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JP2000096729A - 建築用ガスケット、建築物及びその施工方法 - Google Patents

建築用ガスケット、建築物及びその施工方法

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Publication number
JP2000096729A
JP2000096729A JP27201098A JP27201098A JP2000096729A JP 2000096729 A JP2000096729 A JP 2000096729A JP 27201098 A JP27201098 A JP 27201098A JP 27201098 A JP27201098 A JP 27201098A JP 2000096729 A JP2000096729 A JP 2000096729A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building
deformable body
elastically deformable
gasket
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27201098A
Other languages
English (en)
Inventor
Junya Ishida
純也 石田
Kisaburo Iida
喜三郎 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd, Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority to JP27201098A priority Critical patent/JP2000096729A/ja
Publication of JP2000096729A publication Critical patent/JP2000096729A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性変形体の幅寸法を変更することなく、幅
方向に対する変形を規制して施工の容易化等を図り、気
密性や水密性を確保できる建築用ガスケット、建築物及
びその施工方法を提供する。 【解決手段】 中空の弾性変形体6により気密性等を保
持する目地ガスケット5であって、弾性変形体6の高さ
方向における周壁の上部に成形される厚肉部8と、弾性
変形体6の内部高さ方向に上下一対の中空室12を区画
形成する隔壁11と、隔壁11に穿孔されて一対の中空
室12を連通する連通孔13と、弾性変形体6の側壁下
部に穿孔される流通孔14と、流通孔14に挿入される
チューブ15と、チューブ15に接続される携帯用吸引
器と、チューブ15に取り付けられるバルブとを備え
る。そして、施工時に弾性変形体6を高さ方向に減圧圧
縮し、弾性変形体6の幅方向に対する圧縮を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サッシ、ドア、又
は窓ガラスの施工、あるいはビルディングの外装仕上げ
や集合住宅の建築等に使用される建築用ガスケット、建
築物及びその施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、中高層の建物の外装として、意匠
性、装飾性、及び耐火性等に優れる安価なPCカーテンウ
ォールが非常に多く使用されている。このPCカーテンウ
ォールを使用して外装をデザインする場合には、パネル
形式、スパンドレル形式、又は方立て形式等、様々な施
工法が用いられるが、その一つとして図10に示す柱・
梁形式の施工法がある。
【0003】この図10の施工法で外装をデザインする
場合には、先ず、躯体の各柱にその外側から柱型のPC板
1をファスナを介して順次取り付け、この複数のPC板1
の間における所定寸法(例えば25mm)の目地(joint)4
にその外側から図示しない1次シール及びバックアップ
材を、内側から2次シール材である目地ガスケット5A
をそれぞれ適切に施工する。そして、躯体の各梁にその
外側から梁型のPC板2をファスナを介して順次取り付
け、その後、複数のPC板1、2の間における所定寸法の
目地4にその外側から図示しない1次シール及びバック
アップ材を、内側から目地ガスケット5Aをそれぞれ適
切に施工すれば、外装をデザインすることができる。
【0004】柱型のPC板1と梁型のPC板2とは、1種軽
量コンクリート、各種の骨材、混和材料、及び水等を用
い、工場で養生・脱型して製造される。そして、目地4
を形成する接合部1a、2aに図示しない減圧溝や取付
溝3がそれぞれ成形され、この取付溝3に目地ガスケッ
ト5Aが接着剤を介して接着される。
【0005】目地ガスケット5Aは、図11(a)や図1
2(a)、(b)に示すように、高さ寸法40mm、幅寸法30m
mの断面ほぼ卵形で中空の弾性変形体6Aからなり、施
工の態様等に応じて棒形、L字形、又は枠形等に適宜成
形される。このような目地ガスケット5Aは、PC板1と
の突き合わせで変形し、気密性や水密性を保持する。
【0006】なお、この種の建築用ガスケット、建築物
及びその施工方法に関する先行技術文献として、特開平
8−128122号公報等があげられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来における中高層の
建物は、以上のように複数の柱型のPC板1の間に梁型の
PC板2が後から引き込まれることにより、外装の施工さ
れることが少なくない。また、従来における目地ガスケ
ット5Aは、温度変化や地震等に伴う目地4の所定寸法
の変動を考慮し、高さ寸法が幅寸法や目地4の所定寸法
よりも長く成形されている。したがって、従来のこの種
の分野においては、以下のような問題があった。
【0008】先ず第1に、梁型のPC板2が後から引き込
まれて柱型のPC板1に接触すると、図10(b)に示すよ
うに、目地ガスケット5Aがその幅方向に芯ずれした横
倒しの状態で大きく、かつ簡単に湾曲変形するので、PC
板2の反発力(例えば、PC板1枚当たり100kg以上)と
相俟って施工の著しい煩雑化や複雑化を招くこととな
る。第2に、目地ガスケット5Aが芯ずれして異常な形
態に変形すると、建物の安全性、気密性、及び又は水密
性を充分に確保することができなくなる。
【0009】上記第1、第2の問題の解決手段として
は、弾性変形体6Aの幅寸法を長くして幅方向に対する
変形を抑制防止するという方法が考えられる。しかしな
がら、弾性変形体6Aの幅寸法を長くするという方法
は、PC板2の厚さ方向の制約、1次シール及びバックア
ップ材の存在、並びに減圧溝の占有スペース等から採用
することができない。したがって、上記問題の解決に際
しては、目地ガスケット5Aの幅寸法を大きく変更しな
いことが前提となる。
【0010】本発明は、上記問題に鑑みなされたもの
で、弾性変形体の幅寸法を大きく変更することなく、弾
性変形体の幅方向に対する変形を規制して施工の容易化
等を図り、気密性や水密性を充分に確保することのでき
る建築用ガスケット、建築物及びその施工方法を提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にお
いては、上記課題を達成するため、中空の弾性変形体に
より密封性を保持するものであって、上記弾性変形体の
内部高さ方向に複数の中空室を区画形成する隔壁と、こ
の隔壁に設けられて該複数の中空室を連ねる連通孔とを
含んでなることを特徴としている。なお、上記弾性変形
体の高さ方向における周壁の一部に厚肉部を形成し、こ
の厚肉部の肉厚を近傍の周壁の肉厚よりも厚肉とすると
ともに、少なくとも該厚肉部に最も近い中空室を断面ほ
ぼ亀甲形に形成し、該弾性変形体を高さ方向に変形さ
せ、該弾性変形体の幅方向に対する変形を規制すること
が好ましい。
【0012】また、上記弾性変形体に設けられる流通孔
を備えることが好ましい。また、上記弾性変形体の外部
から上記流通孔に差し込まれるチューブを備えることが
望ましい。また、上記チューブに着脱自在に取り付けら
れる減圧手段を備えることが望ましい。また、上記チュ
ーブを流通する気体用の流通制御手段を備えると良い。
【0013】また、請求項7記載の発明においては、上
記課題を達成するため、建物の少なくとも一部を構築す
る建築構成材群と、この建築構成材群の目地に使用され
て気密性と水密性とを保持する目地ガスケットとを含ん
でなるものであって、上記目地ガスケットを請求項1、
2、3、4、5、又は6記載の建築用ガスケットとした
ことを特徴としている。
【0014】さらに、請求項8記載の発明においては、
上記課題を達成するため、建物の少なくとも一部を建築
構成材群を組み合わせて構築する方法であって、建築構
成材の接合部に取り付けた請求項6記載の建築用ガスケ
ットにおける全中空室から上記チューブを介して上記減
圧手段に気体を排気して上記弾性変形体を高さ方向に圧
縮し、該チューブの気体の流通を上記流通制御手段で規
制して該弾性変形体の圧縮状態を維持する工程と、上記
建築構成材の接合部を他の建築構成材の接合部に隙間を
介して突き合わせる工程と、上記流通制御手段の規制を
解除して上記チューブから上記全中空室に気体を流入さ
せ、上記弾性変形体を復元させて上記他の建築構成材の
接合部に接触させる工程とを含んでなることを特徴とし
ている。
【0015】ここで、特許請求の範囲における弾性変形
体は、シリカ等の充填剤、有機過酸化物等の加硫剤、安
定剤、可塑性、補強剤、若しくは発泡剤等を必要に応じ
て加えたシリコーンゴム、シリコーンゴム発泡体、サー
モプラスチックエラストマー系、クロロプレンゴム、EP
DM系、又は発泡ウレタン等を用いて押出成形等の方法で
製造することができる。もちろん、この方法に限定され
るものではない。弾性変形体は、複数の算盤玉を直列接
続した断面形状、複数の小判を直列に並べた断面形状、
又はこれらに類似する断面形状に形成することが可能で
ある。この弾性変形体は、高さ寸法/幅寸法の比が1以
上でも、そうでなくとも良い。また、弾性変形体は、ほ
ぼ棒形、L字形、又は枠形等のほぼ密封構造に適宜形成
することができる。
【0016】建築用ガスケットという用語は、広義に理
解されなければならず、少なくともサッシやドアの気密
のために使用される気密ガスケット、建築構成材の目地
に使用される目地ガスケット、発泡体気密材、発泡体グ
レイジングガスケット、又は発泡体目地ガスケットが含
まれる。また、弾性変形体の(内部)高さ方向という文言
は、幅方向という文言と区別するための用語で、上下方
向を必ずしも意味しない。したがって、取り付け態様に
応じ鉛直方向、水平方向、奥方向、又は左右方向等を適
宜意味する。また、中空室は2以上であれば良い。ま
た、隔壁、連通孔、及び又は流通孔は、2以上でも良
い。また、断面ほぼ亀甲形には、断面ほぼ算盤玉形、小
判形、六角形、又はこれらに類似する形が含まれる。
【0017】チューブ(例えば、直径5〜8mm、長さ1
00〜500mm等)は、可撓性を有する単数複数の管が
最も好ましいが、必ずしもこれに限定されるものではな
い。このチューブは、流通孔に着脱自在、あるいは固定
に差し込まれる。また、減圧手段としては、例えば、家
庭用掃除機、ファン、ブロワ、又はこれらとほぼ同様の
機能を有するもの等があげられる。また、流通制御手段
としては、単数複数のコック、各種バルブ、クリップ
体、栓、又はこれらとほぼ同様の機能を有するものがあ
げられる。クリップ体の具体例としては、開閉可能な一
対の挟持片をばね部材で閉方向に付勢するクリップ、断
面ほぼC字形のクリップ、又は断面ほぼU字形のクリッ
プ等がある。
【0018】建築物は、低層、中層、高層、又は超高層
の建物(特に、ビルディングや集合住宅等)をいうが、必
ずしもこれらに限定されるものではない。さらに、建築
構成材には、少なくともPCカーテンウォール、メタルカ
ーテンウォール等の各種カーテンウォール、各種形状の
PC板、現場打壁、サッシ、ドア、障子、枠体、又は下枠
等が含まれるが、必ずしもこれらに限定されない。さら
にまた、目地には、縦目地と横目地のいずれもが含まれ
る。
【0019】請求項1記載の発明によれば、中空室を仕
切る隔壁が弾性変形体の幅方向に指向するとともに、中
空室の高さ寸法/幅寸法の比を1以下とするので、弾性
変形体に外的負荷が作用しても、弾性変形体の幅方向に
対する変形が抑制あるいは防止される。したがって、弾
性変形体は、その高さ方向に変形して高さ寸法値を変更
するとともに、密封性を保持する。また、隔壁には連通
孔が貫通して設けられているので、高さ方向に対する変
形時に気体が一の中空室から他の中空室に、又は他の中
空室から一の中空室に流れる。
【0020】また、請求項2記載の発明によれば、厚肉
部が近傍の周壁の肉厚よりも厚く形成されて剛性が向上
し、しかも、少なくとも厚肉部に最も近い中空室が平坦
部分を備えた断面ほぼ亀甲形なので、弾性変形体の変形
時に厚肉部が反ったり、厚肉部の両側部分が変形せずに
突出状態を呈することがない。
【0021】また、請求項3記載の発明によれば、弾性
変形体の端面が開口している場合には、弾性変形体内の
気体は、中空室から流通孔や開口端面を通過して弾性変
形体の外部に流出する。これに対し、弾性変形体が端面
の閉塞されたほぼ密封構造の場合、弾性変形体内の気体
は、中空室から流通孔を通過して弾性変形体の外部に流
出する。また、請求項4記載の発明によれば、弾性変形
体内の気体は、中空室及びチューブを順次通過して弾性
変形体の外部に流出する。排気作業の対象が弾性変形体
ではなく、チューブなので作業が容易である。また、請
求項5記載の発明によれば、弾性変形体内の気体は、全
中空室及びチューブを順次通過して減圧手段に流出す
る。また、請求項6記載の発明によれば、流通制御手段
を操作すれば、チューブ内の気体を通したり、止めた
り、又は気体の流量等を自由にコントロールすることが
できる。
【0022】また、請求項7記載の発明によれば、弾性
変形体内の全中空室から気体が流通孔又はチューブ等を
通過して弾性変形体の外部又は減圧手段等に流れ出る
と、弾性変形体が高さ方向に変形する。この状態で目地
ガスケットを備えた建築構成材と他の建築構成材とを目
地を介して対向させると、目地寸法よりも弾性変形体の
寸法が短いので、弾性変形体と他の建築構成材との接触
を抑制あるいは防止することができ、建築構成材や弾性
変形体と他の建築構成材とを適切に組み合わせることが
できる。建築構成材と他の建築構成材とを対向させた
ら、弾性変形体の外部又は減圧手段等から気体を全中空
室に流通孔又はチューブ等を介して流入させれば、弾性
変形体が高さ方向に復元して他の建築構成材に正しい位
置で接触し、目地がシールされて建物の少なくとも一部
を構築することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態
になんら限定されるものではない。本実施形態における
建築物は、中高層の建物の外装を構築するPC板1、2群
と、このPC板1、2群の目地4に使用されて気密性と水
密性とを保持するシングルタイプの目地ガスケット5と
を備えている。そして、この建築用ガスケットである目
地ガスケット5を、弾性変形体6、厚肉部8、隔壁1
1、連通孔13、流通孔14、及びチューブ15から構
成するようにしている。
【0024】弾性変形体6は、図1ないし図4、及び図
6に示すように、耐火性、耐熱性、耐寒性、耐湿性、耐
薬品性、耐老化性、及び電気絶縁性等に優れるシリコー
ンゴム発泡体を用いた押出成形により、高さ寸法40m
m、幅寸法32mmの断面ほぼ8字形に成形されるととも
に、全体がL字形に成形されており、高さ方向(図2、
図3、又は図4の上下方向)に伸縮するよう機能する。
この弾性変形体6は、その高さ方向における上部がその
近傍の周壁7の肉厚(本実施形態では4mm)よりも厚い厚
肉部(本実施形態では6mm)8に成形されている。
【0025】弾性変形体6の下部は、厚肉部8と同じ肉
厚(本実施形態では6mm)で平坦な取付座9に突出成形さ
れ、この取り付けの容易な取付座9の裏面がPC板2の周
縁部からなる接合部2aの取付溝3に図示しない接着剤
や粘着テープを介して施工前に固着、接着、あるいは着
脱自在に粘着される。また、弾性変形体6の両端面には
図2に示すように、シリコーンゴム発泡体製の蓋体10
(本実施形態では厚さ2〜3mm)がそれぞれ対応して接着
され、この一対の蓋体10が弾性変形体6をほぼ密封構
造の中空に構成する。
【0026】隔壁11は、弾性変形体6の内部両側間に
一体的に架設成形され、弾性変形体6の内部高さ方向に
断面ほぼ亀甲形の中空室12を上下に一対区画形成す
る。隔壁11は、近傍の周壁7の肉厚と同じ肉厚(本実
施形態では4mm)に成形され、厚肉部8よりも薄肉に成
形されている。また、連通孔13は、蓋体10の接着前
に図示しないパンチャー等により隔壁11の端部に貫通
して穿孔され、一対の中空室12を連通して矢印で示す
エアの流通を許容する。
【0027】流通孔14は、図3に示すように、弾性変
形体6の側壁下部に貫通して穿孔されている。この流通
孔14には同図に示すように、合成樹脂製で屈曲可能な
チューブ15が挿入され、このチューブ15の先端部に
は減圧手段である携帯用吸引器16が着脱自在に接続さ
れており、この携帯用吸引器16の動作で弾性変形体6
の全中空室12からチューブ15を通過して携帯用吸引
器16にエアが排気される。さらに、チューブ15には
簡易な構成のバルブ17が着脱自在に取り付けられ、こ
のバルブ17がチューブ15を流通するエアの流通や停
止を制御する。その他の部分については、従来例と同様
であるので説明を省略する。
【0028】上記構成において、PC板1、2を使用して
建物の外装をデザインする場合には、先ず、図6(a)に
示す弾性変形体6の流通孔14にチューブ15を挿入
し、このチューブ15の先端部に携帯用吸引器16を取
り付けるとともに、チューブ15にバルブ17を取り付
ける。そして、携帯用吸引器16を3〜5秒程度動作さ
せる。
【0029】すると、弾性変形体6の全中空室12から
エアがチューブ15を通過して携帯用吸引器16に排気
され、弾性変形体6が高さ方向に減圧圧縮されて潰れる
(図6(b)参照)。こうして弾性変形体6を減圧圧縮した
ら、バルブ17を閉めて弾性変形体6の減圧圧縮状態を
維持し、チューブ15から携帯用吸引器16を取り外
す。
【0030】携帯用吸引器16を外したら、複数の柱型
のPC板1の間に梁型のPC板2を引き込んでセットする。
この際、弾性変形体6が目地4の所定寸法よりも短く低
いほぼ偏平状態を呈しているので、柱型のPC板1の接合
部1aになんら接触することがなく、複数の柱型のPC板
1の間に梁型のPC板2を隙間、換言すれば、目地4を介
し円滑、かつ簡単にセットすることができる。
【0031】梁型のPC板2をセットしたら、バルブ17
を開けてチューブ15の流通規制を解除し、弾性変形体
6の減圧圧縮状態を元の状態に復帰させる。すると、外
部からエアがチューブ15を通過して弾性変形体6の全
中空室12に流入し、ほぼ偏平状態の弾性変形体6が高
さ方向に膨張して柱型のPC板1の接合部1aに正確、か
つ弾発的に圧接し、目地4がシールされて建物の外装が
適切に施工される(図6(c)参照)。これにより、建物の
安全性、気密性、及び又は水密性が充分に確保される。
以下、必要に応じて上記作業が繰り返される。その他の
施工作業については、従来例と同様であるので説明を省
略する。
【0032】上記構成によれば、梁型のPC板2のセット
前に弾性変形体6が目地4の所定寸法よりも短い形態に
変形するので、梁型のPC板2が後から引き込まれても、
柱型のPC板1に接触することがなく、目地ガスケット5
がその幅方向(図2、図3、又は図4の左右方向)に芯ず
れした横倒しの状態で大きく湾曲変形するのを確実に防
止することができる。したがって、施工の著しい簡便
化、円滑化及び容易化、工事の短期化や省力化、並びに
工費の削減等を図ることが可能になる。また、摩耗に伴
う目地ガスケット5の損傷や脱落をきわめて有効に防止
することができる。
【0033】また、目地ガスケット5が芯ずれして異常
な形態に変形することが全くないので、建物の安全性、
気密性、水密性、防水性、防火性、遮音性、及び振動吸
収性の充分な確保が大いに期待できる。また、隔壁11
が各中空室12の高さ寸法/幅寸法の比を1以下とする
ので、簡易な構成で弾性変形体6の幅方向への減圧圧縮
をきわめて有効に防止することが可能になる。
【0034】また、厚肉部8が近傍の周壁7や隔壁11
の肉厚よりも厚く成形され、しかも、各中空室12が断
面ほぼ亀甲形なので、図4(a)、(b)と図5(a)、(b)とを対
比すれば明白なように、減圧圧縮時における弾性変形体
6の上部の跳ね上がり(図5(b)の丸印参照)をきわめて
有効に防止することができる。以下、この点を詳説する
と、厚肉部8が近傍の周壁7の肉厚と同じ肉厚に成形さ
れ、厚肉部8に近接する上部の中空室12が断面ほぼ亀
甲形でない場合には、図5(a)、(b)に示すように、弾性
変形体6の上部両側が減圧圧縮時に跳ね上がり、圧縮寸
法が大いに不足することとなる。
【0035】これに対し、本実施形態によれば、厚肉部
8が近傍の周壁7の肉厚よりも厚く成形されて強度や剛
性が向上し、しかも、厚肉部8に近接する上部の中空室
12が平坦部分を備えた断面ほぼ亀甲形なので、図4
(a)、(b)に示すように、弾性変形体6を減圧圧縮して
も、弾性変形体6の上部中央が半円弧形に湾曲したり、
弾性変形体6の上部両側の跳ね上がりを有効に抑制防止
することができる。よって、圧縮寸法不足の解消が大い
に期待できる。
【0036】また、弾性変形体6の幅寸法を長くする必
要性がないので、PC板1、2の薄肉化、1次シール及び
バックアップ材、並びにPC板1、2の減圧溝になんら悪
影響を及ぼすことがない。さらに、弾性変形体6の全中
空室12を連通孔13が連通し、しかも、全中空室12
のエアを携帯用吸引器16で吸引するので、何度も真空
排気作業を行う必要がなく、作業の簡素化や迅速化等を
図ることができる。さらにまた、弾性変形体6の側壁下
部、換言すれば、減圧圧縮時における弾性変形体6の最
大幅付近に流通孔14を穿孔しているので、気密性や水
密性等になんら支障を来すおそれがない。
【0037】次に、図7及び図8は本発明の第2の実施
形態を示すもので、この場合には、弾性変形体6の側壁
上部、換言すれば、減圧圧縮時における弾性変形体6の
最大幅付近に流通孔14を穿孔している。その他の部分
については、上記実施形態と同様であるので説明を省略
する。本実施形態においても、上記実施形態と同様の作
用効果が期待できるのは明らかである。
【0038】次に、図9は本発明の第3の実施形態を示
すもので、この場合には、一対の目地ガスケット5、よ
り具体的には、一対の弾性変形体6を継手18を介して
ほぼL字形に接続するようにしている。継手18は、耐
火性、耐熱性、耐寒性、耐湿性、耐薬品性、耐老化性、
及び電気絶縁性等に優れるシリコーンゴム発泡体を用い
た押出成形で成形されたエルボ本体19を備えている。
この高さ方向に伸縮可能なエルボ本体19は、断面ほぼ
8字形に成形され、その両開口端面には上下一対の挿入
差込口20がそれぞれ一体的に突出成形されており、こ
の一対の挿入差込口20が弾性変形体6の両開口端面に
それぞれ対応して挿入され、接続機能を発揮する。その
他の部分については、上記実施形態と同様であるので説
明を省略する。
【0039】本実施形態においても、上記実施形態と同
様の作用効果が期待でき、しかも、一対の弾性変形体6
の端部をそれぞれ斜めにカットし、この一対の弾性変形
体6の傾斜端部を接着剤等で接着したりする必要性が全
くないので、施工の著しい簡便化、円滑化及び容易化、
工事の短期化や省力化、並びに工費の削減等を図ること
が可能になる。
【0040】なお、上記実施形態では各中空室12を断
面亀甲形に成形したものを示したが、高さ方向に適切に
減圧圧縮するものであれば、下部の中空室12の断面形
を他の形に変更しても良い。また、上記実施形態では建
築用ガスケットを目地ガスケット5として使用したが、
他種類のガスケットとして使用したり、減圧しない場合
には、弾性変形体6の両端面の蓋体10を省略して弾性
変形体6をほぼ筒状棒形としても良い。さらに、上記実
施形態ではバルブ17を開けて外部からチューブ15に
エアを供給するものを示したが、減圧手段をエア圧送機
能をも備えたポンプ手段とし、このポンプ手段からエア
を弾性変形体6の全中空室12にチューブ15を介し供
給することも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のように請求項1、2、3、4、
5、又は6記載の発明によれば、弾性変形体の幅寸法を
大きく変更することなく、弾性変形体の幅方向に対する
変形を規制して施工の容易化等を図ることができるとい
う効果がある。また、密封性を確保することが可能にな
る。さらに、請求項7又は8記載の発明によれば、建築
用ガスケットの幅方向に対する変形を規制して施工を容
易化し、建物の気密性や水密性を充分に確保することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築用ガスケット、建築物及びそ
の施工方法の実施形態を示す斜視説明図である。
【図2】本発明に係る建築用ガスケット、建築物及びそ
の施工方法の実施形態を示す断面説明図である。
【図3】本発明に係る建築用ガスケット、建築物及びそ
の施工方法の実施形態における使用状態を示す断面説明
図である。
【図4】本発明に係る建築用ガスケット、建築物及びそ
の施工方法の実施形態を示す説明図で、(a)図は弾性変
形体の変形前の状態を示す断面説明図、(b)図は弾性変
形体の変形後の状態を示す説明図である。
【図5】本発明に係る建築用ガスケット、建築物及びそ
の施工方法の実施形態における不適切な断面形を備えた
弾性変形体を示す比較図で、(a)図は弾性変形体の変形
前の状態を示す説明図、(b)図は弾性変形体の変形後の
状態を示す説明図である。
【図6】本発明に係る建築用ガスケット、建築物及びそ
の施工方法の実施形態における使用状態を示す説明図
で、(a)図は弾性変形体の変形前の状態を示す部分断面
説明図、(b)図は弾性変形体の変形後の状態を示す部分
断面説明図、(c)図は弾性変形体の復帰後の状態を示す
部分断面説明図である。
【図7】本発明に係る建築用ガスケット、建築物及びそ
の施工方法の第2の実施形態を示す斜視説明図である。
【図8】本発明に係る建築用ガスケット、建築物及びそ
の施工方法の第2の実施形態を示す断面説明図である。
【図9】本発明に係る建築用ガスケット、建築物及びそ
の施工方法の第3の実施形態を示す斜視説明図である。
【図10】中高層の建物の外装の施工状態を示す説明図
である。
【図11】中高層の建物の外装の施工状態を示す要部説
明図で、(a)図は図10のXI-XI線拡大断面図、(b)図は
(a)図の目地ガスケットの突き合わせ時の変形状態を示
す拡大断面説明図である。
【図12】従来の目地ガスケットを示す説明図で、(a)
図は変形前の状態を示す説明図、(b)図は目地ガスケッ
トの変形後の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 柱型のPC板(建築構成材) 1a 接合部 2 梁型のPC板(建築構成材) 2a 接合部 4 目地 5 目地ガスケット(建築用ガスケット) 6 弾性変形体 7 近傍の周壁 8 厚肉部 10 蓋体 11 隔壁 12 中空室 13 連通孔 14 流通孔 15 チューブ 16 携帯用吸引器(減圧手段) 17 バルブ(流通制御手段) 18 継手
フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DA01 DC02 DD05 DE01 DH07 DH29 EA03 FA04 FA24 FA52 FA53 HD01 HD03 KA03 LA03 LA04 LA16 LA20 MA04 MA08 MA18 MA19 QA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の弾性変形体により密封性を保持す
    る建築用ガスケットであって、 上記弾性変形体の内部高さ方向に複数の中空室を区画形
    成する隔壁と、この隔壁に設けられて該複数の中空室を
    連ねる連通孔とを含んでなることを特徴とする建築用ガ
    スケット。
  2. 【請求項2】 上記弾性変形体の高さ方向における周壁
    の一部に厚肉部を形成し、この厚肉部の肉厚を近傍の周
    壁の肉厚よりも厚肉とするとともに、少なくとも該厚肉
    部に最も近い中空室を断面ほぼ亀甲形に形成し、該弾性
    変形体を高さ方向に変形させ、該弾性変形体の幅方向に
    対する変形を規制するようにした請求項1記載の建築用
    ガスケット。
  3. 【請求項3】 上記弾性変形体に設けられる流通孔を備
    えてなる請求項1又は2記載の建築用ガスケット。
  4. 【請求項4】 上記弾性変形体の外部から上記流通孔に
    差し込まれるチューブを備えてなる請求項3記載の建築
    用ガスケット。
  5. 【請求項5】 上記チューブに着脱自在に取り付けられ
    る減圧手段を備えてなる請求項4記載の建築用ガスケッ
    ト。
  6. 【請求項6】 上記チューブを流通する気体用の流通制
    御手段を備えてなる請求項4又は5記載の建築用ガスケ
    ット。
  7. 【請求項7】 建物の少なくとも一部を構築する建築構
    成材群と、この建築構成材群の目地に使用されて気密性
    と水密性とを保持する目地ガスケットとを含んでなる建
    築物であって、 上記目地ガスケットを請求項1、2、3、4、5、又は
    6記載の建築用ガスケットとしたことを特徴とする建築
    物。
  8. 【請求項8】 建物の少なくとも一部を建築構成材群を
    組み合わせて構築する建築物の施工方法であって、 建築構成材の接合部に取り付けた請求項6記載の建築用
    ガスケットにおける全中空室から上記チューブを介して
    上記減圧手段に気体を排気して上記弾性変形体を高さ方
    向に圧縮し、該チューブの気体の流通を上記流通制御手
    段で規制して該弾性変形体の圧縮状態を維持する工程
    と、 上記建築構成材の接合部を他の建築構成材の接合部に隙
    間を介して突き合わせる工程と、 上記流通制御手段の規制を解除して上記チューブから上
    記全中空室に気体を流入させ、上記弾性変形体を復元さ
    せて上記他の建築構成材の接合部に接触させる工程とを
    含んでなることを特徴とする建築物の施工方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007009038A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Kurabe Ind Co Ltd 発泡シリコーンゴム成形体
JP2010185192A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Hokukon Co Ltd 漏水防止用シール材およびその施工方法
JP2011064292A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Daiwa Kasei Kogyo Kk クッションクリップ
JP2023122241A (ja) * 2022-02-22 2023-09-01 イイダ産業株式会社 熱膨張性耐火成形体

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