[go: up one dir, main page]

JP2000119221A - (2,4,5−トリフルオロ−3−メトキシベンゾイル)酢酸エステル誘導体の製造方法及びその製造中間体 - Google Patents

(2,4,5−トリフルオロ−3−メトキシベンゾイル)酢酸エステル誘導体の製造方法及びその製造中間体

Info

Publication number
JP2000119221A
JP2000119221A JP10292529A JP29252998A JP2000119221A JP 2000119221 A JP2000119221 A JP 2000119221A JP 10292529 A JP10292529 A JP 10292529A JP 29252998 A JP29252998 A JP 29252998A JP 2000119221 A JP2000119221 A JP 2000119221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
trifluoro
acid
producing
toluene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10292529A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Asahina
由和 朝比奈
Atsuro Terajima
孜郎 寺島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Sagami Chemical Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyorin Pharmaceutical Co Ltd, Sagami Chemical Research Institute filed Critical Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP10292529A priority Critical patent/JP2000119221A/ja
Publication of JP2000119221A publication Critical patent/JP2000119221A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工業的かつ容易に実施可能な(2,4,5−
トリフルオロ−3−メトキシベンゾイル)酢酸エステル
誘導体の製造方法を提供する。 【解決手段】 一般式Iで表されるメトキシフタル酸モ
ノエステル誘導体のカルボン酸にマロン酸エステル誘導
体を縮合させて一般式IIで表されるベンゾイルマロン酸
エステル誘導体とし、一般式IIを加水分解して式IIIで
表されるアセチル安息香酸体とし、次いで式IIIを脱炭
酸して式IVで表されるアセトフェノン体とし、さらに式
IVをアルコキシカルボニル化することを特徴とする一般
式Vで表されるベンゾイル酢酸エステル誘導体の製造方
法。 【化1】 (式中、R1,R2,R3及びR4はそれぞれ同一又は相異
なって低級アルキルを示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬品、特にキノロ
ン系抗菌剤の製造のために有用な中間体である(2,
4,5−トリフルオロ−3−メトキシベンゾイル)酢酸
エステルの製造方法並びにその製造中間体であるベンゾ
イルマロン酸エステル誘導体、アセチル安息香酸体及び
アセトフェノン体に関する。
【0002】
【従来の技術】(2,4,5−トリフルオロ−3−メト
キシベンゾイル)酢酸エステル誘導体は医薬品の中間
体、特にキノロン系抗菌剤の中間体として重要な化合物
である。一般に当該化合物は2,4,5−トリフルオロ
−3−メトキシ安息香酸にマロン酸誘導体を縮合させる
方法で製造が行われている(特開昭62−252772
号、特開昭63−198664号)。この製造方法にお
ける出発物質2,4,5−トリフルオロ−3−メトキシ
安息香酸の製造方法は多数知られている。例えば(1)
ペンタフルオロベンゾニトリルより8工程を経て製造す
る方法(特開昭63−198664号)、(2)2,3
−ジハロゲノ−5,6−ジフルオロアニソールに金属シ
アン化合物を作用させて2−ハロゲノ−3−シアノ−
5,6−ジフルオロアニソールとし、次に水を付加して
2−ハロゲノ−3−カルバモイル−5,6−ジフルオロ
アニソールとし、これを加水分解して製造する方法(特
開昭62−252772号、特開昭64−16746
号)、(3)テトラフルオロフタル酸を出発原料にヒド
ロキシル化、脱炭酸、アルキル化、加水分解の4工程を
経て製造する方法(特開昭63−264439号,特開
昭63−264440号)、(4)3,5,6−トリフ
ルオロ−4−メトキシフタル酸を脱炭酸して製造する方
法(特開平3−279348号、特開平7−24259
4号)などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】(2,4,5−トリフ
ルオロ−3−メトキシベンゾイル)酢酸エステル誘導体
の製造方法ひいては2,4,5−トリフルオロ−3−メ
トキシ安息香酸の製造方法には下記の問題点がある。
(1)の方法は工程が長く、工業的に不利である。
(2)の方法は出発原料となる2,3−ジハロゲノ−
5,6−ジフルオロアニソールの入手が容易ではなく、
また取り扱いや処理が困難な金属シアン化合物を使用し
ている。(3)の方法は脱炭酸工程を加圧条件下で行う
ため耐圧の反応容器が必要なこと、さらにアルキル化の
際、工業的取り扱いが煩雑な特定化学物質である硫酸ジ
メチルを使用している。(4)の方法では3,5,6−
トリフルオロ−4−メトキシフタル酸の脱炭酸を選択性
良く行うことが困難であり、本発明者らがこの脱炭酸反
応について詳細に検討した結果、好ましからざる副生成
物(2,3,5−トリフルオロ−4−メトキシ安息香
酸)が20〜30%も混入することが明らかとなり、こ
の副生成物を効率良く除去することが困難であり、さら
にはメトキシ基の脱メチルが避けられず、工業的に不利
である。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、工業的
かつ容易に実施可能な(2,4,5−トリフルオロ−3
−メトキシベンゾイル)酢酸エステル誘導体の製造方法
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは鋭意
研究の結果、下記一般式Iで表されるメトキシフタル酸
モノエステル誘導体の2位カルボキシル基をアセチル基
に誘導した後、脱炭酸に付して下記式IVで表される2,
4,5−トリフルオロ−3−メトキシアセトフェノン体
を製造する選択的脱炭酸法を見出した。さらに式IVで表
される2,4,5−トリフルオロ−3−メトキシアセト
フェノン体のアセチル基にアルコキシカルボニル基を導
入し、高純度の下記一般式Vで表される(2,4,5−
トリフルオロ−3−メトキシベンゾイル)酢酸エステル
誘導体を得る方法を開発し、本発明を完成した。
【0006】
【化10】
【0007】(式中、R1,R2,R3及びR4はそれぞれ
同一又は相異なって低級アルキルを示す。) 本発明は従来の技術が有する問題点を解決するためにな
されたものであり、抗菌剤、特に優れた抗菌活性を有す
ることが知られている8−メトキシキノロンカルボン酸
誘導体を製造するために有用な一般式Vで表される
(2,4,5−トリフルオロ−3−メトキシベンゾイ
ル)酢酸エステル誘導体の新規な製造方法を提供する。
【0008】また、文献未記載の製造中間体である一般
式IIで表されるベンゾイルマロン酸エステル誘導体(式
中、R1,R2及びR3はそれぞれ同一又は相異なって低
級アルキルを示す。)、式IIIで表されるアセチル安息
香酸体及び式IVで表されるアセトフェノン体を提供す
るものである。
【0009】
【化11】
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の工程について説明
する。本発明で低級アルキル基とは炭素数1〜6のアル
キル基であり、より好ましくは炭素数1又は2のアルキ
ル基である。本発明の出発原料となる一般式Iで表され
るメトキシフタル酸モノエステル誘導体は特開平7−2
42594号において公知であり、通常の方法で容易に
製造可能である。
【0011】一般式IIで表されるベンゾイルマロン酸エ
ステル誘導体の製造は、一般式Iで表されるメトキシフ
タル酸モノエステル誘導体に無溶媒あるいはトルエン、
塩化メチレン、テトラヒドロフランのような不活性溶媒
中で適当なクロル化剤、例えば塩化チオニル、塩化オキ
サリル等を作用させることによって酸クロライドとする
か、あるいはトルエン、塩化メチレン、テトラヒドロフ
ランのような不活性溶媒中でトリエチルアミンのような
塩基の存在下、クロロぎ酸エステルを作用させて混合酸
無水物とし、得られた酸クロライド又は混合酸無水物に
適当な塩基、例えばマグネシウムアルコラートの存在下
でマロン酸エステルを縮合させることにより実施され
る。この縮合反応はトルエン、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフランなどの不活性溶媒中で−50℃〜50
℃、好ましくは−20℃〜室温の範囲で実施され、10
分間から5時間で反応は終了する。
【0012】式IIIで表されるアセチル安息香酸体の製
造は一般式IIで表されるベンゾイルマロン酸エステル誘
導体を適当な酸、例えば硫酸あるいは塩酸を用いて酢
酸、水、アルコールあるいはそれらの混液中で加水分解
することにより実施される。この加水分解は室温から溶
媒の沸点で実施され、10分間から5時間で反応は終了
する。
【0013】式IVで表されるアセトフェノン体の製造は
式IIIで表されるアセチル安息香酸体を無溶媒あるいは
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスル
ホキシド、キシレン、トルエン、クロロベンゼン、キノ
リン等の溶媒中で、必要ならば酸化第二銅、銅粉などの
銅化合物、トリエチルアミン、トリオクチルアミン、ジ
イソプロピルエチルアミン、N−メチルピロリジンなど
の三級アミン、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなど
の炭酸塩を加え、脱炭酸することで実施される。この脱
炭酸反応は室温から溶媒の沸点で実施され、10分間か
ら5時間で反応は終了する。
【0014】一般式Vで表されるベンゾイル酢酸エステ
ル誘導体の製造は式IVで表されるアセトフェノン体に無
溶媒あるいはトルエン、ベンゼン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジエチルエーテル、エチレングリコー
ルジメチルエーテル、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロ
リドン、ジメチルスルホキシドのような溶媒中で、水素
化ナトリウム、水素化カリウム、リチウムビス(トリメ
チルシリル)アミド、カリウムビス(トリメチルシリ
ル)アミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミ
ド、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウム第三ブ
トキシド、カリウム第三ブトキシドなどの塩基の存在
下、アルコキシカルボニルホスホン酸エステル、シアノ
ぎ酸エステル、クロロぎ酸エステル、炭酸エステル等の
アルコキシカルボニル化剤を作用させることにより実施
することができる。このアルコキシカルボニル化は−7
8℃〜溶媒の沸点で実施され、10分間から5時間で反
応は終了する。
【0015】なお、一般式Vで表されるベンゾイル酢酸
エステル誘導体は、以下に示す公知の製造方法(特開昭
62−252772号)によって、8−メトキシキノロ
ンカルボン酸系抗菌剤の製造中間体として重要な1−シ
クロプロピル−6,7−ジフルオロ−8−メトキシ−4
−オキソ−3−キノリンカルボン酸エステル誘導体に導
くことができる。
【0016】
【化12】
【0017】
【実施例】次に本発明化合物並びにその製造方法を実施
例をもって詳細に説明する。
【0018】実施例1(3,4,6−トリフルオロ−5−メトキシ−2−メト
キシカルボニルベンゾイル)マロン酸ジエチル A: 3,5,6−トリフルオロ−4−メトキシフタル
酸モノメチルエステル45.0gと塩化チオニル225
mlを混合し、N,N−ジメチルホルムアミド0.5m
lを加え、外浴温度40℃で1時間撹拌した。反応液を
減圧濃縮し、残渣の酸クロライドをトルエン200ml
に溶解した。
【0019】マグネシウムエトキシド23.4gにマロ
ン酸ジエチル30.0gのトルエン400ml溶液を加
え、50℃で2時間撹拌した。反応液を食塩−氷浴上で
冷却しながら、上記の酸クロライドのトルエン溶液を滴
下した後、室温で2時間撹拌した。反応液に1mol/
l塩酸400mlを加え、トルエン層を分取し、水層を
トルエンで抽出した。トルエン層を合わせ、水洗し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して黄色油状の
(3,4,6−トリフルオロ−5−メトキシ−2−メト
キシカルボニルベンゾイル)マロン酸ジエチルを68.
8g得た。収率99%。
【0020】B: 3,5,6−トリフルオロ−4−メ
トキシフタル酸モノメチルエステル4.66gを塩化メ
チレン100mlに溶解し、N,N−ジメチルホルムア
ミド一滴を加え、ついで塩化オキサリル2.30mlを
加えた後、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧濃縮
し、残渣の酸クロライドをトルエン25mlに溶解し
た。
【0021】マグネシウムエトキシド2.42gにマロ
ン酸ジエチル3.10gのトルエン50ml溶液を加
え、50℃で1時間撹拌した。反応液を食塩−氷浴上で
冷却しながら、上記の酸クロライドのトルエン溶液を滴
下した後、−5℃〜−8℃で1時間、さらに室温で1時
間撹拌した。反応液に1mol/l塩酸50mlを加
え、トルエン層を分取し、水層をトルエンで抽出した。
トルエン層を合わせ、水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧濃縮して黄色油状の(3,4,6−トリフル
オロ−5−メトキシ−2−メトキシカルボニルベンゾイ
ル)マロン酸ジエチルを7.45g得た。収率定量的。
【0022】C: 3,5,6−トリフルオロ−4−メ
トキシフタル酸モノメチルエステル2.75gを塩化メ
チレン50mlに溶解し、N,N−ジメチルホルムアミ
ド一滴を加え、ついで塩化チオニル1.14mlを加え
た後、1.5時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮し、
残渣の酸クロライドをトルエン13mlに溶解した。
【0023】マグネシウムエトキシド1.43gにマロ
ン酸ジエチル1.83gのトルエン26ml溶液を加
え、50℃で1.5時間撹拌した。反応液を食塩−氷浴
上で冷却しながら、上記の酸クロライドのトルエン溶液
を滴下した後、室温で2時間撹拌した。反応液に1mo
l/l塩酸20mlを加え、トルエン層を分取し、水層
をトルエンで抽出した。トルエン層を合わせ、水洗し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して黄色油状の
(3,4,6−トリフルオロ−5−メトキシ−2−メト
キシカルボニルベンゾイル)マロン酸ジエチルを4.2
1g得た。収率100%。
【0024】D: 3,5,6−トリフルオロ−4−メ
トキシフタル酸モノメチルエステル2.64gを塩化メ
チレン25mlに溶解し、氷水冷下でトリエチルアミン
1.40mlついでクロロぎ酸エチル0.96mlを加
えた後、室温で30分間撹拌した。反応液中の不溶物を
濾去し、濾液を減圧濃縮し、残渣の混合酸無水物をトル
エン13mlに溶解した。
【0025】マグネシウムエトキシド1.37gにマロ
ン酸ジエチル1.76gのトルエン26ml溶液を加
え、50℃で1時間撹拌した。反応液を食塩−氷浴上で
冷却しながら、上記の酸クロライドのトルエン溶液を滴
下した後、室温で3時間撹拌した。反応液に1mol/
l塩酸20mlを加え、トルエン層を分取し、水層をト
ルエンで抽出した。トルエン層を合わせ、水洗し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して黄色油状の
(3,4,6−トリフルオロ−5−メトキシ−2−メト
キシカルボニルベンゾイル)マロン酸ジエチルを3.6
8g得た。収率91%。
【0026】Aによって得た目的化合物のNMRは以下
の通りであり、B、C、Dによって得た目的化合物のN
MRも一致した。
【0027】1 H−NMR(in CDCl3,δ,ppm): 0.99−1.45(6H, m, COOCH2CH3 ×2) 3.88−4.49(10H, m, COOCH2 CH3×2, COOCH3 ,
OCH3 ) 14.0(0.4H, br, Ar-C(OH)=C(COOEt)2
【0028】実施例22−アセチル−3,5,6−トリフルオロ−4−メトキ
シ安息香酸 (3,4,6−トリフルオロ−5−メトキシ−2−メト
キシカルボニルベンゾイル)マロン酸ジエチル27.1
gを硫酸14.0ml、酢酸100ml及び水70ml
の混液と混合し、外浴温度100℃で2.5時間撹拌し
た。反応液に氷水300mlを加え、塩化メチレンで抽
出した。塩化メチレン層を水洗し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、減圧濃縮して淡黄色油状の2−アセチル−
3,5,6−トリフルオロ−4−メトキシ安息香酸を1
3.7g得た。収率83%。
【0029】1 H−NMR(in CDCl3,δ,ppm): 4.20(3H, t, J=2.0Hz, OCH3 ) 5.14(1H, br, COOH
【0030】実施例32,4,5−トリフルオロ−3−メトキシアセトフェノ
A: 2−アセチル−3,5,6−トリフルオロ−4−
メトキシ安息香酸9.00g、酸化第二銅0.577g
及びジメチルスルホキシド60mlを混合し、120℃
で2時間加熱撹拌した。冷後、反応液に酢酸エチル20
0mlを加え、不溶物をセライトを用いて濾去した。セ
ライト及び不溶物を酢酸エチルで洗浄した。濾液と洗浄
液を合わせ、水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧濃縮した。残渣を減圧蒸留で精製し、淡褐色油状の
2,4,5−トリフルオロ−3−メトキシアセトフェノ
ンを5.56g得た。収率75%。
【0031】B: 2−アセチル−3,5,6−トリフ
ルオロ−4−メトキシ安息香酸10.0g、炭酸水素ナ
トリウム3.39g及びN,N−ジメチルホルムアミド
60mlを混合し、120℃で1時間加熱撹拌した。反
応液を酢酸エチル200mlで希釈し、水洗し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣を減圧蒸留
で精製し、淡褐色油状の2,4,5−トリフルオロ−3
−メトキシアセトフェノンを4.85g得た。収率59
%。
【0032】C: 2−アセチル−3,5,6−トリフ
ルオロ−4−メトキシ安息香酸500mg、トリエチル
アミン0.112ml及びN,N−ジメチルホルムアミ
ド3mlを混合し、130℃で1時間加熱撹拌した。反
応液を酢酸エチル30mlで希釈し、希塩酸ついで水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。
残渣をシリカゲルカラム(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エ
チル=4:1)で精製し、淡褐色油状の2,4,5−ト
リフルオロ−3−メトキシアセトフェノンを235mg
得た。収率57%。
【0033】Aによって得た目的化合物のNMRは以下
の通りであり、B、Cによって得た目的化合物のNMR
も一致した。
【0034】1 H−NMR(in CDCl3,δ,ppm): 2.63(3H, t, J=5.3Hz, COCH3 ) 4.07(3H, t, J=1.3Hz, OCH3 ) 7.42(1H, ddd, J=6.2Hz, 8.6Hz, 10.3Hz, C6-H)
【0035】実施例4(2,4,5−トリフルオロ−3−メトキシベンゾイ
ル)酢酸エチル A: 水素化ナトリウム(60%)730mgをトルエ
ン40mlに懸濁した溶液中に2,4,5−トリフルオ
ロ−3−メトキシアセトフェノン3.72gのトルエン
15ml溶液を加え、80℃〜85℃で1時間加熱撹拌
した。反応液を一旦、室温まで冷却し、(エトキシカル
ボニル)ホスホン酸ジエチル5.74gのトルエン15
mlを加え、80℃〜85℃で1時間加熱撹拌した。冷
後、反応液に20%酢酸40mlを加え、トルエン層を
分取し、水層をトルエンで抽出した。トルエン層を合わ
せ、水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラム(溶出溶媒;ヘキサン:酢
酸エチル=10:1)で精製し、淡黄色油状の(2,
4,5−トリフルオロ−3−メトキシベンゾイル)酢酸
エチルを3.72g得た。収率74%。
【0036】B: 水素化ナトリウム(60%)196
mgを炭酸ジエチル3.0mlに懸濁した溶液中に
2,4,5−トリフルオロ−3−メトキシアセトフェノ
ン500mgを加え、室温で1時間撹拌した。反応液に
20%酢酸5mlを加え、トルエン層を分取し、水層を
トルエンで抽出した。トルエン層を合わせ、水洗し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラム(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1
0:1)で精製し、淡黄色油状の(2,4,5−トリフ
ルオロ−3−メトキシベンゾイル)酢酸エチルを194
mg得た。収率29%。
【0037】C: 2,4,5−トリフルオロ−3−メ
トキシアセトフェノン500mgをテトラヒドロフラン
5mlに溶解し、ドライアイス−アセトン浴上で冷却し
ながら、リチウムビス(トリエチルシリル)アミド(1
mol/lテトラヒドロフラン溶液)2.94mlを滴
下した後、−73℃で1時間撹拌した。反応液にヘキサ
メチルホスホリックトリアミド0.43ml次いでシア
ノぎ酸エチル0.29mlを加え、−73℃で1.5時
間撹拌した。反応液に水3mlを加え、酢酸エチルで抽
出した。酢酸エチル層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(溶出
溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、淡褐
色油状の(2,4,5−トリフルオロ−3−メトキシベ
ンゾイル)酢酸エチルを405mg得た。収率60%。
【0038】Aによって得た目的化合物のNMRは以下
の通りであり、B、Cによって得た目的化合物のNMR
も一致した。
【0039】1 H−NMR(in CDCl3,δ,ppm): 1.34(3H, t, J=7.3Hz, COOCH2CH3 ) 4.04(3H, d, J=1.0Hz, OCH3 ) 4.28(2H, q, J=7.3Hz, COOCH2 CH3) 5.82(1H, s, Ar-C(OH)=CHCOOEt) 7.42(1H, ddd, J=6.4Hz, 8.6Hz, 11.0Hz, C6-H) 12.7(1H, s, Ar-C(OH)=CHCOOEt)
【0040】参考例13,5,6−トリフルオロ−4−メトキシフタル酸モノ
メチルエステル 3,4,5,6−テトラフルオロフタル酸無水物40.
0gをメタノール160mlに溶解し、氷水冷下で4m
ol/lナトリウムメトキシドメタノール溶液45.5
mlを加えた後、さらに1時間撹拌した。反応液に4m
ol/lナトリウムメトキシドメタノール溶液50.1
mlを加え、1時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮
し、残渣を0.5mol/l塩酸80mlに溶解した。
この溶液に氷水冷下で濃塩酸を加えてpH1とし、酢酸
エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣を減圧乾燥し、
淡褐色粉末の3,5,6−トリフルオロ−4−メトキシ
フタル酸モノメチルエステルを46.5g得た。収率9
7%。
【0041】1 H−NMR(in CDCl3,δ,ppm): 3.94(3H, s, COOCH3 ) 4.14(3H, t, J=1.8Hz, OCH3 ) 8.60(1H, br, COOH
【0042】参考例21−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカル
ボン酸エチル (2,4,5−トリフルオロ−3−メトキシベンゾイ
ル)酢酸エチル6.50g、オルトぎ酸エチル6.30
ml及び無水酢酸6.00mlを混合し、外浴温度13
0℃で3.5時間加熱撹拌した。反応液を減圧濃縮し残
渣をエタノール15mlに溶解した後、氷冷下でシクロ
プロピルアミン1.79mlを滴下した。室温で1時間
撹拌後、減圧濃縮し、橙色油状の2−(2,4,5−ト
リフルオロ−3−メトキシベンゾイル)−3−シクロプ
ロピルアミノアクリル酸エチルを7.50g得た。収率
93%。
【0043】水素化ナトリウム(60%)816mgを
テトラヒドロフラン50mlに懸濁した溶液中に氷水冷
下で上記の2−(2,4,5−トリフルオロ−3−メト
キシベンゾイル)−3−シクロプロピルアミノアクリル
酸エチル7.00gのテトラヒドロフラン20ml溶液
を滴下した。室温で1時間撹拌後、反応液を氷水中にあ
け、析出した結晶を濾取した。濾取した結晶を水ついで
エタノールで洗浄した後、減圧乾燥して白色粉末の1−
シクロプロピル−6,7−ジフルオロ−1,4−ジヒド
ロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン
酸エチルを3.75g得た。収率57%。
【0044】融点:177−179℃ 元素分析値(%):C16152NO4 計算値;C:59.44, H:4.68, N:4.33 実測値;C:59.42, H:4.65, N:4.35
【0045】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、従来法のよ
うに金属シアン化合物や硫酸ジメチルのような取り扱い
や処理が困難な化合物を使用することなく、また耐圧反
応容器のような特殊な設備も必要とせず、入手が容易な
テトラフルオロフタル酸無水物から短工程、高収率しか
も異性体の混入しない高純度の前記一般式Vで表される
(2,4,5−トリフルオロ−3−メトキシベンゾイ
ル)酢酸エステル誘導体を提供することができる。
【0046】本発明は産業廃棄物として課題の多い原
料、例えば無機シアン化合物あるいは地震等の不測の災
害時の漏洩や製造従事者への接触等に特別な配慮が必要
な原料、例えば硫酸ジメチル等を使用することなく、さ
らには好ましからざる異性体の混入の問題も解消した工
業的製造方法として極めて好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA01 AA02 AB84 AC26 AC44 AC46 AC48 BJ50 BM30 BM71 BP30 BR30 BS30 KA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I 【化1】 (式中、R1は低級アルキル基を示す。)で表されるメ
    トキシフタル酸モノエステル誘導体のカルボン酸にマロ
    ン酸エステル誘導体を縮合させて一般式II 【化2】 (式中、R1は前記定義に同じ、R2及びR3は低級アル
    キル基を示し、R1,R2及びR3はそれぞれ同一でも相
    異なっていてもよい。)で表されるベンゾイルマロン酸
    エステル誘導体とし、一般式IIを加水分解して式III 【化3】 で表されるアセチル安息香酸体とし、次いで式IIIを脱
    炭酸して式IV 【化4】 で表されるアセトフェノン体とし、さらに式IVをアル
    コキシカルボニル化することを特徴とする一般式V 【化5】 (式中、R4は低級アルキル基を示し、R4は前記R1
    2及びR3とそれぞれ同一でも相異なっていてもよ
    い。)で表されるベンゾイル酢酸エステル誘導体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 式IV 【化6】 で表されるアセトフェノン体をアルコキシカルボニル化
    することを特徴とする一般式V 【化7】 (式中、R4は低級アルキル基を示す)で表されるベン
    ゾイル酢酸エステル誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式II 【化8】 (式中、R1,R2及びR3はそれぞれ同一又は相異なっ
    て低級アルキルを示す。)で表されるベンゾイルマロン
    酸エステル誘導体。
  4. 【請求項4】 式III 【化9】 で表されるアセチル安息香酸体。
  5. 【請求項5】 式IV 【化10】 で表されるアセトフェノン体。
JP10292529A 1998-10-14 1998-10-14 (2,4,5−トリフルオロ−3−メトキシベンゾイル)酢酸エステル誘導体の製造方法及びその製造中間体 Pending JP2000119221A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10292529A JP2000119221A (ja) 1998-10-14 1998-10-14 (2,4,5−トリフルオロ−3−メトキシベンゾイル)酢酸エステル誘導体の製造方法及びその製造中間体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10292529A JP2000119221A (ja) 1998-10-14 1998-10-14 (2,4,5−トリフルオロ−3−メトキシベンゾイル)酢酸エステル誘導体の製造方法及びその製造中間体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000119221A true JP2000119221A (ja) 2000-04-25

Family

ID=17782992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10292529A Pending JP2000119221A (ja) 1998-10-14 1998-10-14 (2,4,5−トリフルオロ−3−メトキシベンゾイル)酢酸エステル誘導体の製造方法及びその製造中間体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000119221A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004517149A (ja) * 2000-08-16 2004-06-10 大▲連▼緑源新化学股▲分▼有限公司 キノリンカルボン酸の製造方法
WO2008093837A1 (ja) * 2007-02-02 2008-08-07 Ube Industries, Ltd. エステル化合物、それを用いた非水電解液及びリチウム二次電池
CN108623455A (zh) * 2017-03-18 2018-10-09 成都博腾药业有限公司 一种抗心衰药物的中间体
CN109503469A (zh) * 2018-11-16 2019-03-22 浙江理工大学 一种2-乙酰基吡啶的制备方法
CN115477577A (zh) * 2022-10-25 2022-12-16 台州臻挚生物科技有限公司 一种制备2-甲基-4-乙酰基苯甲酸及其衍生物的新方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004517149A (ja) * 2000-08-16 2004-06-10 大▲連▼緑源新化学股▲分▼有限公司 キノリンカルボン酸の製造方法
WO2008093837A1 (ja) * 2007-02-02 2008-08-07 Ube Industries, Ltd. エステル化合物、それを用いた非水電解液及びリチウム二次電池
US8263268B2 (en) 2007-02-02 2012-09-11 Ube Industries, Ltd. Ester compound, and non-aqueous electrolyte solution and lithium secondary battery each using the ester compound
JP5359277B2 (ja) * 2007-02-02 2013-12-04 宇部興産株式会社 エステル化合物、それを用いた非水電解液及びリチウム二次電池
CN108623455A (zh) * 2017-03-18 2018-10-09 成都博腾药业有限公司 一种抗心衰药物的中间体
CN108623455B (zh) * 2017-03-18 2022-05-31 成都博腾药业有限公司 一种抗心衰药物的中间体
CN109503469A (zh) * 2018-11-16 2019-03-22 浙江理工大学 一种2-乙酰基吡啶的制备方法
CN115477577A (zh) * 2022-10-25 2022-12-16 台州臻挚生物科技有限公司 一种制备2-甲基-4-乙酰基苯甲酸及其衍生物的新方法
CN115477577B (zh) * 2022-10-25 2024-03-15 台州臻挚生物科技有限公司 一种制备2-甲基-4-乙酰基苯甲酸及其衍生物的新方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002338516A (ja) 2−ハロゲン化安息香酸類の製造方法
US6699992B2 (en) Process for preparing quinolonecarboxylic acids
JP2000119221A (ja) (2,4,5−トリフルオロ−3−メトキシベンゾイル)酢酸エステル誘導体の製造方法及びその製造中間体
JP3452081B2 (ja) フルオロ−トリフルオロメチル安息香酸誘導体類
EP0184035B1 (en) Quinolonecarboxylic acid derivatives and process for their preparation
JPS63264439A (ja) 3,5,6−トリフルオロ−4−ヒドロキシフタル酸の製造法
JP3869531B2 (ja) ビフェニル誘導体の製造法
JPH07215952A (ja) カテコール誘導体
US7915418B2 (en) Intermediates and process for the production of optically active quinolonecarboxylic acid derivatives
EP0968994A1 (en) Substituted trifluorobenzoic acids, esters thereof, and process for producing the same
JP4148550B2 (ja) 5−アミノ−1−シクロプロピル−4−オキソキノリン−3−カルボン酸誘導体とその製造方法
JP3573249B2 (ja) 2,3,4−トリフルオロ−5−ヨ−ド安息香酸、そのエステル類及びその製造法
JP2853929B2 (ja) 2−クロロ−4,5−ジフルオロ−3−メトキシ安息香酸の製造方法
JP3596262B2 (ja) 2,3,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメチル安息香酸、そのエステル類及びその製造法
JP2698339B2 (ja) 8−メトキシキノロンカルボン酸誘導体の製造中間体
JPH05194336A (ja) アミノアクリル酸誘導体
JP2816855B2 (ja) ピリジン―2,3―ジカルボン酸誘導体の製造方法
JP2556330B2 (ja) アニソ−ル誘導体並びにその製造方法
JPH03130252A (ja) 2―アミノ―5―メチルベンゾフェノン類及びその製造法
JP2716952B2 (ja) 8−メトキシキノロンカルボン酸誘導体の製造中間体
CN106749256B (zh) 一种恩替卡韦中间体的合成工艺
JP2589007B2 (ja) キノロンカルボン酸誘導体の製造中間体
JP5148836B2 (ja) ニコチン酸誘導体又はその塩の製造方法
JPH0656736A (ja) ビス(2−ハロゲノ−4,5−ジフルオロ)ベンゾフェノン、及びそれを経る2−ハロゲノ−4,5−ジフルオロ安息香酸の新規な製造方法
JP2893883B2 (ja) アセチレンジカルボン酸エステルの製造方法