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JP2000345095A - 水性顔料分散液及びその製造方法 - Google Patents

水性顔料分散液及びその製造方法

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Publication number
JP2000345095A
JP2000345095A JP16246699A JP16246699A JP2000345095A JP 2000345095 A JP2000345095 A JP 2000345095A JP 16246699 A JP16246699 A JP 16246699A JP 16246699 A JP16246699 A JP 16246699A JP 2000345095 A JP2000345095 A JP 2000345095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon black
pigment dispersion
aqueous pigment
dispersion
divalent metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16246699A
Other languages
English (en)
Inventor
Kayako Ito
草子 伊東
Tatsuya Yagyu
龍哉 柳生
Nobuyuki Murai
伸行 村井
Makiko Matsui
真喜子 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Orient Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Orient Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Orient Chemical Industries Ltd filed Critical Orient Chemical Industries Ltd
Priority to JP16246699A priority Critical patent/JP2000345095A/ja
Publication of JP2000345095A publication Critical patent/JP2000345095A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーボンブラックの水に対する初期分散性、
長期分散性に優れ、カーボンブラック粒子の凝集を起こ
しにくい、優れた分散安定性を有する水性顔料分散液を
提供すること。 【解決手段】 カーボンブラックを次亜ハロゲン酸およ
び/またはその塩を用いて湿式酸化して得られる表面改
質カーボンブラックを含有し、その2価の金属カチオン
濃度が100ppm以下であることを特徴とする水性顔
料分散液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性顔料分散液に関
し、特に着色剤として長期水分散性の改善されたカーボ
ンブラックを含有する水性顔料分散液およびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、筆記具やインクジェットプリンタ
ー用の記録液として、黒色染料を含有する水性染料イン
キが主に用いられてきた。近年に至り、記録物の画質や
耐久性を向上するためにカーボンブラックのような顔料
を用いた水性顔料インキが注目されている。
【0003】例えば、特開昭64−6074号、及び特
開昭64−31881号公報明細書にはカーボンブラッ
クを界面活性剤や高分子分散剤で分散した水性顔料イン
クが記載されている。
【0004】しかしながら、これらのインクでは記録物
の印字濃度を上げるために着色剤のインク含有量を増や
すと、同時にインク粘度が急激に増してしまう問題が生
じる。また、カーボンブラックを安定に分散させるため
には過剰の界面活性剤や高分子分散剤が必要であるが、
これらは気泡発生や消泡性低下の原因になり、特にイン
クジェット記録インクに用いた場合には印字安定性の悪
化につながる問題がある。
【0005】これらの課題を解決するために、特開平8
−3498号、及び特開平10−120958号公報明
細書には、カーボンブラックを次亜ハロゲン酸塩を用い
て湿式酸化することによりカーボンブラックに一定量以
上の表面活性水素あるいはその塩を導入し、界面活性剤
や高分子分散剤無しで表面改質カーボンブラック単独で
自発的に分散させた水性顔料分散液が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な表面改質カーボンブラックの水に対する初期分散性、
及び長期分散性を更に改良し、カーボンブラック粒子の
凝集を起こしにくい、優れた分散安定性を有する水性顔
料分散液を提供することを目的としている。
【0007】通常、カーボンブラックを次亜ハロゲン酸
塩を用いて湿式酸化して表面改質カーボンブラックを製
造する場合、副生成物として例えば大量の塩化ナトリウ
ムが発生する。この塩に由来するナトリウムイオンを取
り除くために、水洗工程を行う。ここで、水洗に使用す
る水が水道水等の2価の金属イオンを含むイオン含有水
を使用した場合、表面改質カーボンブラック中に2価の
金属カチオン、特にカルシウムイオンを含有してしま
う。
【0008】本発明者らは、2価の金属カチオン、特に
カルシウムイオンの存在が表面改質カーボンブラックの
水に対する分散安定性に悪影響を及ぼすことを見出し、
かかる2価の金属カチオンを表面改質カーボンブラック
の水性分散液から除去して表面改質カーボンブラックの
水に対する分散安定性を著しく改良する具体的な手段を
提供した。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、カーボンブラ
ックを次亜ハロゲン酸および/またはその塩を用いて湿
式酸化して得られる表面改質カーボンブラックを含有
し、その2価の金属カチオン濃度が100ppm以下で
あることを特徴とする水性顔料分散液を提供するもので
あり、そのことにより上記目的が達成される。
【0010】本発明の水性顔料分散液は、カーボンブラ
ックを水中に微分散する行程;該カーボンブラックを次
亜ハロゲン酸および/またはその塩を用いて酸化する工
程;及び、水性顔料分散液中に含まれる2価の金属カチ
オンを濃度100ppm以下とする工程;を包含する方
法により製造することが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の水性顔料分散液は、カー
ボンブラックを次亜ハロゲン酸および/またはその塩を
用いて湿式酸化して得られる表面改質カーボンブラック
を含有し、水性顔料分散液中に含まれる2価の金属カチ
オンを所定の量以下まで除去した水性顔料分散液であ
る。
【0012】ここで、2価の金属カチオンとは、カルシ
ウムイオン、マンガンイオン、銅イオンなどを示し、2
価のカチオン量は例えば原子吸光分析法を用いて測定す
ることができる。
【0013】原料となるカーボンブラックはカラー用カ
ーボンブラックとして一般に市販されていて、カーボン
ブラックに含まれる2価の金属カチオンが200ppm
以下、好ましくは100ppm以下のものを使用するこ
とができる。カラー用カーボンブラックとして具体的に
はpHによって分類すると酸性カーボンブラック、中性
カーボンブラック、塩基性カーボンブラック、また製造
法で分類するとファーネス式カーボンブラック、チャン
ネル式カーボンブラック、アセチレン式カーボンブラッ
ク、サーマル式カーボンブラックがあり、2価の金属カ
チオンが200ppm以下、好ましくは100ppm以
下のものを使用することができる。
【0014】本発明に使用されるカーボンブラックの具
体的には、例えば、#990、MA600、MA77
(以上、三菱化学株式会社製)カラーブラックFW1
8、カラーブラックS170、スペシャルブラック4
A、(以上、デグサ社製)、モナーク880、リーガル
400R、リーガル660R(以上、キャボット社製)
ラーベン1040,ラーベン1255、コンダクテック
スSCウルトラ(以上、コロンビアンカーボン社製)等
が挙げられる。なお、これらの記載は本発明に好適なカ
ーボンブラックの一例であり、これらによって本発明が
限定されるものではない。
【0015】本発明では、このような原料カーボンブラ
ックを次亜ハロゲン酸および/またはその塩を用いて水
中で湿式酸化する。次亜ハロゲン酸および/またはその
塩の具体例には、次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸リ
チウム、次亜臭素酸ナトリウム、次亜臭素酸リチウムな
どが挙げられ、次亜塩素酸ナトリウムが反応性やコスト
の点から特に好ましい。
【0016】酸化反応は、カーボンブラックと有効ハロ
ゲン濃度で5〜15重量%の次亜ハロゲン酸塩(例えば
次亜塩素酸ナトリウム)とを適量の水中に仕込み、5時
間以上、好ましくは約10〜15時間、0℃以上、好ま
しくは室温〜100℃で撹拌することで行われる。その
際カーボンブラックは事前に粉砕する、あるいは粉砕し
ながら同時に酸化させることが好ましい。粉砕方法とし
ては、ガラス、ジルコニア、アルミナ、ステンレス、磁
性などのビーズをボールミル、アトライター、コロイド
ミル、サンドミルなどで粉砕する、あるいは解砕され易
いカーボンブラックの場合は回転式ホモジナイザーや超
音波ホモジナイザーにて粉砕を行う。
【0017】次亜ハロゲン酸塩使用量はその種類、有効
ハロゲン濃度により異なるが、一般に、カーボンブラッ
クの重量を基準にして、100%換算で0.5〜150
重量%、好ましくは1〜75重量%である。
【0018】得られる表面処理カーボンブラックは約3
重量%以上、好ましくは約5重量%以上の酸素含有量を
有する。酸素含有量は、本発明の方法により酸化された
結果、処理前のカーボンブラックの酸素含有量に対して
数倍以上程度まで増加する。
【0019】表面処理カーボンブラックの酸素含有量の
測定は「不活性ガス−赤外線吸収法」で行われる。この
方法は、表面処理カーボンブラックをヘリウムなどの不
活性ガス気流中で加熱し、酸素を一酸化炭素として抽出
し、その量を赤外線吸収法で測定する方法である。詳細
はJIS Z 2613-1976に記載されている。
【0020】一般にカーボンブラックと次亜ハロゲン酸
塩との反応では、カーボンブラック表面にカルボキシル
基、水酸基、カルボニル基等の酸素性官能基が生成して
いる。前述の酸素含有量が多いほど酸素性官能基量が多
くなる。
【0021】本発明の水性顔料分散液に用いる表面処理
カーボンブラックは高い酸素含有量を有することが好ま
しい。このような表面処理カーボンブラックは特に良好
な水分散性を示すからである。
【0022】本発明の水性顔料分散液を調整するために
用いる水は、イオン交換水のような脱イオン水であるこ
とが好ましい。水道水のようなイオン含有水は好ましく
ない。イオン含有水には2価の金属カチオン、例えば、
カルシウムイオン等が含まれており、イオン含有水を用
いて水性顔料分散液を調製してしまうと分散液中に2価
の金属カチオンが含まれてしまい、2価の金属カチオン
は水性顔料分散体の性能、特に分散安定性に悪影響を与
えるからである。
【0023】その後、メッシュの金網を用いてビーズと
粗粒子を取り除く。或いは、ビーズと粗粒子を取り除い
た後、ウエットケーキを脱イオン水で水洗し、副生塩を
除去する。副生塩を取り除く方法としては水洗及び膜精
製を行う。
【0024】2価の金属カチオンは通常の水洗、及び膜
精製では取り除くことができないため、2価の金属イオ
ンを含まない脱イオン水を使用する。
【0025】分離膜としては、逆浸透膜や限外濾過膜を
用いることができる。逆浸透膜としては、日東電工社製
のNTR−7250、NTR−719HF、NTR−7
410、限外濾過膜としては、日東電工社製のNTU−
2120、NTU−3150、NTU−3520等があ
る。
【0026】表面改質カーボンブラックの水洗は、2価
の金属カチオン濃度が100ppm以下、特に50pp
m以下になるまで行うことが好ましい。2価の金属カチ
オンの濃度が100ppmを上回ると顔料粒子の凝集を
起こし易くなり、顔料の水に対する初期分散性、長期分
散性を保つことができず、本発明の効果を達成し難い。
2価の金属カチオンの濃度は、例えば原子吸光分析法を
用いて決定することができる。
【0027】また、必要に応じて表面処理カーボンブラ
ックの分散体のpHを調整してもよい。pH調整剤とし
ては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、アンモニア水、トリエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、低級アルキルアミンなどのアルカリ金属の
水酸化物、あるいはアミン類が挙げられる。
【0028】さらに本発明の分散液には、防腐剤、防か
び剤を加えることもできる。
【0029】本発明に係る表面処理カーボンブラックは
一般には水性顔料分散液全量に対して、1〜40重量
%、好ましくは5〜20重量%の範囲で含有される。表
面処理カーボンブラックの含有量が1重量%未満では着
色濃度が不十分となり、30重量%を越えると表面処理
カーボンブラックが凝集しやすくなり長期保存中に粘度
が高くなったり、沈殿が発生したりするので好ましくな
い。
【0030】本発明の水性顔料分散液における表面処理
カーボンブラックの平均粒子径は300nm以下、さら
に150nm以下が好ましい。表面処理カーボンブラッ
クの平均粒子径が300nmを上回ると顔料の沈降が起
こりやすくなる。
【0031】本発明の水性顔料分散液は、インクジェッ
ト記録用、筆記具用、印刷用、スタンプ用等の各種イン
キの着色剤として用いることができる。
【0032】
【実施例】以下の実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されない。
【0033】実施例1 市販のカーボンブラック「MA77」(一次粒子径23
nm、DBP吸油量68ml/100g、三菱化学社製)
100gをイオン交換水700gに混合して、ジルコニ
アビーズによるボールミルにて粉砕した。この分散液に
次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度=12重量%)5
00gを滴下して、室温〜100℃で10時間撹拌し
た。
【0034】得られたスラリーを定量濾紙No.5A
(アドバンテック東洋株式会社製)で濾過して、イオン
交換水で洗浄した。この顔料ウエットケーキをイオン交
換水5kgに再分散し、イオン交換水を用いて逆浸透膜
で脱塩し、さらに、顔料濃度10重量%まで濃縮して水
性顔料分散液を調整した。
【0035】得られた顔料分散液のカルシウムイオン濃
度を原子吸光測定装置(島津原子吸光/フレーム分光光
度計 AA-660;株式会社島津製作所製)で測定したとこ
ろ、30ppmであった。
【0036】更に、この水性顔料分散液に含まれる表面
処理カーボンブラックの平均粒子径を、レーザー光拡散
方式粒度分布測定機(大塚電子社製、LPA3000/
3100)を用いて測定したところ、75nmであっ
た。
【0037】また、得られた顔料分散液をさらに、濃
縮、乾燥および微粉砕して、酸化カーボンブラックの微
粉末を得た。得られた表面処理カーボンブラックの酸素
含有量を「不活性ガス−赤外線吸収法」で測定したとこ
ろ、6重量%であった。この分析は表1に示す分析条件
で行った。
【0038】
【表1】
【0039】得られた顔料分散液を少量採り、光学顕微
鏡を用いて400倍の倍率で観察したところ、全体がミ
クロブラウン運動をしており良好な分散状態であった。
また、そのまま光学顕微鏡下で観察を続けても経時的な
凝集は見られなかった。
【0040】さらに得られた顔料分散液を密閉した容器
に入れ、これを50℃で1ヶ月間放置した。放置後の分
散液は凝集などは起こしておらず、粘度および平均粒子
径も放置前の値と変わらなかった。
【0041】実施例2 市販のカーボンブラック「コンダクテックスSCウルト
ラ」(一次粒子径20nm、DBP吸油量115ml/1
00g、デグサ社製)80gをイオン交換水1000g
に混合して、ジルコニアビーズによるボールミルにて粉
砕した。この分散液に次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素
濃度=12重量%)1000gを滴下し、室温〜100
℃で10時間撹拌した。
【0042】得られたスラリーを定量濾紙No.5A
(アドバンテック東洋株式会社製)で濾過して、さらに
イオン交換水で洗浄した。この顔料ウエットケーキをイ
オン交換水5kgに再分散し、イオン交換水を用いて逆
浸透膜で脱塩し、さらに、顔料濃度10重量%まで濃縮
して水性顔料分散液を調整した。
【0043】得られた顔料分散液のカルシウムイオン濃
度を原子吸光分析装置(島津原子吸光/フレーム分光光
度計 AA-660;株式会社島津製作所製)で測定したとこ
ろ、25ppmであった。
【0044】更に、この水性顔料分散液に含まれる表面
処理カーボンブラックの平均粒子径を、レーザー光拡散
方式粒度分布測定機(大塚電子社製、LPA3000/
3100)を用いて測定したところ、145nmであっ
た。
【0045】また、実施例1と同様に顔料分散液に含ま
れる表面処理カーボンブラックの酸素含有量を測定した
ところ、8重量%であった。
【0046】得られた顔料分散液を少量採り、光学顕微
鏡を用いて400倍の倍率で観察したところ、全体がミ
クロブラウン運動をしており良好な分散状態であった。
また、そのまま光学顕微鏡下で観察を続けても経時的な
凝集は見られなかった。
【0047】さらに得られた顔料分散液を密閉した容器
に入れ、これを50℃で1ヶ月間放置した。放置後の分
散液は凝集などは起こしておらず、粘度および平均粒子
径も放置前の値と変わらなかった。
【0048】実施例3 市販のカーボンブラック「カラーブラックS170」
(一次粒子径17nm、DBP吸油量150ml/100
g、デグサ社製)200gをイオン交換水2000gに
混合して、ジルコニアビーズによるボールミルにて粉砕
した。この分散液に次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃
度=12重量%)2500gを滴下して、ボールミルで
粉砕しながら5時間反応させ、更に、室温〜100℃で
10時間撹拌した。
【0049】得られたスラリーを定量濾紙No.5A
(アドバンテック東洋株式会社製)で濾過して、さらに
イオン交換水で洗浄した。この顔料ウエットケーキをイ
オン交換水9kgに再分散し、イオン交換水を用いて逆
浸透膜で脱塩し、顔料濃度10重量%まで濃縮した。
【0050】得られた分散液のカルシウムイオン濃度を
原子吸光分析装置(島津原子吸光/フレーム分光光度計
AA-660;株式会社島津製作所製)で測定したところ、
40ppmであった。
【0051】更に、この水性顔料分散液に含まれる表面
処理カーボンブラックの平均粒子径を、レーザー光拡散
方式粒度分布測定機(大塚電子社製、LPA3000/
3100)を用いて測定したところ、120nmであっ
た。
【0052】また、実施例1と同様に顔料分散液に含ま
れる表面処理カーボンブラックの酸素含有量を測定した
ところ、8.3重量%であった。
【0053】得られた顔料分散液を少量採り、光学顕微
鏡を用いて400倍の倍率で観察したところ、全体がミ
クロブラウン運動をしており良好な分散状態であった。
また、そのまま光学顕微鏡下で観察を続けても経時的な
凝集は見られなかった。
【0054】さらに得られた顔料分散液を密閉した容器
に入れ、これを50℃で1ヶ月間放置した。放置後の分
散液は凝集などは起こしておらず、粘度および平均粒子
径も放置前の値と変わらなかった。
【0055】比較例1 市販のカーボンブラック「MA77」(一次粒子径23
nm、DBP吸油量68ml/100g、三菱化学社製)
100gを水道水700gに混合して、ジルコニアビー
ズによるボールミルにて粉砕した。この分散液に次亜塩
素酸ナトリウム(有効塩素濃度=12重量%)500g
を滴下して、室温〜100℃で10時間撹拌した。
【0056】得られたスラリーを定量濾紙No.5A
(アドバンテック東洋株式会社製)で濾過して、水道水
で洗浄した。この顔料ウエットケーキを水道水5kgに
再分散し、水道水を用いて逆浸透膜で脱塩し、さらに、
顔料濃度10重量%まで濃縮して水性顔料分散液を調整
した。
【0057】得られた顔料分散液のカルシウムイオン濃
度を原子吸光測定装置(島津原子吸光/フレーム分光光
度計 AA-660;株式会社島津製作所製)で測定したとこ
ろ、1.2重量%であった。
【0058】更に、この水性顔料分散液に含まれる表面
処理カーボンブラックの平均粒子径を、レーザー光拡散
方式粒度分布測定機(大塚電子社製、LPA3000/
3100)を用いて測定したところ、310nmであっ
た。
【0059】また、実施例1と同様に顔料分散液に含ま
れる表面処理カーボンブラックの酸素含有量を測定した
ところ、6重量%であった。
【0060】得られた顔料分散液を少量採り、光学顕微
鏡を用いて400倍の倍率で観察したところ、粒径60
0nm以上の凝集物が存在しており、そのまま光学顕微
鏡下で観察を続けているとその凝集物は経時的に数も増
え、粒径も増大した。
【0061】さらに得られた顔料分散液を密閉した容器
に入れ、これを50℃で1ヶ月間放置した。放置後の分
散液は、製造直後の分散液に比べ粘度が増大しており、
ゲル化しているのが確認された。
【0062】比較例2 市販のカーボンブラック「コンダクテックスSCウルト
ラ」(一次粒子径20nm、DBP吸油量115ml/1
00g、デグサ社製)80gをイオン交換水1000g
に混合して、ジルコニアビーズによるボールミルにて粉
砕した。この分散液に次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素
濃度=12重量%)1000gを滴下し、室温〜100
℃で10時間撹拌した。
【0063】得られたスラリーを定量濾紙No.5A
(アドバンテック東洋株式会社製)で濾過して、さらに
イオン交換水で洗浄した。この顔料ウエットケーキを水
道水5kgに再分散し、水道水を用いて逆浸透膜で脱塩
し、さらに、顔料濃度10重量%まで濃縮して水性顔料
分散液を調整した。
【0064】得られた顔料分散液のカルシウムイオン濃
度を原子吸光分析装置(島津原子吸光/フレーム分光光
度計 AA-660;株式会社島津製作所製)で測定したとこ
ろ、8000ppmであった。
【0065】更に、この水性顔料分散液に含まれる表面
処理カーボンブラックの平均粒子径を、レーザー光拡散
方式粒度分布測定機(大塚電子社製、LPA3000/
3100)を用いて測定したところ、250nmであっ
た。
【0066】また、実施例1と同様に顔料分散液に含ま
れる表面処理カーボンブラックの酸素含有量を測定した
ところ、8重量%であった。
【0067】得られた顔料分散液を少量採り、光学顕微
鏡を用いて400倍の倍率で観察したところ、粒径30
0nm以上の凝集物が存在しており、そのまま光学顕微
鏡下で観察を続けているとその凝集物は経時的に数も増
え、粒径も増大した。
【0068】さらに得られた顔料分散液を密閉した容器
に入れ、これを50℃で1ヶ月間放置した。放置後の分
散液は、製造直後の分散液に比べ粘度が増大しており、
ゲル化しているのが確認された。
【0069】比較例3 市販のカーボンブラック「カラーブラックS170」
(一次粒子径17nm、DBP吸油量150ml/100
g、デグサ社製)200gを水道水2000gに混合し
て、ジルコニアビーズによるボールミルにて粉砕した。
この分散液に次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度=1
2重量%)2500gを滴下して、ボールミルで粉砕し
ながら5時間反応させ、更に、室温〜100℃で10時
間撹拌した。
【0070】得られたスラリーを定量濾紙No.5A
(アドバンテック東洋株式会社製)で濾過して、さらに
水道水で洗浄した。得られたウエットケーキを水道水を
用いて顔料濃度10重量%に調整し水性顔料分散液を調
整した。
【0071】得られた顔料分散液のカルシウムイオン濃
度を原子吸光分析装置(島津原子吸光/フレーム分光光
度計 AA-660;株式会社島津製作所製)で測定したとこ
ろ、300ppmであった。
【0072】更に、この水性顔料分散液に含まれる表面
処理カーボンブラックの平均粒子径を、レーザー光拡散
方式粒度分布測定機(大塚電子社製、LPA3000/
3100)を用いて測定したところ、120nmであっ
た。
【0073】また、実施例1と同様に顔料分散液に含ま
れる表面処理カーボンブラックの酸素含有量を測定した
ところ、8.3重量%であった。
【0074】得られた顔料分散液を少量採り、光学顕微
鏡を用いて400倍の倍率で観察したところ、顔料分散
液の調整直後は全体がミクロブラウン運動をしており良
好な分散状態であったが、そのまま光学顕微鏡下で観察
を続けていると粒径300nm以上の凝集物が発生し、
さらに凝集物は経時的に数も増え、粒径も増大した。
【0075】さらに得られた顔料分散液を密閉した容器
に入れ、これを50℃で1ヶ月間放置した。放置後の分
散液は、製造直後の分散液に比べ粘度が増大しておりゲ
ル化しているのが確認された。
【0076】実施例1〜3および比較例1〜3の水性顔
料分散液についての結果を表2にまとめて示す。
【0077】
【表2】
【0078】
【発明の効果】本発明の水性顔料分散液は、カーボンブ
ラック粒子の凝集が起こりにくく、初期分散性、長期分
散性が確保されている。また、本発明の水性顔料分散液
の製造方法により、かかる効果を有する水性顔料分散液
を簡便に製造できる。
フロントページの続き (72)発明者 村井 伸行 大阪府寝屋川市讃良東町8番1号 オリヱ ント化学工業株式会社内 (72)発明者 松井 真喜子 大阪府寝屋川市讃良東町8番1号 オリヱ ント化学工業株式会社内 Fターム(参考) 4J037 AA02 CA05 CA14 DD05 DD20 DD27 EE02 EE19 EE28 EE33 EE43 FF05 FF15 4J039 BA04 BE01 CA06 DA02 EA44 GA07 GA24

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーボンブラックを次亜ハロゲン酸およ
    び/またはその塩を用いて湿式酸化して得られる表面改
    質カーボンブラックを含有し、その2価の金属カチオン
    濃度が100ppm以下であることを特徴とする水性顔
    料分散液。
  2. 【請求項2】 カーボンブラックを次亜ハロゲン酸およ
    び/またはその塩を用いて湿式酸化して得られる表面改
    質カーボンブラックを含有し、その2価の金属カチオン
    濃度が50ppm以下であることを特徴とする水性顔料
    分散液。
  3. 【請求項3】 2価の金属カチオンがカルシウムイオン
    である請求項1又は2記載の水性顔料分散液。
  4. 【請求項4】 前記表面改質カーボンブラックの含有量
    が水性顔料分散液全量に対して、1〜30重量%である
    請求項1又は2記載の水性顔料分散液。
  5. 【請求項5】 前記表面改質カーボンブラックの平均粒
    子径が300nm以下である請求項1又は2記載の水性顔
    料分散液。
  6. 【請求項6】 カーボンブラックを水中に微分散する行
    程;該カーボンブラックを次亜ハロゲン酸および/また
    はその塩を用いて酸化する工程;及び、水性顔料分散液
    中に含まれる2価の金属カチオンを濃度100ppm以
    下とする工程;を包含する水性顔料分散液の製造方法。
  7. 【請求項7】 カーボンブラックを水中に微分散する行
    程;該カーボンブラックを次亜ハロゲン酸および/また
    はその塩を用いて酸化する工程;及び、水性顔料分散液
    中に含まれる2価の金属カチオンを濃度50ppm以下
    とする工程;を包含する水性顔料分散液の製造方法。
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