JP2000160700A - 鋼構造物接合用高力ボルトおよび鋼構造物接合構造 - Google Patents
鋼構造物接合用高力ボルトおよび鋼構造物接合構造Info
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- JP2000160700A JP2000160700A JP10338339A JP33833998A JP2000160700A JP 2000160700 A JP2000160700 A JP 2000160700A JP 10338339 A JP10338339 A JP 10338339A JP 33833998 A JP33833998 A JP 33833998A JP 2000160700 A JP2000160700 A JP 2000160700A
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Abstract
(57)【要約】
【課 題】 鋼構造物の接合部外観を美的に改善でき、
外装仕上げ材取付けや塗装の施工性、ならびに塗装膜の
耐久性に優れ、しかもボルト締付け時に共回りを生じに
くい鋼構造物接合用高力ボルトおよび鋼構造物接合構造
を提供する。 【解決手段】 所定の剪断面厚みをもつボルト頭4と該
ボルト頭に連なるボルト軸5とを有する鋼構造物接合用
高力ボルトであって、前記ボルト頭が、円丘状の頂部11
と該頂部に連なる胴部12と該胴部に連なるテーパ状の底
部13とを有する鋼構造物接合用高力ボルト(本発明ボル
ト)、および、鋼構造物の被接合部を添板で挟み込み該
添板と前記被接合部とに貫通させたボルト孔に高力ボル
トを通してナットで締付け接合してなる鋼構造物接合構
造において、高力ボルトに本発明ボルトを用い、添板の
ボルト孔に先端がテーパ状をなす座ぐり部を穿ち、これ
にボルト頭の胴部と底部を収めた鋼構造物接合構造。
外装仕上げ材取付けや塗装の施工性、ならびに塗装膜の
耐久性に優れ、しかもボルト締付け時に共回りを生じに
くい鋼構造物接合用高力ボルトおよび鋼構造物接合構造
を提供する。 【解決手段】 所定の剪断面厚みをもつボルト頭4と該
ボルト頭に連なるボルト軸5とを有する鋼構造物接合用
高力ボルトであって、前記ボルト頭が、円丘状の頂部11
と該頂部に連なる胴部12と該胴部に連なるテーパ状の底
部13とを有する鋼構造物接合用高力ボルト(本発明ボル
ト)、および、鋼構造物の被接合部を添板で挟み込み該
添板と前記被接合部とに貫通させたボルト孔に高力ボル
トを通してナットで締付け接合してなる鋼構造物接合構
造において、高力ボルトに本発明ボルトを用い、添板の
ボルト孔に先端がテーパ状をなす座ぐり部を穿ち、これ
にボルト頭の胴部と底部を収めた鋼構造物接合構造。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼構造物接合用高
力ボルトおよび鋼構造物接合構造に関する。
力ボルトおよび鋼構造物接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼構造物の鉄骨部材、例えばH形鋼を接
合する場合、スプライスプレート(添板)により被接合
部となるフランジおよびウエブを挟み込み、高力ボルト
により締付けその摩擦力により必要な応力を伝達してい
る。この接合構造の従来例を図3、図4に示す。図3は
JIS型高力ボルトによるもの、図4はトルシャー型高
力ボルトによるものであり、図3〜図4において、(a)
は全体側面図、(b) は要部切欠側面図、1は被締付け材
で添字H 付きはH形鋼、添字S 付きは添板、3は高力ボ
ルトで添字J 付きはJIS型、添字T 付きはトルシャー
型、4はボルト頭、5はボルト軸、6はワッシャー、7
はナット、8は掴み部である。また、H1はボルト頭高
さ、H0 はボルト軸5周面の延長面で切断されるボルト
頭部分の厚み(この切断面を介して剪断力が伝達される
から「剪断面厚み」という)である。この例のH形鋼の
サイズは高さ500mm ×幅200mm ×ウェブ厚さ10mm×フラ
ンジ厚さ16mmである。
合する場合、スプライスプレート(添板)により被接合
部となるフランジおよびウエブを挟み込み、高力ボルト
により締付けその摩擦力により必要な応力を伝達してい
る。この接合構造の従来例を図3、図4に示す。図3は
JIS型高力ボルトによるもの、図4はトルシャー型高
力ボルトによるものであり、図3〜図4において、(a)
は全体側面図、(b) は要部切欠側面図、1は被締付け材
で添字H 付きはH形鋼、添字S 付きは添板、3は高力ボ
ルトで添字J 付きはJIS型、添字T 付きはトルシャー
型、4はボルト頭、5はボルト軸、6はワッシャー、7
はナット、8は掴み部である。また、H1はボルト頭高
さ、H0 はボルト軸5周面の延長面で切断されるボルト
頭部分の厚み(この切断面を介して剪断力が伝達される
から「剪断面厚み」という)である。この例のH形鋼の
サイズは高さ500mm ×幅200mm ×ウェブ厚さ10mm×フラ
ンジ厚さ16mmである。
【0003】なお、トルシャー型高力ボルトの締付け
は、図5に示すように、インナースリーブ21とアウター
スリーブ22を有する特殊な締付け工具20を用いて次の手
順で行われる。 (a) 被締付け材1,1a をトルシャー型高力ボルト3T
およびナット7で仮止めし、インナースリーブ21を掴み
部8に、アウタースリーブ22をナット7にそれぞれ嵌込
む。 (b) アウタースリーブ22を回して締付ける。所定のトル
クに達すると掴み部8がノッチのところで切れる。 (c) 締付け工具20を手前に引きアウタースリーブ22を外
す。 (d) インナースリーブ21内の掴み部8を放出する。
は、図5に示すように、インナースリーブ21とアウター
スリーブ22を有する特殊な締付け工具20を用いて次の手
順で行われる。 (a) 被締付け材1,1a をトルシャー型高力ボルト3T
およびナット7で仮止めし、インナースリーブ21を掴み
部8に、アウタースリーブ22をナット7にそれぞれ嵌込
む。 (b) アウタースリーブ22を回して締付ける。所定のトル
クに達すると掴み部8がノッチのところで切れる。 (c) 締付け工具20を手前に引きアウタースリーブ22を外
す。 (d) インナースリーブ21内の掴み部8を放出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3、図4に示される
ように、従来の接合構造では、被締付け材の表面からボ
ルト頭が大きく突出する。例えばM20ボルトでは、JI
S型で17.5mm、トルシャー型で13mm突出する。そのた
め、接合部の外観が美的に著しく損なわれたものとな
る。また、このように突出が大きいと、外装仕上げ材等
の取付けが困難であるとともに、塗装しにくく、塗装膜
の耐久性も不十分となる。とくに屋外構造物では、風雨
の影響によりH形鋼フランジ外側の突出部が錆びやすい
傾向にある。また、従来の高力ボルトでは、添板の表面
状態によっては共回り(締付け時にボルトがナットと一
緒に回ってしまう現象)を生じてボルトに適正な軸力を
導入できなくなる場合がある。
ように、従来の接合構造では、被締付け材の表面からボ
ルト頭が大きく突出する。例えばM20ボルトでは、JI
S型で17.5mm、トルシャー型で13mm突出する。そのた
め、接合部の外観が美的に著しく損なわれたものとな
る。また、このように突出が大きいと、外装仕上げ材等
の取付けが困難であるとともに、塗装しにくく、塗装膜
の耐久性も不十分となる。とくに屋外構造物では、風雨
の影響によりH形鋼フランジ外側の突出部が錆びやすい
傾向にある。また、従来の高力ボルトでは、添板の表面
状態によっては共回り(締付け時にボルトがナットと一
緒に回ってしまう現象)を生じてボルトに適正な軸力を
導入できなくなる場合がある。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題を解決し、
鋼構造物の接合部外観を美的に改善でき、外装仕上げ材
取付けや塗装の施工性、ならびに塗装膜の耐久性に優
れ、しかもボルト締付け時に共回りを生じにくい鋼構造
物接合用高力ボルトおよび鋼構造物接合構造を提供する
ことを目的とする。
鋼構造物の接合部外観を美的に改善でき、外装仕上げ材
取付けや塗装の施工性、ならびに塗装膜の耐久性に優
れ、しかもボルト締付け時に共回りを生じにくい鋼構造
物接合用高力ボルトおよび鋼構造物接合構造を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の剪断面
厚みをもつボルト頭と該ボルト頭に連なるボルト軸とを
有する鋼構造物接合用高力ボルトであって、前記ボルト
頭は、円丘状の頂部と該頂部に連なる胴部と該胴部に連
なるテーパ状の底部とを有することを特徴とする鋼構造
物接合用高力ボルト(本発明ボルト)である。
厚みをもつボルト頭と該ボルト頭に連なるボルト軸とを
有する鋼構造物接合用高力ボルトであって、前記ボルト
頭は、円丘状の頂部と該頂部に連なる胴部と該胴部に連
なるテーパ状の底部とを有することを特徴とする鋼構造
物接合用高力ボルト(本発明ボルト)である。
【0007】前記頂部の円丘高さは剪断面厚みを確保で
きる範囲内で可及的に低い高さであることが好ましい。
前記本発明ボルトは、必要に応じてボルト軸の開放端に
掴み部を設けることができる。また、本発明は、鋼構造
物の被接合部を添板で挟み込み該添板と前記被接合部と
に貫通させたボルト孔に高力ボルトを通してナットで締
付け接合してなる鋼構造物接合構造において、前記高力
ボルトに請求項1に記載の鋼構造物接合用高力ボルトが
用いられ、前記添板のボルト孔のボルト頭側に、前記ボ
ルト頭の胴部を収める座ぐり部が設けられており、該座
ぐり部は、径が前記ボルト頭の胴部の径よりも大きく深
さが前記胴部の長さと実質的に等しい孔胴部と、深さが
深くなるほど孔径が小さくなるテーパ状の孔底部とを有
する、前記ボルト孔と同軸に設けた孔であることを特徴
とする鋼構造物接合構造(本発明接合構造)である。
きる範囲内で可及的に低い高さであることが好ましい。
前記本発明ボルトは、必要に応じてボルト軸の開放端に
掴み部を設けることができる。また、本発明は、鋼構造
物の被接合部を添板で挟み込み該添板と前記被接合部と
に貫通させたボルト孔に高力ボルトを通してナットで締
付け接合してなる鋼構造物接合構造において、前記高力
ボルトに請求項1に記載の鋼構造物接合用高力ボルトが
用いられ、前記添板のボルト孔のボルト頭側に、前記ボ
ルト頭の胴部を収める座ぐり部が設けられており、該座
ぐり部は、径が前記ボルト頭の胴部の径よりも大きく深
さが前記胴部の長さと実質的に等しい孔胴部と、深さが
深くなるほど孔径が小さくなるテーパ状の孔底部とを有
する、前記ボルト孔と同軸に設けた孔であることを特徴
とする鋼構造物接合構造(本発明接合構造)である。
【0008】ここで、前記ボルト頭の底部のテーパ角
が、前記座ぐり部の孔底部のテーパ角よりも幾分大きめ
であることが好ましい。
が、前記座ぐり部の孔底部のテーパ角よりも幾分大きめ
であることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明ボルトの特徴は、ボルト頭
の形状を、円丘状の頂部と該頂部に連なる胴部と該胴部
に連なるテーパ状の底部とをもつような形状としたこと
にある。ボルト頭の剪断面厚みについては、十分な接合
状態を確保するために従来のトルシャー型高力ボルトに
準拠する。
の形状を、円丘状の頂部と該頂部に連なる胴部と該胴部
に連なるテーパ状の底部とをもつような形状としたこと
にある。ボルト頭の剪断面厚みについては、十分な接合
状態を確保するために従来のトルシャー型高力ボルトに
準拠する。
【0010】図1は、本発明ボルトをM20ボルト(M20
×2.5 )に体現した例を示す側面図である。図示のよう
に、ボルト頭4は、円丘状の頂部11と、円柱状の胴部12
と、テーパ状の底部13とがこの順に連なった形状を有す
る。締付け施工性と意匠性の観点さらには応力集中回避
の観点から、本例では、頂部11、胴部12、底部13の軸方
向長さ(頂部については円丘高さh1 、胴部については
胴部高さh2 、底部についてはテーパ高さh3 という)
をそれぞれ2.6mm 、4.0mm 、4.4mm とし、頂部11の円丘
底の直径D1 (=胴部12の円柱直径)を35mm、円丘頂は
円丘底と同心の円形平面としてその直径D2 をボルト軸
5の直径(20mm)に等しくし、円丘頂と円丘底間のスロ
ープの曲率半径Rを32.9mmとし、底部13のテーパ角αを
119 °とし、ボルト軸5のつけ根部(ボルト軸5とボル
ト頭底部13との境界部)の曲率半径rを3.0mm に設計し
ている。ここで、本実施形態における前記つけ根部の曲
率半径r=3.0mm は、従来のM20ボルトにおける前記つ
け根部のr=1.5mm (図4の例)に対し2倍となってい
る。本発明の高力ボルトは、前記底部をテーパ状とした
から、ボルト軸5のつけ根部の曲率半径rを大きくする
ことができ、この部分での応力集中を大幅に緩和させ、
応力集中による頭とび(ボルト頭がボルト軸のつけ根で
破断して飛ぶ現象)の危険性が低減するという効果も期
待することができる。尚、本発明ボルトは本例で採用し
た設計数値に限定されるものではない。また胴部12の形
状は円柱状に限定されるものでなく、胴部12の側面は後
掲の図2(b)に示す胴部12のように底部13と頂部11と
に連なる曲面状としてもよい。
×2.5 )に体現した例を示す側面図である。図示のよう
に、ボルト頭4は、円丘状の頂部11と、円柱状の胴部12
と、テーパ状の底部13とがこの順に連なった形状を有す
る。締付け施工性と意匠性の観点さらには応力集中回避
の観点から、本例では、頂部11、胴部12、底部13の軸方
向長さ(頂部については円丘高さh1 、胴部については
胴部高さh2 、底部についてはテーパ高さh3 という)
をそれぞれ2.6mm 、4.0mm 、4.4mm とし、頂部11の円丘
底の直径D1 (=胴部12の円柱直径)を35mm、円丘頂は
円丘底と同心の円形平面としてその直径D2 をボルト軸
5の直径(20mm)に等しくし、円丘頂と円丘底間のスロ
ープの曲率半径Rを32.9mmとし、底部13のテーパ角αを
119 °とし、ボルト軸5のつけ根部(ボルト軸5とボル
ト頭底部13との境界部)の曲率半径rを3.0mm に設計し
ている。ここで、本実施形態における前記つけ根部の曲
率半径r=3.0mm は、従来のM20ボルトにおける前記つ
け根部のr=1.5mm (図4の例)に対し2倍となってい
る。本発明の高力ボルトは、前記底部をテーパ状とした
から、ボルト軸5のつけ根部の曲率半径rを大きくする
ことができ、この部分での応力集中を大幅に緩和させ、
応力集中による頭とび(ボルト頭がボルト軸のつけ根で
破断して飛ぶ現象)の危険性が低減するという効果も期
待することができる。尚、本発明ボルトは本例で採用し
た設計数値に限定されるものではない。また胴部12の形
状は円柱状に限定されるものでなく、胴部12の側面は後
掲の図2(b)に示す胴部12のように底部13と頂部11と
に連なる曲面状としてもよい。
【0011】本発明ボルトを使用することにより、図2
に示すような、本発明接合構造を実現することができ
る。図2において、3A は本発明ボルト、15はボルト頭
側の添板1S にボルト孔と同軸に設けたボルト頭収容孔
(以下、座ぐり部という)であり、該座ぐり部15は孔径
がボルト頭の胴部12の直径よりも少し大きく、深さが該
胴部12の長さと実質的に等しい孔胴部15Aと、テーパ形
状の孔底部15Bとを有する。尚、図4、図1と同一また
は相当部分には同じ符号を付し説明を省略する。
に示すような、本発明接合構造を実現することができ
る。図2において、3A は本発明ボルト、15はボルト頭
側の添板1S にボルト孔と同軸に設けたボルト頭収容孔
(以下、座ぐり部という)であり、該座ぐり部15は孔径
がボルト頭の胴部12の直径よりも少し大きく、深さが該
胴部12の長さと実質的に等しい孔胴部15Aと、テーパ形
状の孔底部15Bとを有する。尚、図4、図1と同一また
は相当部分には同じ符号を付し説明を省略する。
【0012】図示のように、ボルト頭4の胴部12および
底部13を座ぐり部15内に完全収容できるようになり、添
板1S 表面からの突出は円丘状の頂部11のみとなる。こ
の円丘高さは、剪断面厚みH0 を確保できる範囲内で可
及的に低い高さ(図1の例では2.6m)とすることがで
き、従って、接合部の美観を格段に改善できるととも
に、そこに豊かな意匠性をもたせることができるように
なる。とくに構造をそのままデザインとして用いる建築
物では美的効果が非常に大きい。
底部13を座ぐり部15内に完全収容できるようになり、添
板1S 表面からの突出は円丘状の頂部11のみとなる。こ
の円丘高さは、剪断面厚みH0 を確保できる範囲内で可
及的に低い高さ(図1の例では2.6m)とすることがで
き、従って、接合部の美観を格段に改善できるととも
に、そこに豊かな意匠性をもたせることができるように
なる。とくに構造をそのままデザインとして用いる建築
物では美的効果が非常に大きい。
【0013】また、このように突出部を略平面に近いレ
ベルにまで低くすることができるから、外装仕上げ材の
取付け工事が容易となるとともに、塗装工事を簡易化す
ることができ、塗装のむらも少なくなって塗装膜耐久性
も向上する。そして、ボルト頭底部をテーパ状としたこ
とにより、図6に示すように、ボルト締付け時の共回り
を有効に防止することができる。すなわち、底部13とボ
ルト頭側の添板1S との接触面S1 は斜面をなすから、
従来のボルトにおける接触面(ワッシャー6とナット7
との接触面S2 と略等価)よりも面積が広く、締付け時
に従来よりも大きな反力が得られ、従って接触面S1 に
おける摩擦力も従来より大きくなり、結果としてボルト
頭が回転し難くなって、共回りを防止することができ
る。
ベルにまで低くすることができるから、外装仕上げ材の
取付け工事が容易となるとともに、塗装工事を簡易化す
ることができ、塗装のむらも少なくなって塗装膜耐久性
も向上する。そして、ボルト頭底部をテーパ状としたこ
とにより、図6に示すように、ボルト締付け時の共回り
を有効に防止することができる。すなわち、底部13とボ
ルト頭側の添板1S との接触面S1 は斜面をなすから、
従来のボルトにおける接触面(ワッシャー6とナット7
との接触面S2 と略等価)よりも面積が広く、締付け時
に従来よりも大きな反力が得られ、従って接触面S1 に
おける摩擦力も従来より大きくなり、結果としてボルト
頭が回転し難くなって、共回りを防止することができ
る。
【0014】ところで、本発明ボルトでは、頂部円丘高
さをゼロにすることもできるが、その場合、剪断面厚み
H0 を確保するために添板厚を厚くしなければならない
こと、また、締付け精度が悪いとボルト頭全体が座ぐり
部内に沈み、この沈んだ部分に雨水等が溜まって腐食し
易くなることに留意しておく必要がある。なお、図5に
示したトルシャー型高力ボルト用の締付け工具を使用す
る接合工事に対応させるために、図2に想像線で示すよ
うに、ボルト軸5の開放端に掴み部8を設けてもよい。
さをゼロにすることもできるが、その場合、剪断面厚み
H0 を確保するために添板厚を厚くしなければならない
こと、また、締付け精度が悪いとボルト頭全体が座ぐり
部内に沈み、この沈んだ部分に雨水等が溜まって腐食し
易くなることに留意しておく必要がある。なお、図5に
示したトルシャー型高力ボルト用の締付け工具を使用す
る接合工事に対応させるために、図2に想像線で示すよ
うに、ボルト軸5の開放端に掴み部8を設けてもよい。
【0015】本発明ボルトを用いる接合工事では、図7
に示すように、座ぐり用ドリル16を使用して、添板1S
のボルト孔のボルト頭側に、該ボルト頭と同軸にボルト
頭径(図1のD1 )より少し大きい径(例えばD1 +1
mm)の座ぐり加工を行う。座ぐり部15の先端角(座ぐり
角)β、即ち孔底部15Bのテーパ角βはドリル先端角γ
(一般には118 °に研削される)に略等しくなる。
に示すように、座ぐり用ドリル16を使用して、添板1S
のボルト孔のボルト頭側に、該ボルト頭と同軸にボルト
頭径(図1のD1 )より少し大きい径(例えばD1 +1
mm)の座ぐり加工を行う。座ぐり部15の先端角(座ぐり
角)β、即ち孔底部15Bのテーパ角βはドリル先端角γ
(一般には118 °に研削される)に略等しくなる。
【0016】そこで、座ぐり部の孔胴部15Aの深さはボ
ルト頭胴部高さに略等しくし、ボルト頭底部のテーパ角
αは座ぐり角βよりも幾分大きめにしておくことが好ま
しい。これにより、図8(β=118 °,α=119 °とし
た)に示すように、α>βであるから締付け開始時には
ボルト頭は胴部12と底部13の境界であるA部で最初に添
板1S と接触する。この状態から締付けていくとボルト
および添板の変形により接触面はA部からB部へと順次
拡がっていく。したがって、モーメントが最大で回転防
止に最も有効なボルト頭外縁部において反力が極大とな
り、共回り防止作用をさらに強化することができる。
ルト頭胴部高さに略等しくし、ボルト頭底部のテーパ角
αは座ぐり角βよりも幾分大きめにしておくことが好ま
しい。これにより、図8(β=118 °,α=119 °とし
た)に示すように、α>βであるから締付け開始時には
ボルト頭は胴部12と底部13の境界であるA部で最初に添
板1S と接触する。この状態から締付けていくとボルト
および添板の変形により接触面はA部からB部へと順次
拡がっていく。したがって、モーメントが最大で回転防
止に最も有効なボルト頭外縁部において反力が極大とな
り、共回り防止作用をさらに強化することができる。
【0017】なお、テーパ角αと座ぐり角βの角度差は
0.5 °〜2.0 °が好ましい。というのは、この角度差が
0.5 °未満であると上記共回り防止作用をさらに強化す
る効果に乏しく、一方、2.0 °超であるとボルト軸のつ
け根にかかる応力が過大となってこの部分に亀裂を生じ
る危険性が高くなるからである。
0.5 °〜2.0 °が好ましい。というのは、この角度差が
0.5 °未満であると上記共回り防止作用をさらに強化す
る効果に乏しく、一方、2.0 °超であるとボルト軸のつ
け根にかかる応力が過大となってこの部分に亀裂を生じ
る危険性が高くなるからである。
【0018】
【発明の効果】かくして本発明によれば、鋼構造物の接
合部外観を美的に改善でき、外装仕上げ材取付けや塗装
の施工性、ならびに塗装膜の耐久性に優れ、しかもボル
ト締付け時に共回りを生じにくいという優れた効果を奏
する。また、ボルトの頭とびの危険性も低減できるとい
う効果もある。
合部外観を美的に改善でき、外装仕上げ材取付けや塗装
の施工性、ならびに塗装膜の耐久性に優れ、しかもボル
ト締付け時に共回りを生じにくいという優れた効果を奏
する。また、ボルトの頭とびの危険性も低減できるとい
う効果もある。
【図1】本発明ボルトをM20ボルトに体現した例を示す
側面図である。
側面図である。
【図2】本発明ボルトによる接合構造を示す(a) 全体側
面図および(b) 要部切欠側面図である。
面図および(b) 要部切欠側面図である。
【図3】従来のJIS型高力ボルトによる接合構造を示
す(a) 全体側面図および(b) 要部切欠側面図である。
す(a) 全体側面図および(b) 要部切欠側面図である。
【図4】従来のトルシャー型高力ボルトによる接合構造
を示す(a) 全体側面図および(b) 要部切欠側面図であ
る。
を示す(a) 全体側面図および(b) 要部切欠側面図であ
る。
【図5】トルシャー型高力ボルトの締付け手順を示す要
部切欠側面図である。
部切欠側面図である。
【図6】本発明による共回り防止作用の説明図である。
【図7】本発明接合構造を得るための座ぐり加工の説明
図である。
図である。
【図8】本発明における締付け時のボルト頭と添板との
接触状態推移を示す説明図である。
接触状態推移を示す説明図である。
1 被締付け材 1H H形鋼 1S 添板 3 高力ボルト 3A 本発明ボルト 3J JIS型高力ボルト 3T トルシャー型高力ボルト 4 ボルト頭 5 ボルト軸 6 ワッシャー 7 ナット 8 掴み部 11 頂部(ボルト頭頂部) 12 胴部(ボルト頭胴部) 13 底部(ボルト頭底部) 15 座ぐり部 15A 孔胴部 15B 孔底部 16 座ぐり用ドリル 20 締付け工具 21 インナースリーブ 22 アウタースリーブ
Claims (3)
- 【請求項1】 所定の剪断面厚みをもつボルト頭と該ボ
ルト頭に連なるボルト軸とを有する鋼構造物接合用高力
ボルトであって、前記ボルト頭は、円丘状の頂部と該頂
部に連なる胴部と該胴部に連なるテーパ状の底部とを有
することを特徴とする鋼構造物接合用高力ボルト。 - 【請求項2】 鋼構造物の被接合部を添板で挟み込み該
添板と前記被接合部とに貫通させたボルト孔に高力ボル
トを通してナットで締付け接合してなる鋼構造物接合構
造において、前記高力ボルトに請求項1に記載の鋼構造
物接合用高力ボルトが用いられ、前記添板のボルト孔の
ボルト頭側に、前記ボルト頭の胴部を収める座ぐり部が
設けられており、該座ぐり部は、径が前記ボルト頭の胴
部の径よりも大きく深さが前記胴部の長さと実質的に等
しい孔胴部と、深さが深くなるほど孔径が小さくなるテ
ーパ状の孔底部とを有する、前記ボルト孔と同軸に設け
た孔であることを特徴とする鋼構造物接合構造。 - 【請求項3】 請求項2において、前記ボルト頭の底部
のテーパ角が、前記座ぐり部の孔底部のテーパ角よりも
幾分大きめであることを特徴とする鋼構造物接合構造。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10338339A JP2000160700A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 鋼構造物接合用高力ボルトおよび鋼構造物接合構造 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10338339A JP2000160700A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 鋼構造物接合用高力ボルトおよび鋼構造物接合構造 |
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|---|---|
| JP2000160700A true JP2000160700A (ja) | 2000-06-13 |
Family
ID=18317232
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10338339A Pending JP2000160700A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 鋼構造物接合用高力ボルトおよび鋼構造物接合構造 |
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| JP (1) | JP2000160700A (ja) |
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1998
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