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JP2000241431A - 免疫グロブリンa−フィブロネクチン複合体の免疫学的測定試薬および測定法 - Google Patents

免疫グロブリンa−フィブロネクチン複合体の免疫学的測定試薬および測定法

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Publication number
JP2000241431A
JP2000241431A JP11038983A JP3898399A JP2000241431A JP 2000241431 A JP2000241431 A JP 2000241431A JP 11038983 A JP11038983 A JP 11038983A JP 3898399 A JP3898399 A JP 3898399A JP 2000241431 A JP2000241431 A JP 2000241431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antibody
fibronectin
human
immunoglobulin
iga
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11038983A
Other languages
English (en)
Inventor
Miyuki Ido
美由紀 井土
Hiroyuki Itakura
寛之 板倉
Toshihiro Takahashi
俊宏 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissho Corp
Original Assignee
Nissho Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Nissho Corp filed Critical Nissho Corp
Priority to JP11038983A priority Critical patent/JP2000241431A/ja
Publication of JP2000241431A publication Critical patent/JP2000241431A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】体液中のIgA−フィブロネクチン複合体を抗
フィブロネクチン抗体および抗IgA抗体を用いて、精
度よく免疫学的に測定する試薬を提供するものである。 【解決手段】抗体結合量が150〜500ng/cm
である抗ヒト−フィブロネクチン抗体を結合する固相担
体および抗ヒト−免疫グロブリンA抗体を含む免疫グロ
ブリンA−フィブロネクチン複合体測定試薬および該測
定試薬を用いる免疫グロブリンA−フィブロネクチン複
合体測定方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、免疫グロブリンA
−フィブロネクチン複合体の免疫学的測定試薬、免疫学
的測定法及びこれらを利用するIgA腎症患者の免疫学
的診断方法に関する。さらに詳細には、本発明は、抗ヒ
ト−フィブロネクチン抗体を固相化させる手段を選択し
たことを特徴とする免疫グロブリンA−フィブロネクチ
ン複合体の免疫学的測定試薬、免疫学的測定法及びこれ
らを利用するIgA腎症患者の免疫学的診断方法に関す
る。以下、免疫グロブリンAはIgAと記載する。
【0002】
【従来の技術】IgA腎症は、慢性腎臓炎患者の約30
%を占める腎疾患であり、IgA腎症患者の約30%は
透析に移行するといわれている。この腎臓疾患を診断す
るための基準が、1995年に「厚生省特定疾患進行性
腎障害調査研究班と日本腎臓学会の共同委員会」より示
されている。この基準では、尿検査(持続的顕微鏡的血
尿、持続的または間欠的蛋白尿、肉眼的血尿)、血液検
査(血清IgA値が350mg/dL以上)によるとさ
れ、確定診断は『腎生検による糸球体の観察』が唯一の
方法となっている。
【0003】しかし、Cederholmらによって
「IgA−フィブロネクチン複合体」がIgA腎症患者
の体液に特異的に存在することが報告され(Proc.
Natl. Acad. Sci., Vol.8
5, pp.4865−4868, 1988)、この
発見をもとにして,CederholmらはIgA−フ
ィブロネクチン複合体の親和性を利用して免疫学的に該
複合体を測定し、その結果をもとにIgA腎臓病を診断
する診断用キットを提案している(特許第259212
1号公報)。
【0004】その方法は、IgA−フィブロネクチン複
合体のフィブロネクチン部分とコラーゲン、フィブリン
またはヘパリン、あるいは抗フィブロネクチン抗体との
親和性、または該複合体のIgA部分と抗IgA抗体ま
たはIgA結合レクチンとの親和性を利用する方法であ
る。
【0005】該公報には、その発明の実施例として、I
gA腎症患者の被験試料(抗血清)を用い、コラーゲン
Iに結合し、抗ヒト−IgA抗体と反応する画分をジャ
カリン(レクチン)−セファロースにかけて、該複合体
を単離している(実施例2)。また、ヒト血清をヘパリ
ン−セファロースにかけ、次いで、変性コラーゲン被覆
マイクロタイター穴中でインキュベートし、結合したI
gA抗体を特異的抗体コンジュゲートにより検出してい
る(実施例8)。
【0006】これらの記載には、固相に抗フィブロネク
チン抗体を固定化し、該抗体に結合した上記複合体を抗
IgA抗体と反応させて、該複合体の存在を知るサンド
イッチ測定法については、具体的な開示がない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、体液
中のIgA−フィブロネクチン複合体を抗フィブロネク
チン抗体および抗IgA抗体を用いて、免疫学的に測定
する試薬であって、反応特異性が高く、かつ測定感度が
充分に高い免疫学的測定試薬を提供するものであり、該
試薬はIgA腎症の診断を補助することが可能である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
解決するために、種々鋭意検討した結果、抗フィブロネ
クチン抗体の固相への固定化量が、特定の範囲内にある
ことにより、該複合体の測定が精度よく行い得ることを
見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明は抗体結
合量が150〜500ng/cmである抗ヒト−フィ
ブロネクチン抗体を結合する固相担体および抗ヒト−免
疫グロブリンA抗体を含む免疫グロブリン−フィブロネ
クチン複合体測定試薬である。また、本発明は抗体結合
量が150〜500ng/cmである抗ヒト−フィブ
ロネクチン抗体を結合した固相担体に試料を作用させ、
次いで標識された免疫グロブリンA抗体を反応させ、固
相担体に結合した標識または固相担体に結合されなかっ
た標識を測定することを特徴とする免疫グロブリンA−
フィブロネクチン複合体測定方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。本発明において、抗ヒト−フィブロネクチン抗体と
は、ヒトのフィブロネクチンに特異的に反応するヒト以
外の動物由来の抗体を意味する。その製法は、例えば、
ヒト血漿由来のフィブロネクチンを免疫原として、ウサ
ギ、ヤギ、ヒツジ等の動物に注射して産生された免疫グ
ロブリンを、自体公知の免疫グロブリンを精製する手段
を適用して調製される。より詳細には、フィブロネクチ
ンとの免疫的親和性を利用したアフィニテイークロマト
グラフィーを適用して抗ヒト−フィブロネクチン抗体が
回収できる。
【0010】抗ヒト−フィブロネクチン抗体の免疫グロ
ブリンとしての精製度及びフィブロネクチン特異性につ
いての精製度は、測定に利用する固相担体の作製に問題
無いくらいに精製したものをいう。より簡便には、各種
市販の抗ヒト−フィブロネクチン抗体が使用できる。例
えば、DAKO社製の抗ヒト−フィブロネクチン抗体
(ウサギ)、BINDING SITE社製の抗ヒト−
フィブロネクチン抗体(ヒツジ)が例示される。
【0011】本発明において、固相化とは、抗ヒト−フ
ィブロネクチン抗体を不溶性の担体(固相担体)に固定
化することにより不溶化することを意味する。担体とし
ては、合成樹脂、例えばポリスチレン、ナイロン製のマ
イクロタイタープレート、ビーズ、試験管、ペーパーな
ど、およびガラス製のマイクロタイタープレート、ビー
ズなどが例示される。特にポリスチレン製のマイクロタ
イタープレートが好ましい。固相担体に当該抗体を結合
する手段は、固相担体の性質によって自体公知の手段が
適用できる。本発明においては、最適な手段としてタン
パク質と固相担体との物理的な様式(物理吸着)を利用
する方法を採用した。
【0012】例えば、ポリスチレン製のマイクロタイタ
ープレートに0.1mol/Lの炭酸緩衝液(pH9.
7)中の抗体を一定の時間、一定の温度で、静置、ある
いは振盪する方法によって、抗体は固相担体に固相化さ
れる。
【0013】本発明において、固相担体への抗体の結合
量は、IgA−フィブロネクチン複合体の免疫学的測定
手段において、実質的に測定感度の高さを保持しかつ担
体の抗体未固相化部分の非特異反応を実質的に抑制する
量であり、その量の決定は健康人とIgA腎症患者血清
中のIgA−フィブロネクチン複合体量の比較考量結果
をもとにして、例えば標識体による吸光度の差によって
確立されるカットオフ値によって決定される。具体的に
は、実施例に記載した手段を適用して決定することが、
より簡便である。
【0014】さらに、固相担体への抗ヒト−フィブロネ
クチン抗体の固相化量は、抗体と固相担体との選択され
た固相化手段により達成される固相化されうる抗体量の
初期ピーク量を基準とし、加えて固相化抗体量の経済性
を考慮して決定することができる。
【0015】本発明の実施例に開示の手段によって特定
化される抗ヒト−フィブロネクチン抗体の固相化量は、
約150〜約500ng/cmであり、より好ましく
は約200〜約460ng/cmである。結合量が約
150ng/cm未満であると、測定感度が低いばか
りでなく、未結合部分のブロッキング状態によって非特
異反応が大きくなり、特異的な反応の検出が困難とな
る。逆に、抗体結合量が約500ng/cmを超える
と、ブロッキングに関係無く非特異的反応が目立ちはじ
め、目的疾患の患者以外の検体でも測定値が高値を示す
ようになる。従って、目的疾患患者の判別補助に悪影響
を与える可能性が高くなる。また、抗体の固相化のため
に使用する抗ヒト−フィブロネクチン抗体量が非常に多
くなると、製造コストに占める原材料費が高くなりすぎ
る。
【0016】かくして、特定化された数値は、実施例で
例示された手段において、最良の結果をもたらすもので
あるが、また手段、条件を変えることにより、適宜実質
的に同等の効果をもたらす数値を選択可能である。
【0017】本発明において、抗ヒト−IgA抗体と
は、ヒトのIgAに反応するヒト以外の動物由来の抗体
を意味する。例えば、ヒト血清由来のIgAを免疫原と
して、ウサギ、ヤギ、ヒツジ等の動物に投与して産生し
た免疫グロブリンを、自体公知の精製法によって高度精
製することにより得られる。本発明において、抗ヒト−
IgA抗体は、二次抗体(標識抗体)として使われ、被
験試料と固相化抗ヒト−フィブロネクチン抗体の接触・
反応後にトラップ(捕捉)されたIgA−フィブロネク
チン複合体との2次反応に供される。
【0018】標識としては、酵素、蛍光物質、ラジオア
イソトープ、発光物質などが使用される。酵素としては
アルカリホスファターゼ、ペルオキシダーゼ、β−D−
ガラクトシダーゼなどが使用される。抗ヒト−IgA抗
体の標識化は、公知の方法により行う。
【0019】本発明の免疫グロブリンA−フィブロネク
チン複合体測定試薬は、上記抗フィブロネクチン抗体が
固定化された担体および標識された抗IgA抗体を含
み、さらに緩衝液、洗浄液などを必要により含む。
【0020】本発明は、抗体結合量が150〜500n
g/cmである抗ヒト−フィブロネクチン抗体を結合
した固相担体に試料を作用させ、次いで標識された免疫
グロブリンA抗体を反応させ、固相担体に結合した標識
または固相担体に結合されなかった標識を測定する免疫
グロブリンA−フィブロネクチン複合体測定方法であ
る。該測定法では、それぞれの標識に応じて、その発
色、発光、蛍光、または放射線の強度を常法に従い測定
する。
【0021】酵素免疫測定(EIA)系での測定法は、
自体既知の手段によりおこなわれ、酵素の基質を種々選
択することにより、比色法、蛍光法、化学発光法、生物
発光法等の検出法が選択される。実施例では、二次抗体
に標識する酵素としてアルカリホスファターゼを選択
し、基質としてp−ニトロフェニルリン酸(pNPP)
を利用し、比色法によって検出した。つまり、基質を添
加し、固相に吸着した酵素を一定時間反応させ、発色し
た試験液の405nmの吸光度を測定する方法を採用し
た。また、二次抗体に標識する酵素としてペルオキシダ
ーゼを選択する場合には、基質としてo−フェニレンジ
アミン(OPD)やテトラメチルベンジジン(TMB)
を添加して発色させる比色法もある。なお、この検出法
の選択は、自体所望の検出限界により選定される。より
低い検出限界値を所望する場合には、例えばいわゆる化
学発光法等の手段が選択される。
【0022】
【実施例】
【参考例1】固相抗体量の定量 0.1mol/Lの炭酸緩衝液(pH9.7)で抗ヒト
−フィブロネクチン抗体(DAKO社製)を希釈して、
1.275mg/mL〜1.594μg/mLの濃度の
抗体溶液を調製し、ポリスチレン製マイクロタイタープ
レート(Nunc社製、96−wells、高吸着タイ
プ)に200μL/wellずつ分注し、4℃で18時
間以上静置後、0.01mol/Lのリン酸緩衝液(p
H7.4)で3回洗浄した。プレートに吸着した抗体量
を、BCAタンパク質定量キット(Pierce社製)
を用いて定量した。
【0023】BCA反応溶液を300μL/wellず
つ分注し、37℃で1時間振盪後、室温まで冷却させ、
550nmの吸光度をマイクロプレートリーダー(Ty
pe−MTP−120;コロナ社製)を用いて測定し
た。抗体を含まない炭酸緩衝液のみでも同様な操作を行
い、抗体を固相化したウェルの吸光度値から炭酸緩衝液
のみの吸光度値を差し引いた。
【0024】これと同時に検量線作成用として、BCA
キットに添付されている牛血清アルブミン標準液(Pi
erce社製)をマイクロタイタープレートに10μL
分注し、BCA反応溶液を300μL/wellずつ分
注し、37℃で1時間振盪後、室温まで冷却させ、55
0nmの吸光度をマイクロプレートリーダー(Type
−MTP−120;コロナ社製)を用いて測定し、検量
線とした。この検量線を用いてプレートに結合した抗体
量を求めた結果を図1に示す。
【0025】図1の結果から、固相抗体量は、430n
g/cmでいったんピークになりその後一定となる。
しかし、さらに抗体添加量を増やすと固相抗体量は徐々
に増加する傾向にあった。このことから、抗体の固相量
を安定化させるには、抗体添加量を10μg/well
以上とすることが好ましい。
【0026】
【実施例1】抗体固相量と患者特異性の関係 抗ヒト−フィブロネクチン抗体(BINDING SI
TE社製)を0.1mol/Lの炭酸緩衝液(pH9.
7)で希釈して、1mg/mL〜2.5μg/mLの濃
度の抗体溶液を調製し、ポリスチレン製マイクロタイタ
ープレート(Nunc社製、96−wells、高吸着
タイプ)に200μL/wellずつ分注し、4℃で1
8時間以上静置後、0.01mol/Lのリン酸緩衝液
(pH7.4)で3回洗浄した。
【0027】牛血清アルブミン(ORGANON TE
KNIKA B.V.社製)を1%含む0.01mol
/Lのリン酸緩衝液(pH7.4)を300μL/we
ll分注し、25℃で2時間静置後、0.01mol/
Lのリン酸緩衝液(pH7.4)で3回洗浄した。市販
安定化剤(Stabil Coat、 BSI cor
poration社製)を300μL/well分注
し、4℃で30分静置後、溶液を除去し風乾させ、測定
用のマイクロタイタープレートを得た。このプレートは
シールし4℃で保存した。
【0028】被験試料として、IgA腎症患者血清と健
常人血清を0.01mol/Lのリン酸緩衝液(pH
7.4)で25倍に希釈して200μL/well(2
重測定分)分注した。25℃で60分反応後、0.05
%のTween−20を含む0.01mol/Lのリン
酸緩衝液(pH7.4)で3回洗浄を行い、0.01m
ol/Lのリン酸緩衝液(pH7.4)で希釈したアル
カリホスファターゼ標識・抗ヒト−IgA抗体(Sig
ma社製)を200μL/well分注した。
【0029】25℃で60分反応後、0.05%のTw
een−20を含む0.01mol/Lのリン酸緩衝液
(pH7.4)で3回洗浄を行い、1mol/Lのジエ
タノールアミン−塩酸緩衝液(pH9.8)で調製した
1mg/mLのp−ニトロフェニルリン酸2ナトリウム
(Sigma社製)を発色溶液として200μL/we
ll分注し、0分と60分の吸光度差をマイクロプレー
トリーダー(Type−MTP−120;コロナ社製)
を用いて405nmで測定した。その結果を図2に示
す。
【0030】図2の結果から、抗体の添加量が少ないと
測定感度も低く、患者特異性は低くなるといえる。図2
における測定値(△OD)のカットオフを0.3とする
と、患者と健常人を分けるためには150ng/cm
以上の固相化抗体量が必要であった。よって患者特異性
を高めるためには、抗体結合量が約150〜約500n
g/cmの範囲が適している。
【0031】
【実施例2】抗ヒト−フィブロネクチン抗体固相プレー
ト(FN) 抗ヒト−フィブロネクチン抗体(BINDING SI
TE社製)を0.1mol/Lの炭酸緩衝液で希釈し
て、ポリスチレン製のマイクロタイタープレート(Nu
nc社製、96−wells、高吸着タイプ)に約15
0〜約500ng/cmの密度の範囲に4℃で18時
間以上かけて結合させ、0.01mol/Lのリン酸緩
衝液(pH7.4)で3回洗浄した。
【0032】牛血清アルブミン(ORGANON TE
KNIKA B.V.社製)を1%含む0.01mol
/Lのリン酸緩衝液(pH7.4)を300μL/we
ll分注し、25℃で2時間静置後、0.01mol/
Lのリン酸緩衝液(pH7.4)で3回洗浄した。市販
安定化剤(Stabil Coat、 BSI cor
poration社製)を300μL/well分注
し、4℃で30分静置後、溶液を除去し風乾させ、測定
用の抗ヒト−フィブロネクチン抗体固相マイクロタイタ
ープレート(FN)を得た。
【0033】被験試料は、IgA腎症患者と健常人との
血清とし、0.01mol/Lのリン酸緩衝液(pH
7.4)で25倍に希釈したものをそれぞれのマイクロ
タイタープレートに200μL/well(2重測定
分)添加し、25℃で60分反応 後、0.05%のT
ween−20を含む0.01mol/Lのリン酸緩衝
液(pH7.4)で3回洗浄を行い、0.01mol/
Lのリン酸緩衝液(pH7.4)で希釈したアルカリホ
スファターゼ標識・抗ヒト−IgA抗体(Sigma社
製)を200μL/well分注した。
【0034】25℃で60分反応後、0.05%のTw
een−20を含む0.01mol/Lのリン酸緩衝液
(pH7.4)で3回洗浄を行い、1mol/Lのジエ
タノールアミン−塩酸緩衝液(pH9.8)で調製した
1mg/mLのp−ニトロフェニルリン酸2ナトリウム
(Sigma社製)を発色溶液として200μL/we
ll分注し、25℃、60分後の405nmの吸光度を
マイクロプレートリーダー(Type−MTP−12
0;コロナ社製)を用いて測定した結果を図3に示す。
【0035】その結果、健常人検体のIgA−フィブロ
ネクチン複合体の測定値が低めに収束しており、カット
オフ吸光度を低く設定できる。
【0036】
【比較例】変性コラーゲン固相プレート(CB) Cederholmらと同様に、マイクロタイタープレ
ートに臭化シアンで変性させたコラーゲンを結合させる
検討を比較として行った。ポリスチレン製のマイクロタ
イタープレート(Nunc社製、96−wells、高
吸着タイプ)に臭化シアンで処理したコラーゲン(CB
6+7フラクション、WieslabAB社製)を0.
1mol/Lの炭酸緩衝液(pH9.7)で希釈調製
し、4℃で18時間以上静置後、0.01mol/Lの
リン酸緩衝液(pH7.4)で3回洗浄した。特許第2
592121号公報に記載されているように、ブロッキ
ング操作は実施しなかった。市販安定化剤(Stabi
l Coat、 BSIcorporation社製)
を300μL/well分注し、4℃で30分静置後、
溶液を除去し風乾させ、測定用の変性コラーゲン固相化
マイクロタイタープレート(CB)を得た。被験試料
は、実施例2に用いたものと同じIgA腎症患者と健常
人との血清とし、0.01mol/Lのリン酸緩衝液
(pH7.4)で25倍に希釈したものをそれぞれのマ
イクロタイタープレートに200μL/well(2重
測定分)添加し、25℃で60分反応後、0.05%の
Tween−20を含む0.01mol/Lのリン酸緩
衝液(pH7.4)で3回洗浄を行い、0.01mol
/Lのリン酸緩衝液(pH7.4)で希釈したアルカリ
ホスファターゼ標識・抗ヒト−IgA抗体(Sigma
社製)を200μL/well分注した。25℃で60
分反応後、0.05%のTween−20を含む0.0
1mol/Lのリン酸緩衝波(pH7.4)で3回洗浄
を行い、1mol/Lのジエタノールアミン−塩酸緩衝
液(pH9.8)で調製した1mg/mLのp−ニトロ
フェニルリン酸2ナトリウム(Sigma社製)を発色
溶液として200μL/well分注し、25℃、60
分後の405nmの吸光度をマイクロプレートリーダー
(Type−MTP−120;コロナ社製)を用いて測
定した結果を図4に示す。
【0037】この比較例の結果は、健常人被験試料のI
gA−フィブロネクチン複合体の測定値が広く分散して
おり、疾患に関係無い副反応や非特異反応が多いことが
示唆される。これは、コラーゲンの接着分子としての性
格上、仕方ない結果であり、決してブロッキングを行わ
なかったことによる非特異物質のプレートへの直接結合
ではないと確認している。この結果、変性コラーゲンを
固相化したプレートを使用する場合、カットオフ吸光度
を高めに設定する必要がある。
【0038】図3、図4の結果より、非特異反応を低く
抑え、カットオフの設定も低くした状態で、IgA腎症
患者を特異的に検出するためには、抗ヒト−フィブロネ
クチン抗体を結合させたマイクロタイタープレート(F
N)を用いたELISA法が変性コラーゲン(CB)を
結合させたものより優れていることが分かった。
【0039】
【発明の効果】本発明によって提供される免疫グロブリ
ンA−フィブロネクチン複合体の免疫学的測定法は、抗
体結合量が150〜500ng/cmである抗ヒト−
フィブロネクチン抗体を結合した固相担体に試料を作用
させることにより、反応特異性および測定感度を高く保
ち、IgA腎症の診断補助を可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】マイクロタイタープレートに抗体を結合する際
に添加する抗ヒト−フィブロネクチン抗体量(横軸)
と、プレート表面に結合した抗体量をBCA法により定
量し、単位面積当たりの結合量に換算した値(縦軸)を
示すグラフである。
【図2】Aはマイクロタイタープレートに結合した抗ヒ
ト−フィブロネクチン抗体量(横軸)と、IgA腎症患
者血清2検体(IgA−N1、IgA−N2)、健常人
血清2検体およびPBS緩衝液中に含まれるIgA−フ
ィブロネクチン複合体をELISA法で測定した結果
(縦軸)を示すグラフであり、Bは図2Aの一部分の拡
大図である。
【図3】抗ヒト−フィブロネクチン抗体固定化プレート
(FN)によるIgA−フィブロネクチン複合体測定値
の分布を示す図である。
【図4】変性コラーゲン固相化プレート(CB)による
IgA−フィブロネクチン複合体測定値の分布を示す図
である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月4日(1999.11.
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】その結果、健常人の平均測定値は0.24
1、IgA腎症患者の平均測定値は1.595となり、
両者の吸光度の比は1:6.618であった。すなわ
ち、健常人検体のIgA−フィブロネクチン複合体の測
定値が低めに収束しており、カットオフ吸光度を低く設
定できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】この比較例の結果、健常人の平均測定値は
0.612、IgA腎症患者の平均測定値は1.736
となり、両者の吸光度の比は1:2.838であった。
すなわち、健常人被験試料のIgA−フィブロネクチン
複合体の測定値が広く分散しており、疾患に関係無い副
反応や非特異反応が多いことが示唆される。これは、コ
ラーゲンの接着分子としての性格上、仕方ない結果であ
り、決してブロッキングを行わなかったことによる非特
異物質のプレートへの直接結合ではないと確認してい
る。この結果、変性コラーゲンを固相化したプレートを
使用する場合、カットオフ吸光度を高めに設定する必要
がある。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗体結合量が150〜500ng/cm
    である抗ヒト−フィブロネクチン抗体を結合する固相担
    体および抗ヒト−免疫グロブリンA抗体を含む免疫グロ
    ブリン−フィブロネクチン複合体測定試薬。
  2. 【請求項2】固相担体が合成樹脂製担体である請求項1
    記載の免疫グロブリンA−フィブロネクチン複合体測定
    試薬。
  3. 【請求項3】抗ヒト−フィブロネクチン抗体が固相担体
    に物理的に吸着された請求項1記載の免疫グロブリンA
    −フィブロネクチン複合体測定試薬。
  4. 【請求項4】抗ヒト−免疫グロブリンA抗体が標識され
    た抗体である請求項1記載の免疫グロブリンA−フィブ
    ロネクチン複合体測定試薬。
  5. 【請求項5】抗体結合量が150〜500ng/cm
    である抗ヒト−フィブロネクチン抗体を結合した固相担
    体に試料を作用させ、次いで標識された免疫グロブリン
    A抗体を反応させ、固相担体に結合した標識または固相
    担体に結合されなかった標識を測定することを特徴とす
    る免疫グロブリンA−フィブロネクチン複合体測定方
    法。
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