JP2000066001A - 溝付き板状ガラス母材の製造方法、ガラス素材の製造方法、およびガラス光学素子の製造方法 - Google Patents
溝付き板状ガラス母材の製造方法、ガラス素材の製造方法、およびガラス光学素子の製造方法Info
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B33/00—Severing cooled glass
- C03B33/10—Glass-cutting tools, e.g. scoring tools
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- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 局部応力の印加によって切断可能な溝を有す
る溝付き板状ガラス母材の製造方法において、正確に被
切断部材を形成できるようにする。 【解決手段】 ホイールカッタ161の最適刃先角度θ
は、θ=a−b・β1 +c・β2 で決まる。ここで、係
数a,b,cは、それぞれ100〜200、1〜2、
0.5〜0.6、好ましくは、141.01〜142.
99、1.3〜1.48、0.51〜0.55の値をと
る。また、β1 は板状ガラス母材の板厚、β 2 は板状ガ
ラス母材の材質を示すパラメータである。これにより、
板状ガラス母材をスクライビングするときに、好適なク
ラックを形成することができ、切断後に良質のプレス素
材を形成することができる。
る溝付き板状ガラス母材の製造方法において、正確に被
切断部材を形成できるようにする。 【解決手段】 ホイールカッタ161の最適刃先角度θ
は、θ=a−b・β1 +c・β2 で決まる。ここで、係
数a,b,cは、それぞれ100〜200、1〜2、
0.5〜0.6、好ましくは、141.01〜142.
99、1.3〜1.48、0.51〜0.55の値をと
る。また、β1 は板状ガラス母材の板厚、β 2 は板状ガ
ラス母材の材質を示すパラメータである。これにより、
板状ガラス母材をスクライビングするときに、好適なク
ラックを形成することができ、切断後に良質のプレス素
材を形成することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、局応力の印加によ
って切断可能な溝を有する溝付き板状ガラス母材の製造
方法、ガラス素材の製造方法、およびガラス光学素子の
製造方法に関する。
って切断可能な溝を有する溝付き板状ガラス母材の製造
方法、ガラス素材の製造方法、およびガラス光学素子の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学レンズやプリズムなどの光学素子を
形成する場合には、プレス成形が用いられている。この
プレス成形の方法としては、主に、ダイレクトプレス法
およびリヒートプレス法がある。ダイレクトプレス法と
は、溶融したガラス体を上型と下型とで直接プレスする
方法である。しかし、この方法では、プレス製品の表面
精度がよくないので、プレス後に研磨する必要がある。
形成する場合には、プレス成形が用いられている。この
プレス成形の方法としては、主に、ダイレクトプレス法
およびリヒートプレス法がある。ダイレクトプレス法と
は、溶融したガラス体を上型と下型とで直接プレスする
方法である。しかし、この方法では、プレス製品の表面
精度がよくないので、プレス後に研磨する必要がある。
【0003】一方、リヒートプレス法では、まず、成型
後の重量を有するプレス素材を得、そのプレス素材の表
面を研磨してプリフォームを形成する。次いで、このプ
リフォームを再加熱(リヒート)して軟化状態にし、成
形型でプレスする。このリヒートプレス法によれば、成
形後のガラス表面は、高精度になっているので、研磨の
必要がない。ただし、軟化したガラスが成形型の空間に
正確に収まらないと、成形型に対する再現性が劣化する
ので、常に重量が一定になるようにプレス素材を形成す
る必要がある。
後の重量を有するプレス素材を得、そのプレス素材の表
面を研磨してプリフォームを形成する。次いで、このプ
リフォームを再加熱(リヒート)して軟化状態にし、成
形型でプレスする。このリヒートプレス法によれば、成
形後のガラス表面は、高精度になっているので、研磨の
必要がない。ただし、軟化したガラスが成形型の空間に
正確に収まらないと、成形型に対する再現性が劣化する
ので、常に重量が一定になるようにプレス素材を形成す
る必要がある。
【0004】一般に、リヒートプレス法に用いるプレス
素材は、板状ガラス母材を切断することにより得られて
いる。この切断方法の1つとして、超硬ホイールカッタ
を用いて板状ガラス母材の主表面をスクライビングして
おく方法がある。図10は板状ガラス母材のスクライビ
ング方法を示す側断面図である。また、図11はスクラ
イビング方法のカッタの正面側から見た図である。さら
に、図12は板状ガラス母材に形成された溝の具体的な
形状を示す図である。この方法では、刃先角度θ1を持
つ超硬ホイールカッタ51が板状ガラス母材50の主表
面50a上を図10の矢印方向に進み、直線的な溝52
を形成する。溝52が形成されることにより、クラック
が発生する。クラックとしては、主表面50aに対して
垂直な垂直クラック53と、主表面50aとほぼ平行な
水平クラック54,55とがある。また、図12に示す
ような表面クラック56も発生する。
素材は、板状ガラス母材を切断することにより得られて
いる。この切断方法の1つとして、超硬ホイールカッタ
を用いて板状ガラス母材の主表面をスクライビングして
おく方法がある。図10は板状ガラス母材のスクライビ
ング方法を示す側断面図である。また、図11はスクラ
イビング方法のカッタの正面側から見た図である。さら
に、図12は板状ガラス母材に形成された溝の具体的な
形状を示す図である。この方法では、刃先角度θ1を持
つ超硬ホイールカッタ51が板状ガラス母材50の主表
面50a上を図10の矢印方向に進み、直線的な溝52
を形成する。溝52が形成されることにより、クラック
が発生する。クラックとしては、主表面50aに対して
垂直な垂直クラック53と、主表面50aとほぼ平行な
水平クラック54,55とがある。また、図12に示す
ような表面クラック56も発生する。
【0005】溝52の形成後は、例えば特願平9−35
9522号で示される装置によって、垂直クラック53
の形成された主表面50aが下に向くように板状ガラス
母材50を載置台上に設置し、反対の主表面50b側に
おける垂直クラック53と対向する位置に所定の荷重を
かける。これにより、垂直クラック53が成長し、また
垂直クラック53が有する引っ張り応力F1も手伝っ
て、板状ガラス母材50が切断される。
9522号で示される装置によって、垂直クラック53
の形成された主表面50aが下に向くように板状ガラス
母材50を載置台上に設置し、反対の主表面50b側に
おける垂直クラック53と対向する位置に所定の荷重を
かける。これにより、垂直クラック53が成長し、また
垂直クラック53が有する引っ張り応力F1も手伝っ
て、板状ガラス母材50が切断される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、板状ガラス
母材の硝種や形状が異なると、クラック53などの生じ
方が異なってくる。このため、同じ超硬ホイールカッタ
を用い、定量的に決められた押圧力でスクライビングし
ても、常に好ましいクラックを形成することができるわ
けではない。よって、精度よく被切断部材を得ることが
できなかった。
母材の硝種や形状が異なると、クラック53などの生じ
方が異なってくる。このため、同じ超硬ホイールカッタ
を用い、定量的に決められた押圧力でスクライビングし
ても、常に好ましいクラックを形成することができるわ
けではない。よって、精度よく被切断部材を得ることが
できなかった。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、常に正確な被切断部材を形成することのでき
る溝付き板状ガラス母材の製造方法、ガラス素材の製造
方法、およびガラス光学素子の製造方法を提供すること
を目的とする。
のであり、常に正確な被切断部材を形成することのでき
る溝付き板状ガラス母材の製造方法、ガラス素材の製造
方法、およびガラス光学素子の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、板状ガラス母材の一方の主表面にカッタ
を押圧して少なくとも垂直クラックを含む溝を形成する
工程を行うことにより、局部応力によって前記板状ガラ
ス母材を切断することのできる溝を有する溝付き板状ガ
ラス母材の製造方法において、前記工程において、前記
垂直クラックが水平クラックよりも深くなるように、前
記板状ガラス母材の厚さおよび材質を考慮して、前記カ
ッタの刃先角度を選定する、ことを特徴とする溝付き板
状ガラス母材の製造方法が提供される。
決するために、板状ガラス母材の一方の主表面にカッタ
を押圧して少なくとも垂直クラックを含む溝を形成する
工程を行うことにより、局部応力によって前記板状ガラ
ス母材を切断することのできる溝を有する溝付き板状ガ
ラス母材の製造方法において、前記工程において、前記
垂直クラックが水平クラックよりも深くなるように、前
記板状ガラス母材の厚さおよび材質を考慮して、前記カ
ッタの刃先角度を選定する、ことを特徴とする溝付き板
状ガラス母材の製造方法が提供される。
【0009】このような板状ガラス母材の形成方法で
は、垂直クラックが水平クラックよりも深くなるよう
に、板状ガラス母材の厚さおよび材質を考慮して、カッ
タの刃先角度を選定する。
は、垂直クラックが水平クラックよりも深くなるよう
に、板状ガラス母材の厚さおよび材質を考慮して、カッ
タの刃先角度を選定する。
【0010】垂直クラックが水平クラックよりも深くな
るように形成されることにより、常に正確な被切断部材
を形成することができる。
るように形成されることにより、常に正確な被切断部材
を形成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図2はスクライビング装置の概略
構成を示す平面図である。本形態で使用するスクライビ
ング装置10の基台11上には、テーブル12がY軸方
向にスライド可能に取り付けられている。このテーブル
12は、Y軸駆動モータ13によって移動制御される。
テーブル12上にはカッタの助走用のアクリル板12
a,12bが固定される。また、このアクリル板12
a,12bの内側面に密着するように、板状ガラス母材
20が載置される。板状ガラス母材20は、光学ガラス
母材であり、特に、後述するように光学素子用のプレス
素材の材料としてのガラス母材である。この板状ガラス
母材20の1つの角部P0が、スクライビングの原点に
セットされる。
を参照して説明する。図2はスクライビング装置の概略
構成を示す平面図である。本形態で使用するスクライビ
ング装置10の基台11上には、テーブル12がY軸方
向にスライド可能に取り付けられている。このテーブル
12は、Y軸駆動モータ13によって移動制御される。
テーブル12上にはカッタの助走用のアクリル板12
a,12bが固定される。また、このアクリル板12
a,12bの内側面に密着するように、板状ガラス母材
20が載置される。板状ガラス母材20は、光学ガラス
母材であり、特に、後述するように光学素子用のプレス
素材の材料としてのガラス母材である。この板状ガラス
母材20の1つの角部P0が、スクライビングの原点に
セットされる。
【0012】また、基台11には、カッタ機構部14が
設けられている。カッタ機構部14には、上下動機構部
15と、カッタユニット16とが一体にX軸方向にスラ
イド可能に取り付けられている。カッタユニット16
は、後述するように、そのホイールカッタによって板状
ガラス母材20をスクライブするものであり、上下動機
構部15の動作によって上下動する。これら上下動機構
部15およびカッタユニット16は、X軸駆動モータ1
7によって移動制御される。
設けられている。カッタ機構部14には、上下動機構部
15と、カッタユニット16とが一体にX軸方向にスラ
イド可能に取り付けられている。カッタユニット16
は、後述するように、そのホイールカッタによって板状
ガラス母材20をスクライブするものであり、上下動機
構部15の動作によって上下動する。これら上下動機構
部15およびカッタユニット16は、X軸駆動モータ1
7によって移動制御される。
【0013】X軸駆動モータ17およびY軸駆動モータ
13は、図示されていない制御装置によって、その駆動
が制御される。図3はカッタユニット16の構成を示す
側面図である。上下動機構部15と連結された固定部材
160には、ホルダ162を介してホイールカッタ16
1が取り付けられている。ホルダ162は、その軸16
2aが軸受け163を介して固定部材160に取り付け
られている。これにより、ホイールカッタ161は、刃
の向きが鉛直方向を軸として回転自在になっている。
13は、図示されていない制御装置によって、その駆動
が制御される。図3はカッタユニット16の構成を示す
側面図である。上下動機構部15と連結された固定部材
160には、ホルダ162を介してホイールカッタ16
1が取り付けられている。ホルダ162は、その軸16
2aが軸受け163を介して固定部材160に取り付け
られている。これにより、ホイールカッタ161は、刃
の向きが鉛直方向を軸として回転自在になっている。
【0014】また、カッタユニット16には、加圧シリ
ンダ164が設けられている。この加圧シリンダ164
は、板状ガラス母材20をスクライブするときのホイー
ルカッタ161の押し付け荷重を調整するものである。
この押し付け荷重は、後述するように、各種条件に応じ
て適宜調整される。
ンダ164が設けられている。この加圧シリンダ164
は、板状ガラス母材20をスクライブするときのホイー
ルカッタ161の押し付け荷重を調整するものである。
この押し付け荷重は、後述するように、各種条件に応じ
て適宜調整される。
【0015】図1は本形態のホイールカッタ161の形
状を示す図である。ここでは、ホイールカッタ161の
回転軸と直角な方向から見た状態を示している。ホイー
ルカッタ161は超硬ホイールカッタであり、その刃先
161aは両面が対称になっている。刃先161aの角
度θは、後述するように、各種条件に応じて適宜選択さ
れる。
状を示す図である。ここでは、ホイールカッタ161の
回転軸と直角な方向から見た状態を示している。ホイー
ルカッタ161は超硬ホイールカッタであり、その刃先
161aは両面が対称になっている。刃先161aの角
度θは、後述するように、各種条件に応じて適宜選択さ
れる。
【0016】このような構成の本形態のスクライビング
装置10では、図2に示したX軸駆動モータ17および
Y軸駆動モータ13の駆動によって、板状ガラス母材2
0に対するカッタユニット16の位置決めがなされ、上
下動機構部15によって、ホイールカッタ161の板状
ガラス母材20への切り込み量が制御される。そして、
ホイールカッタ161を回転させながら、テーブル12
およびカッタユニット16を相対的に移動させることに
より、板状ガラス母材20の表面へのスクライビングが
施される。
装置10では、図2に示したX軸駆動モータ17および
Y軸駆動モータ13の駆動によって、板状ガラス母材2
0に対するカッタユニット16の位置決めがなされ、上
下動機構部15によって、ホイールカッタ161の板状
ガラス母材20への切り込み量が制御される。そして、
ホイールカッタ161を回転させながら、テーブル12
およびカッタユニット16を相対的に移動させることに
より、板状ガラス母材20の表面へのスクライビングが
施される。
【0017】図4はスクライビング後の板状ガラス母材
20の形状例を示す図であり、(A)は平面図、(B)
は側面図である。ここでは、板状ガラス母材20の2つ
の主表面21,22のうち、上側の主表面21に18本
の溝D1〜D18を形成した例を示している。溝D1〜
D18は、等間隔で格子状に形成されている。また、各
溝D1〜D18は、図11および図12で示したような
主表面にほぼ垂直なクラックが生じるように形成されて
いる。
20の形状例を示す図であり、(A)は平面図、(B)
は側面図である。ここでは、板状ガラス母材20の2つ
の主表面21,22のうち、上側の主表面21に18本
の溝D1〜D18を形成した例を示している。溝D1〜
D18は、等間隔で格子状に形成されている。また、各
溝D1〜D18は、図11および図12で示したような
主表面にほぼ垂直なクラックが生じるように形成されて
いる。
【0018】このような溝の形成された板状ガラス母材
20は、板状ガラス母材切断装置によって切断される。
図5は板状ガラス母材切断装置の載置台付近の構成を示
す平面図である。また、図6は図5のA1−A1線に沿
う断面図である。板状ガラス母材切断装置30には、板
状ガラス母材20を載置するための載置台31が設けら
れている。この載置台31は、図5のX軸方向に往復移
動可能に設けられている。また、動作開始時には、載置
台31はその中心点P1がX−Y座標系の原点と一致す
るように配置される。さらに、載置台31は、中心点P
1を軸にX−Y平面内で回動可能に設けられている。こ
の載置台31の移動および回動は、載置台31の裏側に
設けられた図示されていない駆動機構部によって実行さ
れる。
20は、板状ガラス母材切断装置によって切断される。
図5は板状ガラス母材切断装置の載置台付近の構成を示
す平面図である。また、図6は図5のA1−A1線に沿
う断面図である。板状ガラス母材切断装置30には、板
状ガラス母材20を載置するための載置台31が設けら
れている。この載置台31は、図5のX軸方向に往復移
動可能に設けられている。また、動作開始時には、載置
台31はその中心点P1がX−Y座標系の原点と一致す
るように配置される。さらに、載置台31は、中心点P
1を軸にX−Y平面内で回動可能に設けられている。こ
の載置台31の移動および回動は、載置台31の裏側に
設けられた図示されていない駆動機構部によって実行さ
れる。
【0019】載置台31上には、基準プレート32が固
定されている。基準プレート32は、L字型の部材であ
り、その内側面32a,32bには、位置決め部材3
3,34が固定されている。位置決め部材33,34
は、板状ガラス母材20が切断されたときに欠けなどが
生じないように、天然ゴムなどの弾性材料により形成さ
れている。
定されている。基準プレート32は、L字型の部材であ
り、その内側面32a,32bには、位置決め部材3
3,34が固定されている。位置決め部材33,34
は、板状ガラス母材20が切断されたときに欠けなどが
生じないように、天然ゴムなどの弾性材料により形成さ
れている。
【0020】また、載置台31上には、ほぼ正方形の板
状の切断補助部材40が載置されている。切断補助部材
40は、押し付け装置37および押し付け装置38によ
って、基準プレート32の位置決め部材33,34に押
し付けられている。押し付け装置37の押し付け板37
aには、天然ゴムを材料とする位置決め部材35が固定
されている。押し付け装置37は、この位置決め部材3
5で切断補助部材40をX軸方向に押し、基準プレート
32の位置決め部材33側に押し付ける。
状の切断補助部材40が載置されている。切断補助部材
40は、押し付け装置37および押し付け装置38によ
って、基準プレート32の位置決め部材33,34に押
し付けられている。押し付け装置37の押し付け板37
aには、天然ゴムを材料とする位置決め部材35が固定
されている。押し付け装置37は、この位置決め部材3
5で切断補助部材40をX軸方向に押し、基準プレート
32の位置決め部材33側に押し付ける。
【0021】同様に、押し付け装置38の押し付け板3
8aには、天然ゴムを材料とする位置決め部材36が固
定されている。押し付け装置38は、位置決め部材36
で切断補助部材40をY軸方向に押し、基準プレート3
2の位置決め部材34側に押し付ける。こうして、切断
補助部材40は、載置台31上に位置決め固定されてい
る。
8aには、天然ゴムを材料とする位置決め部材36が固
定されている。押し付け装置38は、位置決め部材36
で切断補助部材40をY軸方向に押し、基準プレート3
2の位置決め部材34側に押し付ける。こうして、切断
補助部材40は、載置台31上に位置決め固定されてい
る。
【0022】切断補助部材40上には、切断補助部材4
0よりもやや小さい板状ガラス母材20が載置される。
板状ガラス母材20は、前述した溝D1〜D18の形成
された主表面21が下を向くように、かつ位置決め部材
33,34側と密着するように載置される。このとき、
板状ガラス母材20は、図6に示すように、上側の主表
面22から所定の長さだけ位置決め部材33,34,3
5,36の上側面よりも突き出るようになっている。ま
た、板状ガラス母材20は切断補助部材40よりも小さ
いので、板状ガラス母材20と位置決め部材35,36
との間には、適度な隙間(ここでは例えば0.1mm)
が空けられる。この隙間により、切断時のガラスの逃げ
空間が確保されている。
0よりもやや小さい板状ガラス母材20が載置される。
板状ガラス母材20は、前述した溝D1〜D18の形成
された主表面21が下を向くように、かつ位置決め部材
33,34側と密着するように載置される。このとき、
板状ガラス母材20は、図6に示すように、上側の主表
面22から所定の長さだけ位置決め部材33,34,3
5,36の上側面よりも突き出るようになっている。ま
た、板状ガラス母材20は切断補助部材40よりも小さ
いので、板状ガラス母材20と位置決め部材35,36
との間には、適度な隙間(ここでは例えば0.1mm)
が空けられる。この隙間により、切断時のガラスの逃げ
空間が確保されている。
【0023】このような載置台31では、板状ガラス母
材20を載置したとき、板状ガラス母材20の中心が載
置台31の中心点P1と一致するように、各部材の寸法
が設計されている。
材20を載置したとき、板状ガラス母材20の中心が載
置台31の中心点P1と一致するように、各部材の寸法
が設計されている。
【0024】載置台31の上方には、図6に示すよう
に、加圧装置39が設けられている。加圧装置39の圧
子台390は、ボールネジ392aを介してZ軸サーボ
モータ392の軸と連結されている。圧子台390は、
Z軸サーボモータ392の回転によってZ軸に沿って上
下動する。圧子台390の下面390aには、Y軸方向
に延びる丸棒状の圧子391が固定されている。圧子3
91は、後述するように、板状ガラス母材20を上方か
ら押圧して切断する部材であり、板状ガラス母材20の
溝とほぼ同じ長さを有する。
に、加圧装置39が設けられている。加圧装置39の圧
子台390は、ボールネジ392aを介してZ軸サーボ
モータ392の軸と連結されている。圧子台390は、
Z軸サーボモータ392の回転によってZ軸に沿って上
下動する。圧子台390の下面390aには、Y軸方向
に延びる丸棒状の圧子391が固定されている。圧子3
91は、後述するように、板状ガラス母材20を上方か
ら押圧して切断する部材であり、板状ガラス母材20の
溝とほぼ同じ長さを有する。
【0025】このような構成の板状ガラス母材切断装置
30では、切断作業を開始するときは、載置台31の中
心点P1がX−Y座標の原点に位置している。一方、加
圧装置39は、図6のように載置台31よりも十分高い
位置にある。このとき、載置台31は、板状ガラス母材
20の最初に切断される溝(例えば溝D5)がY軸に一
致するように、すなわち加圧装置39の圧子391とX
−Y平面上で重なる向きになるように、位置や向きが制
御される。
30では、切断作業を開始するときは、載置台31の中
心点P1がX−Y座標の原点に位置している。一方、加
圧装置39は、図6のように載置台31よりも十分高い
位置にある。このとき、載置台31は、板状ガラス母材
20の最初に切断される溝(例えば溝D5)がY軸に一
致するように、すなわち加圧装置39の圧子391とX
−Y平面上で重なる向きになるように、位置や向きが制
御される。
【0026】位置決めが完了すると、Z軸サーボモータ
392が動作して圧子391が下降し、板状ガラス母材
20の主表面22上で溝D5と対向する位置に接触す
る。この状態からさらに圧子391が下降することによ
り、溝D5と対向する位置に局部応力が加わり、溝D5
のクラックが拡大し、切断される。他の溝についても、
同様の位置決め、加圧動作によって切断が行われ、最終
的に、合計100個のプレス素材が形成される。なお、
ここで、局部応力とは、外部から局部的に印加される圧
力や熱に起因する応力のほか、外部から印加される力や
熱が溝部分に応力集中することによるもの、溝形成時に
予め垂直クラックの先端部に生じさせておいた局部的な
引っ張り応力(図12に示したF1)が外部から印加さ
れる圧力や熱によって増大するものを含む。
392が動作して圧子391が下降し、板状ガラス母材
20の主表面22上で溝D5と対向する位置に接触す
る。この状態からさらに圧子391が下降することによ
り、溝D5と対向する位置に局部応力が加わり、溝D5
のクラックが拡大し、切断される。他の溝についても、
同様の位置決め、加圧動作によって切断が行われ、最終
的に、合計100個のプレス素材が形成される。なお、
ここで、局部応力とは、外部から局部的に印加される圧
力や熱に起因する応力のほか、外部から印加される力や
熱が溝部分に応力集中することによるもの、溝形成時に
予め垂直クラックの先端部に生じさせておいた局部的な
引っ張り応力(図12に示したF1)が外部から印加さ
れる圧力や熱によって増大するものを含む。
【0027】形成されたプレス素材は、加熱軟化させた
状態でプレス成形され、ガラス光学素子となる。ガラス
光学素子は、例えばレンズやプリズムなどであり、プレ
ス成形後、研磨、研削を行うことにより製造されるもの
のほか、プレス成形後に研磨、研削を行わない精密プレ
スによるものも含む。
状態でプレス成形され、ガラス光学素子となる。ガラス
光学素子は、例えばレンズやプリズムなどであり、プレ
ス成形後、研磨、研削を行うことにより製造されるもの
のほか、プレス成形後に研磨、研削を行わない精密プレ
スによるものも含む。
【0028】ところで、プレス素材の品質は、欠けが生
じず均一の重量であることが基準となる。このために
は、スクライビングの段階で好適なクラックが形成され
ていることが重要である。このとき、垂直クラックとと
もに水平クラックも生じるが、垂直クラックを成長させ
て精度よく切断するためには、垂直クラックは水平クラ
ックよりも深いことが重要である。中でも、好適なクラ
ックとは、ホイールカッタ161の押し付け力により生
じる引っ張り応力が生じているクラックであり、さらに
好ましくはそれがより強く残存されているクラックのこ
とである。クラック自らが開こうとする引っ張り応力が
大きければ、切断のための荷重を小さくできるため、ガ
ラスの欠けが防止できる。また、引っ張り応力が大きけ
れば、切断部分に曲げモーメントを生じさせなくても、
あるいは曲げモーメントが非常に小さくても切断が可能
となるため、板状ガラス母材20の変位量を小さくでき
る。よって、ガラス素材どうしの干渉がなくなり、切断
後に欠けが生じたり、表面に傷が付くことが防止され
る。
じず均一の重量であることが基準となる。このために
は、スクライビングの段階で好適なクラックが形成され
ていることが重要である。このとき、垂直クラックとと
もに水平クラックも生じるが、垂直クラックを成長させ
て精度よく切断するためには、垂直クラックは水平クラ
ックよりも深いことが重要である。中でも、好適なクラ
ックとは、ホイールカッタ161の押し付け力により生
じる引っ張り応力が生じているクラックであり、さらに
好ましくはそれがより強く残存されているクラックのこ
とである。クラック自らが開こうとする引っ張り応力が
大きければ、切断のための荷重を小さくできるため、ガ
ラスの欠けが防止できる。また、引っ張り応力が大きけ
れば、切断部分に曲げモーメントを生じさせなくても、
あるいは曲げモーメントが非常に小さくても切断が可能
となるため、板状ガラス母材20の変位量を小さくでき
る。よって、ガラス素材どうしの干渉がなくなり、切断
後に欠けが生じたり、表面に傷が付くことが防止され
る。
【0029】さらに、主表面に垂直なクラックは、深い
ことが好ましい。特にガラスの欠けの原因の一つである
水平クラックよりも深いことが重要である。垂直クラッ
クが深ければ切断のための局部応力を生じさせるための
荷重を小さくできる上に、さらに水平クラックよりも深
ければ、ガラスの欠けを確実に防止することができる。
ことが好ましい。特にガラスの欠けの原因の一つである
水平クラックよりも深いことが重要である。垂直クラッ
クが深ければ切断のための局部応力を生じさせるための
荷重を小さくできる上に、さらに水平クラックよりも深
ければ、ガラスの欠けを確実に防止することができる。
【0030】このような好適なクラックは、ホイールカ
ッタ161の刃先角度θと、スクライブ時の押し付け荷
重とを最適な値に設定することによって得られる。次
に、好適なクラックを有する溝を形成するためのホイー
ルカッタ161の刃先角度θと、スクライビング時の押
し付け荷重の設定方法について説明する。
ッタ161の刃先角度θと、スクライブ時の押し付け荷
重とを最適な値に設定することによって得られる。次
に、好適なクラックを有する溝を形成するためのホイー
ルカッタ161の刃先角度θと、スクライビング時の押
し付け荷重の設定方法について説明する。
【0031】まず、ホイールカッタ161の刃先角度θ
を決定するために、様々な刃先角度のホイールカッタを
用いて、3種類の材質の板状ガラス部材をそれぞれ板厚
を変えてスクライビングおよび切断を行った。そして、
良好なプレス素材の得られるホイールカッタの刃先角度
θを調べた。
を決定するために、様々な刃先角度のホイールカッタを
用いて、3種類の材質の板状ガラス部材をそれぞれ板厚
を変えてスクライビングおよび切断を行った。そして、
良好なプレス素材の得られるホイールカッタの刃先角度
θを調べた。
【0032】図7は各種素材の板状ガラス母材における
ホイールカッタの最適刃先角度を示す図である。ここで
は、ホイールカッタ161の押し付け荷重を一定にして
テストした。また、ホイールカッタ161のガラス表面
への切り込み量と、スクライビングするときのホイール
カッタ161の速度については、一定(例えば切り込み
量を0.05mm、スクライビング速度を250mm/
sec)とした。
ホイールカッタの最適刃先角度を示す図である。ここで
は、ホイールカッタ161の押し付け荷重を一定にして
テストした。また、ホイールカッタ161のガラス表面
への切り込み量と、スクライビングするときのホイール
カッタ161の速度については、一定(例えば切り込み
量を0.05mm、スクライビング速度を250mm/
sec)とした。
【0033】板状ガラス母材20の材質としては、硼酸
−ランタン系(特性L1)、ホウケイ酸系(特性L
2)、シリカ−鉛系(特性L3)の3種類のガラスを選
択し、また、それぞれの材質について板厚4(mm)、
6(mm)、8(mm)の板状ガラス母材をスクライビ
ングし、切断した。こうして、最適なプレス素材の得ら
れる刃先角度θが図に示すものである。ここで、最適な
プレス素材の判断基準は、形成されたプレス素材の重量
のばらつきが少ないことと、切断面のリブマーク深さ
(垂直クラックの深さ)が0.5〜0.6(mm)程度
であるということである。
−ランタン系(特性L1)、ホウケイ酸系(特性L
2)、シリカ−鉛系(特性L3)の3種類のガラスを選
択し、また、それぞれの材質について板厚4(mm)、
6(mm)、8(mm)の板状ガラス母材をスクライビ
ングし、切断した。こうして、最適なプレス素材の得ら
れる刃先角度θが図に示すものである。ここで、最適な
プレス素材の判断基準は、形成されたプレス素材の重量
のばらつきが少ないことと、切断面のリブマーク深さ
(垂直クラックの深さ)が0.5〜0.6(mm)程度
であるということである。
【0034】その結果、ホイールカッタ161の最適刃
先角度θを次式(1)で表せることが判った。
先角度θを次式(1)で表せることが判った。
【0035】
【数1】θ=a−b・β1 +c・β2 ……(1) ここで、β1 は板状ガラス母材20の板厚、β2 は板状
ガラス母材20の材質を示すパラメータである。また、
係数a,b,cは、正数である。この式より、最適刃先
角度θは、ガラス母材20の板厚が大きいほど小さくす
ることが好ましく、ガラス母材20の材質を示すパラメ
ータが大きいほど大きくすることが好ましいことが判
る。
ガラス母材20の材質を示すパラメータである。また、
係数a,b,cは、正数である。この式より、最適刃先
角度θは、ガラス母材20の板厚が大きいほど小さくす
ることが好ましく、ガラス母材20の材質を示すパラメ
ータが大きいほど大きくすることが好ましいことが判
る。
【0036】ここで、材質を示すパラメータとしては、
剛性率、硬度、摩耗度、ヤング率などが適用できる。当
該パラメータとして剛性率を用いた場合には、係数aは
100〜200、係数bは1〜2、係数cは0.5〜
0.6である。このように設定することにより、水平ク
ラックよりも深い垂直クラックが形成されるとともに、
垂直クラックに、欠けを生じさせずにガラスを切断でき
る程度の引っ張り応力が残存する。また、このような効
果をより高く得るために、係数a,b,cは、それぞれ
141.01〜142.99、1.3〜1.48、0.
51〜0.55とすることが好ましい。
剛性率、硬度、摩耗度、ヤング率などが適用できる。当
該パラメータとして剛性率を用いた場合には、係数aは
100〜200、係数bは1〜2、係数cは0.5〜
0.6である。このように設定することにより、水平ク
ラックよりも深い垂直クラックが形成されるとともに、
垂直クラックに、欠けを生じさせずにガラスを切断でき
る程度の引っ張り応力が残存する。また、このような効
果をより高く得るために、係数a,b,cは、それぞれ
141.01〜142.99、1.3〜1.48、0.
51〜0.55とすることが好ましい。
【0037】続いて、ホイールカッタ161の最適な押
し付け荷重を求めるため、同様のテストを行った。図8
は各種素材の板状ガラス母材におけるホイールカッタの
最適押し付け荷重を示す図である。ここでは、刃先角度
のときと同様に、ホイールカッタ161のガラス表面へ
の切り込み量と、スクライブするときのホイールカッタ
161の速度については一定(例えば切り込み量を0.
05mm、スクライブ速度を250mm/sec)とし
た。
し付け荷重を求めるため、同様のテストを行った。図8
は各種素材の板状ガラス母材におけるホイールカッタの
最適押し付け荷重を示す図である。ここでは、刃先角度
のときと同様に、ホイールカッタ161のガラス表面へ
の切り込み量と、スクライブするときのホイールカッタ
161の速度については一定(例えば切り込み量を0.
05mm、スクライブ速度を250mm/sec)とし
た。
【0038】また、板状ガラス母材20の材質として
は、硼酸−ランタン系(特性L4)、ホウケイ酸系(特
性L5)、シリカ−鉛系(特性L6)のガラスを選択
し、それぞれの材質について板厚4(mm)、6(m
m)、8(mm)の板状ガラス母材をスクライビング
し、切断した。こうして、最適なプレス素材の得られる
押し付け荷重が、図に示すものである。また、最適なプ
レス素材の判断基準についても、刃先角度のときと同様
に、形成されたプレス素材の重量のばらつきが少ないこ
と(具体的には±5wt%であること)と、切断面のリ
ブマーク深さ(垂直クラックの深さ)が0.5〜0.6
(mm)程度であることとした。
は、硼酸−ランタン系(特性L4)、ホウケイ酸系(特
性L5)、シリカ−鉛系(特性L6)のガラスを選択
し、それぞれの材質について板厚4(mm)、6(m
m)、8(mm)の板状ガラス母材をスクライビング
し、切断した。こうして、最適なプレス素材の得られる
押し付け荷重が、図に示すものである。また、最適なプ
レス素材の判断基準についても、刃先角度のときと同様
に、形成されたプレス素材の重量のばらつきが少ないこ
と(具体的には±5wt%であること)と、切断面のリ
ブマーク深さ(垂直クラックの深さ)が0.5〜0.6
(mm)程度であることとした。
【0039】さらに、この図8の結果から、押し付け荷
重に関しては板厚の違いはほとんど影響がないことが分
かる。そこで、最適押し付け荷重を決定するパラメータ
として剛性率(GPa)/比重(kg・m-2)を選択
し、この剛性率/比重と最適押し付け荷重の関係を調べ
た。これを図9に示す。
重に関しては板厚の違いはほとんど影響がないことが分
かる。そこで、最適押し付け荷重を決定するパラメータ
として剛性率(GPa)/比重(kg・m-2)を選択
し、この剛性率/比重と最適押し付け荷重の関係を調べ
た。これを図9に示す。
【0040】この図9の結果に基づいて、ホイールカッ
タ161の最適押し付け荷重Wを次式(2)で表せるこ
とが判った。
タ161の最適押し付け荷重Wを次式(2)で表せるこ
とが判った。
【0041】
【数2】W=d+e・α ……(2) ここで、αは板状ガラス母材20の材質を示すパラメー
タ/比重である。また、係数d,eは正数である。この
式より、最適押しつけ荷重Wは、ガラス母材20の比重
が大きいほど小さくすることが好ましく、ガラス母材2
0の材質を示すパラメータが大きいほど大きくすること
が好ましいことが判る。
タ/比重である。また、係数d,eは正数である。この
式より、最適押しつけ荷重Wは、ガラス母材20の比重
が大きいほど小さくすることが好ましく、ガラス母材2
0の材質を示すパラメータが大きいほど大きくすること
が好ましいことが判る。
【0042】ここで、材質を示すパラメータとしては、
剛性率、硬度、摩耗度、ヤング率などが適用できる。当
該パラメータとして剛性率を用いた場合には、係数d,
eは、それぞれ0.15〜0.3、0.001〜0.0
3となり、好ましくは0.171〜0.246、0.0
06〜0.014となる。
剛性率、硬度、摩耗度、ヤング率などが適用できる。当
該パラメータとして剛性率を用いた場合には、係数d,
eは、それぞれ0.15〜0.3、0.001〜0.0
3となり、好ましくは0.171〜0.246、0.0
06〜0.014となる。
【0043】以上のように求めた式(1)および式
(2)に基づいて、ホイールカッタ161の刃先角度θ
とスクライビング時の押し付け荷重Wを決定し、これに
従ってスクライビング装置10でスクライビングを行う
ことにより、好適な垂直クラックを形成することができ
る。これにより、高品質のプレス素材を高速、大量に得
ることができる。
(2)に基づいて、ホイールカッタ161の刃先角度θ
とスクライビング時の押し付け荷重Wを決定し、これに
従ってスクライビング装置10でスクライビングを行う
ことにより、好適な垂直クラックを形成することができ
る。これにより、高品質のプレス素材を高速、大量に得
ることができる。
【0044】なお、本形態では、プレス素材を形成する
ための板状ガラス母材20に溝を形成する例を示した
が、液晶ディスプレイなどのフラットディスプレイ用ガ
ラス基板の製造の際の切断のための溝形成にも本発明を
適用できる。
ための板状ガラス母材20に溝を形成する例を示した
が、液晶ディスプレイなどのフラットディスプレイ用ガ
ラス基板の製造の際の切断のための溝形成にも本発明を
適用できる。
【0045】また、本形態では、溝を形成するための工
具としてホイールカッタ161を用いる例を示したが、
矩形状のカッタなどを用いてもよい。
具としてホイールカッタ161を用いる例を示したが、
矩形状のカッタなどを用いてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、垂直ク
ラックが水平クラックよりも深くなるように、板状ガラ
ス母材の厚さおよび材質を考慮して、カッタの刃先角度
を選定するようにしたので、最適な条件の垂直クラック
を形成することができる。
ラックが水平クラックよりも深くなるように、板状ガラ
ス母材の厚さおよび材質を考慮して、カッタの刃先角度
を選定するようにしたので、最適な条件の垂直クラック
を形成することができる。
【0047】よって、常に正確な被切断部材を形成する
ことができる。
ことができる。
【図1】本形態のホイールカッタの形状を示す図であ
る。
る。
【図2】スクライビング装置の概略構成を示す平面図で
ある。
ある。
【図3】カッタユニットの構成を示す側面図である。
【図4】スクライビング後の板状ガラス母材の形状例を
示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図であ
る。
示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図であ
る。
【図5】板状ガラス母材切断装置の載置台付近の構成を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図6】図5のA1−A1線に沿う断面図である。
【図7】各種素材の板状ガラス母材におけるホイールカ
ッタの最適刃先角度を示す図である。
ッタの最適刃先角度を示す図である。
【図8】各種素材の板状ガラス母材におけるホイールカ
ッタの最適押し付け荷重を示す図である。
ッタの最適押し付け荷重を示す図である。
【図9】剛性率と最適押し付け荷重の関係を示す図であ
る。
る。
【図10】板状ガラス母材のスクライビング方法を示す
側断面図である。
側断面図である。
【図11】スクライビング方法のカッタの正面側から見
た図である。
た図である。
【図12】板状ガラス母材に形成された溝の具体的な形
状を示す図である。
状を示す図である。
10 スクライビング装置 12 テーブル 16 カッタユニット 20 板状ガラス母材 21,22 主表面 30 板状ガラス母材切断装置 161 ホイールカッタ 164 加圧シリンダ
Claims (13)
- 【請求項1】 板状ガラス母材の一方の主表面にカッタ
を押圧して少なくとも垂直クラックを含む溝を形成する
工程を行うことにより、局部応力によって前記板状ガラ
ス母材を切断することのできる溝を有する溝付き板状ガ
ラス母材の製造方法において、 前記工程において、前記垂直クラックが水平クラックよ
りも深くなるように、前記板状ガラス母材の厚さおよび
材質を考慮して、前記カッタの刃先角度を選定する、 ことを特徴とする溝付き板状ガラス母材の製造方法。 - 【請求項2】 剛性率、硬度、摩耗度、ヤング率のうち
のいずれかを、前記材質の判断のパラメータとすること
を特徴とする請求項1記載の溝付き板状ガラス母材の製
造方法。 - 【請求項3】 前記刃先角度をθ、前記板厚をβ1 、前
記材質を示すパラメータの値をβ2 、またa,b,cを
正の係数とした場合に、θ=a−b・β1 +c・β2 と
なるように前記刃先角度を設定することを特徴とする請
求項1記載の溝付き板状ガラス母材の製造方法。 - 【請求項4】 前記材質を示すパラメータβ1 として剛
性率を用いるとともに、前記係数aを100〜200、
前記係数bを1〜2、前記係数cを0.5〜0.6とす
ることを特徴とする請求項3記載の溝付き板状ガラス母
材の製造方法。 - 【請求項5】 前記カッタの前記板状ガラス母材への押
し付け荷重を、前記材質を示すパラメータの値/比重に
基づいて設定することを特徴とする請求項1記載の溝付
き板状ガラス母材の製造方法。 - 【請求項6】 前記カッタの前記板状ガラス母材への押
し付け荷重をW、前記材質を示すパラメータの値/比重
をα、またd,eを正の係数とした場合に、W=d+e
・αとなるように前記押し付け荷重を設定することを特
徴とする請求項1記載の溝付き板状ガラス母材の製造方
法。 - 【請求項7】 前記材質を示すパラメータの値として剛
性率を用い、前記係数dを0.15〜0.3、前記係数
eを0.01〜0.03とすることを特徴とする請求項
6記載の溝付き板状ガラス母材の製造方法。 - 【請求項8】 前記板状ガラス母材は、光学ガラス母材
であることを特徴とする請求項1記載の溝付き板状ガラ
ス母材の製造方法。 - 【請求項9】 板状ガラス母材の一方の主表面にカッタ
を押圧して少なくとも垂直クラックを含む溝を形成する
工程を行うことにより、局部応力によって前記板状ガラ
ス母材を切断することのできる溝を有する溝付き板状ガ
ラス母材の製造方法において、 前記工程において、前記刃先角度をθ、前記板状ガラス
母材の板厚をβ1 、材質を示すパラメータの値をβ2 、
またa,b,cを正の係数とした場合に、θ=a−b・
β1 +c・β2 を用いるとともに、前記パラメータβ1
に剛性率を、前記係数aを100〜200、前記係数b
を1〜2、前記係数cを0.5〜0.6として前記刃先
角度を設定する、 ことを特徴とする溝付き板状ガラス母材の製造方法。 - 【請求項10】 板状ガラス母材を分割して複数のガラ
ス素材を製造する方法において、 板状ガラス母材の厚さおよび材質を考慮して、垂直クラ
ックが水平クラックよりも深くなるような刃先角度を持
つカッタを選択し、 前記選択したカッタを用いて、前記板状ガラス母材の一
方の主表面に垂直クラックが生じるように溝を形成して
溝付き板状ガラス母材を製造し、 前記溝付き板状ガラス母材の溝に局部応力を加えて前記
垂直クラックを成長させて、前記分割を行う、 ことを特徴とするガラス素材の製造方法。 - 【請求項11】 前記溝付き板状ガラス母材の他方の主
表面の前記垂直クラックと対向する部位に局部的な圧力
を加えることにより、前記局部応力を印加することを特
徴とする請求項10記載のガラス素材の製造方法。 - 【請求項12】 前記ガラス素材は、リヒートプレス法
で使用するプレス素材であることを特徴とする請求項1
0記載のガラス素材の製造方法。 - 【請求項13】 リヒートプレス法によるガラス光学素
子の製造方法において、 板状ガラス母材の厚さおよび材質を考慮して、垂直クラ
ックが水平クラックよりも深くなるような刃先角度を持
つカッタを選択し、 前記選択したカッタを用いて、前記板状ガラス母材の一
方の主表面に垂直クラックが生じるように溝を形成して
溝付き板状ガラス母材を製造し、 前記溝付き板状ガラス母材の溝に局部応力を加えて前記
垂直クラックを成長させて分割してプレス素材としての
ガラス素材を形成し、 前記ガラス素材を加熱軟化させ、次いでプレス成形す
る、 ことを特徴とするガラス光学素子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23134398A JP2000066001A (ja) | 1998-08-18 | 1998-08-18 | 溝付き板状ガラス母材の製造方法、ガラス素材の製造方法、およびガラス光学素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23134398A JP2000066001A (ja) | 1998-08-18 | 1998-08-18 | 溝付き板状ガラス母材の製造方法、ガラス素材の製造方法、およびガラス光学素子の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003100213A (ja) * | 2001-07-16 | 2003-04-04 | Dainippon Printing Co Ltd | ガラス板切断方法ならびにプラズマディスプレイパネル用背面板の製造方法 |
| JP2007161550A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-06-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 表示パネルの切断装置および切断方法 |
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| CN115872609A (zh) * | 2022-12-23 | 2023-03-31 | 中山市光大光学仪器有限公司 | 一种防破边的异形棱镜精雕装置 |
-
1998
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| TWI676604B (zh) * | 2014-10-30 | 2019-11-11 | 日商三星鑽石工業股份有限公司 | 厚板玻璃之劃線方法及厚板玻璃劃線用之劃線輪 |
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| CN115872609B (zh) * | 2022-12-23 | 2023-06-20 | 中山市光大光学仪器有限公司 | 一种防破边的异形棱镜精雕装置 |
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