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JP2001098161A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性樹脂組成物

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Publication number
JP2001098161A
JP2001098161A JP28047999A JP28047999A JP2001098161A JP 2001098161 A JP2001098161 A JP 2001098161A JP 28047999 A JP28047999 A JP 28047999A JP 28047999 A JP28047999 A JP 28047999A JP 2001098161 A JP2001098161 A JP 2001098161A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flame
melamine
resin
resin composition
hydroxyethylidene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28047999A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshifusa Hara
原  義房
Takashi Nishimura
孝 西村
Nobuo Matsumoto
信夫 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemical Industrial Co Ltd
Original Assignee
Nippon Chemical Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Chemical Industrial Co Ltd filed Critical Nippon Chemical Industrial Co Ltd
Priority to JP28047999A priority Critical patent/JP2001098161A/ja
Publication of JP2001098161A publication Critical patent/JP2001098161A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた難燃性を有する樹脂組成物を提供す
る。 【解決手段】 平均粒子径が20μm以下の下記一般式
(1)で示される1−ヒドロキシエチリデン−1,1′
−ジホスホン酸メラミン塩を含有する難燃性樹脂組成
物。更に水和金属化合物を含有するのが好ましい。 【化1】 (式中、Mはメラミンを表し、nは1〜4の整数を表
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種樹脂に対し
て、分散性がよく、かつ優れた難燃性を付与することが
できる低発煙性のノンハロゲン系難燃剤を含有する難燃
性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチックの難燃剤として、塩
素、臭素などのハロゲン化物、リン系化合物、チッソ系
化合物、あるいはアンチモン、ホウ素系の無機化合物が
使用されたきた。
【0003】しかしながら、近年、あらゆる分野で難燃
性のレベルが厳しくなり、高い難燃性能が要求されると
共に、特に臭素、塩素を含む難燃剤は燃焼の際に微量な
がら人体に有毒なダイオキシン類が発生する可能性が指
摘され、ノンハロゲン系の難燃剤への要望が高まってい
る。
【0004】ノンハロゲン系の難燃剤としては、例え
ば、硬化性樹脂に対して赤りんを配合した樹脂組成物
(特公昭59−49942号公報)、エポキシ樹脂の難
燃剤として水和アルミナ(特開平05−25369号公
報)、表面処理した赤りん、水和アルミナ、シリカ粉末
(特開昭58−198521号公報)、改質赤りん(特
開昭63−156860号公報)、フェノール樹脂に対
してホウ酸カルシウムと水酸化アルミニウムまたは水酸
化マグネシウム(特開平05−43774号公報)、フ
ェノール樹脂に対してホウ酸と三酸化アンチモン(特開
昭60−81244号公報)、ポリウレタン樹脂に対し
て分子内に3つのトリアジン構造を有する化合物(特開
昭53−21241号公報)等が提案されている。
【0005】一方、熱可塑性樹脂に対しては、ポリアミ
ド樹脂用として水酸化マグネシウム(特開昭54−83
952号公報及び特開昭54−131645号公報)、
及びメラミンシアヌレート(特開昭53−31759号
公報、特開昭54−91558号公報)、ポリカーボネ
ート用として有機スルホン酸塩(特開昭50−9853
9号公報、特開昭50−98540号)、スルフィド酸
塩(特公平01−22304号公報)、ポリフェニレン
オキシド用としてホスホネート化合物とポリリン酸アン
モニウム(特開昭52−86449号公報)、ホスフェ
ート化合物と三酸化アンチモン(特開昭49−3294
7号公報)、ポリエステル用としてポリホスホネート
(米国特許第3719727号)等の難燃剤が提案され
ている。
【0006】しかしながら、上記の難燃剤の中で、赤り
んは赤褐色であるため、赤りんによって樹脂が着色して
しまいカラーリングが不可能となる。また、樹脂の熱加
工あるいは焼却の際にホスフィンガスの発生のため作業
環境を悪化させ、これを抑制するために赤りんを被覆剤
により被覆したりしているが、ホスフィンガスの発生を
完全には抑制することができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】有機リン系難燃剤はノ
ンハロゲン系の難燃剤として、特に注目されている。そ
の難燃機構は、揮発性が高いものは、加熱によって気化
したリン化合物が気相における燃焼の抑制剤として、酸
素ガスの希釈効果、揮発による燃焼系の冷却効果、燃焼
の化学反応の抑制効果などによってプラスチックの燃焼
を抑制する。一方、揮発性が低いものは、加熱により熱
分解してリン酸を生成し、これがメタリン酸、ポリメタ
リン酸となって、焼成するプラスチックの固相または溶
融層面に不揮発性のリン酸ポリマーを形成する。また、
リン酸の脱水反応によりプラスチックを炭化させて炭化
層を形成し、それによって空気の進入を遮断し、外部か
らの熱エネルギーの供給を遮断して燃焼を抑制する。
【0008】現在、有機リン系難燃剤は、リン酸エステ
ル、ホスファイト系が各種提案されているものの、その
多くは水溶性のため樹脂に対する親和性が低く、また化
合物中のP含有量が低いため、難燃効果を高めるために
は多量に樹脂中に含有させなければならず、機械的物性
が損なわれる。
【0009】1−ヒドロキシエチリデン−1,1′−ジ
ホスホン酸及びその誘導体は、スケール防止剤、防食
剤、金属表面処理剤、キレート剤として各種分野で用い
られ、また、特開平05−86081号公報には、1−
ヒドロキシエチリデン−1,1′−ジホスホン酸の4メ
ラミン塩が優れた難燃性化合物であることが開示されて
いる。しかしながら、ポリフェニレンオキサイド樹脂
(PPO)に対して、UL94HBレベルの難燃性試験
にかろうじて合格するものの、実用的な難燃レベルに達
していないだけでなく、その他の樹脂に対しては、難燃
効果がほとんど得られていない。
【0010】本発明者らは、前記課題に鑑み、ノンハロ
ゲン系の難燃剤について鋭意研究を重ねた結果、P含有
量の高い1−ヒドロキシエチリデン−1,1′−ジホス
ホン酸に着目し、先に、各種樹脂に対して優れた難燃性
を付与することができる1−ヒドロキシエチリデン−
1,1′−ジホスホン酸のメラミン塩を含有する難燃剤
組成物を出願した(特願平10−251781号)。
【0011】更に、かかる1−ヒドロキシエチリデン−
1,1′−ジホスホン酸のメラミン塩について鋭意研究
を重ねたところ、特定範囲の粒子径を有するものが、樹
脂に対する分散性がよく、更に難燃効果が高まることを
知見し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は優
れた難燃性を有する樹脂組成物を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明が提供しようとす
る難燃性樹脂組成物は、平均粒子径が20μm以下の下
記一般式(1)
【0013】
【化2】
【0014】(式中、Mはメラミンを表し、nは1〜4
の整数を表す。)で示される1−ヒドロキシエチリデン
−1,1′−ジホスホン酸メラミン塩を含有することを
構成上の特徴とする。
【0015】該難燃性樹脂組成物は、上記の一般式
(1)で示される1−ヒドロキシエチリデン−1,1′
−ジホスホン酸メラミン塩と水和金属化合物とを併用す
ることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の難燃性樹脂組成物は、平均粒子径が20μm以
下の範囲の下記一般式(1)で示される1−ヒドロキシ
エチリデン−1,1′−ジホスホン酸メラミン塩を有効
成分として含有するものである。
【0017】
【化3】
【0018】前記一般式(1)で表わされる1−ヒドロ
キシエチリデン−1,1′−ジホスホン酸塩の式中、n
は1〜4であり、具体的には 1−ヒドロキシエチリデン−1,1′−ジホスホン酸・
1メラミン塩 1−ヒドロキシエチリデン−1,1′−ジホスホン酸・
2メラミン塩 1−ヒドロキシエチリデン−1,1′−ジホスホン酸・
3メラミン塩 1−ヒドロキシエチリデン−1,1′−ジホスホン酸・
4メラミン塩 が挙げられる。
【0019】前記した、1−ヒドロキシエチリデン−
1,1′−ジホスホン酸メラミン塩は1種又は2種以上
で用いられる。
【0020】かかる1−ヒドロキシエチリデン−1,
1′−ジホスホン酸メラミン塩の製造方法としては、特
に限定はなく、公知の方法を用いることができる。例え
ば、下記一般式(2)
【0021】
【化4】
【0022】で示される1−ヒドロキシエチリデン−
1,1′−ジホスホン酸とメラミンとを水、水−アセト
ンの混合溶媒、水−アルコール等の水系溶媒中で80℃
以上の温度で反応させればよい。
【0023】上記の反応の目的物の1−ヒドロキシエチ
リデン−1,1′−ジホスホン酸メラミン塩を得る反応
において、原料の一般式(2)で示される1−ヒドロキ
シエチリデン−1,1′−ジホスホン酸とメラミンとの
割合は、通常一般式(2)のホスホン酸1モルに対して
メラミン1〜4モルの範囲であり、その範囲内において
目的物に導入されるメラミンの量により、メラミン量の
使用量を適宜調整すればよい。反応終了後、ろ過、乾燥
して、所望の粒子径のものが得られるまで粉砕処理して
製品とする。
【0024】更に、本発明において、1−ヒドロキシエ
チリデン−1,1′−ジホスホン酸メラミン塩は、平均
粒子径が20μm以下の範囲のものを用いることが重要
な要件となる。この理由は、平均粒子径が20μmより
大きくなると樹脂に対する分散性が悪くなって、樹脂成
形品に安定した難燃性が付与できなくなる傾向があり、
また1μmより小さくなると、粉砕装置等の問題から実
用的でないため、本発明では、平均粒子径1〜10μm
の範囲のものが好ましく用いられる。
【0025】なお、平均粒子径はレーザー散乱式粒度測
定装置(マイクロトラック)により求めた値を示す。
【0026】前記した1−ヒドロキシエチリデン−1,
1′−ジホスホン酸メラミン塩の各種樹脂に対する配合
割合は、樹脂100重量部に対して、Pとして、0.5
〜30重量部、好ましくは1〜10重量部である。この
理由は、配合割合が0.5重量部より小さくなると、十
分な難燃効果が得られにくく、一方、30重量部より大
きくなると難燃効果は大きくなるが成型品の機械的物性
が低下する傾向があるので好ましくない。
【0027】本発明に用いることができる樹脂として
は、特に限定はなく、例えば、エポキシ樹脂、フェノー
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹
脂、アニリン樹脂、フラン樹脂、アルキド樹脂、キシレ
ン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリールフタレー
ト樹脂等の硬化性樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹
脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネー
ト、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンエーテ
ル、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ポリア
セタール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジ
エン、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリエチレンオキシド、ポリテトラ
メチレンオキシド、熱可塑性ポリウレタン、フェノキシ
樹脂、ポリアミド、エチレン/プロピレン共重合体、エ
チレン/1−ブテン共重合体、エチレン/プロピレン/
非共役ジエン共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共
重合体、エチレン/メタクリル酸グリシジル共重合体、
エチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸グリシジル共重合
体、エチレン/プロピレン−g−無水マレイン酸共重合
体、ポリエステルポリエーテルエラストマー、ポリテト
ラフルオロエチレン及びこれらの変性物等の熱可塑性樹
脂が挙げられる。これら樹脂は、ホモポリマーであって
もコポリマーであってもよく、2種類以上の混合物であ
ってもよい。
【0028】ここで、硬化性樹脂とは、熱、触媒、ある
いは紫外線などの作用により化学変化をおこして架橋構
造が発達し、分子量が増大して三次元網状構造を有し
て、硬化して半永久的に不溶性・不融性となる合成樹脂
を示す。また、熱可塑性樹脂とは、加熱により流動性を
示し、これにより賦形が可能である樹脂のことを表す。
【0029】本発明の難燃性樹脂組成物において、更
に、水和金属化合物と併用することにより更に難燃効果
を高めることができる。水和金属化合物としては、吸熱
反応による燃焼抑制作用のあるMmn・XH2O(Mは
金属、m、nは金属の原子価によって定まる1以上の整
数、Xは含有結晶水を示す。)で表わされる化合物また
は該化合物を含む複塩であり、具体的には、水酸化カル
シウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化ジルコ
ニウム、ドーソナイト、スズ酸亜鉛、ホウ酸亜鉛、ホウ
酸アルミニウム、五酸化アンチモン、塩基性炭酸亜鉛、
酸化コバルト、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化アル
ミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、珪酸カルシ
ウム、ホウ砂、モリブデン酸亜鉛、リン酸亜鉛、リン酸
マグネシウム、ハイドロタルサイト、ハイドロカルマイ
ト、カオリン、タルク、セリサイト、パイロフィライ
ト、ベントナイト、カオリナイト、硫酸カルシウム、硫
酸亜鉛等の1種又は2種以上が挙げられる。また、これ
らの水和金属化合物は、表面処理されていてもよく、こ
れらの水和金属化合物の平均粒子径は、通常20μm以
下、好ましくは、1〜10μmの範囲のものが好まし
い。
【0030】水和金属化合物の配合割合は、樹脂100
重量部に対して、通常1〜200重量部、好ましくは1
0〜100重量部である。
【0031】また、本発明の難燃性樹脂組成物におい
て、更に、難燃助剤を併用するができる。難燃助剤とし
ては、例えば、三酸化アンチモン、酸化銅、酸化マグネ
シウム、酸化亜鉛、酸化モリブデン、酸化鉄、酸化マン
ガン、酸化アルミニウム、酸化スズ、酸化チタン、酸化
ニッケル等の金属酸化物、炭酸カルシウム、炭酸バリウ
ム等の炭酸塩、メタホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム等
のメタホウ酸塩、メラミン、メラミンシアヌレート、、
メチロール化メラミン、(イソ)シアヌール酸、メラ
ム、メレム、メロン、サクシノグアミン、硫酸メラミ
ン、硫酸アセトグアナミン、硫酸メラム、硫酸グアニル
メラミン、メラミン樹脂、BTレジン、シアヌール酸、
イソシアネール酸、イソシアヌール酸誘導体、メラミン
イソシアヌレート、ベンゾグアナミン、アセトグアナミ
ン等のメラミン誘導体、グアニジン系化合物、シリコー
ン系化合物、リン系難燃剤から選ばれた1種又は2種以
上が挙げられ、これらの中、特に好ましくはリン系難燃
剤である。
【0032】リン系難燃剤としては、例えば、リン酸ト
リエチル、リン酸トリクレジル、リン酸トリフェニル、
リン酸クレジルフェニル、リン酸オクチルジフェニル、
ジエチレンリン酸エチルエステル、ジヒドロキシプロピ
レンリン酸ブチルエステル、エチレンリン酸ジナトリウ
ムエステル、メチルホスホン酸、メチルホスホン酸ジメ
チル、メチルホスホン酸ジエチル、エチルホスホン酸、
プロピルホスホン酸、ブチルホスホン酸、2−メチル―
プロピルホスホン酸、t−ブチルホスホン酸、2,3−
ジメチルブチルホスホン酸、オクチルホスホン酸、フェ
ニルホスホン酸、ジオクチルフェニルホスホネート、ジ
メチルホスフィン酸、メチルエチルホスフィン酸、メチ
ルプロピルホスフィン酸、ジエチルホスフィン酸、ジオ
クチルホスフィン酸、フェニルホスフィン酸、ジエチル
フェニルホスフィン酸、ジフェニルホスフィン酸、ビス
(4−メトキシフェニル)ホスフィン酸、赤燐、リン酸
アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸メラミ
ン、リン酸グアニル尿素、ポリリン酸メラミン、リン酸
グアニジン、エチレンジアミンリン酸塩、ホスファゼ
ン、メチルホスホン酸メラミン塩から選ばれた1種又は
2種以上が挙げられる。これらの中、赤燐、リン酸アン
モニウム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸メラミン、
リン酸グアニル尿素、ポリリン酸メラミン、リン酸グア
ニジンが好ましく用いられる。
【0033】赤燐は、有機物又は/及び無機物で表面を
改質したものが好ましく、例えば、フェノール樹脂、エ
ポキシ樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、メラミン
−ホルムアルデヒド重縮合物、Mg、Ca、Ti、A
l、Co及びZrの水酸化物及びこれらの酸化物から選
ばれた1種又は2種以上で表面処理されたものが、挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。
【0034】これら難燃助剤の配合割合は、樹脂100
重量部に対して、通常0.1〜10重量部、好ましくは
0.5〜5重量部である。
【0035】また、樹脂に配合するその他の成分とし
て、リン系、イオン系、ヒンダードフェノール系などの
酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、離剤、染
料、顔料を含む着色剤、架橋剤、軟化剤、分散剤等の通
常の添加剤と併用することができる。
【0036】また、必要に応じて、繊維状および/また
は粒状の充填剤を添加して、樹脂の剛性を大幅に向上さ
せることができる。このような充填剤としては、例え
ば、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、アラミド樹脂、
アスベスト、チタン酸カリウムウイスカ、ワラステナイ
ト、ガラスフレーク、ガラスビーズ、タルク、マイカ、
クレー、炭酸カルシウム、珪酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、酸化チタン、溶融シリカ、結晶性シリカ、マグネシ
ア、酸化アルミニウムが挙げられる。
【0037】本発明において、一般式(1)で示される
1−ヒドロキシエチリデン−1,1′−ジホスホン酸メ
ラミン塩、及び必要に応じてその他の上記の添加物を配
合してなる難燃剤組成物は、通常公知の方法で各種樹脂
に含有させることができる。例えば、硬化性樹脂であれ
ば、本発明の難燃剤組成物を硬化性樹脂およびその他の
配合物と同時に混入する方法、樹脂成分の1種に予め本
発明の難燃剤組成物を混合しておき、これを硬化性樹脂
と混合する方法、熱可塑性樹脂であれば、本発明の難燃
剤組成物をエクストルーダーで溶融混合する方法、ある
いは粒子状物どうしを均一に機械的に混合した後、射出
成形機で混合と同時に成形する方法等が挙げられる。
【0038】本発明の難燃性樹脂組成物は、安全なプラ
スチック材料として、半導体封止用材料、積層板、コネ
クター、リレー、スイッチ、ケース部材、トランス部
材、コイルボビン等の電気部品、建築材料、自動車等の
輸送機器、包装材料、家庭日用品等の分野への適用が充
分可能である。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0040】合成例1 <1−ヒドロキシエチリデン−1,1′−ジホスホン酸
メラミン塩の調製> ・試料A;1−ヒドロキシエチリデン−1,1′−ジホ
スホン酸・2メラミン塩18L(リットル)ステンレス
製容器に水道水15L、1−ヒドロキシエチリデン−
1,1′−ジホスホン酸(以下、HEDPと略記す
る。)(60%水溶液)1030.0g(2.99mo
l)を加え撹拌した。これを80℃に昇温した後、メラ
ミン756.0g(5.99mol)を徐々に加え撹拌
した。メラミン添加終了後、反応溶液のpHが一定(約
1.3)になるまで80℃で撹拌を続ける。その後、遠
心濾過をおこない、白色結晶を得た。この結晶を100
℃で24時間乾燥し、ミキサーで粉砕することにより目
的物1301.5gを得た。収率95.0%(HEDP
に対する収率)。
【0041】次いで、元素分析によりC、H、Nを測定
した結果、C;19.9%、H;4.2%、N;34.
8%であった。
【0042】更に得られた結晶をミキサーで粉砕処理し
て、下記の表1に示す各種の平均粒子径の1−ヒドロキ
シエチリデン−1,1′−ジホスホン酸・2メラミン塩
を調製した。なお、平均粒子径は、レーザー散乱式粒度
測定(マイクロトラック)により求めた。
【0043】・試料B;1−ヒドロキシエチリデン−
1,1′−ジホスホン酸・4メラミン塩18Lステンレ
ス製容器に水道水15L、HEDP(60%水溶液)8
33.3g(2.42mol)を加え撹拌した。これを
80℃に昇温した後、メラミン1223.2g(9.6
9mol)を徐々に加え撹拌した。メラミン添加終了
後、反応溶液のpHが一定(約5.2)になるまで80
℃で撹拌を続けた。その後、遠心濾過をおこない、白色
結晶を得た。この結晶を100℃で24時間乾燥し、ミ
キサーで粉砕することにより目的物1709.7gを得
た。収率99.4%(HEDPに対する収率)。
【0044】次いで、元素分析によりC、H、Nを測定
した結果、C;22.5%、H;4.2%、N;44.
8%であった。
【0045】更に得られた結晶をミキサーで粉砕処理し
て、下記の表1に示す各種の平均粒子径の1−ヒドロキ
シエチリデン−1,1′−ジホスホン酸・4メラミン塩
を調製した。なお、平均粒子径は、レーザー散乱式粒度
測定(マイクロトラック)により求めた。
【0046】
【表1】
【0047】実施例1〜2及び比較例1 エチルエチレンアクリレート(以下、EEAと略記す
る)樹脂に、表2に示した配合割合で、各種の添加剤を
添加し、120〜130℃に設定した熱ロールにて、5
〜10分間混練した。
【0048】加熱プレスを用いて成形圧力150kg/
cm2、加圧時間5分間、金型温度115℃で、厚さ3
mmのシートを作成し、更に、長さ125mm、幅13
mmの試験片を作成し、樹脂の難燃性および表面性を評
価した。なお、水酸化マグネシウムは、協和化学社製
(キスマ5A)を用いた。
【0049】<難燃性試験>難燃性試験は、上記で調整
した長さ125mm×幅13mm×厚さ3mmに加工し
た樹脂をUL94に分類した材料の垂直燃焼試験(94
V−0、94V−1及び94V−2)に従って試験し
た。その結果を表4に示した。なお、UL94の可否条
件は表3のとおりである。
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】(注1)表面性は、手触りにより評価し
た。 (注2)表4の接炎後の残炎時間は、表3中の試験2に
相当し、2回目の残炎時間は、1回目を試験した同じ試
験片をそのまま用いて試験した接炎後の残炎時間であ
る。
【0054】表4の結果より、ホスホン酸メラミン塩の
粒径を小さくすることにより、樹脂に対する分散性がよ
くなり、UL94に基づく難燃性試験において、データ
のバラツキもなく、樹脂に対して安定した難燃性を付与
できることが解る。
【0055】実施例3〜4及び比較例2 ホルムアルデヒド/フェノール=0.9のモル比で調製
したノボラック樹脂に対して、表5に示した配合割合
で、各種の添加剤を配合し、80〜90℃に設定された
熱ロールにて5分間混練した。粉砕後、万能プレスを用
いて成形圧力250kg/cm2、加圧時間60秒、金
型温度150℃で所定形状を有する成形品を作成した。
【0056】難燃性試験は、実施例1〜2と同様な操作
方法で評価した。その結果を表6に示した。
【0057】
【表5】
【0058】
【表6】
【0059】実施例5〜12及び比較例3〜6 各種樹脂に表7に示した各種の添加剤を添加し、30m
mΦ軸押出機を用いて射出成形により、ASTMD−6
38に規定されている引張試験片を作成し、強度と伸度
をJIS K7113の試験方法に基づいて測定した。
【0060】また、同様にUL94に基づく難燃性評価
試験片を作成し、燃焼性を評価した。その結果を表8に
示す。なお、各樹脂毎の溶融押出、ペレット乾燥、射出
成形条件を下記に示した。
【0061】・ポリブチレンテレフタレート(以下、P
BTと略記する) 押出;250〜290℃/150rpm 乾燥;110℃/12時間 成形;250〜290℃/金型80℃ ・ナイロン6 押出;250〜300℃/150rpm 乾燥;100℃/24時間 成形;250〜300℃/金型80℃ ・ポリカーボネート 押出;260〜320℃/75rpm 乾燥;120℃/12時間 成形;260〜320℃/金型110℃ ・ポリフェニレンオキシドとポリスチレンの混合物(混
合重量比;60:40、以下、PPOと略記する) 押出;240〜310℃/70rpm 乾燥;110℃/4時間 成形;240〜320℃/金型90℃
【0062】
【表7】
【0063】
【表8】
【0064】実施例13〜15及び比較例7〜8 ポリプロピレン樹脂(以下、PPと略記する)に、表9
に示した配合割合で、各種の添加剤を添加し、230℃
に設定した熱ロールにて、5分間混練した。スクリュー
回転数87rpmで溶融押出した。射出成形(シリンダ
ー温度:230℃、金型温度50℃)によりUL94に
基づく試験片を作成し、燃焼性を評価した。その結果を
表9に示す。なお、赤燐は、水酸化アルミニウムと水酸
化チタンにより表面を改質したものを用いた。
【0065】
【表9】
【0066】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の難燃性樹脂
組成物は、樹脂分散性の優れたノンハロゲン系の難燃剤
を用いているので、各種樹脂に対して安定して優れた難
燃性を付与できる効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/3477 C08K 5/3477 5/5317 5/5317 C09K 21/04 C09K 21/04 21/12 21/12 (72)発明者 松本 信夫 東京都江東区亀戸9丁目11番1号 日本化 学工業株式会社内 Fターム(参考) 4H028 AA07 AA08 AA10 AA12 AA35 AA40 AA42 AB04 BA06 4J002 AC031 BB021 BB201 BC021 BD151 BF051 BG061 BG101 CC031 CC121 CC161 CC181 CC182 CD001 CF001 CG001 CH021 CH061 CK021 CL001 CM011 DA058 DE048 DE077 DE087 DE097 DE187 DE238 DE267 DE287 DG047 DG057 DH047 DH048 DH058 DJ007 DJ037 DJ047 DK007 DK008 ER028 ET018 EU188 EU198 EW048 EW126 EW128 EW138 EW158 FB007 FB078 FB268 FD010 FD132 FD136 FD137 FD138 GC00 GF00 GG02 GJ02 GL00 GN00 GQ00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子径が20μm以下の下記一般式
    (1) 【化1】 (式中、Mはメラミンを表し、nは1〜4の整数を表
    す。)で示される1−ヒドロキシエチリデン−1,1′
    −ジホスホン酸メラミン塩を含有することを特徴とする
    難燃性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の1−ヒドロキシエチリデ
    ン−1,1′−ジホスホン酸メラミン塩と水和金属化合
    物とを含有する請求項1記載の難燃性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 更に、難燃助剤を含有する請求項2記載
    の難燃性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 難燃助剤は、リン系難燃剤である請求項
    3記載の難燃性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 リン系難燃剤は、赤燐、リン酸アンモニ
    ウム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸メラミン、リン
    酸グアニル尿素、ポリリン酸メラミン及びリン酸グアニ
    ジンから選ばれる少なくとも1種である請求項3又は4
    記載の難燃性樹脂組成物。
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