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JP2000119419A - 共重合ポリイミドフィルム、その製造方法およびこれを基材とした金属配線回路板 - Google Patents

共重合ポリイミドフィルム、その製造方法およびこれを基材とした金属配線回路板

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Publication number
JP2000119419A
JP2000119419A JP31398298A JP31398298A JP2000119419A JP 2000119419 A JP2000119419 A JP 2000119419A JP 31398298 A JP31398298 A JP 31398298A JP 31398298 A JP31398298 A JP 31398298A JP 2000119419 A JP2000119419 A JP 2000119419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mol
copolymerized
dianhydride
phenylenediamine
polyamic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31398298A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Uhara
賢治 鵜原
Hideki Moriyama
英樹 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Du Pont Toray Co Ltd
Original Assignee
Du Pont Toray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Du Pont Toray Co Ltd filed Critical Du Pont Toray Co Ltd
Priority to JP31398298A priority Critical patent/JP2000119419A/ja
Publication of JP2000119419A publication Critical patent/JP2000119419A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 可撓性の印刷回路に適用した場合に、高弾性
率、低熱膨張係数、低吸湿膨張係数、低吸水率を均衡に
満たし、さらには耐アルカリエッチング性にも優れた共
重合ポリイミドフィルム及びそれを基材としてなる金属
配線回路板。 【解決手段】 共重合ポリイミドフィルムは、3,3
´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物及
びピロメリット酸二無水物、並びにフェニレンジアミン
及びビスアミノフェノキシベンゼンからなるランダム及
び/又はブロック4成分共重合ポリアミド酸から製造さ
れる。さらに、上記の共重合ポリイミドフィルムを基材
として、その表面に金属配線を施してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、その表面に金属配
線を施してなる可撓性の印刷回路またはテープ自動化接
合(Tape Automated Bonding)テープ(TABテープ)用
の金属配線板基材として使用される場合に、高弾性率、
低熱膨張係数、低吸湿膨張係数、低吸水率を有し、さら
に耐アルカリエッチング性に優れた共重合ポリイミドフ
ィルム、その製造方法及び前記共重合ポリイミドフィル
ムを基材とする可撓性の印刷回路またはテープ自動化接
合テープ用の金属配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】TABテープは、基材である耐熱性フィ
ルムの表面上に極細い金属配線を施し、基材に集積回路
チップ(IC)を搭載するための「窓」が開口されてお
り、更にTABテープの両端近傍にはTABテープを精
密に送るためのスプロケットが設けられて構成されてい
る。
【0003】上記TABテープは、ICをTABテープ
に開口された「窓」に填め込み、TABテープの表面に
施された金属配線と接合した後、ICを搭載したTAB
テープを電子機器配線用の印刷回路に接合することによ
って、ICを電子回路に実装する工程を自動化し、工程
を簡素化するとともに、生産性を向上させ、ICを実装
された電子機器の電気特性を改良するために使用されて
いる。
【0004】そして、TABテープには、耐熱性基材フ
ィルムの表面に、ポリエステルベース、アクリルベー
ス、エポキシベース或いはポリイミドベース等の接着剤
を介して導電性の金属箔を積層する三層構造のものと、
耐熱性基材フィルムの表面に、接着剤を介することな
く、導電性の金属層を直接積層する二層構造のものとが
使用されている。
【0005】したがって、TABテープの基材フィルム
には、耐熱性が要求され、特にICとTABテープ上の
金属配線との接合や、ICを搭載したTABテープと電
子機器配線用の印刷回路との接合の時に基材フィルムに
かかるハンダ溶接等の高温に耐えられるように、従来か
らポリイミドフィルムが使用されてきた。
【0006】しかるに、ポリイミドフィルムと金属箔ま
たは金属層とを積層し、金属箔または金属層をケミカル
エッチングして金属配線を形成する際に、受ける熱によ
るポリイミドフィルムと金属との寸法変化の違いに起因
するTABテープの変形が大きい場合には、ICを搭載
する時やICを搭載したTABテープを電子機器配線用
の印刷回路に接合する時に、作業性を著しく阻害した
り、時にはその作業を不能ならしめることになるため、
ポリイミドフィルムの熱膨張係数を金属と近似せしめ
て、TABテープの変形を小さくすることが要求され
る。
【0007】また、ポリイミドフィルムの吸水率および
湿度膨張係数を小さくすることにより、作業環境の湿度
変化によるTABテープの寸法変化を小さくすること
が、金属配線の細密化、金属配線への歪み負荷軽減およ
び搭載されたICの歪み負荷軽減のために強く要求され
ている。
【0008】さらに、ICを搭載し、電子機器配線用の
印刷回路に接合されたTABテープにかかる引張力や圧
縮力による寸法変化を小さくすることも、金属配線の細
密化、金属配線への歪み負荷軽減および搭載されたIC
の歪み負荷軽減のためには重要であり、基材であるポリ
イミドフィルムには一層の高弾性率が要求される。
【0009】加えて、ICとを接合させる場合には、基
材であるポリイミドフィルム上の配線に「金メッキ」を
形成し接続することがあり、その金メッキ液として強ア
ルカリ液が使用される場合が多いが、その時ポリイミド
フィルムがメッキ液に侵されると、ポリイミドフィルム
上の配線が剥がれやすくなるため、耐アルカリエッチン
グの優れたポリイミドフィルムへの要望が高まってい
る。
【0010】これらの要求特性を満たす共重合ポリイミ
ドフィルムを得ることを目的とした従来方法としては、
特開平4−299885号公報に、3,3´,4,4´
−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ピロメリット
酸二無水物、フェニレンジアミン及びジアミノジフェニ
ルエ−テルからなる共重合ポリアミド酸から製造された
共重合ポリイミドフィルムが提案され、さらに共重合ポ
リアミド酸フィルムを化学転化法により、ケミカルエッ
チング性の優れた共重合ポリイミドフィルムとする方法
が提案されている。
【0011】また、特開平5−148458号公報に
は、3,3´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物、ピロメリット酸二無水物、フェニレンジアミ
ン及びジアミノジフェニルエ−テルからなる共重合ポリ
アミド酸から製造された共重合ポリイミドフィルムに接
着剤層及び保護層を設けたTAB用テープが提案さてい
る。
【0012】しかしながら、上記の従来方法では、金属
配線板基材として使用される場合に、高弾性率、低熱膨
張係数、低吸湿膨張係数、低吸水率及び耐アルカリエッ
チング性を均衡して高度に満たす共重合ポリイミドフィ
ルムを得ることができず、さらなる改良が求められてい
た。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものであり、その表面に金属配線を施してな
る可撓性の印刷回路またはテープ自動化接合(Tape Auto
mated Bonding)テープ(TABテープ)用の金属配線板
基材に適用した場合に、高弾性率、低熱膨張係数、低吸
湿膨張係数、低吸水率を均衡に満たし、さらには耐アル
カリエッチング性に優れた共重合ポリイミドフィルム、
その製造方法及びそれを基材としてなる金属配線回路板
を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の共重合ポリイミドフィルムは、二無水物
を基準に10ないし90モル%の3,3´,4,4´−
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物及び10ないし9
0モル%のピロメリット酸二無水物、並びにジアミンを
基準に10ないし90モル%のフェニレンジアミン及び
10ないし90モル%のビスアミノフェノキシベンゼン
からなる4成分共重合ポリアミド酸から製造されたこと
を特徴とする。
【0015】また、本発明の共重合ポリイミドフィルム
は、二無水物を基準に10ないし90モル%の3,3
´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物及
び10ないし90モル%のピロメリット酸二無水物、並
びにジアミンを基準に10ないし90モル%のフェニレ
ンジアミン及び10ないし90モル%のビスアミノフェ
ノキシベンゼンからなるブロック共重合成分を有する4
成分共重合ポリアミド酸から製造されたことを特徴と
し、この場合には、二無水物を基準に20ないし90モ
ル%の3,3´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン
酸二無水物及び10ないし80モル%のピロメリット酸
二無水物、並びにジアミンを基準に10ないし70モル
%のフェニレンジアミン及び30ないし90モル%のビ
スアミノフェノキシベンゼンから成るブロック共重合成
分を有する4成分共重合ポリアミド酸から製造されたこ
とがより好ましい。
【0016】なお、本発明の共重合ポリイミドフィルム
においては、前記ビスアミノフェノキシベンゼンが、
1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼンまたは
1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼンである
こと、および前記フェニレンジアミンがp−フェニレン
ジアミンであり、前記ビスアミノフェノキシベンゼンが
1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼンである
ことが好ましい条件であり、これらの条件を適用するこ
とにより、一層優れた効果の取得を期待することができ
る。
【0017】また、本発明の共重合ポリイミドフィルム
は、ポリイミドの一般的な製造方法を組み合わせること
により得ることができるが、本発明を容易に実施可能な
好ましい製造方法は、下記工程(A)〜(D)を順次行
うことを特徴とする。 (A)3,3´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン
酸二無水物、ピロメリット酸二無水物、フェニレンジア
ミン及びビスアミノフェノキシベンゼンを、不活性な溶
剤中で、フェニレンジアミン及びピロメリット酸二無水
物、またはフェニレンジアミン及び3,3´,4,4´
−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とのブロック成
分を有する4成分共重合ポリアミド酸を形成するよう
に、少なくとも2回に分割して反応させる工程、(B)
前記工程(A)からの4成分共重合ポリアミド酸溶液
に、共重合ポリアミド酸を共重合ポリイミドに転化する
ことのできる転化用薬剤を混合する工程、(C)前記工
程(B)からの混合物を平滑面上にキャストまたは押出
して、共重合ポリアミド酸−共重合ポリイミドゲルフィ
ルムを形成する工程、および(D)前記工程(C)から
のゲルフィルムを、200〜500℃の温度で加熱して
共重合ポリアミド酸を共重合ポリイミドに変換する工
程。
【0018】なお、本発明の共重合ポリイミドフィルム
の製造方法においては、前記4成分共重合ポリアミド酸
が、二無水物を基準に10ないし90モル%の3,3
´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物及
び10ないし90モル%のピロメリット酸二無水物、並
びにジアミンを基準に10ないし90モル%のフェニレ
ンジアミン及び10ないし90モル%のビスアミノフェ
ノキシベンゼンからなるブロック共重合成分を有する共
重合ポリアミド酸であること、前記4成分共重合ポリア
ミド酸が、二無水物を基準に20ないし90モル%の
3,3´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物及び10ないし80モル%のピロメリット酸二無水
物、並びにジアミンを基準に10ないし70モル%のフ
ェニレンジアミン及び30ないし90モル%のビスアミ
ノフェノキシベンゼンからなるブロック共重合成分を有
する共重合ポリアミド酸であること、及び前記フェニレ
ンジアミンがp−フェニレンジアミンであり、ビスアミ
ノフェノキシベンゼンが1、3ービス(4ーアミノフェ
ノキシ)ベンゼンであることが好ましい条件であり、こ
れらの条件を適用することにより、一層優れた効果の取
得を期待することができる。
【0019】さらに、本発明の可撓性の印刷回路または
テープ自動化接合テープ用の金属配線板は、上記の共重
合ポリイミドフィルムを基材として、その表面に金属配
線を施してなることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成及び効果につ
いて詳述する。
【0021】本発明のフィルムを構成する共重合ポリイ
ミドは、ブロックポリマーか又はランダムポリマーかの
いずれかであり得るが、好ましくはブロック共重合成分
を有する共重合ポリイミドである。
【0022】この場合の好ましいブロック共重合成分
は、フェニレンジアミン及びピロメリット酸二無水物か
らなるポリアミド酸、またはフェニレンジアミン及び
3,3´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物から成るポリアミド酸であり、これらのブロック成
分を含有する共重合ポリアミド酸を形成後、イミド転化
してブロック成分を含有する共重合ポリイミドとするも
のである。
【0023】4成分共重合ポリアミド酸を形成する反応
は少なくとも2回に分割して実行され、ブロック成分を
含有する共重合ポリアミド酸を形成し、イミド転化する
ことにより共重合ポリイミドポリマに組み込まれる。
【0024】本発明の4成分共重合ポリイミドポリマに
より、可撓性の印刷回路またはテープ自動化接合(Tape
Automated Bonding)テープ(TABテープ)用の金属配
線板基材に適用した場合に、高弾性率、低熱膨張係数、
低吸湿膨張係数、低吸水率及びアルカリエッチング性を
均衡して高度に満たす共重合ポリイミドフィルムを実現
することができる。
【0025】そして、共重合ポリイミドポリマにさらに
共重合ブロック成分を組み込むことにより、上記各特性
をより好ましい範囲にすることができる。この場合に特
に好ましいブロック成分は、フェニレンジアミン及びピ
ロメリット酸二無水物との反応により得られるものであ
る。
【0026】本発明において使用されるジアミンには、
フェニレンジアミンのような可撓性のないジアミンと、
ビスアミノフェノキシベンゼンのような可撓性のジアミ
ンとがある。共重合ポリイミドはジアミンの全モル量基
準で約10ないし90モル%、好ましくは10ないし7
0モル%のフェニレンジアミンを使用して得られる共重
合ポリアミド酸をイミド転化して製造される。本発明に
置いてフェニレンジアミンはフィルムの弾性率を高める
作用をする。
【0027】本発明に使用されるフェニレンジアミンに
は、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン
及びo−フェニレンジアミン等の他に、一部に置換基を
有するフェニレンジアミンを用いることができ、特に好
ましくはp−フェニレンジアミンが使用される。
【0028】ビスアミノフェノキシベンゼンとしては、
1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,
4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,2−
ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス
(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3
−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,2−ビス(3−ア
ミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2−アミノ
フェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−アミノフェ
ノキシ)ベンゼン、1,2−ビス(2−アミノフェノキ
シ)ベンゼン、1,3−ビス(3,4’−アミノフェノ
キシ)ベンゼン、1,4−ビス(3,4´−アミノフェ
ノキシ)ベンゼン、1,2−ビス(3,4´−アミノフ
ェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2,4´−アミノ
フェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2,4´−アミ
ノフェノキシ)ベンゼン、1,2−ビス(2,4´−ア
ミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2,3´−
アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2,3´
−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,2−ビス(2,3
´−アミノフェノキシ)ベンゼン等の他に、一部に置換
基を有するビスアミノフェノキシベンゼンが使用され、
特に好ましくは1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)
ベンゼンが使用される。本発明に置いてビスアミノフェ
ノキシベンゼンは吸水率を低くする作用をする。
【0029】本発明において使用されるテトラカルボン
酸二無水物には、ピロメリット酸二無水物のような可撓
性のないテトラカルボン酸二無水物と、3,3´,4,
4´−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物のような可
撓性のテトラカルボン酸二無水物とがある。共重合ポリ
イミドは二無水物の全モル量基準で約10ないし90モ
ル%、好ましくは20ないし90モル%の3,3´,
4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を使用
して得られる4成分共重合ポリアミド酸をイミド転化し
て製造される。
【0030】共重合ポリイミドフィルムの性能は、共重
合ポリアミド酸を製造する際に使用するジアミン成分に
おけるフェニレンジアミン成分の使用比率と、テトラカ
ルボン酸二無水物成分における3,3´,4,4´−ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物の使用比率によって
調整できる。フェニレンジアミン成分を多く使用する
と、高弾性率及び寸法安定性が向上する反面、吸水率が
高くなるという欠点があり、吸水率を低くするために、
3,3´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物を多く使用することはできるものの、この場合には
弾性率及び寸法安定性を低下させることになる。したが
って、それぞれの特性値をバランスするために、各成分
のモル比を注意深く調製する必要がある。本発明に置い
て好ましくはブロック共重合成分を含有する共重合ポリ
イミドを採用することにより、低吸水率、高弾性率及び
寸法安定性を容易にバランスよく実現することができる
のである。
【0031】本発明の4成分共重合ポリアミド酸は、1
75℃以下、好ましくは90℃以下の温度で、上記テト
ラカルボン酸二無水物成分とジアミン成分を、モル比を
約0.90から1.10、好ましくは0.95から1.
05、更に好ましくは0.98から1.02とし、それ
ぞれの成分と非反応性の有機溶剤中で反応させることに
より製造される。
【0032】上記それぞれの成分は、単独で順次有機溶
剤中に供給してもよいし、同時に供給してもよく、また
混合した成分に有機溶剤を供給してもよいが、均一な反
応を行わせるためには、有機溶剤中に各成分を順次添加
することが好ましい。
【0033】それぞれの成分を順次供給する場合の供給
順序は、共重合ブロック成分となるジアミン成分とテト
ラカルボン酸二無水物成分とを優先して供給することが
好ましい。すなわち、共重合ブロック成分を含有する共
重合ポリアミド酸を製造するために、その反応を少なく
とも2回に分割して実行させ、まず共重合ブロック成分
を含有する共重合ポリアミド酸を得てから、これをイミ
ド転化することにより、得られる共重合ポリイミドに共
重合ブロック成分を組み込ませるのである。
【0034】共重合ポリアミド酸の共重合ブロック成分
を生成するために必要な時間は、反応温度とブロック成
分の共重合ポリアミド酸中における比率で決定すればよ
いが、経験的には約1分から約20時間程度が適当であ
る。
【0035】具体的に、テトラカルボン酸二無水物成分
として、3,3´,4,4´−ビフェニルテトラカルボ
ン酸二無水物(BPDA)、ピロメリット酸二無水物
(PMDA)、ジアミン成分として、p−フェニレンジ
アミン(PDA)と1,3−ビス(4−アミノフェノキ
シ)ベンゼン(RODA)を使用し、PMDAとPDA
とからなる共重合ブロック成分を含有する共重合ポリイ
ミドポリマの製造例を以下に説明する。
【0036】まず、有機溶剤としてのジメチルアセトア
ミド(DMAc)に、PDAを溶解し、PMDAを加
え、ブロック成分の反応を完了させる。次いで、溶液に
RODAを加え溶解した後、溶液にBPDAを加えて反
応させることにより、PDAとPMDAとの共重合ブロ
ック成分を含有する4成分共重合ポリアミド酸溶液が得
られる。
【0037】この場合に、最初に供給するPDAに微量
のRODAを添加したり、最初に反応させるPDAとP
MDAとのモル比を非等量にすることにより、共重合ブ
ロック成分の大きさを制御することも可能であるが、共
重合ブロック成分の効果を有効にするためには、PDA
とPMDAとのモル比を実質的に等量とすることが好ま
しい。
【0038】4成分共重合ポリアミド酸の製造は、その
溶液のポリアミド酸濃度と溶液の粘度とでその終了点を
決定される。終了点の溶液の粘度を精度良く決定するた
めには、最後に供給する成分の一部を、反応に使用する
有機溶剤の溶液として添加することは有効であるが、ポ
リアミド酸濃度をあまり低下させないような調節が必要
である。
【0039】またBPDA添加量がPMDA添加量より
多くなると、重合反応中またはイミド化中にゲル化を生
ずる場合がある。このBPDAによるゲル化を防止する
目的で無水ジカルボン酸、シリル化剤などの末端封止剤
を固形分(ポリマー濃度)に対して0.001〜2%の
範囲で添加することも好ましく行うことが出来る。この
無水ジカルボン酸として無水酢酸または無水フタル酸、
シリル化剤として非ハロゲン系であるヘキサメチルジシ
ラザン、N,O−(ビストリメチルシリル)アセトアミ
ド、N,N−ビス(トリメチルシリル)ウレアが特に好
ましく用いられる。
【0040】溶液中の共重合ポリアミド酸濃度は、5な
いし40重量%、好ましくは10ないし30重量%であ
る。
【0041】上記有機溶剤としては、それぞれの成分お
よび重合生成物である共重合ポリアミド酸と非反応性で
あり、成分の1つから全てを溶解でき、共重合ポリアミ
ド酸を溶解するものから選択するのが好ましい。
【0042】望ましい有機溶剤としては、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホル
ムアミド、N−メチル−2−ピロリドン等が挙げられ、
これらは単独でまたは混合使用することができ、場合に
よってはベンゼン等の貧溶媒と併用することも可能であ
る。
【0043】本発明の共重合ポリイミドフィルムを製造
するに際しては、かくして得られた4成分共重合ポリア
ミド酸溶液を押出機やギヤポンプで加圧して、共重合ポ
リアミド酸フィルムの製造工程に送液する。
【0044】4成分共重合ポリアミド酸溶液は、原料に
混入していたり、重合工程で生成した異物、固形物及び
高粘度の不純物等を除去するためにフィルターされ、フ
ィルム成形用の口金やコーチングヘッドを通してフィル
ム状に成形され、回転または移動する支持体上に押出さ
れ、支持体から加熱されて、共重合ポリアミド酸が一部
イミド転化した共重合ポリアミド酸−共重合ポリイミド
ゲルフィルムが生成され、このゲルフィルムが自己支持
性となり、支持体から剥離可能となった時に支持体から
剥離され、乾燥機に導入され、乾燥機で加熱されて、溶
剤を乾燥し、イミド転化を完了することにより、共重合
ポリイミドフィルムが製造される。
【0045】共重合ポリアミド酸のイミド転化の方法
は、加熱のみによる熱転化法と、イミド転化薬剤を混合
した共重合ポリアミド酸を加熱処理したり、または共重
合ポリアミド酸をイミド転化薬剤の浴に浸漬する化学転
化法のいずれも採用することができるが、本発明におい
ては、化学転化法が熱転化法に比べて、可撓性の印刷回
路またはテープ自動化接合(Tape Automated Bonding)テ
ープ(TABテープ)用の金属配線板基材にに適用した
場合に、高弾性率、低熱膨張係数、低吸湿膨張係数、低
吸水率及び耐アルカリエッチング性を均衡して高度に実
現するのに好適である。
【0046】しかも、化学転化法によって4成分共重合
ポリアミド酸にイミド転化薬剤を混合し、フィルム状に
成形後加熱処理する方法は、イミド転化に要する時間が
短く、均一にイミド転化が行える等の利点に加え、支持
体からの剥離が容易であり、さらには、臭気が強く、隔
離を必要とするイミド転化用薬剤を密閉系で取り扱える
等の利点を有することから、共重合ポリアミド酸フィル
ム成形後に転化用薬剤や脱水剤の浴に浸漬する方法に比
べて好ましく採用される。
【0047】本発明においては、イミド転化用薬剤とし
て、イミド転化を促進する3級アミン類と、イミド転化
で生成する水分を吸収する脱水剤とを併用する。3級ア
ミン類は、共重合ポリアミド酸とほぼ等モルないしやや
過剰に添加混合され、脱水剤は、共重合ポリアミド酸の
約2倍モル量ないしやや過剰に添加されるが、支持体か
らの剥離点を調整するために適当に調整される。
【0048】そして、イミド転化用薬剤は、共重合ポリ
アミド酸を重合完了した時点から、共重合ポリアミド酸
溶液がフィルム成形用口金やコーチングヘッドに達する
いかなる時点で添加してもよいが、送液途中におけるイ
ミド転化を防止する意味では、フィルム成形用口金また
はコーチングヘッドに到達する少し前に添加し、混合機
で混合するのが好ましい。
【0049】3級アミンとしては、ピリジンまたはβ−
ピコリンが好適であるが、α−ピコリン、4−メチルピ
リジン、イソキノリン、トリエチルアミン等も使用する
ことができる。使用量は、それぞれの活性によって調整
する。
【0050】脱水剤としては、無水酢酸が最も一般的に
使用されるが、プロピオン酸無水物、酪酸無水物、安息
香酸、蟻酸無水物等も使用することができる。
【0051】イミド転化薬剤を含有する共重合ポリアミ
ド酸フィルムは、支持体上で支持体および反対面空間か
ら受ける熱により、イミド転化が進み、一部イミド転化
した共重合ポリアミド酸−共重合ポリイミドゲルフィル
ムとなり、支持体から剥離される。
【0052】この場合に、支持体および反対面空間から
与える熱量は多いほどイミド転化が促進されて、速く剥
離するが、熱量が多すぎると支持体とゲルフィルムの間
の有機溶剤のガスがゲルフィルムを変形させ、フィルム
の欠点となるので、剥離点の位置とフィルム欠点を勘案
して、熱量を決定することが望ましい。
【0053】支持体から剥離されたゲルフィルムは、乾
燥機に導入され、溶剤の乾燥およびイミド転化の完了が
なされる。
【0054】このゲルフィルムは、多量の有機溶剤を含
有しており、その乾燥過程において体積が大幅に減少す
る。したがって、この体積減少による寸法収縮を厚さ方
向に集中させるために、ゲルフィルムの両端をテンター
クリップで把持し、このテンタークリップの移動により
ゲルフィルムを乾燥機(テンター)に導入し、テンター
内で加熱して、溶剤の乾燥とイミド転化とを一貫して実
施するのが一般的である。
【0055】この乾燥及びイミド転化は、200ないし
500℃の温度で行われる。乾燥温度とイミド転化温度
は同一温度でもよいし、異なる温度でもよいが、溶剤を
大量に乾燥する段階では、低めの温度として溶剤の突沸
を防ぎ、溶剤の突沸のおそれがなくなったら、高温にし
てイミド転化を促進するように、段階的に高温にするこ
とが好ましい。
【0056】なお、テンター内において、フィルム両端
のテンタークリップの距離を拡大または縮小して、延伸
またはリラックスをおこなうことができる。
【0057】好ましくは共重合ブロック成分を含有し、
化学転化法によりイミド転化して得られるカットシート
状の共重合ポリイミドフィルムは、上記のように製造し
た連続したフィルムから切り取って製造することができ
るが、少量のフィルムを製造するには、後述の実施例で
示しているように、樹脂製やガラス製のフラスコ内で、
好ましくは共重合ブロック成分を含有する共重合ポリア
ミド酸を製造し、この共重合ポリアミド酸溶液に化学転
化薬剤を混合して得られる混合溶液を、ガラス板等の支
持体上にキャストし、加熱して、一部イミド転化した自
己支持性の共重合ポリアミド酸−共重合ポリイミドゲル
フィルムとして、支持体から剥離し、金属製の固定枠等
に固定して寸法変化を防止しながら加熱して、溶剤の乾
燥およびイミド転化する方法により製造することができ
る。
【0058】このようにして、化学転化法によりイミド
転化して得られる本発明の共重合ポリイミドフィルム
は、熱転化法により得られる共重合ポリイミドフィルム
に比しても、可撓性の印刷回路またはテープ自動化接合
(Tape Automated Bonding)テープ(TABテープ)用の
金属配線板基材に適用した場合に、高弾性率、低熱膨張
係数、低吸湿膨張係数、低吸水率を均衡かつ高度に実現
するのに好適であり、なおかつ優れた耐アルカリエッチ
ング性を有するものである。
【0059】したがって、本発明の共重合ポリイミドフ
ィルムを基材として、その表面に金属配線を施してなる
可撓性の印刷回路またはテープ自動化接合テープ用の金
属配線板は、高弾性率、低熱膨張係数、低吸湿膨張係
数、低吸水率及び耐アルカリエッチング性を均衡して高
度に満たすという高性能な特性を発現するものである。
【0060】なお、本発明の共重合ポリイミドフィルム
においては、弾性率としては500Kg/cm2 以上が
好ましく、熱膨張係数としては10〜20ppm/℃が
好ましく、吸水率は2%以下、特に好ましくは1%以下
である。耐アルカリエッチング性については表面が侵さ
れないことが好ましい条件である。評価方法は下記する
が使用されるメッキ液より強いアルカリ性条件で評価し
表面の浸食速度で評価できる。
【0061】
【実施例】以下、実施例により、本発明を具体的に説明
するが、本発明は、これら実施例に限定されるものでは
ない。なお各フィルム特性値は、下記の方法で測定した
ものである。
【0062】また、下記の実施例中で、略号DMAcは
ジメチルアセトアミドを、BPDAは3,3´,4,4
´−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を、PMDA
はピロメリット酸二無水物を、PDAはp−フェニレン
ジアミンを、また、RODAは1,3−ビス(4ーアミ
ノフェノキシ)ベンゼンを示す略記である。
【0063】(1)弾性率 弾性率は、JISK7113に準じて、室温でORIE
NREC社製のテンシロン型引張試験器により、引張速
度300mm/分にて得られる張力−歪み曲線の初期立
ち上がり部の勾配から求めた。
【0064】(2)熱膨張係数 熱膨張係数は、島津製作所社製のTMAー50型熱機械
分析装置を用い、10℃/分の昇温速度、5℃/分の降
温速度で、2回目の昇(降)温時の50℃から200℃
の間の寸法変化から求めた。
【0065】(3)吸湿膨張係数 吸湿膨張係数は、真空理工社製のTMー7000型熱機
械分析装置を用い、25℃で、0.3%RH/分の加湿
速度、1回目の加湿時の5%RHから90%RHの間の
寸法変化から求めた。
【0066】(4)吸水率 吸水率は、25℃で、95%RHに調湿した恒温恒湿機
(STPH−101、タバイエスペック(株)社製)中
に、48時間置いた後、乾燥状態との重量差を百分率で
求めた。
【0067】(5)耐アルカリエッチング性 耐アルカリエッチング性は、ポリイミドフィルムの一表
面を、容積比80/20のエタノール/水混合液中の1
Nの水酸化カリウム溶液に、40℃で120分間接触さ
せた前後のフィルムの厚さを、ミツトヨ社製のLITE
MATIC型厚さ計で測定して求めた。評価基準は厚み
変化率に応じて以下のように判定した。×レベルはメッ
キ液浸漬時にフィルム表面が侵され、配線との密着性に
影響がでるレベルである。 ○ 厚さ変化率 1%未満 △ 厚さ変化率 1%以上5%未満 × 厚さ変化率 5%以上。
【0068】(6)金属積層板の反り量評価 金属積層板の反り量は次のように評価した。すなわち、
ポリイミドフィルムにポリイミドベースの接着剤を塗布
し、この上に銅箔を250℃の温度で貼り合わせた。そ
の後最高温度300℃まで昇温し接着剤を硬化させ、得
られた金属積層板を35mm×120mmのサンプルサ
イズにカットし、25℃、60RH%雰囲気中で24時
間放置した後、それぞれのサンプルの反りを測定した。
反りはサンプルをガラス平板に置き、四隅の高さを測定
平均化した。評価基準は反り量に応じて以下のように判
定した。×レベルは金属配線回路板として用いる場合、
後工程の搬送時に取り扱いが困難となるレベルである。 ○ 反り量 1mm未満 △ 反り量 1mm以上3mm未満 × 反り量 3mm以上。
【0069】(7)半田フロート時のブリスター発生 半田フロート時のブリスター発生は次のように評価し
た。すなわち、上記(6)で用意した金属積層板を、恒
温恒湿機(STPH−101、タバイエスペック(株)
社製)を使用して、95%RH、25℃の条件で48時
間調湿した。これを半田浴槽(HT−01、シンポ工業
(株)社製)に浮かべて、金属積層板のブリスター発生
状態を観察した。半田浴槽の温度は240℃より20℃
刻みで昇温し280℃まで調査した。サンプル表面を目
視で観察し、ブリスターが発生する最低温度に応じて以
下のように判定した。×レベルは金属配線回路板として
用いる場合、半田フロート時にブリスターが発生し易い
ため乾燥工程が必要となるレベルである。 ◎ 280℃ではブリスターが発生しない ○ 280℃でブリスターが発生し始める △ 260℃でブリスターが発生し始める × 240℃でブリスターが発生する。
【0070】[実施例1]500ccのガラス製フラス
コに、DMAc150mlを入れ、PDAをDMAc中
に供給して溶解させ、続いてRODA、BPDA及びP
MDAを順次供給し、室温で、約1時間攪拌する。最終
的にテトラカルボン酸二無水物成分とジアミン成分が約
100モル%化学量論で表1に示す組成の成分からなる
共重合ポリアミド酸濃度20重量%の溶液を調製した。
【0071】この共重合ポリアミド酸溶液30gを、1
2.7mlのDMAc、3.6mlの無水酢酸及び3.
6mlのβ−ピコリンと混合した混合溶液を調製し、こ
の混合溶液をガラス板上にキャストした後、150℃に
加熱したホットプレート上で約4分間加熱して、自己支
持性の共重合ポリアミド酸−共重合ポリイミドゲルフィ
ルムを形成し、これをガラス板から剥離した。
【0072】このゲルフィルムを、多数のピンを備えた
金属製の固定枠に固定し、250℃から330℃に昇温
しながら30分間、その後400℃で約5分間加熱し、
厚さ約25μmの共重合ポリイミドフィルムを得た。
【0073】得られた共重合ポリイミドフィルムの特性
値評価結果を表1に示した。
【0074】[実施例2〜4]500ccのガラス製フ
ラスコに、DMAc150mlを入れ、PDAをDMA
c中に供給して溶解させ、続いてPMDAを供給し、室
温で約1時間攪拌した。このポリアミド酸溶液にROD
Aを供給し、完全に溶解させた後、BPDAを供給し、
室温で約1時間攪拌した。引き続きジアミン成分に対し
て1モル%の無水フタル酸を添加し更に約1時間攪拌
し、テトラカルボン酸二無水物成分とジアミン成分が約
100モル%化学量論で表1に示す組成の成分からなる
共重合ポリアミド酸濃度20重量%の溶液を調製した。
【0075】この共重合ポリアミド酸濃度20重量%の
溶液を実施例1と同じ方法で処理して、厚さ約25μm
の共重合ポリイミドフィルムを得た。
【0076】得られた共重合ポリイミドフィルムの特性
値評価結果を表1に併せて示した。 [実施例5]500ccのガラス製フラスコに、DMA
c150mlを入れ、PDAをDMAc中に供給し、溶
解させ、続いてPMDAを供給し、室温で、約1時間攪
拌した。引き続きジアミン成分に対して1モル%の無水
酢酸を添加し更に約1時間攪拌し、このポリアミド酸溶
液にRODAを供給し、完全に溶解させた後、BPDA
及びPMDAを供給し、室温で約1時間攪拌し、テトラ
カルボン酸二無水物成分とジアミン成分が約100モル
%化学量論で表1に示す組成の成分からなる共重合ポリ
アミド酸濃度23重量%の溶液を調製した。
【0077】この共重合ポリアミド酸溶液を、実施例1
と同じ方法で処理して、厚さ約50μmの共重合ポリイ
ミドフィルムを得た。
【0078】得られた共重合ポリイミドフィルムの特性
値評価結果を表1に併せて示した。
【0079】
【表1】 [比較例1]500ccのガラス製フラスコに、DMA
c150mlを入れ、RODAをDMAc中に供給して
溶解させ、続いてBPDAを供給し、室温で、約1時間
攪拌し、テトラカルボン酸二無水物成分とジアミン成分
が約100モル%化学量論で表2に示す組成の成分から
なるポリアミド酸濃度20重量%の溶液を調製した。
【0080】このポリアミド酸溶液を、実施例1と同じ
方法で処理して、厚さ約25μmの共重合ポリイミドフ
ィルムを得た。
【0081】得られた共重合ポリイミドフィルムの特性
値評価結果を表2に示した。
【0082】[比較例2〜8]500ccのガラス製フ
ラスコに、DMAc150mlを入れ、表2に示す原料
およびその組成物をDMAc中に順次供給して溶解さ
せ、室温で約1時間攪拌し、テトラカルボン酸二無水物
成分とジアミン成分が約100モル%化学量論で表1に
示す組成の成分からなるポリアミド酸濃度または共重合
ポリアミド酸濃度20重量%の溶液を調製した。
【0083】このポリアミド酸溶液または共重合ポリア
ミド酸溶液を、実施例1と同じ方法で処理して、厚さ約
25μmの共重合ポリイミドフィルムを得た。
【0084】得られた共重合ポリイミドフィルムの特性
値評価結果を表2に併せて示した。
【0085】
【表2】 表1および表2に記載された結果から明らかなように、
BPDA、PMDA、PPDおよびRODAからなる化
学転化法で得られた本発明の4成分ランダム共重合ポリ
イミドフィルムおよび4成分ブロック共重合ポリイミド
フィルムは、2成分ポリイミドフィルムまたは3成分ラ
ンダム共重合ポリイミドフィルムに比較して、高弾性
率、低熱膨張係数、低吸湿膨張係数、低吸水率及び優れ
た耐アルカリエッチング性を均衡かつ高度に有してお
り、可撓性の印刷回路またはテープ自動化接合(Tape Au
tomated Bonding)テープ(TABテープ)用の金属配線
板基材としての好適な性能を有するものである。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の共重合ポ
リイミドフィルムは、熱転化法により得られる共重合ポ
リイミドフィルムに比しても、可撓性の印刷回路または
テープ自動化接合(Tape Automated Bonding)テープ(T
ABテープ)用の金属配線板基材に適用した場合に、高
弾性率、低熱膨張係数、低吸湿膨張係数、低吸水率を均
衡かつ高度に実現するのに好適であり、なおかつ優れた
耐アルカリエッチング性を有するものである。
【0087】したがって、本発明の共重合ポリイミドフ
ィルムを基材として、その表面に金属配線を施してなる
可撓性の印刷回路またはテープ自動化接合テープ用の金
属配線板は、高弾性率、低熱膨張係数、低吸湿膨張係
数、低吸水率及び耐アルカリエッチング性を均衡して高
度に満たすという高性能な特性を発現する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA60 AC09 AC12 AE22 AG28 AH13 BA02 BB02 BC02 4F100 AB01B AK49A AK49J AK80A AL02A AL03A BA02 GB43 JA02 JB01 JD04 JD15 JK07 4J002 CM041 EF127 EN026 EU046 EU056 GF00 GQ01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二無水物を基準に10ないし90モル%
    の3,3´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸二
    無水物及び10ないし90モル%のピロメリット酸二無
    水物、並びにジアミンを基準に10ないし90モル%の
    フェニレンジアミン及び10ないし90モル%のビスア
    ミノフェノキシベンゼンからなる4成分共重合ポリアミ
    ド酸から製造されたことを特徴とする共重合ポリイミド
    フィルム。
  2. 【請求項2】 二無水物を基準に10ないし90モル%
    の3,3´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸二
    無水物及び10ないし90モル%のピロメリット酸二無
    水物、並びにジアミンを基準に10ないし90モル%の
    フェニレンジアミン及び10ないし90モル%のビスア
    ミノフェノキシベンゼンからなるブロック共重合成分を
    有する4成分共重合ポリアミド酸から製造されたことを
    特徴とする共重合ポリイミドフィルム。
  3. 【請求項3】 二無水物を基準に20ないし90モル%
    の3,3´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸二
    無水物及び10ないし80モル%のピロメリット酸二無
    水物、並びにジアミンを基準に10ないし70モル%の
    フェニレンジアミン及び30ないし90モル%のビスア
    ミノフェノキシベンゼンから成るブロック共重合成分を
    有する4成分共重合ポリアミド酸から製造されたことを
    特徴とする請求項2に記載の共重合ポリイミドフィル
    ム。
  4. 【請求項4】 前記ビスアミノフェノキシベンゼンが、
    1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼンまたは
    1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼンである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    共重合ポリイミドフィルム。
  5. 【請求項5】 前記フェニレンジアミンがp−フェニレ
    ンジアミンであり、前記ビスアミノフェノキシベンゼン
    が1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼンであ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の共重合ポリイミドフィルム。
  6. 【請求項6】 下記工程(A)〜(D)を順次行うこと
    を特徴とするブロック共重合成分を有する共重合体ポリ
    イミドフィルムの製造方法。◎ (A)3,3´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン
    酸二無水物、ピロメリット酸二無水物、フェニレンジア
    ミン及びビスアミノフェノキシベンゼンを、不活性な溶
    剤中で、フェニレンジアミン及びピロメリット酸二無水
    物、またはフェニレンジアミン及び3,3´,4,4´
    −ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とのブロック成
    分を有する4成分共重合ポリアミド酸を形成するよう
    に、少なくとも2回に分割して反応させる工程、 (B)前記工程(A)からの4成分共重合ポリアミド酸
    溶液に、共重合ポリアミド酸を共重合ポリイミドに転化
    することのできる転化用薬剤を混合する工程、 (C)前記工程(B)からの混合物を平滑面上にキャス
    トまたは押出して、共重合ポリアミド酸−共重合ポリイ
    ミドゲルフィルムを形成する工程、および (D)前記工程(C)からのゲルフィルムを、200〜
    500℃の温度で加熱して共重合ポリアミド酸を共重合
    ポリイミドに変換する工程。
  7. 【請求項7】 前記4成分共重合ポリアミド酸が、二無
    水物を基準に10ないし90モル%の3,3´,4,4
    ´−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物及び10ない
    し90モル%のピロメリット酸二無水物、並びにジアミ
    ンを基準に10ないし90モル%のフェニレンジアミン
    及び10ないし90モル%のビスアミノフェノキシベン
    ゼンからなるブロック共重合成分を有する共重合ポリア
    ミド酸であることを特徴とする請求項6に記載の共重合
    ポリイミドフィルムの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記4成分共重合ポリアミド酸が、二無
    水物を基準に20ないし90モル%の3,3´,4,4
    ´−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物及び10ない
    し80モル%のピロメリット酸二無水物、並びにジアミ
    ンを基準に10ないし70モル%のフェニレンジアミン
    及び30ないし90モル%のビスアミノフェノキシベン
    ゼンからなるブロック共重合成分を有する共重合ポリア
    ミド酸であることを特徴とする請求項6に記載の共重合
    ポリイミドフィルムの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記フェニレンジアミンがp−フェニレ
    ンジアミンであり、ビスアミノフェノキシベンゼンが
    1、3ービス(4ーアミノフェノキシ)ベンゼンである
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の
    共重合ポリイミドフィルムの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    共重合ポリイミドフィルムを基材として、その表面に金
    属配線を施してなることを特徴とする可撓性の印刷回路
    またはテープ自動化接合テープ用の金属配線板。
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