ヘキサ
アリルビイミダゾールを製造することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係る2,2’,4,4’,
5,5’−ヘキサアリルビイミダゾールの製造方法を実
施例を挙げて詳細に説明する。但し、本発明は以下の実
施例により何ら限定されるものではない。
【0024】(原料イミダゾールの合成)攪拌機、還流
冷却機、加熱設備を備えた反応容器に市販のベンゾイン
90重量部、O−クロロベンズアルデヒド63.1重量
部、酢酸アンモニウム257.4重量部、酢酸358.
8重量部を仕込み、液温101〜112℃に加熱攪拌下
で3時間反応させた。反応終了時点で白色のスラリー状
となった。反応液を2℃まで冷却後、析出した結晶を濾
別し、酢酸及び水で洗浄後、乾燥して4,5−ジフェニ
ル−2−O−クロロフェニルイミダゾール126.4重
量部を得た。単離収率はベンゾイン基準で91.2%、
液体クロマトグラフィーによる純度は99.7%であっ
た。
【0025】(実施例1)攪拌機、滴下ロート、窒素導
入管、温度計を備えた反応容器内を真空ポンプを用いて
一旦排気し、乾燥窒素ガスで常圧に戻した。この操作を
3回繰り返し、反応容器内を完全に窒素置換した。反応
容器内に市販の99.5%エタノール(水分800pp
m含有)250重量部を仕込み、ここに金属ナトリウム
0.54重量部(1.5当量)を投入し、ナトリウムエ
チラートのエタノール溶液を調製した。次に、上記合成
した4,5−ジフェニル−2−O−クロロフェニルイミ
ダゾールを5重量部(1当量)加え、均一に溶解した
後、99.5%エタノール10重量部に溶解した臭素
1.89重量部(1.5当量)を室温で20分かけて滴
下してカップリング反応を行った。反応液がワインレッ
ドから黄色に変化したことを確認した後、高速液体クロ
マトグラフィーにより反応液の定量分析を行った。結果
を後記表1に示す。次に、反応液をロータリーエバポレ
ーターを用いて、全体量が約20重量部になるまで濃縮
し、析出物をろ過、洗浄して目的物である、4,4’,
5,5’−テトラフェニル−2,2’,−ジ(O−クロ
ロフェニル)ビイミダゾールを得た。更に反応液を濃縮
して、析出した固体をろ過、洗浄して原料イミダゾール
を得た。このときの転化率、選択率、収率及び高速液体
クロマトグラフィーによる目的物の純度の測定結果を後
記表2に示す。
【0026】(実施例2)反応溶媒をメタノール、金属
ナトリウムの添加量を0.36重量部(1当量)、臭素
の添加量を1.26重量部(1当量)に変えた以外は実
施例1と同様の方法で反応を行った。臭素のメタノール
溶液の滴下終了後、反応液が黄色に変わるまで1時間攪
拌した後、高速液体クロマトグラフィーにより反応液の
定量分析を行った。結果を後記表1に示す。また、実施
例1と同様の操作で目的物及び原料イミダゾールを得
た。このときの転化率、選択率、収率及び高速液体クロ
マトグラフィーによる目的物の純度の測定結果を後記表
2に示す。
【0027】(比較例1)アルカリとして水酸化カリウ
ムを用い、臭素と水酸化カリウムの添加量を原料イミダ
ゾールに対して2当量とした以外は実施例1と同様の方
法で反応を行った。反応終了後、高速液体クロマトグラ
フィーにより反応液の定量分析を行った。結果を後記表
1に示す。
【0028】(比較例2)水酸化カリウム0.1重量部
と臭素0.15重量部をエタノール7重量部に均一に溶
解し、攪拌下、上記合成した0.2重量部の4,5−ジ
フェニル−2−O−クロロフェニルイミダゾールをエタ
ノール5重量部に溶解したものを25分間かけて滴下し
た後、高速液体クロマトグラフィーにより反応液の定量
分析を行った。結果を後記表1に示す。
【0029】(比較例3)攪拌機、温度計、滴下ロー
ト、氷浴を備えた反応容器に99.5%エタノール10
重量部を仕込み、水酸化カリウム0.3重量部を溶解さ
せた。この中に、上記合成した4,5−ジフェニル−2
−O−クロロフェニルイミダゾール0.5重量部を溶解
させた。この中に25%次亜塩素酸ナトリウム水溶液4
重量部を氷冷下滴下した。液体クロマトグラフィー分析
の結果、4,5−ジフェニル−2−O−クロロフェニル
イミダゾールのピークは消失したが、生成したものは未
確認の物質で目的とするビイミダゾールは全く生成しな
かった。結果を後記表1に示す。
【0030】(比較例4)攪拌機、温度計、滴下ロー
ト、酸素導入管、氷浴を備えた反応容器に99.5%エ
タノール50重量部を仕込み、水酸化カリウムを溶解さ
せた。この中に上記合成した4,5−ジフェニル−2−
O−クロロフェニルイミダゾール0.1重量部を溶解
し、氷浴で冷却した。次に、酸素を液中に吹き込みなが
ら、1%フェリシアン化カリウム水溶液45重量部を
1.5時間かけて滴下した後、高速液体クロマトグラフ
ィーにより反応液の定量分析を行った。結果を後記表1
に示す。
【0031】(比較例5)攪拌機、還流冷却機、オイル
バスを備えた反応容器に、上記合成した4,5−ジフェ
ニル−2−O−クロロフェニルイミダゾール0.2重量
部、二酸化鉛0.2重量部、ベンゼン10重量部を仕込
み、還流下加熱して反応させた。途中242時間反応後
に0.1重量部の二酸化鉛を追加後、291時間反応後
に高速液体クロマトグラフィーにより反応液の定量分析
を行った。結果を後記表1に示す。
【表1】
【表2】
【0032】表1の結果から、実施例1〜3は比較例1
〜3に比べ、副生成物の生成量が少なく、しかも目的物
の生成量が多いことが分かる。一方、比較例1では、実
施例1よりも過剰の臭素を使用したにもかかわらず、目
的物の生成量が低下している。これは、水酸化カリウム
と臭素が直接反応したなど、臭素の一部が臭素としての
当該反応における酸化カップリング能を失った為と推論
される。また、比較例2では、まったく目的物を得るこ
とはできなかった。これは、水酸化カリウムと臭素が接
触すると臭素としての当該反応における酸化カップリン
グ能が失われることを裏付けていると考えられる。ま
た、比較例3では、水酸化アルカリとハロゲンが直接反
応した際に生成するとされている次亜ハロゲン酸アルカ
リとして次亜塩素酸ナトリウムで反応させたが、目的物
は、全く生成しなかった。また、比較例4及び5は、目
的物の生成量は多いが、毒性の強いフェリシアン化カリ
ウムや二酸化鉛を用いている。しかも比較例4は副生成
物の生成量が多く、また比較例5は反応が非常に緩慢で
あった。
【0033】また、実施例1〜3では、反応液を濃縮し
て目的物を析出させ、反応溶媒と同じアルコールで洗浄
するだけで、表2に示すように、高純度の目的物を高収
率で容易に得ることができた。一方、比較例1では、反
応液を濃縮しても固体は析出せず、目的物を容易に単離
することはできなかった。また、実施例1〜3では、目
的物と原料イミダゾールを析出させて残った反応液を高
速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、反応
液に含まれているものはその殆どが原料イミダゾールと
目的物であり、そのまま反応系に戻すことができ、原料
イミダゾール基準の収率を高めることができる。また、
水分の増加がないので溶媒をそのまま再利用可能である
ことが分かった。これに対して比較例では、容易に反応
液を再利用することはできなかった。
【0034】よって、本発明に係る方法により2,
2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリルビイミダゾー
ルを製造すると、毒性の強い物質を使用することなく副
生成物の生成を抑えることができ、しかも単離精製操作
や溶媒の再利用が容易である。一方、比較例では、精製
操作が煩雑であり、溶媒を容易に再利用することは難し
い。
【0035】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に係る発明
は2,4,5−トリアリルイミダゾールを酸化剤として
ハロゲンの存在下、アルコール系溶媒中において酸化カ
ップリングさせて2,2’,4,4’,5,5’−ヘキ
サアリルビイミダゾールを得る反応において、アルカリ
としてアルカリ金属アルコラートを用いることを特徴と
する2,2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリルビイ
ミダゾールの製造方法に関し、請求項2に係る発明は、
前記アルコール系溶媒として、炭素数4以下の低級脂肪
族アルコールから選択された1種以上の溶媒を使用する
ことを特徴とする請求項1記載の2,2’,4,4’,
5,5’−ヘキサアリルビイミダゾールの製造方法に関
するものであるから以下に示したような優れた効果を奏
することができる。
【0036】即ち、2,4,5−トリアリルイミダゾー
ルの転化率、2,2’,4,4’,5,5’−ヘキサア
リルビイミダゾールの選択率ともに高いので、副生成物
の生成を抑えることができるとともに、単離精製操作や
溶媒の回収再利用が容易であり、しかもフェリシアン化
カリウムや酸化鉛など環境汚染が危惧される毒性の高い
物質を使用せず経済的に2,2’,4,4’,5,5’
−ヘキサアリルビイミダゾールを製造することができ
る。
【0037】請求項3に係る発明は、前記ハロゲンが臭
素であることを特徴とする請求項1又は2記載の2,
2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリルビイミダゾー
ルの製造方法に関するものであるから、製造する際の操
作を容易に行うことができ、しかも低コストで製造する
ことができる。
【0038】本発明に係る2,2’,4,4’,5,
5’−ヘキサアリルビイミダゾールの製造方法において
は、上記したような種々の効果が奏されるため、2,
2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリルビイミダゾー
ルを工業的に、またより経済的に製造することができ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式1(化1)で示される2,4,5−
    トリアリルイミダゾールを酸化剤としてハロゲンの存在
    下、アルコール系溶媒中において酸化カップリングさせ
    て次式2(化2)で示される2,2’,4,4’,5,
    5’−ヘキサアリルビイミダゾールを得る反応におい
    て、アルカリとしてアルカリ金属アルコラートを用いる
    ことを特徴とする2,2’,4,4’,5,5’−ヘキ
    サアリルビイミダゾールの製造方法。(但し、式中R1
    〜R10は、炭素数1〜6の低級アルコール基またはアル
    コキシル基、塩素、臭素、フッ素原子、或いはベンゼン
    環を形成するフェニル基の隣接炭素残基とする。但し、
    4,5位のフェニル基の少なくとも1つは、置換されて
    いないものとする。) 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】 前記アルコール系溶媒として、炭素数4
    以下の低級脂肪族アルコールから選択された1種以上の
    溶媒を使用することを特徴とする請求項1記載の2,
    2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリルビイミダゾー
    ルの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ハロゲンが臭素であることを特徴と
    する請求項1又は2記載の2,2’,4,4’,5,
    5’−ヘキサアリルビイミダゾールの製造方法。
JP11177733A 1999-06-24 1999-06-24 2,2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリルビイミダゾールの製造方法 Pending JP2001002650A (ja)

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JP11177733A Pending JP2001002650A (ja) 1999-06-24 1999-06-24 2,2’,4,4’,5,5’−ヘキサアリルビイミダゾールの製造方法

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