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JP2001069797A - 始動発電機の電流調整装置 - Google Patents

始動発電機の電流調整装置

Info

Publication number
JP2001069797A
JP2001069797A JP23632899A JP23632899A JP2001069797A JP 2001069797 A JP2001069797 A JP 2001069797A JP 23632899 A JP23632899 A JP 23632899A JP 23632899 A JP23632899 A JP 23632899A JP 2001069797 A JP2001069797 A JP 2001069797A
Authority
JP
Japan
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current
field
upper limit
limit value
generator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23632899A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Shindo
洋一 新藤
Yutaka Nozue
裕 野末
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP23632899A priority Critical patent/JP2001069797A/ja
Publication of JP2001069797A publication Critical patent/JP2001069797A/ja
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  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電時の発熱を抑制して部品の容量ダウンや
リード線の耐熱グレードダウンを可能とし、また過剰な
充電を抑制してバッテリの寿命低下を防ぐことができる
始動発電機の電流調整装置を提供する。 【解決手段】 小型二輪車における始動発電機の制御シ
ステムであって、電機子コイル1および界磁コイル2を
有するACGスタータ3、モータドライバ&FETブリ
ッジ回路4、FETブリッジ駆動ロジック回路5、界磁
コイル制御回路6、界磁コイル2の界磁電流を監視する
電流センサ7、出力電流を監視する電流センサ8などか
ら構成され、界磁コイル制御回路6は、電流センサ7,
8の監視結果に基づいて、発電機としての動作時に、出
力電流に上限値を設定し、この出力電流の電流値が上限
値を越えそうになる場合は、この上限値以内に出力電流
が納まるように界磁コイル2に通電する界磁電流を制御
するように機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型二輪車用エン
ジンや汎用エンジンなどの始動発電兼用機に関し、特に
可変界磁方式、またはハイブリッド界磁方式の始動発電
機における電流調整方式に適用して有効な技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、多くの小型二輪車用エンジンな
どでは、エンジン起動用のスタータモータと、エンジン
によって駆動される発電用のジェネレータが別個に搭載
されている場合が多い。ところが、モータとジェネレー
タはその基本的構成が共通しているにもかかわらず、ス
タータモータは始動時にだけ使用され、磁石発電機は始
動後に使用される。そこで、従来より、発電機の回転子
および固定子をスタータモータの界磁子および電機子に
兼用した始動発電機の開発が試みられている。
【0003】この場合、始動発電機としては、固定子の
外側に永久磁石を有する回転子が配設されたアウタロー
タ形と呼ばれるものが広く知られている。この始動発電
機において、スタータモータとして使用する場合には、
電源からの電力がモータ巻線に供給されて形成された磁
界と回転子の永久磁石からの磁界との相互作用によって
回転力が創出され、クランクシャフトが回転されてエン
ジンが始動される。また、エンジンの始動後に磁石発電
機として使用する場合には、クランクシャフトによって
回転される回転子の永久磁石の磁束が発電機巻線に作用
して起電力が発生されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような始動発電機においては、スタータモータと発電機
とのそれぞれに要求される磁気回路定数、特に有効磁束
が大きく異なり、両機能を併用させようとする場合のマ
ッチングがとりづらい、という潜在的な設計課題があ
る。これに対する対応策として、永久磁石と界磁コイル
とを併用し、目的に合わせ界磁電流を調整して有効磁束
量を変化できるようにした、いわゆる可変界磁方式やハ
イブリッド界磁方式の始動発電機が既に提案されてい
る。
【0005】この可変界磁方式やハイブリッド界磁方式
の始動発電機においては、界磁手段として、同極に着磁
された複数の永久磁石、およびこの永久磁石の間に配設
された磁性材料からなる複数の制御極を備えた界磁子
と、この界磁子の制御極を通る閉磁路を形成する界磁コ
イルとを備え、界磁電流を可変制御することで、広い回
転数領域で必要な発電電流を得ることが可能である。た
とえば、界磁電流(IF)を可変した場合の回転数に対
する充電電流の充電特性は図4のようになる。
【0006】しかし、バッテリの放電状態が過度の場合
やバッテリの劣化時などの異常時には、発電能力いっぱ
いの充電電流が流れることになる(図4の出力オーバー
領域)。従って、発電の整流素子やリード線は、この電
流を流すことのできる大きな容量のものを選定しておか
ないと発熱により焼損する恐れがある。一方、バッテリ
は一定値以下の電流しか蓄電エネルギーとして利用でき
ないため、過度に大きな充電電流は、熱に変換されバッ
テリの異常発熱を招きバッテリの劣化につながる。
【0007】そこで、本発明の目的は、前記のような整
流素子やリード線の選定、バッテリの異常発熱の問題に
着目し、発電時の発熱を抑制して部品の容量ダウンやリ
ード線の耐熱グレードダウンを可能とし、また過剰な充
電を抑制してバッテリの寿命低下を防ぐことができる始
動発電機の電流調整装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、可変界磁方式
や、ハイブリッド界磁方式の始動発電機の電流調整装置
に適用され、発電機としての動作時に、出力電流に上限
値を設定し、この出力電流の電流値が上限値を越えそう
になる場合は、この上限値以内に出力電流が納まるよう
に界磁コイルに通電する界磁電流を制御する制御手段を
有するものである。
【0009】具体的に、出力電流の上限値を回転数毎に
設定して、出力電流が上限値を越えないように界磁電流
を制限するために、制御手段は、出力電流の出力線に設
けられ、この出力電流を監視する電流センサを有し、こ
の電流センサで監視された出力電流が、予め設定されて
いる、回転数毎に定められた出力電流の上限値を越えな
いように界磁電流のPWMデューティを制御するように
したものである。
【0010】また、出力電流が上限値を超えるような界
磁量が発生しないように界磁電流を制限するために、制
御手段は、界磁電流の回路に設けられ、この界磁電流を
監視する電流センサを有し、この電流センサで監視され
た界磁電流が、予め設定されている、回転数毎に定めら
れた界磁電流の上限値を越えないように界磁電流のPW
Mデューティを制御したり、あるいは予め設定されてい
る、回転数毎に定められた界磁電流の上限値に対応した
界磁電流のPWMデューティを越えないようにPWMデ
ューティの上限を制限するようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形
態である始動発電機の電流調整装置を含む制御システム
を示す機能構成図、図2は本実施の形態において、充電
特性を示す特性図、図3はPWM制御の説明図である。
【0012】まず、図1により本実施の形態における始
動発電機の電流調整装置を含む制御システムの構成の一
例を説明する。本実施の形態の始動発電機の制御システ
ムは、たとえば小型二輪車におけるエンジン始動装置と
発電装置とを兼ね備えた構成となっており、エンジンと
一体的に組み合わされている。すなわち、この始動発電
機は、エンジン始動時にはスタータモータとして動作
し、エンジン始動後は発電機として動作するように構成
されている。
【0013】この始動発電機の制御システムは、図1に
一例を示すように、たとえば電機子コイル1および界磁
コイル2を有するACGスタータ3と、このACGスタ
ータ3の通電制御と発電電圧の整流を行うモータドライ
バ&FETブリッジ回路4と、このモータドライバ&F
ETブリッジ回路4を駆動するFETブリッジ駆動ロジ
ック回路5と、界磁コイル2の通電を制御する界磁コイ
ル制御回路6と、界磁コイル2の界磁電流を監視する電
流センサ7と、出力電流を監視する電流センサ8と、C
PU9および点火回路10を有する点火ユニット11
と、エンジン始動用のイグニッションコイル12および
スパークプラグ13と、発電時に充電されるバッテリ1
4と、転流位置検出用パルサ&センサ15と、ACGパ
ルサ&センサ16などから構成されている。
【0014】ACGスタータ3は、図示しないが、たと
えばアウタロータ形のブラシレスモータとされ、Y結線
によるモータ巻線および発電機巻線からなる電機子コイ
ル1が固定子に巻装され、この固定子の周囲に回転子が
回転自在に配置されている。この回転子には、同極に着
磁された複数の永久磁石と、この永久磁石の間に磁性材
料からなる複数の制御極とを備えた界磁子が設けられて
いる。この界磁子の制御極を通る閉磁路を形成し、永久
磁石による磁束と合成される磁束が界磁コイル2により
発生される。また、ACGスタータ3の回転子はエンジ
ンのクランクシャフトに直結されている。
【0015】モータドライバ&FETブリッジ回路4
は、ACGスタータ3に接続されるとともに、FETブ
リッジ駆動ロジック回路5に接続され、ACGスタータ
3がモータとして動作する際の通電制御手段と、発電機
として動作する際の整流手段との機能を備えている。モ
ータとしての動作時には、電機子コイル1のY結線によ
るU相、V相、W相の各電機子コイル1に流れる電流を
複数のFETからなるFETブリッジ回路により切り換
えて転流制御する。発電機としての動作時には、電機子
コイル1に発生する発電電圧をFETブリッジ回路によ
り整流してバッテリ14に充電するように構成されてい
る。
【0016】FETブリッジ駆動ロジック回路5は、モ
ータドライバ&FETブリッジ回路4に接続されるとと
もに、点火ユニット11のCPU9に接続され、CPU
9からのモータ動作ON/OFF、正逆切替、回転パル
スなどの制御信号に基づいて、モータドライバ&FET
ブリッジ回路4のFETブリッジ回路を駆動する信号を
出力するように構成されている。また、このFETブリ
ッジ駆動ロジック回路5には、位置検出手段である転流
位置検出用パルサ&センサ15が接続され、このセンサ
信号は電機子コイル1の通電を転流制御するために用い
られる。
【0017】界磁コイル制御回路6は、電流センサ7を
介してACGスタータ3の界磁コイル2に接続されると
ともに、点火ユニット11のCPU9に接続され、CP
U9からの制御信号に基づいて、界磁コイル2の通電を
制御する信号を出力するように構成されている。また、
電流センサ7により検出された界磁電流に基づいて、界
磁コイル2の通電をフィードバック制御することも可能
となっている。特に、この界磁コイル制御回路6は、発
電機としての動作時に、出力電流に上限値を設定し、こ
の出力電流の電流値が上限値を越えそうになる場合は、
この上限値以内に出力電流が納まるように界磁コイル2
に通電する界磁電流を制御する制御手段として機能す
る。
【0018】界磁電流を監視する電流センサ7は、AC
Gスタータ3の界磁コイル2と界磁コイル制御回路6と
の間に接続され、界磁コイル2に流れる界磁電流を検出
し、この検出結果は界磁コイル制御回路6にフィードバ
ックするように構成されている。
【0019】出力電流を監視する電流センサ8は、モー
タドライバ&FETブリッジ回路4とバッテリ14との
間に接続されるとともに、点火ユニット11のCPU9
に接続され、発電機としての動作時に流れる出力電流を
検出し、この検出結果は点火ユニット11のCPU9を
介して界磁コイル制御回路6にフィードバックするよう
に構成されている。
【0020】点火ユニット11は、システム全体の制御
を司るCPU9と、エンジンを始動するための点火回路
10などから構成されている。CPU9は、FETブリ
ッジ駆動ロジック回路5、界磁コイル制御回路6、電流
センサ8、ACGパルサ&センサ16、内部の点火回路
10などに接続され、FETブリッジ駆動ロジック回路
5にモータ動作ON/OFF、正逆切替、回転パルスな
どの制御信号を、界磁コイル制御回路6に制御信号をそ
れぞれ出力し、また電流センサ8からのフィードバック
信号、ACGパルサ&センサ16からの信号がそれぞれ
入力される。点火回路10は、イグニッションコイル1
2、内部のCPU9などに接続され、イグニッションス
イッチが入ると、イグニッションコイル12、このイグ
ニッションコイル12に接続されるスパークプラグ13
などを介してエンジンを始動するように構成されてい
る。
【0021】次に、本実施の形態の作用について、図1
に基づいて、図2、図3を参照しながら、スタータモー
タとして動作させるモータ動作時、発電機として動作さ
せる発電動作時の動作をそれぞれ説明する。図2は、充
電特性として、界磁電流(IF)を可変した場合の回転
数に対する充電電流の関係を示す。図3は、PWM制御
を説明するための回路図と波形図である。
【0022】まず、エンジンが始動される際、スタータ
モータとして動作させるモータ動作時は、ACGスター
タ3の電機子コイル1(モータ巻線として機能)にモー
タドライバ&FETブリッジ回路4から駆動信号に相当
する位相の電圧が印加される。同時に、界磁コイル2に
対しても界磁コイル制御回路6から界磁電流が供給され
る。この電機子コイル1への通電によって形成される回
転磁界と、回転子の永久磁石による磁界および界磁コイ
ル2への通電によって形成される制御極による磁界との
相互作用により回転子は回転される。この回転する回転
子の位置は、転流位置検出用パルサ&センサ15によっ
て検出することによって時々刻々と計測される。そし
て、この計測情報がFETブリッジ駆動ロジック回路5
に送信され、モータドライバ&FETブリッジ回路4は
回転子を継続かつ安定して回転させる。
【0023】さらに、エンジンが始動されると、転流位
置検出用パルサ&センサ15による検出信号に基づい
て、FETブリッジ駆動ロジック回路5が駆動信号の発
信を自動的に停止してモータから発電機に切り替わる。
そして、発電機として動作させる発電動作時は、クラン
クシャフトに連結された回転子が固定子の周囲を回転す
る状態になる。このため、回転子の永久磁石の磁束およ
び界磁コイル2への通電によって形成される制御極の磁
束が回転磁界を形成して電機子コイル1(発電機巻線と
して機能)を切る状態になり、電機子コイル1において
起電力が発生する。この電機子コイル1の起電力は、モ
ータドライバ&FETブリッジ回路4を介して整流され
てバッテリ14に充電されたり、外部に取り出されて所
望の負荷に供給される。
【0024】特に、この発電機としての動作時には、界
磁コイル制御回路6において、出力電流に上限値を設定
し、この出力電流の電流値が上限値を越えそうになる場
合は、この上限値以内に出力電流が納まるように界磁コ
イル2に通電する界磁電流を制御する。この界磁電流の
制御においては、出力電流の上限値を回転数毎に設定
し、回転数が高いほど上限値に設定した方がよい。ま
た、冷却状態に応じた上限値を設定する(回転数高→速
度高→冷却能力大)。この制御方式には、たとえば出
力電流直接検出フィードバック制御方式、界磁電流検
出フィードバック制御方式、オープンループ制御方式
があり、以下に順に説明する。
【0025】出力電流直接検出フィードバック制御方
式 この制御方式は、出力電流監視用の電流センサ8で監視
された出力電流が、回転数毎に定められた出力電流の上
限値(データマップまたは計算式により予め設定)を越
えないように、界磁電流のPWMデューティを制御する
方式である。
【0026】この制御方式によれば、出力電流の出力線
に設けられた電流センサ8で出力電流を監視すること
で、この出力電流が上限値を越えないように界磁コイル
2に流れる界磁電流のPWMデューティを制御すること
ができる。よって、図2のように、界磁コイル2に流れ
る界磁電流(IF=+X,0,−X,−XX〔A〕;X
=任意の数)を可変した場合の充電電流を、回転数に対
応させて上限値を越えないように制御することができ
る。
【0027】界磁電流検出フィードバック制御方式 この制御方式は、出力電流が上限値を超えるような界磁
量が発生しないように界磁電流を制限するために、界磁
電流監視用の電流センサ7で監視された界磁電流が、回
転数毎に定められた界磁電流の上限値(データマップま
たは計算式により予め設定)を越えないように、界磁電
流のPWMデューティを制御する方式である。
【0028】この制御方式によれば、界磁電流の回路に
設けられた電流センサ7で界磁電流を監視することで、
この界磁電流が上限値を越えないように界磁コイル2に
流れる界磁電流のPWMデューティを制御することがで
きる。よって、前記出力電流直接検出フィードバック
制御方式と同様に、界磁コイル2に流れる界磁電流を可
変した場合の充電電流を、回転数に対応させて上限値を
越えないように制御することができる。
【0029】オープンループ制御方式 この制御方式は、回転数毎に定められた界磁電流の上限
値に対応した界磁電流のPWMデューティ(データマッ
プまたは計算式により予め設定)を越えないように、P
WMデューティの上限を制限する方式である。
【0030】この制御方式によれば、界磁コイル2に流
れる界磁電流のPWMデューティを越えないようにPW
Mデューティの上限を制限することができる。よって、
前記出力電流直接検出フィードバック制御方式と同様
に、界磁コイル2に流れる界磁電流を可変した場合の充
電電流を、回転数に対応させて上限値を越えないように
制御することができる。
【0031】ここで、前記各制御方式における出力電
流、回転数、界磁電流、PWMデューティなどの関係に
ついて説明する。一般的に、モータの発電量の推定にお
いては、(式1)のように、モータによる発電電圧は回
転数と逆起定数Keで決まる。通常のPMモータは、基
本的に逆起定数Keが一定であるため、回転数をモニタ
すれば、発電量が見積もれる。
【0032】発電電圧=Ke×回転数 ・・・(式1) たとえば、本実施の形態のように3相ブラシレスモータ
の場合、転流位置検出用パルサ&センサ15を利用して
回転数を見積もることができる。DSGの場合、逆起定
数(トルク定数)は、界磁電流により可変となる。この
界磁電流と逆起定数との関係は、事前につかんでおい
て、CPU9内にマップ、または関数で持たせておけば
対応可能である。従って、動作時の界磁電流を見積もる
ことができれば発電量を把握できる。
【0033】また、界磁電流の推定においては、電源電
圧をVBとすると、PWM制御をしたときの界磁コイル
2にかかる見かけの電圧をV’、PWMデューティをD
utyとすると、(式2)のように表すことができる。
【0034】V’=VB×Duty ・・・(式2) ここで、界磁コイル2の抵抗値をRとすると、界磁コイ
ル2を流れる電流Iは、 I=V’/R=(VB×Duty)/R ・・・(式3) となる。従って、界磁コイル2の抵抗値が既知であれ
ば、電源電圧をモニタすることで、所定電流を流すため
のPWMデューティが算出でき、そのデューティを出力
することで、界磁電流の制御が可能となる。ただし、界
磁コイル2の抵抗値のばらつき、温度変化量分は誤差と
して認識しなければならない。また、界磁コイル2の時
定数によりデューティをかけてから所定電流になるまで
タイムラグがあるので、制御周期を注意して発振しない
ようにする必要がある。
【0035】続いて、PWM制御について説明する。P
WM制御の回路は、たとえば図3(a) のように示すこと
ができる。このPWM制御回路は、ACGスタータ3の
界磁コイル2と、界磁コイル制御回路6のFETなどの
接続により構成される。すなわち、界磁コイル2は一方
が電源電圧に、他方がFETのドレインにそれぞれ接続
され、FETのソースは接地電圧に接続されている。さ
らに、界磁コイル2の両端には逆並列にダイオードが接
続され、またFETのドレイン−ソース間にもダイオー
ドが接続されて構成されている。
【0036】図3(a) において、FETがオンのときは
界磁コイル2を介し直列に接続されたFETを通じて電
流が流れ、オフのときは界磁コイル2を介し逆並列に接
続されたダイオードを通じて電流が流れる。ブラシレス
モータや界磁コイル2のPWM制御ができるのは、この
FETのオフ期間にインダクタンスエネルギーによりダ
イオードを通じてループの電流が流れることによる。従
って、界磁コイル制御回路6にFETを使用した場合、
その構造上、ダイオードが形成されるため(寄生ダイオ
ード)、これを積極的に利用する。ここで利用されるダ
イオードに求められる要件は、逆回復時間の短いダイオ
ードである。これが長いと、FETをオンした瞬間に短
絡電流が流れ、素子を破壊してしまう。
【0037】図3(b),(c) は、この回路でシミュレーシ
ョンを行ったときの波形であり、図3(b) がFETおよ
びダイオードの電流、図3(c) が界磁コイル2の界磁電
流を示す。FETおよびダイオードの電流は矩形波であ
るが、界磁電流はこれらの和となり、滑らかな波形にな
る。このPWM制御におけるデューティは、(式4)の
ように表すことができる。
【0038】 PWMデューティ=a/(a+b) ・・・(式4) 以上のような出力電流、回転数、界磁電流、PWMデュ
ーティなどの関係において、これらをデータマップまた
は計算式により予め設定して持つことで、発電機として
の動作時に、出力電流に上限値を設定し、この出力電流
の電流値が上限値を越えそうになる場合は、この上限値
以内に出力電流が納まるように界磁コイル2に通電する
界磁電流を制御することができる。
【0039】従って、本実施の形態の始動発電機の電流
調整装置を含む制御システムによれば、発電時の界磁コ
イル2やダイオードなどの発熱が抑制され、発熱による
焼損の恐れを防止できるので、部品を選定する際に小さ
な容量のものを選ぶことができ、またリード線の耐熱グ
レードなども下げることができる。また、発電時にバッ
テリ14に対して過剰な充電が抑制され、異常発熱を招
くことを防止できるので、バッテリ14の寿命低下を防
ぐことができる。
【0040】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。たとえば、前記実施の形態
においては、小型二輪車の始動発電機を例に説明した
が、これに限定されるものではなく、汎用エンジンを用
いた各種作業用装置など、可変界磁方式、またはハイブ
リッド界磁方式の始動発電機全般に広く適用することが
可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の始動発電
機の電流調整装置によれば、発電機としての動作時に、
出力電流に上限値を設定し、この出力電流の電流値が上
限値を越えそうになる場合は、この上限値以内に出力電
流が納まるように界磁コイルに通電する界磁電流を制御
する制御手段を有することで、発電時のコイルやダイオ
ードの発熱を抑制することができるので、容量ダウンや
リード線の耐熱グレードダウンが可能となる。この結
果、始動発電機の電流調整装置の小型・低コスト化を実
現することができる。
【0042】また、発電時にバッテリに対して過剰な充
電を抑制することができるので、バッテリの寿命低下を
防止することが可能となる。
【0043】さらに、界磁電流を監視する電流センサを
有し、この監視された界磁電流が、回転数毎に定められ
た界磁電流の上限値を越えないように界磁電流のPWM
デューティを制御することにより、界磁電流と回転数、
電源電圧から充電電流を見積もることで、出力電流を監
視する電流センサなしで電流調整を行うことができる。
【0044】また、回転数毎に定められた界磁電流の上
限値に対応した界磁電流のPWMデューティを越えない
ようにPWMデューティの上限を制限することにより、
界磁電流を電源電圧、PWMデューティ、コイル抵抗か
ら見積もることで、界磁電流を監視する電流センサ、出
力電流を監視する電流センサなしで電流調整を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である始動発電機の電流
調整装置を含む制御システムを示す機能構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態において、充電特性を示
す特性図である。
【図3】(a),(b),(c) は本発明の一実施の形態におい
て、PWM制御を説明するための回路図と波形図であ
る。
【図4】本発明の前提となる始動発電機の制御システム
において、充電特性を示す特性図である。
【符号の説明】
1 電機子コイル 2 界磁コイル 3 ACGスタータ 4 モータドライバ&FETブリッジ回路 5 FETブリッジ駆動ロジック回路 6 界磁コイル制御回路 7 電流センサ 8 電流センサ 9 CPU 10 点火回路 11 点火ユニット 12 イグニッションコイル 13 スパークプラグ 14 バッテリ 15 転流位置検出用パルサ&センサ 16 ACGパルサ&センサ
フロントページの続き Fターム(参考) 5H590 AA01 AB02 AB04 BB04 CA23 CC12 CC18 CC24 CC29 CD01 CD03 CE05 DD25 DD64 DD72 EA02 EA10 EA15 EB02 FA06 FB03 FC14 GA02 GA04 GB05 HA02 HA04 HB03 HB06 JA02 JB02 KK06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電機子コイルが巻装された固定子と、エ
    ンジンのクランクシャフトに直結され、前記固定子の周
    囲に回転自在に配設された回転子と、前記回転子の位置
    を検出する位置検出手段と、この検出結果に基づいて回
    転磁界を形成するような電流を前記電機子コイルに通電
    する通電制御手段と、前記電機子コイルに発生する発電
    電圧を整流する整流手段と、前記回転子に設けられ、同
    極に着磁された複数の永久磁石、および前記永久磁石の
    間に配設された磁性材料からなる複数の制御極を備えた
    界磁子と、前記界磁子の制御極を通る閉磁路を形成する
    界磁コイルとを備え、前記エンジンの始動時にはモータ
    として動作し、始動後は発電機として動作する始動発電
    機において、 前記発電機としての動作時に、出力電流に上限値を設定
    し、この出力電流の電流値が上限値を越えそうになる場
    合は、この上限値以内に出力電流が納まるように前記界
    磁コイルに通電する界磁電流を制御する制御手段を有す
    ることを特徴とする始動発電機の電流調整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の始動発電機の電流調整装
    置において、前記制御手段は、前記出力電流の出力線に
    設けられ、この出力電流を監視する電流センサを有し、
    前記電流センサで監視された出力電流が、予め設定され
    ている、回転数毎に定められた出力電流の上限値を越え
    ないように、前記界磁電流のPWMデューティを制御す
    ることを特徴とする始動発電機の電流調整装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の始動発電機の電流調整装
    置において、前記制御手段は、前記界磁電流の回路に設
    けられ、この界磁電流を監視する電流センサを有し、前
    記電流センサで監視された界磁電流が、予め設定されて
    いる、回転数毎に定められた界磁電流の上限値を越えな
    いように、前記界磁電流のPWMデューティを制御する
    ことを特徴とする始動発電機の電流調整装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の始動発電機の電流調整装
    置において、前記制御手段は、予め設定されている、回
    転数毎に定められた界磁電流の上限値に対応した界磁電
    流のPWMデューティを越えないように、前記PWMデ
    ューティの上限を制限することを特徴とする始動発電機
    の電流調整装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6949902B2 (en) 2003-06-23 2005-09-27 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Controller of rotating electric machine for vehicle
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