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JP2000192030A - 希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体の製造方法及びそれに用いる反応装置 - Google Patents

希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体の製造方法及びそれに用いる反応装置

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Publication number
JP2000192030A
JP2000192030A JP36977098A JP36977098A JP2000192030A JP 2000192030 A JP2000192030 A JP 2000192030A JP 36977098 A JP36977098 A JP 36977098A JP 36977098 A JP36977098 A JP 36977098A JP 2000192030 A JP2000192030 A JP 2000192030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aqueous solution
phosphor
precipitate
crystal
mother liquor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36977098A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Hasegawa
和弘 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP36977098A priority Critical patent/JP2000192030A/ja
Priority to EP99125629A priority patent/EP1014386A1/en
Priority to US09/472,076 priority patent/US6383412B1/en
Publication of JP2000192030A publication Critical patent/JP2000192030A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Luminescent Compositions (AREA)
  • Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線像変換パネルに利用した場合に、鮮鋭
度の高い画像が得られ、感度及び粒状性が良好な希土類
賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体
の製造方法の提供。 【解決手段】 NH4 XとLnの水溶性化合物とを含む
反応母液に、BaX2 の水溶液と無機弗化物塩の水溶液
とを添加して、又はBaX2 とLnの水溶性化合物とを
含む反応母液に、無機弗化物塩の水溶液を添加して、蛍
光体前駆体結晶の沈殿物を生成する前に、予め無機弗化
物塩の水溶液とBaX2 の水溶液とを高速攪拌して蛍光
体前駆体結晶の結晶核を形成し、反応した懸濁液を前記
反応母液中に導入する、特定の粒子形状、粒子サイズ、
及び粒子サイズ分布を有する下記基本組成式(I)で表
される輝尽性蛍光体の製造方法である。 Ba1-x II x FX:y MI ,zLn ・・・(I)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希土類賦活アルカ
リ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体の製造方
法、特に14面体型希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハ
ロゲン化物系輝尽性蛍光体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の放射線写真法に代わる方法とし
て、たとえば特開昭55−12145号公報に記載され
ているような輝尽性蛍光体を用いる放射線像記録再生方
法が知られている。この方法は、輝尽性蛍光体を含有す
る放射線像変換パネル(蓄積性蛍光体シート)を利用す
るもので、被写体を透過した、あるいは被検体から発せ
られた放射線を該パネルの輝尽性蛍光体に吸収させ、そ
ののちに輝尽性蛍光体を可視光線、赤外線などの電磁波
(励起光)で時系列的に励起することにより、該輝尽性
蛍光体中に蓄積されている放射線エネルギーを蛍光(輝
尽発光光)として放出させ、この蛍光を光電的に読み取
って電気信号を得、次いで得られた電気信号に基づいて
被写体あるいは被検体の放射線画像を可視像として再生
するものである。読み取りを終えた前記パネルは、残存
する画像の消去が行われた後、次の撮影のために備えら
れる。すなわち、放射線像変換パネルは繰り返し使用す
ることができる。
【0003】上記放射線像記録再生方法によれば、従来
の放射線写真フィルムと増感紙との組合せを用いる放射
線写真法による場合に比較して、はるかに少ない被曝線
量で情報量の豊富な放射線画像を得ることができるとい
う利点がある。さらに、従来の放射線写真法では、一回
の撮影ごとに放射線写真フィルムを消費するのに対し
て、この放射線像変換方法では、放射線像変換パネルを
繰り返し使用することができるので、資源保護、経済効
率の面からも有利である。
【0004】輝尽性蛍光体は、放射線を照射した後、励
起光を照射すると輝尽発光を示す蛍光体であるが、実用
上、波長が400〜900nmの範囲にある励起光によ
って300〜500nmの波長範囲の輝尽発光を示す蛍
光体が一般的に利用される。従来より放射線像変換パネ
ルに用いられてきた輝尽性蛍光体の例として、希土類賦
活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍光体を挙げる
ことができる。放射線像記録再生方法に用いられる放射
線像変換パネルは、基本構造として、支持体とその表面
に設けられた輝尽性蛍光体層とからなるものである。た
だし、輝尽性蛍光体層が自己支持性である場合には必ず
しも支持体を必要としない。輝尽性蛍光体層は、通常は
輝尽性蛍光体と、これを分散状態で含有支持する結合剤
とからなる。ただし、輝尽性蛍光体層としては、蒸着法
や焼結法によって形成される結合剤を含まないで輝尽性
蛍光体の凝集体のみから構成されるものも知られてい
る。また、輝尽性蛍光体の凝集体の間隙に高分子物質が
含浸されている輝尽性蛍光体層を有する放射線像変換パ
ネルも知られている。これらのいずれの輝尽性蛍光体層
であっても、輝尽性蛍光体はX線などの放射線を吸収し
たのち励起光の照射を受けると輝尽発光を示す性質を有
するものであるから、被写体を透過したあるいは被検体
から発せられた放射線は、その放射線量に比例した量の
エネルギーが放射線像変換パネルの輝尽性蛍光体層に吸
収され、パネルには被写体あるいは被検体の放射線像が
放射線エネルギーの蓄積像として形成される。この蓄積
像は、上記励起光を照射することにより輝尽発光光とし
て放出させることができ、この輝尽発光光を光電的に読
み取って電気信号に変換することにより放射線エネルギ
ーの蓄積像を画像化することが可能となる。
【0005】なお、輝尽性蛍光体層の表面(支持体に面
していない側の表面)には通常、ポリマーフィルムある
いは無機物の蒸着膜などからなる保護膜が設けられてい
て、輝尽性蛍光体層を化学的な変質あるいは物理的な衝
撃から保護している。
【0006】前記希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロ
ゲン化物系輝尽性蛍光体は、感度が優れ、また放射線像
変換パネルとして使用した場合に鮮鋭度の高い放射線再
生画像をもたらすため、実用上において優れた輝尽性蛍
光体ということができる。しかしながら、放射線像記録
再生方法の実用化が進むにつれて、輝尽性蛍光体の更な
る高性能化の要望が高まっている。そこで、これまでに
利用されている希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲ
ン化物系輝尽性蛍光体の粒子形状を調べると、それらは
板状粒子からなることが判明した。従来知られている希
土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍
光体の製造方法は、原料化合物のアルカリ土類金属弗化
物、弗化物以外のアルカリ土類金属ハロゲン化物、希土
類元素のハロゲン化物、弗化アンモニウムなどを一緒
に、乾式で混合するか、あるいは水系媒体中に懸濁させ
て混合したのち、これを必要に応じて焼結防止剤を添加
のうえ、焼成し、粉砕する工程からなっていた。従っ
て、従来の製造方法では焼成後の粉砕工程が実質的には
必須となっており、このようにして得られる希土類賦活
アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体の粒
子は大部分が板状の粒子(以下、単に「板状蛍光体」と
いう場合がある)となっていた。
【0007】ところが、かかる板状蛍光体をバインダ樹
脂溶液と混合して支持体上に塗布し、乾燥して得られる
輝尽性蛍光体層では、板状蛍光体が、添付の図6に見ら
れるように、板状蛍光体表面と支持体平面とが平行にな
るように配列する傾向がある。このように板状蛍光体が
配置された輝尽性蛍光体層を持つ放射線像変換パネルに
放射線像を記憶させ、励起光を照射すると、その励起光
や、発生する輝尽光が横方面(支持体平面と平行な方
向)に拡がり易くなり(図6中の水平矢印参照)、この
ため得られる放射線再生画像の鮮鋭度が低下し易くなる
との問題がある。
【0008】以上のような、放射線像記録再生方法にお
ける放射線再生画像の鮮鋭度の低下を抑制するために
は、特開昭62−86086号公報に開示されている略
立方体の輝尽性蛍光体粒子を用いることが考えられる。
しかしながら、上記公報に開示されている略立方体の輝
尽性蛍光体粒子の製法は、工業的に利用するには、その
再現性が充分といえない。
【0009】さらに、特開平7−233369号公報で
は、粒子形状と粒子アスペクト比を制御した14面体型
の希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽
性蛍光体(以下、単に「蛍光体」という場合がある)の
製造方法が示されている。14面体型希土類賦活アルカ
リ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体(以下、単
に「14面体蛍光体」という場合がある)が配置された
輝尽性蛍光体層を持つ放射線像変換パネルでは、図7に
示すように、輝尽性蛍光体層中で、14面体蛍光体が方
向性の少ない配列を示すため、励起光そして輝尽発光光
の好ましくない横方向への拡がりが低減され、得られる
放射線再生画像の鮮鋭度が向上する。
【0010】上記公報に開示されている製造方法は、ハ
ロゲン化アンモニウムを反応母液として用い、この母液
にハロゲン化バリウム水溶液と無機弗化物塩の水溶液と
を同時に添加して反応を進行させ、輝尽性蛍光体を合成
しているが、粒子アスペクト比の高い粒子形状をとりや
すい傾向がある。一方、あらかじめ反応母液にハロゲン
化バリウムを添加することにより、ある程度アスペクト
比を1に近づけることができるが、粒子形状、粒子サイ
ズ、および粒子サイズ分布の制御性の点で十分でないの
が現状である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、得られる輝
尽性蛍光体粒子の粒子形状、粒子サイズ、および粒子サ
イズ分布の制御性の高い、希土類賦活アルカリ土類金属
弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体の新規な製造方法を提
供することを目的とする。特に、放射線像変換パネルに
利用した場合において、極めて高い鮮鋭度を示す高画質
な画像が得られるとともに、感度および粒状性が良好な
希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性
蛍光体の新規な製造方法及びそれに用いる反応装置を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明により達成される。すなわち本発明は、 <1> 基本組成式(I): Ba1-x II x FX:y MI ,zLn ・・・(I) [但し、MIIはSr及びCaからなる群より選ばれる少
なくとも一種のアルカリ土類金属を表し、MI はLi、
Na、K、Rb及びCsからなる群より選ばれる少なく
とも一種のアルカリ金属を表し、XはCl、Br及びI
からなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンを表
し、LnはCe、Pr、Sm、Eu、Gd、Tb、Tm
及びYbからなる群より選ばれる少なくとも一種の希土
類元素を表し、x、y及びzは、0≦x≦0.5、0≦
y≦0.05、及び0<z≦0.2の各範囲内の数値を
それぞれ表す。]で表され、かつ、粒子サイズのメジア
ン径(Dm)が、1〜10μmであり、粒子サイズ分布
の標準偏差をσとしたときのσ/Dmが、50%以下の
範囲にあり、粒子アスペクト比が、1.0〜2.0の範
囲にある、希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化
物系輝尽性蛍光体の製造方法であって、NH4 X;Ln
の水溶性化合物;上記基本組成式(I)のxが0でない
場合にはさらにMIIのハロゲン化物、硝酸塩、亜硝酸塩
もしくは酢酸塩;上記基本組成式(I)のyが0でない
場合にはさらにMI のハロゲン化物、硝酸塩、亜硝酸塩
もしくは酢酸塩;を含む水溶液であり、かつ、それらが
溶解した後のNH4 X濃度が2. 0モル/リットル以上
4.5モル/リットル以下である反応母液を調製し、該
反応母液を20〜100℃の温度に維持し攪拌する母液
調製工程と、無機弗化物塩の水溶液とBaX2 の水溶液
とを、添加しながら高速攪拌して蛍光体前駆体結晶の結
晶核を形成し、反応した懸濁液を前記20〜100℃の
温度に維持し攪拌されている反応母液中に導入する結晶
核形成工程と、前記懸濁液を含む反応母液を20〜10
0℃の温度に維持しながら、これにBaX2 の水溶液と
無機弗化物塩の水溶液とを同時に、かつ、無機弗化物塩
の弗素とBaX2 とのモル比率を一定に維持するように
添加して蛍光体前駆体結晶の沈殿物を生成する沈殿物生
成工程と、前記蛍光体前駆体結晶の沈殿物を水溶液から
分離する分離工程と、分離した前記蛍光体前駆体結晶の
沈殿物を、焼結を避けながら焼成する焼成工程と、から
なることを特徴とする希土類賦活アルカリ土類金属弗化
ハロゲン化物系輝尽性蛍光体の製造方法である。
【0013】 <2> 基本組成式(I): Ba1-x II x FX:y MI ,zLn ・・・(I) [但し、MIIはSr及びCaからなる群より選ばれる少
なくとも一種のアルカリ土類金属を表し、MI はLi、
Na、K、Rb及びCsからなる群より選ばれる少なく
とも一種のアルカリ金属を表し、XはCl、Br及びI
からなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンを表
し、LnはCe、Pr、Sm、Eu、Gd、Tb、Tm
及びYbからなる群より選ばれる少なくとも一種の希土
類元素を表し、x、y及びzは、0≦x≦0.5、0≦
y≦0.05、及び0<z≦0.2の各範囲内の数値を
それぞれ表す。]で表され、かつ、粒子サイズのメジア
ン径(Dm)が、1〜10μmであり、粒子サイズ分布
の標準偏差をσとしたときのσ/Dmが、50%以下の
範囲にあり、粒子アスペクト比が、1.0〜2.0の範
囲にある、希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化
物系輝尽性蛍光体の製造方法であって、BaX2 ;Ln
の水溶性化合物;上記基本組成式(I)のxが0でない
場合にはさらにMIIのハロゲン化物、硝酸塩、亜硝酸塩
もしくは酢酸塩;上記基本組成式(I)のyが0でない
場合にはさらにMI のハロゲン化物、硝酸塩、亜硝酸塩
もしくは酢酸塩;を含む水溶液であり、かつ、それらが
溶解した後のBaX2 濃度が、XがClまたはBrの場
合は2.5モル/リットル以下、XがIの場合は5.0
モル/リットル以下である反応母液を調製し、該反応母
液を20〜100℃の温度に維持し攪拌する母液調製工
程と、無機弗化物塩の水溶液とBaX2 の水溶液とを、
添加しながら高速攪拌して蛍光体前駆体結晶の結晶核を
形成し、反応した懸濁液を前記20〜100℃の温度に
維持し攪拌されている反応母液中に導入する結晶核形成
工程と、前記懸濁液を含む反応母液を20〜100℃の
温度に維持しながら、これに無機弗化物塩の水溶液を添
加して蛍光体前駆体結晶の沈殿物を生成する沈殿物生成
工程と、前記蛍光体前駆体結晶の沈殿物を水溶液から分
離する分離工程と、分離した前記蛍光体前駆体結晶の沈
殿物を、焼結を避けながら焼成する焼成工程と、からな
ることを特徴とする希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハ
ロゲン化物系輝尽性蛍光体の製造方法である。
【0014】<3> 沈殿物生成工程における無機弗化
物塩の水溶液およびBaX2 の水溶液の添加に際し、最
終的に得られる蛍光体前駆体結晶の沈殿物の量をNとし
たときに、添加中に生成する蛍光体前駆体結晶の沈殿物
の量が0.001N/分〜10N/分の範囲となるよう
に添加速度を調整して、無機弗化物塩の水溶液およびB
aX2 の水溶液を添加することを特徴とする<1>に記
載の希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝
尽性蛍光体の製造方法である。 <4> 沈殿物生成工程における無機弗化物塩の水溶液
の添加に際し、最終的に得られる蛍光体前駆体結晶の沈
殿物の量をNとしたときに、添加中に生成する蛍光体前
駆体結晶の沈殿物の量が0.001N/分〜10N/分
の範囲となるように添加速度を調整して、無機弗化物塩
の水溶液を添加することを特徴とする<1>に記載の希
土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍
光体の製造方法である。 <5> 結晶核形成工程における無機弗化物塩の水溶液
およびBaX2 の水溶液の添加に際し、沈殿物生成工程
で最終的に得られる蛍光体前駆体結晶の沈殿物の量をN
としたときに、結晶核形成工程における蛍光体前駆体結
晶の結晶核の生成量が0Nより大きく0.8N以下の範
囲となるように、無機弗化物塩の水溶液およびBaX2
の水溶液を添加することを特徴とする<1>ないし<4
>のいずれか1に記載の希土類賦活アルカリ土類金属弗
化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体の製造方法である。 <6> 無機弗化物塩が、弗化アンモニウムもしくはア
ルカリ金属の弗化物であることを特徴とする<1>ない
し<5>のいずれか1に記載の希土類賦活アルカリ土類
金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体の製造方法であ
る。 <7> 結晶核形成工程において、無機弗化物塩の水溶
液とBaX2 の水溶液とを、瞬間反応装置を用いて高速
攪拌することを特徴とする<1>ないし<6>のいずれ
か1に記載の希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン
化物系輝尽性蛍光体の製造方法である。 <8> 液を収容し、外部に送出する2個以上の液添加
器と、該2個以上の液添加器から送出される液を内部に
収容し、高速で攪拌した後、外部へ送出する瞬間反応装
置と、該2個以上の液添加器から送出される液、および
該瞬間反応装置から送出される液を収容し、予め内部に
収容する反応母液と共に攪拌する攪拌タンクと、を有す
ることを特徴とする反応装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽
性蛍光体 まず、本発明の製造方法の製造目的物である希土類賦活
アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体につ
いて説明する。本発明における希土類賦活アルカリ土類
金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体は、基本組成式
(I): Ba1-x II x FX:y MI ,zLn ・・・(I) [但し、MIIはSr及びCaからなる群より選ばれる少
なくとも一種のアルカリ土類金属を表し、MI はLi、
Na、K、Rb及びCsからなる群より選ばれる少なく
とも一種のアルカリ金属を表し、XはCl、Br及びI
からなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンを表
し、LnはCe、Pr、Sm、Eu、Gd、Tb、Tm
及びYbからなる群より選ばれる少なくとも一種の希土
類元素を表し、x、y及びzは、0≦x≦0.5、0≦
y≦0.05、及び0<z≦0.2の各範囲内の数値を
それぞれ表す。]で表される。
【0016】上記基本組成式(I)で表される希土類賦
活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体
は、通常は、アスペクト比が1.0〜5.0の範囲にあ
る。本発明における希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハ
ロゲン化物系輝尽蛍光体は、粒子アスペクト比が1.0
〜2.0(さらに好ましくは、1. 0〜1. 5)の範
囲、粒子サイズのメジアン径(Dm)が1〜10μm
(さらに好ましくは、3〜7μm)の範囲、かつ、粒子
サイズ分布の標準偏差をσとしたときのσ/Dmが50
%以下(さらに好ましくは、40%以下)の範囲にある
ものである。また、粒子の形状としては、直方体型、正
六面体型、正八面体型、これらの中間多面体型、14面
体型等があり、14面体型が好ましいが、前記粒子アス
ペクト比、粒子サイズおよび粒子サイズ分布を満たすも
のであれば、必ずしも14面体型に限られることなく、
本発明の効果を達し得る。
【0017】上記本発明における希土類賦活アルカリ土
類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体は、放射線像変
換パネルの蛍光体層を形成するための輝尽性蛍光体材料
として有利に用いることができる。
【0018】製造方法 上記本発明における希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハ
ロゲン化物系輝尽性蛍光体は、以下に示す2種類の製造
方法(A)および(B)により製造される。
【0019】(A) NH4 X;Lnの水溶性化合物;
上記基本組成式(I)のxが0でない場合にはさらにM
IIのハロゲン化物、硝酸塩、亜硝酸塩もしくは酢酸塩;
上記基本組成式(I)のyが0でない場合にはさらにM
I のハロゲン化物、硝酸塩、亜硝酸塩もしくは酢酸塩;
を含む水溶液であり、かつ、それらが溶解した後のNH
4 X濃度が2. 0モル/リットル以上4.5モル/リッ
トル以下である反応母液を調製し、該反応母液を20〜
100℃の温度に維持し攪拌する母液調製工程と、無機
弗化物塩の水溶液とBaX2 の水溶液とを、添加しなが
ら高速攪拌して蛍光体前駆体結晶の結晶核を形成し、反
応した懸濁液を前記20〜100℃の温度に維持し攪拌
されている反応母液中に導入する結晶核形成工程と、前
記懸濁液を含む反応母液を20〜100℃の温度に維持
しながら、これにBaX2 の水溶液と無機弗化物塩の水
溶液とを同時に、かつ、無機弗化物塩の弗素とBaX2
とのモル比率を一定に維持するように添加して蛍光体前
駆体結晶の沈殿物を生成する沈殿物生成工程と、前記蛍
光体前駆体結晶の沈殿物を水溶液から分離する分離工程
と、分離した前記蛍光体前駆体結晶の沈殿物を、焼結を
避けながら焼成する焼成工程と、からなることを特徴と
する希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝
尽性蛍光体の製造方法。
【0020】(B) BaX2 ;Lnの水溶性化合物;
上記基本組成式(I)のxが0でない場合にはさらにM
IIのハロゲン化物、硝酸塩、亜硝酸塩もしくは酢酸塩;
上記基本組成式(I)のyが0でない場合にはさらにM
I のハロゲン化物、硝酸塩、亜硝酸塩もしくは酢酸塩;
を含む水溶液であり、かつ、それらが溶解した後のBa
2 濃度が、XがClまたはBrの場合は2.5モル/
リットル以下、XがIの場合は5.0モル/リットル以
下である反応母液を調製し、該反応母液を20〜100
℃の温度に維持し攪拌する母液調製工程と、無機弗化物
塩の水溶液とBaX2 の水溶液とを、添加しながら高速
攪拌して蛍光体前駆体結晶の結晶核を形成し、反応した
懸濁液を前記20〜100℃の温度に維持し攪拌されて
いる反応母液中に導入する結晶核形成工程と、前記懸濁
液を含む反応母液を20〜100℃の温度に維持しなが
ら、これに無機弗化物塩の水溶液を添加して蛍光体前駆
体結晶の沈殿物を生成する沈殿物生成工程と、前記蛍光
体前駆体結晶の沈殿物を水溶液から分離する分離工程
と、分離した前記蛍光体前駆体結晶の沈殿物を、焼結を
避けながら焼成する焼成工程と、からなることを特徴と
する希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝
尽性蛍光体の製造方法。
【0021】なお、本発明において「水溶液」とは、
「溶質」を「水系媒体」により溶解したものをいう。ま
た、「水系媒体」とは、水は勿論のこと、水と親和性の
高い液体(たとえば、アルコール等)単独または複数混
合したもの、あるいはこれらと水とを混合したものを含
む概念であり、これらのなかでも水が最も好ましい。従
って、本発明において「水溶液」という場合には、本発
明に言う「水系媒体」により調製された全ての溶液を含
む概念であり、水を「水系媒体」とするものが最も好ま
しい。一方、「溶質」は、水溶液の種類(原料溶液、反
応母液、添加用の水溶液等)により適宜選択される。前
記製造方法(A)および(B)を各工程に分けて説明す
る。
【0022】[製造方法(A)] i)母液調製工程 最初に、水系媒体を用いて弗素化合物以外の原料化合物
を溶解させ、反応母液を調製する。すなわち、NH4
とLnの水溶性化合物、そして必要に応じて、MIIのハ
ロゲン化物、硝酸塩、亜硝酸塩もしくは酢酸塩、さらに
必要に応じて、MI のハロゲン化物、硝酸塩、亜硝酸塩
もしくは酢酸塩を、水系媒体中に入れ十分に混合し、溶
解させて、これら成分が溶解した水溶液(反応母液)を
調製する。このとき、NH4 X濃度が2. 0モル/リッ
トル以上4.5モル/リットル以下、好ましくは3. 0
モル/リットル以上4. 5モル/リットル以下となるよ
うにNH4 Xと水系溶媒との量比を調整しておく。Ln
の水溶性化合物としては、前記希土類元素のハロゲン化
物(塩化物、臭化物等)、硝酸塩、酢酸塩、等が挙げら
れる。反応母液には、所望により少量の酸、アンモニ
ア、水溶性高分子ポリマー、水不溶性金属酸化物微粒子
粉体などを添加してもよい。上記得られた反応母液は、
20〜100℃、好ましくは40〜80℃に維持され、
かつ、攪拌される。
【0023】ii)結晶核形成工程 無機弗化物塩の水溶液とBaX2 の水溶液(以下これら
を、「反応液」と称する場合がある)と、必要に応じて
キャリアー液としてハロゲン化アンモニウムの水溶液と
を同時に、公知の定量ポンプ、例えば、精密シリンダー
ポンプ、精密ギアーポンプ、チューブポンプ、ダイヤフ
ラムポンプ等を用いて添加する。これらの中でも、精密
シリンダーポンプが好ましい。添加された前記反応液を
高速攪拌するには、瞬間反応装置が好ましく用いられ
る。前記反応液を添加しながら高速攪拌することによっ
て、蛍光体前駆体結晶の結晶核が生成する。無機弗化物
塩としては、弗化アンモニウム、アルカリ金属の弗化
物、アルカリ土類金属の弗化物、遷移金属の弗化物、弗
化水素酸等が挙げられ、なかでも溶解度、発光特性、反
応中のpH変化の点で、弗化アンモニウムおよびアルカ
リ金属の弗化物が好ましい。
【0024】無機弗化物塩の水溶液およびBaX2 の水
溶液の添加に際し、沈殿物生成工程で最終的に得られる
蛍光体前駆体結晶の沈殿物の量をNとしたときに、この
結晶核形成工程における蛍光体前駆体結晶の結晶核の生
成量が0Nより大きく0.8N以下の範囲(より好まし
くは0. 05〜0. 3Nの範囲)となるように、無機弗
化物塩の水溶液およびBaX2 の水溶液を添加すること
が好ましい。前記結晶核の生成量が0. 8Nより大きい
と、結晶成長が十分行われず、不定形微粒子となること
がある。
【0025】本発明で好ましく用いられる瞬間反応装置
とは、前記反応液を素早く均一に混合する装置をいう。
前記瞬間反応装置は、物質の反応速度よりも速く均一に
混合できる装置が好ましい。例えば、限られた容積のセ
ルの上下に高速で回転する一対の攪拌手段により瞬間的
な混合、反応をさせることにより、均一な超微粒子の結
晶核を生成するものが好ましい。生成した結晶核を含む
懸濁液は、前記反応液やキャリアー液の添加によって反
応セル中から順次押し出されて、前記20〜100℃に
維持し攪拌されている反応母液中に添加される。本発明
では、粒子形状の他に粒子アスペクト比、粒子サイズ、
粒子サイズ分布を同時に制御することを目的としてお
り、これらはこの蛍光体前駆体結晶の結晶核形成工程に
おいて、前記反応液を添加しながら高速攪拌して、生成
する結晶核の数を決定することにより達成することがで
きる。
【0026】iii)沈殿物生成工程 前記懸濁液を含む反応母液を20〜100℃の温度に維
持しながら、これに前記無機弗化物塩の水溶液と、Ba
2 の水溶液とを同時に、無機弗化物塩の弗素とBaX
2 とのモル比率を一定に維持するように、公知の定量ポ
ンプ、例えば、精密シリンダーポンプ、精密ギアーポン
プ、チューブポンプ、ダイヤフラムポンプ等を用いて添
加する。これらの中でも、好ましくは精密シリンダーポ
ンプを用いて添加して、蛍光体前駆体結晶の結晶核を成
長させ、該蛍光体前駆体結晶の沈殿物を得る。
【0027】無機弗化物塩の水溶液およびBaX2 の水
溶液の添加に際し、最終的に得られる蛍光体前駆体結晶
の沈殿物の量をNとしたときに、添加中に生成する蛍光
体前駆体結晶の沈殿物の量が0.001N/分〜10N
/分の範囲(より好ましくは0.01N/分〜1.0N
/分の範囲)となるように添加速度を調整して、無機弗
化物塩の水溶液およびBaX2 の水溶液を添加すること
が好ましい。上記添加速度より速いと、均一混合するの
に十分な時間をとれないことがあり、一方、上記添加速
度より遅いと、反応セル中の滞留時間が長すぎるためセ
ル中で結晶成長してしまうことがある。添加速度を精密
に調整するためには、精密シリンダーポンプにて添加す
ることが好ましい。さらに、この添加は、通常は一定の
添加速度で行われるが、添加時間に対して添加速度がn
次関数(n=1、2、3)、指数関数、微分関数的に連
続的、断続的に変化してもよい。この添加は、攪拌が特
に激しく実施されている領域部分に対して行うのが好ま
しい。
【0028】iv) 分離工程 以上のようにして得られた蛍光体前駆体結晶の沈殿物
は、吸引濾過、加圧濾過、遠心分離などの分離手段によ
って、水溶液から分離する。分離された蛍光体前駆体結
晶の沈殿物は、メタノールなどの低級アルコールによっ
て充分に洗浄し、乾燥する。
【0029】v ) 焼成工程 分離した前記蛍光体前駆体結晶の沈殿物を、焼結を避け
ながら焼成する。焼結を避ける方法としては、たとえ
ば、蛍光体前駆体結晶に、アルミナ、シリカ、ジルコニ
ア、チタニア、マグネシアなどの金属酸化物微粉末から
なる焼結防止剤を添加して混合し、結晶表面に焼結防止
剤微粉末を均一に付着させるから焼成する方法が挙げら
れる。なお、焼成条件を適宜調整することによって焼結
防止剤の添加を省略することも可能である。
【0030】具体的な焼成方法としては、必要に応じて
焼結防止剤微粉末が表面に付着した蛍光体前駆体結晶
を、石英ボート、アルミナボート、石英るつぼ、アルミ
ナるつぼなどの耐熱性容器に充填し、電気炉等の炉芯に
入れて行う方法が挙げられる。焼成温度は400〜13
00℃の範囲が好ましく、500〜1000℃の範囲が
より好ましい。焼成時間は、蛍光体前駆体結晶の充填
量、焼成温度及び取出し温度などによっても異なるが、
一般には0.5〜12時間が適当である。焼成雰囲気
は、窒素ガス雰囲気、アルゴンガス雰囲気などの中性雰
囲気、あるいは少量の水素ガスを含有する窒素ガス雰囲
気、一酸化炭素を含有する二酸化炭素雰囲気などの弱還
元雰囲気、あるいは微量酸素導入雰囲気が利用される。
上記の焼成によって目的の希土類賦活アルカリ土類金属
弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体が得られる。
【0031】[製造方法(B)] i)母液調製工程 最初に、水系媒体を用いて弗素化合物以外の原料化合物
を溶解させ、反応母液を調製する。すなわち、BaX2
とLnの水溶性化合物、そして必要に応じて、MIIのハ
ロゲン化物、硝酸塩、亜硝酸塩もしくは酢酸塩、さらに
必要に応じて、MI のハロゲン化物、硝酸塩、亜硝酸塩
もしくは酢酸塩を、水系媒体中に入れ十分に混合し、溶
解させて、これら成分が溶解した水溶液(反応母液)を
調製する。このとき、XがClまたはBrの場合はBa
2 濃度が2.5モル/リットル以下、XがIの場合は
BaX2 濃度が5.0モル/リットル以下となるよう
に、BaX2 と水系溶媒との量比を調整しておく。Ln
の水溶性化合物としては、前記希土類元素のハロゲン化
物(塩化物、臭化物等)、硝酸塩、酢酸塩等が挙げられ
る。反応母液には、所望により少量の酸、アンモニア、
水溶性高分子ポリマー、水不溶性金属酸化物微粒子粉体
などを添加してもよい。上記得られた反応母液は、20
〜100℃、好ましくは40〜80℃に維持され、か
つ、攪拌される。
【0032】ii)結晶核形成工程 無機弗化物塩の水溶液とBaX2 の水溶液と、必要に応
じてキャリアー液としてハロゲン化アンモニウムの水溶
液とを同時に、公知の定量ポンプ、例えば、精密シリン
ダーポンプ、精密ギアーポンプ、チューブポンプ、ダイ
ヤフラムポンプ等を用いて添加する。これらの中でも、
精密シリンダーポンプが好ましい。添加された前記反応
液を高速攪拌するには、瞬間反応装置が好ましく用いら
れる。前記反応液を添加しながら高速攪拌することによ
って、蛍光体前駆体結晶の結晶核が生成する。無機弗化
物塩としては、弗化アンモニウム、アルカリ金属の弗化
物、アルカリ土類金属の弗化物、遷移金属の弗化物、弗
化水素酸等が挙げられ、なかでも溶解度、発光特性、反
応中のpH変化の点で、弗化アンモニウムおよびアルカ
リ金属の弗化物が好ましい。
【0033】無機弗化物塩の水溶液およびBaX2 の水
溶液の添加に際し、沈殿物生成工程で最終的に得られる
蛍光体前駆体結晶の沈殿物の量をNとしたときに、この
結晶核形成工程における蛍光体前駆体結晶の結晶核の生
成量が0Nより大きく0.8N以下の範囲(より好まし
くは0. 05〜0. 3Nの範囲)となるように、無機弗
化物塩の水溶液およびBaX2 の水溶液を添加すること
が好ましい。前記結晶核の生成量が0. 8Nより大きい
と、結晶成長が十分行われず不定形微粒子となることが
ある。
【0034】ここで好ましく用いられる瞬間反応装置
は、製造方法(A)で用いたものと同様である。生成し
た結晶核を含む懸濁液は、前記反応液やキャリアー液の
添加によって反応セル中から順次押し出されて、前記2
0〜100℃に維持し攪拌されている反応母液中に添加
される。本発明では、粒子形状の他に粒子アスペクト
比、粒子サイズ、粒子サイズ分布を同時に制御すること
を目的としており、これらはこの蛍光体前駆体結晶の結
晶核形成工程において、前記反応液を添加しながら高速
攪拌して、生成する結晶核の数を決定することにより達
成することができる。
【0035】iii)沈殿物生成工程 前記懸濁液を含む反応母液を20〜100℃の温度に維
持しながら、これに前記無機弗化物塩の水溶液を、公知
の定量ポンプ、例えば、精密シリンダーポンプ、精密ギ
アーポンプ、チューブポンプ、ダイヤフラムポンプ等を
用いて添加する。これらの中でも、好ましくは精密シリ
ンダーポンプを用いて添加して、蛍光体前駆体結晶の結
晶核を成長させ、該蛍光体前駆体結晶の沈殿物を得る。
【0036】無機弗化物塩の水溶液の添加に際し、最終
的に得られる蛍光体前駆体結晶の沈殿物の量をNとした
ときに、添加中に生成する蛍光体前駆体結晶の沈殿物の
量が0.001N/分〜10N/分の範囲(より好まし
くは0.01N/分〜1.0N/分の範囲)となるよう
に添加速度を調整して、無機弗化物塩の水溶液を添加す
ることが好ましい。上記添加速度より速いと、均一混合
するのに十分な時間をとれないことがあり、一方、上記
添加速度より遅いと、反応セル中の滞留時間が長すぎる
ためセル中で結晶成長してしまうことがある。添加速度
を精密に調整するためには、精密シリンダーポンプにて
添加することが好ましい。さらに、この添加は、通常は
一定の添加速度で行われるが、添加時間に対して添加速
度がn次関数(n=1、2、3)、指数関数、微分関数
的に連続的、断続的に変化してもよい。この添加は、攪
拌が特に激しく実施されている領域部分に対して行うの
が好ましい。
【0037】iv) 分離工程および焼成工程 以上のようにして得られた蛍光体前駆体結晶の沈殿物
は、水溶液から分離する分離工程と、分離した前記蛍光
体前駆体結晶の沈殿物を、焼結を避けながら焼成する焼
成工程と、を経て目的の希土類賦活アルカリ土類金属弗
化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体が得られる。分離工程お
よび焼成分離工程の詳細は、製造方法(A)と同様であ
る。
【0038】反応装置 本発明における反応装置は、上記の希土類賦活アルカリ
土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体の製造方法に
おいて好ましく用いられる。本発明の反応装置は、液を
収容し、外部に送出する2個以上の液添加器と、該2個
以上の液添加器から送出される液を内部に収容し、高速
で攪拌した後、外部へ送出する瞬間反応装置と、該2個
以上の液添加器から送出される液、および該瞬間反応装
置から送出される液を収容し、予め内部に収容する反応
母液と共に攪拌する攪拌タンクと、を有することを特徴
とする反応装置である。
【0039】本発明の反応装置は、さらに前記2個以上
の液添加器のうち一の液添加器に収容される液を前記瞬
間反応装置または前記攪拌タンクに送出する切替バルブ
と、他の一の液添加器に収容される液を前記瞬間反応装
置または前記攪拌タンクに送出する切替バルブと、を有
することが好ましい。本発明においては、前記液添加器
の数、および前記液添加器に収容される液の種類につい
ては、特に限定されず、目的に応じて適宜選択すること
ができる。また、本発明においては、前記切替バルブを
備える態様が好ましいが、前記切替バルブを備えない態
様、すなわち、前記液を瞬間反応装置のみに送出する液
添加器と前記液を攪拌タンクのみに送出する液添加器と
を、それぞれ別個に備えていてもよい。
【0040】以下、本発明の反応装置について、図を用
いて説明するが、本発明はこれに何ら限定されるもので
はない。図1は、本発明の反応装置の一例を示す概略図
である。前記液を収容し、外部に送出する液添加器とし
て、3個の精密シリンダーポンプ101、102、10
3が設けられており、各精密シリンダーポンプには、そ
れぞれ、第1の反応液104、第2の反応液105、お
よびキャリアー液106が収容されている。精密シリン
ダーポンプは、これらの反応液の添加量や添加速度を精
密に調整することができるように設計されている。精密
シリンダーポンプの下方には、精密シリンダーポンプ1
02、103、104から送出される液の一部を内部に
収容し、高速で攪拌した後、外部へ送出する瞬間反応装
置107が設けられている。瞬間反応装置107には、
攪拌手段108、109が備えられている。瞬間反応装
置については、後に詳述する。
【0041】瞬間反応装置107の下方には、精密シリ
ンダーポンプ101、102から送出される液の他の一
部、および瞬間反応装置107から送出される液を収容
し、予め内部に収容する反応母液と共に攪拌する攪拌タ
ンクとして、反応器113が設けられている。反応器1
13の容積は、反応により得られる全生成量をN(mo
l)とすると、0. 01N〜100N(リットル)が好
ましく、0. 1N〜10N(リットル)がより好まし
い。反応器113の形状は、本発明の効果を損なわない
ものであれば、特に限定されるものではない。反応器1
13中の液は、攪拌モーター115の駆動に伴う攪拌羽
根116の回転によって攪拌される。この回転速度は、
100〜10000rpm程度であり、500〜500
0rpmが好ましい。攪拌中、該液は温調機112によ
って、好ましくは20〜100℃、より好ましくは40
〜80℃に維持される。図1の反応装置では、精密シリ
ンダーポンプ101に収容される第1の反応液104を
瞬間反応装置107または反応器113に送出する切替
バルブ110と、精密シリンダーポンプ102に収容さ
れる第2の反応液105を瞬間反応装置107または反
応器113に送出する切替バルブ111とが設けられて
いる。
【0042】次に、瞬間反応装置の一例について、図1
及び図2を用いて詳しく説明する。瞬間反応装置200
は、反応セル203の上下に高速で回転する一対の攪拌
手段201、202を備えている。攪拌手段201、2
02の回転速度は、100〜10000rpm程度であ
り、1000〜5000rpmが好ましい。反応セル2
03の内容積は、反応により得られる全生成量をN(m
ol)とすると、0. 01N〜100N(ml)が好ま
しく、0. 1N〜10N(ml)がより好ましい。反応
セルの形状は特に限定されないが、円筒形状のものが好
ましい。反応セル203の内部では、攪拌手段201、
202の駆動に伴って、磁力により回転可能な、あるい
はモーター回転軸と直結した攪拌子204、205が回
転する。攪拌子204、205の形状は特に限定されな
いが、例えば図3に示すような形状が挙げられる。図3
の上段は、底面の形状が十字型の平板形状の攪拌子であ
る。図3の中段は、厚みの薄い円筒形状の基部と、その
表面に設けられた十字状の凸部を有する攪拌子である。
図3の下段は、略円筒形状の攪拌子である。攪拌子20
4、205は、互いに逆回転することが好ましい。
【0043】図2の瞬間反応装置200では、反応セル
203の矢印A方向から第1の反応液104が、矢印B
方向からキャリアー液106が、矢印C方向から第2の
反応液105が、それぞれ、精密シリンダーポンプ10
1、103、102により反応セル203中に添加され
るが、他のポートを使用してもよく、これに限定される
ものではない。添加された液は、反応セル203中で攪
拌手段201、202により素早く均一に混合される。
混合された懸濁液は、後から添加される第1の反応液1
04、第2の反応液105及びキャリアー液106によ
って、反応セル203の矢印D方向へ順次押し出され
て、反応器113中の混合室114に導入される。
【0044】放射線像変換パネルの製造方法 次に、本発明の製造方法により得られる希土類賦活アル
カリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体を用いた
放射線像変換パネルの製造方法について述べる。
【0045】本発明の製造方法により得られる希土類賦
活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体
(以下、単に「輝尽性蛍光体」という場合がある)は、
放射線像変換パネルの輝尽性蛍光体層に含まれる。通常
は、輝尽性蛍光体とこれを分散状態で含有支持する結合
剤とからなるのものである。なお、輝尽性蛍光体層中に
は更に、他の輝尽性蛍光体および/または着色剤などの
添加剤が含まれていてもよい。
【0046】輝尽性蛍光体層が、輝尽性蛍光体とこれを
分散状態で含有支持する結合剤とからなる場合を例にと
り、放射線像変換パネルの製造方法を説明する。
【0047】輝尽性蛍光体層は、次のような公知の方法
により支持体上に形成することができる。まず、輝尽性
蛍光体と結合剤とを溶剤に加え、これを充分に混合し
て、結合剤溶液中に輝尽性蛍光体が均一に分散した塗布
液を調製する。塗布液における結合剤と輝尽性蛍光体と
の混合比は、目的とする放射線像変換パネルの特性、輝
尽性蛍光体の種類などによって異なるが、一般には結合
剤と輝尽性蛍光体との混合比(重量比)は、1:1乃至
1:100の範囲から選ばれ、特に1:8乃至1:40
の範囲から選ぶのが好ましい。次に、上記のようにして
調製された輝尽性蛍光体と結合剤とを含有する塗布液
を、支持体の表面に均一に塗布することにより塗膜を形
成する。この塗布操作は、通常の塗布手段、たとえば、
ドクターブレード、ロールコーター、ナイフコーターな
どを用いることにより行うことができる。
【0048】支持体としては、従来より放射線像変換パ
ネルの支持体の材料として公知のものから任意に選ぶこ
とができる。公知の放射線像変換パネルにおいて、支持
体と輝尽性蛍光体層との結合を強化するため、あるいは
放射線像変換パネルとしての感度もしくは画質(鮮鋭
度、粒状性)を向上させるために、輝尽性蛍光体層が設
けられる側の支持体表面にゼラチンなどの高分子物質を
塗布して接着性付与層を設けたり、あるいは二酸化チタ
ンなどの光反射性物質からなる光反射層、もしくはカー
ボンブラックなどの光吸収性物質からなる光吸収層など
を設けることが知られている。本発明において用いられ
る支持体についても、これらの各種の層を設けることが
でき、それらの構成は所望の放射線像変換パネルの目
的、用途などに応じて任意に選択することができる。さ
らに特開昭58−200200号公報に記載されている
ように、得られる画像の鮮鋭度を向上させる目的で、支
持体の輝尽性蛍光体層側の表面(支持体の輝尽性蛍光体
層側の表面に接着性付与層、光反射層または光吸収層な
どが設けられている場合には、その表面を意味する)に
は微小凹凸が形成されていてもよい。
【0049】上記のようにして支持体上に塗膜を形成し
たのち該塗膜を乾燥して、支持体上に輝尽性蛍光体層を
形成する。輝尽性蛍光体層の層厚は、目的とする放射線
像変換パネルの特性、輝尽性蛍光体の種類、結合剤と輝
尽性蛍光体との混合比などによって異なるが、通常は2
0μm乃至1mmとする。該層厚は50乃至500μm
とするのが好ましい。なお、輝尽性蛍光体層は、必ずし
も上記のように支持体上に塗布液を直接塗布して形成す
る必要はなく、たとえば、別に、ガラス板、金属板、プ
ラスチックシートなどのシート上に塗布液を塗布し乾燥
することにより蛍光体層を形成したのち、これを、支持
体上に押圧するか、あるいは接着剤を用いるなどして支
持体と輝尽性蛍光体層とを接合してもよい。
【0050】前述のように、通常は輝尽性蛍光体層の上
に保護膜が付設される。保護膜としては、セルロース誘
導体やポリメチルメタクリレートなどのような透明な有
機高分子物質を適当な溶媒に溶解して調製した溶液を輝
尽性蛍光体層の上に塗布することで形成されたもの、ポ
リエチレンテレフタレートなどの有機高分子フィルムや
透明なガラス板などの保護膜形成用シートを別に形成し
て輝尽性蛍光体層の表面に適当な接着剤を用いて設けた
もの、あるいは無機化合物を蒸着などによって輝尽性蛍
光体層上に成膜したもの、などが用いられる。また、有
機溶媒可溶性のフッ素系樹脂の塗布膜により形成され、
パーフルオロオレフィン樹脂粉末もしくはシリコーン樹
脂粉末を分散、含有させた保護膜であってもよい。
【0051】なお、得られる画像の鮮鋭度を向上させる
ことを目的として、放射線像変換パネルを構成する上記
各層の少なくとも一つの層が励起光を吸収し、輝尽発光
光は吸収しないような着色剤によって着色されていても
よく、独立した着色中間層を設けてもよい(特公昭54
−23400号公報参照)。
【0052】上記の方法により、支持体上に、本発明の
製造方法により得られる希土類賦活アルカリ土類金属弗
化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体と、これを分散状態で含
有支持する結合剤と、からなる輝尽性蛍光体層が付設さ
れてなる放射線像変換パネルを製造することができる。
【0053】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。なお、実施例および比較例において、「水溶液」
というときは、本発明における概念にかかわらず、水の
みを媒体とする一般的な水溶液を意味する。
【0054】[実施例1]ユーロピウム賦活弗化臭化バ
リウムの輝尽性蛍光体前駆体を合成するために、NH4
Br水溶液(4. 5モル/リットル)1560mlとE
uBr3 水溶液(0.2モル/リットル)5mlと水4
35mlとからなる反応母液(NH4 Br濃度:3. 5
モル/リットル)を4リットルの容積の反応器に入れ
た。この反応器中の反応母液を60℃に保温し、周囲に
容積が約100mlの混合室が付設された直径45mm
のスクリュー型攪拌羽根を用い、これを500rpmで
回転させて、混合室から上方流を発生するように反応母
液を攪拌した。
【0055】NH4 F水溶液(2.5モル/リットル)
80mlとBaBr2 水溶液(2.5モル/リットル)
80mlと、更にNH4 Br水溶液(4.5モル/リッ
トル)340mlとを別々の精密シリンダーポンプを用
いて同時に、瞬間反応装置(上下に付設された直径10
mmの攪拌子が3000rpmでお互いに逆回転してい
る内容積2mlの円筒形セルを有するもの)に、NH4
F水溶液とBaBr2水溶液とを20ml/分の添加速
度で、NH4 Br水溶液を85ml/分の添加速度で添
加し、反応させた。反応後の懸濁液は、添加に伴いセル
より押し出されて、上記攪拌下で保温している反応母液
中の混合室に導入した。
【0056】続けて、NH4 F水溶液(2. 5モル/リ
ットル)320mlとBaBr2 水溶液(2.5モル/
リットル)320mlとを別々に準備した。これらを上
記攪拌下で保温している懸濁液を含む反応母液中の混合
室に、別々の精密シリンダーポンプを用いて、NH4
とBaBr2 とのモル比率が一定になるように8ml/
分の添加速度で同時に添加し、沈殿物を生成させた。添
加の完了後も保温と攪拌を2時間続けて沈殿物の熟成を
行った。
【0057】次に沈殿物を濾別し、メタノール2リット
ルで洗浄した。次いで、洗浄した沈殿物を取出し、12
0℃で4時間真空乾燥させてユーロピウム賦活弗化臭化
バリウムの結晶を約220g得た。得られたユーロピウ
ム賦活弗化臭化バリウムの結晶に、焼成時の焼結による
粒子形状の変化や粒子間融着による粒子サイズの変化を
防止するために、アルミナの超微粒子粉体を1重量%添
加し、ミキサーで充分に混合して、結晶表面にアルミナ
の超微粒子粉体を均一に付着させた。これを100g取
って石英ボートに充填し、チューブ炉を用いて、窒素ガ
ス雰囲気中、850℃で2時間焼成して、ユーロピウム
賦活弗化臭化バリウム輝尽性蛍光体の粒子(BaFB
r:0.001Eu2+)を得た。
【0058】[実施例2]ユーロピウム賦活弗化臭化バ
リウムの輝尽性蛍光体前駆体を合成するために、NH4
Br水溶液(4. 5モル/リットル)1780mlとE
uBr3 水溶液(0.2モル/リットル)5mlと水2
15mlとからなる反応母液(NH4 Br濃度:4. 0
モル/リットル)を4リットルの容積の反応器に入れ
た。この反応器中の反応母液を60℃に保温し、周囲に
容積が約100mlの混合室が付設された直径45mm
のスクリュー型攪拌羽根を用い、これを500rpmで
回転させて、混合室から上方流を発生するように反応母
液を攪拌した。
【0059】NH4 F水溶液(2.5モル/リットル)
80mlとBaBr2 水溶液(2.5モル/リットル)
80mlと、更にNH4 Br水溶液(4.5モル/リッ
トル)340mlとを別々の精密シリンダーポンプを用
いて同時に、瞬間反応装置(上下に付設された直径10
mmの攪拌子が3000rpmでお互いに逆回転してい
る内容積2mlの円筒形セルを有するもの)に、NH4
F水溶液とBaBr2水溶液とを80ml/分の添加速
度で、NH4 Br水溶液を340ml/分の添加速度で
添加し、反応させた。反応後の懸濁液は、添加に伴いセ
ルより押し出されて、上記攪拌下で保温している反応母
液中の混合室に導入した。
【0060】続けて、NH4 F水溶液(2. 5モル/リ
ットル)320mlとBaBr2 水溶液(2.5モル/
リットル)320mlとを別々に準備した。これらを上
記攪拌下で保温している懸濁液を含む反応母液中の混合
室に、別々の精密シリンダーポンプを用いて、NH4
とBaBr2 とのモル比率が一定になるように8ml/
分の添加速度で同時に添加し、沈殿物を生成させた。添
加の完了後も保温と攪拌を2時間続けて沈殿物の熟成を
行った。
【0061】次に沈殿物を濾別し、メタノール2リット
ルで洗浄した。次いで、洗浄した沈殿物を取出し、12
0℃で4時間真空乾燥させてユーロピウム賦活弗化臭化
バリウムの結晶を約220g得た。得られたユーロピウ
ム賦活弗化臭化バリウムの結晶を実施例1と同様に焼成
して、ユーロピウム賦活弗化臭化バリウム輝尽性蛍光体
の粒子(BaFBr:0.001Eu2+)を得た。
【0062】[実施例3]ユーロピウム賦活弗化臭化バ
リウムの輝尽性蛍光体前駆体を合成するために、BaB
2 水溶液(2. 5モル/リットル)800mlとEu
Br3 水溶液(0.2モル/リットル)5mlと水11
95mlとからなる反応母液(BaBr2濃度:1. 0
モル/リットル)を4リットルの容積の反応器に入れ
た。この反応器中の反応母液を60℃に保温し、周囲に
容積が約100mlの混合室が付設された直径45mm
のスクリュー型攪拌羽根を用い、これを500rpmで
回転させて、混合室から上方流を発生するように反応母
液を攪拌した。
【0063】NH4 F水溶液(2.5モル/リットル)
80mlとBaBr2 水溶液(2.5モル/リットル)
80mlと、更にNH4 Br水溶液(4.5モル/リッ
トル)340mlとを別々の精密シリンダーポンプを用
いて同時に、瞬間反応装置(上下に付設された直径10
mmの攪拌子が3000rpmでお互いに逆回転してい
る内容積2mlの円筒形セルを有するもの)に、NH4
F水溶液とBaBr2水溶液とを80ml/分の添加速
度で、NH4 Br水溶液を340ml/分の添加速度で
添加し、反応させた。反応後の懸濁液は、添加に伴いセ
ルより押し出されて、上記攪拌下で保温している反応母
液中の混合室に導入した。
【0064】続けて、NH4 F水溶液(2. 5モル/リ
ットル)320mlを準備し、これを上記攪拌下で保温
している懸濁液を含む反応母液中の混合室に、精密シリ
ンダーポンプを用いて、8ml/分の添加速度で添加
し、沈殿物を生成させた。添加の完了後も保温と攪拌を
2時間続けて沈殿物の熟成を行った。
【0065】次に沈殿物を濾別し、メタノール2リット
ルで洗浄した。次いで、洗浄した沈殿物を取出し、12
0℃で4時間真空乾燥させてユーロピウム賦活弗化臭化
バリウムの結晶を約220g得た。得られたユーロピウ
ム賦活弗化臭化バリウムの結晶を実施例1と同様に焼成
して、ユーロピウム賦活弗化臭化バリウム輝尽性蛍光体
の粒子(BaFBr:0.001Eu2+)を得た。
【0066】[実施例4]ユーロピウム賦活弗化臭化バ
リウムの輝尽性蛍光体前駆体を合成するために、BaB
2 水溶液(2. 5モル/リットル)960mlとEu
Br3 水溶液(0.2モル/リットル)5mlと水10
35mlとからなる反応母液(BaBr2濃度:1. 2
モル/リットル)を4リットルの容積の反応器に入れ
た。この反応器中の反応母液を60℃に保温し、周囲に
容積が約100mlの混合室が付設された直径45mm
のスクリュー型攪拌羽根を用い、これを500rpmで
回転させて、混合室から上方流を発生するように反応母
液を攪拌した。
【0067】NH4 F水溶液(2.5モル/リットル)
80mlとBaBr2 水溶液(2.5モル/リットル)
80mlと、更にNH4 Br水溶液(4.5モル/リッ
トル)340mlとを別々の精密シリンダーポンプを用
いて同時に、瞬間反応装置(上下に付設された直径10
mmの攪拌子が3000rpmでお互いに逆回転してい
る内容積2mlの円筒形セルを有するもの)に、NH4
F水溶液とBaBr2水溶液とを80ml/分の添加速
度で、NH4 Br水溶液を340ml/分の添加速度で
添加し、反応させた。反応後の懸濁液は、添加に伴いセ
ルより押し出されて、上記攪拌下で保温している反応母
液中の混合室に導入した。
【0068】続けて、NH4 F水溶液(2. 5モル/リ
ットル)320mlを準備し、これを上記攪拌下で保温
している懸濁液を含む反応母液中の混合室に、精密シリ
ンダーポンプを用いて、8ml/分の添加速度で添加
し、沈殿物を生成させた。添加の完了後も保温と攪拌を
2時間続けて沈殿物の熟成を行った。
【0069】次に沈殿物を濾別し、メタノール2リット
ルで洗浄した。次いで、洗浄した沈殿物を取出し、12
0℃で4時間真空乾燥させてユーロピウム賦活弗化臭化
バリウムの結晶を約220g得た。得られたユーロピウ
ム賦活弗化臭化バリウムの結晶を実施例1と同様に焼成
して、ユーロピウム賦活弗化臭化バリウム輝尽性蛍光体
の粒子(BaFBr:0.001Eu2+)を得た。
【0070】[比較例1]ユーロピウム賦活弗化臭化バ
リウムの輝尽性蛍光体前駆体を合成するために、NH4
Br水溶液(4. 5モル/リットル)1780mlとE
uBr3 水溶液(0.2モル/リットル)5mlと水2
15mlとからなる反応母液(NH4 Br濃度:4. 0
モル/リットル)を4リットルの容積の反応器に入れ
た。この反応器中の反応母液を60℃に保温し、周囲に
容積が約100mlの混合室が付設された直径45mm
のスクリュー型攪拌羽根を用い、これを500rpmで
回転させて、混合室から上方流を発生するように反応母
液を攪拌した。
【0071】NH4 F水溶液(10モル/リットル)1
00mlとBaBr2 水溶液(2.5モル/リットル)
400mlとを別々に準備した。これらを上記攪拌下で
保温している反応母液中の混合室に、別々の精密シリン
ダーポンプを用いて、NH4FとBaBr2 とのモル比
率が一定になるように、NH4 F水溶液を10ml/
分、BaBr2 水溶液を40ml/分の添加速度で添加
し、沈殿物を生成させた。添加の完了後も保温と攪拌を
2時間続けて沈殿物の熟成を行った。
【0072】次に沈殿物を濾別し、メタノール2リット
ルで洗浄した。次いで、洗浄した沈殿物を取出し、12
0℃で4時間真空乾燥させてユーロピウム賦活弗化臭化
バリウムの結晶を約220g得た。得られたユーロピウ
ム賦活弗化臭化バリウムの結晶を実施例1と同様に焼成
して、ユーロピウム賦活弗化臭化バリウム輝尽性蛍光体
の粒子(BaFBr:0.001Eu2+)を得た。
【0073】[比較例2]ユーロピウム賦活弗化臭化バ
リウムの輝尽性蛍光体前駆体を合成するために、NH4
Br水溶液(4. 5モル/リットル)220mlとEu
Br3 水溶液(0.2モル/リットル)5mlとBaB
2 水溶液(2.5モル/リットル)480mlと水1
295mlとからなる反応母液(NH4 Br濃度:4.
0モル/リットル)を4リットルの容積の反応器に入れ
た。この反応器中の反応母液を60℃に保温し、周囲に
容積が約100mlの混合室が付設された直径45mm
のスクリュー型攪拌羽根を用い、これを500rpmで
回転させて、混合室から上方流を発生するように反応母
液を攪拌した。
【0074】NH4 F水溶液(10モル/リットル)1
00mlとBaBr2 水溶液(2.5モル/リットル)
400mlとを別々に準備した。これらを上記攪拌下で
保温している反応母液中の混合室に、別々の精密シリン
ダーポンプを用いて、NH4FとBaBr2 とのモル比
率が一定になるように、NH4 F水溶液を2ml/分、
BaBr2 水溶液を8ml/分の添加速度で添加し、沈
殿物を生成させた。添加の完了後も保温と攪拌を2時間
続けて沈殿物の熟成を行った。
【0075】次に沈殿物を濾別し、メタノール2リット
ルで洗浄した。次いで、洗浄した沈殿物を取出し、12
0℃で4時間真空乾燥させてユーロピウム賦活弗化臭化
バリウムの結晶を約220g得た。得られたユーロピウ
ム賦活弗化臭化バリウムの結晶を実施例1と同様に焼成
して、ユーロピウム賦活弗化臭化バリウム輝尽性蛍光体
の粒子(BaFBr:0.001Eu2+)を得た。
【0076】実施例1〜4および比較例1、2で得られ
た輝尽性蛍光体を以下のように評価した。 [蛍光体粒子の形状等についての測定]粒子サイズ(メ
ジアン径)、および粒子サイズ分布は、光回折型粒子サ
イズ分布測定装置(堀場製作所株式会社製、LA−50
0)を用いて測定した。メジアン径は、上記装置で測定
される値を使用し、粒子サイズ分布は、上記装置で測定
される分布表より算出した(図4および図5)。粒子形
状、および粒子アスペクト比は、走査型電子顕微鏡(日
本電子株式会社製、JSM−5400LV)を用いて評
価した。上記装置で得られた写真の粒子200点の縦横
比を実測して平均値を求め、該平均値より算出した。評
価結果を表1に示す。
【0077】次に、実施例1〜4および比較例1、2で
得られた輝尽性蛍光体を用いて、放射線像変換パネルを
以下の手順で作製し、以下のように評価した。実施例1
〜4および比較例1、2で得た蛍光体(BaFBr:
0.001Eu 2+)356g、ポリウレタン樹脂(住友
バイエルウレタン(株)製、「デスモラック4125)
15.8g、ビスフェノールA型エポキシ樹脂2.0g
をメチルエチルケトン−トルエン(1:1)混合溶媒に
添加し、プロペラミキサーを用いて分散し、粘度25〜
30PSの蛍光体層用塗布液を調製した。この蛍光体層
用塗布液を、ドクターブレードを用いて下塗り付きポリ
エチレンテレフタレートフィルム上に塗布したのち、1
00℃で15分間乾燥させて、種々の厚さの蛍光体層を
形成した。
【0078】次に、弗素系樹脂(フルオロオレフィン−
ビニルエーテル共重合体:旭硝子(株)製、「ルミフロ
ンLF−100」)70g、架橋剤(イソシアネート:
住友バイエルウレタン(株)製、「デスモジュールZ4
370」)25g、ビスフェノールA型エポキシ樹脂5
g、およびシリコーン樹脂粉末(粒子径1〜2μm:信
越化学工業(株)製、「KMP−590」)10gをト
ルエン−イソプロピルアルコール(1:1)混合溶媒に
添加し、保護層用塗布液を調製した。この保護層用塗布
液を、予め形成しておいた蛍光体層上にドクターブレー
ドを用いて塗布し、次に120℃で30分間熱処理して
熱硬化させるとともに乾燥し、厚さ10μmの保護層を
設けた。以上に記載の方法により、種々の厚さの輝尽性
蛍光体層を有する放射線像変換パネルを得た。
【0079】[放射線像変換パネルの評価方法] <感度の評価>作製した放射線像変換パネルに、管電圧
80kVのX線を照射したのち、He−Neレーザー光
(波長:632.8nm)で走査して、蛍光体層から放
射される輝尽発光強度を測定し、この輝尽発光強度を用
いて感度を評価した(実施例1のパネルが示す輝尽発光
強度を感度100とし、相対的に評価した。)。 <鮮鋭度の評価>作製した放射線像変換パネルに、管電
圧80kVのX線をCTFチャートを通して照射したの
ち、He−Neレーザー光で走査して、CTFチャート
の画像を得た。得られた画像からコントラスト伝達関数
(CTF)を測定して、空間周波数2サイクル/mmに
おけるCTF値で評価した。 <粒状性>作製した放射線像変換パネルに、管電圧80
kVのX線を均一照射したのち、He−Neレーザー光
で走査して、均一露光画像を得た。得られた画像信号の
粒状性をRMS値を用いて評価した(実施例1のパネル
が示すRMS値を粒状性100とし、相対的に評価し
た。)。以上の評価結果を表1に示す。
【0080】
【表1】
【0081】表1の結果から、瞬間反応装置を用いて最
初に蛍光体前駆体結晶の結晶核を形成したのち、更に反
応器中で結晶成長させた実施例1〜4では、粒子アスペ
クト比が1付近の14面体型粒子で粒子サイズ分布の制
御性も良好であるのに対して、比較例1では粒子形状が
柱状型となった。比較例2では、粒子形状は14面体型
であったが、粒子サイズ分布が50%以上でブロードで
あった。また、実施例1〜4の蛍光体からなる放射線像
変換パネルの画質は、感度、鮮鋭度および粒状性のバラ
ンスが良好であるのに対して、比較例1および比較例2
のパネルの画質は、鮮鋭度と粒状性が悪い傾向にあっ
た。
【0082】
【発明の効果】本発明の輝尽性蛍光体の製造方法によれ
ば、蛍光体前駆体結晶の結晶核を形成して粒子数を決定
するため、得られる蛍光体粒子の粒子形状、粒子アスペ
クト比、粒子サイズ(メジアン径)、および粒子サイズ
分布の制御が容易となり、例えば、放射線像変換パネル
等に利用した場合に、画質(特に鮮鋭度や構造ノイズ)
を向上し得る輝尽性蛍光体を提供することができる。ま
た、本発明の反応装置によれば、上記のような輝尽性蛍
光体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の反応装置の一例を示す概略図であ
る。
【図2】 本発明の反応装置に含まれる瞬間反応装置の
一例を示す概略図である。
【図3】 瞬間反応装置に用いられる攪拌子の形状の一
例を示す図である。
【図4】 実施例および比較例で得られた蛍光体粒子の
粒子サイズ分布表である。
【図5】 実施例および比較例で得られた蛍光体粒子の
粒子サイズ分布を示すグラフである。
【図6】 放射線像変換パネルの輝尽性蛍光体層中にお
ける従来の板状希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲ
ン化物系輝尽性蛍光体の配列と、その輝尽性蛍光体層内
の光伝導の方向を模式的に示す図である。
【図7】 放射線像変換パネルの蛍光体層中における希
土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍
光体の配列と、その蛍光体層内の光伝導の方向を模式的
に示す図である。
【符号の説明】
100 反応装置 101 精密シリンダーポンプ 102 精密シリンダーポンプ 103 精密シリンダーポンプ 104 第1の反応液 105 第2の反応液 106 キャリアー液 107 瞬間反応装置 108 攪拌手段 109 攪拌手段 110 切替バルブ 111 切替バルブ 112 温調機 113 反応器 114 混合室 115 攪拌モーター 116 攪拌羽根 200 瞬間反応装置 201 攪拌手段 202 攪拌手段 203 反応セル 204 攪拌子 205 攪拌子 A 第1の反応液入口 B キャリアー液入口 C 第2の反応液入口 D 懸濁液出口
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21K 4/00 G21K 4/00 M Fターム(参考) 2G083 AA03 BB01 CC10 DD02 DD11 DD12 DD14 DD15 DD17 EE02 EE03 4G076 AA04 AC02 BA15 BA38 BA43 BB04 BC02 BD02 CA26 CA29 DA30 4H001 CA04 CF02 XA09 XA17 XA20 XA35 XA38 XA53 XA56 YA03 YA11 YA19 YA37 YA55 YA58 YA59 YA62 YA63 YA64 YA65 YA69 YA70

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本組成式(I): Ba1-x II x FX:y MI ,zLn ・・・(I) [但し、MIIはSr及びCaからなる群より選ばれる少
    なくとも一種のアルカリ土類金属を表し、MI はLi、
    Na、K、Rb及びCsからなる群より選ばれる少なく
    とも一種のアルカリ金属を表し、XはCl、Br及びI
    からなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンを表
    し、LnはCe、Pr、Sm、Eu、Gd、Tb、Tm
    及びYbからなる群より選ばれる少なくとも一種の希土
    類元素を表し、x、y及びzは、0≦x≦0.5、0≦
    y≦0.05、及び0<z≦0.2の各範囲内の数値を
    それぞれ表す。]で表され、かつ、 粒子サイズのメジアン径(Dm)が、1〜10μmであ
    り、 粒子サイズ分布の標準偏差をσとしたときのσ/Dm
    が、50%以下の範囲にあり、 粒子アスペクト比が、1.0〜2.0の範囲にある、希
    土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍
    光体の製造方法であって、 NH4 X;Lnの水溶性化合物;上記基本組成式(I)
    のxが0でない場合にはさらにMIIのハロゲン化物、硝
    酸塩、亜硝酸塩もしくは酢酸塩;上記基本組成式(I)
    のyが0でない場合にはさらにMI のハロゲン化物、硝
    酸塩、亜硝酸塩もしくは酢酸塩;を含む水溶液であり、
    かつ、それらが溶解した後のNH4 X濃度が2. 0モル
    /リットル以上4.5モル/リットル以下である反応母
    液を調製し、該反応母液を20〜100℃の温度に維持
    し攪拌する母液調製工程と、 無機弗化物塩の水溶液とBaX2 の水溶液とを、添加し
    ながら高速攪拌して蛍光体前駆体結晶の結晶核を形成
    し、反応した懸濁液を前記20〜100℃の温度に維持
    し攪拌されている反応母液中に導入する結晶核形成工程
    と、 前記懸濁液を含む反応母液を20〜100℃の温度に維
    持しながら、これにBaX2 の水溶液と無機弗化物塩の
    水溶液とを同時に、かつ、無機弗化物塩の弗素とBaX
    2 とのモル比率を一定に維持するように添加して蛍光体
    前駆体結晶の沈殿物を生成する沈殿物生成工程と、 前記蛍光体前駆体結晶の沈殿物を水溶液から分離する分
    離工程と、 分離した前記蛍光体前駆体結晶の沈殿物を、焼結を避け
    ながら焼成する焼成工程と、からなることを特徴とする
    希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性
    蛍光体の製造方法。
  2. 【請求項2】 基本組成式(I): Ba1-x II x FX:y MI ,zLn ・・・(I) [但し、MIIはSr及びCaからなる群より選ばれる少
    なくとも一種のアルカリ土類金属を表し、MI はLi、
    Na、K、Rb及びCsからなる群より選ばれる少なく
    とも一種のアルカリ金属を表し、XはCl、Br及びI
    からなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンを表
    し、LnはCe、Pr、Sm、Eu、Gd、Tb、Tm
    及びYbからなる群より選ばれる少なくとも一種の希土
    類元素を表し、x、y及びzは、0≦x≦0.5、0≦
    y≦0.05、及び0<z≦0.2の各範囲内の数値を
    それぞれ表す。]で表され、かつ、 粒子サイズのメジアン径(Dm)が、1〜10μmであ
    り、 粒子サイズ分布の標準偏差をσとしたときのσ/Dm
    が、50%以下の範囲にあり、 粒子アスペクト比が、1.0〜2.0の範囲にある、希
    土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍
    光体の製造方法であって、 BaX2 ;Lnの水溶性化合物;上記基本組成式(I)
    のxが0でない場合にはさらにMIIのハロゲン化物、硝
    酸塩、亜硝酸塩もしくは酢酸塩;上記基本組成式(I)
    のyが0でない場合にはさらにMI のハロゲン化物、硝
    酸塩、亜硝酸塩もしくは酢酸塩;を含む水溶液であり、
    かつ、それらが溶解した後のBaX2 濃度が、XがCl
    またはBrの場合は2.5モル/リットル以下、XがI
    の場合は5.0モル/リットル以下である反応母液を調
    製し、該反応母液を20〜100℃の温度に維持し攪拌
    する母液調製工程と、 無機弗化物塩の水溶液とBaX2 の水溶液とを、添加し
    ながら高速攪拌して蛍光体前駆体結晶の結晶核を形成
    し、反応した懸濁液を前記20〜100℃の温度に維持
    し攪拌されている反応母液中に導入する結晶核形成工程
    と、 前記懸濁液を含む反応母液を20〜100℃の温度に維
    持しながら、これに無機弗化物塩の水溶液を添加して蛍
    光体前駆体結晶の沈殿物を生成する沈殿物生成工程と、 前記蛍光体前駆体結晶の沈殿物を水溶液から分離する分
    離工程と、 分離した前記蛍光体前駆体結晶の沈殿物を、焼結を避け
    ながら焼成する焼成工程と、からなることを特徴とする
    希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性
    蛍光体の製造方法。
  3. 【請求項3】 沈殿物生成工程における無機弗化物塩の
    水溶液およびBaX 2 の水溶液の添加に際し、最終的に
    得られる蛍光体前駆体結晶の沈殿物の量をNとしたとき
    に、添加中に生成する蛍光体前駆体結晶の沈殿物の量が
    0.001N/分〜10N/分の範囲となるように添加
    速度を調整して、無機弗化物塩の水溶液およびBaX2
    の水溶液を添加することを特徴とする請求項1に記載の
    希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性
    蛍光体の製造方法。
  4. 【請求項4】 沈殿物生成工程における無機弗化物塩の
    水溶液の添加に際し、最終的に得られる蛍光体前駆体結
    晶の沈殿物の量をNとしたときに、添加中に生成する蛍
    光体前駆体結晶の沈殿物の量が0.001N/分〜10
    N/分の範囲となるように添加速度を調整して、無機弗
    化物塩の水溶液を添加することを特徴とする請求項2に
    記載の希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系
    輝尽性蛍光体の製造方法。
  5. 【請求項5】 結晶核形成工程における無機弗化物塩の
    水溶液およびBaX 2 の水溶液の添加に際し、沈殿物生
    成工程で最終的に得られる蛍光体前駆体結晶の沈殿物の
    量をNとしたときに、結晶核形成工程における蛍光体前
    駆体結晶の結晶核の生成量が0Nより大きく0.8N以
    下の範囲となるように、無機弗化物塩の水溶液およびB
    aX2 の水溶液を添加することを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれか1に記載の希土類賦活アルカリ土類金
    属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体の製造方法。
  6. 【請求項6】 無機弗化物塩が、弗化アンモニウムもし
    くはアルカリ金属の弗化物であることを特徴とする請求
    項1ないし5のいずれか1に記載の希土類賦活アルカリ
    土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体の製造方法。
  7. 【請求項7】 結晶核形成工程において、無機弗化物塩
    の水溶液とBaX2の水溶液とを、瞬間反応装置を用い
    て高速攪拌することを特徴とする請求項1ないし6のい
    ずれか1に記載の希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロ
    ゲン化物系輝尽性蛍光体の製造方法。
  8. 【請求項8】 液を収容し、外部に送出する2個以上の
    液添加器と、 該2個以上の液添加器から送出される液を内部に収容
    し、高速で攪拌した後、外部へ送出する瞬間反応装置
    と、 該2個以上の液添加器から送出される液、および該瞬間
    反応装置から送出される液を収容し、予め内部に収容す
    る反応母液と共に攪拌する攪拌タンクと、を有すること
    を特徴とする反応装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006120945A1 (ja) * 2005-05-12 2006-11-16 Ebara Corporation 混合器及び反応装置

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