JP2000091651A - 超電導電流リード - Google Patents
超電導電流リードInfo
- Publication number
- JP2000091651A JP2000091651A JP10256488A JP25648898A JP2000091651A JP 2000091651 A JP2000091651 A JP 2000091651A JP 10256488 A JP10256488 A JP 10256488A JP 25648898 A JP25648898 A JP 25648898A JP 2000091651 A JP2000091651 A JP 2000091651A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductor
- oxide superconducting
- thermal conductivity
- support member
- low thermal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空断熱容器内の
液体ヘリウム容器に液体ヘリウムとともに収容した超電
導コイルの両端末に接続し、外部電源からの電流を流す
電流リードの構造に関する。
液体ヘリウム容器に液体ヘリウムとともに収容した超電
導コイルの両端末に接続し、外部電源からの電流を流す
電流リードの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】超電導磁石装置の超電導コイルは、液体
ヘリウムなどの極低温冷媒により冷却されて超電導状態
を保持するので、液体窒素を用いた輻射シールドや多層
断熱層を有する真空断熱容器内の液体ヘリウムに浸漬し
た状態で収納される。また、電流リードは、液体ヘリウ
ムが気化した低温のヘリウムガスにより冷却され、常温
側からの侵入熱および電流リードで発生するジュール熱
が極低温部に侵入するのを極力低減するように構成され
る。従来、電流リードには、その導体として銅などの電
気良導体を用いていたが、銅は電気良導体であると同時
に良熱伝導体でもあるため、極低温部への侵入熱が増
し、高価な液体ヘリウムの気化損失が大きくなるという
欠点がある。
ヘリウムなどの極低温冷媒により冷却されて超電導状態
を保持するので、液体窒素を用いた輻射シールドや多層
断熱層を有する真空断熱容器内の液体ヘリウムに浸漬し
た状態で収納される。また、電流リードは、液体ヘリウ
ムが気化した低温のヘリウムガスにより冷却され、常温
側からの侵入熱および電流リードで発生するジュール熱
が極低温部に侵入するのを極力低減するように構成され
る。従来、電流リードには、その導体として銅などの電
気良導体を用いていたが、銅は電気良導体であると同時
に良熱伝導体でもあるため、極低温部への侵入熱が増
し、高価な液体ヘリウムの気化損失が大きくなるという
欠点がある。
【0003】そこで、電流リードの低温側に高温超電導
体である酸化物超電導導体を用い、ジュール熱を零にす
ると同時に、その低熱伝導性を利用して極低温側への侵
入熱を大幅に低減した電流リードが使用されている。こ
のような電流リードは、銅などの電気良導体よりなる高
温側導体部と、銀シース酸化物超電導体などの酸化物超
電導導体よりなる低温側導体部とからなり、高温側導体
部と低温側導体部とが導電結合部で結合される構成とな
っている。
体である酸化物超電導導体を用い、ジュール熱を零にす
ると同時に、その低熱伝導性を利用して極低温側への侵
入熱を大幅に低減した電流リードが使用されている。こ
のような電流リードは、銅などの電気良導体よりなる高
温側導体部と、銀シース酸化物超電導体などの酸化物超
電導導体よりなる低温側導体部とからなり、高温側導体
部と低温側導体部とが導電結合部で結合される構成とな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】低温側導体部の導体と
して熱侵入量の低い酸化物超電導導体を用いた電流リー
ドを使用する場合での問題点は、超電導導体の自己磁場
により臨界電流値が劣化することである。また、通電電
流の増加に伴い、必要とする銀シース材の枚数が増える
ことにより低温部での酸化物超電導導体の設置部の形状
が大きくなるため、よりコンパクトな形状が要求される
ことである。
して熱侵入量の低い酸化物超電導導体を用いた電流リー
ドを使用する場合での問題点は、超電導導体の自己磁場
により臨界電流値が劣化することである。また、通電電
流の増加に伴い、必要とする銀シース材の枚数が増える
ことにより低温部での酸化物超電導導体の設置部の形状
が大きくなるため、よりコンパクトな形状が要求される
ことである。
【0005】本発明の目的は、超電導導体の臨界電流値
の劣化を低減し、かつコンパクトな構造の電流リードを
提供することにある。
の劣化を低減し、かつコンパクトな構造の電流リードを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、電気良導体よりなる高温側導体
部と、テープ状酸化物超電導線材を積層してなる酸化物
超電導導体よりなる低温側導体部とから構成される導体
部を1対備え、一方の導体部の酸化物超電導導体を円筒
状の低熱伝導率支持部材にそのテープ面を円筒座標系に
おける周方向と平行に配置し、他方の導体部の酸化物超
電導導体を前記円筒状の低熱伝導率支持部材の外径寸法
とは異なる外径寸法の円筒状の低熱伝導率支持部材にそ
のテープ面を円筒座標系における周方向と平行に配置
し、両低熱伝導率支持部材を同軸平行に配置した。
に、本発明においては、電気良導体よりなる高温側導体
部と、テープ状酸化物超電導線材を積層してなる酸化物
超電導導体よりなる低温側導体部とから構成される導体
部を1対備え、一方の導体部の酸化物超電導導体を円筒
状の低熱伝導率支持部材にそのテープ面を円筒座標系に
おける周方向と平行に配置し、他方の導体部の酸化物超
電導導体を前記円筒状の低熱伝導率支持部材の外径寸法
とは異なる外径寸法の円筒状の低熱伝導率支持部材にそ
のテープ面を円筒座標系における周方向と平行に配置
し、両低熱伝導率支持部材を同軸平行に配置した。
【0007】また、上記の超電導電流リードにおいて、
両酸化物超電導導体間に絶縁スペーサを配置した。
両酸化物超電導導体間に絶縁スペーサを配置した。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施例を示す
超電導電流リードの低温側導体部の斜視図であり、ま
た、図2は図1の横断面図である。図1において、11
は第1の酸化物超電導導体(プラス側)、12は第2の
酸化物超電導導体(マイナス側)、13および14は低
熱伝導率の支持部材である。低熱伝導率の支持部材13
および14はそれぞれ円筒状であり、同軸平行に配置さ
れている。第1および第2の酸化物超電導導体11およ
び12は、テープ状の酸化物超電導線材を積層して形成
され、円筒状の支持部材13および14にそれぞれその
テープ面を円筒座標系における周方向と平行にして配置
される。内側の低熱伝導率の支持部材14に配置された
第1の酸化物超電導導体(プラス側)11は、外部に設
置された電源のプラス側に接続され、図示の向きに電流
が流れ、外側の低熱伝導率の支持部材13に配置された
第2の酸化物超電導導体(マイナス側)12は、外部に
設置された電源のマイナス側に接続され、図示の向きに
電流が流れる。すなわち、両電流の向きは互いに逆方向
となっており、後述するメカニズムにより酸化物超電導
導体内に印加される磁場のうち、特にテープ面に垂直な
方向の磁場がキャンセルされて低減することにより臨界
電流値の劣化が低減される。
超電導電流リードの低温側導体部の斜視図であり、ま
た、図2は図1の横断面図である。図1において、11
は第1の酸化物超電導導体(プラス側)、12は第2の
酸化物超電導導体(マイナス側)、13および14は低
熱伝導率の支持部材である。低熱伝導率の支持部材13
および14はそれぞれ円筒状であり、同軸平行に配置さ
れている。第1および第2の酸化物超電導導体11およ
び12は、テープ状の酸化物超電導線材を積層して形成
され、円筒状の支持部材13および14にそれぞれその
テープ面を円筒座標系における周方向と平行にして配置
される。内側の低熱伝導率の支持部材14に配置された
第1の酸化物超電導導体(プラス側)11は、外部に設
置された電源のプラス側に接続され、図示の向きに電流
が流れ、外側の低熱伝導率の支持部材13に配置された
第2の酸化物超電導導体(マイナス側)12は、外部に
設置された電源のマイナス側に接続され、図示の向きに
電流が流れる。すなわち、両電流の向きは互いに逆方向
となっており、後述するメカニズムにより酸化物超電導
導体内に印加される磁場のうち、特にテープ面に垂直な
方向の磁場がキャンセルされて低減することにより臨界
電流値の劣化が低減される。
【0009】なお、第1の酸化物超電導導体11を外側
の低熱伝導率の支持部材13に配置し、第2の酸化物超
電導導体12を内側の低熱伝導率の支持部材14に配置
しても、同様の効果を得ることができる。また、図1お
よび図2に示される低温側導体部の構成において、特
に、支持部材14および13が例えばステンレスのよう
な低熱伝導率の金属により形成される構成とすれば、酸
化物超電導導体11または12がクエンチした場合に支
持部材14または13に電流が流れるので、支持部材1
3および14に保護材としての機能をも兼ね備えさせる
ことができる。
の低熱伝導率の支持部材13に配置し、第2の酸化物超
電導導体12を内側の低熱伝導率の支持部材14に配置
しても、同様の効果を得ることができる。また、図1お
よび図2に示される低温側導体部の構成において、特
に、支持部材14および13が例えばステンレスのよう
な低熱伝導率の金属により形成される構成とすれば、酸
化物超電導導体11または12がクエンチした場合に支
持部材14または13に電流が流れるので、支持部材1
3および14に保護材としての機能をも兼ね備えさせる
ことができる。
【0010】また、図1および図2に示される低温側導
体部の構成では、内径側の支持部材14に配置された第
1の酸化物超電導導体11と外径側の支持部材13に配
置された第2の酸化物超電導導体12とが同じ本数づつ
設けられ、かつ、第1の酸化物超電導導体11の各導体
の周方向位置と第2の酸化物超電導導体12の各導体の
周方向位置とが1対1の関係でそれぞれ一致するように
対向させて配設されている。内径側の第1の酸化物超電
導導体11と外径側の第2の酸化物超電導導体12とが
このような位置関係に配設されることにより、両導体に
互いに逆方向の電流が流れる際に、酸化物超電導導体内
に印加される磁場のうち、特にテープ面に垂直な方向の
磁場がキャンセルされて低減することにより臨界電流値
の劣化が低減される。
体部の構成では、内径側の支持部材14に配置された第
1の酸化物超電導導体11と外径側の支持部材13に配
置された第2の酸化物超電導導体12とが同じ本数づつ
設けられ、かつ、第1の酸化物超電導導体11の各導体
の周方向位置と第2の酸化物超電導導体12の各導体の
周方向位置とが1対1の関係でそれぞれ一致するように
対向させて配設されている。内径側の第1の酸化物超電
導導体11と外径側の第2の酸化物超電導導体12とが
このような位置関係に配設されることにより、両導体に
互いに逆方向の電流が流れる際に、酸化物超電導導体内
に印加される磁場のうち、特にテープ面に垂直な方向の
磁場がキャンセルされて低減することにより臨界電流値
の劣化が低減される。
【0011】なお、上記の臨界電流値劣化の低減のメカ
ニズムの詳細は次の通りである。すなわち、上述のよう
な内径側の第1の酸化物超電導導体11の各導体と外径
側の第2の酸化物超電導導体12の各導体とがそれぞれ
対向する位置関係にあり、かつ、両酸化物超電導導体に
流れる電流の方向が互いに逆方向である場合には、両酸
化物超電導導体内に印加される磁場のうち、円筒状の支
持部材の半径方向すなわちテープ面に垂直な方向の磁場
は互いに打ち消し合う方向で働くことにより低減され、
支持部材の周方向すなわちテープ面に平行な方向の磁場
は互いに加え合う方向で働くことにより逆に増加する。
しかしながら、この酸化物超電導導体11,12を形成
するテープ状酸化物超電導線材は、テープ面と垂直な方
向に印加された磁場に対してはその臨界電流値が大きく
低下するが、テープ面と平行な方向に印加された磁場に
対しては、その臨界電流値がそれほど低下しないという
特性を有する。従って、上記の構成によるテープ面に垂
直な方向の磁場の減少が臨界電流値の劣化の低減に対し
て非常に効果的に作用して、酸化物超電導導体としての
臨界電流値の劣化を低減することができる。
ニズムの詳細は次の通りである。すなわち、上述のよう
な内径側の第1の酸化物超電導導体11の各導体と外径
側の第2の酸化物超電導導体12の各導体とがそれぞれ
対向する位置関係にあり、かつ、両酸化物超電導導体に
流れる電流の方向が互いに逆方向である場合には、両酸
化物超電導導体内に印加される磁場のうち、円筒状の支
持部材の半径方向すなわちテープ面に垂直な方向の磁場
は互いに打ち消し合う方向で働くことにより低減され、
支持部材の周方向すなわちテープ面に平行な方向の磁場
は互いに加え合う方向で働くことにより逆に増加する。
しかしながら、この酸化物超電導導体11,12を形成
するテープ状酸化物超電導線材は、テープ面と垂直な方
向に印加された磁場に対してはその臨界電流値が大きく
低下するが、テープ面と平行な方向に印加された磁場に
対しては、その臨界電流値がそれほど低下しないという
特性を有する。従って、上記の構成によるテープ面に垂
直な方向の磁場の減少が臨界電流値の劣化の低減に対し
て非常に効果的に作用して、酸化物超電導導体としての
臨界電流値の劣化を低減することができる。
【0012】また、図1および図2に示される低温側導
体部の構成では、酸化物超電導導体11,12がテープ
状酸化物超電導線材を積層して形成される構成としてい
たが、1層のみのテープ状酸化物超電導線材により酸化
物超電導導体11,12が形成される構成とすることも
できる。また、図1および図2に示される低温側導体部
の構成では、酸化物超電導導体がテープ状酸化物超電導
線材により形成される構成としていたが、酸化物超電導
導体がバルク状酸化物超電導体より形成される構成で
も、上述と同様の臨界電流−磁場強度特性の磁場方向依
存性を利用して、臨界電流値の劣化を低減させることが
できる。なお、この場合に適用可能なバルク状酸化物超
電導体は、いずれかの方向の辺の長さが他方よりも長
い、長方形状等の横断面形状を有するものであり、その
幅の広い方の側面がテープ状酸化物超電導線材における
テープ面に対応するものとなり、テープ状酸化物超電導
線材におけるのと同様な臨界電流−磁場強度特性の磁場
方向依存性をもつ。このような形状のバルク状酸化物超
電導体を図1および図2に示される構成と同様に円筒状
の支持部材13,14にその幅の広い方の面を円筒座標
形における周方向と平行に配置させるとともに、内径側
の各導体と外径側の各導体とがそれぞれ対向する位置関
係にあるように配設する。このような構成とすることに
より、内径側と外径側との両導体に互いに逆方向の電流
が流れる際に、酸化物超電導導体内に印加される磁場の
うち、特にバルク状酸化物超電導体の幅の広い方の側面
に垂直な方向の磁場がキャンセルされて低減することに
より臨界電流値の劣化が低減される。
体部の構成では、酸化物超電導導体11,12がテープ
状酸化物超電導線材を積層して形成される構成としてい
たが、1層のみのテープ状酸化物超電導線材により酸化
物超電導導体11,12が形成される構成とすることも
できる。また、図1および図2に示される低温側導体部
の構成では、酸化物超電導導体がテープ状酸化物超電導
線材により形成される構成としていたが、酸化物超電導
導体がバルク状酸化物超電導体より形成される構成で
も、上述と同様の臨界電流−磁場強度特性の磁場方向依
存性を利用して、臨界電流値の劣化を低減させることが
できる。なお、この場合に適用可能なバルク状酸化物超
電導体は、いずれかの方向の辺の長さが他方よりも長
い、長方形状等の横断面形状を有するものであり、その
幅の広い方の側面がテープ状酸化物超電導線材における
テープ面に対応するものとなり、テープ状酸化物超電導
線材におけるのと同様な臨界電流−磁場強度特性の磁場
方向依存性をもつ。このような形状のバルク状酸化物超
電導体を図1および図2に示される構成と同様に円筒状
の支持部材13,14にその幅の広い方の面を円筒座標
形における周方向と平行に配置させるとともに、内径側
の各導体と外径側の各導体とがそれぞれ対向する位置関
係にあるように配設する。このような構成とすることに
より、内径側と外径側との両導体に互いに逆方向の電流
が流れる際に、酸化物超電導導体内に印加される磁場の
うち、特にバルク状酸化物超電導体の幅の広い方の側面
に垂直な方向の磁場がキャンセルされて低減することに
より臨界電流値の劣化が低減される。
【0013】図5は、この発明の実施例による超電導電
流リードを用いた超電導装置の概念図である。図5にお
いて、51は電源、53は銅などの電気良導体よりなる
高温側導体部、54はフランジ、55は真空断熱容器、
56は液体窒素シールド、57は超電導コイル、58は
GHe(ヘリウムガス)、59はLHe(液体ヘリウ
ム)である。また、低熱伝導率支持部材14の外周面に
第1の酸化物超電導導体11が配設されるとともに、低
熱伝導率支持部材13の外周面に第2の酸化物超電導導
体12が配設され、1対の低温側導体部を構成してい
る。高温側導体部53は常温端子部71を介して常温の
環境に設置された電源51に接続されている。また、1
対設けられた高温側導体部53のそれぞれが、中間接続
部72および72Aを介して上記の第1の酸化物超電導
導体11および第2の酸化物超電導導体12と接続され
ている。また、液体ヘリウム59に浸漬された超電導コ
イル57の1対のコイル端子部74のそれぞれが、低温
端子部73および73Aを介して上記の第1の酸化物超
電導導体11および第2の酸化物超電導導体12と接続
されている。このように高温側導体部と低温側導体部と
が直列接続されてなる1対の導体部を経由して電源51
から超電導コイル57に電力が供給される。なお、図5
において、外径側の低熱伝導率支持部材13を一部破砕
した形にして、内径側の低熱伝導率支持部材14および
第1の酸化物超電導導体11の構成を示すようにしてい
る。
流リードを用いた超電導装置の概念図である。図5にお
いて、51は電源、53は銅などの電気良導体よりなる
高温側導体部、54はフランジ、55は真空断熱容器、
56は液体窒素シールド、57は超電導コイル、58は
GHe(ヘリウムガス)、59はLHe(液体ヘリウ
ム)である。また、低熱伝導率支持部材14の外周面に
第1の酸化物超電導導体11が配設されるとともに、低
熱伝導率支持部材13の外周面に第2の酸化物超電導導
体12が配設され、1対の低温側導体部を構成してい
る。高温側導体部53は常温端子部71を介して常温の
環境に設置された電源51に接続されている。また、1
対設けられた高温側導体部53のそれぞれが、中間接続
部72および72Aを介して上記の第1の酸化物超電導
導体11および第2の酸化物超電導導体12と接続され
ている。また、液体ヘリウム59に浸漬された超電導コ
イル57の1対のコイル端子部74のそれぞれが、低温
端子部73および73Aを介して上記の第1の酸化物超
電導導体11および第2の酸化物超電導導体12と接続
されている。このように高温側導体部と低温側導体部と
が直列接続されてなる1対の導体部を経由して電源51
から超電導コイル57に電力が供給される。なお、図5
において、外径側の低熱伝導率支持部材13を一部破砕
した形にして、内径側の低熱伝導率支持部材14および
第1の酸化物超電導導体11の構成を示すようにしてい
る。
【0014】図3は、この発明の異なる実施例を示す超
電導電流リードの低温側導体部の縦断面図であり、ま
た、図4は、図3におけるスペーサの外観図である。図
3において、第1の酸化物超電導導体11と第2の酸化
物超電導導体12用の支持部材13との間にスペーサ2
1を配置し、酸化物超電導導体11,12間の絶縁を確
保している。図3に示される実施例の構成は、スペーサ
21を設ける点以外では、図1に示される実施例を同じ
である。スペーサ21の長さは酸化物超電導導体11,
12と同じ長さとしてもよいが、酸化物超電導導体1
1,12の存在する範囲に図示のようなスペーサ21を
長さ方向に複数個配置する構造としてもよい。
電導電流リードの低温側導体部の縦断面図であり、ま
た、図4は、図3におけるスペーサの外観図である。図
3において、第1の酸化物超電導導体11と第2の酸化
物超電導導体12用の支持部材13との間にスペーサ2
1を配置し、酸化物超電導導体11,12間の絶縁を確
保している。図3に示される実施例の構成は、スペーサ
21を設ける点以外では、図1に示される実施例を同じ
である。スペーサ21の長さは酸化物超電導導体11,
12と同じ長さとしてもよいが、酸化物超電導導体1
1,12の存在する範囲に図示のようなスペーサ21を
長さ方向に複数個配置する構造としてもよい。
【0015】通電時に酸化物超電導導体11,12によ
り発生する電磁力は互いに反発する方向に働くが、酸化
物超電導導体11,12は支持部材13,14およびス
ペーサ21により歪まないように固定されている。ま
た、図4に示されるように、スペーサ21内に開けられ
た穴をヘリウムガス58が通過できる構造としてあるた
め、第1の酸化物超電導導体(プラス側)11と第2の
酸化物超電導導体(マイナス側)12間の温度差が発生
しにくい。なお、スペーサ21は窒化アルミニウムなど
の絶縁物で構成されている。
り発生する電磁力は互いに反発する方向に働くが、酸化
物超電導導体11,12は支持部材13,14およびス
ペーサ21により歪まないように固定されている。ま
た、図4に示されるように、スペーサ21内に開けられ
た穴をヘリウムガス58が通過できる構造としてあるた
め、第1の酸化物超電導導体(プラス側)11と第2の
酸化物超電導導体(マイナス側)12間の温度差が発生
しにくい。なお、スペーサ21は窒化アルミニウムなど
の絶縁物で構成されている。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、従来の2本の酸化物超
電導導体を用いた電流リードの低温側導体部を1本の同
軸形の構造とするとともに、同軸形の低温側導体部の内
径側および外径側の導体構造を、それぞれテープ状酸化
物超電導線材を積層してなる酸化物超電導導体が円筒状
の低熱伝導率支持部材にそのテープ面を円筒座標系にお
ける周方向と平行に配置されてなるものとしたので、特
に酸化物超電導導体内においてテープ面に垂直な方向に
印加される磁場がキャンセルされて低減されることによ
り酸化物超電導導体の臨界電流値の劣化を低減すること
が出来るとともに、同軸形の構造としたことにより大容
量化に伴って断面積が増加する酸化物超電導導体を1対
の低温側導体部としてコンパクトに配置することが可能
になり、従来使用してきた高温側および低温側とも銅な
どの電気良導体で構成された電流リードとの互換性を保
持することができる。
電導導体を用いた電流リードの低温側導体部を1本の同
軸形の構造とするとともに、同軸形の低温側導体部の内
径側および外径側の導体構造を、それぞれテープ状酸化
物超電導線材を積層してなる酸化物超電導導体が円筒状
の低熱伝導率支持部材にそのテープ面を円筒座標系にお
ける周方向と平行に配置されてなるものとしたので、特
に酸化物超電導導体内においてテープ面に垂直な方向に
印加される磁場がキャンセルされて低減されることによ
り酸化物超電導導体の臨界電流値の劣化を低減すること
が出来るとともに、同軸形の構造としたことにより大容
量化に伴って断面積が増加する酸化物超電導導体を1対
の低温側導体部としてコンパクトに配置することが可能
になり、従来使用してきた高温側および低温側とも銅な
どの電気良導体で構成された電流リードとの互換性を保
持することができる。
【図1】この発明の実施例を示す超電導電流リードの低
温側導体部の斜視図
温側導体部の斜視図
【図2】図1の横断面図
【図3】この発明の異なる実施例を示す超電導電流リー
ドの低温側導体部の縦断面図
ドの低温側導体部の縦断面図
【図4】図3におけるスペーサの外観図
【図5】この発明の実施例による超電導電流リードを用
いた超電導装置の概念図
いた超電導装置の概念図
11…第1の酸化物超電導導体(プラス側)、12…第
2の酸化物超電導導体(マイナス側)、13,14…低
熱伝導率の支持部材、21…スペーサ、42…空隙(G
He流路)、58…GHe (ヘリウムガス)。
2の酸化物超電導導体(マイナス側)、13,14…低
熱伝導率の支持部材、21…スペーサ、42…空隙(G
He流路)、58…GHe (ヘリウムガス)。
Claims (2)
- 【請求項1】電気良導体よりなる高温側導体部と、テー
プ状酸化物超電導線材を積層してなる酸化物超電導導体
よりなる低温側導体部とから構成される導体部を1対備
え、一方の導体部の酸化物超電導導体を円筒状の低熱伝
導率支持部材にそのテープ面を円筒座標系における周方
向と平行に配置し、他方の導体部の酸化物超電導導体を
前記円筒状の低熱伝導率支持部材の外径寸法とは異なる
外径寸法の円筒状の低熱伝導率支持部材にそのテープ面
を円筒座標系における周方向と平行に配置し、両低熱伝
導率支持部材を同軸平行に配置したことを特徴とする超
電導電流リード。 - 【請求項2】請求項1に記載の超電導電流リードにおい
て、両酸化物超電導導体間に絶縁スペーサを配置したこ
とを特徴とする超電導電流リード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10256488A JP2000091651A (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 超電導電流リード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10256488A JP2000091651A (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 超電導電流リード |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000091651A true JP2000091651A (ja) | 2000-03-31 |
Family
ID=17293345
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10256488A Pending JP2000091651A (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 超電導電流リード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000091651A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010073856A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Toshiba Corp | 超電導マグネット |
| JP2014187148A (ja) * | 2013-03-22 | 2014-10-02 | Kobe Steel Ltd | 電流供給装置 |
| CN115172000A (zh) * | 2022-09-02 | 2022-10-11 | 山东奥新医疗科技有限公司 | 一种磁共振超导磁体的电流引线及其组装方法 |
-
1998
- 1998-09-10 JP JP10256488A patent/JP2000091651A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010073856A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Toshiba Corp | 超電導マグネット |
| JP2014187148A (ja) * | 2013-03-22 | 2014-10-02 | Kobe Steel Ltd | 電流供給装置 |
| CN115172000A (zh) * | 2022-09-02 | 2022-10-11 | 山东奥新医疗科技有限公司 | 一种磁共振超导磁体的电流引线及其组装方法 |
| CN115172000B (zh) * | 2022-09-02 | 2022-11-11 | 山东奥新医疗科技有限公司 | 一种磁共振超导磁体的电流引线及其组装方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US20120094840A1 (en) | Refrigerator cooling-type superconducting magnet | |
| EP0596249B1 (en) | Compact superconducting magnet system free from liquid helium | |
| JP6680828B2 (ja) | 可撓性超伝導リード線アセンブリ | |
| US4688132A (en) | Superconducting magnet system for operation at 13k | |
| US20120309631A1 (en) | High temperature superconductor current lead for connecting a superconducting load system to a current feed point | |
| JP2923988B2 (ja) | 超電導導体 | |
| JP3151159B2 (ja) | 超電導電流リード | |
| US5394130A (en) | Persistent superconducting switch for conduction-cooled superconducting magnet | |
| JP2000091651A (ja) | 超電導電流リード | |
| JP2756551B2 (ja) | 伝導冷却型超電導磁石装置 | |
| JPH11260162A (ja) | 超伝導電流リード | |
| JPH0341705A (ja) | 超伝導磁石内でクエンチを伝搬する装置 | |
| JP2004111581A (ja) | 超電導マグネット装置 | |
| JPH05234749A (ja) | 磁気浮上列車用超電導装置 | |
| JP2607661Y2 (ja) | 極低温容器 | |
| JP3450318B2 (ja) | 熱電冷却型パワーリード | |
| JPH10247532A (ja) | 超電導装置用電流リード | |
| JPH0864041A (ja) | 超電導ケーブル | |
| JP3468888B2 (ja) | 超電導装置用電流リード | |
| JPH11144940A (ja) | 超電導磁石装置 | |
| JP3284656B2 (ja) | 酸化物超電導体を用いた電流リード | |
| JP2001119078A (ja) | 超電導電流リード | |
| JP3127705B2 (ja) | 酸化物超電導体を用いた電流リード | |
| JPH11214215A (ja) | 冷凍機冷却型超電導磁石用電流リード | |
| JPH04130605A (ja) | 超電導電磁石装置の電流リード |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |