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JP2001087115A - タイルカーペットとヒートカッター - Google Patents

タイルカーペットとヒートカッター

Info

Publication number
JP2001087115A
JP2001087115A JP26811499A JP26811499A JP2001087115A JP 2001087115 A JP2001087115 A JP 2001087115A JP 26811499 A JP26811499 A JP 26811499A JP 26811499 A JP26811499 A JP 26811499A JP 2001087115 A JP2001087115 A JP 2001087115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
tile carpet
disk
base fabric
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26811499A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Chiba
茂雄 千葉
Toshiaki Hirotsu
俊昭 廣津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HONEY STEEL KK
Original Assignee
HONEY STEEL KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HONEY STEEL KK filed Critical HONEY STEEL KK
Priority to JP26811499A priority Critical patent/JP2001087115A/ja
Publication of JP2001087115A publication Critical patent/JP2001087115A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩化ビニルペーストゾルを使用することなく
周縁での解れを防止し、軽量且つ可撓で随時洗濯するこ
とが出来るタイルカーペットを効率的に生産する。 【解決手段】 基布11と、その基布から突出したパイ
ル12を具備し、基布の一つの方向において隣合うパイ
ルとパイルの間がバックステッチ13を介して連続して
いるパイル地14を裁断してタイルカーペットを構成す
る。基布11とパイル12およびバックステッチ13を
構成する30重量%以上の繊維を熱溶融性を有する合成
繊維とし、裁断口15に現われる基布とバックステッチ
を構成する熱溶融性合成繊維16の裁断端末を溶融塊1
7にし、その少なくとも一部の裁断端末間を融着させ
る。裁断には、回転駆動される円盤24と、その円盤の
周縁25に対向させて固定された加熱体26を具備する
ヒートカッターを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周縁を突き合わせ
て敷き詰めて施工されるタイルカーペットと、その製造
に使用するヒートカッターに関するものである。タイル
カーペットは、そのように広い床面に多数敷き詰めて使
用されるもので、床面に拡布して施工される長大なカー
ペットに比して持ち運び易く、その不使用時には取り外
し易く、カーペットのように嵩張らず、保管の便利さか
ら広く普及している。
【0002】
【従来の技術】そのタイルカーペットの開発当初におい
ては、それをただ置き敷くだけでも移動しない重量感
と、床面の起伏にフイットする可撓性と、周縁からの解
れが生じ難い防解性が必要と考えられ、これらの要求特
性を満たすために、カーペット裏面に塩化ビニルペース
トゾルを塗布して重厚な裏打層を積層し、それを敷き詰
められる形状(通常矩形)に裁断して作られている。カ
ーペットには、ニーパンと略称されるニードルパンチン
グフェルトカーペットと、ウイルトンカーペットやアキ
スミンスターカーペットに代表される織絨毯と、タフト
と略称されるタフテッドカーペットがある。
【0003】織絨毯は、基布が緻密に織成されており、
接着剤を裏面に塗布含浸させて基布の解れを防止する裏
打処理が困難なため、タイルカーペットには不向きとさ
れている。又、ニーパンは、クッション性や防汚性を欠
き、表面が立体感に乏しいので、最近ではタイルカーペ
ットには使用されていない。このような訳で、タイルカ
ーペットには、専ら裏面に塗布した接着剤によってパイ
ルや基布の解れを防止することが出来るタフテッドカー
ペットが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】タイルカーペットに使
用される塩化ビニルペーストゾルは、有害な可塑剤を多
量含有し、塩化ビニル樹脂それ自体が有害な燃焼ガスを
発生するので、公害の面で問題がある。又、塩化ビニル
ペーストゾルを塗布して重厚に仕上げられたタイルカー
ペットでも、電気掃除機に吸い上げられるので、近時は
粘着剤によってタイルカーペットを仮接着する施工法が
普及しており、又、持ち運び易さの面でタイルカーペッ
トの軽量化が要望され、塩化ビニルペーストゾルを厚く
塗布してタイルカーペットに重量感を付与する必要性は
なくなりつつある。
【0005】
【発明の目的】そこで本発明は、塩化ビニルペーストゾ
ルを使用することなく周縁での解れを防止し、軽量且つ
可撓で随時洗濯することが出来るタイルカーペットを提
供することを目的とする。本発明の他の目的は、ウイル
トンカーペットやアキスミンスターカーペットその他の
織絨毯を使用した豪華なタイルカーペットを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のタイルカーペッ
トは、基布11と、その基布から突出したパイル12を
具備し、基布の一つの方向において隣合うパイルとパイ
ルの間がバックステッチ13を介して連続しているパイ
ル地14を裁断して構成され、パイル地の裁断口15に
現われる基布とバックステッチを構成する繊維16の裁
断端末にのみ熱溶融性樹脂の溶融塊17が形成されてお
り、その少なくとも一部の繊維16の裁断端末間が溶融
塊17を介して融着していることを第1の特徴とする。
【0007】本発明のタイルカーペットの第2の特徴
は、上記第1の特徴に加えて、基布11と、その基布か
ら突出したパイル12を具備し、基布の一つの方向にお
いて隣合うパイルとパイルの間がバックステッチ13を
介して連続しているパイル地14を裁断して構成され、
基布11とパイル12およびバックステッチ13を構成
する30重量%以上の繊維が熱溶融性を有する合成繊維
であり、パイル地の裁断口15に現われる基布とバック
ステッチを構成する熱溶融性合成繊維16の裁断端末だ
けが溶融塊17を形成し、その少なくとも一部の裁断端
末間が融着しており、その裁断口15を含む周縁部18
の厚みと、その周縁部に囲まれる内側部19の厚みが揃
えられていることにある。
【0008】本発明のタイルカーペットの第3の特徴
は、上記第1および第2の何れかの特徴に加えて、パイ
ル地14が基布11とパイル12が同時に織成または編
成されたパイル織編布によって構成されていることにあ
る。
【0009】本発明のタイルカーペットの第4の特徴
は、上記第1および第2の何れかの特徴に加えて、パイ
ル地14が芯地20に繊維21を積層してニードルパン
チングを施して成る基布11にパイル糸を差し込んでパ
イル12を形成したタフテッドパイル布帛によって構成
されていることにある。
【0010】本発明のタイルカーペットの第5の特徴
は、上記第1、第2、第3および第4の何れかの特徴に
加えて、パイル地14の裏面に熱溶融性樹脂による裏打
層22が積層されていることにある。
【0011】本発明のタイルカーペットの第6の特徴
は、上記第1、第2、第3、第4および第5の何れかの
特徴に加えて、基布11とバックステッチ13に熱溶融
性樹脂接着剤が含浸していることによる。
【0012】本発明のヒートカッターは、上記のタイル
カーペット23を製造する装置であり、回転駆動される
円盤24と、その円盤の周縁25を加熱する加熱体26
を具備することを第1の特徴とする。
【0013】本発明のヒートカッターの第2の特徴は、
回転駆動される2つの円盤24・27が、軸芯が平行に
並んだ回転軸28・29にそれぞれ軸支されており、そ
れらの2つの円盤24・27の周縁25・30が同一平
面上に並んでおり、その一方の円盤24の周縁25を加
熱する加熱体26を具備し、他方の円盤27の周縁30
に尖端形断面の刃先が付けられていることにある。
【0014】本発明のヒートカッターの第3の特徴は、
上記第1および第2の何れかの特徴に加えて、加熱体2
6に加熱される円盤24の周縁25に熱溶融性樹脂を補
給する熱溶融性樹脂補給装置40を具備することにあ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】繊維間が密着した繊維集合体を、
刃毀れがあって切れ味の悪いサークルカッター(回転刃
物)で裁断するとき、摩擦熱が生じて裁断口の繊維間が
融着し、その繊維集合体に含まれる熱可塑性合成繊維の
比率が高く、その繊維集合体の繊維が緻密になっていれ
ば、その裁断口の繊維間が融着し易く、その溶融塊によ
って裁断口が固められるとの知見を得た。本発明は、か
かる知見に基づき完成されたものである。
【0016】タイルカーペット23の周縁18を構成す
る基布11とバックステッチ13の繊維の裁断端末が熱
溶融塊17を形成して融着するようにするには、サーク
ルカッター(24・27)を使用し、その刃先をパイル
地との摩擦熱によらず積極的に加熱し、その刃先(2
5)によってパイル地14を加熱溶融させつつ裁断し、
その裁断と同時に繊維の裁断端末を融着させるとよい。
何故なら、そのようにすると、刃先(25)に刃毀れが
あっても繊維16が熱溶融して破断し、その回転する刃
先に触れて繊維の裁断端末が振動して他の繊維の裁断端
末に融着し、それらの溶融物17によって裁断口に樹脂
皮膜31が形成される。そして、その溶融物17が、基
布11やバックステッチ13を構成する繊維(16)と
同質のプラスチックであり、接着剤を塗着した場合より
も繊維間が強固に接着され、裁断口15での解れが完全
に防止される。その場合、その裁断口15に羊毛繊維や
セルロース系繊維が介在していても、それらの非熱溶融
性繊維は刃先(25)に切創され、その切創された非熱
溶融性繊維の裁断端末にも熱溶融性繊維16の溶融塊1
7が絡み付いて一体化するので、裁断口15に非熱溶融
性繊維が介在していても解れ出しが防止される。このた
め、パイル地14が接着剤の含浸し難いウイルトンカー
ペットやアキスミンスターカーペットであっても、その
裁断口での解れを防止してタイルカーペット23に仕上
げることが出来る。
【0017】裁断口の解れを防止するには、加熱するこ
となく裁断した裁断口にヒーターを当て繊維の裁断端末
を加熱溶融させることも出来る。しかし、一旦裁断して
形成られた裁断口にヒーターを当てても、その裁断口を
綺麗に融着することは出来ず、商品価値のあるタイルカ
ーペットは得られない。何故なら、何れのカーペットで
あっても、バックステッチを含む基布の厚みは概して2
mm以下であって薄く、その薄い裁断口に現われる全て
の繊維の裁断端末にだけヒーターを綺麗に当てることは
極めて困難であり、裁断口へのヒーターの当て具合によ
っては溶融塊が食み出た凹凸が出来、又、ヒーターから
の輻射熱を受けて周囲のパイルも溶融して変形し、タイ
ルカーペット全体の美観が損なわれる。そして、その薄
い裁断口にヒーターを均等かつ正確に当てるには手作業
によらざるを得ず、裁断とヒーターによる熱溶融処理と
の二工程になること自体が、タイルカーペットをコスト
アップする。
【0018】そこでパイル地14の裁断には、回転駆動
される円盤24と、その円盤の周縁25に対向させて固
定された加熱体26を具備するヒートカッターを使用
し、その円盤24をパイル面側にではなく、パイル地の
裏面に当て、円盤24の周縁25をパイル面に達する程
度に深く食い込ませず、パイルの根元に触れる程度に浅
く食い込ませてパイル地14を裁断する。そうすると、
裁断口15に現われる基布とバックステッチを構成する
繊維16の裁断端末にのみ熱溶融性樹脂の溶融塊17が
形成され、或いは、裁断口15に現われる基布とバック
ステッチを構成する熱溶融性合成繊維16の裁断端末だ
けが溶融塊17を形成し、裁断口15に現われるパイル
12を熱溶融変形させることなく、基布11とバックス
テッチ13だけを一工程で綺麗に裁断することが出来、
先端に溶融塊のあるパイルが表面に突き出てタイルカー
ペットの風合いや感触を損なうようなことは起こらな
い。このように、基布やバックステッチだけではなくパ
イル層を含むパイル地全体をヒートカッターで裁断する
のではなく、パイル層を含まない基布とバックステッチ
だけをヒートカッターで裁断することに本発明の特徴が
ある。
【0019】しかし、加熱体26に加熱される円盤24
だけを有するヒートカッターでは、ループパイルを有す
るパイル地を裁断口で切り離すことは出来ない。回転駆
動される2つの円盤24・27が、軸芯が平行に並んだ
回転軸28・29にそれぞれ軸支されており、それらの
2つの円盤24・27の周縁25・30が同一平面上に
並んでおり、その一方の円盤24の周縁25を加熱する
加熱体26を具備し、他方の円盤27の周縁30に尖端
形断面の刃先が付けられているヒートカッターは、その
ようにループパイルを有するパイル地14の裁断に有効
である。即ち、ヒートカッターを使用すると、先づ加熱
体26に加熱される円盤24によって基布11とバック
ステッチ13が裁断され、次いで、加熱体に加熱されな
い円盤27によってループパイルが切り開かれる。その
場合は、加熱体に加熱されない円盤27は、その周縁3
0がパイル面に達するまで深く食い込ませる(図3)。
【0020】この2つの円盤24・27を有するヒート
カッターはカットパイルのパイル地の裁断にも有効であ
る。何故なら、加熱体26に加熱される円盤24によっ
て裁断されて向き合う裁断直後の裁断口は、溶融して余
熱を帯び、溶融塊17を介して再び綴じ合わせ得る状態
にあり、それが綴じ合わされたときは、それを引き離す
ためのカッターが必要になる。又、円盤24の周縁25
をパイル面に達する程度に深く食い込ませず、パイルの
根元に触れる程度に浅く食い込ませるときは、パイル地
14を完全に裁断し得ない場合もあり、その切り残し分
を引き離すためのカッターが必要になる。この点で、2
つの円盤24・27を有するヒートカッターでは、加熱
体に加熱されない円盤27が、溶融塊17を介して再び
綴じ合わされた裁断口や、加熱体26に加熱される円盤
24の切り残し分を切り離すので、カットパイルのパイ
ル地の裁断にも有効である。何故なら、向き合う熱溶融
した裁断口が余熱によって融着することがあり、又、根
元から熱溶融して裁断されたパイル片が異物となって裁
断口に融着することがあっても、それらは加熱されない
後の円盤27によって取り離されることになるからであ
る。
【0021】加熱体に加熱される円盤24の周縁にも刃
先(25)を付けた方がよいと言うことは前記の通りで
ある。即ち、加熱円盤24にも刃先(25)を付けるこ
とによって、非熱溶融性繊維を含んでいる基布11やバ
ックステッチ13の裁断が可能になる。しかし、基布1
1やバックステッチ13に含まれる非熱溶融性繊維の混
用率が多くなると、裁断口に現われる繊維の裁断端末間
の融着が不十分になる。従って、基布11とパイル12
およびバックステッチ13を構成する繊維の30重量%
以上、好ましくは50重量%以上を熱溶融性合成繊維に
する。裁断口に現れる繊維の裁断端末は円盤24に擦ら
れて絡み合うので、熱溶融性合成繊維は基布11かパイ
ル12(バックステッチ13)の何れか一方に含まれて
いてもよく、裁断口に現れる基布11とパイル12(バ
ックステッチ13)の繊維全体の30重量%以上、好ま
しくは50重量%以上を熱溶融性合成繊維が占めるよう
にすればよい。
【0022】本発明において、パイル地の裁断口、即
ち、タイルカーペットの周縁からの解れは、そのように
裁断口に現われる繊維の裁断端末の融着(17・31)
によるものであるから、裁断口に現われる熱溶融性繊維
が多く、それが緻密に介在しているほど解れが有効に防
止される。この点で、パイル織編目の(図2)では、基
布11がバックステッチ13と共に緻密に織成・編成さ
れるので、その解れを防止し易い。しかしタフテッドパ
イル布帛(図1)では、基布11の裏面にバックステッ
チ13がループ状に浮き出ており、隣合うバックステッ
チ間(13・13)は、パイル糸の繊維の介在しない凹
部(谷)になっており、溶融塊17は薄い基布11だけ
によるものとなる。そこでタフテッドパイル布帛の基布
11には、繊維ウェブ21を芯地20に積層してニード
ルパンチングを施したニードルパンチングフェルト(所
謂ニーパン基布)を用い、その繊維ウェブ21Aの積層
面をバックステッチ側に向けてタフテイングする。その
繊維ウェブは、裁断口に現われる熱溶融性繊維を多く緻
密にし、接着作用をなす溶融塊17の量を増やすために
積層するのであるから、好ましくは、その繊維ウェブ2
1Bを芯地20のパイル面側にも積層する(図1)。
【0023】そのようにすると、バックステッチ13が
繊維ウェブ層21Aに沈み込み、相対して繊維ウェブ2
1Aがバックステッチ間13・13に隆起して、タフテ
ッドパイル布帛の裏面が平坦になり、その繊維ウェブ2
1を積層した分だけ裁断口15における熱溶融性繊維1
6の密度が緻密になり、その溶融塊17を介してバック
ステッチ間13・13が接着されるので、その裁断口1
5での解れが有効に防止される(図1)。そして、繊維
ウェブ21Bを芯地20のパイル面側にも積層した基布
では、芯地20を完全に裁断しても繊維ウェブ21Bを
完全には裁断することがない程度に、円盤24の周縁2
5を浅く食い込ませるとき、バックステッチ側の繊維ウ
ェブ21Aや芯地20やバックステッチ13の溶融塊1
7が切り残された繊維ウェブ21Bに堰き止められてパ
イル面に食み出ることなく、その堰き止められて繊維ウ
ェブ21Bに付着した溶融塊17は、加熱体に加熱され
ない円盤27に裁断されるので、裁断口が綺麗に仕上が
る。基布11の芯地20は織物でも不織布でも編物でも
よい。
【0024】裁断口に接近する裏面の基布の構成糸(経
糸や緯糸)やバックステッチは、それが擦られたり引っ
かけられたりすると、それらの繊維に引っ張られて裁断
口が破れ、その破れが広がって解れ易くなる虞がある。
そのような不具合を回避するには、特に、パイル織布
(14)では裏面に裏材(22)を積層し、その裏材
(22)によって基布を構成する〆経糸、芯経糸、緯
糸、バックステッチ(パイル糸)などの糸条を被覆保護
し、又、その裏材を介して基布を構成する糸条間を接合
しておく(図2)。この裏材(22)も、パイル地を裁
断するときは、裁断口15の一部を構成することになる
ので、それには熱溶融性繊維を有する不織布か熱溶融性
樹脂を用いる。
【0025】その裏材(22)として用いる熱溶融性樹
脂は、その微粉末が分散されていて接着剤として塗布し
て使用する接着剤タイプ、加熱溶融させて塗布するホッ
トメルトタイプ、フイルム状に成形して熱融着或いは貼
り合わせるフイルムタイプの何れのタイプのものであっ
てもよい。そのように裏材(22)をパイル地14の裏
面に裏打積層するときは、タイルカーペットの裏面が平
滑に仕上がり、そこに粘着剤を塗布して仮接着施工し易
いタイルカーペットに仕上げ易くなる。
【0026】パイル地14には、在来一般のタフテッド
カーペットのように、バッキング剤を塗布して基布とバ
ックステッチを強固に接着することも出来る。その場
合、そのバッキング剤にも熱溶融性樹脂を用いる。熱溶
融性繊維にはナイロン、ポリエステル、ポリオレフイ
ン、ビニロン、アセテート、ポリビニルアルコール等の
熱可塑性合成繊維の多くが使用され、それらは特に熱融
着性の付与されたものであってもよい。裏材としての熱
溶融性樹脂には、これらの熱溶融性繊維の素材となるプ
ラスチックのほか、ポリエチレン酢酸ビニル樹脂(EV
A)その他多くの樹脂を使用することが出来る。
【0027】ヒートカッターには、円盤24に付着した
溶融物を掻き取るクリーナー32を付着するとよい。こ
のクリーナー32は、円盤24の周縁25が嵌合する溝
33を付けて、その溝縁(33)で溶融物を掻き取るよ
うにするとよく、これを回転して掻き取った溶融物をク
リーナー32から除去する。又、ヒートカッターには、
パイル地の振動を防ぐベッド(押さえ)34等が適宜付
設される。図中、35はクリーナーの回転軸である。加
熱円盤24には、回転軸28が過度に加熱されないよう
に放熱用の開口36を開け、その開口36に送風用の羽
根を付設するなどして、周縁25から回転軸28への熱
伝導を少なくする。
【0028】本発明の好ましい実施態様は、加熱体26
に加熱される円盤24の周縁25に熱溶融性樹脂を補給
する熱溶融性樹脂補給装置40を具備するヒートカッタ
ーを使用することである。そのように熱溶融性樹脂補給
装置40を具備するヒートカッターでは、基布11とバ
ックステッチ13の何れもが熱溶融性繊維や熱溶融性樹
脂を全く含んでいないパイル地14でも、円盤24の周
縁25によって裁断される同時に、その裁断口に熱溶融
性樹脂が塗着され、その熱溶融性樹脂の溶融塊17によ
って裁断口に現われる繊維の裁断端末間が接着されるの
で、その裁断口での解れが防止される。
【0029】本発明の更に好ましい実施態様は、加熱体
26に加熱される円盤24の周縁25に熱溶融性樹脂を
補給する熱溶融性樹脂補給装置40を具備するヒートカ
ッターを使用すると共に、パイル糸(パイル12・バッ
クステッチ13)には羊毛繊維や麻繊維等の非熱溶融性
繊維を使用し、基布11にだけ熱溶融性繊維や熱溶融性
樹脂を使用することである。そうすると、裁断口に羊毛
繊維や麻繊維等の非熱溶融性繊維のバックステッチ13
が多く現れても、基布11の熱溶融性繊維や熱溶融性樹
脂と共に、熱溶融性樹脂補給装置40から補給される熱
溶融性樹脂の溶融塊17がバックステッチ13に融着し
て裁断口での解れが防止され、羊毛繊維や麻繊維等の天
然繊維によってパイル面が構成されたタイルカーペット
の高級品が得られることになる。
【0030】加熱体に加熱される円盤は、加熱体を内部
に設けた回転体の周面に突設してもよい。そのような円
盤でも、その周縁に刃先(25)を付けた方がよいこと
は前記の通りである。熱溶融性樹脂補給装置は、加熱装
置を具備するパッド(槽)であってもよく、そのような
熱溶融性樹脂補給装置では、そのパッド(槽)の中で加
熱されて流動性を帯びた熱溶融性樹脂に周縁が接触する
ように円盤(24)を軸承する。
【0031】
【発明の効果】本発明(請求項1〜4)によると、基布
やバックステッチに接着剤を含浸させることなく、タイ
ルカーペットの裁断口での解れを防止することが出来、
従って、接着剤を含浸させることが実際上不可能視され
るウイルトンカーペットやアキスミンスターカーペット
もタイルカーペットとして経済的に提供することが出来
る。
【0032】本発明(請求項5〜6)によると、裏面が
強く擦られても裁断口が破れず、裁断口から解れ出さな
いタイルカーペットが得られる。
【0033】本発明(請求項7〜9)によると、裁断と
同時に裁断口の繊維間が熱融着され、非熱融着性繊維が
基布やバックステッチに混在していても、熱溶融性繊維
の溶融塊に絡まって非熱融着性繊維が一体化し、裁断口
から解れ出さないタイルカーペットを効率的に得ること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイルカーペットの要部側面図で
あり、一部を円で囲んで拡大して図示している。
【図2】本発明に係るタイルカーペットの要部斜視図で
あり、一部を円で囲んで拡大して図示している。
【図3】本発明に係るヒートカッターの要部側面図であ
る。
【符号の説明】
11 基布 12 パイル 13 バックステッチ 14 パイル地 15 裁断口 16 熱溶融性繊維 17 溶融塊 18 周縁部 19 内側部 20 芯地 21 繊維(ウェブ) 22 裏打層 23 タイルカーペット 24 円盤 25 周縁 26 加熱体 27 円盤 28 回転軸 29 回転軸 30 周縁 31 樹脂皮膜 32 クリーナー 33 溝 34 ベッド 35 回転軸 36 開口 37 〆経糸 38 芯経糸 39 緯糸 40 熱溶融性樹脂補給装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣津 俊昭 大阪市平野区長吉出戸5丁目4番20号 ハ ニースチール株式会社内 Fターム(参考) 3B120 BA24 BA28 CA04 DB03 DB04 EB15 EB16 3B154 AA06 AB24 AB34 BA32 BA47 BA49 BB12 BB54 BC31 BF12 DA18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布(11)と、その基布から突出した
    パイル(12)を具備し、基布の一つの方向において隣
    合うパイルとパイルの間がバックステッチ(13)を介
    して連続しているパイル地(14)を裁断して構成さ
    れ、パイル地の裁断口(15)に現われる基布とバック
    ステッチを構成する繊維(16)の裁断端末に熱溶融性
    樹脂の溶融塊(17)が形成されており、その少なくと
    も一部の繊維(16)の裁断端末間が溶融塊(17)を
    介して融着しているタイルカーペット。
  2. 【請求項2】 基布(11)と、その基布から突出した
    パイル(12)を具備し、基布の一つの方向において隣
    合うパイルとパイルの間がバックステッチ(13)を介
    して連続しているパイル地(14)を裁断して構成さ
    れ、基布(11)とパイル(12)およびバックステッ
    チ(13)を構成する30重量%以上の繊維が熱溶融性
    を有する合成繊維であり、パイル地の裁断口(15)に
    現われる基布とバックステッチを構成する熱溶融性合成
    繊維(16)の裁断端末が溶融塊(17)を形成し、そ
    の少なくとも一部の繊維(16)の裁断端末間が融着し
    ているタイルカーペット。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載のパイル地(14)
    が、基布(11)とパイル(12)が同時に織成または
    編成されたパイル織編布であることを特徴とする前掲請
    求項1に記載のタイルカーペット。
  4. 【請求項4】 前掲請求項1に記載のパイル地(14)
    が、芯地(20)に繊維(21)を積層してニードルパ
    ンチングを施して成る基布(11)にパイル糸を差し込
    んでパイル(12)を形成したタフテッドパイル布帛で
    あることを特徴とする前掲請求項1に記載のタイルカー
    ペット。
  5. 【請求項5】 前掲請求項1に記載のパイル地(14)
    の裏面に熱溶融性樹脂による裏打層(22)が積層され
    ていることを特徴とする前掲請求項1に記載のタイルカ
    ーペット。
  6. 【請求項6】 前掲請求項1に記載の基布(11)とバ
    ックステッチ(13)に熱溶融性樹脂接着剤が含浸して
    いることを特徴とする前掲請求項1に記載のタイルカー
    ペット。
  7. 【請求項7】 回転駆動される円盤(24)と、その円
    盤の周縁(25)を加熱する加熱体(26)を具備する
    ヒートカッター。
  8. 【請求項8】 回転駆動される2つの円盤(24・2
    7)が、軸芯が平行に並んだ回転軸(28・29)にそ
    れぞれ軸支されており、それらの2つの円盤(24・2
    7)の周縁(25・30)が同一平面上に並んでおり、
    その一方の円盤(24)の周縁(25)を加熱する加熱
    体(26)を具備し、他方の円盤(27)の周縁(3
    0)に尖端形断面の刃先が付けられているヒートカッタ
    ー。
  9. 【請求項9】 回転駆動される円盤(24)と、その円
    盤の周縁(25)を加熱する加熱体(26)と、加熱体
    (26)に加熱される円盤(24)の周縁(25)に熱
    溶融性樹脂を補給する熱溶融性樹脂補給装置(40)を
    具備するヒートカッター。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006274514A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Orusen:Kk 熱溶着性繊維から成る織編物の加工方法
JP2009161064A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Daishin Kogyo Kk 車載用カーペット及びその製造方法

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