JP2000034552A - 溶融金属めっき装置 - Google Patents
溶融金属めっき装置Info
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- JP2000034552A JP2000034552A JP11128068A JP12806899A JP2000034552A JP 2000034552 A JP2000034552 A JP 2000034552A JP 11128068 A JP11128068 A JP 11128068A JP 12806899 A JP12806899 A JP 12806899A JP 2000034552 A JP2000034552 A JP 2000034552A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】長時間の運転が可能で、めっき製品の生産性が
良く、および品質良くめっきが行える溶融金属めっき装
置を提供する。 【解決手段】シンクロール5及びサポートロール6は、
溶融金属1と接触する表面はすべて珪化鉄層で被覆され
ている。軸受8は耐熱鋼製のホルダー14にカーボン・
カーボンファイバー複合材15を内張りしてある。ホル
ダー14の表面はシンクロール5と同様にFe3Si 層
13が被覆されている。軸部11の表面にFe3Si層
13があり、カーボン・カーボンファイバー複合材15
と接触し、摺動する。
良く、および品質良くめっきが行える溶融金属めっき装
置を提供する。 【解決手段】シンクロール5及びサポートロール6は、
溶融金属1と接触する表面はすべて珪化鉄層で被覆され
ている。軸受8は耐熱鋼製のホルダー14にカーボン・
カーボンファイバー複合材15を内張りしてある。ホル
ダー14の表面はシンクロール5と同様にFe3Si 層
13が被覆されている。軸部11の表面にFe3Si層
13があり、カーボン・カーボンファイバー複合材15
と接触し、摺動する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属中に被加
工物を浸してめっきを行う溶融金属めっき装置に係り、
特に溶融金属に対し優れた耐食性および耐摩耗性を有す
る部品を使用した溶融金属めっき装置に関する。
工物を浸してめっきを行う溶融金属めっき装置に係り、
特に溶融金属に対し優れた耐食性および耐摩耗性を有す
る部品を使用した溶融金属めっき装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、溶融金属めっき装置の溶融金
属中に配置される部品として、耐食性を有する鋳鉄,ス
テンレス鋼,高クロム鋼などの鉄鋼製のものが用いられ
てきた。しかし、溶融金属は腐食性が強いため、これら
の材料を用いたシンクロール,サポートロール等は長期
間の使用には耐えられなかった。また、ロール軸受け部
等が腐食摩耗すると鋼板に振動が生じて、めっき層が均
一に形成されなくなり、めっきの品質を損なうこともあ
る。
属中に配置される部品として、耐食性を有する鋳鉄,ス
テンレス鋼,高クロム鋼などの鉄鋼製のものが用いられ
てきた。しかし、溶融金属は腐食性が強いため、これら
の材料を用いたシンクロール,サポートロール等は長期
間の使用には耐えられなかった。また、ロール軸受け部
等が腐食摩耗すると鋼板に振動が生じて、めっき層が均
一に形成されなくなり、めっきの品質を損なうこともあ
る。
【0003】さらに、溶融金属中の鉄製部品が溶融金属
により腐食されるとドロスと呼ばれる鉄と溶融金属との
化合物(不純物)が溶融金属中に発生し、めっき膜質を
低下させてしまうばかりでなく溶融金属自体の寿命をも
短くしてしまう。
により腐食されるとドロスと呼ばれる鉄と溶融金属との
化合物(不純物)が溶融金属中に発生し、めっき膜質を
低下させてしまうばかりでなく溶融金属自体の寿命をも
短くしてしまう。
【0004】このため、溶融金属めっき装置では、短い
サイクルでロールを交換しなければならず、その度に運
転を中止するので、めっき製品の生産性が悪かった。
サイクルでロールを交換しなければならず、その度に運
転を中止するので、めっき製品の生産性が悪かった。
【0005】これを改善するために、溶融金属に対して
耐食性を有するサーメットやセラミックスを溶融金属中
の部品に被覆すること、溶融金属中の部品全体をサーメ
ットやセラミックスで作ることが知られている。
耐食性を有するサーメットやセラミックスを溶融金属中
の部品に被覆すること、溶融金属中の部品全体をサーメ
ットやセラミックスで作ることが知られている。
【0006】例えば、特開昭61−37955 号公報に、鉄製
の母材の表面にセラミックスをプラズマ溶射することに
より、耐食性,耐熱性,耐摩耗性等に優れた溶融金属浴
用ロールを製造することが記載されている。特開平4−1
24254 号公報に、軸受全体をサーメットやセラミックス
で作ることが記載されている。特開平5−44002号公報
に、ロールの軸をサーメットで作り、軸受全体をセラミ
ックスで作ることが記載されている。
の母材の表面にセラミックスをプラズマ溶射することに
より、耐食性,耐熱性,耐摩耗性等に優れた溶融金属浴
用ロールを製造することが記載されている。特開平4−1
24254 号公報に、軸受全体をサーメットやセラミックス
で作ることが記載されている。特開平5−44002号公報
に、ロールの軸をサーメットで作り、軸受全体をセラミ
ックスで作ることが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラズ
マ溶射法による表面処理技術では、溶射膜にピンホール
が形成され、ピンホールを通して溶融金属が侵入し母材
を腐食するため、溶射膜が母材から剥離し易く、信頼性
に乏しい。また、溶融金属中に置かれる部品は、一般に
大型であるので、部品全体をサーメットやセラミックス
で作ることは技術的にも経済的にも困難である。
マ溶射法による表面処理技術では、溶射膜にピンホール
が形成され、ピンホールを通して溶融金属が侵入し母材
を腐食するため、溶射膜が母材から剥離し易く、信頼性
に乏しい。また、溶融金属中に置かれる部品は、一般に
大型であるので、部品全体をサーメットやセラミックス
で作ることは技術的にも経済的にも困難である。
【0008】本発明の目的は、長時間の運転が可能で、
めっき製品の生産性が良く、および品質良くめっきが行
える溶融金属めっき装置を提供することにある。
めっき製品の生産性が良く、および品質良くめっきが行
える溶融金属めっき装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の特徴は、溶融金属めっき装置が、珪化鉄層を表面に
有する鉄製部品を備えることにある。珪化鉄層はFe3
Si またはFeSiがよい。
明の特徴は、溶融金属めっき装置が、珪化鉄層を表面に
有する鉄製部品を備えることにある。珪化鉄層はFe3
Si またはFeSiがよい。
【0010】本発明の発明者等は、種々の材料につい
て、溶融したZn−Al合金中における耐食性を調べた
結果、珪化鉄が優れた耐食性を持っていることを見出し
た。
て、溶融したZn−Al合金中における耐食性を調べた
結果、珪化鉄が優れた耐食性を持っていることを見出し
た。
【0011】珪化鉄にはFe3Si,Fe5Si3,Fe
Si,FeSi2等がある。Fe3Si層は鉄の表面に珪
素を浸透させる珪素浸透法により形成できる。例えば、
珪素粉末あるいは炭化珪素粉末と鉄鋼部材とを容器に入
れ、930〜1000℃の温度で塩素ガスを導入しつつ
加熱する方法(Metal Progress,33(1938)367
を参照),10%SiCl4 +90%N2 の混合ガス気
流中、1200℃で約20分加熱する方法(日本金属学
会誌、26(1962)157を参照),溶融Mg−S
i合金浴に鉄鋼部材を入れ、800〜900℃で数分間
加熱する方法(鉄と鋼,83(1997)25を参照)
などである。
Si,FeSi2等がある。Fe3Si層は鉄の表面に珪
素を浸透させる珪素浸透法により形成できる。例えば、
珪素粉末あるいは炭化珪素粉末と鉄鋼部材とを容器に入
れ、930〜1000℃の温度で塩素ガスを導入しつつ
加熱する方法(Metal Progress,33(1938)367
を参照),10%SiCl4 +90%N2 の混合ガス気
流中、1200℃で約20分加熱する方法(日本金属学
会誌、26(1962)157を参照),溶融Mg−S
i合金浴に鉄鋼部材を入れ、800〜900℃で数分間
加熱する方法(鉄と鋼,83(1997)25を参照)
などである。
【0012】Fe5Si3,FeSi,FeSi2 の珪化
鉄層は珪素浸透法では形成できないのでプラズマ溶射法
で形成する。しかし、原料粉としてFe5Si3及びFe
Si2を用いると、これらはそれぞれ1193℃,120
4℃で分解しSiを生成するので、珪化鉄層を形成する
ための原料粉としては適さない。FeSi粉は融点が1
410℃で安定なので、珪化鉄層を形成するには、Fe
Si粉を用いたプラズマ溶射法でFeSiの溶射膜を形
成するのがよい。
鉄層は珪素浸透法では形成できないのでプラズマ溶射法
で形成する。しかし、原料粉としてFe5Si3及びFe
Si2を用いると、これらはそれぞれ1193℃,120
4℃で分解しSiを生成するので、珪化鉄層を形成する
ための原料粉としては適さない。FeSi粉は融点が1
410℃で安定なので、珪化鉄層を形成するには、Fe
Si粉を用いたプラズマ溶射法でFeSiの溶射膜を形
成するのがよい。
【0013】本発明では、Fe3Si 層はMg−Si合
金浴を用いたSi浸透法により、FeSi層はFeSi
粉を原料にしたプラズマ溶射法により形成する。これら
の方法によって緻密な珪化鉄の膜が比較的容易に形成で
き、形成された珪化鉄層は、母材である鉄との密着性が
よい。従って、表面に珪化鉄層を有する鉄製部品は、溶
融金属中でも腐食されず長寿命であるから、このような
鉄製部品を用いた溶融金属めっき装置は長時間の運転が
可能となり、めっき製品の生産効率が向上する。
金浴を用いたSi浸透法により、FeSi層はFeSi
粉を原料にしたプラズマ溶射法により形成する。これら
の方法によって緻密な珪化鉄の膜が比較的容易に形成で
き、形成された珪化鉄層は、母材である鉄との密着性が
よい。従って、表面に珪化鉄層を有する鉄製部品は、溶
融金属中でも腐食されず長寿命であるから、このような
鉄製部品を用いた溶融金属めっき装置は長時間の運転が
可能となり、めっき製品の生産効率が向上する。
【0014】また、母材である鉄と珪化鉄層との間に、
鉄,珪素およびコバルトからなる中間層、例えばFeS
i−12Coの層を設けてもよい。母材である鉄と珪化
鉄層との間に鉄,珪素およびコバルトからなる中間層を
設ければ、熱衝撃が与えられても、珪化鉄層が母材であ
る鉄から剥離するのを防止できる。
鉄,珪素およびコバルトからなる中間層、例えばFeS
i−12Coの層を設けてもよい。母材である鉄と珪化
鉄層との間に鉄,珪素およびコバルトからなる中間層を
設ければ、熱衝撃が与えられても、珪化鉄層が母材であ
る鉄から剥離するのを防止できる。
【0015】本発明の他の特徴は、固体金属に接して回
転する鉄製の回転体が、表面に珪化鉄層を有することに
ある。シンクロール,サポートロール等の回転体の表面
に珪化鉄層を設けた溶融金属めっき装置では、シンクロ
ール,サポートロール等が耐食性および耐摩耗性に優れ
るので、長時間のめっき運転ができ、めっき製品の生産
性が向上する。また、ドロスの発生が少ないので、めっ
き不良が少なくなり、めっきの品質を向上できるととも
に、溶融金属自体の寿命を長くできる。
転する鉄製の回転体が、表面に珪化鉄層を有することに
ある。シンクロール,サポートロール等の回転体の表面
に珪化鉄層を設けた溶融金属めっき装置では、シンクロ
ール,サポートロール等が耐食性および耐摩耗性に優れ
るので、長時間のめっき運転ができ、めっき製品の生産
性が向上する。また、ドロスの発生が少ないので、めっ
き不良が少なくなり、めっきの品質を向上できるととも
に、溶融金属自体の寿命を長くできる。
【0016】また、本発明の他の特徴は、回転体の回転
軸を支える軸受が、表面に珪化鉄層を有する回転軸と接
する炭素繊維製の部材を有することにある。鉄製の母材
の表面にFe3Si 層が形成された回転軸とカーボン・
カーボンファイバー複合材などの炭素繊維製の軸受との
組み合わせを用いた溶融金属めっき装置では、回転軸の
腐食および摩耗がたいへん小さいので、長時間運転して
も鋼板に振動が発生せず、めっき品質を長時間維持する
ことができる。
軸を支える軸受が、表面に珪化鉄層を有する回転軸と接
する炭素繊維製の部材を有することにある。鉄製の母材
の表面にFe3Si 層が形成された回転軸とカーボン・
カーボンファイバー複合材などの炭素繊維製の軸受との
組み合わせを用いた溶融金属めっき装置では、回転軸の
腐食および摩耗がたいへん小さいので、長時間運転して
も鋼板に振動が発生せず、めっき品質を長時間維持する
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の溶融金属めっき装置に用
いられる鉄製部品を模擬した試験片について各種の試験
を行った。試験片は、直径10mm長さ20mmの炭素鋼
(S45C)製の円柱形母材の表面に珪化鉄の層を形成
したものである。試験片には、珪化鉄がFe3Si であ
る試験片Aと、FeSiである試験片Bの2種類を用意
した。
いられる鉄製部品を模擬した試験片について各種の試験
を行った。試験片は、直径10mm長さ20mmの炭素鋼
(S45C)製の円柱形母材の表面に珪化鉄の層を形成
したものである。試験片には、珪化鉄がFe3Si であ
る試験片Aと、FeSiである試験片Bの2種類を用意
した。
【0018】試験片Aには、Si浸透法で、炭素鋼製の
円柱形母材の表面にFe3Si 層が形成されている。具
体的には、炭素鋼製の円柱形母材をMg−3%Si合金
浴(工業用マグネシウムに重量比で3%の高純度シリコ
ンを添加したMg−3%Si合金を溶融させたもの)
に、850℃で15分間浸漬して、表面に厚さが約10
0μmのFe3Si 層を形成した。
円柱形母材の表面にFe3Si 層が形成されている。具
体的には、炭素鋼製の円柱形母材をMg−3%Si合金
浴(工業用マグネシウムに重量比で3%の高純度シリコ
ンを添加したMg−3%Si合金を溶融させたもの)
に、850℃で15分間浸漬して、表面に厚さが約10
0μmのFe3Si 層を形成した。
【0019】試験片Bには、プラズマ溶射法で、炭素鋼
製の円柱形母材の表面にFeSi層が形成されている。
具体的には、平均径5μmのFeSi粉をプラズマジェ
ットに投入し、FeSiを炭素鋼製の円柱形母材の表面
に吹き付けて、厚さ約250μmのFeSi層を形成し
た。
製の円柱形母材の表面にFeSi層が形成されている。
具体的には、平均径5μmのFeSi粉をプラズマジェ
ットに投入し、FeSiを炭素鋼製の円柱形母材の表面
に吹き付けて、厚さ約250μmのFeSi層を形成し
た。
【0020】試験片A,Bともに光学顕微鏡で観察する
と、珪化鉄の層は緻密質であった。試験は、(1)溶損
試験,(2)摺動試験,(3)耐熱衝撃性試験を行っ
た。 (1)溶損試験 試験片Aおよび試験片Bを亜鉛−アルミニウム合金浴の
中に置き、珪化鉄層が溶ける度合いを調べた。亜鉛−ア
ルミニウム合金浴はアルミニウムと亜鉛の合金を溶融さ
せたものである。アルミニウムと亜鉛の組成比を変え
て、460℃から620℃の亜鉛−アルミニウム合金浴
を用意した。これらの亜鉛−アルミニウム合金浴中に試
験片を周速20m/分で回転させた状態で100時間保
持してから、試験片を切断し、Fe−Si系化合物の層
を光学顕微鏡で観察した。
と、珪化鉄の層は緻密質であった。試験は、(1)溶損
試験,(2)摺動試験,(3)耐熱衝撃性試験を行っ
た。 (1)溶損試験 試験片Aおよび試験片Bを亜鉛−アルミニウム合金浴の
中に置き、珪化鉄層が溶ける度合いを調べた。亜鉛−ア
ルミニウム合金浴はアルミニウムと亜鉛の合金を溶融さ
せたものである。アルミニウムと亜鉛の組成比を変え
て、460℃から620℃の亜鉛−アルミニウム合金浴
を用意した。これらの亜鉛−アルミニウム合金浴中に試
験片を周速20m/分で回転させた状態で100時間保
持してから、試験片を切断し、Fe−Si系化合物の層
を光学顕微鏡で観察した。
【0021】比較例として、炭素鋼製の円柱形母材の表
面に、Fe−C系化合物,Fe−S系化合物,Fe−P
系化合物,窒化鉄(主成分Fe4NにFe2〜3Nを含
む)および硼化鉄(FeB及びFe2B)の層を形成した
試験片をそれぞれ作製し、試験片A及びBと同様に試験
した。
面に、Fe−C系化合物,Fe−S系化合物,Fe−P
系化合物,窒化鉄(主成分Fe4NにFe2〜3Nを含
む)および硼化鉄(FeB及びFe2B)の層を形成した
試験片をそれぞれ作製し、試験片A及びBと同様に試験
した。
【0022】試験結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】試験片A(Fe3Si )には、Al濃度6
0%まではFe3Si 層の溶損が認められず、100%
で多少溶損が認められた。試験片B(FeSi)には、
Al濃度100%までFe3Si 層の溶損がほとんど認
められなかった。
0%まではFe3Si 層の溶損が認められず、100%
で多少溶損が認められた。試験片B(FeSi)には、
Al濃度100%までFe3Si 層の溶損がほとんど認
められなかった。
【0025】Fe−C系化合物の層を有する試験片で
は、亜鉛に5%以上のアルミニウムを含有する合金浴中
では、Fe−C系化合物の層が消失してしまう。
は、亜鉛に5%以上のアルミニウムを含有する合金浴中
では、Fe−C系化合物の層が消失してしまう。
【0026】Fe−S系化合物の層を有する試験片は、
アルミニウム濃度1%以上でFe−S系化合物の層が消
失し、0.5% 以下でも溶損が多い。
アルミニウム濃度1%以上でFe−S系化合物の層が消
失し、0.5% 以下でも溶損が多い。
【0027】Fe−P系化合物の層を有する試験片は、
純亜鉛でも溶損が起り、アルミニウムの含有量に関わら
ず膜が消失してしまう。
純亜鉛でも溶損が起り、アルミニウムの含有量に関わら
ず膜が消失してしまう。
【0028】窒化鉄の層(主成分Fe4N)を有する試験
片は、いずれの浴でも溶損した。
片は、いずれの浴でも溶損した。
【0029】硼化鉄の層(FeB及びFe2B)を有する
試験片は、アルミニウム濃度1%までは溶損が見られな
かったが10%で多少溶損が認められ、55%以上では
溶損した。
試験片は、アルミニウム濃度1%までは溶損が見られな
かったが10%で多少溶損が認められ、55%以上では
溶損した。
【0030】以上の結果より、炭素鋼の母材の表面に形
成された珪化鉄層は、耐食性に優れ、アルミニウム濃度
55%以上でも安定であることがわかった。
成された珪化鉄層は、耐食性に優れ、アルミニウム濃度
55%以上でも安定であることがわかった。
【0031】また、プラズマ溶射法で形成されたFeS
i珪化鉄の膜は母材から剥離していなかった。
i珪化鉄の膜は母材から剥離していなかった。
【0032】一般に、プラズマ溶射法で炭素鋼製の母材
の表面に形成された他のセラミックス膜(Al2O3,Z
rO2,TiC,WC−12Co,TiB2等)は、膜自
体はZn−55%Al溶融金属中で溶損しないが、母材
からは剥離してしまう。これは、プラズマ溶射法で形成
された他のセラミックス膜には多くのピンホールが存在
し、そのピンホールを通った溶融金属が母材に達して母
材を腐食するためと考えられる。一方、プラズマ溶射法
で形成されたFeSi珪化鉄の膜が剥離しなかったの
は、FeSiの融点が1410℃とAl2O3,Zr
O2 ,TiC,WC−12Co,TiB2 の2000〜
3100℃に比べ非常に低いから、成膜の際にできるピ
ンホール径が非常に小さいか、ピンホールが発生しなか
ったためと考えられる。
の表面に形成された他のセラミックス膜(Al2O3,Z
rO2,TiC,WC−12Co,TiB2等)は、膜自
体はZn−55%Al溶融金属中で溶損しないが、母材
からは剥離してしまう。これは、プラズマ溶射法で形成
された他のセラミックス膜には多くのピンホールが存在
し、そのピンホールを通った溶融金属が母材に達して母
材を腐食するためと考えられる。一方、プラズマ溶射法
で形成されたFeSi珪化鉄の膜が剥離しなかったの
は、FeSiの融点が1410℃とAl2O3,Zr
O2 ,TiC,WC−12Co,TiB2 の2000〜
3100℃に比べ非常に低いから、成膜の際にできるピ
ンホール径が非常に小さいか、ピンホールが発生しなか
ったためと考えられる。
【0033】従って、プラズマ溶射法で形成されたFe
Si珪化鉄の膜は、プラズマ溶射法で形成された他のセ
ラミックス膜に比べて、炭素鋼製の母材を被覆する性能
が高いといえる。
Si珪化鉄の膜は、プラズマ溶射法で形成された他のセ
ラミックス膜に比べて、炭素鋼製の母材を被覆する性能
が高いといえる。
【0034】次に、試験片A(Fe3Si )および試験
片B(FeSi)の膜厚を変えたものについて、溶損試
験を行った。
片B(FeSi)の膜厚を変えたものについて、溶損試
験を行った。
【0035】試験片Aについては、炭素鋼製の母材をM
g−3%Si合金浴に850℃で0.5,1,3,5,
10 分間浸漬して、平均膜厚が4,8,20,40,
70μmのものを用意した。試験片Bについては、平均
径5μmのFeSi粉を用いたプラズマ溶射のスキャニ
ングスピードを変えて、平均膜厚が20,45,60,
95,135μmのものを用意した。
g−3%Si合金浴に850℃で0.5,1,3,5,
10 分間浸漬して、平均膜厚が4,8,20,40,
70μmのものを用意した。試験片Bについては、平均
径5μmのFeSi粉を用いたプラズマ溶射のスキャニ
ングスピードを変えて、平均膜厚が20,45,60,
95,135μmのものを用意した。
【0036】溶損試験は、Zn−55%Al浴を用い、
浴温度600℃,回転無,浸漬時間100時間の条件下
で行った。溶損試験後試験片を取り出し、HCL水溶液
に気泡(H2 )の発生がなくなるまで浸した後、表面を
目視及び光学顕微鏡により観察して腐食の有無を調べ
た。
浴温度600℃,回転無,浸漬時間100時間の条件下
で行った。溶損試験後試験片を取り出し、HCL水溶液
に気泡(H2 )の発生がなくなるまで浸した後、表面を
目視及び光学顕微鏡により観察して腐食の有無を調べ
た。
【0037】その結果、試験片Aについて、平均膜厚4
及び8μmの試験片は腐食による欠陥が見られたが、平
均膜厚20μm以上では腐食による欠陥はなかった。試
験片Bについて、平均膜厚20μmの試験片では腐食に
よる欠陥が見られたが、平均膜厚45μm以上では腐食
による欠陥はなかった。
及び8μmの試験片は腐食による欠陥が見られたが、平
均膜厚20μm以上では腐食による欠陥はなかった。試
験片Bについて、平均膜厚20μmの試験片では腐食に
よる欠陥が見られたが、平均膜厚45μm以上では腐食
による欠陥はなかった。
【0038】試験片Aと試験片Bとで腐食に耐える膜厚
に差があるのは、プラズマ溶射法で形成した膜は、Si
浸透法で形成した膜に比べて膜の粗度が大きいから、亜
鉛−アルミニウム合金と接触する面積が広く、腐食しや
すいためと考えられる。以上の結果より、Si浸透法で
Fe3Si 膜を形成する場合、膜厚は20μm以上に、
プラズマ溶射法でFeSi膜を形成する場合、膜厚は4
5μm以上にすることが好ましい。
に差があるのは、プラズマ溶射法で形成した膜は、Si
浸透法で形成した膜に比べて膜の粗度が大きいから、亜
鉛−アルミニウム合金と接触する面積が広く、腐食しや
すいためと考えられる。以上の結果より、Si浸透法で
Fe3Si 膜を形成する場合、膜厚は20μm以上に、
プラズマ溶射法でFeSi膜を形成する場合、膜厚は4
5μm以上にすることが好ましい。
【0039】(2)摺動試験 はじめに、ロールと鋼板との摩擦係数およびロールの摩
擦量を調べるために、試験片Aと軟鉄鋼製の試験片とを
用いて摺動試験を行った。軟鉄鋼製の試験片はめっき処
理される鋼板を模擬している。
擦量を調べるために、試験片Aと軟鉄鋼製の試験片とを
用いて摺動試験を行った。軟鉄鋼製の試験片はめっき処
理される鋼板を模擬している。
【0040】試験片Aは、炭素鋼製の母材を800℃の
Mg−5%Si合金浴に1時間浸漬して作製した。試験
片Aの表面には、約150μmの比較的多孔質の層が存
在し、その層と母材の間に約350μmの緻密質なFe
3Si 層が存在した。X線回析法により組成を分析する
と、ごく表面にシリコンが過剰なFeSi2 が僅かに検
出されたが、それ以外の生成層はFe3Si であった。
試験片Aと軟鉄鋼製の試験片とを面圧5MPaで接触さ
せ、試験片Aを回転速度16m/min で回転させ、亜鉛
−アルミニウム合金浴の組成比を変えて、10時間の連
続運転を行った。
Mg−5%Si合金浴に1時間浸漬して作製した。試験
片Aの表面には、約150μmの比較的多孔質の層が存
在し、その層と母材の間に約350μmの緻密質なFe
3Si 層が存在した。X線回析法により組成を分析する
と、ごく表面にシリコンが過剰なFeSi2 が僅かに検
出されたが、それ以外の生成層はFe3Si であった。
試験片Aと軟鉄鋼製の試験片とを面圧5MPaで接触さ
せ、試験片Aを回転速度16m/min で回転させ、亜鉛
−アルミニウム合金浴の組成比を変えて、10時間の連
続運転を行った。
【0041】図1に、結果を示す。比較のため、約10
0μmのFeB膜を有する試験片による試験結果も図1
に示す。
0μmのFeB膜を有する試験片による試験結果も図1
に示す。
【0042】図1で、○印で示した試験片A(Fe3S
i)の場合は、すべての亜鉛−アルミニウム合金浴で、
溶損・摩耗はほとんどなく、摩擦係数が0.1程度であ
った。これは充分低い摩耗係数である。したがって、炭
素鋼製の母材の表面にFe3Si層を有する部品は、耐食
性および耐摩耗性に優れているので、溶融金属中の部品
として適しているとともに、シンクロールやサポートロ
ールなどの鋼板と接触する部品としても適していると言
える。
i)の場合は、すべての亜鉛−アルミニウム合金浴で、
溶損・摩耗はほとんどなく、摩擦係数が0.1程度であ
った。これは充分低い摩耗係数である。したがって、炭
素鋼製の母材の表面にFe3Si層を有する部品は、耐食
性および耐摩耗性に優れているので、溶融金属中の部品
として適しているとともに、シンクロールやサポートロ
ールなどの鋼板と接触する部品としても適していると言
える。
【0043】一方、●印で示したFeB膜を有する試験
片では、アルミニウム濃度10%の亜鉛−アルミニウム
浴で摩耗が現れ、溶損が生じた。さらにアルミニウム含
有量が増すと、溶損に起因する摩耗が大きく進む。アル
ミニウム濃度60%以上では、FeB膜は消失した。し
たがって、FeB膜を有する部品は溶融金属中の部品と
して不適格である。
片では、アルミニウム濃度10%の亜鉛−アルミニウム
浴で摩耗が現れ、溶損が生じた。さらにアルミニウム含
有量が増すと、溶損に起因する摩耗が大きく進む。アル
ミニウム濃度60%以上では、FeB膜は消失した。し
たがって、FeB膜を有する部品は溶融金属中の部品と
して不適格である。
【0044】次に、ロールと軸受との摩擦係数およびロ
ールの摩擦量を調べるために、試験片Aおよび試験片B
とカーボン・カーボンファイバー製の試験片との摺動試
験を行った。カーボン・カーボンファイバー製の試験片
は、シンクロールやサポートロールなどの軸を支える軸
受を模擬している。
ールの摩擦量を調べるために、試験片Aおよび試験片B
とカーボン・カーボンファイバー製の試験片との摺動試
験を行った。カーボン・カーボンファイバー製の試験片
は、シンクロールやサポートロールなどの軸を支える軸
受を模擬している。
【0045】試験片Aは表面に、炭素鋼製の母材を85
0℃のMg−3%Si合金浴に20時間浸漬して形成さ
れた約180μmのFe3Si 層を有する。試験片B
は表面に、プラズマ溶射法によって形成された約100
μmのFeSi層を有する。カーボン・カーボンファイ
バー製の試験片は、炭素繊維(5〜7μm)の表面にあ
らかじめマトリックス(ピッチ系カーボン)成分を含ま
せた直径80〜120μmの繊維束をホットプレス成形
してから焼成(真空中、2300℃)したものである。
カーボン・カーボンファイバー複合材は、溶融金属に対
して高い耐食性を有し、しかも固体潤滑性を有するの
で、摺動部材として従来から用いられている。
0℃のMg−3%Si合金浴に20時間浸漬して形成さ
れた約180μmのFe3Si 層を有する。試験片B
は表面に、プラズマ溶射法によって形成された約100
μmのFeSi層を有する。カーボン・カーボンファイ
バー製の試験片は、炭素繊維(5〜7μm)の表面にあ
らかじめマトリックス(ピッチ系カーボン)成分を含ま
せた直径80〜120μmの繊維束をホットプレス成形
してから焼成(真空中、2300℃)したものである。
カーボン・カーボンファイバー複合材は、溶融金属に対
して高い耐食性を有し、しかも固体潤滑性を有するの
で、摺動部材として従来から用いられている。
【0046】Zn−55%Al合金浴中で、試験片Aお
よび試験片Bをそれぞれカーボン・カーボンファイバー
製の試験片と面圧5MPaで接触させ、試験片Aおよび
試験片Bを回転速度16m/min で回転させ、10時間
の連続運転を行った。
よび試験片Bをそれぞれカーボン・カーボンファイバー
製の試験片と面圧5MPaで接触させ、試験片Aおよび
試験片Bを回転速度16m/min で回転させ、10時間
の連続運転を行った。
【0047】図2に、結果を示す。比較のため、ステン
レス304製試験片とカーボン・カーボンファイバー製
の試験片による試験結果も図2に示す。
レス304製試験片とカーボン・カーボンファイバー製
の試験片による試験結果も図2に示す。
【0048】試験片A(Fe3Si )とカーボン・カー
ボンファイバー製の試験片との組み合わせ、および、試
験片B(FeSi)とカーボン・カーボンファイバー製
の試験片との組み合わせでは、試験開始から10時間経
過まで、摩擦係数が0.1 程度であり、摩耗量も小さか
った。したがって、シンクロールやサポートロールなど
の軸の表面にFe3Si 層を形成して、カーボン・カー
ボンファイバー製の軸受と組み合わせれば、耐食性およ
び耐摩耗性に優れ、信頼性の高い摺動部を構成すること
ができる。
ボンファイバー製の試験片との組み合わせ、および、試
験片B(FeSi)とカーボン・カーボンファイバー製
の試験片との組み合わせでは、試験開始から10時間経
過まで、摩擦係数が0.1 程度であり、摩耗量も小さか
った。したがって、シンクロールやサポートロールなど
の軸の表面にFe3Si 層を形成して、カーボン・カー
ボンファイバー製の軸受と組み合わせれば、耐食性およ
び耐摩耗性に優れ、信頼性の高い摺動部を構成すること
ができる。
【0049】一方、ステンレス試験片とカーボン・カー
ボンファイバー製試験片の組み合わせでは、摩擦係数は
小さいが、ステンレス試験片の摩耗量が時間経過ととも
に大きくなる。
ボンファイバー製試験片の組み合わせでは、摩擦係数は
小さいが、ステンレス試験片の摩耗量が時間経過ととも
に大きくなる。
【0050】また、摺動試験では、試験片A,Bとも、
珪化鉄層は母材から剥離しなかったので、珪化鉄層は母
材と密着性が良いといえる。
珪化鉄層は母材から剥離しなかったので、珪化鉄層は母
材と密着性が良いといえる。
【0051】(3)耐熱衝撃性試験 炭素鋼製の母材の表面に珪化鉄層を形成した試験部材
C、および、炭素鋼製の母材の表面にFeSi−12C
oの層を挟んで珪化鉄層を形成した試験部材Dの耐熱衝
撃性を調べた。
C、および、炭素鋼製の母材の表面にFeSi−12C
oの層を挟んで珪化鉄層を形成した試験部材Dの耐熱衝
撃性を調べた。
【0052】試験部材Cは、外径250mmΦ,内径21
0mmΦ,長さ300mmのS45C炭素鋼製で中空の母材
に、プラズマ溶射法により約200μmの厚さのFeS
i層を形成したものである。試験部材Dは、試験部材C
と同じ母材に、プラズマ溶射法により約70μmのFe
Si−12Co中間層を形成し、次に約200μmのF
eSi層を形成したものである。
0mmΦ,長さ300mmのS45C炭素鋼製で中空の母材
に、プラズマ溶射法により約200μmの厚さのFeS
i層を形成したものである。試験部材Dは、試験部材C
と同じ母材に、プラズマ溶射法により約70μmのFe
Si−12Co中間層を形成し、次に約200μmのF
eSi層を形成したものである。
【0053】これらの試験部材を600℃に加熱したZ
n−55%Al浴中に投入する方法により熱衝撃を与え
た後、各部材をHCl水溶液に浸して付着したZn−A
lを除去し表面を目視観察した。
n−55%Al浴中に投入する方法により熱衝撃を与え
た後、各部材をHCl水溶液に浸して付着したZn−A
lを除去し表面を目視観察した。
【0054】試験部材Cのエッジ部に剥離が生じてい
た。これは熱衝撃による熱膨張差に基づく応力発生によ
ると考えられた。一方、試験部材Dには剥離はなかっ
た。
た。これは熱衝撃による熱膨張差に基づく応力発生によ
ると考えられた。一方、試験部材Dには剥離はなかっ
た。
【0055】従って、耐熱衝撃のために、炭素鋼製の母
材とFeSi層の間に、FeSi−12Coの中間層を
設けることが有効である。
材とFeSi層の間に、FeSi−12Coの中間層を
設けることが有効である。
【0056】(実施例1)本発明の第1の実施例である
溶融金属めっき装置を説明する。本実施例の溶融金属め
っき装置は、炭素鋼製の母材の表面に珪化鉄層が形成さ
れた部品を用いている。図3に、本実施例の溶融金属め
っき装置の一例を示す。
溶融金属めっき装置を説明する。本実施例の溶融金属め
っき装置は、炭素鋼製の母材の表面に珪化鉄層が形成さ
れた部品を用いている。図3に、本実施例の溶融金属め
っき装置の一例を示す。
【0057】本実施例の溶融金属めっき装置は、溶融金
属1を内部に満たすめっき浴槽2,帯状の鋼板3をめっ
き浴槽2に導くスナウト4,めっき浴槽2内に配置され
て、鋼板3の方向を変えるシンクロール5,めっき浴槽
2内に配置されて、鋼板3の振動を抑えるサポートロー
ル6、および、めっき浴槽2から引き出された鋼板3の
表面に付着している過剰の溶融金属1を除去するガスワ
イピング装置7を有する。本実施例では、シンクロール
5及びサポートロール6は、溶融金属1と接触する表面
はすべて珪化鉄層で被覆されている。シンクロール5及
びサポートロール6のそれぞれの軸は、めっき浴槽2内
に固定された軸受8および9によって支えられる。サポ
ートロール6の直径はシンクロール5の直径の3分の1
程度である。
属1を内部に満たすめっき浴槽2,帯状の鋼板3をめっ
き浴槽2に導くスナウト4,めっき浴槽2内に配置され
て、鋼板3の方向を変えるシンクロール5,めっき浴槽
2内に配置されて、鋼板3の振動を抑えるサポートロー
ル6、および、めっき浴槽2から引き出された鋼板3の
表面に付着している過剰の溶融金属1を除去するガスワ
イピング装置7を有する。本実施例では、シンクロール
5及びサポートロール6は、溶融金属1と接触する表面
はすべて珪化鉄層で被覆されている。シンクロール5及
びサポートロール6のそれぞれの軸は、めっき浴槽2内
に固定された軸受8および9によって支えられる。サポ
ートロール6の直径はシンクロール5の直径の3分の1
程度である。
【0058】外部で水素等により還元され、表面が活性
化された帯状の鋼板3は、スナウト4を通って、めっき
浴槽2内の溶融金属1の中に導かれる。鋼板3は、シン
クロール5により進行方向を変えられ、サポートロール
6を経てめっき浴槽2から引き出された後、ガスワイピ
ング装置7により過剰の溶融金属1が除去されてめっき
厚が調整され、めっき処理済み鋼板となって送りだされ
てゆく。鋼板3の供給と巻き取りは連動で、鋼板3には
一定の張力がかかるようになっている。供給及び巻き取
り速度は10〜200m/min である。
化された帯状の鋼板3は、スナウト4を通って、めっき
浴槽2内の溶融金属1の中に導かれる。鋼板3は、シン
クロール5により進行方向を変えられ、サポートロール
6を経てめっき浴槽2から引き出された後、ガスワイピ
ング装置7により過剰の溶融金属1が除去されてめっき
厚が調整され、めっき処理済み鋼板となって送りだされ
てゆく。鋼板3の供給と巻き取りは連動で、鋼板3には
一定の張力がかかるようになっている。供給及び巻き取
り速度は10〜200m/min である。
【0059】本実施例の溶融金属めっき装置に用いたシ
ンクロール5及びサポートロール6について詳しく説明
する。
ンクロール5及びサポートロール6について詳しく説明
する。
【0060】図4にシンクロール5を示す。シンクロー
ル5は、S45C炭素鋼製の円筒の胴部10と、S45
C炭素鋼製の軸部11とからなる。軸部11の一端はフ
ランジ状に加工されており、胴部10と軸部11とはボ
ルト12で連結されている。サポートロール6も、シン
クロール5と同様に、S45C炭素鋼製の円筒の胴部
と、S45C炭素鋼製の軸部とからなる。
ル5は、S45C炭素鋼製の円筒の胴部10と、S45
C炭素鋼製の軸部11とからなる。軸部11の一端はフ
ランジ状に加工されており、胴部10と軸部11とはボ
ルト12で連結されている。サポートロール6も、シン
クロール5と同様に、S45C炭素鋼製の円筒の胴部
と、S45C炭素鋼製の軸部とからなる。
【0061】図5にシンクロール5の断面を示す。シン
クロール5は、S45C炭素鋼の表面に、Fe3Si 層
13が形成されている。シンクロール5にFe3Si 層
13を形成する方法を以下に説明する。
クロール5は、S45C炭素鋼の表面に、Fe3Si 層
13が形成されている。シンクロール5にFe3Si 層
13を形成する方法を以下に説明する。
【0062】まず、S45C炭素鋼を900℃の温度で
10時間保持した後、炉中で徐冷する前処理を行った。
前処理したS45C炭素鋼から、機械加工で胴部10と
軸部11を作り、ロールに組み立てた。
10時間保持した後、炉中で徐冷する前処理を行った。
前処理したS45C炭素鋼から、機械加工で胴部10と
軸部11を作り、ロールに組み立てた。
【0063】次に、ロールの表面にFe3Si 層13を
形成するための珪化処理をSi浸透法で行った。珪化処
理は、まず、ロールをステンレス鋼(SU316)製の
円筒状ケースに吊り下げておき、工業用マグネシウムに
重量比で5%高純度シリコンを添加したMg−5%Si
合金塊を円筒状ケースに投入した。
形成するための珪化処理をSi浸透法で行った。珪化処
理は、まず、ロールをステンレス鋼(SU316)製の
円筒状ケースに吊り下げておき、工業用マグネシウムに
重量比で5%高純度シリコンを添加したMg−5%Si
合金塊を円筒状ケースに投入した。
【0064】円筒状ケースをアルゴン雰囲気の電気炉内
で800℃に加熱してMg−5%Si合金を溶融させ、
ロールを溶融金属中に3時間保持した。
で800℃に加熱してMg−5%Si合金を溶融させ、
ロールを溶融金属中に3時間保持した。
【0065】珪化処理の後、溶融金属中からロールを取
り出して800℃に加熱された電気炉に移し、30℃/
hの冷却速度で室温まで冷却した。完成したシンクロー
ル5の胴部10及び軸部11の表面には、厚さが110
μm〜140μmのFe3Si層13が形成されており、
割れや剥離はなかった。サポートロール6もシンクロー
ル5と同様にして作製した。
り出して800℃に加熱された電気炉に移し、30℃/
hの冷却速度で室温まで冷却した。完成したシンクロー
ル5の胴部10及び軸部11の表面には、厚さが110
μm〜140μmのFe3Si層13が形成されており、
割れや剥離はなかった。サポートロール6もシンクロー
ル5と同様にして作製した。
【0066】次に、めっき浴槽2内に固定された軸受8
および9について説明する。軸受8および9は、シンク
ロール5及びサポートロール6のそれぞれの軸を支える
ものである。
および9について説明する。軸受8および9は、シンク
ロール5及びサポートロール6のそれぞれの軸を支える
ものである。
【0067】図6に軸受8を示す。シンクロール5に鋼
板3の張力が下方からかかるため、シンクロール5の軸
受8は円弧状である。耐熱鋼製のホルダー14にカーボ
ン・カーボンファイバー複合材15を内張りしてある。
ホルダー14の表面はシンクロール5と同様にFe3S
i 層13が被覆されている。サポートロール6の軸受
9も、シンクロール5の軸受8と同様のものでよいが、
図10に示すように、カーボン・カーボンファイバー複
合材15およびホルダー14を筒状としてもよい。
板3の張力が下方からかかるため、シンクロール5の軸
受8は円弧状である。耐熱鋼製のホルダー14にカーボ
ン・カーボンファイバー複合材15を内張りしてある。
ホルダー14の表面はシンクロール5と同様にFe3S
i 層13が被覆されている。サポートロール6の軸受
9も、シンクロール5の軸受8と同様のものでよいが、
図10に示すように、カーボン・カーボンファイバー複
合材15およびホルダー14を筒状としてもよい。
【0068】図7に、シンクロール5と軸受8とを組み
合わせたときの軸方向断面を示す。軸部11の側面およ
び端面にFe3Si 層13があり、カーボン・カーボン
ファイバー複合材15と接触し、摺動する。
合わせたときの軸方向断面を示す。軸部11の側面およ
び端面にFe3Si 層13があり、カーボン・カーボン
ファイバー複合材15と接触し、摺動する。
【0069】シンクロール5と軸受8を、600℃のZ
n−55%Al合金をめっき浴槽2に満たした溶融金属
めっき装置に組み入れ、連続100時間使用した。使用
後に、胴部10,軸部11ともに損耗は全く見られず、
カーボン・カーボンファイバー複合材15の摺動面は滑
らかであった。また、胴部にはドロスなどの付着もなく
良好であった。
n−55%Al合金をめっき浴槽2に満たした溶融金属
めっき装置に組み入れ、連続100時間使用した。使用
後に、胴部10,軸部11ともに損耗は全く見られず、
カーボン・カーボンファイバー複合材15の摺動面は滑
らかであった。また、胴部にはドロスなどの付着もなく
良好であった。
【0070】したがって、本実施例の溶融金属めっき装
置は、シンクロール,サポートロール等が耐食性および
耐摩耗性に優れるので、長時間のめっき運転ができ、め
っき鋼板の生産性が向上する。また、シンクロール,サ
ポートロール等の軸部11の腐食および摩耗がたいへん
小さいので、長時間運転しても鋼板に振動が発生せず、
めっき品質を長時間維持することができる。また、ドロ
スの発生が少ないので、めっき不良が少なくなり、めっ
きの品質を向上できるとともに、溶融金属自体の寿命を
長くできる。
置は、シンクロール,サポートロール等が耐食性および
耐摩耗性に優れるので、長時間のめっき運転ができ、め
っき鋼板の生産性が向上する。また、シンクロール,サ
ポートロール等の軸部11の腐食および摩耗がたいへん
小さいので、長時間運転しても鋼板に振動が発生せず、
めっき品質を長時間維持することができる。また、ドロ
スの発生が少ないので、めっき不良が少なくなり、めっ
きの品質を向上できるとともに、溶融金属自体の寿命を
長くできる。
【0071】また、軸受8では、ホルダー14にカーボ
ン・カーボンファイバー複合材15を内張りしたが、図
8に示すように、ブロック状のカーボン・カーボンファ
イバー複合材15をホルダー14に埋め込んでもよい。
ン・カーボンファイバー複合材15を内張りしたが、図
8に示すように、ブロック状のカーボン・カーボンファ
イバー複合材15をホルダー14に埋め込んでもよい。
【0072】以上では、シンクロール5,サポートロー
ル6および軸受8,9について、表面を珪化鉄層で被覆
したものを説明したが、溶融金属めっき装置におけるこ
れら以外の部品の表面にも珪化鉄層を設けても良い。
ル6および軸受8,9について、表面を珪化鉄層で被覆
したものを説明したが、溶融金属めっき装置におけるこ
れら以外の部品の表面にも珪化鉄層を設けても良い。
【0073】例えば、めっき済み鋼板と接触するガイド
ロール,ガスワイピング装置7のノズル部,スナウト
4、および溶融金属の交換に用いる配管,バルブ,ポン
プ等の表面を珪化鉄で被覆すれば、これらが溶融金属に
よって腐食するのを防止できる。
ロール,ガスワイピング装置7のノズル部,スナウト
4、および溶融金属の交換に用いる配管,バルブ,ポン
プ等の表面を珪化鉄で被覆すれば、これらが溶融金属に
よって腐食するのを防止できる。
【0074】ただし、珪化鉄は酸素が存在する環境では
溶融金属により腐食を受けるので、これらの部品の回り
は、大気を避けて非酸化性雰囲気にする必要がある。ス
ナウト4は、水素雰囲気であるスナウト4の内側だけを
珪化鉄層で被覆することもできる。
溶融金属により腐食を受けるので、これらの部品の回り
は、大気を避けて非酸化性雰囲気にする必要がある。ス
ナウト4は、水素雰囲気であるスナウト4の内側だけを
珪化鉄層で被覆することもできる。
【0075】本実施例の亜鉛−アルミニウム合金の溶融
金属のめっき装置によれば、シンクロール5,サポート
ロール6,軸受8および9等の溶融金属中に置かれる部
品が充分な耐腐食性と耐摩耗性を持つので、長時間のめ
っき運転が可能である。
金属のめっき装置によれば、シンクロール5,サポート
ロール6,軸受8および9等の溶融金属中に置かれる部
品が充分な耐腐食性と耐摩耗性を持つので、長時間のめ
っき運転が可能である。
【0076】また、本実施例では、ロールの表面をすべ
て珪化鉄層で被覆したが、溶融金属の種類によっては、
シンクロール5及びサポートロール6の胴部10は従来
のものを用いて、高い面圧および摺動が加わる軸部11
だけを珪化鉄層で被覆しても良い。
て珪化鉄層で被覆したが、溶融金属の種類によっては、
シンクロール5及びサポートロール6の胴部10は従来
のものを用いて、高い面圧および摺動が加わる軸部11
だけを珪化鉄層で被覆しても良い。
【0077】(実施例2)第2の実施例である溶融金属
めっき装置を説明する。本実施例の溶融金属めっき装置
は、第1の実施例とシンクロールおよびサポートロール
が異なるが、他は同じである。本実施例のロールの表面
には、FeSi−12Co中間層とFeSi珪化鉄層が被
覆されている。
めっき装置を説明する。本実施例の溶融金属めっき装置
は、第1の実施例とシンクロールおよびサポートロール
が異なるが、他は同じである。本実施例のロールの表面
には、FeSi−12Co中間層とFeSi珪化鉄層が被
覆されている。
【0078】図9に、シンクロール20の断面を示す。
S45C炭素鋼製の胴部10および軸部11の表面には
厚さ約70μmのFeSi−12Co層16が形成さ
れ、その上に約200μmのFeSi層17が形成され
ている。
S45C炭素鋼製の胴部10および軸部11の表面には
厚さ約70μmのFeSi−12Co層16が形成さ
れ、その上に約200μmのFeSi層17が形成され
ている。
【0079】シンクロール20にFeSi−12Co層
16とFeSi層17を形成する方法を以下に説明す
る。シンクロール5と同様に、前処理、機械加工および
組み立して作製したロールを用いる。
16とFeSi層17を形成する方法を以下に説明す
る。シンクロール5と同様に、前処理、機械加工および
組み立して作製したロールを用いる。
【0080】まず、ロールの表面に、プラズマ溶射法で
FeSi−12Co層16を形成した。さらに、プラズ
マ溶射法でとFeSi層17をFeSi−12Co層1
6の上に形成した。完成したシンクロール20には、割
れや剥離はなかった。サポートロールもシンクロール2
0と同様にして作製した。
FeSi−12Co層16を形成した。さらに、プラズ
マ溶射法でとFeSi層17をFeSi−12Co層1
6の上に形成した。完成したシンクロール20には、割
れや剥離はなかった。サポートロールもシンクロール2
0と同様にして作製した。
【0081】本実施例の溶融金属めっき装置によれば、
第1の実施例で説明した溶融金属めっき装置と同様の効
果が得られるとともに、シンクロール20やサポートロ
ールは耐熱衝撃性に優れるので、溶融金属の補給や交換
の際に、溶融金属の急激な温度変化があっても、シンク
ロール20やサポートロールに割れや剥離が発生するの
を防止でき、溶融金属めっき装置の信頼性が向上する。
第1の実施例で説明した溶融金属めっき装置と同様の効
果が得られるとともに、シンクロール20やサポートロ
ールは耐熱衝撃性に優れるので、溶融金属の補給や交換
の際に、溶融金属の急激な温度変化があっても、シンク
ロール20やサポートロールに割れや剥離が発生するの
を防止でき、溶融金属めっき装置の信頼性が向上する。
【0082】なお、以上では、溶融金属めっき装置の部
品の母材として、炭素鋼が用いられているが、炭素鋼に
限らず、珪化鉄層をSi浸透法またはプラズマ溶射法で
形成できる材料であればよい。
品の母材として、炭素鋼が用いられているが、炭素鋼に
限らず、珪化鉄層をSi浸透法またはプラズマ溶射法で
形成できる材料であればよい。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、表面に珪化鉄層を有す
る鉄製部品は、溶融金属中でも腐食されず長寿命である
から、このような鉄製部品を用いた溶融金属めっき装置
は長時間の運転が可能となり、めっき製品の生産効率が
向上する。珪化鉄層はFe3SiまたはFeSiがよい。
る鉄製部品は、溶融金属中でも腐食されず長寿命である
から、このような鉄製部品を用いた溶融金属めっき装置
は長時間の運転が可能となり、めっき製品の生産効率が
向上する。珪化鉄層はFe3SiまたはFeSiがよい。
【0084】また、母材である鉄と珪化鉄層との間に
鉄,珪素およびコバルトからなる中間層を設ければ、熱
衝撃が与えられても、珪化鉄層が母材である鉄から剥離
するのを防止できる。
鉄,珪素およびコバルトからなる中間層を設ければ、熱
衝撃が与えられても、珪化鉄層が母材である鉄から剥離
するのを防止できる。
【0085】また、シンクロール,サポートロール等の
回転体の表面に珪化鉄層を設けた溶融金属めっき装置で
は、シンクロール,サポートロール等が耐食性および耐
摩耗性に優れるので、長時間のめっき運転ができ、めっ
き製品の生産性が向上する。また、ドロスの発生が少な
いので、めっき不良が少なくなり、めっきの品質を向上
できるとともに、溶融金属自体の寿命を長くできる。
回転体の表面に珪化鉄層を設けた溶融金属めっき装置で
は、シンクロール,サポートロール等が耐食性および耐
摩耗性に優れるので、長時間のめっき運転ができ、めっ
き製品の生産性が向上する。また、ドロスの発生が少な
いので、めっき不良が少なくなり、めっきの品質を向上
できるとともに、溶融金属自体の寿命を長くできる。
【0086】また、回転軸と軸受との組み合わせを、鉄
製の母材の表面にFe3Si 層が形成された回転軸とカ
ーボン・カーボンファイバー複合材などの炭素繊維製の
軸受との組み合わせとした溶融金属めっき装置では、回
転軸の腐食および摩耗がたいへん小さいので、長時間運
転しても鋼板に振動が発生せず、めっき品質を長時間維
持することができる。
製の母材の表面にFe3Si 層が形成された回転軸とカ
ーボン・カーボンファイバー複合材などの炭素繊維製の
軸受との組み合わせとした溶融金属めっき装置では、回
転軸の腐食および摩耗がたいへん小さいので、長時間運
転しても鋼板に振動が発生せず、めっき品質を長時間維
持することができる。
【図1】ロールと鋼板との摺動を模擬した摺動試験の結
果を示す図である。
果を示す図である。
【図2】ロールと軸受との摺動を模擬した摺動試験の結
果を示す図である。
果を示す図である。
【図3】第1の実施例の溶融金属めっき装置を示す図で
ある。
ある。
【図4】シンクロール5を示す図である。
【図5】シンクロール5の断面を示す図である。
【図6】軸受8を示す図である。
【図7】シンクロール5と軸受8とを組み合わせたとき
の軸方向断面を示す図である。
の軸方向断面を示す図である。
【図8】軸受8の他の例を示す図である。
【図9】シンクロール20の断面を示す図である。
【図10】軸受9の例を示す図である。
1…溶融金属、2…めっき浴槽、3…鋼板、4…スナウ
ト、5…シンクロール、6…サポートロール、7…ガス
ワイピング装置、8,9…軸受、10…胴部、11…軸
部、12…ボルト、13…Fe3Si 層、14…ホルダ
ー、15…カーボン・カーボンファイバー複合材、16
…FeSi−12Co層、17…FeSi層、20…シン
クロール。
ト、5…シンクロール、6…サポートロール、7…ガス
ワイピング装置、8,9…軸受、10…胴部、11…軸
部、12…ボルト、13…Fe3Si 層、14…ホルダ
ー、15…カーボン・カーボンファイバー複合材、16
…FeSi−12Co層、17…FeSi層、20…シン
クロール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 淳次 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 下夕村 修 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 木村 武久 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 芳村 泰嗣 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 可児 保宣 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 高倉 芳生 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 下釜 宏徳 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内
Claims (5)
- 【請求項1】固体金属に溶融金属を接触させて、前記固
体金属にめっきを施す溶融金属めっき装置において、 珪化鉄層を表面に有する鉄製部品を備えることを特徴と
する溶融金属めっき装置。 - 【請求項2】前記珪化鉄層はFe3Si またはFeSi
であることを特徴とする請求項1の溶融金属めっき装
置。 - 【請求項3】前記鉄製部材と前記珪化鉄層との間に、
鉄,珪素およびコバルトからなる中間層を有することを
特徴とする請求項1の溶融金属めっき装置。 - 【請求項4】前記固体金属を溶融金属中で移動させるた
めに、前記固体金属に接して回転する鉄製の回転体を有
し、前記回転体は表面に珪化鉄層を有することを特徴と
する請求項1の溶融金属めっき装置。 - 【請求項5】前記回転体の位置を固定するために前記回
転体の回転軸を支える軸受を備え、 前記軸受は、前記回転軸と接する炭素繊維製の部材を有
し、 前記回転体は回転軸の表面に珪化鉄層を有することを特
徴とする請求項4の溶融金属めっき装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11128068A JP2000034552A (ja) | 1998-05-11 | 1999-05-10 | 溶融金属めっき装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12766898 | 1998-05-11 | ||
| JP10-127668 | 1998-05-11 | ||
| JP11128068A JP2000034552A (ja) | 1998-05-11 | 1999-05-10 | 溶融金属めっき装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000034552A true JP2000034552A (ja) | 2000-02-02 |
Family
ID=26463561
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11128068A Pending JP2000034552A (ja) | 1998-05-11 | 1999-05-10 | 溶融金属めっき装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000034552A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007262556A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Jfe Steel Kk | 溶融めっき金属帯の製造方法及び溶融めっき金属帯製造装置 |
| CN100436638C (zh) * | 2004-06-01 | 2008-11-26 | 涟源钢铁集团有限公司 | 连续热镀锌用锌锅沉没辊的加工方法 |
| JP2010095748A (ja) * | 2008-10-15 | 2010-04-30 | Babcock Hitachi Kk | 鉄−ケイ素系金属間化合物からなる溶射用粉末とその製造方法、溶射用粉末からなる溶射皮膜及び該溶射皮膜が被覆された基材 |
-
1999
- 1999-05-10 JP JP11128068A patent/JP2000034552A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100436638C (zh) * | 2004-06-01 | 2008-11-26 | 涟源钢铁集团有限公司 | 连续热镀锌用锌锅沉没辊的加工方法 |
| JP2007262556A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Jfe Steel Kk | 溶融めっき金属帯の製造方法及び溶融めっき金属帯製造装置 |
| JP2010095748A (ja) * | 2008-10-15 | 2010-04-30 | Babcock Hitachi Kk | 鉄−ケイ素系金属間化合物からなる溶射用粉末とその製造方法、溶射用粉末からなる溶射皮膜及び該溶射皮膜が被覆された基材 |
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