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JP2000022150A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JP2000022150A
JP2000022150A JP10190357A JP19035798A JP2000022150A JP 2000022150 A JP2000022150 A JP 2000022150A JP 10190357 A JP10190357 A JP 10190357A JP 19035798 A JP19035798 A JP 19035798A JP 2000022150 A JP2000022150 A JP 2000022150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
nitride film
titanium
resistance
refractory metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10190357A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Nanjo
健 南條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP10190357A priority Critical patent/JP2000022150A/ja
Publication of JP2000022150A publication Critical patent/JP2000022150A/ja
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  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログデバイスのプロセスに対してサリサ
イド技術の整合性を確保し、かつ入出力部のシリサイド
化を完全に抑制し、デバイスの信頼性及び歩留まりを向
上させる。 【解決手段】 半導体基板301全面にチタン膜308
を形成し、その上に窒化チタン膜313を形成し、さら
にその上に、抵抗部304b及び入出力用領域を除いて
レジスト310を形成する(a)。レジスト310をマス
クとして開口部の窒化チタン膜313を除去する(b)。
レジスト310を除去した後、窒化チタン膜313をマ
スクとして開口部のチタン膜308を除去する(d)。チ
タン膜308が残存しているロジック部のゲート電極1
04a及び半導体基板301を熱処理によりシリサイド
化し、チタンシリサイド層311を形成する(e)。未反
応なチタン膜308及び窒化チタン膜313を除去する
(f)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細化が進む半導
体装置の製造方法に関するものであり、特に、ゲート電
極及びソース・ドレイン電極で低抵抗化を目的としてシ
リサイド化した多結晶又は単結晶シリコンと、抵抗素子
などシリサイド化しない多結晶又は単結晶シリコンとを
ともに備えた半導体装置の製造方法に関するものであ
る。そのような半導体装置は、近年特に、製品化が進ん
でいる低電圧駆動で、低消費電力用途の半導体装置、例
えば携帯機器(ページャー、PHS)等に搭載されるDS
P(デジタル・シグナル・プロセッサ)、画像処理チップ
等の半導体装置として利用されている。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の微細化及び高速化の
要求に伴い、トランジスタのゲート電極上及びソース・
ドレイン電極上を自己整合的にシリサイド化するサリサ
イド技術が一般に用いられるようになってきている。ゲ
ート電極、ソース電極及びドレイン電極に代表される多
結晶又は単結晶シリコンが露出している表面は、サリサ
イド技術により全てシリサイド化されることになり、形
成されたシリサイド層は、2〜5Ω/sheet程度の低抵抗
な層抵抗が得えられることから、デバイスの寄生抵抗低
減には必須の技術となりつつある。
【0003】しかし、容量素子や抵抗素子を有するよう
なアナログデバイスにサリサイド技術を応用する場合
に、作製上の問題が発生する。すなわち、従来のアナロ
グデバイスにおいて、特に抵抗素子を形成する場合、1
00Ω/sheet程度のn型又はp型の高濃度不純物拡散層
領域を用いたり、1000Ω/sheet程度のn型又はp型
のウエル領域を用いたり、又は2層ポリシリコンプロセ
スによる20〜50Ω/sheetの多結晶シリコンを用いた
りしていた。特に近年は、抵抗素子の微細化を図るため
に、比較的抵抗値が低い多結晶シリコンを用いる場合が
多くなっている。このようなアナログプロセスにサリサ
イド技術を組み合せると、抵抗素子用の多結晶シリコン
上もシリサイド化されて、2〜5Ω/sheet程度に低抵抗
化されてしまう。そのため、必要な抵抗を得るには、抵
抗素子の線幅をさらに細くする等の制御を行う必要が生
じる。
【0004】また、シリサイド層は熱的安定性の低さ等
により、層抵抗のばらつきが大きいことに起因して、抵
抗値の制御が困難になっている。このような理由によ
り、サリサイド技術をアナログデバイスに応用する場合
は、抵抗素子を構成する多結晶シリコンにはシリサイド
化が起らないようにしなければならない。
【0005】また、アナログデバイスに限らず、半導体
装置の入出力回路部は、比較的大電流を流すために、静
電気によるゲート酸化膜の破壊が問題となっている。そ
の問題に対し、一般的にはソース・ドレイン電極を形成
する高濃度の不純物拡散層領域のレイアウトを考慮し、
入出力部のトランジスタのゲート電極端部のゲート酸化
膜における電界の集中を極力低下するように努めてい
る。その方法として、ソース・ドレインの高濃度の不純
物拡散層領域の層抵抗が100Ω/sheet程度と比較的高
抵抗であることを利用した電界集中の緩和によるものが
ある。
【0006】しかし、そのような入出力回路部のデバイ
スにサリサイド技術を組み合せると、ソース・ドレイン
の高濃度の不純物拡散層領域上もシリサイド化されて、
2〜5Ω/sheet程度に低抵抗化されてしまうため、電界
緩和が十分に発揮できなくなってしまう。そのため、ゲ
ート酸化膜の静電破壊に対する耐性が低下し、不良の原
因となる。このような理由により、入出力回路部の特定
領域の高濃度拡散層領域上もシリサイド化が起らなくな
るようにしなければならない。
【0007】これらの問題に対する従来例として、シリ
サイド層形成工程を変更し、シリコン酸化膜を高融点金
属膜上面に形成し、シリサイド層を形成しない箇所のシ
リコン酸化膜を除去した後、残存するシリコン酸化膜を
マスクとして高融点金属膜を除去する方法を図1に示す
(従来技術1)。
【0008】図1(a)において、単結晶シリコンより成
る半導体基板101上に、シリコン酸化膜より成る素子
分離領域102、ゲート酸化膜103、その上の多結晶
シリコンより成るゲート電極104a、抵抗部のための
多結晶シリコン104b、シリコン酸化膜より成るゲー
ト側壁絶縁膜106、低濃度不純物拡散層領域105、
及び高濃度不純物拡散層領域107が形成されている。
低濃度不純物拡散層領域105及び高濃度不純物拡散層
領域107は、トランジスタ部においてソース電極又は
ドレイン電極の役割を果たしている。半導体基板101
全面上に、フッ酸系の溶液前処理を行った後、高融点金
属であるチタン108をスパッタリング法により形成す
る。その上に、プラズマCVD法等により、シリコン酸
化膜109を形成する。さらにその上に、レジスト11
0を、写真製版技術により、入出力部や及び抵抗部上を
開口するように形成する。
【0009】図1(b)において、レジスト110をエッ
チングマスクとして、ドライエッチング技術により入出
力部及び抵抗部上のシリコン酸化膜109を、チタン層
108とエッチング選択性を持たせて、エッチング除去
する。その後、図1(c)において、レジスト110をプ
ラズマ処理により除去した後、シリコン酸化膜109を
エッチングマスクとして、アンモニア及び過酸化水素水
を含んだ薬液により、入出力部及び抵抗部上のチタン膜
108を除去する。なおこの時、上記薬液に対して、レ
ジスト膜は一般的に急激にエッチングされてしまうた
め、マスクとしてシリコン酸化膜109が必要となって
いる。
【0010】次に、図1(d)において、シリコン酸化膜
109をウエットエッチング又はドライエッチングによ
りエッチング除去する。次に、図1(e)において、通常
の急速熱処理(Rapid Thermal Anneal、RTAと略記す
る)により650℃程度の熱処理を行い、チタンが残存
している箇所のゲート電極104の多結晶シリコン表面
及びソース・ドレイン電極105,107の単結晶シリ
コン表面をシリサイド化する。この時比較的高抵抗なシ
リサイド層111(30〜50Ω/sheet)が形成される。
【0011】次に、図1(f)において、素子分離領域1
02上、ゲート側壁絶縁膜106上及びシリサイド層1
11上に残存する未反応なチタン膜108及び上記熱処
理時に形成された窒化チタン膜を選択的にエッチング除
去する。この時、エッチング液としてアンモニア及び過
酸化水素水を含んだ薬液を用い、ウエットエッチング技
術によりエッチングする。次に、図1(g)において、通
常のRTA法により850℃程度の熱処理を行い、シリ
サイド層111を2〜5Ω/sheet程度の低抵抗なシリサ
イド層112に相移転させる。
【0012】次に、抵抗部のシリサイド化を抑制した他
の従来技術を紹介する(特開平7−202012号公報
参照、従来技術2)。図2に示すように、抵抗部上の多
結晶シリコン204b表面にシリコン酸化膜206を残
存させ、サリサイド技術によるシリサイド化の時に、抵
抗部のみシリサイド化を起らせないようにしている。そ
の作成工程を紹介すると、まず図2(a)において、半導
体基板201上に、シリコン酸化膜より成る素子分離領
域202及びゲート酸化膜203、多結晶シリコンより
成るゲート電極204a及び抵抗部204b、並びに低
濃度不純物拡散層領域205が形成されている。次に、
図2(b)において、単結晶シリコンより成る半導体基板
201上に、シリコン酸化膜206を形成する。その
後、抵抗部204b上にシリコン酸化膜206を残存さ
せるために、すなわち抵抗部204bにシリサイド層を
形成させないために、写真製版技術によりレジスト膜2
10を抵抗素子上に形成する。
【0013】その後、図2(c)において、ドライエッチ
ング技術による異方性エッチングによりシリコン酸化膜
206をエッチングし、ゲート電極204aの側壁にゲ
ート側壁絶縁膜206aを形成すると同時に、抵抗部2
04b上にシリコン酸化膜206を残存させる。その
後、レジスト膜210をプラズマエッチングにより除去
し、高濃度不純物拡散層領域207をイオン注入法と熱
処理により形成する。なお、低濃度不純物拡散層領域2
05及び高濃度不純物拡散層領域207は、トランジス
タ部においてソース電極又はドレイン電極の役割を果た
している。その後、半導体基板201全面上に、フッ酸
系の溶液前処理を行った後、高融点金属であるチタン2
08をスパッタリング法により形成する。
【0014】次に、図2(d)において、通常のRTA法
により650℃程度の熱処理を行い、チタン208が残
存している箇所のゲート電極204aの多結晶シリコン
表面及びソース・ドレイン電極205,207の単結晶
シリコン表面をシリサイド化する。この時、比較的高抵
抗なシリサイド層211(30〜50Ω/sheet)が形成さ
れる。次に、図2(e)において、素子分離領域202
上、ゲート側壁絶縁膜206a上及びシリサイド層21
1上に残存する未反応なチタン膜208、並びに上記熱
処理時に形成された窒化チタン膜を選択的にエッチング
除去する。この時、エッチング液としてアンモニア及び
過酸化水素水を含んだ薬液を用い、ウエットエッチング
技術によりエッチングする。次に、図2(f)において、
通常のRTA法により850℃程度の熱処理を行い、シ
リサイド層211を、2〜5Ω/sheet程度の低抵抗なシ
リサイド層212に相移転させる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1において
は、図1(d)において、半導体基板101上部に残存す
るシリコン酸化膜109を、ウエットエッチング又はド
ライエッチングによりエッチング除去している。この
時、ウエットエッチングによりエッチングを行う場合
は、チタン膜108、ゲート電極104aの多結晶シリ
コン膜やソース・ドレイン電極107を構成している単
結晶シリコン膜の露出している箇所との選択性を保ちな
がらエッチングすることは可能であるが、露出している
ゲート側壁絶縁膜106とのエッチング選択性は、同一
材であることから不可能である。そのため、ゲート側壁
絶縁膜106も等方的にエッチングし、ゲート酸化膜1
03の電気的信頼性を低下させ、かつデバイスの歩留ま
りを低下させる欠点を有している。
【0016】また、シリコン酸化膜109のエッチング
をドライエッチングにより行う場合、ウエットエッチン
グの場合と同様、チタン膜108、ゲート電極104a
の多結晶シリコン膜やソース・ドレイン電極107を構
成している多結晶シリコン膜や単結晶シリコン膜の露出
している箇所との選択性を保ちながらエッチングするこ
とは可能であるが、イオン衝撃によるチタン膜108及
びゲート電極104a等へのダメージが発生する。さら
に、露出しているゲート側壁絶縁膜106とのエッチン
グ選択性は、同一材であることから不可能であり、ゲー
ト側壁絶縁膜106を異方性を有しながらではあるがエ
ッチングしてしまう。以上の理由により、やはりゲート
酸化膜103の電気的信頼性を低下させ、かつデバイス
の歩留まりを低下させる欠点を有している。
【0017】次に、従来技術2においては、図2に記載
のように、ゲート側壁絶縁膜206の形成時に、シリコ
ン酸化膜206を抵抗部204b上に残存させて、抵抗
部204bのシリサイド化が発生しないようにしてい
る。しかし一方で、入出力部のトランジスタのソース・
ドレイン領域にもシリサイド化が起り、静電的な破壊に
対する耐性が低下し、デバイスの歩留まりを低下させ
る。もし、入出力部でのシリサイド化を抑えようとし
て、入出力部にもシリコン酸化膜206を残存させた場
合、図2(c)に示す高濃度不純物拡散層領域207の形
成のためのイオン注入時に、そのシリコン酸化膜が注入
マスクとなり、高濃度不純物拡散層領域207の形成が
できなくなる。そのため、入出力部の任意の箇所のシリ
サイド化を発生させたくない領域にシリコン酸化膜10
6を残せない。
【0018】そこで本発明は、これらの従来技術が有す
る問題を解決し、サリサイド化プロセスにおいて、半導
体基板上の任意の箇所のシリサイド化の発生を抑制する
ことを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の工程
(A)から(H)を含んでシリサイド化を行い、ゲート電極
上とソース電極及びドレイン電極上を高融点金属のシリ
サイド膜により自己整合的に低抵抗化したサリサイド構
造を有するMOS型トランジスタを具備する半導体装置
の製造方法である。 (A)半導体基板全面に高融点金属膜を形成する工程、
(B)高融点金属膜上に高融点金属窒化膜を形成する工
程、(C)シリサイド化しない領域を除き、高融点金属
窒化膜上にレジスト膜を形成する工程、(D)レジスト
膜をマスクとしてシリサイド化しない領域の高融点金属
窒化膜を除去する工程、(E)レジスト膜を除去した
後、高融点金属窒化膜をマスクとしてシリサイド化しな
い領域の高融点金属膜を除去するエッチング工程、
(F)高融点金属膜が残存している箇所の半導体部材を
熱処理によりシリサイド化する工程、(G)未反応な高
融点金属膜及び高融点金属窒化膜を除去する工程、
(H)シリサイド化された高融点金属膜の層抵抗を熱処
理により低減させる工程。
【0020】以下に、本発明の半導体装置の製造方法の
構成を示す。図3は、本発明の半導体装置の製造方法の
構成を表す工程断面図である。図3(a)において、半導
体基板301上に、シリコン酸化膜より成る素子分離領
域302、ゲート酸化膜303、その上の多結晶シリコ
ンより成るゲート電極304a、抵抗部のための多結晶
シリコン304b、シリコン酸化膜より成るゲート側壁
絶縁膜306、低濃度不純物拡散層領域305及び高濃
度不純物拡散層領域307が形成されている。低濃度不
純物拡散層領域305及び高濃度不純物拡散層領域30
7は、トランジスタ部においてソース電極又はドレイン
電極の役割を果たしている。半導体基板301全面上
に、高融点金属308を形成した後、さらにその上に高
融点金属窒化膜313を形成する。次に、写真製版技術
により、入出力部や抵抗部を開口し、ロジック部を覆う
ようにレジスト310を形成する。
【0021】次に、図3(b)において、レジスト310
をエッチングマスクとして、入出力部や抵抗部の高融点
金属窒化膜313を下層の高融点金属膜308とエッチ
ング選択性を持たせて、エッチング除去する。図3(c)
において、レジスト310をエッチングにより除去す
る。図3(d)において、高融点金属窒化膜313をエッ
チングマスクとして、入出力部や抵抗部の高融点金属膜
を除去する。
【0022】図3(e)において、熱処理を行い、高融点
金属膜308と高融点金属窒化膜313が積層されて残
存している箇所の、ゲート電極304a上面及びソース
・ドレイン電極307表面をシリサイド化し、比較的高
抵抗なシリサイド層311を形成する。図3(f)におい
て、素子分離領域302上、ゲート側壁絶縁膜306
上、及びシリサイド層上に残存する未反応な高融点金属
308及び高融点金属窒化膜313を、シリサイド層及
びシリコン酸化膜等に対して選択的に、エッチングす
る。図3(g)において、熱処理を行い、シリサイド層3
11を低抵抗なシリサイド層312に相移転させる。そ
の後、通常のMOS半導体装置の製造方法と同様に、層
間絶縁膜、金属配線との接続孔、何層かの金属配線、及
び保護膜を形成し、半導体装置を完成させる。
【0023】以上が、本発明の半導体装置の製造方法の
構成である。このようにして、トランジスタのゲート酸
化膜の信頼性及び歩留まりを低下させることなく、抵抗
部のシリサイド化を抑制し、抵抗素子を歩留まり良くか
つ均一に形成し、アナログデバイスのプロセスに対して
サリサイド技術の整合性を確保し、かつ入出力部のシリ
サイド化を抑制し、入出力部のソース・ドレイン電極を
シリサイド化せずにゲート電極端部のゲート酸化膜への
電界集中を緩和し、ゲート酸化膜の静電的な破壊耐性を
向上させ、デバイスの信頼性及び歩留まりを向上させる
ことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】高融点金属膜及びその窒化膜とし
てチタン膜及びチタン膜の窒化膜を用いることが好まし
い。このように、高融点金属膜及びその高融点金属の窒
化膜を用いるようにすれば、同一装置における連続処理
により形成することでき、好ましい。その結果、スルー
プットが向上し、かつ工程間で半導体基板が大気に晒さ
れることがないので歩留まりが向上する。高融点金属窒
化膜の膜厚を30〜70nmとすることが好ましい。そ
の結果、高融点金属窒化膜をエッチングマスクとして高
融点金属膜をエッチングする際の、高融点金属窒化膜の
膜減りに伴う高融点金属膜へのダメージを抑制し、かつ
シリサイド層形成後の未反応な高融点金属膜及び高融点
金属窒化膜のエッチング除去時に、エッチング時間が最
適となり、シリサイド層が長時間薬液に晒されることに
よるシリサイド層へのダメージを防止し、シリサイド層
の低抵抗化を図ることができる。
【0025】レジスト膜をマスクとして抵抗素子領域、
容量素子領域又は入出力用素子領域の高融点金属窒化膜
を除去する工程を、少なくともフッ素、炭素及び酸素を
含むガス系を用いるプラズマ処理により行うことが好ま
しい。その結果、高融点金属膜とその窒化膜とのエッチ
ング選択性を確保できる。レジスト膜を除去する工程
を、フッ素を含まず、酸素を含むガス系を用いるプラズ
マ処理により行うことが好ましい。その結果、下層の高
融点金属窒化膜がエッチングされることがないので、高
融点金属窒化膜をエッチングマスクとして半導体基板上
の任意の箇所の高融点金属膜をエッチングすることが可
能になる。レジスト膜をマスクとして半導体基板上の一
部の箇所の高融点金属窒化膜を除去する工程とレジスト
膜を除去する工程を、同一装置における連続プラズマ処
理により行うことが好ましい。その結果、スループット
が向上し、かつ工程間で半導体基板が大気に晒されるこ
とがないので歩留まりが向上する。
【0026】高融点金属窒化膜をマスクとして抵抗素子
領域、容量素子領域又は入出力用素子領域の高融点金属
膜を除去する工程を、アンモニア及び過酸化水素を含む
薬液によるウェット処理により行うことが好ましい。そ
の結果、高いエッチング選択性でエッチングが可能なの
で、高融点金属窒化膜の下層の高融点金属膜に対するエ
ッチングダメージが発生せず、後工程のシリサイド層の
形成を促進する。又、高融点金属膜をエッチング後の下
層半導体基板及びシリコン酸化膜へのエッチングダメー
ジが生じないので、その領域におけるトランジスタ及び
ゲート電極端部のゲート酸化膜に対する電気的信頼性の
低下を防止できる。
【0027】半導体基板全面に高融点金属膜を形成する
工程の前に、半導体基板全面に砒素、アルゴン又はシリ
コンをイオン注入法によりイオン注入し、ゲート電極及
びソース・ドレイン電極を構成する多結晶シリコン及び
単結晶シリコンを非晶質化する工程を含むことが好まし
い。その結果、シリサイド化される領域の表面近傍が非
晶質化しているので、シリサイド層の形成が促進され、
特に1.0μm以下の細線のゲート電極等で抵抗の上昇
が抑制され、均一性が向上する。
【0028】高融点金属膜が残存している箇所を熱処理
によりシリサイド化する工程を、400℃〜550℃の
比較的低温なRTA処理を行い、引き続き600℃〜7
50℃の比較的高温なRTA処理を行う2段階の連続熱
処理により行うことが好ましい。その結果、シリサイド
化が始まる初期に微細な非晶質なシリサイド層が形成さ
れてC49相のシリサイド層の形成が促進され、特に
1.0μm以下の細線のゲート電極等で抵抗の上昇が抑
制され、かつ均一性が向上する。
【0029】レジスト膜をマスクとして高融点金属窒化
膜を除去する工程をプラズマ処理により行い、そのプラ
ズマ処理に用いるガスとして、少なくともフッ素、炭素
及び酸素を含むガス系を用い、好ましくは少なくとも炭
素とフッ素を含むガスと酸素ガスの混合ガスを用い、さ
らに好ましくはCF4又はCHF3と、酸素の混合ガスを
用い、さらに好ましくは酸素ガスに対するフッ素系ガス
の体積率を0.05〜0.2とすることが好ましく、さら
に好ましくはプラズマ処理時の処理圧力を50Pa以上
とすることが好ましい。その結果、下層高融点金属膜が
エッチングされトランジスタを構成するゲート酸化膜等
へのエッチングダメージの発生を防止できる。
【0030】高融点金属膜上に形成される高融点金属窒
化膜の組成において、高融点金属に対する窒素の体積含
有率が0.4〜0.6であることが好ましい。その結果、
レジストをエッチングマスクとして高融点金属窒化膜を
エッチングする際の高融点金属窒化膜のエッチング速度
を高くし、さらに、高融点金属窒化膜をエッチングマス
クとして高融点金属膜をエッチングする際の高融点金属
窒化膜のエッチング速度を低くすることにより、両工程
でのエッチング選択性を確保でき、トランジスタへのダ
メージの発生を抑制でき、かつシリサイド化を促進でき
る。
【0031】
【実施例】次に、実施例を記載する。実施例1として、
高融点金属膜としてチタン膜を用い、高融点金属窒化膜
として窒化チタン膜を用いた場合を記載する。構成は図
3の構成と同様なので、図3を用いて説明する。図3
(a)において、単結晶シリコンから成る半導体基板30
1上に、n型トランジスタ及びp型トランジスタを形成
するためのウエルを形成し、LOCOS法により素子分
離領域302であるシリコン酸化膜を形成する。その
後、トランジスタの閾値電圧を決定するためのイオン注
入を行った後、ゲート酸化膜303であるシリコン酸化
膜を熱酸化により9nmの膜厚で形成する。
【0032】次に、常圧CVD法により燐を含んだ多結
晶シリコン膜を200nmの膜厚で成膜し、写真製版技
術及びドライエッチング技術を用いて、ゲート電極30
4aに加工する。また、同時に、素子分離領域302上
の任意の箇所に、抵抗部304b形成のために多結晶シ
リコン膜を加工残存させる。この時、抵抗部304bを
形成する多結晶シリコン膜の層抵抗は最終的に20〜5
0Ω/sheetの任意の抵抗になるように、燐の不純物濃度
が制御されている。なお、実施例1においては、抵抗部
304bをゲート電極304a形成時に同時に形成して
いるが、容量形成のための2層プロセスを行う場合に
は、別工程で形成することも可能である。
【0033】次に、ゲート電極304a及び素子分離領
域302を注入マスクとして、半導体基板301のn型
トランジスタ領域に砒素を、p型トランジスタ領域に硼
素をそれぞれイオン注入し、低濃度不純物拡散層領域3
05を形成する。その後、800℃程度の熱CVD法に
よりシリコン酸化膜を半導体基板全面に堆積させ、ドラ
イエッチング技術によるエッチバックにより、ゲート側
壁絶縁膜306を形成する。次に、半導体基板301の
n型トランジスタ領域に砒素を、p型トランジスタ領域
に二弗化硼素を、それぞれイオン注入し、高濃度不純物
拡散層領域307を形成する。その後熱処理を行って、
注入された不純物の活性化を行う。
【0034】次に、半導体基板301全面上にフッ酸系
の溶液前処理を行った後、チタン膜308及びその上に
窒化チタン膜313をマグネトロンスパッタリング法に
よる同一装置で、それぞれ30nm及び50nmの膜厚
で連続的に形成する。この時、窒化チタン膜の窒素の体
積含有率は、およそ0.5である。次に、窒化チタン膜
313上に、レジスト膜310を、スピンコート方式及
び写真製版技術により、入出力部や抵抗部のシリサイド
層を形成しない箇所を開口し、シリサイド層を形成する
ロジック部を覆うように形成する。
【0035】次に、図3(b)において、レジスト310
をエッチングマスクとして、入出力部や抵抗部の窒化チ
タン膜313を下層のチタン膜308とエッチング選択
性を持たせて、エッチングする。この時のエッチング
は、CF4及びO2の2元系ガスのプラズマ処理により行
われ、チタン膜308のエッチング速度は窒化チタン膜
313のエッチング速度に比べ大幅に低いので、エッチ
ング選択性が確保されている。
【0036】その後、図3(c)において、レジスト31
0を、酸素ガスのみによるプラズマ処理(ドライエッチ
ングと同義)により除去する。このガスを用いることに
より、窒化チタン膜313がエッチングされない。な
お、窒化チタン膜313のエッチングとレジスト310
の除去は、同一装置における連続プラズマ処理により行
った。次に、図3(d)において、窒化チタン膜313を
エッチングマスクとして、入出力部や抵抗部のチタン膜
308をウェットエッチングにより除去する。この時、
アンモニア及び過酸化水素を含む薬液を用いることによ
り、窒化チタン膜313のエッチング速度は、チタン膜
308のエッチング速度に比べ、およそ20分の1程度
となるので、窒化チタン膜313がエッチングマスクと
して有効に寄与する。
【0037】次に、図3(e)において、RTA法により
700℃の急速熱処理を行い、チタン膜308と窒化チ
タン膜313が積層されて残存している箇所の、ゲート
電極304a上層の多結晶シリコン及びソース・ドレイ
ン電極307上層の単結晶シリコンをシリサイド化し、
比較的高抵抗なTiSi2層のC49相より成るチタン
シリサイド層311を形成する。次に、図3(f)におい
て、素子分離領域302上、ゲート側壁絶縁膜306上
及びチタンシリサイド層311上に残存する未反応なチ
タン膜308、並びに窒化チタン膜313を、チタンシ
リサイド層311、素子分離領域302、ゲート側壁絶
縁膜306及び半導体基板301に対して、選択的にエ
ッチングする。この時、エッチング液としてアンモニア
及び過酸化水素を含んだ薬液を用いたウェット処理によ
り除去するが、上述したようにチタン膜と窒化チタン膜
の該薬液に対するエッチング速度に違いがあるので、エ
ッチング時間をエッチング速度の遅い窒化チタン膜に合
わせる必要がある。しかし、窒化チタン膜313とチタ
ンシリサイド層311とのエッチング選択性がそれ以上
に大幅に大きいので、チタンシリサイド層311及びト
ランジスタ領域へのダメージはない。
【0038】次に、図3(g)において、RTA法により
850℃の急速熱処理を行い、TiSi2 C49相より
成るチタンシリサイド層311を、およそ5Ω/sheetの
低抵抗なチタンシリサイド層TiSi2 C54相312
に相転移させる。その後、通常のMOS型半導体装置の
製造方法と同様に、層間絶縁膜、金属配線との接続孔、
及び金属配線を形成し、半導体装置を完成させる。
【0039】上記実施例1により、半導体基板上の任意
の箇所にシリサイド層を形成しない領域を形成でき、か
つシリサイド層非形成領域のトランジスタ領域の電気的
信頼性の低下を防止できる。さらに、入出力部領域をシ
リサイド化しないことにより、半導体装置の静電破壊に
よる不良の発生を抑制できる。さらに、抵抗部の抵抗と
なる多結晶シリコン上をシリサイド化しないことによ
り、層抵抗値がおよそ40Ω/sheet程度でかつ均一性が
良好な抵抗部を供給できる。
【0040】表1に、実施例1によるゲート酸化膜の破
壊耐圧の歩留まりを、上述の従来技術2及びサリサイド
技術を用いない場合と比較して、評価した結果を示す。
評価は、10000μm2の面積のゲート酸化膜耐圧評
価素子において、規定耐圧を満たす素子に対して悪化し
ている耐圧を示す素子の割合で示した。
【0041】
【表1】
【0042】表1より、従来技術2においては、シリサ
イド非形成領域を形成するためのシリコン酸化膜を除去
する工程のダメージにより、歩留まりが低下していると
考えられるが、実施例1においては、サリサイド技術を
用いない場合と同様に、高い歩留まりを示しており、ゲ
ート酸化膜へのダメージが発生しないことを示してい
る。
【0043】表2に、入出力部に設置されている静電破
壊評価用素子の破壊に対する良品の歩留まりを、入出力
部のゲート電極及びソース・ドレイン電極を全てシリサ
イド化した場合と、実施例1とを比較して示す。
【0044】
【表2】
【0045】表2において、入出力部のソース・ドレイ
ン電極がシリサイド化されない実施例1においては、ソ
ース・ドレイン電極を形成する拡散層領域のシリサイド
化による低抵抗化が起らず、およそ100Ω/sheet程度
の比較的高抵抗のままなので、ゲート電極端部のゲート
酸化膜への電界集中が緩和され、静電破壊に対する良品
の歩留まりが向上している。それに対し、入出力部のゲ
ート電極及びソース・ドレイン電極を全てシリサイド化
する場合は、拡散層領域が5Ω/sheetと低抵抗化される
ため、ゲート電極端部のゲート酸化膜への電界集中が高
まり、歩留まりを大幅に低下させている。
【0046】表3に、抵抗部を全てシリサイド化した場
合と実施例1を比較して、抵抗部の抵抗値とそのばらつ
きを示す。
【0047】
【表3】
【0048】表3において、抵抗部を全てシリサイド化
した場合は、抵抗用多結晶シリコン上もシリサイド化さ
れ、層抵抗値が5Ω/sheetと低下し、ばらつきが大きく
なった。これは、シリサイド化が不均一に起っているた
めであると考えられる。それに対し、実施例1において
は、抵抗部がシリサイド化されていないため、層抵抗値
が40Ω/sheetとなり、ばらつきが2%以下と低い値だ
った。
【0049】実施例1において、図3(e)に示されるシ
リサイド化される領域においては、チタン膜308と窒
化チタン膜313が積層された状態で、チタンシリサイ
ド層311の形成のためのRTA処理が行われる。それ
により、特に1.0μm以下の細線のゲート電極等で抵
抗の上昇が抑制される。図4に、ゲート電極の線幅に対
するシリサイド層の層抵抗を、窒化チタン膜313が無
い場合と実施例1とを比較して示す。点線で示した結果
は窒化チタン膜313が無い場合で、実線で示した結果
が実施例1の場合である。層抵抗は半導体装置が最終的
にすべての工程を経て完成した時の値である。
【0050】図4に示したように、実施例1による半導
体装置は、窒化チタン膜が無い場合に比べ、細線での抵
抗上昇が抑制されていることが分かる。細線において層
抵抗が上昇する理由は、形成されるチタンシリサイド層
311の不均一性と耐熱性の低さによるものであるが、
実施例1の場合は、チタン膜308上に窒化チタン膜3
13が積層されているので、図3(e)のシリサイド化時
に、より均一にチタンシリサイド層311が形成され、
それにより層抵抗の上昇を抑制している。
【0051】次に、実施例2として、細線におけるシリ
サイド層の層抵抗の上昇をさらに抑制した方法を図3を
用いて説明する。実施例2の半導体装置の製造方法は、
実施例1とほぼ同様なので、特徴となる工程のみ、以下
に記載する。図3(a)において、チタン膜308をマグ
ネトロンスパッタ法により堆積させる前工程として、半
導体基板301上の全面に、砒素を5×1014cm-2
ドーズ量で注入し、シリサイド化される領域の表面近傍
を非晶質化した。それにより、図3(e)におけるチタン
シリサイド層311のC49相の形成が促進され、均一
性が向上した。
【0052】図5に、ゲート電極の線幅に対するチタン
シリサイド層の層抵抗を、上記砒素注入が無い場合(実
施例1)と実施例2とを比較して示す。点線で示した結
果は砒素注入が無い場合で、実線で示した結果が実施例
2の場合である。層抵抗は半導体装置が最終的にすべて
の工程を経て完成した時の値である。図5に示したよう
に、砒素注入が無い場合に比べ、細線での抵抗上昇が抑
制されていることが分かる。これは、実施例2の場合
は、チタン膜308上に窒化チタン膜313が積層され
ており、かつシリサイド化を行う表面が非晶質化してい
るため、図3(e)におけるチタン膜308のシリサイド
化時に、より均一にチタンシリサイド層311が形成さ
れ、かつシリサイド化自体が促進されたためであり、そ
れにより層抵抗の上昇が抑制されたと考えられる。この
ようなことから、チタン膜308を堆積させる前工程と
して、半導体基板301上の全面に、イオンを注入し、
シリサイド化される領域の表面近傍を非晶質化すること
が好ましい。
【0053】次に、実施例3として、細線におけるチタ
ンシリサイド層の層抵抗の上昇をさらに抑制した他の方
法を図3を用いて説明する。実施例3の半導体装置の製
造方法も、実施例1とほぼ同様なので、特徴となる工程
のみ、以下に記載する。図3(a)において、実施例2と
同様に、砒素を5×1014cm-2のドーズ量で注入し、
シリサイド化される領域の表面近傍を非晶質化した。そ
して、図3(e)において、積層された窒化チタン膜及び
チタン膜をRTA法により熱処理し、チタンシリサイド
層311のC49相の形成を行う場合に、このRTA処
理を、500℃、60秒のRTA処理を行った後に、7
00℃、30秒のRTA処理を連続で行った。500
℃、60秒の比較的低温なRTA処理を追加したことに
より、チタンシリサイド層311のC49相の形成が促
進され、かつ均一性が向上した。
【0054】図6に、ゲート電極の線幅に対するチタン
シリサイド層の層抵抗を、上記500℃、60秒のRT
A処理が無い場合(実施例2)と実施例3とを比較して示
す。点線で示した結果はその500℃、60秒のRTA
処理が無い場合で、実線で示した結果が実施例3の場合
である。層抵抗は半導体装置が最終的にすべての工程を
経て完成した時の値である。
【0055】図6に示したように、500℃、60秒の
RTA処理が無い場合に比べ、細線での抵抗上昇が抑制
されていることが分かる。これは、実施例3の場合は、
チタン膜308上に窒化チタン膜313が積層されてお
り、かつシリサイド化を行う表面が非晶質化しているた
め、700℃、30秒のシリサイド化のRTA処理の前
に、比較的低温な500℃、60秒のRTA処理を追加
していることにより、シリサイド化が始まる初期に微細
な非晶質なチタンシリサイド層311が形成され、それ
により700℃、30秒のRTA処理によるシリサイド
化の時に、均一にチタンシリサイド層311が形成さ
れ、かつシリサイド化自体が促進されたためであり、そ
れにより層抵抗の上昇が抑制されたと考えられる。この
ようなことから、チタンシリサイド層311のC49相
の形成を行う場合に、RTA処理を、500℃程度での
低温度のRTA処理を行った後に700℃程度のRTA
処理を連続で行うことが好ましい。
【0056】次に、実施例4として、図3(b)におい
て、レジスト310をエッチングマスクとして、入出力
部や抵抗部の窒化チタン膜313をエッチングする場合
のドライエッチングの処理ガス種と処理圧力を規定し、
下層のチタン膜308とのエッチング選択性を良好とす
ることにより、下層チタン膜がエッチングされトランジ
スタを構成するゲート酸化膜等へのエッチングダメージ
が発生することを防止した方法を図3を用いて説明す
る。実施例4の半導体装置の製造方法も、実施例1とほ
ぼ同様なので、特徴となる工程のみ、以下に記載する。
【0057】図3(b)において、上記窒化チタン膜31
3をエッチングする場合に、ドライエッチングにより行
い、エッチングガスとして四弗化炭素(CF4)と酸素(O
2)を用いた。この時の、酸素に対する四弗化炭素の体積
率を0〜0.3と変えた場合のチタン膜308に対する
窒化チタン膜313のエッチング選択性を調べた結果を
表4に示す。
【0058】
【表4】
【0059】表4において、O2に対するCF4のガス体
積率が0.05〜0.20の場合、チタン膜308に対す
る窒化チタン膜313のエッチング選択性が良好である
結果が得られている。ガス体積率が0.05より小さい
場合、窒化チタン膜313のエッチング速度が急激に低
下し、チタン膜308同様エッチングが進行しなくな
り、選択性が低下する。一方、ガス体積率が0.2より
大きい場合、チタン膜308のエッチング速度が上昇
し、窒化チタン膜313同様にエッチングされてしま
い、選択性が低下する。このようなことから、窒化チタ
ン膜313をエッチングする場合のドライエッチングの
処理ガス種として、O2に対するCF4のガス体積率が
0.05〜0.20であるものを用いることが好ましい。
【0060】実施例4における処理圧力を20〜300
Paと変えた場合のチタン膜308に対する窒化チタン
膜313のエッチング選択性を調べた結果を表5に示
す。
【0061】
【表5】
【0062】表5において、処理圧力が50Pa以上の
範囲において、チタン膜308に対する窒化チタン膜3
13のエッチング選択性が良好である結果が得られてい
る。処理圧力が50Paより小さい場合、イオン衝撃に
よりチタン膜のエッチング速度が急激に上昇してエッチ
ングされてしまい、選択性が低下する。このようなこと
から、窒化チタン膜313をエッチングする場合のドラ
イエッチングの処理圧力は、50Pa以上であることが
好ましい。
【0063】次に、実施例5として、チタン膜308上
に形成される窒化チタン膜313の組成を規定すること
により、図3(b)に記載の、レジスト310をエッチン
グマスクとして入出力部や抵抗部の窒化チタン膜313
をエッチングする場合の、窒化チタン膜313のエッチ
ング速度を高くし、さらに図3(d)に記載の、窒化チタ
ン膜313をエッチングマスクとして入出力部や抵抗部
のチタン膜308をエッチングする場合の、窒化チタン
膜313のエッチング速度を低くした方法を図3を用い
て説明する。それにより、それぞれの工程でのエッチン
グ選択性を確保し、トランジスタへのダメージの発生を
抑制し、かつシリサイド化を促進させる。実施例5の半
導体装置の製造方法も、実施例1とほぼ同様なので、特
徴となる工程のみ、以下に記載する。
【0064】図3(a)において、マグネトロンスパッタ
リング法により堆積した窒化チタン膜313の組成とし
て、チタン膜308に対する窒素の体積含有率を0〜
0.1及び0.4〜0.6と変えた。その場合の、図3
(b)に記載の、レジスト310をエッチングマスクとし
て入出力部や抵抗部の窒化チタン膜313をエッチング
する場合の、下層チタン膜308に対する窒化チタン膜
313のエッチング選択性を表6に示す。
【0065】
【表6】
【0066】また、図3(d)に記載の、窒化チタン膜3
13をエッチングマスクとして入出力部や抵抗部のチタ
ン膜308をエッチングする場合の、窒化チタン膜31
3に対するチタン膜308のエッチング選択性を表7に
示す。
【0067】
【表7】
【0068】マグネトロンスパッタリング等の方法によ
り窒化チタン膜313を形成した場合、チタンに対する
窒素の体積含有率は、処理時のスパッタリングガス中に
含まれる窒素ガスの割合により決まり、一般的には0〜
0.1の含有率を示す場合と、0.4〜0.6の含有率を
示す場合に分けられる。表6及び表7において、チタン
に対する窒素の体積含有率を0.4〜0.6とした場合に
それぞれのエッチング選択性は良好な結果が得られる
が、体積含有率が0〜0.1と窒素含有率が低下してい
る場合は、エッチング選択性はともに不良となってい
る。これは、形成された窒化チタン膜313のエッチン
グ特性が含有率が0〜0.1の場合では、比較的チタン
膜308に近いものになるためである。このようなこと
から、窒化チタン膜313のチタンに対する窒素の体積
含有率を0.4〜0.6とすることが好ましい。
【0069】次に、実施例6として、窒化チタン膜31
3の膜厚を規定することにより、図3(d)に記載の、窒
化チタン膜313をエッチングマスクとして入出力部や
抵抗部のチタン膜308をエッチングする場合の、窒化
チタン膜313の膜減りに伴う下層チタン膜308への
ダメージを発生させない方法を図3を用いて説明する。
窒化チタン膜313が開口している領域のみチタン膜3
08をエッチングする。実施例6の半導体装置の製造方
法も、実施例1とほぼ同様なので、特徴となる工程の
み、以下に記載する。図3(a)において、マグネトロン
スパッタリング法により堆積した窒化チタン膜313の
膜厚を10〜100nmと変えた。その場合の、チタン
シリサイド層の層抵抗を評価した結果を表8に示す。
【0070】
【表8】
【0071】表8において、窒化チタン膜313の膜厚
を30〜70nmとすることにより、適切にエッチング
マスクの役割を果たし、チタンシリサイド層311の層
抵抗はチタン膜308の膜厚30nmに対応した5Ω/s
heetが得られるのに対し、窒化チタン膜313の膜厚が
薄い場合は、エッチング時に窒化チタン膜313が幾分
エッチングされ、それによりチタン膜308がダメージ
を受け、チタンシリサイド層311の層抵抗が10Ω/s
heetと高くなる。また、窒化チタン膜313の膜厚が1
00nmと厚い場合は、図3(f)に記載の未反応チタン
膜308及び窒化チタン膜313のエッチング除去時
に、エッチング時間が長くなり、チタンシリサイド層3
11が薬液に晒される時間が増大することにより、わず
かにチタンシリサイド層311にダメージが発生し、チ
タンシリサイド層311の層抵抗が8Ω/sheetと高くな
る。このようなことから、窒化チタン膜313の膜厚を
30〜70nmとすることが好ましい。
【0072】
【発明の効果】本発明では、サリサイド工程によるシリ
サイド化の際、半導体基板全面に高融点金属膜を形成
し、その上に高融点金属窒化膜を形成し、さらにその上
に、シリサイド化しない領域を除いてレジスト膜を形成
し、そのレジスト膜をマスクとして、シリサイド化しな
い領域の高融点金属窒化膜を除去し、その後、高融点金
属窒化膜をマスクとしてシリサイド化しない領域の高融
点金属膜を除去し、高融点金属膜が残存している箇所の
半導体部材を熱処理によりシリサイド化し、未反応な高
融点金属膜及び高融点金属窒化膜を除去し、シリサイド
化された高融点金属膜の層抵抗を熱処理により低減させ
るようにしたので、半導体基板上の任意の箇所のシリサ
イド化の発生を完全に抑制することができ、例えば入出
力部や抵抗部のシリサイド化が起らないようにできる。
その結果、半導体装置の静電破壊による不良発生を抑制
することができる。さらに、抵抗部の抵抗となりうる多
結晶シリコン上をシリサイド化しないことにより、層抵
抗値が20〜50Ω/sheet程度でかつ均一性が良好な抵
抗部を供給できる。さらに、高融点金属膜を除去する工
程における半導体基板、シリコン酸化膜及び多結晶シリ
コン膜とのエッチング選択性が良好なことから、トラン
ジスタ部や入出力部のゲート酸化膜に対しての電気的信
頼性の低下を防止できる。さらに、シリサイド化される
領域においては、高融点金属膜と高融点金属膜の窒化膜
が積層された状態で、シリサイド層を形成するためのR
TA処理を行うので、より均一にシリサイド層を形成で
き、特に1.0μm以下の細線のゲート電極等で抵抗の
上昇を抑制できる。このように、本発明は、トランジス
タのゲート酸化膜の信頼性及び歩留まりを低下させるこ
となく、抵抗部のシリサイド化を完全に抑制し、抵抗素
子を歩留まり良くかつ均一に形成し、アナログデバイス
のプロセスに対してサリサイド技術の整合性を確保し、
かつ入出力部のシリサイド化を完全に抑制し、入出力部
のソース・ドレイン電極をシリサイド化せずにゲート電
極端部のゲート酸化膜への電界集中を緩和し、ゲート酸
化膜の静電的な破壊耐性を向上させ、デバイスの信頼性
及び歩留まりを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例を表す工程断面図である。
【図2】 他の従来例を表す工程断面図である。
【図3】 一実施例を表す工程断面図である。
【図4】 窒化チタン膜が有る場合と無い場合とを比較
して示す、ゲート電極の線幅に対するシリサイド層の層
抵抗を示した図である。
【図5】 シリサイド化領域への砒素注入が有る場合と
無い場合とを比較して示す、ゲート電極の線幅に対する
チタンシリサイド層の層抵抗を示した図である。
【図6】 シリサイド化工程におけるRTA処理を、5
00℃、60秒のRTA処理と700℃、30秒のRT
A処理により行なった場合と、700℃、30秒のRT
A処理のみにより行なった場合とを比較して示す、ゲー
ト電極の線幅に対するチタンシリサイド層の層抵抗を示
した図である。
【符号の説明】
301 半導体基板 302 素子分離領域 303 ゲート酸化膜 304a ゲート電極 304b 抵抗部 305 低濃度不純物拡散層領域 306 ゲート側壁絶縁膜 307 高濃度不純物拡散層領域 308 チタン膜 310 レジスト 311 チタンシリサイド層 312 低抵抗なチタンシリサイド層 313 窒化チタン膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 AA01 BB01 BB25 CC01 CC05 DD04 DD37 DD64 DD65 DD80 DD84 DD88 DD89 FF14 GG10 HH15 HH16 HH18 5F040 DA00 DA10 DA23 DB03 DB10 DC01 EC01 EC04 EC07 EC13 EF02 EF11 EH02 EK01 FA03 FA05 FA19 FB02 FB04 FC00 FC19 FC22

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程(A)から(H)を含んでシリサ
    イド化を行い、ゲート電極上とソース電極及びドレイン
    電極上を高融点金属のシリサイド膜により自己整合的に
    低抵抗化したサリサイド構造を有するMOS型トランジ
    スタを具備する半導体装置の製造方法。 (A)半導体基板全面に高融点金属膜を形成する工程、
    (B)前記高融点金属膜上に高融点金属窒化膜を形成す
    る工程、(C)シリサイド化しない領域を除き、前記高
    融点金属窒化膜上にレジスト膜を形成する工程、(D)
    前記レジスト膜をマスクとしてシリサイド化しない領域
    の前記高融点金属窒化膜を除去する工程、(E)前記レ
    ジスト膜を除去した後、前記高融点金属窒化膜をマスク
    としてシリサイド化しない領域の高融点金属膜を除去す
    るエッチング工程、(F)前記高融点金属膜が残存して
    いる箇所の半導体部材を熱処理によりシリサイド化する
    工程、(G)未反応な高融点金属膜及び前記高融点金属
    窒化膜を除去する工程、(H)シリサイド化された高融
    点金属膜の層抵抗を熱処理により低減させる工程。
  2. 【請求項2】 前記高融点金属膜としてチタン膜を用
    い、前記高融点金属窒化膜として窒化チタン膜を用いる
    請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記窒化チタン膜の膜厚を30〜70n
    mとする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記レジスト膜をマスクとしてシリサイ
    ド化しない領域の前記高融点金属窒化膜を除去する工程
    を、フッ素、炭素及び酸素を含むガス系を用いるプラズ
    マ処理により行う請求項1から3のいずれかに記載の半
    導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記レジスト膜を除去する工程を、フッ
    素を含まず、酸素を含むガス系を用いるプラズマ処理に
    より行う請求項1から4のいずれかに記載の半導体装置
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記高融点金属窒化膜をマスクとしてシ
    リサイド化しない領域の前記高融点金属膜を除去する工
    程を、アンモニア及び過酸化水素を含む薬液によるウェ
    ット処理により行う請求項1から5のいずれかに記載の
    半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記高融点金属窒化膜の組成において、
    前記高融点金属に対する窒素の体積含有率が0.4〜0.
    6である請求項2から6のいずれかに記載の半導体装置
    の製造方法。
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