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JP2000085060A - 繊維強化プラスチックの成形体並びに繊維強化プラスチックの浴槽、洗い場およびキッチンカウンター - Google Patents

繊維強化プラスチックの成形体並びに繊維強化プラスチックの浴槽、洗い場およびキッチンカウンター

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Publication number
JP2000085060A
JP2000085060A JP10259875A JP25987598A JP2000085060A JP 2000085060 A JP2000085060 A JP 2000085060A JP 10259875 A JP10259875 A JP 10259875A JP 25987598 A JP25987598 A JP 25987598A JP 2000085060 A JP2000085060 A JP 2000085060A
Authority
JP
Japan
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gel coat
fiber
reinforced plastic
unsaturated polyester
resin
Prior art date
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Granted
Application number
JP10259875A
Other languages
English (en)
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JP3855488B2 (ja
Inventor
Shigeki Kawase
茂樹 河瀬
Takahito Ishii
隆仁 石井
Masaaki Yonemura
正明 米村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP25987598A priority Critical patent/JP3855488B2/ja
Publication of JP2000085060A publication Critical patent/JP2000085060A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴキブリなどの不快害虫を寄せ付けない防虫
性、または抗菌性、抗カビ性を有する清潔で、衛生的な
繊維強化プラスチックの成形体を提供することを課題と
する。 【解決手段】 不快害虫忌避薬剤を含有する不飽和ポリ
エステル樹脂系のゲルコート樹脂からなる表面層を有す
る繊維強化プラスチックで成形体を構成することによ
り、不快害虫忌避性を有する清潔で衛生的な繊維強化プ
ラスチックの成形体とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浴槽、洗い場、キッ
チンカウンターなどの水回りの材料素材として用いるこ
とができ、ゴキブリなどの不快害虫を寄せ付けない防虫
性、または抗菌性、抗カビ性を有する繊維強化プラスチ
ックからなる成形体と繊維強化プラスチックの浴槽と洗
い場とキッチンカウンターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、不飽和ポリエステル樹脂とガラス
繊維を用いた繊維強化プラスチックは、浴槽、洗い場な
どの防水性が必要な分野で、とくに軽量、かつ高強度が
必要な部分に盛んに使用されてきた。これらの繊維強化
プラスチックの積層構造は、一般的には表面から、単色
のゲルコート層と繊維強化プラスチック層とから構成さ
れている。ゲルコート層は、耐熱水性や耐薬品性を向上
させるために用いられる塗膜であり、スプレイアップ法
により塗装して構成される。そしてゲルコート樹脂とし
ては、不飽和ポリエステル樹脂を単色の顔料によって着
色し、かつ、微細酸化珪素粉末を加え、塗装に適したチ
クソトロピックと称する状態にすることによって用いら
れる。一般的な成型法としては、型にゲルコートを塗装
して硬化させ、続いてガラス繊維と不飽和ポリエステル
樹脂とからなる繊維強化プラスチックを積層し、硬化し
たのち脱型して作られる。
【0003】他方、熱可塑性プラスチックのペレットに
不快害虫忌避薬剤や抗菌剤を添加して成型したものは実
用化されているが、不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコ
ート樹脂などに不快害虫忌避薬剤や抗菌剤を添加する具
体的な実例は知られていない。
【0004】したがって、台所、浴室といった水回りに
用いられる繊維強化プラスチックからなる浴槽、洗い場
またはキッチンカウンターなどの製品において、それら
の使用状況によってはゴキブリをはじめとする不快害虫
の侵入による被害を受けたり、カビ、細菌の増殖に対す
る積極的な防止策はないのが実状である。このため、本
来清潔であるべき台所、浴室を中心とした水回り場所の
清潔感を損ねる原因ともなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、台
所、洗面所あるいは浴室といった水回り場所で使用され
る洗い場などに代表される繊維強化プラスチックからな
る製品において、豊富な餌および水などの誘引物質によ
るゴキブリをはじめとする不快害虫の誘引を忌避し、ま
た付着した汚れを餌に細菌やカビが増殖するのを抑制
し、清潔で衛生的に使用できるようにすることを課題と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、不飽和ポリエ
ステル樹脂系のゲルコート樹脂からなる表面層を有する
繊維強化プラスチックからなる成形体において、前記表
面層は不快害虫忌避薬剤を含有する不飽和ポリエステル
樹脂系のゲルコート樹脂で構成するものである。
【0007】上記発明によれば、不快害虫忌避薬剤を繊
維強化プラスチックの成形体に内蔵することにより、ゴ
キブリをはじめとする不快害虫忌避性を有する清潔で快
適な繊維強化プラスチックの成形体を得ることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、各請求項に記載した形
態とすることにより当業者によって容易に実施できるも
のである。
【0009】すなわち、不飽和ポリエステル樹脂系のゲ
ルコート樹脂からなる表面層を有する繊維強化プラスチ
ックからなる成形体において、前記表面層は不快害虫忌
避薬剤を含有する不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコー
ト樹脂で構成することにより、ゴキブリをはじめとする
不快害虫忌避性を有する清潔で衛生的な繊維強化プラス
チックの成形体とすることができる。
【0010】また、表面層は不快害虫忌避薬剤を含有す
る不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコート樹脂で構成さ
れた繊維強化プラスチックの浴槽とすることにより、ゴ
キブリをはじめとする不快害虫忌避性を有する清潔で衛
生的な浴槽とすることができる。
【0011】また、表面層は不快害虫忌避薬剤を含有す
る不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコート樹脂で構成さ
れた繊維強化プラスチックの洗い場とすることにより、
ゴキブリをはじめとする不快害虫忌避性を有する清潔で
衛生的な洗い場とすることができる。
【0012】また、表面層は不快害虫忌避薬剤を含有す
る不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコート樹脂で構成さ
れた繊維強化プラスチックのキッチンカウンターとする
ことにより、ゴキブリをはじめとする不快害虫忌避性を
有する清潔で衛生的なキッチンカウンターとすることが
できる。
【0013】また、不快害虫忌避薬剤と抗菌剤とを含有
する不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコート樹脂で構成
された繊維強化プラスチックからなる成形体とした場
合、ならびに、抗菌剤として無機系抗菌剤の少なくとも
一種、および有機系抗菌剤の少なくとも一種からなる抗
菌剤と不快害虫忌避薬剤とを含有する不飽和ポリエステ
ル樹脂系のゲルコート樹脂で構成された繊維強化プラス
チックからなる成形体とすることにより、ゴキブリなど
の不快害虫を寄せ付けない防虫性を有するとともに、さ
らには細菌やカビの増殖が抑制された一層清潔で衛生的
な成形体とすることができる。
【0014】また、不快害虫忌避薬剤としてゴキブリ忌
避剤を含有する不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコート
樹脂で構成された繊維強化プラスチックからなる成形体
とすることにより、代表的な不快害虫であるゴキブリを
一層効果的に寄せ付けない成形体とすることができる。
【0015】また、経皮効果性である不快害虫忌避薬剤
を含有する不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコート樹脂
で構成された繊維強化プラスチックからなる成形体とす
ることにより、経皮効果性の不快害虫忌避薬剤は室温で
は揮発性が少なく不快害虫忌避効果が長期間持続する成
形体とすることができる。
【0016】また、表面層は2種類以上5種類以下のゲ
ルコート樹脂を有し、その少なくとも1種類のゲルコー
ト樹脂は不快害虫忌避薬剤を含有するゲルコート樹脂で
構成された繊維強化プラスチックからなる成形体とする
ことにより、ゴキブリをはじめとする不快害虫忌避性を
有する清潔で衛生的な、さらには表面に模様が付与され
意匠性にも優れた成形体とすることができる。
【0017】また、表面層は2種類以上5種類以下のゲ
ルコート樹脂を有し、その少なくとも1種類のゲルコー
ト樹脂は不快害虫忌避薬剤と抗菌剤とを含有するゲルコ
ート樹脂で構成された繊維強化プラスチックからなる成
形体とすることにより、ゴキブリなどの不快害虫を寄せ
付けない防虫性を有するとともに、細菌やカビの増殖が
抑制された一層清潔で衛生的な、さらには表面に模様が
付与され意匠性にも優れた成形体とすることができる。
【0018】
【実施例】以下本発明の具体的な一実施例について説明
する。
【0019】本発明における不快害虫忌避薬剤として
は、ピレスロイド系物質としてはエトフェンブロックス
(1−(pエトキシフェニル)−2−メチルプロピル−
3−フェノキシベンジルエーテル)、サイフェノスリン
((RS)−アルファーシアノ−3−フェノキシベンジ
ル(1R)−シス/トランス−クリサンテマート)、ペ
ルメトリン(3−フェノキシベンジル−di−シス/ト
ランス−3(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチ
ル−1−シクロプロパンカルボキシレート)、アレスリ
ン(3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−
4−オン−1−イルクリサンテマート)などが挙げられ
るが、これに限定するものではない。
【0020】有機リン系物質としては、ダイアジノン、
トリクロホン、フェニトロチオン、フェニチオン、チメ
ホス、ブロモホスなどが挙げられるが、これらに限定す
るものではない。
【0021】本発明における抗菌剤としては、無機系抗
菌剤として、硝酸銀、硫酸銀、塩化銀など。銀、銅、亜
鉛あるいは錫を担持したゼオライト。および銀、銅、亜
鉛あるいは錫を担持したシリカゲルなどが挙げられる
が、これらに限定するものではない。
【0022】有機系抗菌剤としては、10,10'−オキ
シビスフェノキサアルシンなどフェニルエーテル誘導
体、シクロフルアニドなどN−ハロアルキルチオ系化合
物、2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール(以下
TBZと略称する)などイミダゾール誘導体、2,3,
5,6テトラクロル−4−(メチルスルホリン)ピリジ
ンなど第4級アンモニウム塩などが挙げられるが、これ
らに限定するものではない。
【0023】(実施例1)イソフタル酸系不飽和ポリエ
ステル樹脂からなるゲルコート樹脂100重量部に対
し、サイフェノスリン(不快害虫忌避薬剤)1重量部添
加し、攪拌することにより均一に分散させた。これに所
定の硬化剤および効果促進剤を添加し、スプレーガンに
より約0.5mmの塗膜を形成し、硬化させゲルコート
層を形成した。引き続き、ガラス繊維と不飽和ポリエス
テル樹脂からなる繊維強化プラスチック層を既知の方法
で形成した。これを脱型することにより目的とする成形
体を得た。
【0024】(実施例2)イソフタル酸系不飽和ポリエ
ステル樹脂からなるゲルコート樹脂100重量部に対
し、サイフェノスリン0.5重量部添加し、攪拌するこ
とにより均一に分散させた。これに所定の硬化剤および
効果促進剤を添加し、スプレーガンにより約0.5mm
の塗膜を形成し、硬化させゲルコート層を形成した。引
き続き、ガラス繊維と不飽和ポリエステル樹脂からなる
繊維強化プラスチック層を既知の方法で形成した。これ
を脱型することにより目的とする洗い場を得た。
【0025】(実施例3)イソフタル酸系不飽和ポリエ
ステル樹脂からなるゲルコート樹脂100重量部に対
し、1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニルクリサ
ンテマート1重量部添加し、攪拌することにより均一に
分散させた。これに所定の硬化剤および効果促進剤を添
加し、スプレーガンにより約0.5mmの塗膜を形成
し、硬化させゲルコート層を形成した。引き続き、ガラ
ス繊維と不飽和ポリエステル樹脂からなる繊維強化プラ
スチック層を既知の方法で形成した。これを脱型するこ
とにより目的とする成形体を得た。
【0026】(実施例4)イソフタル酸系不飽和ポリエ
ステル樹脂からなるゲルコート樹脂100重量部に対
し、サイフェノスリン1重量部と銀ゼオライト1重量部
とTBZ1重量部添加し、攪拌することにより均一に分
散させた。これに所定の硬化剤および効果促進剤を添加
し、スプレーガンにより約0.5mmの塗膜を形成し、
硬化させゲルコート層を形成した。引き続き、ガラス繊
維と不飽和ポリエステル樹脂からなる繊維強化プラスチ
ック層を既知の方法で形成した。これを脱型することに
より目的とする成形体を得た。
【0027】図1は本発明の一実施例における成形体の
表面部を示す模式図である。1はサイフェノスリンに代
表される不快害虫忌避薬剤である。2は銀ゼオライトに
代表される無機系抗菌剤である。3はTBZに代表され
る有機系抗菌剤である。不快害虫忌避薬剤1、無機系抗
菌剤2、有機系抗菌剤3はそれぞれゲルコート樹脂層4
中に分散されている。5はガラス繊維と不飽和ポリエス
テル樹脂からなる繊維強化プラスチック層である。
【0028】(実施例5)3つのゲルコートタンクの圧
により、3つのゲルコート樹脂がある一定の混合パイプ
を通過した後ガンから吐出され、硬化剤と混合後任意の
霧化圧にて霧化されるという多色ガン装置を用い、霧化
圧2.0kg/cm2の条件で塗布した。多色ガン装置
の3つのゲルコートタンクの中の3種類のゲルコート樹
脂と吐出重量比を以下に示す。
【0029】
【表1】
【0030】前記黒色ゲルコート樹脂100重量部に対
し、あらかじめサイフェノスリン1重量部を添加し、攪
拌することにより均一に分散させた黒色ゲルコート樹脂
を用いた。このように塗布されたゲルコート樹脂を50
℃、30分の条件で硬化させた。硬化後のゲルコートの
膜厚は0.4mmであった。引き続き、ガラス繊維と不
飽和ポリエステル樹脂からなる繊維強化プラスチック層
を既知の方法で形成した。これを脱型することにより、
目的とする模様付成形体を得た。
【0031】このような方法で得た成形体は、図2に示
すように、サイフェノスリンに代表される不快害虫忌避
薬剤が入ったゲルコート樹脂の部分6と、それらの入っ
ていないゲルコート樹脂の部分7とが点在している構成
となっている。このように点在させることにより、表面
意匠は斑点模様となる。
【0032】(比較例)実施例1と同様なイソフタル酸
系不飽和ポリエステル樹脂からなるゲルコート樹脂に、
所定の硬化剤および効果促進剤を添加し、スプレーガン
により約0.5mmの塗膜を形成し、硬化させゲルコー
ト層を形成した。引き続き、ガラス繊維と不飽和ポリエ
ステル樹脂からなる繊維強化プラスチック層を既知の方
法で形成した。これを脱型することにより目的の成形体
を得た。
【0033】各実施例および比較例で得たそれぞれの成
形体および洗い場のゴキブリに対する忌避性能を評価し
た。前記成形体および洗い場から200mm×200m
mの平板試料を切り出し、試料の上に餌と水を設置し、
チャバネゴキブリ成虫30匹のいる部屋にそれぞれ放置
し、48時間後の餌の元の重さに対する残存率を調べ
た。その結果を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】次に、各実施例および比較例で得たそれぞ
れの成形体および洗い場のゴキブリに対する忌避性能の
持続性を評価した。前記成形体および洗い場から200
mm×200mmの平板試料を切り出し、初期のゴキブ
リ忌避性能を評価確認した後、これらを45℃の雰囲気
中に2ヶ月間放置した。この試料の上に餌と水を設置
し、チャバネゴキブリ成虫30匹のいる部屋にそれぞれ
放置し、48時間後の餌の元の重さに対する残存率を調
べた。その結果を表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】次に、各実施例および比較例で得たそれぞ
れの成形体および洗い場の抗菌性のおよびカビ抵抗性に
ついて試験をおこなった。前記成形体および洗い場から
50mm×50mmの試料を切り出し、それぞれに黄色
ブドウ球菌および大腸菌を含む菌液1ccを滴下し、3
7℃で24時間培養した。その後、滅菌済みリン酸緩衝
液にて菌を洗い出した。この洗い出した菌液中の生菌数
を、菌数測定用培地を用いて混釈平板法にて測定した。
その結果を表4に示す。
【0038】
【表4】
【0039】寒天培地上においた50mm×50mmの
各試料にアスペルギルス・ニガー菌液を噴霧し、25
℃、7日間培養した。その結果を表5に示す。
【0040】
【表5】
【0041】表2から明らかなように、実施例1、3、
4、5の成形体および実施例2の洗い場は比較例に比べ
ゴキブリ忌避性能が著しく良好である。また、表面に均
一に不快害虫忌避薬剤を分散した場合(実施例1ないし
実施例4)は勿論、実施例5のように不快害虫忌避薬剤
を点在させた場合においても良好なゴキブリ忌避性能が
得られることが明らかになった。また、ゲルコート樹脂
を5種類を超えて様々な色を用い、成形体を作成すると
良好な不快害虫忌避性能が得られないので、ゲルコート
樹脂は2種類以上5種類以下が適している。この理由は
ゲルコート樹脂が6種類以上になると不快害虫忌避薬剤
の入ったゲルコート樹脂の部分に不快害虫が接触する確
率が減り、不快害虫忌避性能が低下するものである。
【0042】不快害虫忌避薬剤の上限の添加量について
は、ゲルコート樹脂100重量部に対し、5重量部を超
えるとゲルコート樹脂の耐熱水性や耐薬品性などの基本
物性が損なわれ好ましくなかった。また、下限の添加量
については、ゲルコート樹脂100重量部に対し、0.
1重量部以下では良好な不快害虫忌避性能が得られなか
った。
【0043】表3から明らかなように、実施例1、4、
5の成形体および実施例2の洗い場は比較例に比べゴキ
ブリ忌避性能の持続性が極めて良好である。これは、実
施例1、2、4、5で添加した不快害虫忌避薬剤は経皮
効果性の薬剤であり、揮発性が少なく不快害虫忌避効果
が長期間持続したものである。また、実施例3で添加し
た不快害虫忌避薬剤は揮発性が若干高く、そのため実施
例3の成形体の不快害虫忌避効果の持続性は他の実施例
の成形体および洗い場に比較し劣る。
【0044】表4から明らかなように、実施例4の成形
体は比較例に比べ黄色ブドウ球菌および大腸菌に対する
著しい抗菌効果を得ることができた。
【0045】無機系抗菌剤の上限の添加量については、
ゲルコート樹脂100重量部に対し、5重量部を越える
とゲルコート樹脂の耐薬品性などの基本物性が損なわれ
好ましくなかった。また、下限の添加量については、ゲ
ルコート樹脂100重量部に対し、0.1重量部以下で
は良好な抗菌効果を得ることができなかった。
【0046】表5から明らかなように、実施例4の成形
体は比較例に比べて良好な抗カビ性能を得ることができ
た。
【0047】有機系抗菌剤の上限の添加量については、
ゲルコート樹脂100重量部に対し、5重量部を越える
とゲルコート樹脂の機械強度などの基本物性が損なわれ
好ましくなかった。また、下限の添加量については、ゲ
ルコート樹脂100重量部に対し、0.1重量部以下で
は良好な抗カビ効果を得ることができなかった。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明の繊維強化プラス
チックの成形体並びに繊維強化プラスチックの浴槽、洗
い場およびキッチンカウンターによれば、次の効果が得
られる。
【0049】請求項1記載の発明によれば、不飽和ポリ
エステル樹脂系のゲルコート樹脂からなる表面層を有す
る繊維強化プラスチックからなる成形体において、前記
表面層は不快害虫忌避薬剤を含有する不飽和ポリエステ
ル樹脂系のゲルコート樹脂で構成されることにより、ゴ
キブリをはじめとする不快害虫忌避性を有する、清潔で
衛生的な繊維強化プラスチックの成形体を得ることがで
きる。
【0050】また、請求項2記載の発明によれば、表面
層は不快害虫忌避薬剤を含有する不飽和ポリエステル樹
脂系のゲルコート樹脂で構成された繊維強化プラスチッ
クの浴槽とすることにより、ゴキブリをはじめとする不
快害虫忌避性を有する、清潔で衛生的な浴槽を得ること
ができる。
【0051】また、請求項3記載の発明によれば、表面
層は不快害虫忌避薬剤を含有する不飽和ポリエステル樹
脂系のゲルコート樹脂で構成された繊維強化プラスチッ
クの洗い場とすることにより、ゴキブリをはじめとする
不快害虫忌避性を有する、清潔で衛生的な洗い場を得る
ことができる。
【0052】また、請求項4記載の発明によれば、表面
層は不快害虫忌避薬剤を含有する不飽和ポリエステル樹
脂系のゲルコート樹脂で構成された繊維強化プラスチッ
クのキッチンカウンターとすることにより、ゴキブリを
はじめとする不快害虫忌避性を有する、清潔で衛生的な
キッチンカウンターを得ることができる。
【0053】また、請求項5記載の発明によれば、不快
害虫忌避薬剤と抗菌剤とを含有する不飽和ポリエステル
樹脂系のゲルコート樹脂で構成された繊維強化プラスチ
ックからなる成形体とすることにより、ならびに、請求
項6記載の発明によれば、抗菌剤として無機系抗菌剤の
少なくとも一種、および有機系抗菌剤の少なくとも一種
からなる抗菌剤と不快害虫忌避薬剤とを含有する不飽和
ポリエステル樹脂系のゲルコート樹脂で構成された繊維
強化プラスチックからなる成形体とすることにより、ゴ
キブリなど不快害虫を寄せ付けない防虫性を有するとと
もに、さらには細 菌やカビの増殖が抑制された一層清
潔で衛生的な成形体を得ることができる。
【0054】また、請求項7記載の発明によれば、不快
害虫忌避薬剤としてゴキブリ忌避剤を含有する不飽和ポ
リエステル樹脂系のゲルコートで構成された繊維強化プ
ラスチックからなる成形体とすることにより、代表的な
不快害虫であるゴキブリを一層効果的に寄せ付けない成
形体を得ることができる。
【0055】また、請求項8記載の発明によれば、経皮
効果性である不快害虫忌避薬剤を含有する不飽和ポリエ
ステル樹脂系のゲルコート樹脂で構成された繊維強化プ
ラスチックからなる成形体とすることにより、経皮効果
性の不快害虫忌避薬剤は揮発性が小さく、不快害虫忌避
効果が長期間持続する成形体を得ることができる。
【0056】また、請求項9記載の発明によれば、表面
層は2種類以上5種類以下のゲルコート樹脂を有し、そ
の少なくとも一種類のゲルコート樹脂は不快害虫忌避薬
剤を含有するゲルコート樹脂で構成された繊維強化プラ
スチックからなる成形体とすることにより、ゴキブリを
はじめとする不快害虫忌避性を有する清潔で衛生的な、
さらには表面に模様が付与され意匠性にも優れた成形体
を得ることができる。
【0057】また、請求項10記載の発明によれば、表
面層は2種類以上5種類以下のゲルコート樹脂を有し、
その少なくとも一種類のゲルコート樹脂は不快害虫忌避
薬剤と抗菌剤とを含有するゲルコート樹脂で構成された
繊維強化プラスチックからなる成形体とすることによ
り、ゴキブリなどの不快害虫を寄せ付けない防虫性を有
するとともに、細菌やカビの増殖が抑制された一層清潔
で衛生的な、さらには表面に模様の付与され意匠性にも
優れた成形体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例4における成形体の表面部を示
す模式図
【図2】本発明の実施例5における成形体の表面部を示
す模式図
【符号の説明】
1 不快害虫忌避薬剤 2 無機系抗菌剤 3 有機系抗菌剤 4 ゲルコート樹脂 5 繊維強化プラスチック 6 不快害虫忌避薬剤の入ったゲルコート樹脂の部分 7 不快害虫忌避薬剤の入っていないゲルコート樹脂の
部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:06 (72)発明者 米村 正明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2D032 AA00 AB03 GA00 4F100 AK44A BA02 CA02 CA12A DH02B EH46 GB08 JC00 JC00A 4F205 AA41 AB01 AD04 AD16 AG03 AH49 HA14 HB01 HB11 HT04 HT16 HT24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコート樹
    脂からなる表面層を有する繊維強化プラスチックからな
    る成形体において、前記表面層は不快害虫忌避薬剤を含
    有する不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコート樹脂で構
    成された繊維強化プラスチックの成形体。
  2. 【請求項2】不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコート樹
    脂からなる表面層を有する繊維強化プラスチックからな
    る浴槽において、前記表面層は不快害虫忌避薬剤を含有
    する不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコート樹脂で構成
    された繊維強化プラスチックの浴槽。
  3. 【請求項3】不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコート樹
    脂からなる表面層を有する繊維強化プラスチックからな
    る洗い場において、前記表面層は不快害虫忌避薬剤を含
    有する不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコート樹脂で構
    成された繊維強化プラスチックの洗い場。
  4. 【請求項4】不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコート樹
    脂からなる表面層を有する繊維強化プラスチックからな
    るキッチンカウンターにおいて、前記表面層は不快害虫
    忌避薬剤を含有する不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコ
    ート樹脂で構成された繊維強化プラスチックのキッチン
    カウンター。
  5. 【請求項5】不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコート樹
    脂からなる表面層を有する繊維強化プラスチックからな
    る成形体において、前記表面層は不快害虫忌避薬剤と抗
    菌剤とを含有する不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコー
    ト樹脂で構成された繊維強化プラスチックの成形体。
  6. 【請求項6】抗菌剤として無機系抗菌剤の少なくとも一
    種、および有機系抗菌剤の少なくとも一種からなる請求
    項5記載の繊維強化プラスチックの成形体。
  7. 【請求項7】不快害虫忌避薬剤がゴキブリ忌避剤である
    請求項1ないし6のいずれか1項記載の繊維強化プラス
    チックの成形体。
  8. 【請求項8】不快害虫忌避薬剤が経皮効果性の請求項1
    ないし6のいずれか1項記載の繊維強化プラスチックの
    成形体。
  9. 【請求項9】不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコート樹
    脂からなる表面層を有する繊維強化プラスチックからな
    る成形体において、前記表面層は2種類以上5種類以下
    のゲルコート樹脂を有し、その少なくとも1種類のゲル
    コート樹脂は不快害虫忌避薬剤を含有する不飽和ポリエ
    ステル樹脂系のゲルコート樹脂で構成された繊維強化プ
    ラスチックの成形体。
  10. 【請求項10】不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコート
    樹脂からなる表面相を有する繊維強化プラスチックから
    なる成形体において、前記表面層は2種類以上5種類以
    下のゲルコート樹脂を有し、その少なくとも1種類のゲ
    ルコート樹脂は不快害虫忌避薬剤と抗菌剤とを含有する
    不飽和ポリエステル樹脂系のゲルコート樹脂で構成され
    た繊維強化プラスチックの成形体。
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JP2017067263A (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 未来工業株式会社 合成樹脂製の管
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