JP2000054520A - 難燃性有機断熱材 - Google Patents
難燃性有機断熱材Info
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Abstract
り難燃性にして、断熱材に着火した場合の火災の拡大を
防止する。 【解決手段】 断熱材を 210℃以下の温度で加熱した場
合に、その添加物が分解又は蒸発して発生したガス状有
機物が、 230℃以上の引火点又は発火点を有するか、あ
るいはこのガス状有機物と空気とを混合しても爆発範囲
が存在しない添加物を含有してなる断熱材用原料組成
物;前記断熱材用原料組成物を使用して得られる有機材
料系の断熱材であって、建設現場内で施工させる際に発
泡施工する、ポリウレタンフォーム断熱材、ポリイソシ
アヌレートフォーム断熱材もしくは変成フェノールフォ
ーム断熱材、又は工場で発泡成形後板状に切断されたポ
リウレタンフォーム断熱材、ポリイソシアヌレートフォ
ーム断熱材もしくは変成フェノールフォーム断熱材;並
びに前記断熱材が施工されていることを特徴とする建築
部位。
Description
露防止を目的として天井面及び壁面に吹き付け施工又は
成型板を張り付け施工をする有機断熱材フォームの組成
物及び施工して得られる難燃性の断熱材に関する。
して天井面及び壁面に施工される断熱材には、現場発泡
ウレタンフォーム、ポリウレタンフォームを難燃化した
ポリイソシアヌレートフォーム、変成フェノールフォー
ム、フェノールウレタンフォームが吹き付け施工されて
いるか、又は工場で成型されるポリウレタンフォーム、
ポリウレタンフォームを難燃化したポリイソシアヌレー
トフォーム、変成フェノールフォーム、フェノールウレ
タンフォーム、ポリスチレンフォームを張り付け施工さ
れている。
ネートとポリオールを主成分としている。イソシアネー
トとしては、ジフェニルメタンジイソシアネート(以下
「MDI」という。)、その多核体のポリメリックMD
I、又はこれらのMDI化合物とオクチル酸カリウム等
の触媒を添加してイソシアヌレート化したものを使用す
るのが一般的である。ポリオールとしては、一般的に
は、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ルあるいはその混合物、ポリエステルポリオール等が使
用されている。また、反応を促進させるために、アミン
化合物が添加されている。これらの原料を用いて、発泡
剤と共に反応させると発泡体を形成することができる。
しかし、この組成のままで、JIS A 1321の燃焼試験方法
で試験すると、着火すると燃焼し続けて、同規格に合格
しない。このため、通常、MDI及びそのイソシアネー
ト部をヌレート環化させる触媒を用いたイソシアヌレー
トフォームやポリオールに難燃性のフェノール樹脂を結
合させた樹脂を使用した変成フェノールフォームに、更
にリン酸系の難燃剤を添加して、JIS の試験に合格する
ようにしている。
アヌレートフォーム、変成フェノールフォーム及びポリ
スチレンフォームの加熱による質量減少率を、熱分析装
置(DTA:理学製 TAS-200) を用いて測定した。その
結果、例えば難燃3級を合格するようなポリイソシアヌ
レートフォームでも雰囲気温度が 200℃程度になると、
熱分解して急激にガスを発生するようになることを見い
だした(図1参照;日本建築学会大会学術講演梗概集
(関東) p.237-240(1997)、日本建築仕上学会1997
年大会学術講演会予稿集 p.273-276 (1997))。
イソシアヌレートフォーム、変成フェノールフォーム及
びポリスチレンフォームの一定の加熱雰囲気温度におけ
る熱分解ガスの種類と発生量を、熱分解ガスクロマトグ
ラフィー/質量分析法(以下「熱分解GC/MS法」と
いう。)で測定した。その結果、 220℃で発生する有機
物は、難燃剤として添加されているトリ(2−クロロプ
ロピル)ホスフェート(以下「TMCPP」という;引
火点 200℃) 及び発泡剤の1−フルオロ−1,1−ジク
ロロエタン(以下「HCFC141b」という;爆発範
囲 9.0〜15.4%)等であることが分かった。雰囲気温度
を 423℃にした実験では、断熱材重量の約60%がガス化
して発生したガスのうち、約70%は引火点が 250℃以
下、発火点が 600℃以下の可燃性ガスであることを見い
だした(図2参照)。
の試験に合格した従来の断熱材を使用して、図3に示す
ような壁及び天井面を構成した試験体について溶接の火
炎を想定した着火源とする火災実験を行った。また、こ
の実験で使用した材料をまとめて、表1に示した。
機系断熱材は、次のように燃焼することを見いだした。 1)ポリイソシアヌレートフォームや変成フェノールフ
ォームを壁と天井に吹き付けた場合、燃焼は持続・拡大
する。GH3では65秒、HP2では72秒で試験体は全面
燃焼した。 2)天井面にポリスチレンフォームを配置した場合、ポ
リスチレンフォームが燃焼する前に溶融・脱落するた
め、壁面のポリイソシアヌレートフォームの燃焼拡大は
かなり遅くなる。PS0では 170秒で煙層の下面を火炎
が走った。
ムを防火コートで覆った場合、燃焼の持続に伴い防火コ
ートが天井面から剥離・脱落するため、壁面のポリイソ
シアヌレートフォームの燃焼拡大を初期にある程度遅く
する効果しかない。GH3Cでは120 秒で煙層の下面を
火炎が走った。 4)天井面に珪酸カルシウム板を配置した場合、火源が
なくなると自己消火する。KB1では加熱終了後26秒で
自己消火した。
熱材は以下に述べる過程を経て、爆発的に燃焼拡大をす
る。 (1)初めに壁面の断熱材が着火源で加熱され、断熱材
が熱分解して発生した可燃性ガスが壁と天井に滞留す
る。 (2)天井が断熱材で覆われていると(表1のGH3、
HP2、PS0、GH3C)、天井付近の雰囲気温度が
容易に引火点や発火点以上の高温になる。
に着火する。 (4)この可燃性ガスによる着火が始まると、天井面に
取り付けられた断熱材が燃焼し始め、しかも火炎が煙り
の下層を走るようになって、火災が拡大する。 (5)もし、天井に断熱材を覆わない場合(表1のKB
1)には、天井温度は 238℃に達しないため、発生した
有機ガスが引火することがない。
を走る現象は次のような機構によるものと考えられる。
可燃性ガスが燃焼するには燃焼範囲のガス濃度になって
いることが必要である。壁や天井面の断熱材の燃焼が持
続、拡大し、断熱材から発生するガス量が多くなると、
天井付近では可燃性ガスは燃焼範囲よりも高い濃度にな
る。一方、可燃性ガスを多く含んだ煙層と下部の空気層
との境界面では煙層に新鮮空気が巻き込まれるため、煙
層の下面付近に可燃性ガスが燃焼可能なガス濃度になる
領域ができる。この領域のガス温度が引火点よりも高温
になると、壁面からの火炎が着火し煙層の下面を火炎が
走るようになる。
の試験体に炎で着火しても、発生したガスは、その上層
部に断熱材がないために直ちに冷却されて、系外に排気
される。このような試験体と試験装置であるため、発生
したガスへの着火による炎の拡大という現象は観察する
ことはできない。このようにJIS の方法は、有機断熱材
でしばしば引き起こされる火災を予測する実験には適し
ていないため、JIS A1321の規格に準じて試験して合格
した材料でも、実際に使用すると、着火源の存在で火災
を引き起こす可能性がある。
来技術の問題点を解決しようとするものである。即ち、
断熱材に着火した初期に、可燃性のガスが発生し、その
ガスに着火して火災が拡大するという従来技術による有
機断熱材を、可燃性のガスの発生を抑制することによ
り、より難燃性にして、断熱材に着火した場合の火災の
拡大を防止しようとするものである。
熱天秤分析(以下「DTA−TG」という。)法を用い
た加熱による質量減少率、熱分解GC/MS法による有
機断熱材の加熱生成物の測定、及び図3に示したような
実験装置を使用した有機系断熱材の着火炎上機構を実験
的に調べた結果、現状の断熱材は、 200℃で既に 230℃
未満の引火点を持つ可燃性有機物がガス化して発生し、
このガスに引火して火災が拡大することを突き止めた。
本発明はこの実験によって発見された事実に基づいてな
されたものである。
及び壁面に施工する有機材料系の断熱材用原料組成物に
おいて、この断熱材用原料組成物を施工して得られる断
熱材を 210℃以下の温度で加熱した場合に、その添加物
が分解又は蒸発して発生したガス状有機物が、 230℃以
上の引火点又は発火点を有するか、あるいはこのガス状
有機物と空気とを混合しても爆発範囲が存在しない添加
物を含有してなる断熱材用原料組成物である。
当該組成物を施工して得られる断熱材を 210℃以下の温
度、例えば 120〜210 ℃で加熱した場合に、その添加物
が分解又は蒸発して発生したガス状有機物が、 230℃以
上、例えば 230〜320 ℃の引火点又は発火点を有する
か、あるいはこのガス状有機物と空気とを混合しても爆
発範囲が存在しない添加物を含有してなることを特徴と
する。
して発生したガス状有機物が、 230℃以上の引火点又は
発火点を有する添加物」としては、例えばリン酸トリキ
シレニルが挙げられる。「ガス状有機物と空気とを混合
しても爆発範囲が存在しない添加物」としては、例えば
1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(HFC
−245fa)が挙げられる。
る組成物においては、イソシアネート100重量部に対
して3重量部以上配合される添加物を前述した「その添
加物が分解又は蒸発して発生したガス状有機物が、 230
℃以上の引火点又は発火点を有するか、あるいはこのガ
ス状有機物と空気とを混合しても爆発範囲が存在しない
添加物」とすることが好ましい。
好ましくは、イソシアネート100重量部に対し、ポリ
オール90〜110量部、好ましくは95〜105重量
部、反応促進剤0.5〜3重量部、好ましくは1〜2重
量部、発泡剤20〜40重量部、好ましくは25〜35
重量部、整泡剤0.5〜3重量部、好ましくは1〜2重
量部及び難燃剤5〜30重量部、好ましくは5〜20重
量部を含有する。また、必要に応じて、水等を添加して
もよい。
DI、その多核体のポリメリックMDI、又はこれらの
MDI化合物とオクチル酸カリウム等の触媒を添加して
イソシアヌレート化したものが挙げられる。ポリオール
としては、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコールあるいはその混合物、ポリエステルポリ
オールが挙げられる。反応促進剤としては、好ましくは
アミン化合物、例えばトリエチレンジアミン、テトラメ
チルブタンジアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.
2.2]オクタンが挙げられる。発泡剤としては、例え
ばHFC−245faが挙げられる。整泡剤としては、
例えばポリオール変成シリコーンが主体であり、 210℃
以下で蒸発しないものが挙げられる。難燃剤としては、
例えば非ハロゲンリン酸エステル、非ハロゲン縮合リン
酸エステル、含ハロゲン縮合リン酸エステル、含リン酸
ポリオールが挙げられる。
用して施工した断熱材では、火災初期の小規模な着火源
の加熱によって、断熱材組成物に含まれる 230℃未満の
引火点を持つガス状有機物が発生しないので、炎が拡大
しないために、自然消火する。これに対し、従来の組成
物を使用した断熱材では、火災初期の小規模な着火源に
よって、引火点 230℃未満のガス状有機物が発生し、こ
のガス状有機物が燃焼濃度に蓄積される間は、天井面の
断熱材によって 230℃以上に保温され、着火源に引火し
て燃えだし、天井面の断熱材を加熱して、可燃性ガスを
発生させて、火災を拡大する。
おいて、添加物が、引火点及び/又は発火点が 230℃以
上である、非ハロゲンリン酸エステル、非ハロゲン縮合
リン酸エステル及び含ハロゲン縮合リン酸エステルから
選ばれる少なくとも一種の難燃剤である断熱材用原料組
成物である。非ハロゲンリン酸エステルとしては、例え
ばリン酸トリクレシル、リン酸クレシルフェニル、リン
酸オクチルジフェニル、リン酸トリキシレニルが挙げら
れる。非ハロゲン縮合リン酸エステルとしては、例えば
芳香族縮合リン酸エステル(例えばリン酸トリフェニ
ル、リン酸トリキシレニルの縮合体)が挙げられる。含
ハロゲン縮合リン酸エステルとしては、例えばリン酸ト
リスジクロロプロピルの縮合体が挙げられる。これらの
難燃剤の使用量は、イソシアネート 100重量部に対し
て、通常5〜30重量部、好ましくは5〜20重量部で
ある。
TMCPPは引火点が 200℃以下であり、火災の初期の
小さな炎の段階でTMCPPが発生すると、このガス状
のTMCPPに引火して、火災が拡大する。本願第2の
発明で用いる難燃剤は引火点が高いため、火災初期の断
熱材表面の温度では、たとえ発生しても、引火して火災
を拡大することはない。
おいて、添加物が、イソシアネートと反応するポリオー
ルの一部がリン酸とエステル結合した含リン酸ポリオー
ルであり、かつその引火点及び/又は発火点が 230℃以
上の難燃剤である断熱材用原料組成物である。本願第3
の発明で用いる含リン酸ポリオールとしては、ポリオー
ルの結合の一部にリン酸エステル結合を導入したものが
挙げられる。本願第3の発明では、難燃剤をイソシアネ
ートと反応させて高分子鎖の中に固定化して、火災初期
の温度では、もはやガス状で発生することがないように
することによって、難燃剤の着火による火災拡大を防止
するものである。
4の発明で用いる難燃剤に、更に水和金属化合物を組み
合わせて使用する。水和金属化合物としては、例えば水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、二水石膏(CaS
O4・2H2O)が挙げられる。水和金属化合物の使用量は、イ
ソシアネート 100重量部に対して、通常10〜60重量部程
度である。
合わせて用いても、難燃剤自体が揮発性で、かつ、引火
点が低いために着火して延焼するため、水和金属化合物
の効果を発揮することができなかった。本願第4の発明
においては、水和金属化合物が加熱によって水を発生す
ることによる難燃効果と、当該発明で使用する難燃剤が
不揮発性で、かつ、引火点が高いこととが相まって、よ
り難燃性の有機系断熱材を提供することができる。
おいて、添加物が、引火点、発火点及び爆発範囲が存在
しない発泡剤である断熱材用原料組成物である。現在使
用されている発泡剤のHCFC141bは、爆発限界
9.0〜15.4%であり、加熱によって発生した発泡剤が部
分的にもこの濃度範囲になると、引火して爆燃を起こ
す。本発明では、HFC−245faのように、それ自
身が燃えない上、引火点もない物質を発泡剤として使用
することによって、従来の断熱材で引き起こされた発泡
剤による爆燃を回避することができる。
おいて、本願第2の発明で用いる難燃剤、本願第3の発
明で用いる難燃剤、水和金属化合物及び本願第5の発明
で用いる発泡剤を含有してなる断熱材用原料組成物であ
る。本願第7の発明は、前記本願第1〜第6の発明のい
ずれかの断熱材用原料組成物を使用して得られる有機材
料系の断熱材であって、建設現場内で施工させる際に発
泡施工する、ポリウレタンフォーム断熱材、ポリイソシ
アヌレートフォーム断熱材もしくは変成フェノールフォ
ーム断熱材、又は工場で発泡成形後板状に切断されたポ
リウレタンフォーム断熱材、ポリイソシアヌレートフォ
ーム断熱材もしくは変成フェノールフォーム断熱材であ
る。
オール類、イソシアヌレートとポリオール類、イソシア
ネートとフェノール変成ポリオール等を、引火点が 230
℃以上の添加剤を使用した組成物を発泡したものであ
り、火災の拡大がないという点で、特に優れている。こ
れに対して、従来の断熱材では、難燃剤や発泡剤が 200
℃程度で揮発し、かつ、引火点が 230℃未満であるた
め、工事現場での着火源によって、火災になる事例が多
かった。
材が施工されていることを特徴とする建築部位である。
本願第8の発明に従って、断熱材が施工された部位は、
新設工事、あるいは、施工後数年経過した後の改修工事
で、この部位周辺に着火源があっても、火災にならない
という利点がある。
具体的に説明するが、本発明の範囲は以下の実施例に限
定されるものではない。 (断熱材用原料組成物及びその発泡体の成形)以下の実
施例及び比較例において、イソシアネートは、三井化学
(株)製のポリメリックMDIを使用した。ポリオール
は、三井化学(株)製のポリエステルポリオール(商品
名:ハイプレン)を使用した。反応促進剤のアミン化合
物は、東ソー製のトリエチレンジアミンを使用した。発
泡剤は、セントラルガラス(株)製のHFC−245f
aを使用した。整泡剤は、東レシリコーン(株)製のポ
リオール変成シリコーン(商品名:SH−193)を使
用した。難燃剤のリン酸エステルは、大八化学(株)製
の芳香族縮合リン酸エステルCR−747、含リン酸ポ
リオールは、分子量1000前後、リン酸化率5〜10
%のものを使用した。水和金属化合物は、昭和電工
(株)製の水酸化アルミニウムを使用した。これらの原
料を、表2の実験番号の欄に記載した量を使用して、各
種の断熱材用原料組成物を調合した。この組成物を使用
して、 300×300 ×30(厚)(mm)の発泡体と、図3に示
した寸法の燃焼性確認実験の試験体とを成形した。
験)加熱による断熱材の質量減少率は、熱分析装置(D
TA:理学製 TAS-200) を用いて測定した。試料質量は
6〜10mgとし、昇温速度6℃/分で、温度を25〜500 ℃
まで上昇させて測定した。雰囲気ガスには窒素(N2) ガ
スを用いた。次に、JIS A 1321の規定による試験は、表
面試験測定装置を使用して実施した。
認実験は、図3に示した寸法の試験体を作製して行っ
た。即ち、 900×1800×450mm の木製箱の内側に厚さ5
mmの珪酸カルシウム板を張り、壁面及び天井面に表2に
示した各種断熱材を配置した。試験体の長手方向の片側
面(正面)には観察のために厚さ5mmのアクリル板を取
り付け、着火位置の反対側の側壁を下から 250mm開けた
構造とした。加熱は炎長さを 120mmに調整したガストー
チバーナを壁面隅角下部から 100mm離れた位置に仰角60
°で設置し、20秒間着炎した。
1)はイソシアヌレートフォーム用の組成物であり、区
分の欄に示した各種の材料を、実験番号1の欄に記載し
た量を使用して、本発明の断熱材用原料組成物を調合し
た。この場合には、発泡剤には不燃性のHFC−245
faを、また、難燃剤には引火点 240℃のリン酸エステ
ルを使用した。この組成物を使用して、 300×300 ×30
(厚)(mm)の発泡体と、図3に示した寸法の燃焼性確認
実験の試験体とを成形した。
−TG装置によって、 200℃までの累計減量と 400℃ま
での累計減量とを測定し、その値を元の成形体の重量に
対するパーセント(%)で示した。この結果から、 200
℃での加熱による重量減少率は、 5.8%であり、また、
400℃での重量減少率は、32%であった。更に、前者の
成形体について、 JISに準じて燃焼性試験を実施したと
ころ、合格と判定された。
を使用して、前記の方法で燃焼性確認実験を行った。断
熱材に対して規定の位置に設置したガストーチバーナを
20秒間着炎した後、バーナをとめ、その後の断熱材の燃
焼状態を観察した。その結果、本実施例の試料では、断
熱材を燃焼していた炎は、バーナを消した後、自然消火
した。
では、難燃剤に含リン酸ポリオールを使用した。DTA
−TG装置による加熱減量は 200℃までで 3.5%であ
り、また、 400℃までで40%であった。また、JIS A 13
21による燃焼性試験にも合格した。更に、図3に示した
試験体を燃焼確認実験に掛けたが、バーナを消した後、
自然消火した。
では、難燃剤に含リン酸ポリオールと水和金属化合物を
使用した。本実施例においては、更に顕著な効果が得ら
れ、バーナによる着火も少なく、かつ、バーナを消火す
ると、断熱材の火はすぐに消火した。
号4)は、実施例1(実験番号1)に対比するための実
験例である。比較例1では、発泡剤にテトラフルオロメ
タン(以下「R−14」という。)(引火点なし、爆発
限界なし)を使用し、難燃剤のリン酸エステルは使用し
なかった。この場合には、当然のことながら、JIS に規
定の難燃性試験に不合格であった。また、燃焼性確認試
験では、バーナを消火した後にも燃焼し続けて延焼し、
更に爆発的に燃焼した。
来の難燃剤であるTMCPPを使用した事例である。こ
の場合には、JIS A 1321に規定の難燃性試験には合格し
た。しかし、難燃性確認試験では、バーナを消しても、
断熱材は燃焼し続けて延焼した。表2の比較例3は、実
施例3に対するものである。難燃剤には、TMCPPと
水和金属化合物とを使用した。この場合にも、JIS A 13
21に規定の難燃性試験には合格した。しかし、難燃性確
認試験では、バーナを消しても、断熱材は燃焼し続けて
延焼した。
に、可燃性ガスが発生し、そのガスに着火して火災が拡
大するという従来技術による有機断熱材を、可燃性ガス
の発生を抑制することにより、より難燃性にして、断熱
材に着火した場合の火災の拡大を防止することができ
る。
示す図である。
するガスの分析結果を示す図である。
をとりつけてある)を示す図である。
間の関係(加熱位置直上)を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 建築物の天井面及び壁面に施工する有機
材料系の断熱材用原料組成物において、この断熱材用原
料組成物を施工して得られる断熱材を 210℃以下の温度
で加熱した場合に、その添加物が分解又は蒸発して発生
したガス状有機物が、 230℃以上の引火点又は発火点を
有するか、あるいはこのガス状有機物と空気とを混合し
ても爆発範囲が存在しない添加物を含有してなる断熱材
用原料組成物。 - 【請求項2】 添加物が、引火点及び/又は発火点が 2
30℃以上である、非ハロゲンリン酸エステル、非ハロゲ
ン縮合リン酸エステル及び含ハロゲン縮合リン酸エステ
ルから選ばれる少なくとも一種の難燃剤である請求項1
記載の断熱材用原料組成物。 - 【請求項3】 添加物が、イソシアネートと反応するポ
リオールの一部がリン酸とエステル結合した含リン酸ポ
リオールであり、かつその引火点及び/又は発火点が 2
30℃以上の難燃剤である請求項1記載の断熱材用原料組
成物。 - 【請求項4】 更に、水和金属化合物を含有する請求項
2又は3記載の断熱材用原料組成物。 - 【請求項5】 添加物が引火点、発火点及び爆発範囲が
存在しない発泡剤である請求項1記載の断熱材用原料組
成物。 - 【請求項6】 請求項2記載の難燃剤、請求項3記載の
難燃剤、水和金属化合物及び請求項5記載の発泡剤を含
有してなる請求項1記載の断熱材用原料組成物。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の断熱材
用原料組成物を使用して得られる有機材料系の断熱材で
あって、建設現場内で施工させる際に発泡施工する、ポ
リウレタンフォーム断熱材、ポリイソシアヌレートフォ
ーム断熱材もしくは変成フェノールフォーム断熱材、又
は工場で発泡成形後板状に切断されたポリウレタンフォ
ーム断熱材、ポリイソシアヌレートフォーム断熱材もし
くは変成フェノールフォーム断熱材。 - 【請求項8】 請求項7記載の断熱材が施工されている
ことを特徴とする建築部位。
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|---|---|---|---|
| JP22427598A JP4077941B2 (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | 難燃性有機断熱材 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP22427598A JP4077941B2 (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | 難燃性有機断熱材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000054520A true JP2000054520A (ja) | 2000-02-22 |
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| JP22427598A Expired - Fee Related JP4077941B2 (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | 難燃性有機断熱材 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP4077941B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106368335A (zh) * | 2016-08-26 | 2017-02-01 | 安徽枫慧金属股份有限公司 | 隔热阻燃聚氨酯墙体保温装饰板 |
| CN107955362A (zh) * | 2016-12-18 | 2018-04-24 | 张小宁 | 一种单组份阻燃聚氨酯疏水性注浆液 |
-
1998
- 1998-08-07 JP JP22427598A patent/JP4077941B2/ja not_active Expired - Fee Related
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